JP5479456B2 - バルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体 - Google Patents

バルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体 Download PDF

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Description

本発明は、バルーンカテーテルおよびそれを備えるバルーンカテーテル組立体に関する。
従来、卵管鏡下で卵管の閉塞や狭窄を治療する卵管鏡下卵管形成術では、卵管鏡とともにバルーンカテーテルが用いられる。このバルーンカテーテルとしては、アウターカテーテル(外カテーテル)と、アウターカテーテル内に挿入され、その長手方向に沿って移動可能なインナーカテーテル(内カテーテル)と、インナーカテーテルの先端部とアウターカテーテルの先端部とを連結する、膨張・収縮可能なバルーン部材とを備えるバルーンカテーテルが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、特許文献1に記載のバルーンカテーテルでは、バルーン部材は、インナーカテーテルのアウターカテーテルに対する移動量に応じて、バルーン部材のアウターカテーテルの先端からの突出量が変化し、その突出状態で膨張・収縮する。このような構成のバルーンカテーテルは、インナーカテーテル内に卵管鏡を挿通した状態で用いられる。
特許文献1に記載のバルーンカテーテルには、卵管鏡のバルーン部材に対するカテーテル長手方向の位置を示す目盛りが付されている。しかしながら、目盛りが付されていても、その目盛りを例えば読み間違えた場合、卵管鏡がバルーン部材の先端から過剰に突出した状態となり、当該突出した卵管鏡で卵管を傷つけてしまったり、卵管に接した卵管鏡自体が損傷(割れる)を受けるという問題があった。
特許第2813463号公報
本発明の目的は、バルーンカテーテルの内カテーテル内に挿通された医療用長尺体がバルーンの先端から過剰に突出するのを防止することができるバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
外カテーテルと、
前記外カテーテル内に挿入され、該外カテーテルに対しその長手方向に移動可能であり、可撓性を有する医療用長尺体が挿通される内カテーテルと、
膜部材で構成され、その一端部および他端部がそれぞれ前記外カテーテルの先端部および前記内カテーテルの先端部に固定され、前記内カテーテルの前記外カテーテルに対する移動量に応じて前記外カテーテルの先端からの突出量が変化する、膨張・収縮可能なバルーンと、
前記内カテーテル内に挿通された前記医療用長尺体の先端の前記バルーンの先端に対する位置を規制する位置規制手段とを備え
前記位置規制手段は、前記医療用長尺体の先端方向への移動限界で、前記医療用長尺体の先端が前記バルーンの先端付近に位置するよう規制する手段であり、前記内カテーテルの基端側に配置され、前記医療用長尺体の一部が当接し得る当接面を有する当接部材と、該当接部材と前記内カテーテルとを互いに接近/離間可能に連結する連結機構とを備えることを特徴とするバルーンカテーテルである。
これにより、バルーンカテーテルの内カテーテル内に挿通された医療用長尺体の先端のバルーンの先端に対する位置を規制することができる。これにより、医療用長尺体は、例えばその先端方向への移動限界で、医療用長尺体の先端がバルーンの先端から過剰に突出するのが防止される。
例えば医療用長尺体の先端がバルーンの先端から過剰に突出した場合、その突出した医療用長尺体の先端が、例えば卵管等の生体管腔に衝突して当該生体管腔が損傷を受けたり、その反対に、生体管腔に衝突した医療用長尺体の先端が損傷を受ける等の不具合が生じることがある。
しかしながら、医療用長尺体の先端がバルーンの先端から過剰に突出するのが防止されているため、前記不具合を確実に防止することができる。
また、バルーンカテーテル組立体の内カテーテル内に挿通された医療用長尺体は、その先端がバルーンの先端から過剰に突出するのが確実に防止される。
また、簡単な構成の位置規制手段で、内カテーテル内に挿通された医療用長尺体
の先端のバルーンの先端に対する位置を容易かつ確実に規制することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記連結機構は、前記内カテーテルと前記当接部材とが同方向に移動した際、前記当接部材の移動量が前記内カテーテルの移動量の半分となるように、前記当接部材と前記内カテーテルとを連結するものであるのが好ましい。
これにより、バルーンが先端方向へ向かって突出した際、その突出量を操作者が容易に把握することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記連結機構は、前記当接部材に前記内カテーテルの長手方向に沿って配置された少なくとも一対のプーリと、該一対のプーリ間に架け渡され、前記内カテーテルと前記外カテーテルとが固定された線状体もしくは帯状体とを有するのが好ましい。
これにより、バルーンが先端方向へ向かって突出した際、その突出量を操作者が容易かつ確実に把握することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記連結機構は、前記当接部材に回転可能に支持された少なくとも1つのピニオンギアと、前記内カテーテルに設けられ、前記ピニオンギアと噛合する内側ラックと、前記外カテーテルに前記ピニオンギアを介して前記内側ラックと対向して設けられ、前記ピニオンギアと噛合する外側ラックとを有するのが好ましい。
