JP3833763B2 - 内視鏡用レンズ洗滌シース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡の挿入部の外周面全体を覆う状態で内視鏡に外付けされて使用される内視鏡用レンズ洗滌シースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内視鏡的手術では、手術中、内視鏡の観察窓に体液等が付着して観察窓がしばしば汚れることがある。そこで、予め内視鏡の挿入部に観察窓の洗滌器具を装着し、手術中、内視鏡の観察窓が汚れた場合には洗滌器具から観察窓に例えば生理食塩水等の洗滌水をフラッシュして汚れを除去することが試みられている。
【0003】
ところで、従来の内視鏡の観察窓の洗滌器具は例えば実開平6−81501号公報に示されているように、送水及び吸引の各管路が同一管路で構成されている。そして、洗滌器具の使用時には送水後に吸引をかけることにより、観察窓の残水を吸いとる方式になっている。
【0004】
また、別の従来例としては、送水及び吸引の各管路が別管路で構成されたものがある。この場合、送水及び吸引の各々の管路に対して流体の制御を行う管路開閉操作手段がそれぞれ独立に設けられている。そして、送水用及び吸引用の管路開閉操作手段はそれぞれ独立に操作するようになっている。
【0005】
さらに、従来の管路開閉操作手段では、管路チューブの途中に管路を開閉操作する押圧部が設けられている。この場合、送水用及び吸引用の管路チューブは通常、押圧部によって閉じられ、送水及び吸引の各管路は閉状態で保持される。そして、観察窓の洗滌時には押圧部が各管路の開方向に移動され、送水及び吸引の各管路を開放するよう構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平6−81501号公報の構成の洗滌器具では同一管路で送水及び吸引を行うようにしているので、内視鏡的鼻内手術においては、手術中、鼻腔内に洗滌水が垂れ流れて患者に苦痛を与える問題がある。
【0007】
さらに、観察窓の洗滌時に送水及び吸引を同一管路で行う場合には、吸引により血液等の汚物が管路内に残留した際に、管路内に残留した汚物が次回の送水時に洗滌器具の噴出口側に送られることになる。そのため、この場合には内視鏡の観察窓の洗滌を効果的に行うことができず、洗滌作業後も観察窓の汚れの一部が残るおそれがある。
【0008】
また、別の従来例のように別管路で構成された送水及び吸引の各管路に対して流体の制御を行う管路開閉操作手段をそれぞれ独立に設けた場合には観察窓の洗滌時に送水及び吸引を同時に行うためには送水用及び吸引用の2つの管路開閉操作手段をそれぞれ操作する必要がある。しかしながら、内視鏡的鼻内手術においては、通常、片手で内視鏡を把持し、片手で処置器具を操作するようにしているので、2つの管路開閉操作手段を片手で同時操作することは難しく、操作性が悪い問題がある。
【0009】
また、従来の管路開閉操作手段では、送水用及び吸引用の管路チューブは通常、押圧部によって閉じられ、送水及び吸引の各管路は閉状態で保持されるようになっているので、通常時の管路閉鎖状態では管路内の滅菌が行えない問題がある。そのため、滅菌時には組立品を分解し、送水用及び吸引用の管路チューブから管路開閉操作手段を取り外した状態で、滅菌作業を行い、使用前に送水用及び吸引用の管路チューブに管路開閉操作手段を組み付ける組立作業を行わなければならないので、その作業が非常に煩わしく、面倒なものとなる問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、内視鏡の観察窓の洗滌が効果的且つ確実に行え、操作性が良く、鼻腔鏡の使用時に患者に苦痛を与えることがないうえ、滅菌時に組み立て品の煩雑な分解、組み立て作業なしに滅菌が確実に行える内視鏡用レンズ洗滌シースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内視鏡の挿入部の外周面全体を覆う洗滌シース本体と、この洗滌シース本体の基端部に連結され、前記内視鏡の操作部に着脱可能に取付けられる取付け部と、前記洗滌シース本体の先端部に形成され、前記内視鏡の挿入部の先端面に配設された観察部を外部側に露出させる先端開口部と、前記洗滌シース本体の内周面と前記内視鏡の挿入部外周面との間に配設された送水用の送水管路と、前記送水管路に連結され、前記取付け部から外部側に延出される送水用弾性チューブと、前記送水用弾性チューブを開閉操作する動作で前記洗滌シース本体内への送水を制御する管路開閉操作手段とを具備し、前記管路開閉操作手段は、弾性変形可能な材料よりなる管路開閉操作部材を備え、前記管路開閉操作部材は、前記送水用弾性チューブを圧潰させる方向に押圧するチューブ押圧部を有し、前記送水用弾性チューブを圧潰させる状態に弾性変形させた閉状態で保持するチューブ係止部と、前記チューブ押圧部を前記送水用弾性チューブの押圧方向とは逆方向に移動させ、前記送水用弾性チューブを元の開状態に弾性復帰させる操作レバーと、前記管路開閉操作部材を前記内視鏡の操作部に着脱可能に装着させる装着部とが前記弾性変形可能な材料で一体成形されていることを特徴とする内視鏡用レンズ洗滌シースである。
