JP5475346B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、トレッド部に複数のベルト層からなるベルト部を備えた空気入りラジアルタイヤに関し、特にベルト部の耐セパレーション性等に関する耐久性を向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤ、特にトラックやバス等の重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、一般にスチールコードからなる3層以上のベルト層が設けられ、これらの複数層の中にはタイヤ赤道面に対して互いのスチールコードが反対方向に傾斜するように交差積層された少なくとも1組の交差ベルト層が設けられており、この交差ベルト層によってベルトの面に沿った変形に対する横剛性や面内曲げ剛性を確保することとしている。
ところで、近年、環境性能の重要性が増してきており、トラックやバス等の大型車両に使用される重荷重用のタイヤにあっては、長距離走行や長期間使用に耐え得る耐久性能の要求が高まっている。
乗用車用の空気入りタイヤに比べて非常に高い内圧、荷重の下で使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、走行に伴うトレッド部の形状変化を抑制すること、すなわち、ベルトの剛性を高めてタイヤの走行成長を抑制することが耐久性能に大きく影響することが知られている。
その一方で、ベルト部の剛性を高めるためにスチールコードの打ち込み本数を単に増大させると、隣接するスチールコード同士の間隔が小さくなり、一旦ベルト層の端面に露出したコード端からゴム亀裂が発生すると、かかるゴム亀裂が隣接するスチールコードのコード端に連鎖的に進展し易く、耐ベルトエンドセパレーション性が悪化する傾向にある。
このようなベルトエンドセパレーション等の故障を防止するため、特許文献1では、交差ベルト層のうち幅が広い方のベルト層におけるスチールコードの単位幅当たりの打ち込み本数を幅が狭い方のそれよりも大きくすることにより、ベルトエンドセパレーションの抑制と走行成長の抑制とを両立する発明が提案されている。
また、特許文献2には、交差ベルト層のうち径方向内側にあるベルト層のスチールコードの単位幅当たりの打ち込み本数を径方向外側にあるベルト層のそれよりも大きくし、スチールコードのコード端同士の間隔を広げることにより、コード端にゴム亀裂が発生した場合にベルトエンドセパレーションへと進展する時間を稼ぎ、ベルトの耐久性を向上させる発明が提案されている。
特開平7−101207号公報 特開平7−156610号公報
しかしながら、上述したような近年の環境性能の重要性やタイヤ断面の扁平化によって走行時におけるベルト部への入力が増大しつつある状況を考慮すれば、ベルト部の更なる耐久性向上が強く求められている。一方、上記従来技術は、スチールコードの単位幅当たりの打ち込み本数に着目したものであるから、更なるベルト部の耐久性向上のためには、スチールコードを太径としなければならず、この場合タイヤ重量の増大や省資源化に反する結果となる。
それ故この発明は、ベルト部構造の適正化を測ることにより、タイヤ重量を増大させることなく、走行成長を抑制するとともにベルトエンドセパレーションを抑制してベルト部の耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤを提供することをその目的とする。
前記課題を解決するため、この発明に係る空気入りラジアルタイヤは、一対のビード部間でトロイド状に延びるカーカスと、前記カーカスの外周側に配置されたベルトと、を備え、前記ベルトが、少なくとも1本のスチールコードから構成される補強素子を複数本平行に配列しゴム引きしたベルト層の複数層からなると共に、前記ベルト層の隣接する少なくとも2層を、それぞれの補強素子がタイヤ赤道面に対して反対方向に傾斜するよう交差積層して交差ベルト層を形成した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向内側のベルト層における補強素子の間隔をDin(mm)、該ベルト層の50mm幅あたりの補強素子のタイヤ幅方向断面における総面積をSin(mm)とし、前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向外側のベルト層における補強素子の間隔をDout(mm)、該ベルト層の50mm幅あたりの補強素子のタイヤ幅方向断面における総面積をSout(mm)としたとき、3.0≧Dout/Din≧1.2、Din≧0.3mm、かつ、30mm≧Sin+Sout≧25mmを満たすことを特徴とするものである。
