以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9の四角形の表示画面には、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄の可変表示を行う演出図柄表示領域がある。よって、演出表示装置9は、演出図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出図柄表示領域には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の演出図柄を可変表示する図柄表示エリア9L、9C、9Rがある。図柄表示エリアには「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリアがあるが、図柄表示エリアの位置は、演出表示装置9の表示画面において固定的でなくてもよいし、図柄表示エリアの3つ領域が離れてもよい。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させ、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9で演出表示を実行させるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
遊技盤6における下部の左側には、識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示部)8aが設けられている。この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。遊技盤6における下部の右側には、識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示部)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
小型の表示器は、例えば方形状に形成されている。また、この実施の形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(可変表示部)と総称することがある。
第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件または第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞したこと)した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が通過したことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を停止表示させることである(いわゆる再変動の前の停止を除く。)。また、この実施の形態では、第1始動入賞口13への入賞および第2始動入賞口14への入賞に関わりなく、始動入賞が生じた順に可変表示の開始条件を成立させるが、第1始動入賞口13への入賞と第2始動入賞口14への入賞のうちのいずれかを優先させて可変表示の開始条件を成立させるようにしてもよい。例えば第1始動入賞口13への入賞を優先させる場合には、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態であれば、第2保留記憶数が0でない場合でも、第1保留記憶数が0になるまで、第1特別図柄の可変表示を続けて実行する。
第1特別図柄表示器8aの近傍には、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての第1飾り図柄の可変表示を行う第1飾り図柄表示器9aが設けられている。この実施の形態では、第1飾り図柄表示器9aは、2つのLEDで構成されている。第1飾り図柄表示器9aは、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。また、第2特別図柄表示器8bの近傍には、第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての第2飾り図柄の可変表示を行う第2飾り図柄表示器9bが設けられている。第2飾り図柄表示器9bは、2つのLEDで構成されている。第2飾り図柄表示器9bは、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
なお、第1飾り図柄と第2飾り図柄とを、飾り図柄と総称することがあり、第1飾り図柄表示器9aと第2飾り図柄表示器9bを、飾り図柄表示器と総称することがある。
飾り図柄の変動(可変表示)は、2つのLEDが交互に点灯する状態を継続することによって実現される。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、第1飾り図柄表示器9aにおける第1飾り図柄の可変表示とは同期している。第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、第2飾り図柄表示器9bにおける第2飾り図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点が同じであって、可変表示の期間が同じであることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第1飾り図柄表示器9aにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、第2飾り図柄表示器9bにおいて大当りを想起させる側のLEDが点灯されたままになる。なお、第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bの機能を、演出表示装置9で実現するようにしてもよい。すなわち、第1飾り図柄および第2飾り図柄が、演出表示装置9の表示画面において画像として可変表示されるように制御してもよい。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口14に入賞しない。従って、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口14に極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13は演出表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13との間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13の周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13の周辺での釘配列を遊技球を第1始動入賞口13に導きづらくして、第2始動入賞口14の入賞率の方を第1始動入賞口13の入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、図1に示すように、第2始動入賞口14に対してのみ開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられているが、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14のいずれについても開閉動作を行う可変入賞球装置が設けられている構成であってもよい。
第1飾り図柄表示器9aの側方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
第2飾り図柄表示器9bの側方には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、演出表示装置9の表示画面下方には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(以下、合算保留記憶表示部18cという。)が設けられている。合計数を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられているので、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。なお、第1特別図柄保留記憶表示器18aおよび第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられているので、合算保留記憶表示部18cは、必ずしも設けられていなくてもよい。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における演出図柄の可変表示とは同期している。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような演出図柄の組み合わせが停止表示される。
演出表示装置9に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア9L、9C、9Rでは、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となることがある。ここで、リーチ状態とは、演出表示装置9の表示領域にて停止表示された飾り図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部又は一部の飾り図柄が大当り組合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。具体的には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける一部(例えば「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア9L、9Rなど)では予め定められた大当り組合せを構成する飾り図柄(例えば「7」の英数字を示す飾り図柄)が停止表示されているときに未だ停止表示していない残りの飾り図柄表示エリア(例えば「中」の飾り図柄表示エリア5Cなど)では飾り図柄が変動している表示状態、あるいは、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部又は一部で飾り図柄が大当り組合せの全部又は一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。
また、リーチ状態となったことに対応して、飾り図柄の変動速度を低下させたり、演出表示装置9の表示画面に飾り図柄とは異なるキャラクタ画像(人物等を模した演出画像)を表示させたり、背景画像の表示態様を変化させたり、飾り図柄とは異なる動画像を再生表示させたり、飾り図柄の変動態様を変化させたりすることで、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される場合がある。このようなキャラクタ画像の表示や背景画像の表示態様の変化、動画像の再生表示、飾り図柄の変動態様の変化といった演出動作を、リーチ演出表示(あるいは単にリーチ演出)という。なお、リーチ演出には、演出表示装置9における表示動作のみならず、スピーカ27による音声出力動作や、LED25や枠LED28などの発光体における点灯動作(点滅動作)などを、リーチ状態となる以前の動作態様とは異なる動作態様とすることが、含まれていてもよい。リーチ演出における演出動作としては、互いに動作態様(リーチ態様)が異なる複数種類の演出パターン(「リーチパターン」ともいう)が、予め用意されていればよい。そして、それぞれのリーチ態様では「大当り」となる可能性(「信頼度」あるいは「大当り信頼度」ともいう)が異なる。すなわち、複数種類のリーチ演出のいずれが実行されるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる可能性を異ならせることができる。一例として、この実施の形態では、「ノーマル」のリーチ演出を実行するノーマルリーチ、「リーチ演出α」を実行するスーパーリーチα、「リーチ演出β」を実行するスーパーリーチβといったリーチ態様が予め設定されている。そして、スーパーリーチαやスーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ態様が出現した場合には、ノーマルリーチのリーチ態様が出現した場合に比べて、可変表示結果が「大当り」となる可能性(大当り信頼度)が高くなる。
また、スーパーリーチとなる可変表示において、リーチ中演出が実行される場合がある。この実施の形態では、リーチ中演出として、リーチ中予告と発展演出とが実行可能になっている。リーチ中予告は、スーパーリーチとなる可変表示中の所定のタイミングにおいて演出表示装置9の表示画面に所定のキャラクタ画像を表示させることによってスーパーリーチとなることを予告する演出である。発展演出は、可変表示を開始してからノーマルリーチのリーチ演出を実行した後に、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて演出図柄を再び変動(擬似連変動)させてスーパーリーチのリーチ演出を実行することにより、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展したように見せる演出である。この実施の形態では、リーチ中予告として複数のパターン(リーチ中予告パターン)が用意されている。また、発展演出として複数のパターンが用意されている。なお、リーチ中演出として、これら以外の演出が実行されるようにしてもよい。
演出表示装置9の周囲の飾り部において、左側には、モータ86の回転軸に取り付けられ、モータ86が回転すると移動する可動部材78が設けられている。この実施の形態では、可動部材78は、擬似連の演出や予告演出(可動物予告演出)が実行されるときに動作する。また、演出表示装置9の周囲の飾り部において、左右の下方には、モータ87の回転軸に取り付けられ、モータ87が回転すると移動する羽根形状の可動部材(以下、演出羽根役物という。)79a,79bが設けられている。この実施の形態では、演出羽根役物79a,79bは、予告演出(演出羽根役物予告演出)が実行されるときに動作する。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
