JPS6146492A - 分子ポンプ - Google Patents

分子ポンプ

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Publication number
JPS6146492A
JPS6146492A JP16848584A JP16848584A JPS6146492A JP S6146492 A JPS6146492 A JP S6146492A JP 16848584 A JP16848584 A JP 16848584A JP 16848584 A JP16848584 A JP 16848584A JP S6146492 A JPS6146492 A JP S6146492A
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JP
Japan
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wall surface
groove
static
molecules
molecular pump
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Application number
JP16848584A
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English (en)
Inventor
Yukichi Sekiguchi
関口 祐吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUWA SEIKI CO Ltd
Original Assignee
MITSUWA SEIKI CO Ltd
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Publication date
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  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機械的真空ポンプの一種である分子ポンプに
関し、特に、排気作用を実行する溝形状の改良に係り、
例えば、中真空領域から低真空領域までにおける真空を
作り出すのに利用してを効なものに関する。
〔従来の技術〕
一般に、分子ポンプは、機械的に相対移動する動的壁面
と静的壁面とを利用し、そこに衝突した気体分子に確率
的に特定方向の速度ベクトルを与えることにより排気作
用を持たせるように構成されている。
従来の分子ポンプとして、所謂、軸流分子ポンプと呼ば
れるものと、ねし溝分子ポンプと呼ばれるものとがある
(必要ならば、特公昭47−33446号参照)。
軸流分子ポンプは、円筒形状のケーシング内に高速回転
するように支承された回転軸の外周に多数枚の動翼を斜
めに並設された移動板を複数枚、軸心方向に等間隔に配
して外嵌するとともに、内周に多数枚の静翼を斜めに並
設された固定板を移動板に鏡面対称になるように交互に
配してケーシングに固定することにより、構成されてい
る。
ねじ溝ポンプは、内外円周面を互いに近接して周方向に
相対回転するように配設し、この内外円周面の少なくと
も一方にねし溝を刻設することにより、構成されている
〔発明が解決しようとする問題点〕
軸流分子ポンプにおいては、所定の排気速度を確保しつ
つ圧縮比を高めるためには翼間を狭小に、かつ、多数枚
並設することにより、気体分子同士のi!i突の発生を
可及的に抑制するように構成する必要があるが、翼加工
上および翼の機械的強度上、多数枚の翼を極狭小な間隔
で整列するのには限界があるため、気体分子の自由行程
が短くなり、気体分子同士の衝突の可能性が高まる低真
空領域については使用することができないという問題点
がある。
ねじ溝分子ポンプにおいては、比較的低真空領域での使
用は可能であるが、排気速度を大きくとることができな
いため、例えば、中真空雰囲気の処理室で発生している
ガスを排気するような場合において、ポンプによる排気
がガスの発生に追いつけない事態が起こるという問題点
がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決し
て、低真空領域から中真空領域まで使用することができ
る分子ポンプを提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、回転により相対的に進行方向に背く溝の壁面
を傾斜させることにより、ポンプ作用を発揮する静的壁
