JP5449695B2 - 組電池 - Google Patents

組電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5449695B2
JP5449695B2 JP2008093526A JP2008093526A JP5449695B2 JP 5449695 B2 JP5449695 B2 JP 5449695B2 JP 2008093526 A JP2008093526 A JP 2008093526A JP 2008093526 A JP2008093526 A JP 2008093526A JP 5449695 B2 JP5449695 B2 JP 5449695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
battery
assembled battery
filler
conductive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008093526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009004362A (ja
Inventor
仁史 前田
雅之 藤原
昌孝 新屋敷
淳浩 船橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008093526A priority Critical patent/JP5449695B2/ja
Priority to US12/127,361 priority patent/US20080292950A1/en
Publication of JP2009004362A publication Critical patent/JP2009004362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449695B2 publication Critical patent/JP5449695B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、複数の電池よりなる組電池に関し、特に軽量かつ安全であって高負荷特性に優れ、信頼性の高い組電池に関するものである。
また、本発明は、二次電池に関し、特に放熱性に優れて信頼性の高い二次電池に関するものである。
例えばロボットや電気自動車等に搭載される動力用の電源は、限られた空間に密閉されるものであるため、小型軽量で低コストであること等が要望される。このような要望を満足するものとして、近年、高エネルギー密度を有するリチウムイオン電池が注目されている。このリチウムイオン電池は、高出力とするため、例えば5、6セル程度ないし10数セル程度の多数の電池を直列または並列に接続して組電池として使用される。
ここで、上記リチウムイオン電池を充放電する際には電池温度が上昇することがあるが、このとき、各電池の側面を密着させた状態で組電池が構成されていると、電池の放熱が不十分となって電池温度がさらに上昇し、その結果、電池の発火や爆発を誘発する危険が生じることとなる。
このため、隣接する電池の間に金属製のスペーサを挿入し、大気と電池との接触面積を増大させることによって、電池の放熱性を向上させる方法も知られている。ところが、金属製のスペーサは比重が大であるため、これを用いた組電池は質量エネルギー密度が低下してしまう。
これに対し、樹脂やゴムよりなるスペーサを使用すれば、金属製のスペーサを用いた場合ほど組電池のエネルギー密度を低下させるということもないが、その反面、組電池の一部で発火が生じると、このスペーサも燃焼してしまうため組電池に延焼が生じることとなる。
そこで、少なくとも難燃性または自己消火性のいずれかの性質を有する物質を含む材料でスペーサを形成し、これによって、組電池のエネルギー密度を低下させることなく、電池の延焼を防止することを可能とした組電池が、下記特許文献1に開示されている。
また、電池を複数個、断熱容器へ平面的に収納したモジュールであって、上の空間に乾燥砂などの絶縁材を充填することにより、電池が大破した時には、その際発生する熱で上の空間の乾燥砂などが下の空間の電池の本体に降り注ぎ、消火するように構成したモジュールが、下記特許文献2に開示されている。
さらにまた、複数の二次電池を収納したバッテリーケース内部の二次電池間及びバッテリーケース内壁と二次電池との間隙にパラフィンを充填し、これにより、パラフィンが溶ける際の潜熱の吸収により、二次電池が劣化する温度以上に電池が加熱されるのを防止するようにすることが、下記特許文献3に開示されている。
特開2000−67825号公報 特開平8−339823号公報 特開2006−261009号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されているように難燃性や自己消火性を有する構成としたスペーサの場合、電池の延焼を防止することはできても、スペーサが消火性を有するものではないため、いったん電池に発火が生じると鎮火されず燃焼し続けることとなる。
また、前記特許文献2および3に開示されているようにモジュールやバッテリーケース内の空間に乾燥砂やパラフィンを充填する構成とすると、この乾燥砂やパラフィンを充填するスペースのぶんだけモジュールやバッテリーケースの体積が増加することとなり、したがって組電池の体積エネルギー密度が低下するという問題がある。
したがって、本発明は、電池の延焼や加熱を効果的に防止し得るとともに、発火を生じた電池の消火を行うことも可能であり、かつコンパクトに構成できて高い体積エネルギー密度を有する組電池を提供することを目的とする。
また、本発明は、放熱性に優れ、電池の温度上昇を効果的に防止することが可能な二次電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明に係る組電池は、複数の電池が直列または並列に接続され、該複数の電池が、断熱用ないし放熱用のスペーサを間に介装して配置されてなる組電池であって、前記スペーサが内腔を有し、該内腔に、消火性を有する充填剤が装填され、前記スペーサの少なくとも一部が熱により開口することによって、前記充填剤が外部へ流出し得ることを特徴とする。
上記構成によれば、通常の電池使用状態で電池温度が上昇した際に、内腔に充填剤が装填されたスペーサによって断熱ないし放熱がなされ、電池温度がさらに上昇することが防止される。さらに、複数の電池のうちのいずれかに異常発熱が生じた場合であっても、スペーサの少なくとも一部が熱により開口して充填剤が外部へ流出することにより、スペーサの内腔が空洞となって空気層が形成され、この空気層によってさらに効果的に断熱がなされて、異常発熱が他の電池に伝播することが確実に防止される。また、充填剤は消火性を有しているので、複数の電池のうちのいずれかが発火した場合であっても、この消火性を有する充填剤が装填されたスペーサによって延焼が阻止される。さらにこのとき、消火性を有する充填剤が外部へ流出することにより、発火箇所に散布されて消火がなされる。
前記スペーサの一部に、該スペーサを構成する材料の融点よりも低い融点を有する材料よりなる低融点部が形成されている。
例えばスペーサをポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)で構成した場合、これらの融点はおよそ、PEの場合105〜150℃程度、PPの場合150〜180℃程度、PETの場合250〜280℃程度であり、これらの融点よりも低い例えば150℃未満程度、特に好ましくは70〜80℃程度の融点を有する金属等の低融点材料よりなる低融点部をスペーサの一部に形成しておくことにより、電池が発熱して上記70〜150℃程度あたりまで温度上昇すると、この低融点部が融解して開口が形成され、この開口から内部の充填剤が流出する。したがって、スペーサの一部に低融点部を形成するという簡単な構成によって、熱により開口して内部の充填剤を流出させ得るスペーサを得ることができる。また、低融点部の形成位置を適宜選択することにより、充填剤の流出位置を所望の位置に規制することもできる。
上記低融点部の融点は、過度に低いと、まだ電池が異常発熱に至っておらず正常な使用状態にある段階で低融点部が開口して充填剤が流出することとなり、一方、低融点部の融点が過度に高いと、異常発熱や発熱が生じても充填剤が流出せず断熱や消火がなされないこととなる恐れがある。よって、上記低融点部の融点は具体的には例えば70〜150℃、特に好ましくは100〜120℃とするのが望ましい。
