JP3225830U - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース Download PDF

Info

Publication number
JP3225830U
JP3225830U JP2020000265U JP2020000265U JP3225830U JP 3225830 U JP3225830 U JP 3225830U JP 2020000265 U JP2020000265 U JP 2020000265U JP 2020000265 U JP2020000265 U JP 2020000265U JP 3225830 U JP3225830 U JP 3225830U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
pipe
main body
air injection
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020000265U
Other languages
English (en)
Inventor
知広 川畑
知広 川畑
Original Assignee
知広 川畑
知広 川畑
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 知広 川畑, 知広 川畑 filed Critical 知広 川畑
Priority to JP2020000265U priority Critical patent/JP3225830U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3225830U publication Critical patent/JP3225830U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

【課題】噴射水がカメラに付着することによる撮影画像が不鮮明になるという視野の乱れを防止する歯科用ハンドピースを提供する。【解決手段】空気噴射管16は、ヘッド部11からヘッド部11の先端までに設けられ、空気を導く。管保持部17は、空気噴射管16をヘッド部11に保持する。空気噴射孔18は、ヘッド部11の先端の外面に設けられ、空気噴射管16の先端に連通して接続され、空気を本体部10の長手方向に沿って外部に噴射するように、本体部10の長手方向に沿って開口される。空気噴射制御部19は、歯科医がハンドピース1を持った場合に、歯科医の手の指が当たる本体部10の外面に設けられ、歯科医の手の指の操作により、空気が供給される管に対して空気噴射管16の基端との連通を制御することで、空気噴射管16へ空気を導入したり、空気の導入を停止させたりする。【選択図】図1

Description

本考案は、歯科用ハンドピースに関する。
従来より、歯科治療では、デンタルミラーで治療対象歯を見ながら、歯科用ハンドピースで当該治療対象歯を切削するが、歯科用ハンドピースは、ヘッド部に内蔵されたエアータービンを(加圧)空気で回転させることで、エアータービンに固定されたドリルを回転させながら、ヘッド部に案内された(加圧)水をドリルに向かって噴射することで、治療対象歯を切削し、歯科治療を行う。
ここで、歯科用ハンドピースのヘッド部からの噴射水がデンタルミラーに付着し、デンタルミラーが曇って、視野が乱れるという課題がある。又、治療対象歯を撮影するカメラを内蔵した歯科用ハンドピースであっても、噴射水がカメラに付着し、撮影画像が不鮮明になるという課題がある。このような噴射水による視野の乱れを防止するための技術は多数存在する。
例えば、特開2015−29694号公報(特許文献1)には、ハンドピース本体部と、空気流路系と、水流路系と、カメラ用の撮像窓と、内蔵カメラと、撮像光学系と、を有する撮像窓曇り防止機能付カメラ内蔵ハンドピースが開示されている。ハンドピース本体部は、患部治療用の切削工具が着脱可能に装着されるヘッド部を先端側に備えている。空気流路系は、ヘッド部に圧縮空気を導き、水流路系は、切削工具に向けて噴射する水流用の加圧水を導く。撮像窓は、ヘッド部の切削工具の装着位置の周辺領域に設け、内蔵カメラは、この撮像窓を経て入射する患部画像情報を撮像する。撮像光学系は、撮像窓の内側から内蔵カメラに至る範囲に配置している。そして、このハンドピースは、撮像窓の周辺位置に、空気流路系から分岐され、撮像窓の外面から切削工具による切削部位に至る領域範囲内に空気流を噴射して、撮像窓の外面、切削部位間を空気流により遮蔽し、撮像窓外面の曇り防止を行う曇り防止空気流路機構を設けている。これにより、エアータービン、超音波スケーラ等のハンドピースのように、患部治療用の切削工具が着脱可能に装着されるヘッド部を先端側に備えるハンドピースにおいて、患部の切削加工を行う際に生じる切削屑や水滴が前記撮像窓の外面に付着することを曇り防止空気流路機構による空気流で遮り、撮像窓の曇りを防止し、これにより、撮像窓から撮像光学系を経てカメラに導光して、鮮明なカラー画像を撮像することが可能な撮像窓曇り防止機能付カメラ内蔵ハンドピースを提供することが出来るとしている。
又、国際公開第2018/061412号(特許文献2)には、歯科ハンドピース本体に備えられる空気噴射装置が開示されている。空気噴射装置は、内側に流路が形成された柱状の中継コネクタと、一端が中継コネクタに接続された可撓性を有する管状の空気誘導管と、空気誘導管を歯科ハンドピース本体に保持する手段と、を備え、中継コネクタは、流路が分岐され、その1つが空気誘導管に連通している。これにより、搭載される映像取り込み部の位置が変わっても空気の噴出口を追従させることができ、鮮明な映像を取得することが可能となるとしている。
特開2015−29694号公報 国際公開第2018/061412号
上述のように、歯科治療では、通常、歯科用ハンドピースのヘッド部からの噴射水がデンタルミラーに付着し、歯科治療の妨げになるという課題がある。そのような場合、デンタルミラーをタオルで拭く必要があり、歯科医に手間や時間が掛かるという課題がある。
特許文献1に記載の技術では、空気流路系から分岐された空気誘導管から空気流を撮影範囲に噴射することで、切削部分の様子の映像を鮮明に取得する。又、特許文献2に記載の技術では、空気流路系から分岐した曇り防止用空気流路により撮影窓に空気流を噴射して、撮影窓に付着の水滴を除去する。しかしながら、これらの技術では、空気流を常時噴射し続けることになり、冷却水管からの噴射水も伴うため、例えば、必要に応じて、デンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが出来ないという課題がある。
