JP5472684B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
通例、電動モータを用いて操舵力を発生する電動パワーステアリング装置には、電動モータを制御する制御装置が備えられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、制御装置にハーネスが接続されている。
特開2008−296854号公報
ところで、制御装置に接続されるハーネスの長さをできるだけ短くしたいという要請がある。また、このハーネスが車両における電動パワーステアリング装置周辺の部材と干渉することをより確実に抑制することが要請されている。
本発明は、これらの課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、電動モータ(21)と、上記電動モータの操舵力をラック軸(8)に伝える操舵力伝達軸(2)と、上記操舵力伝達軸が挿通され上記操舵力伝達軸の軸方向(X1)に平行に延びる筒状部(42)を含むステアリングコラム(28)と、上記ステアリングコラムに隣接して配置されるECUハウジング(26)と、上記ECUハウジングに収容され上記電動モータを制御する制御装置(20)と、上記ステアリングコラムおよびECUハウジングの互いの対向部(63,64)間に形成された保護空間(B1)に少なくとも一部が配置され、上記制御装置に電気的に接続される導電部材(69,80)を含むハーネス(23,24)と、を備え、上記ECUハウジングの上記対向部は、操舵力伝達軸の軸方向に平行な平行平面(59a)を含み、上記ステアリングコラムの上記対向部は、上記筒状部の外周の筒状面と、上記筒状面から上記平行平面に向かって突出する凸部と、を含み、上記筒状面は、上記平行平面と最も近接する最近接部を含み、上記凸部は、上記ハーネスが上記最近接部に近づくのを規制するように上記ハーネスを案内する案内部と、上記平行平面に近接する先端部と、を含み、上記凸部の上記先端部と上記平行平面との間の第1間隔が、上記最近接部と上記平行平面との間の第2間隔と等しくされていることを特徴とする電動パワーステアリング装置(100)を提供する(請求項1)。
本発明によれば、上記ステアリングコラムおよびECUハウジングの互いの対向部間を通るようにハーネスを配置している。これにより、ステアリングコラムおよびECUハウジングの外側を迂回するようにハーネスを配置する必要がない。したがって、ハーネスをより短くできる。また、ステアリングコラムおよびECUハウジングによってハーネスの少なくとも一部が挟まれるように配置されている。これにより、ハーネスが電動パワーステアリング装置以外の他の部材と干渉することを抑制できる。
また、本発明において、上記ハーネスは、上記電動モータと上記制御装置とを電気的に接続するためのモータハーネス(24)、および操舵部材(1)の操舵トルクを検出するトルクセンサ(18)と上記制御装置とを電気的に接続するためのセンサハーネス(23)の少なくとも一方を含む場合がある(請求項2)。この場合、モータハーネスや、センサハーネスに関して、全長を短くできるとともに、電動パワーステアリング装置以外の他の部品との干渉を抑制できる。
また、本発明において、上記ステアリングコラムの上記対向部は、上記保護空間の一部として上記ハーネスを挿通させたハーネス挿通溝(48)を区画している場合がある(請求項3)。この場合、ハーネス挿通溝によって、ハーネスを周囲の部材と接触しないように保護することができる。また、仮に、ハーネスが他の部材などと接触することでハーネスが変位しようとしたときでも、この変位をハーネス挿通溝によって抑制できる。これにより、ハーネスの経路が不用意に変化することを抑制できる。
また、本発明において、上記ハーネス挿通溝の溝底(77)が、上記ハーネス挿通溝の開放部(79)を介して上記ECUハウジングの上記対向部と対向している場合がある(請求項4)。この場合、ハーネス挿通溝とECUハウジングの対向部とが協働することにより、ハーネスのうち挿通溝に取り囲まれている部分を略全周に亘って取り囲むことができる。これにより、ハーネスを周囲の部材と接触しないように保護する効果をより高くできる。また、仮に、ハーネスが他の部材などと接触することでハーネスが変位しようとしたときでも、この変位をハーネス挿通溝とECUハウジングとによって、より確実に抑制できる。