そして、内視鏡の挿入部の外周面全体を洗滌シース本体で覆った状態で、洗滌シース本体の取付け部が内視鏡の操作部に着脱可能に取付けられ、この状態で洗滌シース本体の内周面と内視鏡の挿入部外周面との間に送水用の送水管路が配設される。さらに、送水管路に連結された送水用弾性チューブが取付け部から外部側に延出されるとともに、管路開閉操作部材の装着部を内視鏡の操作部に着脱可能に装着させる。このとき、管路開閉操作手段は、弾性変形可能な材料よりなる管路開閉操作部材のチューブ押圧部によって送水用弾性チューブを圧潰させる方向に押圧し、チューブ係止部によって送水用弾性チューブを圧潰させる状態に弾性変形させた閉状態で保持する。また、操作レバーの操作によってチューブ押圧部を送水用弾性チューブの押圧方向とは逆方向に移動させ、送水用弾性チューブを元の開状態に弾性復帰させるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記洗滌シース本体は、前記洗滌シース本体の内周面と前記内視鏡の挿入部外周面との間に形成される吸引管路と、前記吸引管路に連結され、前記取付け部から外部側に延出される吸引用弾性チューブとを有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用レンズ洗滌シースである。
請求項3の発明は、前記装着部は、ほぼC字状の断面形状に形成され、前記C字状の開口部の周縁部位の一端部に前記管路開閉操作部材の本体が連結されているとともに、前記管路開閉操作部材の本体が前記C字状の開口部から前記内視鏡の操作部に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用レンズ洗滌シースである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A)〜(D)乃至図3(A),(B)を参照して説明する。図1(A)は本実施の形態における内視鏡用レンズ洗滌シース1を内視鏡2に装着した状態を示すものである。ここで、内視鏡2には体内に挿入される細長い挿入部3と、この挿入部3の基端部に連結された手元側の操作部4とが設けられている。そして、この内視鏡2の操作部4の前端部外周面には図1(D)に示すように洗滌シース取付け時における回転方向位置決め用の複数、本実施の形態では3つのピン5が突設されている。さらに、操作部4の後端部には接眼部4Aが配設されている。
【0013】
また、洗滌シース1には図1(A),(B)に示すように内視鏡2の挿入部3の外周面全体を覆う細長い円筒状の洗滌シース本体6が設けられている。この洗滌シース本体6は例えば熱可塑性樹脂、具体的にはポリ塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリスチレン等の材料によって形成されている。
【0014】
また、洗滌シース本体6の基端部には内視鏡2の操作部4に着脱可能に取付けられる取付け部7が設けられている。この取付け部7は弾性を有する樹脂材料、具体的にはポリ塩化ビニル、EVA樹脂、ポリプロピレン、スチレン系樹脂等の材料によって形成されている。
【0015】
さらに、取付け部7の内周面には図1(D)に示すように略リング状のシール部8が一体的に成形されている。そして、洗滌シース1を内視鏡2に装着した状態ではこのシール部8は内視鏡2の挿入部3の外周面に圧接され、取付け部7の内周面と内視鏡2の挿入部3の外周面との間が水密及び気密にシールされるようになっている。
【0016】
また、取付け部7には内視鏡2の操作部4の各位置決めピン5に係合する複数、本実施の形態では3つの溝部9が設けられている。この溝部9の溝幅はピン5の外径寸法よりも若干小さく設定されている。
【0017】
また、洗滌シース本体6の内周面には送水用の送水チャンネル管(送水管路)10が接着固定されている。この送水チャンネル管10は例えば熱可塑性樹脂、具体的にはポリウレタン等の材料によって形成されている。
【0018】
さらに、洗滌シース本体6内に内視鏡2の挿入部3を挿入したときに、図1(B)に示すように洗滌シース本体6の内周面と、送水チャンネル管10と、内視鏡2の挿入部3の外周面との間にできる隙間で吸引管路11が構成されている。そして、洗滌シース1を内視鏡2に装着した状態では吸引管路11の断面積:SAと送水チャンネル管10の断面積:SBとの関係はSA>SBとなるように設定されている。
【0019】
また、洗滌シース本体6の先端部には熱成形により内方側に折り曲げられたフランジ部12が形成されている。そして、このフランジ部12の内側には内視鏡2の挿入部3の先端面に配設された観察部を外部側に露出させる先端開口部13が形成されている。
【0020】
さらに、送水チャンネル管10の先端部には洗滌水の噴出ノズル15が形成されている。この噴出ノズル15は内視鏡2の観察部の観察窓14の方向に向けて熱成形により折り曲げられている。
【0021】
また、送水チャンネル管10の基端部には弾性を備えた送水管路チューブ(送水用弾性チューブ)16の一端部、吸引管路11の基端部には弾性を備えた吸引管路チューブ(吸引用弾性チューブ)17の一端部がそれぞれ連結されている。これらの送水管路チューブ16および吸引管路チューブ17は洗滌シース1の取付け部7から外部側に延出されている。
