JP5465570B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄が変動表示されてから一旦停止表示されるまでを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行可能な遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設した始動入賞口への遊技球の入球を契機に大当り判定用の乱数を取得し、当該乱数の値と予め決定された大当り判定値とが一致するか否かの判定によって、大当りか否かの大当り抽選を行っている。また、その大当り抽選の抽選結果を複数列の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを実行させることにより導出させている。図柄変動ゲームでは、最終的に確定停止表示された大当り図柄である場合、遊技者は大当りを認識し得るようになっている。
この種の図柄変動ゲームでは、遊技者の興趣を向上させるために、遊技者に対して「大当り」となる可能性を示唆する様々な演出を行っている。このような演出の1つとして1回の図柄変動ゲームにおいて、複数回の図柄変動ゲームが実行されているかのように演出を行う擬似連続演出がある(例えば、特許文献1参照)。また、一般的に、実行が保留されている図柄変動ゲーム(以下、単に「保留」と示す)の数が多い場合、はずれとなる場合にはリーチ演出が実行される確率を低くしている。一方、大当りの場合には必ずリーチ演出が実行される。このことから、図柄変動ゲーム開始時において、保留の数が多い場合にリーチ演出が実行されることは、保留の数が少ない場合にリーチ演出が実行されることと比較して、はずれとなるリーチ演出が占める割合が少ないことから大当りを期待することができる。そこで、特許文献1では、擬似連続演出が実行される図柄変動ゲームの開始時に保留されている数を擬似連続演出中に報知又は示唆することで、保留の数から、大当りを期待することができるか否かを報知している。また、特許文献1の発明では、変動サイクル回数と、図柄変動ゲーム開始時における保留の数に対応させて、各変動サイクルで実行させる予告演出をパターン化して実行している。具体的には、図柄変動ゲーム開始時における保留の数が同一であれば、変動サイクル毎に実行される予告演出は同一に設定されている。すなわち、変動サイクル2回の図柄変動ゲームであっても、変動サイクル4回の図柄変動ゲームであっても、変動サイクル2回目に実行される予告演出の演出内容は同一となるように予めパターン化して決定してある。これにより、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容によって、図柄変動ゲーム開始時における保留の数を認識できるようになっている。
特開2008−228793号公報
ところで、特許文献1の遊技機において、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容を、図柄変動ゲーム開始時の保留の数でパターン化した場合、予め図柄変動ゲーム開始時の保留の数を認識していた遊技者には、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容が予め分かってしまう。このような場合には、今回の変動サイクルで実行される予告演出の演出内容がどのようなものであるか、又は、次回の変動サイクルで実行される予告演出の演出内容がどのようなものであるか、遊技者は期待できない。すなわち、保留の数を認識した遊技者は、予告演出の演出内容に関係なく、変動サイクルの回数が何回であるかに注目する。よって、予告演出は遊技者にとって、大当りを期待させる演出とならない。これにより、擬似連続演出中の予告演出に対する興趣は低下してしまう。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、擬似連続演出中、徐々に大当りへの期待感を上昇させることで、擬似連続演出中に興趣を低下させることを防ぐことができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数種類の図柄を変動させて図柄変動ゲームを実行する演出実行手段と、を備え、前記図柄変動ゲームで予め決められた大当り表示結果が表示された場合には当該図柄変動ゲームの終了後に遊技球の入球が許容される特別入賞手段を開放するラウンド遊技により構成される大当り遊技が付与される遊技機において、前記図柄変動ゲームの開始時に、図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、大利益大当り遊技及び前記大利益大当り遊技より遊技者が獲得可能な利益が少ない小利益大当り遊技を含む複数種類の大当り遊技の中から付与する大当り遊技を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて、少なくとも前記図柄変動ゲームの演出時間を特定可能な変動パターンを、複数種類の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段と、図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容の決定率が定められた予告演出決定テーブルを参照し、当該予告演出決定テーブルにて定められた決定率の下で前記予告演出の演出内容を決定する予告演出決定手段と、前記予告演出決定手段により決定された演出内容の予告演出を前記演出実行手段に実行させる演出制御手段と、を備え、前記予告演出には、大当り期待度が異なる複数種類の演出内容があり、前記予告演出決定テーブルには、第1の予告演出決定テーブルと、前記予告演出の演出内容の決定率が前記第1の予告演出決定テーブルとは異なる第2の予告演出決定テーブルと、が含まれ、各変動パターンの中には、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄が変動表示されてから一旦停止表示されるまでを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行する擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンが含まれ、前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンには、擬似連続演出における変動サイクルの回数が設定されており、前記予告演出決定手段は、前記大当り判定手段の判定結果が肯定であって前記大当り遊技決定手段が前記大利益大当り遊技を付与することを決定する場合には、前記第1の予告演出決定テーブルを参照して前記予告演出の演出内容を決定し、前記大当り判定手段の判定結果が肯定であって前記大当り遊技決定手段が前記小利益大当り遊技を付与することを決定する場合、及び前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合には、前記第2の予告演出決定テーブルを参照して前記予告演出の演出内容を決定し、前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンに基づく図柄変動ゲームを実行する際には、当該擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンより特定される擬似連続演出における変動サイクルの回数分、予告演出の演出内容を決定し、前記演出制御手段は、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記予告演出決定手段は、前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンが擬似連続演出を演出内容に含まない変動パターンであった場合、擬似連続演出を演出内容に含む変動パターンであった場合に決定される可能性がある予告演出の演出内容の中から、予告演出の演出内容を決定し、前記演出制御手段は、前記予告演出決定手段により決定された演出内容の予告演出を図柄変動ゲーム中に前記演出実行手段に実行させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記演出制御手段は、前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合、前記予告演出決定手段が決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を前記演出実行手段に実行させ、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の発明において、前記演出制御手段は、前記大当り判定手段の判定結果が肯定で、前記大当り遊技決定手段が小利益大当り遊技を付与することを決定した場合、前記予告演出決定手段が決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を実行させ、前記大当り判定手段の判定結果が肯定で、前記大当り遊技決定手段が大利益大当り遊技を付与することを決定した場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを要旨とする。
本発明によれば、擬似連続演出中、徐々に大当りへの期待感を上昇させることで、擬似連続演出中に興趣を低下させることを防ぐことができる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す拡大図。 大当り遊技の種類を説明する説明図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 変動パターンを説明する説明図。 (a)〜(b)は、予告演出決定テーブルを示す説明図。 (a)〜(e)は、変動サイクル毎の第1予告演出内容記憶領域〜第4予告演出内容記憶領域の記憶態様を示す説明図。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(所謂、パチンコ機)に具体化した一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放、及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉、及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱、及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20、及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、中枠13には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
次に、遊技盤YBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドル24の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール26が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール26によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路26aが形成されるとともに、誘導レール26の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール26の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段、及び演出実行手段としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では、3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、当該図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において、演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。また、表示枠体27には、発光により発光演出を行う盤用ランプ部27bが装着されている。
また、表示枠体27の左下方には、表示手段としての特別図柄表示装置30が設けられている。特別図柄表示装置30は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動表示が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)、又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において特別図柄表示装置30には、複数種類(本実施形態では、101種類)の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。101種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる100種類の大当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。また、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。
