JP6334213B2 - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6334213B2 JP6334213B2 JP2014046377A JP2014046377A JP6334213B2 JP 6334213 B2 JP6334213 B2 JP 6334213B2 JP 2014046377 A JP2014046377 A JP 2014046377A JP 2014046377 A JP2014046377 A JP 2014046377A JP 6334213 B2 JP6334213 B2 JP 6334213B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- outdoor
- unit
- power supply
- units
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 54
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 51
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 claims description 14
- 230000004913 activation Effects 0.000 claims description 7
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 claims description 7
- 230000006870 function Effects 0.000 description 16
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 13
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 11
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 9
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 8
- 238000001994 activation Methods 0.000 description 6
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 6
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 3
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 2
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 1
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Images
Description
仮に複数の発電機を備える場合、各発電出力を統合し給電を行う方式(給電統合方式)と、それぞれの発電出力を分離し、別々の電源として給電を行う方式とが考えられる。特に給電統合方式の場合には、他の発電電力との干渉や他の発電停止による影響を受けやすいため、適切に電力供給できなくなるおそれがある。
図1は、本発明の実施形態に係る空気調和装置の電力系統を模式的に示す図である。
空気調和装置1は、大型のビルや学校等の施設に設置され、屋外に設置される複数台(本実施形態では四台)の室外ユニット2A〜2Dを備える。本構成では、商用系統電力の停電時の起動制御において、空気調和装置1は、予め定められた一台の室外ユニット2Aが親機として動作し、この室外ユニット2Aの制御の下、残りの三台の室外ユニット2B〜2Dが子機として動作する。
各室外ユニット2A〜2Dには、それぞれ屋内における所定エリアに設置される室内ユニット群3A〜3Dが接続されて独立した冷凍サイクル回路を形成し、各冷凍サイクル内でそれぞれ空調運転が行われる。各室内ユニット群3A〜3Dは、それぞれ複数台(本実施形態では各四台)の室内ユニット13a〜13dを備える。これら室内ユニットの台数は、空調対象エリアの広さ、及び、室外ユニットの能力によって適宜変更することができる。
電源切替盤50には、商用系統36と室外ユニット2A〜2Dの各発電機11で発電された発電電力の系統とを切り換える電源切替スイッチ52、152、252と、連結用リレー153と、自立負荷用リレー253とが設けられている。
図2は、親機として動作する室外ユニット2Aと室内ユニット群3Aとを示す回路図である。
室外ユニット2Aと室内ユニット群3Aとは、液管4aおよびガス管4bからなるユニット間配管4で接続され、これによって空調運転を行うための冷凍サイクル回路が構成される。
室外ユニット2Aには、駆動源として機能するガスエンジン10(エンジン)と、このガスエンジン10の駆動力により発電を行う発電機11と、ガスエンジン10の駆動力により冷媒を圧縮する圧縮機12とが収容される。ガスエンジン10は、燃料調整弁7を経て供給されるガス等の燃料と、スロットル弁8を経て供給される空気との混合気を燃焼させて駆動力を発生する。
また、圧縮機12a,12bの吐出管12cおよび吸込管12dが、バイパス管18で接続され、このバイパス管18に、アンロード用のバイパス弁20が接続されている。本構成では、上記した各機器を備えて冷媒回路が形成されている。
なお、室内ユニット13a〜13dは並列接続されるため、各室内ユニット13a〜13dへ個別に冷媒を供給することができ、各室内ユニット13a〜13dを各々独立して運転することが可能である。