【0022】
また、送水管路チューブ16の他端部には図示しない送水源に接続される送水コネクタ18が連結されている。さらに、吸引管路チューブ17の他端部には図示しない吸引装置に接続される吸引コネクタ19が連結されている。
【0023】
また、内視鏡2の接眼部4Aには送水管路チューブ16を開閉操作する一つの動作で洗滌シース本体6内への送水を制御する弾性変形可能な材料よりなる管路開閉操作部材(管路開閉操作手段)20が装着されている。
【0024】
この管路開閉操作部材20には略C字状断面の装着部21が設けられている。この装着部21はC字状断面の開口部21aから内視鏡2の接眼部4Aに着脱可能に装着されるようになっている。
【0025】
さらに、この装着部21の一端部には図2に示すように装着部21の軸心方向と直交する上方向に延出された上側延出部22と、下方向に延出された手掛け部23とが形成されている。この上側延出部22には図2中で左側に延出される左側延出部24と、右側に延出される上下一対の板バネ状の右側延出部25,26とがそれぞれ形成されている。
【0026】
また、左側延出部24には略C字状の回転止め部27が形成されている。この回転止め部27は内視鏡2の操作部4に突設された例えばライトガイド口金、或いは送気送水口金等の突設部28に係脱可能に係合されるようになっている。
【0027】
また、上側の右側延出部25には下向きに略直角に屈曲された固定部材としてのチューブ係止部29が形成されている。なお、このチューブ係止部29の下端部にはチューブ押圧部29aが形成されている。さらに、この右側延出部25にはチューブ係止部29側の端部上面に凹陥状のガイド受け部30が形成されている。
【0028】
また、下側の右側延出部26には上向きに略L字状に屈曲された操作レバー31が形成されている。さらに、この操作レバー31の上部屈曲片の下面には下向きに操作ガイド部32が突設されている。この操作ガイド部32は右側延出部25のガイド受け部30と対応する位置に配置されている。
【0029】
また、下側の右側延出部26の上面には管路チューブの抜けを防止する抜け止め部33が形成されている。そして、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16が挿脱可能に挿入されるようになっている。ここで、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16が挿入されたセット状態では送水管路チューブ16は圧潰されて閉じる状態に弾性変形された閉状態で保持されるようになっている。そして、操作レバー31が押し込み操作されることにより、下側の右側延出部26と上側延出部22との連結部に配置される変形支点部34を支点として下側の右側延出部26の図2中で右端部側が下向きに反る状態で、略円弧形状に弾性変形するようになっている。このとき、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙が拡開して送水管路チューブ16は元の円形チューブ形状に復帰し、送水管路チューブ16は開状態に切換え操作されるようになっている。
【0030】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の洗滌シース1は内視鏡2に装着されて使用される。この洗滌シース1を内視鏡2に装着する作業時には内視鏡2の挿入部3を取付け部7側からシース本体6内に挿入し、内視鏡2の挿入部3にシース本体6を被覆する。
【0031】
また、洗滌シース1の装着作業中、内視鏡2の挿入部3の先端が洗滌シース本体6の先端のフランジ部12に突き当たるまで挿入することにより、洗滌シース1と内視鏡2との間が軸方向に位置決めされる。さらに、この洗滌シース1の装着作業の途中で、取付け部7の各溝部9と内視鏡2の操作部4の各位置決めピン5とが係合し、洗滌シース1と内視鏡2との間が回転方向に位置決めされる。
【0032】
また、洗滌シース1が内視鏡2に装着された状態では洗滌シース本体6の内周面と、送水チャンネル管10と、内視鏡2の挿入部3の外周面との間にできる隙間によって吸引管路11が形成される。
【0033】
また、管路開閉操作部材20は次の通り操作される。まず、洗滌シース1の装着前の状態では図3(A)に示すように下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16が挟み込まれていないフリーの状態(初期状態)で保持される。
【0034】
また、使用直前の洗滌シース1の装着時には図3(B)に示すように操作レバー31を押し下げ、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16を挟み込むことにより、使用状態にセットされる。このとき、送水管路チューブ16は圧潰されて閉じる状態に弾性変形された閉状態で保持され、送水は停止状態で保持される。なお、必要以上に送水管路チューブ16を引き込んでも抜け止め部33がストッパーとなり、チューブ係止部29から外れないようになっている。
【0035】
