JP5478959B2 - ガスヒートポンプ式空気調和機を用いた系統連系システム - Google Patents

ガスヒートポンプ式空気調和機を用いた系統連系システム Download PDF

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Description

本発明は、冷凍サイクルを構成する圧縮機と、発電機と、これら圧縮機及び発電機を駆動するガスエンジンとを備えたガスヒートポンプ式空気調和機を用い、発電機により発電された電力を系統に戻すことを可能とした系統連系システムに関するものである。
従来より、ガスヒートポンプ(GHP)式の空気調和機には、冷凍サイクルを構成する圧縮機をガスエンジンで駆動して空調運転を実行すると共に、ガスエンジンで発電機を駆動して発電電力を蓄電池に充電又は各送風機などの補機に並列に供給してこれらの運転を行う。補機へは、昇降圧装置やインバータを用いることで、商用電源(例えば、AC200V50Hz又は60Hz)と同じ電力に変換して供給する(例えば特許文献1参照)。
ここで図4を参照して、従来の系統連系システム101について説明する。ガスエンジンにて駆動され、発電を行う発電機102は、AC/DCコンバータ103を介して系統連系インバータ104が接続される。発電機102からの三相交流電力は、AC/DCコンバータ103にて直流電力に変換された後、系統連系インバータ104にて規定周波数交流電力に変換して商用系統105に出力する。この商用系統105は、商用電源106と、図示しないブレーカと、需要家負荷とを有する。
この場合、需要家負荷は、一例として、空気調和装置を構成する空冷用の送風機110やエンジン冷却用のポンプ111とする。需要家負荷には、商用電源106からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ107と、このAC/DCコンバータ107で変換された直流電力を交流電力に変換してそれぞれの送風機110やポンプ111に給電するインバータ108、109がそれぞれ設けられている。系統連系インバータ104は、連系リレー112を介してこの商用系統105の前記ブレーカと需要家負荷との間(この場合ブレーカと、AC/DCコンバータ107との間)に接続される。
係る構成とすることにより、発電機102において発電された電力を商用系統105に戻すことによって、当該電力を需要家負荷に給電し、商用電源106からの給電量を低減していた。
特開2008−107000号公報
しかしながら、上記構成では、発電機102にて発電された交流電力は、AC/DCコンバータ103にて直流電力に変換された後、全電力を系統連系インバータ104にて規定周波数の交流電力に変換して商用系統105に戻している。そして、送風機110やポンプ111等の需要家負荷には、さらに、AC/DCコンバータ107にて直流電力に変換された後、各負荷に対応して設けられるインバータ108や109にて交流電力に変換された状態で給電される。
そのため、インバータにおける変換ロスを生じてしまう。そのため、効率的なエネルギー消費を実現すべく、図5に示すように、各負荷をDCライン113により系統連系インバータ104と発電機102との間に接続し、発電機102にて発電された電力を系統連系インバータ104を経ることなく直接、各負荷に供給し、残余の電力を系統連系インバータ104にて規定周波数の交流電力に変換して商用系統105に戻すことが考えられる。
しかしながら、この場合、連系リレー112を閉じると、商用電源106−AC/DCコンバータ107、各インバータ108、109−系統連系インバータ104−商用電源106とで閉ループが形成されてしまい、保護機能が働き動作不能となってしまう。そこで、商用電源106とAC/DCコンバータ107との間に絶縁トランス114を設ける必要が生じる。
しかし、当該絶縁トランス114は、需要家負荷である送風機110やポンプ111の消費電力相当の容量が必要となるために電力損失が大きくなり、結果として従来と同様、効率的なエネルギー消費を実現できないという問題があった。
本発明は従来の技術的課題を解決するものであり、系統連系インバータにおける変換ロスを低減し、発電機による発電電力の高いエネルギー消費効率を実現する。