この発明の空気入りラジアルタイヤにあっては、3.0≧Dout/Din≧1.2、Din≧0.3mmとしたことから、交差ベルト層のうち路面に近く路面からの入力を多く受ける径方向外側のベルト層の補強素子の間隔が大きくなり、補強素子端とゴムとの間に生じ得る剥離が隣接する補強素子端の剥離へとつながる時間が遅くなる。また、交差ベルト層のうち径方向内側に位置し高い張力を負担することとなるベルト層の補強素子の間隔が小さくなり、ベルトの剛性が効果的に高まる。そしてこのとき、30mm≧Sin+Sout≧25mmの関係を満たすことにより所定のベルト剛性が得られ走行成長の抑制がされるとともにタイヤ重量の増大が抑制される。
したがって、この発明の空気入りラジアルタイヤによれば、上記作用が相まってタイヤ重量を増大させることなく、走行成長を抑制するとともにベルトエンドセパレーションを抑制してベルト部の耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤを提供することができる。
なお、この発明の空気入りラジアルタイヤにあっては、交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類と、径方向内側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類が相互に同一であることが好ましい。
または、この発明の空気入りラジアルタイヤにあっては、交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類と、径方向内側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類が相互に異なることが好ましい。
また、この発明の空気入りラジアルタイヤにあっては、交差ベルト層のうち、タイヤ径方向外側のベルト層にて、補強素子は、互いに接して配置された2本以上のスチールコードからなることが好ましく、交差ベルト層のうち、タイヤ径方向内側のベルト層にて、補強素子は、互いに接して配置された2本以上のスチールコードからなることが好ましい。
しかも、この発明の空気入りラジアルタイヤにあっては、上記Sinと上記Soutとを同一の値とすることが好ましい。
この発明によれば、タイヤ重量を増大させることなく、走行成長を抑制するとともにベルトエンドセパレーションを抑制してベルト部の耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤを提供することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤを示す幅方向断面図である。 この発明に適用される交差ベルト層の一例を示す幅方向断面図である。 この発明に適用される交差ベルト層の他の例を示す幅方向断面図である。 この発明に適用される交差ベルト層の他の例を示す幅方向断面図である。 この発明の他の実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤを示す幅方向断面図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ここに図1は、この発明の実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤ(以下、単に「タイヤ」という)を示す幅方向断面図であり、図2は、この発明に適用される交差ベルト層の一例を示す幅方向断面図である。
図1に示すように、このタイヤ1は、トレッド部2と、その両側から径方向内側に向けて連なる一対のサイドウォール部3及びビード部4とを備える。またこのタイヤ1は、ビード部4のビードコア5に両端部が係止されるとともに、これらビードコア5、5間でトロイド状に延びるラジアル配列のカーカス6と、該カーカス6の外周側に配置されてトレッド部2を強化するベルト7とを備える。この例では、ベルト7は、平行配列された補強素子8(図2参照)をゴム引きしてなる3層のベルト層(カーカス側から第1ベルト層7a、第2ベルト層7b、第3ベルト層7c)を有し、ベルト層7a〜7cのうちの少なくとも2層、図1では、2層のベルト層7b、7cによって、それらの補強素子8がタイヤ赤道面CLに対して互いに反対方向に傾斜して交差するよう積層して交差ベルト層を構成したものである。この実施形態では、ベルト層の補強素子は何れも、複数本のフィラメント10を撚って形成した1本のスチールコード9からなる。なお、交差ベルト層は、ベルト層7aとベルト層7bで形成しても良いことは言うまでもない。