そこで、本考案は、上述の課題を解決するためになされたものであり、歯科医の手の指の操作だけで、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが可能な歯科用ハンドピースを提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、本考案に係る新規な歯科用ハンドピースを完成させた。即ち、本考案に係る歯科用ハンドピースは、本体部と、ヘッド部と、エアータービンと、ドリルと、空気流路管と、水流路管と、空気噴射管と、管保持部と、空気噴射孔と、空気噴射制御部と、を備える。本体部は、円筒状であり、ヘッド部は、前記本体部の長手方向の先端に設けられる。エアータービンは、前記ヘッド部の内部に設けられ、前記本体部の長手方向と直角方向に回転軸を有する。ドリルは、前記エアータービンの回転軸方向に沿って設けられ、前記エアータービンの回転に従って回転する。空気流路管は、歯科治療ユニットのエアーポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記エアータービンに向かって配置され、当該先端から空気を噴射する。水流路管は、歯科治療ユニットのウォーターポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記ドリルに向かって配置され、当該先端から水を噴射する。空気噴射管は、前記ヘッド部の所定位置から前記ヘッド部の先端までに設けられ、空気を導き、管保持部は、前記空気噴射管を前記ヘッド部に保持する。空気噴射孔は、前記ヘッド部の先端の外面に設けられ、前記空気噴射管の先端に連通して接続され、空気を前記本体部の長手方向に沿って外部に噴射するように、前記本体部の長手方向に沿って開口される。空気噴射制御部は、歯科医が本ハンドピースを持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる前記本体部の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、空気が供給される管と前記空気噴射管の基端との連通を制御することで、前記空気噴射管へ空気を導入したり、当該空気の導入を停止させたりする。
又、本考案に係る歯科用ハンドピースは、本体部と、ヘッド部と、エアータービンと、ドリルと、空気流路管と、水流路管と、空気噴射管と、空気噴射孔と、管接続切替部と、管開閉切替部と、空気噴射制御部と、を備える。空気噴射管は、前記本体部と前記ヘッド部との内部に設けられ、先端が前記ヘッド部の内部に延出され、基端が前記空気流路管の中央部の周辺に設けられる。空気噴射孔は、前記ヘッド部の外面で、前記空気噴射管の先端に連通して接続され、空気を前記本体部の長手方向に沿って外部に噴射するように、前記本体部の長手方向に沿って開口される。管接続切替部は、前記空気流路管の中央部を切り替えることで、前記空気流路管の基端から中央部までの第一の空気流路を、前記空気流路管の中央部から先端までの第二の空気流路に接続するか、前記空気流路管の中央部から前記空気噴射管の基端を介して前記空気噴射管の先端までの第三の空気流路に接続するかを切り替える。管開閉切替部は、前記水流路管の一部を開閉することで、前記水流路管の一部の第一の水流路の開閉を切り替える。空気噴射制御部は、歯科医がハンドピースを持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる本体部の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、前記第一の空気流路を前記第二の空気流路に接続するとともに、前記第一の水流路を開放する歯科治療モードと、前記第一の空気流路を前記第三の空気流路に接続するとともに、前記第一の水流路を閉塞する空気噴射モードとのいずれかに変更する。
本考案によれば、歯科医の手の指の操作だけで、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが可能となる。
本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースの全体の側面断面図とヘッド部の正面図とである。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいてドリルが回転中の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図2A)と、本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて片手で歯科用ハンドピースを持った歯科医が空気噴射制御部を操作した際の歯科用ハンドピースの全体の斜視図(図2B)と、である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて歯科治療中の歯科医の両手と歯との斜視図である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射中の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図4A)と、本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて片手で歯科用ハンドピースを持った歯科医が空気噴射制御部を操作した際の歯科用ハンドピースの全体の斜視図(図4B)と、である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射中の歯科医の両手と歯との斜視図である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射管の別の構成の側面断面図(図6A)と、本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射管の別の構成の平面図(図6B)と、である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射管を空気流路管の一部に接続した場合の側面断面図(図7)と、である。 