JP5486623B2 - 電池ホルダ - Google Patents

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、複数の電池を保持する電池ホルダに関する。
従来、この種の電池ホルダとして、例えば、特許文献1,2の技術が知られている。すなわち、特許文献1には、複数の電池の間に断熱材を配置した電池ホルダが記載されている。また、特許文献2には、円筒電池を断熱性の高い樹脂製ホルダで保持する構成が記載されている。複数の電池を近接して配置した場合には、一部の電池が大きな発熱を生じたときに、その熱が他の正常な電池にも及んで、他の正常な電池が連鎖的に損傷することがある。こうした損傷を防止するために、上述した従来の技術では、断熱材や断熱性の高い樹脂製ホルダを電池間に配置することにより、複数の電池が連鎖的に損傷するのを防止している。
しかし、従来の技術における断熱材や樹脂製ホルダは、複数の電池の間で大きな温度差を生じ易く、その状態が長期間にわたって維持される場合がある。電池の寿命は、その温度に依存し、一部の電池が長期間にわたって高い温度に維持された場合には、その高い温度に維持された電池は、他の電池に比べて寿命が短くなる。このため、複数の電池を保持した電池ホルダにおいて、一部の電池が寿命に達していないのに、複数の電池全体の交換を必要とするという課題があった。
特開2008−140629号公報 特開2010−9798号公報
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、複数の電池を保持する電池ホルダであって、一部の電池が大きな温度上昇を生じたときに、他の電池への連鎖的な温度上昇を防止するとともに、複数の電池全体として長寿命化を図る電池ホルダを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
適用例1は、複数の電池を保持する電池ホルダにおいて、
各々の電池を挿入するための電池保持用穴を有する支持体と、上記電池の外面と上記電池保持用穴の内面との間に介在して上記電池を上記支持体に対して支持するホルダ部とを備え、
上記ホルダ部は、
上記電池と上記電池保持用穴との間に積層するように介在している第1スペーサおよび第2スペーサを有し、
上記第1スペーサは、上記電池の外面と上記電池保持用穴の内壁との間に熱遮断用スペースを形成するように、該電池を上記支持体に対して支持する支持部を有し、
上記第2スペーサは、上記第1スペーサの材料の融点より融点の低い材料で形成され、上記熱遮断用スペースに挿入されており、該第2スペーサが熱で溶融して上記熱遮断用スペースから該熱遮断用スペースの流出口を通って流出したときに、該熱遮断用スペースを空気層とするように構成されていること、
を特徴とする電池ホルダである。
適用例1に記載の電池ホルダは、電池をホルダ部を介して支持体で保持する。ホルダ部は、第1スペーサと第2スペーサとを備え、第2スペーサは、第1スペーサの材料の融点より融点の低い材料で形成されている。電池ホルダで保持されている一部の電池の温度が高くなっても、その温度が第2スペーサの材料の融点以下の場合には、電池の熱は、第2スペーサおよび第1スペーサを通じて、支持体に緩やかに伝えられる。これにより、他の電池の温度もほぼ同じ温度になり、支持体で主に放熱される。よって、一部の電池だけの温度が上昇することが抑制され、複数の電池の長寿命化を実現できる。
また、一部の電池の温度が第2スペーサの材料の融点を越えて上昇したときに、第2スペーサは溶融して、断熱性能の大きい空気層を形成する。このように、一つの電池が所定温度を超えても、断熱性能の大きい空気層が形成されるから、他の電池は、大きな熱的影響を受けず、連鎖的な温度上昇を生じにくい。
[適用例2]
請求項1に記載の電池ホルダにおいて、上記第1スペーサは、上記電池を嵌合保持する円筒状のコア本体を備え、
上記第2スペーサは、上記コア本体の外周面に積層されかつ上記電池保持用穴の内壁に接するように配置され、上記支持部は、上記コア本体の外周面の一部から突設され、上記電池保持用穴の内壁に当接するように構成されている、電池ホルダである。この構成により、コア本体は、電池の外面に当接して支持するから、第2スペーサが溶融して空気層を構成しても、電池を堅固に保持することができる。
[適用例3]
適用例3は、適用例1に記載の電池ホルダにおいて、上記第1スペーサは、上記電池保持用穴の内壁に嵌合される円筒状のコア本体を備え、上記第2スペーサは、上記コア本体の内周面に積層されかつ上記電池の外面に接するように配置され、上記支持部は、上記コア本体の内周面の一部から突設され、上記電池の外面に当接するように構成されている、電池ホルダである。この構成により、第2スペーサは、溶融したときに、電池の外面との間で空気層を形成するから、熱遮断性を高めることができる。
