JP5995333B2 - 患者の経腸栄養法に用いるプローブ - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の、患者の経腸栄養法に用いるプローブに関する。
この種のプローブは、軸方向に沿って少なくとも部分的に延びるとともに近位端及び遠位端を有するチューブ部分と、チューブ部分の遠位端に配置されている保持機構とを有する。保持機構は圧縮状態及び伸張状態を有する。保持機構は、圧縮状態では、チューブ部分の遠位端から少なくとも軸方向に対して径方向の方向に突出するが、伸張状態では、軸方向に沿って伸張され、圧縮状態に比べてより小さい径方向の広がりを有する。保持機構は、駆動具と協働して、圧縮状態から伸張状態に、又は逆に伸張状態から圧縮状態に移ることによって、機能化又は非機能化することができる。
この種のプローブは、例えば、患者の胃への直接的なアクセス通路をつくる経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)に関して用いることができる。この場合のPEGプローブとしても設計されるプローブは、患者の腹壁を通り、胃へのアクセス通路を提供する可撓性プラスチックチューブの形態のチューブ部分を利用できるようにすることによって、長期間にもわたる人工栄養補給を可能にする。
PEGにより、(栄養補給が経静脈的に行われる非経口栄養とは対照的に)胃腸管を介した経腸栄養法としてのチューブ給送による人工栄養補給が可能になる。しかしながら、本明細書において記載されるタイプのプローブは原則的に、PEGに限定されず、代わりに、例えば、空腸延長チューブPEGに、すなわち経皮内視鏡的空腸瘻造設術(PEJ)に関して用いることもできる。空腸延長チューブPEGに関して、更なる細チューブが留置PEGに挿通され、その遠位端が胃の出口及び十二指腸を越えて小腸の最上部分(空腸と呼ばれる)の中へ延びる。PEJは空腸を直接穿刺することを伴う。
現今、経腸栄養法に用いるPEGプローブを挿入するのに最も多くの場合に使用される方法は、いわゆる、糸によるプルスルー(pull−through:引入れ)法である。カニューレを通して患者の胃に糸を挿入し、この糸を患者の口及び食道を介して挿入される内視鏡によって把持し、患者の食道及び口を通して引く。挿入されるプローブをこの糸に結び付け、このプローブを、腹部から突出している糸の端を引っ張ることによって、口、食道、胃、及び腹壁の開口を通して腹壁の意図した位置に達するまで引き入れる。
プローブが腹壁を通して引き抜かれることを防止するために、糸によるプルスルー法によって挿入されるこの種のプローブは、プラスチックプレートの形態の保持機構を有しており、この保持機構は、プローブのチューブの遠位端にしっかりと固定され、プローブが開口をすべり抜けることを防止するとともに腹壁の内面に当接する。
糸によるプルスルー法は、従来多くの処置において首尾よく用いられている。しかしながら、糸によるプルスルー法では、プローブの挿入が幾分複雑であり、プローブが患者の経腸栄養法にもはや必要とされない場合又はプローブが長期間使用後に交換されることになる場合のプローブの除去もまた困難な場合がある。例えば、プローブを除去するには、腹部の皮膚の外でプローブを切断し、プローブの突出端を胃に押し込み、次に、内側部(プローブチューブの遠位端とともに該端に配置されている保持機構)が腸を介して排泄されるのを待つことが可能である。代替的には、更なる胃鏡検査法処置を行うことが可能であり、その場合、プローブは把持鉗子によって食道を通して抜去される。第1の方法では、腸を通って出るプローブの異物によって腸閉塞が引き起こされる危険性がより高い。第2の方法は、大変な尽力、特に改めての胃鏡検査法処置を必要とする。
プローブの挿入及び除去も単純化するために、いわゆる交換用プローブが既知であり、その場合、例えば、機能化可能な及び非機能化可能なバルーンが保持機構として用いられる。そのようなプローブにより、経皮内視鏡的胃瘻造設術を用いずに挿入及び交換が可能になる。
欧州特許第1623693号から既知のプローブにおいて、チューブ部分の遠位端に配置されている保持機構は、圧縮状態では球形状又は錐体形状を有し、オブチュレーターの形態の駆動具を用いることによって伸張することができ、それによって、伸張状態で腹壁の開口を通して胃に容易に挿入することができるか、又は、プローブの交換を可能にするために、胃から引き出すことができる。保持機構は、変形可能な弾性材料から作製され、保持機構の伸張状態から圧縮状態へのプレテンション力を生成する個々のウェブを有する。
プローブを挿入又は交換するには、オブチュレーターのマンドレルをプローブチューブに導入することによって保持機構を伸張状態に移し、それによって、プローブを腹壁の開口を通して移動させることができる。プローブを腹壁の開口に挿入したら、オブチュレーターをプローブのチューブから取り外し、上記保持機構は、その弾性復元力によってその圧縮状態に戻り、そのため、チューブに比べて大きい径方向の広がりを有し、プローブが腹壁をすべり抜けることを防止する。
この種の他のプローブは、例えば、米国特許第5,248,302号、国際公開第2005/105017号及び国際公開第2006/111416号から既知である。
交換用プローブシステムの従来の保持機構では、ウェブと結果として得られる表面の不連続性とによって、圧縮状態から伸張状態へ、また、圧縮状態への弾性復帰を可能にする弾性が与えられている、弾性成形部材が用いられる。