そして、内視鏡2の観察窓14の洗滌時には、操作レバー31が押し下げ操作される。この操作レバー31の押し下げ操作にともない下側の右側延出部26と上側延出部22との連結部に配置される変形支点部34を支点に下側の右側延出部26が弾性変形し、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙が拡開される。そのため、送水管路チューブ16は元の円形チューブ形状に復帰し、送水管路チューブ16は開状態に切換え操作されるので、送水が開始される。さらに、送水管路チューブ16から供給される洗滌水は送水チャンネル管10内を通して噴出ノズル15側に送水されたのち、ノズル15から内視鏡2の観察窓14に向かって噴出される。
【0036】
なお、吸引管路11および吸引管路チューブ17を通して吸引は常時行われている。そして、ノズル15から噴出された洗滌水は吸引管路11および吸引管路チューブ17を通して回収される。
【0037】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では洗滌シース1の送水管路チューブ16を開閉操作する一つの動作で洗滌シース本体6内への送水を制御する管路開閉操作部材20を内視鏡2の接眼部4Aに装着し、使用時以外は送水管路チューブ16をフリー状態で保持しておき、使用時には管路開閉操作部材20の下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16を引き込んで挿入するだけで送水管路チューブ16を管路開閉操作部材20にセットできるようにした。そのため、内視鏡2及び洗滌シース1の使用後の滅菌時には管路開閉操作部材20の下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙から送水管路チューブ16を引き抜くだけで簡単に送水管路チューブ16をフリー状態に戻すことができるので、従来のように煩雑な組立分解なしに滅菌処理が確実に行える。
【0038】
また、洗滌シース1を内視鏡2に装着した状態では吸引管路11の断面積:SAと送水チャンネル管10の断面積:SBとの関係がSA>SBとなるように設定したので、確実に洗滌水を回収することができる。さらに、吸引は常時行われていないため、内視鏡的鼻内手術においても、手術中、鼻腔内に洗滌水を垂れ流すことなく、患者に苦痛を与えない。
【0039】
また、洗滌シース1の洗滌シース本体6内に送水管路である送水チャンネル管10と、吸引管路11とを別管路によって形成したので、内視鏡2の観察窓14の洗滌を効果的に、かつ確実に行える。
【0040】
さらに、管路開閉操作部材20の操作レバー31を押し下げ操作するだけで送水管路チューブ16の開操作を行うことができるので、洗滌シース1の送水・吸引を切換え操作する際の操作性がよい。
【0041】
また、洗滌シース1の洗滌シース本体6の先端部を内方に折り曲げて内視鏡2の挿入部3の先端面を突き当てるフランジ部12を形成したので、内視鏡2の挿入部3の先端面と送水チャンネル管10のノズル15の位置関係を一定に位置決めすることができる。そのため、洗滌シース1のノズル15から噴出される洗滌水を内視鏡2の観察窓14に確実に吹き付けることができ、内視鏡2の観察窓14の洗滌性を高めることができるとともに、内視鏡2の観察窓14の視野内にノズル15が侵入することによる内視鏡2の視野妨害の回避ができる。
【0042】
また、取付け部7の内周面に略リング状のシール部8を一体的に成形し、洗滌シース1を内視鏡2に装着した状態ではこのシール部8が内視鏡2の挿入部3の外周面に圧接され、取付け部7の内周面と内視鏡2の挿入部3の外周面との間が水密及び気密にシールされるようにしたので、内視鏡2の挿入部3の手元側への水密及び気密を確保することができる。この場合、洗滌シース1の取付け部7に弾性樹脂を用い、この取付け部7にシール部8を一体成形したため、安価な洗滌シース1が提供できる。
【0043】
また、洗滌シース1の取付け部7に弾性樹脂を用いたことで、取付け部7の3つの溝部9と内視鏡2の操作部4の各位置決めピン5との係合部において、取付け部7の樹脂材料の弾性変形による締め付け力を利用して、洗滌シース1と内視鏡2との軸方向のズレを防止できる。
【0044】
さらに、送水チャンネル管10の先端部に洗滌水の噴出ノズル15を熱成形により形成したことで、ノズル15と送水チャンネル管10との間のジョイント部を省略できる。そのため、送水チャンネル管10の先端部にノズル専用の部材を連結した場合に比べて洗滌シース1を細径化できるとともに、ノズル専用の部材の連結作業も不要のため、洗滌シース1の組立工数を低減して安価な洗滌シース1が提供できる。
【0045】
また、図4(A)は第1の実施の形態(図1(A)〜(D)乃至図3(A),(B)参照)の洗滌シース1の噴出ノズル15の第1の変形例を示すものである。本変形例は図4(A)に示すように送水チャンネル管10の先端部に略半円形状に適宜の長さカットした切欠部41を設け、この切欠部41の周縁部位42を略L字状に熱成形することにより、送水チャンネル管10の先端部の噴出ノズル15を成形したものである。
【0046】
