JPH10512468A - 外転カテーテル装置及びその利用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外転カテーテル装置が、外側本体ルーメン及び外側本体ルーメンから導く開口を有する細長い外側本体と、外側本体ルーメン内で長手方向に移動でき且つ細長い器具を受け入れるようになった内側本体ルーメンを有する細長い管状内側本体と、外側本体及び内側本体に結合された外転要素と、を含み、内側本体を外側本体ルーメン内で長手方向に移動させるとき、外転要素を外転させたり反転させたりすることができる。装置は又内側本体に対して内側本体ルーメン内で長手方向に移動できる移送カテーテルのような細長い器具を有する。カップリングが器具を外側本体に対して実質的に固定の長手方向位置で内側本体に解放自在に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】 外転カテーテル装置及びその利用方法 この出願は、直線外転カテーテル内での器具の独立移動装置及び方法と称する 、１９９１年１０月１８日に出願された出願第７８０，８７１号の一部継続出願 （今や特許第５，３００，０２３号）であるファロピーオ氏管に物質を供給する 方法と称する、１９９３年４月２６日に出願された出願第０８／０５３，１５０ 号の一部継続出願である。 発明の背景 不妊症の１つの治療では、生殖体、胎児、及び又は接合子のような生物学的物 質を哺乳類の雌の生殖管の中へ沈着させる。親の出願第０８／０５３，１５０号 は外転カテーテル及び移送又は送出カテーテルを利用して生物学的物質のような 物質をファロピーオ氏管に供給する技術を記載する。 子宮内に生物学的物質を沈着させることも知られている。子宮は接触している か極めて近接した向かい合わせ関係にあるかのいずれかである向かい合った壁を 有する。 外転カテーテルの無外傷特性のために、外転カテーテルを使用して子宮内に移 送カテーテルを置くことが望ましい。周知の外転カテーテルは外側本体ルーメン 及び外側本体ルーメンから導く開口を有する細長い外側本体と、外側本体ルーメ ン内で長手方向に移動でき且つ内側本体ルーメンを有する細長い管状内側本体と 、外側本体及び内側本体に結合された外転要素と、を含む。その結果、内側本体 を外側本体ルーメン内で長手方向に移動させると、外転要素を外転させたり反転 させたりすることができる。 子宮内での外転カテーテルの外転は子宮の向かい合った壁を押しは離して室を 形成する。次いで移送カテーテルを外転カテーテルの中へ挿入して移送カテーテ ルの遠位端を外転した外転要素の遠位に又は其に極めて近接して置くことができ る。しかしながら、移送カテーテルの遠位端は子宮内膜組織に押入れられること によって塞がれ、、この位置にあるとき移送カテーテルによる物質の送出は、移 送カテーテルの遠位開口が外転要素によって塞がれるならば、困難である。この 塞がりの結果、たった二三個の細胞からなる生物学的物質の沈着は、生物学的物 質が内側本体のルーメン内にとどまるならば、起こらない。 外転カテーテルを使用して人体の膀胱のような場所内にサンプリング器具を置 くことも可能である。この場合には、サンプリング器具の場所を知ること、及び サンプリング器具を安定な状態に保持することが望ましい。 発明の概要 本発明は子宮内での物質の沈着を容易にする。これは一部が、子宮の内壁に移 送カテーテル又は器具を押しつけることなく移送カテーテル又は器具の前進を行 わせることによって達成される。外転要素の外転は移送カテーテル又は器具を前 進させるルーメンをもたらす。外転要素の内側ルーメンの遠位端に達すると、移 送カテーテルの遠位端は、外転要素のむき戻し状態をもたらす程外転要素を外転 させることによって露出させることができ、むき戻し状態では、移送カテーテル の遠位端部分は外転要素の遠位方向に延び、子宮の向かい合った壁を押し離すこ とによって形成された、子宮の室内にある。次いで、外転要素がむき戻し状態に あるとき、物質を移送カテーテルを通して子宮に送出する。むき戻し状態にする ために、外転要素の外転が、移送カテーテルの遠位開口を適当に露出させるよう に外転要素の遠位端を移送カテーテルの遠位端に対して近位方向に充分に移動さ せる。 この方法はファロピーオ氏管のような生殖管の他の部分内で、或いは患者の身 体のたの内部領域内で他の手順で行われてもよい。より広い意味では、本発明の 方法は物質を患者の内部身体領域と患者の身体の外側の場所との間でいずれかの 方向に移送するのに使用することができる。本発明の特徴はまた移送カテーテル 以外の器具に使用してもよい。 外転させた外転要素は、例えば、ロワリー等の米国特許第５,３００,０２３号 に記載されているように移送カテーテルを掴む傾向がある。その結果、外転要素 の外転は移送カテーテルを近位方向に引っ張る傾向がある。本発明では、移送カ テーテルは上記のむき戻し状態をもたらす程近位方向に移動しないように保持さ れる。移送カテーテルを近位方向に移動しないように手で保持してもよいが、好 ましくは、移送カテーテルを外転カテーテルの外側本体に機械的に結合させるの にカップリングが使用される。種々の物質を沈着させることができるけれども、 典型的には、物質は生殖体、胎児、及び又は接合子のような生物学的物質である 。 