JP5478848B2 - 硬化性組成物およびその成形体 - Google Patents

硬化性組成物およびその成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP5478848B2
JP5478848B2 JP2008171663A JP2008171663A JP5478848B2 JP 5478848 B2 JP5478848 B2 JP 5478848B2 JP 2008171663 A JP2008171663 A JP 2008171663A JP 2008171663 A JP2008171663 A JP 2008171663A JP 5478848 B2 JP5478848 B2 JP 5478848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
meth
acrylate
curable composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008171663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009256560A (ja
Inventor
友美 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bec Co Ltd
Original Assignee
Bec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bec Co Ltd filed Critical Bec Co Ltd
Priority to JP2008171663A priority Critical patent/JP5478848B2/ja
Publication of JP2009256560A publication Critical patent/JP2009256560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5478848B2 publication Critical patent/JP5478848B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本発明は、耐摩耗性、透明性に優れる硬化性組成物およびその成形体に関するものである。
従来、耐摩耗性に優れる材料は、建築構造物における床、壁、屋根、浴室、キッチン等、その他、日用品、OA機器等、広範に使用されている。
このような耐摩耗性に優れる材料として、例えば、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂、また、メタクリル酸メチルを主成分とする特定のアクリル樹脂を使用したものが多く使用されている。
例えば、特許文献1、2には、メタクリル酸メチルを主成分とする特定のアクリル樹脂と、無機充填剤を含む組成物が記載されており、材料の強度、硬度の向上や耐摩耗性の向上等に関する記載が示されている。
特開2006−28076号公報 特開2002−161182号公報
特許文献1に記載されている無機質充填材としては、平均粒子径が1μm〜8μmのガラス微粉末が使用されている(請求項2)。
また、特許文献2に記載されている充填材としては、粒径10μm〜40μmのシリカが使用されている(請求項1)。
しかし、従来使用されてきた無機粉粒体(特許文献1、2参照)では、薄膜では透明性が確保できるものの、厚膜になるほど透明性が失われるという問題があった。
このような問題に対し、本願発明者らは、通常使用される無機粉粒体(特許文献1、2参照)に比べ、粒子径が1オーダーから2オーダー大きい50μm以上800μm以下の透明性を有する無機粉粒体を用いることにより、厚膜でも透明性が確保できることを見出した。
しかし、ただ単に、粒子径を大きくしただけでは、耐摩耗性に劣る場合があり、透明性及び耐摩耗性を両立できる材料の開発を目的としさらなる研究を続けた。
本願発明者らは、このような目的を達成するために鋭意検討を行った結果、粒子径が50μm以上800μm以下の透明性を有する無機粉粒体を用い、さらに、不飽和二重結合を有するモノマーと不飽和二重結合を有するシランカップリング剤を組み合わせることにより、耐摩耗性に優れ、透明性にも優れる材料が得られることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.(A)不飽和二重結合を有するモノマー((B)成分は除く。)、
(B)不飽和二重結合を有するシランカップリング剤、
(C)平均粒子径が50μm以上800μm以下、光透過率が10%以上である透明性を有する無機粉粒体、
(D)重合開始剤、
を含有し、
前記(A)成分が、メチルメタクリレートモノマーを50重量%以上含むものであることを特徴とする硬化性組成物。
2.さらに、(A´)(A)成分のオリゴマーを含むことを特徴とする1.に記載の硬化性組成物。
3.(A´)成分が、メチルメタクリレートモノマーのオリゴマーを50重量%以上含むものであることを特徴とする2.に記載の硬化性組成物。
4.(C)成分が、ガラス粉粒体であることを特徴とする1.から3.のいずれかに記載の硬化性組成物。
5.さらに、(E)メルカプト基を有するシランカップリング剤を含むことを特徴とする1.から4.のいずれかに記載の硬化性組成物。
6.1.から5.のいずれかに記載の硬化性組成物から得られる成形体。

本発明の硬化性組成物によれば、耐摩耗性、透明性等に優れた成形体を得ることができる。
本発明の硬化性組成物から得られる成形体は、建築構造物における床、壁、屋根、浴室、キッチン等、その他、日用品、OA機器等の広範な用途に適用することができる。特に、厚膜でも透明性に優れるため、より広範な用途に適用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本願発明は、不飽和二重結合を有するモノマー(以下、「(A)成分」ともいう。)(但し、(B)成分は除く。)、不飽和二重結合を有するシランカップリング剤(以下、「(B)成分」ともいう。)、平均粒子径が50μm以上800μm以下の透明性を有する無機粉粒体(以下、「(C)成分」ともいう。)、重合開始剤(以下、「(D)成分」ともいう。)を含有する組成物である。
