JP5466054B2 - D/aコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、D/Aコンバータに係り、特にオーディオ機器用として好適なD/Aコンバータに関する。
図8は、従来の一般的なDAC(Digital to Analog Converter:以下、D/Aコンバータと記す)800を例示した機能ブロック図である。
ここに例示する一般的なD/Aコンバータ800は、デジタル入力信号のLチャネル(左側)信号(図中、Lchと表記)とRチャネル(右側)信号(図中、Rchと表記)のステレオデータをモノラルのデータとして再生する機能をもつ。
図8のD/Aコンバータ810は、外部から供給される入力データDinを受けるデータインターフェース部(図中、データI/Fと表記)811、その次段のステレオ/モノラル変換回路(図中、MIX回路と表記)812、更に次段のデジタルフィルタ813、また更に次段のサンプルホールド回路(図中、S&Hと表記)814、その次段のΔΣ変調器815を含んでデジタル部810が構成されている。
このデジタル部810の出力側に、アナログ部820が接続されている。このアナログ部820は、LチャネルアナログフィルタであるSCF(Switched Capacitor Filter:図中、SCF:Lchと表記)821およびRチャネルアナログフィルタであるSCF(図中、SCF:Rchと表記)822とを含んで構成されている。
以上の構成を有するD/Aコンバータ800では、データインターフェース部811で受けた入力データDinに対して、ステレオ/モノラル変換回路812を通してステレオ/モノラル変換が実行され、その後段のサンプルホールド回路814でサンプリング周波数に応じた倍率でデータレートが高められる。
そして、更に後段のΔΣ変調器815および上述のアナログ部820を通してLチャネル出力信号AoutLおよびRチャネル出力信号AoutRとして出力され、図示しないアンプに供給される。
サンプルホールド回路814におけるデータレートの変換は、標準速、2倍速、および、4倍速のうちからいずれかを選択するように実行される。サンプルホールド回路814より後段の各機能ブロックは、当然ながら上記の何れのデータレートにも適合する。
図8のD/Aコンバータ800における、各データレート(標準速、2倍速、4倍速)に対応する該当各部のデジタル信号の周波数の変化を表1に示す。
Figure 0005466054
ここに標準速とは、サンプリング周波数1fsが48kHzのデジタル信号のデータレート、2倍速とは1fsが96kHzのデジタル信号のデータレート、4倍速とは1fsが192kHzのデジタル信号のデータレートである。
次に、ステレオ/モノラル変換回路812について、その機能ブロック図である図9を参照しつつ説明する。図9において既述の図8との対応部には同一の参照符号が附されている。
図9に示すように、ステレオ/モノラル変換回路812には、データインターフェース部811の出力であるLチャネルデータ812L(図中、Lchデータと表記)とRチャネルデータ812R(図中、Rchデータと表記)のパラレルデータを加算するための加算器900が設けられている。そして、加算器900の出力データが既述のデジタルフィルタ813(図8)に供給される。
以上のようなD/Aコンバータに関しては、例えば、特許文献1にも同種の技術が開示されている。
特開平11−330909号公報
図8および図9を参照してして説明したD/Aコンバータでは、モノラル信号を再生するために、シリアルデジタル入力信号をデジタルインターフェース回路でLチャネルとRチャネルのパラレルデータへ変換した後、LチャネルとRチャネルのデータを加算するための加算器900が一段必要になる。
近年、多くの回路装置において、実装面積の縮小に関する要求が高まり、加算器一段を設けることによっても回路装置全体の実装面積に重大な影響を与えることになる。このため、産業界では、実装面積を拡大することなく、またシステム制御の簡易なD/Aコンバータが望まれていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、特に小型化に有利なD/Aコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、以下に列挙するような技術を提案する。
(1)Lチャネルデータ及びRチャネルデータを含むシリアルデータからなるデジタル信号が入力されるデータインターフェース部と、
前記データインターフェース部からのデジタル信号にフィルタ係数をたたみ込み演算するデジタルフィルタ部と、
デジタル入力信号のサンプリング周波数と、ステレオモード制御かモノラルモード制御かを切り替える切替制御信号とに応じた所定の倍率で前記デジタルフィルタからのデジタル信号のデータレートを高めるサンプルホールド部と、
前記サンプルホールド部からのデジタル信号が入力されるΔΣ変調部と、
前記ΔΣ変調部からのデジタル信号をアナログ信号に変換するスイッチトキャパシタフィルタ部と、
