JP2009048972A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池システムにおいて、起動および停止時に燃料電池で消費される電力(電圧)をできるだけ低く抑制し、セルの劣化を抑制する。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池11の起動および停止時に、燃料電池11を運転させる補機14に燃料電池11からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するDC/DCコンバータ15aと、DC/DCコンバータ15aから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するDC/ACインバータ15b、または電源ライン13と補機14との間にDC/ACインバータ15bに並列に設けられ電源ライン13からの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機14に供給可能である整流回路16をバランスさせて、燃料電池11の電圧を調整する。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池11の起動および停止時に、燃料電池11を運転させる補機14に燃料電池11からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するDC/DCコンバータ15aと、DC/DCコンバータ15aから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するDC/ACインバータ15b、または電源ライン13と補機14との間にDC/ACインバータ15bに並列に設けられ電源ライン13からの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機14に供給可能である整流回路16をバランスさせて、燃料電池11の電圧を調整する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図2に示されているように、燃料電池発電システムは、燃料電池スタック2に外部負荷4を含む外部負荷回路5を接続して起動するまで、固定抵抗8を含む外部接続回路6を接続してここを流れる電流を検知器9によって検出し、所定値に達したとき外部負荷回路5を接続することで、反応ガスが充分に供給された状態での起動を可能とし、カーボンの腐食等が生じないようになっている。
特開平10−284104号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいては、燃料電池スタックの起電力および内部抵抗をEおよびrとし、外部接続回路6の固定抵抗8の外部抵抗をRとし、燃料電池スタックと固定抵抗8を直列に接続した閉回路を流れる電流をiとすると、起電力は下記数1で示される。
(数1)
E=i(R+r)
このとき、起動および停止時にて、燃料電池スタックを構成する各セルに燃料が行き届いていない場合には、その内部抵抗rが大きくなり、固定抵抗8は固定値Rであるので、上記数1より起電力Eが大きくなり、燃料電池スタックの開回路電圧に近い高電圧を発生させるおそれがあり、これにより、セルが劣化するおそれがある。
(数1)
E=i(R+r)
このとき、起動および停止時にて、燃料電池スタックを構成する各セルに燃料が行き届いていない場合には、その内部抵抗rが大きくなり、固定抵抗8は固定値Rであるので、上記数1より起電力Eが大きくなり、燃料電池スタックの開回路電圧に近い高電圧を発生させるおそれがあり、これにより、セルが劣化するおそれがある。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、起動および停止時に燃料電池で消費される電力(電圧)をできるだけ低く抑制し、セルの劣化を抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、交流の系統電源と、燃料電池を運転させる補機に、燃料電池からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するコンバータと、コンバータから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するインバータと、電源ラインと補機との間にインバータに並列に設けられ、電源ラインからの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機に供給可能である整流回路と、を備えた燃料電池システムであって、燃料電池の起動および停止時に、コンバータと整流回路またはインバータをバランスさせて、燃料電池の電圧を調整することである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、コンバータ、インバータおよび整流回路の少なくともいずれ一からの直流電圧を補機で消費させることである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、燃料電池の起動時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源から整流回路を通して補充されるように制御されることである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、燃料電池の起動時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源からインバータを通して補充されるように制御されることである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項3または請求項4において、燃料電池の電圧が該燃料電池の開回路電圧より低い第1所定電圧に達した場合、コンバータはその作動が開始されることである。