このガスエンジン10は水冷式であり、このガスエンジン10のウォータージャケットを循環した冷却水は、第1の三方弁22、逆潮流ヒータ23および第2の三方弁24を経て、ラジエータ25に供給される。このラジエータ25は、室外熱交換器17と併設されており、これらは同一の送風機26により送られる空気によって空冷される。このラジエータ25を経た冷却水は、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れて、ガスエンジン10のウォータージャケットに戻される。
排ガス熱交換器29には、ガスエンジン10の排気ガスが通され、この排気ガスは、排気トップ30を経て、室外ユニット2Aの外に排出される。
第2の三方弁24は、例えば暖房運転時に切り替えられる電動弁であり、冷却水を、ラジエータ25をバイパスさせ、プレート式熱交換器31を経て、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流し、ウォータージャケットに戻す。本実施形態では、第2の三方弁24は、ガスエンジン10の冷却水回路上の機器に相当し、ガスエンジン10を起動する際に、弁開度制御(初期処理)が行われる。
図1に示すように、本実施の形態の空気調和装置1では、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11を、電力会社の電力系統である商用系統36(商用電源とも称する)に系統連系している。これにより、各発電機11の発電電力を、商用系統36の電力とともに、室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13dおよび照明装置(他の電力負荷)38に供給することができる。
室外ユニット2A〜2Dおよび室内ユニット13a〜13dは、空気調和装置1の自己消費(自己電力消費)の電力負荷に相当しており、照明装置38及びコンセント(不図示)への供給電力が空気調和に関係しない他の電力負荷(非空調装置)に相当する。
すなわち、最上流の第1電源切替スイッチ52には、親機である室外ユニット2Aと第1子機である室外ユニット2Bとが接続されて、一方の電源供給系列60が形成される。同様に、第2電源切替スイッチ152には、第2子機である室外ユニット2Cと第3子機である室外ユニット2Dが接続されて、他方の電源供給系列61が形成される。最下流の第3電源切替スイッチ252には、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13d及び各照明装置38が接続される。
また、電源線34aは、第3端子52cと室外ユニット2Aの系統連系インバータ33との間で分岐する電源分岐線34a1を備える。この電源分岐線34a1は、更に2つに分岐され、一方は、室外ユニット2Bの系統連系インバータ33に接続され、他方は、連結用リレー153と自立負荷用リレー253とを介して、最下流の第3電源切替スイッチ252に接続されている。
このため、第3端子52cと第1端子52aとを接続することにより、商用系統36から商用電力(本実施形態では200Vの交流電力)を、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bの各系統連系インバータ33に供給することができる。さらに、第3端子52cと第2端子52bとを接続することにより、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力を電源分岐線34a1に供給することができる。
この自立負荷用リレー253は、連結用リレー53と同様な構成であり、自立負荷用リレー253を開閉することにより、室外ユニット2Aの発電電力を室内ユニット13a〜13d及び照明装置38(負荷)へ供給するか否かを制御できる。
従って、空気調和装置1では、商用系統36および各室外ユニット2A〜2Dの発電機11から供給される電力を利用し、該室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38を駆動する通常運転と、商用系統36から切り離して、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11の発電電力によって該室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38を駆動する自立運転とを選択的に行うことができる。
親機として機能する室外ユニット2Aは、図2に示すように、発電機11の発電電力を変換する系統連系インバータ33と、発電電力の一部を蓄えるバッテリー49とを備える。発電機11の発電電力は、電源線32(電力線)を介して系統連系インバータ33に出力される。系統連系インバータ33は、発電機11の発電電力である三相交流電力を、電源線34(電力線)への出力に適した交流電力に変換して電源線34に出力する。
この電力変換に関し、系統連系インバータ33は、室外側コントローラ39の制御の下、発電電力を、商用電源の電源波形に重畳した際に歪みを抑制可能な第1電源波形に変換する電流制御方式(第1処理)と、発電電力を、商用電源の電源波形と同様の電源波形に変換する電圧制御方式(第2処理)とを選択的に実行する機能を具備する。
一方、電流制御方式の電源波形は、商用電力と同じ周波数であって、商用電力の電圧よりも少し高い電圧(本例では201V)の電源波形である。この電流制御方式の電源波形は、後述する電力検出器43から得られる商用電力の電圧、或いは、親機の電圧等の情報に基づいて、所定の電圧及び電流で、且つ、同じ位相になるように制御される。なお、図中、符号Zは、この制御などに用いられるゼロクロスのポイントである。これらの電源波形を生成する構成は、従来の太陽電池の電力を系統連係する系統連係装置や公知のインバータの技術を広く適用可能である。