また、本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態において演出表示装置28は、特別図柄表示装置30に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示装置28に停止表示された図柄組み合わせから大当り、又ははずれを認識できる。演出表示装置28に停止表示された全列の飾図が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り図柄)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、演出表示装置28に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][757]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ図柄)となる。なお、はずれの図柄組み合わせの中でも所定の図柄組み合わせ(本実施形態では、[181][212][323][434][545][656][767][878])が表示された場合には、大当り遊技が付与される場合もあることを認識できる。この大当り遊技を認識できる図柄組み合わせが大当り判定の確率が低確率から高確率となる確率変動状態が付与される可能性を示唆する確変示唆の図柄組み合わせとなる。
また、本実施形態において、演出表示装置28における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾り図柄が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置28において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が停止表示されるようになっている。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の飾図が同一種類となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を一旦停止表示させる左列が第1停止図柄列になるとともに、次に飾図を一旦停止表示させる右列が第2停止図柄列になり、さらに最後に飾図を一旦停止表示させる中列が第3停止図柄列となる。
図柄の変動表示とは、演出表示装置28における飾図(飾り図柄)、及び特別図柄表示装置30における特図(特別図柄)の種類を変化させながら特図又は飾図が動作している状態を示す。例えば、演出表示装置28における図柄(飾図)の変動表示は、画像表示部GHにおいて図柄列が予め定めた表示順序にしたがって飾図をスクロール表示させるように動作している状態を示す。また、図柄の一旦停止表示とは、演出表示装置28において飾図が揺れた状態で停止して表示されている状態を示し、特別図柄表示装置30において特図が停止していない(変動している)状態のことである。また、図柄の確定停止表示とは、演出表示装置28において飾図が揺れていない状態で停止表示されている状態を示し、特別図柄表示装置30において特図が停止して表示されている状態を示す。そして、演出表示装置28における図柄(飾図)の停止には、一旦停止表示と確定停止表示がある。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、当該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り、又ははずれを認識することになる。
また、表示枠体27の右下方には、普通図柄表示装置31が設けられている。普通図柄表示装置31は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。普通図柄表示装置31では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根35の開動作により下始動入賞口34を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄が確定停止表示される一方で、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームではずれ図柄が確定停止表示される。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、始動入賞手段として、遊技球の入球口33aを有する上始動入賞口33と、遊技球の入球口34aを有する下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口34は、開閉羽根35が開動作して入球口34aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口33の奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図4に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図4に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、図2に示すように、下始動入賞口34の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉40を備えた特別入賞手段としての大入賞口41が配設されている。大入賞口41の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3が設けられている。そして、大当り遊技が生起されると、大入賞口扉40の開動作によって大入賞口41が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該図柄変動ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉40の開動作により大入賞口41が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(ラウンド遊技の上限回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過する、又は予め定めた入球上限個数の遊技球が入球する、の何れか一方の条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図3に示すように、規定ラウンド数を「15回」、又は「5回」に設定した大当り遊技が付与されるようになっている。
また、表示枠体27の左方の遊技領域H1には、普通図柄作動ゲート42が配設されている。普通図柄作動ゲート42の奥方には、該普通図柄作動ゲート42へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4(図4に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート42は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口41よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口43が形成されている。アウト球口43を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する確変状態を付与する機能である。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。また、確変状態が付与されると、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート42の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率(当り当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される場合がある。下始動入賞口34の開閉羽根35は、入球率向上状態が付与されている場合と、入球率向上状態が付与されていない場合とでは、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。通常状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が1回開放し、開放してから100ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。また、入球率向上状態時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根35が開放する回数が増加(例えば、3回)するとともに、1回の開放において開放してから1400ms(通常状態に比較して長い時間)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根35は、入球率向上状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。
また、確変状態は、大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。また、本実施形態の入球率向上状態は、特別図柄(大当り遊技)の種類、及び大当りとなる図柄変動ゲームがどのような遊技状態で行われたか(本実施形態では、入球率向上状態であるか否か)によって付与されるか否かが決定される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)として、入球率向上状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されると、大当りの抽選確率は低確率であるが、入球率向上状態が特典として付与されるようになっている。すなわち、開閉羽根35は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。そして、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では、100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態では、非確変大当りとなるとき、大当り遊技終了後、時短状態が付与される場合がある。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当り遊技について、図3に基づいて詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、3種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技の種類が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、3種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技を付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において、100種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、特別図柄A、特別図柄B、特別図柄Cの3種類に分類されている。
そして、特別図柄Aには20種類の大当り図柄が、特別図柄Bには45種類の大当り図柄が、特別図柄Cには35種類の大当り図柄がそれぞれ属している。このように特別図柄を振分けた場合、特別図柄Aに基づく大当り遊技は大当り全体の20%(100分の20)となり、特別図柄Bに基づく大当り遊技は大当り全体の45%(100分の45)となる。また、特別図柄Cに基づく大当り遊技は大当り全体の35%(100分の35)となる。
特別図柄Aに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「15回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口41を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口を「15回(15ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Aに基づく大当り遊技を「15R大当り遊技」(特別大当り遊技)と示す。15R大当り遊技は、大入賞口41を開放させて行い、その大当り遊技終了後には大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、確変状態と、その確変状態の終了時まで入球率向上状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、15R大当り遊技では、確変状態と入球率向上状態が確変状態の最大付与期間(次に大当り遊技が付与される迄)の間付与されるようになっている。そして、15R大当り遊技は、オープニング演出時間として「6000(ms)」が、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25000(ms)」が、エンディング演出時間として「10000(ms)」が設定されている。また、15R大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。