また請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源から整流回路を通して補充されるように制御されることである。
また請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源からインバータを通して補充されるように制御されることである。
また請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、系統電源に電源ラインを介して接続されている交流負荷をさらに備え、コンバータからの直流電圧を補機で消費させるとともに、コンバータからの直流電圧をインバータを介して交流負荷で消費させることである。
また請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請求項8において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より大きい電力を変換するとともにその差分である補機に対する余剰電力はインバータを通して交流負荷に供給されるように制御されることである。
また請求項10に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項9の何れか一項において、コンバータは絶縁型であることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、燃料電池の起動および停止時に、燃料電池を運転させる補機に燃料電池からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するコンバータと、コンバータから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するインバータ、または電源ラインと補機との間にインバータに並列に設けられ電源ラインからの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機に供給可能である整流回路をバランスさせて、燃料電池の電圧を調整する。これにより、燃料電池で消費される電力(電圧)を任意に設定できるので、起動および停止時に燃料電池で消費される電力(電圧)を必要に応じて極力低く抑制し、セルの劣化を抑制することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、コンバータ、インバータおよび整流回路の少なくともいずれ一からの直流電圧を補機で消費させるので、従来技術のように専用の抵抗を別に設けないでより低コストにて燃料電池からの電力をより確実に消費することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に係る発明において、燃料電池の起動時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源から整流回路を通して補充されるように制御されるので、燃料電池の起動時に、コンバータと整流回路を確実にバランスさせて、燃料電池の電圧を確実に調整することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項2に係る発明において、燃料電池の起動時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源からインバータを通して補充されるように制御されるので、燃料電池の起動時に、コンバータとインバータを確実にバランスさせて、燃料電池の電圧を確実に調整することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項3または請求項4に係る発明において、燃料電池の電圧が該燃料電池の開回路電圧より低い第1所定電圧に達した場合、コンバータはその作動が開始されるので、起動時に開回路電圧ほど高くない電圧を燃料電池に発生させないので、セルの劣化を抑制することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、請求項2に係る発明において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源から整流回路を通して補充されるように制御されるので、燃料電池の停止時に、コンバータと整流回路を確実にバランスさせて、燃料電池の電圧を確実に調整することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、請求項2において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機に対する不足電力は系統電源からインバータを通して補充されるように制御されるので、燃料電池の停止時に、コンバータとインバータを確実にバランスさせて、燃料電池の電圧を確実に調整することができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、請求項1に係る発明において、コンバータからの直流電圧を補機で消費させるとともに、コンバータからの直流電圧をインバータを介して交流負荷で消費させるので、従来技術のように専用の抵抗を別に設けないで低コストにて燃料電池からの電力を確実に消費することができる。