[適用例4]
適用例4は、適用例2または適用例3に記載の電池ホルダにおいて、上記第2スペーサは、上記支持部に嵌合するスリットを備えている電池ホルダである。この構成により、第1スペーサおよび第2スペーサは、支持部およびスリットを介して嵌合するから、第1スペーサおよび第2スペーサを強固に連結してそれらの位置決め性を高めることができる。
[適用例5]
適用例5は、適用例4に記載の電池ホルダにおいて、
上記支持部は、上記コア本体の軸方向に沿って突設された突条である電池ホルダである。
[適用例6]
適用例2ないし適用例5のいずれかに記載の電池ホルダにおいて、
上記第2スペーサは、上記第1スペーサの材料の熱伝導率より熱伝導率が高い材料で形成されている電池ホルダである。この構成により、第2スペーサは、溶融する前に電池の熱をさらに素早く伝え、電池の温度の均一化を促す。
[適用例7]
適用例1ないし適用例6のいずれかに記載の電池ホルダにおいて、
上記支持体は、上記電池保持用穴を形成した第1および第2ブロックを備え、
上記第1ブロックと上記第2ブロックとの間には、間隙が形成され、該間隙は、上記第2スペーサが熱で溶融したときに、該溶融した樹脂が流れ込んで上記空気層を形成するように構成した電池ホルダである。この構成により、第1スペーサが溶融した材料が流れ易い箇所を容易に構成することができる。
本発明の第1実施例にかかる電池ホルダにより電池を保持した状態を示す斜視図である。 電池ホルダを分解して示す斜視図である。 図1の矢印3の方向から見た電池ホルダを示す平面図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 電池ホルダの作用を説明する説明図である。 電池ホルダの作用を説明する説明図である。 電池ホルダの作用を説明する説明図である。 第2実施例にかかる電池ホルダを示す斜視図である。
(1) 電池ホルダ10の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかる電池ホルダ10により電池Btを保持した状態を示す斜視図である。電池ホルダ10は、複数の電池Bt(図1では3本)を保持する機構である。電池Btは、円筒形の汎用の電池であり、例えば、自動車用電源用として使用されているリチウムイオン電池を適用することができる。電池ホルダ10は、複数の電池Btをそれぞれ挿入するための電池保持用穴21Sを有する支持体20と、電池保持用穴21Sと電池Btとの間に介在するホルダ部30と、支持体20を締結するための締結部材40とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
(2) 電池ホルダ10の各部の構成
図2は電池ホルダ10を分解して示す斜視図である。支持体20は、第1および第2ブロック21,25を重ね合わせて締結部材40のボルト41で締結されることにより構成されている。第1ブロック21は、熱伝導率の高い金属材料、例えば、アルミニウムから形成されており、ほぼ直方体のブロック本体21aと、ブロック本体21aの端部から突出した締結用突部21bとを備えている。ブロック本体21aには、電池保持用穴21Sを構成する第1保持用穴22が3箇所貫通形成されている。第1保持用穴22は、断面円形であり、ホルダ部30を嵌合可能な内径に形成されている。3つの第1保持用穴22は、正三角形に配置されている。また、ブロック本体21aのコーナーおよび締結用突部21bには、ボルト41により締結される締結用穴23aが形成されている。第2ブロック25は、第1ブロック21と同様な形状であり、間隙形成突部28が形成されている構成が異なる。間隙形成突部28は、第2ブロック25のコーナーの上面に形成されたL字形および長方形の凸部であり、第1ブロック21の図示の対向面に当たることにより、第1ブロック21との間に間隙Gp(図1)を形成している。
ホルダ部30は、3本の電池Btをそれぞれ支持するための部材であり、第1スペーサ32と、第2スペーサ34とを備えている。第1スペーサ32は、円筒形状のコア本体32aを備えている。コア本体32aは、円筒の内部のスペースに電池Btを嵌合する嵌合部32Sを備えている。コア本体32aの外周部には、周方向に90゜間隔で、支持部32bが4本突設されている。
図3は図1の矢印3の方向から見た電池ホルダ10を示す平面図、図4は図3の4−4線に沿った断面図である。第1スペーサ32の支持部32bは、電池保持用穴21Sの内周面に当たることで、第1スペーサ32を支持体20に支持している。支持部32bは、コア本体32aの外面と電池保持用穴21Sの内壁との間で熱遮断用スペース30Sを形成している。図2に示すように支持部32bの中央部は、その凸状が切断された切欠き32cになっており、後述するように第2スペーサ34との連結力を高めている。