移送カテーテルの遠位端部分は典型的には、カテーテルの遠位端に遠位開口を 有し、物質は移送カテーテルの内部から移送カテーテルの外部までこの遠位開口 を通して通ることができる。外転バルーンは移送カテーテルの遠位端部分を掴む 傾向があるばかりでなく、移送カテーテルの遠位開口を覆い又は部分的に覆い、 従って遠位開口を塞ぐ又は部分的に塞ぐことがある。しかしながら、外転要素の むき戻し状態では、移送カテーテルの遠位開口は外転要素によって形成された室 内にあり、外転要素の遠位方向に位置する。換言すれば、むき戻状態では移送カ テーテルの遠位開口は外転要素によって塞がれず、外転要素の外転によって形成 された室内に移送カテーテルの遠位開口が位置する組織によって塞がれそうにな い。また、遠位開口が外転要素又は内側本体ルーメン内にないから、沈着させる べき物質の全てを子宮に沈着させることになる。従って、物質は移送カテーテル の遠位開口から移送カテーテルの遠位開口を通して身体領域の室の中へ比較的自 由に流れることが出来る。重要なことは、移送カテーテルの遠位端開口を子宮の 壁に押しつけることなく子宮の室の中へ置くことができる事である。これは又虚 弱な子宮内層にいかなる外傷も与えず、また移送カテーテルの遠位端開口内に物 質即ち粘液を収集することがない。 これを達成するために、カップリングは好ましくは、移送カテーテルを外側本 体に対して実質的に固定の長手方向位置で外側本体に結合する。カップリングは 移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位置で外側本体に係止する必要はない 。好ましくは、カップリングは移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位置に 単に戻り止めし、即ち解放自在に保持する。 カップリングは事実上、移送カテーテルを適当に保持する構造のものであれば どんなものでもよい。例えば、カップリングは外側本体に結合され、移送カテー テルに解放自在に結合できるクリップを含むのがよい。好ましい構造では、カッ プリングは外側本体に結合された細長いハンドルと、移送カテーテル及びハンド ルに設けられ、移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位置に解放自在に保持 するための解放可能な取付け部分と、を有する。ハンドルに外側本体ルーメンと 連通した長手方向ハンドル通路を設けることによって、ハンドル通路内に移送カ テーテルを受け入れることができる。 本発明の他の特徴は、取付け部分が移送カテーテルの移動に応答して移送カテ ーテルの取付け部分をハンドルの取付け部分に持ってきて移送カテーテルを実質 的に固定の長手方向位置に保持することである。逆に、移送カテーテルを外側本 体から連結外しするのに内側本体の近位方向の移動を使用することができる。こ れは、オペレータの片手だけで行うことが出来る。 好ましい構造では、ハンドルは長手方向に延びた細長いスロットを有し、移送 カテーテルの取付け部分はスロットの中で摺動できる。ハンドルの取付け部分は 有利にはハンドルに１つ又はそれ以上の凹部を有し、移送カテーテルの取付け部 分は好ましくは凹部に受け入れられる拡大部材を有する。 ハンドルは他の有利な機能をもたらす。 例えば、外転カテーテルは内側本体の近位端部分に結合される内側本体継ぎ手 を含み、内側本体継ぎ手はハンドル通路内及びスロット内で摺動でき、それによ って内側本体継ぎ手を移動可能に取り付ける。かくして、ハンドルは内側本体継 ぎ手の移動を案内して内側本体継ぎ手の移動を容易にする。内側本体継ぎ手の突 出部分をスロットの外に突出させることによって、スロット内での内側本体継ぎ 手の手動による長手方向移動を容易にする。 器具を外側本体に対して実質的に固定の長手方向位置で外側本体に結合するた めのカップリングは移送カテーテルに設けられた或る構造並びに移送カテーテル と協同し、移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位置で内側本体ルーメンに 保持するための手段を含むのがよい。このカップリング及びかかる手段は種々の 他の形態を取ることができる。例えば、ばね賦勢式戻り止め、即ちピンとスロッ トを含むロック並びに種々のスナップ嵌め装置を採用してもよい。変形可能な管 を摺動可能な部材に押しつけて所望な解放可能なカップリングを達成してもよく 、捩じり又は回転可能なロックを使用してもよい。 本発明の種々の特徴は、むき戻し状態をもたらすかどうかで患者の内部身体領 域に種々異なる処置を行うのに適用できる。かかる処置の１つの例は組織、液体 又は他の物質を膀胱のような内部身体領域から得ることである。この場合には、 むき戻し状態をもたらす必要はない。しかしながら、器具を外転カテーテルの外 側本体に対して実質的に固定の長手方向位置に解放自在に保持することによって 、器具、この場合には、サンプリング器具を適切に位置決めしかつ安定的に保持 することが出来る。これは、有利には、器具をハンドルに結合させることによっ て達成される。すると、サンプルを取るような処置を、器具をハンドルに結合さ せながら行うことができる。かくして、ハンドルは外転カテーテルがむき戻し状 態をもたらすことを含む処置に使用されるどうかで有用である。