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、請求項8に係る発明において、燃料電池の停止時に、コンバータは、該コンバータで補機の使用電力より大きい電力を変換するとともにその差分である補機に対する余剰電力はインバータを通して交流負荷に供給されるように制御されるので、燃料電池の停止時に、コンバータとインバータを確実にバランスさせて、燃料電池の電圧を確実に調整することができる。
上記のように構成した請求項10に係る発明においては、請求項1乃至請求項9の何れか一項に係る発明において、コンバータは絶縁型であるので、コンバータへの突入電流を抑制しひいては燃料電池の過大な電流を抑制し、燃料電池のセルの劣化を抑制することができる。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は燃料電池システムの構成を示す構成ブロック図である。この燃料電池システムは、燃料電池11、系統電源12、電源ライン13、補機14、インバータシステム15、整流回路16、燃料電池システム制御装置17、補機用電源基板18、改質器21から構成されている。
燃料電池11は、燃料(水素ガスを含む)および酸化剤ガス(酸素を含む空気)が供給されて水素と酸素の化学反応により発電して直流電圧を出力するものである。この燃料電池11は、複数のセルの積層で形成されている。各セルは電気的に直列に接続されている。
改質器21は、改質用燃料を水蒸気改質し、水素リッチな改質ガス(燃料)を燃料電池11に供給するものであり、バーナ(燃焼部)、改質部、一酸化炭素シフト反応部(以下、COシフト部という)および一酸化炭素選択酸化反応部(以下、CO選択酸化部という)から構成されている。改質用燃料としては天然ガス、LPG、灯油、ガソリン、メタノールなどがある。
バーナは、起動運転時に外部から燃焼用燃料および燃焼用空気が供給され、または定常運転時に燃料電池11の燃料極からアノードオフガス(燃料電池に供給され使用されずに排出された改質ガス)が供給され、供給された各可燃性ガスを燃焼して燃焼ガスを改質部に導出するものである。
改質部は、外部から供給された改質用燃料に蒸発器からの水蒸気(改質水)を混合した混合ガスを改質部に充填された触媒により改質して水素ガスと一酸化炭素ガスを生成している(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気を水素ガスと二酸化炭素とに変成している(いわゆる一酸化炭素シフト反応)。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)はCOシフト部に導出される。
COシフト部は、この改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気をその内部に充填された触媒により反応させて水素ガスと二酸化炭素ガスとに変成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度が低減されてCO選択酸化部に導出される。
CO選択酸化部は、改質ガスに残留している一酸化炭素と外部からさらに供給されたCO浄化用の空気とをその内部に充填された触媒により反応させて二酸化炭素を生成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度がさらに低減されて(10ppm以下)燃料電池11の燃料極に導出される。
系統電源(または商用電源)12は、該系統電源12に接続された電源ライン13を介して電力負荷19に電力を供給するものである。燃料電池11はインバータシステム15を介して電源ライン13に接続されている。電力負荷19は、交流電源で駆動される負荷であり、例えばドライヤ、冷蔵庫、テレビなどの電化製品である。
補機14は、改質器21に改質用燃料、水、空気を供給するためのモータ駆動のポンプおよび電磁式バルブ、燃料電池11に空気を供給するためのモータ駆動のポンプ、燃料電池11に改質ガス、空気(酸素)を供給するための電磁式バルブなどから構成されている。この補機14は直流電圧にて駆動されるものであり、その駆動電圧は補機用電源基板18から供給されるようになっている。
インバータシステム15は、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15b、系統連系インバータ制御装置15c、およびインバータ用電源DC/DCコンバータ15dを備えている。
DC/DCコンバータ(コンバータ)15aは、燃料電池11から出力される直流電圧(例えば40V)を所定の直流電圧(例えば350V)に変換するものである。DC/DCコンバータ15aは、燃料電池11を運転させる補機14に、燃料電池11からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するものである。DC/DCコンバータ15aは、例えばトランスを構成要素として構成され入力側と出力側が絶縁されている絶縁型であることが好ましい。
DC/ACインバータ(インバータ)15bは、DC/DCコンバータ15aから出力される直流電圧(例えば350V)を交流電圧(例えば200V)に変換して電源ライン13に出力し、かつ電源ライン13からの交流電圧(例えば200V)を所定の直流電圧(例えば350V)に変換して補機14に出力するものである。すなわち、本発明のインバータは、直流を交流に変換する機能と、交流を直流に変換する機能とを有している。本実施の形態では、両機能を内蔵したDC/ACインバータ15bを使用しているが、それぞれの機能を別の機器で構成するようにしてもよい。
系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15bの駆動、インバータ接続器31、系統接続器33のオン・オフを制御するものである。この系統連系インバータ制御装置15cは、燃料電池システム制御装置17と互いに通信可能に接続されており、燃料電池システム制御装置17の指示にしたがってDC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15bの駆動、インバータ接続器31、系統接続器33のオン・オフを制御する。
