JP3190405B2 - 洗浄システム - Google Patents

洗浄システム

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JP3190405B2
JP3190405B2 JP01667892A JP1667892A JP3190405B2 JP 3190405 B2 JP3190405 B2 JP 3190405B2 JP 01667892 A JP01667892 A JP 01667892A JP 1667892 A JP1667892 A JP 1667892A JP 3190405 B2 JP3190405 B2 JP 3190405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の処置具チャン
ネルに挿脱して内視鏡の対物レンズを洗浄する洗浄チュ
ーブを備えた洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】細長の挿入部を体腔内等の被検部位に挿
入して被写体像の観察等を行う内視鏡が医療分野、工業
分野などで広く用いられている。
【0003】内視鏡装置は、先端部の対物レンズが汚れ
て良好に観察できなくなった場合などにこの対物レンズ
を洗浄する洗浄手段が一般に設けられている。
【0004】前記洗浄手段を備えた内視鏡装置として
は、特開平1−310638号公報や、特開平1−19
2328号公報に開示されているものがあり、また、本
出願人も特願平2−221681号において、洗浄手段
を備えた内視鏡装置を提案している。
【0005】特願平2−221681号の内視鏡装置
は、スコープ内部に送水管路と吸引管路とが設けられ、
各々の後端側はは送水吸引装置に接続されるようになっ
ている。内視鏡の先端部には、対物レンズをはさんで向
き合うように、送水管路,吸引管路のそれぞれの端部に
ノズルが設けられて開口している。この構成で、送水ノ
ズルから洗浄液を噴出させて対物レンズを洗浄し、噴出
した洗浄液を吸引ノズルによって吸引することができ
る。
【0006】特開平1−310638号公報の内視鏡装
置は、スコープ内に送水、送気、吸引各々の管路が設け
られ、各管路の後端側は送水吸引装置に接続されるよう
になっている。また、1アクション操作により、スコー
プ先端の光学部材に対して送水、送気、吸引、送気の順
で作動する制御部を有しており、容易に対物レンズの洗
浄を行うことができる。
【0007】特開平1−192328号公報の内視鏡装
置では、内視鏡を使用している間は常に送気、送水、吸
引の一動作以上を間欠的に繰り返す制御手段が設けられ
ており、各管路への汚物の逆流を防止することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置では、送水、吸引、送気それぞれで独立して管
路が設けられているため、内視鏡挿入部の外径が太くな
ってしまう。また、吸引ノズルや吸引管路等に汚物が詰
まる恐れがあり、雑菌等が繁殖して不潔な状態になって
しまうなどの不具合が発生する。
【0009】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、内視鏡本体より洗浄用の管路を容易に取り外す
ことができ、管路を清潔に保つことが可能であると共
に、取り扱いが簡単で、対物レンズを確実に洗浄でき、
容易に良好な視野を確保することが可能な洗浄システム
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による洗浄システ
ムは、内視鏡の後端側の処置具チャンネル口から挿入
し、先端部を前記内視鏡の先端部より突出させた状態
で、挿脱自在に処置具チャンネルに装着する洗浄チュー
ブと、この洗浄チューブの先端部に設けられ、前記内視
鏡の対物レンズを洗浄するために開口する洗浄液噴出口
、該洗浄チューブの後端部に接続する送液・吸引源
と、前記洗浄チューブ前記処置具チャンネルに装着
れた時、前記処置具チャンネル口よりも後端側に位置
、前記洗浄チューブに対して送液・吸引を切り換える
ために前記洗浄チューブに設けられる管路切換手段とを