また、図4(B)は第1の実施の形態の洗滌シース1の噴出ノズル15の第2の変形例を示すものである。本変形例は送水チャンネル管10の先端部に第1の変形例(図4(A)参照)と同様に切欠部41を形成し、この切欠部41の先端部を接着材43等で充填することにより、送水チャンネル管10の先端部の噴出ノズル15を形成したものである。
【0047】
また、図5は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A)〜(D)乃至図3(A),(B)参照)の管路開閉操作部材20の構成を次の通り変更したものである。
【0048】
すなわち、本実施の形態では第1の実施の形態の管路開閉操作部材20の1つのチューブ係止部29に代えて管路開閉操作部材20の上側の右側延出部25に送水管路用係止部51及び吸引管路用係止部52をそれぞれ設けたものである。ここで、送水管路用係止部51は吸引管路用係止部52よりも変形支点部34側に配置されている。
【0049】
そして、下側の右側延出部26と上側の右側延出部25の送水管路用係止部51との間の間隙に送水管路チューブ16が挿脱可能に挿入され、下側の右側延出部26と吸引管路用係止部52との間の間隙に吸引管路チューブ17が挿脱可能に挿入されるようになっている。なお、その他の部分の構成は第1の実施の形態と同じであるため、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の洗滌シース1の管路開閉操作部材20は次の通り操作される。洗滌シース1が内視鏡2に装着され、使用状態にセットされた状態では下側の右側延出部26と上側の右側延出部25の送水管路用係止部51との間の間隙に送水管路チューブ16が挿入され、下側の右側延出部26と吸引管路用係止部52との間の間隙に吸引管路チューブ17が挿入された状態で保持される。このとき、送水管路チューブ16および吸引管路チューブ17は圧潰されて閉じる状態に弾性変形された閉状態で保持され、送水および吸引動作は停止状態で保持される。
【0051】
この状態で、管路開閉操作部材20の操作レバー31を押すと下側の右側延出部26は変形支点部34を支点として弾性変形し、まずは吸引管路チューブ17が開放される。そのため、吸引管路チューブ17は元の円形チューブ形状に復帰し、吸引管路チューブ17は開状態に切換え操作されるので、吸引が開始される。
【0052】
また、吸引管路チューブ17による吸引動作の開始後、さらに管路開閉操作部材20の操作レバー31を押し下げると送水管路チューブ16が開放され、洗滌水の送水が開始される。
【0053】
また、操作レバー31の押圧操作を中止すると、下側の右側延出部26は変形支点部34を支点として元の状態に戻る。この下側の右側延出部26の戻り動作時には、まずは送水管路チューブ16が閉鎖され、その後、吸引管路チューブ17が閉鎖される。
【0054】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では管路開閉操作部材20の上側の右側延出部25に送水管路用係止部51及び吸引管路用係止部52をそれぞれ設け、送水管路用係止部51を吸引管路用係止部52よりも変形支点部34側に配置したものである。そのため、内視鏡2の観察窓14の洗滌時には先に吸引動作を開始した後、洗滌水の送水を開始させることができるとともに、洗滌作業の終了時には吸引動作を停止させる前に洗滌水の送水を停止させることができるので、確実に洗滌水を回収することができ、患者に苦痛を与えない。
【0055】
また、管路開閉操作部材20の操作レバー31を押圧操作する一回の操作で送水及び吸引の制御が行えるので、洗滌シース1の送水、吸引操作を行う際の操作性がよい。
【0056】
また、図6は本発明の第3の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A)〜(D)乃至図3(A),(B)参照)の管路開閉操作部材20の構成を次の通り変更したものである。
【0057】
すなわち、本実施の形態では第1の実施の形態の管路開閉操作部材20にチューブ引き込み操作用のタグ61を取付けものである。このタグ61には二股に分かれた一対の延長アーム62a,62bが設けられている。そして、このタグ61の延長アーム62a,62bの先端部は管路開閉操作部材20のチューブ係止部29および抜け止め部33を挟み込む状態で送水管路チューブ16に連結固定されている。なお、その他の部分の構成は第1の実施の形態と同じであるため、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0058】
そして、本実施の形態の洗滌シース1の管路開閉操作部材20は次の通り操作される。すなわち、管路開閉操作部材20の操作レバー31を押しながらタグ61を図6中で下方向に引張り操作することで、管路開閉操作部材20の下側の右側延出部26と上側の右側延出部25のチューブ係止部29との間の間隙に送水管路チューブ16を挟み込むことができる。
【0059】
そこで、上記構成の本実施の形態ではタグ61による送水管路チューブ16の引張り操作によって管路開閉操作部材20への送水管路チューブ16のセットが容易に行える効果がある。
【0060】
