JP5477761B2 - 厨房家具 - Google Patents
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Description
また、グリル庫内が狭くて、背の高いまたは大きな食材を一度に調理できないという不満や、グリル庫内が狭いので上記のお手入れがしづらいという不満がある。
グリル部とからなる調理器具と、
前記調理器具を支持するキャビネットを備えた厨房家具において、
前記キャビネット内部の奥側端部に、ガス配管などをしまう配管スペースを有する収納部を備え、
前記電磁調理器は加熱部と機構部を備え、
前記機構部を前記配管スペース内に設置したことを特徴とする厨房家具を提供する。
電磁式コンロ及びロースターの機構部を加熱部と別体として、配管スペース内に備えることによって、グリルの容積を拡大することができるようになる。
また、機構部に含まれる制御部が故障した際、従来は電磁式コンロと、ロースターをフロアキャビネットから取り外し、解体しなければならなかったのに対し、本発明では機構部のみを入替ればよく、故障時の交換も簡単になる。
グリルの清掃性を良くするためにはグリルの内部に複雑に配置された加熱部を隠蔽することが必要である。グリルの内壁にロースターの加熱部を埋め込むことで、グリルの内部に複雑に配置されたロースターの加熱部を隠蔽しグリルの内壁をフラットにすることで、グリルの清掃性を良くすることができる。しかしながら、その分グリルの容量が小さくなってしまう。そこで、前記電磁式コンロとロースターの機構部を加熱部と別体としてフロアキャビネット内の配管スペースに備えることで、グリルを本体ケースの幅いっぱいで設計できるようになり、グリルの内壁にロースターの加熱部を埋め込んでも、グリルの容積を低減させないか、むしろ増大させることが可能となる。
背の高く大きな食材を調理するにはグリル本体ケースの幅の制約から、調理機器容積の中でグリル部が占める容積を80%以上にすることが必要である。しかしながら、現状のグリルでは制御部、電源部の機構部があるため、調理機器容積の中でのグリル部が占める容積を70%以上にすることは不可能である。そこで、ロースターと前記電磁式コンロの機構部を別体として配管スペース内に備えることで、ロースターの加熱部、専用制御部を本体ケース内に設置しても調理機器容積の中でグリル部が占める容積を80%以上にすることが可能である。
前記のように前記グリル部内の複雑に配置されたヒーターを隠蔽することやグリル部内を広くすることは清掃性向上にとって有効であるが、さらに清掃性を向上させるためにグリル部内をガラスコーティングすることで、グリル部内に付着した汚れが比較的簡単に除去できるようになり、お手入れが楽になる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における厨房家具の縦断面側面概略図である。
図2は、現状のIH調理機器の概略図である。現状のIH調理機器は、本体ケース4の中にIHヒーター1、グリル部としてロースター2、制御部と電源部からなる機構部3がビルトインされている。本体ケースは上面にトッププレート5を備えており、グリル部の前面は開閉するグリルドア7が設けられている。また、このIH調理機器はトッププレート5とキッチンカウンター9が略面一になるようにして、コンロ用フロアキャビネット8に備え付けられている。現状のIH調理機器は、機構部3をいかに小さく作るかでロースター2の大容積化をしてきた。現状のグリル部ロースター2は機構部3に使用される基板の集積化により、大容量化されてきたが、それにも限界があり、これ以上大幅に大容量化することは不可能である。
図1は本体ケースから外に出した機構部3をコンロ用フロアキャビネット8の配管スペース12に設置している図である。コンロ用フロアキャビネット8には通常、ガス配管などをしまう配管スペース12があり、コンロ用フロアキャビネット8の空きスペースになっているのでそのスペースを収納部として活用する。このとき、機構部3を配管スペースに納めやすいように薄型の金属ケースに納め、コンロ用フロアキャビネット8の壁面に固定することが好ましいが、必ずしもこの限りではない。また、機構部3とIH本体4はハーネスなどのコネクタで接続するのが簡便で使い勝手もよくなるが、機構部3が適切に動作するのであればその他の接続方法を使用してもかまわない。
なお、通常のコンロ用フロアキャビネット8の配管スペース12は奥行きで100mm程度であるが、機構部3の厚さはそれよりも薄い必要が有り、さらにできるだけ薄い方が好ましい。大きさもコンロ用フロアキャビネット8の配管スペースに納まれば問題ないが、できるだけ小さい方が好ましい。
図3のように、制御部と電源部からなる機構部3を本体ケース4から外に出すことでスペースが空くので、後述するようにグリル部を広げ、ロースター2の使い勝手を向上させることが出来る。
図4は、グリル部に設けられたロースター2の壁内にヒーター15が埋め込まれていることを示した図である。
機構部3を本体ケース4外部に取り出し、コンロ用フロアキャビネット8内に収納することによって、図5のようにグリル部に設けられたロースター2を本体ケース4の幅と略同幅まで拡大できるようになったとは言え、ロースター2庫内の複雑に配置されたヒーター15は現状のままであり、ロースター2庫内の清掃性の悪さはあまり改善されていない。