また、スペーサが内腔を有していることにより、該スペーサを金属製としても軽量に構成することができ、特に樹脂製やゴム製とすればさらに軽量に構成することができるので、組電池の質量エネルギー密度を低下させることもない。
また、スペーサに消火性を有する充填剤を装填する構成としたことにより、スペーサの外部に充填剤のためのスペースを別途確保する必要がなく、したがってそのぶん組電池をコンパクトに構成できて体積エネルギー密度を大とすることができる。
尚、消火性を有する充填剤としては、後述のリン酸二水素アンモニウム等、一般的に用いられている消火剤の他、水等の不燃性の液体や、炭酸ガス等の不燃性の気体、或るいは不燃性の粉状体を含むものである。
前記スペーサは、可燃性樹脂よりなるものとしてもよい。
本発明においては、スペーサに消火性を有する充填剤を装填する構成としたので、スペーサを可燃性樹脂よりなるものとしてもこの充填剤によって延焼を防止することができる。あるいはむしろ、スペーサを可燃性樹脂よりなるものとすることで、発火が生じた場合にスペーサが燃焼して内部の充填剤が流出し、この充填剤によって消火がなされることとなる。また、可燃性樹脂として、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用樹脂を使用することもでき、したがってスペーサを安価に製造し得るとともに、加工性も良好とすることができる。
上記低融点部を構成する金属としては、例えば表1に列挙した合金が挙げられる。
Figure 0005449695
表1に列挙した合金1〜25はいずれも低融点部を構成する金属として使用することができるが、なかでも、溶融温度の点からは合金4〜22が望ましい。
また、例えばスペーサをPET(融点250〜280℃程度)のように比較的融点の高い樹脂で構成した場合、これよりも低い融点を有する樹脂で低融点部を構成するようにしてもよい。この低融点部を構成する樹脂としては、例えば融点120℃以上程度の熱可塑性フッ素樹脂(住友3M社製Dyneon(ダイニオン)等)、融点110℃以上程度の低密度ポリエチレン(旭化成社製サンファイン等)等が挙げられる。
このように低融点部も樹脂で構成することにより、組電池をより軽量かつより安価なものとすることができる。
前記低融点部は、高さ位置の異なる複数個所に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、上位の低融点部によって、これより高い位置まで装填された充填剤が外部へ流出して下方へ流下し、これにより、この上位の低融点部以下の部位において一次的な消火(初期消火)がなされ、このあと下位の低融点部によって残りの充填剤が外部へ流出し、これにより二次的な消火がなされることとなる。このように複数の高さ位置で充填剤を流出させ消火を行うようにすることで、より効果的に消火を行うことができる。
特に、電池においては中央部分において最も異常発熱や発火が生じやすいと考えられるため、少なくともこの中央部分より上位の位置に低融点部を形成しておいて中央部分に充填剤を流出させるようにすることにより、より消火効率を良好とすることができる。
なおこの場合、上位の低融点部の融点を下位の低融点部よりもさらに低く設定しておくことにより、上述のように上位の低融点部から順次充填剤を流出させるようにすることができる。
また、前記スペーサから流出した充填剤を捕集する受け皿を設けるようにすることが望ましい。
上記構成によれば、充填剤による消火がより効果的になされる。即ち、充填剤がスペーサから流出してくる途上で消火がなされる上に、受け皿に捕集された充填剤に電池が浸漬される状態となり、これによってより確実に消火がなされることとなる。またこの受け皿は、流出した充填剤を組電池の外部に漏洩させないようにする機能も奏する。
前記受け皿は、複数に分割して構成されたものであることが望ましい。
上記構成によれば、例えば組電池を構成する複数の電池およびスペーサの全体ではなく、これら部材をいくつかに小分けにした状態で、その小分けにした部材のそれぞれに、上記複数に分割構成された受け皿を設けるようにすることで、例えば組電池を構成する複数の電池のうちのいずれかに発火が生じた場合に、この電池に対応する位置に設けられた受け皿の分割体に集中して充填剤が捕集されるようになり、これにより、発火を生じた電池がさらに多分に(即ち、より深く)浸漬される状態となるため、消火効率がさらに良好となる。
なおこの場合、組電池を構成する複数の電池のうちの数個毎にそれぞれ受け皿の分割体を設けるようにしてもよいが、電池一個毎にそれぞれ受け皿の分割体を設けるようにすることがより望ましい。
前記スペーサの電池に接する表面には、上下方向に延びるリブが形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、リブの両側に空隙が形成され、この空隙が充填剤の導通路となり、これにより充填剤がより確実に流下し得る構造となる。また、電池が発熱した際にこの空隙が放熱路となり、これによってより効果的に放熱がなされることとなる。特にスペーサの表裏面部には電池が押圧された状態で接触しているため、この表裏面部が平滑面であってスペーサと電池とが全面的に密着するよりも、上記のようにリブにより空隙が形成された状態で接する状態となっているほうが、充填剤が容易に流下することができ、また放熱もなされ易い。
前記スペーサは、加圧状態で収縮し得る軟性を有し、各電池を装填し得る袋状体の少なくとも一部を構成していることが望ましい。
上記構成によれば、スペーサが開口した際に、圧力により収縮して内部の充填剤を搾り出すようにして効果的に流出させることができる。また、スペーサの収縮にともなってその表面に襞状の凹凸が形成されると、この凹凸が前記したリブに類似する機能を奏し得ることとなる。さらに、スペーサが各電池を装填し得る袋状体の少なくとも一部を構成しているので、袋状体が流出した充填剤を捕集する受け皿としても機能することができ、これにより、より効果的に消火がなされようにすることができる。即ち、スペーサから流出した充填剤が、袋状体の内部に貯留し、この貯留した充填剤に電池がより確実に浸漬されることとなり、これによってより効果的に消火がなされる。
前記スペーサと電池との間に、熱伝導性材層が形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、スペーサと電池との間に熱伝導性材層が介在するので、電池からスペーサへの熱伝導が促進されてより効率よく放熱がなされ、これにより、温度上昇による電池の劣化が抑制される。
また、組電池の組み立て作業等の際には、特に電池がラミネートフィルム等の軟性を有する外装体で包装されたものである場合、この外装体の表面が、作業にともなう機械的衝撃等により容易に傷が入るなどして損傷されやすいが、上記熱伝導性材層により、電池が機械的衝撃等から保護されてその損傷が抑制されるという効果も得られる。
前記熱伝導性材層が、ゲル状物質よりなることが望ましい。
前記熱伝導性材層としては、金属、炭素繊維等の熱伝導性に優れる材料で構成してもよいが、例えばスペーサないし電池との間に隙間が形成されたりすると、空気層によって熱伝導性が損なわれることも考えられる。これに対し、前記熱伝導性材層をゲル状物質よりなるものとすると、スペーサおよび電池に対する密着性にも優れるため、空気層は形成され難く、したがって熱伝導がより効果的に促進されて放熱性がさらに向上し、またこれに加え、電池がより確実に機械的衝撃等から保護されることともなる。また、電池がラミネートフィルム等の軟性を有する外装体で包装されたものである場合には、取扱の際に容易に変形するとともに、電池が充放電によっても体積変化して多少とも変形するが、熱伝導性材層がゲル状物質であれば、このような電池の変形にも追従することができるため、熱伝導性材層を容易に形成することができるとともに、電池の変形によってひび割れが生じることもない。
前記熱伝導性材層が、ゲル状シートで構成されていることが望ましい。
前記のように熱伝導性材層をゲル状物質よりなるものとする場合、例えば、ゲル状物質よりなるペーストをスペーサないし電池の表面に塗工することにより熱伝導性材層を形成するようにしてもよいが、これに対し、熱伝導性材層をゲル状シートにより構成するようにすると、取扱も容易で、スペーサと電池との間に挿入するだけで熱伝導性材層を形成することができるため、組電池の製造における作業性も良好とすることができる。
