JP5467079B2 - 内視鏡用挿入補助具 - Google Patents

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Description

本発明は内視鏡用挿入補助具に係り、特に内視鏡の挿入部に設けられた観察窓や照明窓の洗浄を行う洗浄機構を備えた内視鏡用挿入補助具に関する。
医療分野において、内視鏡を利用した医療診断が広く行われている。このような内視鏡は、挿入部の先端部が汚れ易い環境で使用されるため、挿入部の先端部に設けられている観察窓、照明窓を常に清浄に保ち、良好な視野を確保する必要がある。
特許文献1〜4には、硬性内視鏡等に用いられる洗浄機構を備えた内視鏡用挿入補助具(単に挿入補助具という)が開示されている。これによれば、挿入補助具は、内視鏡本体部に装着されるシース本体部と、内視鏡挿入部が挿入されるシース挿入部とを備えている。シース挿入部は、その内径が硬性内視鏡の挿入部の外径よりも大きく構成されている。これにより、シース挿入部に内視鏡挿入部を挿入した装着状態において、シース挿入部と内視鏡挿入部との間に流体供給用通路が形成される。流体供給用通路は、シース挿入部の先端部に設けられたノズルに連通されている。したがって、流体供給用通路に洗浄液やガス等の流体を供給すると、流体がノズルから内視鏡の観察窓、照明窓に噴射されるので、観察窓、照明窓が清浄に保たれる。
特許文献3には、シース挿入部の流体供給用通路として、洗浄水等の液体を供給する液体供給用通路と、空気等の気体を供給する気体供給用通路が設けられ、それらの各々に接続されたチューブから水と空気を同時に供給することで、シース挿入部の先端部のノズルから水と空気とを混合した混合流体を観察窓に噴射できるようにしたものが開示されている。このような混合流体を観察窓に噴射することによって、水のみを観察窓に噴射するよりも優れた洗浄能力が得られることが知られている。
また、観察窓への流体の噴射のオン/オフを切り替える操作機構として、特許文献4には、挿入補助具の流体供給用通路に流体を供給するチューブを押圧(圧潰)することによってチューブの管路を閉塞した閉状態とし、チューブの押圧を解除することによってチューブの管路を開放した開状態に切り替えるものが提案されている。これによれば、施術者が操作機構の操作部材を操作しない非操作状態のときにチューブが閉状態に設定され、観察窓への流体の噴射が停止した状態で保持される。一方、施術者が操作機構の操作部材に所定の操作を加えると、チューブが開状態に切り替えられ、観察窓への流体の噴射が行われるようになっている。
更に、この特許文献4には、挿入補助具のシース挿入部と内視鏡挿入部との間に洗浄水を供給する通路以外に、観察窓に噴射した洗浄水を吸引により回収するための吸引用の通路を設けることが開示されている。そして、1つの操作レバーの2段階の押下操作により、観察窓への洗浄水の噴射と吸引のオン/オフを切り替えられるようにした操作機構が開示されている。これによれば、各々の通路に接続された2本のチューブ(洗浄水用チューブと吸引用チューブ)に対して、1つの操作レバーに連動する1つのチューブ押圧部が、チューブごとに個別に設けられたチューブ係合部との間に各チューブを挟み込むことにより、各チューブが押圧されて閉状態に設定される。この状態から操作レバーを押し下げていくと、チューブ押圧部が所定位置を支点として弾性変形して押し下げられ、チューブの押圧が解除されて開状態に切り替えられる。このとき、吸引用チューブのチューブ係止部の方が、洗浄水用チューブのチューブ係合部よりもチューブ押圧部の支点から遠い位置に配置されているため、まず、チューブ係止部が支点から遠い位置にある吸引用チューブの押圧が解除されて開状態となり、内視鏡挿入部先端での吸引がオンされる。そしてその後、チューブ係止部が支点から近い位置にある洗浄水用チューブの押圧が解除されて開状態となり、観察窓への洗浄水の噴射がオンされる。
一方、操作レバーの押し下げ時とは逆に操作レバーを押し下げた状態から非操作時の位置に戻していくと、まず、洗浄水用チューブが押圧されて閉状態となり、観察窓への洗浄水の噴射がオフされる。このとき吸引がオンされているため観察窓等に残留した洗浄水等の回収が行われる。そしてその後、吸引用チューブが押圧されて閉状態となり、吸引もオフされる。
したがって、1つの操作レバーのみの2段階操作により、洗浄水の噴射と吸引のオン/オフを適切な順序で切り替えることができ、片手のみで操作を行うことができる等の操作性の向上が図られている。
特開平7−275185号公報 特開平9−135804号公報 特開2008−93173号公報 特許第3833763号
ところで、観察窓への洗浄水の噴射等のオン/オフを切り替える操作機構として、特許文献1、3に記載のように切替弁等の装置を使用するよりも、特許文献4のようにチューブの押圧によって管路を開閉する操作機構の方が構成が簡素であり、製造コストも安価にすることができるという利点がある。
しかしながら、特許文献4に記載された操作機構の場合、一方のチューブ(吸引用チューブ)の管路を完全に開放した状態で、他方のチューブ(洗浄水用チューブ)の管路を完全に閉塞した状態にすることが難しいという問題がある。即ち、操作レバーを押し下げてチューブ押圧部を押し下げた場合、チューブ係止部の支点からの距離に関わらず、チューブ押圧部が両方のチューブ係止部から離間する方向に変位する。そのため、吸引用チューブの押圧を解除して管路を完全に開放したときには洗浄水用チューブのチューブ係止部もチューブ押圧部から離間しており、両方のチューブの管路が開放されてしまう可能性がある。
一方、操作レバーをある程度押し下げても洗浄水用チューブの管路を完全に閉塞しておくことが可能であるが、その操作範囲で、吸引用チューブの管路を完全に開放した状態とするには、洗浄水用チューブのチューブ係合部の支点からの距離に対して、吸引用チューブのチューブ係合部の支点からの距離を十分に長くする必要がある。その場合には、洗浄水用チューブを開放するために要する操作レバーの押下量が大きくなり過ぎるか、又は、吸引用チューブを開放するために要する操作レバーの操作量が小さくなり過ぎるかのいずれかとなり、操作性が悪くなるという問題がある。
また、上記操作機構の場合、操作レバーを押下操作する際の操作力が操作量に対して連続的に変化するため、吸引用チューブを閉状態から開状態(または、開状態から閉状態)に切り替える1段目の操作と、洗浄水用チューブを閉状態から開状態(または、開状態から閉状態)に切り替える2段目の操作との切り替わりが、操作レバーの操作感から把握することができないという問題がある。そのため、一方のチューブを開状態、他方のチューブを閉状態としたところで操作を停止させておくことが難しいという欠点もある。
更に、特許文献4のように吸引によって観察窓等に付着した液滴等を回収する代わりに、特許文献1のように気体を噴射して除去することも可能であり、その場合にも上述と同様の問題がある。
即ち、シース挿入部の2つの流体供給用通路の一方に洗浄水を供給する洗浄水用チューブを接続し、他方に空気等の気体を供給する送気用チューブを接続し、特許文献4のような操作レバーの1段目の操作で観察窓に気体のみの噴射が行われるようにし、2段目の操作で気体と洗浄水の混合流体の噴射が行われるようにすることが考えられる。この場合、特許文献3に記載のように観察窓への混合流体の噴射は優れた洗浄性能が得られるため好適である。また、1段目の操作で気体のみの噴射を行えるようにすることは、混合流体を噴射した2段目の操作の後、混合流体の噴射を停止する際に、必ず、1段目の操作による気体のみの噴射が行われることになるため、観察窓等の残留水を吹き飛ばすことができるため好適である。更に、2段目の操作を行う際には1段目の操作を必ず行う必要があるため、混合流体を噴射させる際には気体のみの噴射が行われることになるが、このことは特に問題とならない。逆に、気体のみの噴射を行いたい場合に混合流体の噴射が行われることには問題があり、その点においても1段目の操作により気体のみの噴射が行われるようにすることは好適である。
しかしながら、このような操作を実現する操作機構を特許文献4に記載の操作機構により行う場合には、上述したのと同様に、送気用チューブのみを完全に開放した状態にすることが難しく気体のみの噴射を適切に行うことができないという問題が生じる。また、1段目の操作による気体の噴射と、2段目の操作による混合流体の噴射の切り替わりが操作レバーの操作感から把握することが難しいという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡挿入部の観察窓、照明窓を洗浄するためのチューブの押圧とその解除によってチューブの管路を開放した開状態とチューブの管路を閉塞した閉状態とで切り替える操作機構を備えた内視鏡用挿入補助具において、1つの操作部材の1段目の操作により、2つのチューブのうちの一方のチューブの管路を完全に開放した開状態、他方のチューブの管路を完全に閉塞した閉状態とすることができ、2段目の操作により、両方のチューブを開状態にすることができ、また、望ましくは、1段目と2段目の操作の切り替わりを操作感によって把握できるようにした操作性の良い内視鏡用挿入補助具を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、手元操作部と、前記手元操作部に基端部が接続されるとともに内視鏡の挿入部を挿通するルーメンを備えた筒状のシース挿入部とからなり、前記シース挿入部は、先端部に設けられたノズルに連通する第1流体管路及び第2流体管路を備えた内視鏡用挿入補助具において、前記手元操作部は、前記第1流体管路に接続された第1チューブを挿通する挿通路に沿って配置された第1固定部材と、前記第2流体管路に接続された第2チューブを挿通する挿通路に沿って配置された第2固定部材と、前記第1固定部材に対して前記第1チューブを挟んで対向配置された第1係止部を備えるとともに、該第1係止部が前記第1チューブを押圧する押圧位置と、該第1係止部が前記第1チューブを押圧しない非押圧位置との間で変位する第1押圧部材と、前記第2固定部材に対して前記第2チューブを挟んで対向配置された第2係止部を備えるとともに、該第2係止部が前記第2チューブを押圧する押圧位置と、該第2係止部が前記第2チューブを押圧しない非押圧位置との間で前記第1押圧部材とは独立して変位可能に設けられた第2押圧部材と、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を前記押圧位置に設定する非操作時の基準位置から所定の操作方向に変位可能に支持された操作部材であって、前記基準位置から前記操作方向に第1変位量分変位した第1変位位置において、前記第1押圧部材を前記非押圧位置、前記第2押圧部材を前記押圧位置に設定し、前記第1変位位置から前記操作方向に第2変位量分変位した第2変位位置において、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を前記非押圧位置に設定する操作部材と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、第1チューブと第2チューブを押圧する第1押圧部材と第2押圧部材とを独立して変位する部材として設けているため、操作部材の変位量に応じて、それらの第1押圧部材と第2押圧部材とを、押圧位置と非押圧位置に個別に変位させることが可能となる。したがって、操作部材の1段目の操作(非操作時の基準位置から第1変位位置への操作)によって、一方のチューブ(第1チューブ)の管路を完全に開放した開状態、他方のチューブ(第2チューブ)の管路を完全に閉塞した閉状態に設定することが可能となる。なお、操作部材の2段目の操作(第1変位位置から第2変位位置への操作)を行うと、両方のチューブを開状態に設定することができる。