また、本発明において、上記第2のハウジングは、上記ステアリングコラムの下対向して配置されている場合がある(請求項5)。この場合、車両が衝突する一次衝突が生じることに起因して、運転者が操舵部材に衝突する2次衝突が生じたとき、運転者の膝等がステアリングコラムに接触することを、ECUハウジングで抑制できる。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略構成の模式図である。 電動パワーステアリング装置の要部の右側面図である。 電動パワーステアリング装置の要部の底面図であり、ECUハウジングは省略した状態を示している。 ギヤハウジングの下ハウジングの斜視図である。 電動パワーステアリング装置の要部の底面図であり、ECUハウジングを想像線で示している。 電動パワーステアリング装置の要部を前側から見た図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 電動パワーステアリング装置の要部を後側(操舵部材側)から見た図である。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる電動パワーステアリング装置の概略構成の模式図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置(EPS:Electric PowerSteeringSystem)100は、ステアリングホイール等の操舵部材1に連結している動力伝達軸としてのステアリングシャフト2と、ステアリングシャフト2に第1の継手3を介して連結された中間シャフト4と、中間シャフト4に第2の自在継手5を介して連結されたピニオンシャフト6と、ピニオンシャフト6の端部近傍に設けられたピニオン6aに噛み合うラック歯8aを有して車両の左右方向に延びる転舵軸としてのラック軸8とを有している。
ピニオンシャフト6およびラック軸8によって、ラックアンドピニオン機構9が構成されている。ラック軸8は、車体10に固定されるラックハウジング11内に図示しない複数の軸受を介して直線往復可能に支持されている。ラック軸8には、一対のタイロッド12が結合されている。各タイロッド12は対応するナックルアーム13を介して対応する転舵輪14に連結されている。
操舵部材1が操作されてステアリングシャフト2が回転されると、この回転は、ピニオン6aおよびラック歯8aによって、ラック軸8の直線運動に変換される。これにより、転舵輪14の転舵が達成される。
ステアリングシャフト2は、操舵部材1に連なる入力軸15と、ピニオンシャフト6に連なる出力軸16とに分割されている。これら入力軸15および出力軸16はトーションバー17を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸15に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー17は捩れるように弾性変形する。これにより、入力軸15および出力軸16が相対回転する。
トーションバー17を介する入力軸15および出力軸16の間の相対回転変位量により操舵部材1に作用する操舵トルクを検出するトルクセンサ18が設けられている。また、車速を検出するための車速センサ19が設けられている。
また、制御装置としてのECU20(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)と、操舵補助力を発生するためのブラシレスモータ等の電動モータ21と、この電動モータ21の出力回転を減速する減速機構22とが設けられている。
車速センサ19の検出信号は、ECU20に入力される。トルクセンサ18の検出信号は、センサハーネス23を介してECU20に入力される。ECU20は、モータハーネス24を介して電動モータ21のステータ25に電気的に接続されている。ECU20は、第2のハウジングとしてのECUハウジング26に収容されている。
ECU20は、トルク検出結果や車速検出結果に基づいて、操舵補助用の電動モータ21を制御する。電動モータ21の出力回転は、減速機構22を介して減速され且つピニオンシャフト6に伝達される。ピニオンシャフト6の回転は、ラック軸8の直線運動に変換される。これにより、操舵が補助される。
減速機構22は、電動モータ21の回転軸27の出力回転を出力軸16に伝達する。減速機構22は、駆動ギヤとしてのウォーム軸22aと、このウォーム軸22aに噛み合う従動ギヤとしてのウォームホイール22bとを備えている。