これにより、バルーンが先端方向へ向かって突出した際、その突出量を操作者が容易かつ確実に把握することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記当接部材は、前記当接面の位置がカテーテル長手方向に沿って微調整可能に構成されているのが好ましい。
これにより、バルーンの先端と医療用長尺体の先端との位置関係を、例えば、医療用長尺体の先端がバルーンの先端よりも若干基端側に位置するように調整することができる。また、その反対に、医療用長尺体の先端がバルーンの先端よりも若干先端側に位置するように調整することもできる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記当接部材と該当接部材に当接する前記医療用長尺体の一部とが当接した状態を維持するロック部材を備えるのが好ましい。
これにより、当接部材と医療用長尺体とが当接した状態を確実に維持することができ、よって、例えば、バルーンの先端と医療用長尺体の先端とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となった状態を確実に維持することができる。
また、本発明のバルーンカテーテルでは、前記内カテーテルの先端が前記外カテーテルの先端から突出するのを防止する突出防止手段を備えるのが好ましい。
これにより、内カテーテルの先端が外カテーテルの先端から不本意に突出するのを確実に防止することができる。
上記目的を達成するために、本発明は、
本発明のバルーンカテーテルと、
前記バルーンカテーテルの前記内カテーテル内に挿通される医療用長尺体とを備えることを特徴とするバルーンカテーテル組立体である。
これにより、バルーンカテーテルの内カテーテル内に挿通された医療用長尺体がバルーンの先端から過剰に突出するのを防止することができる。
図1は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第1実施形態を示す部分縦断面図(使用状態を順に示す図)である。 図2は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第1実施形態を示す部分縦断面図(使用状態を順に示す図)である。 図3は、図1に示すバルーンカテーテル組立体における内カテーテルの先端方向への移動限界を示す縦断面図である。 図4は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第2実施形態を示す部分縦断面図である。 図5は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第3実施形態を示す部分縦断面図である。 図6は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第4実施形態を示す図である。 図7は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第5実施形態を示す部分縦断面図である。 図8は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第6実施形態を示す縦断面図である。 図9は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第7実施形態を示す縦断面図である。 図10は、図1に示すバルーンカテーテル組立体の使用例を示す部分縦断面図である。
以下、本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1および図2は、それぞれ、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第1実施形態を示す部分縦断面図(使用状態を順に示す図)、図3は、図1に示すバルーンカテーテル組立体における内カテーテルの先端方向への移動限界を示す縦断面図、図10は、図1に示すバルーンカテーテル組立体の使用例を示す部分縦断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3および図10中(図4〜図9についても同様)の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1、図2に示すバルーンカテーテル組立体1は、卵管鏡下卵管形成術で用いられるものである。バルーンカテーテル組立体1は、バルーンカテーテル2と、バルーンカテーテル2内に挿通される医療用長尺体としての卵管鏡20とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
卵管鏡20は、長尺な可撓性を有する卵管鏡本体201と、卵管鏡本体201の途中に形成された拡径部202とを備えている。卵管鏡本体201は、その先端側に位置する画素像を撮像する例えばCCDカメラを有する撮像手段を備えている。また、拡径部202は、その外径が拡径した部位である。
バルーンカテーテル2は、外カテーテル(アウターカテーテル)3と、外カテーテル3内に挿入された内カテーテル(インナーカテーテル)4と、外カテーテル3と内カテーテル4との先端同士を連結するバルーン5とを備えている。