上記課題を解決するために、本発明の系統連系システムは、冷凍サイクルを構成する圧縮機、発電機、及び、これら圧縮機と発電機を駆動するガスエンジンを備えたガスヒートポンプ式空気調和機と、発電機にて発電された交流電力を直流電力に変換する第一の変換器と、この第一の変換器で変換された直流電力を、空気調和機が接続された系統の規定周波数交流電力に変換する第二の変換器と、この第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻すか否かを制御する連系リレーとを備えたものであって、系統からの交流電力を直流電力に変換する第三の変換器と、この第三の変換器で変換された直流電力を交流電力に変換し、空気調和機の補機を運転する第四の変換器とを備え、第一の変換器の出力を第四の変換器に接続し、系統より補機に給電するか否かを制御する給電制御リレーを、第三の変換器と第四の変換器の間に接続すると共に、連系リレーにより第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻す場合、給電制御リレーによる系統から補機への給電を禁止することを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、補機としての送風機とエンジン冷却水ポンプを備え、第四の変換器は送風機及びエンジン冷却水ポンプをそれぞれ運転するよう複数設けられると共に、給電制御リレーは、第三の変換器と各第四の変換器の間に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、冷凍サイクルを構成する圧縮機、発電機、及び、これら圧縮機と発電機を駆動するガスエンジンを備えたガスヒートポンプ式空気調和機と、発電機にて発電された交流電力を直流電力に変換する第一の変換器と、この第一の変換器で変換された直流電力を、空気調和機が接続された系統の規定周波数交流電力に変換する第二の変換器と、この第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻すか否かを制御する連系リレーとを備えた系統連系システムにおいて、第一の変換器の出力を系統より給電される空気調和機の補機に接続すると共に、系統より補機に給電するか否かを制御する給電制御リレーを設けたので、発電機にて発電された交流電力を第一の変換器で直流電力に変換した後、規定周波数の交流電力に変換する第二の変換器を経ることなく、直接、空気調和機の補機に給電することが可能となる。
これにより、発電機にて発電された電力が第二の変換器を経ることにより変換ロスが生じ、これによって補機に給電される電力の消費効率が低下する不都合を回避することができる。従って、ガスエンジンの余剰の駆動力の伝達によって発電機にて発電された電力を高い効率で補機に供給でき、総じて高いエネルギー運転消費効率を実現できる。
また、系統からの交流電力を直流電力に変換する第三の変換器と、この第三の変換器で変換された直流電力を交流電力に変換して補機を運転する第四の変換器とを備え、第一の変換器の出力は第四の変換器に接続され、給電制御リレーは、第三の変換器と第四の変換器の間に接続されるので、発電機にて発電された交流電力を第一の変換器で直流電力に変換した後、各補機を運転する周波数制御を行う第四の変換器に出力することができ、発電機からの発電電力を効率的に補機の運転に使用することができる。
更に、連系リレーにより第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻す場合、給電制御リレーによる系統から補機への給電を禁止することにより、閉ループが構成される不都合を未然に回避することができる。これにより、各補機への電力供給先の切替を円滑に実行することができ、発電機から補機への電力供給を円滑に実行することができる。
また、請求項2の発明では上記発明に加えて、補機としての送風機とエンジン冷却水ポンプを備え、第四の変換器は送風機及びエンジン冷却水ポンプをそれぞれ運転するよう複数設けられると共に、給電制御リレーは、第三の変換器と各第四の変換器の間に接続されているので、ガスヒートポンプ式空気調和機を構成する送風機やエンジン冷却水ポンプを、発電機又は系統からの給電により的確に運転することができるようになる。
系統連系システムの概略構成図である。 ガスヒートポンプ式空気調和機の概略構成図である。 系統連系システムにおける補機への給電切替のタイミングチャートである。 従来の系統連系システムを示す概略構成図である。 従来の系統連系システムを示す概略構成図である。
以下、本発明に係るガスヒートポンプ式空気調和機1を用いた系統連系システムSの実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の系統連系システムSの概略構成図、図2はガスヒートポンプ式空気調和機1の概略構成図を示している。