本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射管をドリル用空気流路管に接続する場合の管保持部の斜視図と接続前後の側面断面図(図8A)と、本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射管をドリル用空気流路管に接続する場合の接続前後の底面図(図8B)と、である。 本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースの全体の側面断面図とヘッド部の正面図とである。 本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいてドリル回転中の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図10A)と、本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて片手で歯科用ハンドピースを持った歯科医が空気噴射制御部を操作した際の歯科用ハンドピースの全体の斜視図(図10B)と、である。 本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて歯科治療中の歯科医の両手と歯との斜視図である。 本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射中の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図12A)と、本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて片手で歯科用ハンドピースを持った歯科医が空気噴射制御部を操作した際の歯科用ハンドピースの全体の斜視図(図12B)と、である。 本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピースにおいて空気噴射中の歯科医の両手と歯との斜視図である。 突出部の押下により歯科治療モードになり、突出部の不押下により空気噴射モードになる場合の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図14A)と、空気閉塞弁と水閉塞弁とを用いた場合の歯科用ハンドピースの全体の側面断面図(図14B)と、である。
以下に、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<第一の実施形態>
本考案に係る歯科用ハンドピース1は、図1に示すように、本体部10と、ヘッド部11と、エアータービン12と、ドリル13と、空気流路管14と、水流路管15と、を備える。
本体部10は、円筒状であり、ヘッド部11は、本体部10の長手方向の先端に設けられている。エアータービン12は、ヘッド部11の内部に設けられ、本体部11の長手方向と直角方向に回転軸12aを有する。ドリル13は、エアータービン12の回転軸方向に沿って設けられ、エアータービン12の回転に従って回転する。
空気流路管14は、歯科治療ユニットのエアーポンプに接続され、本体部10の内部で、当該本体部10の長手方向に沿って設けられ、先端がエアータービン13に向かって配置され、当該先端から空気を噴射する。水流路管15は、歯科治療ユニットのウォーターポンプに接続され、本体部10の内部で、当該本体部10の長手方向に沿って設けられ、先端がドリル13に向かって配置され、当該先端から水を噴射する。
そして、本考案の第一の実施形態に係る歯科用ハンドピース1は、空気噴射管16と、管保持部17と、空気噴射孔18と、空気噴射制御部19と、を備える。
空気噴射管16は、ヘッド部11の所定位置からヘッド部11の先端までに設けられ、空気を導く。管保持部17は、空気噴射管16をヘッド部11に保持する。空気噴射孔18は、ヘッド部11の先端の外面に設けられ、空気噴射管16の先端に連通して接続され、空気を本体部10の長手方向に沿って外部に噴射するように、本体部の長手方向に沿って開口される。空気噴射制御部19は、歯科医がハンドピース1を持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる本体部10の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、空気が供給される管と空気噴射管16の基端との連通を制御することで、空気噴射管16へ空気を導入したり、当該空気の導入を停止させたりする。
これにより、歯科医の手の指の操作だけで、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが可能となる。
即ち、歯科医が歯科治療を行う際に、図2A、図2Bに示すように、本体部10の外面の空気噴射制御部19を操作し、空気噴射管16への空気の導入を停止する。次に、歯科医は、空気流路管14の一部に設けられた空気開閉弁14aと、水流路管15の一部に設けられた水開閉弁15aとを操作するスイッチ145(例えば、フットペダル)を操作することで(例えば、足で踏むことで)、空気開閉弁14aを開放するとともに、水開閉弁15aを開放する。
すると、歯科治療ユニットのエアーポンプからの空気が空気流路管14に導入されるとともに、歯科治療ユニットのウォーターポンプからの水が水流路管15に導入される。空気流路管14に導入された空気が空気流路管14の先端から噴射することで、エアータービン12の回転とドリル13の回転を可能とする。又、水流路管15に導入された水が水流路管15の先端から噴射することで、ドリル13に当たり、通常の歯科治療が可能となる。尚、エアータービン12に噴射された空気は、図示しない空気放出路により外部に放出される場合はある。
歯科医は、歯を治療する際に、例えば、右手で歯科用ハンドピース1を握り、左手でデンタルミラー2を握り、図3に示すように、歯科医は、デンタルミラー2のミラー部2aを治療対象歯Tの周囲に配置して、歯科用ハンドピース1のドリル13を治療対象歯Tに当てて歯科治療する。ミラー部2aでは、治療対象歯Tが映し出される。ドリル13は回転し、且つ、水はドリル13に噴射されることから、水による切削屑の吹き飛ばしにより、歯科医は歯科治療を行うことが出来る。