また、図7(A)〜(D)は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1(A)〜(D)乃至図3(A),(B)参照)の管路開閉操作部材20の構成を次の通り変更したものである。
【0061】
すなわち、本実施の形態の管路開閉操作部材20には内視鏡2への装着部21に一端部が回動自在に連結された平行な2本の横アーム71,72と、各横アーム71,72の他端部に回動自在に連結された縦アーム73とが設けられている。そして、装着部21と、2本の横アーム71,72と、縦アーム73とによって平行四辺形状のリンク機構74が形成されており、その各角部には肉抜きが施されている。
【0062】
また、縦アーム73の上端部には第1の指当て部75が設けられている。さらに、装着部21の下端部には第1の指当て部75と対応する位置に第2の指当て部76が延設されている。
【0063】
また、上側の横アーム71には装着部21寄りに第1のチューブ挿通穴77、下側の横アーム72には縦アーム73寄りに第2のチューブ挿通穴78がそれぞれ形成されている。これらの第1,第2の各チューブ挿通穴77,78の穴径は送水管路チューブ16の外径寸法とほぼ同径、またはわずかに小径に設定されている。さらに、これらの第1,第2の各チューブ挿通穴77,78には送水管路チューブ16が挿通され、この状態で、送水管路チューブ16が管路開閉操作部材20に保持されている。
【0064】
そして、本実施の形態の管路開閉操作部材20はセット時には図7(B)に示す初期状態で保持される。また、第1の指当て部75と第2の指当て部76との間の距離を伸縮させて縦アーム73を図7(A)〜(D)中で上下方向に移動させる動作にともない図7(C)に示す管路開放状態と、図7(D)に示す管路閉鎖状態とに切換え操作され、送水管路チューブ16の開閉動作を制御するようになっている。なお、その他の部分の構成は第1の実施の形態と同じであるため、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0065】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の洗滌シース1の管路開閉操作部材20は使用前の状態では図7(B)に示す初期状態で保持される。この状態では、第1,第2の各チューブ挿通穴77,78に対してほぼ直線状に送水管路チューブ16が装着された状態で保持されている。
【0066】
また、本実施の形態の洗滌シース1による内視鏡2の観察窓14の洗滌時には、まず、図7(B)に示す初期状態から第1の指当て部75が押し下げ操作され、第1の指当て部75と第2の指当て部76との間の距離を縮める状態に押圧操作される。この操作にともない装着部21と、2本の横アーム71,72と、縦アーム73とからなるリンク機構74は平行四辺形状は維持されたまま図7(C)の管路開放状態に変形する。このとき、第1,第2の各チューブ挿通穴77,78間の距離が伸びた状態に変形される。
【0067】
続いて、図7(C)の管路開放状態で、第1の指当て部75から手指を離すことにより、リンク機構74を元の形状に戻す。このとき、第1,第2の各チューブ挿通穴77,78間の距離も元の長さに戻るが、内装されている送水管路チューブ16は各チューブ挿通穴77,78との摩擦により初期状態には戻らず、図7(D)に示すように座屈状態に変形される。
【0068】
そこで、上記構成のものにあっても図7(C)に示す第1の指当て部75の押し下げ状態と、図7(D)に示す送水管路チューブ16の座屈状態とを繰り返すことにより、送水管路チューブ16内の流体の制御が可能となる。そのため、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0069】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1〜4の各実施の形態において、内視鏡は硬性内視鏡を例として説明しているが、内視鏡は軟性内視鏡や、一部湾曲部を有する内視鏡でもよい。さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
【0070】
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 内視鏡に装着して使用する内視鏡用レンズ洗滌シースにおいて、内視鏡挿入部を収納可能な挿入部と前記挿入部に沿って配設された送水チャンネル管と、前記挿入部内面と内視鏡挿入部外周面とで形成された吸引管路と、前記挿入部基端部に接続固定され内視鏡に接続可能な本体部と、本体部に接続された弾発性を有する送水管路チューブ及び吸引管路チューブと、少なくとも一方の管路チューブが装着可能で、内視鏡に着脱可能な少なくとも一部が弾性体から構成された管路開閉操作手段を有する内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0071】
(付記項2) 管路開閉操作手段は弾性樹脂からなることを特徴とした付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
(付記項3) 管路開閉操作手段の弾性樹脂はポリプロピレンから成ることを特徴とした付記項2記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0072】