前記熱伝導性材層が、シリコーンを主成分として構成されていることが望ましい。
熱伝導性材層を構成する物質としては、必要な熱伝導性を有するものであれば特に限定されないが、シリコーンを主成分とするものは、良好な熱伝導性を有する上、安価かつ容易に入手することができる。
前記熱伝導性材層の熱伝導率が、6〜10W/m・Kであることが望ましい。
前記熱伝導性材層の熱伝導率が6W/m・K以上であると、該熱伝導性材層による熱伝導が十分になされて放熱効果が良好となり、一方、前記熱伝導性材層の熱伝導率が10W/m・K以下であると、該熱伝導性材層を容易に形成できる範囲内のものとすることができる。
前記熱伝導性材層の厚さが、0.5〜3mmであることが望ましい。
前記熱伝導性材層の厚さが0.5mm以上であると、該熱伝導性材層の熱伝導性、耐衝撃性等の特性を十分に確保することができる。一方、前記熱伝導性材層の厚さが3mm以下であると、該熱伝導性材層が必要以上にスペースを占有して電池の体積エネルギー密度を低下させるといったことも少なく、また該熱伝導性材層が必要以上に厚くなって熱伝導性が逆に低下してしまうといったこともない。
本発明構成によれば、組電池を構成する複数の電池の間に介装されたスペーサが内腔を有し、該内腔に消火性を有する充填剤が装填され、前記スペーサの少なくとも一部が熱により開口することによって、前記充填剤が外部へ流出し得る構成としたので、電池温度が上昇した際に、内腔に充填剤が装填されたスペーサによって断熱ないし放熱がなされ、電池温度がさらに上昇することが防止される。さらに、複数の電池のうちのいずれかに異常発熱が生じた場合であっても、スペーサの少なくとも一部が熱により開口して充填剤が外部へ流出することにより、スペーサの内腔が空洞となって空気層が形成され、この空気層によってさらに効果的に断熱がなされて、異常発熱が他の電池に伝播することが確実に防止される。また、充填剤は消火性を有しているので、複数の電池のうちのいずれかが発火した場合であっても、この消火性を有する充填剤が装填されたスペーサによって延焼が阻止される。さらにこのとき、消火性を有する充填剤が外部へ流出することにより、発火箇所に散布されて消火がなされる。
また、スペーサが内腔を有していることにより、該スペーサを金属製としても軽量に構成することができ、特に樹脂製やゴム製とすればさらに軽量に構成することができるので、組電池のエネルギー密度を低下させることもない。また、スペーサに消火性を有する充填剤を装填する構成としたことにより、スペーサの外部に充填剤のためのスペースを確保する必要がなく、したがってそのぶん組電池をコンパクトに構成できて体積エネルギー密度を大とすることができる。
したがって、本発明によって、電池の延焼や加熱を効果的に防止し得るとともに、発火を生じた電池の消火を行うことも可能であり、かつコンパクトに構成できて高い体積エネルギー密度を有する組電池が得られる。
以下、本発明を図面を参照しながら更に詳細に説明するが、本発明は以下の最良の形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
〔正極の作製〕
正極活物質としてのLiCoO2を90質量%と、導電剤としてのカーボンブラックを5質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを5質量%と、溶剤としてのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液とを混合して正極用スラリーを調製した後、この正極用スラリーを、正極集電タブの溶接部位を除き、正極集電体としてのアルミニウム箔(厚み:15μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥してローラーで所定の厚み(0.1mm)にまで圧延し、図1に示すように、所定の幅及び高さ(幅L1=95mm、高さL2=95mm)を有しかつ正極集電タブ(正極用スラリーが塗布されていない部分)11が突出する形状となるように切断して正極1を作製した。
〔負極の作製〕
負極活物質としての黒鉛粉末を95質量%と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデンを5質量%と、溶剤としてのNMP溶液とを混合してスラリーを調製した後、このスラリーを、負極集電タブの溶接部位を除き、負極集電体としての銅箔(厚み:10μm)の両面に塗布した。その後、溶剤を乾燥してローラーで所定の厚みにまで圧縮し、図2に示すように、所定の幅及び高さ(幅L8=100mm、高さL9=100mm、L1<L8、L2<L9)を有しかつ負極集電タブ(スラリーが塗布されていない部分)12が突出する形状となるように切断して、負極2を作製した。
〔セパレータ袋詰め正極の作製〕
図3に示すように負極2に等しい大きさ(幅L3=L8=100mm、高さL4=L9=100mm)に切断したポリプロピレン(PP)製セパレータ3aを2枚用意し、正極1をそのセパレータ3aで挾み、図4に示すようにセパレータ3端部を溶着部4で熱溶着して袋状に形成した。
〔積層電極体の作製〕
図5に示すように、セパレータ袋詰め正極1を10枚、負極2を11枚それぞれ用意して積層し、両端面を負極2とし両端面に形状保持のためポリプロピレン製の端面シート6を配置して、図6に示すように、両端面シート6を絶縁テープ7で接続し、積層電極体10を形成した。積層電極体10の厚みは2.2mmであった。次いで、正極集電タブ11及び負極集電タブ12を超音波溶接にて集電リード9に溶接した。
〔外装体への封入〕
図7に示すように、あらかじめ積層電極体10が設置できるように形成した2枚のラミネートフィルムよりなる外装体13に積層電極体10を挿入し、集電体(集電リード)9のみが外部に突出するよう集電体9がある1辺を熱融着し、残りの3辺のうち2辺を熱融着した。
〔電解液の注入および外装体の密封〕
上記の熱溶着していない1辺から外装体13内に、エチレンカーボネート(EC)とメチルエチルカーボネート(MEC)とが体積比で30:70の割合で混合された混合溶媒に、LiPF6が1M(モル/リットル)の割合で溶解された電解液を注入し、最後に熱溶着していない1辺を熱溶着することにより、リチウムイオン電池(以下、セルと称す)を作製した。
〔消火剤を封入したスペーサの作製〕
ポリエチレンテレフタレート(PET)よりなる厚み1mmの板材を貼り合わせて方形の袋状体とし、その中に消火剤としてリン酸二水素アンモニウム(NH42PO4、比重1.74)を入れ、最後に熱溶着により封止して、図8に示すように、低融点部が形成されていない、消火剤が封入された幅120mm、高さ150mm、厚さ5mmのスペーサ(以下、A型スペーサと称す)51を作製した。
〔組電池の作製〕
図10に示すように、2枚の加圧板30の間に、5個のセル40を、4枚のA型スペーサ51を間に介装して積層するようにして配置し、2枚の加圧板30をボルト31およびナット32で締結し、さらにこの下に受け皿33を取り付けて、組電池を作製した。
[第1実施例]
参考例1)
参考例1の組電池としては、上記発明を実施する為の最良の形態で説明した組電池と同様に作製したものを用いた。
このようにして作製した組電池を、以下、組電池A1と称す。
(実施例
上記A型スペーサ51にかえて、下記の如く作製したB型スペーサ52を使用する以外は、上記参考例1と同様にして組電池を作製した。
ポリエチレンテレフタレート(PET)よりなる厚み1mmの板材を貼り合わせて方形の袋状体とし、その中に液体として水を入れ、最後に、Bi−Cd−Pb−Sn合金(質量比Bi:Cd:Pb:Sn=50:10:25:15、融点75℃)を寸法5mm×10mm×0.5mmの小片状に調製したものを図9に示すように蓋体として袋状体の一端縁の一方端部に接着剤により接着して、低融点部14が形成され、液体が封入された幅120mm、高さ150mm、厚さ5mmのスペーサ(以下、B型スペーサと称す)52を作製した。
このようにして作製した組電池を、以下、組電池B1と称す。
〔組電池の効果〕
