JP5482771B2 - Iii族窒化物半導体発光素子を製造する方法 - Google Patents
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Description
この製造方法によれば、真空チャンバ内において摂氏300度以上の基板温度で、III族窒化物半導体の成膜を行わずにエピタキシャル基板をガリウム雰囲気にさらす。このさらす工程に先立ってエピタキシャル基板のIII族窒化物半導体の表面に酸化物が形成されているけれども、さらす工程においてガリウムが窒化ガリウム系半導体の半極性主面へ供給されて半極性主面の表面にあるガリウム酸化物は還元されて、融点の低いガリウム酸化物に改質される。このときの反応は次のように表される。
Ga2O3 + 4Ga → 3Ga2O。
このガリウム酸化物Ga2Oは、その融点に応じてさらす工程における基板温度の作用により、窒化ガリウム系半導体から真空チャンバの中空内に放出される。これ故に、半極性主面が電極膜と接合を形成することに先立って、酸素との結合性に富む半極性主面へのガリウム照射により半極性主面付近における酸素濃度を低減できる。したがって、良好なオーミック接触を有するIII族窒化物半導体発光素子を製造できる。
図6は、電極形成のための下地の窒化ガリウム系半導体領域における酸素濃度を二次イオン質量分析(SIMS)法で測定した結果を示す図面である。二次イオン質量分析の評価のために、以下のデバイス構造が準備された。横軸の左側から右側(深さ0.3μmから0.7μmの方向)の方法に以下の層が{20−21}GaN基板上に順に配列される。
ud-GaN:630nm。
p-GaN:50nm。
p-GaN:400nm。
n-GaN:1000nm。
図6に示された破線JC線までのエピタキシャル基板を準備する。エピタキシャル基板は、{20−21}GaN基板、n型GaN層(1000nm)、p型GaN層(400nm)、p型GaN層(50nm)を含む。n型GaN層(1000nm)、p型GaN層(400nm)、及びp型GaN層(50nm)は{20−21}GaN基板上に成長される。p型GaN層(50nm)の表面は、酸素を含む大気にさらされる。上記の構造を有するエピ基板A1、A2を準備した。分子エピタキシ(MBE)装置にエピ基板A1を配置した後に、Gaフラックスを照射することなく、p型GaN層(50nm)上にアンドープGaN(630nm)層をMBE法で成長してエピ基板B1を形成した。また、分子エピタキシ(MBE)装置にエピ基板A2を配置した後に、Gaフラックスを照射した後に続けてp型GaN層(50nm)上にアンドープGaN(630nm)層をMBE法で成長してエピ基板B2を形成した。
基板温度:摂氏750度。
Gaフラックス量:1.4×10−6Torr(1Torrは133.322パスカルで換算される)。
照射時間:30分。
発明者らは、Ga照射における真空度と基板温度との関係をシミュレーションにより見積もった。シミュレーションはOutotec Research Oy社製HSC Chemistryという化学反応/平衡の計算ソフトウェアを利用して導出した。見積もりを以下に示す。
雰囲気圧力、加熱温度(摂氏)。
7.50E-02、摂氏1070度以上。
7.50E-03、摂氏860度以上。
7.50E-04、摂氏710度以上。
7.50E-05、摂氏610度以上。
7.50E-06、摂氏540度以上。
7.50E-07、摂氏490度以上。
7.50E-08、摂氏450度以上。
7.50E-09、摂氏400度以上。
7.50E-10、摂氏370度以上。
7.50E-11、摂氏340度以上。
7.50E-12、摂氏310度以上。
7.50E-13、摂氏290度以上。
表示「7.50E-13」は“7.50×10−13”を示す。この見積もりによれば、Ga照射中における真空度の値を小さくする(高真空)につれて、基板温度を小さくできる。
Claims (9)
- III族窒化物半導体発光素子を製造する方法であって、
真空チャンバ内において摂氏300度以上の基板温度で、III族窒化物半導体の成膜を行わずにエピタキシャル基板をガリウム雰囲気にさらす工程と、
前記エピタキシャル基板を前記ガリウム雰囲気にさらした後に前記真空チャンバ内において前記エピタキシャル基板の上に窒化ガリウム系半導体の成膜を行う工程と、
を備え、
前記窒化ガリウム系半導体の前記成膜は、前記ガリウム雰囲気にさらすことに続けて行われ、
前記エピタキシャル基板は、窒化ガリウム系半導体からなる半極性の主面を有し、
前記エピタキシャル基板は、III族窒化物半導体からなる活性層を含み、
前記窒化ガリウム系半導体は前記活性層の上に堆積される、III族窒化物半導体発光素子を製造する方法。 - 基板の主面の上に半導体領域を成長して、前記エピタキシャル基板を形成する工程を更に備え、
前記基板の前記主面はIII族窒化物半導体からなり、
前記半導体領域は、第1導電型のIII族窒化物半導体層、前記活性層、及び第2導電型のIII族窒化物半導体層を含み、
前記エピタキシャル基板は前記基板を含み、
前記基板の前記主面は、該III族窒化物半導体のc軸に沿って延びる基準軸に直交する面から10度以上80度以下の範囲の角度で傾斜し、
前記エピタキシャル基板の前記主面は、該III族窒化物半導体のc軸に沿って延びる基準軸に直交する面から10度以上80度以下の範囲の角度で傾斜する、請求項1に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。 - 前記エピタキシャル基板は、前記活性層の上に設けられたp型窒化ガリウム系半導体層を含み、
前記p型窒化ガリウム系半導体層はドーパントとしてマグネシウムを含み、
前記p型窒化ガリウム系半導体層の主面は前記エピタキシャル基板の前記主面を構成する、請求項1又は請求項2に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。 - 前記基板温度は、前記エピタキシャル基板の形成における成膜温度のうちの最低温度以下である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。
- 前記基板温度は摂氏900度以下である、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。
- 前記活性層はInGaN層を含み、
前記エピタキシャル基板の前記基板温度は、前記活性層の前記InGaN層の成長温度以下である、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。 - 前記基板の前記III族窒化物半導体はGaNであり、
前記エピタキシャル基板の前記主面はGaNからなる、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。 - 前記エピタキシャル基板の前記主面は、該III族窒化物半導体のc軸に沿って延びる基準軸に直交する面から63度以上80度以下の範囲の角度で傾斜する、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。
- 前記エピタキシャル基板をガリウム雰囲気にさらした後に前記真空チャンバ内において成膜した窒化ガリウム系半導体層における酸素濃度は、1×1018cm−3以下である、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載されたIII族窒化物半導体発光素子を製造する方法。
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