なお、発電電力の一部は、図1に示す電源線47bを介してバッテリー49に供給され、バッテリー49に発電電力が蓄電されるように構成されている。
ここで、自立運転用の電源線34bには、当該電源線34bに発電電力を流す際にオンにされる自立用リレー34cが設けられており、系統連系用の電源線34aにも、当該電源線34aに発電電力を流す際にオンにされる連系用リレー34dが設けられている。
室外側コントローラ39は、系統連系用の電源線34aを介して発電電力が供給可能な構成に加え、商用系統36から電源線41を介して動作電源を得ることができ、通信線42を介して各室内ユニット群3Aの室内側コントローラに通信可能に接続されている。
この室外側コントローラ39は、電源線54を介してバッテリー49の電力が直接供給される自立制御部(起動制御部)39aと、制御プログラム等の各種データを記憶する記憶部39bとを備えている。
自立制御部39aには、ユーザー等が手動で操作する手動スイッチである自立運転切り替えスイッチ56(自立運転スイッチ)が接続され、自立運転切り替えスイッチ56が操作されることで自立制御部39aが、自立運転モードへの切り替え動作を開始する。
室外側コントローラ39は、上述したように、室外ユニット2Aの各機器(例えば、ガスエンジン10、電磁クラッチ14a,14b、送風機26、バッテリー49および電源切替盤50等)の動作を中枢的に制御する制御部として機能する。また、室外ユニット2Aは親機として機能するため、この室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、停電時における各室外ユニット2A〜2Dの起動制御の主コントローラとなる。室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、図1に示すように、子機となる室外ユニット2B〜2Dの各室外側コントローラ39とそれぞれ通信線55で接続されている。
各室外ユニット2B〜2Dの室外側コントローラ39は、受信した信号に対する返信を行い、この返信を室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は受信することで通信接続が確認される。この通信接続の確認作業は、商用電源の停電が検出され、室外ユニット2Aに設けられた自立運転切り替えスイッチ56が「オン」操作された時点などに行われる。
室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、通信接続が確認できなかった室外ユニットが存在した場合、この室外ユニットを記憶部39bに記憶する。
すなわち、親機としての室外ユニット2Aは、停電時に自己のバッテリー49の貯蓄電力によって、自機(室外ユニット2A)を自立運転させることができるのに対し、子機としての室外ユニット2B〜2Dは、単独では停電時に自機を自立運転させることはできない。
このため、停電時に、空気調和装置全体を起動させようとすると、すべての室外ユニットにバッテリー等を備えた自立運転可能な構成とする必要があり、空気調和装置の構成が煩雑となっていた。
このため、本構成では、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39が、自己の室外ユニット2A及び子機としての室外ユニット2B〜2Dを起動させる制御を行う自立制御部(起動制御部)39aを備えている。
図4は通常運転時(通常運転モード)の空気調和装置1を示している。この図4において、電力が流れる線を太線で示している。
通常運転モードは、商用系統36から電力が供給されている場合の動作モードであり、このモードでは、図4に示すように、電源切替盤50は、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39の自立制御部39aの制御の下、各電源切替スイッチ52、152、252がいずれも第1端子52a、152a、252a側に切り替えられる。また、連結用リレー153及び自立負荷用リレー253は、いずれもオフ(開放)するように制御される。
このため、商用系統36から供給される電力は、上流側給電ライン51a及び各電源切替スイッチ52、152及び電源線(系統連系用)34a、34a1、134、234等を介して、各室外ユニット2A〜2Dの各部に供給される。さらに、第3電源切替スイッチ252、及び、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38に供給される。
この通常運転時には、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11は、該室外ユニット2A〜2Dをそれぞれ駆動するための駆動電力を全てまかなう発電電力を出力する。発電した余剰の電力は、系統連系インバータ33、電源線(系統連系用)34a、34a1、134、234、及び、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13および照明装置38に供給される。
図5は、商用系統36の電力供給が停止(停電時)における自立運転の起動制御の手順を示すフローチャートである。この手順では、親機である室外ユニット2Aが制御主体として動作する。
停電等によって商用系統36からの電力供給が断たれると、室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38等は電力が供給されなくなって停止する。