ここで、歯科治療中に、歯科用ハンドピース1のドリル13に噴射した水滴や切削屑がデンタルミラー2のミラー部2aに付着し、ミラー部2aが曇り、視界不良が生じたとする。この場合、通常であれば、歯科医は、歯科治療を中断し、歯科用ハンドピース1を置いて、曇ったミラー部2aをタオルで拭いて、ミラー部2aの曇りを解消したり、切削屑を除去したりする。そして、右手で歯科用ハンドピース1を握り、左手でデンタルミラー2を握って、歯科治療を再開するが、このような一連の作業は、非常に手間と時間が掛かる。
そこで、図4A、図4Bに示すように、歯科医が、手の指を使って、本体部10の外面の空気噴射制御部19を操作し、空気噴射管16への空気の導入を開始する。すると、空気噴射管16を介して、ヘッド部11に設けられた空気噴射孔18から空気が本端部10の長手方向に沿って噴射する。
歯科医は、片手で歯科用ハンドピース1のヘッド部11の空気噴射孔18を、曇ったミラー部2aに近づけることで、空気噴射孔18から噴射する空気が、ミラー部2aに付着の水滴や切削屑等を吹き飛ばす。これにより、歯科医が、歯科用ハンドピース1を置いて、曇ったミラー部2aをタオルで拭く等の一連の作業をすることなく、デンタルミラー2のミラー部2aに付着の水滴等を容易に除去することが可能となる。
又、空気噴射制御部19は、歯科医の手の指で操作可能な位置に設けられていることから、歯科医は、片手で空気噴射孔18から空気を簡単に噴射させることが可能となり、操作性に優れる。更に、空気噴射孔18が、空気を本体部10の長手方向に沿って外部に噴射するように、本体部10の長手方向に沿って開口されるため、歯科医は、歯科用ハンドピース1の本体部10を棒にして取り扱い、ヘッド部を、対象部位(ミラー部2aを含む)に近づけることで、簡単に対象部位に付着の水滴や切削屑を吹き飛ばして清掃することが出来て、取扱性に優れる。
又、管保持部17により、既存の歯科用ハンドピース1に外付け可能であるため、空気噴射機能を歯科用ハンドピース1に持たせたい場合に、容易に取り付け可能となる。
ここで、空気噴射制御部19の構成に特に限定は無いが、例えば、図1−図5に示すように、空気噴射制御部19は、本体部10の外面で、本体部10の幅方向(径方向)に沿って押圧可能な突出部19a(スイッチ)と、空気噴射管16の一部に設けられた空気噴射管開閉弁19bと、突出部19aの押下又は不押下により、空気噴射管開閉弁19bの開閉を制御する開閉切替部19cと、を備える。開閉切替部19cは、例えば、図2−図3に示すように、突出部19aが不押下の場合、空気噴射管開閉弁19bを閉塞とし、図4−図5に示すように、突出部19aが押下の場合、空気噴射管開閉弁19bを開放とするが、この逆の構成でも構わない。
又、管保持部17の構成に特に限定は無いが、例えば、図1−図5に示すように、歯科用ハンドピース1の本体部10の一部に装着(巻き付け)可能なベルトやクリップ等を挙げることが出来る。図1−図5に示すように、管保持部17は、歯科用ハンドピース1の本体部10の一部に装着され、管保持部17の外面に空気噴射制御部19が設けられている。そして、空気噴射管16は、歯科用ハンドピース1の本体部10の基端からヘッド部11の先端まで延出され、管保持部17は、空気噴射制御部19を介して空気噴射管16を保持している。
ここで、空気噴射管16の構成に特に限定は無いが、例えば、図1−図5に示すように、空気噴射管16は、ヘッド部11の先端まで延出され、空気噴射管16の先端である空気噴射孔18が本体部の長手方向に沿って開口されるように、空気噴射管16の先端付近をヘッド部11の外面で曲げて固定しても良い。
又、空気噴射管16の別の構成として、例えば、図6A、図6Bに示すように、空気噴射管16を歯科用ハンドピース1の本体部10の基端からヘッド部11まで延出し、ヘッド部11の外周に巻き付けて、空気噴射管16の先端を、空気噴射管16の巻き付け開始部分16aに固定する。そして、空気噴射孔18は、空気噴射管16の巻き付け部分16bのうち、ヘッド部11の先端の外面に設けられ、本体部の長手方向に沿って開口される。このように構成することで、空気噴射孔18を適切な位置に設けるとともに、空気噴射管16と空気噴射孔18との位置をヘッド部11に強固に固定することが出来る。
又、空気噴射管16への空気の供給方法に特に限定は無いが、例えば、図1−図6に示すように、空気噴射管16の基端を、歯科治療ユニットのエアーポンプの一部に接続して、歯科治療ユニットのエアーポンプからの空気を空気噴射管16に供給しても良いし、図7に示すように、ハンドピース1の本体部10の一部において、空気流路管14の一部から分岐された分岐管14bを設け、空気噴射管16の基端を当該分岐管14bの先端に連通して接続することで、空気流路管14からの空気を空気噴射管16に供給しても構わない。
又、図8Aに示すように、ハンドピース1のヘッド部11にドリル用空気流路管14cが存在する場合、ドリル用空気流路管14cからの空気を空気噴射管16に供給しても良い。この場合、管保持部17は、例えば、断面視でコの字状に形成され、ハンドピース1のヘッド部11に装着可能で、且つ、ハンドピース1の本体部10の長手方向にスライド可能に構成される。管保持部17は、ヘッド部11又は本体部10の基端から本体部10に挿通可能な本体部挿通孔17aが設けられる。
又、管保持部17には、ヘッド部11のドリル用空気流路管14cからの空気を受けて、ヘッド部11の先端の外面に対応する位置まで空気を案内する空気噴射管16が設けられる。管保持部17には、ヘッド部11の先端の外面において、空気噴射管16の先端から本体部の長手方向に沿って開口される空気噴射孔18が設けられる。そして、管保持部17には、歯科治療を阻害しないために、ドリル13が挿通可能なドリル挿通孔17bが設けられ、ヘッド部11の水流路管15の先端を開閉可能な水開閉部17cが、水流路管15の数に応じて設けられる。水開閉部17cは、例えば、水流路管15の先端の出口となる孔と水流路管15の先端を塞ぐ閉塞部材とで構成される。
そして、歯科医が歯科治療を行う際に、図8A、図8Bに示すように、管保持部17の端部を手の指でヘッド部11の先端に向かってスライドさせると、空気噴射管16は、ドリル用空気流路管14cの先端から離れ、ドリル挿通孔17bは、ドリル13の周辺を移動し、水開閉部17cの出口の孔がヘッド部11の水流路管15の先端に配置される。この状態であれば、歯科医が、スイッチ145を操作することで、ドリル13を回転させ、ドリル用空気流路管14cの先端からの空気をドリル13に噴射させ、水流路管15の先端から水を噴射させることで、通常の歯科治療が可能となる。