ウォーム軸22aは、電動モータ21の回転軸27にトルク伝達可能に連結されており、電動モータ21により回転駆動される。ウォームホイール22bは、ステアリングシャフト2の出力軸16に同行回転に且つ軸方向に相対移動不能に結合されている。
図2は、電動パワーステアリング装置100の要部の右側面図である。なお、以下では、上下、左右、前後というときは、ステアリングシャフト2を水平に配置したときの上下、左右、前後をいうものとする。
図1および図2を参照して、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングシャフト2を回転可能に支持する第1のハウジングとしてのステアリングコラム28を有している。ステアリングコラム28は、第1のブラケット29および第2のブラケット30を介して、車体10に支持されている。
ステアリングコラム28は、ステアリングシャフト2の軸方向X1(以下、単に軸方向X1という)とは平行に延びている。ステアリングコラム28には、ステアリングシャフト2が挿通されている。
ステアリングコラム28は、ステアリングシャフト2の一部を収容するコラムチューブ35と、減速機構22を収容するギヤハウジング36とを有している。コラムチューブ35とギヤハウジング36とは、互いに別体に形成されており、互いに結合されている。
コラムチューブ35は、軸方向X1に関するステアリングコラム28の後部および中間部を構成している。コラムチューブ35は、例えば、円筒状の鋼管を用いて形成されている。コラムチューブ35に第1のブラケット29が取り付けられている。
コラムチューブ35の後部35aは、第1の軸受49を介してステアリングシャフト2を回転可能に支持している。コラムチューブ35の前部35cは、ギヤハウジング36に連結されている。この前部35cには、トルクセンサ18を収容するセンサ収容部35bが形成されている。センサ収容部35bは、コラムチューブ35の後部35aよりも太径である。
ギヤハウジング36は、ステアリングコラム28の下部を構成している。ギヤハウジング36は、アルミニウム合金等の金属材料を用いて形成されている。ギヤハウジング36は、互いに別体に形成された後ハウジング37および前ハウジング40を含んでいる。
後ハウジング37は、互いに同心に形成された内筒38および外筒34と、これら内筒38および外筒34を連結する環状の連結壁39と、を含んでいる。内筒38の外周にコラムチューブ35の前部35cの内周が嵌合されている。内筒38は、第2の軸受50を介して出力軸16を回転可能に支持している。
前ハウジング40は、ウォーム軸22aを収容する筒状のウォーム軸収容部41と、ウォームホイール22bを収容する筒状のウォームホイール収容部42と、ウォームホイール収容部42から後ハウジング37に向けて延設される後筒43と、ウォームホイール収容部42から第1の継手3に向けて延びる前筒44と、電動モータ21を取り付けるための取付部45とを含んでいる。
後筒43の内周には、後ハウジング37の外筒34の外周が連結されている。前筒44は、第3の軸受51を介して出力軸16を回転可能に支持している。第2の軸受50および第3の軸受51は、ウォームホイール22bを挟んで配置されており、出力軸16を協働して支持している。前筒44に第2のブラケット30が結合されている。
図3は、電動パワーステアリング装置100の要部の底面図であり、ECUハウジング26は省略した状態を示している。図3を参照して、電動モータ21は、ステアリングコラム28の左側に配置されている。電動モータ21のモータハウジング52は、有底円筒をなす円筒部53と、円筒部53とウォーム軸収容部41との間に配置されるベース54とを含んでいる。
円筒部53には、筒状のステータ25と、当該ステータ25に取り囲まれたロータ55とが収容されている。ベース54は、環状をなす板として形成されており、円筒部53に固定されている。また、ベース54は、複数の第1の取付ボルト56を用いて、ウォーム軸収容部41から延設された環状の取付部45に固定されている。取付部45は、環状フランジ46を含んでいる。
図4は、前ハウジング40の斜視図である。図4を参照して、前ハウジング40は、一体成形品である。前ハウジング40のウォームホイール収容部42の左端部には、軸方向X1と略直交する壁状のリブ47が設けられている。ウォームホイール収容部42の下面42aのうち、リブ47の周辺には、U字形形状をなすハーネス挿通溝48が形成されている。ハーネス挿通溝48は、取付部45の下方(図4では、上方)に配置されている。また、ハーネス挿通溝48の左側には、左側ステー57が配置されている。また、ステアリングシャフト2の中心軸線A1よりも右側には、右側ステー58が配置されている。左側ステー57および右側ステー58は、ウォームホイール収容部42の一部を形成している。