前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にする場合を含むデータレート変換を行う制御部と、
を備えることを特徴とするD/Aコンバータ。
上記(1)のD/Aコンバータは、そのデータインターフェース部で、Lチャネルデータ及びRチャネルデータを含むシリアルデータからなるデジタル信号の入力を受ける。また、そのデジタルフィルタ部で、前記データインターフェース部からのデジタル信号にフィルタ係数をたたみ込み演算する。更にまた、そのサンプルホールド部で、サンプリング周波数に応じた所定の倍率で前記デジタルフィルタからのデジタル信号のデータレートを高める。また、そのΔΣ変調部は、前記サンプルホールド部からのデジタル信号の入力を受ける。そして、その制御部が、前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にする場合を含むデータレート変換を実行する。
(2)前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートの基準となる基準サンプルクロックを周波数の異なる複数の既定のサンプルクロックのうちから選択し、該選択によって前記サンプルホールド部のデータレートが前記ΔΣ変調部のデータレートの半分となるようなデータレート変換を行い得るように構成されていることを特徴とする(1)のD/Aコンバータ。
上記(2)のD/Aコンバータでは、(1)のD/Aコンバータにおいて特に、前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートの基準となる基準サンプルクロックを周波数の異なる複数の既定のサンプルクロックのうちから選択し、該選択によって前記サンプルホールド部のデータレートが前記ΔΣ変調部のデータレートの半分となるようなデータレート変換を行い得る。
(3)前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとを有する(1)又は(2)のD/Aコンバータ。
(4)前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行し、
前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータの内、LチャネルデータはLチャネル用スイッチトキャパシタフィルタに取り込み、RチャネルデータはRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタに取り込み、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータをそのまま、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとに取り込むことを特徴とする(3)のD/Aコンバータ。
上記()のD/Aコンバータでは、(3)のD/Aコンバータにおいて特に、前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行する。
そして、前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを各別に並行して取り込み、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを交互に順次取り込む。
)前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行し、
前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータの内、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタはLチャネルデータを取り込んでLチャネル出力信号を出力し、Rチャネル用スイッチトキャパシタフィルタはRチャネルデータを取り込んでRチャネル出力信号を出力することで、ステレオ信号として出力し、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータをそのまま、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとに取り込んでモノラル信号として出力することを特徴とする(3)又は(4)のD/Aコンバータ。
上記()のD/Aコンバータでは、(3)又は(4)のD/Aコンバータにおいて特に、前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行する。
そして、前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを各別に並行してステレオ信号として出力し、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを交互に順次のモノラル信号として出力する。