本実施例における系統連系システムSを構成するガスヒートポンプ式空気調和機1は、屋外に設置される室外ユニット2と、室内に配置され、室内側熱交換器(利用側熱交換器)が設けられる例えば壁掛け型の室内ユニット3とから成り、両者は図示しないサービスバルブを介して冷媒管(液管4A及びガス管4B)により接続される。尚、図中室外ユニット2は、二点鎖線で、室内ユニット3は一点鎖線で示している。
室外ユニット2は、冷凍サイクルを構成する圧縮機12と、発電機30と、圧縮機12及び発電機30を駆動するガスエンジン10と、詳細は後述する送風機18のモータ18Mやエンジン冷却水ポンプ21、これらのインバータ50、51等の補機及び制御装置(制御手段)Cとを備えている。また、本実施例では、当該空気調和機1を構成する室外ユニット2には、本願発明の系統連系システムSを構成する系統連系インバータ40、各AC/DCコンバータ34、47、連系リレー48、給電制御リレー49も配設されている。
冷凍サイクルは、室外ユニット2に配設される圧縮機12と、アキュムレータ13と、四方弁23と、室外側熱交換器(熱源側熱交換器)17、減圧手段としての膨張弁24と、室内ユニット3に配設される室内側熱交換器(利用側熱交換器)15により構成される。圧縮機12の吸込側にはアキュムレータ13が接続され、吐出側には、四方弁23が接続される。この四方弁23が接続される側には、室外熱交換器17及び膨張弁24が順次接続され、サービスバルブが設けられた液管4Aを介して室内側熱交換器15が接続される。この室内側熱交換器15の冷媒出口側には、サービスバルブが設けられたガス管4Bが接続され、当該ガス管4Bは、四方弁23に接続されている。これにより環状の冷凍サイクルが構成される。圧縮機12は、ガスエンジン10の駆動力によって当該冷凍サイクルを循環する冷媒を圧縮する。これら圧縮機12、膨張弁24、四方弁23等は制御装置Cに接続され、これにより制御される。
室外ユニット2に配設される室外側熱交換器17の近傍には、室外側熱交換器17に送風する室外側送風機18が配設されている。また、室内ユニット3に配設される室内側熱交換器15の近傍には、室内側熱交換器15に送風する室内側送風機16が配設されている。本実施例において室外ユニット2に設けられる送風機18は、当該システムSにおける需要家負荷を構成する空気調和機1の補機である。この送風機16には、詳細は後述するように商用電源41又は発電機30より電力が供給され、制御装置Cにより運転制御される。
ガスヒートポンプ式空気調和機1は、制御装置Cによって四方弁23が切り替えられることにより、冷房運転又は暖房運転に設定される。即ち、四方弁23が冷房運転側に切り替えられると、冷凍サイクルを循環する冷媒は、破線矢印の如く圧縮機12から吐出された後、凝縮器として作用する室外側熱交換器17内に流入して放熱した後、膨張弁24にて減圧されて、蒸発器として作用する室内側熱交換器15内に流入して蒸発して冷却作用を発揮した後、圧縮機12に帰還する。これにより、室内側熱交換器15によって被調和室内を冷却する。
他方、四方弁23が暖房運転側に切り替えられると、冷媒回路内に封入された冷媒は、実線矢印の如く圧縮機12から吐出された後、凝縮器として作用する室内側熱交換器15内に流入して放熱した後、膨張弁24にて減圧されて、蒸発器として作用する室外側熱交換器17内に流入して蒸発した後、圧縮機12に帰還する。これにより、室内側熱交換器15によって室内を暖房する。
一方、前記室外ユニット2に設けられるガスエンジン10は、燃料供給系から供給された燃料ガスによって稼働される。即ち、ガスエンジン10には燃料供給管25が接続され、この燃料供給管25には制御装置Cにて開閉制御される燃料遮断弁26、ゼロガバナ27及び燃料調整弁28が順次接続されている。
燃料遮断弁26は、全閉又は全開することにより、燃料ガスの遮断と、流通が択一的に制御される。ゼロガバナ27は燃料供給管25内で、燃料遮断弁26側が開閉制御によって圧力変動を生じても、燃料調整弁28側にてガスエンジン10への燃料供給を一定圧力に調整する。そして、燃料調整弁28は、燃料ガスと空気とを混合して生成される混合ガスの空燃比を最適に調整するものである。
ガスエンジン10は、室外ユニット2に設けられて、上記燃料供給系から供給されるガスを燃焼させて駆動力を発生させ、この駆動力によって、上記圧縮機12を駆動させる。ガスの燃焼によって生じた廃熱は、循環されるエンジン冷却水によって冷却される構成とされている。即ち、ガスエンジン10の冷却水経路5は、エンジン冷却水を循環させる冷却水ポンプ21と、エンジン冷却水の放熱を行わせるためのラジエータ19とから構成されている。ラジエータ19には、ラジエータ用送風機20が並設されており、このラジエータ用送風機20によってラジエータ19へ送風することにより、冷却水の放熱を促進している。尚、エンジン冷却水ポンプ21及びラジエータ用送風機20は、上記送風機18同様、需要家負荷を構成する空気調和機1の補機であり、詳細は後述するように商用電源41又は発電機30より電力が供給され、制御装置Cにより運転制御される。