特別図柄Bに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「5回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口41を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口41を「5回(5ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Bに基づく大当り遊技を「5R確変大当り遊技」(短縮大当り遊技)と示す。5R確変大当り遊技は、大入賞口41を開放させて行い、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、大当り遊技終了後に確変状態、及び入球率向上状態が付与される場合と、大当り遊技終了後に確変状態のみが付与される場合とがある。具体的には、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていなければ、大当り遊技終了後に確変状態は付与されるが入球率向上状態は付与されない結果、確変状態のみが付与される(入球率向上状態が0(零)回付与される)。すなわち、本実施形態において、5R確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていなければ、確変状態のみが確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。その一方で、5R確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていれば、確変状態が次に大当り遊技が付与されるまでを上限とする確変状態の最大付与期間の間付与される一方で、入球率向上状態が100回を上限とする時短状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、5R確変大当り遊技では、オープニング時間として「0(ms)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「40(ms)」が、エンディング時間として「5000(ms)」それぞれ設定されている。なお、5R確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間(ラウンド間インターバル)は、「1000(ms)」に設定されており、最終開放インターバル時間(最終ラウンド終了時からエンディング開始時までの時間)は、「1000(ms)」に設定されている。また、5R確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。
特別図柄Cに基づく大当り遊技は、規定ラウンド数を「5回」とし、1回のラウンド遊技中に大入賞口41を「1回」開放させることにより大当り遊技中に大入賞口41を「5回(5ラウンド×1回)」開放させる大当り遊技となっている。以下、特別図柄Cに基づく大当り遊技を「5R非確変大当り遊技」(短縮大当り遊技)と示す。5R非確変大当り遊技は、大入賞口41を開放させて行い、大当り抽選の当選時における遊技状態に応じて、時短状態(すなわち、入球率向上状態)が付与されるか否かが異なるようになっている。具体的には、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていなければ、大当り遊技終了後に時短状態(入球率向上状態)が付与されないようになっている。すなわち、本実施形態において、5R非確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていなければ、確変状態と入球率向上状態が共に付与されないようになっている。その一方で、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていれば、大当り遊技終了後に時短状態(入球率向上状態)が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、5R非確変大当り遊技では、大当り抽選の当選時において、入球率向上状態が付与されていれば、時短状態(入球率向上状態)が100回を上限とする時短状態(入球率向上状態)の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、5R非確変大当り遊技では、オープニング時間として「0(ms)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「40(ms)」が、エンディング時間として「5000(ms)」それぞれ設定されている。なお、5R非確変大当り遊技における各ラウンド間のインターバル時間(ラウンド間インターバル)は、「1000(ms)」に設定されており、最終開放インターバル時間(最終ラウンド終了時からエンディング開始時までの時間)は、「1000(ms)」に設定されている。また、5R非確変大当り遊技における1回のラウンド遊技の入球上限個数は「10球」に設定されている。
つまり、5R非確変大当り遊技におけるオープニング時間、ラウンド遊技時間、及びエンディング時間は、5R確変大当り遊技のオープニング時間、ラウンド遊技時間、及びエンディング時間と、それぞれ同一時間に設定されている。また、5R確変大当り遊技における大入賞口扉40の開放態様は、5R非確変大当り遊技における大入賞口扉40の開放態様と同一となっている。
このため、大入賞口扉40の開放態様や、オープニング時間、ラウンド遊技時間、及びエンディング時間から5R確変大当り遊技と、5R非確変大当り遊技のうち何れが付与されたかを判別することはできないようになっている。同様に、大当り当選時の遊技状態や、大当り遊技終了後に入球率向上状態が付与されるか否かにより、入球率向上状態が付与されていない場合に5R確変大当り遊技と、5R非確変大当り遊技のうち何れが付与されたかを判別することはできないようになっている。すなわち、大当り遊技終了後に入球率向上状態が付与されない場合、5R確変大当り遊技、又は5R非確変大当り遊技終了後に、確変状態が付与されているか否かを判別できないようになっている。また、大当り遊技終了後に入球率向上状態が付与される場合、5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技終了後に確変状態が付与されているか否かを判別できないようになっている。
なお、各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、5R確変大当り遊技、及び5R非確変大当り遊技のラウンド遊技時間(40(ms))は、1回のラウンド遊技において、大入賞口41に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数を満たさないような時間に設定されている。因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「600(ms)」となる。すなわち、5R確変大当り遊技、及び5R非確変大当り遊技の各ラウンド遊技において、ラウンド遊技時間(40(ms))内に、入球上限個数となる「10球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図4にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。本実施形態では、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48によって副制御装置が構成されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)、及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46、及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み、及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、大入賞口41に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、普通図柄作動ゲート42を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30と普通図柄表示装置31が接続されている。図柄表示基板49は、特別図柄表示装置30、及び普通図柄表示装置31と対応する位置にそれぞれ装着されており、主制御基板45が出力する制御信号を入力し、特別図柄表示装置30、及び普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。
また、主制御用CPU45aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、主制御用CPU45aには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
主制御用ROM45bには、パチンコ遊技機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM45bには、メイン制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28、及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28、及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特図が変動開始してから特図が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。そして、変動パターンは、大当り演出用(大当り変動用)、はずれリーチ演出用(はずれリーチ変動用)、及びはずれ演出用(通常変動用)からなる変動内容毎に分類されている。
変動パターンは、図5に示すように、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用(リーチなしはずれ演出用)の変動パターンP1,P5と、はずれリーチ演出用の変動パターンP2,P6,P9がある。また、変動パターンは、大当り抽選に当選した際に選択される大当り演出用の変動パターンP3,P4,P7,P8,P10〜P12がある。
本実施形態において、大当り演出用の変動パターンには、15R大当り遊技が決定された際に選択される変動パターンP3,P7,P10、P12がある。また、大当り演出用の変動パターンには、5R確変大当り遊技、又は5R非確変大当り遊技が決定された際に選択される変動パターンP4,P8,P11がある。本実施形態のパチンコ遊技機10では、5R確変大当り遊技、又は5R非確変大当り遊技が決定された際には、同一の変動パターンが選択されるようになっている。そして、選択される変動パターンが同一であれば図柄変動ゲームの演出内容が同一内容(同一変動時間)となるようになっている。
なお、変動パターンP1,P5に基づき行われるはずれ演出は、図柄変動ゲームの開始後、リーチ演出を経ることなく、各列の図柄を予め定めた変動停止順序(例えば、左列→右列→中列)にしたがって変動を停止させて各列に飾図を導出させる演出で、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。また、変動パターンP2,P6,P9に基づき行われるはずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。
また、変動パターンP3,P7,P10,P12に基づき行われる大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される大当り演出である。また、変動パターンP4,P8,P11に基づき行われる大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に確変示唆の図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される大当り演出である。
また、リーチ演出は、演出表示装置28の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、最終的に図柄組み合わせ(大当りの図柄組み合わせ、確変示唆の図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせ)が導出される迄の間に行われる演出である。また、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、変動パターンP2〜P4,P6〜P12は、リーチ演出が実行される変動パターンである。