本発明では、前記操作部材は、前記基準位置から前記第1変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧することにより、前記第1押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させるとともに、前記第2押圧部材に接触しないことにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置に保持し、前記第1変位位置から前記第2変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧することにより、前記第1押圧部材を前記非押圧位置に保持するとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第2押圧部材を押圧することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させる態様が好ましい。
これによれば、第1押圧部材を押圧位置から非押圧位置に変位させて第1チューブを開状態とする操作部材の1段目の操作時には、操作部材が第2押圧部材とは接触しない状態にあり、第2押圧部材を押圧位置から非押圧位置に変位させて第2チューブを開状態とする操作部材の2段目の操作時に操作部材が第2押圧部材と接触するようにしているため、1段目と2段目の操作の切り替わり時に操作部材の操作に要する操作力が不連続に変化するようになる。したがって、1段目と2段目の操作の切り替わりを操作部材の操作感により容易に把握することができる。なお、操作部材として、操作者が直接触れる部材以外にもこれと連動して第1押圧部材及び第2押圧部材までを連結する部材も含むものとする。
本発明では、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材は、前記非押圧位置から前記押圧位置の方向に付勢されていることが好ましい。これによれば、操作部材の非操作時には、操作部材から第1押圧部材及び第2押圧部材に力を加えずに押圧位置となるようにし、操作部材が操作されたときにその操作力で第1押圧部材と第2押圧部材を順次非押圧位置に変位させるようにすれば良いため、操作部材と第1押圧部材及び第2押圧部材との間での動力伝達ための構造を簡易にすることができる。
本発明では、前記操作部材は、回動可能に支持されたレバーとする態様が好ましい。これによれば、1つのレバーの回動位置(基準位置からの回動量)によって、第1チューブ及び第2チューブの両方を閉状態、第1チューブのみを開状態(第2チューブは閉状態)、第1チューブ及び第2チューブの両方を開状態とする状態に切り替えることができる。
本発明では、前記操作部材は、前記基準位置から前記第1変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧した状態から前記第1押圧部材に接触しない状態に変化することにより、前記第1押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させるとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第2押圧部材を押圧した状態に保持することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置に保持し、前記第1変位位置から前記第2変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触しない状態を保持することにより、前記第1押圧部材を前記非押圧位置に保持するとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第押圧部材を押圧した状態から前記第押圧部材に接触しない状態に変化することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させる態様が可能である。
これによれば、第1押圧部材を押圧位置から非押圧位置に変位させて第1チューブを開状態とする操作部材の1段目の操作時には、操作部材が第1押圧部材と第2押圧部材の両方に接触した状態にあり、第2押圧部材を押圧位置から非押圧位置に変位させて第2チューブを開状態とする操作部材の2段目の操作時に、操作部材が第2押圧部材のみに接触しているため、1段目と2段目の操作の切り替わり時に操作部材の操作に要する操作力が不連続に変化するようになる。したがって、1段目と2段目の操作の切り替わりを操作部材の操作感により容易に把握することができる。
本発明では、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材は、前記押圧位置から前記非押圧位置の方向に付勢されている態様が可能である。これによれば、操作部材の非操作において、第1押圧部材及び第2押圧部材を付勢力に抗して押圧位置に保持するようにし、操作部材が操作されたときに第1押圧部材と第2押圧部材を押圧位置に保持する保持力を順次解除して非押圧位置に変位させるようにすれば良い。
本発明では、前記操作部材は、長手軸方向に移動可能に支持され、前記第2変位位置から前記基準位置の方向に付勢されたアームを備えた態様を採用することができる。これによれば、1つのアームの押し引き位置(基準位置からの引っ張り量)によって、第1チューブ及び第2チューブの両方を閉状態、第1チューブのみを開状態(第2チューブは閉状態)、第1チューブ及び第2チューブの両方を開状態とする状態に切り替えることができる。
本発明では、前記第1流体管路は、送気管路又は吸引管路であり、前記第2流体管路は送水管路であることが望ましい。これによれば、操作部材の1段目の操作で送気又は吸引を実行し、2段目の操作で送気又は吸引と、送水とを実行することができる。観察窓や照明窓の洗浄において、送気又は吸引のみを行える状態があることが望ましいため、この態様は好適である。
本発明によれば、1つの操作部材の1段目の操作により、2つのチューブのうちの一方のチューブの管路を完全に開放した開状態、他方のチューブの管路を完全に閉塞した閉状態とすることができ、2段目の操作で両方のチューブを完全に開放した開状態にすることができる。
硬性内視鏡に装着された第1の実施の形態の挿入補助具を示す全体斜視図 図1の形態を下方から見た斜視図 挿入補助具を構成するシース挿入部の組み立て斜視図 直視内視鏡用の管体を示した断面図 斜視内視鏡用の管体を示した断面図 コレットチャックの構成を示した組み立て斜視図 送気送水用レバーの順方向操作による送気送水の切り替えを説明した断面図 送気送水用レバーの逆方向操作による送気送水の切り替えを説明した断面図 送気送水用レバーの回動操作による送気送水の切り替えを説明した断面図 硬性内視鏡に装着された第2の実施の形態の挿入補助具を示す全体斜視図 第2の実施の形態の挿入補助具のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図 第2の実施の形態の挿入補助具の操作機構を示す簡略図であって、非操作時の状態を示す図 第2の実施の形態の挿入補助具の操作機構を示す簡略図であって、1段階の操作が行われた状態を示す図 第2の実施の形態の挿入補助具の操作機構を示す簡略図であって、2段階の操作が行われた状態を示す図 硬性内視鏡に装着された第3の実施の形態の挿入補助具を示す全体斜視図 硬性内視鏡に装着された第3の実施の形態の挿入補助具を図15と異なる方向から示す全体斜視図 第3の実施の形態の挿入補助具のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図 第3の実施の形態の挿入補助具の操作機構を示す簡略図 硬性内視鏡に装着された第4の実施の形態の挿入補助具を示す全体斜視図 第4の実施の形態の挿入補助具のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁のみを拡大して示した斜視図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁のみを拡大して示した斜視図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁の作用の説明に使用した断面図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁の作用の説明に使用した断面図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁の作用の説明に使用した断面図 第4の実施の形態の挿入補助具の回転弁の作用の説明に使用した断面図
以下、添付図面に従って本発明に係る内視鏡用挿入補助具の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、硬性内視鏡12に装着された第1の実施の形態の内視鏡用挿入補助具(以下、挿入補助具という)10を示す全体斜視図であり、図2は、図1の形態を下方から見た斜視図である。また、図3には、挿入補助具10を構成するシース挿入部14の組み立て斜視図が示されている。
図3の如く硬性内視鏡12は、本体部24と硬性管からなる内視鏡挿入部26とから構成される。本体部24には、コネクタ28が突設されている。コネクタ28は、硬性内視鏡12の使用時において、挿入補助具10を構成するハンドル部(手元操作部)30の本体31のU字状切欠部34から図3上で上方に突出配置される。この状態で、ライトガイドケーブル36の一端部がコネクタ28に接続され、ライトガイドケーブル36の他端部が外設の光源装置38に接続される。
コネクタ28には、光ファイバからなるライトガイド(不図示)の一端が固定されている。このライトガイドは内視鏡挿入部26内に挿通配置され、ライトガイドの他端が、内視鏡挿入部26の先端面27に設けられた照明窓40に対向するように延設されている。したがって、光源装置38からの照明光は、ライトガイドケーブル36、及び前記ライトガイドを介して照明窓40に導かれ、照明窓40から体腔内の観察部位に照射される。