これにより、エンジン冷却水ポンプ21がガスエンジン10の駆動中に常時運転されることにより、エンジン冷却水は、ガスエンジン10、エンジン冷却水ポンプ21、ラジエータ19とを順次経て当該冷却水経路5を循環することにより、ガスエンジン10を冷却する。
ここで、発電機30による発電系統について説明する。発電機30は、圧縮機12を駆動するガスエンジン10により伝達される余剰の駆動力によって発電するものである。発電機30には、第一の変換器としてのAC/DCコンバータ34がACライン42を介して接続されている。このAC/DCコンバータ34は、発電機30にてガスエンジン10からの余剰の駆動力により発電された三相交流電力を整流して直流電力に変換し、一定の出力、例えば300Vを出力する昇圧コンバータにより構成される。そして、このAC/DCコンバータ34は、DCライン43を介して第二の変換器として用いられる系統連系インバータ40が接続されている。このAC/DCコンバータ34は、制御装置Cに接続され、当該制御装置Cにより出力電圧が制御される。
この系統連系インバータ40は、AC/DCコンバータ34にて昇圧された直流電力を規定周波数、例えば50Hz又は60Hzの100V/200Vの交流電力に変換して、ACライン45を介して商用系統44に接続される。この商用系統44は、商用電源41と、図示しないブレーカと、上述したような空気調和機1を構成する送風機16や20、エンジン冷却水ポンプ21等の需要家負荷とを含み、系統連系インバータ40は、前記ブレーカと、需要家負荷との間に接続されている。この系統連系インバータ40が接続されるACライン45には、当該系統連系インバータ40にて変換された交流電力を商用系統44に戻すか否かを制御する連系リレー48が介在されている。この連系リレー48は、制御装置Cによりその接点の開閉制御がなされる。
商用系統44には、第三の変換器としてのAC/DCコンバータ47が介設され、このAC/DCコンバータ47は、商用電源41からブレーカを介して供給された規定周波数の交流電力を整流して直流電力に変換する。そして、このAC/DCコンバータ47はDCライン52を介して各補機、ここでは、送風機18、20、エンジン冷却水ポンプ21のそれぞれに設けられた一方及び他方の第四の変換器としてのインバータ50、51に接続されている。
それぞれのインバータ50、51は、商用電源41から供給されAC/DCコンバータ47によって変換された直流電力を更にそれぞれの補機の運転に対応した交流電力に変換するものである。各インバータ50、51はそれぞれ制御装置Cによって補機としての送風機18、20、エンジン冷却水ポンプ21への供給電力が制御され、これによって、精度の高い回転数制御が実行される。
また、商用電源41より給電される各補機のインバータ50、51が接続されるDCライン52には、発電機30から出力された交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ34が接続されたDCライン53が接続されている。
そして、本実施では、AC/DCコンバータ47と各補機のインバータ50、51(発電機30側からのDCライン53)との間には、給電制御リレー49が介設されている。この給電制御リレー49は、商用系統44より補機としての送風機18、20及びエンジン冷却水ポンプ21やそれぞれのインバータ50、51に給電するか否かを制御するものであり、制御装置Cによってその接点が開閉制御される。
以下、図3のタイミングチャートを参照して系統連系システムSにおける補機への給電切替制御について説明する。冷房運転を例に挙げてシステムS全体の動作を説明する。電源投入時において、制御装置Cは、発電機30による発電動作が行われていないため、商用系統44より各補機(送風機18、20、エンジン冷却水ポンプ21)への給電可能とすべく、連系リレー48の接点を開放する。また、制御装置Cは、室内ユニット3に接続されたリモートコントローラから通信線を介して運転開始の指示が入力された場合、各送風機18、20又はエンジン冷却水ポンプ21を運転するため、給電制御リレー49の接点を閉じる。これにより、運転開始から所定期間は、商用系統44からの給電によって各送風機18、20及びエンジン冷却水ポンプ21が運転される。