外カテーテル3は、長尺な可撓性を有する外カテーテル本体31と、外カテーテル本体31の基端部に固定された外ハブ32と有している。
外カテーテル本体31には、その長手方向に沿って延在するルーメン(第1のルーメン)311が形成されている。このルーメン311には、内カテーテル4の内カテーテル本体41が挿入される。なお、外カテーテル本体31のルーメン311を画成する内周面には、内カテーテル本体41の外周面やバルーン5との摩擦抵抗を低減する例えばフッ素コート等の低摩擦処理が施されていてもよい。
また、外カテーテル3は、バルーン5を膨張・収縮させる作動流体を供給する供給源(図示せず)に接続されている。この供給源からの作動流体は、ルーメン311を介して、バルーン5に供給される。なお、外カテーテル本体31には、ルーメン311の他に、前記作動流体を供給する第2のルーメンがルーメン311と平行に形成されていてもよい。
外カテーテル本体31の基端部には、外ハブ32が固定されている。なお、この固定方法としては、特に限定されず、例えば、熱融着、高周波融着、超音波融着等の融着手段による方法、接着剤や溶媒による接着等の接着手段による方法等が挙げられる。なお、外カテーテル本体31と外ハブ32とは、例えば射出成形等により一体成形されていてもよい。外ハブ32は、断面が四角形の直方体で形成されており、その内腔部321が外カテーテル本体31のルーメン311と連通している。なお、外ハブ32は、断面が円形あるいは楕円形の円筒体で形成されていてもよい。また、外ハブ32の壁部(管壁)には、内カテーテル4を把持して移動操作するときに指等を挿入する挿入口(図示せず)が形成されていてもよい。
内カテーテル4は、卵管鏡20が挿通されるものであり、内カテーテル本体41と、内カテーテル本体41の基端部に固定された内ハブ42とを有している。
内カテーテル本体41には、その長手方向に沿って延在するルーメン411が形成されている。このルーメン411には、卵管鏡20の卵管鏡本体201が挿通される。
内カテーテル本体41の基端部には、内ハブ42が固定されている。なお、この固定方法としては、前述した外カテーテル本体31と外ハブ32との固定方法を用いることができる。なお、内カテーテル本体41と内ハブ42とは、例えば射出成形等により一体成形されていてもよい。内ハブ42は、断面が四角形の直方体で形成されており、その内腔部が内カテーテル本体41のルーメン411と連通している。なお、内ハブ42は、断面が円形あるいは楕円形の円筒体で形成されていてもよい。卵管鏡20は、内ハブ42の内腔部を通って、内カテーテル本体41のルーメン411に至る。内ハブ42は、図示の構成では、内カテーテル4の外カテーテル3に対する位置に関わらず、外ハブ32の内腔部321内に位置している。
このような構成の内カテーテル4は、外カテーテル3に対しその長手方向に移動することができる(図1、図2参照)。また、バルーンカテーテル組立体1では、内カテーテル4が外カテーテル3に対して移動する際、内カテーテル4単独、または、内カテーテル4と卵管鏡20とを一括して移動操作することができる。
また、内カテーテル4の内ハブ42は、その外側が外カテーテル3の外カテーテル本体31のルーメン311の内径よりも大きく設定さている。これにより、内カテーテル4が外カテーテル3に対し先端方向に移動した際、内ハブ42の先端421が外カテーテル3の外ハブ32の先端壁部322に当接する(図3参照)。これにより、内カテーテル4の先端方向への移動限界が規制され、よって、内カテーテル4の内カテーテル本体41の先端412が外カテーテル3の外カテーテル本体31の先端312から突出するのが防止される。このように、内ハブ42は、内カテーテル4の先端412が外カテーテル3の先端312から突出するのを防止する突出防止手段としての機能も有している。
外カテーテル本体31および内カテーテル本体41の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂等の各種熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を用いることができる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン系樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系(ポリスチレン系)、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、フッ素ゴム系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられる。また、外カテーテル本体31や内カテーテル本体41は、複数種の材料よりなる多層積層構造であってもよい。
外ハブ32および内ハブ42の構成材料は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体等の樹脂材料または各種金属材料で構成することができる。
バルーン5は、可撓性を有する膜部材で構成されたものである。図1〜図3に示すように、このバルーン5は、その途中が折り返されており、一端部51が外カテーテル3の先端312(先端部)に固定され、他端部52が内カテーテル4の先端412(先端部)に固定されている。これにより、バルーン5は、袋状となり、よって、作動流体が供給されると膨張し、その反対に作動流体が吸引されると収縮することができる。なお、バルーン5の固定方法としては、前述した外カテーテル本体31と外ハブ32との固定方法を用いることができる。