また、内視鏡挿入部26の先端面27には、観察窓42が設けられている。観察窓42から入射した観察部位の光学像は、内視鏡挿入部26内に挿通配置されたイメージガイド(不図示)の結像面に対物レンズ(不図示)によって結像される。そして、前記光学像は、前記イメージガイドを介して本体部24に導かれ、本体部24の基端部に連結された接眼部44の接眼レンズ46(図1、図2参照)を介して施術者に観察される。なお、本実施の形態では、観察部位の光学像を、イメージガイドを介して接眼部44から観察する硬性内視鏡12を例示したが、固体撮像素子の受光面に光学像を結像させて、光学像を電子画像データとして出力する電子内視鏡であってもよい。また、図1に示すように硬性内視鏡12の接眼部44にアダプタ47を介してカメラヘッド48を装着することで、接眼部44において観測される光学像をカメラヘッド48で電子画像データに変換してカメラヘッド48からのケーブルを接続したプロセッサ装置等の機器に伝送することもできる。
内視鏡挿入部26がシース挿入部14に規定の位置まで挿入されると、内視鏡挿入部26の照明窓40、及び観察窓42がシース挿入部14の先端開口部(図3では符号22)から露出する。
シース挿入部14に挿入された内視鏡挿入部26は図2の如く、シース挿入部14の導入管50に設けられているコレットチャック52の締結動作によって導入管50に固定される。これにより、挿入補助具10と硬性内視鏡12とが相互に固定され、施術の安定化が図られている。
コレットチャック52は図6の如く、コレット部54とナット部56とから構成される。コレット部54は、導入管50の基端部に形成された3本の割溝58と、導入管50の基端部の表面に刻設された雄ねじ60とを備えている。ナット部56の内周面には、雄ねじ60に螺合するテーパ状の雌ねじ62が刻設されている。したがって、ナット部56の雌ねじ62をコレット部54の雄ねじ60に螺合させ、ナット部56を締結方向に回転させると、コレット部54がテーパ状の雌ねじ62に押圧されて縮径し、硬性内視鏡12の内視鏡挿入部26に押圧される。これによって、挿入補助具10と硬性内視鏡12とがコレットチャック52によって相互に固定される。なお、挿入補助具10と硬性内視鏡12とを固定する手段は、コレットチャック52以外の手段によるものであってもよい。
一方、挿入補助具10は図3の如く、硬性内視鏡12の内視鏡挿入部26が挿入される外套管としてのシース挿入部14と、シース挿入部14の基端部に設けられ、施術者が把持して操作するハンドル部30とから構成される。シース挿入部14の基端部は、ハンドル部30の本体31に備えられた支持部64に貫通配置されて、図6に示した導入管50に一体的に連結されている。
図3の如く、シース挿入部14には、内視鏡挿入部26が挿入されるルーメン16がシース挿入部14の長手軸A方向に沿って形成されている。また、ルーメン16の直径は、内視鏡挿入部26の外径よりも僅かに大きく、シース挿入部14に対する内視鏡挿入部26のガタがほとんど生じない程度で、かつ、内視鏡挿入部26をシース挿入部14に円滑に挿入することができる大きさとなっている。なお、シース挿入部14は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、シリコン、ポリ塩化ビニル等で生成することができ、特定の材料に限定されないが、ディスポーザブルとする場合には樹脂製であることが好ましい。
また、シース挿入部14には、流体管路である送気管路18と、流体管路である送水管路20とが長手軸A方向に形成されている。これらの送気管路18と送水管路20とは、シース挿入部14の先端部近傍で合流され、その合流管路(不図示)がシース挿入部14の先端部に備えられたノズル68に連通されている。このノズル68は、ルーメン16の先端開口部22の中心部に向けて開口されている。ノズル68からは、送気管路18から供給されてきた空気(COガス)、及び送気管路18と送水管路20とから供給されてきた空気(COガス)と洗浄水(水)との混合流体が噴射される。よって、シース挿入部14に挿入された内視鏡挿入部26の照明窓40、及び観察窓42には、COガスと混合流体とが切り替えられて噴射される。
また、シース挿入部14を装着する硬性内視鏡12が直視硬性内視鏡の場合には、シース挿入部14として図4の如く先端部が長手軸Aと直交する平面上に先端開口部22を有するものが用いられる。シース挿入部14を装着する硬性内視鏡12が斜視硬性内視鏡の場合には、シース挿入部14として図5の如く長手軸Aと斜交する平面上に先端開口部22を有するものが用いられる。図4、図5において符号25は、模式的に示した硬性内視鏡12の観察窓である。
送気管路18は、図6に示すポート70を介して外部に開口され、送水管路20は、図6に示すポート72を介して外部に開口される。
ポート70には、図2に示すようにガス供給チューブ74の一端が接続される。このガス供給チューブ74は、ハンドル部30の本体31に備えられている溝76から、図3に示す本体31の開口部78を介して外部に延設されて、その他端が図2のCO供給装置80に接続される。これにより、CO供給装置80からのCOガスがガス供給チューブ74、ポート70、及び送気管路18を介してノズル68に供給される。
また、ポート72には、図2に示すように液供給チューブ82の一端が接続される。この液供給チューブ82は、本体31に備えられている溝84から、図3に示す本体31の開口部86を介して外部に延設されて、その他端が図2の送水装置88に接続される。これにより、送水装置88からの水が液供給チューブ82、ポート72、及び送水管路20を介してノズル68に供給される。
なお、ガス供給チューブ74、液供給チューブ82が各々、本体31の溝76、84に嵌入されているため、既定の位置からチューブ74、82が外れ難く、また、施術者が施術中にチューブ74、82に触れてしまうことが防止され、チューブ74、82がポート70、72から外れてしまう等の不具合が生じないようになっている。
挿入補助具10のハンドル部30は、送気送水用レバー32を回動操作(押下操作)することにより、シース挿入部14先端のノズル68からのCOガスの噴射と混合流体(COガスと水)の噴射のオン/オフを切り替える操作機構を備えている。
図1〜図3に示すように、送気送水用レバー32は、前側の中央部に、本体31のU字状切欠部34に挿入配置された硬性内視鏡12のコネクタ28が挿通配置される開口部32Aを備えるともに、その開口部32Aの左右両側に配置される一対の脚部32B、32Cを備えている。各脚部32B、32Cの先端部には、同軸上となる位置に左右方向の内側に向けて軸が突設されており、それらの軸が本体31の左右方向に貫通形成された軸受孔に嵌入されて軸支されている。これにより、送気送水用レバー32が、本体31の軸受孔の位置を回転軸として回動可能に支持されている。
また、送気送水用レバー32は、後側の端部において施術者が押圧力を加える押圧部32Dと、上記脚部32B、32Cと押圧部32Dとを連結する傾斜部32Eとを備えている。押圧部32Dは、一対の脚部32B、32Cが沿う平面に対して、シース挿入部14の長手軸Aから遠くなる上側位置を通過する略平行な平面に沿って配置され、傾斜部32Eは、それらの平面に対して交差する平面に沿って配置されている。その傾斜部32Eには、上記開口部32Aと連通する開口部32Fが形成されている。
開口部32Fは、挿入補助具10を硬性内視鏡12に装着する際、又は、挿入補助具10を硬性内視鏡12から取り外す際に、硬性内視鏡12のコネクタ28が送気送水用レバー32の後側から本体31のU字状切欠部34へと進入し、又は、U字状切欠部34から送気送水用レバー32の後側へと退出する通路を形成している。
操作機構は、このような送気挿通用レバー32の回動操作により、ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の各々に対して、チューブを押圧(圧潰)してチューブの管路を閉塞した閉状態と、チューブの押圧(圧潰)を解除してチューブの管路を開放した開状態とで切り替えるように構成されている。
図7、図8は、操作機構の構成要素を後側から示す概略断面図であり、図9は、横側から示す概略断面図である。図7(A)〜(C)、及び図8(A)〜(C)に示すように、ガス供給チューブ74は、ハンドル部30の本体31における溝76内において棒状のストッパ90によって押圧(圧潰)とその解除が行われ、それによってガス供給チューブ74の管路が閉塞、又は開放される。液供給チューブ82も同様に、溝84内において棒状のストッパ92によって押圧とその解除が行われ、それによって液供給チューブ82の管路が閉塞、又は開放される。
ストッパ90は、捩りコイルばね94から延設された一端部を直角に折り曲げることによって構成される。また、ストッパ92も同様に捩りコイルばね96から延設された一端部を直角に折り曲げることによって構成されている。
捩りコイルばね94、96は、送気送水用レバー32を本体31に回動自在に支持する軸98に外装され、その他端部が軸98に係合されている。ストッパ90、92は、捩りコイルばね94、96からの付勢力によって図7(A)、図8(C)、図9(A)に示す、送気送水用レバー32の非操作時においては、ストッパ90がガス供給チューブ74を押圧して閉塞し、ストッパ92が液供給チューブ82を押圧して閉塞した状態にある。即ち、ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方の管路が閉状態となっている。
この状態から図9(B)の如く、軸98を中心に送気送水用レバー32を時計周り方向に回動させると、送気送水用レバー32の裏面に突設されている押下部材100が、図7(A)〜図7(B)の如く、捩りコイルばね94の付勢力に抗してストッパ90を押し下げていく。これにより、ガス供給チューブ74の管路が図7(B)の如く開放されて開状態となる。なお、図7(B)の状態において、液供給チューブ82はストッパ92に押圧されて管路が閉塞した閉状態にある。よって、図3に示したシース挿入部14先端のノズル68からはCOガスのみ噴射される。
そして更に、送気送水用レバー32を、軸98を中心に時計周り方向に回動させていくと、送気送水用レバー32の裏面に突設された押下部材102が、図7(B)〜図7(C)の如く、捩りコイルばね96の付勢力に抗してストッパ92を押し下げていく。これにより、液供給チューブ82の管路が図7(C)の如く開放されて開状態となる。よって、ガス供給チューブ74に続いて液供給チューブ82も開状態となるので、シース挿入部14先端のノズル68からはCOガスと洗浄水との混合流体が噴射される。なお、押部材102は、図7(A)の如く、ガス供給チューブ74が閉状態から開状態となるまでの送気送水用レバー32の操作位置の範囲では、捩りコイルばね96に接触しない状態であり、図7(B)の如く、少なくともガス供給チューブ74の管路が完全に開放された開状態のときに捩りコイルばね96に接触するようになっている。
施術時における実際の操作は、まず、送気送水用レバー32を図7(A)の位置から図7(B)の位置まで回動して、ノズル68からCOガスを照明窓40及び観察窓42に噴射し、照明窓40及び観察窓42に付着した血液、体液等を吹き飛ばす。
