JP4629719B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4629719B2
JP4629719B2 JP2007300706A JP2007300706A JP4629719B2 JP 4629719 B2 JP4629719 B2 JP 4629719B2 JP 2007300706 A JP2007300706 A JP 2007300706A JP 2007300706 A JP2007300706 A JP 2007300706A JP 4629719 B2 JP4629719 B2 JP 4629719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variation
symbol
game
cycle
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007300706A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009125143A (ja
Inventor
佳治 山田
祐一郎 関谷
淳 小谷野
嘉毅 牧野
秀一 山川
和久 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP2007300706A priority Critical patent/JP4629719B2/ja
Publication of JP2009125143A publication Critical patent/JP2009125143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4629719B2 publication Critical patent/JP4629719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止までを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行可能な遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設した始動入賞口への遊技球の入球を契機に大当りか否かの大当り抽選を行い、その大当り抽選の抽選結果を複数列の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを実行させることにより導出させている。図柄変動ゲームでは、最終的に確定停止表示された図柄が大当り図柄である場合、遊技者は大当りを認識し得るようになっている。
この種の図柄変動ゲームでは、遊技者の興趣を向上させるために、遊技者に対して「大当り」となる可能性を示唆する様々な演出を行っている。このような演出の一つとして1回の図柄変動ゲームにおいて、複数回の図柄変動ゲームが実行されているかのように演出を行う連続予告演出がある(例えば、特許文献1参照)。この連続予告演出では、1回の図柄変動ゲーム中に擬似的に実行される図柄変動ゲームの回数が多いほど、「大当り」となる可能性、すなわち大当り期待度が高くなるように設定されているのが一般的である。そして、連続予告演出では、複数回の図柄変動ゲームが実行されているかのように演出を行うことから、1回の図柄変動ゲームの変動時間を冗長させないように演出内容を構成している。具体的に言えば、擬似的に実行される複数回の図柄変動ゲームのうち、最終回の図柄変動ゲームを除く他の図柄変動ゲームでは、リーチを形成させずにはずれ結果を導出している(例えば、特許文献2参照)。リーチとは、例えば3列の図柄からなる図柄組み合わせを導出する場合、最初に導出される図柄と次に導出される図柄が同一となる状態をいう。
特開2005−261711号公報 特開2004−321622号公報
パチンコ遊技機で遊技を行う遊技者は、通常「大当り」を獲得し、多数の賞球を得ることを期待している。このため、1回の図柄変動ゲーム中に擬似的に実行される図柄変動ゲームの回数が多いほど「大当り」となる可能性が高く設定されている連続予告演出が出現すると、図柄変動ゲームが1回でも多く実行されることを期待する。
しかしながら、従来の連続予告演出では、図柄が確定停止表示される最終回の図柄変動ゲームにおいてのみリーチを形成し、最終回の図柄変動ゲームよりも前の図柄変動ゲームにおいてはリーチを形成させずにはずれ結果を導出している。このため、遊技者は、擬似的に実行される図柄変動ゲームにおいてリーチが形成されたか否かによって、最終回の図柄変動ゲームか否かを認識できてしまうという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、連続予告演出を実行する場合において、最終回の図柄変動ゲームであることを認識し難くし、連続予告演出が継続することを期待させることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させてから図柄を確定停止表示するまでを1回とする図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、大当りか否かを抽選する大当り抽選に当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて表示結果が確定停止表示された後に遊技者が有利となる大当り遊技が生起される遊技機において、前記図柄変動ゲーム中には前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性を示唆する予告演出を前記図柄変動ゲーム中に前記表示手段に表示する予告演出表示手段を備え、前記予告演出は、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止までを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行し、前記変動サイクルの実行回数によって前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性が変化する連続予告演出を含み、前記連続予告演出は、複数回の変動サイクルのうち最終回の変動サイクルではリーチ演出を含むように実行されるとともに、各変動サイクルを前記図柄の変動開始から最後の図柄の変動停止までの図柄変動時間が通常図柄変動時間となる通常変動サイクルと、前記図柄変動時間がリーチ演出を含むことによって前記通常図柄変動時間よりも長く設定したリーチ変動サイクルとの組み合わせから構成される複数種類の図柄変動時間パターンで実行されるようになっており、前記リーチ変動サイクルには、前記連続予告演出を伴わない通常の図柄変動ゲームで行われる変動内容で構成した通常リーチ変動サイクルと、前記通常の図柄変動ゲームで行われる変動内容を省略して構成した省略リーチ変動サイクルを含み、前記図柄変動時間パターンは、最終回よりも前の変動サイクルに前記リーチ変動サイクルを含む場合には当該リーチ変動サイクルとして前記通常リーチ変動サイクルとするように構成されるとともに最終回の変動サイクルを前記省略リーチ変動サイクルとするように構成される一方で、最終回よりも前の変動サイクルに前記リーチ変動サイクルを含まない場合には最終回の変動サイクルを前記通常リーチ変動サイクルとするように構成されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記図柄変動ゲームは、当該ゲームの開始から終了までの変動時間及び当該ゲーム中に行われる変動内容を特定可能な変動パターンにしたがって実行され、1つの変動パターンには、前記変動サイクルの実行回数が同じとなる複数の図柄変動時間パターンが対応付けされており、前記変動サイクルを同じ実行回数分、実行する図柄変動時間パターンにおいては、前記図柄変動時間パターンを構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間が同じ時間に設定されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記図柄変動ゲームは、当該ゲームの開始から終了までの変動時間及び当該ゲーム中に行われる変動内容を特定可能な変動パターンにしたがって実行され、1つの変動パターンには、前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンが対応付けられており、前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンにおいては、前記図柄変動パターンを構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間が同じ時間に設定されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記複数種類の図柄変動時間パターンは、前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性が異なるように選択されることを要旨とする。
本発明によれば、連続予告演出を実行する場合において、最終回の図柄変動ゲームであることを認識し難くし、連続予告演出が継続することを期待させることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10と該パチンコ遊技機10が遊技場の遊技機設置設備(遊技島)に設置された際に並設される遊技媒体貸出用ユニットとしてのカードユニット装置11が略示されている。カードユニット装置11には、遊技者に貸し出される貸出用遊技媒体としての遊技球(貸し球)と交換可能な交換媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入口11aが設けられている。カードユニット装置11は、投入されたプリペイドカードの価値を読み書き可能な構成となっている。具体的に言えば、カードユニット装置11は、投入時にプリペイドカードの残金(価値)を読込むとともに、貸し球の払出しに伴ってプリペイドカードの残金(価値)を書き替える。
パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠12の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠13が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠13の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠13に重なるように組み付けられている。このため、中枠13は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口15を有するとともに、該窓口15の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)16を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口15を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠13に装着される。また、前枠14には、窓口15のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17,18,19は、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズ17a,18a,19aで覆って構成されている。
前枠14には、窓口15の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠13の前面側であって前枠14の下部には、上皿16から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)23が装着されている。また、中枠13の前面側であって下皿23の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル24が装着されている。また、前枠14には、下皿23の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ25が配置されている。下スピーカ25は、中枠13に装着されている。
上皿16には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口16aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路16bが連設されており、さらに右方側に貯留通路16b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿16に貯留された遊技球は、貯留通路16bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル24の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿23には、上皿16から溢れ出て流下した遊技球の出口23aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部23bが遊技球の出口23aに連設されている。
次に、遊技盤YBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドル24の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール26が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール26によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路26aが形成されるとともに、誘導レール26の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール26の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段としての演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。また、表示枠体27には、発光により発光演出を行う盤用ランプ部27bが装着されている。