面および動的壁面に対する気体分子の衝突の蓋然性を高
め、これにより、気体分子の自由行程が短い粘性流領域
(低真空領域に相当する。)においてもポンプの排気作
用を発揮し得るようにするとともに、同一圧縮比におい
て溝の断面積を最大限に確保するようになして排気速度
を大きくとるようにしたものである。
〔実施例1〕 第1図は本発明の一実施例である軸流分子ポンプを示す
縦断面図、第2図は第1図の■−り線に沿う拡大部分断
面図、第3図は第2図のm−m線に沿う展開断面図、第
4図は第3図の部分斜視図、第5図、第6図および第7
図は作用を説明するための第4図のy−y断面に相当す
る各拡大断面図である。
本実施例において、この軸流分子ポンプは略中空円柱形
状の気密室を形成しているケーシング1を備えており、
ケーシングlの円形内周面により静的壁面2が形成され
ている。ケーシング1には吸入口3と吐出口4とがそれ
ぞれ開設されており、吸入口3は略中夫において、吐出
口4は両端部においてケーシングlの気密室内にそれぞ
れ臨むように配設されている。
ケーシング1の内部には円柱形状の回転軸5が軸心を筒
心に合わせられて回転自在に支承されており、回転軸5
はケーシングlの外部に設備されたモータ等の適当な駆
動手段により高速で回転されるようになっている0回転
軸5の外周上には、略円板形状に形成された複数枚の移
動板7が同数枚宛、吸入口3の両脇に左右対称となるよ
うに配置されて突設されており、各移動板7群は互いに
等間隔に整列されて軸心と略直角に固着されている。移
動板7の外周面には中空の略直角三角柱形状の動的溝8
が多数条、等間隔、かつ、互いに平行に切設されており
、隣り合うi+IS8.8が形成する立ち上がり壁によ
り略直角三角柱形状の動翼9が実質的に構成されている
動的m8は円周に対して所定の傾斜角(以下、リード角
ということがある。)αを与えられて切没されており、
この溝8のリード角αは、移動板7の回転に伴って吐出
口4の方向に進むように形成されている。このリード角
αにより、ケーシング1の静的壁面2における軸心と平
行な一直線りに動的溝8内において対向して行く点Pは
、移動板7の回転に伴って′11j8の長手方向に進行
することになる。
動的溝8はその短手方向の断面形状が略直角三角形状に
なる中空の略直角三角柱形状に形成されており、この中
空三角柱形状溝を形成している二つの壁面10.11の
うち、移動板7の回転方向を向いている壁面(以下、正
壁面ということがある。) lOは、この正壁面10が
移動板7の軸直角断面を切ることによって描出される直
線が移動板7の軸心の法線と略一致するように、構成さ
れている。また、回転方向に背を向けている壁面(以下
、背壁面ということがある。)11は、静的壁面2を向
く方向に軸心に対して(頃斜するように構成されている
。すなわち、背壁面11が切ることによって描出される
直線はその外周端側が法線から離反するように1頃斜す
ることになる。
さらに、動的溝8を形成している正壁面10と背壁面1
1とが互いになす挟角θは、次式(1)を略満足するよ
うに設定されている。
tanθ−V/ΣvXk・・111 ここで、■は移動板7の周速度、ΣVは動的溝8におけ
る最大確立速度、kは比例定数である。
kは実験やコンビエータシュミレーション等によって適
宜求められる値である。
ケーシング1の内周には、円形リング形状に形成された
複数枚の固定板12が同数枚宛、吸入口3の両脇に配分
されて突設されており、各固定板12群は互いに等間隔
に整列されて軸心と略直角に固着されている。固定板1
2の内周面には多数条の静的溝13が等間隔、かつ、互
いに平行に切設されており、隣り合う溝13.13が形
成する立ち上がり壁により、略直角三角柱形状の静翼1
4が多数枚、回転軸5の外周面に相対するように実質的
に構成されている。
静的溝13も円周に対して所定のリード角βを与えられ
て切設されており、固定板12は溝13のリード角βが
移動板7における′/R8のリード角αと鏡面対称にな
るようにケーシング1に配設されている。このリード角
βにより、回転、軸5の外周面における軸心と平行な一
直線に溝13の内部において対向して行(点は、回転軸
5の回転に伴ってi13の長手方向に吐出口4へ向かう
ように相対的に進行することになる。
また、静的fI13もその短手方向の断面形状が略直角
三角形状になるように形成されており、この断面三角形
状溝を形成している正壁面と背壁面との関係は、回転軸
5の外周面の回転方向に相対して、動的溝8における正
壁面10と背壁面11との関係と同じになるように形成
されている。
次に作用を説明する。