備えたことを特徴とし、また、本発明による洗浄システ
ムは、内視鏡の後端側の処置具チャンネル口から挿入
し、先端部を前記内視鏡の先端部より突出させた状態
で、挿脱自在に処置具チャンネルに装着する洗浄チュー
ブと、この洗浄チューブの先端部に設けられ、前記内視
鏡の対物レンズを洗浄するために開口する洗浄液噴出口
、該洗浄チューブの後端部に接続、正・逆転により
送液・吸引を行う送液・吸引ポンプと、前記洗浄チュー
ブが前記処置具チャンネルに装着された時、前記処置具
チャンネル口よりも後端側に位置し、前記送液・吸引ポ
ンプを正・逆転させるためのスイッチとを備えたことを
特徴とする。
【0011】
【作 用】内視鏡の処置具チャンネルに、先端部に内視
鏡の対物レンズに向かって開口する洗浄液噴出口を設け
た洗浄チューブを挿入し、この洗浄チューブの後端部に
送液吸引を接続し、前記洗浄チューブに対して送液と
吸引を切り換えるための管路切換手段によって洗浄液
送液と吸引を行う
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図
1は洗浄システムの全体の構成を示す説明図、図2は洗
浄チューブ先端の構成を示す斜視図、図3は送水吸引装
置の構成を示すブロック図、図4は送水吸引装置の動作
を説明する説明図、図5は吸引時の洗浄チューブ先端の
状態を示す説明図である。
【0013】図1に示すように、本実施例の吸引システ
ムは、内視鏡1の処置具チャンネルに挿脱自在な洗浄チ
ューブ2と、この洗浄チューブ2に対して洗浄液を送
水、吸引する送液吸引手段としての送液吸引装置3及び
給液タンク4とを備えて構成されている。
【0014】図2は内視鏡1の先端部5の構成を拡大し
て示したものであり、洗浄チューブ2の先端部6は、内
視鏡1の処置具チャンネル開口部7より突出しており、
複数の洗浄液噴出口8を有する先端チップ9が設けられ
ている。この洗浄液噴出口8より洗浄液を噴出させて対
物レンズ10を洗浄するようになっている。
【0015】送液吸引装置3はロータリーポンプ11を
備えており、このロータリーポンプ11は、図1のA方
向に回転すると給液タンク4内の洗浄液が洗浄チューブ
2へ送られて対物レンズ10が洗浄され、B方向に回転
すると洗浄液が給液タンク4へ吸引されて対物レンズ1
0上に残った水滴が吸引されるようになっている。
【0016】前記ロータリーポンプ11は、図3に示す
ように、送液吸引装置3内に設けられた制御回路12に
接続され、制御回路12によって動作が制御されるよう
になっており、制御回路12には、洗浄,吸引動作の開
始を指示するスタートスイッチ13が接続されている。
【0017】次に、本実施例の作用について説明する。
送液吸引装置3は、スタートスイッチ13が押される
と、図4に示すように、一定時間送液を行った後、短時
間吸引を行う。すなわち、制御回路12にあらかじめ設
定された動作状態に基づいて、図1のA方向にロータリ
ーポンプ11を一定時間回転させた後、B方向に短時間
回転させて送液、吸引を行う。
【0018】ロータリーポンプ11により、給液タンク
4から洗浄液が洗浄チューブ2に送られ、洗浄チューブ
2内を通って先端部6まで送液される。洗浄チューブ2
の先端部6に送られた洗浄液は、図2に示すように、先
端チップ9の複数の洗浄液噴出口8から対物レンズ10
に向かって噴出し、対物レンズ10を洗浄する。
【0019】一定時間洗浄を行った後、ロータリーポン
プ11を逆方向に回転させて吸引を行う。図5(a)に
示すように、洗浄後は対物レンズ10上に水滴15が残
り、視野を妨げる場合がある。そこで、先端チップ9の
洗浄液噴出口8より水滴15を吸引することによって、
図5(b)に示すように水滴15が取り除かれ、視野が
良好に確保される。
【0020】送液、吸引の際には、処置具チャンネル内
には洗浄チューブ2が挿入されているため、チャンネル
内に汚物等が混入することはない。また、洗浄チューブ
2を抜去することにより、洗浄チューブ2,処置具チャ
ンネル内のそれぞれの洗浄消毒を行える。
【0021】以上のように、本実施例によれば、内視鏡
の処置具チャンネルに挿脱可能な洗浄チューブを設けて