そして、この発明上の構成上の特徴は、ベルト構造の適正化を図ること、すなわち、図2に示すように、交差ベルト層のうち、タイヤ径方向内側のベルト層7bにおける補強素子8の間隔をDin(mm)、該ベルト層7bの50mm幅あたりの補強素子のタイヤ幅方向断面における総面積をSin(mm)とし、交差ベルト層のうち、タイヤ径方向外側のベルト層7cにおける補強素子8の間隔をDout(mm)、該ベルト層7cの50mm幅あたりの補強素子8のタイヤ幅方向断面における総面積をSout(mm)としたとき、3.0≧Dout/Din≧1.2、Din≧0.3mm、かつ、30mm≧Sin+Sout≧25mm、を満たすようにすることにある。なお、Dout及びDinには、ベルト層7b、7cを50mm以上の範囲に亘って測定したときの平均値を用いるものとし、Sin+Soutには、補強素子8一本あたりの断面積に、ベルト層7b、7cの50mm幅当たりの打ち込み本数を掛け合わせることで算出したものを用いる。
本願発明者は、交差ベルト層がタイヤの中で剛性を発揮するメカニズムと、ベルトエンドセパレーションが発生するメカニズムを鋭意研究したところ、以下の知見を得た。すなわち、タイヤ中では交差ベルト層をなす2層間で張力負担割合が異なり、詳細には、ベルト層の幅に拘らず、タイヤ径方向内側に位置するベルト層7bの方が、タイヤ径方向外側に位置するベルト層7cよりも高い張力を負担することとなる。したがって、ベルトの剛性を高めるためには、径方向内側のベルト層の剛性を高めることが有用となる。
一方、タイヤの走行に伴って交差ベルト層に繰り返し付加される入力は、路面に対してより近く位置する径方向外側のベルト層7cに集中する。したがって、ベルト端に集中する歪みを低減しコード端から発生するゴム亀裂を抑制するには、径方向外側のベルト層7cの補強素子8の間隔Doutを広げることが有用となる。
そして、本願発明者は上記知見に基づき更なる実験、検討を重ねた結果、上記構成を採用することによって、タイヤ重量の増大を増大させることなく、走行成長の抑制及びベルトエンドセパレーションの抑制に成功した。つまり、3.0≧Dout/Din≧1.2、Din≧0.3mmとすることにより、交差ベルト層のうち路面に近く路面からの入力を多く受ける径方向外側のベルト層7cの補強素子8の間隔Doutが大きくなり、補強素子8の端とゴムとの間に生じ得る剥離が隣接する補強素子8の端の剥離へとつながる時間を遅延させることができ、また、交差ベルト層のうち径方向内側に位置し高い張力を負担することとなるベルト層7bの補強素子8の間隔Dinが小さくなり、ベルト7の剛性を効果的に高めることができる。そしてこのとき、30mm≧Sin+Sout≧25mmの関係を満たすようにすることで所要のベルト剛性が確保され走行成長を抑制できるとともにタイヤ重量の増大を抑制できる。
しがたって、上記構成のタイヤによれば、タイヤ重量を増大させることなく、走行成長を抑制するとともにベルトエンドセパレーションを抑制してベルト部の耐久性の向上したタイヤを提供することができる。ここで、この発明において、上記Sinの値と上記Soutの値とを同一とすることが好ましく、これによれば、カレンダー工程で処理するスチールコードの本数が等しくなるため、整列用のコムロールのみを変更することで径方向内側と外側のベルトトリートの製造が可能であり、生産効率上有利となる。
なお、上記Dout/Dinの値が1.2未満である場合には、ベルトエンドセパレーションの抑制効果が十分ではなく、3.0を超える場合には、交差ベルト層を形成する2層のベルト層7b、7cの非対称性の影響が顕著となり、入力時にねじれ変形が生じやすくなるため好ましくない。また、上記Dinの値が0.30mm未満となると、径方向内側のベルト層7bの補強素子8の端同士の間隔が狭くなり過ぎる結果、ベルトエンドセパレーションが発生し易くなるため好ましくない。さらに、上記Sin+Soutの値が30mmを超えると、補強素子8の使用量の増加によるベルト重量の増大が問題となるため好ましくなく、一方25mmの未満の場合には、ベルト剛性が不十分となり走行成長が増大するおそれがあるから好ましくない。
次いで、この発明に好適な補強素子及びその配置について説明する。ここに図3(a)、(b)は、この発明に適用される交差ベルト層の一例をそれぞれ示す幅方向断面図である。