患者に経皮的に挿入される経腸栄養法に用いるプローブでは、特に、プローブを胃壁の内面に当接させることによって抑え留める保持機構のこれらの部材が胃壁に食い込むこと(バンパー埋没症候群)がないこと、又は、反対側の胃壁を刺激することがないことを確実にする必要もある。開口及びウェブを有する不連続な表面形状を有する保持機構の場合に、この危険性がより高い。この理由から、既知の保持機構は、比較的大きな寸法を有しており、保持機構の不連続な表面が胃壁から離間するようになっていることを確実にすることが意図される。この結果、保持機構は胃の中で比較的大きい空間を占めることになり、これが不都合であり得る。
本発明の目的は、患者の経腸栄養法に用いるプローブの単純な挿入及び単純な除去を可能にする、患者の経腸栄養法に用いるプローブを利用できるようにすることである。
この目的は、請求項1の特徴部を有する主題によって達成される。
本発明は、患者の経腸栄養法に用いるプローブであって、軸方向に沿って少なくとも部分的に延びるとともに近位端及び遠位端を有するチューブ部分と、保持機構であって、前記チューブ部分の前記遠位端に配置されているとともに、圧縮状態では、前記チューブ部分の前記遠位端から少なくとも前記軸方向に対して径方向の方向に突出し、該保持機構が前記軸方向に沿って伸張される伸張状態では、前記圧縮状態に比べてより小さい径方向の広がりを有する保持機構と、を備え、
前記保持機構は、駆動具と協働して、前記圧縮状態から前記伸張状態に移ることができる、プローブとして記載される。
近位端は、チューブ部分、すなわち外側チューブ及び内側チューブの端であって、プローブが取り付けられたときに患者の体内に挿入されない、例えば移送システム又は栄養剤容器に接続することができる端として、本明細書において理解される。対照的に、遠位端は、患者に適用されるプローブとともに、患者の体内、一般的には中空器官に挿入される端として理解される。経腸栄養法は、特に栄養液及び/又は薬液として理解される。
本発明は特に、前記チューブ部分は外側チューブによって形成され、近位端及び遠位端を有する内側チューブが前記外側チューブ内に配置され、前記内側チューブの前記遠位端は駆動ピースに接続され、前記内側チューブは前記軸方向に沿って弾性であり、そのため、前記保持機構を前記圧縮状態から前記伸張状態に移すように前記駆動ピースが前記軸方向に沿って前記外側チューブに対して移動可能であることを特徴とする。
代替的に又は付加的に、本発明は、保持機構が、支持構造体と、支持構造体を囲むエンベロープとを有することを特徴とすることもできる。そのようなプローブにより、限られたスペース内に、機能化及び非機能化することができる保持機構を設けることが可能になる。プローブを挿入状態に確実に保つことも可能になる。そのとき、上記に記載の特徴部分は考えられ得る一実施形態を示すことができる。
外側チューブと同様に、内側チューブもまた近位端及び遠位端を有し、外側チューブ及び内側チューブのそれぞれの近位端は特に、プローブの近位末端部に接続される。
外側チューブの遠位端は、支持構造体及びエンベロープの、駆動ピース(actuating piece:駆動片)に面しない端に接続されるのに対し、内側チューブの遠位端は、外側チューブに対して移動可能な駆動ピースに接続される。内側チューブは軸方向に沿って弾性であるように設計されており、そのため、保持機構を圧縮状態から伸張状態に移すように駆動ピースが軸方向に沿って外側チューブに対して移動することができる。保持機構を圧縮状態から伸張状態に移すには、オブチュレーターの形態の駆動具を内側チューブに挿入して、駆動ピースを或る力に供し、その力によって駆動ピースを軸方向に移動させ、外側チューブの遠位端から離すようにし、そのため、保持機構がその支持構造体及びエンベロープとともに伸張し、同時に、駆動ピースに接続されている内側チューブが弾性的に延出する。保持機構の伸張状態では、内側チューブは弾性張力下にあり、そのため、弾性張力が保持機構にその圧縮状態の方向に復元力をかけ、駆動具が駆動ピースにかける力がなくなると、保持機構が、内側チューブの張力及び復元作用並びに場合によっては支持構造体の弾性にも起因してその圧縮状態に自動的に戻る。
プローブのサイズ、特にプローブの直径D1は、用途又はカテーテルの所要外径に応じて様々とすることができる。内側チューブの、軸方向に沿った弾性は、圧縮状態のプローブの特性、特に直径D1に適合している。特に、内側チューブの、軸方向の弾性は、内側チューブが少なくとも1つの長さだけ軸方向に伸張することができるように選択され、そのため、伸張状態のプローブの直径が、アクセス通路を通して患者の体内にプローブを挿入することができるような程度まで縮小される。例えば、内側チューブは、少なくともおよそD1の長さだけ軸方向に伸張することができる。
このように、プローブは、軸方向に互いに接続されずに同軸配置された2つのチューブ、すなわち外側チューブと外側チューブ内に同軸配置された内側チューブとの形態の2つのチューブを用いる。内側チューブは、供給される適用液、特に栄養液及び/又は薬液の通路に設計することができる。このため、内側チューブは、近位末端部の開口及び遠位駆動ピースの開口と流体連通することできる。内側チューブの内腔は、適用液が内側チューブ内に完全に送られるように外側チューブからシールされることが有利である。
保持機構は、適用液が保持機構、特に支持構造体の周囲に流れないように内側チューブの径方向外側に配置されることが好ましい。そのため、支持構造体は、内側チューブとエンベロープとの間のシール空間内に配置されるように、内側チューブによって内部から、エンベロープ及び外側チューブによって外部からシールされる。
一実施形態では、外側チューブは、3mm〜20mm、好ましくは4mm〜12mm、特に好ましくは4mm〜8mmの範囲の外径を有する。内側チューブは、外側チューブの内径よりも小さい外径を有する。特に、外側チューブ及び/又は内側チューブの肉厚は0.1mm〜2mm、好ましくは0.2mm〜1mmである。