本発明のD/Aコンバータでは、加算器を含むようなステレオ/モノラル変換回路を持たずにステレオ/モノラル変換が可能となる。このため、回路の小型化が可能になる。
本発明の原理を説明するための図である。 本発明の作用に関し、LチャネルおよびRチャネルにおけるサンプリング時間と振幅の変化を説明するための図である。 本発明の作用に関し、LチャネルおよびRチャネルのデータをサンプリング期間毎に交互に入れ替えて時間軸上に配列しステレオ/モノラル変換する様子を表す図である。 本発明の実施の形態としてのD/Aコンバータを表す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態のモノラル再生の場合のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態のステレオ再生の場合のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態においてLチャネルとRチャネルに別々の周波数を入力したときのモノラル再生出力信号をFFTした結果を表す図である。 従来の一般的なD/Aコンバータを例示した機能ブロック図である。 図8のD/Aコンバータにおけるステレオ/モノラル変換回路の機能ブロック図である。
(本発明に関する理論)
以下、本発明の実施の形態につき詳述するに先立って、図面を参照して本発明の理論について説明する。
本発明のD/Aコンバータは、ステレオ/モノラル変換機能を有している。ここに、ステレオ/モノラル変換機能とは、ステレオで入力されたLチャネルとRチャネルのデジタルデータ(LchおよびRch)をモノラル信号の(Lch+Rch)/2としてアナログ出力する機能のことを指す。
このモノラル信号を再生するために、D/Aコンバータのデジタル側で(Lch+Rch)/2という処理を実行する必要がある。
図1は、ある一点のデータを取り込むに際してのサンプリング時間(期間)と被サンプリング信号の振幅を示す図である。
図1(a)に図示するサンプリング時間1TにおけるデータD1の振幅を1とすると、このデータの面積(大きさ)|G|は次の式(1)からTとなる。
|G|=1×1T=T………………(1)
次にこのデータD1のサンプリング時間を2倍の2Tにすると、図1(b)に図示するデータD2となる。被サンプリング信号のサンプリング期間当たりのエネルギーに対応するデータD1およびデータD2の面積は一定なので、横軸(サンプリング時間)が2Tであるときには、振幅は、サンプリング時間が1Tであるときの半分の1/2となり、データの面積|G|は次の式(2)からTとなる。
|G|=1/2×2T=T………………(2)
データD1とデータD2の面積|G|は等しい。
図1(b)でデータのサンプリング時間を2Tへ延ばしたが、もとのサンプリング時間1TとしてデータD2の面積|G|をみると、図1(c)に図示するデータD3に相当し、面積は次の式(3)から2/Tとなる。
|G|=1/2×1T=1/2T………………(3)
以上のことから、本発明者はサンプリング時間を倍にすると信号の振幅は半分になり、サンプリング時間を倍にする前の元のサンプリング時間からみた信号成分の面積は、元の信号成分の半分になることに着目した。
図2は、LチャネルおよびRチャネルにおけるサンプリング時間と振幅の変化を説明するための図である。
図2(a)に図示するLチャネルのデータと図2(b)に図示するRチャネルのデータのサンプリング時間を2倍にすると、振幅は、図2(c)、図2(d)に図示するように、図2(a)および図2(b)の場合の半分になる。
従って、サンプリング時間を2Tにしたデータを元のサンプリング時間1Tでサンプリングし、LチャネルデータとRチャネルデータとを交互に配列すれば、図3に図示するようなデータ配列となる。
即ち、図3は、本発明の作用に関し、LチャネルおよびRチャネルのデータをサンプリング期間毎に交互に入れ替えて時間軸上に配列してステレオ/モノラル変換する様子を表す図である。
図3において、時間軸上に配列されたモノラル信号はサンプリング期間毎にLch/2+Rch/2の振幅を持つ信号成分となる。この場合、そのモノラル信号はLチャネルデータとRチャネルデータ間での位相ずれが生じるが、この位相ずれの程度がD/Aコンバータを適用しようとするシステム(対象物)において問題とならないように設計値を選択すれば、広汎な用途に適用して有効である。例えば、ヒトの聴覚における音声識別力では認識され得ない程度の位相差となるように設計することにより、オーディオ機器の用途に適用して有効なD/Aコンバータが実現される。
上述のような本発明によれば、加算器を用いることなくモノラル信号が再生できる。このため、図8および図9を参照して既述のステレオ/モノラル変換回路802を備えたD/Aコンバータよりも、回路の構成要素を低減することができる。
従って、D/Aコンバータの小型化に大きく寄与することができる。更にまた、サンプリング時間を特定の関係に設定するだけでステレオ/モノラル変換機能が実現できる。このため、D/Aコンバータとしての制御が簡易であり、且つ、設計にかかる工数が少ないD/Aコンバータを実現することができる。