次に、送気送水用レバー32を図7(B)の位置から図7(C)の位置まで回動して、ノズル68から前記混合流体を照明窓40及び観察窓42に噴射し、照明窓40及び観察窓42を洗浄する。
次いで、送気送水用レバー32を図8(A)の位置(図7(C)の位置と同じ)から図8(B)の位置まで反対方向に回動して、ノズル68からCOガスを照明窓40及び観察窓42に噴射し、照明窓40及び観察窓42を乾燥する。この後、送気送水用レバー32を図8(B)の位置から図8(C)(図7(A)の位置と同じ)に戻し、COガスの供給を停止する。以上が送気送水用レバー32の操作手順である。
以上の第1の実施の形態の挿入補助具10によれば、送気送水用レバー32のみの回動操作(押下操作)によって、ノズル68からのCOガスの噴射と混合流体の噴射のオン/オフを切り替えることができる。また、ガス供給チューブ74を押圧するストッパ90と液供給チューブ82を押圧するストッパ92とは独立に変位させることが可能であるため、送気送水用レバー32の押下操作に対して、ストッパ90及びストッパ92の押下げ(押圧の解除)が開始される位置を押下部材100、102の長さ(押下部材100、102の各々が捩りコイルばね94、96に接触する部分の高さ)によって調整することができる。したがって、送気送水用レバー32の1段目の操作によってガス供給チューブ74の管路を完全に開放した状態において、液供給チューブ82の管路を完全に閉塞した状態に維持することが容易に可能となる。また、構造も複雑ではなく構成部品が少なく、安価に製造できるとともに操作もし易いものとなっている。
また、ガス供給チューブ74の管路を開放する送気送水用レバー32の1段目の操作時においては、押下部材102が捩りコイルばね96に接触せず、液供給チューブ82の管路を開放し始める2段目の操作が開始されると、押下部材102が捩りコイルばね96に接触してストッパ92の押下げを開始するため、COガスのみを噴射する1段目の操作と、混合流体を噴射する2段目の操作の切り替わりにおいて、送気送水用レバー32の操作力が不連続に変化する。そのため、1段目と2段目の操作の切り替わりを操作感から容易把握することできる。
なお、送気送水用レバー32を図7(A)と図7(B)の位置との間に回動させて、ガス供給チューブ74を若干量開放すると、ノズル68から微量なCOガスが照明窓40及び観察窓42に噴射される。これにより、照明窓40及び観察窓42の前面に、COガスによるガスカーテンが形成されるので、照明窓40及び観察窓42の汚れを低減できる。
また、上記ガス供給チューブ74にCO供給装置80ではなく、吸引装置を接続し、照明窓40、観察窓42の汚れや液滴をCOガスで吹き飛ばすのではなく、吸引するようにしてもよい。また、ガス供給チューブ74及び液供給チューブ82は、COガスや洗浄水を供給する以外の用途で用いてもよい。下記の他の実施の形態においてもCOガスや洗浄水を供給するガス供給チューブ及び液供給チューブとして示すチューブについても同様である。
次に、第2の実施の形態の挿入補助具ついて説明する。図10は、上記硬性内視鏡12に装着された第2の実施の形態の挿入補助具150を示す全体斜視図であり、図11は、第2の実施の形態の挿入補助具150のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図である。なお、第1の実施の形態の挿入補助具10及び硬性内視鏡12と同一又は類似の構成要素には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態の挿入補助具150は、図10、図11に示すように、硬性内視鏡12の内視鏡挿入部26が挿入配置されるシース挿入部14と、施術者が把持して操作するハンドル部152とから構成されている。
シース挿入部14は、ハンドル部152の本体ケース154の前面に突設された筒部155の孔に基端部が嵌合されてハンドル部152に固定されている。
シース挿入部14には、第1の実施の形態の挿入補助具10と同様に不図示の送気管路18と送水管路20とが長手軸A方向に形成されている。送気管路18の基端側は、図11に示すようにハンドル部152の本体ケース154の周壁部の孔を介して本体ケース154の内部空間に突設されたポート70に連結され、ポート70を介して本体ケース154の内部空間に開口されている。送水管路20も同様に本体ケースの内部空間に突設されたポート72に連結され、ポート72を介して本体ケース154の内部空間に開口されている。
ポート70には、ガス供給チューブ74の一端が接続される。このガス供給チューブ74は、本体ケース154内に配置される支持板156の開口部156Aを介して支持板156の下面側を通過し、チューブ案内溝158及び本体ケース154の開口160を介して本体ケース154の後側外部に延設される。そして、ガス供給チューブ74の他端が図1に示したCO供給装置80に接続される。これにより、CO供給装置80からのCOガスがガス供給チューブ74、ポート70、及び送気管路18を介してシース挿入部14先端のノズル68に供給される。
また、ポート72には、液供給チューブ82の一端が接続される。この液供給チューブ82は、本体ケース154内に配置される支持板156の開口部156Aを介して支持板156の下面側を通過し、チューブ案内溝162及び本体ケース154の開口164を介して本体ケース154の後側外部に延設される。そして、液供給チューブ82の他端が図1に示した送水装置88に接続される。これにより、送水装置88からの洗浄水が液供給チューブ82、ポート72、及び送水管路20を介してシース挿入部14先端のノズル68に供給される。
ハンドル部152は、下側を除く外周を周壁部で囲む本体ケース154を備え、その本体ケース154において、シース挿入部14の長手軸Aと交差する前側と後側の周壁部の位置に、硬性内視鏡12の内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16へと挿通させる開口166、166が形成されている。これらの開口166、166を通じて、本体ケース154の後側から内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16に挿入させることによって、挿入補助具150が硬性内視鏡12に装着されるようになっている。
また、ハンドル部152は、送気送水用アーム170の押し引き操作により、シース挿入部14先端のノズル68からのCOガスの噴射と、混合流体(COガスと水)の噴射のオン(実行)/オフ(停止)を切り替える操作機構を備えている。
図10、図11に示すように、ハンドル部152の本体ケース154の下側外部には、前後方向(シース挿入部14の長手軸A方向)に略平行に延びる長手状の送気送水用アーム170が配置されている。この送気送水用アーム170は、前後方向に押し引き操作可能となっており、後側の端部には、図10に示すように、施術者が指を挿入する等して送気送水用アーム170を押し引きするためのリング172が設けられている。送気送水用アーム170の前側の端部は、図11に示すように移動体174のガイド部176に固設されている。
移動体174は、一部を除いて本体ケース154の内部に収容されており、鉛直方向に配置される板状のガイド部176と、水平方向に配置される板状の支持部178とが一体形成されて構成されている。
本体ケース154の内部には、後側の周壁部に固定された前後方向に延びるガイド軸180が設けられており、ガイド部176には、そのガイド軸180が挿通する孔(不図示)が形成されている。したがって、ガイド部176の孔にガイド軸180を挿通させることにより、移動体174がガイド軸180により前後方向に移動可能に支持されている。
また、ガイド軸180にはコイルばね182が外装されており、移動体174のガイド部176の後面と本体ケース154の後側の壁面との間にそのコイルばね182が配置される。コイルばね182は、少なくとも自然長よりも圧縮された状態となっており、移動体174を常に前側に向けて付勢している。
本体ケース154の下側は開口されており、ガイド部176の下側端部が、その開口を介して本体ケース154の下側外部に延在している。その部分に送気送水用アーム170の前側端部が固設されている。したがって、送気送水用アーム170を押し引き操作することによって、移動体174が前後方向に移動する。送気送水用アーム170の非操作時には、コイルばね182の付勢力により移動体174が移動可能な範囲の最も前側となる位置、例えば、移動体174の支持部178の前側端部が本体ケース154の前側の周壁面に当接する位置で停止している。
支持部178の上面には、左右方向に延びる突条部184が突設形成されている。突条部184の上端部はR形状に形成されている。この突条部184は、移動体174の移動と共に前後方向に移動する。
一方、本体ケース154の内部には、上記のチューブ案内溝158、162が形成される固定部186が固設され、上記の支持板156の下側において、固定部186の前面から前側に延びる2つの揺動板188、190が並設されている。これらの揺動板188、190は、後側端部のみが固定部186に固定されており、弾性変形により後側端部を支点にして上下方向に揺動可能に支持されている。
各揺動板188、190は、平坦な板状体を2箇所で湾曲させた形状に形成されており、各々、基端部188A、190A、傾斜部188B、190B、及び先端部188C、190Cとから構成されている。揺動板188における基端部188Aと先端部188Cは、上下方向の位置が異なる2つの平行な平面に沿った位置に配置され、先端部188Cが基端部188Aよりも下側となる位置に配置されている。傾斜部188Bは、基端部188Aと先端部188Cとを連結する部分であり、基端部188Aと先端部188Cが沿う2つの平面に交差する平面に沿って配置されている。揺動板190における基端部190A、傾斜部190B、先端部190Cについても揺動板188のものと同様の配置を有する。
一方、揺動板188と揺動板190とでは、傾斜部188B、190Bが形成される位置が異なっており、揺動板188の傾斜部188Bの方が揺動板190の傾斜部190Bよりも前側となる位置に形成されている。なお、作用については後述する。
各揺動板188、190の上面には、左右方向に延びる突条部(ストッパ)192、194が前後方向に略同一となる位置に突設形成されている。これらのストッパ192、194の上側端部はR形状に形成されている。揺動板188のストッパ192は、基端部188Aの上面に形成され、揺動板190のストッパ194は、先端部190Cの上面に形成されている。