また、主制御用ROM45bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り判定で用いる判定値があり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「676」までの全677通りの整数に設定し、その値の中から大当り判定値として7つの値を設定した場合、大当り判定の判定結果が肯定とされる割合、すなわち大当りの当選確率は677分の7となる。なお、通常状態と、確変状態では、大当り判定値の数が異なり、確変状態の方が大当り判定値の数が多くなっている。例えば、通常状態(非確変状態)では、大当り判定値として7個の値を取り得る場合、確変状態では、大当り判定値として23個の値を取り得るようになっている。これより、確変状態時、大当り判定における当選確率が高くなる。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み、及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、統括制御用ROM46bには、前記制御プログラムに加え、各種演出のうち何れの演出を行うか決定するための演出データが記憶されている。なお、本実施形態では、統括制御用CPU46aが予告演出決定手段として機能する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み、及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。なお、本実施形態では、表示制御用CPU47aが演出制御手段として機能する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46、及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。最初に、主制御基板45、サブ統括制御基板46、及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、図柄変動ゲームの実行に係る制御内容を説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33、又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、当該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果を肯定としている場合、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、大当り遊技中ではなく、かつ図柄変動ゲームの実行中でない場合、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出す。そして、その読み出した大当り判定用乱数の値と、主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値と、を比較し、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、大当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、大当り遊技の種類毎に振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類を決定したことになる。
そして、大当り図柄を決定した主制御用CPU45aは、決定した大当り図柄を主制御用RAM45cに記憶する。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。なお、本実施形態において、主制御用CPU45aは、大当り図柄として特別図柄Aを決定する場合には、大当り演出用の変動パターンとして変動パターンP3,P7,P10,P12のうち何れかの変動パターンを選択する。また、大当り図柄として特別図柄B,Cを決定する場合には、大当り演出用の変動パターンとして変動パターンP4,P8,P11のうち何れかの変動パターンを選択する。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選により決定する。この判定結果が肯定(はずれリーチ演出を実行する)の場合、主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、当該変動パターン振分用乱数の値に対応する変動パターンをはずれリーチ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。なお、本実施形態において、主制御用CPU45aは、はずれ図柄を決定するとともにはずれリーチ演出の実行を決定する場合には、はずれリーチ演出用の変動パターンとして変動パターンP2,P6,P9のうち何れかの変動パターンを選択する。
一方、主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かの判定結果が否定(はずれリーチ演出を実行しない)の場合、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、変動パターン振分用乱数の値に対応する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。なお、本実施形態において、主制御用CPU45aは、はずれ図柄を決定するとともに、はずれリーチ演出の実行を決定しない場合には、はずれ演出用の変動パターンとして変動パターンP1,P5のうち何れかの変動パターンを選択する。
特別図柄、及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。本実施形態では、特別図柄として大当り図柄を指示する場合の停止図柄指定コマンドが、大当り図柄コマンドとなる。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄、又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。なお、本実施形態では、主制御用CPU45aが大当り判定手段、変動パターン決定手段、大当り遊技決定手段、及び大当り遊技付与手段として機能する。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドに基づき図柄変動ゲーム中に実行する予告演出の演出内容を決定する。なお、本実施形態における予告演出の演出内容とは、図柄変動ゲームが特別大当り(15R大当り遊技)となるか否かの期待度を示唆、又は報知する演出である。また、予告演出の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、決定した予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、当該停止図柄指定コマンドにより大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM46cに記憶する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。そして、統括制御用CPU46aは、1回の図柄変動ゲームが終了されるので、次の図柄変動ゲームの実行に係る処理に移行する。
また、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ指定された特別図柄が15R大当り遊技に対応する大当り図柄の場合には、最終的に停止表示させる大当りの図柄組み合わせを決定する。具体的に、統括制御用CPU46aは、大当りの図柄組み合わせ[111][222][333][444][555][666][777][888]の中から決定する。
また、統括制御用CPU46aは、指定された最終停止図柄が、5R確変大当り遊技又は5R非確変大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変示唆の図柄組み合わせを決定する。このように、本実施形態では、5R確変大当り遊技又は5R非確変大当り遊技の場合、確変示唆の図柄組み合わせのみを決定し得るようにした。このため、5R確変大当り遊技又は5R非確変大当り遊技では、これら大当り遊技の態様を同一態様にし、入球率向上状態の付与態様が同一態様となる場合においては遊技態様からだけでなく演出表示装置28の表示内容からも各大当り遊技の何れが付与されているかを、遊技者に認識し得ないようになっている。
また、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用、又ははずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させるはずれの図柄組み合わせ(はずれリーチ演出用の場合は、はずれリーチの図柄組み合わせ)を決定する。そして、飾図による図柄組み合わせを決定した統括制御用CPU46aは、飾図による図柄組み合わせを指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。また、統括制御用CPU46aは、全図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドで指示される図柄変動ゲームを実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した図柄停止コマンドを入力すると、図柄変動ゲームの表示結果として、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示される飾図による図柄組み合わせを表示させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。
次に、主制御基板45、サブ統括制御基板46、及び演出表示制御基板47が実行する制御内容として、大当り遊技の実行に係る制御内容について説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの終了後、大当り遊技を付与する。このとき、主制御用CPU45aは、大当り演出となる図柄変動ゲームの開始直前に決定した特別図柄(大当り図柄)の種類から、付与する大当り遊技の種類を特定し、その特定した大当り遊技の種類に応じた制御を実行する。
そして、主制御用CPU45aは、決定した特別図柄が15R大当り遊技に対応する特別図柄Aの場合、最初にオープニング演出を実行させる。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、15回のラウンド遊技を実行させる。これらの大当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口41が1回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間、すなわち大入賞口41の開放時間は、図3に示すように、「25000(ms)」に設定されている。また、主制御用CPU45aは、大入賞口41を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では、10球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の開始時に、開始させたラウンド遊技の回数を示すラウンド開放指定コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。そして、主制御用CPU45aは、何れか一方を肯定判定すると、ラウンド遊技の終了条件が成立したことにより、大入賞口41を閉鎖してラウンド遊技を終了させる。また、このとき、主制御用CPU45aは、ラウンド閉鎖指定コマンドを出力する。
1回のラウンド遊技を終了させた主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では、2100(ms))の経過後に、次のラウンド遊技を開始させるべく大入賞口41を開放させる。そして、15回のラウンド遊技が終了したならば、主制御用CPU45aは、エンディング処理を実行して、エンディング演出を実行させる。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Aに基づく大当り遊技が付与された場合には、エンディング処理において確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定すると共に、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに「1」を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Aに基づく大当り遊技が付与された場合には、エンディング処理において、作動フラグに「1」を設定するとともに、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数を設定しない。したがって、入球率向上状態は、作動回数が設定されるまでの間、付与される。