回転軸5が矢印V方向に高速回転されると、これと一体
になった移動板7上の動的溝8はケーシング1の静的壁
面2に対して周方向にそれぞれ移動する。
気体分子の平均自由行程(分子同士の衝突がない距離の
平均値)が動的溝8の正壁面10から静的壁面2までの
距離よりも比較的長い場合、動的溝8に飛び込んだ分子
の多くは分子同士で確率的に殆ど衝突することなく、動
的a8の正壁面10と静的壁面2とを交互に打つことに
なる。
そして、第3図に示されているように、正壁面10に衝
突した気体分子M1はマクスウェルの反射によって乱反
射するため、分子Mlが反射して進む方向の可能性は全
方位に分布することになる。
ところが、正壁面10がリード角αをもって吐出側に傾
いているため、正壁面10に衝突した分子M1は、マク
スウェルの反射によって吐出方向の速度ベクトル成分を
持つ確率が増加されることになる。すなわち、吐出口4
の方向に傾いた正壁面10に衝突した分子が吐出口4の
方向へ向かう確率は、吸入口3の方向へ向かう確率より
も大きくなる。
逆に、背壁面11にfE突した分子Ml” は背壁面1
1上で乱反射し、リード角αのため吸入口3の方向へ向
かう確率が太き(なる、ところが、静的壁面2から乱反
射して来る分子Ml’ は、移動板7の回転に伴うDJ
的溝8の周方向移動によって分子Ml’が背壁面11に
当たる確率よりも正壁面lOに当たる確率の方が遥かに
大きい。
したがって、全体として吐出口4へ向かう流れが発生す
ることになる。この流れがポンプの排気作用を行うわけ
である。
一方、回転軸5が高速回転されると、回転軸5の外周面
は固定板12の静的溝13の正壁面に対して周方向に移
動する。静的溝13にはリード角αと鏡面対称のリード
角βが与えられているため、正壁面はやはり周方向に対
して吐出口4側に傾いている。
前段の動的i8から吐出されて静的溝13に飛び込んだ
分子は、静的溝13の正壁面と回転軸5の外周面を交互
に打つことになる。そして、回転軸5の外周面に衝突し
た後に静的t!ll13の正壁面に衝突すると、分子は
吐出口4側に偏向した正壁面における乱反射によって吐
出方向に向かう確率が増加される。逆に、背壁面に衝突
した分子は吸入口3側へ向かう確率が大である。ところ
が、前述のように、回転軸5の回転に伴う固定板12の
相対回転によって分子が正壁面に当たる確率の方が遥か
に大きいため、全体として吐出口4に向かう流れが発止
することになる。すなわち、静的1liS13において
も分子ポンプの排気作用が行われることになる。
ここで、正壁面10に衝突するように飛んで来る分子に
ついて見ると、動的溝8の背壁面11から乱反射して来
る分子と、静的壁面2から反射して来る分子とがある。
背壁面11から来て正壁面10に衝突した分子は、吐出
側へ向かう確率と吸入側へ向かう確率とが相殺されて正
壁面10に衝突しても吐出側への速度ベクトル成分を殆
ど付勢されないことになる。
これに対して、静的壁面2から反射して来る分子は、吐
出口4、吸入口3方向に対しては同じ確率で乱反射する
ため、これが正式面10に衝突することによって吐出口
4へ向かう速度ベクトル成分を付勢されることになる。
すなわち、静的壁面2に衝突した分子が正壁面10に衝
突した場合は、吐出口4、吸入口3方向へ進む確率は相
殺されず、吐出口4方向へ進む確率が高くなる。同様に
、静的壁面2に衝突した分子が背壁面11に衝突した場
合は吸入口3方向へ進む確率が高い、ところが、マクス
ウェルの反射により、静的壁面2で反射した分子は移動
する動的溝8から見ると、相対的に正壁面10に向かう
■の速度成分を与えられ、背壁面11に対しては−■の
速度成分を付勢されたことになり、正壁面10に衝突す
る確率が非常に太き(なる。
このようにして、静的壁面に衝突した分子が正壁面に衝
突することにより、全体の確率として吐出方向の速度ベ
クトル成分を有効に付勢されるのであるから、排気作用
を高めるためには、分子が静的壁面に衝突する蓋然性を
増加させる必要がある。
今、第5図に示されているように、動的溝が中空の直方
体形状であると仮定した場合、この断面矩形溝15の回
転方向に向かう正壁面16に衝突した分子M2は乱反射
するため、矢印A2で示すように正壁面16に平行な背
壁面17に衝突する可能性もある。背壁面17に衝突し
た分子M2は乱反射するため、分子M2が反射して進む
方向の可能性は全方位に分布することになる。ここで、
背壁面17で乱反射した分子M2が静的壁面2のに衝突
する可能性を考えると、背壁面17が静的壁面2と直角
をなすため、その可能性は、第5図における範囲S2に
略対応することになる。すなわち、分子M2の反射位!