遊技領域6には、遊技球の入賞にもとづいてあらかじめ決められている所定数の景品遊技球の払出を行うための入賞口(普通入賞口)29,30,33,39も設けられている。入賞口29,30,33,39に入賞した遊技球は、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aで検出される。
遊技盤6の右側方には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「」および「×」)を可変表示する。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、上下のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に下側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口14に遊技球が入賞可能な状態)に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。さらに、通常状態に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。また、確変状態ではないが図柄の変動時間が短縮されている時短状態(特別図柄の可変表示時間が短縮される遊技状態)でも、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
打球供給皿3を構成する部材においては、遊技者により操作可能な操作手段としての操作ボタン120が設けられている。操作ボタン120には、遊技者が押圧操作をすることが可能な押しボタンスイッチが設けられている。なお、操作ボタン120は、遊技者による押圧操作が可能な押しボタンスイッチが設けられているだけでなく、遊技者による回転操作が可能なダイヤルも設けられている。遊技者は、ダイヤルを回転操作することによって、所定の選択(例えば演出の選択)を行うことができる。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、第1飾り図柄表示器9aにおいて第1飾り図柄の可変表示が開始され、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄、第1飾り図柄および演出図柄の可変表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、第2飾り図柄表示器9bにおいて第2飾り図柄の可変表示が開始され、演出表示装置9において演出図柄の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄、第2飾り図柄および演出図柄の可変表示は、第2始動入賞口14への入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
この実施の形態では、確変大当りであることや確変昇格演出(確変状態に昇格することを示す特別な演出)において確変に昇格したことを報知した場合には、遊技状態を高確率状態に移行するとともに、遊技球が始動入賞しやすくなる(すなわち、特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における可変表示の実行条件が成立しやすくなる)ように制御された遊技状態である高ベース状態に移行する。また、遊技状態が時短状態に移行されたときも、高ベース状態に移行する。高ベース状態である場合には、例えば、高ベース状態でない場合と比較して、可変入賞球装置15が開状態となる頻度が高められたり、可変入賞球装置15が開状態となる時間が延長されたりして、始動入賞しやすくなる。
なお、可変入賞球装置15が開状態となる時間を延長する(開放延長状態ともいう)のでなく、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる普通図柄確変状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)となると、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開状態になる。この場合、普通図柄確変状態に移行制御することによって、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、可変入賞球装置15が開状態となる頻度が高まる。従って、普通図柄確変状態に移行すれば、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められ、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。すなわち、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数は、普通図柄の停止図柄が当り図柄であったり、特別図柄の停止図柄が確変図柄である場合等に高められ、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(始動入賞しやすい状態)に変化する。なお、開放回数が高められることは、閉状態から開状態になることも含む概念である。
また、普通図柄表示器10における普通図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される普通図柄時短状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄時短状態では、普通図柄の変動時間が短縮されるので、普通図柄の変動が開始される頻度が高くなり、結果として普通図柄が当りとなる頻度が高くなる。従って、普通図柄が当りとなる頻度が高くなることによって、可変入賞球装置15が開状態となる頻度が高くなり、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。
また、特別図柄や演出図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される時短状態に移行することによって、特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、特別図柄や演出図柄の変動が開始される頻度が高くなり(換言すれば、保留記憶の消化が速くなる。)、結果として、始動入賞しやすくなり大当り遊技が行われる可能性が高まる。
さらに、上記に示した全ての状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか複数の状態に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。
図2は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板910において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路503は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ560のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ560の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行なって得られた数値データを、乱数回路503が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路503が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
また、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ13a、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aからの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う。
なお、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bと、演出図柄を可変表示する演出表示装置9との表示制御を行う。
また、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段が、ランプドライバ基板35を介して、遊技盤に設けられている装飾LED25、および枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行うとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行う。
図3は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101、および演出図柄プロセスフラグ等の演出に関する情報を記憶するRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるRAMは電源バックアップされていない。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データをフレームメモリを介して演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってCGROM(図示せず)から必要なデータを読み出すための指令をVDP109に出力する。CGROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データや動画像データ、具体的には、人物、文字、図形や記号等(演出図柄を含む)、および背景画像のデータをあらかじめ格納しておくためのROMである。VDP109は、演出制御用CPU101の指令に応じて、CGROMから画像データを読み出す。そして、VDP109は、読み出した画像データにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図2に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、可動部材78を動作させるためにモータ86を駆動する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート106を介して、演出羽根役物79a,79bを動作させるためのモータ87を駆動する。
また、演出制御用CPU101は、入力ポート107を介して、遊技者による操作ボタン120の押圧操作に応じて操作ボタン120からの信号を入力する。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してLEDドライバ352に入力される。LEDドライバ352は、LEDを駆動する信号にもとづいて枠LED28などの枠側に設けられている発光体に電流を供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25に電流を供給する。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27に出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば演出図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
図4は、可動部材の動作の具体例を示す説明図である。なお、図4に示す例では、演出表示装置9における再変動演出(擬似連の演出)が実行されるときの可動部材78の動作を示している。再変動演出では、図4(A)に示す状態(左中右の演出図柄が停止している状態)から演出図柄の変動が開始されてから、所定期間演出図柄の変動が実行され(図4(B),(C)参照)、所定期間が経過すると左中右の演出図柄が仮停止する(図4(D)参照)。そして、所定の仮停止期間が経過すると、左中右の演出図柄が再変動し(図4(E)参照)、所定の再変動期間が経過すると、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する(図4(F)参照)。図4に示す例では、初回変動の期間において、可動部材78が動作(演出表示装置9の表示画面に進入した後、元の位置(表示画面外)に戻るように動作)し、初回変動に続く再変動期間においても、可動部材78が動作する。なお、図4に示す例は、1回の仮停止が行われる場合の例である。その後、リーチ演出が実行された後、左中右の演出図柄は最終停止(確定)する。なお、ここでは、再変動演出が終了するときにリーチになると説明したが、再変動演出が終了するときに、演出図柄はリーチにならず最終停止する場合もある。