図3(a)に示す例は、交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層7cの補強素子8を構成するスチールコード9の種類(フィラメント10の径、本数、撚り形式等)と、径方向内側のベルト層7bの補強素子8を構成するスチールコード9の種類を同一とし、かつ、径方向外側のベルト層7cにおける補強素子8を、互いに接して配置された2本のスチールコード9、9の束として構成したものである。
図3(b)に示す例は、交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層7cの補強素子8を構成するスチールコード9の種類(フィラメント10の径、本数、撚り形式等)と、径方向内側のベルト層7bの補強素子8を構成するスチールコード9の種類を同一とし、かつ、径方向外側のベルト層7cにおける補強素子8を、互いに接して配置された3本のスチールコード9、9、9の束として構成するとともに、径方向内側のベルト層7bにおける補強素子8を、互いに接して配置された2本のスチールコード9、9の束として構成したものである。このように、補強素子8をスチールコード9の束として構成することにより、隣接する補強素子8、8間の距離Din、Doutを大きく設定できるので、補強素子8の端でゴム亀裂が発生したとしても、ゴム亀裂が隣接する補強素子8の端につながるのを阻止することができる。また、同一のスチールコード9を用いることにより、カレンダー工程におけるスチールコードの切り替え作業を最小限に抑えることが可能である。
図4(a)〜(c)に示す例は、交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層7cの補強素子8を構成するスチールコード9の種類(フィラメント10の径、本数、撚り形式等)と、径方向内側のベルト層7bの補強素子8を構成するスチールコード9の種類とを互いに異ならせたものである。例えば図4(a)では、ベルト層7cのスチールコード9のフィラメント10の径は、ベルト層7bのスチールコード9のフィラメント10の径よりも小径である。図4(b)は、径方向外側のベルト層7cにおける補強素子8を、互いに接して配置された2本のスチールコード9、9の束として構成したものである。図4(c)では、径方向外側のベルト層7cにおける補強素子8を、3本のスチールコード9、9、9の束として構成し、径方向内側のベルト層7bにおける補強素子8を1本のフィラメントからなるスチールコードで構成したものである。このように異種のスチールコードを用いることにより、径方向内側のベルト層7bと径方向外側のベルト層7cの機能をそれぞれ効率よく向上することができる。例えば剛性が必要とされる径方向内側のベルト層には、引張剛性の高い大径のスチールコードを適用し、耐ベルトエンドセパレーション性が必要とされる径方向内側のベルト層には、コード端から発生する初期のゴム亀裂を抑制するために、小径のスチールコードを適用することなどが可能となる。
次に、この発明に従うタイヤ(実施例のタイヤ)、従来例に従うタイヤ(従来例のタイヤ)及び比較としてのタイヤ(比較例のタイヤ)を複数本それぞれ試作し、各種性能評価を行ったので以下説明する。
各試作タイヤはいずれも、タイヤサイズが11R22.5 14PRであり、図5に示すベルト構造を備える。ベルト7は、平行に配列された補強素子8をゴムコーティングしてなる4層のベルト層(カーカス側から第1ベルト層7a、第2ベルト層7b、第3ベルト層7c、第4ベルト層7d)からなり、第2ベルト層7b及び第3ベルト層7cにて、互いの補強素子8がタイヤ赤道面CLに対して反対方向に傾斜するように交差積層し、交差ベルト層を形成している。交差ベルト層を構成する第2ベルト層7b及び第3ベルト層7cの補強素子8の条件を表1、2に示すように様々に変えて実施例1〜のタイヤ、従来例のタイヤ、比較例1〜8のタイヤとした。
第1ベルト層:傾斜方向(右上がり)、傾斜角度(38度)、幅(170mm)
第2ベルト層:傾斜方向(右上がり)、傾斜角度(72度)幅(200mm)
第3ベルト層:傾斜方向(左上がり)、傾斜角度(72度)幅(180mm)
第4ベルト層:傾斜方向(左上がり)、傾斜角度(72度)幅(90mm)
(性能評価)
上記各試作タイヤについて、サイズ8.25インチのリムに組み付け、内圧700kPa(相対圧)として以下の試験を行って性能を評価した。
(1)ベルト重量
上記各試作タイヤを解剖して交差ベルト層を100mm×500mmの大きさに切り出し、重量を測定した。その判定結果を表1、2に示す。判定結果は、従来例よりも重量が減少しているものを記号「○」、実質同一のものを記号「△」、逆に増大しているものを記号「×」として示したものである。
(2)耐走行成長性