各揺動板188、190の先端部188C、190Cは、移動体174の支持部178に形成された突条部184に当接する位置に配置されており、送気送水用アーム170の非操作時において、移動体174が最も前側となる位置に配置されている場合には、突条部184と当接して、揺動板188、190が水平状態よりも上側に押し上げられた状態となる。即ち、揺動板188、190が、水平状態となる下側への向きに付勢される状態に突条部184により押し上げられて保持されている。一方、送気送水用アーム170を引くと、移動体174が後側に移動して先端部188C、190Cが突条部184と接触しない状態となり、揺動板188、190が水平状態となる。したがって、送気送水用アーム170の押し引き操作により移動体174を前後方向に移動させることによって、各揺動板188、190が上下に揺動し、それに応じてストッパ192、194も上下方向に昇降移動するようになっている。
上記のように、支持板156の下側にはガス供給チューブ74と液供給チューブ82とが各々、固定部186のチューブ案内溝158、162に案内されて平行に配置されるようになっており、支持板156とストッパ192の間にガス供給チューブ74が配置され、支持板156とストッパ194との間に液供給チューブ82が配置される。したがって、送気送水用アーム170の押し引き操作によりストッパ192が昇降移動することによって、ストッパ192によりガス供給チューブ74の押圧(圧潰)とその解除が行われ、それによってガス供給チューブ74の管路が閉塞、又は開放される。同様に、送気送水用レバーの押し引き操作によりストッパ194が昇降移動することによって、ストッパ194により液供給チューブ82の押圧(圧潰)とその解除が行われ、それによって液供給チューブ82の管路が閉塞、又は開放されるようになっている。
図12〜図14を用いて上記操作機構の作用について説明する。なお、図12〜図14の(A)は、図11に示した支持板156、ガス供給チューブ74、固定部186、揺動板188、揺動板188上のストッパ192、移動体174(支持部178)、移動体174の突条部184の配置を左側から示した簡略図であり、図12〜図14の(B)は、支持板156、液供給チューブ82、固定部186、揺動板190、揺動板190上のストッパ194、移動体174(支持部178)、移動体174の突条部184の配置を左側から示した簡略図である。
送気送水用アーム170の非操作時においては、移動体174がコイルばね182の付勢力により最も前側となる位置に設定される。このとき、図12(A)、(B)に示すように移動体174の突条部184が、揺動板188、190の先端部188C、190Cに当接してストッパ192、194が上側に押し上げられた状態となっている。これにより、図12(A)のようにストッパ192がガス供給チューブ74を押圧して管路を閉塞し、図12(B)のようにストッパ194が液供給チューブ82を押圧して管路を閉塞している。即ち、ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方が閉状態となっている。
この状態から送気送水用アーム170を後側に引いていくと、移動体174が後側に移動し、図13(A)のように移動体174の突条部184が揺動板188の先端部188Cに当接する位置から傾斜部188Bに当接する位置に移動し、更に、揺動板188のいずれの部分にも当接しない位置に移動する。これにより、ストッパ192が下降し、ガス供給チューブ74の押圧が解除され、ガス供給チューブ74の管路が完全に開放された開状態となる。なお、ガス供給チューブ74の管路が完全に開放された直後では、図13(B)のように、液供給チューブ82はストッパ194に押圧されて管路が閉塞した閉状態にある。よって、シース挿入部14先端のノズル68からはCOガスのみが噴射される。
そして更に、送気送水用アーム170を、後側に引いていくと、移動体174が更に後側に移動し、図14(B)のように移動体174の突条部184が揺動板190の先端部190Cに当接する位置から傾斜部190Bに当接する位置に移動し、更に、揺動板190のいずれにも当接しない位置に移動する。これにより、ストッパ194が下降し、図14(B)のように液供給チューブ82の押圧が解除され、液供給チューブ82の管路が完全に開放された開状態となる。よって、ガス供給チューブ74に続いて液供給チューブ82が開状態となるので、シース挿入部14のノズル68からはCOガスと水との混合流体が噴射される。
ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方を開状態とした図14(A)、(B)の状態から、送気送水用アーム170を徐々に押し戻して非操作時の状態にした場合には、図13(A)、(B)のように、ガス供給チューブ74が開状態のまま、液供給チューブ82が閉状態に変化した後、図12(A)、(B)のようにガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方が閉状態となる。
以上の第2の実施の形態の挿入補助具150によれば、送気送水用アーム170のみの押し引き操作によって、ノズル68からのCOガスの噴射と混合流体の噴射のオン/オフを切り替えることができる。また、ガス供給チューブ74を押圧するストッパ192(揺動板188)と、液供給チューブ82を押圧するストッパ194(揺動板190)とは独立に変位させることが可能であるため、送気送水用アーム170の押し引き操作に対して、ストッパ192及びストッパ194の下降(押圧の解除)が開始される位置を各揺動板188、190における傾斜部188B、190Bの位置によって調整することができる。したがって、送気送水用アーム170の1段目の操作によってガス供給チューブ74の管路を完全に開放した状態において、液供給チューブ82の管路を完全に閉塞した状態に維持することが容易に可能となる。
また、ガス供給チューブ74の管路を開放する送気送水用アーム170の1段目の操作時が終了し、液供給チューブ82の管路を開放し始める2段目の操作が開始されるときに、移動体174の突条部184が両方の揺動板188、190に接触して押し上げていた状態から、揺動板188に接触しない状態に切り替わるため、COガスのみを噴射する1段目の操作と、混合流体を噴射する2段目の操作の切り替わりにおいて、送気送水用アーム170の操作力が不連続に変化する。そのため、1段目と2段目の操作の切り替わりを操作感から容易把握することできる。
次に、第3の実施の形態の挿入補助具について説明する。なお、以下で説明する第3及び第4の実施の形態の挿入補助具は、本願発明に対応した実施の形態ではなく、参考例として示すものである。
図15、図16は、硬性内視鏡200に装着された第3の実施の形態の挿入補助具220を異なる角度から示した全体斜視図であり、図17は、第3の実施の形態の挿入補助具220のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図(断面図)である。なお、第1の実施の形態の挿入補助具10及び硬性内視鏡12と同一又は類似の構成要素には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
図15〜図17に示す硬性内視鏡200は、いわゆる電子内視鏡であり、上記第1及び第2の実施の形態において説明した硬性内視鏡12とは異なるタイプのものが示されている。この硬性内視鏡200では、硬性内視鏡12と同様に構成された内視鏡挿入部26の観察窓42から取り込まれた観察画像が本体部202に搭載された固体撮像素子により電子画像データに変換され、その電子画像データが本体部202から延設されたユニバーサルケーブル204により接続されたプロセッサ装置(不図示)に伝送される。そして、プロセッサ装置でその電子画像データが処理されてプロセッサ装置に接続されたモニタで観察画像の観察が行われる。
また、ユニバーサルケーブル204には、プロセッサ装置に電子画像データ等を伝送する電気ケーブルの他にライトガイドも含まれており、ユニバーサルケーブル204に光源装置を接続することにより、光源装置からの照明光が内視鏡挿入部26の照明窓40から照射されるようになっている。したがって、上記第1及び第2の実施の形態に示した硬性内視鏡12のようなライトガイドを接続するコネクタ28を有していないものとなっている。また、本体部202には、シャッターボタンのような撮影の制御に関する操作ボタン206、208が設けられている。ただし、本第3の実施の形態の挿入補助具220においても第1及び第2の実施の形態で示したような硬性内視鏡12に装着できるようにすることは容易に可能であり、また、第1及び第2の実施の形態の挿入補助具においても、本第3の実施の形態で示すような硬性内視鏡200に装着できるようにすることは容易に可能である。
第3の実施の形態の挿入補助具220は、図15、図16の如く、硬性内視鏡200の内視鏡挿入部26が挿入配置されるシース挿入部14と、施術者が把持して操作するハンドル部222とから構成されている。
シース挿入部14は、ハンドル部222の本体ケース224の前面に突設された筒部225の孔に基端部が嵌合されて本体ケース224に固定されている。
シース挿入部14には、第1及び第2の実施の形態の挿入補助具10と同様に不図示の送気管路18(不図示)と送水管路20(不図示)とが長手軸A方向に形成されている。送気管路18の基端側は、ハンドル部222の本体ケース224の周壁部の孔を介して本体ケース224の内部空間に突設されたポート70(不図示)に連結され、ポート70を介して本体ケース224の内部空間に開口されている。送水管路20も同様に本体ケースの内部空間に突設されたポート72(不図示)に連結され、ポート72を介して本体ケース224の内部空間に開口されている。
ポート70には、ガス供給チューブ74の一端が接続される。このガス供給チューブ74は、図17に示すように本体ケース224内に形成されるチューブ案内溝226及び本体ケース224の開口(不図示)を通過して本体ケース224の後側外部に延設される。本体ケース224の後側外部には、図15、図16のように硬性内視鏡200の本体部202を収容する収容枠228が本体ケース224に固設されており、その収容枠228内にチューブ案内溝230が設けられている。本体ケース224の後側外部に延設されたガス供給チューブ74は、そのチューブ案内溝230を通過して収容枠228の外部へと延設され、ガス供給チューブ74の他端が図1に示したCO供給装置80に接続される。これにより、CO供給装置80からのCOガスがガス供給チューブ74、ポート70、及び送気管路18を介してシース挿入部14先端のノズル68に供給される。
また、ポート72には、液供給チューブ82の一端が接続される。この液供給チューブ82は、図17に示すように本体ケース224内に形成されるチューブ案内溝232及び本体ケース224の開口(不図示)を通過して本体ケース224の後側外部に延設される。そして、ガス供給チューブ74と同様に収容枠228内のチューブ案内溝230を通過して収容枠228の外部へと延設され、液供給チューブ82の他端が図1に示した送水装置88に接続される。これにより、送水装置88からの水が液供給チューブ82、ポート72、及び送水管路20を介してノズル68に供給される。
