JP6213394B2 - 電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は電池セルと当該電池セルを保持するホルダとが接着されてなる電池モジュールに関する。
電池モジュールにおける電池セルはホルダに接着されるのが一般的である。例えば、特許文献1に紹介されている電池モジュールは、複数の電池セルをホルダに一体に接着してなるものである。この種の電池モジュールは組電池とも呼ばれ、例えば車両用のバッテリ等の種々の用途に供されている。
電池セルをホルダに強固に一体化するためには、接着剤として硬質なものを選択すれば良い。しかし、例えばホルダとしてアルミニウム等の金属製のものを用いる場合には、接着層とホルダとの線膨張係数の差が大きくなり、寒冷期などに接着層とホルダとの境目に大きな応力が作用する場合がある。そして、当該応力が過大であれば、接着層とホルダとが剥離する可能性がある。また、硬質な接着層は振動を伝達し易い。例えば電池モジュールが車載用であれば、走行時の振動が硬質な接着層を介してホルダから電池セルに伝達され、電池セルがホルダに対してガタつく可能性もある。
したがって、接着層を介して電池セルをホルダに安定して保持し得る技術が望まれていた。
特開2013−8655号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、接着層を介して電池セルをホルダに安定して保持し得る電池モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の電池モジュールは、
孔状をなす電池保持部を持つホルダと、前記電池保持部に挿入されている電池セルと、前記ホルダにおける前記電池保持部の内周面と前記電池セルの外周面とを固着する接着層と、を備え、
前記接着層は、可撓性を有する第1接着部と、前記第1接着部よりも硬質な第2接着部と、で構成され、
前記第1接着部は、前記電池セルの外周面と前記電池保持部の内周面とで区画される接着空間において、径方向の少なくとも一部に存在しているものである。
本発明の電池モジュールは、下記の要素(1)〜(5)の何れかを有するのが好ましく、複数を有するのがより好ましい。
(1)前記接着層における軸方向の一端部は、前記ホルダの軸方向端面の少なくとも一部および/または前記電池セルの軸方向端面の少なくとも一部を覆う引っ掛かり部を構成している。
(2)さらに、前記接着層の軸方向の一端部よりもさらに先側にあるストッパ部を有する。
(3)前記ストッパ部は、前記引っ掛かり部の軸方向の先側にある。
(4)前記引っ掛かり部は、前記ストッパ部および前記電池セルおよび/または前記ストッパ部および前記ホルダによって挟持されている。
(5)前記引っ掛かり部は、前記第2接着部で構成されている。
本発明の電池モジュールは、可撓性を有する第1接着部を接着層に含む。ここでいう可撓性とは広義の弾性に含まれ、具体的には、柔軟性があり曲げ変形させても元の形状に戻り得る性質を指す。本発明における「可撓性を有する」なる文言は、「微弾性を有する」或いは「弾性挙動を示す」等と言い換える事ができる。以下、必要に応じて「可撓性」を「弾性」と言い換えて説明する。
本発明の電池モジュールにおける接着層は、第1接着部の可撓性によって、上述した応力や衝撃を吸収できる。また、接着部は硬質の第2接着部を有する。第2接着部は接着層の形状維持に寄与し、第2接着層を有することで接着層は電池セルとホルダとが互いに位置ズレすることを抑制できる。
このため、本発明の電池モジュールによると、電池セルをホルダの電池保持部に安定して保持し得る。
実施例1の電池モジュールを模式的に表す斜視図である。 実施例1の電池モジュールを模式的に表す分解斜視図である。 実施例1の電池モジュールを図1中X−X位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。 実施例2の電池モジュールを図1中X−X位置と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。 実施例3の電池モジュールを図1中X−X位置と同位置で切断した様子を模式的に表す要部拡大断面図である。
以下、具体例を挙げて本発明の電池モジュールを説明する。
(実施例1)
図1は実施例1の電池モジュールを模式的に表す斜視図である。図2は、図1に示す実施例1の電池モジュールの分解斜視図である。図3は、実施例1の電池モジュールを図1中X−X位置で切断した様子を模式的に表す断面図である。以下、実施例において、上、下、左、右、前、後とは図1に示す上、下、左、右、前、後を指す。実施例において、電池セルの軸方向Yとは図1に示す上下方向を指す。なお、電池セル以外の部材における軸方向Yとは、図1に示す組み付け状態において軸方向Yに一致する方向を指す。