制御装置Cは、室内側熱交換器15の吸込空気温度を検出する温度センサ37からの入力に基づきリアルタイムで空調負荷を取得する。そして、当該空調負荷に対応する空調優先の運転能力となるようにガスエンジン10の回転数を特定し、この回転数となるようにガスエンジン10の回転数を制御する。
これにより、ガスエンジン10と接続される圧縮機12及び発電機30が駆動される。制御装置Cは、上記温度センサ37の検出温度に基づいて圧縮機12の発停制御及び回転数制御を実行すべく、ガスエンジン10の回転数制御を行う。
また、ガスエンジン10には、発電機30が接続されていることから、ガスエンジン10から発電機30に伝達された動力は、電気エネルギーに変換され、三相交流電力としてACライン42を介してAC/DCコンバータ34に出力される。
発電機30の駆動から所定期間経過後に、制御装置Cは、AC/DCコンバータ34をONとし、発電機30から入力された交流電力を整流して平滑して直流電力を各補機のインバータ50、51や系統連系インバータ40に出力する。制御装置Cは、AC/DCコンバータ34からの出力電圧を徐々に上昇させていき、商用系統44のAC/DCコンバータ47から各補機のインバータ50、51に供給される出力電圧を越えた時点で、各インバータ50、51への電力供給は、発電機30側のAC/DCコンバータ34から供給される電力となる。
制御装置Cは、AC/DCコンバータ34から出力される直流電圧が、商用系統44から供給される直流電圧を超えた時点で、給電制御リレー49の接点を開放する。その後、連系リレー48の接点を閉じる。図1は、この状態を示しており、発電機30にて発電された三相交流電力は、AC/DCコンバータ34にて整流・平滑された後、直流電力として各補機のインバータ50、51に供給されると共に、余剰の電力は、系統連系インバータ40に出力される。当該系統連系インバータ40に入力された直流電力は、規定周波数の所定の交流電力(本実施例では、AC200V50Hz又は60Hz)に変換され、ACライン45を介して商用系統44に回生される。
商用系統44には、これ以外にも、需要家負荷として空気調和機1を構成する室内ユニット3に設置される送風機16や、当該系統連系システムSが設置されている施設内における照明等の他の負荷が接続されており、系統連系インバータ40にて出力された交流電力を係る需要家負荷に供給する。
そして、室内ユニット3に接続されたリモートコントローラから通信線を介して運転停止の指示が入力された場合、制御装置Cは、連系リレー48の接点を開放すると共に、系統連系インバータ40を停止する。そして、制御装置Cは、給電制御リレー49の接点を閉じ、その後、AC/DCコンバータ34からの出力電圧を徐々に低下させていき、商用系統44のAC/DCコンバータ47から各補機のインバータ50、51に供給される出力電圧より下回った時点で各インバータ50、51への電力供給は、発電機30側のAC/DCコンバータ34から供給から、商用系統44からの供給に切り替わる。
その後、制御装置Cは、AC/DCコンバータ34を停止し、ガスエンジン10の駆動を停止する。この状態で、空気調和機1の補機である送風機18、20やエンジン冷却水ポンプ21の遅延運転は、商用系統33からの電力供給により行われる。そして、当該遅延運転が終了した後、制御装置Cは、各補機の運転を停止すると共に、給電制御リレー49の接点を開放する。
このように、AC/DCコンバータ34の出力を商用系統44より給電される空気調和機1の補機に接続すると共に、商用系統44より補機に給電するか否かを制御する給電制御リレー49が設けられているため、発電機30にて発電された交流電力をAC/DCコンバータ34で直流電力に変換した後、規定周波数の交流電力に変換する系統連系インバータ40を経ることなく、直接、空気調和機1の補機に給電することが可能となる。
そのため、発電機30にて発電された電力が系統連系インバータ40を経ることにより変換ロスが生じ、これによって補機に給電される電力の消費効率が低下する不都合を回避することができる。従って、ガスエンジン10の余剰の駆動力の伝達によって発電機30にて発電された電力を高い効率で補機に供給でき、総じて高いエネルギー運転消費効率を実現できる。