一方、歯科医が空気噴射孔18から空気を噴射させたい場合は、管保持部17の端部を手の指でヘッド部11の基端に向かってスライドさせると、空気噴射管16は、ドリル用空気流路管14cの先端に接近し、ドリル挿通孔17bは、ドリル13の周辺を移動し、水開閉部17cの閉塞部材がヘッド部11の水流路管15の先端に配置され、水流路管15の先端を閉塞する。この状態であれば、歯科医が、スイッチ145を操作することで、ドリル13は回転するものの、ドリル用空気流路管14cの先端から空気を空気噴射管16で受けて空気噴射孔18から噴射させることが可能となる。又、水開閉部17cの閉塞部材が水流路管15の先端を閉塞しているため、水が噴射することは無い。尚、この構成の場合、管保持部17が空気噴射制御部19として機能している。
<第二の実施形態>
本考案に係る歯科用ハンドピース1は、図9に示すように、本体部10と、ヘッド部11と、エアータービン12と、ドリル13と、空気流路管14と、水流路管15と、を備える。ここで、本考案の第二の実施形態に係る本体部10と、ヘッド部11と、エアータービン12と、ドリル13と、空気流路管14と、水流路管15とは、本考案の第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本考案の第二の実施形態に係る歯科用ハンドピース1では、空気噴射管20と、空気噴射孔21と、管接続切替部22と、管開閉切替部23と、空気噴射制御部24と、を備える。
空気噴射管20は、本体部10とヘッド部11との内部に設けられ、先端がヘッド部11の内部に延出され、基端が空気流路管14の中央部の周辺に設けられる。空気噴射孔21は、ヘッド部11の外面で、空気噴射管20の先端に連通して接続され、空気を本体部10の長手方向に沿って外部に噴射するように、本体部10の長手方向に沿って開口されている。
管接続切替部22は、空気流路管14の中央部を切り替えることで、空気流路管14の基端から中央部までの第一の空気流路を、空気流路管14の中央部から先端までの第二の空気流路に接続するか、空気流路管14の中央部から空気噴射管20の基端を介して空気噴射管20の先端までの第三の空気流路に接続するかを切り替える。管開閉切替部23は、水流路管15の一部を開閉することで、水流路管15の一部の第一の水流路の開閉を切り替える。
空気噴射制御部24は、歯科医がハンドピース1を持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる本体部10の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、第一の空気流路を第二の空気流路に接続するとともに、第一の水流路を開放する歯科治療モードと、第一の空気流路を第三の空気流路に接続するとともに、第一の水流路を閉塞する空気噴射モードとのいずれかに変更する。
これにより、第一の実施形態と同様に、歯科医の手の指の操作だけで、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが可能となる。
歯科医が歯科治療を行う際に、図10A、図10Bに示すように、本体部10の外面の空気噴射制御部24を操作し、歯科治療モードに変更すると、第一の空気流路が第二の空気流路に接続され、且つ、第一の水流路が開放される。そして、歯科医が、フットペダル等を操作することで、空気流路管14に空気が供給され、水流路管15に水が供給される。すると、空気流路管14の中央部を流れる空気が空気流路管14の先端に噴射することで、エアータービン12の回転とドリル13の回転を可能とする。又、第一の水流路の開放により、水流路管15の先端から水が噴射し、ドリル13に当たり、通常の歯科治療が可能となる。
歯科医は、例えば、右手で歯科用ハンドピース1を握り、左手でデンタルミラー2を握り、図11に示すように、歯科医は、デンタルミラー2のミラー部2aを治療対象歯Tの周囲に配置して、歯科用ハンドピース1のドリル13を治療対象歯Tに当てて歯科治療する。
ここで、歯科治療中に、歯科用ハンドピース1のドリル13に噴射した水や切削屑がデンタルミラー2のミラー部2aに付着し、ミラー部2aが曇り、視界が悪化したとする。この場合、歯科医は、歯科治療を中断し、曇ったミラー部2aをタオルで拭いた上で、右手で歯科用ハンドピース1を握り、左手でデンタルミラー2を握って、歯科治療を再開するが、上述のように、このような一連の作業は、非常に手間と時間が掛かる。
そこで、図12A、図12Bに示すように、歯科医が、手の指を使って、本体部10の外面の空気噴射制御部24を操作し、空気噴射モードに変更すると、第一の空気流路が第三の空気流路に接続され、且つ、第一の水流路が閉塞される。すると、空気流路管14の中央部を流れる空気が、空気噴射管20を介して、空気噴射孔21から、本端部10の長手方向に沿って噴射する。又、第一の水流路の閉塞により、水流路管15の先端からの水の噴射が停止する。
歯科医は、片手で歯科用ハンドピースの歯科治療モードを空気噴射モードに切り替え、ヘッド部11の空気噴射孔21を、曇ったミラー部2aに近づけることで、空気噴射孔21から噴射する空気が、ミラー部2aに付着の水滴や切削屑を吹き飛ばす。これにより、上述と同様に、歯科医が、歯科用ハンドピース1を置いて、曇ったミラー部2aをタオルで拭く等の一連の作業をすることなく、片手で空気噴射モードに切り替えることで、デンタルミラー2のミラー部2aに付着の水滴や切削屑を容易に除去することが可能となる。又、噴射水を停止させることで、ミラー部2aが噴射水により再度曇るという事態を確実に防止出来る。
ミラー部2aの曇りが解消されて、視界が良好になれば、歯科医は、再度、片手で歯科用ハンドピースの空気噴射モードを歯科治療モードに切り替えることで、ドリル13の回転と、ドリル13への水の噴射とを再開することが出来る。つまり、歯科医は、直ぐに歯科治療を再開することが可能となる。
又、空気噴射の流路は、既存の空気流路管17を有効利用するため、別途、空気用の管を歯科用ハンドピース1に設ける必要もなく、手軽に実施することが可能となる。
更に、第二の実施形態では、空気噴射管20と、空気噴射孔21と、管接続切替部22と、管開閉切替部23と、を歯科用ハンドピース1に内蔵する構成であるため、歯科用ハンドピース1が嵩張ることが無く、歯科医の操作性に優れる。