対物レンズの洗浄を行うようにしているため、内視鏡か
ら洗浄チューブを容易に抜去して洗浄チューブを洗浄消
毒できると共に、内視鏡内部に汚物が詰まることもなく
チャンネル内の洗浄も容易にでき、各部を清潔に保つこ
とができる。また、1つの洗浄チューブで送水、吸引を
行っているため、管路が1つで済み、内視鏡挿入部を細
径化することができる。さらに、洗浄動作後に対物レン
ズ上の残存水滴を吸引するようにしているため、洗浄後
直ちに良好な視野を確保することができる。
【0022】図6及び図7は本発明の第2実施例に係
り、図6は洗浄システムの構成を示す説明図、図7は送
水吸引装置の構成を示すブロック図である。
【0023】第2実施例は、第1実施例の構成に加え
て、手元で送液、吸引の操作が可能なスイッチを設けた
例である。洗浄チューブ2、ロータリーポンプ11など
の構成は第1実施例と同様である。
【0024】図6に示すように、洗浄チューブ2が挿入
される処置具チャンネル口22近傍の内視鏡操作部に
は、送液吸引装置21の動作を指示するハンドスイッチ
23が設けられ、信号線24を介して送液吸引装置21
に接続されている。また、ハンドスイッチ23と同様の
指示を行うことが可能なフットスイッチ25が設けら
れ、信号線26を介して送液吸引装置21に接続されて
いる。
【0025】送液吸引装置21は、図7に示すように、
ロータリーポンプ11の動作を制御する制御回路27が
設けられており、ロータリーポンプ11、ハンドスイッ
チ23及びフットスイッチ25が接続されている。すな
わち、ハンドスイッチ23もしくはフットスイッチ25
からの指示に応じて、ロータリーポンプ11の回転を制
御し、洗浄チューブ2に対して送液、吸引を行うように
なっている。
【0026】本実施例では、ハンドスイッチ23もしく
はフットスイッチ25をオン/オフすることにより、ロ
ータリーポンプ11の動作(送液・吸引)が制御され
る。例えば、ハンドスイッチ23またはフットスイッチ
25のいずれかがオンの場合には、送液動作を行って給
液タンク4内の洗浄液を洗浄チューブ2へ送液して対物
レンズを洗浄する。その後、スイッチがオフになると、
一定時間吸引動作を行い、対物レンズ上の残存水滴を吸
引する。あるいは、スイッチを押すごとに送液、吸引、
停止の動作が切り換わるようにしてもよい。
【0027】このように、本実施例では、ハンドスイッ
チ23及びフットスイッチ25によって送液、吸引の操
作ができるようにしているため、対物レンズに落ちにく
い汚れがある場合など、一定時間ではなく十分に洗浄が
完了するまで送液、吸引を行うことができる。また、洗
浄液の送液、吸引の操作を術者が容易に手元または足で
行うことができる。その他の作用、効果は第1実施例と
同様である。
【0028】図8ないし図10は本発明の第3実施例に
係り、図8は洗浄システムの構成を示す説明図、図9は
流路切り換え部の構成を示す断面説明図、図10は流路
切り換え部の変形例の構成を示す断面説明図である。
【0029】図8に示すように、第3実施例では、内視
鏡1の処置具チャンネル口22より挿入される洗浄チュ
ーブ2は、手元側に流路切り換え部31が設けられ、こ
の流路切り換え部31より送液チューブ32と吸引チュ
ーブ33とに分岐している。送液チューブ32の後端側
には、給液ボトル34とポンプ35とからなるアクアピ
ュアレータ36が接続されている。また、吸引チューブ
33の後端側には、吸引ポンプ等からなる吸引装置37
の吸引口38が接続されている。
【0030】前記流路切り換え部31は、図9に示すよ
うに、内部にバルブ40が設けられており、バネ41で
付勢されている。バルブ40に延設された流路操作部4
2を押してバルブ40を進退させることにより、洗浄チ
ューブ2からの流路を切り換え、送液、吸引の動作を切
り換えられるようになっている。
【0031】流路切り換え部の変形例を図10に示す。
この変形例の流路切り換え部51は、送液流路,吸引流
路にそれぞれバルブ52,53が設けられている。それ
ぞれの流路操作部54,55を押してバルブ52,53
を進退させることにより、洗浄チューブ2からの流路を