一実施形態では、保持機構は、支持構造体と、支持構造体を囲むエンベロープとを有する。本発明のこの実施形態は、一方で、挿入されたプローブをその意図した位置に保つのに所要の強度及び剛度を提供するように設計されている支持構造体を有し、他方で、支持構造体を囲むエンベロープを有する保持機構を用いるという着想によるものである。支持構造体は、挿入状態のプローブに作用する張力を呈することができるように設計されており、例えば、25Nよりも大きい保持力を呈することができる。周囲のエンベロープは支持構造体を包囲してその外側を覆い、そのため、エンベロープはひと続きの表面を提供し、この表面により、例えば胃の内壁に保持機構が有利に当接することを達成することができ、その場合、経腸栄養法に用いるプローブの長期使用後に保持機構が胃壁に食い込む危険性が減る(経腸栄養法に用いるプローブが一年よりも大幅に長い間にわたって患者の体内に滞留することは稀ではない)。支持構造体と支持構造体を囲むエンベロープとは、互いに対して移動可能又は変位可能であるように設計されている。支持構造体と支持構造体を囲むエンベロープとは、互いに接着されず、互いに摺動することができる。
支持構造体は、例えば、複数本の個々の繊維又は1本の連続繊維から作製されるブレイド(braid:組紐体)によって形成することができる。そのように、複数本の個々の繊維又は連続繊維からブレイド構造体がつくり出され、ブレイド構造体は、保持機構が圧縮状態になったときに、必要な保持力に耐えるのに十分な剛度及び強度を提供する。ブレイドは多数の繊維交差点を有する。1本の繊維がこれらの交差点において移動可能であるか、又は複数本の繊維がこれらの交差点において互いに対して移動可能である。繊維は、繊維交差点において互いに接着されず、互いに摺動することができる。
繊維は、例えば、熱可塑性物質、例えばポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート(PET)、及び/又は紡織繊維からも形成することができる。
更なる実施形態では、保持機構は、近位の内面及び遠位の内面を有するベローズと、ベローズの近位の内面及び遠位の内面に対する、ベローズ内に配置されているスペーサーとを有する。スペーサーは、プローブの圧縮状態ではベローズの近位の内面及び遠位の内面が互いに当接しないという効果を有する。ベローズは完全には圧潰しない。そのため、圧縮状態ではベローズの内部に空気が滞留する。或る種のエアクッションが形成される。ベローズは、そのように形成されるエアクッションとともに、一方で、プローブを設置した際にその意図した位置に保つのに所要の強度及び剛度を提供する。他方で、ベローズは包囲エンベロープを提供する。このように、ベローズは、支持構造体及びまたエンベロープの代わりとなり、特に支持構造体及びエンベロープについて上述した利点を有する。一実施形態では、スペーサーは、特に内側チューブの遠位端に押し被せられる、好ましくは2段スリーブとして設計される。
エンベロープ及び/又はベローズは、例えば、シリコーン等の生体適合性材料、又はシリコーン及びポリウレタンを含有する組成物から製造されることが有利である。エンベロープは支持構造体を包囲し、及び/又は、ベローズはスペーサーを包囲し、例えば、支持構造体と胃壁との間の接触を防止することから、これにより、胃壁(又はプローブの別の使用における別の中空器官の壁)への保持機構の有利な生体適合性の当接が確保される。
エンベロープ及び支持構造体は特に別個の部品として設計され、支持構造体は、エンベロープの内部に配置され、エンベロープによって外部からシールされる。スペーサー及びベローズは特に別個の部品として設計され、スペーサーは、ベローズの内部に配置され、ベローズによって外部からシールされる。
圧縮状態(軸方向に沿って平面図で見られる)にある保持機構は、チューブ部分の遠位端と同心である実質的に環状の外郭を有することが有利である。保持機構は、圧縮状態では、胃の内壁に対して平坦状にあるとともに、プローブの遠位端におけるチューブ部分の直径よりも大きい直径を有するプレート状の平坦な構造を形成する。保持機構は、そのより大きい直径により、プローブが胃壁(又は該当する別の器官の壁)をすべり抜けて戻ることを防止する。保持機構は全体として、ブレイドから形成されるとともにエンベロープによって包囲される支持構造体のプレート状の平坦形状により、プローブが適所にある場合に小スペースを占めることができる。
前記支持構造体及び前記エンベロープ、及び/又は、前記ベローズ及び前記スペーサーはそれぞれ、一方の端が本プローブの前記チューブ部分の前記遠位端に、別の端が、前記チューブ部分の前記遠位端に対して移動可能である駆動ピースに接続されることができる。プローブを挿入する際、プローブの容易な挿入のために保持機構をその支持構造体とともに伸張状態に移すことによって保持機構の径方向の広がりを縮小するように、駆動ピースをオブチュレーターの形態の駆動具によって移動させることができる。プローブをその意図した位置に保つために、プローブを挿入した後でオブチュレーターの形態の駆動具を再び移動させる場合、弾性プレテンション力又は該当する場合はオブチュレーターの作用にもよって、保持機構を伸張状態から圧縮状態に移し戻すように駆動ピースをチューブ部分の遠位端のより近くに移動させる。
本発明の基礎をなす概念を、図に示す例示的な実施形態に基づいて以下でより詳細に説明する。