また、主制御用CPU45aは、決定した特別図柄が5R確変大当り遊技に対応する特別図柄B、5R非確変大当り遊技に対応する特別図柄Cの場合、最初にオープニング演出を実行させる。本実施形態では、オープニング演出の演出時間が0(ms)に設定されていることから、実際には実行されない。そして、オープニング演出の終了後、主制御用CPU45aは、5回のラウンド遊技を実行させる。これらの大当り遊技では、1回のラウンド遊技において大入賞口41が1回開放する。そして、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間、すなわち大入賞口41の開放時間は、図3に示すように、「40(ms)」に設定されている。また、主制御用CPU45aは、大入賞口41を開放させてラウンド遊技を開始させると、ラウンド遊技時間が経過したか否かの判定と規定入球個数(本実施形態では、10球)の遊技球が入球したか否かの判定を行う。また、主制御用CPU45aは、ラウンド遊技の開始時に、開始させたラウンド遊技の回数を示すラウンド開放指定コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。そして、主制御用CPU45aは、何れか一方を肯定判定すると、ラウンド遊技の終了条件が成立したことにより、大入賞口41を閉鎖してラウンド遊技を終了させる。また、このとき、主制御用CPU45aは、ラウンド閉鎖指定コマンドを出力する。
1回のラウンド遊技を終了させた主制御用CPU45aは、ラウンド間インターバル時間(本実施形態では、1000(ms))の経過後に、次のラウンド遊技を開始させるべく大入賞口41を開放させる。そして、5回のラウンド遊技が終了したならば、主制御用CPU45aは、エンディング処理を実行して、エンディング演出を実行させる。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Bに基づく大当り遊技が付与され、エンディング処理において入球率向上状態を付与する場合には、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに、「1」を設定するとともに、確変状態を付与することを示す確変フラグに、「1」を設定する。また、主制御用CPU45aは、作動フラグに、「1」を設定する場合、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に100回を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Bに基づく大当り遊技が付与され、エンディング処理において入球率向上状態を付与しない場合には、作動フラグに、「0」を設定するとともに、確変フラグに、「1」を設定する。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄Cに基づく大当り遊技が付与され、エンディング処理において入球率向上状態を付与する場合には、入球率向上状態を付与することを示す作動フラグに、「1」を設定するとともに、確変状態を付与することを示す確変フラグに、「0」を設定する。また、主制御用CPU45aは、作動フラグに、「1」を設定する場合、入球率向上状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す作動回数に100回を設定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄Cに基づく大当り遊技が付与され、エンディング処理において入球率向上状態を付与しない場合には、作動フラグに、「0」を設定するとともに、確変フラグに、「0」を設定する。
次に、サブ統括制御基板46の大当り遊技の実行に係る制御内容について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出の演出内容を決定し、オープニング演出の演出内容を指示するオープニング演出コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、ラウンド開放指定コマンドを入力すると、ラウンド遊技中の演出を指示するために、ラウンド演出コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板に出力する。また、統括制御用CPU46aは、ラウンド閉鎖指定コマンドを入力すると、ラウンド閉鎖指定コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板に出力する。そして、統括制御用CPU46aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出の演出内容を決定し、エンディング演出の演出内容を指示するエンディング演出コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力し、5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技、又は15R大当り遊技の実行にかかる制御を終了する。
次に、演出表示制御基板47による大当り遊技の実行に係る制御内容を説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力するオープニング演出コマンドを入力すると、そのオープニング演出コマンドで指示された演出内容(大当り遊技中演出)でオープニング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。また、表示制御用CPU47aは、各ラウンド演出コマンドを入力すると、そのラウンド演出コマンドで指示された演出内容(大当り遊技中演出)で各ラウンド演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。また、表示制御用CPU47aは、エンディング演出コマンドを入力すると、そのエンディング演出コマンドで指示された演出内容(大当り遊技中演出)でエンディング演出を実行させるように演出表示装置28(画像表示部GH)の表示内容を制御する。
なお、音声・ランプ制御基板48は、オープニング演出コマンド、エンディング演出コマンド、各ラウンド演出コマンドを入力すると、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様及びスピーカ20,21,25の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板48は、演出表示制御基板47と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームが開始してから(変動表示されてから)、図柄変動ゲームが終了するまで(全列の図柄が確定停止表示されるまで)の1回の図柄変動ゲームにおいて、複数回の変動サイクルを連続して実行する擬似連続演出(擬似連)を実行可能に構成されている。なお、全列の飾図が変動表示されてから一旦停止表示されるまでを1回の変動サイクルとしている。したがって、擬似連が実行された場合、画像表示部GHは、飾図を変動表示させてから一旦停止表示させ、再び変動表示させるという動作を全列の飾図を確定停止表示させるまで繰り返すこととなる。また、擬似連は、演出表示装置28と特別図柄表示装置30で行われる1回の図柄変動ゲームにおいて、演出表示装置28のみで実行される演出である。1回の図柄変動ゲームは、図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動(変動表示)開始によって開始し、当該図柄の変動が停止した後に図柄が確定停止表示されることによって終了する。この1回の図柄変動ゲームは、1球の保留記憶数に対応して実行されるものである。すなわち、演出表示装置28において擬似連を行う1回の図柄変動ゲームでは、恰も複数回の図柄変動ゲームが連続して行われているかのように演出表示装置28で擬似的に演出表現してなされるものである。
以下、擬似連を実行させるための制御について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、入力した変動パターン指定コマンドにより特定される変動パターンに基づき、演出内容に擬似連が含まれる場合には、擬似連を実行させる。本実施形態では、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を実行するか否かを変動パターン毎に対応付けており、変動パターンにより演出内容に擬似連が含まれているか否かを特定することができるようになっている。また、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を含む変動パターンには、擬似連における変動サイクルの回数が対応付けられている。
本実施形態では、図5に示すように、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を含まない変動パターンは、変動パターンP1〜P4である。また、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を含み、擬似連において2回の変動サイクルが実行される変動パターンは、変動パターンP5〜P8である。また、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を含み、擬似連において3回の変動サイクルが実行される変動パターンは、変動パターンP9〜P11である。また、図柄変動ゲームの演出内容として擬似連を含み、擬似連において4回の変動サイクルが実行される変動パターンは、変動パターンP12である。
したがって、表示制御用CPU47aは、変動パターンに基づき、擬似連を実行させるか否か及び擬似連を実行させるときの変動サイクルの回数を特定することができる。
また、表示制御用CPU47aは、擬似連を実行させる場合、特定した変動サイクルの回数に応じて、最後に表示させる図柄組み合わせ(確定停止表示させる図柄組み合わせ)以外に一旦停止表示させる図柄組み合わせを決定する。そして、表示制御用CPU47aは、最後に表示させる図柄組み合わせ以外に一旦停止表示させる図柄組み合わせを決定すると、決定したはずれ図柄組み合わせを変動サイクル毎に一旦停止表示させるように演出表示装置28の表示内容を制御する。
なお、本実施形態では、大当りのときには、対応付けられた変動サイクルの回数が多い変動パターンを、対応付けられた変動サイクルの回数が少ない変動パターンよりも決定しやすい。一方、はずれのときには、対応付けられた変動サイクルの回数が少ない変動パターンを、対応付けられた変動サイクルの回数が多い変動パターンよりも決定しやすい。すなわち、図柄変動ゲームでの変動サイクルの回数が多いほど、遊技者の大当り(特別大当り遊技、及び短縮大当り遊技)への期待感は高まる。
また、本実施形態では、図柄変動ゲームが大当りになることを期待させる予告演出、つまり、図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆、又は報知する予告演出を図柄変動ゲームで実行する場合がある。以下、詳しく説明する。
本実施形態において、5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技が付与された場合には、大入賞口41へ遊技球を入球させる(10球の遊技球を入球させる)ことが実質的に不可能である。そのため、実際に大入賞口41へ遊技球を入球させることが可能で、且つ、遊技者が利益を獲得可能な大当り遊技は、15R大当り遊技である。よって、本実施形態では、特別図柄Aに当選(15R大当り遊技)した場合と、特別図柄Aに非当選(はずれ、5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技)の場合とで、予告演出の演出内容毎の出現率を異ならせている。つまり、予告演出の演出内容毎に、15R大当り遊技に当選したことへの期待感(特別大当り期待度)を異ならせている。本実施形態における利益とは、大入賞口41へ遊技球を入球させることが十分に可能であることをいう。すなわち、本実施形態において、特別大当り遊技とは15R大当り遊技のことを指し、短縮大当り遊技とは5R確変大当り遊技及び5R非確変大当り遊技のことを指す。
本実施形態における予告演出は、演出表示装置28の画像表示部GHに兵隊を表示する。また、本実施形態では、画像表示部GHに表示される兵隊の人数によって15R大当り遊技が付与されることへの期待感を異ならせている。本実施形態では、図6に示すように、兵隊の人数が「1人」「2人」「3人」「4人」「5人」「10人」「20人」「50人」「100人」の演出内容の予告演出がある。そして、兵隊の人数が「1人」→「2人」→「3人」→「4人」→「5人」→「10人」→「20人」→「50人」→「100人」の順で15R大当り遊技が付与されることへの期待度が高くなるようになっている。また、予告演出の演出内容を決定する際に、「予告演出なし」が決定される場合がある。この「予告演出なし」が決定された場合、予告演出は実行されない。すなわち、本実施形態では、予告演出の演出内容を決定する際には、同時に予告演出の実行有無の判定を行っている。