切り換え、送液、吸引の動作を切り換えるようにしてい
る。
【0032】その他の洗浄チューブ2などの構成は第1
実施例と同様である。
【0033】アクアピュアレータ36により、送液チュ
ーブ32を介して流路切り換え部31へ洗浄液が送液さ
れる。また、吸引装置37によって、吸引チューブ33
より吸引が行われる。ここで、流路切り換え部31を操
作して送液の状態となっている場合は、洗浄チューブ2
に洗浄液が送液され、先端部6まで送られて対物レンズ
が洗浄される。洗浄完了後、流路切り換え部31の操作
部42を操作して流路を切り換え、吸引の状態にする
と、吸引装置37によって洗浄チューブ2内の洗浄液が
吸引口38へ向かって吸引され、対物レンズ上に残った
水滴が吸引される。
【0034】このように、本実施例においても第1実施
例と同様に、内視鏡から洗浄チューブを容易に抜去して
洗浄チューブを洗浄消毒でき、管路を清潔に保つことが
可能である一方、対物レンズを確実に洗浄でき、容易に
良好な視野を確保することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡の処置具チャンネルに挿脱可能な洗浄チューブを設
けて対物レンズの洗浄を行うようにしているため、内視
鏡本体より洗浄用の管路を容易に取り外すことができ、
管路を清潔に保つことが可能であると共に、取り扱いが
簡単で、対物レンズを確実に洗浄でき、容易に良好な視
野を確保することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係り、
図1は洗浄システムの全体の構成を示す説明図
【図2】洗浄チューブ先端の構成を示す斜視図
【図3】送水吸引装置の構成を示すブロック図
【図4】送水吸引装置の動作を説明する説明図
【図5】吸引時の洗浄チューブ先端の状態を示す説明図
【図6】図6及び図7は本発明の第2実施例に係り、図
6は洗浄システムの構成を示す説明図
【図7】送水吸引装置の構成を示すブロック図
【図8】図8ないし図10は本発明の第3実施例に係
り、図8は洗浄システムの構成を示す説明図
【図9】流路切り換え部の構成を示す断面説明図
【図10】流路切り換え部の変形例の構成を示す断面説
明図
【符号の説明】
1…内視鏡 2…洗浄チューブ 3…送液吸引装置 4…給液タンク 6…洗浄チューブ先端部 8…洗浄液噴出口 9…先端チップ 10…対物レンズ 11…ロータリーポンプ 12…制御回路 31…流路切り換え部 32…送液チューブ 33…吸引チューブ 36…アクアピュアレータ 37…吸引装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の後端側の処置具チャンネル口か
    挿入し、先端部を前記内視鏡の先端部より突出させた
    状態で、挿脱自在に処置具チャンネルに装着する洗浄チ
    ューブと、この洗浄チューブの先端部に設けられ、前記内視鏡の対
    物レンズを洗浄するために開口する洗浄液噴出口と 、 該洗浄チューブの後端部に接続する送液・吸引源と、 前記洗浄チューブ前記処置具チャンネルに装着された
    、前記処置具チャンネル口よりも後端側に位置し、前
    記洗浄チューブに対して送液・吸引を切り換えるため
    前記洗浄チューブに設けられる管路切換手段と、 を備えたことを特徴とする洗浄システム。
  2. 【請求項2】 内視鏡の後端側の処置具チャンネル口か
    ら挿入し、先端部を前記内視鏡の先端部より突出させた
    状態で、挿脱自在に処置具チャンネルに装着する洗浄チ
    ューブと、この洗浄チューブの先端部に設けられ、前記内視鏡の対
    物レンズを洗浄するために開口する洗浄液噴出口と 、 該洗浄チューブの後端部に接続、正・逆転により送液
    ・吸引を行う送液・吸引ポンプと、前記洗浄チューブが前記処置具チャンネルに装着された
    時、前記処置具チャンネル口よりも後端側に位置し 、前
    記送液・吸引ポンプを正・逆転させるためのスイッチ
    と、 を備えたことを特徴とする洗浄システム。
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