JP3081674B2 - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP3081674B2 JP03182646A JP18264691A JP3081674B2 JP 3081674 B2 JP3081674 B2 JP 3081674B2 JP 03182646 A JP03182646 A JP 03182646A JP 18264691 A JP18264691 A JP 18264691A JP 3081674 B2 JP3081674 B2 JP 3081674B2
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友尚 櫻井
達也 久保田
勝巳 佐々木
均 唐沢
光正 岡田
裕一 池田
英夫 永住
至峰 小林
由希子 長岡
謙二 吉野
裕昭 加川
一也 肘井
哲丸 窪田
好司 幸田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波処置用プローブ
に灌流液を灌流しながら生体組織や結石等を破砕、切除
または乳化する等の超音波処置を行う超音波処置装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の超音波処置装置は超音波振動子
を有したハンドピースに超音波処置用プローブを取り付
けて使用するが、使用中に発熱する超音波処置用プロー
ブの冷却と超音波処置において生じた組織や破砕片等を
吸引除去するため、そのプローブ部にシースを被せ、そ
の間を通じて生理食塩水等の冷却水を供給してプローブ
部を冷却するとともに、そのプローブ部に形成した吸引
通路を通じて、供給した冷却水を吸引して戻すことによ
り組織や破砕片等を吸引除去するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
超音波処置装置において、灌流用生理食塩水は送水ポン
プにより送水タンクから通常2〜3mの長さの送水チュ
ーブを通じてプローブ部に被せたシース内に導入され
る。しかし、使用前には、シース内はもちろん送水チュ
ーブ内まで生理食塩水がない、空の状態にある。
【0004】そこで、術者は発振開始前において、送水
チューブ内からシース内にわたり生理食塩水を満たす送
水操作を行わなければならない。使用者がこの準備操作
を怠り、発振動作を始めると、プローブ部が高温になっ
て破断したり、生体組織に火傷を与えたりする。
【0005】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、使用者のミスで準備状態
が不完全なままで発振動作を開始させることを回避し、
安全な状態で使用することができる超音波処置装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】前記課題を解
決するために本発明は、超音波処置用プローブの灌流用
通路に灌流液タンクから送液管路を通じて灌流液を供給
するとともに、前記超音波処置用プローブの灌流用通路
から吸引管路を通じて灌流液を吸引して排出するように
した超音波処置装置において、前記吸引管路に灌流液が
流れ込んだことを検知する検知手段を設け、送液管路か
ら超音波処置用プローブの灌流用通路を経て吸引管路ま
で灌流液を満たすスタンバイ動作を行う際、前記検知手
段により前記吸引管路に灌流液が流れ込んだことを検知
したとき前記灌流液の供給動作を停止する制御手段とを
具備したものである。
【0007】しかして、スタンバイ動作を行う際、送液
管路から処置用プローブの灌流用通路を経て吸引管路に
至まで灌流液が満たされた時点で自動的に供給動作が停
止する。スタンバイ動作を簡単かつ確実に行うことがで
きる。
【0008】
【実施例】図1ないし図4は本発明の第1の実施例を示
すものである。図1の(a)は、その第1の実施例に係
る超音波処置装置のシステムの構成を概略的に示し、1
1はその超音波処置装置の装置本体である。この装置本
体11内には図示しないコントロール部、発振駆動回路
が設けられている。装置本体11の外面には、操作・表
示パネル12およびソケット13が設けられている。操
作・表示パネル12には、各種の設定や選択した操作の
種類、動作状態等の表示部の他、スタンバイスイッチと
リセットスイッチが設けられている。
【0009】ソケット13には超音波処置用ハンドピー
ス14のコード15に取り付けられたコネクタ16を着
脱自在に接続し、前述した発振駆動回路からの駆動信号
をハンドピース14に伝送するようになっている。発振
動作を行わせる操作はフットスイッチ17によって行わ
れる。
【0010】ハンドピース14には図示しない超音波振
動子が組み込まれており、これのホーン18の先端には
超音波プローブ19が着脱自在に取り付けられている。
ハンドピース14の把持部カバー21の前端には前記超
音波プローブ19を覆うシース22が取り付けられてい
る。超音波プローブ19とこれを覆うシース22との間
には送水流路23を形成しており、把持部カバー21ま
たはシース22には送水流路23に通じる流入口24が