次に、遊技機の動作について説明する。図5は、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後(ステップS4)、RAM55をアクセス可能状態に設定する(ステップS5)。なお、割込モード2は、CPU56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)とから合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(例えば、電源基板に搭載されている。)の出力信号の状態を確認する(ステップS6)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理を実行する(ステップS10〜S15)。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS7)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS8)。この実施の形態では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、ステップS8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理(ステップS41〜S43の処理)を行う。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS41およびS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグ、時短フラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンド(停電復旧1指定コマンド)を演出制御基板80に送信する(ステップS43)。そして、ステップS14に移行する。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存されているか否か確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、遊技状態復旧処理を実行するための契機としてもよい。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(例えば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば大当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次RAM55における作業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、特別図柄プロセスフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグに初期値が設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ560が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)を演出制御基板80に送信する(ステップS13)。例えば、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、初期化指定コマンドを受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示、すなわち初期化報知を行う。なお、初期化処理において、CPU56は、客待ちデモンストレーション指定(デモ指定)コマンドも送信する。
また、CPU56は、乱数回路503を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS14)。CPU56は、例えば、乱数回路設定プログラムに従って処理を実行することによって、乱数回路503にランダムRの値を更新させるための設定を行う。
そして、CPU56は、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう(ステップS15)。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(ステップS10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)を繰り返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(ステップS19)。この実施の形態では、表示用乱数とは、変動パターン等を決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。この実施の形態では、初期値用乱数とは、普通図柄の当りとするか否か決定するための乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている可変表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、大当り判定用乱数発生カウンタ等のカウント値が1周(乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図6に示すステップS20〜S34のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路920が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、ステップS32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通当り図柄決定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:ステップS24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出制御コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aのいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS32)。CPU56は、例えば、特別図柄プロセス処理でセットされる開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値を+1する。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bにおける第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示を実行する。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS33)。CPU56は、例えば、普通図柄の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS34)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S33(ステップS29を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
この実施の形態では、演出図柄の可変表示中には、リーチ演出とは異なり、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、演出図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための特定演出が実行されることがある。この実施の形態では、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」、「発展チャンス目」、「発展チャンス目終了」といった特定演出が実行可能に設定されている。
「滑り」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、2つ以上の演出図柄表示エリア(例えば「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rなど)にて演出図柄を仮停止表示させた後、その仮停止表示した演出図柄表示エリアのうち所定数(例えば「1」または「2」)の演出図柄表示エリア(例えば「左」の演出図柄表示エリア9Lと「右」の演出図柄表示エリア9Rのいずれか一方または双方)にて演出図柄を再び変動させた後に停止表示させることで、停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。ここで、仮停止表示とは、後述する複数種類の変動パターン毎に定められた変動時間が経過したことにより、確定演出図柄が停止表示(最終停止表示)される以前に行われる演出図柄の停止表示をいう。なお、仮停止表示では、演出図柄が停留して表示される一方で、例えば揺れ変動表示を行うことや短時間の停留だけで直ちに演出図柄を再変動させることなどによって、遊技者に停止表示された演出図柄が確定しない旨を報知すればよい。あるいは、仮停止表示でも、停止表示された演出図柄が確定したと遊技者が認識する程度に演出図柄を停留させてから、演出図柄を再変動させるようにしてもよい。
「擬似連」の特定演出では、特図ゲームの第1開始条件と第2開始条件のいずれか一方が1回成立したことに基づき、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて演出図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回(例えば最大3回まで)行うことができる。一例として、「擬似連」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、図7(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかを構成する演出図柄が仮停止表示される。ここで、「左図柄」は「左」の演出図柄表示エリア9Lに表示(停止表示または仮停止表示)される演出図柄であり、「中図柄」は「中」の演出図柄表示エリア9Cに表示される演出図柄であり、「右図柄」は「右」の演出図柄表示エリア9Rに表示される演出図柄である。なお、擬似連チャンス目GC1〜GC8は、特殊組合せに含まれる演出図柄の組合せとして、予め定められていればよい。
「イントロ」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて確定演出図柄が停止表示(最終停止表示)される以前に、例えばリーチ演出にて行われる演出表示の導入部分といった、所定の演出表示が行われる。
「発展チャンス目」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、予め定められた特殊組合せに含まれる発展チャンス目を構成する演出図柄を仮停止表示させた後、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態として所定のリーチ演出が開始される。一例として、「発展チャンス目」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、図7(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかを構成する演出図柄が仮停止表示される。そのため、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかが仮停止表示されることにより、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となることや、リーチ状態となった後に可変表示結果が「大当り」となることに対する、遊技者の期待感が高められる。
「発展チャンス目終了」の特定演出では、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、全部の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて、発展チャンス目として予め定められた組合せの演出図柄を、確定演出図柄として停止表示(最終停止表示)させる演出表示が行われる。一例として、「発展チャンス目終了」の特定演出では、「発展チャンス目」の特定演出で仮停止表示される発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかが、確定演出図柄として停止表示される。
さらに、演出図柄の可変表示中には、リーチ演出や特定演出とは異なり、例えば所定のキャラクタ画像やメッセージ画像を表示することなどといった、演出図柄の可変表示態様以外の表示態様により、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることを、遊技者に報知するための予告演出が実行されることがある。この実施の形態では、「ステップアップ予告」、「メール表示」といった予告演出が実行可能に設定されている。
「ステップアップ予告」の予告演出では、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、2つ以上の演出図柄表示エリアにて演出図柄を仮停止表示させる以前に、演出表示装置9の表示領域にて、予め用意された複数種類の演出画像を所定の順番に従って切り替えて表示させる演出表示が行われることがある。なお、「ステップアップ予告」の予告演出では、予め用意された複数種類の演出画像のうちいずれか1つ(例えば所定の順番において最初に表示される演出画像など)が表示された後、演出画像が切り替えられることなく、予告演出における演出表示を終了させることがあるようにしてもよい。
