JP5468117B2 - 真空ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載のロータを備えた真空ポンプ、請求項10の上位概念に記載のロータの製造方法および請求項15の上位概念に記載のロータに対するセクションに関するものである。
真空ポンプにおいて、圧力差を発生させるために種々の物理的効果が利用される。このような効果は、高速で運動される構造部分によるガス分子への運動量伝達である。特殊な設計は回転スリーブを設け、回転スリーブは、同軸に配置された固定ステータ・スリーブと協働する。このステータ・スリーブに螺旋状に形成された溝が設けられ且つこのポンプ段が分子圧力範囲内において使用された場合、これは一般にホルベック段と呼ばれる。
ホルベック段の真空技術的性能は、特に、スリーブの回転数および溝の形状の関数である。真空技術的性能の改善がドイツ特許公開第19632375号に紹介され、ここでは、相互に同軸に且つガス流れ内において相互に平行に配置された複数の回転スリーブが使用される。
性能を上昇させるための他の可能性は、回転数に関するものである。回転数の上昇と共に、慣性力によるスリーブの負荷が上昇する。スリーブの変形を小さくすることにより、真空技術的に有利な狭い隙間が可能となるが、スリーブのこの小さい変形を達成させるために、欧州特許公開第1408237A1号は、炭素繊維強化材料からなるスリーブを紹介している。
ドイツ特許公開第19632375号 欧州特許公開第1408237A1号
本発明の技術的課題は、上記のタイプの真空ポンプの性能をさらに上昇させることである。
この技術的課題は、請求項1の特徴を有する真空ポンプ、請求項10の特徴を有する方法および請求項15の特徴を有するセクションにより解決される。従属請求項2−9並びに11−14は、本発明の有利な変更態様を与える。
少なくとも1つの繊維方向を有する繊維複合材料からなる少なくとも1つのセクションを含むロータを備えた本発明による真空ポンプは、セクションが少なくとも1つの螺旋状に配置された溝を有し、および繊維方向を有する繊維の少なくとも1つの部分が溝に平行に配向されているように、繊維複合材料の繊維が配向されていることを特徴とする。
製造条件によっては、溝に平行に配向された繊維方向を有する全ての繊維は、必ずしも正確に平行ではない。繊維方向が溝に対してほぼ平行に配向されているように、繊維方向を有する繊維の少なくとも1つの部分が配向されていることにより、必要な安定性が得られる。
これは、繊維方向が溝に対してほぼ平行に配向されていることを意味する。
セクションが少なくとも1つの螺旋状に配置された溝を有し、および繊維方向が溝に対して平行に配向されていることが有利であり、これにより、真空ポンプの運転において、セクションは遠心力の作用に抵抗する。
ロータのセクション上の溝は、真空データに関して性能を改善すること、例えば圧縮を上昇させること、が特定された。溝の配向および繊維の相互位置により、セクションの高い剛性が達成される。配向により、ロータ内において、溝に隣接して長い繊維長さもまた可能であり、これにより、この位置にもまた高い剛性が達成される。高い剛性は長い寿命をもたらし、さらに、ロータの高速回転、したがって、真空発生における性能の改善を可能にする。遠心力が作用しているときに炭素複合材料の伸びが小さいことは、セクションと付属ステータとの間の狭い隙間を可能にし、このことは、同様に、性能の改善をもたらす。
本発明の特に好ましい一実施形態により、セクションはスリーブを含む。これは、少なくとも1つの螺旋状に配置された溝を有するセクションがスリーブとして形成されていることを意味する。このスリーブ状構造は、特に、ホルベック・ポンプ段において使用される。
本発明の他の有利な一実施形態は、スリーブの内側に内側溝が、およびスリーブの外側に外側溝が設けられているように設計されている。この構造は、他の内側層がスリーブの内側外表面上に配置されることにより達成される。この他の層により、スリーブの安定性が明らかに上昇される。
本発明の有利な他の一実施形態は、溝が少なくとも1つのセクションの軸方向伸長部全体にわたり伸長するように設計されている。
これにより、ポンプ効率の上昇が最善に達成される。
本発明の他の特に好ましい一実施形態により、溝の巻付角は360°より大きい値である。これにより、スリーブのきわめて高い安定性が達成される。
本発明の他の有利な一実施形態により、セクションが少なくとも1つの第1および第2の層を含み、この場合、溝が層の1つ内に配置されているように設計されている。この構造により、溝がスリーブを補強する層内に配置されていることが達成される。溝はスリーブの材料から切り取られないので、スリーブの安定性は他の層により上昇される。層内の溝は、ポンプ効率が同様に改善されることを保証する。