また、表示枠体27の左下方には、複数個の発光体(本実施形態ではLED)を内蔵した発光型の表示装置29が配置されている。本実施形態の表示装置29は、特別図柄表示装置30と、特別図柄保留記憶表示装置31と、普通図柄表示装置32と、普通図柄保留記憶表示装置33とから構成されている。
本実施形態の特別図柄表示装置30は、表示装置29の中央に配置された複数個(本実施形態では7個)の発光体(本実施形態ではLED)をレンズカバー29aで覆って構成した複数個(本実施形態では7個)の特別図柄発光部30a〜30gを備えている。そして、特別図柄表示装置30では、7個の特別図柄発光部30a〜30gのうち、所定個数(1個以上)の特別図柄発光部の発光体を点灯させて、その点灯した特別図柄発光部の位置と個数によって区別される組み合わせを導出する図柄変動ゲームが発光表示されるようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームで点灯又は消灯する特別図柄発光部を特別図柄として扱っている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
演出表示装置28と特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置30では発光体の点灯及び消灯することで特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置28と特別図柄表示装置30には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄(大当り表示結果)又ははずれ図柄(はずれ表示結果)が確定的に停止表示される。このとき、特別図柄表示装置30と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定的に停止表示(確定停止表示)され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、各列に導出された飾り図柄の組み合わせによって構成されるとともに、例えば、大当り図柄は全列が同一の飾り図柄からなる組み合わせで構成される一方で、はずれ図柄は全列が同一の飾り図柄にならない組み合わせで構成される。本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に、「1」〜「8」までの数字が飾り図柄として表示されるようになっている。一方、本実施形態において特別図柄表示装置30の図柄変動ゲームで導出される大当り図柄とはずれ図柄は、特別図柄表示装置30を構成する発光体において発光した発光体の組み合わせによって構成される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置30の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置30よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。
前記リーチ演出は、演出表示装置28で行われる図柄変動ゲームにおいて予め定めた特定列の飾り図柄が同一の図柄で、かつ特定列以外の列が変動する組み合わせで構成されるリーチ図柄が停止表示されることによって行われる演出である。リーチ図柄は、本実施形態のパチンコ遊技機10のように3列の飾り図柄を表示させる場合であって図柄の変動停止順序が左列→右列→中列の順に定められている場合、左列の飾り図柄と右列の飾り図柄が同一となる組み合わせで構成される。予告演出は、1回の図柄変動ゲームにおいて該ゲームにおける大当りか否か(大当り表示結果が表示されるか否か)の可能性(すなわち、大当りの期待度)を示唆する演出である。この予告演出は、内部抽選で大当りが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その予告が該ゲームで現実化されて大当りとなる。その一方で、予告演出は、内部抽選ではずれが決定されている場合の図柄変動ゲームで出現すると、その予告が該ゲームで現実化されずにはずれとなる。
図1及び図2の説明に戻り、表示装置29を構成する特別図柄保留記憶表示装置(始動保留球数表示手段)31は、特別図柄表示装置30の上方に配設されており、複数個(本実施形態では4個)の発光体(本実施形態ではLED)をレンズカバー29aで覆って構成した複数個(本実施形態では4個)の特別図柄保留発光部31a〜31dを備えている。そして、特別図柄保留記憶表示装置31は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の下方に配置される始動入賞口(上始動入賞口35と下始動入賞口36)へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球を始動保留球として記憶し、その始動保留球の個数を特別図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。特別図柄用の保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。特別図柄用の保留記憶数は、前記始動入賞口に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特別図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
そして、特別図柄保留記憶表示装置31は、特別図柄保留発光部31a〜31dの点灯個数により保留中の図柄変動ゲームの回数(始動保留球の個数)を遊技者に報知する構成となっている。具体的に言えば、特別図柄保留記憶表示装置31は、保留記憶数が「1」の場合には1つの特別図柄保留発光部31aのみが点灯して1回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、保留記憶数が「2」の場合には2つの特別図柄保留発光部31a,31bが点灯して2回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。また、特別図柄保留記憶表示装置31は、保留記憶数が「3」の場合には3つの特別図柄保留発光部31a〜31cが点灯して3回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、保留記憶数が「4」の場合には全ての特別図柄保留発光部31a〜31dが点灯して4回の図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。なお、特別図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合は、全ての特別図柄保留発光部31a〜31dが消灯している。
また、表示装置29を構成する普通図柄表示装置32は、特別図柄表示装置30の左方に配設されており、複数個(本実施形態では2個)の発光体(本実施形態ではLED)をレンズカバー29aで覆って構成した複数個(本実施形態では2個)の普通図柄発光部32a,32bを備えている。普通図柄表示装置32では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根28の開動作により下始動入賞口36を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態においては、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄として「○(丸)」側の普通図柄発光部32aを点灯させるとともに、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームで「×(ばつ)」側の普通図柄発光部32bを点灯させる。このため、遊技者は、普通図柄表示装置32の普通図柄変動ゲームで確定的に「○(丸)」側の普通図柄発光部32aが点灯することにより当りを認識できるとともに、前記普通図柄変動ゲームで確定的に「×(ばつ)」側の普通図柄発光部32bが点灯することによりはずれを認識できる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通図柄変動ゲームで点灯及び消灯する普通図柄発光部を普通図柄として扱っている。
また、表示装置29を構成する普通図柄保留記憶表示装置33は、特別図柄表示装置30の下方に配設されており、複数個(本実施形態では4個)の発光体(本実施形態ではLED)をレンズカバー29aで覆って構成した複数個(本実施形態では4個)の普通図柄保留発光部33a〜33dを備えている。そして、普通図柄保留記憶表示装置33は、機内部で記憶した普通図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の左方に配置される普通図柄作動ゲート34へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球を始動保留球として記憶し、その始動保留球の個数を普通図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。普通図柄用の保留記憶数は、保留中(普通図柄変動ゲーム待機中)の普通図柄変動ゲームの回数を示している。普通図柄用の保留記憶数は、普通図柄作動ゲート34に遊技球が入球することで1加算され、普通図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、普通図柄変動ゲーム中に普通図柄作動ゲート34へ遊技球が入球すると、普通図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
そして、普通図柄保留記憶表示装置33は、普通図柄保留発光部33a〜33dの点灯個数により保留中の普通図柄変動ゲームの回数(始動保留球の個数)を遊技者に報知する構成となっている。具体的に言えば、普通図柄保留記憶表示装置33は、保留記憶数が「1」の場合には1つの普通図柄保留発光部33aのみが点灯して1回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、保留記憶数が「2」の場合には2つの普通図柄保留発光部33a,33bが点灯して2回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。また、普通図柄保留記憶表示装置33は、保留記憶数が「3」の場合には3つの普通図柄保留発光部33a〜33cが点灯して3回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを報知し、保留記憶数が「4」の場合には全ての普通図柄保留発光部33a〜33dが点灯して4回の普通図柄変動ゲームが保留中であることを報知する。なお、普通図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合は、全ての普通図柄保留発光部33a〜33dが消灯している。
また、表示枠体27の下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口35aを有する上始動入賞口35と遊技球の入球口36aを有する下始動入賞口36が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口35は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口35aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口36は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根37を備えており、開閉羽根37が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口36aを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口36は、開閉羽根37が開動作して入球口36aが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。
上始動入賞口35と下始動入賞口36の各奥方には、入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW1,SW2(図4に示す)が配設されている。上始動入賞口35と下始動入賞口36は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口36は開閉羽根37が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根37が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、下始動入賞口36の下方の遊技領域H1には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉38を備えた大入賞口(特別電動役物)39が配設されている。大入賞口39の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図4に示す)が配設されている。大入賞口39は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉38の開動作によって大入賞口39が開放されて遊技球の入球が許容されるため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉38の開動作により大入賞口39が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(例えば、14回)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口扉38の開動作により大入賞口39が開放されてから大入賞口扉38の閉動作により大入賞口39が閉鎖される迄であり、1回のラウンド遊技中に大入賞口39は、規定入球個数(例えば、9球)の遊技球が入球するまでの間、又は規定時間(例えば、25秒)が経過するまでの間、開放される。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。