この停電状態で、ユーザーの手動操作によって、室外ユニット2Aに設けられた自立運転切り替えスイッチ56が「オン」に操作される(ステップS1)と、このスイッチ56をオンしたタイミングでバッテリー49からの電力が室外側コントローラ39(自立制御部39a(図2参照))に供給され、室外側コントローラ39の制御の下、バッテリー49の電力が不図示のDC/DCコンバータを通してDC200Vとされ、室外側コントローラ39の電源として供給される。
この判別において、発電機11から自立運転用の電力が出力されなかった場合(ステップS3;NO)には、エラー警報を出力(ステップS4)して処理を終了する。
この場合、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、連結用リレー153、自立負荷用リレー253をそれぞれオフ(開放)された状態に維持している。これらリレーをオン(閉鎖)状態とすると、室外ユニット2Aの発電電力11が同時に複数の室外ユニット等に供給されるため、一台あたりの室外ユニットに供給される電力が低減される。このため、本実施形態では、実際に起動した室外ユニット2Aの台数(一台)と同じ台数の室外ユニット2Bにのみ発電電力を供給することで、この室外ユニット2Bのガスエンジン10を確実に起動可能としている。
具体的には、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2B(第1子機)の室外側コントローラ39に対して起動指示を送信し、室外ユニット2Bの室外側コントローラ39は、受信した起動指示に基づいて、自機のガスエンジン10を起動する。ガスエンジン10が起動すると、室外ユニット2Bの発電機11による発電が開始される。
室外ユニット2Bの室外側コントローラ39は、自機のガスエンジン10を起動するに際して、起動を妨げる異常が見つかった場合や、起動を試みるもガスエンジン10または発電機11が起動しなかった場合には、発電不能信号を室外ユニット2Aの室外側コントローラ39に送信する。
この判別において、発電機11から発電電力が出力されなかった場合(ステップS8;NO)には、エラー警報を出力(ステップS4)して処理を終了する。
室外ユニット2A(親機)の発電電力を用いて、他の室外ユニット2B〜2Dを起動させる場合には、各室外ユニット2B〜2Dを順次起動させる構成とすることもできる。しかし、この構成では、例えば四台の室外ユニットを起動させるには、計4回の起動動作を繰り返し行う必要がある。これに対して、本構成では、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2B(第1子機)を起動させた後、室外ユニット2A及び起動した室外ユニット2Bの各発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2Aと室外ユニット2Bの台数と同数である二台の室外ユニット2C、2D(第2子機、第3子機)を起動させる構成とした。このため、各室外ユニットの起動動作は計3回で済み、停電時における起動を短時間で行うことができる。この制御による効果は、室外ユニットの台数が増えればより顕著となる。
具体的には、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2C、2Dの室外側コントローラ39に対して起動指示を送信し、室外ユニット2C、2Dの室外側コントローラ39は、それぞれ受信した起動指示に基づいて、自機のガスエンジン10を起動する。
この場合、室外ユニット2C,2Dのガスエンジン10は、同時に起動させるのではなく、わずかな時間(例えば10秒)差で起動させる構成としている。これにより、起動時に供給される電力が同時に使用されることが防止され、ガスエンジン10の起動をより確実に実行することができる。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2C、2Dの各発電機11から発電電力が出力されたか否かを判別する(ステップS12)。具体的には、発電機11から出力された発電電力は、系統連系インバータ33に入力されるため、室外ユニット2C、2Dの室外側コントローラ39を介して、該系統連系インバータ33への電力の入力の有無で判別される。または、室外ユニット2C、2Dの室外側コントローラ39から発電不能信号を受信したか否かで判別される。
また、発電機11から発電電力が出力された場合(ステップS12;YES)には、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、系統連系インバータ33を通じて、該系統連系インバータ33を通じて出力される発電電力を、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bから出力された発電電力に重畳させるように調整する(ステップS13)。これにより、室外ユニット2A(親機)及び室外ユニット2B〜2D(第1〜第3子機)から出力される発電電力は波長等を合わせた状態で下流側に供給される。
本構成では、すべての室外ユニット2A〜2Dの各発電機11が駆動した後に、自立負荷用リレー253を閉じて、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38に電力を供給するため、起動中に多大な電力が使用されて該室外ユニット2A〜2Dの起動が不調となることが防止され、該室外ユニットの起動後に安定した電力を負荷に供給できる。