実施例1の電池モジュールは、図1および図2に示すように、電池セル1、接着層4、ホルダ5、二つのセパレータ90a、90b、および、二つのバスバー91a、91bで構成されている。なお、実施例1の電池モジュールにおけるセパレータ90aは、後述するように、セパレータとしての機能だけでなく本発明の電池モジュールにおけるストッパ部の機能をも有する。このため、当該セパレータ90aは本発明の電池モジュールにおけるストッパ部に相当する。
図2に示すように、実施例1の電池モジュールは16個の電池セル1を持つ。各電池セル1は、略同形の円筒形セルであり、軸方向Yの両端にそれぞれ端子19(正極端子、負極端子)を持つ。ホルダ5は略板状をなし、16個の電池保持部50を持つ。各電池保持部50は貫通孔状をなし、各電池保持部50の内径は各電池セル1の外径よりもやや大きい。各電池保持部50にはそれぞれ対応する電池セル1が挿入される。実施例1の電池モジュールにおいて、各電池セル1は、4本一組として二つのバスバー91a、91bによって直列に接続される。バスバー91aと電池セル1との間、およびバスバー91bと電池セル1との間には、図略の導電材層がそれぞれ設けられている。導電材層はバスバー91aまたは91bと電池セル1の端子19とを電気的に接続するための層である。導電材層の形状は特に限定されず、タブ溶接やワイヤーボンディング、ろう付け等の方法の既知の方法で形成できる。
バスバー91aと電池セル1との間、および、バスバー91bと電池セル1との間には、局所的に、セパレータ90aまたはセパレータ90bが介在している。セパレータ90a、90bは、バスバー91a、91bと電池セル1との電気的接続を部分的に遮断することで、短絡を防ぎつつ、バスバー91a、91bによって電池セル1を接続するための部材である。セパレータ90a、90bは絶縁材で構成すれば良く、本実施例では絶縁樹脂製である。なお、本発明の電池モジュールにおけるストッパ部がセパレータ90a、90bでない場合、ストッパ部の材料は特に限定されない。しかしストッパ部は電池セル1に近接する部材であるため、やはり、絶縁材で構成するのが好ましい。
接着層4は、後述する接着剤が固化してなる層であり、ホルダ5に設けられている電池保持部50の内周面51と、電池セル1の外周面11と、の間に筒状に介在し、電池保持部50の内周面51および電池セル1の外周面11に固着している。図3に示すように、接着層4は、第1接着部41と第2接着部45とを有する。
第1接着部41は可撓性を有し第2接着部45は硬質である。実施例1においては、第1接着部41はエポキシ樹脂に弾性ポリマーを添加してなる接着剤を材料としている。また、第2接着部45はエポキシ樹脂に硬質フィラーを添加してなる接着剤を材料としている。しかし、第1接着部41および第2接着部45はこれに限定されず、例えば、第1接着部41および第2接着部45の材料としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂に代表される合成樹脂系接着剤、酢酸ビニルに代表されるエマルジョン系接着剤、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)に代表されるホットメルト系接着剤、クロロプレンに代表される合成ゴム系接着剤等を挙げることができる。これら各種の接着剤には、適宜、添加剤を加えても良い。例えば、第1接着部41の材料および第2接着部45の材料として、ともにエポキシ樹脂など硬質の接着剤を用いる場合にも、第1接着部41の材料となるエポキシ樹脂にだけ弾性フィラーを添加すれば、第2接着部45は第1接着部41よりも硬質になる。また、この場合、弾性フィラーを含有する第1接着部41は弾性変形可能となる。或いは、第1接着部41の材料として添加剤を加えないエポキシ樹脂を用い、第2接着部45の材料となるエポキシ樹脂にだけ硬質フィラーを添加しても良い。この場合にもまた、第2接着部45は第1接着部41よりも硬質となり、また、エポキシ樹脂自身の弾性の分だけ第1接着部41は弾性変形可能である。更には、ウレタンやシリコン等比較的弾性の高い接着剤は、第1接着部41の材料として特に適している。
可撓性を有する(つまり弾性変形可能な)第1接着部41は、電池セル1の外周面11と電池保持部50の内周面51とで区画される筒状の接着空間20の径方向の略全体および軸方向の略全体にわたって延在している。つまり、第1接着部41は電池セル1の外周面11および電池保持部50の内周面51にそれぞれ固着している。なお、接着空間20の軸方向とは上述したように、図1に示す組み付け状態において電池セル1の軸方向Yに一致する方向である。また、接着空間20の径方向とは、軸方向Yに直交する方向であり、組み付け状態における電池セル1の径方向に一致する方法である。