また、表示枠体27の左方の遊技領域H1には、普通図柄作動ゲート34が配設されている。普通図柄作動ゲート34の奥方には、該普通図柄作動ゲート34へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4(図4に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート34は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口39よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口40が形成されている。アウト球口40を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動する確変状態を付与する機能である。また、確変状態が付与されると、普通図柄ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート34の通過に基づく普通図柄ゲームの抽選確率(当り当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与されるようなっている。入球率向上状態において、下始動入賞口36の開閉羽根37は、確変状態が付与されている場合と、入球率向上状態が付与されていない通常状態の場合とでは、普通図柄ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。通常状態時に普通図柄ゲームに当選する場合には、開閉羽根37が1回開放し、開放してから100ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。また、確変状態時に普通図柄ゲームに当選する場合には、開閉羽根37が開放する回数が増加(例えば、3回)するとともに、1回の開放において開放してから1400ms(通常状態に比較して長い時間)が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根37は、確変状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
また、確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態では、確変状態を予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)として、入球率向上状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されると、大当りの抽選確率は低確率であるが、入球率向上状態が特典として付与されるようになっている。すなわち、開閉羽根37は、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。そして、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する(抽選確率が高確率である状態が付与される)大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(抽選確率が低確率である非確変状態が付与される)大当りが非確変大当りとなる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、飾り図柄による大当り図柄の種類から、確変大当り又は非確変大当りの何れの大当りであるかを認識し得るように構成されている。具体的に言えば、「1」〜「8」の数字からなる図柄のうち、奇数図柄で構成される大当り図柄([111][333][555][777]の組み合わせ)から確変大当りを認識し得る。その一方で、偶数図柄で構成される大当り図柄([222][444][666][888])から非確変大当りを認識し得るように構成されている。また、特別図柄は、確変大当りの特別図柄と非確変大当りの特別図柄とに分類されている。
このように構成された本実施形態のパチンコ遊技機10は、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止までを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行する連続予告演出を実行可能に構成されている。なお、連続予告演出は、演出表示装置28と特別図柄表示装置30で行われる1回の図柄変動ゲームにおいて、演出表示装置28のみで演出として表現される。1回の図柄変動ゲームは、図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動開始によって開始し、図柄の変動が停止した後に図柄が確定停止表示されることによって終了する。この1回の図柄変動ゲームは、1球の始動保留球に対応して実行されるものである。すなわち、連続予告演出を伴う1回の図柄変動ゲームは、内部制御において1回の図柄変動ゲームを、恰も複数回の図柄変動ゲームが連続して行われているかのように擬似的に演出表現してなされるものである。そして、本実施形態の連続予告演出を伴う1回の図柄変動ゲームは、当該ゲームを構成する変動サイクルの実行回数によって大当り表示結果(大当り図柄)が表示されるか否かの可能性が変化するように構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り抽選に当選した場合には大当り抽選に当選していない場合に比して変動サイクルの実行回数が多い連続予告演出を伴って図柄変動ゲームが行われ易くなっている。
図柄の変動とは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30における表示図柄の種類を変化させながら図柄又は図柄列が動作している状態を示す。例えば、演出表示装置28における図柄の変動は、画像表示部GHにおいて図柄列が予め定めた表示順序にしたがって図柄をスクロール表示させるように動作している状態を示す。スクロール表示には、全ての図柄列が画像表示部GHを上下方向に横切る縦スクロール表示と、全ての図柄列が画像表示部GHを左右方向に横切る横スクロール表示がある。また、図柄の変動停止とは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が停止して表示されている状態を示す。そして、演出表示装置28における図柄の停止には、一旦停止状態での表示(一旦停止表示)と確定停止状態での表示(確定停止表示)がある。一方、特別図柄表示装置30における図柄の停止には、確定停止状態での表示(確定停止表示)のみがある。
図3は、連続予告演出を伴わない図柄変動ゲームの態様と連続予告演出を伴う図柄変動ゲームの態様を模式的に示す。図3に示すように、図柄変動ゲームの終了時の保留記憶数が「4」の状態において、次の図柄変動ゲームが連続予告演出を伴わない場合には、当該ゲームの開始時に保留記憶数が1減算されて「3」となり、画像表示部GHにおいて各列の図柄の変動が開始する。なお、図3では、図柄の変動が開始することを「始動」と示している。そして、開始した図柄変動ゲームは、各列の図柄の変動が停止し、変動開始から所定時間が経過することにより図柄が確定停止表示されて終了する。すなわち、連続予告演出を伴わない図柄変動ゲームは、1回の変動サイクルのみで構成されているとも言える。
次に、図柄変動ゲームの終了時の保留記憶数が「3」の状態において、次の図柄変動ゲームが連続予告演出を伴う場合には、当該ゲームの開始時に保留記憶数が1減算されて「2」となり、画像表示部GHにおいて各列の図柄の変動が開始する。図3には、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームとして、3回の変動サイクルで構成した図柄変動ゲームを示している。そして、開始した図柄変動ゲームは、各列の図柄の変動が停止して図柄が一旦停止表示され、その状態から2回目の変動サイクルの開始に伴って図柄が再び変動を開始する。そして、2回目の変動サイクルにおいて各列の図柄の変動が停止して図柄が一旦停止表示され、その状態から3回目の変動サイクルの開始に伴って図柄が再び変動を開始する。その後、3回目の変動サイクルでは、左列と右列の図柄が同一図柄となって一旦停止表示されることによりリーチが形成され、リーチ演出が行われる。そして、図柄変動ゲームは、リーチ演出により中列の図柄が導出されることにより各列の図柄の変動が停止した後、図柄が確定停止表示されて終了する。この図柄変動ゲームが行われている間、保留記憶数は、始動入賞口に新たな入球が無い場合、図柄変動ゲームの開始時の「2」を維持し、変動サイクルの開始に伴って保留記憶数が減算されるようには変化しない。なお、始動入賞口に新たな入球があった場合には、保留記憶数が1加算されて増加する。このような連続予告演出を伴う図柄変動ゲームでは、3回目の変動サイクル、すなわち最終回の変動サイクルにて最終的な表示結果(大当り図柄又ははずれ図柄)が導出され、最終回の変動サイクルよりも前の全ての回の変動サイクルにてはずれ図柄が導出される。
次に、図柄変動ゲームの終了時の保留記憶数が「2」の状態において、次の図柄変動ゲームが連続予告演出を伴わない場合には、当該ゲームの開始時に保留記憶数が1減算されて「1」となり、画像表示部GHにおいて各列の図柄の変動が開始する。そして、開始した図柄変動ゲームは、各列の図柄の変動が停止し、変動開始から所定時間が経過することにより図柄が確定停止表示されて終了する。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図4にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御部としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、副制御部としてのサブ統括制御基板46と、演出制御手段としての演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。本実施形態では、主制御基板45とサブ統括制御基板46によって遊技制御手段が構成されている。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ部17〜19,27bの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ20,21,25の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aの制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口35に入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW1と、下始動入賞口36に入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW2と、大入賞口39に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、普通図柄作動ゲート34を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4が接続されている。また、主制御用CPU45aには、図柄表示基板49を介して、特別図柄表示装置30と、特別図柄保留記憶表示装置31と、普通図柄表示装置32と、普通図柄保留記憶表示装置33が接続されている。図柄表示基板49は、表示装置29と対応する位置に装着されており、各表示装置30〜33を構成する発光体(本実施形態ではLED)が装備されている。そして、図柄表示基板49は、主制御基板45が出力する制御信号(LEDの点灯(ON)/消灯(OFF)を指示する信号)を入力し、各表示装置30〜33の発光体を点灯及び消灯させる。
また、主制御用CPU45aは、大当り判定用乱数(大当り抽選用乱数)や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。大当り判定用乱数は、大当りを付与するか否かの大当り判定(大当り抽選)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と変動内容(演出内容)を決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU45aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