本願発明は、平均粒子径が50μm以上800μm以下の透明性を有する無機粉粒体(C)を用い、不飽和二重結合を有するモノマー(A)、不飽和二重結合を有するシランカップリング剤(B)を組み合わせることにより、耐摩耗性に優れ、かつ、透明性にも優れる成形体を得ることができるものである。
(A)成分としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート等のアルキル又はシクロアルキル(メタ)アクリレート;
イソボルニル(メタ)アクリレート等のイソボルニル基を有する重合性不飽和化合物;
アダマンチル(メタ)アクリレート等のアダマンチル基を有する重合性不飽和化合物;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族化合物;
パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート;フルオロオレフィン等のフッ素化アルキル基を有する重合性不飽和化合物;
マレイミド基等の光重合性官能基を有する重合性不飽和化合物;
N−ビニルピロリドン、エチレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル等のビニル化合物;
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、β−カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基を有する化合物;
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートとアミン類との付加物等の含窒素重合性不飽和化合物;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸のC2〜C8ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アリルアルコール、上記C2〜C8ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン変性体等の水酸基を有する(メタ)アクリレート;
分子末端が水酸基であるポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレート等の水酸基を有する重合性不飽和化合物;
分子末端がアルコキシ基であるポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレート;
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム塩、スルホエチルメタクリレート及びそのナトリウム塩やアンモニウム塩等のスルホン酸基を有する重合性不飽和化合物;
2−ヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4−(3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)ベンゾフェノン等のヒドロキシベンゾフェノン類とグリシジル(メタ)アクリレートとの付加反応生成物、あるいは2−(2´−ヒドロキシ−5´−メタクリロイルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール等の紫外線吸収性官能基を有する重合性不飽和化合物;
4−(メタ)アクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−(メタ)アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(メタ)アクリロイル−4−シアノ−4−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−クロトノイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−クロトノイル−4−クロトノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等の紫外線安定性重合性不飽和化合物;
アクロレイン、ダイアエトンアクリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレート、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等のカルボニル基を有する重合性不飽和化合物;
アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン等の1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物、
等が挙げられ、単独でもしくは2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明では特に、(A)成分として、メチルメタクリレートモノマーを含むことが、耐摩耗性、耐衝撃性、また、透明性に優れるため好ましい。メチルメタクリレートモノマーの混合量としては、(A)成分全量に対し、50重量%以上、さらには70重量%以上であることが好ましい。
また、(A)成分として、1分子中に少なくとも2個の重合性不飽和基を有する多ビニル化合物を含有することにより、より耐摩耗性、耐衝撃性を向上させることができる。
また、(A)成分として、相互に反応可能な反応性官能基を有する(A)成分を組み合わせることにより、耐衝撃性、耐摩耗性を向上させることもできる。官能基の組合せとしては、例えば、カルボキシル基とエポキシ基、カルボキシル基とカルボジイミド基、カルボキシル基とアジリジン基、カルボキシル基とオキサゾリン基、水酸基とイソシアネート基、カルボニル基とヒドラジド基、エポキシ基とアミノ基、カルボキシル基と金属イオン等が挙げられる。
不飽和二重結合を有さないモノマーを用いた場合、後述する(B)成分との反応性に劣る場合がある。
さらに本発明では、(A)成分に加えて、(A)成分のオリゴマー(以下、「(A´)成分」ともいう。)を含むことが好ましい。