むき戻し状態を 必要としない処置の他の例は物質を内部身体領域に送出することである。 外転カテーテルが子宮に使用されるときには、外側本体は湾曲した遠位端部分 を有するのがよい。加えて、外転カテーテルは外側本体の遠位端部分に子宮頸デ ィスクを有するのがよい。 本発明はまたカテーテル本体と、カテーテル本体の近位端と遠位端との間でカ テーテル本体に結合され、かかる端の両方から間隔をへだてた部材とを有する新 規な移送カテーテルを提供する。部材はカテーテル本体を摺動可能に取付けるの に使用するため、カテーテル本体を少なくとも部分的に取り囲むスライドと、手 動操作用のマニプレータと、スライドをマニプレータに接合する首部とを含む。 首部はスライドよりも狭い。好ましくは、首部はまたマニプレータよりも狭いか ら部材は一般的には向かい合った溝付部分を有する。移送カテーテルは又好まし くは、部材の近位方向にカテーテル本体に結合された近位の継ぎ手を有し、部材 はカテーテル本体の遠位端によりも近位端により近い。 本発明は、その追加の特徴及び利点とともに、添付図面についてなされている 以下の説明を参照することによってもっとも良く理解することができる。 図面の簡単な説明 図１は本発明の技術に従って構成された外転カテーテル装置及びかかる装置に 使用される注射器の斜視図である。 図２は外転要素を子宮内で外転させている、使用中の外転カテーテル装置を示 す断片的な立面図である。 図２Ａは外転要素のむき戻し状態を示す図２と同様な図である。 図３はハンドル及び外転させた状態における外転カテーテルの近位領域を示す 断片的な拡大長手方向断面図である。 図３Ａは子宮内で外転させた外転要素を示す断片的な拡大断面図である。 図４は実質的に固定の長手方向位置における移送カテーテルを示す図３と同様 な図である。 図４Ａは図４に示すのと同じ位置における移送カテーテルを示す図３Ａと同様 な図である。 図５は構成部品がむき戻し状態で取る位置における構成部品を示す図３と同様 な図である。 図５Ａはむき戻し状態を示す図３Ａと同様な図である。 図６は図４の６−６線における一部断面の断片的な平面図である。 図７は図４の７−７線における断面図である。 図８は本発明の教示に従って構成された外転カテーテル装置の第２の実施形態 の立面図である。 図９は図８の９−９線における一部断面の立面図である。 図１０は外転カテーテル装置を膀胱からサンプルを取るのに使用している様子 を示す概略図である。 好ましい実施形態の説明 図１は注射器１３に結合され、移送カテーテル注射器１５に結合されるように なった外転カテーテル装置１１を示す。一般的には、外転カテーテル装置１１は 外転カテーテル１７と、この実施形態では、移送カテーテル１９である器具とを 含む。 外転カテーテル１７は外側本体ルーメン２３を有する細長い外側環状本体２１ （図１、３及び３Ａ）と、外側本体ルーメン２３の中で長手方向に移動でき、移 送カテーテル１９（図４Ａ）を受け入れるようになった内側本体ルーメン２７を 有する細長い内側環状本体２５と、及び外側本体と内側本体に結合された可撓性 外転要素２９とを含む。従って、内側本体２５を外側本体ルーメン２３内で長手 方向に移動させるとき、外転要素２９を外転させたり反転させたりすることがで きる。この一般的なタイプの外転カテーテルは周知であり、例えば、ウォーカ( Ｗｏｋｅｒ)等の米国特許第５,１６３,９２７号、ローウェリー(Ｌｏｗｅｒｙ) 等の米国特許第５,３００,０２３号、及びシックリング(Ｓｃｈｉｃｋｌｉｎｇ) 等の米国特許第５,１７１,３０５号に開示されている。 この実施形態では、外側本体２１には、外側本体２１の主要長さよりも半径方 向に大きく、外側本体の近位端部分に設けられた外側本体継ぎ手３１が一体に形 成されている。所望ならば、外側本体継ぎ手３１は在来の技術により外側本体２ １に取付けられた別の部材であってもよい。外側本体継ぎ手３１は図３に示すよ うに、弁３４を介して外側本体の内部と連通する半径方向に延びた脚部３３（図 １）を有する。 外側本体２１は遠位端部分３５と子宮頸との整合を容易にするために湾曲した 遠位端部分３５を有する。加えて、在来型でよい（図１−２Ａ）子宮頸ディスク ３７が外側本体２１の遠位端３９から僅かに近位方向に間隔を隔てた位置で遠位 端部分３５に取付けられている。子宮頸ディスク３７は円錐形突出部分４０と、 透明又は半透明のフランジ４２とを有し、フランジを通して見ることができる。 種々の生物学的適合性材料を利用してもらいが、この実施形態では、外側本体 ２１はポリエチレン又はポリプロピレンのようなポリマー材料で構成され、内側 本体２５は好ましくはポリプロピレンライナーをもったステンレス鋼のような金 属で構成される。外側本体２１と内側本体２５の両方は外転カテーテル１７が子 宮に近づけるようにするために比較的硬い。しかしながら、他の適用では、本体 ２１及び２５は所望ならば、もっと可撓性であってもよい。 以下にもっと完全に説明するように、移送カテーテル１９は内側本体ルーメン ２７（図４Ａ）内に受け入れられる。外転カテーテル１７は、移送カテーテル１ ９と協同し、移送カテーテルを外側本体に対して実質的に固定の長手方向位置で 内側本体ルーメン２７内に保持するための、外側本体２１に設けられた手段を含 む。