(D/Aコンバータの回路構成)
図4は、本発明の実施の形態としてのD/Aコンバータを表す機能ブロック図である。
図4に示したD/Aコンバータ400は、データレートを異にする複数のモードのうちのいずれかに分類されるデジタル入力信号(入力データ)Dinが選択的に入力される。そして、入力データDinを受けるデータインターフェース部(図中、データI/Fと表記)411、その次段のデジタルフィルタ413、更に次段のサンプルホールド回路(図中、S&Hと表記)414、更にその次段のΔΣ変調器415を含んでデジタル部410が構成されている。
本実施の形態では、特に、従来の装置におけるようなステレオ/モノラル変換回路(図8中、参照符号802が附されたMIX回路)を持たず、サンプルホールド回路414に供給するサンプルクロックを切換えるためのステレオ/モノラル切換部416が、コントロール部440に設けられている。
ステレオ/モノラル切換部416は、クロック分周器450に切換制御信号を供給して、その切換スイッチ430を通してサンプルホールド回路414に供給されるサンプルクロックを切換える。
即ち、ステレオ/モノラル切換部416は、サンプルホールド部(サンプルホールド回路414の)データレートをΔΣ変調部(ΔΣ変調器415)のデータレートの半分にする場合を含むデータレート変換を行う制御部として機能する。
デジタル部410の出力側に、アナログ部420が接続されている。このアナログ部420は、LチャネルアナログフィルタであるSCF(Switched Capacitor Filter:図中、SCF:Lchと表記)421およびRチャネルアナログフィルタであるSCF(図中、SCF:Rchと表記)422とを含んで構成されている。
上述のデジタルフィルタ413は、デジタル入力信号Dinにフィルタ係数をたたみ込み演算する。
また、サンプルホールド回路414からその次段のΔΣ変調器415へのデータの流れを通してデータレートが変換される。
上述のモードとは、オーディオプレーヤから出力されたデジタルデータの録音時のサンプリング周波数(従って、データレート)によって決定するパラメータ(即ち、これに応じた動作態様)である。
本実施の形態では、デジタル入力信号に関するデータレートに応じた3通りのモードをとり得る。即ち、標準モード、2倍速モード、および、4倍速モードの3つのモードである。
標準モードとは、サンプリング周波数1fsが48kHzであるデジタル入力信号Din、或いは1fsが48kHzのデジタル入力信号Dinに対応するD/Aコンバータの動作モードである。
また、2倍速モードとは、1fsが96kHzであるデジタル入力信号Din、或いは1fsが96kHzのデジタル入力信号Dinに対応するD/Aコンバータの動作モードである。
更に、4倍速モードとは、1fsが192kHzであるデジタル入力信号Din、或いは1fsが192kHzのデジタル入力信号Dinに対応するD/Aコンバータの動作モードである。
本実施の形態のD/Aコンバータにおけるデジタル入力信号の周波数の変化は次の表2に示したとおりである。
Figure 0005466054
本実施の形態のD/Aコンバータは、例えばオーディオアンプに内蔵される。そして、オーディオプレーヤから出力され、図示しないDSP(Digital Signal Processor)で処理されたデジタルオーディオ信号を入力するデータインターフェース部602を備えている。本実施の形態でいうデジタル入力信号Dinは、DSPにおいて丸められたデジタルデータである。そして、データインターフェース部411が上述のDSPからデジタル入力信号Dinを受ける。
サンプルホールド回路414は、初段でデジタル入力信号Dinがn倍速モード(nは自然)であることが検出された場合、該当する動作モード(デジタル入力信号のサンプリング周波数)と、ステレオモード制御かモノラルモード制御かを切り替える切替制御信号に従いデータレートを変換する。
具体的には、標準速モードでのモノラル再生の場合、デジタルフィルタ413の出力レートから8倍へとサンプルホールド回路414で変換し、その後段のΔΣ変調器415では6.144MHzで動作し、最終段のアナログ部420におけるSCF421およびSCF422で交互にデータを配列する。
因みに、ステレオ再生の場合は、デジタルフィルタ413の出力レートから16倍へとサンプルホールド回路414を通してデータレートを変換する。
モノラル再生とステレオ再生の切替え制御は、ステレオ/モノラル切換部416によってサンプルホールド回路414に供給する基準クロック(サンプルクロック)CLKSのデータレートを切換えることにより行われる。
即ち、モノラル再生の場合は8倍へと倍率するモノラル用CLKSを選択し、ステレオ再生の場合は16倍へと倍率するステレオ用CLKSを選択する。後段のΔΣ変調器415以降はステレオ/モノラル同様の構成をとる。