プローブの全体斜視図である。 挿入前のプローブの概略図である。 挿入状態のプローブの概略図である。 プローブの遠位端の分解斜視図である。 保持機構が圧縮状態にある、プローブの遠位端の斜視図である。 図4Aによる構成の断面図である。 保持機構が伸張状態で構成されている、プローブの遠位端の斜視図である。 図5Aによる構成の断面図である。 保持機構の支持構造体の平面図である。 図6AによるI−Iの線に沿った支持構造体の断面図である。 支持構造体のブレイド構造を示す概略図である。 保持機構のエンベロープの別個の平面図である。 図7AによるI−Iの線に沿ったエンベロープの断面図である。 プローブの内側チューブの平面図である。 図8Aによる内側チューブの側面図である。 プローブの外側チューブの平面図である。 図9Aによる外側チューブの側面図である。 プローブの駆動ピースの平面図である。 図10AによるI−Iの線に沿った駆動ピースの断面図である。 駆動ピースに接続される、プローブの遠位スリーブの平面図である。 図11AによるI−Iの線に沿った遠位スリーブの断面図である。 外側チューブを保持機構に接続するセンタリングスリーブの平面図である。 図12AによるI−Iの線に沿ったセンタリングスリーブの断面図である。 プローブの近位末端部の平面図である。 図13AによるI−Iの線に沿った近位末端部の断面図である。 近位末端部の円筒形部にある歯を示す、図13Bの拡大詳細図である。 保持機構を駆動するオブチュレーターの形態の駆動具が配置されているプローブの斜視図である。 オブチュレーターの形態の駆動具の分解斜視図である。 駆動具のマンドレルの分解図である。 図16Aによるマンドレルのヘッドの斜視図である。 図16Bによるヘッドの断面図である。 保持機構を圧縮状態から駆動する前の、駆動具の部分断面図である。 保持機構を圧縮状態から伸張状態に移す際の、駆動具の部分断面図である。 保持機構を伸張状態に移した後の、駆動具の部分断面図である。 組立状態にあるベローズとベローズの内側に位置決めされているスペーサーとを有するプローブの断面図である。 2段スペーサーの断面図である。 スペーサーを囲むベローズの断面図である。
図1は、経腸栄養法に使用されるとともに、例えば患者の胃又は腸への直接的なアクセス通路を提供するために患者の腹壁又は腸壁を通して経皮的に配置することができるプローブ1の全体斜視図を示す。このため、プローブ1は、外側チューブ16と内側チューブ15とからなるチューブのシステムを有し、これらのチューブは、近位端が近位末端部17に接続されており、遠位端が保持機構12、13に接続されている。プローブ1の遠位端1Bは、患者の腹壁の開口を通ってガイドされることになるが、プローブ1の近位端1Aは、プローブ1が適所にある場合に患者の体外にあるままであり、そのため、近位末端部17を用いて、移送システムに、又は、例えば、患者に経腸栄養法により供給するために栄養液を収容している容器にプローブ1を接続することができる。
プローブ1が挿入されると、保持機構12、13は、プローブ1をその意図した位置に保つように、また、プローブが腹壁を通って摺動して戻り出ることを防止するように機能する。構造及び機能が以下で詳細に説明される保持機構12、13は圧縮状態(図1に示されている)を有する。圧縮状態では、該保持機構は、プローブ1の遠位端1Bの領域におけるプローブ1の外側チューブ16の直径D2よりも大きい直径D1を有するプレート状の平坦な概ね環状形状を有する。
図2A及び図2Bは、プローブ1を挿入する基本的な手順を示す。皮膚層30及び胃壁31につくられた開口32を通してプローブ1の遠位端1Bを挿入するために、保持機構12、13は、オブチュレーターの形態の駆動具(以下でより詳細に説明される)を介して或る力を加えられることによって、プローブ1が実質的に延びる軸方向Sに沿って伸張し、それにより、保持機構12、13の直径D1’、したがって保持機構12、13の径方向サイズを縮小させ、プローブ1の遠位端1Bを、困難を伴うことなく、挿入方向Eに、開口32を通して患者の胃3に挿入することができる。(プローブ1は、PEGプローブの例に基づいて以下で説明される。しかしながら、プローブ1は、例えば、原則的に空腸延長チューブPEGにおいて又はPEJプローブとして用いることもできる。)
プローブ1が、遠位端1Bが患者の胃3内にある状態の意図した位置にくると、(以下で記載されるような)弾性プレテンション力により保持機構12、13がその圧縮状態に戻り、そのため、保持機構12、13が再び、直径D1を有する大きな径方向の広がりを有し、胃壁31の内面に位置することになる。したがって、プローブ1はその場合、胃3から遠位端1Bを引き戻すことができず、圧縮した保持機構12、13によって胃3の所定位置に保たれる。
プローブ1を交換する場合、保持機構12、13を、オブチュレーターの形態の適した駆動具により再び駆動することによって、図2Aに示されている伸張状態に戻すことができ、そのため、プローブ1を、胃鏡検査法の形態の内視鏡処置を必要とすることなく、その遠位端1Bとともに胃3から抜去することができる。
保持機構12、13を有するプローブ1の例示的な一実施形態は、図3〜図13を参照しながら以下で詳細に記載される。その場合、保持機構12、13を駆動するオブチュレーターの形態の駆動具の使用は、図14〜図17を参照しながら記載されるが、オブチュレーター自体は、プローブ1の構成部品ではなく、保持機構12、13を駆動して保持機構12、13をその圧縮状態から伸張状態に移すためにプローブ1に取り付けられているにすぎないことを留意すべきである。最後に、図18A〜図18Cは、別の例示的な実施形態の保持機構40及び41を有するプローブを示す。図14〜図17に特に関して行われる説明がこの実施形態にも当てはまる。
まず、図3〜図5は、保持機構12、13が構成されている、プローブ1の遠位端1Bの概略図を示す。次に、図6〜図13は、プローブ1の個々の構成部品の別個の図を示す。