また、バルーン5は、断面形状がリング状をなし、その中心部を卵管鏡20が挿通することができる。
図1に示すように、バルーン5は、内カテーテル4が外カテーテル3に対して移動した際、その移動量L1に応じてバルーン5の折り返し部分(先端53)の位置がカテーテル長手方向に沿って変化するため、外カテーテル3の先端312からの突出量L2も変化する。
バルーン5は、各種の高分子材料、特に好ましくは熱可塑性樹脂で構成されている。この場合、バルーン5は、全体として可撓性を有するが、比較的伸び率が小さい材料で構成されているのが好ましい。バルーン5の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂またはポリエステルエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂またはそれに電子線照射により架橋処理を施したもの、塩化ビニル樹脂、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610等のポリアミド系樹脂またはポリアミドエラストマー、ポリウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはこれらに電子線照射により架橋処理を施したもの、またはこれらのうちの少なくとも一種を含むポリマーブレンド、ポリマーアロイ等の材料が挙げられる。
さて、バルーンカテーテル2は、内カテーテル4内に挿通された卵管鏡20の卵管鏡本体201の先端203のバルーン5の先端53に対する位置を規制する位置規制手段6をさらに備えている。以下、この位置規制手段6について説明する。
図1、図2に示すように、位置規制手段6は、内カテーテルの基端側に配置された当接部材7と、当接部材7と内カテーテル4とを互いに接近/離間可能に連結する連結機構8とで構成されている。
当接部材7は、形状がブロック状をなす部材で構成されている。
また、当接部材7には、その厚さ方向(カテーテル長手方向)に貫通する貫通孔71が形成されている。貫通孔71には、卵管鏡20の卵管鏡本体201を挿通することができる。卵管鏡20をバルーンカテーテル2に挿通する際には、まず基端側から当接部材7の貫通孔71に卵管鏡20の卵管鏡本体201を挿通し、さらに当該卵管鏡本体201を内カテーテル4内に挿通して、その挿通作業を行なう。
また、当接部材7の基端面は、卵管鏡20の拡径部202が当接し得る当接面72を構成する。
当接部材7の構成材料としては、特に限定されず、例えば、前述した外ハブ32や内ハブ42の構成材料と同じ材料を用いることができる。
連結機構8は、一対のプーリ81a、81bと、プーリ81aとプーリ81bとの間に架け渡されたワイヤ(線状体)82とを有し、これらが2組配置されたものである。なお、一対のプーリ81a、81bと、ワイヤ82とは、2組に限定されず、3組以上あるいは1組のみ配置されたものであってもよいが、以降においては2組配置されたものについて詳細に説明する。このバルーンカテーテル2では、各組は、それぞれ、内カテーテル4の中心軸を介して両側(図1、図2中上側と下側)に配置されている。各組の構成は、互いに同じであるため、以下1つの組について説明する。
プーリ81aとプーリ81bとは、カテーテル長手方向に沿って互いに離間して配置され、当接部材7のプーリ支持部(アーム)73に回転可能に支持されている。また、プーリ81aは、外カテーテル3の外ハブ32の内側に配置され、プーリ81bは、外ハブ32の外側に配置されている。
ワイヤ82は、例えば金属製の素線を多数束ねた(撚り合わせた)ものである。ワイヤ82には、その途中に、外カテーテル3の外ハブ32を固定する外ハブ固定部821と、内カテーテル4の内ハブ42を固定する内ハブ固定部822とが設置されている。外ハブ固定部821は、外カテーテル3の外ハブ32の基端内周部とワイヤ82とを連結、固定する部位である。また、内ハブ固定部822は、内カテーテル4の内ハブ42の基端外周部とワイヤ82とを連結、固定する部位である。なお、プーリ81a、81b間に架け渡されるものとしては、ワイヤ82に限定されず、例えば、ベルト等の帯状体であってもよい。
このような構成の位置規制手段6では、内カテーテル4を把持して、当該内カテーテル4を先端方向に移動量L1分だけ移動すると、この移動に伴って当接部材7も同方向に移動する(図1参照)。前述したように、内カテーテル4と当接部材7とは、2組のプーリ81a、81bとワイヤ82とを有する連結機構8で連結されている。このため、当接部材7の移動量L3は、L1/2となる。
また、バルーン5は、前述したようにその途中が折り返させているため、内カテーテル4が先端方向に移動量L1分だけ移動すると、突出量L2がL1/2となる(図1参照)。このように、内カテーテル4を先端方向に移動させた際、当接部材7の移動量L3とバルーン5の突出量L2とが等しくなるため、操作者は、バルーン5の突出量L2を容易に把握することが可能である。
図1(a)に示す第1の状態(初期状態)では、バルーンカテーテル組立体1は、バルーン5の先端53と卵管鏡20の先端203とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となるように、卵管鏡20の拡径部202の先端面204がバルーンカテーテル組立体1の当接部材7の当接面72に当接している。
