JP5483054B2 - 受信装置、受信方法、およびプログラム - Google Patents

受信装置、受信方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5483054B2
JP5483054B2 JP2009091963A JP2009091963A JP5483054B2 JP 5483054 B2 JP5483054 B2 JP 5483054B2 JP 2009091963 A JP2009091963 A JP 2009091963A JP 2009091963 A JP2009091963 A JP 2009091963A JP 5483054 B2 JP5483054 B2 JP 5483054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
ofdm
spectrum inversion
offset amount
subcarrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009091963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010245816A (ja
JP2010245816A5 (ja
Inventor
豪紀 川内
智春 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009091963A priority Critical patent/JP5483054B2/ja
Priority to EP10002644A priority patent/EP2257010B1/en
Priority to AT10002644T priority patent/ATE557504T1/de
Priority to CN2010101415333A priority patent/CN101860403B/zh
Priority to US12/749,644 priority patent/US8249180B2/en
Publication of JP2010245816A publication Critical patent/JP2010245816A/ja
Publication of JP2010245816A5 publication Critical patent/JP2010245816A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5483054B2 publication Critical patent/JP5483054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2657Carrier synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
    • H04L27/2601Multicarrier modulation systems
    • H04L27/2647Arrangements specific to the receiver only
    • H04L27/2655Synchronisation arrangements
    • H04L27/2668Details of algorithms
    • H04L27/2673Details of algorithms characterised by synchronisation parameters
    • H04L27/2675Pilot or known symbols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0024Carrier regulation at the receiver end
    • H04L2027/0026Correction of carrier offset
    • H04L2027/0032Correction of carrier offset at baseband and passband
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0053Closed loops
    • H04L2027/0057Closed loops quadrature phase
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0063Elements of loops
    • H04L2027/0065Frequency error detectors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0083Signalling arrangements
    • H04L2027/0089In-band signals
    • H04L2027/0093Intermittant signals
    • H04L2027/0095Intermittant signals in a preamble or similar structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラムに関し、特に、OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出することができるようにした受信装置、受信方法、およびプログラムに関する。
DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)といった規格に準拠した地上デジタル放送では、直交周波数分割多重方式と呼ばれる変調方式が用いられる。以下では、直交周波数分割多重方式を、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式という。
OFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交するサブキャリアを設け、それぞれのサブキャリアの振幅および位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方式である。
ところで、OFDM変調信号を受信する受信装置において、RF信号をIF信号に変換する際、スペクトル反転が発生する場合がある。このような場合、OFDM変調信号を正確に復調することができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出することができるようにするものである。
本発明の一側面の受信装置は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号を受信する受信手段と、サブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量として順次設定する設定手段と、所定のOFDM変調信号に含まれる既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらし反転処理した前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転有り信号を用いて、前記受信手段により受信された前記OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出する検出手段とを備える受信装置である。
本発明の一側面の受信方法およびプログラムは、上述した本発明の一側面の受信装置に対応する。