ΔΣ変調器415において処理された信号は、Lチャネル用とRチャネル用の各対応するSCF421およびSCF422を経て、アナログ出力信号AoutL、AoutRとしてD/Aコンバータ400から出力される。
以上の通り、本実施の形態では、結果的にアンプ等後段の機器に出力されるデジタル出力信号のデータレートを従来のD/Aコンバータと同様の値にすることができる。即ち、後段の機器の仕様等を変更することなく、適用する基準クロックCLKSのデータレートを選択するだけでステレオ/モノラル変換機能が実現される。
図5に、本実施の形態のモノラル再生の場合のタイミングチャートを示す。サンプルホールド回路414を制御する図5(A)のクロックCLKSはモノラル再生の場合、ΔΣ変調器415におけるサンプリング周波数を1/2倍したサンプリング周波数3.072MHzに設定する。
ΔΣ変調器415の演算クロックは図5(C)のCLKDを使い、片チャンネル当たりは6.144MHzだが、両チャンネルタイムシェアのため12.288MHzで実際は動作する。従って、クロックCLKSも両chタイムシェアのため、実際の動作は6.144MHzとなる。
サンプルホールド回路414の出力レートは図5(B)のとおり図5(D)に示されたΔΣ変調器におけるサンプリング時間の2倍になっている。ΔΣ変調器415の後段のLチャネル用のSCF421およびRチャネル用のSCF422は図5(D)に示されたΔΣ変調器415の出力を図5(E)に示された6.144MHzのサンプリングクロックCLKAの立ち上がりでデータを取り込む。この結果、Lチャネル用およびRチャネル用の各対応するSCF421およびSCF422のアナログ出力信号AoutL、AoutRは図5(F)及び図5(G)に示す通り、LチャネルデータとRチャネルデータとが交互に順次配列された出力となりモノラル再生となる。
一方、図6は、本実施の形態のステレオ再生の場合のタイミングチャートである。図6(A)のサンプルホールド回路414のクロックCLKSは、図6(C)および図6(D)から判読されるΔΣ変調器415のデータレートへと変換するため、16倍のレートに高める設定にしている。
従って、最終段のLチャネル用およびRチャネル用の各対応するSCF421およびSCF422のアナログ出力信号AoutL、AoutRは図6(F)のLチャネルデータと図6(G)のRチャネルデータとが各別に分かれたステレオデータとなる。
Lチャネル用およびRチャネル用の各対応するSCF421およびSCF422は、本発明の要素たるスイッチトキャパシタフィルタ部を成している。
そして、上述の説明から容易に理解される通り、このスイッチトキャパシタフィルタ部は、サンプルホールド部(414)のデータレートとΔΣ変調部(415)のデータレートとが等しいとき、ΔΣ変調部(415)からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを各別に並行して取り込む。
また、サンプルホールド部(414)のデータレートがΔΣ変調部(415)のデータレートの半分であるときΔΣ変調部(415)からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを交互に順次取り込む。
更にまた、上述のスイッチトキャパシタフィルタ部は、サンプルホールド部(414)のデータレートとΔΣ変調部(415)のデータレートとが等しいとき、ΔΣ変調部(415)からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを各別に並行してステレオ信号として出力する。
また、サンプルホールド部(414)のデータレートがΔΣ変調部(415)のデータレートの半分であるときΔΣ変調部(415)からのデジタル出力信号であるLチャネルデータ及びRチャネルデータを交互に順次のモノラル信号として出力する。
図7にLチャネルとRチャネルに別々の周波数を入力したときの本実施の形態のD/Aコンバータにおけるモノラル再生出力信号をFFT(fast Fourier Transform)した結果を図示する。FFT結果には本実施の形態のサンプルホールド回路414の周波数成分が折り返し成分として3.072MHz付近に現れているのが確認でき、主成分のLチャネルとRチャネルのトーンが帯域内に現れていることから本実施の形態でモノラル再生が可能となっていることを確認できる。
本実施の形態によれば、加算器を含むようなステレオ/モノラル変換回路を持たずにステレオ/モノラル変換機能を実現することができる。従って、ステレオ/モノラル変換機能を有しながら実装面積を増加させることなく小型化に適したD/Aコンバータを提供することができる。
なお、本発明のD/Aコンバータは、以上述べた実施の形態に限定されるものではない。例えば、D/Aコンバータの構成要素である制御部は、図4に示されたようなステレオ/モノラル切換部416のようにデジタル部410の外部に設けられた切換スイッチ430に切換制御信号を供給して、切換スイッチ430を通してサンプルホールド回路414に供給されるサンプルクロックを切換える態様をとるのみならず、切換制御信号の生成機能部とこの切換制御信号に応答してサンプルクロックの取り込み方を切換える機能部とを一体化してなり、それがデジタル部410内に設けられる態様をもとり得る。