そして、図1(a)に示す状態から内カテーテル4を先端方向に移動量L1分だけ移動すると図1(b)に示す第2の状態となる。この第2の状態では、当接部材7は、移動量L1の半分の移動量L3だけ移動したものとなっている。また、バルーン5は、移動量L1の半分の突出量L2だけ突出したものとなっている。
さらに、図2(c)に示すように、図1(b)に示す状態から卵管鏡20を、その拡径部202が当接部材7に当接するまで先端方向に移動する。このときの卵管鏡20の移動量は、当然L1/2であるため、図2(c)に示す第3の状態では、図1(a)に示す状態と同様に、卵管鏡20の先端203とバルーン5の先端53とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となる。
このように、バルーンカテーテル組立体1では、卵管鏡20の先端方向への移動限界で、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53に位置するよう規制することができる。これにより、バルーンカテーテル組立体1の内カテーテル4に挿通された卵管鏡20は、その先端203がバルーン5の先端53から過剰に突出するのが確実に防止される。
例えば卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53から過剰に突出した場合、その突出したバルーン5の先端53が卵管に衝突して当該卵管が損傷を受けたり、その反対に、卵管に衝突した卵管鏡20の先端203が損傷(割れる)を受ける等の不具合が生じることがある。
しかしながら、バルーンカテーテル組立体1では、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53から過剰に突出するのが防止されているため、前記不具合を確実に防止することができる。
また、前述したように内カテーテル4の先端412が外カテーテル3の先端312よりも突出するのも防止されている。これにより、バルーンカテーテル組立体1では、卵管鏡20も含め、バルーン5よりも突出するものがない。よって、前記不具合をより確実に防止することができる。
次に、バルーンカテーテル組立体1の使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] まず、図10(a)に示すように、バルーンカテーテル組立体1を第1の状態(図1(a)参照)とし、この状態のまま、当該バルーンカテーテル組立体1を卵管30内の狭窄部301近傍まで挿入する。この挿入操作は、例えば、X線透視下で行なうことができる。また、挿入操作時は、前述したように、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53から突出するのが防止されているため、当該先端203によって卵管30が損傷する等の不具合が防止されている。
[2] 次に、図10(b)に示すように、内カテーテル4を前進させて、第2の状態(図1(b)参照)とする、すなわち、バルーン5を突出させる。なお、この突出操作とともに、バルーン5に作動流体を供給する。これにより、バルーン5が確実に突出した状態となり、よって、この突出した状態のバルーン5で狭窄部301を押し広げることができる。
[3] 次に、図10(c)に示すように、内カテーテル4を後退させて、バルーン5の先端53に位置した卵管鏡20の先端203により、前記押し広げられた狭窄部301を観察することができる。
なお、前記押し広げられた狭窄部301を観察せずに、図10(b)に示す状態からさらにバルーンカテーテル組立体1を卵管30の奥側(先端側)へ挿入させたい場合には、卵管鏡20を前進させて第3の状態(図2(c)参照)として、その挿入操作を行なうことができる。そして、第3の状態で、バルーン5の先端53に位置した卵管鏡20の先端203により、卵管30内を観察することができる。また、第3の状態でも、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53から突出するのが防止されているため、当該先端53によって卵管30が損傷する等の不具合が防止される。
<第2実施形態>
図4は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第2実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、位置規制手段の連結機構の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図4に示すように、位置規制手段6Aでは、連結機構8Aがピニオンギア83と、内カテーテル4に設けられた内側ラック84と、外カテーテル3に設けられた外側ラック85とを有し、これらが2組配置されたものとなっている。なお、ピニオンギア83、内側ラック84、外側ラック85は、2組に限定されず、3組以上あるいは1組のみ配置されたものであってもよいが、以降においては2組配置されたものについて詳細に説明する。このバルーンカテーテル2は、各組は、それぞれ、内カテーテル4の中心軸を介して両側(図4中上側と下側)に配置されている。各組の構成は、互いに同じであるため、以下1つの組について説明する。
ピニオンギア83は、当接部材7の先端側の部分に、ピニオンギア支持部(アーム)74を介して回転可能に支持されている。
内側ラック84は、内カテーテル4の内ハブ42の外周部に設けられている。この内側ラック84は、ピニオンギア83と噛合する。