本発明の一側面においては、サブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量として順次設定され、所定のOFDM変調信号に含まれる既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらし反転処理した前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転有り信号を用いて、受信されたOFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無が検出される。
以上のように、本発明の一側面によれば、OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出することができる。
DVB-T規格のOFDM信号の配置例を示す図である。 本発明の前提となるOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。 図2の搬送波周波数オフセット検出器の詳細構成例を示すブロック図である。 サブキャリア単位のオフセット量の検出方法について説明する図である。 本発明を適用した第1実施の形態のOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。 図5の搬送波周波数オフセット検出器の詳細構成例を示すブロック図である。 図5のOFDM受信装置による受信処理について説明するフローチャートである。 図6の搬送波周波数オフセット検出器によるオフセット検出処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した第2実施の形態のOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。 図9のOFDM受信装置による受信処理について説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
<発明の前提>
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の前提について説明する。
[OFDM変調信号の説明]
図1は、DVB-T規格のOFDM信号の配置例を示す図である。図1において、縦方向は時間方向であり、横方向は周波数方向である。
図1に示すように、DVB-T規格のOFDM信号は、データ信号、同期や等化のためのパイロット信号、およびTPS(Transmission Parameters Signaling)信号(不図示)により構成される。
パイロット信号には、シンボルごとに挿入されるCP(Continual Pilot)信号と、所定の時間間隔毎に挿入されるSP(Scattered Pilot)信号がある。パイロット信号は、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調された既知信号であり、同一のキャリアでは同一のパイロット信号が送信される。
[OFDM受信装置の構成例]
図2は、本発明の前提となるOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。
OFDM受信装置10は、アンテナ11、周波数変換器12、局部発振器13、A/D変換器14、直交復調器15、スペクトル反転器16、セレクタ17、FFT回路18、およびシンボル同期回路19を備える。また、OFDM受信装置10は、チャンネル補償回路20、搬送波周波数オフセット検出器21、搬送波同期回路(AFC)22、および局部発振器23を備える。
アンテナ11は、RF信号を受信し、そのRF信号を周波数変換器12に供給する。周波数変換器12は、アンテナ11から供給されるRF信号と、局部発振器13から供給される発振周波数(fc+fIF)の搬送波を乗算し、RF信号を中心周波数fIFのIF信号に周波数変換する。周波数変換器12は、このIF信号をA/D変換器14に供給する。局部発振器13は、発振周波数(fc+fIF)の搬送波を生成し、その搬送波を周波数変換器12に供給する。
A/D変換器14は、周波数変換器12から供給されるIF信号に対してA/D変換を行い、その結果得られるデジタル化されたIF信号を直交復調器15に供給する。直交復調器15は、A/D変換器14から供給されるIF信号を、局部発振器23から供給される搬送波を用いて直交復調する。直交復調器15は、直交復調の結果得られるI信号とQ信号をスペクトル反転器16とセレクタ17に供給する。
スペクトル反転器16は、直交復調器15から供給されるI信号とQ信号に対してスペクトル反転処理を行う。スペクトル反転処理としては、I信号とQ信号を入れ替える処理、Q信号にのみ「-1」を乗算する処理などがある。スペクトル反転器16は、スペクトル反転処理されたI信号とQ信号をセレクタ17に供給する。
セレクタ17は、外部から供給される選択信号にしたがって、直交復調器15からのI信号およびQ信号、または、スペクトル反転器16からのI信号およびQ信号を選択し、FFT回路18、シンボル同期回路19、およびAFC22に出力する。なお、選択信号は、例えば、処理対象となるRF信号の周波数、局部発振器23の発信周波数(fc+fIF)、およびA/D変換器14のサンプリング周波数の組み合わせに応じて予め設定される。
FFT回路18は、シンボル同期回路19から供給されるシンボル同期信号にしたがって、セレクタ17から供給されるI信号およびQ信号に対してFFT演算を行う。FFT回路18は、FFT演算の結果得られる各サブキャリアに直交変調されているデータを表すI信号およびQ信号からなるOFDM信号を、チャンネル補償回路20および搬送波周波数オフセット検出器21に供給する。
シンボル同期回路19は、セレクタ17から供給されるI信号およびQ信号を用いてガードインターバル(GI)期間の相関値を検出し、その相関値に基づいてシンボル同期信号を生成する。シンボル同期回路19は、そのシンボル同期信号をFFT回路18に供給する。
チャンネル補償回路20は、FFT回路18から供給されるOFDM信号を等化し、等化後のOFDM信号を復調結果として出力する。
搬送波周波数オフセット検出器21は、FFT回路18から供給されるOFDM信号を用いて、サブキャリア単位のオフセット量を検出する。搬送波周波数オフセット検出器21は、そのサブキャリア単位のオフセット量をAFC22にフィードバックする。
なお、オフセット量とは、正常なOFDM信号の各サブキャリアの周波数に対する、FFT回路18から実際に出力されたOFDM信号の各サブキャリアの周波数のずれ量である。搬送波周波数オフセット検出器21の詳細については、後述する図3を参照して説明する。
AFC22は、セレクタ17から供給されるI信号およびQ信号を用いてGI期間の相関値を検出し、その相関値に基づいて局部発振器23を制御することにより、局部発振器23で生成される搬送波のサブキャリアより小さい単位のオフセットを除去する。また、AFC22は、搬送波周波数オフセット検出器21から供給されるサブキャリア単位のオフセット量に基づいて局部発振器23を制御することにより、局部発振器23で生成される搬送波のサブキャリア単位以上のオフセットを除去する。
局部発振器23は、AFC22による制御にしたがって所定の周波数の搬送波を生成し、その搬送波を直交復調器15に供給する。
[搬送波周波数オフセット検出器の詳細構成例]
図3は、図2の搬送波周波数オフセット検出器21の詳細構成例を示すブロック図である。
図3の搬送波周波数オフセット検出器21は、メモリ41、位相差算出器42、制御部43、メモリ44、マッピング回路45、累算回路46、絶対値演算回路47、および最大探索器48により構成される。