(付記項4) 本体部は弾性体からなることを特徴とした付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
(付記項5) 本体部は弾性樹脂からなることを特徴とした付記項4記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0073】
(付記項6) 本体部の弾性樹脂はポリ塩化ビニルからなることを特徴とする付記項5記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
(付記項7) 本体部の弾性樹脂はEVA樹脂からなることを特徴とする付記項5記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0074】
(付記項8) 本体部の弾性樹脂はポリプロピレンからなることを特徴とする付記項5記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
(付記項9) 本体部の弾性樹脂はスチレン樹脂からなることを特徴とする付記項5記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0075】
(付記項10) 管路チューブの押圧部を有し、初期状態では管路チューブを押圧部にセットしないフリーの状態で、使用開始時に管路チューブを引き込み押圧部にセットする管路開閉操作手段を設けたことを特徴とする付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0076】
(付記項11) 前記管路チューブにチューブ引き込み用のタグを設けた付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
(付記項12) 送水管路よりも吸引管路の管路面積を大きくし、少なくとも送水側の管路チューブの開閉を行うようにした付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0077】
(付記項13) 送水管路よりも吸引管路の管路面積を大きくし、管路チューブの開閉は、管路開放時には吸引側の管路チューブが先に開放し、管路チューブの閉鎖は、送水側の管路チューブが先に閉鎖する管路開閉操作手段を設けたことを特徴とする付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0078】
(付記項14) 前記管路開閉操作手段は、開閉手段の押し部を有し、かつ管路チューブを内装し、内装するチューブと開閉手段との二ケ所の位置決め部分は、押しによる管路開閉手段変形によりその相対距離を変化させることを特徴とする付記項1記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
【0079】
(付記項1〜14の従来技術) 内視鏡的手術では、内視鏡の観察窓がしばしば汚れることがあり、そこで内視鏡に観察窓洗滌器具を装着し、観察窓に生理食塩水をフラッシュして汚れを除去することが試みられている。
【0080】
(付記項1〜14の解決しようとする課題) ところで従来の観察窓洗滌器具は実開平6−81501に示されているように、送水及び吸引管路が同一管路で構成され、送水後に吸引をかけ観察窓の残水を吸いとる方式のため、内視鏡的鼻内手術においては、鼻腔内に洗滌水が垂れ流れて患者に苦痛を与えていた。また、同一管路で送水及び吸引を行うと、吸引により血液等の汚物が管路に残留し、送水により管路に残留した汚物を排出することになるため、観察窓の洗滌を効果的にさらに確実に洗滌できない。別の従来例では、送水及び吸引管路は別管路で構成されたものがあるが、各々の管路に対して管路開閉操作手段が設けられているため、送水及び吸引を同時に行うには2つの管路開閉操作手段を操作しなければならない。通常内視鏡的鼻内手術においては、片手で内視鏡を把持し、片手で処置器具を操作するため、2つの管路開閉操作手段を片手で同時操作するのは操作性が悪かった。又、これら従来の観察窓洗滌器具で管路チューブの途中に押圧部を設けて流体の制御を行う管路開閉操作手段は、あらかじめ押圧部に管路チューブが組み込まれ、送水及び吸引管路は通常閉じられた状態で、観察窓洗滌時に管路を開放するよう構成されている。したがって滅菌時には管路閉鎖状態では管路内の滅菌が行えないため、組立品を分解した状態で滅菌し、使用前に組立を行わなければならなく非常に煩わしかった。
【0081】
(付記項1〜14の目的) 滅菌時に組み立て品の煩雑な分解なしに滅菌が確実に行え、観察窓の洗滌が効果的且つ確実に行え、操作性が良く、患者に苦痛を与えることのない鼻腔鏡用洗滌シースを提供することを目的とする。
【0082】
(付記項1〜11の課題を解決する手段および作用) 付記項1〜11により、滅菌時に器械の分解、組立なしに管路内の滅菌が確実に行える、観察窓の洗滌を効果的かつ確実に行える作用を持つ。
【0083】