ハンドル部222は、外周全体を周壁部で囲む本体ケース224と、本体ケース224の後側に固設される収容枠228とを備えている。本体ケース224には、シース挿入部14の長手軸Aと交差する位置に、硬性内視鏡200の内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16へと挿通させる開口(不図示)が形成されている。この開口を通じて、本体ケース224の後側から内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16に挿入させることによって、硬性内視鏡200の本体部202が収容枠228内に嵌合して固定される。これにより、挿入補助具220が硬性内視鏡200に装着される。
また、ハンドル部222は、送気ボタン234及び送水ボタン236の押下操作により、シース挿入部14先端のノズル68からのCOガスの噴射と、洗浄水の噴射のオン/オフを切り替える操作機構を備えている。
図15〜図17に示すように、ハンドル部222の本体ケース224の上側には、送気ボタン234と送水ボタン236が配置されている。送気ボタン234は、図17に示すように本体ケース224内に支持された捩りコイルばね240の一端が延設されて形成された支持部244に支持されている。
捩りコイルばね240は、本体ケース224内に突出形成されたボス246に外装され、一方の端部が、その端部に働く付勢方向に突出形成された規制板248に当接した状態で保持されている。捩りコイルばね240の他方の端部は、送気ボタン234に固着される位置まで延設されており、その延設部分において、左右方向に延びるストッパ部242と、ストッパ部242に対して直角に折り曲げられて上下方向に延びる支持部244とが形成されている。
ストッパ部242は、捩りコイルばね240により上方に付勢されており、チューブ案内溝226の後側に突設形成された規制板250により、規制板250よりも上側への移動が規制されている。
支持部244は、本体ケース224の上部に形成された貫通孔252を挿通して本体ケース224の上側外部に端部が突出配置され、その端部に送気ボタン234が固着されている。
送気ボタン234の非操作時においては、捩りコイルばね240の付勢力によりストッパ部242が規制板250により規制される位置に保持される。一方、捩りコイルばね240の付勢力に抗して送気ボタン234を押し下げると、支持部244を介してストッパ部242が下方に押されて下降する。
上記のように、ガス供給チューブ74は、チューブ案内溝226に案内されて規制板250とストッパ部242の間を通過するように配置されている。したがって、送気ボタン234の押下操作によってストッパ部242が昇降移動することによって、ストッパ部242によりガス供給チューブ74の押圧(圧潰)とその解除が行われ、それによってガス供給チューブ74の管路が閉塞された閉状態と、管路が開放された開状態とで切り替えられるようになっている。
送水ボタン236の押下操作による液供給チューブ82の開閉状態の切り替えもガス供給チューブ74の開閉状態の切り替えと同様の機構により行われる。送水ボタン236は、本体ケース224内に支持された捩りコイルばね260の一端が延設されて形成された支持部264に支持されている。
捩りコイルばね260は、本体ケース224内に突出形成されたボス266に外装され、一方の端部が、その端部に働く付勢方向に配置された本体ケース224の周壁部の下側内面267に当接した状態で保持されている。捩りコイルばね260の他方の端部は、送水ボタン236に固着される位置まで延設されており、その延設部分において、左右方向に延びるストッパ部262と、ストッパ部262に対して直角に折り曲げられて上下方向に延びる支持部264とが形成されている。
ストッパ部262は、捩りコイルばね260により上方に付勢されており、チューブ係止溝232の後側に突設形成された規制板270により、規制板270よりも上側への移動が規制されている。
支持部264は、本体ケース224の上部に形成された貫通孔272を挿通して本体ケース224の上側外部に端部が突出配置され、その端部に送水ボタン236が固着されている。
送水ボタン236の非操作時においては、捩りコイルばね260の付勢力によりストッパ部262が規制板270により規制される位置に保持される。一方、捩りコイルばね260ばねの付勢力に抗して送水ボタン236を押し下げると、支持部264を介してストッパ部262が下方に押されて下降する。
上記のように、液供給チューブ82は、チューブ案内溝232に案内されて規制板270とストッパ部262の間を通過するように配置されている。したがって、送水ボタン236の押下操作によってストッパ部262が昇降移動することによって、ストッパ部262により液供給チューブ82の押圧(圧潰)とその解除が行われ、それによって液供給チューブ82の管路が閉塞された閉状態と、管路が開放された開状態とで切り替えられるようになっている。
図18を用いて操作機構の作用について説明する。なお、図18は、図17に示した送気ボタン234、送水ボタン236、捩りコイルばね240、260、捩りコイルばね240、260のストッパ部242、262、支持部244、264、規制板248、250、270、本体ケース224の周壁部の下側内面267の配置を後側から示した簡略図である。
図18(A)に示すように送気ボタン234及び送水ボタン236の非操作時においては、捩りコイルばね240、260の付勢力により、ストッパ部242、262が規制板250、270により規制される位置に押し上げられた状態となっており、ストッパ部242がガス供給チューブ74を押圧して管路を閉塞し、ストッパ部262が液供給チューブ82を押圧して管路を閉塞した状態にある。即ち、ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方が閉状態となっている。
この状態から図18(B)のように送気ボタン234のみを押し下げると、ストッパ部242が下降し、ガス供給チューブ74の押圧が解除される。これにより、ガス供給チューブ74の管路が開放されて開状態となり、シース挿入部14先端のノズル68からCOガスが噴射される。
これに対して、図18(C)のように送水ボタン236のみを押し下げると、ストッパ部262が下降し、液供給チューブ82の押圧が解除される。これにより、液供給チューブ82の管路が開放されて開状態となり、シース挿入部14先端のノズル68から洗浄水が噴射される。
一方、図18(D)のように送気ボタン234と送水ボタン236の両方を押し下げると、ストッパ部242及びストッパ部262が下降し、ガス供給チューブ74と液供給チューブ82の両方の管路が開放されて開状態となり、シース挿入部14先端のノズル68からはCOガスと洗浄水との混合流体が噴射される。
以上の第3の実施の形態の挿入補助具220によれば、送気ボタン234と送水ボタン236の2つのボタン操作を要するが、ノズル68からCOガスと混合流体を噴射させるだけでなく、水のみの噴射も可能となる。
次に、第4の実施の形態の挿入補助具について説明する。図19は、上記硬性内視鏡200に装着された第3の実施の形態の挿入補助具300を示した全体構成図であり、図20は、第4の実施の形態の挿入補助具300のハンドル部を拡大して内部構造を示した拡大斜視図である。なお、第1の実施の形態の挿入補助具10及び第3の実施の形態において示し硬性内視鏡200と同一又は類似の構成要素には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
第4の実施の形態の挿入補助具300は、図19、図20に示すように、硬性内視鏡200の内視鏡挿入部26が挿入配置されるシース挿入部14と、施術者が把持して操作するハンドル部302とから構成されている。
シース挿入部14は、ハンドル部302の本体ケース304の前面に突設された筒部306の孔に基端部が嵌合されてハンドル部302に固定されている。
シース挿入部14には、第1の実施の形態の挿入補助具10と同様に不図示の送気管路18と送水管路20とが長手軸A方向に形成されている。送気管路18の基端側は、ハンドル部302の本体ケース304の周壁部の孔を介して本体ケース304の内部空間に突設されたポート70に連結され、ポート70を介して本体ケース304の内部空間に開口されている。送水管路20も同様に本体ケース304の内部空間に突設されたポート72に連結され、ポート72を介して本体ケース304の内部空間に開口されている。
ポート70には、図20に示すようにガス供給チューブ74Aの一端が接続される。このガス供給チューブ74Aの他端が、本体ケース304内に配置される回転弁308の第1出力ポート314(図21に示す)に接続される。そして、回転弁308の第1入力ポート312にガス供給チューブ74Bの一端が接続され、そのガス供給チューブ74Bが本体ケース304の開口を介して外部に延設される。外部に延設されたガス供給チューブ74Bの他端は図1に示したCO供給装置80に接続される。これにより、ポート70がガス供給チューブ74A、74Bにより回転弁308を介してCO供給装置80に接続され、CO供給装置80からのCOガスがガス供給チューブ74B、回転弁308、ガス供給チューブ74A、ポート70、及び送気管路18を介してシース挿入部14先端のノズル68に供給される。
また、ポート72には、図20に示すように液供給チューブ82Aの一端が接続される。この液供給チューブ82Aの他端が、回転弁308の第2出力ポート318に接続される。そして、回転弁308の第2入力ポート316(図21に示す)に液供給チューブ82Bの一端が接続され、その液供給チューブ82Bが本体ケース304の開口を介して外部に延設される。外部に延設された液供給チューブ82Bの他端は図1に示した送水装置88に接続される。これにより、ポート72が液供給チューブ82A、82Bにより回転弁308を介して送水装置88に接続され、送水装置88からの水が液供給チューブ82B、回転弁308、液供給チューブ82A、ポート72、及び送水管路20を介してシース挿入部14先端のノズル68に供給される。
ハンドル部302は、外周全体を周壁部で囲む本体ケース304を備え、その本体ケース304において、シース挿入部14の長手軸Aと交差する位置に、硬性内視鏡200の内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16へと挿通させる開口が形成されている。この開口を通じて、本体ケース304の後側から内視鏡挿入部26をシース挿入部14のルーメン16に挿入させることによって、挿入補助具300が硬性内視鏡200に装着されるようになっている。
また、ハンドル部302は、送気送水用レバー320の回動操作により、シース挿入部14先端のノズル68からのCOガスの噴射と、混合流体(COガスと洗浄水)の噴射のオン/オフを切り替える操作機構を備えている。
図20に示すように、ハンドル部302の本体ケース304の右側外部には、送気送水用レバー320が配置されている。この送気送水用レバー320は、左右方向を回転軸とする軸体322に一体形成されており、この軸体322の回転軸を中心にして回動操作することができるようになっている。