外側ラック85は、外カテーテル3の外ハブ32の内周部に設けられている。また、外側ラック85は、ピニオンギア83を介して内側ラック84と対向して配置されている。そして、外側ラック85は、内側ラック84と同様に、ピニオンギア83と噛合する。
このような構成の位置規制手段6Aでも、前記第1実施形態の位置規制手段6と同様に、内カテーテル4が先端方向に移動量L1分だけ移動すると、当接部材7の移動量L3は、L1/2となる(図4参照)。また、バルーン5の突出量L2は、L1/2となる(図4参照)。このように、内カテーテル4を先端方向に移動させた際、当接部材7の移動量L3とバルーン5の突出量L2とが等しくなるため、操作者は、バルーン5の突出量L2を容易に把握することが可能である。
図4(a)に示す第1の状態では、バルーンカテーテル組立体1は、バルーン5の先端53と卵管鏡20の先端203とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となるように、卵管鏡20の拡径部202の先端面204がバルーンカテーテル組立体1の当接部材7の当接面72に当接している。
そして、図4(a)に示す状態から内カテーテル4を先端方向に移動量L1分だけ移動した、図4(b)に示す第2の状態では、当接部材7は、移動量L1の半分の移動量L3だけ移動したものとなる。また、バルーン5は、移動量L1の半分の突出量L2だけ突出したものとなる。
さらに、図4(b)に示す状態から卵管鏡20を、その拡径部202が当接部材7に当接するまで先端方向に移動すると、前述したように、卵管鏡20の先端203とバルーン5の先端53とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となる。
このように、本実施形態のバルーンカテーテル組立体1でも、卵管鏡20の先端方向への移動限界で、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53に位置するよう規制することができる。これにより、バルーンカテーテル組立体1の内カテーテル4に挿通された卵管鏡20は、その先端203がバルーン5の先端53から過剰に突出するのが確実に防止される。
<第3実施形態>
図5は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第3実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、位置規制手段の当接部材の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図5に示すように、位置規制手段6Bでは、当接部材7Bが本体部75と本体部75に螺合するボルト76とで構成されている。
本体部75には、各プーリ支持部73がそれぞれ設けられている。
ボルト76には、その長手方向に貫通する貫通孔71が形成されている。貫通孔71には、卵管鏡20の卵管鏡本体201を挿通することができる。また、ボルト76は、そのヘッド部(ネジ頭)761の頂面(基端面)が卵管鏡20の拡径部202と当接し得る当接面72を構成する。
このような構成の当接部材7Bでは、ボルト76を本体部75に対して所定方向に回転すると、当接面72の位置が基端側に移動する。また、前記と反対方向にボルト76を回転すると、当接面72の位置が先端側に移動する。このように、当接面72の位置がカテーテル長手方向に沿って微調整可能となっている。これにより、第1の状態でのバルーン5の先端53と卵管鏡20の先端203との位置関係を、例えば、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53よりも若干基端側に位置するように調整することができる(図5参照)。また、その反対に、卵管鏡20の先端203がバルーン5の先端53よりも若干先端側に位置するように調整することもできる。
<第4実施形態>
図6は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第4実施形態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、バルーンカテーテルがロック部材をさらに備えること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すように、バルーンカテーテル2は、当接部材7と卵管鏡20の拡径部202とが当接した状態を維持するロック部材9をさらに備えている。
ロック部材9は、当接部材7と卵管鏡20の拡径部202とを先端側および基端側から挟持することができる。これにより、当接部材7と卵管鏡20の拡径部202とが当接した状態を確実に維持することができる。従って、バルーン5の先端53と卵管鏡20の先端203とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となった状態を確実に維持することが可能である。
そして、図6(a)に示す状態からロック部材9を先端方向に向かって移動操作することにより、当接部材7と卵管鏡20とを一括して移動させることとができ(図6(b)参照)、よって、当接部材7と卵管鏡20とを別々に操作する場合よりも、バルーンカテーテル2の操作性が向上する。また、ロック部材9を移動操作する間、バルーン5の先端53と卵管鏡20の先端203とがカテーテル長手方向に関し同じ位置となった状態が常に維持されるため、卵管鏡20で卵管30内を観察しながらバルーン5を移動させることが可能である。