このような(A´)成分を含むことにより、硬化を速める効果があり、優れた強度、硬度を有する成形体を速やかに製造することができる。また、組成物中においては、組成物の粘性等を調整する働きもあり、また、(C)成分の分散性の向上に寄与する成分でもある。
(A´)成分としては、特に2量体から100量体(好ましくは、2量体から50量体)であるオリゴマーを含むことが好ましい。
特に、(A´)成分としては、メチルメタクリレートモノマーのオリゴマーを含むことが、耐摩耗性、耐衝撃性、また、透明性に優れるため好ましい。メチルメタクリレートモノマーのオリゴマーの混合量としては、(A´)成分全量に対し、50重量%以上、さらには70重量%以上であることが好ましい。
なお、オリゴマーの分子量(重合度)は、質量分析計(Mass Spectrometer)により、測定することができる。
(B)成分としては、例えば、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルエチルジメトキシシラン、β−アクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、β−アクリロイルオキシエチルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジメチルメトキシシラン、β−メタクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、β−メタクリロイルオキシエチルメチルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリス−(ブタノンオキシム)シラン、ビニルオキシモシラン、ビニルトリス−(メチルエチルケトキシモ)シラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルエチルトリメトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、イソプロペニルトリメトキシシラン、イソプロペニルメチルジメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、5−ヘキセニルトリメトキシシラン、9−デセニルトリメトキシシラン、p−ビニルフェニルトリメトキシシラン(p−トリメトキシシリルスチレン)、p−ビニルフェニルトリエトキシシラン、p−ビニルフェニルトリイソプロポキシシラン、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、p−ビニルフェニルメチルジエトキシシラン、p−ビニルフェニルエチルジメトキシシラン、p−ビニルフェニルプロピルジメトキシシラン、p−ビニルフェニルフェニルジメトキシシラン、p−ビニルフェニルジメチルメトキシシラン、o−ビニルフェニルトリメトキシシラン、o−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、m−ビニルフェニルトリメトキシシラン、o−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、p−イソプロペニルフェニルトリメトキシシラン、p−イソプロペニルフェニルメチルジメトキシシラン、m−イソプロペニルフェニルトリメトキシシラン、m−イソプロペニルフェニルメチルジメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルプロピルビニルエーテル、11−トリメトキシシリルウンデカン酸ビニル等が挙げられる。
このような(B)成分は、組成物中においては、(C)成分の分散性の向上に寄与するとともに、重合後は、(A)成分と化学的に結合し、強靭な塗膜を形成することができる成分である。さらに(B)成分は、(A)成分の重合時の体積収縮に起因する(A)成分の重合体と(C)成分との界面の隙間の発生を防止する効果があり、透明性の低下を防止するとともに、より強度、硬度に優れ、耐摩耗性、耐衝撃性に優れた成形体を得ることができる。
(C)成分は、平均粒子径が50μm以上800μm以下(好ましくは、100μm以上500μm以下)の透明性を有する無機粉粒体であり、例えば、ガラス粉粒体、シリカ粉粒体等が挙げられ、本発明では特に、ガラス粉粒体が好ましく用いられる。
(C)成分の粒子径が50μm未満であれば、成形体が白く濁りやすく、透明性が損なわれる恐れがある。(C)成分の粒子径が800μm超であれば、組成物中に、安定に分散させておくことが難しく、得られる成形体の透明性、耐摩耗性、耐衝撃性に劣る場合がある。
また(C)成分の形状は、粒状、鱗片状等特に限定されない。
粒状の無機粉粒体は、成形体全面に均等に、耐摩耗性、耐衝撃性を付与させやすい効果がある。(C)成分が粒状の無機粉粒体である場合、平均粒子径は50μm以上500μm以下(さらには、100μm以上300μm以下)であることが好ましい。
また、鱗片状の無機粉粒体は、成形体に、耐熱性、耐摩耗性、耐衝撃性を付与するとともに、組成物の粘性を調整する効果がある。(C)成分が鱗片状の無機粉粒体である場合、平均粒子径が100μm以上800μm以下(さらには、150μm以上700μm以下)、平均厚みが1μm以上50μm以下(さらには、3μm以上30μm以下)であることが好ましい。
また本発明では、粒状の無機粉粒体と鱗片状の無機粉粒体とを併用することが好ましい。併用することにより、鱗片状の無機粉粒体が、粒状の無機粉粒体の分散安定性を向上させるはたらきがあり、より上記性能を発揮することができる。
なお、無機粉粒体の平均粒子径は、JIS Z 8801−1:2000に準拠した標準ふるいを使用して、ふるい分け試験を行い、測定した値である。
粒状の無機粉粒体と鱗片状の無機粉粒体を併用する場合、混合比率は特に限定されないが、重量比率にて、粒状の無機粉粒体:鱗片状の無機粉粒体が、99:1〜2:98(さらには、95:5〜10:90)であることが好ましい。
また(C)成分は、透明性を有するものであり、その光透過率が、10%以上、さらには20%以上のものを使用する。光透過率が、10%未満であれば、透明性が損なわれる恐れがある。