軸体322は、本体ケース304内に収容された回転弁308の弁体324から延設されている。回転弁308は、図21、図22に示すように、本体ケース304に固定された筒状の弁ケース310と、弁ケース310の内部に嵌入されて回動可能に支持された弁体324とを備えている。
弁ケース310には、対となる第1入力ポート312(図21参照)と第1出力ポート314(図22参照)と、第2入力ポート316(図21参照)と第2出力ポート318(図22参照)とが略対極位置(弁ケース310の中心軸周りの略180度の角度をなす位置)に外側に向けて突出形成されており、それらのポート312〜318の先端開口に連通する管路(孔)が弁ケース310の内周面まで貫通形成されている。なお、各ポート312〜318における管路の内周面側の開口を内側開口312A〜318Aというものとする。
弁体324は、外周面が弁ケース310の内周面と略隙間なく嵌合する円柱状の部材で形成されおり、その一方の端部から上記の軸体322が延設され、軸体322の外周面に送気送水用レバー320が形成されている。したがって、送気送水用レバー320を回動操作すると、軸体322を介して弁体324が弁ケース310内で回転する。また、弁体324及び軸体322は、送気送水用レバー320を略水平状態にする位置に対して送気送水用レバー320を上側に回転させる方向にコイルばね等の付勢手段によって付勢されており、その付勢方向への回転が所定の規制手段により規制される回転位置(非操作位置)において停止するようになっている。
一方、送気送水用レバー320が略水平状態となる位置には送気送水用レバー320に当接する規制部材326が、図19、図20のように、本体ケース304の右側側面から突出して設けられている。したがって、送気送水用レバー320の回転可能な範囲は、付勢手段による付勢方向への回転が規制される非操作位置と、付勢手段による付勢力に抗して送気送水用レバー340を回動操作したときに規制部材326に当接する略水平状態の回転位置(最大回転位置)までの範囲となっている。なお、送気送水用レバー320の回転操作は、送気送水用レバー320と規制部材326とを例えば親指と人差し指との間で挟み込むようにして行うことができる。
詳細は後述するが、弁体324には、図21、図22に示すように、その中心軸方向に対して第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314の内側開口314Aと一致する外周面上の対極位置に入口開口330A〜330Cと出口開口332を有する管路が貫通形成されている。また、弁体324の中心軸方向に対して第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aと一致する外周面上の対極位置に入口開口334と出口開口336を有する管路が貫通形成されている。
送気送水用レバー320を回動操作し、弁体324の回転位置を変化させることにより、弁体324に設けられたいずれかの入口開口330A〜330C及び出口開口332が、弁ケース310の第1入力ポート312の内側開口312A及び第1出力ポート314の内側開口312Bと重なる位置に配置された場合には、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間が弁体324の管路を通じて接続された接続状態となる。また、弁体324の入口開口334及び出口開口336が第2入力ポート316の内側開口316A及び第2出力ポート318の内側開口318Bと重なる位置に配置された場合には、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間が弁体324の管路を通じて接続された接続状態となる。
一方、弁体324に設けられた入口開口330A〜330C及び出口開口332のいずれもが弁ケース310の第1入力ポート312の内側開口312A及び第1出力ポート314の内側開口312Bと重ならない位置に配置された場合には、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間が弁体324によって切断された切断状態となる。また、弁体324に設けられた入口開口334及び出口開口336が弁ケース310の第2入力ポート316の内側開口316A及び第2出力ポート318の内側開口318Bと重ならない位置に配置された場合には、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間が弁体324によって切断された切断状態となる。
これによって、回転弁308の第1入力ポート312と第1出力ポート314との間、及び、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間の管路の切断と接続が送気送水用レバー320の回動操作により切り替えられるようになっている。
上記のように、回転弁308の第1入力ポート312には、ガス供給チューブ74Bを介してCO供給装置80が接続され、その第1入力ポート312に対応する第1出力ポート314には、ガス供給チューブ74Aを介してシース挿入部14の送気管路18に連通するポート70が接続されている。また、回転弁308の第2入力ポート316には液供給チューブ82Bを介して送水装置88が接続され、その第2入力ポート316に対応する第2出力ポート318には、液供給チューブ82Aを介してシース挿入部14の送水管路20に連通するポート72が接続されている。したがって、送気送水用レバー320の回動操作により、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間の管路、及び第2入力ポート316と第2出力ポート318との間の管路を接続状態と切断状態とで切り替えることにより、シース挿入部14の送気管路18(ノズル68)へのCOガスの供給と、シース挿入部14の送水管路20(ノズル68)への洗浄水の供給のオン/オフが切り替えられるようになっている。
図23〜図26を用いて回転弁308の作用について説明する。なお、図23〜図26の(A)は、弁ケース310及び弁体324を第1入力ポート312及び第1出力ポート314の位置で切断した断面図であり、図23〜図26の(B)は弁ケース310及び弁体324を第2入力ポート316及び第2出力ポート318の位置で切断した断面図である。
送気送水用レバー320の非操作時においては、図23(A)に示すように、回転弁308の弁体324に形成された入口開口330A〜330Cと出口開口332のいずれもが、弁ケース310の第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314の内側開口314Aに重ならない状態となっている。また、図23(B)に示すように、弁体324の入口開口334と出口開口336が、弁ケース310の第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aに重ならない状態となっている。したがって、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間、及び、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間の管路が切断状態となっており、COガス、及び洗浄水のいずれもシース挿入部14先端のノズル68に供給されない状態となっている。
この状態から、送気送水用レバー320を規制部材326の位置(略水平状態となる位置)に向けて回転させていくと、弁体324の回転により、まず、図24(A)の如く、弁体324の入口開口330Aと出口開口332が、弁ケース310の第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314の内側開口314Aに重なる状態となる。このとき、図24(B)のように、弁体324の入口開口334と出口開口336は、弁ケース310の第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aに重ならない状態に維持されている。
ここで、図21に示すように、弁体324の入口開口330B、330Cは、第1入力ポート312の内側開口312Aの直径と略同一径の開口として形成されているが、入口開口330Aは、入口開口330Bに連続して周方向に延びるスリット状の開口として形成されている。この入口開口330Aの左右方向の幅(短手方向の幅)は、第1入力ポート312の内側開口312Aの直径に対して数分の1〜数十分の1程度の大きさとなっている。
これに対して、図22、図23(A)〜図26(A)に示すように弁体324の出口開口332は、各入口開口330A〜330Cの対極位置を含む領域に渡って周方向に延びる1つのスリット状の開口として形成されている。出口開口332の左右方向の幅(短手方向の幅)は、第1出力ポート314の内側開口314Aの直径と略同一径となっている。
そして、弁体324内には、図23(A)〜図26(A)に示すように各入口開口330A〜330Cに連通する管路(空間部)340A〜340Cと、出口開口332に連通する管路(空間部)342とが形成されるとともに、それらの管路340A〜340C、342が接続されている。
したがって、弁体324のいずれかの入口開口330A〜330Cが第1入力ポート312の内側開口312Aと重なる位置に配置されると、弁体324の出口開口332が第1出力ポート314の内側開口314Aと重なる位置に配置され、第1入力ポート312と第1出力ポート314が、弁体324の管路340A〜340Cのいずれかと管路342によって接続された接続状態となる。これによって、COガスがシース挿入部14先端のノズル68に供給されるようになる。
上記のように送気送水用レバー320を回転させていった際に、まず、図24(A)のように、スリット状の入口開口330Aと出口開口332が第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314に重なる接続状態となった場合には、スリット状の入口開口330Aとこれに連通するスリット状の管路340Aによって流量が制限され、微量のCOガスが流れる状態となっている。したがって、シース挿入部14先端のノズル68に供給されるCOガスも通常よりも少ない量となっている。この状態は、照明窓40や観察窓42の前面にガスカーテンを形成し、照明窓40、観察窓42に汚れが付着することや、照明窓40、観察窓42が曇ることを防止する際に利用することができる。
また、図21、図22に示すように、弁体324の入口開口334は、第2入力ポート316の内側開口316Aの直径と略同一径の開口として形成されている。これに対して、弁体324の出口開口336は、入口開口334の対極位置において第2出力ポート318の内側開口318Aの直径と略同一径の開口として形成されている。
そして、弁体324内には、図23(B)〜図26(B)に示すように入口開口334と出口開口336を連通する管路344が形成されている。