ここで、空気噴射管20の構成に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、空気噴射管20は、空気噴射管20の基端20aから本体部10の長手方向に沿って延出し、本体部10の先端から上方に延出し、ヘッド部11の内部の上方に沿って延出し、空気噴射管20の先端20bを空気噴射孔21に連通して接続する構成を挙げることが出来る。
その他に、空気噴射管20は、例えば、空気噴射管20の基端20aから本体部10の長手方向に沿って延出し、本体部10の先端からヘッド部11の内部の側面に沿って延出し、空気噴射管20の先端20bを空気噴射孔21に連通して接続する構成を挙げることが出来る。
又、空気噴射孔21の形状や数に特に限定は無く、例えば、図9に示すように、空気噴射孔21は、ヘッド部11の正面の中央付近に円形に一つ設けても良いし、図9の点線で示すように、複数設けても構わない。
又、管接続切替部22の構成に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、管接続切替部22は、空気噴射管20の管径を空気流路管14の管径と同等とし、空気流路管14の中央部の一部を第一の空気切替管22aとして切断するとともに、第一の空気切替管22aと同等の管で、切断後の空気流路管14の上流側の一端14a(先端)と、空気噴射管20の基端20aとのそれぞれに連通して接続可能な第二の空気切替管22bとを備える。そして、管接続切替部22は、第一の空気切替管22aの一端22a1と他端22a2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、切断後の空気流路管14の下流側の一端14b(基端)とのそれぞれに連通して接続することにより、第一の空気流路を第二の空気流路に切り替える。又、管接続切替部22は、第二の空気切替管22bの一端22b1と他端22b2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、空気噴射管20の基端20aとのそれぞれに連通して接続することにより、第一の空気流路を第三の空気流路に切り替える。このように構成しても構わない。
又、管開閉切替部23の構成に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、管開閉切替部23は、水流路管15の中央部の一部を第一の水切替管23aとして切断するとともに、第一の水切替管23aの一端23a1と他端23a2のそれぞれを、切断後の水流路管15の上流側の一端15a(先端)と、切断後の水流路管15の下流側の一端15b(基端)とのそれぞれに連通して接続可能に備える。そして、管開閉切替部23は、第一の水切替管23aの一端23a1と他端23a2のそれぞれを、切断後の水流路管15の上流側の一端15aと、切断後の水流路管15の下流側の一端15bとのそれぞれに連通して接続することにより、第一の水流路を開放する。管開閉切替部23は、第一の水切替管23aの一端23a1と他端23a2のそれぞれを、切断後の水流路管15の上流側の一端15aと、切断後の水流路管15の下流側の一端15bとのそれぞれから外すことにより、第一の水流路を閉塞する。このように構成しても構わない。
又、空気噴射制御部24の構成に特に限定は無いが、例えば、図9に示すように、本体部10の外面で、本体部10の幅方向(径方向)に沿って押圧可能な突出部24a(スイッチ)と、本体部10の内部で、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bと、第一の水切替管23aとを、本体部10の幅方向(径方向)に沿ってスライド可能に保持する管スライド保持部24bと、本体部10の内部で、突出部24aと対向する位置に設けられ、管スライド保持部24bを突出部24aに向かって付勢する付勢部24c(例えば、スプリング、バネ等)と、を備える。
ここで、管スライド保持部24bは、図9に示すように、内部で、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bとを交差させずに、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bと、第一の水切替管23aとを、これらの順番で、本体部10の幅方向に沿って保持する。
そして、図10A、図10B、図11に示すように、突出部24aが付勢部24cにより付勢されている場合、言い換えると、歯科医が、手の指で空気噴射制御部24の突出部24aを押下していない場合、管スライド保持部24bは、第一の空気切替管22aの一端22a1と他端22a2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、切断後の空気流路管14の下流側の一端14bとのそれぞれに連通して接続するとともに、第一の水切替管23aの一端23a1と他端23a2のそれぞれを、切断後の水流路管15の上流側の一端15aと、切断後の水流路管15の下流側の一端15bとのそれぞれに連通して接続する。この際、第二の空気切替管22bの接続は外される。
一方、図12A、図12B、図13に示すように、突出部24aが付勢部24cの付勢に抗して押下されている場合、言い換えると、歯科医が、手の指で空気噴射制御部24の突出部24aを押下している場合、管スライド保持部24bは、第一の空気切替管22aの接続と、第一の水切替管23aの接続とを外すとともに、第二の空気切替管22bの一端22b1と他端22b2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、空気噴射管20の基端20aとのそれぞれに連通して接続する。
このように構成すると、歯科医が、手の指で空気噴射制御部24の突出部24aを押下しない場合は、歯科用ハンドピース1の空気噴射制御部24は、自動的に歯科治療モードにし、歯科医が、手の指で空気噴射制御部24の突出部24aを押下した場合は、歯科用ハンドピース1の空気噴射制御部24は、自動的に空気噴射モードにするため、手の指の操作により、簡単に歯科治療モードと空気噴射モードとを切り替えることが可能となる。
又、上述では、空気噴射制御部24の突出部24aの不押下により、歯科治療モードになり、空気噴射制御部24の突出部24aの押下により、空気噴射モードになったが、逆の構成であっても構わない。