本発明の意味において、保持機構12、13は2つの部分に設計されており、内側支持構造体13と外側エンベロープ12とを有する。支持構造体13は、複数本の個々の繊維133から構成されるブレイド(図6A〜図6Cを参照)によって形成されており、第1の端131によってセンタリングスリーブ14に接続され、第2の端130によって駆動ピース10(図3を参照)に接続される。支持構造体13の繊維133は、例えば、熱可塑性物質、特にポリエチレンテレフタレート(PET)から作製することができる。例えば0.25mmの厚さを有する個々の繊維133のブレイドとして支持構造体13を形成することによって、圧縮状態(図3、また図4A及び図4B並びに図6Bも参照)にある支持構造体13が、プローブ1をその挿入状態に安全に保つとともに例えば25N超とすることができる保持力を呈することが可能である。
支持構造体13は、シリコーンから作製されているとともにミリメートルの数十分の一の肉厚を有するエンベロープ本体123によって形成されているエンベロープ12(図7A及び図7Bを参照)によって包囲される。同様に、エンベロープ12の第1の端121はセンタリングスリーブ14に接続され、第2の端120は駆動ピース10に接続される。
したがって、ブレイドの形態の支持構造体13及び同様にエンベロープ12は双方とも、第1の端121、131によってセンタリングスリーブ14に接続され、別の第2の端120、130によって駆動ピース10に接続される。駆動ピース10
センタリングスリーブ14(図12A及び図12Bを参照)は、2つの円筒形部分140、141によって形成されており、支持構造体13の第1の端131がセンタリングスリーブ14の開口142に挿入されて円筒形部分140の内壁140Iに当接するのに対し、エンベロープ12の端121は円筒形部分140に押し被されて円筒形部分140の外壁140Aに当接する。エンベロープ12及び同様に支持構造体13は双方とも、例えば溶接又は接着によってセンタリングスリーブ14にしっかりと接続されることが有利である。
駆動ピース10(図10A及び図10B)は、その遠位端面において、カラー100と、カラー100に隣接する、より小さな直径の円筒形部分101、102とを有する。支持構造体13の第2の端130は、カラー100に隣接する円筒形部分101に押し被せられて遠位スリーブ11(図11A及び図11Bを参照)を介して円筒形部分101にクランプされ、遠位スリーブ11は、遠位スリーブ11の円筒形部分110が支持構造体13の第2の端130を周方向に囲むように端130に押し被せられ、遠位スリーブ11のカラー111は駆動ピース10のカラー100に当接する。遠位スリーブ11の円筒形部分110の外側に、エンベロープ12の第2の端120が当接し、第2の端120は、遠位スリーブ11に押し被せられ、例えば接着又は溶接によって、遠位スリーブ11に更に固定される。ブレイドの形態の支持構造体13は、クランプによって保持されることに加え、例えば接着又は溶接によって、第2の端130が駆動ピース10に固定されることも好ましい。プローブ1の遠位端側の、駆動ピース10に被さる保持機構12、13の固定縁は、必要であれば、内視鏡検査装置の考えられ得る把持表面も提供する。
既に上述したように、プローブ1は、外側チューブ16及び内側チューブ15を有し、これらは互いに同軸である。外側チューブ16(図9A及び図9Bを参照)は、可撓性であるが比較的高い引張強さを有する材料、例えばポリウレタンから製造され、その遠位端160がセンタリングスリーブ14の円筒形部分141に押し被せられ、それによって円筒形部分141の外側壁141A(図12Bを参照)に当接し、その場合、外側チューブ16もまた、センタリングスリーブ14に接着又は溶接されることが好ましい。軸方向Sに対して横断方向に、外側チューブ16は十分に剛性であるとともに寸法的に安定しており、その固有の剛度によって、プローブ1が挿入状態にある場合に胃3への寸法的に安定したアクセス通路(いわゆるストーマ通路)を形成することが確実となる。
内側チューブ15は、外側チューブ16の内側開口162を通って延びるとともに、センタリングスリーブ14、支持構造体13及びエンベロープ12の中央開口142、132、122を通り、遠位端150が駆動ピース10の円筒形部分102に押し被せられ、例えば溶接又は接着によって駆動ピース10に固定される。内側チューブ15(図8A及び図8Bを参照)は、軸方向Sに沿って軸方向に弾性的に伸張可能な材料、例えばシリコーンから製造され、内側開口152が駆動ピース10の開口103と流体連通(flow communication)している。
したがって、外側チューブ16は、センタリングスリーブ14にしっかりと接続され、それによって、支持構造体13の近位端131及びエンベロープ12の近位端121に接続されるのに対し、内側チューブ15は、駆動ピース10に固定され、それによって、支持構造13の遠位端130及びエンベロープ12の遠位端120に接続される。内側チューブ150が弾性的に伸張可能な材料から製造されるため、支持構造体13を図3並びに図4A及び図4Bに示されているその圧縮位置から、理想図で図5A及び図5Bに示されている伸張位置に移すように駆動ピース10を軸方向Sに沿って移動させることができる。
このため、オブチュレーターの形態の外部の駆動具の駆動下で、駆動ピース10は軸方向Sに移動し、したがって外側チューブ16の遠位端160から離れ、そのため、支持構造体13、したがってエンベロープ12も、センタリングスリーブ14と駆動ピース10との間で軸方向Sに伸張する。このプロセスにおいて、駆動ピース10にしっかりと接続されている内側チューブ15は軸方向Sに弾性的に延び、そのため、駆動ピース10が同時に復元性のプレテンション力を受け、この復元性のプレテンション力は、駆動具が移動するか又は駆動具によって加えられる力が相殺されると、保持機構12、13を圧縮状態に対応するその元の位置に自動的に戻す。
保持機構12、13を伸張させるために軸方向Sに駆動ピース10が移動する際、外側チューブ16は延びず、その結果、センタリングスリーブ14はその軸方向位置に実質的に保持される。