特に、本実施例では、商用系統44からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータ47と、このAC/DCコンバータ47で変換された直流電力を交流電力に変換して補機を運転するそれぞれのインバータ50、51とを備え、AC/DCコンバータ34の出力は各インバータ50、51に接続され、給電制御リレー49は、商用系統44側のAC/DCコンバータ47と各補機のインバータ50、51との間に接続されるので、発電機30にて発電された交流電力をAC/DCコンバータ34で直流電力に変換した後、各補機を運転する周波数制御を行う各インバータ50、51に出力することができ、発電機30からの発電電力を効率的に補機の運転に使用することができる。
更に、各補機への電力供給先が、商用系統44から発電機30側に切り替える場合には、連系リレー48を開放して、補機に商用系統44から電力供給がされている状態で、徐々に発電機30側からの供給電圧を上げていくことで、補機において電圧変動を生じさせることなく、発電機30側からの電力供給に切り替えることができる。また、発電機30側から商用系統44に切り替える場合には、連系リレー48を開放して、各補機に商用系統44の電力供給が可能な状態で、発電機30側からの供給電圧を徐々に下げていくことで、補機において電圧変動を生じさせることなく、商用系統44からの電力供給に切り替えることができる。よって、補機への電力供給先の切替を円滑に実行することができる。
この際、連系リレー48により系統連系インバータ40で変換された交流電力を商用系統44に戻す場合、給電制御リレー49による商用系統44から補機への給電を禁止する、即ち、商用系統44から補機へ給電が行われている状態では、必ず、連系リレー48が開放されているため、これらの間で閉ループが構成される不都合を未然に回避することができる。これにより、各補機への電力供給先の切替を円滑に実行することができ、発電機30から補機への電力供給を円滑に実行することができる。
従って、ガスエンジン10の余剰の駆動力の伝達によって発電機にて発電された電力を変換ロスを極力低減して、高い効率で補機に供給でき、高いエネルギー消費効率にて、空調運転を実現することができる。
S 系統連系システム
C 制御装置(制御手段)
1 ガスヒートポンプ式空気調和装置
2 室外ユニット
3 室内ユニット
5 冷却水経路
10 ガスエンジン
12 圧縮機
15 室内側熱交換器(利用側熱交換器)
16 室内側送風機
17 室外側熱交換器(熱源側熱交換器)
18 室外側送風機(需要家負荷)
18M モータ
19 ラジエータ
20 ラジエータ用送風機(需要家負荷)
21 エンジン冷却水ポンプ(需要家負荷)
30 発電機
34 AC/DCコンバータ(第一の変換器)
37 温度センサ(温度検出手段)
40 系統連系インバータ(第二の変換器)
41 商用電源
42 ACライン
43 DCライン
44 商用系統
45 ACライン
47 AC/DCコンバータ
48 連系リレー
49 給電制御リレー
50、51 インバータ

Claims (2)

  1. 冷凍サイクルを構成する圧縮機、発電機、及び、これら圧縮機と発電機を駆動するガスエンジンを備えたガスヒートポンプ式空気調和機と、前記発電機にて発電された交流電力を直流電力に変換する第一の変換器と、この第一の変換器で変換された直流電力を、前記空気調和機が接続された系統の規定周波数交流電力に変換する第二の変換器と、この第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻すか否かを制御する連系リレーとを備えた系統連系システムにおいて、
    前記系統からの交流電力を直流電力に変換する第三の変換器と、該第三の変換器で変換された直流電力を交流電力に変換し、前記空気調和機の補機を運転する第四の変換器とを備え、
    前記第一の変換器の出力を前記第四の変換器に接続し、前記系統より前記補機に給電するか否かを制御する給電制御リレーを、前記第三の変換器と前記第四の変換器の間に接続すると共に、
    前記連系リレーにより前記第二の変換器で変換された交流電力を系統に戻す場合、前記給電制御リレーによる前記系統から前記補機への給電を禁止することを特徴とするガスヒートポンプ式空気調和機を用いた系統連系システム。
  2. 前記補機としての送風機とエンジン冷却水ポンプを備え、
    前記第四の変換器は前記送風機及びエンジン冷却水ポンプをそれぞれ運転するよう複数設けられると共に、
    前記給電制御リレーは、前記第三の変換器と前記各第四の変換器の間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のガスヒートポンプ式空気調和機を用いた系統連系システム。
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