第1スペーサ32は、耐熱性および電気絶縁性を有する熱硬化性樹脂材料で形成されている。すなわち、樹脂材料は、耐熱温度が200℃以上であり、特に好ましくは400℃以上である。また、電気絶縁性が1010Ωcm以上である。また、その熱伝導率は、0.2W・m−1・K−1である。こうした耐熱性および電気絶縁性を有する樹脂材料としては、芳香族系の熱硬化性樹脂であって、ポリイミド(PI)、ポリベンゾイイミダゾール(PBI)、ポリベンゾオキサゾール(PBO)などを用いることができる。
第2スペーサ34は、円筒形状のサブ本体34aを備えている。サブ本体34aは、第1スペーサ32と電池保持用穴21Sの内壁との間の熱遮断用スペース30Sに介在している。サブ本体34aの外周部には、周方向に90゜の間隔で、上下方向からそれぞれスリット34bが8本突設されている。スリット34bは、2本が上下方向で一組となって同一の方向に配置されており、上下のスリット34bの間は、連結部34cとなっている。スリット34bには、第1スペーサ32の支持部32bが入り込み、さらに、第1スペーサ32の切欠き32cに連結部34cが入り込むことにより、第1スペーサ32と第2スペーサ34との一体性を高め、これにより、両者の連結力を高めている。
第2スペーサ34は、熱可塑性樹脂材料で形成されている。樹脂材料は、第1スペーサ32に使用している樹脂材料より融点の低い材料で形成されており、すなわち、180℃以下の温度で溶融し、特に好ましく160℃以下の温度で溶融する材料である。第2スペーサ34は、第1スペーサ32より熱伝導率が高い材料から形成され、例えば、2W・m−1・K−1である。こうした融点の低い樹脂材料としては、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE)などを用いることができる。樹脂の熱伝導率を高くする方法としては、例えば、樹脂の中に高熱伝導剤を含有させることで、通常の樹脂よりも熱伝導率を高くすることも可能である。
(3) 電池ホルダ10の組付作業
電池Btを電池ホルダ10に組み付けて一体化するには、以下の作業を行なう。図2において、第1ブロック21と第2ブロック25とを重ね合わせて、締結用穴23a,27aに3つのボルト41をそれぞれ通して締結することで、第1ブロック21と第2ブロック25とを一体化して支持体20を構成する。そして、支持体20の3つの電池保持用穴21Sに3つの第2スペーサ34をそれぞれ挿入する。そして、電池Btを第2スペーサ34内に挿入し、その状態にて、電池Btと第2スペーサ34との間隙に、第1スペーサ32を形成するための樹脂材料を充填する。樹脂材料として、上述したように耐熱性のポリイミドなどを用いることができる。そして、その樹脂材料が硬化すると、第1スペーサ32が形成される。すなわち、樹脂材料により、円筒状のコア本体32aが形成されるとともに、スリット34bに入り込んだ支持部32bが形成され、第2スペーサ34と一体になった第1スペーサ32が形成される。これにより、電池Btが電池ホルダ10により保持される。
(4) 電池ホルダ10の作用、効果
(4)−1 電池ホルダ10は、複数の電池Btを支持体20にホルダ部30を介して簡単な構成で確実に保持することができる。すなわち、図3および図4に示すように、第1スペーサ32の支持部32bが電池保持用穴21Sの内壁に当たって、電池Btを支持体20に対して支持するとともに、第2スペーサ34が電池保持用穴21Sの内壁面に密着することで、ホルダ部30は、電池Btを支持体20に対して保持する。
(4)−2 電池の所定以下の温度上昇
図5において、電池ホルダ10に保持された電池Btの温度が上昇したときに、電池ホルダ10は、以下の作用により、複数の電池の温度の低下および温度の均一化を図ることができる。すなわち、一部の電池Bt1(Bt)が使用とともに発熱して温度が上昇したとする。このとき、第2スペーサ34の温度がその樹脂材料の融点以下の場合、例えば、160℃以下の場合には、その熱は、ホルダ部30の第1スペーサ32および第2スペーサ34を通じて、支持体20に伝えられ、支持体20で主に放熱される。これにより、電池Btおよび電池ホルダ10の温度の上昇が抑制される。このとき、ホルダ部30の第1スペーサ32および第2スペーサ34は、支持体20に対して温度分布に大きな差を生じることがないから、電池Bt1の熱は、ホルダ部30を介して他の電池Bt2,Bt3に徐々に伝わり、複数の電池Btの温度がほぼ等しくなる。電池Btの寿命は、その温度に依存するから、複数の電池Btは、それらの温度の均一化が図られ、全体として長寿命化を図ることができる。