図5は、電動パワーステアリング装置100の要部の底面図であり、ECUハウジング26を想像線で示している。図2および図5を参照して、ECUハウジング26は、中空の箱状に形成されており、制御基板を含むECU20を収容している。ECUハウジング26は、コラムチューブ35の前部35cおよびギヤハウジング36に対して下方に配置されており、コラムチューブ35に隣接している。ECUハウジング26は、ステアリングシャフト2の径方向に沿って離隔し且つ略平行に並ぶ上板59および下板60と、上板59および下板60の外周縁同士を接続する周板61とを含んでいる。
上板59および下板60は、略矩形に形成されている。底面視において、ECUハウジング26は、中心軸線A1に対して左寄りに配置されており、且つステアリングシャフト2の中心軸線A1と重なるように配置されている。
上板59および下板60は、底面視したときに略全部が重なるように配置されている。底面視したとき、上板59は、軸方向X1に関して、概ねコラムチューブ35の中間部からギヤハウジング36の前筒44まで延びている。また、底面視したとき、上板59は、左右方向Y1に関して、ステアリングシャフト2の中心軸線A1の近傍からモータハウジング52のベース54まで延びている。
上記の構成により、ステアリングコラム28の外表面の一部からなる対向部としてのコラム側対向面63と、ECUハウジング26の上板59の外表面の一部からなる対向部としてのECU側対向面64とが互いに対向するように設けられている。
コラム側対向面63は、コラムチューブ35の前部35cの下面35dのうち、右端側の一部を除く部分に形成された第1の部分63aと、前ハウジング40の下面40aのうち、右端側の一部を除く部分に形成された第2の部分63bと、を含んでいる。第2の部分63bは、ハーネス挿通溝48を区画している。なお、ここでいう下面35a,40aは、ステアリングコラム28を単品で底面視したときに見えている面をいう。
ECU側対向面64は、第1の部分63aに対向する第1の部分64aと、第2の部分63bに対向する第2の部分64bと、を含んでいる。コラム側対向面63と、ECU側対向面64との間の空間が、保護空間B1とされている。保護空間B1は、ハーネス挿通溝48を含んでいる。
上板59の前端には、上板59に対して前側に延びる左側舌片66が形成されている。また、上板59の右端には、上板59に対して右側に延びる右側舌片67が形成されている。左側舌片66と左側ステー57とは突き合わされ、図示しないねじを用いて両者が締結されている。右側舌片67と右側ステー58とは突き合わされ、図示しないねじを用いて両者が締結されている。これにより、ECUハウジング26は、ギヤハウジング36の下方に配置され且つギヤハウジング36に固定されている。
ECUハウジング26の周板61は、断面略矩形をなす筒状に形成されている。周板61の右側板62には、コネクタユニット68が設けられている。コネクタユニット68は、ECUハウジング26内のECU20と複数のハーネスとしてのセンサハーネス23およびモータハーネス24とを電気的に接続するためのものである。コネクタユニット68の複数の導電性のコンタクト68aは、それぞれ、ECU20に電気的に接続されている。コネクタユニット68の絶縁性のハウジング68bは、右側板62に固定されており、且つ右側板62から露出している。
図6は、電動パワーステアリング装置100の要部を前側から見た図である。図5および図6を参照して、モータハーネス24は、電動モータ21とECU20とを電気的に接続するためのものである。モータハーネス24は、導電部材としての複数(例えば、2つ)の電線69と、各電線69を被覆する複数の絶縁チューブ70と、各絶縁チューブ70を束ねる束ねチューブ71と、各電線69が接続されるハーネスコネクタ72とを含んでいる。
各電線69の一端は、図示しないバスバーを介してステータ25に電気的に接続されている、各電線69は、モータハウジング52のベース54の前端部から、モータハウジング52の外側に延びている。モータハウジング52の近傍において、各電線69および絶縁チューブ70は、束ねチューブ71内に収容されている。各電線69、絶縁チューブ70および束ねチューブ71は、それぞれ、可撓性を有している。