インバータ用電源DC/DCコンバータ15dは、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータまたは整流回路16からの直流電圧を入力して所定の直流電圧に変換して、DC/DCコンバータ15aとDC/ACインバータ15bと系統連系インバータ制御装置15cに電源電圧(駆動電圧)として供給するものである。
整流回路16は、電源ライン13と補機14との間にDC/ACインバータ15bに並列に設けられ、電源ライン13からの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機14に供給可能なものである。例えば、整流回路16は、整流素子である4つのダイオードから構成され、ダイオードブリッジ回路から構成されている。トランスと組み合わせてもよく、平滑化のため抵抗、コンデンサ、コイルなどと組み合わせてもよい。
燃料電池システム制御装置17は、燃料電池システムの全体的な制御を一括集中して行うものであり、燃料電池11や改質器21を制御したり、補機14の駆動を制御したり、インバータシステム15の駆動を制御したり、補機用電源基板18を制御したりする。燃料電池システム制御装置17は、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータおよび整流回路16に接続されているので、燃料電池システム制御装置17には、待機時でも運転時でも常に電圧が供給されている。待機時は、燃料電池システムの発電停止状態のことであり、発電指示(スタートスイッチのオンなど)を待っている状態のことである。
補機用電源基板18は、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータおよび整流回路16に接続されているので、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータまたは整流回路16からの直流電圧を入力して所定の直流電圧(例えば24V)に変換して、補機14に電源電圧として供給するものである。補機用電源基板18は、燃料電池システム制御装置17の指令によって制御されている。
さらに、燃料電池システムは、燃料電池11とDC/DCコンバータ15aとの間に設けられたインバータ接続器31、インバータ接続器31とDC/DCコンバータ15aとの間に設けられた電圧計32、およびDC/ACインバータ15bと電源ライン13との間に設けられた系統接続器33をさらに備えている。
インバータ接続器31は、燃料電池11とDC/DCコンバータ15aとを連通・遮断(オン・オフ)するものであり、系統連系インバータ制御装置15cに接続されその指示によってオン・オフ制御されるものである。系統接続器33はDC/ACインバータ15bと電源ライン13とを連通・遮断(オン・オフ)するものであり、系統連系インバータ制御装置15cに接続されその指示によってオン・オフ制御されるものである。電圧計32は、燃料電池11の出力電圧を測定するものであり、測定結果を接続されている系統連系インバータ制御装置15cに出力している。
このように構成された燃料電池システムの第1および第2起動方法について説明する。まず、整流回路16を通して系統電源12からの電力で補給する第1起動方法について図2を参照して説明する。待機時には、インバータ接続器31および系統接続器33はオフしたままであるが、整流回路16は系統電源12に接続されているので、系統電源12の電力は整流回路16を通して燃料電池システム制御装置17、補機用電源基板18に供給されている。
図示しないスタートスイッチがオンされると、燃料電池システム制御装置17は、燃料電池11の発電準備をする。具体的には、燃料電池システム制御装置17は、補機用電源基板18を駆動させて、整流回路16から供給される直流電圧を補機14用電源電圧に変換して補機14に電力を供給させる(ステップ102)。さらに、燃料電池システム制御装置17は、燃料電池11の発電に必要な補機14を発電させるために動作させる(ステップ104)。例えば、改質用燃料、水(改質水)、空気(燃焼用空気、CO浄化用空気、燃料電池への空気)を供給するためのポンプや電磁弁を起動運転させる。
このような発電準備中(起動運転中)において、燃料電池システム制御装置17は、発電準備が完了したか否かを判定する。この判定は、改質器21の所定部位(COシフト部、CO選択酸化部内の温度)の温度の検出結果、改質器21から導出される改質ガスの一酸化炭素濃度の検出結果などに基づいて行われ、その改質ガス中の一酸化炭素が燃料電池11を被毒しない低濃度であれば発電準備が完了したと判定するものである。
発電準備が完了したと判定すると、燃料電池システム制御装置17からの指令によって系統連系インバータ制御装置15cは、インバータ接続器31をオンして(閉じて)燃料電池11とDC/DCコンバータ15aを接続する(ステップ108)。発電準備が完了したと言っても、燃料電池11の出力電圧は安定しておらず開回路電圧より低い電圧である。
そして、系統連系インバータ制御装置15cは、電圧計32により燃料電池11の電圧を測定する(ステップ110)。系統連系インバータ制御装置15cは、測定している燃料電池11の電圧が燃料電池11の開回路電圧(例えば45V)より低くDC/DCコンバータ15aが動作可能な第1所定電圧(例えば30V)に到達した場合、DC/DCコンバータ15aの昇圧電圧を整流回路16の出力電圧とバランスする電圧(例えば約281V)で作動させる(ステップ112)。このとき、燃料電池11の電圧が開回路電圧とならないように制御する必要がある。これにより、燃料電池11の出力電力は、DC/DCコンバータ15aおよび補機用電源基板18を介して補機14で消費される。なお、補機14で電力を消費するとは、補機用電源基板18がある場合には補機用電源基板18で消費する電力も含む(つまり、補機の中に補機用電源基板18が含まれる。)ことである。