例えば、図14Aに示すように、管スライド保持部24bは、内部で、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bとを交差させ、第一の空気切替管22aの一端22a1と、第二の空気切替管22bの一端22b1との配置を入れ替えた状態で、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bと、第一の水切替管23aとを、これらの順番で、本体部10の幅方向に沿って保持する。
すると、突出部24aが付勢部24cの付勢に抗して押下されている場合、管スライド保持部24bは、第一の空気切替管22aの一端22a1と他端22a2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、切断後の空気流路管14の下流側の一端14bとのそれぞれに連通して接続するとともに、第一の水切替管23aの一端23a1と他端23a2のそれぞれを、切断後の水流路管15の上流側の一端15aと、切断後の水流路管15の下流側の一端15bとのそれぞれに連通して接続する。
一方、突出部24aが付勢部24cにより付勢されている場合、管スライド保持部24bは、第一の空気切替管22aの接続と、第一の水切替管23aの接続とを外すとともに、第二の空気切替管22bの一端22b1と他端22b2のそれぞれを、切断後の空気流路管14の上流側の一端14aと、空気噴射管20の基端20aとのそれぞれに連通して接続する。
このように構成することで、空気噴射制御部24の突出部24aの押下により、歯科治療モードにし、空気噴射制御部24の突出部24aの不押下により、空気噴射モードにすることが可能となる。
又、上述では、管スライド保持部24bがスライドすることで、第一の空気切替管22aと、第二の空気切替管22bと、第一の水切替管23aとをスライドさせて、第二の空気流路又は第二の空気流路の切り替えと、第一の水流路の開閉の切り替えを行ったが、他の構成で行っても構わない。
管接続切替部22は、例えば、図14Bに示すように、空気流路管14の中央部の一部に分岐管22cを設け、分岐管22cの先端22c1に空気噴射管20の基端20aを連通して接続することで、空気流路管14と空気噴射管20とをY字流路に構成し、空気流路管14の分岐部分14cと、空気噴射管20の分岐部分20bとのいずれかを閉塞する空気閉塞弁22dとを設け、空気閉塞弁22dで空気噴射管20の分岐部分20bを閉塞することで、第一の空気流路を第二の空気流路に接続し、空気閉塞弁22dで空気流路管14の分岐部分14cを閉塞することで、第一の空気流路を第三の空気流路に接続するよう構成しても良い。
又、管開閉切替部23は、図14Bに示すように、水流路管15の中央部の一部に、当該水流路管15を閉塞可能な水閉塞弁23bを設け、水閉塞弁23bを水流路管15の中央部の一部の側面に位置することで、第一の水流路を開放し、水閉塞弁23bで水流路管15の中央部の一部を閉塞することで、第一の水流路を閉塞するよう構成しても良い。
更に、空気噴射制御部24は、図14Bに示すように、本体部10の外面で、本体部10の幅方向に沿って押圧可能な突出部24aと、突出部24aの不押下により、空気閉塞弁22dで空気噴射管20の分岐部分20bを閉塞し、突出部24aの押下により、空気閉塞弁22dで空気流路管14の分岐部分14cを閉塞する空気閉塞弁制御部24dと、突出部24aの不押下により、水閉塞弁23bを水流路管15の中央部の一部の側面に位置させ(退避させ)、突出部24aの押下により、水閉塞弁23bで水流路管15の中央部の一部を閉塞する水閉塞弁制御部24eと、を備えるよう構成しても良い。
尚、上述と同様に、歯科治療モードと空気噴射モードとの変更について、空気閉塞弁制御部24dは、突出部24aの不押下により、空気閉塞弁22dで空気流路管14の分岐部分14cを閉塞し、突出部24aの押下により、空気閉塞弁22dで空気噴射管20の分岐部分20bを閉塞し、水閉塞弁制御部24eは、突出部24aの不押下により、水閉塞弁23bで水流路管15の中央部の一部を閉塞し、突出部24aの押下により、水閉塞弁23bを水流路管15の中央部の一部の側面に位置させて、歯科治療モードと空気噴射モードとの変更を逆の構成としても構わない。
以上のように、本考案に係る歯科用ハンドピースは、歯科用ハンドピースに限らず、外科用ハンドピース等、あらゆるハンドピースとして有用であり、歯科用ハンドピースの既存の空気流路管を有効利用し、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴を容易に除去することが可能な歯科用ハンドピースとして有効である。
1 歯科用ハンドピース
10 本体部
11 ヘッド部
12 エアータービン
13 ドリル
14 空気流路管
15 水流路管
16 空気噴射管
17 管保持部
18 空気噴射孔
19 空気噴射制御部
20 空気噴射管
21 空気噴射孔
22 管接続切替部
23 管開閉切替部
24 空気噴射制御部

Claims (2)

  1. 円筒状の本体部と、
    前記本体部の長手方向の先端に設けられたヘッド部と、
    前記ヘッド部の内部に設けられ、前記本体部の長手方向と直角方向に回転軸を有するエアータービンと、
    前記エアータービンの回転軸方向に沿って設けられ、前記エアータービンの回転に従って回転するドリルと、
    歯科治療ユニットのエアーポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記エアータービンに向かって配置され、当該先端から空気を噴射する空気流路管と、
    歯科治療ユニットのウォーターポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記ドリルに向かって配置され、当該先端から水を噴射する水流路管と、
    前記ヘッド部の所定位置から前記ヘッド部の先端までに設けられ、空気を導く空気噴射管と、
    前記空気噴射管を前記ヘッド部に保持する管保持部と、
    前記ヘッド部の先端の外面に設けられ、前記空気噴射管の先端に連通して接続され、空気を前記本体部の長手方向に沿って外部に噴射するように、前記本体部の長手方向に沿って開口される空気噴射孔と、
    歯科医が本ハンドピースを持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる前記本体部の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、空気が供給される管と前記空気噴射管の基端との連通を制御することで、前記空気噴射管へ空気を導入したり、当該空気の導入を停止させたりする空気噴射制御部と、