第1接着部41よりも硬質な第2接着部45は、第1接着部41の軸方向の一端側(つまり上側)に一体に固着し、かつ、接着空間20の外部において、電池セル1の軸方向端面1aの外周縁部を覆っている。そして、第2接着部45は、当該軸方向端面1aにおける外周縁部に固着している。したがって、実施例1の電池モジュールにおける第2接着部45は、引っ掛かり部48aを構成している。
接着層4は、電池セル1における軸方向の一部の領域(固着領域Zと呼ぶ)に固着され、電池セル1の周方向全周にわたって電池保持部50の内周面51と電池セル1の外周面11との間に介在している。このため接着層4は図2に示すように略筒状をなす。
上述したように、接着層4は、弾性変形可能な第1接着部41と、硬質な第2接着部45と、を有する。このため接着層4は、第1接着部41に起因して、衝撃や応力の吸収性能に優れる。また接着層4は、第2接着部45に起因して、電池セル1およびホルダ5に強固に一体化される。したがって接着層4は、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内に安定して保持し得る。
また、実施例1の電池モジュールにおいては、接着空間20の略全体に弾性変形可能な第1接着部41が充填されているため、特に衝撃や応力の吸収性能に優れる。そして、弾性変形可能な第1接着部41は硬質の第2接着部45に一体化されているため、電池モジュールに大きな力が作用した場合等にも、第2接着部45によって電池セル1とホルダ5とが安定して固定される。よって実施例1の電池モジュールによると、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内に安定して収容保持できる。
さらに、第2接着部45は、接着空間20の外部(図3における接着空間20の上側の部分)において、電池セル1の軸方向端面1aの外周縁部を覆っている。このため、上述したように、第2接着部45の一部は引っ掛かり部48aを構成している。電池セル1の軸方向端面1aを引っ掛かり部48aが覆っているため、電池セル1の軸方向の位置変化(図3中上方向の位置変化)は引っ掛かり部48aに妨げられる。また、当該引っ掛かり部48aは電池セル1の軸方向端面1aを覆うだけでなく、軸方向端面1aに固着している。このため、電池セル1はより一層軸方向に位置変化し難い。このことによっても、実施例1の電池モジュールは、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内に安定して保持し得る。
さらに、引っ掛かり部48aの軸方向のさらに先側(図3中上側)には、セパレータ90a(つまりストッパ部)が存在している。このため、引っ掛かり部48aを含む接着層4自体の軸方向の位置変化、および、接着層4に固着されている電池セル1の軸方向の位置変化は、セパレータ90aによって妨げられる。このように実施例1の電池モジュールにおいては、引っ掛かり部48aを含む接着層4自体の軸方向の位置変化を抑制することで、電池セル1の軸方向の位置変化をより信頼性高く抑制できる。さらに、引っ掛かり部48aはセパレータ90aと電池セル1とによって挟持されているため、引っ掛かり部48aを含む接着層4は、さらに、軸方向に位置変化し難く、電池セル1もまた軸方向に位置変化し難い。このことによっても、実施例1の電池モジュールは、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内により一層安定して保持し得る。
また、第1接着部41は、接着空間20の外部(図3における接着空間20の下側の部分)において、ホルダ5の軸方向端面5bにおける内周縁部を覆っている。このため、第1接着部41の一部もまた引っ掛かり部48bを構成している。そして、引っ掛かり部48bがホルダ5の軸方向端面5bを覆うことで、引っ掛かり部48bによって電池セル1とホルダ5との軸方向の位置ズレを抑制できる。なお、実施例1の電池モジュールにおいて、セパレータ90bはストッパ部ではないが、接着部4がセパレータ90bに近接している場合等には、セパレータ90bがストッパ部となる場合もある。