主制御用ROM45bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置28及び特別図柄表示装置30において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と変動内容を特定するためのパターンである。この変動パターンに基づき特別図柄表示装置30では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置28では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される変動内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄を確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。そして、変動パターンは、大当り演出用(大当り変動用)、はずれリーチ演出用(はずれリーチ変動用)及びはずれ演出用(はずれ変動用)からなる変動内容毎に分類されている。
大当り演出では、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的に大当り図柄を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームが大当り図柄を確定停止表示させるように展開される。はずれリーチ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経て最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される。はずれ演出は、演出表示装置28において図柄変動ゲームがリーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開されるとともに、特別図柄表示装置30において図柄変動ゲームがはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される。なお、特別図柄表示装置30では、図柄変動ゲームが開始されると、リーチ演出を行うことなく、変動時間の経過時まで図柄の変動が継続される。
大当り判定値は、大当り判定で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。例えば、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から大当り判定値として2つの値を設定した場合、大当り判定が肯定判定される割合、すなわち大当りの当選確率は600分の2(300分の1)となる。
図5は、本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御用ROM45bに記憶されている変動パターンの一部を示している。図5における「擬似連」は、連続予告演出を伴う1回の図柄変動ゲームを示す。
変動パターンP1は、大当り判定の判定結果がはずれであって、はずれリーチ演出を実行しない場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンである。そして、変動パターンP1は、図柄の変動を開始させてから図柄の変動停止によりはずれ図柄を導出し、変動時間の経過時にはずれ図柄を確定停止表示させる変動内容とされている。具体的に言えば、変動パターンP1には、変動内容として「通常変動」が対応付けられている。本実施形態の通常変動では、演出表示装置28において図柄の変動が開始してから、予め定めた変動停止順序にしたがって図柄の変動を停止させ、はずれ図柄を導出する。本実施形態の変動停止順序は、図柄の変動開始から最初に変動が停止する第1変動停止列を「左列」とし、次に変動が停止する第2変動停止列を「右列」とし、最後に変動が停止する第3変動停止列を「中列」と定めている。そして、通常変動では、図柄の変動開始から第1変動停止時間の経過時に第1変動停止列(左列)の変動が停止し、次に図柄の変動開始から第2変動停止時間(>第1変動停止時間)の経過時に第2変動停止列(右列)の変動が停止する。また、通常変動では、図柄の変動開始から第3変動停止時間(>第2変動停止時間)の経過時に第3変動停止列(中列)の変動が停止する。本実施形態の通常変動(変動パターンP1)では、図柄変動ゲームの開始から当該ゲームにおいて図柄が確定停止表示される迄の変動時間を、図6(a)に示すように、時間T1に定めている。なお、以下の説明では、変動パターンP1の変動態様のように、第1変動停止列、第2変動停止列及び第3変動停止列の各停止列の変動が停止して図柄が確定停止表示される迄の変動内容を、図6(a)に示すように「通常変動Z1」と示す。本実施形態では、変動パターンP1の変動時間(時間T1)を、通常図柄変動時間としている。
変動パターンP2−1,P2−2は、何れも変動内容として「ノーマルショートリーチ(NS)」が対応付けられている。以下の説明では、変動パターンP2−1,P2−2をまとめて「変動パターンP2」と示す場合もある。変動パターンP2−1は、大当り判定の判定結果が大当りである場合に選択される変動パターンとなっている。一方、変動パターンP2−2は、大当り判定の判定結果がはずれであって、はずれリーチ演出を実行する場合に選択される変動パターンとなっている。変動パターンP2では、演出表示装置28において図柄の変動が開始してから、第1変動停止列(左列)と第2変動停止列(右列)の変動を前記変動停止順序にしたがって停止させるとともに同一図柄を導出してリーチを形成し、ノーマルショートリーチのリーチ演出にて第3変動停止列(中列)の変動を停止させて図柄を導出する。このとき、変動パターンP2−1の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に同一図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄と同じ図柄)が導出されて、変動時間の経過時に大当り図柄が確定停止表示される。一方、変動パターンP2−2の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に導出された図柄とは異なる図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄とは異なる図柄)が導出されて、変動時間の経過時にはずれ図柄が確定停止表示される。
変動パターンP2における第1変動停止列の第1変動停止時間と第2変動停止列の第2変動停止時間は、変動パターンP1の「通常変動Z1」における第1変動停止列の第1変動停止時間と第2変動停止列の第2変動停止時間とそれぞれ同じ時間に定めている。そして、本実施形態では、第1変動停止列及び第2変動停止列の図柄の変動が停止する迄の変動時間を、図6(b)に示すように、時間T2(<通常変動Z1に基づく時間T1)に定めている。なお、以下の説明では、変動パターンP2において、第1変動停止列及び第2変動停止列の変動が停止する迄(リーチが形成される迄)の変動内容を、図6(b)に示すように「通常変動Z2」と示す。そして、変動パターンP2に基づく図柄変動ゲームは、図6(b)に示すように、通常変動Z2を経てリーチが形成され、そのリーチ形成後にノーマルショートリーチのリーチ演出が行われる。本実施形態では、ノーマルショートリーチの開始後、第3変動停止列の変動が停止し、図柄が確定停止表示する迄の変動時間を、図6(b)に示すように、時間T3に定めている。これにより、変動パターンP2に基づく図柄変動ゲームの変動時間は、「通常変動Z2」の時間T2と「ノーマルショートリーチ」の時間T3を加算した変動時間T2+T3となる。この変動時間T2+T3は、変動パターンP1の変動時間T1(通常図柄変動時間)よりも長くなっている。
変動パターンP3−1,P3−2,P4−1,P4−2は、何れも変動内容として「ノーマルロングリーチ(NL)」が対応付けられている。以下の説明では、変動パターンP3−1,P3−2をまとめて「変動パターンP3」と示し、変動パターンP4−1,P4−2をまとめて「変動パターンP4」と示す場合もある。
変動パターンP3−1,P4−1は、大当り判定の判定結果が大当りである場合に選択される変動パターンとなっている。一方、変動パターンP3−2,P4−2は、大当り判定の判定結果がはずれであって、はずれリーチ演出を実行する場合に選択される変動パターンとなっている。変動パターンP3,P4では、演出表示装置28において図柄の変動が開始してから、第1変動停止列(左列)と第2変動停止列(右列)の変動を前記変動停止順序にしたがって停止させるとともに同一図柄を導出してリーチが形成される。そして、変動パターンP3,P4では、ノーマルショートリーチのリーチ演出を経由した後に、ノーマルショートリーチからリーチ演出が発展し、ノーマルロングリーチのリーチ演出が行われ、当該リーチ演出にて第3変動停止列(中列)の変動を停止させて図柄を導出する。このとき、変動パターンP3−1,P4−1の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に同一図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄と同じ図柄)が導出されて、変動時間の経過時に大当り図柄が確定停止表示される。一方、変動パターンP3−2,P4−2の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に導出された図柄とは異なる図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄とは異なる図柄)が導出されて、変動時間の経過時にはずれ図柄が確定停止表示される。本実施形態において、変動パターンP3は「楽曲M1」をテーマとした変動内容でノーマルロングリーチのリーチ演出が行われる一方で、変動パターンP4は「楽曲M1」とは異なる「楽曲M2」をテーマとした変動内容でノーマルロングリーチのリーチ演出が行われる。
変動パターンP3,P4に基づく図柄変動ゲームは、図6(c)に示すように、通常変動Z2を経てリーチが形成され、そのリーチ形成後にノーマルショートリーチのリーチ演出を経由してノーマルロングリーチのリーチ演出が行われる。本実施形態では、ノーマルロングリーチのリーチ演出の開始後、第3変動停止列の変動が停止し、図柄が確定停止表示する迄の変動時間を、図6(c)に示すように、時間T4に定めている。これにより、変動パターンP3,P4に基づく図柄変動ゲームの変動時間は、「通常変動Z2」の時間T2と、「ノーマルショートリーチ」の時間T3と、「ノーマルロングリーチ」の時間T4を加算した変動時間T2+T3+T4となる。この変動時間T2+T3+T4は、変動パターンP1の変動時間T1(通常図柄変動時間)よりも長くなっている。
変動パターンP5−1,P5−2,P6−1,P6−2は、何れも変動内容として「スーパーリーチ(SP)」が対応付けられている。以下の説明では、変動パターンP5−1,P5−2をまとめて「変動パターンP5」と示し、変動パターンP6−1,P6−2をまとめて「変動パターンP6」と示す場合もある。
変動パターンP5−1,P6−1は、大当り判定の判定結果が大当りである場合に選択される変動パターンとなっている。一方、変動パターンP5−2,P6−2は、大当り判定の判定結果がはずれであって、はずれリーチ演出を実行する場合に選択される変動パターンとなっている。変動パターンP5,P6では、演出表示装置28において図柄の変動が開始してから、第1変動停止列(左列)と第2変動停止列(右列)の変動を前記変動停止順序にしたがって停止させるとともに同一図柄を導出してリーチが形成される。そして、変動パターンP5,P6では、ノーマルショートリーチ及びノーマルロングリーチの各リーチ演出を経由した後に、ノーマルロングリーチからリーチ演出が発展し、スーパーリーチのリーチ演出が行われ、当該リーチ演出にて第3変動停止列(中列)の変動を停止させて図柄を導出する。このとき、変動パターンP5−1,P6−1の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に同一図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄と同じ図柄)が導出されて、変動時間の経過時に大当り図柄が確定停止表示される。一方、変動パターンP5−2,P6−2の場合には、第3変動停止列の変動停止によって第1変動停止列及び第2変動停止列に導出された図柄とは異なる図柄(リーチを認識し得るリーチ図柄とは異なる図柄)が導出されて、変動時間の経過時にはずれ図柄が確定停止表示される。本実施形態において、変動パターンP5は「楽曲M1」をテーマとした変動内容でスーパーリーチのリーチ演出が行われる一方で、変動パターンP6は「楽曲M1」とは異なる「楽曲M2」をテーマとした変動内容でスーパーリーチのリーチ演出が行われる。
変動パターンP5,P6に基づく図柄変動ゲームは、図6(d)に示すように、通常変動Z2を経てリーチが形成され、そのリーチ形成後にノーマルショートリーチ及びノーマルロングリーチのリーチ演出を経由してスーパーリーチのリーチ演出が行われる。本実施形態では、スーパーリーチのリーチ演出の開始後、第3変動停止列の変動が停止し、図柄が確定停止表示する迄の変動時間を、図6(d)に示すように、時間Txに定めている。これにより、変動パターンP5,P6に基づく図柄変動ゲームの変動時間は、「通常変動Z2」の時間T2と、「ノーマルショートリーチ」の時間T3と、「ノーマルロングリーチ」の時間T4と、「スーパーリーチ」の時間Txを加算した変動時間T2+T3+T4+Txとなる。この変動時間T2+T3+T4+Txは、変動パターンP1の変動時間T1(通常図柄変動時間)よりも長くなっている。なお、時間Txは、「スーパーリーチ(SP)」の変動内容(本実施形態では「楽曲M1」及び「楽曲M2」)に応じて異なる時間に設定されている。
スーパーリーチは、リーチ演出の演出内容が複数段階(本実施形態では2段階)で構成されたものであり、ノーマルリーチ(本実施形態では、ノーマルショートリーチとノーマルロングリーチ)を経由して行われるリーチ演出である。スーパーリーチでは、ノーマルリーチが1段階目となる。そして、変動パターンP5に基づくスーパーリーチの変動内容と変動パターンP6に基づくスーパーリーチの変動内容は、テーマとする楽曲が相違するとともに、例えば、登場するキャラクタが相違したり、登場するキャラクタは同じであっても、登場キャラクタの動作が相違したりするように構成されている。すなわち、ノーマルリーチ(ノーマルショートリーチとノーマルロングリーチ)、各スーパーリーチは、これらの演出を視認する遊技者が相違を明らかに認識し得るように変動内容が構成されている。