メモリ41および位相差算出器42は、連続する2つのシンボル間のサブキャリアごとの位相差を算出する。
詳細には、メモリ41は、FFT回路18から供給される1シンボル分のOFDM信号としてのI信号およびQ信号を記憶する。位相差算出器42は、FFT回路18から供給される1シンボル分のOFDM信号と、メモリ41に記憶されている1つ前のシンボルのOFDM信号とを用いて、サブキャリアごとの位相差を算出する。
全シンボルのCP信号は同一であるので、CP信号が配置されるサブキャリアの位相差は、理論的には0度となる。但し、実際にはノイズ等の影響があるため0度にはならず、0度に近い値となる。一方、各シンボルのデータ信号は同一であるとは限らないため、データ信号が配置されるサブキャリアの位相差は、平均が0であるランダムな値となる。
位相差算出器42は、算出された全サブキャリアの位相差をメモリ44に供給し、記憶させる。
制御部43、メモリ44、マッピング回路45、累算回路46、絶対値演算回路47、および最大探索器48は、位相差算出器42により算出されたサブキャリアの位相差を用いて、相関処理によりサブキャリア単位のオフセット量を検出する。
詳細には、制御部43は、予め設定されているオフセット量検出範囲内のサブキャリア単位のオフセット量を、順次仮定オフセット量kに設定する。制御部43は、その仮定オフセット量kを最大探索器48に供給する。また、制御部43は、仮定オフセット量kと、予め保持している規格で定められたCP信号が配置されるサブキャリア(以下、既知CPサブキャリアという)のサブキャリア番号のセットとに基づいて読み出しアドレスを決定する。
具体的には、既知CPサブキャリアのサブキャリア番号を仮定オフセット量kだけずらしたサブキャリア番号が、実際のサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kである場合にCP信号が配置されるサブキャリア(以下、仮定CPサブキャリアという)のサブキャリア番号である。
従って、制御部43は、セット内の既知CPサブキャリアのサブキャリア番号から仮定オフセット量kだけずらした結果得られる仮定CPサブキャリアのサブキャリア番号に基づいて、仮定CPサブキャリアの位相差が記憶されるメモリ44のアドレスを求める。そして、制御部43は、そのアドレスを読み出しアドレスとして決定する。制御部43は、決定された読み出しアドレスと読み出し命令をメモリ44に供給する。
また、制御部43は、1シンボル分の仮定CPサブキャリアの位相差についての累算回路46による累算が終了するごとに、リセット信号を累算回路46に供給する。さらに、制御部43は、書き込み命令および書き込みアドレスをメモリ44に供給する。
メモリ44は、制御部43からの書き込み命令および書き込みアドレスに基づいて、位相差算出器42から供給される全サブキャリアの位相差を記憶する。また、メモリ44は、制御部43からの読み出し命令および読み出しアドレスに基づいて、仮定CPサブキャリアの位相差を読み出し、その位相差をマッピング回路45に供給する。
マッピング回路45は、メモリ44から読み出された仮定CPサブキャリアの位相差を、複素平面上で固定半径の円周にマッピングし、ベクトルに変換する。マッピング回路45は、そのベクトルを累算回路46に供給する。
累算回路46は、図示せぬメモリを内蔵する。累算回路46は、制御部43からリセット信号が供給されるまで、マッピング回路45から供給されるベクトルと、内蔵するメモリに保持されているベクトルとを加算し、その結果得られるベクトルを内蔵するメモリに保持する処理を繰り返す。これにより、1シンボル分のベクトルが累算され、累算結果がメモリに保持される。
そして、累積回路46は、制御部43からのリセット信号に応じて、内蔵するメモリに保持されている1シンボル分のベクトルの累算結果を絶対値演算回路47に供給し、内蔵するメモリをリセットする。
絶対値演算回路47は、累算回路46から供給されるベクトルの絶対値を演算し、その絶対値を相関値として、最大探索器48に供給する。
最大探索器48は、絶対値演算回路47から供給される相関値と、制御部43から供給される仮定オフセット量kとを対応付けたテーブルを記憶する。最大探索器48は、1シンボル分のテーブルに登録されている最大の相関値に対応する仮定オフセット量kを、サブキャリア単位のオフセット量としてAFC22に供給する。
実際のサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kである場合、相関値は、CP信号の位相差を表すベクトルの累積結果の絶対値になるので、大きい。一方、実際のサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kではない場合、相関値はデータ信号の位相差を表すベクトルの累算結果の絶対値になるので、累算時に相殺が起こり、相関値は小さくなる。
従って、最大探索器48は、最大の相関値に対応する仮定オフセット量kをAFC22に供給することにより、実際のサブキャリア単位のオフセット量をAFC22に供給することができる。
[サブキャリア単位のオフセット量の検出方法の説明]
図4は、図3の搬送波周波数オフセット検出器21によるサブキャリア単位のオフセット量の検出方法について説明する図である。
なお、図4の例では、実際のサブキャリア単位のオフセット量が2となっている。また、図4の例では、左側へのずれ量を負のオフセット量で表し、右側へのずれ量を正のオフセット量で表す。
図4に示すように、搬送波周波数オフセット検出器21では、まず、シンボルL+1のOFDM信号と、それより1つ前のシンボルLのOFDM信号の位相差がサブキャリアごとに算出される。また、図4に示すように、オフセット量検出範囲が、−MaxFreqOffからMaxFreqOff-1までの範囲である場合、搬送波周波数オフセット検出器21では、仮定オフセット量kとして、まず、−MaxFreqOffが設定される。そして、この仮定オフセット量kの仮定CPサブキャリアの位相差が、マッピングされてベクトルに変換され、そのベクトルが1シンボル分累算される。そして、その累算値の絶対値が相関値として求められる。
次に、仮定オフセット量kとして−MaxFreqOff+1が設定され、この仮定オフセット量kについての相関値が同様にして求められる。以降も同様にして、仮定オフセット量kが、−MaxFreqOff+2からMaxFreqOff-1までの整数値の小さい方から順に設定され、仮定オフセット量kについての相関値が求められる。
以上のようにしてオフセット量検出範囲内の全てのサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kに設定され、その仮定オフセット量kの相関値が求められると、最大の相関値に対応する仮定オフセット量kが検出される。図4の例では、実際のサブキャリア単位のオフセット量が2であるので、仮定オフセット量kが2である場合の相関値が最大となり、仮定オフセット量の2が検出される。
<第1実施の形態>
[OFDM受信装置の第1実施の形態の構成例]
図5は、本発明を適用した第1実施の形態のOFDM受信装置の構成例を示すブロック図である。
図5に示す構成のうち、図2の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図5のOFDM受信装置60の構成は、主に、セレクタ17の代わりにセレクタ61が設けられている点、および、搬送波周波数オフセット検出器21の代わりに搬送波周波数オフセット検出器62が設けられている点が図2の構成と異なる。OFDM受信装置60では、OFDM信号を用いてスペクトル反転の発生の有無が検出され、スペクトル反転が制御される。