さらに、系統連系インバータ制御装置15cは、補機用電源基板18と補機14の使用電力から所定電力(例えば10W)より低い電力が生成される(に変換される)ようにDC/DCコンバータ15aを作動させる(ステップ114)。このとき、設定される電力は、補機14の使用電力を超えない範囲で可変に設定することができる。また、この設定される電力は燃料電池11の電力が電源ライン13に出ない電力である。さらに、使用電力と生成(変換)された電力との差分である補機用電源基板18と補機14に対する不足電力は、系統電源12から整流回路16を通して補充されるようになっている。
系統連系インバータ制御装置15cは、燃料電池11の電圧が安定するまでは、ステップ114,116を繰り返し、前述した制御を継続し、燃料電池11の電圧が安定すると、ステップ116で「YES」と判定し、系統接続器33をオンして(閉じて)DC/ACインバータ15bと電源ライン13を接続する(ステップ118)。そして、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/ACインバータ15bを作動させ、燃料電池11の電力をDC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15bを通して電力負荷19に供給するようになっている。また、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15aを通常の作動(定電流動作)で動作させる。
上述した第1起動方法によれば、燃料電池11の起動時に、DC/DCコンバータ15aは、該DC/DCコンバータ15aで補機14の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機14に対する不足電力は系統電源12から整流回路16を通して補充されるように制御されるので、燃料電池11の起動時に、DC/DCコンバータ15aと整流回路16を確実にバランスさせて、燃料電池11の電圧を確実に調整することができる。なお、「その差分」とは、補機14の使用電力とDC/DCコンバータ15aで変換された電力の差のことである。
次に、DC/ACインバータ15bを通して系統電源12からの電力で補給する第2起動方法について図3を参照して説明する。上述した第1起動方法との相違点のみを説明する。第2起動方法においては、上記ステップ102の処理、ステップ112の処理、ステップ118,120の処理に代えて、図3のステップ202の処理、ステップ204の処理、ステップ206の処理を実施する。
ステップ202では、系統連系インバータ制御装置15cは、系統接続器33をオンして(閉じて)DC/ACインバータ15bと電源ライン13を接続し、DC/ACインバータ15bを作動させ(PFC動作)、上記ステップ102と同様に、燃料電池システム制御装置17は、補機用電源基板18を駆動させて、DC/ACインバータ15bから供給される直流電圧を補機14用電源電圧に変換して補機14に電力を供給させ、燃料電池11の発電準備をする。
ステップ204では、系統連系インバータ制御装置15cは、測定している燃料電池11の電圧が第1所定電圧(例えば30V)に到達した場合、DC/DCコンバータ15aの昇圧電圧をDC/ACインバータ15bの出力電圧とバランスする電圧(例えば約DC350V)で作動させる。この場合、整流回路16で整流された電圧は約DC280Vである。DC/ACインバータ15bで整流された電圧は約DC350Vで、DC280Vより高い電圧となるため、DC/ACインバータ15bの力率改善した整流機能が動作し、整流回路16は停止した状態となり整流回路16を通して電力は供給されない。このとき、燃料電池11の電圧が開回路電圧とならないように制御する必要がある。これにより、燃料電池11の出力電力は、DC/DCコンバータ15aおよび補機用電源基板18を介して補機14で消費される。
さらに、系統連系インバータ制御装置15cは、補機用電源基板18と補機14の使用電力から所定電力(例えば10W)より低い電力が生成される(に変換される)ようにDC/DCコンバータ15aを作動させる(ステップ114)。これにより、使用電力と生成(変換)された電力との差分である補機用電源基板18と補機14に対する不足電力は、系統電源12からDC/ACインバータ15bを通して補充されるようになっている。
ステップ206では、系統連系インバータ制御装置15cは、燃料電池11の電圧が安定すると、DC/DCコンバータ15aを通常の作動で動作させる。
上述した第2起動方法によれば、燃料電池11の起動時に、DC/DCコンバータ15aは、該DC/DCコンバータ15aで補機14の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機14に対する不足電力は系統電源12からDC/ACインバータ15bを通して補充されるように制御されるので、燃料電池11の起動時に、DC/DCコンバータ15aとDC/ACインバータ15bを確実にバランスさせて、燃料電池11の電圧を確実に調整することができる。なお、「その差分」とは、補機14の使用電力とDC/DCコンバータ15aで変換された電力の差のことである。