tP2から正壁面15の肩口に向けて引いた線と、静的
壁面2に直角をなす背壁面17とが画する範囲S2であ
る。
次いで、背壁面11を静的壁面2に向く方向に軸心に対
して傾斜悴せた本実施例における場合について、背壁面
11で乱反射した分子が静的壁面2に衝突する可能性を
考えると、その可能性は、第6図における範囲S3に略
対応することになる。
すなわち、背壁面11における分子M3の反射位置P3
から正壁面lOの肩口に向けて引いた線と、反射位置P
3から背壁面11の肩口に向けて引いた線とが画する範
囲S3である。
第5図と第6図との比較から明らかなように、背壁面1
7.11への分子M2、M3の衝突位置P2と23とが
静的壁面2に対して等距離であるならば、静的壁面2に
衝突する可能性は、傾斜している背壁面11で乱反射し
た分子M3の方が、(頃斜している分だけ増加すること
になる。
また、正壁面と背壁面との間隔は傾斜している方がその
分だけ短いため、分子M3の方が背壁面11に早く衝突
することになる。したがって、背壁面11において乱反
射し、静的壁面2に衝突する頻度が増加することになる
このようにして、本実施例においては、動的溝8の回転
方向に背を向けた背壁面11を静的壁面2に向けて軸心
に対して傾斜させたため、背壁面11に衝突した分子が
静的壁面に衝突するM無性は高められることになる。
前述したように、静的壁面2に衝突してから正壁面10
に衝突する分子が、正壁面10の衝突によって吐出口4
へ向かう速度ベクトル成分を有効に付勢されるため、静
的壁面2に(l・i突する蓋然性が高められることによ
って、正壁面の単位面積当たりの排気作用は増強される
ことになり、分子ポンプ全体としての排気能力も高めら
れることになる。
次ぎに、第7図に示されているように、最大確率速度Σ
Vを持った分子M4が静的壁面2に対して直角に進行し
、動的溝8が周速度Vで移シJする場合を考えると、こ
の分子M4は矢印A4で示されているように、静的壁面
2と直角をなす面に対して傾斜角γの方向に動的溝8内
を相対的に進行することになる。この傾斜角γは次式(
2)により求められる。
r−V/ΣV・・、・・(2) ここで、動的溝8の正壁面10と背壁面11とがなす挟
角θを見ると、挟角θは、前記式(1)、(2)により
、7Xk、で与えられる値に設定されていることになる
これは、静的壁面2に衝突して反射して来る分子は、背
壁面11が傾斜角θを設定されていても背壁面11に殆
ど衝突することなく、正壁面lOに殆ど全て衝突するこ
と意味している。したがって、静的壁面2から反射して
来る分子は、正壁面10に直接衝突することにより吐出
口4を向く速度ベクトルを効果的に付勢されることにな
る。
換言すれば、この動的t158の三角形状の断面積は、
静的壁面2から反射して来る分子が直角壁面10に殆ど
衝突する場合についての最良の断面積であることを忠味
するから、同し排気作用を得る場合についての最小の断
面積であると言うことができる。
したがって、第5図と第7図との比較した場合のように
、移動板上の断面直角三角形溝8群の総断面積が断面矩
形溝15群の総断面積と同じになるように、動的溝8群
の条数を設定すれば、aJ的溝8の正壁面11の総表W
i槓が増加するため、分子ポンプ全体としての排気作用
を大きく設定することができることになる。
逆に、移動板上の断面直角三角膨満8群の正壁面11の
総表面積を断面矩形溝15の正壁面16の総表面積と同
じに設定する場合、ずなわら、121ようとする排気作
用を同じに設定する場合、す」的溝8の断面積を増加す
ることができるため、排気速度を高めることができる。
但し、直角壁面10と傾斜壁面11との挟角θを定める
に当たっては、V/ΣVについて、比例    ゛定数
kにより修正を加える必要がある。
なお、本実施例における′正壁面、背壁面および静的壁
面の作用を動的溝8について説明したが、静的溝13に