変動パターンP7−1,P7−2,P8−1,P8−2は、何れも変動内容として連続予告演出を伴う図柄変動ゲーム(擬似連)を行うパターンとされており、連続予告演出の対象となる最終回の変動サイクルで行われるスーパーリーチの変動内容と変動時間が相違している。以下の説明では、変動パターンP7−1,P7−2をまとめて「変動パターンP7」と示し、変動パターンP8−1,P8−2をまとめて「変動パターンP8」と示す場合もある。そして、変動パターンP7−1,P8−1は、何れも大当り判定の判定結果が大当りであって、大当り演出を実行する場合に選択される変動パターンとなっている。一方、変動パターンP7−2,P8−2は、何れも大当り判定の判定結果がはずれであって、はずれリーチ演出を実行する場合に選択される変動パターンとなっている。
変動パターンP7,P8では、演出表示装置28で図柄の変動が開始してから、複数回(本実施形態では「2回」及び「3回」の何れか)の変動サイクルからなる連続予告演出を実行する。そして、変動パターンP7,P8では、連続予告演出の最終回の変動サイクルでリーチを形成した後、スーパーリーチのリーチ演出を経て大当り図柄(P7−1,P8−1)又ははずれ図柄(P7−2,P8−2)を導出する。このとき、変動パターンP7では、最終回の変動サイクルでリーチを形成した後、「楽曲M1」をテーマとする変動内容のスーパーリーチのリーチ演出を経て大当り図柄(P7−1)又ははずれ図柄(P7−2)を導出する。一方、変動パターンP8では、最終回の変動サイクルでリーチを形成した後、「楽曲M2」をテーマとする変動内容のスーパーリーチのリーチ演出を経て大当り図柄(P8−1)又ははずれ図柄(P8−2)を導出する。
本実施形態において、連続予告演出における変動サイクルの実行回数、及び各回の変動サイクルの具体的な変動内容は、図7(a)に示す連続演出パターンY1、図7(b)に示す連続演出パターンY2、及び図7(c)に示す連続演出パターンY3(図7(c))によって定められている。本実施形態では、連続演出パターンY1〜Y3が、図柄変動時間パターンとなる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームの変動パターンP7,P8が選択されると、連続演出パターンY1,Y2,Y3の中から1つ連続演出パターンを選択する。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、選択した連続演出パターンにしたがって連続予告演出の変動内容(変動サイクルの回数や各変動サイクルの変動態様)が制御されることによって、連続予告演出が実行される。
ここで、本実施形態における連続演出パターンY1,Y2,Y3について、図7(a)〜(c)にしたがって説明する。本実施形態において各連続演出パターンY1,Y2,Y3の変動内容は、連続予告演出を伴わない通常の図柄変動ゲームの変動内容(変動パターンP1〜P6の変動内容)を含んで構成されている。
最初に、図7(a)にしたがって連続演出パターンY1を説明する。
連続演出パターンY1は、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数を「2回」に定めたパターンとされている。そして、連続演出パターンY1は、連続予告演出の1回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z1」で構成され、2回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z2」、「ノーマルショートリーチ」、「ノーマルロングリーチ」及び「スーパーリーチ」で構成されている。これにより、連続演出パターンY1に基づく連続予告演出では、1回目の変動サイクルにおいて「通常変動Z1」の変動内容によってはずれ図柄が導出される。その後、連続演出パターンY1に基づく連続予告演出では、2回目の変動サイクルにおいて「通常変動Z2」から「ノーマルショートリーチ」及び「ノーマルロングリーチ」を順に経由し、最後に「スーパーリーチ」の変動内容によって大当り図柄又ははずれ図柄が導出される。
連続演出パターンY1における1回目の変動サイクルは、図柄変動時間を時間T1(通常図柄変動時間)に定めた「通常変動サイクル」となる一方で、2回目の変動サイクルは、リーチ演出を含むことによって図柄変動時間を時間T1(通常図柄変動時間)よりも長く定めた「リーチ変動サイクル」となる。すなわち、連続演出パターンY1は、「通常変動サイクル」と「リーチ変動サイクル」の組み合わせによって構成されたパターンであり、最終回(2回目)の変動サイクルが「リーチ変動サイクル」となる。
なお、連続演出パターンY1,Y2,Y3では、変動パターンの種類に応じて、最終回の変動サイクルで導出される図柄が大当り図柄及びはずれ図柄の何れかとなる。具体的に言えば、変動パターンP7−1,P8−1に基づく図柄変動ゲームにおいては、選択された連続演出パターンに基づく連続予告演出の最終回の変動サイクルにて大当り図柄が導出される。一方、変動パターンP7−2,P8−2に基づく図柄変動ゲームにおいては、選択された連続演出パターンに基づく連続予告演出の最終回の変動サイクルにてはずれ図柄が導出される。
次に、図7(b)にしたがって連続演出パターンY2を説明する。
連続演出パターンY2は、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数を「2回」に定めたパターンとされている。そして、連続演出パターンY2は、連続予告演出の1回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z2」、「ノーマルショートリーチ」及び「ノーマルロングリーチ」で構成され、2回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z2」及び「スーパーリーチ」で構成されている。これにより、連続演出パターンY2に基づく連続予告演出では、1回目の変動サイクルにおいて「通常変動Z2」、「ノーマルショートリーチ」及び「ノーマルロングリーチ」の変動態様によってはずれ図柄が導出される。その後、連続演出パターンY2に基づく連続予告演出では、2回目の変動サイクルにおいて「通常変動Z2」でリーチを形成した後、「ノーマルショートリーチ」及び「ノーマルロングリーチ」を経由せずに「スーパーリーチ」へ移行し、「スーパーリーチ」の変動内容によって大当り図柄又ははずれ図柄が導出される。
連続演出パターンY2における1,2回目の変動サイクルは、リーチ演出を含むことによって図柄変動時間を「通常変動サイクル」よりも長く定めた「リーチ変動サイクル」となる。すなわち、連続演出パターンY2は、「リーチ変動サイクル」の組み合わせによって構成されたパターンであり、最終回(2回目)の変動サイクルと、最終回よりも前の回の変動サイクルが、何れも「リーチ変動サイクル」となる。なお、連続演出パターンY2の2回目の変動サイクルは、「通常変動Z2」から「スーパーリーチ」へ移行する変動内容とされ、変動パターンP5,P6の変動内容から「ノーマルショートリーチ」と「ノーマルロングリーチ」を省略して構成されている。本実施形態では、連続演出パターンY2の2回目の変動サイクルが、通常の図柄変動ゲーム(連続予告演出を伴わない図柄変動ゲーム)で実行される変動内容の一部を省略した「省略リーチ変動サイクル」となる。
次に、図7(c)にしたがって連続演出パターンY3を説明する。
連続演出パターンY3は、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数を「3回」に定めたパターンとされている。そして、連続演出パターンY3は、連続予告演出の1回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z1」で構成されているとともに、2回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z1」で構成され、さらに3回目の変動サイクルの変動内容が「通常変動Z2」及び「スーパーリーチ」で構成されている。これにより、連続演出パターンY3に基づく連続予告演出では、1回目,2回目の各変動サイクルにおいて「通常変動Z1」の変動内容によってはずれ図柄が導出される。その後、連続演出パターンY3に基づく連続予告演出では、3回目の変動サイクルにおいて「通常変動Z2」でリーチを形成した後、「ノーマルショートリーチ」及び「ノーマルロングリーチ」を経由せずに「スーパーリーチ」へ移行し、「スーパーリーチ」の変動内容によって大当り図柄又ははずれ図柄が導出される。
連続演出パターンY3における1回目,2回目の変動サイクルは、図柄変動時間を時間T1(通常図柄変動時間)に定めた「通常変動サイクル」となる一方で、3回目の変動サイクルは、リーチ演出を含むことによって「通常変動サイクル」よりも長く定めた「リーチ変動サイクル」となる。すなわち、連続演出パターンY3は、「通常変動サイクル」と「リーチ変動サイクル」の組み合わせによって構成されたパターンであり、最終回(3回目)の変動サイクルが「リーチ変動サイクル」となる。なお、連続演出パターンY3の3回目の変動サイクルは、連続演出パターンY2の2回目の変動サイクルと同様に、変動パターンP5,P6の変動内容から「ノーマルショートリーチ」と「ノーマルロングリーチ」を省略して構成されている。本実施形態では、連続演出パターンY3の3回目の変動サイクルも、「省略リーチ変動サイクル」となる。
また、図7(a)〜(c)に示す時間ta及び時間tbは、連続予告演出の変動サイクル間、及び同一変動サイクル内において変動内容が変遷する部分に設定された調整時間である。この時間ta及び時間tbの設定により、各連続演出パターンY1,Y2,Y3では、図柄変動ゲームの開始(最初の変動サイクルの開始)から、最終回の変動サイクルで「スーパーリーチ」のリーチ演出を開始する迄の時間が、同じ時間Tに設定されることになる。
また、本実施形態の連続予告演出では、連続演出パターンY2の場合、最終回(2回目)の変動サイクルよりも前の回(1回目)の変動サイクルにおいてリーチ演出が行われるようになっている。すなわち、本実施形態の連続予告演出では、変動サイクルを同じ実行回数分、実行する連続演出パターンY1,Y2において、最終回(2回目)の変動サイクルよりも前に実行される同一回数目(1回目)の変動サイクルにてリーチ演出を含むか否かによって図柄の変動開始から最後の図柄の変動停止までの図柄変動時間が異なるようになっている。具体的に言えば、連続演出パターンY1では、1回目の変動サイクルの図柄変動時間、すなわち1回目の変動サイクルにおける図柄の変動開始から、1回目の変動サイクルにおける最後の図柄の変動停止までの図柄変動時間は時間T1(通常図柄変動時間)となる。その一方で、連続演出パターンY2では、1回目の変動サイクルの図柄変動時間、すなわち1回目の変動サイクルにおける図柄の変動開始から、1回目の変動サイクルにおける最後の図柄の変動停止までの図柄変動時間は時間T2+T3+T4(>時間T1)となる。
また、連続予告演出を伴う変動パターンP7,P8には、変動サイクルを同じ実行回数分、実行する2種類の連続演出パターンY1,Y2が対応付けられている。そして、連続演出パターンY1と連続演出パターンY2は、各変動サイクルの変動内容は相違するが、これらの連続演出パターンY1,Y2を構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間は同じ時間に設定されている。具体的に言えば、連続演出パターンY1の1回目の変動サイクル(通常変動サイクル)及び2回目の変動サイクル(リーチ変動サイクル)を組み合わせた合計時間と、連続演出パターンY2の1回目の変動サイクル(リーチ変動サイクル)及び2回目の変動サイクル(リーチ変動サイクル)を組み合わせた合計時間は、同じ時間に設定されている。
また、連続予告演出を伴う変動パターンP7,P8には、変動サイクルを同じ実行回数分、実行する2種類の連続演出パターンY1,Y2に加えて、変動サイクルの実行回数が異なる連続演出パターンY3が対応付けられている。そして、これらの連続演出パターンY1,Y2,Y3は、各変動サイクルの変動内容は相違するが、各連続演出パターンY1,Y2,Y3を構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間は同じ時間に設定されている。具体的に言えば、連続演出パターンY1の変動サイクルを組み合わせた合計時間と、連続演出パターンY2の変動サイクルを組み合わせた合計時間と、連続演出パターンY3の1回目,2回目の変動サイクル(通常変動サイクル)及び3回目の変動サイクル(リーチ変動サイクル)を組み合わせた合計時間は、同じ時間に設定されている。
以上、説明した各変動パターンP1〜P8は、主制御用ROM45bに記憶される変動パターン振分テーブルにそれぞれ振分けられている。主制御用ROM45bには、はずれ演出用の変動パターンP1を振分けたはずれ演出用の変動パターン振分テーブルが記憶されている。また、主制御用ROM45bには、はずれリーチ演出用の変動パターンP2−2,P3−2,P4−2,P5−2,P6−2,P7−2,P8−2を振分けたはずれリーチ演出用の変動パターン振分テーブルが記憶されている。また、主制御用ROM45bには、大当り演出用の変動パターンP2−1,P3−1,P4−1,P5−1,P6−1,P7−1,P8−1を振分けた大当り演出用の変動パターン振分テーブルが記憶されている。