(4)−3 電池の所定以上の温度上昇
図6において、一部の電池Bt1が使用とともに発熱して温度が上昇したとする。このとき、第2スペーサ34の温度がその樹脂材料の融点以上の場合、例えば、温度160℃を越えた場合には、第2スペーサ34が溶融する。溶融した樹脂は、図7に示すように、第1ブロック21と第2ブロック25との間に形成された流出口から間隙Gpに流れ込み、第2スペーサ34のあった箇所が間隙となる。こうした間隙は、断熱性能の大きい空気層として作用する。したがって、一部の電池Bt1の温度が非常に高くなっても、断熱層によって他の電池Bt2,Bt3への熱移動が抑制され、他の電池Btの温度が連鎖的に大きく上昇するのを防止することができる。
このとき、第2スペーサ34が溶融しても、第1スペーサ32は、その支持部32bが電池保持用穴21Sの内壁に当たって、電池Btを支持体20に対して堅固に支持しているから、電池Btが支持体20から脱落することがない。また、第1スペーサ32の支持部32bは、コア本体32aの外周部から、周方向に所定間隔で突条に一部だけ形成されているから、支持部32bの間を断熱性能が大きくかつ電池を周方向に広い範囲で囲んだ空気層とすることができる。
(4)−4 図6において、ホルダ部30の第2スペーサ34は、隣接するホルダ部30の第2スペーサ34に向き合うように、つまり第1スペーサ32の支持部32bを避けるように配置されているから、第2スペーサ34が溶融した場合に、支持部32bを通じて、熱が伝わり難く、熱遮断性能が高い。
(4)−5 図4に示すように、支持体20を構成する第1ブロック21と第2ブロック25との間に形成した間隙Gpは、第2スペーサ34が熱で溶融して空気層を形成するための、該溶融した樹脂を流れ込ますスペースとなっている。こうした空気層の形成を促進するスペースは、図2に示すように、第1ブロック21と第2ブロック25とを合わせるとともに第2ブロック25に形成した間隙形成突部28により簡単に構成している。
(4)−6 図6に示すように、第1スペーサ32のコア本体32aは、電池を嵌合部32Sで嵌合支持するから、第2スペーサ34が溶融して空気層を構成しても、電池を堅固に保持することができる。
(5) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(5)−1 図8は第2実施例にかかる電池ホルダ10Bを示す斜視図である。本実施例は、ホルダ部30Bの構成に特徴を有する。すなわち、ホルダ部30Bは、支持体20Bの電池保持用穴21B−S内においてその外周側に配置される第1スペーサ32Bと、その内周側に配置される第2スペーサ34Bとを備えている。第2スペーサ34Bは、第1実施例と同様に、第1スペーサ32Bより融点の低い樹脂材料により形成されている。第1スペーサ32Bは、円筒状のコア本体32Baと、コア本体32Baの内周側に該円筒の軸方向に突設された突条部32Bbとを備えている。第2スペーサ34Bは、円筒を4つに等分割した断面円弧形状の分割片34Baから構成されている。分割片34Baは、第1スペーサ32Bの突条部32Bbと電池の外周面とにより構成されるスペースに入り込むことでホルダ部30Bを構成している。
本実施例にかかる電池ホルダ10Bによって、一部の電池の温度が高くなっても、第2スペーサ34Bの温度がその材料の融点以下の場合には、電池の熱は、第2スペーサ34Bおよび第1スペーサ32Bを通じて、支持体20Bに緩やかに伝えられる。これにより、他の電池の温度もほぼ同じ温度になるとともに、支持体20Bで主に放熱される。よって、一部の電池だけの温度が上昇するのが抑制される。
また、一部の電池の温度が高くなって、第2スペーサ34Bの温度がその材料の融点を越えたときに、第2スペーサ34Bは溶融して、断熱性能の大きい空気層として作用する。このように、一つの電池が所定温度を超えても、断熱層によって、他の電池は、大きな熱的影響を受けず、連鎖的な温度上昇を生じにくい。
(5)−2 上記実施例では、第1スペーサ32と支持部32bは、円筒のコア本体32aの軸方向に形成した構成について説明したが、これに限らず、支持部32bが電池を電池保持用穴21Sに対して支持する作用を奏すれば、いずれの位置または形状であってもよい。
(5)−3 上記実施例では、複数の電池を正三角形に配置した構成について説明したが、これに限らず、複数の電池は、格子状に配置したり、省スペース化のために電池の間隙を最小にするように配置するなど、各種の配置をとることができる。