各電線69および絶縁チューブ70のうち、束ねチューブ71に収容されている部分は、束ねチューブ71と同じ配線経路を有するので、その部分については、代表して束ねチューブ71の経路を説明する。また、モータハーネス24の経路C1は、電動モータ21からハーネスコネクタ72に向かって進むものとする。
束ねチューブ71の中間部は、ECUハウジング26の上板59の外表面59aに沿わされている。束ねチューブ71のうち、底面視で上板59と重なっている部分は、上板59の外表面59aに沿わされている。
この束ねチューブ71は、軸方向X1と略平行に延びる第1の直線状部73と、第1の直線状部73から右側に湾曲するL字状部74と、L字状部74から左右方向Y1と平行に延びる第2の直線状部75と、を含んでいる。これら第1の直線状部73、L字状部74および第2の直線状部75は、上板59の外表面59aに沿わされている。また、束ねチューブ71は、底面視においてECUハウジング26から外れた位置に配置されたU字状部76を備えている。
第1の直線状部73は、保護空間B1に配置されており、コラム側対向面63の第2の部分63bと、ECU側対向面64の第2の部分64bとの間を延びている。第1の直線状部73は、ハーネス挿通溝48を挿通する挿通部65を含んでいる。図7は、図5のVII−VII線に沿う断面図である。
図5および図7を参照して、ハーネス挿通溝48は、溝底77と、溝底77を挟んで対向する一対の側部78,78とによって区画されており、挿通部65がこのハーネス挿通溝48内に収容されている。ハーネス挿通溝48は、一対の側部78,78間に形成された開放部79によって、ハーネス挿通溝48の下方の空間に開放されている。溝底77は、開放部79を介して、ECU側対向面64の第2の部分64bと対向している。軸方向X1に見て、第2の部分64bと開放端79との隙間の幅D1は、束ねチューブ71がこの隙間を通過できない程度に狭くされている。これにより束ねチューブ71の挿通部65は、溝底77、一対の側部78,78および第3の部分64cによって、略全周を取り囲まれている。
図5および図6を参照して、第2の直線状部75は、保護空間B1内に配置されており、コラム側対向面63の第1の部分63aと、ECU側対向面64の第1の部分64aとの間を延びている。第2の直線状部75は、ウォームホイール収容部42に対して後方に配置されており、前方から見たとき、略全部がウォームホイール収容部42に隠れている。これにより、第2の直線状部75は、ウォームホイール収容部42によって保護されている。
U字状部76は、右側に向けて凸となるように配置されている。U字状部76のうち、経路C1の進行方向に関する下流端から各絶縁チューブ70が露出している。
ハーネスコネクタ72は、絶縁性のハウジング72aと、ハウジング72aに収容された複数の導電性のコンタクト72bとを含んでいる。各電線69の他端は、対応するコンタクト72bに電気的に接続されている。各コンタクト72bは、コネクタユニット68を介してECU20に電気的に接続されている。
図8は、電動パワーステアリング装置100の要部を後側(操舵部材1側)から見た図である。図5および図8を参照して、センサハーネス23は、トルクセンサ18とECU20とを電気的に接続するためのものである。センサハーネス23は、導電部材としての複数の電線80と、各電線80を被覆し且つ束ねる絶縁性の束ねチューブ81と、電線80の一端に配置された第1のハーネスコネクタ82と、電線80の他端に配置された第2のハーネスコネクタ83とを含んでいる。
第1のハーネスコネクタ82は、コラムチューブ35の前部35c近傍に配置されており、この前部35cから左下に向けて延びている。第1のハーネスコネクタ82は、絶縁性のハウジング82aと、ハウジング82aに保持された導電性のコンタクト82bと、を含んでいる。ハウジング82aは、トルクセンサ18に備えられるセンサ側コネクタ(図示せず)に機械的に接続されている。また、コンタクト82bは、上記センサ側コネクタに電気的に接続されている。
各電線80の一端は、コンタクト82bに電気的に接続されている。各電線80および束ねチューブ81は、それぞれ、可撓性を有している。束ねチューブ81の経路C2は、第1のハーネスコネクタ82から第2のハーネスコネクタ83に向かって進むものとする。