上記組電池A1においては、該組電池A1を構成する複数(5個)のセルの間に介装されたA型スペーサ51が内腔を有し、該内腔に消火性を有する充填剤であるリン酸二水素アンモニウムが装填され、前記A型スペーサ51の任意の部位が熱により開口することによって、前記充填剤が外部へ流出し得る構成となっており、通常の使用状態で電池温度が上昇した際に、内腔に充填剤が装填されたA型スペーサ51によって断熱ないし放熱がなされ、電池温度がさらに上昇することが防止される。さらに、複数のセルのうちのいずれかに異常発熱が生じた場合であっても、A型スペーサ51の一部が熱により開口して充填剤が外部へ流出することにより、A型スペーサ51の内腔が空洞となって空気層が形成され、この空気層によってさらに効果的に断熱がなされて、異常発熱が他のセルに伝播することが確実に防止される。また、充填剤は消火性を有しているので、複数のセルのうちのいずれかが発火した場合であっても、この消火性を有する充填剤が装填されたA型スペーサ51によって延焼が阻止される。さらにこのとき、消火性を有する充填剤が外部へ流出することにより、発火箇所に散布されて消火がなされる。
また、A型スペーサ51が金属ではなく樹脂(PET)で構成されていながら、延焼を防止し得るものとなっており、したがってA型スペーサ51が軽量に構成されて組電池A1の質量エネルギー密度も低下することなく良好なレベルに保持されている。また、A型スペーサ51に消火性を有する充填剤を装填する構成としたことにより、A型スペーサ51の外部に充填剤のためのスペースを確保する必要がなく、したがってそのぶん組電池A1がコンパクトに構成されて体積エネルギー密度が大となっている。
また、A型スペーサ51が可燃性樹脂であるPETよりなるので、発火が生じた場合にA型スペーサ51が燃焼して内部の充填剤が流出し、この充填剤によって消火がなされることとなる。また、汎用樹脂であるPETが使用されていることで、A型スペーサ51が安価に製造し得るとともに、加工性も良好なものとなっている。
また、A型スペーサ51から流出した充填剤を捕集する受け皿33が設けられているので、充填剤による消火がより効果的になされる。即ち、充填剤がA型スペーサ51から流出してくる途上で消火がなされる上に、受け皿33に捕集された充填剤にセルが浸漬される状態となり、これによってより確実に消火がなされることとなる。またこの受け皿33は、流出した充填剤を組電池A1の外部に漏洩させないようにする機能も奏するものとなっている。
一方、上記組電池B1においては、前記組電池A1と同様の効果に加えて、B型スペーサ52の一部(一側端縁の下端部)に、該B型スペーサ52を構成する材料であるPETの融点(250〜280℃程度)よりも低い融点を有する材料であるBi−Cd−Pb−Sn合金(融点75℃)よりなる低融点部14が形成されているので、セルが発熱して75℃付近まで温度上昇すると、この低融点部が融解して開口が形成され、この開口から内部の充填剤である水が流出する。したがって、B型スペーサ52の一部に低融点部14を形成するという簡単な構成によって、熱により開口して内部の充填剤を流出させ得るスペーサとなっている。また、低融点部14の形成位置が特定位置に設定されていることにより、充填剤の流出位置が当該位置に規制されており、これにより所望の位置に重点的に充填剤を流出させてこの位置で確実に消火し得る構成となっている。
[第2実施例]
〔袋状体の作製〕
図11に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)よりなる板材を貼り合わせて方形の袋状体とした。この袋状体の一方面をなす一方の板材には、一方側端縁に沿って下端部および該下端部より上方に間隔S11=50mmをおいた中央部のそれぞれに、数mm程度の径を有する貫通孔を穿設しておくようにした。ついで、この貫通孔から上記袋状体の中に液体として水を入れ、この後、Bi−Cd−Pb−Sn合金(質量比Bi:Cd:Pb:Sn=50:10:25:15、融点75℃)を寸法10mm×10mm×0.5mmの小片状に調製して蓋体とし、この蓋体を前記上下の貫通孔をそれぞれ覆うようにして接着剤により接着し、これにより上下方向に並置するようにして2点の低融点部15L、15Hを形成して、液体が封入された幅L11=150mm、高さL12=95mm、厚みT11=4mmのスペーサ(以下、C型スペーサと称す)53を調製した。このC型スペーサ53は同一のものをもう1個作製し、計2個用意した。
ついで、上記2個のC型スペーサ53を、低融点部15L、15Hが形成された面を対向させるようにした状態で、また、両側端縁に沿って、縦L15=4mm、横L16=4mm、高さL17=95mmの四角柱状の介装材53Sを間に介在させるようにした状態で重合し、この重合物を、長さL13=150mm、幅L14=12mm、厚さT12=5mmの底板53Bの上に載置し、最後にこれらC型スペーサ53と介装材53Sと底板53Bとを溶着して、図12に示す長さL11=150mm、幅L14=12mm、高さL12+T12=100mmの上端が開口した袋状体54を作製した。
なお、上記介装材53Sや底板53Bは、組電池の作製時に圧力を印加した際に袋状体54が変形してセルが十分に加圧されるよう、可撓性を有する材料、具体的にはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)よりなるものとなっている。
〔セルの作製〕
上記発明を実施する為の最良の形態で説明した方法に従って、図13に示すような幅L18=100mm、高さL19=120mmのセル17を作製した。ついで、このセル17を図14に示すように上記袋状体54内に装填した。
〔組電池の作製〕
図15および図16に示すように、2枚の加圧板34の間に、セル17がそれぞれ装填された5個の袋状体54を積層するようにして配置し、2枚の加圧板34をボルト35およびナット36で締結して、組電池を作製した。
このようにして作製した組電池を、以下、組電池C1と称す。
〔組電池の効果〕
上記組電池C1は、前記したような第1実施例の組電池A1ないしB1の効果と同様の効果を有し、またこれに加えて、以下のような効果も奏するものとなっている。即ち、前記組電池A1ないしB1の場合にも共通するが、C型スペーサ53が加圧状態で収縮し得る軟性を有しているので、C型スペーサ53が開口した際に圧力により収縮して内部の充填剤を搾り出すようにして効果的に流出させることができる。また、C型スペーサ53の収縮にともなってその表面に襞状の凹凸が形成されると、この凹凸がリブに類似する機能を奏して消火効率がより良好となる。さらに、C型スペーサ53が各セル17を装填し得る袋状体54の一部(表裏面部)を構成しているので、袋状体54が流出した充填剤を捕集する受け皿としても機能することができ、これにより、より効果的に消火がなされようにすることができる。即ち、C型スペーサ53から流出した充填剤が、袋状体54の内部に貯留し、この貯留した充填剤に各セル17がより確実に浸漬されることとなり、これによってより効果的に消火がなされる。
また、複数のセル17が、1個につき1個のC型スペーサ54に逐一装填されているので、流出した充填剤が、分散することなく、対応する1個のC型スペーサ54に限定的に捕集されることとなり、これによって充填剤がC型スペーサ54内にさらに高い位置まで(即ち、さらに効果的に)貯留してセル17がより確実に浸漬されるようになっている。
また、高さ位置の異なる複数個所(上下2箇所)に低融点部15L、15Hが形成されているので、上位の低融点部15Hによって、これより高い位置まで装填された充填剤が外部へ流出して下方へ流下し、これにより、この上位の低融点部15H以下の部位において一次的な消火(初期消火)がなされ、このあと下位の低融点部15Lによって残りの充填剤が外部へ流出し、これにより二次的な消火がなされることとなる。このように複数の高さ位置で充填剤を流出させ消火を行うようにすることで、より効果的に消火がなされるようになっている。
特に、電池においては中央部分において最も異常発熱や発火が生じやすいと考えられるため、この中央部分に上位の低融点部15Hが形成されていることにより、中央部分に充填剤が流出して、より効率良く消火がなされる構成となっている。
なおこの場合、上位の低融点部15Hの融点を下位の低融点部15Lの融点よりもさらに低く設定しておけば、確実に上位の低融点部15Hから順次充填剤を流出させるようにすることができる。
[参考(1)]
〔熱伝導性材(シート)の調製〕
厚さ1mmの熱伝導ゲルシート(ジェルテック社製;商品名ラムダゲルCOH−4000)を幅100mm、高さ120mmの方形状に切断して、シート状熱伝導性材とした。上記熱伝導ゲルシート(ラムダゲルCOH−4000)は、シリコーン製のシート状熱伝導ゲルであり、熱伝導率は6.5W/m・Kである。
〔セルの作製〕