また、自立運転時には、上流側給電ライン51aは電源切替盤50によって室外ユニット2A〜2Dから切り離されているため、電源切替盤50よりも上流側の商用系統36には各発電機11の電力は供給されない。このため、自立運転の際に商用系統36側へ逆潮流が生じることを簡単な構成で防止できるとともに、所望の室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38を運転することができる。
したがって、発電能力が限られている発電機11で電力を供給する場合であっても、停電時に運転したい設備を稼働させることができる。
また、停電時の混乱状態にあっても、運転したい設備をその場で選定することなく、予め選定されて自立運転回路に配置されている設備を速やかに稼働させることができる。
通常運転時(通常運転モード)には、各室外ユニット2A〜2Dの系統連系インバータ33が、上述した電流制御方式(第1処理)により、商用電源の電源波形に重畳した際に歪みを抑制可能な電源波形(図3の波線で示す波形)を生成し、電源線34に出力する。このとき、発電電力の位相は商用電力と同じ位相に調整される。これにより、複数の発電機11の発電電力を、商用電力等との干渉を抑制するのに有効な電源重畳方式で電源線34に供給することができる。従って、干渉により電源が歪むことを抑えることができる。
このように、停電時には、親機である室外ユニット2Aが、商用電源の電源波形に相当する電源波形を出力し、子機である室外ユニット2B〜2Dが、親機の出力電力(電圧など)に基づいて歪みを抑制可能な電源波形を生成するので、重畳した際の歪みを抑制することができる。従って、停電時でも、干渉により電源が歪むことを抑え、且つ、一台で発電を行う場合と比べて電力供給量を大きくすることができる。
図9は、第1子機(室外ユニット2B)の発電動作を説明するフローチャートである。前提として、第1子機の室外側コントローラ39は、自機の記憶部39b(図2参照)に記憶された制御プログラムを実行する機能やタイマー処理を行う機能などを備える。また、この記憶部39bには、空調運転やバックアップ運転などを行うための制御プログラムや必要データに加え、後述するバックアップフラグ(以下、バックアップFと言う)が記述されるフラグ領域も設定されている。
さらに、第1子機の室外側コントローラ39は、自立運転の際に、親機(室外ユニット2A)が生成している電圧波形を常に監視しており、親機の発電停止を迅速に検出可能である。この監視処理には、親機の発電停止を検出可能な範囲で任意の処理を適用可能であり、例えば、電力検出器43や系統連系盤45等から得られる情報、或いは、親機との通信に基づく監視処理を適用しても良い。そして、親機の発電停止を検出すると、バックアップFをOFFからONに切り替える。
図9に示すように、第1子機の室外側コントローラ39は、自立運転中(自立運転モード中)か否かを判別する(ステップS21)。自立運転中でなければ、つまり、通常運転中であれば(ステップS21;NO)、電流制御方式(第1処理)による発電制御を行い、親機の電源波形への重畳に好適な電源波形(図3の波線)を出力する(ステップS22)。この場合、室外側コントローラ39は、バックアップFをOFFに設定し(ステップS23)、親機の発電停止時間を減算カウントするタイマー処理をリセット(図9中、タイマリセット)する(ステップS24)。
第1子機の室外側コントローラ39は代替親機に設定されているため、ステップS25の判別結果は肯定結果となり、ステップS30の処理へ移行する。
ステップS30では、バックアップFがONか否かを判別し、OFFであれば(ステップS30;NO)、親機(室外ユニット2A)からの電源なし(親機の発電停止)か否かを判別する(ステップS31)。
ステップS31が否定結果の場合(ステップS31;NO)、第1子機の室外側コントローラ39は、電流制御方式(第1処理)による発電制御を行い、親機の電源波形への重畳に好適な電源波形(図3の波線)を出力し(ステップS32)、バックアップFをOFFに設定し(ステップS33)、親機の発電停止時間を減算カウントするタイマー処理をリセット(タイマリセット)する(ステップS34)。
これにより、停電時に親機が発電していれば、親機及び子機の発電電力が歪みを抑制しつつ統合されて給電され、空気調和装置1を含む停電時に運転したい様々な設備を稼働させることができる。
ここで、上記のタイマー処理の時間T1は、親機の発電停止後であっても第1子機がバックアップ運転に切り替えでき、且つ、発電電力で作動中の負荷の継続動作が可能な時間に設定される。例えば、第1子機の室外側コントローラ39を構成する基板上のコンデンサが完全放電する前にバックアップ運転に正常切り替えできる時間であったり、負荷を構成する照明装置38の点灯を継続可能な時間に設置され、一例を挙げると、1秒程度に設定される。
このタイマー処理による待ち時間T1を設けたため、その待ち時間T1の間に、親機が発電を再開すれば、代替親機としてのバックアップ運転を行わずに済む。
すなわち、手動等でバックアップFをONに書き換えると、図9に示すように、第1子機の室外側コントローラ39はステップ20の判別で肯定結果が得られるので、ステップS29の処理に移行する。このステップS30では、ステップS38と同様に、電圧制御方式(第2処理)による発電制御を行うので、強制的に第1子機を代替親機として作動させ、バックアップ運転ができる。
つまり、代替親機に設定されていない室外側コントローラ39では、自立運転中の場合、図9に示すように、ステップS25が否定結果となるので、電流制御方式(第1処理)による発電制御を行い(ステップS26)、バックアップFをOFFに設定し(ステップS27)、親機の発電停止時間を減算カウントするタイマー処理をリセット(タイマリセット)する(ステップS28)。