設けられている。この流入口24には生理食塩水などを
入れた灌流液タンクとしての送水タンク25に通じる送
液管路としての可撓性の送水チューブ26が接続されて
いる。
【0011】ハンドピース14にはホーン18および超
音波プローブ19にわたる中空孔からなる吸引流路27
が形成されており、また、超音波プローブ19の途中に
は送水流路23を吸引流路27に連通する連通孔20が
形成されている。ハンドピース14の後端にはその吸引
流路27に通じる吸引口金28が設けられている。吸引
口金28には吸引ポンプ29に通じる吸引管路としての
吸引チューブ30が接続されている。
【0012】また、吸引チューブ30の途中には吸引物
を除去する吸引瓶31が介挿されている。さらに、ハン
ドピース14と吸引瓶31との間に位置する吸引チュー
ブ30の途中には還流液の存在を検知する例えば超音波
センサ等からなる検知器32(検知手段)が設けられて
いる。
【0013】一方、前記送水チューブ26はその途中に
設けたローラポンプ33を通り、送水タンク25に通じ
ている。前記吸引ポンプ29およびローラポンプ33の
動作は、装置本体11内のコントロール部(制御手段)
によって制御される。
【0014】そして、ローラポンプ33を駆動すること
によりその送水チューブ26を通じて送水タンク25か
ら還流液としての生理食塩水等をハンドピース14の送
水流路23に送り込むようになっている。ハンドピース
14の送水流路23に送り込まれた送水液は連通孔20
を通じて吸引流路27に流れ込むが、残りの液はシース
22の先端から一端外に出て吸引される組織と一緒に超
音波プローブ19の吸引流路27によって吸引される。
【0015】次に、図1の(b)を参照して、この超音
波処置装置の動作を説明する。この装置を最初に使用す
る場合には、まず、操作・表示パネル12におけるスタ
ンバイスイッチがオン操作する。すると、まず、準備
(スタンバイ)動作が自動的に開始され、ローラポンプ
33と吸引ポンプ29が回転し、送水チューブ26を通
じての送水と吸引チューブ30を通じての吸引が行われ
る。送水チューブ26を通じて送水タンク25から還流
液としての生理食塩水がハンドピース14の送水流路2
3に送り込まれ、連通孔20を通じて吸引流路27に流
れ込む。
【0016】このように超音波処置用プローブの灌流用
通路を経て灌流液は、吸引流路27から吸引チューブ3
0を通じて流れ、この流れが検知器32を設置した位置
に達すると、その流れが検出され、この検出信号を受け
たコントロール部によってローラポンプ33を停止し、
準備完了の表示を行う。なお、吸引ポンプ29は停止さ
せてもさせなくともよいが、図示しないストップ弁を設
けてこれを閉じるようにしてもよい。
【0017】そして、これと同時に超音波発振動作が可
能な状態になる。術者は使用する超音波振動の振幅、送
水量、吸引量やその他のモード等の初期値を設定する。
以後、フットスイッチ17を操作することにより超音波
を発振させて処置を行うことができる。
【0018】なお、上述したスタンバイ動作において、
図2で示すように、準備動作開始から所定の時間の間だ
けローラポンプ33を高速回転して高速注入を行い、そ
して、還流液がハンドピース14の送水流路23に送り
込まれる時点でローラポンプ33の回転速度を、ハンド
ピース14のシース22の先端から送液が飛び出さない
送水スピードになるまで落とす。したがって、ハンドピ
ース14まで長い送水チューブ26の内部を満たすまで
の時間を短縮し、スタンバイ動作のスピードアップを図
ることができる。以後は上述したと同じ動作を逐行す
る。
【0019】図3はこれを利用した動作でセットアップ
完了までの手順を概略的に示している。始めて使用する
場合には上述したスタンバイ動作を含めた手順で行う
が、既に使用した後、制御系等の何等かのトラブルで動
作が止まり、警告表示が点灯した場合には、図4の手順
で行う。すなわち、スタンバイスイッチを操作すること
なく、リセットスイッチを操作し、前述したようなスタ
ンバイ動作を省略してリセット操作が行われた後、術者
が前回に設定した初期設定値に戻る。そして、警告表示
が消灯してセットアップ完了の表示が点灯する。
【0020】図5および図6は本発明の第2の実施例を
示すものである。これは図5で示すように、ハンドピー
ス14と吸引瓶31とを連通する吸引チューブ30の途
中にストップ弁41を設け、ローラポンプ33の吐出端
側に位置する送水チューブ26の途中には切換え弁42
を介して連通管路43を分岐する。連通管路43の他端
はハンドピース14とストップ弁41との間に位置する
吸引チューブ30の途中に接続されるようにしたもので
ある。その他は前述した実施例の構成と同様である。前
記切換え弁42は、通常送水チューブ26が通じる向き
に切り換えておき、この場合は前述したような使用が可
能である。
【0021】この構成よれば、ハンドピース14におけ
る連通孔20や吸引流路27の途中で組織等が詰ったと
き、切換え弁42を連通管路43側に切り換えてローラ
ポンプ33の吐出端側に連通管路43を連通させて送水
すると、ハンドピース14に逆流させることができ、前