図19に示すように、上記第2実施例の組電池C1に用いたセル17と同一のセル22S(幅L20=100mm、高さL21=120mm、厚さT14=4mm)を作製し、このセル22Sの両面に、上記シート状熱伝導性材23Sをそれぞれ貼着して、図20に示すように、両面に熱伝導性材層23、23が形成されたセル(単電池)22を得た。このセル22は、同一のものを計8個用意した。
〔組電池の作製〕
上記8個のセル22を用いる以外は、前記参考例1の組電池A1の場合と同様にして組電池を作製し、図21に示すように、7個のスペーサ51と8個のセル22とが交互に配置され、各スペーサ51と各セル22との間に、熱伝導性材層23がそれぞれ形成された組電池を得た。
このようにして作製した組電池を、以下、組電池D1と称す。
〔電池(単電池)の効果〕
上記組電池D1を構成する各セル22は、それ自体で単電池として使用することも可能であるが、このセル22によれば、ラミネートフィルムよりなる外装体、即ち軟性を有する外装体で包装された二次電池であって、該外装体の表面に、ゲル状物質よりなる熱伝導性材層23が形成されている構成となっているので、電池からの放熱が促進され、これにより、温度上昇による二次電池の劣化が抑制されるようになっている。
また、ラミネートフィルムよりなる軟性の外装体で包装された電池となっており、この外装体の表面が、このままでは搬送や使用、取扱等にともなう機械的衝撃等により容易に傷が入るなどして損傷されやすいが、上記熱伝導性材層23が形成されていることにより、電池が機械的衝撃等から保護されてその損傷が抑制されるようになっている。
また、特に、前記熱伝導性材層23がゲル状物質よりなるものであるので、電池に対する密着性に優れて空気層が形成され難く、したがって電池からの熱伝導がより効果的に促進されて放熱性がより良好となっており、またこれに加え、電池がより確実に機械的衝撃等から保護されることともなっている。また、電池が軟性の外装体で包装されたものであるので、取扱の際に容易に変形するとともに、電池が充放電によっても体積変化して多少とも変形するものとなっているが、熱伝導性材層23がゲル状物質よりなるので、このような電池の変形にも追従することができ、したがって熱伝導性材層23を容易に形成することができるとともに、電池の変形によってひび割れが生じることもない。
また、前記熱伝導性材層23が、ゲル状シート23Sで構成されているので、取扱も容易で、電池の外装体の表面に貼着するだけで熱伝導性材層23を形成することができるため、電池の製造における作業性も良好となっている。特に、上記シート状熱伝導性材(ラムダゲルCOH−4000)23Sは、タック性を有しているため、そのまま簡便にセル22Sの表面に貼り合せるようにして貼着することができる。
また、前記熱伝導性材層23が、シリコーンを主成分として構成されているので、シリコーンを主成分とするものが良好な熱伝導性を有する上、安価かつ容易に入手することができることから、熱伝導性の良好な熱伝導性材層23を安価かつ容易に形成することができる。
また、前記熱伝導性材層23の熱伝導率が6.5W/m・Kとなっているので、該熱伝導性材層23による熱伝導が十分になされて放熱効果が良好となっているとともに、熱伝導率が必要以上に高レベルではなくその材料も容易に入手可能なため、該熱伝導性材層23が容易に形成できる範囲内のものとなっている。
また、前記熱伝導性材層23の厚さが1mmとなっているので、該熱伝導性材層23の厚さが過小でないため熱伝導性、耐衝撃性等の特性が十分となっている一方、該熱伝導性材層23の占有スペースが過大でないため電池の体積エネルギー密度の低下も抑えられており、また必要以上の厚さとなることによって熱伝導性が逆に低下するといった惧れもない。
〔電池(組電池)の効果〕
上記組電池D1の構成によれば、スペーサ51とセル22との間に熱伝導性材層23が介在するので、セル22からスペーサ51への熱伝導が促進されてより効率よく放熱がなされ、これにより、温度上昇による電池の劣化が抑制されるようになっている。
また、組電池D1の組み立て作業等の際には、特にセル22がラミネートフィルムよりなる軟性の外装体で包装されたものであるので、この外装体の表面が、このままでは作業にともなう機械的衝撃等により容易に傷が入るなどして損傷されやすいが、上記熱伝導性材層23が形成されていることにより、セル22が機械的衝撃等から保護されてその損傷が抑制されるようになっている。
また、前記熱伝導性材層23が、ゲル状物質よりなるので、スペーサ51およびセル22Sに対する密着性にも優れるため、空気層は形成され難く、したがって熱伝導がより効果的に促進されて放熱性がさらに向上しており、またこれに加え、セル22Sがより確実に機械的衝撃等から保護されることともなる。また、セル22Sがラミネートフィルムよりなる軟性の外装体で包装されたものであるので、取扱の際に容易に変形するとともに、セル22Sが充放電によっても体積変化して多少とも変形するが、熱伝導性材層23がゲル状物質であるので、このようなセル22Sの変形にも追従することができ、したがって熱伝導性材層23を容易に形成することができるとともに、セル22Sの変形によってひび割れが生じることもない。
また、前記熱伝導性材層23が、ゲル状シート23Sで構成されているので、取扱も容易で、スペーサ51とセル22Sとの間に挿入する(本実施例では、各セル22Sの両面に貼着する)だけで熱伝導性材層23を形成することができるため、組電池D1の製造における作業性も良好となっている。特に、上記シート状熱伝導性材(ラムダゲルCOH−4000)23Sは、タック性を有しているため、そのまま簡便に各セル22Sの表面に貼り合せるようにして貼着することができる。
また、前記熱伝導性材層23が、シリコーンを主成分として構成されているので、シリコーンを主成分とするものが良好な熱伝導性を有する上、安価かつ容易に入手することができることから、熱伝導性の良好な熱伝導性材層23を安価かつ容易に形成することができる。
また、前記熱伝導性材層23の熱伝導率が6.5W/m・Kとなっているので、該熱伝導性材層23による熱伝導が十分になされて放熱効果が良好となっているとともに、熱伝導率が必要以上に高レベルではなくその材料も容易に入手可能なため、該熱伝導性材層23が容易に形成できる範囲内のものとなっている。
また、前記熱伝導性材層23の厚さが1mmとなっているので、該熱伝導性材層23の厚さが過小でないため熱伝導性、耐衝撃性等の特性が十分となっている一方、該熱伝導性材層23の占有スペースが過大でないため組電池D1の体積エネルギー密度の低下も抑えられており、また必要以上の厚さとなることによって熱伝導性が逆に低下するといった惧れもない。
[第実施例]
〔組電池の作製〕
上記第2実施例のセル17にかえて、上記参考(1)で作製した、両面に熱伝導性材層23、23が形成されたセル(単電池)22を用いるようにした以外は全て第2実施例と同様にして、組電池を作製した。
このようにして作製した組電池を、以下、組電池E1と称す。
〔組電池の効果〕
上記組電池E1は、両面に熱伝導性材層23、23が形成されたセル(単電池)22を用いているので、上記参考(1)の組電池D1の場合と同様の効果を有する上、さらに、C型スペーサ53が一部(表裏面部)を構成する袋状体54に各セル22が装填されているので、以下に示すように、前記第2実施例の組電池C1の場合と同様の効果も得られるようになっている。
即ち、C型スペーサ53が各セル22を装填し得る袋状体54の一部(表裏面部)を構成しているので、C型スペーサ53から流出した充填剤が、袋状体54の内部に貯留し、この貯留した充填剤に各セル22がより確実に浸漬されることとなり、これによってより効果的に消火がなされる。
また、複数のセル22が、1個につき1個のC型スペーサ53に逐一装填されているので、流出した充填剤が、分散することなく、対応する1個のC型スペーサ53に限定的に捕集されることとなり、これによって充填剤がC型スペーサ53内にさらに高い位置まで(即ち、さらに効果的に)貯留してセル22がより確実に浸漬されるようになっている。
また、高さ位置の異なる複数個所(上下2箇所)に低融点部15L、15Hが形成されているので、上位の低融点部15Hによって、これより高い位置まで装填された充填剤が外部へ流出して下方へ流下し、これにより、この上位の低融点部15H以下の部位において一次的な消火(初期消火)がなされ、このあと下位の低融点部15Lによって残りの充填剤が外部へ流出し、これにより二次的な消火がなされることとなる。このように複数の高さ位置で充填剤を流出させ消火を行うようにすることで、より効果的に消火がなされるようになっている。特に、最も異常発熱や発火が生じやすいと考えられる中央部分に上位の低融点部15Hが形成されていることにより、中央部分に充填剤が流出して、より効率良く消火がなされる構成となっている。