また、上述した第1および第2起動方法において、燃料電池11の電圧が該燃料電池11の開回路電圧より低い第1所定電圧に達した場合、DC/DCコンバータ15aはその作動が開始されるので、起動時に開回路電圧ほど高くない電圧を燃料電池11に発生させないので、セルの劣化を抑制することができる。
次に、燃料電池システムの第1〜第3停止方法について説明する。まず、整流回路16を通して系統電源12からの電力で補給する第1停止方法について図4を参照して説明する。発電中の燃料電池システムが停止指示されると、燃料電池システム制御装置17は、燃料電池11の発電停止をする。具体的には、燃料電池システム制御装置17の指令によって系統連系インバータ制御装置15cは、オン状態(閉状態)である系統接続器33をオフしてDC/ACインバータ15bと電源ライン13との接続を遮断する(ステップ302)。これにより、電源ライン13は整流回路16を介して燃料電池システム制御装置17、補機用電源基板18、インバータ用電源DC/DCコンバータ15dと接続され、系統電源12からの電力が整流回路16のみを介して補機用電源基板18ひいては補機14に供給される。
さらに、燃料電池システム制御装置17は、燃料電池11への燃料の供給を停止する(ステップ306)。具体的には、燃料電池システム制御装置17は、燃料電池11の発電のために動作されている補機14の駆動を停止する。すなわち、改質用燃料、水(改質水)、空気(燃焼用空気、CO浄化用空気、燃料電池への空気)を供給するためのポンプの運転を停止したり電磁弁(常閉型)を非通電したりする。
このように停止運転中において、系統電源12からの電力がDC/ACインバータ15bを通って供給されるのが規制されるとともに、燃料電池11からの電力がDC/DCコンバータ15aを通って供給されるのが許容される。すなわち、燃料電池11の電力がDC/DCコンバータ15a以降の負荷である燃料電池システム制御装置17、補機用電源基板18、補機14で消費される。これにより、燃料電池11に残っている燃料(または改質器21に残っている改質ガス)が消費される。この消費により燃料電池11の出力電圧は低下する。
系統連系インバータ制御装置15cは、電圧計32により燃料電池11の電圧を測定している。停止運転開始直後においては、その測定電圧が第1所定電圧より高い第2所定電圧(例えば45V)以上であるので、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15aの昇圧電圧を整流回路16の出力電圧とバランスする電圧(例えば約281V)で作動させる(ステップ310)。このとき、燃料電池11の電圧が開回路電圧とならないように制御する必要がある。これにより、燃料電池11の出力電力は、DC/DCコンバータ15aおよび補機用電源基板18を介して補機14で消費される。さらに、燃料電池11の測定電圧が第1所定電圧(例えば30V)以下となるまで(ステップ312で「NO」と判定し続ける)、系統連系インバータ制御装置15cは、補機用電源基板18と補機14の使用電力から所定電力(例えば10W)より低い電力が生成される(に変換される)ようにDC/DCコンバータ15aを作動させる(ステップ310)。このとき、設定される電力は、補機14の使用電力を超えない範囲で可変に設定することができる。また、この設定される電力は燃料電池11の電力が電源ライン13に出ない電力である。さらに、使用電力と生成(変換)された電力との差分である補機用電源基板18と補機14に対する不足電力は、系統電源12から整流回路16を通して補充されるようになっている。
また、燃料電池11の測定電圧が第1所定電圧(例えば30V)以下となると(ステップ312で「YES」と判定する)、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15aをオフする(ステップ314)。あるいはDC/DCコンバータ15aの出力を非常に小さくなるようにしてもよい。
このようにDC/DCコンバータ15aがオフあるいは出力を減少されると、燃料電池11の電力が消費されないので、燃料電池11の電圧が上昇する。燃料電池11の測定電圧が第2所定電圧(例えば45V)未満である場合、すなわち第2所定電圧(例えば45V)以上となるまで(ステップ308で「NO」と判定し続ける)、系統連系インバータ制御装置15cはDC/DCコンバータ15aのオフ状態を継続する。
再び、燃料電池11の測定電圧が第2所定電圧(例えば45V)以上となると(ステップ308で「YES」と判定する)、上述したステップ310の処理を実施してDC/DCコンバータ15aを作動させ、燃料電池11の電力を補機用電源基板18、補機14で消費させる。なお、DC/DCコンバータ15aをオフしている間は、系統電源12からの電力を整流回路16を通して供給している。このように、上述したステップ308〜314の処理を燃料電池11の測定電圧に基づいて実施して燃料電池11に残った燃料を発電で確実に消費させることができる。
上述した第1停止方法によれば、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aは、該DC/DCコンバータ15aで補機14の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機14に対する不足電力は系統電源12から整流回路16を通して補充されるように制御されるので、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aと整流回路16を確実にバランスさせて、燃料電池11の電圧を確実に調整することができる。なお、「その差分」とは、補機14の使用電力とDC/DCコンバータ15aで変換された電力の差のことである。