内側チューブ15は、圧縮状態であっても内側チューブ15のプレテンションにより引張力が加わるようにして、僅かなプレテンションによって支持構造体13に嵌まることができ、これにより、支持構造体13を圧縮状態に保持する。
内側チューブ15は外側チューブ16内を完全に通る。支持構造体13及びエンベロープ12は、内側チューブ15の径方向外側に配置され、内側チューブ15の遠位端150が駆動ピース10に接続されることは、内側チューブ15の内腔が外部から完全にシールされることを意味する。したがって、内側チューブ15を流れる栄養液が支持構造体13と接触せず、支持構造体13の周囲に余儀なく流れることがない。
エンベロープ13が、一方で駆動ピース10に、他方でセンタリングスリーブ14にしっかりと接続されることは、支持構造体13もまた外部からシールされ、支持構造体13が組織と接触することができないように覆われることを意味する。エンベロープ12が支持構造体13の外側を覆うことによって、保持機構12、13は、プローブ1がPEGプローブとして用いられる場合、胃壁に対して好適な接触をつくり出すひと続きの平坦面を有する。
エンベロープ12は、外側に対して閉じた面を提供するため、保持機構12、13が胃壁に食い込む危険性が最小限に抑えられる。さらに、いかなる箇所にも過度の圧力をかけることなく、広域にわたって保持力を伝達することができることが有利である。さらに、保持機構12、13のプレート状の平坦形状は、プローブ1が意図した通りに配置されると、保持機構12、13がほとんどスペースをとらない(例えば、図2Bを参照)ことを意味する。
内側チューブ15及び外側チューブ16はそれぞれ、遠位端150及び160から離れた方向にある、それぞれの近位端151及び161(図8A、図8B及び図9A、図9B)において、プローブ1の近位末端部17に接続される。この近位末端部17は、図13A〜図13Cの種々の図面に示されており、円筒形部分170と、円筒形部分170に隣接してカラー172及び円筒形部分171とを有する。周方向の歯の形態の歯部170Gが、円筒形部分170に構成されており、内側チューブ15及び外側チューブ16を近位末端部17に接続する機能を果たす。これらを固定するには、内側チューブの近位端151をまず円筒形部分170及びそこに構成されている歯部170Gに押し被せ、次に、外側チューブ16の近位端161を、既に内側チューブ15が配置されている円筒形部分170に押し被せるようにし、そのため、それぞれの近位端151、161の拡径が、内側チューブ15及び外側チューブ16も双方とも近位末端部17の歯部170Gの所定位置に保たれる。
図8B及び図9Bから分かるように、内側チューブ15の端150、151及び外側チューブ16の端160、161が、プローブ1の組立状態では、駆動ピース10又はセンタリングスリーブ14の遠位と、末端部17の近位とに取り付けられていることによって拡径され、これらの拡径は、それらの端が、張力によってそれぞれの構成部品に保持されることを意味する。
内側チューブ15は、近位末端部17の中央開口173と流体連通しており、そのため、栄養液を、近位末端部17、内側チューブ15及び遠位の駆動ピース10を通して患者に送出することができる。このため、近位末端部17の円筒形部分171は、例えば、移送システム又は栄養剤容器に接続することができる。
図14〜図17は、プローブ1とオブチュレーターの形態の駆動具2との相互作用の種々の図を示す。駆動具2は、それ自体はプローブ1の構成部品ではないが、保持機構12、13をその圧縮状態から伸張状態に移す機能を果たし、そのため、プローブ1を適切な様式で患者に適用することができ、このために腹壁の開口を通してガイドすることができる。
駆動具2は、プローブの近位末端部17との接続に用いるコネクタ20と、コネクタ20にしっかりと取り付けられているハンドル21とからなる第1のアセンブリを有する。ロッド22(マンドレルロッドとしても示される)と、サムピース(thumb piece)23と、ヘッド24(マンドレルヘッドとしても示される)とからなる第2のアセンブリが、マンドレルの形態で提供される。ロッド22、サムピース23及びヘッド24は、互いにしっかりと接続されており、ハンドル21の本体212内の開口210を介して、コネクタ20を通ってプローブ1の内側チューブ15の中へガイドされることができる。
図16B及び図16Cに示されているように、ヘッド24は、接続部分242によりロッド22にしっかりと接続される(図16Aの分解図を参照)。
駆動具2を用いて保持機構12、13を駆動するには、コネクタ20を先にプローブ1の近位末端部17に取り付ける、例えば、適した螺合接続、例えば標準化した経腸接続によってねじ込む。このようにして、ハンドル21は近位末端部17に接続される。次のステップにおいて、ヘッド24及びロッド22とともにマンドレルを、図4Bに示されているようにヘッド24が駆動ピース10の円筒形部分102と接触するまで開口210を通して内側チューブ15の中へガイドする。このため、ヘッド24は周方向突起241を有しており、周方向突起241は、ヘッド部分240に構成され、ヘッド24が挿入されると駆動ピース10の円筒形部分102の面に当接し、このようにして、マンドレルと駆動ピース10との間に軸方向Sに力を伝達する確実な接続を提供する。
ヘッド24が挿入されている状態で、保持機構12、13を伸張状態に移すように駆動する場合、ユーザーは、人差し指及び中指をハンドル21のグリップアイレット211に通し、親指をサムピース23に押し当てることによって、ロッド22及びヘッド24とともにマンドレルを軸方向Sに押すことで、駆動ピース10をヘッド24とともに軸方向Sに移動させ、それによって保持機構12、13を伸張させる。