本発明の他の有利な一実施形態により、第1の層が第1のマトリックスを、および第2の層が第2のマトリックスを含むように設計されている。マトリックス内に、繊維複合材料の繊維が配置されている。したがって、繊維は第1の繊維方向内に存在する。スリーブを形成する繊維は、終端縁にほぼ平行に存在する。これにより、高速回転において発生する遠心力はほぼ繊維方向に沿って作用する力を発生するので、スリーブは遠心力にきわめて良好に抵抗可能であることが保証されている。
第2の層は第2のマトリックスを有することが有利である。これにより、スリーブ上に突起を形成する繊維を、終端縁に鋭角に伸長させる可能性が存在する。これにより、スリーブ即ちセクションの安定性が明らかに上昇される。
溝が、相互に異なる形状を有する第1の溝セクションおよび第2の溝セクションを有することは有利である。この実施形態は、1つのガス入口および2つのガス出口を有するポンプにおいて有利である。この実施形態においては溝の供給方向が相互に反対方向に形成され且つガス入口から離れる方向に向けられているので、相互に反対の回転方向を有する2つの溝セクションを設けることが有利である。これは、溝セクションが相互に異なる形状を有することを意味する。
本発明の他の有利な一実施形態により、第1および第2の溝セクションの間に、ロータの周りを一周する溝が設けられている。ガス入口から周りを一周する溝に突き当たったガスが両方の螺旋状に形成された溝の方向に供給されることを保証するために、反対方向の溝セクションの溝が当接する位置に、ロータの周りを一周する溝が設けられている。
本発明は、さらに、真空ポンプのロータがスリーブを含み、ロータ内において、スリーブが繊維方向を有する繊維材料で巻き付けられ、および繊維複合材料を形成するために繊維材料がプラスチック・マトリックス内に埋め込まれる、真空ポンプのロータの製造方法に関するものであり、この製造方法は、繊維方向がスリーブの終端縁に対してある角度をなして巻き付けられ且つ繊維方向に配向された溝が成形されることを特徴とする。理想的な場合、溝は繊維方向に平行に形成されている。
この形態により、真空ポンプの運転において、セクションが遠心力の作用に抵抗することが保証されている。
本方法の有利な一実施形態は、溝の成形が、繊維方向に沿ったフライス加工を含むように設計されている。溝のこの製造方法は比較的簡単である。
代替方法により、溝の成形が雌型(ネガ成形型)上における繊維材料の巻付により行われるように設計されている。これにより、溝は巻付により形成され、したがって、のちに材料が除去される必要がないので、繊維材料は一方でフライス加工により損傷されず、他方でこれは材料を節約する製造方法であることが保証されている。
本発明による方法の特に好ましい一実施形態は、第1の層が第1の繊維方向で、および第2の層が第2の繊維方向で巻き付けられ、および溝が層の少なくとも1つ内に成形されるように設計されている。この実施形態は、一方で異なる層が成形され、他方で繊維方向が相互に異なるので、スリーブがきわめて安定であるという利点を有している。繊維方向が相互に異なることは、理想的な場合、第1の層の繊維方向と第2の層の繊維方向との間に鋭角が形成されることを意味する。
本発明の他の有利な一実施形態は、溝が、相互に異なる形状をもつ第1の溝セクションおよび第2の溝セクションにより成形されるように設計されている。この実施形態は、1つのガス入口および2つのガス出口を有する複流ポンプにおいて有利である。このポンプにおいては、両方のセクションの溝が相互に反対方向に配置されていることが必要である。
本発明により、さらに、繊維方向を有する繊維複合材料を含む真空ポンプのロータに対するセクションが保護され、セクションが溝を有し、および繊維方向を有する繊維の少なくとも1つの部分が溝に平行に配向されているように、繊維複合材料の繊維が配向されていることを特徴とする。これにより、真空ポンプの運転において、セクションが遠心力の作用に抵抗することが保証されている。
一実施例およびその変更態様により、本発明を詳細に説明し且つそれらの利点を解明することとする。
図1は、スリーブを有するロータを備えた真空ポンプの縦断面図を示す。 図2は、溝の位置および繊維方向を示すための、スリーブの一部の断面図を示す。 図3は、内側溝、外側溝および周囲溝を有するスリーブの断面図を示す。 図4は、雌型(ネガ成形型)の側面図を示す。 図5は、内側溝を有するスリーブを製造するための雌型(ネガ成形型)および溝ウェブの巻付の横断面図を示す。 図6は、雌型(ネガ成形型)および中央層の巻付の横断面図を示す。 図7は、第2の例による複流真空ポンプの縦断面図を示す。 図8は、一変更態様におけるロータを側面図で示す。 図9は、達成される利点を示すための、排出圧力に対する圧縮の線図を示す。
図1は、真空ポンプの縦断面図を示す。ハウジング2は入口4を有し、入口4を介してガスが真空ポンプ内に到達する。ガスは、ポンプ作用要素により圧縮されたのちに、出口6を介して排出される。
ハウジング2内に、永久磁気軸受8および転がり軸受10により回転可能に支持されたロータ12が存在する。代替軸受支持は能動的磁気軸受およびガス軸受を含む。駆動装置18はロータ12を回転軸線310の周りに回転させ、この場合、回転数は使用されるポンプ原理に応じて決定され、且つ分子ポンプの場合、毎分数万回転となる。ターボ分子ポンプ・セクション14が設けられていてもよいが、分子ポンプ・セクション16が設けられ、この場合、後者はガス流れ内において後方に配置され且つより高い圧力に圧縮する。
ロータ12の一部は分子ポンプ・セクション16に付属するセクション22であり、セクション22は、ハブ20と、ハブ20に固定されたスリーブ24とを含む。さらに、セクション22は、スリーブ24の外側外表面上を螺旋状に伸長する少なくとも1つのウェブ28を含む。隣接する巻付ウェブ28の間に、溝の深さTを有する少なくとも1つの螺旋状に伸長する溝30が存在し、この場合、ウェブ28とスリーブ24の終端縁26との間に鋭角312が形成される。この溝30または複数の溝30は、ステータ40と協働してポンプ作用を発生する。ステータ40は平滑な内側外表面42を有していても、または外表面42上に螺旋状に伸長する溝を有していてもよい。
図2に、図1からの破線の枠の範囲内のセクションの構造が部分断面部分斜視図で示されている。
第1の層50は繊維60を有する繊維複合材料を含み、繊維60は第1のマトリックス62内に埋め込まれている。繊維60は第1の繊維方向314内に位置している。この層50はスリーブ24を形成し、したがって、繊維は終端縁26にほぼ平行に位置している。高速回転において発生する遠心力はほぼ繊維方向314に沿って作用する力であるので、スリーブ24はこの力に比較的良好に抵抗可能である。
第2の層52は第1の層50と結合され且つ繊維60を有する繊維複合材料を含み、繊維60は第2のマトリックス64内に埋め込まれている。この層52の繊維60は、終端縁26に対して角度312をなして多数配向され、この角度を、ウェブ28および終端縁26もまた相互に形成している。このように、真空ポンプの運転においてセクションが遠心力の作用に抵抗するように、繊維方向316は溝30に沿って配向されている。ウェブ28に作用する遠心力は、主として、第2の層52の繊維方向316に沿った力成分を有している。巻付角が360°より大きい値であるとき、高い安定性が達成される。巻付をウェブ28の軸方向全長にわたり行うことが有利である。
繊維複合材料は炭素繊維複合材料CFKであってもよく、その理由は、炭素繊維複合材料は発生する力に対して十分に抵抗可能であるからである。真空ポンプ内に使用されたとき、温度に対する伸びおよび化学的抵抗性が同様に有利である。
溝の深さTは全体の層の厚さSに対応していてもよい。溝の深さが層の厚さより僅かに小さいとき、即ちT<Sのとき、高い剛性が達成される。
セクションの一変更態様が図3に断面図で示されている。
ここに示されているセクションは3つの層50、52および54を有している。層50は3つの層の中央層であり且つ支持スリーブを形成する。外側表面上に層52が設けられ、層52は、図2に関して説明されているように、螺旋状溝30およびウェブ28を有している。
層50の内側外表面上に第3の層54が配置されている。この層54は、繊維位置およびマトリックスに関して、第2の層52の視点に従って構成されている。第3の層54は第1の内側溝32および第2の内側溝36を有し、第1の内側溝32および第2の内側溝36は異なる勾配を有している。これは、第1のウェブ34が終端縁26と第1の角度320を、第2のウェブ38が終端縁26と第2の角度322を形成することにより達成され、この場合、第1および第2の角度320、322は相互に異なっている。層52および54内の螺旋状溝の回転方向は同じであってもまたは反対方向であってもよい。
図1および図2に示すロータ12のセクションおよび図3に示す外側層52は、はじめに第1の層50が形成されることにより製造される。第1の層50は、繊維が周方向に多数位置するように繊維を巻き付けることにより形成される。繊維はマトリックス内に埋め込まれる。ここで、繊維が第1の層50の終端縁26に対して角度320、322をなして第1の層50上に巻き付けられ、次に同様にマトリックス内に埋め込まれることにより、外側の第2の層52が形成される。このとき、繊維の間に隙間を残すこと、即ち、第2の層52内にウェブ28のみを巻き付けることが可能である。連続する第2の層52を形成し、硬化後に、終端縁26に対する角度320、322が、第2の層52の繊維が第1の層50上に巻き付けられる角度にほぼ対応するように、連続する第2の層52内に溝30が削り取られることが有利である。この方法の利点は、溝の深さが容易に変化可能であることである。例えば、セクションの軸方向一端に、セクションの軸方向反対側端部においてよりも深い溝が成形されてもよい。より高い圧力範囲内においてより浅い溝端部が作動するとき、これは、真空技術的性能に関して好ましいことである。より浅い溝の範囲内においては第2の層52は完全に削り取られず、溝の最も深い位置において溝の深さは最大に層の厚さSの値をとる。これにより、遠心力に対する特に高い抵抗性が正確に保持される。
溝の深さTまたは溝の幅またはこれらの両方が溝30の長さにわたり変化してもよく、これにより、溝30の形状が作業圧力範囲に適合され且つポンプの性能が改善可能であることが有利である。
スリーブの内側外表面上の溝の製造を、図4−6により詳細に説明することとする。
雌型(ネガ成形型)70は円筒セクションを有し、円筒セクションの外表面上に螺旋状成形型溝72が設けられている。ここで、この成形型溝72内に帯状繊維材料74が巻き付けられ、これにより、成形型溝72は次第に充填される。図5は、半分充填された状態を横断面図で示す。成形型溝72が充填され且つマトリックスが提供されたとき、第3の層54の製造が終了される。ここで、繊維76が外表面それ自身の周りに巻き付けられることにより、層50が製造される(図6参照)。
成形型溝72は多条螺旋として成形されていてもよい。
成形型溝72のみが充填され且つそれに続いて外表面が巻き付けられたとき、内側にのみ溝を有するスリーブ24が形成される。これはきわめて安定な構造を提供する。
巻付過程が終了されたのち、雌型(ネガ成形型)70は、旋削により、製造されたスリーブ24から取り除かれる。
装置の真空技術的性能を図9により説明することとする。図9に、ガス流量が存在しないときの入口および出口間の圧力比、いわゆるアイドル圧縮が、排出圧力に対して示されている。曲線300は、例えばいわゆるホルベック・ポンプ段において使用されるような、ステータのみが螺旋状溝を有する通常の装置を示す。曲線302は、ロータ上に溝を有する装置を示す。アイドル圧縮は明らかに上昇されている。
本発明の使用は上記の例に限定されない。
図7に、複流真空ポンプが断面図で示されている。複流真空ポンプは、1つのガス入口204および2つのガス出口206が設けられているハウジング202を有している。ガス出口206は、ハウジング202内に設けられた内側溝を貫通して装着されていてもよい。ロータ212は軸受208および210内に回転可能に支持され、且つ駆動装置218により駆動される。ロータ212はスリーブ224を含むセクションを有し、スリーブ224の外側外表面上に、2つの溝230aおよび230bが上記の方法で成形されている。溝230a、230bの供給方向は相互に反対であり、且つ図7において矢印が示すように、ガス入口204から離れる方向に向けられている。溝230a、230bは相互に反対の回転方向を有している。セクション上の溝はステータ側の溝242aおよび242bと協働し、ステータ側の溝242aおよび242bは、同様に螺旋状に、反対の回転方向を有して形成されている。スリーブ224の溝230a、230bは、ステータ側の溝242a、242bと向かい合って配置されている。
図8は、他の形態視点を示す。セクション222′は、第1の溝セクション250および第2の溝セクション254をもつ螺旋状溝を有している。溝セクション250、254の形状特に断面は異なっている。即ち、第1の溝セクション250は半円形断面を有し、第2の溝セクション254は三角形断面を有している。溝セクション250、254の間に、周りを一周する溝260が設けられている。断面は、それぞれの溝セクションが好ましく作動する圧力範囲への適合を可能にする。代替態様または追加態様として、螺旋の勾配に関して形状が相互に異なっていてもよい。周りを一周する溝セクションは、異なる流動範囲の間の移行点に設けられていてもよい。
2 ハウジング
4 入口
6 出口
8 永久磁気軸受
10 転がり軸受
12 ロータ
14 ターボ分子ポンプ・セクション
16 分子ポンプ・セクション
18 駆動装置
20 ハブ
22 分子ポンプ・セクション16のセクション
24 スリーブ
26 終端縁
28 ウェブ
30 溝
32 内側溝
34 第1のウェブ
36 第2の内側溝
38 第2のウェブ
40 ステータ
42 ステータ40の外表面
50 第1の層、中央層
52 第2の層
54 第3の層
60 繊維
62 マトリックス
64 第2のマトリックス
70 雌型(ネガ成形型)
72 成形型溝
74 帯状繊維材料
76 帯状繊維材料
202 ハウジング
204 ガス入口
206 ガス出口
208 軸受
210 軸受
212 ロータ
218 駆動装置
222′ セクション
224 スリーブ
230a 溝
230b 溝
240 ステータ
242a ステータ側の溝
242b ステータ側の溝
250 溝セクション
254 第2の溝セクション
260 溝
300 曲線
302 曲線
310 回転軸線
312 角度
314 繊維方向
316 繊維方向
320 第1の角度
322 第2の角度
S 層の厚さ
T 溝の深さ

Claims (15)

  1. 少なくとも1つの繊維方向(314、316)を有する繊維複合材料からなる少なくとも1つのセクション(22;224;222′)を含むロータ(12;212)を備えた真空ポンプにおいて、
    セクション(22;224;222′)が少なくとも1つの螺旋状に配置された溝(30;32、36;230a、230b)を有し、繊維方向(314、316)を有する繊維(60)の少なくとも1つの部分が溝(30;32、36;230a、230b)に平行に配向されているように、繊維複合材料の繊維(60)が配向されていることを特徴とする真空ポンプ。
  2. セクション(22;224;222′)がスリーブ(24;224)を含むことを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. スリーブ(24;224)の内側に内側溝(32、36)が、スリーブ(24;224)の外側に外側溝(30)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載真空ポンプ。
  4. 溝(30;230a;230b)が、少なくとも1つのセクション(22;224;222′)の軸方向伸長部全体にわたり伸長することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  5. 溝(30;32、36;230a;230b)の巻付角が360°より大きい値であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  6. セクション(22;224;222′)が少なくとも1つの第1および第2の層(50、52)を含み、この場合、溝(30;32、36;230a;230b)が層(50、52)の1つ内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  7. 第1の層(50)が第1のマトリックス(62)を、第2の層(52)が第2のマトリックス(64)を含むことを特徴とする請求項6に記載の真空ポンプ。
  8. 溝が、相互に異なる形状を有する第1の溝セクション(250)および第2の溝セクション(254)を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  9. 第1および第2の溝セクション(250、254)の間に、ロータ(12)の周りを一周する溝(260)が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の真空ポンプ。
  10. 真空ポンプのロータ(12;212)がスリーブ(24;224;222′)を含み、ロータ(12;212)内において、スリーブ(24;224;222′)が繊維方向(314、316)を有する繊維材料で巻き付けられ、繊維複合材料を形成するために繊維材料がプラスチック・マトリックス内に埋め込まれる、真空ポンプのロータ(12;212)の製造方法において、
    繊維方向(314、316)がスリーブの終端縁に対してある角度(312)をなして巻き付けられ且つ繊維方向に配向された溝(30;32、36;230a;230b;250、254)が成形されることを特徴とする真空ポンプのロータ(12;212)の製造方法。
  11. 溝(30;32、36;230a;230b;250、254)の成形が、繊維方向(314、316)に沿ったフライス加工を含むことを特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  12. 溝(30;32、36;230a;230b;250、254)の成形が雌型(70)上における繊維材料の巻付を含むことを特徴とする請求項10または11に記載の製造方法。
  13. 第1の層(50)が第1の繊維方向(314)で、第2の層が第2の繊維方向(316)で巻き付けられ、溝が層の少なくとも1つ内に成形されることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1項に記載の製造方法。
  14. 溝が、相互に異なる形状をもつ第1の溝セクション(250)および第2の溝セクション(254)により成形されることを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の製造方法。
  15. 繊維方向(314、316)を有する繊維複合材料を含む真空ポンプのロータ(12;212)に対するセクション(22;224;222′)において、
    セクション(22;224;222′)が溝(30;32、36;230a;230b;250、254)を有し、繊維方向(314、316)を有する繊維(60)の少なくとも1つの部分が溝(30;32、36;230a;230b;250、254)に平行に配向されているように、繊維複合材料の繊維(60)が配向され、これにより、真空ポンプの運転において、セクションが遠心力の作用に抵抗することを特徴とするロータ(12)に対するセクション(22;224;222′)。
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