以下、予告演出に関する制御について説明する。
統括制御用CPU46aは、入力した変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンから15R大当り遊技が付与されるか否かを判定する。具体的には、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンが、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンP3,P7,P10,P12であるかを判定する。そして、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンが、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンP3,P7、P10,P12でない場合、統括制御用CPU46aは、はずれ、短縮大当り用の予告演出決定テーブルYT1(図6(a)に示す)を参照して、予告演出の実行有無と、予告演出の演出内容を決定する。
統括制御用CPU46aは、決定された変動パターンが、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンでない場合、つまり、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、67/251の確率で、「予告演出なし」を決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、41/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊1人」とすることを決定し、37/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊2人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、31/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊3人」とすることを決定し、24/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊4人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、21/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊5人」とすることを決定し、17/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊10人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、9/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊20人」とすることを決定し、4/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊50人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT1を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、予告演出の演出内容を「兵隊100人」とすることを決定しない。
また、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンが、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンP3,P7、P10,P12である場合、統括制御用CPU46aは、特別大当り用の予告演出決定テーブルYT2(図6(b)に示す)を参照して、予告演出の実行有無と、予告演出の演出内容を決定する。
統括制御用CPU46aは、決定された変動パターンが、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンである場合、つまり、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、10/251の確率で、「予告演出なし」を決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、22/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊1人」とすることを決定し、22/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊2人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、22/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊3人」とすることを決定し、26/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊4人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、28/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊5人」とすることを決定し、33/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊10人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、40/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊20人」とすることを決定し、41/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊50人」とすることを決定する。また、統括制御用CPU46aは、予告演出決定テーブルYT2を参照して予告演出の演出内容を決定する場合、7/251の確率で予告演出の演出内容を「兵隊100人」とすることを決定する。すなわち、15R大当り遊技が付与されるときに限り、予告演出の演出内容を「兵隊100人」とすることが決定される場合がある。
このように、はずれのとき、及び5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技に当選したときに選択される予告演出の演出内容の確率と、15R大当り遊技に当選したときに選択される予告演出の演出内容の確率を異ならせることで、予告演出の演出内容に応じた15R大当り遊技が付与されることへの期待度(以下、単に「特別大当り期待度」と示す)が異なる。また、本実施形態では、予告演出の演出内容毎に特別大当り期待度に応じて予告番号が対応付けられている。以下、予告番号について詳しく説明する。
本実施形態では、図6に示すように、予告演出の演出内容毎に、予告演出の演出内容を特定可能な予告番号が対応付けられている。具体的には、「予告演出なし」には、予告番号の値「0」が対応づけられ、「兵隊1人」には、予告番号の値「1」が対応付けられている。また、「兵隊2人」には、予告番号の値「2」が対応付けられ、「兵隊3人」には、予告番号の値「3」が対応付けられている。また、「兵隊4人」には、予告番号の値「4」が対応付けられ、「兵隊5人」には、予告番号の値「5」が対応付けられている。また、「兵隊10人」には、予告番号の値「6」が対応付けられ、「兵隊20人」には、予告番号の値「7」が対応付けられている。また、「兵隊50人」には、予告番号の値「8」が対応付けられ、「兵隊100人」には、予告番号の値「9」が対応付けられている。すなわち、予告番号は、予告番号の値が小さいほど特別大当り期待度の低い演出内容となり、予告番号の値が大きいほど特別大当り期待度の高い演出内容となるように、予告演出の演出内容毎に対応付けられている。
そして、予告演出の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、決定した演出内容に対応付けられた予告番号を統括制御用RAM46cの予告演出内容記憶領域に記憶する。そして、所定のタイミング(予告演出実行時)において、統括制御用CPU46aは、統括制御用RAM46cの予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。また、統括制御用CPU46aは、読み出した予告番号が記憶されていた予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去(リセット)する。すなわち、読み出した予告番号が記憶されていた予告演出内容記憶領域に何も記憶されていない状態にする。
次に、表示制御用CPU47aが予告演出を実行する処理について詳しく説明する。
表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した予告演出指定コマンドを入力すると、入力した予告演出指定コマンドから特定可能な予告演出の演出内容を特定する。また、予告演出の演出内容を特定した表示制御用CPU47aは、特定した演出内容の予告演出を演出表示装置28に表示させるように、演出表示装置28の表示内容を制御する。また、本実施形態では、予告演出を実行する場合、予告演出の演出内容となる人数の兵隊の画像を演出表示装置28の画像表示部GHに表示させるとともに、兵隊の人数を演出表示装置28の画像表示部GHに表示させる。具体的には、予告演出の演出内容が「兵隊10人」であった場合、演出表示装置28の画像表示部GHには、10人の兵隊の画像と、「10人」という文字が表示される。また、入力した予告演出指定コマンドが指定する予告演出の演出内容が「予告演出なし」である場合、表示制御用CPU47aは、予告演出を実行しない。
また、本実施形態では、擬似連における変動サイクル毎に予告演出を実行する。以下、具体的な制御について詳しく説明する。
統括制御用CPU46aは、入力した変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンに擬似連が対応付けられているか否かを判定する。このとき、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンに擬似連が対応付けられていない場合、統括制御用CPU46aは、前述したように図柄変動ゲームで1回の予告演出を実行ための処理を行う(予告演出を実行しない場合もある)。また、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンに擬似連が対応付けられている場合、統括制御用CPU46aは、変動パターンにそれぞれ対応付けられている擬似連における変動サイクルの回数を特定する。そして、統括制御用CPU46aは、変動サイクルの回数を特定すると、当該特定した変動サイクルの回数分だけの予告演出の演出内容を決定する。具体的には、はずれのときに選択される変動パターンP1,P2,P5,P6,P9の場合、及び5R確変大当り遊技、又は5R非確変大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンP4,P8,P11の場合には、はずれ、短縮大当り用の予告演出決定テーブルYT1を参照して、予告演出の演出内容を決定する。一方、15R大当り遊技が付与されるときに選択される変動パターンP3,P7,P10,P12の場合、特別大当り用の予告演出決定テーブルYT2を参照して、予告演出の演出内容を決定する。
予告演出の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、1回予告演出を決定する毎に、決定した演出内容に対応付けられた予告番号を統括制御用RAM46cの予告演出内容記憶領域に記憶する。なお、本実施形態では、統括制御用CPU46aは、1回目に決定した予告演出の演出内容を示す予告番号を統括制御用RAM46cの第1予告演出内容記憶領域に記憶し、2回目に決定した予告演出の演出内容を示す予告番号を統括制御用RAM46cの第2予告演出内容記憶領域に記憶する。また、統括制御用CPU46aは、3回目に決定した予告演出の演出内容を示す予告番号を統括制御用RAM46cの第3予告演出内容記憶領域に記憶し、4回目に決定した予告演出の演出内容を示す予告番号を統括制御用RAM46cの第4予告演出内容記憶領域に記憶する。また、予告演出の演出内容を2回決定する場合、第3予告演出内容記憶領域、第4予告演出内容記憶領域には、予告番号を記憶しない。また、予告演出内容を3回決定する場合、第4予告演出内容記憶領域には、予告番号を記憶しない。