なお、光透過率とは、JIS K 7105−1981 5.5「光線透過率及び全光線反射率」に規定する測定法Aに準拠し、積分球式光線透過率測定装置を用いて測定した全光線透過率の値である。なお光透過率は、波長550nmで測定した値を用いる。
(D)成分としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサカルボニトリル、2、2'-アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩等のアゾ系開始剤、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、レドックス開始剤、光重合開始剤、反応性開始剤等が挙げられる。
さらに本発明では、上記成分に加えて、(E)メルカプト基を有するシランカップリング剤(以下、「(E)成分」ともいう。)を含むことが好ましい。
(E)成分を含むことによって、(C)成分の分散性の向上に寄与し、(A)成分の重合時の体積収縮に起因する(A)成分の重合体と(C)成分との界面の隙間発生を防止する効果があり、特に、(E)成分と(B)成分を併用することによって、より上記効果が得られ、透明性の低下を防止するとともに、より耐熱性に優れた成形体を得ることができる。
(E)成分としては、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、11−メルカプトウンデシルトリメトキシシラン、S−(オクタノイル)メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
その他、本発明の組成物には、通常用いられる添加剤を含むことができる。
添加剤としては、例えば、溶剤、界面活性剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、消泡剤、レベリング剤、たれ防止剤、分散剤、沈降防止剤、粘性調整剤、乾燥調整剤、繊維、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、抗菌剤、吸着剤、連鎖移動剤、重合禁止剤等が挙げられる。
また、本発明の効果を損なわない程度に、エポキシ化合物やウレタン化合物等の不飽和二重結合を有するモノマー、(B)成分、(E)成分以外のシランカップリング剤等が含まれていてもよい。
本発明組成物の混合量としては、
(A)成分100重量部に対し、
(B)成分3重量部以上80重量部以下(さらには5重量部以上60重量部以下、さらには5重量部以上40重量部以下)、
(C)成分20重量部以上250重量部以下(さらには25重量部以上150重量部以下、さらには30重量部以上80重量部以下)、
(D)成分0.1重量部以上5重量部以下(さらには0.5重量部以上3重量部以下)、
さらに、必要に応じ、(A´)成分1重量部以上50重量部以下(さらには5重量部以上30重量部以下)程度、(E)成分0.1重量部以上5重量部以下(さらには0.1重量部以上3重量部以下)程度で混合すればよい。
このような(A)成分〜(D)成分(必要に応じ、(A´)成分、(E)成分)を、適宜混合し、硬化させ、成形体を得ることができる。
例えば、予め(A)成分、(B)成分、(C)成分(必要に応じ、(A´)成分、(E)成分)の混合溶液を作製し、該混合溶液中に(D)成分を添加する等の手法により、(A)成分、(B)成分を重合させ、成形体を得ることができる。このような方法で、成形体を得る場合、重合温度は5℃〜30℃程度に設定すればよい。
本発明の組成物から得られる成形体は、耐衝撃性、耐摩耗性に優れ、透明性を有するものであり、特に、膜状、フィルム状の成形体を、各種基材の上に積層して使用することが好ましい。各種基材の上に積層することにより、耐衝撃性、耐摩耗性を付与することができるとともに、、基材の色彩等の美観性を維持することができるため、建築構造物における床、壁、屋根、浴室、キッチン等、その他、日用品、OA機器等の広範な用途に適用することができる。
基材としては、特に限定されないが、例えば、アルミ鋼板、亜鉛鋼板、ステンレス鋼板、銅鋼板等の金属鋼板、プラスチック板、押出成形板、陶磁器、ガラス、焼成タイル、磁器タイル、木材、コンクリート、モルタル、石膏ボード、繊維混入セメント板、珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、ALC板、サイディング板等が挙げられる。また、このような材料の表面は、材料自体の色相でもよいが、着色コーティング、着色メッキ等の通常知られる方法で着色していてもよい。
本発明組成物により得られる成形体は、主に、(A)成分の重合体と、(C)成分とからなるものであり、両者の屈折率等を適宜設定することにより、基材の意匠に奥行き感、深み感を与えることも可能である。
積層する方法としては、予め成形体を作製し、透明性の接着剤を用いて、基材に貼り付ける方法、基材の上に本発明の組成物を直接塗付積層する方法等が挙げられる。
透明性の接着剤を用いて貼り付ける方法では、上述した(A)成分、(B)成分、(C)成分、さらに、必要に応じ(A´)成分等を含むものが好ましく用いられる。
基材の上に直接塗付積層する方法では、刷毛、ローラー、スプレー、コーター、コテ等の塗装器具を用いて塗付することができ、1回塗り、複数回塗りにより形成することができる。
本発明組成物により得られる成形体は、特に限定されないが、厚みが50μm〜5mm(さらに100μm〜2mm、さらに300μm〜1mm)程度であることが好ましい。
成形体の光透過率は、厚みが0.5mmにおいて、10%以上、さらには20%以上が好ましい。
なお、光透過率とは、JIS K 7105−1981 5.5「光線透過率及び全光線反射率」に規定する測定法Aに準拠し、積分球式光線透過率測定装置を用いて測定した全光線透過率の値である。なお光透過率は、波長550nmで測定した値を用いる。
(実施例1)
表1に示す原料を用い、表2に示す配合にて、モノマーA、モノマーB、オリゴマーA、シランカップリング剤A、無機粉粒体A、無機粉粒体B、重合開始剤を混合した溶液を、型枠(100mm×100mm×1mm)に流し込み、厚さ0.5mmの成形体を製造した。
該成形体の光透過率は、27%であった。