従って、この図9に示すフローを実現するプログラムは、全ての子機(室外ユニット2B〜2D)の発電制御用のプログラムを兼ねている。なお、全ての子機のプログラムを兼ねないように構成しても良いことは勿論である。
また、自立運転時の電力線に電力を供給する際に、バッテリー49を搭載した一台の室外ユニット2Aを親機とし、その他の室外ユニット2B〜2Dを子機として、親機が電源波形を生成し、各子機が前記電源波形に重畳する重畳用の電源波形を生成するようにしたので、上記の各種効果に加え、干渉により電源が歪むことを抑えることができる。
また、親機が発電を停止した後、上記電力で駆動する負荷(空気調和装置1及び/又は照明装置38)の駆動を継続可能な待ち時間T1の経過を待って代替親機が親機の電源波形を生成するようにしたので、待ち時間T1の間に親機が発電を再開すれば、代替親機を機能させず、本来の親機及び子機による給電を行うことができる。
例えば、室外ユニット2Bを代替親機とする場合を説明したが、他の子機(室外ユニット2C〜2D)を代替親機としても良い。要は、子機のいずれかを代替親機とすれば良い。また、複数の代替親機を設定しても良い。この場合、代替親機に優先順位をつけ、優先順位に従って代替親機を機能させるようにしても良い。具体例を挙げると、第1代替親機を室外ユニット2Bとし、第2代替親機を室外ユニット2Cとした場合、室外ユニット2Bは、自立運転中に親機の発電停止を監視し、発電停止を検出したら代替親機として機能する。また、室外ユニット2Cは、自立運転中に親機及び室外ユニット2Bの発電停止を監視し、親機及び室外ユニット2Bの発電停止を検出したら代替親機として機能する。この構成によれば、システム全体がダウンしてしまうことや、負荷を駆動不能な電源波形になってしまうことをより回避することができる。
また、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39(自立制御部39a)は、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力を用いて、他の室外ユニット2B〜2Dを順次起動させる構成としても良い。また、ガスエンジン以外のエンジンを備える構成でも良い。
2A 室外ユニット(親機)
2B 室外ユニット(第1子機)
2C 室外ユニット(第2子機)
2D 室外ユニット(第3子機)
3A〜3D 室内ユニット群
10 ガスエンジン(エンジン)
11 発電機
12 圧縮機
13a〜13d 室内ユニット(負荷)
15 四方弁(機器)
17 室外熱交換器
21a〜21d 室内熱交換器
32、34、47b、48 電源線(電力線)
36 商用系統
38 照明装置(負荷)
39 室外側コントローラ
39a 自立制御部(起動制御部)
39b 記憶部
49 バッテリー
50 電源切替盤
Claims (4)
- 冷凍サイクルの圧縮機を駆動するエンジンと、このエンジンに連結された発電機とを有する室外ユニットを、複数台並列に備えた空気調和装置であって、
少なくとも一台の室外ユニットを、バッテリーを搭載した親機とし、残りのバッテリーを搭載しない二台以上の室外ユニットを子機とし、前記親機のエンジンを前記バッテリーの電力で起動し、前記発電機で発電した電力により前記子機のエンジンを起動する起動制御部を備え、
前記起動制御部は、自立運転の場合、前記親機のエンジンを前記バッテリーの電力で起動させ、前記親機の発電機の発電電力で、いずれか一台の前記子機のエンジンを起動させ、起動した前記親機及び前記子機の発電機の発電電力で、起動した前記親機及び前記子機の台数と同数の前記子機のエンジンを順に起動させることによって前記親機のエンジン及び全ての前記子機のエンジンを起動し、
前記自立運転時の電力線に電力を供給する際に、前記親機が商用電力と同様の電源波形を生成し、起動した各子機が前記親機の前記電源波形に重畳した際に歪みを抑制可能な電源波形を生成することを特徴とする空気調和装置。 - 前記自立運転時の電力線に電力を供給する際に、前記親機は、この親機の発電電力の電源波形を電圧制御方式で変換し、起動した各子機は、各子機の発電電力の電流波形を電流制御方式で変換することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記子機の何れかを代替親機とし、この代替親機は前記親機が生成する電源波形を監視し、前記親機が発電を停止した際に前記電源波形を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
- 前記親機が発電を停止した後、前記電力で駆動する負荷の駆動を継続可能な待ち時間の経過を待って前記代替親機が前記電源波形を生成することを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014046377A JP6334213B2 (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014046377A JP6334213B2 (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | 空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015171284A JP2015171284A (ja) | 2015-09-28 |