また、入力した変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンに対応付けられた変動サイクルの回数分の予告演出の演出内容を決定した統括制御用CPU46aは、図柄変動ゲームでの変動サイクル毎に、統括制御用RAM46cの予告演出内容記憶領域(第1予告演出内容記憶領域〜第4予告演出内容記憶領域)を参照する。また、第1予告演出内容記憶領域〜第4予告演出内容記憶領域を参照した統括制御用CPU46aは、変動サイクル毎に、各予告演出内容記憶領域に予告番号が記憶されている中で、最も小さい値の予告番号が記憶されている予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号を読み出す。そして、統括制御用CPU46aは、変動サイクル毎に、読み出した予告番号に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。すなわち、各予告演出内容記憶領域に記憶されている予告演出の演出内容のうち、最も特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出を実行させるようにする。また、統括制御用CPU46aは、読み出した予告番号が記憶されていた予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去(リセット)する。すなわち、読み出した予告番号が記憶されていた予告演出内容記憶領域に何も記憶されていない状態にする。なお、統括制御用CPU46aは、同値の予告番号が複数の予告演出内容記憶領域に記憶されている場合には、同値が記憶されている記憶領域の中で第1予告演出内容記憶領域に近い記憶領域(第1予告演出内容記憶領域→第2予告演出内容記憶領域→第3予告演出内容記憶領域→第4予告演出内容記憶領域)に記憶されている予告番号を優先して読み出す。
本実施形態では、変動サイクルの回数分の予告演出の演出内容を決定してから、特別大当り期待度の低い演出内容から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行する。すなわち、変動サイクルの回数分の予告演出の演出内容を決定する際に、決定される予告演出の演出内容の種類によって、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容が変わる。よって、擬似連中、バラエティーに富んだ予告演出の演出内容の組み合わせで演出を行うことができる。また、遊技者は、擬似連中、次回の変動サイクルで実行される予告演出の演出内容を予測することができないため、予告演出の演出内容がどのようなものであるか注目する。
また、本実施形態では、変動サイクルの回数と、図柄変動ゲームの大当り期待度に応じて、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容を予めデータとして決められたものではない。また、予めデータとして記憶する場合に、本実施形態のようにバラエティーに富んだ予告演出の演出内容の組み合わせを実行する場合には、大量のデータを記憶しなければならない。すなわち、本実施形態では、記憶すべきデータの量を少なくするとともに、バラエティーに富んだ予告演出の演出内容の組み合わせを実行することができる。
次に、擬似連が実行される図柄変動ゲームにおいて、変動サイクル毎に予告演出を実行する処理について詳しく説明する。
表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した予告演出指定コマンドを入力すると、入力した予告演出指定コマンドから特定可能な予告演出の演出内容を特定する。また、予告演出の演出内容を特定した表示制御用CPU47aは、特定した演出内容の予告演出を演出表示装置28に表示させるように、演出表示装置28の表示内容を制御する。
ここで、統括制御用RAM46cの各予告演出内容記憶領域の記憶態様とともに、統括制御用CPU46aが変動サイクル毎の予告演出の演出内容を示す予告番号の読み出し態様について、図7に基づいて説明する。
統括制御用CPU46aは、擬似連が実行すること、及び「変動サイクル4回」が対応付けられた変動パターンP12が決定された場合、予告演出決定テーブルYT2を参照して、予告演出の演出内容を変動サイクルの回数である「4つ」決定する。図7(a)は、統括制御用CPU46aが決定した予告演出の演出内容に対応付けられた予告番号が第1予告演出内容記憶領域〜第4予告演出内容記憶領域に記憶された記憶態様を示している。具体的には、第1予告演出内容記憶領域には予告番号「4」が記憶され、第2予告演出内容記憶領域には予告番号「8」が記憶され、第3予告演出内容記憶領域には予告番号「4」が記憶され、第4予告演出内容記憶領域には予告番号「6」が記憶されている。
統括制御用CPU46aは、1回目の変動サイクルで予告演出を実行するタイミングで全ての予告演出記憶領域(図7(a))を参照して、最も小さい値の予告番号が「4」であることを特定する。そして、統括制御用CPU46aは、予告番号「4」が記憶されている第1予告演出内容記憶領域、第3予告演出内容記憶領域のうち、第1予告演出内容記憶領域に近い第1予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号「4」を読み出し、予告番号「4」に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。また、予告番号を読み出した統括制御用CPU46aは、予告番号を読み出した第1予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去する(図7(b)参照)。
また、統括制御用CPU46aは、2回目の変動サイクルで予告演出を実行するタイミングで全ての予告演出記憶領域(図7(b))を参照して、最も小さい値の予告番号が「4」であることを特定する。そして、統括制御用CPU46aは、第3予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号「4」を読み出し、予告番号「4」に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。また、予告番号を読み出した統括制御用CPU46aは、予告番号を読み出した第3予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去する(図7(c)参照)。
また、統括制御用CPU46aは、3回目の変動サイクルで予告演出を実行するタイミングで全ての予告演出記憶領域(図7(c))を参照して、最も小さい値の予告番号が「6」であることを特定する。そして、統括制御用CPU46aは、第4予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号「6」を読み出し、予告番号「6」に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。また、予告番号を読み出した統括制御用CPU46aは、予告番号を読み出した第4予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去する(図7(d)参照)。
また、統括制御用CPU46aは、4回目の変動サイクルで予告演出を実行するタイミングで全ての予告演出記憶領域(図7(d))を参照して、最も小さい値の予告番号が「8」であることを特定する。そして、統括制御用CPU46aは、第2予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号「8」を読み出し、予告番号「8」に対応する予告演出の演出内容を特定可能な予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。また、予告番号を読み出した統括制御用CPU46aは、予告番号を読み出した第2予告演出内容記憶領域の記憶内容を消去する(図7(e)参照)。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)擬似連を実行するか否か、及び変動サイクルの回数は変動パターンに対応付けることで、変動パターンからそれらを特定できるようにした。そして、統括制御用CPU46aは、決定された変動パターンから特定できる演出内容に擬似連が含まれている(変動パターンに擬似連を実行することが対応付けられている)場合、擬似連での変動サイクルの回数分だけ、予告演出の演出内容を決定する。また、予告演出には、特別大当り期待度を異ならせた複数種類の演出内容がある。また、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aにより決定された予告演出の演出内容のうち、特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順に、変動サイクル毎に予告演出を演出表示装置28に実行させる。
また、予告演出の演出内容は、変動サイクルの回数と、図柄変動ゲームの大当り期待度に基づいて、変動サイクル毎に実行される予告演出をパターン化して実行されるものではない。また、変動サイクル毎の演出内容を別々に決定しているため、変動サイクル毎に実行される予告演出の実行パターンを複数種類備える必要がなく、さまざまなパターンで実行させることができる。よって、次の変動サイクルで実行される予告演出の演出内容がどのようなものであるかを遊技者に注目させることができる。また、特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順番に実行することで、複数回の変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容の特別大当り期待度が擬似連の途中で低くなることを防ぐことができる。また、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容に応じた特別大当り期待度を上昇させることができる。このようにすることで、実行される予告演出の演出内容に、より注目させることができ、興趣を向上させることができる。また、予告演出の演出内容の毎の情報だけを予め記憶するだけで良いため、記憶させる情報量(データ)も少なくすることができる。
(2)大当り遊技には、遊技者の獲得可能な利益が大きい特別大当り遊技(15R大当り遊技)と、特別大当り遊技よりも遊技者が獲得可能な利益が小さい短縮大当り遊技(5R確変大当り遊技、5R非確変大当り遊技)がある。そして、統括制御用CPU46aは、短縮大当り遊技が付与される場合、はずれになるときと同じ予告演出決定テーブルを参照して、予告演出の演出内容を決定する。すなわち、短縮大当り遊技が付与される場合、はずれになるときと同じ割合(確率)で予告演出の演出内容を決定する。このようにすることで、予告演出の演出内容が特別大当り期待度の低い演出内容であっても、短縮大当り遊技が付与されることを期待することができる。すなわち、予告演出の演出内容が特別大当り期待度の低い演出内容であっても、遊技者の興趣を低下させることを抑制することができる。
また、短縮大当り遊技が付与される場合と、はずれになる場合で同一の予告演出決定テーブルを参照することにより、はずれになるとき専用(又は短縮大当り遊技が付与されるとき専用)の予告演出決定テーブルを削減することができる。すなわち、短縮大当り遊技が付与されるとき専用又ははずれになるとき専用のうち何れか一方の予告演出決定テーブルを記憶させる必要がなくなり、統括制御用ROM46bに記憶させる情報量を少なくすることができる。
(3)擬似連が実行されない図柄変動ゲームにおいても、擬似連が実行される図柄変動ゲームで実行される予告演出の演出内容の中から、予告演出の演出内容を決定する。このようにすることで、予告演出は、擬似連が実行されない図柄変動ゲームであっても、擬似連が実行される図柄変動ゲームであっても実行され得る予告演出とした。このようにすることで、予告演出が実行されてはずれとなっても、もう一度図柄(飾図)が変動表示されること、つまり擬似連中であることを期待させることができる。すなわち、図柄変動ゲームが終了するまでの間、特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出が実行されても、次の変動サイクルが実行されて特別大当り期待度の高い演出内容の予告演出が実行されることを遊技者に期待させることができる。また、擬似連が実行されない図柄変動ゲームで実行される予告演出を、擬似連が実行される図柄変動ゲームでの変動サイクル毎に実行したとする。この場合には、擬似連が実行される図柄変動ゲームでの最初の変動サイクルにおいてはずれとなると、図柄変動ゲームが終了したかと一旦は遊技者に思わせることができる。そして、図柄(飾図)がもう一度変動表示されたとき、つまり、次回の変動サイクルが実行されたときに、遊技者を驚かせることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の規定ラウンド数、大入賞口41の1回の開閉動作に係る時間、ラウンド遊技時間を変更しても良い。
・上記実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
・上記実施形態において、サブ統括制御基板46を省略し、主制御基板45から直接、開放コマンドや閉鎖コマンドなどの大当り遊技に係るコマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力するようにしても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の種類は、任意に変更しても良い。例えば、大当り遊技の規定ラウンド数や、入球上限個数を変更しても良い。また、大入賞口41の開閉動作回数を変更しても良い。例えば、1回のラウンド遊技中に大入賞口41を3回、開閉動作させるようにしても良い。