詳細には、OFDM受信装置60では、搬送波周波数オフセット検出器62から、周波数変換器12によるスペクトル反転の発生の有無を表すスペクトル反転検出信号が、セレクタ61に供給される。セレクタ61は、そのスペクトル反転検出信号にしたがって、直交復調器15からのI信号およびQ信号、または、スペクトル反転器16からのI信号およびQ信号を選択し、FFT回路18およびシンボル同期回路19に出力する。
搬送波周波数オフセット検出器62は、FFT回路18から供給されるOFDM信号を用いて、サブキャリア単位のオフセット量を検出するとともに、周波数変換器12によるスペクトル反転の発生の有無を検出する。搬送波周波数オフセット検出器62は、搬送波周波数オフセット検出器21と同様に、検出されたサブキャリア単位のオフセット量をAFC22にフィードバックする。また、搬送波周波数オフセット検出器62は、検出結果を表すスペクトル反転検出信号をセレクタ61に供給する。
[搬送波周波数オフセット検出器の詳細構成例]
図6は、図5の搬送波周波数オフセット検出器62の詳細構成例を示すブロック図である。
図6に示す構成のうち、図3の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図6の搬送波周波数オフセット検出器62の構成は、主に、制御部43の代わりに制御部81が設けられている点、および、最大探索器48の代わりに最大探索器82が設けられている点が図3の構成と異なる。
制御部81は、制御部43と同様に、予め設定されているオフセット量検出範囲内のサブキャリア単位のオフセット量を、順次仮定オフセット量kに設定する。制御部81は、その仮定オフセット量kと、スペクトル反転の有または無を表すスペクトル信号を最大探索器82に供給する。
また、制御部81は、スペクトル信号がスペクトル反転の無を表す場合、仮定オフセット量kと、予め保持している既知CPサブキャリアのサブキャリア番号のセットとに基づいて、仮定CPサブキャリアの位相差のアドレスを読み出しアドレスに決定する。以下では、既知CPサブキャリアのサブキャリア番号のセットをAセットという。即ち、Aセットは、OFDM変調信号に含まれるCP信号のサブキャリア位置のOFDM信号であるスペクトル反転無し信号に対応するサブキャリアのサブキャリア番号のセットである。
さらに、制御部81は、スペクトル信号がスペクトル反転の有を表す場合、仮定オフセット量kと、予め保持しているBセット(詳細は後述する)とに基づいて、反転仮定CPサブキャリア(詳細は後述する)の位相差のアドレスを読み出しアドレスに決定する。具体的には、制御部81は、Bセット内のサブキャリア番号を仮定オフセット量kだけずらした結果得られるサブキャリア番号を、反転仮定CPサブキャリアのサブキャリア番号として求める。そして、制御部81は、その反転仮定CPサブキャリアのサブキャリア番号に基づいて、読み出しアドレスを決定する。
なお、反転仮定CPサブキャリアとは、実際のサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kである場合に、スペクトル反転が発生したOFDM信号においてCP信号が配置されるサブキャリアである。
また、Bセットとは、スペクトル反転が発生したOFDM信号における既知CPサブキャリアのサブキャリア番号のセットである。即ち、Bセットとは、OFDM変調信号に含まれるCP信号に対して、そのサブキャリア位置の反転処理を行った結果得られるOFDM信号であるスペクトル反転有り信号に対応するサブキャリアのサブキャリア番号のセットである。具体的には、Bセットは、Aセット内のサブキャリア番号に対応する既知CPサブキャリアと、中心サブキャリアに対して周波数軸上で対称の関係にあるサブキャリアのサブキャリア番号のセットである。
より詳細には、DVB-T規格の8Kモードの場合にはOFDM信号の全サブキャリア数は6817である。従って、例えば、セットAが0,48,54,87,141,156,・・・である場合、セットBは、(6816-0),(6816-48),(6816-54),(6816-87),(6816-141),(6816-156),・・・である。
また、制御部81は、制御部43と同様に、決定された読み出しアドレスと読み出し命令をメモリ44に供給する。さらに、制御部81は、制御部43と同様に、1シンボル分の仮定CPサブキャリアの位相差についての累算回路46による累算が終了するごとに、リセット信号を累算回路46に供給する。また、制御部81は、制御部43と同様に、書き込み命令および書き込みアドレスをメモリ44に供給する。
最大探索器82は、絶対値演算回路47から供給される相関値、並びに、制御部43から供給される仮定オフセット量kおよびスペクトル反転信号を対応付けたテーブルを記憶する。最大探索器48は、図3の最大探索器48と同様に、1シンボル分のテーブルに登録されている最大の相関値に対応する仮定オフセット量kを、サブキャリア単位のオフセット量としてAFC22に供給する。
また、最大探索器82は、最大の相関値に対応するスペクトル反転信号がスペクトル反転の無を表す場合、スペクトル反転の発生の無を表すスペクトル反転検出信号をセレクタ61に供給する。一方、最大の相関値に対応するスペクトル反転信号がスペクトル反転の有を表す場合、スペクトル反転の発生の有を表すスペクトル反転検出信号をセレクタ61に供給する。スペクトル反転検出信号は、例えば、スペクトル反転の発生の無を表す場合「0」を表す信号であり、スペクトル反転の発生の有を表す場合「1」を表す信号である。
[OFDM受信装置の処理]
図7は、OFDM受信装置60による受信処理について説明するフローチャートである。この受信処理は、アンテナ11によりRF信号が受信されたとき開始される。
図7のステップS11において、周波数変換器12は、アンテナ11により受信されたRF信号と、局部発振器13から供給される発振周波数(fc+fIF)の搬送波を乗算し、RF信号を中心周波数fIFのIF信号に周波数変換する。周波数変換器12は、このIF信号をA/D変換器14に供給する。
ステップS12において、A/D変換器14は、周波数変換器12から供給されるIF信号に対してA/D変換を行い、その結果得られるデジタル化されたIF信号を直交復調器15に供給する。
ステップS13において、直交復調器15は、A/D変換器14から供給されるIF信号を、局部発振器23から供給される搬送波を用いて直交復調する。直交復調器15は、直交復調の結果得られるI信号とQ信号をスペクトル反転器16とセレクタ61に供給する。
ステップS14において、スペクトル反転器16は、直交復調器15から供給されるI信号とQ信号に対してスペクトル反転処理を行う。そして、スペクトル反転器16は、スペクトル反転処理されたI信号とQ信号をセレクタ61に供給する。
ステップS15において、セレクタ61は、搬送波周波数オフセット検出器62から供給されるスペクトル反転検出信号に基づいて、周波数変換器12によりスペクトル反転が発生しているかどうかを判定する。スペクトル反転検出信号がスペクトル反転の発生の有を表している場合、セレクタ61はスペクトル反転が発生していると判定し、処理をステップS16に進める。
ステップS16において、セレクタ61は、スペクトル反転器16から供給されるスペクトル反転処理されたI信号およびQ信号を選択し、FFT回路18、シンボル同期回路19、およびAFC22に出力する。そして処理はステップS18に進む。