サムピース23はデテント230を有し、デテント230を用いてサムピース23をハンドル21の本体212の係止突出部213に係止する。保持機構12、13がその伸張状態に移ると、サムピース23を図17Bに示されている位置に位置付ける。マンドレルが構成されているサムピース23を傾けることによって、デテント230のうちの1つを係止突出部213に係合することができ、図17Cに示されているように、駆動具2がこのようにして所定位置に係止され、そのため、保持機構12、13がその伸張状態に保持され、プローブ1を意図した通りに患者に適用することができる。
プローブ1を患者の体内のその意図した位置に保つために、保持機構12、13をその圧縮状態に再び戻す場合、サムピース23をハンドル21に接したその係止係合から解除し、マンドレルを内側チューブ15から引去し、ハンドル21をプローブ1の近位末端部17から分離する。内側チューブ15の弾性復元力は、支持構造体13とともに保持機構12、13を、プローブ1が引き抜かれることを防止するとともにプローブ1を患者の体内のその意図した位置に固定するように圧縮状態に自動的に戻すことを意味する。
図18A〜図18Cは、代替的な又は補助的な実施形態の保持機構40及び41を有するプローブ1を示す。図18Aはまず、圧縮状態にある、ベローズ40とベローズ40の内側に位置決めされているスペーサー41とを有するプローブ1の遠位端1Bを示す。図18B及び図18Cは、スペーサー41及びスペーサー41を囲むベローズ40をそれぞれ示す。この実施形態では、保持機構は、実質的にベローズ40及びスペーサー41によって提供される。スペーサー41の効果は、ベローズ40がその圧縮状態に圧潰することを防止することである。ベローズ40の内面40Cは互いから或る距離のところに保たれている。ベローズ40の遠位の内面40Cはプローブ1の遠位端1Bに割り当てられる。ベローズ40の近位の内面40Cはプローブ1の近位端1Aに割り当てられる。したがって或る特定の量の空気がベローズ40内に滞留する。エアクッションが形成される。形成されるエアクッションは、ベローズ40を、したがって保持機構に所要の最小限の安定性もたらすのに十分である。そのような実施形態は低コストで形成することができる。ベローズ40はスペーサー41に対するエンベロープと、エアクッションとを同時に利用できるようにする。ベローズ40は、上述したエンベロープ12と同じ特性を有することが好ましい。繰返しを避けるためにこれらの詳細は上記が参照される。
スペーサー41は、スリーブ41又は好ましくは円筒形の中空体41として設計される。スリーブ41は金属からなるか又は金属を含む。スリーブ41は、内側チューブ15の遠位端150に配置される。スリーブ41は、内側チューブ15の遠位端150に押し被され、任意選択的には遠位端150に接着されることが好ましい。スリーブ41はベローズ40の内側に位置決めされる。ベローズ40はスリーブ41の両側を越えて延びる。ベローズ40は、好ましくは接着によって、一方の側が外側チューブ16に、他方の側が駆動ピース10に接続される。
スリーブ41は2段になっている。スリーブ41は、異なる直径を有する2つの領域41−1及び41−2を有する。小さい方の直径を有する領域41−2は、プローブ1の遠位端1Bに割り当てられる。したがって、縁41−3はスリーブ41の外側に形成される。圧縮状態では、ベローズ40の前方の内面40Cが縁41−3に当接する。縁41−3はベローズ41の止め部を形成する。
本発明の基礎をなす概念は上述した例に限定されず、代わりに、非常に異なる実施形態で実施することもできる。特に、本明細書に記載したタイプのプローブの使用は、経皮内視鏡的胃瘻造設術に限定されず、代わりに、プローブは原則的に、例えば空腸延長チューブPEG又はPEJに関していかなる本質的な変更もすることなく使用することもできる。個々の実施形態の特徴及び本明細書の概要部分で述べた特徴は、互いに組み合わせることもできる。
1 プローブ
1A 近位端
1B 遠位端
10 駆動ピース
100 カラー
101、102 円筒形部分
103 開口
11 遠位スリーブ
110 円筒形部分
111 カラー
12 エンベロープ
120、121 端
122 開口
123 エンベロープ本体
13 保持機構(ブレイド)
130、131 端
132 開口
133 繊維
14 センタリングスリーブ
140 円筒形部分
140A 外壁
140I 内壁
141 円筒形部分
141A 外面
142 開口
15 内側チューブ
150 遠位端
151 近位端
152 開口
16 外側チューブ
160 遠位端
161 近位端
162 開口
17 近位末端部
170 円筒形部分
170G 歯部
171 円筒形部分
172 カラー
173 開口
2 駆動具(オブチュレーター)
20 コネクタ
21 ハンドル
210 開口
211 グリップアイレット
212 本体
213 係止突出部
22 ロッド
23 サムピース
230 デテント
231 押当面
24 ヘッド
240 ヘッド部分
241 突起
242 接続部分
3 胃
30 皮膚層
31 胃壁
32 開口
40 ベローズ又はエアクッション
40C ベローズの内面
41 スペーサー又はスリーブ
41−1 スリーブの後部
41−2 より小さな直径を有するスリーブの前部
41−3 スリーブの外面の縁
D1、D1’、D2 直径
E 挿入方向
S 軸方向

Claims (15)

  1. 患者の経腸栄養法に用いるプローブ(1)であって、
    軸方向(S)に沿って少なくとも部分的に延びるとともに近位端(161)及び遠位端(160)を有するチューブ部分(16)と、