また、各変動パターン振分テーブルに振分けられた変動パターンには、それぞれに変動パターン振分用乱数の値が所定個数ずつ振り分けられている。そして、はずれリーチ演出用と大当り演出用の各変動パターン振分テーブルにおける変動パターン振分用乱数の振分け態様により、各変動パターンに基づく変動内容が出現した際の大当り期待度(大当りになる可能性)が規定されるようになっている。本実施形態では、変動パターンP2に基づく変動内容(ノーマルショートリーチ)よりも、変動パターンP3,P4の変動内容(ノーマルロングリーチ)の方が、大当り期待度が高く設定されている。また、本実施形態では、変動パターンP3,P4の変動内容(ノーマルロングリーチ)よりも、変動パターンP5,P6,P7,P8の変動内容(スーパーリーチ)の方が、大当り期待度が高く設定されている。なお、「楽曲M1」をテーマとするリーチ演出を含む変動内容と「楽曲M2」をテーマとするリーチ演出を含む変動内容については、大当り期待度を同程度に設定しても良いし、一方の楽曲を含む変動内容の大当り信頼度を他方の楽曲を含む変動内容の大当り信頼度よりも高く設定しても良い。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aは、連続演出パターン選択用乱数や単独予告演出パターン選択用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を統括制御用RAM46cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、本実施形態の統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
本実施形態において統括制御用ROM46bには、図8に示す連続演出パターン振分テーブルが記憶されている。本実施形態では、統括制御用ROM46bが、テーブル記憶手段として機能する。連続演出パターン振分テーブルには、変動パターンP1〜P8毎に、3種類の連続演出パターンY1〜Y3と連続予告演出を実行しないパターン(以下、「非実行パターン」と示す)とが対応付けられているとともに、所定個数の連続演出パターン選択用乱数の値が振分けられている。本実施形態において連続演出パターン選択用乱数の取り得る数値には、「0」〜「250」までの全251とおりの整数が設定されている。そして、連続演出パターン振分テーブルにおいて、変動内容に連続予告演出を含まない変動パターンP1〜P6には、非実行パターンに対して「251個」の乱数値が振分けられている。一方、連続演出パターン振分テーブルにおいて、変動内容に連続予告演出を含む変動パターンP7,P8には、連続演出パターンY1,Y2,Y3に対して所定個数ずつの乱数値が振分けられている。
例えば、変動パターンP7−1に対応付けられた連続演出パターンY1には「75個」の乱数値が、連続演出パターンY2には「75個」の乱数値が、連続演出パターンY3には「101個」の乱数値が、それぞれ振分けられている。
本実施形態の連続演出パターン振分テーブルでは、大当り演出用の変動パターンP7−1,P8−1において、変動サイクルの実行回数「3回」の連続演出パターンY3の選択率が、変動サイクルの実行回数「2回」の連続演出パターンY1,Y2の選択率よりも高くなるように乱数値が振分けられている。一方、本実施形態の連続演出パターン振分テーブルでは、はずれリーチ演出用の変動パターンP7−2,P8−2において、変動サイクルの実行回数「3回」の連続演出パターンY3の選択率が、変動サイクルの実行回数「2回」の連続演出パターンY1,Y2の選択率よりも低くなるように乱数値が振分けられている。これは、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームにおいて、「3回」の変動サイクルから構成される連続予告演出が実行された場合には、大当りとなる可能性が高いことを示している。一方、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームにおいて、「3回」の変動サイクルから構成される連続予告演出が実行された場合には、はずれとなる可能性が高いことを示している。したがって、このような連続演出パターン振分テーブルの構成により、遊技者は、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームが実行された場合、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数によって大当りに対する期待感を変化し得る。
また、統括制御用ROM46bには、連続演出パターンY1,Y2,Y3を指示するための連続演出パターン指定コマンドが記憶されている。本実施形態において、連続演出パターン指定コマンドは、何れも2バイトの制御データで構成される。具体的に言えば、連続演出パターンY1は、上位バイト(1バイト目)が「92H」で構成されるとともに、下位バイト(2バイト目)が「00H」で構成される。また、連続演出パターンY2は、上位バイト(1バイト目)が「92H」で構成されるとともに、下位バイト(2バイト目)が「01H」で構成される。また、連続演出パターンY3は、上位バイト(1バイト目)が「92H」で構成されるとともに、下位バイト(2バイト目)が「02H」で構成される。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板45について説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口35又は下始動入賞口36へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の特別図柄保留発光部を点灯させる。例えば、主制御用CPU45aは、書き換え後の特別図柄用の保留記憶数が「3」の場合、3つの特別図柄保留発光部31a〜31cを点灯させる。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した大当り判定用乱数の値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値も取得しない。
そして、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定を行う。大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンを大当り演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを乱数抽選で決定する。はずれリーチ演出の実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置30に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれリーチ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。一方、はずれリーチ演出の非実行を決定した場合、主制御用CPU45aは、前述同様にはずれ図柄を決定するとともに、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、該値に対応する変動パターンをはずれ演出用の変動パターンの中から選択して決定する。
本実施形態では、図5に示すように、変動パターンに対して連続予告演出の実行可否を対応付けている。具体的に言えば、変動パターンP1〜P6は連続予告演出の実行否を対応付けた変動パターンとされ、変動パターンP7,P8は連続予告演出の実行可を対応付けた変動パターンとされている。したがって、本実施形態では、制御プログラムをもとに変動パターンを決定する主制御用CPU45aが、連続予告演出を実行するか否かをすることになる。
本実施形態では、制御プログラムにしたがって制御を実行する主制御用CPU45aが、乱数取得手段(大当り判定用乱数)、大当り抽選手段、及び変動パターン選択手段として機能する。また、本実施形態では、主制御用ROM45bが変動パターン記憶手段として機能し、主制御用RAM45cが始動保留球記憶手段として機能する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。
また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の特別図柄保留発光部を点灯させる。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置30の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
また、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を書き換えた場合、書き換え後の保留記憶数を指示する保留指定コマンドをサブ統括制御基板46に出力する。本実施形態では、保留指定コマンドとして、保留0指定コマンドと、保留1指定コマンドと、保留2指定コマンドと、保留3指定コマンドと、保留4指定コマンドが用意されている。保留0指定コマンドは、保留記憶数を「1」→「0」に1減算して書き換え時に出力するコマンドである。保留1指定コマンドは、保留記憶数を「0」→「1」に1加算、又は「2」→「1」に1減算して書き換えた時に出力するコマンドである。保留2指定コマンドは、保留記憶数を「1」→「2」に1加算、又は「3」→「2」に1減算して書き換えた時に出力するコマンドである。保留3指定コマンドは、保留記憶数を「2」→「3」に1加算、又は「4」→「3」に1減算して書き換えた時に出力するコマンドである。保留4指定コマンドは、保留記憶数を「3」→「4」に1加算して書き換え時に出力するコマンドである。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、該コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置28に停止表示させる図柄組み合わせを構成する飾り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、保留指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
そして、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドと停止図柄指定コマンドを入力すると、演出表示装置28で実行させる図柄変動ゲームの具体的な変動内容の詳細を決定する。
統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンの種類と停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)の種類から、演出表示装置28で実行される図柄変動ゲームにおいて導出する飾り図柄の図柄組み合わせを構成する各列の図柄を決定する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、大当り演出用の変動パターンが指定され、かつ特別図柄の停止図柄指定が大当り図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄として大当り図柄を決定する。また、統括制御用CPU46aは、はずれ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄のはずれ図柄として左右列の図柄が同一図柄となるリーチ図柄を含めずに決定する。一方、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定され、特別図柄の停止図柄指定がはずれ図柄の場合には、最終的に確定停止表示させる前記図柄組み合わせを構成する飾り図柄としてはずれ図柄を決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、飾り図柄のはずれ図柄として左右列の図柄が同一図柄となるリーチ図柄を含めて決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。
本実施形態において、統括制御用CPU46aが決定する飾り図柄は、変動パターンとして連続予告演出が実行可となる変動パターンP7,P8が指定されている場合、最終回の変動サイクルにおいて導出される飾り図柄となる。そして、本実施形態においては、最終回の変動サイクルよりも前に実行される変動サイクルで導出されるはずれ図柄は、演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)で決定するようになっている。
以下、統括制御用CPU46aが実行する連続予告演出の選択に係る制御内容を説明する。
統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、連続演出パターン選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得する。そして、統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指示された変動パターンと取得した連続演出パターン選択用乱数の値をもとに連続予告演出パターンを選択する。具体的に言えば、統括制御用CPU46aは、変動パターンP1〜P6が指示されている場合、連続演出パターン振分テーブル(図8)において変動パターンP1〜P6には連続演出パターン選択用乱数の値の全てが「非実行パターン」に振分けられていることから、「非実行パターン」を選択する。
次に、変動パターンP7,P8が指示されている場合に統括制御用CPU46aが実行する制御内容を説明する。