かかる手段は上述したように種々の異なる形態をとることができるけれども 、この実施形態では、かかる手段は外側本体２１に結合された細長いハンドル４ １（図１、３、及び６）と、この細長いハンドルに設けられていて、移送カテー テルと協同し、移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位置に保持するための 取付け部分４３を有する。ネジ山４５（図３）で外側本体継ぎ手３１に結合する ことができるハンドル４１は近位端４７（図１）と、遠位端４９（図３）と、 ハンドルの近位端からハンドルの主要長さ遠位方向に、軸線方向に延びる細長い スロット５１とを有する。この実施形態では、ハンドル４１は外側本体継ぎ手３ １の領域を受け入れる遠位ネジ付ソケット５３を有し、スロット５１はソケット まで延びる。図６で最も良くわかるように、ハンドル４１はスロット５１を構成 するほぼ向かい合った面５５を有し、取付け部分４３は種々異なる構造のもので もよいが、この実施形態では、取付け部分４３は面５１に設けられたほぼ向かい 合った凹部５７を含む。凹部５７はハンドル４１の遠位端４９から及びソケット ５３から近位方向に間隔を隔てている。加えて、スロット５１は、これが凹部の 遠位方向では、凹部の近位方向のスロット５１よりも狭くなるように凹部５７で は狭い。 ハンドル４１はアクリル樹脂のような適当な硬いポリマー材料の細長い実質的 に円筒形の管の形態であるのが有利である。ハンドル４１は外側本体ルーメン２ ３と連通する長手方向ハンドル通路５９を有する。この実施形態では、ほぼ円筒 形であるハンドル通路５９はハンドル４１の近位端４７からハンドルを通して軸 線方向に完全に延びる。ハンドル通路５９は横壁６３の比較的小さい開口６１間 で減少される。スロット５１は図３に示すように、通路５９と連通する。ハンド ル４１は硬く、手で容易に握れるほど長い。 外転カテーテル１７は又内側本体２５の近位端部分に結合された内側本体継ぎ 手６５を有する。内側本体継ぎ手６５はハンドル通路５９内で摺動できる。より 詳細には、内側本体継ぎ手６５は、ハンドル通路５９内で長手方向に摺動するよ うに寸法決めされたほぼ円筒形の周囲を有するスライド部分６７と、突出部分６ ９とを有し、該突出部分はハンドル通路５９内での内側本体継ぎ手の手動による 長手方向移動を容易にするためにスロット５１を通して半径方向外方に突出する 。スライド部分６７はそれを完全に貫通する軸線方向通路７１（図４）と、通路 ７１への移送カテーテル１９の挿入を容易にするために通路７１の近位端に設け られた円錐形引き込みテーパ７３とを有する。通路７１は内側本体ルーメン２７ と連通する。凹部５７（図３及び６）は、スロット５１に添う突出部分６９の幾 らかの長手方向移動を許し、且つ突出部分を凹部の遠位方向に位置させるのに十 分、ハンドル４１の遠位端４９から近位方向に間隔を隔てている。内側本体 継ぎ手６５はポリエチレンのようなポリマー材料をもった適当な材料で構成され るのがよい 移送カテーテル１９は細長い可撓性のカテーテル本体８１と、近位継ぎ手８２ とを含む。カテーテル１９は移送カテーテルの近位端の近位開口８３と、移送カ テーテルの遠位端の遠位開口８５と、近位開口と遠位開口との間に延びるルーメ ン８７（図５Ａ）とを有する。近位継ぎ手８２（図１）はカテーテル本体の近位 端に結合され、そして近位開口８３を提供する。好ましくは、必ずではないけれ ども、移送カテーテル１９の遠位端は図５Ａに例示として示すように斜めに切断 される。カテーテル本体８１は外転カテーテル１７の中へ延び、内側本体ルーメ ン２７内に受け入れられ、且つ哺乳類の雌の生殖路に受け入れられるように寸法 決めされている。 カテーテル本体８１の横断面に対して拡大される部材９１がカテーテル本体の 近位端と遠位端との間でカテーテル本体８１に結合され、そしてかかる近位端及 び遠位端から間隔を隔てている。部材は部分円形形状のスライド９３（図７）を 有し、該スライドはハンドル通路５９内に摺動自在に受け入れられる寸法及び形 状のものである。スライド９３はカテーテル本体８１を少なくとも部分的に取り 囲み、この実施形態では、カテーテル本体を完全に取り囲み、従って、スライド はカテーテル本体をハンドル通路５９内に摺動可能に取付ける。 部材９１は又、カテーテル本体８１をハンドル通路９５内で長手方向に移動さ せることができるように、手動操作のためのマニプレータ９５を有する。部材９ １は又スライド９３よりも狭い首部９７を有する。この実施形態では、首部９７ は又マニプレータ９５よりも狭く、その結果、部材はほぼ向かい合った溝部分９ ９（図７）を備える。首部９７はスロット５１の比較的広い近位領域では緩く摺 動し、スロット５１の狭い遠位領域ではもっとぴったり案内される。この実施形 態では、溝部分９９は、凹部５７と協同し、移送カテーテル１９を実質的に固定 の長手方向位置に保持するための解放可能な取付け部分を形成する。 部材９１はカテーテル本体８１の遠位端によりもカテーテル本体８１の近位端 により近く位置決めされるのが好ましい。移送カテーテル１９の凹部９９は凹部 ５７（図６及び７）の近位方向にスロット５９内で長手方向に摺動できる。 外転カテーテル装置１１は患者の内部身体領域と患者の身体の外側の位置との 間に物質を移送するのに使用する事が出来る。これを哺乳類の雌の生殖路、特に 人間患者の子宮１１１を参照して図２−５Ａに例示として示す。