述した詰りを取り除くことができる。この操作は図6で
示すように、ハンドピース14の超音波発振を止め、こ
れによりストップ弁41が閉じた状態で切換え弁42を
切り換えて行う。
【0022】なお、本発明は前述した実施例のものに限
定されるものではない。超音波プローブを覆うシースを
二重シースとしてその内外シース間を送水流路とし、超
音波プローブと内側シースとの間を吸引流路として形成
し、超音波プローブの基端側部分にその吸引流路と超音
波プローブの中空吸引路とを連通する構成としたハンド
ピースとしたものでもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
タンバイ動作を開始した後、送液管路から処置用プロー
ブの灌流用通路を経て吸引管路に至まで灌流液が満たさ
れると、自動的にその供給動作が停止し、スタンバイ動
作を簡単かつ確実に行うことができる。したがって、使
用者のミスで準備操作が完了しないまま発振動作を開始
させることが回避でき、安全な状態で使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係る超音波処
置装置のシステムの概略的な構成を示す説明図、(b)
はその動作のフローチャート。
【図2】同じく本発明の第1の実施例に係る超音波処置
装置の別の動作のフローチャート。
【図3】同じく本発明の第1の実施例に係る超音波処置
装置の別の動作のフローチャート。
【図4】同じく本発明の第1の実施例に係る超音波処置
装置の別の動作のフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施例に係る超音波処置装置の
システムの概略的な構成を示す説明図。
【図6】同じく本発明の第2の実施例に係る超音波処置
装置の動作のフローチャート。
【符号の説明】
11…装置本体、14…超音波処置用ハンドピース、1
9…超音波プローブ、20…連通孔、22…シース、2
5…送水タンク、26…送水チューブ、27…吸引流
路、29…吸引ポンプ、30…吸引チューブ、32…検
知器、33…ローラポンプ。
フロントページの続き (72)発明者 唐沢 均 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 光正 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 永住 英夫 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小林 至峰 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 長岡 由希子 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 加川 裕昭 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 肘井 一也 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 窪田 哲丸 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 幸田 好司 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−299645(JP,A) 特開 平1−135341(JP,A) 特開 昭63−197444(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/22 330 A61B 18/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波処置用プローブの灌流用通路に
    灌流液タンクから送液管路を通じて灌流液を供給すると
    ともに、前記超音波処置用プローブの灌流用通路から吸
    引管路を通じて灌流液を吸引して排出する灌流を行うよ
    うにした超音波処置装置において、前記吸引管路に灌流
    液が流れ込んだことを検知する検知手段を設け、送液管
    路から超音波処置用プローブの灌流用通路を経て吸引管
    路に至るまで灌流液を満たすスタンバイ動作を行う際、
    前記検知手段により前記吸引管路に灌流液が流れ込んだ
    ことを検知したとき前記灌流液の供給動作を停止する制
    御手段とを具備したことを特徴とする超音波処置装置。
JP03182646A 1991-07-23 1991-07-23 超音波処置装置 Expired - Fee Related JP3081674B2 (ja)

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US7740582B2 (en) 2002-05-22 2010-06-22 Olympus Optical Co., Ltd. Ultrasonic operating apparatus

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