なお、実施例1の電池モジュールでは、接着層4が接着空間20の軸方向の全体に充填されているが、本発明の電池モジュールにおいては、第1接着部41が接着空間20の径方向の一部にありさえすれば良く、接着層4は接着空間20の軸方向の一部にのみ充填されていても良い。この場合にも、電池セル1の外周面11と、ホルダ5における容器保持部50の内周面51と、の径方向の隙間には、少なくとも、弾性変形可能な第1接着部41が介在する。このため、例えば線膨張係数の違いにより、電池セル1の外周面11と、ホルダ5における容器保持部50の内周面51と、の径方向の相対位置が変化した場合にも、第1接着部41が弾性変形することで接着層4に作用する応力を吸収できる。また、第1接着部41が弾性変形することによって、電池セル1の外周面11と容器保持部50の内周面51との間で衝撃力の伝達を緩和できる。なお、上記した応力緩和や衝撃緩和を考慮すると、第1接着部41は接着空間20において周方向全周にわたって連続して存在するのが好ましい。参考までに、第1接着部41および第2接着部45は、接着空間20において、軸方向および/または径方向に層状をなしても良い。
また、本発明の電池モジュールにおける引っ掛かり部48a、48bは、電池セル1における軸方向の二端面1a、1bの少なくとも一方、または、ホルダ5における軸方向の二端面5a、5bの少なくとも一方を覆えば良い。また、引っ掛かり部48a、48bは電池セルの軸方向端面1a、1bまたはホルダ5の軸方向端面5a、5bの一部を覆うだけでも良いし、全部を覆っても良い。さらに、引っ掛かり部48a、48bは電池セル1の軸方向端面1a、1bおよびホルダ5の軸方向端面5a、5bに固着していなくても良い。さらに、ここでいう電池セル1の軸方向端面とは、二つの軸方向端面1a、1bの一方だけでも良いし両方でも良い。同様に、ホルダ5の軸方向端面とは、二つの軸方向端面5a、5bの一方だけでも良いし両方でも良い。
(実施例2)
実施例2の電池モジュールは、接着層4以外は実施例1の電池モジュールと概略同じものである。実施例2の電池モジュールを模式的に表す要部拡大図を図4に示す。なお、図4は実施例2の電池モジュールを図1中X−X位置と同位置で切断した断面である。
実施例2の電池モジュールにおいて、接着空間20には第1接着部41および第2接着部45が充填されている。第1接着部41は、接着空間20の径方向外側部分に存在し、ホルダ5における電池保持部50の内周面51に固着している。第2接着部45は、接着空間20の径方向内側部分にあり、電池セル1の外周面11に固着している。つまり、第1接着部41は接着層4の径方向外側部分を構成し、第2接着部45は接着層4の径方向内側部分を構成している。
さらに、第2接着部45は、図4中下側に位置する接着空間20の外部において、ホルダ5の軸方向端面5bの内周縁部を覆い、軸方向端面5bに固着している。つまり、実施例2の電池モジュールにおいても、第2接着部45の一部が引っ掛かり部48bを構成している。なお、実施例2の電池モジュールにおいて、図4中上側に位置する接着空間20の外部には引っ掛かり部48aはなく、接着層4の軸方向端面4a(図4中上側の端面)のさらに上側は、セパレータ90aによって覆われている。なお接着層4の軸方向端面4aとセパレータ90aは当接している。
実施例2の電池モジュールにおいては、硬質の第2接着部45が接着空間20にも存在し、第2接着部45が電池セル1の外周面11に固着している。このため、電池セル1が接着層4によって安定して固定され、電池セル1が軸方向に位置変化し難く、ひいては電池セル1とホルダ5との軸方向の位置ズレを抑制できる。さらに、第2接着部45はホルダ5にも固着している。このため、接着層4は、電池セル1およびホルダ5の軸方向の位置ズレをより信頼性高く抑制可能である。
さらに、接着層4の軸方向端面4aはセパレータ90aで覆われ、第2接着部45で構成される引っ掛かり部48bはホルダ5の軸方向端面5b(図4中下側に位置する端面)を覆っている。このため、接着層4自体の軸方向の位置変化はセパレータ90aおよびホルダ5によって妨げられ、接着層4に固着する電池セル1とホルダ5との位置ズレをより一層抑制できる。よって、実施例2の電池モジュールもまた、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内に安定して保持し得る。
また、接着空間20には、硬質の第2接着部45とともに、弾性変形可能な第1接着部41が存在している。このため、実施例2の電池モジュールにおける接着層4もまた、第1接着部41に由来して衝撃や応力の吸収性能に優れる。