    保持機構(12、13)であって、前記チューブ部分(16)の前記遠位端(160)に配置されているとともに、圧縮状態では、前記チューブ部分の前記遠位端(160)から少なくとも前記軸方向(S)に対して径方向の方向に突出してプレート状の平坦な構造を形成し、該保持機構(12、13)が前記軸方向(S)に沿って伸張される伸張状態では、前記圧縮状態に比べてより小さい径方向の広がりを有する保持機構(12、13)と、
    を備え、
    前記保持機構(12、13)は、駆動具(2)と協働して、前記圧縮状態から前記伸張状態に移ることができ、
    前記チューブ部分は外側チューブ(16)によって形成され、近位端(151)及び遠位端(150)を有する内側チューブ(15)が前記外側チューブ(16)内に配置され、前記内側チューブ(15)の前記遠位端(150)は駆動ピース(10)に接続され、前記内側チューブ(15)は前記軸方向(S)に沿って弾性であり、そのため、前記保持機構(12、13)を前記圧縮状態から前記伸張状態に移すように前記駆動ピース(10)が前記軸方向(S)に沿って前記外側チューブ(16)に対して移動可能であることを特徴とする、プローブ。
  2. 請求項1に記載のプローブであって、前記外側チューブ(16)及び前記内側チューブ(15)はそれぞれ、該外側チューブ(16)の近位端(161)及び該内側チューブ(15)の近位端(151)が該プローブ(1)の近位末端部(17)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のプローブ。
  3. 前記内側チューブ(15)は、前記伸張状態では弾性的に張力がかかっており、前記伸張状態に対する前記圧縮状態では張力がかかっていないことを特徴とする、請求項1又は2に記載のプローブ。
  4. 前記内側チューブ(15)は前記駆動ピース(10)の開口(103)と流体連通していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプローブ。
  5. 前記内側チューブ(15)は前記外側チューブ(16)に対してシールされ、前記保持機構(12、13)は前記内側チューブ(15)の径方向外側に配置されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプローブ。
  6. 前記保持機構は、支持構造体(13)と該支持構造体(13)を囲むエンベロープ(12)とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプローブ。
  7. 前記支持構造体(13)はブレイドによって形成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプローブ。
  8. 前記ブレイドは少なくとも1本の繊維(133)から形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプローブ。
  9. 前記少なくとも1本の繊維(133)は、熱可塑性物質、例えばポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート又は紡織材料から製造されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプローブ。
  10. 前記保持機構は、近位の内面(40C)及び遠位の内面(40C)を有するベローズ(40)と、該ベローズ(40)の前記近位の内面(40C)及び前記遠位の内面(40C)に対する、該ベローズ(40)内に配置されているスペーサー(41)とを有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプローブ。
  11. 前記スペーサー(41)は、特に前記内側チューブ(15)の前記遠位端(150)に押し被せされる、好ましくは2段スリーブ(41)として設計されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のプローブ。
  12. 前記エンベロープ(12)及び/又は前記ベローズは、シリコーン又はシリコーンを含有する組成物から製造されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のプローブ。
  13. 前記エンベロープ(12)は、前記支持構造体(13)とは別個の部品として設計されており、前記支持構造体(13)を外部に対してシールして包囲すること、及び/又は、前記ベローズ(40)は、前記スペーサー(41)とは別個の部品として設計されており、前記スペーサー(41)を外部に対してシールして包囲することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載のプローブ。
  14. 前記圧縮状態(前記軸方向(S)に沿った平面図で見られる)の前記保持機構(12、13)は、前記チューブ部分(16)の前記遠位端(160)に対して同心であるとともに直径(D1)が前記チューブ部分(16)の前記遠位端(1B)における直径(D1)よりも大きい、実質的に環状の外郭を有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載のプローブ。
  15. 前記支持構造体(13)及び前記エンベロープ(12)、及び/又は、前記スペーサー(41)及び前記ベローズ(40)はそれぞれ、一方の端(121、131)が前記チューブ部分(16)の前記遠位端(160)に、別の端(120、130)が、前記チューブ部分(16)の前記遠位端(160)に対して移動可能である駆動ピース(10)に接続されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載のプローブ。
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