(付記項12〜14の課題を解決する手段および作用) 付記項12〜14により、鼻腔内に洗滌液を垂れ流すことなく洗滌液の回収ができ、患者に苦痛を与えない作用を持つ。付記項12〜14により、1回の管路開閉操作でレンズ面の洗滌及び洗滌液の回収が行え、操作性が良いという作用を持つ。
【0084】
(付記項1〜14の効果) 滅菌時は管路チューブをフリーの状態にしておき、使用時に管路チューブを管路開閉操作手段の押圧部に引き込む管路開閉操作手段を設けたことにより、滅菌時に煩雑な組立分解なしに確実に滅菌が行える。送水管路及び吸引管路は別管路で管路面積を吸引管路>送水管路とし、管路チューブの開閉は送水管路チューブのみ、あるいは管路開放時は吸引管路チューブが先に開放し、管路閉鎖時には送水管路チューブが先に閉鎖する管路開閉操作手段を設けたことで、洗滌液を確実に回収し患者に苦痛を与えない。また、送水管路と吸引管路を別管路としたことで、観察窓の洗滌が効果的かつ確実に行える。さらに、洗滌及び吸引時、管路開閉操作が一回の操作で行えるため操作性がよい。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば内視鏡の観察窓の洗滌が効果的且つ確実に行え、操作性が良く、鼻腔鏡の使用時に患者に苦痛を与えることがないうえ、滅菌時に組み立て品の煩雑な分解、組み立て作業なしに滅菌を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)は洗滌シース全体の概略構成を一部断面にして示す側面図、(B)は(A)の1B−1B線断面図、(C)は洗滌シースの先端部を一部断面にして示す側面図、(D)は洗滌シースの取付け部を示す背面図。
【図2】 第1の実施の形態の管路開閉操作部材を示す要部の側面図。
【図3】 第1の実施の形態の管路開閉操作部材の動作状態を示すもので、(A)は送水管路チューブがフリーの状態を示す斜視図、(B)は送水管路チューブのセット状態を示す斜視図。
【図4】 (A)は第1の実施の形態の洗滌シースの噴出ノズルの第1の変形例を示す側面図、(B)は第1の実施の形態の噴出ノズルの第2の変形例を示す側面図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の管路開閉操作部材を示す斜視図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態のタグによる送水管路チューブの引き込み状態を説明するための説明図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態を示すもので、(A)は管路開閉操作部材を示す斜視図、(B)は管路開閉操作部材の初期状態を示す側面図、(C)は管路開閉操作部材の管路開放状態を示す側面図、(D)は管路開閉操作部材の管路閉鎖状態を示す側面図。
【符号の説明】
2 内視鏡
3 挿入部
6 洗滌シース本体
4 操作部
7 取付け部
10 送水チャンネル管(送水管路)
11 吸引管路
13 先端開口部
14 観察部
16 送水管路チューブ(送水用弾性チューブ)
17 吸引管路チューブ(吸引用弾性チューブ)
20 管路開閉操作部材(管路開閉操作手段)
Claims (3)
- 内視鏡の挿入部の外周面全体を覆う洗滌シース本体と、
この洗滌シース本体の基端部に連結され、前記内視鏡の操作部に着脱可能に取付けられる取付け部と、
前記洗滌シース本体の先端部に形成され、前記内視鏡の挿入部の先端面に配設された観察部を外部側に露出させる先端開口部と、
前記洗滌シース本体の内周面と前記内視鏡の挿入部外周面との間に配設された送水用の送水管路と、
前記送水管路に連結され、前記取付け部から外部側に延出される送水用弾性チューブと、
前記送水用弾性チューブを開閉操作する動作で前記洗滌シース本体内への送水を制御する管路開閉操作手段と
を具備し、
前記管路開閉操作手段は、弾性変形可能な材料よりなる管路開閉操作部材を備え、
前記管路開閉操作部材は、前記送水用弾性チューブを圧潰させる方向に押圧するチューブ押圧部を有し、前記送水用弾性チューブを圧潰させる状態に弾性変形させた閉状態で保持するチューブ係止部と、
前記チューブ押圧部を前記送水用弾性チューブの押圧方向とは逆方向に移動させ、前記送水用弾性チューブを元の開状態に弾性復帰させる操作レバーと、
前記管路開閉操作部材を前記内視鏡の操作部に着脱可能に装着させる装着部とが前記弾性変形可能な材料で一体成形されていることを特徴とする内視鏡用レンズ洗滌シース。 - 前記洗滌シース本体は、前記洗滌シース本体の内周面と前記内視鏡の挿入部外周面との間に形成される吸引管路と、
前記吸引管路に連結され、前記取付け部から外部側に延出される吸引用弾性チューブとを有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。 - 前記装着部は、ほぼC字状の断面形状に形成され、前記C字状の開口部の周縁部位の一端部に前記管路開閉操作部材の本体が連結されているとともに、前記管路開閉操作部材の本体が前記C字状の開口部から前記内視鏡の操作部に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用レンズ洗滌シース。
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