上記各試作タイヤに、3000kgfの荷重を負荷し、ドラム試験機にて5000km走行させ、新品時からの外周長の変化量を測定した。外周長は、タイヤの両ショルダー部とセンター部の3箇所にて測定した。その判定結果を表1、2に示す。判定結果は、従来例よりも10%以上変化量を抑制しているものを記号「○」、実質同一量変化しているものを記号「△」、逆に変化量が増大しているものを記号「×」として示したものである。
(3)耐ベルトエンドセパレーション性(耐BES性)
上記各試作タイヤのトレッド部をバフ後、トラム試験機に取り付け、3000kgfの荷重、0.5Gのサイドフォースを断続的に与え、12時間走行させた。走行後にタイヤを解剖し、補強素子端の先端の亀裂が隣接する補強素子端の亀裂とつながっている割合を周方向に測定した。その判定結果を表1、2に示す。判定結果は、従来例よりも亀裂のつながっている割合が20%以上抑制されているものを記号「○」、実質同一割合亀裂がつながっているものを記号「△」、逆に亀裂のつながり割合が増大しているものを記号「×」として示したものである。
Figure 0005475346
Figure 0005475346
上記表1、2に示す判定結果から、実施例1〜のタイヤは、従来例のタイヤと比較して、ベルト重量、耐走行成長性及び耐ベルトエンドセパレーション性の何れにおいても優れていることが明らかである。
この発明により、タイヤ重量を増大させることなく、走行成長を抑制するとともにベルトエンドセパレーションを抑制してベルト部の耐久性の向上した空気入りラジアルタイヤを提供することが可能となった。
1 タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト
7a〜7d ベルト層
8 補強素子
9 スチールコード
10 フィラメント

Claims (6)

  1. 一対のビード部間でトロイド状に延びるカーカスと、前記カーカスの外周側に配置されたベルトと、を備え、
    前記ベルトが、少なくとも1本のスチールコードから構成される補強素子を複数本平行に配列しゴム引きしたベルト層の複数層からなると共に、前記ベルト層の隣接する少なくとも2層を、それぞれの補強素子がタイヤ赤道面に対して反対方向に傾斜するよう交差積層して交差ベルト層を形成した空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向内側のベルト層における補強素子の間隔をDin(mm)、該ベルト層の50mm幅あたりの補強素子のタイヤ幅方向断面における総面積をSin(mm)とし、
    前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向外側のベルト層における補強素子の間隔をDout(mm)、該ベルト層の50mm幅あたりの補強素子のタイヤ幅方向断面における総面積をSout(mm)としたとき、
    3.0≧Dout/Din≧1.2、
    in≧0.3mm、かつ、
    30mm≧Sin+Sout≧25mm
    を満たすことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類と、径方向内側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類が相互に同一である、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記交差ベルト層にて、径方向外側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類と、径方向内側のベルト層の補強素子を構成するスチールコードの種類が相互に異なる、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向外側のベルト層にて、前記補強素子は、互いに接して配置された2本以上のスチールコードからなる、請求項1〜3の何れか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記交差ベルト層のうち、タイヤ径方向内側のベルト層にて、前記補強素子は、互いに接して配置された2本以上のスチールコードからなる、請求項1〜4の何れか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  6. 前記Sinと前記Soutとを同一の値とした、請求項1〜5の何れか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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