<第5実施形態>
図7は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第5実施形態を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、卵管鏡の拡径部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7に示すように、卵管鏡20Aでは、拡径部202Aが卵管鏡本体201と別体で構成されている。この拡径部202Aは、本体部205と、本体部205に螺合するボルト206とで構成されている。
本体部205は、リング状をなすものである。この本体部205の内径は、卵管鏡本体201の外径よりも大きく設定されている。
ボルト206は、本体部205の壁部に螺合している。そして、このボルト206の脚部(ネジ部)206aは、本体部205の内周部205aとの間で、卵管鏡本体201を挟持することができる(図7参照)。
このような構成の卵管鏡20Aでは、ボルト206を本体部205に対して所定方向に回転すると、ボルト206が緩む。これにより、拡径部202A全体を卵管鏡本体201の長手方向に沿って移動することができ、よって、当該拡径部202Aの位置を微調整することができる。そして、その位置でボルト206を前記とは反対方向に回転することにより、移動が規制される。これにより、第1の状態でのバルーン5の先端53と卵管鏡20Aの先端203との位置関係を、例えば、卵管鏡20Aの先端203がバルーン5の先端53よりも若干基端側に位置するように調整することができる。また、その反対に、卵管鏡20Aの先端203がバルーン5の先端53よりも若干先端側に位置するように調整することもできる。従って、操作者の好みや手技内容によって、バルーン5の先端53に対する卵管鏡20Aの先端203の位置を微調整することが可能である。
<第6実施形態>
図8は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第6実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、卵管鏡の拡径部の構成が異なること以外は前記第5実施形態と同様である。
図8に示すように、卵管鏡20Bでは、拡径部202Bが連結部材207を介して卵管鏡本体201と連結されている。
連結部材207は、卵管鏡本体201に対して固定された外形形状が円柱状をなすものである。この連結部材207の外周部には、雄ネジ207aが形成されている。
拡径部202Bは、リング状をなす部材である。この拡径部202Bの内周部には、連結部材207の雄ネジ207aと螺合する雌ネジ208が形成されている。
このような構成の卵管鏡20Bでは、拡径部202Bを連結部材207に対して所定方向に回転すると、拡径部202Bが基端側に移動する。また、前記と反対方向に拡径部202Bを回転すると、拡径部202Bが先端側に移動する。このように、拡径部202Bの位置がカテーテル長手方向に沿って微調整可能となっている。これにより、第1の状態でのバルーン5の先端53と卵管鏡20Bの先端203との位置関係を、例えば、卵管鏡20Bの先端203がバルーン5の先端53よりも若干基端側に位置するように調整することができる。また、その反対に、卵管鏡20Bの先端203がバルーン5の先端53よりも若干先端側に位置するように調整することもできる。従って、操作者の好みや手技内容によって、バルーン5の先端53に対する卵管鏡20Bの先端203の位置を微調整することが可能である。
<第7実施形態>
図9は、本発明のバルーンカテーテル組立体(バルーンカテーテル)の第7実施形態を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、卵管鏡の拡径部の構成が異なること以外は前記第5実施形態と同様である。
図9に示すように、卵管鏡20Cでは、拡径部202Cが本体部209と、本体部209に嵌合するピン210と、ピン210を付勢するコイルバネ211とで構成されている。
本体部209は、リング状をなすものである。この本体部209の内径は、卵管鏡本体201の外径よりも大きく設定されている。
ピン210は、本体部209の壁部にその軸方向と直交する方向に移動可能に嵌合している。そして、このピン210のフランジ部210aは、本体部209の内周部209aとの間で、卵管鏡本体201を挟持することができる(図9参照)。
コイルバネ211は、フランジ部210aが本体部209の内周部209aとの間で卵管鏡本体201を挟持する方向に、ピン210を付勢するものである。これにより、卵管鏡本体201が確実に挟持され、よって、拡径部202Cの卵管鏡本体201の長手方向に沿った移動が規制される。
このような構成の卵管鏡20Cでは、ピン210をコイルバネ211の付勢力に抗して押圧すると、卵管鏡本体201に対する挟持力が解除される。これにより、拡径部202C全体を卵管鏡本体201の長手方向に沿って移動することができ、よって、当該拡径部202Cの位置を微調整することができる。そして、その位置でピン210に対する押圧力を解除すると、前述したように移動が規制される。これにより、第1の状態でのバルーン5の先端53と卵管鏡20Cの先端203との位置関係を、例えば、卵管鏡20Cの先端203がバルーン5の先端53よりも若干基端側に位置するように調整することができる。また、その反対に、卵管鏡20Cの先端203がバルーン5の先端53よりも若干先端側に位置するように調整することもできる。従って、操作者の好みや手技内容によって、バルーン5の先端53に対する卵管鏡20Cの先端203の位置を微調整することが可能である。