「メール表示」の予告演出では、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、2つ以上の演出図柄表示エリアにて演出図柄を仮停止表示させる以前に、遊技者により操作ボタン120が操作されたことに応じて、例えば演出表示装置9の表示領域における演出画像の表示を変更させるといった、演出動作が変化する演出表示が行われる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄、あるいは、特殊組合せのうち発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定演出図柄が、停止表示されることがある。このような演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「非リーチ」(「通常ハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、ハズレ図柄となる特別図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示が開始されてから、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、リーチ演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このような演出図柄の可変表示結果は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における「リーチ」(「リーチハズレ」ともいう)の可変表示態様と称される。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち通常大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、所定の通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示される。ここで、通常大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように通常大当り組合せを構成する図柄番号が偶数「2」、「4」、「6」、「8」である演出図柄は、通常図柄(「非確変図柄」ともいう)と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が通常大当り図柄となることに対応して、所定のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「通常」(「通常大当り」ともいう)の可変表示態様と称される。こうして「通常」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、時短状態または通常状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。ここで、確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、例えば演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて可変表示される図柄番号が「1」〜「8」の演出図柄のうち、図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄のいずれか1つが、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて所定の有効ライン上に揃って停止表示されるものであればよい。このように確変大当り組合せを構成する図柄番号が奇数「1」、「3」、「5」、「7」である演出図柄は、確変図柄と称される。そして、特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、演出図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、確変大当り組合せの確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第1確変」の可変表示態様と称される。こうして「第1確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、可変表示態様が「通常」である場合とは異なるリーチ演出が実行された後に、所定の確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、演出図柄の可変表示態様が「通常」である場合とは異なるリーチ演出が実行された後に、確変大当り組合せの確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第2確変」の可変表示態様と称される。こうして「第2確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して、演出図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定演出図柄が停止表示されることがある。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、演出図柄の可変表示態様が「通常」である場合と同様のリーチ演出が実行された後に、通常大当り組合せの確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第3確変」の可変表示態様と称される。こうして「第3確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、15ラウンド大当り状態に制御され、その15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
このように、演出図柄の可変表示態様が「第1確変」や「第2確変」となる場合には、演出図柄の可変表示にて確変大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることで、15ラウンド大当り状態に制御された後に確変状態となることが確定する。その一方で、演出図柄の可変表示態様が「第3確変」となる場合には、可変表示態様が「通常」となる場合と同様に、演出図柄の可変表示にて通常大当り組合せとなる確定演出図柄が停止表示される。そのため、可変表示態様が「第3確変」となる場合には、確変状態となるか否かを、演出図柄の可変表示結果からは遊技者が認識することはできない。すなわち、確変大当り組合せとなる確定演出図柄は、大当り遊技状態に制御されることが確定する特定表示結果に含まれるとともに、確変状態に制御されることが確定する特別表示結果に含まれる。その一方で、通常大当り組合せとなる確定演出図柄は、確変状態に制御されることが確定しない特別表示結果以外の特定表示結果に含まれる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、15ラウンド大当り図柄となる特別図柄のうち確変大当り図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、あるいは、「擬似連」の特定演出が実行された後に、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、あるいは、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、各種確定演出図柄が停止表示されることがある。なお、突確チャンス目TC1〜TC4は、特殊組合せに含まれる演出図柄の組合せとして、予め定められていればよい。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が確変大当り図柄となることに対応して、リーチ状態とならずに、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「第4確変」の可変表示態様と称される。こうして「第4確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御され、その突確見せ掛け15ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、2ラウンド大当り図柄となる「1」の数字を示す特別図柄が停止表示される場合には、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに対応して「ノーマル」のリーチ演出が実行された後に、あるいは、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に、所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に、あるいは、「擬似連」の特定演出が実行されることなく、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、あるいは、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態とならずに、図7(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示されること、あるいは、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。なお、突確チャンス目TC1〜TC4は、特殊組合せに含まれる演出図柄の組合せとして、予め定められていればよい。このように特図ゲームにおける確定特別図柄が2ラウンド大当り図柄である「1」の数字を示す特別図柄となることに対応して、各種の確定演出図柄が停止表示される演出図柄の可変表示態様は、可変表示結果が「大当り」となる場合における「突確」(「突確大当り」あるいは「突然確変大当り」ともいう)の可変表示態様と称される。こうして「突確」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、2ラウンド大当り状態に制御され、その2ラウンド大当り状態が終了すると、確変状態に制御されることになる。
このように、演出図柄の可変表示態様が「第4確変」となる場合には、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示されること、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。また、演出図柄の可変表示態様が「突確」となる場合には、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示されること、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されること、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示されることがある。そのため、演出図柄の可変表示にて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示された場合や、「ノーマル」のリーチ演出及びルーレットチャンス演出が実行された後に所定のリーチハズレ組合せとなる確定演出図柄が停止表示された場合、「擬似連」の特定演出が実行された後に所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄が停止表示された場合には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるか2ラウンド大当り状態に制御されるかを演出図柄の可変表示結果からは遊技者が認識することができない。
ここで、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄は、演出図柄の可変表示態様が「突確」及び「第4確変」となる場合に限り停止表示される。すなわち、演出図柄の可変表示にて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄が停止表示された場合には、「突確」又は「第4確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となることが確定する。
可変表示結果が「大当り」となる場合における演出図柄の可変表示態様が「通常」、「第1確変」、「第3確変」のいずれかである場合には、演出図柄の可変表示中に、特定変動表示としての変動中昇格演出が実行されることがある。変動中昇格演出では、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rの有効ライン上に通常大当り組合せとなる演出図柄を仮停止表示させた後に、例えば「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて同一の演出図柄が揃った状態で再び変動させ、確変大当り組合せとなる演出図柄と、通常大当り組合せとなる演出図柄のうちいずれかを、確定演出図柄として停止表示(最終停止表示)させる。ここで、演出図柄の可変表示態様が「通常」や「第3確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた演出図柄を再変動させた後に通常大当り組合せとなる確定演出図柄を停止表示する変動中昇格失敗演出が行われる。これに対して、可変表示態様が「第1確変」であることに対応して変動中昇格演出が実行される場合には、その変動中昇格演出として、仮停止表示させた演出図柄を再変動させた後に確変大当り組合せとなる確定演出図柄を停止表示する変動中昇格成功演出が行われる。
可変表示結果が「大当り」となる場合における演出図柄の可変表示態様が「通常」と「第3確変」のいずれかである場合には、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態に制御された後、その15ラウンド大当り状態が終了するまでの期間にて、確変状態に制御するか否かの報知演出としての大当り中昇格演出が実行される。ここで、大当り中昇格演出が実行されるタイミングは、可変表示結果が停止表示されてから、15ラウンド大当り状態における最初のラウンドが開始される以前の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが実行中の期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態においていずれかのラウンドが終了してから次のラウンドが開始されるまでの期間であってもよいし、15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから、次の可変表示ゲームが開始されるまでの期間であってもよい。あるいは、15ラウンド大当り状態の終了後における最初の特別図柄や演出図柄の変動中に、大当り中昇格演出に相当する演出動作が行われるようにしてもよい。15ラウンド大当り状態において最終のラウンドが終了してから実行される大当り中昇格演出を、特に「エンディング昇格演出」ということもある。