次に、製造した成形体を、メタリック調の意匠性を有する基材(スレート板(100mm×100mm)の上にメタリック調塗料を塗付したもの)の上に、透明性を有するアクリル系接着剤を用いて、貼り付け、温度23度、相対湿度50%にて、24時間静置させ、試験体を作製した。
この試験体に対し、次の実験を行った。
<耐摩耗性試験>
耐摩耗性試験として、JIS K 5600−5−9に準拠して試験を行い、初期と磨耗後の△L値を測定した。(△L=L(試験後)−L(初期))結果は、表2に示す。
なお、△L値は、色彩色差計「CR−400」(ミノルタ株式会社製)を用いて測定した値である。
<耐衝撃性試験>
耐衝撃性試験として、JIS K 5600−5−3、3.3、デュポン式落球試験に準拠して試験を行い、試験体表面の状態を目視にて評価した。評価は次の通りである。結果は、表2に示す。
5:異常なし
4:ほとんど異常なし
3:一部分に割れ、剥がれがみられた。
2:大部分に割れ、剥がれがみられた。
1:全面に割れ、剥がれがみられた。
<鉛筆硬度試験>
鉛筆硬度試験として、JIS K 5600−5−4に準拠して試験を行った。なお、1000gの荷重を与えるように試験機を設定した。結果は、表2に示す。
<意匠性評価>
試験体の表面を目視にて観察し、成形体積層前後での、意匠性の変化等を評価した。評価は次の通りである。結果は表2に示す。
5:白化しておらず、成形体積層前の意匠性が損なわれておらず、優れた意匠性を有していた。
4:ほとんど白化しておらず、成形体積層前の意匠性が損なわれておらず、良好な意匠性を有していた。
3:一部白化がみられたが、成形体積層前の意匠性は、ほとんど損なわれていなかった。
2:白化がみられ、成形体積層前の意匠性が、一部損なわれていた。
1:白化がみられ、成形体積層前の意匠性が、完全に損なわれていた。
<耐熱性評価>
試験体を100℃雰囲気下に1時間放置し、初期の60度光沢値と加熱後の60度光沢値との差等を評価した。評価は次の通りである。結果は表2に示す。
10:初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦10
9:10<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦15
8:15<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦20
7:20<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦30
6:30<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦40
5:40<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦50
4:50<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦60
3:60<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦70
2:70<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値≦80
1:80<初期の60度光沢値−加熱後の60度光沢値
<耐久性評価>
試験体を100℃雰囲気下に18時間放置し、試験体表面の白化状態を目視で評価した。評価は次の通りである。結果は表2に示す。
◎:白化しておらず、成形体積層前の意匠性が全く損なわれておらず、優れた意匠性を有していた。
○:ほとんど白化しておらず、成形体積層前の意匠性が損なわれておらず、良好な意匠性を有していた。
△:一部白化がみられ、成形体積層前の意匠性が一部損なわれていた。
×:白化がみられ、成形体積層前の意匠性が、損なわれていた。
(実施例2〜12)
表2に示す配合以外は、実施例1と同様の方法で、試験体を作製した。
この試験体に対し、実施例1と同様の試験を行った。結果は、表2に示す。
(比較例1〜10)
表3に示す配合以外は、実施例1と同様の方法で、試験体を作製した。
この試験体に対し、実施例1と同様の試験を行った。結果は、表3に示す。
Figure 0005478848
Figure 0005478848
Figure 0005478848

Claims (6)

  1. (A)不飽和二重結合を有するモノマー((B)成分は除く。)、
    (B)不飽和二重結合を有するシランカップリング剤、
    (C)平均粒子径が50μm以上800μm以下、光透過率が10%以上である透明性を有する無機粉粒体、
    (D)重合開始剤、
    を含有し、
    前記(A)成分が、メチルメタクリレートモノマーを50重量%以上含むものであることを特徴とする硬化性組成物。
  2. さらに、(A´)(A)成分のオリゴマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. (A´)成分が、メチルメタクリレートモノマーのオリゴマーを50重量%以上含むものであることを特徴とする請求項2に記載の硬化性組成物。
  4. (C)成分が、ガラス粉粒体であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の硬化性組成物。
  5. さらに、(E)メルカプト基を有するシランカップリング剤を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の硬化性組成物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の硬化性組成物から得られる成形体。
JP2008171663A 2008-03-17 2008-06-30 硬化性組成物およびその成形体 Expired - Fee Related JP5478848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171663A JP5478848B2 (ja) 2008-03-17 2008-06-30 硬化性組成物およびその成形体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008067764 2008-03-17