一方、スペクトル反転検出信号がスペクトル反転の発生の無を表している場合、ステップS15においてセレクタ61はスペクトル反転が発生していないと判定し、処理をステップS17に進める。
ステップS17において、セレクタ61は、直交復調器15から供給されるI信号およびQ信号を選択し、FFT回路18、シンボル同期回路19、およびAFC22に出力する。そして処理はステップS18に進む。
ステップS18において、FFT回路18は、シンボル同期回路19から供給されるシンボル同期信号にしたがって、セレクタ61から供給されるI信号およびQ信号に対してFFT演算を行う。FFT回路18は、FFT演算の結果得られるOFDM信号を、チャンネル補償回路20および搬送波周波数オフセット検出器62に供給する。
ステップS19において、チャンネル補償回路20は、FFT回路18から供給されるOFDM信号を等化し、等化後のOFDM信号を復調結果として出力する。そして処理は終了する。
図8は、OFDM受信装置60の搬送波周波数オフセット検出器62によるオフセット検出処理を説明するフローチャートである。このオフセット検出処理は、FFT回路18からOFDM信号が搬送波周波数オフセット検出器62に供給されたとき開始される。
ステップS31において、搬送波周波数オフセット検出器62のメモリ41は、FFT回路18から供給される1シンボル分のOFDM信号を記憶する。ステップS32において、位相差算出器42は、FFT回路18からの1シンボル分のOFDM信号と、メモリ41に記憶されている1つ前のシンボルのOFDM信号を用いて、サブキャリアごとの位相差を算出する。そして、位相差算出器42は、算出された全サブキャリアの位相差をメモリ44に供給する。
ステップS33において、メモリ44は、制御部81からの書き込み命令および書き込みアドレスに基づいて、位相差算出器42から供給される全サブキャリアの位相差を記憶する。
ステップS34において、制御部81は、予め設定されているオフセット量検出範囲内のサブキャリア単位のオフセット量のうちの、まだ仮定オフセット量kとして設定されていないオフセット量を、仮定オフセット量kに設定する。そして、制御部81は、その仮定オフセット量kを最大探索器82に供給する。
ステップS35において、制御部81は、スペクトル反転の無を表すスペクトル反転信号を最大探索器82に供給する。また、制御部81は、仮定オフセット量kとAセットに基づいて、仮定CPサブキャリアの位相差のアドレスを読み出しアドレスに決定し、その読み出しアドレスと読み出し命令をメモリ44に供給する。
ステップS36において、メモリ44は、制御部81からの読み出し命令および読み出しアドレスに基づいて、仮定CPサブキャリアの位相差を読み出す。
ステップS37において、搬送波周波数オフセット検出器62は、メモリ44から読み出された仮定CPサブキャリアの位相差を用いて相関値を求める。
具体的には、マッピング回路45は、メモリ44から読み出された仮定CPサブキャリアの位相差を、複素平面上で固定半径の円周にマッピングしてベクトルに変換する。累算回路46は、制御部81からのリセット信号にしたがって、内蔵するメモリを用いて、マッピング回路45により変換されたベクトルを1シンボル分累算する。そして、累算回路46は、1シンボル分のベクトルの累算結果を絶対値演算回路47に供給し、内蔵するメモリをリセットする。絶対値演算回路47は、累算回路46から供給されるベクトルの絶対値を求め、その絶対値を相関値とする。この相関値は最大探索器82に供給される。
ステップS38において、最大探索器82は、絶対値演算回路47から供給される相関値、並びに、制御部43から供給される仮定オフセット量kおよびスペクトル反転信号を対応付けてテーブルに登録する。
ステップS39において、制御部81は、スペクトル反転の有を表すスペクトル反転信号を最大探索器82に供給する。また、制御部81は、仮定オフセット量kとBセットに基づいて、反転仮定CPサブキャリアの位相差のアドレスを読み出しアドレスに決定し、その読み出しアドレスと読み出し命令をメモリ44に供給する。
ステップS40において、メモリ44は、制御部81からの読み出し命令および読み出しアドレスに基づいて、反転仮定CPサブキャリアの位相差を読み出す。
ステップS41において、搬送波周波数オフセット検出器62は、メモリ44から読み出された反転仮定CPサブキャリアの位相差を用いて相関値を求める。
ステップS42において、最大探索器82は、絶対値演算回路47から供給される相関値、並びに、制御部43から供給される仮定オフセット量kおよびスペクトル反転信号を対応付けてテーブルに登録する。
ステップS43において、制御部81は、オフセット量検出範囲内の全てのサブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量kに設定したかどうかを判定する。ステップS43でオフセット量検出範囲内の全てのサブキャリア単位のオフセット量を、まだ仮定オフセット量kに設定していないと判定された場合、処理はステップS4に進む。
ステップS44において、制御部81は、オフセット量検出範囲内のサブキャリア単位のオフセット量のうちの、まだ仮定オフセット量kに設定されていないオフセット量に、仮定オフセット量kを更新する。そして、処理はステップS36に戻り、オフセット量検出範囲内の全てのサブキャリア単位のオフセット量が仮定オフセット量kに設定されるまで、ステップS36乃至S44の処理が繰り返される。
一方、ステップS43でオフセット量検出範囲内の全てのサブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量kに設定したと判定された場合、処理はステップS45に進む。ステップS45において、最大探索器82は、テーブルに登録されている最大の相関値に対応する仮定オフセット量kを、サブキャリア単位のオフセット量としてAFC22に出力する。
ステップS46において、最大探索器82は、テーブルに登録されている最大の相関値に対応するスペクトル反転信号に対応するスペクトル反転検出信号をセレクタ61に出力する。そして、処理は終了する。
<第2実施の形態>
[OFDM受信装置の第2実施の形態の構成例]
図9は、本発明を適用した第2実施の形態のOFDM受信装置100の構成例を示すブロック図である。
図9に示す構成のうち、図5の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図9のOFDM受信装置100の構成は、主に、スペクトル反転器16の代わりにキャリアリオーダ回路101が設けられている点、およびセレクタ61の代わりにセレクタ102が設けられている点が図5の構成と異なる。OFDM受信装置100では、スペクトル反転検出信号にしたがうスペクトル反転が、FFT演算後のOFDM信号に対して行われる。
詳細には、OFDM受信装置100では、直交復調器15から出力されるI信号およびQ信号がそのままFFT回路18にのみ入力される。そして、FFT回路18によるFFT演算の結果得られるOFDM信号は、搬送波周波数オフセット検出器62、キャリアリオーダ回路101、およびセレクタ102に供給される。
キャリアリオーダ回路101は、FFT回路18から供給されるOFDM信号に対してスペクトル反転処理を行う。具体的には、キャリアリオーダ回路101は、OFDM信号の各サブキャリアの信号を、そのサブキャリアと中心サブキャリアに対して周波数軸上で対称となるサブキャリアの信号と入れ替える。