大当り中昇格演出には、確定演出図柄が通常大当り組合せであるにもかかわらず遊技状態が確変状態となる昇格がある旨を報知する大当り中昇格成功演出と、確変状態となる昇格がない旨を報知する大当り中昇格失敗演出とがある。一例として、大当り中昇格演出では、演出表示装置9の表示領域にて演出図柄を可変表示させ、通常図柄と、確変図柄のうちいずれかを、演出表示結果として停止表示させる。このとき、大当り中昇格失敗演出では通常図柄を演出表示結果として停止表示させる一方、大当り中昇格成功演出では確変図柄を演出表示結果として停止表示させればよい。他の一例として、大当り中昇格演出では、演出表示装置9の表示領域にてルーレットゲームを示す演出画像の表示を行う。このとき、大当り中昇格失敗演出では回転するルーレットに投入されたボールが「偶数」に入って「残念!」という演出画像の表示を行う一方、大当り中昇格成功演出では回転するルーレットに投入されたボールが「奇数」に入って「確変!」という演出画像の表示を行う。特図ゲームにおける確定特別図柄として「7」の数字を示す特別図柄が停止表示されることに対応して、「第3確変」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行することにより、確変状態となる昇格がある旨を報知する。特図ゲームにおける確定特別図柄として「3」の数字を示す特別図柄が停止表示されることに対応して、「通常」の可変表示態様により可変表示結果が「大当り」となった後には、大当り遊技状態が終了するまでに、大当り中昇格成功演出を実行せず、確変状態となる昇格がある旨の報知は行われない。
図8は、可変表示結果が「ハズレ」となる場合における演出図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して予め用意された演出図柄の変動パターンを例示する説明図である。図8に示すように、この実施の形態では、演出図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リーチPA1−7、非リーチPB1−1及び非リーチPB1−2、非リーチPC1−1及び非リーチPC1−2の変動パターンが用意されている。また、演出図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−10、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−6、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンが用意されている。
図9は、可変表示結果が「大当り」となる場合に対応して予め用意された演出図柄の変動パターンを例示する説明図である。図9に示すように、この実施の形態では、演出図柄の可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−10、スーパーPA5−1〜スーパーPA5−5、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5、スーパーPC4−1及びスーパーPC4−2、スーパーPD1−1及びスーパーPD1−2、スーパーPE1−1及びスーパーPE1−2、スーパーPF1−1〜スーパーPF1−3、特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH1−3〜特殊PH1−5、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンが用意されている。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えるROMには、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROMには、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROMには、CPU103が主基板31から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、演出図柄の変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
図11は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態(確変状態でない遊技状態)において用いられる通常時大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。通常時大当り判定テーブルには、図11の左欄に記載されている各数値が設定され、確変時大当り判定テーブルには、図11の右欄に記載されている各数値が設定されている。図11に記載されている数値が大当り判定値である。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値とするのであるが、大当り判定用乱数値が図11に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(確変大当り、通常大当りもしくは突確大当り)にすることに決定する。なお、図11に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。
ROMが記憶する決定テーブルには、図12に示す大当り種別決定テーブル131が含まれている。大当り種別決定テーブル131は、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数値に基づき、演出図柄の可変表示態様を「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別決定テーブル131は、図23に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が“1”であるか“2”であるかに応じて、大当り種別判定用の乱数値を、「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」の大当り種別に割り当てる決定用データなどから構成されている。また、大当り種別決定テーブル131は、図23に示す遊技制御バッファ設定部155に設けられた大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)を、大当り種別判定用の乱数値に基づいて決定された大当り種別に対応した「00」〜「05」のいずれかに設定するためのテーブルデータ(設定用データ)を含んでいてもよい。
ここで、図12に示す大当り種別決定テーブル131の設定では、変動特図指定バッファ値が“1”であるか“2”であるかに応じて、「第4確変」、「突確」の大当り種別に対する大当り種別判定用の乱数値の割当てが異なっている。すなわち、変動特図指定バッファ値が“1”である場合には、大当り種別判定用の乱数値のうち「82」が「第4確変」の大当り種別に割り当てられ、「83」〜「100」の範囲の値が「突確」の大当り種別に割り当てられる一方で、変動特図指定バッファ値が“2”である場合には、「第4確変」、「突確」の大当り種別に対して大当り種別判定用の乱数値が割り当てられていない。このような設定により、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合と、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立したことに基づいて大当り種別を複数種類のいずれかに決定する場合とで、大当り種別を「第4確変」、「突確」に決定する割合を、異ならせることができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図13(A)〜(G)及び図14(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mが含まれている。大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、例えば図14(F)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかや、大当り種別の判定結果、合計保留記憶数に応じて、使用テーブルとして選択される。各大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mは、大当り種別の判定結果が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、ノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−8、スーパーCB3−1〜スーパーCB3−5、特殊CA4−1〜特殊CA4−3、特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CB5−1、特殊CC4−1〜特殊CC4−3、特殊CC5−1、特殊CC5−2の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、一例として、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態である場合に着目すれば、大当り種別が「通常」または「第3確変」である場合に用いられる図13(A)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Aと、大当り種別が「第1確変」ある場合に用いられる図13(B)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Bとでは、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2の変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっている。また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132BではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない。他方、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−4の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132BではスーパーCA3−4の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。このように、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれかである場合に着目して、その遊技状態において大当り種別に応じて選択される大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Eや(通常状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132F〜132J(確変状態のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132F〜132H、132K、132M(時短状態のときに選択)を互いに比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっており、また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することが可能となり、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
特に、大当り種別が「第4確変」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132I、132Kでは、例えば特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB5−1、特殊CC5−1、特殊CC5−2といった、大当り種別が「第4確変」以外である場合には変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられない変動パターン種別に対して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となることに応じて突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態に制御する場合や2ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
大当り種別が「第4確変」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Dの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CA5−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CA5−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が通常状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば特殊CA5−1の変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上であれば、特殊CA5−2の変動パターン種別が決定されることとなる。
また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Iの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれかの場合においても、特殊CB5−1の変動パターン種別に変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれであっても、特殊CB5−1の変動パターン種別が決定される。