束ねチューブ81は、左側U字状部84と、直線状部85と、右側U字状部86とを含んでいる。
左側U字状部84は、第1のハーネスコネクタ82から延びており、左側に向けて凸となるように湾曲している。経路C2の進行方向における左側U字状部84の先端は、ECUハウジング26の上板59の外表面59aに沿わされている。束ねチューブ81のうち、底面視で上板59と重なっている部分の大部分は、上板59の外表面59aに沿わされている。
直線状部85は、左右方向Y1と略平行に左側から右側に延びており、上板59の外表面59aに沿っている。直線状部85は、コラム側対向面63の第2の部分63bと、ECU側対向面64の第2の部分64bとの間に配置されることにより保護空間B1に配置された第1の中間部85aと、コラム側対向面63の第1の部分63aと、ECU側対向面64の第1の部分64aとの間に配置されることにより保護空間B1に配置された第2の中間部85bと、を含んでいる。
第1の中間部85aと、第2の中間部85bとは、左右方向Y1に離隔して配置されている。第2の中間部85bは、モータハーネス24の束ねチューブ71の第2の直線状部75の後方に配置されており、且つこの第2の直線状部75とは平行である。
右側U字状部86は、右側に向けて凸とされており、束ねチューブ71のU字状部76と前後に並んでいる。右側U字状部86は、底面視において、ECUハウジング26から外れた位置に配置されている。
第2のハーネスコネクタ83は、絶縁性のハウジング83aと、ハウジング83aに収容された複数の導電性のコンタクト83bとを含んでいる。各電線80の他端は、対応するコンタクト83bに電気的に接続されている。各コンタクト83bは、コネクタユニット68を介してECU20に電気的に接続されている。
以上の次第で、本実施の形態によれば、保護空間B1にモータハーネス24の一部およびセンサハーネス23の一部を配置している。すなわち、コラム側対向面63とECU側対向面64のとの間を通るようにモータハーネス24およびセンサハーネス23を配置している。これにより、ステアリングコラム28およびECUハウジング26の外側を迂回するように各ハーネス23,24を配置する必要がない。したがって、各ハーネス23,24をより短くできる。また、ステアリングコラム28およびECUハウジング26によって各ハーネス23,24の少なくとも一部が挟まれるように、各ハーネス23,24が配置されている。これにより、各ハーネス23,24が電動パワーステアリング装置100以外の他の部材と干渉することを抑制できる。なお、他の部材とは、例えば、車両のインストルメンタルパネルの裏側を通る他の配線等である。
このように、モータハーネス24や、センサハーネス23に関して、全長を短くできるとともに、電動パワーステアリング装置100以外の他の部品との干渉を抑制できる。
また、コラム側対向面63は、保護空間B1の一部として、モータハーネス24の挿通部65を挿通させたハーネス挿通溝48を区画している。これにより、ハーネス挿通溝48によって、モータハーネス24のうち挿通部65周辺の部分を周囲の部材と接触しないように保護することができる。また、ステアリングコラム28を車体10に取り付ける際等に、仮にモータハーネス24が他の部材と接触することでモータハーネス24が変位しようとしたときでも、この変位をハーネス挿通溝48によって抑制できる。これにより、モータハーネス24の経路が不用意に変化することを抑制できる。
また、ウォームホイール収容部42にハーネス挿通溝48を一体形成している。これにより、モータハーネス24を保持するための専用のクランプ部材やこのクランプ部材を支持するブラケットを設ける必要がない。したがって、部品点数をより少なくできる。
さらにハーネス挿通溝48の溝底77は、ハーネス挿通溝48の開放部79を介してECU側対向面64の第2の部分64bと対向している。これにより、ハーネス挿通溝48とECU側対向面64とが協働してモータハーネス24の挿通部65を略全周に亘って取り囲むことができる。これにより、モータハーネス24のうち挿通部65周辺の部分を、電動パワーステアリング装置100以外の他の部材と接触しないように保護する効果をより高くできる。また、仮に、モータハーネス24が上記他の部材と接触することでモータハーネス24が変位しようとしたときでも、この変位をハーネス挿通溝48とECU側対向面64とによって、より確実に抑制できる。