図２を参照する と、外転要素２９を図３Ａに示すように外転させて子宮１１１内の位置に外転カ テーテル１７を設け、移送カテーテル１９は外転カテーテルのかなりの長さ延び 、そして外転要素２９内に遠位端部分１１３（図４Ａ）を有する。これは異なる 方法でなしうるけれども、好ましくは、それは子宮１１１に近づけることによっ て行われ、これは周知の技術に従って行うことができる。例えば、外転要素２９ を完全に反転させて、子宮頸ディスク３７の突出部分４０が子宮頸の中を通り、 フランジ４２が外転カテーテルの更なる進入を阻止するまで、外転カテーテル１ ７を膣及び子宮頸１１５（図２）の中へ挿入することができる。しかる後、オペ レータが内側本体継ぎ手６５の突出部分６９に親指を当てて押すことによって内 側本体を遠位方向に移動させながら、適当な液体を注射器１３から脚部３３（図 １及び３）を通して外側本体２１と内側本体２５との間の環状隙間１１７（図４ 及び４Ａ）に追い出すことによって外転要素２９を外転させることができる。外 転要素２９の外転は、内側本体継ぎ手６５が図４に示すように、外転要素２９の 遠位端１１８及び外転カテーテル１７の既知位置を定める横壁６３に当接するま で続く。 子宮１１１は、通常は近接した向かい合い関係に位置する向かい合った壁１１ ９（図３Ａ、４Ａ、５Ａ）を有する。子宮１１１内での外転要素２９の外転は向 かい合った壁１１９を押しは離して図３Ａ、４Ａ、５Ａに示すように室１２１を 形成する傾向がある。 次いで、遠位開口８５が実質的に外転カテーテル１７の遠位端に位置するまで 、移送カテーテル１９を内側本体継ぎ手６５の通路７１及び内側本体ルーメン２ ７の中に挿入することができる。この位置では、遠位開口８５は外転カテーテル 内にある。移送カテーテル１９の遠位端を外転カテーテル１７の遠位端の遠位方 向に延びないことが好ましい。何故ならば、移送カテーテル１９の遠位端が子宮 １１１の壁１１９を傷つけるからである。かくして、移送カテーテル１９の遠位 開口８５及び遠位端は例えば、図４Ａに示すように外転要素２９内にある。 より詳細には、移送カテーテル１９は、移送カテーテルの遠位端が図４Ａの位 置にあるとき、部材９１が凹部５７内に受け入れられて移送カテーテル１９を外 側本体に関して実質的に固定の長手方向位置で外側本体２１に解放可能に機械的 に結合するように、外転カテーテル１７に関して寸法決めされている。凹部５７ と部材９１は、事実上、この解放可能な結合の特徴を達成するためのカップリン グをもたらす。カップリングは実質的に固定の長手方向位置への移送カテーテル １９の遠位方向での移動に応答して移送カテーテルを実質的に固定の長手方向位 置において外側本体２１に解放自在に結合させる。移送カテーテル１９の実質的 に固定の長手方向位置を図４及び図４Ａに示す。内側本体継ぎ手６５が横壁６３ に当接し、部材９１が凹部５７によって解放自在に受け入れられたとき、移送カ テーテル１９及び外転カテーテル１７は図４及び４Ａに示す位置にある。 次に、内側本体継ぎ手６５を図５に示すように近位方向に手で移動させること によって外転要素２９を外転させる。内側本体継ぎ手６５のこの近位方向の移動 及び外転要素２９の外転中、移送カテーテル１９は外転要素のむき戻し状態（図 ２Ａ及び５Ａ）をもたらすのに十分に近位方向移動しないように保持される。こ の状態では、移送カテーテルの遠位端部分、特に、遠位開口８５が外転カテーテ ル１７の遠位端１１８の遠位方向に延びる又は位置する。むき戻し状態では、移 送カテーテルの遠位開口８５は室１２１内にあり、遠位開口８５は内側本体ルー メン２７又は外転要素２９内になく、外転カテーテル１７によってふさがれない 又は部分的にふさがれる。 外転要素２９の外転により、外転要素が移送カテーテル１９を掴み、移送カテ ーテル１９を近位方向に引っ張る傾向がある。しかしながら、部材９１とハンド ル４１の凹部５７とによって形成された解放可能なカップリングは移送カテーテ ル１９を、外転中近位方向に移動しないように実質的に固定の長手方向位置に保 持するのに充分である。次に、生殖体、胎児、又は接合子のような生物学的物質 である所望物質を、外転要素１２９が図５Ａのむき戻し位置にあるときに、移送 カテーテルを通して室１２１に流通させる。この流通段階は、例えば、生物学的 物質を注射器１５へ吸引し、注射器１５を移送カテーテル１９の近位継ぎ手８９ に結合させ、図２Ａに示すように、注射器１５を利用して生物学的物質を移送カ テーテルの中に押し通すことによって行われる。殆どの例では、生物学的物質は 内側本体継ぎ手６５に挿入する前に、予め装填される。 生物学的物質を子宮１１１の中へ沈着させたとき、オペレータは内側本体継ぎ 手６５を近位方向に更に移動させて部材９１と接触させ、部材９１を凹部５７か ら外し、それによって移送カテーテル１９を外側本体２１から連結を外す。かく して、部材９１と凹部５７とによって形成されたカップリングは所定位置への内 側本体６５の近位方向移動に応答して連結を外し、外側本体に対する移送カテー テルの移動を許す。これは片手だけで行うことができる。 図８及び９はここでは図示せずかつ説明しないあらゆる点で外転カテーテル装 置１１と等しい外転カテーテル装置１１ａを示す。外転カテーテル装置１１の部 分に対応する外転カテーテル装置１１ａの部分は対応する参照番号に文字ａを付 けて指定されている。 