そこで、図4のように、機構部3を本体ケース4外部に取り出し、コンロ用フロアキャビネット8内に収納することによって空いたスペースを利用してヒーター15を壁内に埋め込むことで、ロースター2庫内をフラットにすることができ、清掃性を向上させることが可能となる。
ヒーター15を壁内に埋め込んだ場合、壁面材はヒーター15の熱を伝えやすくするため、ガラスやホーローなどが好ましい。また、他にロースター2の壁面にヒーター15を埋め込む方法として、例えば、面状発熱体、板状発熱体でロースター2の壁面を構成する方法もある。
また、ロースター2の内部にはグリル焼き網16などを適宜設置しても良い。
図5は、本発明の第3の実施の形態における図である。
背の高く大きな食材を調理するには本体ケース4の幅の制約から、調理機器容積の中でロースター2庫内が占める容積を80%以上にすることが必要である。しかしながら、現状のロースター2では制御部、電源部の機構部があるため、調理機器容積の中でのロースター2庫内が占める容積を70%以上にすることは不可能である。そこで、前記電磁調理器1とロースター2の制御部と電源部からなるロースターの機構部17を別体として、コンロ用フロアキビネット8の配管スペース12に備えることで、電子レンジ14の専用制御部やロースター2の加熱部、専用制御部を本体ケース4内に設置しても調理機器容積の中ではロースター2庫内が占める容積を80%以上にすることは可能である。
前記のようにロースターの機構部17を別体として、コンロ用フロアキャビネット8の配管スペース12に備えることで、図7のようにロースター2庫を本体ケース4の幅いっぱいに設計できるようになる。これにより、魚料理などの場合、一度に調理できる量が増え、また、大きなピザなどの食材も調理することが可能となる。
図6は、前記の実施の形態3のロースター2庫内表面にガラスコーティング19が施されていることを示した図である。ガラスコーティング19を施すことによって、庫内に付着した汚れを比較的簡単に除去でき、お手入れがさらに楽になる。
ガラスコーティング19として、前記のホーローでの被覆や、ガラスコーティング、セラミックコーティングなど無機系コーティング材で被覆してもよい。被覆方法は例えばディッピング法、スピンコート法、スプレー法、印刷法、フローコート法、ロールコート法並びにこれらの併用等、既知の塗布手段を適宜採用することができる。焼成温度はホーローの場合、500〜900℃が好ましいが、ガラスコーティング、セラミックコーティングなど無機系コーティング材ではもっと低温(300℃〜常温)で乾燥させることも可能である。
図7は、前記の実施の形態3のロースター2庫内表面にジルコニアコーティング20が施されていることを示した図である。ジルコニアコーティング20は魚焼きなどによる焦げ付き抑制に優れており、庫内に汚れの固着するのを防ぎ、さらに、お手入れが楽になる。ジルコニアコーティング20としては、酸化ジルコニウムを含むホーローコーティングを施す方法がある。ただし、焼成温度はアルカリ酸化物量を多くしても500℃以上は必要である。他に、酸化ジルコニウム粒子を含むコーティングを施す方法がある。グリル庫内温度は特にロースターの場合には250℃以上に達するため、有機系コーティング剤では耐熱性が不充分なため、耐熱性に優れた無機系コーティング剤の使用が好ましい。酸化ジルコニウム粒子を含む無機系コーティングの乾燥温度は比較的低温(300℃〜常温)で乾燥・硬化させることが可能である。
ジルコニアコーティング20の被覆方法は例えばディッピング法、スピンコート法、スプレー法、印刷法、フローコート法、ロールコート法並びにこれらの併用等、既知の塗布手段を適宜採用することができる。
2…ロースター
3…機構部
4…IH本体ケース
5…トッププレート
6…前面パネル
7…グリルドア
8…コンロ用フロアキャビネット
9…キッチンカウンター
10…ハーネス(コネクタ接続)
11…電源プラグ
12…配管スペース
15…ロースターヒーター部
16…グリル焼き網
17…ロースター機構部
19…ガラスコーティング
20…ジルコニアコーティング
Claims (6)
- 電磁調理器と、
グリル部とからなる調理器具と、
前記調理器具を支持するキャビネットを備えた厨房家具において、
前記キャビネット内部の奥側端部に、ガス配管などをしまう配管スペースを有する収納部を備え、
前記電磁調理器は加熱部と機構部を備え、
前記機構部を前記配管スペース内に設置したことを特徴とする厨房家具。 - 前記グリル部にはロースターが設けられ、
前記ロースターは加熱部と機構部を備えており、
前記機構部を前記配管スペース内に設置したことを特徴とする請求項1に記載の厨房家具。 - 前記グリル部の壁内に前記ロースターの加熱部が埋め込まれていることを特徴とする請求項2に記載の厨房家具。
- 前記グリル部の内容量が前記調理器具の全体積の80%以上を占めることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の厨房家具。
- 前記グリル部の内壁がガラスコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の厨房家具。
- 前記グリル部の内壁がジルコニアコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の厨房家具。
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