・上記実施形態では、演出表示装置28を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の演出表示装置としても良い。
・上記実施形態において、擬似連中、特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出から変動サイクル毎に実行するようにしたが、はずれの場合には、統括制御用CPU46aが予告演出の演出内容を決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を実行しても良い。このとき、統括制御用CPU46aは、変動サイクル毎に、第1予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号から順番に読み出して、予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。このようにすることで、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容の順番にも注目させることができる。
・上記実施形態において、擬似連中、特別大当り期待度の低い演出内容の予告演出から変動サイクル毎に実行するようにしたが、短縮大当り遊技が付与される場合には、統括制御用CPU46aが予告演出の演出内容を決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を実行しても良い。このとき、統括制御用CPU46aは、変動サイクル毎に、第1予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号から順番に読み出して、予告演出指定コマンドを表示制御用CPU47aに出力する。このようにすることで、変動サイクル毎に実行される予告演出の演出内容の順番にも注目させることができる。
・上記実施形態において、予告演出の演出内容の種類を変更しても良い。例えば、5種類、15種類、22種類としても良い。
・上記実施形態において、予告演出の演出内容として、兵隊の人数毎に特別大当り期待度を異ならせたが、そのような演出態様とする必要はない。例えば、背景画像の色や、兵隊の色、表示される文字によって特別大当り期待度を異ならせるようにしても良い。
・上記実施形態において、予告演出を実行するか否か、及び予告演出の演出内容を予告演出決定テーブルを参照して、同時に決定したがそのようにしなくても良い。例えば、予告演出を実行するか否かを決定してから、予告演出を実行する場合に予告演出の演出内容を決定するようにしても良い。また、予告演出が必ず実行されるように、「予告演出なし」を設定しなくても良い。
・上記実施形態において、変動サイクル毎に予告演出を実行したが、変動サイクルの回数分だけ予告演出の演出内容を決定した後、図柄変動ゲームにおける最後の変動サイクルでのみ予告演出を実行するようにしても良い。このとき、大当りの場合には、予告演出内容記憶領域に記憶されている予告演出の演出内容の中で最も特別大当り期待度の高い演出内容(最も大きい値の予告番号)を実行する。一方、はずれのときには、予告演出内容記憶領域に記憶されている予告演出の演出内容の中で最も特別大当り期待度の低い演出内容(最も小さい値の予告番号)を実行するようにしても良い。なお、このとき予告番号を読み出した統括制御用CPU46aは、全ての予告演出内容記憶領域に記憶されている予告番号を消去(リセット)しなければならない。このようにすることで、大当り判定の判定結果と特別図柄の種類、つまり、図柄変動ゲームの特別大当り期待度を予告演出の演出内容でより正確に示唆、又は報知することができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記予告演出決定手段は、予告演出の演出内容を決定するとともに、予告演出を実行するか否かを決定する。
(ロ)遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数種類の図柄を変動させて図柄変動ゲームを実行する演出実行手段と、を備え、前記図柄変動ゲームで予め決められた大当り表示結果が表示された場合には当該図柄変動ゲームの終了後に遊技球の入球が許容される特別入賞手段を開放するラウンド遊技により構成される大当り遊技が付与される遊技機において、前記図柄変動ゲームの開始時に、図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて、少なくとも前記図柄変動ゲームの演出時間を特定可能な変動パターンを、複数種類の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づいて、図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容を決定する予告演出決定手段と、前記予告演出決定手段により決定された演出内容の予告演出を前記演出実行手段に実行させる演出制御手段と、を備え、前記予告演出には、前記大当り判定手段の判定結果に応じて前記予告演出決定手段によって決定される割合を異ならせることにより大当り期待度が異なる複数種類の演出内容があり、各変動パターンの中には、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄が変動表示されてから一旦停止表示されるまでを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行する擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンが含まれ、前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンには、擬似連続演出における変動サイクルの回数が設定されており、前記予告演出決定手段は、図柄変動ゲーム開始時に、前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンより特定される擬似連続演出における変動サイクルの回数分、予告演出の演出内容を決定し、前記演出制御手段は、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、最も大当り期待度の高い演出内容の予告演出を図柄変動ゲームにおける最後の変動サイクルで前記演出実行手段に実行させ、前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、最も大当り期待度の低い演出内容の予告演出を図柄変動ゲームにおける最後の変動サイクルで前記演出実行手段に実行させることを特徴とする遊技機。
10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、41…大入賞口、45…主制御基板、45a…主制御用CPU、45b…主制御用ROM、45c…主制御用RAM、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM。

Claims (4)

  1. 遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数種類の図柄を変動させて図柄変動ゲームを実行する演出実行手段と、を備え、前記図柄変動ゲームで予め決められた大当り表示結果が表示された場合には当該図柄変動ゲームの終了後に遊技球の入球が許容される特別入賞手段を開放するラウンド遊技により構成される大当り遊技が付与される遊技機において、
    前記図柄変動ゲームの開始時に、図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、大利益大当り遊技及び前記大利益大当り遊技より遊技者が獲得可能な利益が少ない小利益大当り遊技を含む複数種類の大当り遊技の中から付与する大当り遊技を決定する大当り遊技決定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果に基づいて、少なくとも前記図柄変動ゲームの演出時間を特定可能な変動パターンを、複数種類の変動パターンの中から決定する変動パターン決定手段と、
    図柄変動ゲームの大当り期待度を示唆する予告演出の演出内容の決定率が定められた予告演出決定テーブルを参照し、当該予告演出決定テーブルにて定められた決定率の下で前記予告演出の演出内容を決定する予告演出決定手段と、
    前記予告演出決定手段により決定された演出内容の予告演出を前記演出実行手段に実行させる演出制御手段と、を備え、
    前記予告演出には、大当り期待度が異なる複数種類の演出内容があり、
    前記予告演出決定テーブルには、第1の予告演出決定テーブルと、前記予告演出の演出内容の決定率が前記第1の予告演出決定テーブルとは異なる第2の予告演出決定テーブルと、が含まれ、
    各変動パターンの中には、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄が変動表示されてから一旦停止表示されるまでを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行する擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンが含まれ、
    前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンには、擬似連続演出における変動サイクルの回数が設定されており、
    前記予告演出決定手段は、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定であって前記大当り遊技決定手段が前記大利益大当り遊技を付与することを決定する場合には、前記第1の予告演出決定テーブルを参照して前記予告演出の演出内容を決定し、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定であって前記大当り遊技決定手段が前記小利益大当り遊技を付与することを決定する場合、及び前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合には、前記第2の予告演出決定テーブルを参照して前記予告演出の演出内容を決定し、
    前記擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンに基づく図柄変動ゲームを実行する際には、当該擬似連続演出を含む演出内容を特定する変動パターンより特定される擬似連続演出における変動サイクルの回数分、予告演出の演出内容を決定し、
    前記演出制御手段は、
    前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記予告演出決定手段は、
    前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンが擬似連続演出を演出内容に含まない変動パターンであった場合、擬似連続演出を演出内容に含む変動パターンであった場合に決定される可能性がある予告演出の演出内容の中から、予告演出の演出内容を決定し、
    前記演出制御手段は、
    前記予告演出決定手段により決定された演出内容の予告演出を図柄変動ゲーム中に前記演出実行手段に実行させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記演出制御手段は、
    前記大当り判定手段の判定結果が否定の場合、前記予告演出決定手段が決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を前記演出実行手段に実行させ、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容の予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 記演出制御手段は、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定で、前記大当り遊技決定手段が小利益大当り遊技を付与することを決定した場合、前記予告演出決定手段が決定した順番で、変動サイクル毎に予告演出を実行させ、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定で、前記大当り遊技決定手段が大利益大当り遊技を付与することを決定した場合、前記予告演出決定手段により決定された予告演出の演出内容のうち、大当り期待度の低い演出内容予告演出から順番に、変動サイクル毎に予告演出を実行させることを特徴とする請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の遊技機。
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