装置１１と１１ａとの間の主な違いは、後者が外側本体継ぎ手３１ａによって 外側本体２１ａに結合され、移送カテーテル１９ａに解放自在に結合されたクリ ップ１３１を含む。図９に示すように、適当な金属又はポリマー材料で構成され るクリップ１３１は弾性材料のクレードル１３３を有し、移送カテーテル１９ａ の領域がこのクレードルに押し入れられる。クレードル１３３は移送カテーテル を外側本体２１ａに対して実質的に固定の長手方向位置に保持するのに充分な力 で移送カテーテルを弾性的に掴む。かくして、移送カテーテル１９ａは、外転要 素が外転されるとき、上記のむき戻し状態をもたらすのに充分に近位方向に移動 しないように保持される。 外転カテーテル装置１１ａは外転カテーテル１７ａを含む。外転カテーテル１ ７ａは装置１１の子宮頸ディスク３７、湾曲した遠位端部分３５又はハンドル４ １をもっていない。内側本体継ぎ手６５ａは在来型であり、移送カテーテル１９ は部材９１を持っておらず、在来型である。クリップ１３１を除いて、外転カテ ーテル１７ａは在来型である。 図１０はここでは図示せずかつ説明しないあらゆる点で外転カテーテル装置１ １と等しい外転カテーテル装置１１ｂを示す。外転カテーテル装置１１の部分に 対応する外転カテーテル装置１１ｂの部分は対応する参照番号に文字ｂを付け て指定されている。 構造的には、装置１１及び１１ｂは、装置の移送カテーテル１９がサンプリン グ器具１９ｂで置き換えられていることを除いて等しい。サンプリング器具１９ ｂは、外転要素２９ｂを完全に外転させたとき、サンプリング器具１９の遠位端 部分２０１が外転要素２９ｂの遠位端１１８ｂの遠位方向に位置するように、サ ンプリング器具が外転カテーテル１７ｂに関してより長いことを除いて、移送カ テーテル１９と等しい。サンプリング器具１９の近位端部分２０１は大気圧以下 の圧力をサンプリング器具１９ｂのルーメン８７ｂに付与するための、注射器の ような適当な吸引源２０５に結合される。 外転カテーテル１７ｂは、これが膀胱２０７のような内部身体領域にアクセス するように寸法決めされており、従って、サンプルをこの南武身体領域からとる ことができる事を除いて外転カテーテル１７と等しい。加えて、外転カテーテル １７ｂは子宮頸ディスク３７及び湾曲した遠位端部分３５を有していないが、カ テーテル１７ｂは興味のある特定な内部身体領域にアクセスするのに適した形態 を有することができる。同様に、サンプリング器具１９ｂは又所望サンプリング 場所からサンプルを取るように適当に寸法決めされる。 外転カテーテル装置１１ｂの使用中、外科医がハンドル４１ｂを握り、これを 使用して外転カテーテル１７ｂの遠位部分を尿道の開口に位置決めする。内側本 体継ぎ手が横壁６３ｂに当接するまで、又はある他の所定の長手方向位置に達す るまで、内側本体継ぎ手６５ｂを中心通路５９ｂ内で手で前進させる。尿採取に 適したサンプリング器具１９ｂを内側本体継ぎ手６５ｂの中を図１０に示す位置 まで前進させ、部材９１ｂを凹部５７ｂによってこの位置に保持し、それによっ て、サンプリング器具１９ｂの遠位端部分２０１が外転要素２９ｂの遠位端１１ ８ｂを越えて延びる実質的に固定の長手方向位置にサンプリング器具１９ｂを解 放自在に保持する。次いで、吸引源２０５を作動して、分析のため膀胱２０７の 液体又は膀胱の外の組織である所望サンプルを吸引する。 勿論、上記の手順は特定の要望に順応するように必要に応じて変えることがで きる。例えば、生検のための物質を器具１９ｂによって得てもよいし、及び又は 物質の沈着が器具１９ｂを通して起こってもよい。いずれにしても、医療処置の 完了時に、部材９１ｂに接触し、部材を凹部５７ｂから外す内側本体継ぎ手６５ ｂの近位方向の移動は器具１９ｂをハンドル４１ｂから自動的に連結外しする。 かくして、内側本体継ぎ手６５ｂと器具１９ｂの両方の近位方向及び遠位方向の 移動はハンドル４１ｂによって案内され、これら２つの要素の長手方向位置決め はまたハンドルによって容易になる。 本発明の例示の実施形態を示し且つ説明したけれども、本発明の精神及び範囲 から必ずしも逸脱することなく、当業者によって多くの変更、修正及び置き換え をなすことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロワリー ガイ アール アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92694 ミッション ヴィエホ エル マ ー ドライヴ 26651 (72)発明者 バチク スティーヴン アール アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92677 ラグーナ ニグエル ラ フォル ダー 28351 (72)発明者 ンギュイアン ハイアン ヴァン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92704 サンタ アナ ウェスト ボーチ ャード アベニュー 3106