ついても、静的壁面2とtlBの壁面との関係が静的溝
13と回転軸5の外周面との関係に相対的に置き換えら
れるだけであるから、同様の作用および効果が得られる
ことになる。
本実施例によれば、背壁面を傾斜させることにより、背
壁面で乱反射した分子が静的壁面に衝突するM無性を増
加させることができるため、分子が正壁面での衝突によ
って吐出方向への速度ベクトルを有効に付勢される機会
を増加することかでき、その結果、満−条光たりの吐出
方向への排気作用を増強することができる。
溝−条当たりの1ノ1気能力を増強することができるた
め、分子同士の衝突を回避すべくl?5幅(翼間隔に相
当する。)を極狭小にしなくとも、分子ポンプ全体とし
ての圧縮比を高めることができる。
したがって、分子同士の衝突の■熱性が高くなる低真空
領域についての使用をも実現することができる。
また、溝−条当たりの排気能力を増強することができる
ため、同じ圧縮比を確保する場合についての溝の総断面
積を増加することができ、その結果、分子ポンプの排気
速度を高めることができる。
したがって、例えば、中真空雰囲気の処理室で発生して
いるガスを遅れることなく排気することができる。
〔実施例2〕 第8図は本発明の他の実施例であるねじ溝分子ポンプを
示す縦断面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う拡
大断面図である。
本実施例2が前記実施例1と異なる点は、動的溝がねじ
溝の態様に形成されている点にある。
才なわら、回転軸18の外周には、動的溝としての複数
条のねし溝19が同数宛、吸入口3の両脇に互いに左右
対称になるように配置されて刻設されており、ねじ溝1
9のリードは回転軸18の回転に伴って吐出口4の方向
に進行するように設定されている。
ねし溝19はその短手方向の断面形状が略直角三角形状
になるように形成されており、この断面直角二角形状の
溝19を形成している二つの蝮旋壁面20.21のうち
、回転軸18の回転方向を向いている正壁面20は、こ
の正壁面20が回転軸18の直角断面を切ることにより
描出される直線が回転軸1Bの軸心の法線と略一致する
ように構成されている。また、回転方向に背を向けてい
る背壁面21は静的壁面2を向く方向に軸心に対して傾
斜するようにそれぞれなっている。すなわち、傾斜壁面
21が軸直角断面を切ることによって描出される直線は
、その外周端側か法線から離反するように傾斜すること
になる。
ねじ1Js19を形成している正壁面20と背壁面21
とが互いになす伏角θは、前式(1)を略満足するよう
に設定されている。
本実施例2における正壁面20、背壁面21および静的
壁面2の作用並びに効果は、前記実施例と同様であるが
、一本のねじit9は吸入口3から吐出口4までの全長
が極めて長いから高い圧縮比を得ることができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸説しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、回転方向を向く正壁面は、法線と略一致するよ
うに構成するに限らず、他の円周面、すなわち、前述し
たn的壁面に相当する面を向く方向に軸心対して傾斜さ
せてもよい。
回転方向を向く正壁面をも傾斜させると、正壁面に衝突
した分子が静的壁面に向いて反射する確率が高くなるた
め、分子が速度ベクトルの付勢を受ける機会が−M高ま
る結果、排気作用を一層向上させることができる。
しかし、この(頃斜した正壁面に衝突したときに分子に
付勢される速度ベクトルにおいて、吐出口の方向へ向か
わせる分力が減少するため、圧縮比が低下することがあ
る。したがって、回転方向を向く壁面は略直角に構成す
ることが望ましい。
円板の円周に形成される溝は、第10図に示されている