統括制御用CPU46aは、変動パターンP7,P8が指示されている場合、連続演出パターン振分テーブル(図8)において変動パターンP7,P8には連続演出パターン選択用乱数の値の全てが連続演出パターンに振分けられていることから、連続演出パターンを決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、取得した乱数値に対応する1つの連続演出パターンを選択する。例えば、統括制御用CPU46aは、変動パターンP7−1が指定されている場合に、取得した乱数値が連続演出パターンY1に振分けた乱数値に含まれるときには当該連続演出パターンY1を選択する。そして、統括制御用CPU46aは、選択した連続演出パターンを指示する連続演出パターン指定コマンドを演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48に出力する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM47bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。
そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。また、表示制御用CPU47aは、保留指定コマンドを入力すると、画像表示部GHに画像表示する保留の表示を保留指定コマンドで指定された保留記憶数を示すように表示する。本実施形態では、画像表示部GH及び特別図柄保留記憶表示装置31が、始動保留球数表示手段となる。
また、表示制御用CPU47aは、変動パターンP7,P8が指示され、かつ連続演出パターン指定コマンドを入力している場合、当該コマンドで指示された連続演出パターンにしたがって所定の実行回数分の変動サイクルからなる連続予告演出を画像表示部GHに表示する。このとき、表示制御用CPU47aは、連続演出パターン指定コマンドで指示された連続演出パターンにしたがって各変動サイクルの変動内容(変動態様)を制御する。本実施形態では、表示制御用CPU47aが、予告演出を図柄変動ゲーム中に演出表示装置28(画像表示部GH)に表示する予告演出表示手段として機能する。
例えば、表示制御用CPU47aは、変動パターンP7を指示する変動パターン指定コマンドと、連続演出パターンY1を指示する連続演出パターン指定コマンドを入力すると、次のように画像表示部GHの表示内容を制御する。すなわち、表示制御用CPU47aは、連続演出パターンY1から変動サイクルの実行回数を把握するとともに、各変動サイクルの変動内容(「通常変動サイクル」か、「リーチ変動サイクル」か)を把握する。
そして、表示制御用CPU47aは、1回目の変動サイクルにおいて通常変動Z1(通常変動サイクル)の変動内容を、表示用データと計時している時間をもとに画像表示し、図柄の変動開始からの経過時間が第1変動停止時間に達すると第1変動停止列(左列)の変動を停止させて図柄を導出する。また、表示制御用CPU47aは、第2変動停止時間の経過時に第2変動停止列(右列)の変動を停止させて図柄を導出するとともに、第3変動停止時間の経過時に第3変動停止列(中列)の変動を停止させて図柄を導出し、1回目の変動サイクルを終了させる。1回目の変動サイクルの終了時、表示制御用CPU47aは、自身で決定したはずれ図柄を導出し、そのはずれ図柄を一旦停止表示させる。そして、表示制御用CPU47aは、通常変動Z1ではずれ図柄を一旦停止表示させた後、時間ta(調整時間)の経過によって1回目の変動サイクルを終了させる。
続いて、表示制御用CPU47aは、2回目の変動サイクルにおいてリーチ変動サイクルの変動内容を、表示用データと計時している時間をもとに画像表示する。連続演出パターンY1の2回目の変動サイクル(リーチ変動サイクル)は、通常変動Z2、ノーマルショートリーチ、ノーマルロングリーチ、及びスーパーリーチによって変動内容が構成されている。このため、表示制御用CPU47aは、通常変動Z2において、図柄の変動開始からの経過時間が第1変動停止時間に達すると第1変動停止列(左列)の変動を停止させて図柄を導出し、第2変動停止時間の経過時に第2変動停止列(右列)の変動を停止させて図柄を導出する。このとき、表示制御用CPU47aは、統括制御用CPU46aが出力した飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を、第1変動停止列と第2変動停止列に導出し、リーチを形成する。
続いて、表示制御用CPU47aは、ノーマルショートリーチへ移行し、第3変動停止列の図柄を導出するためのリーチ演出を表示データと計時している時間にしたがって画像表示する。そして、表示制御用CPU47aは、ノーマルショートリーチの開始後、所定時間(時間T3)の経過によってノーマルロングリーチへ移行し、第3変動停止列の図柄を導出するためのリーチ演出を表示データと計時している時間にしたがって画像表示する。続いて、表示制御用CPU47aは、ノーマルロングリーチの開始後、所定時間(時間T4)が経過すると、時間tb(調整時間)の間、待機してからスーパーリーチへ移行する。そして、スーパーリーチへ移行した表示制御用CPU47aは、第3変動停止列の図柄を導出するためのリーチ演出を表示データと計時している時間にしたがって画像表示し、所定時間の経過後に第3変動停止列の変動を停止させて図柄を導出する。このとき、表示制御用CPU47aは、大当り演出用の変動パターンP7−1が指示されている場合、第3変動停止列の変動を停止させて、第1変動停止列と第2変動停止列に導出した図柄と同一図柄を導出し、大当り図柄を一旦停止表示する。一方、表示制御用CPU47aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP7−2が指示されている場合、第3変動停止列の変動を停止させて、第1変動停止列と第2変動停止列に導出した図柄と異なる図柄を導出し、はずれ図柄を一旦停止表示する。その後、表示制御用CPU47aは、図柄停止コマンドの入力により、演出表示装置28に一旦停止表示されている大当り図柄又ははずれ図柄を確定停止表示させて図柄変動ゲームを終了させる。
なお、表示制御用CPU47aは、連続演出パターンY2,Y3が指示されている場合も、前述同様に、連続演出パターンY2,Y3を構成する変動サイクルの変動内容を画像表示するように画像表示部GHの表示内容を制御する。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)最終回の変動サイクルよりも前に実行される変動サイクルにおいて、リーチ演出を含むか否かによって図柄の変動開始から最初の図柄の変動停止までの図柄変動時間が異なるパターンを用意することで、当該変動サイクルが最終回の変動サイクルであるか否かを認識し難くなる。本実施形態では、連続演出パターンY1,Y2が該当する。このため、遊技者は、連続予告演出が継続することに対して期待を抱き、興趣の向上を図ることができる。
(2)連続予告演出に係る決定事項を、主制御基板45(主制御用CPU45a)とサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)とで分担しているため、各制御部に掛かる制御負担を軽減することができる。
(3)変動サイクルを組み合わせて連続予告演出の変動内容を構成する際に、連続予告演出に係る時間の合計を異ならせてしまうと、変動パターンと連続演出パターンを1対1の関係に対応付ける必要がある。しかし、同一の実行回数の変動サイクルで構成される連続予告演出に係る時間の合計を同一時間に設定することで、1つの変動パターンに対し、複数の連続演出パターンを対応付けることが可能となる。つまり、制御負担を増加させることなく、演出の多様化を実現し得る。
(4)また、異なる実行回数の変動サイクルで構成される連続予告演出に係る時間の合計についても同一時間に設定することで、1つの変動パターンに対し、複数の連続演出パターンを対応付けることが可能となる。そして、この場合には、1つの変動パターンに対して、異なる実行回数の連続予告演出が実行されることになるので、制御負担を増加させることなく、演出の多様化をさらに実現し得る。
(5)また、サブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)が連続予告パターンを選択することで、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数を決定することから、前記実行回数と変動パターンを対応付ける必要がない。すなわち、実行回数に応じて、1対1の関係で変動パターンを設定する必要がない。したがって、制御負担を増加させることなく、演出の多様化を実現し得る。
(6)各連続演出パターンY1〜Y3の最終回の変動サイクルでは、リーチ演出が行われるので、最終回よりも前の回の変動サイクルでリーチ演出が行われている場合には1回の図柄変動ゲームにおいて複数回のリーチ演出を視認し得る。そして、各リーチ演出において、大当りへの期待感を抱かせることができる。
(7)省略リーチ変動サイクル(本実施形態では連続演出パターンY2の2回目と連続演出パターンY3の3回目)の変動内容は、通常の図柄変動ゲームにおいて出現しない変動内容となっていることから、連続予告演出中は通常の図柄変動ゲームで出現し得ない変動内容を視認することができ、演出のバリエーションを増加させることができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 各実施形態において、リーチ変動サイクルを、通常の図柄変動ゲームの変動内容と完全一致させても良い。すなわち、省略リーチ変動サイクルを設けることなく、連続予告演出の変動サイクルを構成しても良い。
○ 各実施形態において、最終回の変動サイクルを、ノーマルショートリーチやノーマルロングリーチのリーチ演出を行う変動内容に変更しても良い。
○ 各実施形態において、連続演出パターン振分テーブルにおける連続演出パターン選択用乱数の振分け態様を変更しても良い。また、連続演出パターン振分テーブルに振分ける連続演出パターンの数を変更しても良い。
○ 各実施形態において、連続演出パターンによって構成される変動サイクルの実行回数を変更しても良い。例えば、全ての連続演出パターンの変動サイクルの実行回数を「3回」としても良い。また、変動サイクルの実行回数を「4回」に設定した連続演出パターンを設定しても良い。なお、連続予告演出を構成する変動サイクルの実行回数の最大数は、特別図柄用の保留記憶数の上限数以下に設定することが好ましい。すなわち、上限数を保留記憶数の上限数以下とすることにより、連続予告演出が、恰も複数回の図柄変動ゲームに跨って連続して実行されるかのような演出を実現できる。すなわち、演出に何らかの繋がり(関連付けた)を持った図柄変動ゲームが連続しているかのような演出を表現できる。
○ 各実施形態において、1つの変動パターンに対して、変動サイクルの実行回数が同じ連続演出パターンのみを対応付けても良い。また、1つの変動パターンに対して、変動サイクルの実行回数が異なる連続演出パターンのみを対応付けても良い。具体的に言えば、1つの変動パターンに対して実行回数が「2回」となる連続演出パターンY1,Y2のみを振分けたり、実行回数が「2回」となる連続演出パターンY1,Y2と、実行回数が「3回」となる連続演出パターンY3を混在させたりしても良い。また、1つの変動パターンに対して、実行回数が「2回」となる1つの連続演出パターン、又は実行回数が「3回」となる1つの連続演出パターンのみを振分けても良い。
○ 各実施形態において、連続予告演出中の変動サイクルで行われる変動内容は、連続予告演出を伴わない通常の図柄変動ゲームで行われる変動内容を含んで構成されていれば良く、通常の図柄変動ゲームで行われない演出を含んで構成しても良い。
○ 実施形態において、確変状態中や時短状態中は連続予告演出を出現させないように構成しても良い。このように構成するためには、例えば、確変状態中や時短状態中の変動パターンを選択するための変動パターン振分けテーブルを設け、当該テーブルには連続予告演出を伴わない変動パターンのみを振分ける。通常、確変状態中や時短状態中は、単位時間当りの図柄変動ゲームの消化率を高めるために、大当り判定ではずれを決定している場合の図柄変動ゲームの変動時間を、確変状態や時短状態ではない通常状態時の変動時間よりも短縮している。このため、確変状態中や時短状態中に連続予告演出を出現させると、その出現によって図柄変動ゲームの変動時間が長くなり、消化率を下げてしまう。特に、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームがはずれとなる場合には、次回の大当りを早く獲得すべく遊技を行っている遊技者にとっては効率を妨げられたかのように感じられる。したがって、このような構成を採用することで、確変状態中や時短状態中における遊技者の興趣の低下を抑制することができる。
○ 実施形態では、演出表示装置28を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式の演出表示装置としても良い。
○ 実施形態において、サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aが実行する連続予告演出に係る各種制御(連続演出パターンの決定など)を、演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aが実行するようにしても良い。この場合、サブ統括制御基板46はパチンコ遊技機10に装着されていても良いし、装着されていなくても良い。
○ 実施形態では、変動パターンを決定することによって連続予告演出の実行可否が決定され、連続演出パターンを決定することによって変動サイクルの実行回数が決定されるようになっているが、連続予告演出の実行可否及び変動サイクルの実行回数の決定を統括制御用CPU46aが行うようにしても良い。この場合、統括制御用CPU46aは、主制御用CPU45aが選択した変動パターンの種類をもとに連続予告演出の実行可否を判定し、実行可の場合には変動パターンの変動時間をもとに変動サイクルの実行回数を決定する。