    を備える歯科用ハンドピース。
  2. 円筒状の本体部と、
    前記本体部の長手方向の先端に設けられたヘッド部と、
    前記ヘッド部の内部に設けられ、前記本体部の長手方向と直角方向に回転軸を有するエアータービンと、
    前記エアータービンの回転軸方向に沿って設けられ、前記エアータービンの回転に従って回転するドリルと、
    歯科治療ユニットのエアーポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記エアータービンに向かって配置され、当該先端から空気を噴射する空気流路管と、
    歯科治療ユニットのウォーターポンプに接続され、前記本体部の内部で、当該本体部の長手方向に沿って設けられ、先端が前記ドリルに向かって配置され、当該先端から水を噴射する水流路管と、
    前記本体部と前記ヘッド部との内部に設けられ、先端が前記ヘッド部の内部に延出され、基端が前記空気流路管の中央部の周辺に設けられた空気噴射管と、
    前記ヘッド部の外面で、前記空気噴射管の先端に連通して接続され、空気を前記本体部の長手方向に沿って外部に噴射するように、前記本体部の長手方向に沿って開口された空気噴射孔と、
    前記空気流路管の中央部を切り替えることで、前記空気流路管の基端から中央部までの第一の空気流路を、前記空気流路管の中央部から先端までの第二の空気流路に接続するか、前記空気流路管の中央部から前記空気噴射管の基端を介して前記空気噴射管の先端までの第三の空気流路に接続するかを切り替える管接続切替部と、
    前記水流路管の一部を開閉することで、前記水流路管の一部の第一の水流路の開閉を切り替える管開閉切替部と、
    歯科医がハンドピースを持った場合に、当該歯科医の手の指が当たる本体部の外面に設けられ、当該歯科医の手の指の操作により、前記第一の空気流路を前記第二の空気流路に接続するとともに、前記第一の水流路を開放する歯科治療モードと、前記第一の空気流路を前記第三の空気流路に接続するとともに、前記第一の水流路を閉塞する空気噴射モードとのいずれかに変更する空気噴射制御部と、
    を備える歯科用ハンドピース。
JP2020000265U 2020-01-28 2020-01-28 歯科用ハンドピース Active JP3225830U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000265U JP3225830U (ja) 2020-01-28 2020-01-28 歯科用ハンドピース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020000265U JP3225830U (ja) 2020-01-28 2020-01-28 歯科用ハンドピース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3225830U true JP3225830U (ja) 2020-04-09

Family

ID=70057393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020000265U Active JP3225830U (ja) 2020-01-28 2020-01-28 歯科用ハンドピース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3225830U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220161675A (ko) * 2021-05-31 2022-12-07 김경진 주수용 관체의 형태 변경이 가능한 치과용 핸드피스

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220161675A (ko) * 2021-05-31 2022-12-07 김경진 주수용 관체의 형태 변경이 가능한 치과용 핸드피스

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1389458A1 (en) Medical rinsing and sucking device
JP3785908B2 (ja) 内視鏡の観察窓洗浄装置
JP5467079B2 (ja) 内視鏡用挿入補助具
JP2008093173A (ja) 内視鏡洗浄シース及びそれを備える内視鏡装置
JP2001037709A (ja) 内視鏡の流体供給装置
JP3225830U (ja) 歯科用ハンドピース
JP2002238906A (ja) 超音波内視鏡
JP2001204741A (ja) 歯面清掃・洗浄器
JPH04317623A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
JP2007244796A (ja) 内視鏡の観察窓洗浄装置
JP4297484B2 (ja) 内視鏡先端面洗浄用ノズル及び内視鏡
JPH10165359A (ja) 内視鏡用処置具
JP2005000567A (ja) 内視鏡の観察窓洗浄装置
WO2020003457A1 (ja) 内視鏡洗浄具
JP2002085328A (ja) 内視鏡
JP4488265B2 (ja) 内視鏡
JP2006223714A (ja) 内視鏡
CN111529061A (zh) 一种前列腺捥除镜
JPS6340536B2 (ja)
JP2012183262A (ja) 内視鏡
JP2002085349A (ja) 内視鏡装置
JPH08549A (ja) 内視鏡用流体制御装置
JP3190405B2 (ja) 洗浄システム
JP3014017B2 (ja) 内視鏡の流体供給装置
JPH08252211A (ja) 内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20200128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3225830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250