例えば、キャリアリオーダ回路101は、サブキャリア番号0の信号とサブキャリア番号6816の信号、サブキャリア番号1の信号とサブキャリア番号6815の信号、サブキャリア番号2の信号とサブキャリア番号6814の信号をそれぞれ入れ替える。また、キャリアリオーダ回路101は、サブキャリア番号3の信号とサブキャリア番号6813の信号、…、サブキャリア番号3406の信号とサブキャリア番号3410の信号をそれぞれ入れ替える。さらに、キャリアリオーダ回路101は、サブキャリア番号3407の信号とサブキャリア番号3409の信号を入れ替え、サブキャリア番号3408の信号をそのままにする。
キャリアリオーダ回路101は、スペクトル反転処理されたOFDM信号をセレクタ102に供給する。
セレクタ102は、搬送波周波数オフセット検出器62から供給されるスペクトル反転検出信号にしたがって、FFT回路18からのOFDM信号、または、キャリアリオーダ回路101からのOFDM信号を選択し、チャンネル補償回路20に出力する。
[OFDM受信装置の処理]
図10は、OFDM受信装置100による受信処理について説明するフローチャートである。この受信処理は、アンテナ11によりRF信号が受信されたとき開始される。
図10のステップS61乃至S63の処理は、図7のステップS11乃至S13の処理と同様であるので説明は省略する。
ステップS63の処理後、ステップS64において、FFT回路18は、シンボル同期回路19から供給されるシンボル同期信号にしたがって、直交復調器15から供給されるI信号およびQ信号に対してFFT演算を行う。FFT回路18は、FFT演算の結果得られるOFDM信号を、搬送波周波数オフセット検出器62、キャリアリオーダ回路101、およびセレクタ102に供給する。
ステップS65において、キャリアリオーダ回路101は、FFT回路18から供給されるOFDM信号に対してスペクトル反転処理を行う。そして、キャリアリオーダ回路101は、スペクトル反転処理されたOFDM信号をセレクタ102に供給する。
ステップS66において、セレクタ102は、搬送波周波数オフセット検出器62から供給されるスペクトル反転検出信号に基づいて、周波数変換器12によりスペクトル反転が発生しているかどうかを判定する。スペクトル反転検出信号がスペクトル反転の有を表している場合、セレクタ102はスペクトル反転が発生していると判定し、処理をステップS67に進める。
ステップS67において、セレクタ102は、キャリアリオーダ回路101から供給されるスペクトル反転処理されたOFDM信号を選択し、チャンネル補償回路20に出力する。そして処理はステップS69に進む。
一方、スペクトル反転検出信号がスペクトル反転の無を表している場合、ステップS66においてセレクタ102はスペクトル反転が発生していないと判定し、処理をステップS68に進める。
ステップS68において、セレクタ102は、FFT回路18から供給されるOFDM信号を選択し、チャンネル補償回路20に出力する。そして処理はステップS69に進む。
ステップS69において、チャンネル補償回路20は、セレクタ102から供給されるOFDM信号を等化し、等化後のOFDM信号を復調結果として出力する。そして処理は終了する。
なお、上述した説明では、最大の相関値に対応するスペクトル反転信号に応じて、スペクトル反転検出信号を切り替えたが、以下の方法で切り替えるようにしてもよい。
即ち、スペクトル反転の有を表すスペクトル検出信号に対応する反転仮定CPサブキャリアについての最大の相関値が所定値以上であるかどうかによって、スペクトル反転検出信号を切り替えるようにしてもよい。この場合、反転仮定CPサブキャリアについての最大の相関値が所定値以上であると、スペクトル反転の発生の有を表すスペクトル反転検出信号が出力され、所定値より小さいと、スペクトル反転の発生の無を表すスペクトル反転検出信号が出力される。
また、上述した説明では、スペクトル反転検出信号にしたがってセレクタ61や102の選択が制御されたが、スペクトル反転検出信号にしたがってスペクトル反転処理が直接制御されるようにしてもよい。この場合、OFDM受信装置60(100)には、セレクタ61(102)が設けられず、スペクトル反転検出信号は、スペクトル反転器16(キャリアリオーダ回路101)に入力される。そして、スペクトル反転器16(キャリアリオーダ回路101)は、スペクトル反転検出信号にしたがってスペクトル反転処理を行うか、行わないかを制御する。
以上のように、OFDM受信装置60および100は、スペクトル反転有り信号を用いてスペクトル反転の有無を検出するので、OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生を自動で検出することができる。従って、OFDM受信装置60および100は、OFDM受信装置10のように選択信号を予め設定しておく必要がない。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることができる。
この場合、上述したOFDM受信装置の少なくとも一部として、例えば、図11に示すパーソナルコンピュータを採用してもよい。
図11において、CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記録されているプログラム、または記憶部208からRAM(Random Access Memory)203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204を介して相互に接続されている。このバス204にはまた、入出力インタフェース205も接続されている。
入出力インタフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、ディスプレイなどよりなる出力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部208、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部209が接続されている。通信部209は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース205にはまた、必要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア211が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部208にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図11に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),ブルーレイディスクを含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)211により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本発明は、ISDB-T規格のOFDM変調信号を受信するOFDM受信装置にも適用することができる。この場合、CP信号ではなく、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号が配置されると仮定されるサブキャリアの位相差を用いて、スペクトル反転の発生の有無が検出される。但し、TMCC信号は、「1」および「−1」の値をとり得るため、相関値を算出する際、ベクトルではなく、ベクトルの2乗が累算される。
本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 アンテナ, 12 周波数変換器, 16 スペクトル反転器, 60 OFDM受信装置, 62 搬送波周波数オフセット検出器, 81 制御部, 82 最大探索器, 100 OFDM受信装置