溝8Aのように、運動量の変化を利用した排気作用を得
るべく湾曲させてもよい、このような構成は、その排気
作用上、粘性!領域において特に有効である。
ねじ溝は回転軸側の外面周に刻設するに限らず、ケーシ
ング側の内周面に刻設するようにしてもよいし、内外周
面の両方に刻設するようにしてもよい。
〔効果〕
以上説明したように、本発明によれば、溝−条当たりの
排気能力を高めることができるため、中真空領域から低
夏空領域についての゛分子ポンプの使用を実現化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である軸流分子ポンプを示す
縦断面図、第2図は第1図の■−■線に沿う拡大部分断
面図、第3図は第2図の■−■線に沿う展開断面図、第
4図は第3図の部分斜視図、第5図、第6図および第7
図は作用を説明するための第4図のY−YlfI面に相
当する各拡大断面図である。 第8図は本発明の他の実施例であるねし溝分子ポンプを
示す縦断面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿う拡
大断面図である。 第10図は変形例を示す第3図に相当する展開断面図で
ある。 1・・・ケーシング、2・・・静的壁面、3・・・吸入
口、4・・・吐出口、5・・・回転軸、6・・・回転駆
動装置、7・・・移動板、8・・・動的溝、9・・・動
翼、10・・・回転方向を向く壁面(正壁面)、11・
・・回転方向に背く壁面(背壁面)、12・・・固定板
、13・・・静的壁面、14・・・静翼、15・・・断
面矩形溝、16・・・回転方向を向く壁面(正壁面)、
17・・・回転方向に背く壁面(背壁面)、18・・・
回転軸、19・・・ねじ溝、20・・・回転方向を向く
壁面(正壁面)、21・・・回転方向に背く壁面(背壁
面)。 特 許 出 願 人  三輪精機株式会社代理人  弁
理士  梶  原  辰  也第1図  − 第2図   第3図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内外円周面が互いに近接して周方向に相対回転す
    るように配設され、内外円周面の少なくとも一方には溝
    が傾斜角をとって形成されており、該溝を形成している
    壁面のうち、少なくとも回転により相対的に進行方向に
    背く壁面が、他方の円周面を向く方向に軸心に対して傾
    斜していることを特徴とする分子ポンプ。
  2. (2)溝を形成している壁面のうち、回転により相対的
    に進行方向を向く壁面は、軸心の直角断面を切る直線が
    軸心の法線と略一致するように構成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の分子ポンプ。
  3. (3)回転により相対的に進行方向を向く壁面と、進行
    方向に背く壁面との挟角θは、その正接(tanθ)が
    、周速度/最大確率速度×比例定数、を略満足するよう
    に設定されていることを特徴とする特許請求の範囲第2
    項記載の分子ポンプ。
  4. (4)溝が、円周面に互いに平行に多数条配設されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の分子ポ
    ンプ。
  5. (5)溝が、円周面に刻設されているねじ溝であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の分子ポンプ。
JP16848584A 1984-08-11 1984-08-11 分子ポンプ Pending JPS6146492A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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