〔その他の事項〕
(1)スペーサの電池に接する表面には、上下方向に延びるリブを形成するようにしてもよい。図17はリブが形成されたスペーサの例を示す図であり、スペーサ55の電池に接する面である表裏両面に、上下方向にパラレルに延びる複数条のリブ18が等間隔に形成されている。この構成によれば、リブ18の両側に空隙が形成され、この空隙が充填剤の導通路となり、これにより充填剤がより確実に流下し得る構造となっている。また、電池が発熱した際にこの空隙が放熱路となり、これによってより効果的に放熱がなされることとなる。特にスペーサの表裏面部には電池が押圧された状態で接触しているため、この表裏面部が平滑面であってスペーサと電池とが全面的に密着するよりも、上記のようにリブにより空隙が形成された状態で接する状態となっているほうが、充填剤が容易に流下することができ、また放熱もなされ易い。
なお、上記図17に示す例においては、多数条のリブ18の間に形成される多数の空隙のうちの複数の空隙において、上端付近に低融点部(図示せず)が形成されているが、このような低融点部を形成せずにスペーサ55の全体が熱により任意の部位で開口し得る構成としてもよい。
(2)スペーサの表面には、横方向に延びるリブを形成するようにしてもよい。これによれば、充填剤が下方に流下するだけでなく、横方向にも案内されてより広範に行渡ることとなり、これによってさらに効果的に消火を行うことができる。特に、図18に示すようにスペーサ56の側縁部に設けた低融点部19から充填剤を流出させるような場合には、充填剤は矢印X1に示すようにこのスペーサ56の側縁部に沿って下方に流下するが、この側縁部に隣接する表裏面部にまで横方向に延びるリブ20を形成しておくことにより、充填剤が矢印X2に示すように上記リブ20に案内されてスペーサ56の表裏面部にも行渡るようになる。図18に示す例ではさらに、リブ20がスペーサ56の側縁部から表裏面部に沿って下傾しながら延びるように形成され、これにより充填剤がリブ20上をよりスムーズに流れるように構成されており、また、該リブ20に適宜間隔をおいて上下方向に貫通する孔21が穿設されており、これにより充填剤が矢印X3に示すように適宜位置で流下してスペーサ56の表裏面部に広範に行渡るように構成されている。
(3)充填剤としては、上記リン酸二水素アンモニウム(NH42PO4)や水以外にも、例えば重曹(炭酸水素ナトリウム;NaHCO3)等も使用できる。
なお、内部短絡をより確実に防止する上では、充填剤も絶縁性を有するものを用いることが望ましい。
(4)低融点部は、スペーサの表面ないし裏面や側縁部以外にも、例えば底部に形成するようにしてもよい。また、例えばスペーサの左右両端に配置する等のように、幅方向に間隔を置いて複数の位置に配置し、これにより充填剤をより広範囲に分散させて流出させるようにしてもよい。
(5)充填剤は、例えば窒素等のガスとともに加圧状態でスペーサに封入しておき、スペーサが開口すると圧力により外部に噴出し得る構成として、これによりさらに消火効率を向上させるようにしてもよい。
(6)スペーサは、例えば組電池を構成する際に印加される圧力とほぼ同等またはそれ以上の圧力を受けたとしても初期の形状を保持し得る程度の剛性を有するように構成されていてもよく、あるいは、これより低い剛性または軟性を有するように構成されていてもよい。スペーサが上記のような剛性を有するものであると、内部の充填剤が流出することにより空気層が形成されて断熱効果が発揮されるが、このときスペーサの剛性により空気層の容量が確実に保持されることとなる。また、スペーサが形状を保持することで、電池(セル)同士の間隔を確保するという本来の機能も損なわれることがない。一方、スペーサが軟性のものであると、開口した際に、印加されている圧力により収縮して内部の充填剤を搾り出すようにして効果的に流出させることができる。また、充填剤の流出にともないスペーサが収縮することで、場合によりその収縮したぶんだけ該スペーサの外部に空隙が形成されてこの空隙が断熱効果を発揮することともなる。さらにはまた、スペーサの収縮にともなってその表面に襞状の凹凸が形成されると、この凹凸が前記したリブや溝部に類似する機能を奏し得ることとなる。
(7)正極活物質としては、上記コバルト酸リチウムに限定されるものではなく、コバルト−ニッケル−マンガンのリチウム複合酸化物、アルミニウム−ニッケル−マンガンのリチウム複合酸化物、アルミニウム−ニッケル−コバルトの複合酸化物等のコバルト、ニッケル或いはマンガンを含むリチウム複合酸化物や、スピネル型マンガン酸リチウム等でも構わない。
(8)負極活物質としては、天然黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛以外にも、グラファイト・コークス・酸化スズ・金属リチウム・珪素・及びそれらの混合物等、リチウムイオンを挿入脱離できうるものであれば構わない。
(9)電解液としても特に本実施例で示したものに限定されるものではなく、リチウム塩としては例えばLiBF4、LiPF6、LiN(SO2CF32,LiN(SO2252,LiPF6x(Cn2n+1x[但し、1<x<6、n=1又は2]等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を混合して使用できる。支持塩の濃度は特に限定されないが、電解液1リットル当り0.8〜1.8モルが望ましい。また、溶媒種としては上記ECやMEC以外にも、プロピレンカーボネート(PC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)等のカーボネート系溶媒が好ましく、更に好ましくは環状カーボネートと鎖状カーボネートの組合せが望ましい。
(10)発電要素としては、積層タイプのものに限定されるものではなく、渦巻状のものを加圧して押しつぶした長円タイプのものにも使用できることは勿論である。また、電池の種類は上記非水電解質電池に限定するものではなく、アルカリ電池等であっても使用できる。
(11)組電池において、上記参考(1)ないし第3実施例のように熱伝導性材層を設ける場合には、例えば、内腔に消火性を有する充填剤が装填された本発明のスペーサにかえて、他の任意の構成のスペーサを用いるようにしてもよく、この場合にも、熱伝導性材層によって放熱効果を向上させることができる。ただし、本発明のスペーサを併せて用いることで、安全性および体積エネルギー密度を向上させることができることはいうまでもない。
(12)熱伝導性材層は、前述の通り、例えば、ゲル状物質よりなるペーストをスペーサないし電池の表面に塗工することにより形成するようにしてもよいが、このようなペースト状の熱伝導ゲルとしては、例えばラムダゲルDP(商品名;ジェルテック社製)等が挙げられる。
本発明は、例えばロボットや電気自動車等に搭載される動力用などの高出力用途の電源に好適に適用することができる。
本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いる正極の平面図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いる負極の平面図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いるセパレータの斜視図である。 図1の正極を図3のセパレータで挾んで袋状に形成してなるセパレータ袋詰め正極の平面図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いる積層電極体の分解斜視図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いる積層電極体の側面図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)に用いる外装体に図6の積層電極体を挿入した状態の斜視図である。 本発明の組電池を構成するスペーサの一例を示す斜視図である。 本発明の組電池を構成するスペーサの他の例を示す斜視図である。 本発明の組電池の一例を示す模式側面図である。 本発明の組電池を構成するスペーサの他の例を示す分解斜視図である。 図11のスペーサの斜視図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)の一例を示す斜視図である。 図13の電池(セル)を図12のスペーサに装填した状態の斜視図である。 本発明の組電池の他の例を示す模式側面図である。 図15の組電池の斜視図である。 本発明の組電池を構成するスペーサの他の例を示す部分拡大斜視図である。 本発明の組電池を構成するスペーサの他の例を示す部分拡大斜視図である。 本発明の組電池を構成する電池(セル)の一例であって熱伝導性材層が形成される前の状況を示す斜視図である。 図19の電池(セル)に熱伝導性材層が形成された状況を示す斜視図である。 図19の電池(セル)を用いた組電池を示す模式側面図である。