次に、DC/ACインバータ15bを通して系統電源12からの電力で補給する第2停止方法について図5を参照して説明する。上述した第1停止方法との相違点のみを説明する。第2停止方法においては、上記ステップ302、304を削除し、系統接続器33およびDC/ACインバータ15bをオンしたままにしておき、燃料電池11への燃料をオフして燃料電池11の発電を停止する。そして、上記ステップ310の処理に代えて、図5のステップ402の処理を実施する。
ステップ402では、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15aの昇圧電圧をDC/ACインバータ15bの出力電圧とバランスする電圧(例えば約350V)で作動させる。このとき、燃料電池11の電圧が開回路電圧とならないように、DC/DCコンバータ15aを動かして電力を消費することにより制御する必要がある。これにより、燃料電池11の出力電力は、DC/DCコンバータ15aおよび補機用電源基板18を介して補機14で消費される。さらに、系統連系インバータ制御装置15cは、補機用電源基板18と補機14の使用電力から所定電力(例えば10W)より低い電力が生成される(に変換される)ようにDC/DCコンバータ15aを作動させる。このとき、設定される電力は、補機14の使用電力を超えない範囲で可変に設定することができる。また、この設定される電力は燃料電池11の電力が電源ライン13に出ない電力である。さらに、使用電力と生成(変換)された電力との差分である補機用電源基板18と補機14に対する不足電力は、系統電源12からDC/ACインバータ15bを通して補充されるようになっている。
上述した第2停止方法によれば、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aは、該DC/DCコンバータ15aで補機14の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である補機14に対する不足電力は系統電源12からDC/ACインバータ15bを通して補充されるように制御されるので、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aとDC/ACインバータ15bを確実にバランスさせて、燃料電池11の電圧を確実に調整することができる。なお、「その差分」とは、補機14の使用電力とDC/DCコンバータ15aで変換された電力の差のことである。
さらに、燃料電池11からの電力をDC/DCコンバータ15aを通して補機14で消費させるとともにDC/DCコンバータ15aおよびDC/ACインバータ15bを通して電力負荷19で消費させる第3停止方法について図6を参照して説明する。上述した第2停止方法との相違点のみを説明する。第3停止方法においては、上記ステップ402の処理に代えて、図6のステップ502の処理を実施する。
上述した各起動および停止方法においては、DC/ACインバータ15bを入力した交流電力を直流電力に変換して出力するために使用したが、本第3停止方法においては、入力した直流電力を交流電力に変換して出力するために使用している。
ステップ502では、系統連系インバータ制御装置15cは、DC/DCコンバータ15aの昇圧電圧をDC/ACインバータ15bの入力電圧とバランスする電圧(例えば約350V)で作動させる。さらに、系統連系インバータ制御装置15cは、放電させたい電力が生成される(に変換される)ようにDC/DCコンバータ15aを作動させる。このとき、補機14での使用電力より多い余剰電力はDC/ACインバータ15bを通して電力負荷19に供給されて消費される。なお、補機14の使用電力を燃料電池システム制御装置17によって調整するようにしてもよい。
上述した第3停止方法によれば、DC/DCコンバータ15aからの直流電圧を補機14で消費させるとともに、DC/DCコンバータ15aからの直流電圧をDC/ACインバータ15bを介して電力負荷(交流負荷)19で消費させるので、従来技術のように専用の抵抗を別に設けないで低コストにて燃料電池11からの電力を確実に消費することができる。
さらに、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aは、該DC/DCコンバータ15aで補機14の使用電力より大きい電力を変換するとともにその差分である補機14に対する余剰電力はDC/ACインバータ15bを通して電力負荷(交流負荷)19に供給されるように制御されるので、燃料電池11の停止時に、DC/DCコンバータ15aとDC/ACインバータ15bを確実にバランスさせて、燃料電池11の電圧を確実に調整することができる。なお、「その差分」とは、補機14の使用電力とDC/DCコンバータ15aで変換された電力の差のことである。
上述した説明から明らかなように、本実施形態においては、燃料電池11の起動および停止時に、燃料電池11を運転させる補機14に燃料電池11からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するDC/DCコンバータ15aと、DC/DCコンバータ15aから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するDC/ACインバータ15b、または電源ライン13と補機14との間にDC/ACインバータ15bに並列に設けられ電源ライン13からの交流電圧を整流して直流電圧に変換して補機14に供給可能である整流回路16をバランスさせて、燃料電池11の電圧を調整する。これにより、燃料電池11で消費される電力(電圧)を任意に設定できるので、起動および停止時に燃料電池11で消費される電力(電圧)を必要に応じて極力低く抑制し、セルの劣化を抑制することができる。