また、ECUハウジング26をステアリングコラム28の下方に配置している。例えば、車両が衝突する一次衝突が生じることに起因して、運転者が操舵部材1に衝突する2次衝突が生じたとき、運転者の膝等がステアリングコラム28に接触することをECUハウジング26で抑制できる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、センサハーネス23の全部が保護空間B1に配置されるようにセンサハーネス23を配置してもよい。また、モータハーネス24の全部が保護空間B1に配置されるようにモータハーネス24を配置してもよい。さらに、保護空間B1に配置されるハーネスは、センサハーネス23やモータハーネス24に限らず、ECU20に接続される他のハーネスでもよい。さらに、ECUハウジング26を、ステアリングコラム28の上方に配置してもよい。
また、第1のハウジングとしてステアリングコラム28を用いた例を説明したが、第1のハウジングとして、他のハウジング部材を用いてもよい。例えば、ピニオンシャフト6を収容するピニオンハウジングを第1のハウジングとし、この第1のハウジングとしてのピニオンハウジングにECUハウジングを取り付け、これらのハウジング間を保護空間とし、この保護空間にハーネスの少なくとも一部を配置してもよい。この場合、ピニオンシャフトが操舵力伝達軸となる。
1…操舵部材、2…ステアリングシャフト(操舵力伝達軸)、8…ラック軸、18…トルクセンサ、20…ECU(制御装置)、21…電動モータ、23…センサハーネス、24…モータハーネス、26…ECUハウジング(第2のハウジング)、28…ステアリングコラム(第1のハウジング)、48…ハーネス挿通溝、63…コラム側対向面(対向部)、64…ECU側対向面(対向部)、69…電線(導電部材)、77…溝底、79…開放部、80…電線(導電部材)、100…電動パワーステアリング装置、B1…保護空間。

Claims (5)

  1. 電動モータと、
    上記電動モータの操舵力をラック軸に伝える操舵力伝達軸と、
    上記操舵力伝達軸が挿通され上記操舵力伝達軸の軸方向に平行に延びる筒状部を含むステアリングコラムと、
    上記ステアリングコラムに隣接して配置されるECUハウジングと、
    上記ECUハウジングに収容され上記電動モータを制御する制御装置と、
    上記ステアリングコラムおよびECUハウジングの互いの対向部間に形成された保護空間に少なくとも一部が配置され、上記制御装置に電気的に接続される導電部材を含むハーネスと、を備え
    上記ECUハウジングの上記対向部は、操舵力伝達軸の軸方向に平行な平行平面を含み、
    上記ステアリングコラムの上記対向部は、上記筒状部の外周の筒状面と、上記筒状面から上記平行平面に向かって突出する凸部と、を含み、
    上記筒状面は、上記平行平面と最も近接する最近接部を含み、
    上記凸部は、上記ハーネスが上記最近接部に近づくのを規制するように上記ハーネスを案内する案内部と、上記平行平面に近接する先端部と、を含み、
    上記凸部の上記先端部と上記平行平面との間の第1間隔が、上記最近接部と上記平行平面との間の第2間隔と等しくされていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1において、上記ハーネスは、上記電動モータと上記制御装置とを電気的に接続するためのモータハーネス、および操舵部材の操舵トルクを検出するトルクセンサと上記制御装置とを電気的に接続するためのセンサハーネスの少なくとも一方を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記ステアリングコラムの上記対向部は、上記保護空間の一部として上記ハーネスを挿通させたハーネス挿通溝を区画していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3において、上記ハーネス挿通溝の溝底が、上記ハーネス挿通溝の開放部を介して上記ECUハウジングの上記対向部と対向していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、上記ECUハウジングは、上記ステアリングコラムの下対向して配置されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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