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外転カテーテルが、外側本体ルーメン及び外側本体ルーメンから導く開口を 有する細長い外側本体と、外側本体ルーメン内で長手方向に移動でき且つ細長い 器具を受け入れるようになった内側本体ルーメンを有する細長い管状内側本体と 、外側本体及び内側本体に結合された外転要素と、を含み、内側本体を外側本体 ルーメン内で長手方向に移動させるとき、外転要素を外転させたり反転させたり することができる、細長い器具と一緒に使用できる外転カテーテルにおいて、 器具と協同し、器具を外側本体に対して実質的に固定の長手方向位置で内側 本体ルーメン内に保持するための手段を、外側本体に設けたことを特徴とする外 転カテーテル。 ２．前記手段は、外側本体に結合され、器具を前記固定の長手方向位置に固定す るために器具に結合できるクリップを含む、請求の範囲１に記載の外転カテーテ ル。 ３．前記手段は、前記外側本体に結合された細長いハンドルと、移送カテーテル に設けられ、器具と協同し、器具を固定の長手方向位置に保持するための取付け 部分と、を含む請求の範囲１に記載の外転カテーテル。 ４．外側本体ルーメン及び外側本体ルーメンから導く開口を有する細長い管状外 側本体と、外側本体ルーメン内で長手方向に移動でき且つ内側本体ルーメンを有 する細長い管状内側本体と、外側本体及び内側本体に結合された外転要素とを含 み、内側本体を外側本体ルーメン内で長手方向に移動させるとき、外転要素を外 転させたり反転させたりすることができ、内側本体ルーメン内で内側本体に対し て長手方向に移動できる細長い器具をさらに有する、外転カテーテル装置におい て、 器具を外側本体に対して実質的に固定の長手方向位置で外側本体に解放自在 に結合させるためのカップリングを有する、外転カテーテル装置。 ５．前記カップリングは外側本体に結合され、器具に解放自在に結合できるクリ ップを含む、請求の範囲４に記載の改良。 ６．前記カップリングは外側本体に結合された細長いハンドルと、器具及びハン ドルに設けられ、器具を実質的に固定の長手方向位置に解放自在に保持するため の解放可能な取付け部分と、を有する、請求の範囲４に記載の改良。 ７．ハンドルの取付け部分は前記ハンドルに添う位置にあり、前記取付け部分は 前記器具の移動に応答して器具の取付け部分をハンドルの取付け部分に持ってき て器具を実質的に固定の長手方向位置に保持する、請求の範囲６に記載の改良。 ８．前記ハンドルは外側本体ルーメンと連通した長手方向ハンドル通路を有し、 前記器具は前記ハンドル通路に受け入れられる、請求の範囲６に記載の改良。 ９．ハンドルは長手方向に延びた細長いスロットを有し、器具の取付け部分はス ロットの中で摺動できる、請求の範囲８に記載の改良。 10．カップリングは所定位置までの内側本体の近位方向の移動に応答して結合を 外し、器具を外側本体に対して移動できるようにする、請求の範囲４に記載の改 良。 11．カップリングは実質的に固定の長手方向位置までの器具の遠位方向移動に応 答して器具を前記実質的に固定の長手方向位置で外側本体に解放自在に結合させ る、請求の範囲４に記載の改良。 12．器具は移送カテーテルである、請求の範囲４に記載の改良。 13．近位端部分、外側本体ルーメン及び外側本体ルーメンから導く開口を有する 細長い管状外側本体と、 外側本体ルーメン内で長手方向に移動でき且つ近位端部分、近位端部分に結 合された内側本体継ぎ手、及び細長い器具を受け入れるようになった内側本体ル ーメンを有する細長い管状内側本体と、 外側本体及び内側本体に結合された外転要素と、を含み、内側本体を外側本 体ルーメン内で長手方向に移動させるとき、外転要素を外転させたり反転させた りすることができ、 外側本体の近位端部分に結合され、外側本体ルーメンと連通する長手方向ハ ンドル通路を有する細長いハンドルをさらに有し、 前記内側本体継ぎ手はハンドル通路内で摺動できる、外転カテーテル。 14．ハンドルは長手方向スロットを有する、請求の範囲１３に記載の外転カテー テル。 15．ハンドルは近位端を有し、スロットはハンドルの近位端からハンドルの主要 長さ遠位方向に延びる、請求の範囲１４に記載の外転カテーテル。 16．ハンドルは、遠位端、前記スロットを構成する向かい合った面、及び該面に 設けられた向かい合った凹部を有し、前記凹部はハンドルの遠位端から近位方向 に間隔を隔てられている、請求の範囲１４に記載の外転カテーテル。 17．前記スロットは前記凹部の近位方向よりも前記凹部の遠位方向に狭い、請求 の範囲１６に記載の外転カテーテル。 18．内側本体継ぎ手の突出部分は前記ハンドル通路内での内側本体継ぎ手の手動 による長手方向移動を容易にするために前記スロットの外に突出し、前記凹部は 、前記内側本体継ぎ手の前記突出部分を前記凹部の遠位方向に位置させる程ハン ドルの遠位端の近位方向に間隔を隔てている、請求の範囲１６に記載の外転カテ ーテル。 19．内側本体継ぎ手は内側本体ルーメンと連通した通路を有する、請求の範囲１ ３に記載の外転カテーテル。 20．外側本体は湾曲した遠位端部分を有する、請求の範囲１３に記載の外転カテ ーテル。 21．ハンドルを外側本体に結合させる外側本体継ぎ手を有し、前記ハンドルは前 記ハンドル通路及び前記スロットを有する実質的に円筒係止の細長い管を含む、 請求の範囲１４に記載の外転カテーテル。 22．