また、本実施の形態で説明したサンプリング周波数、サンプリング&ホールドの具体的な数値は、本実施の形態に関して例示された値に限定されるものでなく、適宜決定されるものであることは言うまでもない。
400、800………………D/Aコンバータ
410、810………………デジタル部
411、811………………データインターフェース部
413、813………………デジタルフィルタ
414、814………………サンプルホールド回路
415、815………………ΔΣ変調器
416…………………………ステレオ/モノラル切換部
420、820………………アナログ部
812…………………………ステレオ/モノラル変換回路
421、821………………SCF(Lチャネルアナログフィルタ)
422、822………………SCF(Rチャネルアナログフィルタ)
430…………………………切換スイッチ

Claims (5)

  1. Lチャネルデータ及びRチャネルデータを含むシリアルデータからなるデジタル入力信号が入力されるデータインターフェース部と、
    前記データインターフェース部からのデジタル信号にフィルタ係数をたたみ込み演算するデジタルフィルタ部と、
    デジタル入力信号のサンプリング周波数と、ステレオモード制御かモノラルモード制御かを切り替える切替制御信号とに応じた所定の倍率で前記デジタルフィルタからのデジタル信号のデータレートを高めるサンプルホールド部と、
    前記サンプルホールド部からのデジタル信号が入力されるΔΣ変調部と、
    前記ΔΣ変調部からのデジタル信号をアナログ信号に変換するスイッチトキャパシタフィルタ部と、
    前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にする場合を含むデータレート変換を行う制御部と、
    を備えていることを特徴とするD/Aコンバータ。
  2. 前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートの基準となる基準サンプルクロックを周波数の異なる複数の既定のサンプルクロックのうちから選択し、該選択によって前記サンプルホールド部のデータレートが前記ΔΣ変調部のデータレート半分となるようなデータレート変換を行い得るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のD/Aコンバータ。
  3. 前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとを有する請求項1又は2に記載のD/Aコンバータ。
  4. 前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行し、
    前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータの内、LチャネルデータはLチャネル用スイッチトキャパシタフィルタに取り込み、RチャネルデータはRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタに取り込み、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータをそのまま、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとに取り込むことを特徴とする請求項に記載のD/Aコンバータ。
  5. 前記制御部は、前記サンプルホールド部のデータレートと前記ΔΣ変調部のデータレートとを等しくするステレオモード制御と前記サンプルホールド部のデータレートを前記ΔΣ変調部のデータレートの半分にするモノラルモード制御とを選択的に実行し、
    前記スイッチトキャパシタフィルタ部は、前記制御部が前記ステレオモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータの内、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタはLチャネルデータを取り込んでLチャネル出力信号を出力し、Rチャネル用スイッチトキャパシタフィルタはRチャネルデータを取り込んでRチャネル出力信号を出力することで、ステレオ信号として出力し、且つ、前記制御部が前記モノラルモード制御を実行しているときには前記ΔΣ変調部からのデジタル出力信号である、交互に配置されたLチャネルデータ及びRチャネルデータをそのまま、Lチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとRチャネル用スイッチトキャパシタフィルタとに取り込んでモノラル信号として出力することを特徴とする請求項3又は4に記載のD/Aコンバータ。
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