以上、本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、バルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のバルーンカテーテルおよびバルーンカテーテル組立体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明のバルーンカテーテル組立体は、内カテーテルの基端側に配置された当接部材と医療用長尺体とが分離不可能に一体化されたものであってもよい。
また、バルーンカテーテルには、内カテーテルを移動操作する際、その移動量を示す目盛りが付されていてもよいし、目盛りとして機能を有する目盛り部材が設けられていてもよい。目盛り部材としては、特に限定されず、例えば、蛇腹状の部材を好適に用いることができる。
バルーンカテーテル内に挿通される医療用長尺体としては、前記各実施形態では卵管鏡を一例に挙げたが、これに限定されず、例えば、その他の種類の内視鏡、カテーテル、ガイドワイヤ等が挙げられる。
本発明のバルーンカテーテルは、外カテーテルと、前記外カテーテル内に挿入され、該外カテーテルに対しその長手方向に移動可能であり、可撓性を有する医療用長尺体が挿通される内カテーテルと、膜部材で構成され、その一端部および他端部がそれぞれ前記外カテーテルの先端部および前記内カテーテルの先端部に固定され、前記内カテーテルの前記外カテーテルに対する移動量に応じて前記外カテーテルの先端からの突出量が変化する、膨張・収縮可能なバルーンと、前記内カテーテル内に挿通された前記医療用長尺体の先端の前記バルーンの先端に対する位置を規制する位置規制手段とを備える。そのため、バルーンカテーテルの内カテーテル内に挿通された医療用長尺体がバルーンの先端から過剰に突出するのを防止することができる。従って、本発明のバルーンカテーテルは、産業上の利用可能性を有する。

Claims (8)

  1. 外カテーテルと、
    前記外カテーテル内に挿入され、該外カテーテルに対しその長手方向に移動可能であり、可撓性を有する医療用長尺体が挿通される内カテーテルと、
    膜部材で構成され、その一端部および他端部がそれぞれ前記外カテーテルの先端部および前記内カテーテルの先端部に固定され、前記内カテーテルの前記外カテーテルに対する移動量に応じて前記外カテーテルの先端からの突出量が変化する、膨張・収縮可能なバルーンと、
    前記内カテーテル内に挿通された前記医療用長尺体の先端の前記バルーンの先端に対する位置を規制する位置規制手段とを備え
    前記位置規制手段は、前記医療用長尺体の先端方向への移動限界で、前記医療用長尺体の先端が前記バルーンの先端付近に位置するよう規制する手段であり、前記内カテーテルの基端側に配置され、前記医療用長尺体の一部が当接し得る当接面を有する当接部材と、該当接部材と前記内カテーテルとを互いに接近/離間可能に連結する連結機構とを備えることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記連結機構は、前記内カテーテルと前記当接部材とが同方向に移動した際、前記当接部材の移動量が前記内カテーテルの移動量の半分となるように、前記当接部材と前記内カテーテルとを連結するものである請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記連結機構は、前記当接部材に前記内カテーテルの長手方向に沿って配置された少なくとも一対のプーリと、該一対のプーリ間に架け渡され、前記内カテーテルと前記外カテーテルとが固定された線状体もしくは帯状体とを有する請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記連結機構は、前記当接部材に回転可能に支持された少なくとも1つのピニオンギアと、前記内カテーテルに設けられ、前記ピニオンギアと噛合する内側ラックと、前記外カテーテルに前記ピニオンギアを介して前記内側ラックと対向して設けられ、前記ピニオンギアと噛合する外側ラックとを有する請求項1または2に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記当接部材は、前記当接面の位置がカテーテル長手方向に沿って微調整可能に構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
  6. 前記当接部材と該当接部材に当接する前記医療用長尺体の一部とが当接した状態を維持するロック部材を備える請求項1ないし5のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
  7. 前記内カテーテルの先端が前記外カテーテルの先端から突出するのを防止する突出防止手段を備える請求項1ないし6のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のバルーンカテーテルと、
    前記バルーンカテーテルの前記内カテーテル内に挿通される医療用長尺体とを備えることを特徴とするバルーンカテーテル組立体。
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