近位開口及び遠位開口、及び近位開口と遠位開口との間に延びるルーメンを 有する細長いカテーテル本体を備え、該カテーテル本体は外転カテーテルの中へ 延び、哺乳類の雌の生殖管に受け入れられるように寸法決めされ、 近位端と遠位端との間でカテーテル本体に結合され、近位端及び遠位端から 間隔を隔てた部材を備え、該部材はカテーテル本体を摺動可能に取付けるのに使 用するための、カテーテル本体を少なくとも部分的に取り囲むスライドと、カテ ーテル本体を移動させることができる手動操作用のマニプレータと、スライドを マニプレータに接合する首部とを含む、移送カテーテル。 23．首部はマニプレータよりも狭く、部材は一般的には向かい合った溝部分を有 する、請求の範囲２２に記載の移送カテーテル。 24．カテーテル本体は可撓性であり、前記部材は遠位端によりも近位端により近 く、カテーテルは前記部材の近位方向にカテーテルに結合された近位の継ぎ手を 含む、請求の範囲２３に記載の移送カテーテル。 25．カテーテルは前記部材の近位方向にカテーテルに結合された近位の継ぎ手を 含む、請求の範囲２２に記載の移送カテーテル。 26．患者の内部身体領域と患者の身体の外側の場所との間に物質を移送する方法 であって、外転要素及び移送カテーテルを有する外転カテーテルを患者の内部身 体領域の場所に設け、外転要素を外転させ、移送カテーテルが外転カテーテルの かなりの長さ延び、外転させた外転要素内に遠位端部分を有し、 移送カテーテルの遠位端部分が外転要素の遠位方向に延びる外転要素のむき 戻し状態をもたらすのに充分に移送カテーテルを近位方向に移動しないように保 持しながら外転要素を外転させ、 外転要素がむき戻し状態にあるとき、物質を患者の内部身体領域と患者の身 体の外側の場所との間で移送カテーテルの中に通す、物質の移送方法。 27．内部身体領域は哺乳類の雌の生殖管であり、物質を通す段階は物質を移送カ テーテルを通して生殖管に送出することを含み、物質は生殖体である、請求の範 囲２６に記載の方法。 28．内部身体領域は哺乳類の雌の生殖管であり、物質を通す段階は物質を移送カ テーテルを通して生殖管に送出することを含み、物質は胎児である、請求の範囲 ２６に記載の方法。 29．内部身体領域は子宮である、請求の範囲２６に記載の方法。 30．外転カテーテルは外側部材ルーメンを有する外側部材と、内側本体ルーメン を有する内側本体とを含み、外転要素は外側部材及び内側本体に結合され、移送 カテーテルは内側本体ルーメン内にあり、保持する段階は移送カテーテルを外転 カテーテルの外側部材に機械的に結合される、請求の範囲２６に記載の方法。 31．哺乳類の雌に物質を沈着させる方法であって、外転カテーテルを子宮頸を通 して子宮の中へ挿入し、 子宮内で外転カテーテルの外転要素を外転させ、 外転カテーテル内に移送カテーテルを設け、移送カテーテルは外転カテーテ ルのかなりの長さ延び、遠位端部分及び遠位端部分の遠位開口を有し、前記遠位 開口は外転カテーテルの遠位端に又はその近くにあり、 移送カテーテルの遠位開口が外転カテーテルの遠位方向に位置する外転要素 のむき戻し状態をもたらすのに充分に移送カテーテルを近位方向に移動しないよ うに保持しながら外転要素を外転させ、 外転要素がむき戻し状態にあるとき、物質を移送カテーテルを通して子宮に 送出させる方法。 32．送出段階は、外転要素がむき戻し状態にあるとき、生物学的物質を移送カテ ーテルを通して子宮に送出させる、請求の範囲３１に記載の方法。 33．外転カテーテルは外側部材ルーメンを有する外側部材と、内側本体ルーメン を有する内側本体とを含み、外転要素は外側部材及び内側本体に結合され、移送 カテーテルは内側本体ルーメン内にあり、保持する段階は移送カテーテルを外転 カテーテルの外側部材に機械的に結合されることを含む、請求の範囲３１に記載 の方法。 34．患者の内部身体領域に処置を行う方法であって、 外転カテーテル及び細長い器具を患者の内部身体領域の場所に設け、外転カテ ーテルは、外側本体ルーメン及び外側本体ルーメンから導く開口を有する細長い 管状外側本体と、外側本体ルーメン内で長手方向に移動でき且つ細長い器具を受 け入れるようになった内側本体ルーメンを有する細長い管状内側本体と、外側本 体及び内側本体に結合された外転要素と、を含み、内側本体を外側本体ルーメン 内で長手方向に移動させるとき、外転要素を外転させたり反転させたりすること ができ、器具は外転カテーテルのかなりの長さ延び、 器具を、外側部材に対して実質的に固定の長手方向位置で内側本体ルーメン 内に保持し、 器具をハンドルに結合させながら、器具で内部身体領域の処置を行う、方法 。 35．外転カテーテルは細長いハンドルを有し、器具はハンドルの中を延び、保持 する段階は器具をハンドルに結合させることを含む、請求の範囲３４に記載の 方法。 36．処置を行う段階は患者の内部身体領域からサンプルを得ることを含む、請求 の範囲３４に記載の方法。 37．処置を行う段階は物質を器具を通して患者の内部身体領域に送出することを 含む、請求の範囲３４に記載の方法。 38．外転カテーテルはハンドル内で摺動できる内側本体継ぎ手を含み、器具は内 側本体内にあり、設ける段階は外転要素を外転させ、内側本体継ぎ手をハンドル 内で摺動させることを含む、請求の範囲３５に記載の方法。 39．外転カーテルはハンドル内で摺動できる内側本体継ぎ手を含み、器具は内側 本体内にあり、内側本体継ぎ手をハンドル内で摺動させて器具とハンドルの結合 を外す、請求の範囲３５に記載の方法。