Claims (7)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号を受信する受信手段と、
    サブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量として順次設定する設定手段と、
    所定のOFDM変調信号に含まれる既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらし反転処理した前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転有り信号を用いて、前記受信手段により受信された前記OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出する検出手段と
    を備える受信装置。
  2. 前記検出手段は、前記スペクトル反転有り信号を用いて、前記スペクトル反転の発生の有無を検出するとともに、サブキャリアの周波数のずれ量を検出する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記検出手段は、前記スペクトル反転有り信号と、前記既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらした前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転無し信号とを用いて、前記スペクトル反転の発生の有無を検出する
    請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記検出手段は、前記OFDM変調信号のシンボル間の位相差と、前記スペクトル反転有り信号および前記スペクトル反転無し信号における前記既知信号のサブキャリア位置とに基づいて、前記スペクトル反転の発生の有無を検出する
    請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記OFDM変調信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、
    前記検出手段により前記スペクトル反転の発生の有りが検出された場合、周波数変換後の前記OFDM変調信号に対してスペクトル反転処理を行うスペクトル反転手段と
    をさらに備える
    請求項1に記載の受信装置。
  6. 受信装置が、
    OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号を受信する受信ステップと、
    サブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量として順次設定する設定ステップと、
    所定のOFDM変調信号に含まれる既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらし反転処理した前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転有り信号を用いて、前記受信ステップの処理により受信された前記OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出する検出ステップと
    を含む受信方法。
  7. 受信されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号に対して処理を実行するコンピュータに、
    サブキャリア単位のオフセット量を仮定オフセット量として順次設定する設定ステップと、
    所定のOFDM変調信号に含まれる既知信号のサブキャリア位置を前記仮定オフセット量だけずらし反転処理した前記所定のOFDM変調信号であるスペクトル反転有り信号を用いて、受信された前記OFDM変調信号におけるスペクトル反転の発生の有無を検出する検出ステップと
    を含む処理を実行させるプログラム。
JP2009091963A 2009-04-06 2009-04-06 受信装置、受信方法、およびプログラム Active JP5483054B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009091963A JP5483054B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 受信装置、受信方法、およびプログラム
EP10002644A EP2257010B1 (en) 2009-04-06 2010-03-12 Receiving apparatus, receiving method, and program
AT10002644T ATE557504T1 (de) 2009-04-06 2010-03-12 Empfangsvorrichtung, empfangsverfahren und programm
CN2010101415333A CN101860403B (zh) 2009-04-06 2010-03-30 接收设备、接收方法及程序
US12/749,644 US8249180B2 (en) 2009-04-06 2010-03-30 Receiving apparatus, receiving method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009091963A JP5483054B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 受信装置、受信方法、およびプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010245816A JP2010245816A (ja) 2010-10-28
JP2010245816A5 JP2010245816A5 (ja) 2012-04-05
JP5483054B2 true JP5483054B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=42712480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009091963A Active JP5483054B2 (ja) 2009-04-06 2009-04-06 受信装置、受信方法、およびプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8249180B2 (ja)
EP (1) EP2257010B1 (ja)
JP (1) JP5483054B2 (ja)
CN (1) CN101860403B (ja)
AT (1) ATE557504T1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8447005B2 (en) * 2009-11-05 2013-05-21 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Frequency synchronization methods and apparatus
TW201210208A (en) * 2010-08-27 2012-03-01 Realtek Semiconductor Corp Receiving device of communication system
JP5691380B2 (ja) * 2010-10-20 2015-04-01 ソニー株式会社 受信装置、受信方法、およびプログラム