JP6334213B2 true JP6334213B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=54203564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014046377A Active JP6334213B2 (ja) | 2014-03-10 | 2014-03-10 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6334213B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5907851B2 (ja) * | 2012-11-15 | 2016-04-26 | 大阪瓦斯株式会社 | 非常用発電システム |
CN115234975B (zh) * | 2022-07-12 | 2023-10-27 | 重庆美的制冷设备有限公司 | 空调子机及空调器 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1189096A (ja) * | 1997-09-02 | 1999-03-30 | Nissin Electric Co Ltd | 分散型電源設備の運転制御方法 |
JP3740118B2 (ja) * | 2002-11-19 | 2006-02-01 | 三菱重工業株式会社 | 系統連係システム |
JP4303152B2 (ja) * | 2004-03-22 | 2009-07-29 | 株式会社日立製作所 | 発電システムおよびその制御方法 |
JP4606887B2 (ja) * | 2005-01-21 | 2011-01-05 | 株式会社ダイヘン | インバータ装置の運転方法 |
JP2009236417A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Osaka Gas Co Ltd | 発電・空調システム |
JPWO2014020644A1 (ja) * | 2012-07-31 | 2016-07-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電力供給システム、マスタ蓄電システム及びスレーブ蓄電システム |
-
2014
- 2014-03-10 JP JP2014046377A patent/JP6334213B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015171284A (ja) | 2015-09-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5730990B2 (ja) | 制御装置、電力制御システム、及び電力制御方法 | |
JP5016894B2 (ja) | 空調・発電装置及びその制御方法 | |
JP5628737B2 (ja) | 空調システムの起動方法、及び、空調システムの起動装置 | |
JP5628736B2 (ja) | 発電・空調装置の起動方法、及び、発電・空調装置の起動装置 | |
JP2008249264A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2009236417A (ja) | 発電・空調システム | |
JP6334213B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP6504495B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP6166572B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP6139218B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP5478959B2 (ja) | ガスヒートポンプ式空気調和機を用いた系統連系システム | |
JP6210454B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP6300583B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP6129070B2 (ja) | エンジン駆動ヒートポンプ | |
JP6251085B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP6139216B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP6334212B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP6097620B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP6325292B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP6097618B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP5924040B2 (ja) | 発電空気調和システム | |
JP2009264681A (ja) | 空調装置及び発電装置 | |
JP6130188B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP2008249265A (ja) | 空気調和システム | |
JP2009216260A (ja) | 空調・発電システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6334213 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |