JP5471909B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、プリンタにとって階調の安定性は非常に重要である。従来、電子写真方式の画像形成装置では、所定の間隔毎に、像担持体上又は用紙上に複数の濃度のパッチを含む階調パターン画像を形成し、各パッチの濃度を濃度センサで測定し、測定結果に基づいてプリンタの階調補正を行うことで、階調の安定性を確保している。
この際、画像形成装置の状態や環境変化等により、補正の前後で濃度が急激に変化してしまう場合がある。これを防ぐために、過去の濃度値と現在の濃度値とを所定の比率で加重平均し、加重平均された濃度値に基づいて階調補正を行う画像形成装置が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2004−245943号公報 特開2010−50867号公報
しかしながら、上記従来技術のように、複数回分の濃度値を用いて階調補正を行う場合であっても、階調特性を補正する際に用いる補正カーブを計算し直すのは補正のタイミング(階調パターン画像の形成及び濃度測定に応じたタイミング)のみであった。すなわち、次の補正のタイミングまでは同一の補正カーブを使用し続けていた。このため、複数回分の濃度値を加重平均する際の現在の濃度値の比率を大きくした場合には、急激な濃度変化が生じるおそれがあった。一方、過去の濃度値の比率を大きくした場合には、次の補正のタイミング付近では、かなり古いデータに基づく階調補正となってしまい、補正の精度が悪かった。
本発明は上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、急激な濃度変化を抑えつつ、階調補正の精度を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像形成部と、濃度センサと、前記画像形成部において予め定められた面数の画像形成が行われる毎に、前記画像形成部を制御して複数の異なる濃度のパッチを含む階調パターン画像を形成させ、当該形成された階調パターン画像に含まれる各パッチの濃度を前記濃度センサに検出させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の前記階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間に、前記濃度センサにより検出された今回の濃度値と前回の濃度値との重み付け比率を、前記今回の濃度値の重み付け比率が段階的に上がっていくよう変更して当該両濃度値の加重平均をとり、当該加重平均された結果に基づいて、前記画像形成部の階調特性を補正する際に用いる補正カーブを更新する処理を複数回行い、前記制御部は、前記今回の濃度値と前記前回の濃度値の差分が大きいほど、前記今回の濃度値の重み付け比率の初期値及び変化率を小さくする、画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記予め定められた面数を指定するための操作部を備え、前記制御部は、当該指定された面数に基づいて、前記重み付け比率の変更方法を決定する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、色毎に、前記重み付け比率の変更方法を決定する。
請求項1に記載の発明によれば、今回の濃度値の重み付け比率を段階的に上げていくので、急激な濃度変化を抑えつつ、階調補正の精度を向上させることができる。
また、今回の濃度値と前回の濃度値の差分に応じて、今回の濃度値の重み付け比率の初期値及び変化率を変更することができる。
請求項に記載の発明によれば、指定された面数に応じて、重み付け比率を変更することができる。
請求項に記載の発明によれば、色に応じて、重み付け比率を変更することができる。
第1の実施の形態における画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 画像形成部の内部構成を示す図である。 階調パターン画像の例を示す図である。 補正カーブの例を示す図である。 今回の濃度値の比率の変化のさせ方を説明するための図である。 変化率が異なる今回の濃度値の比率の変化例を示す図である。 第1の実施の形態の画像形成装置において実行される処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における今回の濃度値と前回の濃度値の差分に応じた今回の濃度値の比率の変化のさせ方の例を示す図である。 第3の実施の形態における階調パターン画像形成間隔に応じた今回の濃度値の比率の変化のさせ方の例を示す図である。 第4の実施の形態における色毎の今回の濃度値の比率の変化のさせ方の例を示す図である。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に、第1の実施の形態における画像形成装置100の機能的構成を示す。画像形成装置100は、コピー機能、画像読取機能、プリンタ機能を備えた複合機であって、電子写真方式のカラー画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置100は、制御部10、操作表示部20、スキャナ部30、画像処理部40、画像形成部50、濃度センサ70、記憶部80、通信部90等により構成され、各部はバスにより接続されている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUは、操作表示部20から入力される操作信号又は通信部90により受信される指示信号に応じて、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。
操作表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部10から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルで覆われており、手指やタッチペン等で押下された位置座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部10に出力する。また、操作表示部20は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号を制御部10に出力する。例えば、操作表示部20は、後述する階調パターン画像形成間隔を指定する際に用いられる。
スキャナ部30は、原稿を載置するコンタクトガラスの下部にスキャナを備えて構成され、原稿の画像を読み取る。スキャナは、光源、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、A/D変換器等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像をRGB信号として読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像処理部40に出力する。
画像処理部40は、スキャナ部30により読み取って得られた画像データ、通信部90により受信された画像データに対して、画像形成部50の階調特性を補正する階調補正処理、中間調処理等の画像処理を施して画像形成部50に出力する。画像処理部40は、制御部10のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
画像形成部50は、電子写真方式により、画像処理部40から出力されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の画像データに基づいて、用紙上に画像を形成して出力する。
図2に、画像形成部50の内部構成を示す。図2に示すように、画像形成部50は、Y,M,C,K各色の感光体ドラム51Y,51M,51C,51Kと、現像器52Y,52M,52C,52Kと、帯電器53Y,53M,53C,53Kと、クリーナ54Y,54M,54C,54Kと、1次転写ローラ55Y,55M,55C,55Kと、中間転写ベルト56と、ローラ57と、レジストローラ58と、2次転写ローラ59と、定着ユニット60と、排紙ローラ61とを備えて構成されている。
ここで、画像形成部50における画像形成について説明する。
感光体ドラム51Yが回転し、その表面が帯電器53Yにより帯電され、図示しないレーザ光源等の露光によりその帯電部分に画像処理部40から入力されたYデータの画像の潜像が形成される。そして、現像器52Yによりその潜像部分にイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は1次転写ローラ55Yの圧接により中間転写ベルト56に転写される。トナー像は、出力対象の画像データに対応するイエローの像となる。転写されなかったトナーは、クリーナ54Yにより除去される。
マゼンタ、シアン、黒のトナー像についても、それぞれ同様に形成及び転写される。
ローラ57、1次転写ローラ55Y,55M,55C,55Kの回転により、中間転写ベルト56が回転し、YMCKのトナー像が中間転写ベルト56上に順に重ねられて転写される。また、レジストローラ58の回転により、図示しない給紙トレイから用紙が2次転写ローラ59に搬送される。
レジストローラ58及び2次転写ローラ59の回転に従い、2次転写ローラ59の圧接部を用紙が通過することにより、中間転写ベルト56上のYMCKのトナー像が用紙に転写される。YMCKのトナー像が転写された用紙は、定着ユニット60を通過する。定着ユニット60の加圧及び加熱により、YMCKのトナー像が用紙上に定着されてカラー画像が形成される。画像形成された用紙は、排紙ローラ61により、図示しない排紙トレイ等に搬送される。
また、両面印刷をする場合には、片面に画像形成された用紙が、図示しない両面搬送ユニットにより反転され、画像形成されていない面に再び画像形成するようにレジストローラ58により、2次転写ローラ59に搬送される。
濃度センサ70は、画像形成部50により画像形成された定着後の用紙上の階調パターン画像の各パッチの濃度に応じた電圧値を制御部10に出力する。濃度センサ70は、LED(Light Emitting Diode)、レンズ、受光素子等を備える。濃度センサ70は、階調パターン画像が形成された用紙上の各パッチにLEDから光を照射し、その反射光をレンズを介して受光素子により受光する。そして、受光素子は反射光に応じた電圧値を制御部10に出力する。
記憶部80は、ハードディスクやフラッシュメモリ等により構成され、各種データを記憶する。記憶部80は、階調パターン画像記憶部81、濃度検出結果記憶部82、補正カーブ記憶部83、カウンタ値記憶部84等を有する。
階調パターン画像記憶部81には、複数の異なる濃度のパッチを含む階調パターン画像を形成するためのYMCKデータが記憶されている。
本実施の形態では、図3に示すように、1回の補正に四つの階調パターン画像G1,G2,G3,G4を用いる。各階調パターン画像G1,G2,G3,G4はそれぞれ異なるものであり、各階調パターン画像G1,G2,G3,G4は、最低濃度(階調値0)から最高濃度(階調値255)までの範囲の複数の濃度のパッチを含んでいる。例えば、階調パターン画像G1に含まれる各色のパッチの階調値は、それぞれ0,32,65,98,131,164,197,230であり、階調パターン画像G2に含まれる各色のパッチの階調値は、それぞれ8,41,74,106,139,172,205,238であり、階調パターン画像G3に含まれる各色のパッチの階調値は、それぞれ16,49,82,115,148,180,213,246であり、階調パターン画像G4に含まれる各色のパッチの階調値は、それぞれ24,57,90,123,156,189,222,255である。
濃度検出結果記憶部82には、濃度センサ70により検出された各パッチの今回の濃度値及び前回の濃度値が記憶されている。これらの値は、階調パターン画像G1,G2,G3,G4の形成及び各パッチの濃度検出の度に更新される。
補正カーブ記憶部83には、画像形成部50の階調特性を補正する際に用いる補正カーブのデータがY,M,C,Kの色毎に記憶されている。補正カーブは、入力値に対して出力濃度がリニアになるような階調変換を行うためのものであり、図4に示すように、入力値と出力値とが対応付けられている。補正カーブは、入力値に対する演算式の形で記憶されていてもよいし、入力値と出力値とを対応付けたLUT(Look Up Table)の形で記憶されていてもよい。
カウンタ値記憶部84は、画像形成部50における画像形成面数をカウントするカウンタの値を記憶する。片面印刷の場合には1枚の出力で「1」だけカウンタ値が増加し、両面印刷の場合には1枚の出力で「2」だけカウンタ値が増加する。
通信部90は、モデム、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等によって構成され、ネットワークNに接続された各装置との通信制御を行う。
制御部10は、画像形成部50において予め定められた面数(以下、階調パターン画像形成間隔という。)の画像形成が行われる毎に、階調パターン画像記憶部81に記憶されている階調パターン画像を読み出し、画像形成部50を制御して複数の異なる濃度のパッチを含む階調パターン画像を形成させ、当該形成された階調パターン画像に含まれる各パッチの濃度を濃度センサ70に検出させる。
制御部10は、階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間に、濃度センサ70により検出された今回の濃度値と前回の濃度値との重み付け比率を段階的に変更して両濃度値の加重平均をとり、当該加重平均された結果に基づいて、画像形成部50の階調特性を補正する際に用いる補正カーブを更新する処理を複数回行う。具体的に、制御部10は、階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間、画像形成部50において予め定められた面数(以下、補正カーブ更新間隔という。)の画像形成が行われる毎に、今回の濃度値と前回の濃度値との重み付け比率を段階的に変更しながら補正カーブを算出し直す。なお、補正カーブ更新間隔の値は、階調パターン画像形成間隔の値より小さい。
制御部10は、階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間に、補正カーブを更新する際に、今回の濃度値の重み付け比率を段階的に上げていく。
図5に、今回の濃度値と前回の濃度値の加重平均をとる際の今回の濃度値の比率A(0≦A≦1)の変化のさせ方の例を示す。横軸は、画像形成部50における画像形成面数であり、縦軸は、今回の濃度値の比率Aの値である。今回の濃度値の比率Aの初期値をA0とし、今回の濃度値の比率Aを補正カーブ更新間隔毎に予め定められた所定値Bずつ増加させていく。今回の濃度値の比率Aが1に達した後、次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間は、今回の濃度値の比率Aは1のままとする。そして、次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出時には、再び今回の濃度値の比率Aを初期値A0とする。
図6に示すように、今回の濃度値の比率Aの変化率(補正カーブ更新間隔に対する所定値B)が大きい場合には、今回の濃度値の比率Aを変化させている間の印刷物の濃度変化も大きくなる。一方、今回の濃度値の比率Aの変化率が小さい場合には、今回の濃度値の比率Aの変更に伴う印刷物の濃度変化は緩やかとなる。今回の濃度値の比率Aの初期値及び変化率は、固定値でもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。また、補正カーブ更新間隔、所定値Bのうち少なくとも一方を、ユーザが設定可能としてもよい。なお、図6では、今回の濃度値の比率Aを、画像形成面数に対して連続的に(直線的に)変更するように記載しているが、実際は、図5と同様に、一又は複数の画像形成面数(補正カーブ更新間隔)毎に、段階的に変更する。
次に、動作について説明する。
図7は、第1の実施の形態の画像形成装置100において実行される処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部10により、カウンタ値記憶部84に記憶されているカウンタの値が取得され、階調パターン画像の形成タイミングであるか否かが判断される(ステップS1)。具体的には、制御部10により、カウンタの値が示す画像形成部50における画像形成面数に基づいて、前回の階調パターン画像の形成(及び各パッチの濃度検出)から階調パターン画像形成間隔分の画像形成が行われたか否かが判断される。
階調パターン画像の形成タイミングである場合には(ステップS1;YES)、制御部10により、階調パターン画像記憶部81から階調パターン画像が読み出され、画像形成部50が制御され、読み出された階調パターン画像が用紙上に形成される(ステップS2)。次に、制御部10により、濃度センサ70から出力される電圧値に基づいて、用紙上に形成された階調パターン画像に含まれる各パッチの濃度が検出され、各パッチについて、濃度検出結果記憶部82の今回の濃度値と前回の濃度値とが更新される(ステップS3)。次に、制御部10により、今回の濃度値の比率Aが初期化される(ステップS4)。
次に、制御部10により、各パッチについて、A:(1−A)の比率で今回の濃度値と前回の濃度値の加重平均がとられる(ステップS5)。次に、制御部10により、各パッチについて、加重平均された結果に基づいて、Y,M,C,Kの色毎の補正カーブが算出される(ステップS6)。算出された補正カーブは、制御部10により、補正カーブ記憶部83に記憶される。次に、制御部10により、今回の濃度値の比率Aに所定値Bが加算される(ステップS7)。なお、今回の濃度値の比率Aの上限は1であるため、所定値Bを加算して1以上となった場合には1とする。
次に、画像処理部40により、画像データに対し、補正カーブ記憶部83に記憶されている補正カーブに基づいた階調補正処理等の画像処理が行われ、制御部10の制御に従って、画像形成部50により、印刷が実行される(ステップS8)。そして、制御部10により、カウンタ値記憶部84に記憶されているカウンタがインクリメントされる(ステップS9)。なお、片面印刷の場合にはカウンタ値が「1」だけ増加し、両面印刷の場合にはカウンタ値が「2」だけ増加する。ステップS9の後、ステップS1に戻り、処理が繰り返される。
ステップS1において、階調パターン画像の形成タイミングでない場合には(ステップS1;NO)、制御部10により、カウンタ値記憶部84に記憶されているカウンタの値に基づいて、補正カーブの更新タイミングであるか否かが判断される(ステップS10)。具体的には、制御部10により、カウンタの値が示す画像形成部50における画像形成面数に基づいて、前回の補正カーブの算出から補正カーブ更新間隔分の画像形成が行われたか否かが判断される。
補正カーブの更新タイミングである場合には(ステップS10;YES)、制御部10により、今回の濃度値の比率Aが1未満であるか否かが判断される(ステップS11)。今回の濃度値の比率Aが1未満である場合には(ステップS11;YES)、ステップS5に移行する。
ステップS10において、補正カーブの更新タイミングでない場合(ステップS10;NO)、又は、ステップS11において、今回の濃度値の比率Aが1未満でない場合には(ステップS11;NO)、ステップS8に移行する。
このように、予め定められた一又は複数の画像形成面数(補正カーブ更新間隔)毎に、補正カーブを算出し直し、今回の濃度値の比率Aが1(今回の濃度値が100%)となった後は、次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出まで補正カーブを固定して出力する。
以上説明したように、第1の実施の形態における画像形成装置100によれば、階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間に、今回の濃度値と前回の濃度値との重み付け比率を段階的に変更するので、急激な濃度変化を抑えつつ、階調補正の精度を向上させることができる。