符号の説明
14 低融点部
52 スペーサ

Claims (13)

  1. 複数の電池が直列または並列に接続され、該複数の電池が、断熱用ないし放熱用のスペーサを間に介装して配置されてなる組電池であって、
    前記スペーサが内腔を有し、該内腔に消火性を有する充填剤が装填され、
    前記スペーサの少なくとも一部が熱により開口することによって、前記充填剤が外部へ流出し、
    前記スペーサの一部に、該スペーサを構成する材料の融点よりも低い融点を有する材料よりなる低融点部が形成されていることを特徴とする組電池。
  2. 前記スペーサが可燃性樹脂よりなる、請求項1に記載の組電池。
  3. 前記低融点部が、高さ位置の異なる複数個所に形成されている、請求項1に記載の組電池。
  4. 前記スペーサから流出した充填剤を捕集する受け皿を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の組電池。
  5. 前記受け皿が複数に分割して構成されたものである、請求項4に記載の組電池。
  6. 前記スペーサの電池に接する表面に、上下方向に延びるリブが形成された、請求項1〜5のいずれかに記載の組電池。
  7. 前記スペーサが、加圧状態で収縮し得る軟性を有し、各電池を装填し得る袋状体の少なくとも一部を構成している、請求項1〜3およびのいずれかに記載の組電池。
  8. 前記スペーサと電池との間に、熱伝導性材層が形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の組電池。
  9. 前記熱伝導性材層が、ゲル状物質よりなる、請求項8に記載の組電池。
  10. 前記熱伝導性材層が、ゲル状シートで構成された、請求項9に記載の組電池。
  11. 前記熱伝導性材層が、シリコーンを主成分として構成された、請求項8〜10のいずれかに記載の組電池。
  12. 前記熱伝導性材層の熱伝導率が、6〜10W/m・Kである、請求項8〜11のいずれかに記載の組電池。
  13. 前記熱伝導性材層の厚さが、0.5〜3mmである、請求項8〜12のいずれかに記載の組電池。
JP2008093526A 2007-05-24 2008-03-31 組電池 Active JP5449695B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008093526A JP5449695B2 (ja) 2007-05-24 2008-03-31 組電池
US12/127,361 US20080292950A1 (en) 2007-05-24 2008-05-27 Battery module

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007137493 2007-05-24
JP2007137493 2007-05-24
JP2008093526A JP5449695B2 (ja) 2007-05-24 2008-03-31 組電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009004362A JP2009004362A (ja) 2009-01-08
JP5449695B2 true JP5449695B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=40100742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008093526A Active JP5449695B2 (ja) 2007-05-24 2008-03-31 組電池

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5449695B2 (ja)
CN (1) CN101312240A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11264661B2 (en) 2017-04-25 2022-03-01 Lg Energy Solution, Ltd. Battery cell with improved safety
US11349178B2 (en) 2018-07-25 2022-05-31 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery pack with sealed air gap between cells

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5326480B2 (ja) * 2008-10-14 2013-10-30 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
DE102009038065A1 (de) * 2009-08-19 2011-02-24 Li-Tec Battery Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Kühlen eines elektrochemischen Energiespeichers
JP5740103B2 (ja) * 2009-10-19 2015-06-24 日東電工株式会社 熱伝導部材、及びそれを用いた組電池装置
TWI419391B (zh) 2009-12-25 2013-12-11 Ind Tech Res Inst 電池系統中的散熱與熱失控擴散防護結構
CN102117945A (zh) * 2009-12-31 2011-07-06 财团法人工业技术研究院 电池系统中的散热与热失控扩散防护结构
CN102356483B (zh) * 2010-03-30 2015-01-14 松下电器产业株式会社 电池包
DE202010018323U1 (de) * 2010-04-26 2016-01-27 Continental Automotive Gmbh Energiespeicherzelle
DE102010021148A1 (de) * 2010-05-21 2011-11-24 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Beutelzellenbatterieanordnung und entsprechendes Herstellungsverfahren und Verwendung
DE102010030881A1 (de) * 2010-07-02 2012-01-05 Robert Bosch Gmbh Thermische Entkopplung von Batteriezellen im Störfall
US9203065B2 (en) * 2010-08-10 2015-12-01 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery module
DE102010034825A1 (de) * 2010-08-19 2012-02-23 Li-Tec Battery Gmbh Elektrochemischer Energiespeicher
DE102010034826A1 (de) * 2010-08-19 2012-02-23 Li-Tec Battery Gmbh Elektrochemischer Energiespeicher mit einer Mehrzahl von elektrochemischen Zellen
JP5352681B2 (ja) 2010-09-09 2013-11-27 パナソニック株式会社 電池モジュール
US20120171556A1 (en) * 2010-12-29 2012-07-05 Jongpil Kim Secondary battery