また、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15bおよび整流回路16の少なくともいずれ一からの直流電圧を補機用電源基板18で消費させるので、従来技術のように専用の抵抗を別に設けないで低コストにて燃料電池11からの電力を確実に消費することができる。
また、DC/DCコンバータ15a、DC/ACインバータ15bおよび整流回路16の少なくともいずれ一からの直流電圧を補機14で消費させるので、従来技術のように専用の抵抗を別に設けないでより低コストにて燃料電池11からの電力をより確実に消費することができる。
また、DC/DCコンバータ15aは絶縁型であるので、DC/DCコンバータ15aへの突入電流を抑制しひいては燃料電池11の過大な電流を抑制し、燃料電池11のセルの劣化を抑制することができる。
なお、本発明は、燃料電池11の燃料極にメタノールなどの燃料を直接供給して発電させるタイプの燃料電池システムに適用可能である。
11…燃料電池、12…系統電源、13…電源ライン、14…補機、15…インバータシステム、15a…DC/DCコンバータ、15b…DC/ACインバータ、15c…系統連系インバータ制御装置、15d…インバータ用電源DC/DCコンバータ、16…整流回路、17…燃料電池システム制御装置、18補機用電源基板、19…電力負荷、21…改質器、31…インバータ接続器、32…電圧計、33…系統接続器。
Claims (10)
- 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
交流の系統電源と、
前記燃料電池を運転させる補機に、前記燃料電池からの直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するコンバータと、
前記コンバータから出力される直流電圧を所定の交流電圧に変換して前記系統電源に接続されている電源ラインに出力し、かつ前記電源ラインからの交流電圧を所定の直流電圧に変換して補機に出力するインバータと、
前記電源ラインと前記補機との間に前記インバータに並列に設けられ、前記電源ラインからの交流電圧を整流して直流電圧に変換して前記補機に供給可能である整流回路と、を備えた燃料電池システムであって、
前記燃料電池の起動および停止時に、前記コンバータと前記整流回路または前記インバータをバランスさせて、前記燃料電池の電圧を調整することを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項1において、前記コンバータ、前記インバータおよび前記整流回路の少なくともいずれ一からの直流電圧を前記補機で消費させることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項2において、前記燃料電池の起動時に、前記コンバータは、該コンバータで前記補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である前記補機に対する不足電力は前記系統電源から前記整流回路を通して補充されるように制御されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項2において、前記燃料電池の起動時に、前記コンバータは、該コンバータで前記補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である前記補機に対する不足電力は前記系統電源から前記インバータを通して補充されるように制御されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項3または請求項4において、前記燃料電池の電圧が該燃料電池の開回路電圧より低い第1所定電圧に達した場合、前記コンバータはその作動が開始されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項2において、前記燃料電池の停止時に、前記コンバータは、該コンバータで前記補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である前記補機に対する不足電力は前記系統電源から前記整流回路を通して補充されるように制御されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項2において、前記燃料電池の停止時に、前記コンバータは、該コンバータで前記補機の使用電力より小さい電力を変換するとともにその差分である前記補機に対する不足電力は前記系統電源から前記インバータを通して補充されるように制御されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項1において、前記系統電源に前記電源ラインを介して接続されている交流負荷をさらに備え、
前記コンバータからの直流電圧を前記補機で消費させるとともに、前記コンバータからの直流電圧を前記インバータを介して前記交流負荷で消費させることを特徴とする燃料電池システム。 - 請求項8において、前記燃料電池の停止時に、前記コンバータは、該コンバータで前記補機の使用電力より大きい電力を変換するとともにその差分である前記補機に対する余剰電力は前記インバータを通して前記交流負荷に供給されるように制御されることを特徴とする燃料電池システム。
- 請求項1乃至請求項9の何れか一項において、前記コンバータは絶縁型であることを特徴とする燃料電池システム。
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- 2007-08-23 JP JP2007216698A patent/JP2009048972A/ja active Pending
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