○ 実施形態において、連続演出パターンを変動パターンに対して1対1の関係で対応付け、主制御用CPU45aが変動パターンを決定することによって連続予告演出の実行可否、変動サイクルの実行回数、及び連続演出パターンが決定されるようにしても良い。
○ 実施形態において、最終回の変動サイクルよりも前の回に実行される変動サイクルとして、リーチ演出を行う変動サイクルを複数回設定しても良い。
○ 実施形態において、演出表示装置28における図柄の変動停止順序を変更しても良い。例えば、左列→中列→右列の順に図柄の変動を停止させても良い。この場合、リーチは、左列の図柄と中列の図柄が同一図柄となって導出されることにより形成される。
○ 実施形態において、パチンコ遊技機10が再抽選演出を実行可能に構成されている場合、最終回の変動サイクルにて仮停止図柄からなる大当り図柄を導出し、その後に再抽選演出にて飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄(大当り図柄)を導出し、確定停止表示させても良い。再抽選演出は、大当りを認識し得る仮の大当り図柄を一旦導出した後、その導出した大当り図柄を再び変動させて最終的な大当り図柄を導出する演出である。
○ 各実施形態において、各変動サイクルの開始時に、何回目の変動サイクルが開始するかを報知する報知演出を実行させても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記最終回の変動サイクルでは、前記リーチ演出が行われることを特徴とする遊技機。
(ロ)前記図柄変動ゲームは、当該ゲームの開始から終了までの変動時間及び当該ゲーム中に行われる変動内容を特定可能な変動パターンにしたがって実行され、前記図柄変動時間パターンは、前記図柄変動時間が通常図柄変動時間となる通常変動サイクルと、前記図柄変動時間が前記リーチ演出を含むことによって前記通常図柄変動時間よりも長く設定したリーチ変動サイクルによって構成され、1つの変動パターンには、前記変動サイクルの実行回数が同じとなる図柄変動時間パターンと、前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンとが対応付けられており、前記変動サイクルの実行回数が同じ図柄変動時間パターンと前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンにおいては、前記図柄変動パターンを構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間が同じ時間に設定されていることを特徴とする遊技機。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す拡大図。 連続予告演出を伴う図柄変動ゲームの態様と連続予告演出を伴わない図柄変動ゲームの態様を示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 主制御基板に記憶される変動パターンを説明する説明図。 (a)〜(d)は、連続予告演出を伴わない図柄変動ゲームの変動態様を示す模式図。 (a)〜(c)は、連続予告演出を伴う図柄変動ゲームの変動態様を示す模式図。 連続演出パターン振分けテーブルを示す模式図。
符号の説明
10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、45…主制御基板、45a…主制御用CPU、45b…主制御用ROM、45c…主制御用RAM、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM、P1,P2−1,P2−2,P3−1,P3−2,P4−1,P4−2,P5−1,P5−2,P6−1,P6−2,P7−1,P7−2,P8−1,P8−2…変動パターン、Y1,Y2,Y3…連続演出パターン。

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動させてから図柄を確定停止表示するまでを1回とする図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、大当りか否かを抽選する大当り抽選に当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて表示結果が確定停止表示された後に遊技者が有利となる大当り遊技が生起される遊技機において、
    前記図柄変動ゲーム中には前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性を示唆する予告演出を前記図柄変動ゲーム中に前記表示手段に表示する予告演出表示手段を備え、
    前記予告演出は、1回の図柄変動ゲームにおいて、図柄の変動開始から図柄の変動停止までを1回とする変動サイクルを複数回、連続して実行し、前記変動サイクルの実行回数によって前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性が変化する連続予告演出を含み、
    前記連続予告演出は、複数回の変動サイクルのうち最終回の変動サイクルではリーチ演出を含むように実行されるとともに、各変動サイクルを前記図柄の変動開始から最後の図柄の変動停止までの図柄変動時間が通常図柄変動時間となる通常変動サイクルと、前記図柄変動時間がリーチ演出を含むことによって前記通常図柄変動時間よりも長く設定したリーチ変動サイクルとの組み合わせから構成される複数種類の図柄変動時間パターンで実行されるようになっており、
    前記リーチ変動サイクルには、前記連続予告演出を伴わない通常の図柄変動ゲームで行われる変動内容で構成した通常リーチ変動サイクルと、前記通常の図柄変動ゲームで行われる変動内容を省略して構成した省略リーチ変動サイクルを含み、
    前記図柄変動時間パターンは、最終回よりも前の変動サイクルに前記リーチ変動サイクルを含む場合には当該リーチ変動サイクルとして前記通常リーチ変動サイクルとするように構成されるとともに最終回の変動サイクルを前記省略リーチ変動サイクルとするように構成される一方で、最終回よりも前の変動サイクルに前記リーチ変動サイクルを含まない場合には最終回の変動サイクルを前記通常リーチ変動サイクルとするように構成されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記図柄変動ゲームは、当該ゲームの開始から終了までの変動時間及び当該ゲーム中に行われる変動内容を特定可能な変動パターンにしたがって実行され、
    1つの変動パターンには、前記変動サイクルの実行回数が同じとなる複数の図柄変動時間パターンが対応付けされており、
    前記変動サイクルを同じ実行回数分、実行する図柄変動時間パターンにおいては、前記図柄変動時間パターンを構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間が同じ時間に設定される請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄変動ゲームは、当該ゲームの開始から終了までの変動時間及び当該ゲーム中に行われる変動内容を特定可能な変動パターンにしたがって実行され、
    1つの変動パターンには、前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンが対応付けられており、前記変動サイクルの実行回数が異なる図柄変動パターンにおいては、前記図柄変動パターンを構成する変動サイクルを組み合わせた時の合計時間が同じ時間に設定されてい請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記複数種類の図柄変動時間パターンは、前記大当り抽選に当選しているか否かの可能性が異なるように選択される請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
JP2007300706A 2007-11-20 2007-11-20 遊技機 Active JP4629719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300706A JP4629719B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007300706A JP4629719B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009125143A JP2009125143A (ja) 2009-06-11
JP4629719B2 true JP4629719B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=40816661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007300706A Active JP4629719B2 (ja) 2007-11-20 2007-11-20 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4629719B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5295934B2 (ja) * 2009-11-19 2013-09-18 株式会社ニューギン 遊技機
JP5946888B2 (ja) * 2014-10-31 2016-07-06 株式会社三共 遊技機
JP2016195705A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 京楽産業.株式会社 遊技機
JP6088695B2 (ja) * 2016-05-31 2017-03-01 株式会社三共 遊技機
JP6899685B2 (ja) * 2017-03-31 2021-07-07 株式会社平和 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001070590A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Sankyo Kk 遊技機
JP2002113196A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2003024571A (ja) * 2001-07-18 2003-01-28 Kyoraku Sangyo パチンコ遊技機
JP2004135949A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Sankyo Kk 遊技機
JP2004180948A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Sankyo Kk 遊技機
JP2004298337A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Sankyo Kk 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001070590A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Sankyo Kk 遊技機
JP2002113196A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2003024571A (ja) * 2001-07-18 2003-01-28 Kyoraku Sangyo パチンコ遊技機
JP2004135949A (ja) * 2002-10-18 2004-05-13 Sankyo Kk 遊技機
JP2004180948A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Sankyo Kk 遊技機
JP2004298337A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Sankyo Kk 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009125143A (ja) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5266143B2 (ja) 遊技機
JP4629720B2 (ja) 遊技機
JP4621701B2 (ja) 遊技機
JP5172511B2 (ja) 遊技機
JP5165312B2 (ja) 遊技機
JP5295934B2 (ja) 遊技機
JP5095327B2 (ja) 遊技機
JP5048428B2 (ja) 遊技機
JP5084417B2 (ja) 遊技機
JP5250399B2 (ja) 遊技機
JP5095326B2 (ja) 遊技機
JP5431031B2 (ja) 遊技機
JP5250402B2 (ja) 遊技機
JP5357644B2 (ja) 遊技機
JP4621723B2 (ja) 遊技機
JP5250401B2 (ja) 遊技機
JP4629719B2 (ja) 遊技機
JP2011078639A (ja) 遊技機
JP5250400B2 (ja) 遊技機
JP2009273704A (ja) 遊技機
JP5509298B2 (ja) 遊技機
JP5084416B2 (ja) 遊技機
JP2009066317A (ja) 遊技機
JP5465570B2 (ja) 遊技機
JP5465569B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4629719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250