したがって、弁体324の入口開口334が第2入力ポート316の内側開口316Aと重なる位置に配置されると、弁体324の出口開口336第2出力ポート318の内側開口318Aと重なる位置に配置され、第2入力ポート316と第2出力ポート318とが弁体324の管路344によって接続された接続状態となる。これによって、洗浄水がシース挿入部14先端のノズル68に供給されるようになる。
図24(A)のように、弁体324のスリット状の入口開口330Aと出口開口332が第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314に重なる状態となっている場合には、図24(B)のように弁体324の入口開口334と出口開口336が第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aと重ならない態となっており、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間が切断状態となっている。したがって、洗浄水はシース挿入部14先端のノズル68に供給されない。
図24(A)、(B)の状態から、更に、送気送水用レバー320を規制部材326の位置に向けて回転させていくと、弁体324が更に回転し、図25(A)に示すように、弁体324の入口開口330Bと出口開口332が、弁ケース310の第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314の内側開口314Aに重なる状態となる。これにより、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間が流量を制限されずに接続された通常の接続状態となる。このとき、弁体324の入口開口334と出口開口336は、図25(B)のように、第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aに重ならない状態となっている。これにより、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間が切断状態となっている。したがって、シース挿入部14先端のノズル68からは通常量のCOガスのみが供給され、ノズル68からCOガスが噴射される。
そして更に送気送水用レバー320を規制部材326の位置に向けて回転させていくと、弁体324が更に回転し、図26(A)に示すように、弁体324の入口開口330Aと出口開口332が第1入力ポート312の内側開口312Aと第1出力ポート314の内側開口314Aに重なる状態となる。このとき、弁体324の入口開口334と出口開口336も図26(B)のように第2入力ポート316の内側開口316Aと第2出力ポート318の内側開口318Aに重なる状態となる。これにより、第1入力ポート312と第1出力ポート314との間、及び、第2入力ポート316と第2出力ポート318との間が接続状態となる。したがって、CO2ガスと洗浄水がシース挿入部14先端のノズル68に供給され、ノズル68からCO2ガスと洗浄水の混合流体が噴射される。
以上の第4の実施の形態の挿入補助具300によれば、送気送水用レバー320のみの回動操作によって、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態の挿入補助具と同様に、ノズル68からのCOガスの噴射と混合流体の噴射のオン/オフを切り替えることができる。
なお、例えば、弁体324の入口開口330Cを設けないことによって、混合流体ではなく洗浄水のみをノズル68に供給して噴射させることもできる。
また、上記説明では、送気送水用レバー320の非操作時においては、回転弁308が図23(A)、(B)の状態となり、COガス、及び洗浄水のいずれもシース挿入部14先端のノズル68に供給されない状態となるものとしたが、送気送水用レバー320の非操作時には、図24(A)、(B)の状態となるようにしてもよい。この場合、非操作時には、ノズル68から微量のCOガスが噴射されて照明窓40や観察窓42の前面にガスカーテンが形成された状態となる。また、このとき、送気送水用レバー320の操作によって回転弁308の状態を図24〜図26の状態のみに変更できるようにしてもよいし、図24の状態から図25の状態に変更する操作方向と反対方向に送気送水用レバー320を操作することによって図23の状態に設定できるようにしても良く、更に、図23の状態で送気送水用レバー320をロックできるようにしてもよい。
以上、第1〜第4の実施の形態に係る内視鏡用挿入補助具について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10、150、220、300…内視鏡用挿入補助具、12、200…硬性内視鏡、14…シース挿入部、22…先端開口部、24…本体部、26…内視鏡挿入部、28…コネクタ、30、152…ハンドル部、31…本体、32…送気送水用レバー、32A…開口部、32B、32C…脚部、34…U字状切欠部、36…ライトガイドケーブル、38…光源装置、40…照明窓、42…観察窓、44…接眼部、46…接眼レンズ、64…支持部、68…ノズル、70、72…ポート、74…ガス供給チューブ、80…CO供給装置、82…液供給チューブ、88…送水装置、90、92…ストッパ、94、96…捩りコイルばね、100、102…押下部材、156…支持板、170…送気送水用アーム、174…移動体、184…突条部、188、190…揺動板、192、194…ストッパ

Claims (8)

  1. 手元操作部と、前記手元操作部に基端部が接続されるとともに内視鏡の挿入部を挿通するルーメンを備えた筒状のシース挿入部とからなり、前記シース挿入部は、先端部に設けられたノズルに連通する第1流体管路及び第2流体管路を備えた内視鏡用挿入補助具において、
    前記手元操作部は、
    前記第1流体管路に接続された第1チューブを挿通する挿通路に沿って配置された第1固定部材と、
    前記第2流体管路に接続された第2チューブを挿通する挿通路に沿って配置された第2固定部材と、
    前記第1固定部材に対して前記第1チューブを挟んで対向配置された第1係止部を備えるとともに、該第1係止部が前記第1チューブを押圧する押圧位置と、該第1係止部が前記第1チューブを押圧しない非押圧位置との間で変位する第1押圧部材と、
    前記第2固定部材に対して前記第2チューブを挟んで対向配置された第2係止部を備えるとともに、該第2係止部が前記第2チューブを押圧する押圧位置と、該第2係止部が前記第2チューブを押圧しない非押圧位置との間で前記第1押圧部材とは独立して変位可能に設けられた第2押圧部材と、
    前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を前記押圧位置に設定する非操作時の基準位置から所定の操作方向に変位可能に支持された操作部材であって、前記基準位置から前記操作方向に第1変位量分変位した第1変位位置において、前記第1押圧部材を前記非押圧位置、前記第2押圧部材を前記押圧位置に設定し、前記第1変位位置から前記操作方向に第2変位量分変位した第2変位位置において、前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材を前記非押圧位置に設定する操作部材と、
    を備えたことを特徴とする内視鏡用挿入補助具。
  2. 前記操作部材は、
    前記基準位置から前記第1変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧することにより、前記第1押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させるとともに、前記第2押圧部材に接触しないことにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置に保持し、
    前記第1変位位置から前記第2変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧することにより、前記第1押圧部材を前記非押圧位置に保持するとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第2押圧部材を押圧することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。
  3. 前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材は、前記非押圧位置から前記押圧位置の方向に付勢されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡用挿入補助具。
  4. 前記操作部材は、回動可能に支持されたレバーであることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の内視鏡用挿入補助具。
  5. 前記操作部材は、
    前記基準位置から前記第1変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触して前記第1押圧部材を押圧した状態から前記第1押圧部材に接触しない状態に変化することにより、前記第1押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させるとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第2押圧部材を押圧した状態に保持することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置に保持し、
    前記第1変位位置から前記第2変位位置まで変位する際に、前記第1押圧部材に接触しない状態を保持することにより、前記第1押圧部材を前記非押圧位置に保持するとともに、前記第2押圧部材に接触して前記第押圧部材を押圧した状態から前記第押圧部材に接触しない状態に変化することにより、前記第2押圧部材を前記押圧位置から前記非押圧位置まで変位させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用挿入補助具。
  6. 前記第1押圧部材及び前記第2押圧部材は、前記押圧位置から前記非押圧位置の方向に付勢されていることを特徴とする請求項1又は5に記載の内視鏡用挿入補助具。
  7. 前記操作部材は、長手軸方向に移動可能に支持され、前記第2変位位置から前記基準位置の方向に付勢されたアームを備えたことを特徴とする請求項1、5、又は6に記載の内視鏡用挿入補助具。
  8. 前記第1流体管路は、送気管路又は吸引管路であり、前記第2流体管路は送水管路であることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の内視鏡用挿入補助具。
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