そして、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Kの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CC5−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の全てが、特殊CC5−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「第4確変」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CC5−1の変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CC5−2の変動パターン種別が決定されることとなる。
さらに、大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Eの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「200」の範囲の値が特殊CA4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「201」〜「241」の範囲の値が特殊CA4−2の変動パターン種別に割り当てられている。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「180」の範囲の値が特殊CA4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「181」〜「241」の範囲の値が特殊CA4−3の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CA4−1、特殊CA4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CA4−1、特殊CA4−3のいずれかの変動パターン種別が決定されることとなる。また、このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、特殊CA4−1の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
また、大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132Jの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれかの場合においても、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「150」の範囲の値が特殊CB4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「151」〜「241」の範囲の値が特殊CB4−2の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が「0」〜「8」のいずれであっても、特殊CB4−1、特殊CB4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される。
そして、大当り用変動パターン種別決定テーブル132Mの設定では、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「175」の範囲の値が特殊CC4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「176」〜「241」の範囲の値が特殊CC4−2の変動パターン種別に割り当てられている。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、「1」〜「150」の範囲の値が特殊CC4−1の変動パターン種別に割り当てられている一方で、「151」〜「241」の範囲の値が特殊CC4−3の変動パターン種別に割り当てられている。このため、パチンコ遊技機1の遊技状態が時短状態において、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となるときには、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満であれば、特殊CC4−1、特殊CC4−2のいずれかの変動パターン種別が決定される一方で、合計保留記憶数が所定数以上あれば、特殊CC4−1、特殊CC4−3のいずれかの変動パターン種別が決定されることとなる。また、このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、特殊CC4−1の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
他の一例として、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別決定テーブル132E、132J、132Mでは、例えば特殊CA4−1、特殊CA4−2、特殊CA4−3、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1、特殊CC4−2、特殊CC4−3といった、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」以外である場合には変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられない変動パターン種別に対して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。これにより、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突確」となることに応じて2ラウンド大当り状態に制御する場合には、15ラウンド大当り状態や突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
また、他の一例として、大当り種別が「通常」に決定された場合に着目すれば、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態である場合に用いられる図13(A)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Aと、遊技状態が確変状態である場合に用いられる図13(F)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132Fとでは、ノーマルCA3−1やスーパーCA3−2の変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっている。また、大当り用変動パターン種別決定テーブル132AではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている一方で、大当り用変動パターン種別決定テーブル132FではスーパーCA3−3の変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられていない。このように、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」のいずれかに決定された場合に着目して、パチンコ遊技機1における遊技状態に応じて選択される大当り用変動パターン種別決定テーブル132A、132F(「通常」または「第3確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132B、132G(「第1確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132C、132H(「第2確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132I(「第4確変」のときに選択)、大当り用変動パターン種別決定テーブル132E、132J、132M(「突確」のときに選択)を互いに比較すると、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態であるか確変状態であるかなどに応じて各変動パターン種別に対する変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てが異なっており、また、遊技状態に応じて異なる変動パターン種別に対して変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられることがある。これにより、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態や時短状態であるか確変状態であるかなどに応じて、異なる変動パターン種別に決定することが可能となり、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図15(A)〜(C)に示すリーチ決定テーブル134A〜134Cが含まれている。リーチ決定テーブル134A〜134Cは、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定がなされたときに、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを、リーチ判定用の乱数値に基づいて判定するために参照されるテーブルである。各リーチ決定テーブル134A〜134Cは、例えば図15(D)に示すようなテーブル選択設定に従い、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態及び時短状態のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。各リーチ決定テーブル134A〜134Cは、リーチ判定用の乱数値を、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態としない旨の判定結果や、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態とする旨の判定結果のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、例えば図15(A)に示すリーチ決定テーブル134Aの設定では、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値のうち「1」〜「204」の範囲の値を非リーチHA1−1の判定結果に割り当てる一方で「205」〜「239」の範囲の値をリーチHA2−1の判定結果に割り当てる。また、合計保留記憶数が「1」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非リーチHA1−1に割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「217」の範囲の値を、非リーチHA1−2の判定結果に割り当てる。さらに、合計保留記憶数が「2」または「3」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非リーチHA1−1や非リーチHA1−2に割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「220」の範囲の値を、非リーチHA1−3の判定結果に割り当てる。合計保留記憶数が「4」である場合や「5」〜「8」のいずれかである場合のそれぞれに対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち非ーチHA1−1〜非リーチHA1−3の判定結果のそれぞれに割り当てる乱数値の個数よりも多い「1」〜「230」の範囲の値を、非リーチHA1−4や非リーチHA1−5の判定結果に割り当てる。このような設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「4」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態とする旨の判定がなされる割合が低くなる。そして、「非リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特図変動時間が「リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特図変動時間に比べて短くなるように設定されていれば、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特図変動時間を短縮することができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図16(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cが含まれている。リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態とする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1といったリーチ状態とする旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、リーチHA2−1〜リーチHA2−3の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Aが使用テーブルとして選択され、リーチHB2−1の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Bが使用テーブルとして選択され、リーチHC2−1の判定結果に応じてリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Cが使用テーブルとして選択される。各リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cは、リーチ状態とする旨の判定結果がリーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1、リーチHC2−1のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、ノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、例えば図16(A)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Aの設定では、リーチHA2−1の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「128」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる一方で、それ以外の乱数値をスーパーCA2−2やスーパーCA2−3の変動パターン種別に割り当てる。また、リーチHA2−2の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「170」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる。さらに、リーチHA2−3の判定結果に対応して、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち「1」〜「182」の範囲の値をノーマルCA2−1の変動パターン種別に割り当てる。リーチHA2−1の判定結果は、図15(A)に示すリーチ決定テーブル134Aの設定により、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値が割り当てられている。リーチHA2−2の判定結果は、合計保留記憶数が「1」である場合や「2」、「3」のいずれかである場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2が割り当てられている。リーチHA2−3の判定結果は、合計保留記憶数が「4」である場合や「5」〜「8」のいずれかである場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2が割り当てられている。これらの設定により、合計保留記憶数が所定数(例えば「1」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、「ノーマル」のリーチ演出が実行されるノーマルCA2−1の変動パターン種別に決定される割合が高くなる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図17(A)〜(C)に示す非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cが含まれている。非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態としない旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数値MR3に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2といったリーチ状態としない旨の判定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Aが使用テーブルとして選択され、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Bが使用テーブルとして選択され、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2の判定結果に応じて非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Cが使用テーブルとして選択される。各非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cは、リーチ状態としない旨の判定結果が非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1、非リーチHC1−2のいずれであるかに応じて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3を、非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3の変動パターン種別のいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROMが記憶する決定テーブルには、図18、図19(A)及び(B)、図20に示す当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dが含まれている。当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、可変表示結果を「大当り」とする旨の判定がなされたときに、大当り種別や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン判定用の乱数値MR4に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別をノーマルCA3−1、スーパーCA3−2〜スーパーCA3−8のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別をスーパーCB3−1〜スーパーCB3−5のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Bが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別を特殊CA4−1〜特殊CA4−3、特殊CB4−1、特殊CB4−2、特殊CC4−1〜特殊CC4−3のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Cが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別を特殊CA5−1、特殊CA5−2、特殊CB5−1、特殊CC5−1、特殊CC5−2のいずれかとする旨の決定結果に応じて当り変動パターン決定テーブル137Dが使用テーブルとして選択される。各当り変動パターン決定テーブル137A〜137Dは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、演出図柄の可変表示結果が「大当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Aの設定では、ノーマルCA3−1の変動パターン種別となる場合に対応して、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8といった「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−10いったリーチ演出αを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA3−3やスーパーCA3−4の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5、スーパーPC4−1、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2といったリーチ演出βを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−5の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPA5−1〜スーパーPA5−5といったリーチ演出αを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA3−6の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2といった確変大当り確定の演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA3−7の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPC4−1、スーパーPC4−2といった「発展チャンス目」の特定演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA3−8の変動パターン種別となる場合に対応して、PF1−1といったリーチ演出βを実行する変動パターンや、PF1−2、PF1−3といったルーレットチャンスの演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
また、図19(A)に示す当り変動パターン決定テーブル137Bの設定では、スーパーCB3−1の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB4−1〜スーパーPB4−5といったリーチ演出βを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCB3−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPD1−1、スーパーPD1−2といったリーチ演出βとルーレットの演出とを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCB3−3の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB5−1〜スーパーPB5−5といったリーチ演出βを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCB3−4の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPC4−1、スーパーPC4−2といったリーチ演出βを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCB3−5の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPE1−1、スーパーPE1−2といったリーチ演出βとルーレットの演出とを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
このような設定により、例えば図13及び図14に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mを参照して、ノーマルCA3−1の変動パターン種別とするか、それ以外の変動パターン種別とするかを決定することで、「ノーマル」のリーチ演出を実行するか否かを決定することができる。そして、ノーマルCA3−1の変動パターン種別が決定された場合には、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Aを参照して、ノーマルPA2−5〜ノーマルPA2−8の変動パターンのうちのいずれかに決定することで、「滑り」の特定演出を実行するか否かを決定することができる。
また、ノーマルCA3−1以外の変動パターン種別として、例えばスーパーCA3−2の変動パターン種別が決定された場合には、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Aを参照して、スーパーPA4−1〜スーパーPA4−10の変動パターンのうちのいずれかに決定することで、特定演出を実行するか否かと、「滑り」、「擬似連」、「イントロ」のいずれの特定演出を実行するかと、例えば「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数などといった特定演出の種類とを決定することができる。
ただし、大当り種別が「第2確変」である場合には、リーチ演出の種類に関わりなく、確変大当り確定の演出を一定の割合で出現させるために、例えば「発展チャンス目」の特定演出を実行する変動パターン種別(例えばスーパーCA3−7やスーパーCB3−4の変動パターン種別など)が設けられている。
図19(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cの設定では、特殊CA4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2といった変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CA4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG1−4といった変動パターン、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CA4−3の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CB4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG2−1といった変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CB4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG3−2、特殊PG3−3といった、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CC4−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2といった変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CC4−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG1−4といった変動パターン、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CC4−3の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PG1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PG3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンなどの、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