また、今回の濃度値の重み付け比率を段階的に上げていくので、補正カーブに用いる濃度値(今回の濃度値と前回の濃度値との加重平均値)が次第に現状の画像形成装置100における理想値(今回の濃度値)に近づくことになり、急激な濃度変化を抑えつつ、階調補正の精度を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成について説明する。
今回の濃度値と前回の濃度値の差分が大きい場合、今回の濃度値と前回の濃度値について加重平均をとる際の今回の濃度値の比率が高いと濃度変化が大きくなってしまう。そこで、制御部10は、今回の濃度値と前回の濃度値の差分に基づいて、両濃度値の加重平均をとる際の重み付け比率の変更方法を決定する。今回の濃度値と前回の濃度値の差分として、例えば、各パッチにおける両濃度値の差分の絶対値の平均値を用いる。
図8に、今回の濃度値と前回の濃度値の差分に応じた今回の濃度値の比率Aの変化のさせ方の例を示す。図8に示すように、今回の濃度値と前回の濃度値の差分が大きいほど今回の濃度値の比率Aの初期値及び変化率を小さくし、今回の濃度値と前回の濃度値の差分が小さいほど今回の濃度値の比率Aの初期値及び変化率を大きくする。すなわち、今回の濃度値と前回の濃度値の差分が大きいほど、図5に示した今回の濃度値の比率Aの初期値A0の値を小さくし、補正カーブ更新間隔毎に加算される所定値Bの値を小さくする。なお、図8では、今回の濃度値の比率Aを、画像形成面数に対して連続的に変更するように記載しているが、実際は、図5と同様に、一又は複数の画像形成面数毎に、段階的に変更する。
第2の実施の形態の画像形成装置における処理は、第1の実施の形態に示した処理(図7参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態における画像形成装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、今回の濃度値と前回の濃度値の差分に応じて、重み付け比率を変更することができる。例えば、今回の濃度値と前回の濃度値の差分が大きいほど今回の濃度値の比率Aの初期値を小さくすることにより、階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われた直後の濃度変化を抑えることができる。また、今回の濃度値と前回の濃度値の差分が大きいほど今回の濃度値の比率Aの変化率を小さくすることにより、今回の濃度値の比率Aを変更していく際の濃度変化を抑えることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成について説明する。
制御部10は、操作表示部20から指定された階調パターン画像形成間隔に基づいて、今回の濃度値と前回の濃度値について加重平均をとる際の重み付け比率の変更方法を決定する。
図9(a)及び(b)に、階調パターン画像形成間隔に応じた今回の濃度値の比率Aの変化のさせ方の例を示す。図9(a)に示すように、階調パターン画像形成間隔が予め定められた値(例えば、500。以下、基準面数という。)以下の場合には、次の階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出時に今回の濃度値の比率Aが1になるように変化率を決定する。図9(b)に示すように、階調パターン画像形成間隔が基準面数より大きい場合には、基準面数だけ画像形成が行われた時に今回の濃度値の比率Aが1になるように変化率を決定する。なお、図9(a)及び(b)では、今回の濃度値の比率Aを、画像形成面数に対して連続的に変更するように記載しているが、実際は、図5と同様に、一又は複数の画像形成面数毎に、段階的に変更する。
また、階調パターン画像形成間隔に基づいて、今回の濃度値の比率Aの初期値を変更することとしてもよい。
第3の実施の形態の画像形成装置における処理は、第1の実施の形態に示した処理(図7参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第3の実施の形態における画像形成装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、階調パターン画像形成間隔に応じて、重み付け比率を変更することができる。例えば、階調パターン画像形成間隔が基準面数以下の場合には、階調パターン画像形成間隔にわたって、段階的に今回の濃度値の比率Aを1に近づけていくので、急激な濃度変化を抑えつつ、階調補正の精度を向上させることができる。また、階調パターン画像形成間隔が基準面数より大きい場合には、基準面数だけ画像形成が行われた時に今回の濃度値の比率Aが1になるようにするので、今回の濃度値の比率Aが1に達した後は、最新の濃度値に基づく階調補正を行うことができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像形成装置は、第1の実施の形態に示した画像形成装置100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については説明を省略する。以下、第4の実施の形態に特徴的な構成について説明する。
制御部10は、色毎に、今回の濃度値と前回の濃度値について加重平均をとる際の重み付け比率の変更方法を決定する。
図10に、色毎の今回の濃度値の比率の変化のさせ方の例を示す。YMCKの色の中で、黒(K)は比較的濃度変化が大きくてもグレーバランス等の色味に影響が少ないため、図10に示すように、黒の今回の濃度値の比率Aの変化率を、YMCの今回の濃度値の比率Aの変化率より大きくする。また、色毎に、今回の濃度値の比率Aの初期値を変更することとしてもよい。なお、図10では、今回の濃度値の比率Aを、画像形成面数に対して連続的に変更するように記載しているが、実際は、図5と同様に、一又は複数の画像形成面数毎に、段階的に変更する。
また、黒単色で写真画像等の階調を重視する印刷物を出力する場合には、黒についても、今回の濃度値の比率Aの変化率を小さめに設定してもよい。
第4の実施の形態の画像形成装置における処理は、第1の実施の形態に示した処理(図7参照)と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第4の実施の形態における画像形成装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果に加え、色に応じて、重み付け比率を変更することができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。画像形成装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、定着ユニット60の後段に濃度センサ70が設けられた例を説明したが、中間転写ベルト56上に形成された階調パターン画像と対向する位置に濃度センサが設けられていることとしてもよい。この場合、濃度センサは、中間転写ベルト56上に形成された階調パターン画像の各パッチの濃度に応じた電圧値を制御部10に出力する。
また、今回の濃度値と前回の濃度値の差分に基づいた重み付け比率の変更方法(第2の実施の形態参照)、階調パターン画像形成間隔に基づいた重み付け比率の変更方法(第3の実施の形態参照)、色毎に異なる重み付け比率の変更方法(第4の実施の形態参照)のうち、2以上の方法を組み合わせて、重み付け比率の変更方法を決定することとしてもよい。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 制御部
20 操作表示部
30 スキャナ部
40 画像処理部
50 画像形成部
51Y,51M,51C,51K 感光体ドラム
52Y,52M,52C,52K 現像器
53Y,53M,53C,53K 帯電器
54Y,54M,54C,54K クリーナ
55Y,55M,55C,55K 1次転写ローラ
56 中間転写ベルト
57 ローラ
58 レジストローラ
59 2次転写ローラ
60 定着ユニット
61 排紙ローラ
70 濃度センサ
80 記憶部
81 階調パターン画像記憶部
82 濃度検出結果記憶部
83 補正カーブ記憶部
84 カウンタ値記憶部
90 通信部
100 画像形成装置
G1,G2,G3,G4 階調パターン画像
N ネットワーク

Claims (3)

  1. 画像形成部と、
    濃度センサと、
    前記画像形成部において予め定められた面数の画像形成が行われる毎に、前記画像形成部を制御して複数の異なる濃度のパッチを含む階調パターン画像を形成させ、当該形成された階調パターン画像に含まれる各パッチの濃度を前記濃度センサに検出させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われてから次の前記階調パターン画像の形成及び各パッチの濃度検出が行われるまでの間に、前記濃度センサにより検出された今回の濃度値と前回の濃度値との重み付け比率を、前記今回の濃度値の重み付け比率が段階的に上がっていくよう変更して当該両濃度値の加重平均をとり、当該加重平均された結果に基づいて、前記画像形成部の階調特性を補正する際に用いる補正カーブを更新する処理を複数回行い、
    前記制御部は、前記今回の濃度値と前記前回の濃度値の差分が大きいほど、前記今回の濃度値の重み付け比率の初期値及び変化率を小さくする、
    画像形成装置。
  2. 前記予め定められた面数を指定するための操作部を備え、
    前記制御部は、当該指定された面数に基づいて、前記重み付け比率の変更方法を決定する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、色毎に、前記重み付け比率の変更方法を決定する、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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