US9197400B1 (en) * 2012-05-21 2015-11-24 Marvell International Ltd. Method and apparatus for joint estimation of carrier frequency offset and sampling frequency offset
KR101340048B1 (ko) * 2012-06-12 2013-12-11 (주)에프씨아이 스펙트럼 반전 검출 장치 및 방법
US9350587B1 (en) 2012-11-30 2016-05-24 Marvell International Ltd. System and method for timing error estimation
CN104601510B (zh) * 2013-10-31 2018-09-14 晨星半导体股份有限公司 信号处理装置与方法以及判断多载波信号的频谱是否反转的方法
CN104104457B (zh) * 2014-07-14 2016-04-06 桂林电子科技大学 基于地面数字电视广播频段的频谱检测分配方法和系统
WO2019140519A1 (en) * 2018-01-16 2019-07-25 Sierra Wireless, Inc. Methods and apparatuses for reference signals and phase rotation in 2 sub-carrier pi/2 binary phase shift keying communication
US10594727B2 (en) 2018-07-17 2020-03-17 Levl Technologies, Inc. Relay attack prevention
US10693576B2 (en) 2018-08-27 2020-06-23 Levl Technologies, Inc. Carrier frequency offset modeling for radio frequency fingerprinting
WO2020070594A1 (en) * 2018-10-03 2020-04-09 Levl Technologies, Inc. Carrier frequency estimation for radio frequency fingerprinting

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7447163B1 (en) * 2001-09-25 2008-11-04 Atheros Communications, Inc. Method and system for testing and optimizing the performance of a radio communication device
JP2003179513A (ja) * 2001-10-02 2003-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 復調装置
US7359314B2 (en) * 2001-12-26 2008-04-15 Hitachi, Ltd. Signal transmission system for transmitting a signal with a guard interval and a demodulation method thereof
JP2006101085A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Seiko Epson Corp Ofdm伝送システム、ofdm送信装置、ofdm受信装置およびofdm伝送方法
KR100652385B1 (ko) * 2004-11-11 2006-12-06 삼성전자주식회사 스펙트럼 반전을 자동 검출하는 디지털 비디오 방송수신기 및 그 방법
KR100874919B1 (ko) * 2007-03-12 2008-12-19 삼성전자주식회사 샘플링 오프셋 추정 장치 및 샘플링 오프셋 추정 방법
JP2009091963A (ja) 2007-10-05 2009-04-30 Denso Corp 筒内噴射式内燃機関の停止後燃圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2257010B1 (en) 2012-05-09
ATE557504T1 (de) 2012-05-15
JP2010245816A (ja) 2010-10-28
US8249180B2 (en) 2012-08-21
CN101860403B (zh) 2013-12-04
CN101860403A (zh) 2010-10-13
EP2257010A1 (en) 2010-12-01
US20100254475A1 (en) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5483054B2 (ja) 受信装置、受信方法、およびプログラム
US10148480B2 (en) Methods and apparatus for synchronization in multiple-channel communication systems
KR100752641B1 (ko) 데이터 서브캐리어를 이용하여 공통 위상을 추정하는ofdm 신호 수신기 및 방법
JP3776716B2 (ja) 直交周波数分割多重伝送信号受信装置
US8406322B2 (en) OFDM demodulation device and method
JP3740468B2 (ja) Ofdm受信装置及びデータ復調方法
KR101635072B1 (ko) Ofdm 송신 시스템에서 위상 잡음을 추정하기 위한 방법 및 장치
JP3514811B2 (ja) Ofdm伝送方法、ofdm送信装置及びofdm受信装置
JP2001292124A (ja) 受信装置
JP4567088B2 (ja) Ofdm信号受信装置および受信方法
JP3148090B2 (ja) Ofdm信号同期復調器
JP5566223B2 (ja) ダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法
JP4003386B2 (ja) クロック信号再生装置および受信装置、クロック信号再生方法および受信方法
KR100313860B1 (ko) Ofdm 전송 방식에서 미세 주파수 복원장치 및 그 방법
JP2009284436A (ja) Ofdm受信装置
JP5058077B2 (ja) 搬送波周波数誤差検出器
JP2004140739A (ja) Ofdm受信装置
WO2015005197A1 (ja) 復調回路、受信器及び復調方法
JP2010087749A (ja) 受信装置、受信方法、およびプログラム
JP2013055621A (ja) 周波数誤差検出装置及びプログラム
JP2011188192A (ja) 受信装置
JP2010004210A (ja) 搬送波周波数誤差検出器
KR20100078833A (ko) 대역폭 검출기 및 대역폭 검출방법, 및 그 검출기를 포함한ofdm 수신장치
JP2002280994A (ja) デジタル信号復調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5483054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250