(5)−4 上記実施例では、電池ホルダは、電池の一端部を保持する構成について説明したが、これに限らず、電池の他端や複数の箇所で支持する構成であってもよい。
(5)−5 上記実施例では、電池は、円柱状タイプについて説明したが、これに限らず、角形やボタン電池など、その作用効果を損なわない限り適用することができる。
10…電池ホルダ
10B…電池ホルダ
20…支持体
20B…支持体
21…第1および第2ブロック
21S…電池保持用穴
21B−S…電池保持用穴
21a…ブロック本体
21b…締結用突部
22…第1保持用穴
23a…締結用穴
25…第2ブロック
27a…締結用穴
28…間隙形成突部
30…ホルダ部
30B…ホルダ部
30S…熱遮断用スペース
32…第1スペーサ
32B…第1スペーサ
32S…嵌合部
32a…コア本体
32b…支持部
32c…切欠き
32Ba…コア本体
32Bb…突条部
34…第2スペーサ
34B…第2スペーサ
34a…サブ本体
34b…スリット
34c…連結部
34Ba…分割片
40…締結部材
41…ボルト
Gp…間隙
Bt…電池

Claims (7)

  1. 複数の電池(Bt)を保持する電池ホルダにおいて、
    各々の電池を挿入するための電池保持用穴(21S)を有する支持体(20)と、上記電池(Bt)の外面と上記電池保持用穴(21S)の内面との間に介在して上記電池(Bt)を上記支持体(20)に対して支持するホルダ部(30)とを備え、
    上記ホルダ部(30)は、
    上記電池(Bt)と上記電池保持用穴(21S)との間に積層するように介在している第1スペーサ(32)および第2スペーサ(34)を有し、
    上記第1スペーサ(32)は、上記電池(Bt)の外面と上記電池保持用穴(21S)の内壁との間に熱遮断用スペース(30S)を形成するように、該電池(Bt)を上記支持体(20)に対して支持する支持部(32b)を有し、
    上記第2スペーサ(34)は、上記第1スペーサ(32)の材料の融点より融点の低い材料で形成され、上記熱遮断用スペース(30S)に挿入されており、該第2スペーサ(34)が熱で溶融して上記熱遮断用スペース(30S)から該熱遮断用スペース(30S)の流出口を通って流出したときに、該熱遮断用スペース(30S)を空気層とするように構成されていること、
    を特徴とする電池ホルダ。
  2. 請求項1に記載の電池ホルダにおいて、
    上記第1スペーサ(32)は、上記電池(Bt)を嵌合保持する円筒状のコア本体(32a)を備え、
    上記第2スペーサ(34)は、上記コア本体(32a)の外周面に積層されかつ上記電池保持用穴(21S)の内壁に接するように配置され、
    上記支持部(32b)は、上記コア本体(32a)の外周面の一部から突設され、上記電池保持用穴(21S)の内壁に当接するように構成されている、電池ホルダ。
  3. 請求項1に記載の電池ホルダにおいて、
    上記第1スペーサ(32B)は、上記電池保持用穴(21B−S)の内壁に嵌合される円筒状のコア本体(32Ba)を備え、
    上記第2スペーサ(34B)は、上記コア本体(32Ba)の内周面に積層されかつ上記電池(Bt)の外面に接するように配置され、
    上記支持部(32Bb)は、上記コア本体(32Ba)の内周面の一部から突設され、上記電池(Bt)の外面に当接するように構成されている、電池ホルダ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電池ホルダにおいて、
    上記第2スペーサ(34)は、上記支持部(32b)に嵌合するスリット(34b)を備えている電池ホルダ。
  5. 請求項4に記載の電池ホルダにおいて、
    上記支持部(32b)は、上記コア本体(32a)の軸方向に沿って突設された突条である電池ホルダ。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の電池ホルダにおいて、
    上記第2スペーサ(34)は、上記第1スペーサ(32)の材料の熱伝導率より熱伝導率が高い材料で形成されている電池ホルダ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電池ホルダにおいて、
    上記支持体(20)は、上記電池保持用穴(21S)を形成した第1および第2ブロック(21,25)を備え、
    上記第1ブロック(21)と上記第2ブロック(25)との間には、間隙(Gp)が形成され、該間隙は、上記第2スペーサ(34)が熱で溶融したときに、該溶融した樹脂が流れ込んで上記空気層を形成するように構成した電池ホルダ。
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