実施例2の電池モジュールにおいては、第1接着部41の厚さは第2接着部45の厚さよりも薄い。しかし、本発明の電池モジュールにおいて、第1接着部41は接着空間20の径方向の一部に存在すれば良く、その厚さは電池モジュールの使用環境等に応じて適宜設定できる。例えば、衝撃吸収性能等を考慮すると第1接着部41の厚さが厚い方が好ましく、電池セル1とホルダ5との位置ズレ防止やガタつき防止を考慮すると第2接着部45の厚さが厚い方が好ましい。
(実施例3)
実施例3の電池モジュールは、接着層4以外は実施例1の電池モジュールと概略同じものである。実施例3の電池モジュールを模式的に表す要部拡大図を図5に示す。なお、図5は実施例3の電池モジュールを図1中X−X位置と同位置で切断した断面である。
実施例3の電池モジュールにおいても、実施例2の電池モジュールと同様に、接着空間20には第1接着部41および第2接着部45が充填されている。第1接着部41は、接着空間20の径方向内側部分にあり、電池セル1の外周面11に固着している。第2接着部45は、接着空間20の径方向外側部分にあり、ホルダ5における電池保持部50の内周面51に固着している。つまり、第1接着部41は接着層4の径方向内側部分を構成し、第2接着部45は接着層4の径方向外側部分を構成している。
さらに、第2接着部45は、図5中上側に位置する接着空間20の外部において、電池セル1の軸方向端面1aの外周縁部を覆っている。さらに、第1接着部41および第2接着部45は、図5中下側に位置する接着空間20の外部において、ホルダ5の軸方向端面5bの内周縁部を覆っている。つまり、実施例3の電池モジュールにおいては、第2接着部45の一部が引っ掛かり部48aおよび48bを構成し、第1接着部41の一部が引っ掛かり部48bを構成している。第2接着部45で構成されている引っ掛かり部48aのさらに上側は、セパレータ90aによって覆われている。引っ掛かり部48aとセパレータ90aは当接し、引っ掛かり部48aは電池セル1およびセパレータ90aで挟持されている。
実施例3の電池モジュールは、弾性変形可能な第1接着部41が電池セル1の外周面11に固着し、硬質の第2接着部45がホルダ5における電池保持部50の内周面51に固着している点で実施例2の電池モジュールと大きく異なる。しかし、このような実施例3の電池モジュールもまた、弾性変形可能な第1接着部41に由来して衝撃や応力の吸収性能に優れ、かつ、硬質な第2接着部45に由来して電池セル1をホルダ5に強固に一体化できる。したがって、実施例3の電池モジュールもまた、実施例1および実施例2の電池モジュールと同様に、電池セル1をホルダ5の電池保持部50内に安定して保持し得る。
本発明の電池モジュールの用途は特に限定されず、様々な装置や備品等に配設できる。具体例としては、車両用に搭載する組電池を挙げることができる。
(その他)
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:電池セル 4:接着層 5:ホルダ
11:電池セルの外周面 41:第1接着部 45:第2接着部
48a:48b:引っ掛かり部
50:電池保持部 51:電池保持部の内周面
90a、90b:セパレータ(ストッパ部)

Claims (6)

  1. 孔状をなす電池保持部を持つホルダと、前記電池保持部に挿入されている電池セルと、前記ホルダにおける前記電池保持部の内周面と前記電池セルの外周面とを固着する接着層と、を備え、
    前記接着層は、可撓性を有する第1接着部と、前記第1接着部よりも硬質な第2接着部と、で構成され、
    前記第1接着部は、前記電池セルの外周面と前記電池保持部の内周面とで区画される接着空間において、径方向の少なくとも一部に存在している、電池モジュール。
  2. 前記接着層における軸方向の一端部は、前記ホルダの軸方向端面の少なくとも一部および/または前記電池セルの軸方向端面の少なくとも一部を覆う引っ掛かり部を構成している、請求項1に記載の電池モジュール。
  3. さらに、前記接着層の軸方向の一端部よりもさらに先側にあり前記接着層の軸方向の変位を規制するストッパ部を有する、請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 前記ストッパ部は、前記引っ掛かり部の軸方向の先側にある、請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記引っ掛かり部は、前記ストッパ部および前記電池セルによって挟持されている、および/または、前記ストッパ部および前記ホルダによって挟持されている、請求項4に記載の電池モジュール。
  6. 前記引っ掛かり部は、前記第2接着部で構成されている請求項〜請求項5の何れか一項に記載の電池モジュール。
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