DE102011011238A1 (de) * 2011-02-15 2012-08-16 Li-Tec Battery Gmbh Gehäuse zur Aufnahme einer flachen elektrochemischen Zelle
JP5966314B2 (ja) * 2011-10-28 2016-08-10 三洋電機株式会社 電源装置
JP5486623B2 (ja) * 2012-03-09 2014-05-07 豊田合成株式会社 電池ホルダ
DE102012208314A1 (de) * 2012-05-18 2013-11-21 Robert Bosch Gmbh Elektrochemischer Energiespeicher
CN103594663B (zh) * 2013-11-20 2016-06-22 深圳市中远航科技有限公司 一种安全电池、安全移动电源与终端
CN103779632B (zh) * 2014-01-22 2017-01-04 浙江吉利控股集团有限公司 具有灭火功能的电池冷却系统
CN203800094U (zh) * 2014-04-14 2014-08-27 浙江君飞科技有限公司 一种具有防火功能的蓄电池
KR102088700B1 (ko) * 2015-10-21 2020-03-13 주식회사 엘지화학 소화약제를 내장하고 있는 튜브형 부재를 포함하는 이차전지
CN105489965A (zh) * 2015-12-29 2016-04-13 宁德时代新能源科技股份有限公司 动力电池模组
CN106684286B (zh) * 2017-03-10 2023-05-26 苏州索尔智行新能源科技有限公司 一种电芯横向排布的电池组件
CN106784509A (zh) * 2017-03-10 2017-05-31 江苏索尔新能源科技股份有限公司 一种电芯纵向排布的电池组件
CN106876810B (zh) * 2017-03-15 2019-04-26 宁德时代新能源科技股份有限公司 热量管理装置及供电设备
CN110462918A (zh) 2017-03-17 2019-11-15 三菱化学株式会社 分隔构件和电池组
CN107425222A (zh) * 2017-08-08 2017-12-01 佛山市顺德区精锐电池科技有限公司 一种锂电池防爆阻燃结构
JP7200944B2 (ja) 2017-11-30 2023-01-10 三菱ケミカル株式会社 仕切り部材及び組電池
JP7043813B2 (ja) * 2017-11-30 2022-03-30 三菱ケミカル株式会社 仕切り部材及び組電池
CN108400408A (zh) * 2018-04-24 2018-08-14 华南理工大学 一种具有阻燃的车用动力电池多通道液冷装置
JP7174326B2 (ja) * 2018-11-06 2022-11-17 トヨタ自動車株式会社 組電池
JP7155954B2 (ja) * 2018-11-30 2022-10-19 トヨタ自動車株式会社 組電池
EP3951906A4 (en) * 2019-03-29 2023-08-16 Mitsui Chemicals, Inc. LITHIUM-ION BATTERY STACK
US20220367936A1 (en) * 2019-06-28 2022-11-17 Sanyo Electric Co., Ltd. Power source device, electric vehicle equipped with said power source device, and power storage device
CN111477792B (zh) * 2020-04-15 2022-08-09 中车资阳机车有限公司 一种混合动力机车电池系统电池包及电池系统
CN113750400A (zh) * 2020-05-29 2021-12-07 山东海科创新研究院有限公司 一种柔性阻燃填充物及二次电池
JP7454692B2 (ja) * 2021-08-26 2024-03-22 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 液体カプセル、電池単体、電池および電力使用装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000067825A (ja) * 1998-08-25 2000-03-03 Hitachi Ltd 組電池
JP4173674B2 (ja) * 2002-03-28 2008-10-29 Tdk株式会社 電気化学デバイスモジュール
JP4186500B2 (ja) * 2002-04-11 2008-11-26 日本電気株式会社 扁平型二次電池を内包したモジュール
JP2004146161A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Sony Corp バッテリーパック
JP2005310449A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Fujitsu Component Ltd バッテリパック

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11264661B2 (en) 2017-04-25 2022-03-01 Lg Energy Solution, Ltd. Battery cell with improved safety
US11349178B2 (en) 2018-07-25 2022-05-31 Samsung Sdi Co., Ltd. Battery pack with sealed air gap between cells

Also Published As

Publication number Publication date
CN101312240A (zh) 2008-11-26
JP2009004362A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5449695B2 (ja) 組電池
US20080292950A1 (en) Battery module
JP4920111B2 (ja) パウチ型二次電池
KR101264527B1 (ko) 파우치형 케이스 및 이를 포함하는 전지팩
US10847850B2 (en) Cooling plate for secondary battery and secondary battery module including the same
JP4970600B2 (ja) 板形状二次バッテリー及びその製造方法
JP5505218B2 (ja) 密閉型蓄電池
US20190319301A1 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery and method of manufacturing the same
JP7354842B2 (ja) 仕切り部材及び組電池
KR102056363B1 (ko) 전지 셀
JP2003242952A (ja) 2次電池
JP2012049135A (ja) 安全性が向上した二次電池
JP2003109557A (ja) 非水電解質電池及びその製造方法
KR100914108B1 (ko) 전극 조립체 및 이를 구비하는 이차 전지
JP2004047262A (ja) 薄型電池および組電池
WO2021095551A1 (ja) 蓄電装置
JP4182856B2 (ja) 二次電池、組電池、複合組電池、車輌、及び、二次電池の製造方法
JP5161421B2 (ja) 非水電解質電池
KR20170007876A (ko) 저융점 합금을 포함하는 전지케이스 및 그것을 포함하고 있는 전지셀
KR102009438B1 (ko) 배터리 모듈
KR101655275B1 (ko) Ptc 특성을 갖는 용접부가 구비된 이차 전지 및 그 제조방법
JP7043813B2 (ja) 仕切り部材及び組電池
JPH11102673A (ja) 薄形二次電池
JPH11162436A (ja) 薄形二次電池
JP2012252902A (ja) 非水電解質電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350