JP2008067764 2008-03-17
JP2008171663A JP5478848B2 (ja) 2008-03-17 2008-06-30 硬化性組成物およびその成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009256560A JP2009256560A (ja) 2009-11-05
JP5478848B2 true JP5478848B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=41384395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008171663A Expired - Fee Related JP5478848B2 (ja) 2008-03-17 2008-06-30 硬化性組成物およびその成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5478848B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MY157850A (en) * 2010-03-15 2016-07-29 Bec Co Ltd Plate-like cured product
KR20130091593A (ko) * 2012-02-08 2013-08-19 (주)석경에이티 투명성이 양호한 실리카 미립자와 아크릴 폴리머의 하이브리드 수지 및 이를 이용한 자외선 경화용 조성물
JP6310730B2 (ja) * 2014-03-05 2018-04-11 株式会社日立産機システム エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた電力機器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5134294A (ja) * 1974-09-17 1976-03-23 Kogyo Gijutsuin Jukihorimaaogurafutoketsugoshitamukibutsushitsu no seizohoho
JPS5837322B2 (ja) * 1980-08-26 1983-08-16 横浜ゴム株式会社 紫外線硬化性樹脂組成物
JPS61271302A (ja) * 1985-05-24 1986-12-01 Asahi Chem Ind Co Ltd 鋳込み重合方法
JP2643463B2 (ja) * 1989-07-25 1997-08-20 日立化成工業株式会社 フレークライニング組成物
JP2809022B2 (ja) * 1992-12-10 1998-10-08 ヤマハ株式会社 斑状模様を有する人工石
JP2002104857A (ja) * 2000-09-26 2002-04-10 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石の製造方法
JP2003159967A (ja) * 2001-11-28 2003-06-03 Hitachi Ltd 車両用制御装置,車両の制御方法,車両の動力伝達装置
JP4019806B2 (ja) * 2002-06-12 2007-12-12 大日本インキ化学工業株式会社 活性エネルギー線硬化性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009256560A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4499896B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステル系樹脂組成物
JP2009510179A (ja) 水系硬化性樹脂組成物
JP6900310B2 (ja) 塗料用樹脂エマルション及びその製造方法
WO2017047749A1 (ja) 塗料用樹脂エマルション
JP5478848B2 (ja) 硬化性組成物およびその成形体
JP5089114B2 (ja) 水性樹脂組成物、及びその製造方法、並びに水性塗料組成物
JP5379355B2 (ja) 水性被覆材
JP6747839B2 (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP2008007595A (ja) 硬化性樹脂組成物および被覆材
JP6725283B2 (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP2007131761A (ja) 水性塗料組成物およびこれから得られる塗膜
JP2002188041A (ja) 塗料組成物
JP6697919B2 (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP6152720B2 (ja) フッ素系グラフト共重合体及びこれを用いたコーティング剤
JP5566442B2 (ja) 水性樹脂組成物、及びその製造方法、並びに水性塗料組成物
JP4727931B2 (ja) 上塗り塗料組成物
JP2010138256A (ja) エマルションの製造方法、及び水性被覆材
JP6102972B2 (ja) エマルションの製造方法、及び水性被覆材の製造方法
JP5379354B2 (ja) 塗料用樹脂組成物の製造方法及び該塗料用樹脂組成物を含有する塗料
JP6656046B2 (ja) ひび割れ補修用シーラー用樹脂組成物
JP4856389B2 (ja) 水性被覆組成物
JP6839311B2 (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP6925150B2 (ja) 樹脂エマルション
JP6918082B2 (ja) シーラー用水性樹脂組成物
JP7382696B2 (ja) 塗料用樹脂エマルション

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5478848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees