JP2016166594A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2016166594A
JP2016166594A JP2015047570A JP2015047570A JP2016166594A JP 2016166594 A JP2016166594 A JP 2016166594A JP 2015047570 A JP2015047570 A JP 2015047570A JP 2015047570 A JP2015047570 A JP 2015047570A JP 2016166594 A JP2016166594 A JP 2016166594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
screw
wall
vacuum pump
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015047570A
Other languages
English (en)
Inventor
徹也 坪川
Tetsuya Tsubokawa
徹也 坪川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2015047570A priority Critical patent/JP2016166594A/ja
Priority to CN201610065312.XA priority patent/CN105971905A/zh
Publication of JP2016166594A publication Critical patent/JP2016166594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/32Rotors specially for elastic fluids for axial flow pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/52Casings; Connections of working fluid for axial pumps
    • F04D29/522Casings; Connections of working fluid for axial pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/10Two-dimensional
    • F05D2250/15Two-dimensional spiral

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

【課題】ネジ溝への反応生成物の堆積を抑制することができる真空ポンプの提供。【解決手段】ターボ分子ポンプは、円筒部および該円筒部の周面に対向するステータ32を備え、ステータ32の内周面にネジ溝32aとネジ山32bとが交互に形成されている。そして、ネジ溝32aの底面320とネジ山32bの頂面323とを繋ぐ一対の溝側壁321,322は、底面側から頂面側に溝幅が広がるように形成された非垂直壁である。【選択図】図3

Description

本発明は、ネジ溝を有するネジ溝ポンプ段を備えた真空ポンプに関する。
半導体製造装置の真空排気に用いられるポンプとしては、例えばターボ分子ポンプが用いられる。成膜プロセスやエッチングを行う装置には、大流量型のターボ分子ポンプが用いられる。大流量型ターボ分子ポンプにおいては、タービン翼を備えたターボポンプ段の後段に、ネジ溝ポンプ段を備えるものが知られている。
ネジ溝ポンプ段は、筒状のロータと、そのロータの外周面や内周面に対向する面を有するステータとを備えている。ロータおよびステータの各対向面の一方には、ネジ溝が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−214745号公報
ところで、例えば塩素系やフッ素系のガスを使用するプロセスの場合、ポンプ内に反応生成物が堆積しやすい。このような反応生成物は、一般に真空度が低くなるほど、すなわち圧力が高くなるほど昇華温度が高くなり、堆積しやすい。そのため、ポンプ後段のネジ溝ポンプ段に反応生成物が過剰に堆積して、ロータがステータに固着して起動ができないおそれもあった。
本発明の好ましい実施形態による真空ポンプは、ロータおよび該ロータの周面に対向するステータを備え、前記ロータおよびステータの一方の対向面にネジ溝とネジ山とが交互に形成された真空ポンプに適用され、前記ネジ溝の底面と前記ネジ山の頂面とを繋ぐ一対の溝側壁の少なくとも一方は、底面側から頂面側に溝幅が広がるように形成された非垂直壁である。
さらに好ましい実施形態では、前記一対の溝側壁の内、前記ロータの回転方向下流側に設けられた溝側壁が前記非垂直壁である。
さらに好ましい実施形態では、前記ネジ溝の吸気側入口から排気側出口までが前記非垂直壁とされ、前記溝側壁の底面側接続部から頂面側接続までが、溝幅が広がるように傾斜している。
さらに好ましい実施形態では、前記ネジ溝の吸気側入口から排気側出口まで形成された前記溝側壁の内、前記吸気側入口から前記排気側出口までの少なくとも一部が前記非垂直壁である。
本発明によれば、ネジ溝への反応生成物の堆積を抑制することができる。
図1は、本発明に係る真空ポンプの一実施の形態を示す図である。 図2は、ネジ溝が形成されたステータ内周面の一部を示す展開図である。 図3は、ネジ溝の水平断面図である。 図4は、従来のネジ溝の典型例を示す図である。 図5は、ネジ溝におけるガスの流れを説明する図である。 図6は、非垂直壁の変形例1を示す図である。 図7は、非垂直壁の変形例2を示す図である。 図8は、非垂直壁の変形例3を示す図である。 図9は、非垂直壁の変形例4を示す図である。 図10は、非垂直壁の変形例5を示す図である。 図11は、非垂直壁の変形例6を示す図である。
図1は、本発明に係る真空ポンプの一実施の形態を示す図であり、ターボ分子ポンプの断面を示す図である。ターボ分子ポンプは、真空排気を行うポンプユニットと、ポンプユニットを駆動制御するコントロールユニットとを備えている。図1では、ポンプユニット1のみを図示した。
ポンプユニット1は、回転翼41と固定翼31とで構成されるターボポンプ段と、円筒部42とステータ32とで構成されるネジ溝ポンプ段とを有している。ネジ溝ポンプ段においては、ステータ32または円筒部42にネジ溝が形成されている。本実施の形態では、円筒部42の外周に対向するステータ32の内周面に、ネジ溝が形成されている。回転翼41および円筒部42はポンプロータ4に形成されている。ポンプロータ4はシャフト5に締結されている。ポンプロータ4とシャフト5とによって回転体ユニットRYが構成される。
複数段の固定翼31は、軸方向に対して回転翼41と交互に配置されている。各固定翼31は、スペーサリング33を介してベース3上に載置される。ポンプケーシング30をベース3にボルト固定すると、積層されたスペーサリング33がベース3とポンプケーシング30の係止部30aとの間に挟持され、固定翼31が位置決めされる。
シャフト5は、ベース3に設けられた磁気軸受34,35,36によって非接触支持される。詳細な図示は省略したが、各磁気軸受34〜36は電磁石と変位センサとを備えている。変位センサによりシャフト5の浮上位置が検出される。シャフト5、すなわちポンプロータ4の回転数(1秒当たりの回転数)は、回転センサ43によって検出される。
シャフト5はモータMにより回転駆動される。モータMは、ベース3に設けられたモータステータ10と、シャフト5に設けられたモータロータ11とから成る。磁気軸受が作動していない時には、シャフト5は非常用のメカニカルベアリング37a,37bによって支持される。ベース3の外周には、ステータ32を昇温するためのヒータ38が設けられている。ベース3には温度センサ39が設けられ、温度センサ39の検出結果はコントロールユニット2に入力される。
図2,3は、ステータ32のネジ溝形状の一例を示す図である。図2は、ネジ溝32aが形成されたステータ内周面の一部を示す展開図である。図2において、ステータ32の図示上側が吸気側であり、図示下側が排気側である。ステータ32の内周面には、複数のネジ溝32aおよび複数のネジ山32bが形成されている。なお、本実施形態では、ネジ溝32aのリード角(ネジ溝中央を表す螺旋軸のリード角)βは吸気口側から排気口側まで一定とした。一般には、吸気口側から排気側に近づくほどリード角を大きくするような可変リード角に設定される場合が多く、そのような構成においても本発明は適用できる。また、ネジ溝中央を表す螺旋軸に垂直に断面した場合の、ネジ溝32aの溝幅W1とネジ山32bの山幅W2との比は一定とされている。
ネジ溝32aが形成されたステータ32の内周面に対向する円筒部42は、図2の矢印R方向に回転する。そのため、ネジ溝32aの図示左側に設けられた溝側壁321は、ロータ回転方向Rの上流側に位置する。一方、ネジ溝32aの図示右側に設けられた溝側壁322はロータ回転方向Rの下流側に位置する。溝側壁321は、ネジ溝32aの底面320と左側のネジ山32bの頂面323とを繋ぐ側壁である。溝側壁322は、底面320と右側のネジ山32bの頂面323とを繋ぐ側壁である。
図3はネジ溝32aの水平断面図(ステータ軸に対して垂直に断面した図)であり、(a)は吸気側入口324の断面を示し、(b)は排気側出口325の断面を示す。一方、ネジ溝32aの溝深さは、いわゆる可変溝深さであって、吸気側入口324から排気側出口325にかけて徐々に浅くなっている。図3(a)に示す吸気側入口324における溝深さはHinであり、図3(b)に示す排気側出口325における溝深さはHout(<Hin)に設定されている。
ネジ溝32aの底面320とネジ山32bの頂面323とを繋ぐ溝側壁321,322は、底面320との成す角度がθである傾斜壁部(傾斜平面)になっている。角度θはθ>90度に設定され、溝側壁321,322は、底面320側から頂面323側に溝幅が広がるように傾斜している。このように、溝側壁321,322は、傾斜壁部を有する非垂直壁とされている。なお、断面図における溝幅W1および溝側壁321,322の角度θは、ネジ溝32aを溝進行方向に対して垂直に断面した場合、すなわち溝幅方向に断面した場合の溝幅および角度を表しており、括弧を付して(W1)、(θ)のように記載した。
図2に示すように、ステータ32に対して円筒部42がR方向に回転すると、ネジ溝32aの吸気側入口324からネジ溝32a内に流入したガスは、排気側出口325から排出される。ネジ溝32a内のガスは破線ラインGのように流れる。また、ネジ溝32a内のガスの一部は、破線ラインG2のようにロータ回転下流側の溝側壁322を乗り越えてネジ山32bの部分の隙間領域に流出する。一方、ネジ溝32aのロータ回転上流側の溝側壁321の部分においては、破線ラインG1のようにネジ山32bの隙間領域からネジ溝32aにガスが流入する。
図4は、従来のネジ溝の典型例を示したものである。図4(a)は、ネジ溝32dの吸気側入口324の断面形状を示したものである。一方、図4(b)はネジ溝32dの排気側出口325の断面形状を示したものである。溝深さは、ネジ溝32aの場合と同様に吸気側入口から排気側出口にかけて徐々に浅くなっている。一方、溝側壁326,327は、全体がネジ溝32dの底面320に対して垂直に形成されている。
なお、一般的に、ネジ溝32dを機械加工した場合、溝側壁326,327の上端角部はバリ取りのための糸面取り加工が施されることが多い。また、ネジ溝32dの溝角部は、工具の先端形状に応じた微小なR形状に形成される。しかしながら、これらは、溝側壁326,327に本実施の形態のような傾斜壁部(溝側壁321,322)を積極的に形成するためのものではなく、実質的に溝側壁326,327は垂直壁を構成している。
図5は、ネジ溝の溝側壁を図3のような非垂直壁とした場合(図5(a))と、図4のように垂直壁とした場合(図5(b))のガスの流れを説明する図である。図5(b)のように溝側壁326,327を垂直壁とした場合には、溝側壁326,327の近辺にガスの淀みが発生しやすい。
溝側壁326の場合、ネジ山の頂面323からネジ溝32a内に流入するガスは、破線ラインG1で示すように流れ込むものだけでなく、破線ラインG12で示すように溝側壁326の方向に逆流するものもある。一方、溝側壁327の場合には、破線ラインG2で示すようにネジ溝32aからねじ山の頂面323に流出するものと、破線ラインG22で示すように垂直な溝側壁327に衝突して底面320に沿うように逆流するものがある。
破線ラインG12,G22のような逆流によるガスの淀みが発生すると、その領域(溝側壁326,327の近辺)の圧力が上昇する。上述したように、圧力が高くなるほど反応生成物の昇華温度が高くなり、反応生成物が堆積しやすくなる。そのため、溝側壁326,327の近辺に反応生成物が堆積しやすくなる。特に、ロータ回転方向に対して下流側に位置する溝側壁327の近辺における堆積が著しい。
破線ラインG12,G22のようなガスの逆流による淀みは、溝側壁326,327が垂直であることに大きく起因している。そこで、本実施の形態では、図5(a)に示すように、溝側壁321,322を非垂直壁とすることで、ガスの淀みを低減するようにした。具体的には、溝側壁321,322の全体、すなわち、ネジ溝32aの底面320からネジ山32bの頂面323までの全体を、底面320側から頂面323側に溝幅が広がるように傾斜した傾斜平面とした。すなわち、底面320と溝側壁321,322との成す角度θは、θ>90度に設定される。
その結果、ネジ溝32aに流入するガスは、破線ラインG1のように傾斜面である溝側壁321に沿って底面320方向に流入し、溝側壁321を乗り越えた際のガスの逆流(G21)を防止することができる。また、ネジ溝32a内から頂面323方向へガスが流出する際にも、ガスは傾斜した溝側壁322に沿って滑らかに流れ、図5(b)の破線ラインG22で示すようなガスの逆流を低減することができる。
このように、溝側壁321,322を傾斜した非垂直壁とすることで、溝側壁321,322付近におけるガスの逆流(ガスの淀み)を低減することができる。その結果、ネジ溝32aに堆積する反応生成物の量を低減することが可能となる。また、ガスの逆流が低減した分だけ溝内の圧力が低下するので、ポンプ性能の向上も図れる。本実施形態では、ネジ溝32aの深さ寸法を出口側ほど小さくなるような形状としたが、深さ寸法を一定とし、溝側壁321,322の全体を傾斜壁部としても良い。
なお、上述の実施の形態では、一対の溝側壁321,322の両方を非垂直壁としたが、一方のみを非垂直壁としても良い。その場合、反応生成物が堆積しやすいロータ回転方向下流側の溝側壁322を非垂直壁とするのが好ましい。なお、排気性能の向上を重視した場合、ロータ回転方向上流側の溝側壁321を非垂直壁とするのが好ましい。これは、破線ラインG22で示すガスの逆流方向がネジ溝32aの吸気側入口方向となり、性能低下への影響が大きいからである。
(変形例1)
図6は、非垂直壁の変形例1を示す図である。変形例1では、溝側壁321は傾斜壁部321aと垂直壁部321bとで構成され、溝側壁322は傾斜壁部322aと垂直壁部322bとで構成されている。溝深さは、図3に示したネジ溝32aの場合と同様に、吸気側入口324から排気側出口325にかけて徐々に浅くなっている。吸気側入口324における溝深さはHinであり、排気側出口325における溝深さはHout(<Hin)である。一方、傾斜壁部321a,322aの高さ寸法は、吸気側入口324から排気側出口325までの全体に亘って同一寸法hに設定されている。
変形例1では、溝側壁321,322の一部を傾斜壁部321a,322aとしたので、ネジ溝32aに流入するガスの流れおよびネジ溝32aから流出するガスの流れが、図5(b)に示す非垂直壁の場合に比べ滑らかになる。そのため、ネジ溝32a内におけるガスの逆流が低減され、反応生成物の堆積が抑制される。なお、図3に示す構成と比べた場合、垂直壁部321b,322bがある分だけ、反応生成物の堆積軽減効果は劣る。
(変形例2)
図7は、非垂直壁の変形例2を示す図である。なお、図7において、(a)はネジ溝32aの吸気側入口324における断面を示したものであり、(b)は排気側出口325における断面を示したものである。ネジ溝32aは、図3の場合と同様に可変深さのネジ溝であって、溝深さは、吸気側入口324ではHinであり、排気側出口325においてはHout(<Hin)である。また、傾斜壁部321a,322aの高さ寸法は、吸気側入口324から排気側出口325まで一定の寸法Houtとした。そのため、垂直壁部321b、322bの高さ寸法は吸気側入口324から排気側出口325にかけて徐々に小さくなり、排気側出口325ではゼロとなっている。
(変形例3)
図8は、非垂直壁の変形例3を示す図である。変形例3の場合、ネジ溝32aの溝深さは吸気側入口324から排気側出口325まで一定の深さHに設定されている。一方、傾斜壁部321a,322aの高さ寸法については、吸気側入口324から排気側出口325にかけて徐々に大きくなっている。吸気側入口324における傾斜壁部321a,322aの高さ寸法はhinであり、排気側出口325における傾斜壁部321a,322aの高さ寸法はhout(>hin)である。変形例3の場合、溝側壁321は傾斜壁部321aと垂直壁部321bとで構成されている。同様に、溝側壁322は傾斜壁部322aと垂直壁部322bとで構成されている。
反応生成物の堆積量は、より圧力の高い排気側出口325に近いほど多い。そのため、変形例3のように、傾斜壁部321a,322aの高さ寸法を排気側出口325に近い所ほど大きくすることで、排気側におけるガスの逆流による淀み低減効果をより大きくするようにした。これにより、反応生成物が堆積しやすい排気側出口325側における堆積防止効果を、より向上させることができる。なお、排気側出口325における傾斜壁部321aの高さ寸法houtを、hout=Hのように設定しても良い。
(変形例4)
図9は、非垂直壁の変形例4を示す図である。変形例4では、溝深さは吸気側入口324がHinで、排気側出口325がHout(<Hout)である。さらに、非垂直壁である溝側壁321,322をR曲面(円弧面)とした。図9に示す例では、R1<R2のように設定したが、R1=R2のように設定しても良い。溝底面の隅が滑らかな円弧状になるので、溝側壁321,322を乗り越えて流れるガスの流れが滑らかになって、ガスの淀みを抑制する効果が高くなる。その結果、反応生成物の堆積を防止することができる。
なお、図3の角度θの場合と同様に、R曲面の半径R1,R2は、ネジ溝32aを溝幅方向に断面した場合の半径を表しており、括弧を付して(R1)、(R2)のように記載した。溝幅W1についても同様である。後述する変形例5の図10においても同様に記載した。
(変形例5)
図10は、非垂直壁の変形例5を示す図である。変形例5では、溝深さを一定の値Hとし、溝側壁321,322をR曲面(円弧面)とした。図10に示す例では、R1<R2のように設定したが、R1=R2のように設定しても良い。変形例5の場合も溝側壁321,322をR曲面とすることで、変形例4と同様の効果を奏することができる。
(変形例6)
上述した実施形態や変形例では、溝側壁321,322をネジ溝32aの吸気側入口324から排気側出口325までの全てに形成したが、変形例6では、図11に示すように、排気側出口325から符号Dで示す範囲(排気口側範囲D)における溝側壁321,322を傾斜させるようにした。すなわち、反応生成物が堆積しやすい排気口側の溝側壁321,322を非垂直壁とした。排気口側範囲Dよりも上流側の溝側壁321,322は、垂直壁に設定されている。なお、変形例6では、排気側出口325側の溝側壁321,322を非垂直壁としたが、非垂直壁は、吸気側入口324から排気側出口325までのいずれの範囲に設けても良い。
なお、上述した実施の形態および変形例では、一対の溝側壁321,322の両方を非垂直壁としたが、いずれか一方を非垂直壁とするようにしても良い。また、ネジ溝32aおよびネジ山32bがステータ32側に形成される場合を例に説明したが、本発明は、ポンプロータ4の円筒部42側にネジ溝32aおよびネジ山32bを形成する構成に対しても、同様に適用することができる。
以上説明した真空ポンプ(ターボ分子ポンプのポンプユニット1)では、図2に示すようにステータ32にネジ溝32aとネジ山32bとが交互に形成されている。そして、ネジ溝32aの底面320とネジ山32bの頂面323とを繋ぐ一対の溝側壁321,322の少なくとも一方は、底面320側から頂面323側に溝幅が広がるように傾斜した傾斜壁部を有する非垂直壁とされている。すなわち、一対の溝側壁321,322の少なくとも一方は、底面側から頂面側に溝幅が広がるように形成された非垂直壁である。
このように、溝側壁321,322を底面側から頂面側に溝幅が広がるように形成された非垂直壁とすることで、溝側壁321,322を乗り越えるガスの流れが滑らかになり、溝側壁321,322を乗り越えた際に生じるガスの逆流(図5(b)参照)や淀みを低減することができる。その結果、ネジ溝32aに堆積する反応生成物の量を低減することができる。
また、反応生成物の堆積は、一対の溝側壁321,322の内のロータ回転方向下流側に配置されている溝側壁322の近辺において著しい。そのため、溝側壁322のみを非垂直壁とする構成であっても良い。
また、図2,3に示すように、溝側壁321,322は、ネジ溝32aの吸気側入口324から排気側出口325までが非垂直壁とされるのが好ましい。それにより、ネジ溝32aの吸気口側から排気口側までの全域において、反応生成物の堆積を抑制することができる。さらに、図2,3のように溝側壁321,322の底面側接続部から頂面側接続までを、溝幅が広がるように傾斜させることで、反応生成物の堆積防止効果をより高めることができる。
一方、ネジ溝32aの吸気側入口324から排気側出口325まで形成された溝側壁321,322の内、吸気側入口324から排気側出口325までの少なくとも一部が非垂直壁とされるような構成としても良い。例えば、図11に示すように反応生成物が堆積しやすい排気口側範囲Dにおける溝側壁321,322を、非垂直壁とすることが可能である。
なお、上述した各実施形態および変形例は、それぞれ単独にあるいは組み合わせて用いても良い。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。例えば、傾斜壁部を、図3に示すような傾斜平面や図9に示すようなR曲面で構成したが、これらに限らず、底面320から頂面323側に溝幅が広がるように傾斜した面であれば、種々の傾斜面を適用することができる。もちろん、ガスの流れが滑らかになるような形状が好ましい。また、ターボポンプ段とネジ溝ポンプ段を有するターボ分子ポンプを例に説明したが、本発明は、ネジ溝ポンプ段を有する真空ポンプであれば適用することができる。
1…ポンプユニット、2…コントロールユニット、4…ポンプロータ、32…ステータ、32a,32d…ネジ溝、32b…ネジ山、42…円筒部、320…底面、321,322,326,327…溝側壁、321a,322a…傾斜壁部、321b,322b…垂直壁部、323…頂面、324…吸気側入口、325…排気側出口、R…ロータ回転方向、W1…溝幅

Claims (4)

  1. ロータおよび該ロータの周面に対向するステータを備え、前記ロータおよびステータの一方の対向面にネジ溝とネジ山とが交互に形成された真空ポンプにおいて、
    前記ネジ溝の底面と前記ネジ山の頂面とを繋ぐ一対の溝側壁の少なくとも一方は、底面側から頂面側に溝幅が広がるように形成された非垂直壁である、真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記一対の溝側壁の内、前記ロータの回転方向下流側に設けられた溝側壁が前記非垂直壁である、真空ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記溝側壁は、前記ネジ溝の吸気側入口から排気側出口までが前記非垂直壁とされ、
    前記溝側壁の底面側接続部から頂面側接続までが、溝幅が広がるように傾斜している、真空ポンプ。
  4. 請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記ネジ溝の吸気側入口から排気側出口まで形成された前記溝側壁の内、前記吸気側入口から前記排気側出口までの少なくとも一部が前記非垂直壁である、真空ポンプ。
JP2015047570A 2015-03-10 2015-03-10 真空ポンプ Pending JP2016166594A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047570A JP2016166594A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 真空ポンプ
CN201610065312.XA CN105971905A (zh) 2015-03-10 2016-01-29 真空泵

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015047570A JP2016166594A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 真空ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016166594A true JP2016166594A (ja) 2016-09-15

Family

ID=56898330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015047570A Pending JP2016166594A (ja) 2015-03-10 2015-03-10 真空ポンプ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016166594A (ja)
CN (1) CN105971905A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108336288A (zh) * 2018-03-19 2018-07-27 超威电源有限公司 一种防爬酸的蓄电池端子
WO2018147191A1 (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 エドワーズ株式会社 真空ポンプ、真空ポンプに備わる回転部、およびアンバランス修正方法
JP2018178733A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 株式会社島津製作所 真空ポンプ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146492A (ja) * 1984-08-11 1986-03-06 Mitsuwa Seiki Co Ltd 分子ポンプ
JPH02114796U (ja) * 1989-02-28 1990-09-13
JP2005105875A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Boc Edwards Kk 真空ポンプ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000291586A (ja) * 1999-03-31 2000-10-17 Seiko Seiki Co Ltd 真空ポンプ
WO2011070856A1 (ja) * 2009-12-11 2011-06-16 エドワーズ株式会社 ネジ溝排気部の筒形固定部材と、これを使用した真空ポンプ
DE102011112691A1 (de) * 2011-09-05 2013-03-07 Pfeiffer Vacuum Gmbh Vakuumpumpe
DE102013207269A1 (de) * 2013-04-22 2014-10-23 Pfeiffer Vacuum Gmbh Statorelement für eine Holweckpumpstufe, Vakuumpumpe mit einer Holweckpumpstufe und Verfahren zur Herstellung eines Statorelements für eine Holweckpumpstufe
CN203488431U (zh) * 2013-09-18 2014-03-19 北京北仪创新真空技术有限责任公司 一种抗大气冲击的分子泵转子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6146492A (ja) * 1984-08-11 1986-03-06 Mitsuwa Seiki Co Ltd 分子ポンプ
JPH02114796U (ja) * 1989-02-28 1990-09-13
JP2005105875A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Boc Edwards Kk 真空ポンプ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018147191A1 (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 エドワーズ株式会社 真空ポンプ、真空ポンプに備わる回転部、およびアンバランス修正方法
JP2018127950A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 エドワーズ株式会社 真空ポンプ、真空ポンプに備わる回転部、およびアンバランス修正方法
CN110199127A (zh) * 2017-02-08 2019-09-03 埃地沃兹日本有限公司 真空泵、真空泵所具备的旋转部及不平衡修正方法
US11168697B2 (en) 2017-02-08 2021-11-09 Edwards Japan Limited Vacuum pump, rotating portion included in vacuum pump, and imbalance correction method
JP2018178733A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 株式会社島津製作所 真空ポンプ
JP7098882B2 (ja) 2017-04-03 2022-07-12 株式会社島津製作所 真空ポンプ
CN108336288A (zh) * 2018-03-19 2018-07-27 超威电源有限公司 一种防爬酸的蓄电池端子

Also Published As

Publication number Publication date
CN105971905A (zh) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10605270B2 (en) Side-channel blower for an internal combustion engine, comprising a wide interrupting gap
JP6716220B2 (ja) 遠心圧縮機段
US10865803B2 (en) Impeller wheel for a centrifugal turbocompressor
US10837297B2 (en) Centrifugal compressor and turbocharger
JP6692635B2 (ja) 連結型ネジ溝スペーサ、および真空ポンプ
WO2018181343A1 (ja) 遠心圧縮機
JPWO2012077411A1 (ja) 真空ポンプ
US9670931B2 (en) Rotary vacuum pump
JP2016053359A (ja) 遠心圧縮機段
JP2019035374A (ja) 遠心回転機械
JP2016166594A (ja) 真空ポンプ
JP2000161285A (ja) ターボ分子ポンプ及び真空装置
US10309413B2 (en) Impeller and rotating machine provided with same
JP2008208753A (ja) 遠心圧縮機
WO2019172422A1 (ja) ディフューザベーン及び遠心圧縮機
JP2015135068A (ja) 遠心式回転機械の流路形成部、ケーシング、および、遠心式回転機械
US10975883B2 (en) Centrifugal rotary machine
US20180266442A1 (en) Compressor impeller and method for manufacturing same
JP6414401B2 (ja) ターボ分子ポンプ
JP2010265895A (ja) 真空ポンプ
JP2002332993A (ja) 遠心圧縮機のインぺラ
US20080056886A1 (en) Vacuum pumps with improved pumping channel cross sections
US10844863B2 (en) Centrifugal rotary machine
WO2018092875A1 (ja) 圧縮機、及びそのブレードの製造方法
US20080056885A1 (en) Vacuum pumps with improved pumping channel configurations

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180613

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181113