また、図20に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定では、特殊CA5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH1−4といった変動パターン、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CA5−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、特殊CB5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH3−2、特殊PH3−3といった、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。特殊CC5−1の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−3といった全再変動表示動作が2回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH1−4といった変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。これに対して、特殊CC5−2の変動パターン種別となる場合に対応して、特殊PH1−5といった全再変動表示動作が1回行われる「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンや、特殊PH3−1といった突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を停止表示する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
ここで、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合には、遊技状態と合計保留記憶数とから、変動パターン種別が決定される。これに対して、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合には、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の割当てにより、遊技状態と合計保留記憶数とにより異なる割合で、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される複数種類の変動パターン種別のいずれかが決定される。ここで、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターン種別に対応する変動パターンでは、「擬似連」の特定演出や、ルーレットチャンス演出、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を仮停止表示しそこから発展する演出のいずれかが実行される。
このような設定により、例えば図13及び図14に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132D、132E、132I〜132Mを参照して、合計保留記憶数に対応する変動パターン種別を決定した後、図19(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137C、137Dを参照して、変動パターンを決定することで、「擬似連」の特定演出を実行するか否かを決定することができるとともに、合計保留記憶数に対応して、全再変動表示動作の実行回数を決定することができる。すなわち、合計保留記憶数が「0」〜「4」である場合において、「擬似連」の特定演出を実行することが決定されたときには、全再変動表示動作の実行回数として、2回が決定される。これに対して、合計保留記憶数が「5」〜「8」である場合において、「擬似連」の特定演出を実行することが決定されたときには、全再変動表示動作の実行回数として、1回が決定される。
ここで、図19(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cを参照して決定される変動パターンと、図20に示す当り変動パターン決定テーブル137Dを参照して決定される変動パターンとでは、見た目の演出態様が同一の演出動作が実行される。すなわち、特殊PHl−3の変動パターンは、特殊PGl−3の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には全再変動表示動作を2回実行した後に非リーチ組合せとなる演出図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PHl−4の変動パターンは、特殊PG1−4の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には非リーチ組合せとなる演出図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PHl−5の変動パターンは、特殊PG1−5の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には全再変動表示動作を1回実行した後に非リーチ組合せとなる演出図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−1の変動パターンは、特殊PG3−1の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示を開始してから所定期間経過後に突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる演出図柄を仮停止表示し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−2の変動パターンは、特殊PG3−2の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示の開始後に特定演出が実行されることなくリーチ状態となり、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択し、その後、突確演出を開始する。特殊PH3−3の変動パターンは、特殊PG3−3の変動パターンと変動態様が同一で、具体的には変動表示の開始後に「滑り」の特定演出が実行された後にリーチ状態となり、その後に発展する演出を複数種類のうちから選択するルーレットチャンス演出を実行するとともに、発展する演出として突確演出を選択し、その後、突確演出を開始する。
また、図19(B)に示す当り変動パターン決定テーブル137Cのうち可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合にのみ使用される変動パターン種別の設定と、図20に示す当り変動パターン決定テーブル137Dの設定とでは、見た目の演出態様が同一の演出動作を実行する変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっている。すなわち、当り変動パターン決定テーブル137Cの設定では、通常状態中に大当り種別が「突確」に決定され、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される特殊CA4−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PGl−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PGl−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1の変動パターンに割り当てられている。これに対して、当り変動パターン決定テーブル137Dの設定では、通常状態中に大当り種別が「第4確変」に決定され、合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される特殊CA5−1の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PGl−3と同様の変動態様となる特殊PHl−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PG1−4と同様の変動態様となる特殊PHl−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1と同様の変動態様となる特殊PH3−1の変動パターンに割り当てられている。
加えて、特殊CA4−3と特殊CA5−2の変動パターン種別(ともに通常状態中で合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)、特殊CB4−2と特殊CB5−1の変動パターン種別(ともに確変状態であるときに選択きれる変動パターン種別)、特殊CC4−2と特殊CC5−1(ともに時短状態中で合計保留記憶数が「0」〜「4」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)、特殊CC4−3と特殊CC5−2の変動パターン種別(ともに時短状態中で合計保留記憶数が「5」〜「8」のいずれかであるときに選択される変動パターン種別)についても、同様の変動態様となる変動パターンに対して割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲が同一となっている。これにより、例えば「擬似連」の特定演出における全再変動表示動作の実行回数が0回であるか、2回であるかなどといった変動態様の違いから、遊技者は大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測することが困難となり、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられることができる。
なお、変動態様の違いから、遊技者に大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測させないような設定であればよく、同様の変動態様となる複数の変動パターンのうちの各変動パターンに決定される割合が略同一となるような設定であれば、変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲を完全に同一にする必要はない。一例として、大当り種別が「突確」と決定されたときには変動パターン種別判定用の乱数値MR3の値によらず一つの変動パターン種別に決定され、その大当り種別が「突確」である場合に使用される変動パターン種別の中に大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる変動パターン(例えば特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1)と、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様とは異なる変動態様となる変動パターン(例えば特殊PG1−1、特殊PG1−2、特殊PG1−6、特殊PG2−1、特殊PG2−2)とを設け、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる各変動パターンの決定割合が大当り種別が「第4確変」と決定されたときに使用される変動パターン種別(例えば特殊CA5−1)の各変動パターンの決定割合と略同一となるような設定としてもよい。具体的には、特殊CA4−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「22」の範囲の値が特殊PGl−1の変動パターンに割り当てられ、「23」〜「50」の範囲の値が特殊PG1−2の変動パターンに割り当てられ、「51」〜「67」の範囲の値が特殊PG1−6の変動パターンに割り当てられ、「68」〜「79」の範囲の値が特殊PG2−1の変動パターンに割り当てられ、「80」〜「125」の範囲の値が特殊PG2−2の変動パターンに割り当てられ、「126」〜「147」の範囲の値が特殊PG1−3の変動パターンに割り当てられ、「148」〜「175」の範囲の値が特殊PG1−4の変動パターンに割り当てられ、「176」〜「251」の範囲の値が特殊PG3−1の変動パターンに割り当てられているように設定されているものとする。このような設定の場合、大当り種別が「第4確変」と決定されたときに実行される変動態様と同様の変動態様となる各変動パターン(例えば特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1)の中で、特殊PG1−3に決定される割合は約18%、特殊PG1−4に決定される割合は約22%、特殊PG3−1に決定される割合は約60%となる。これに対して、特殊CA5−1の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち「1」〜「45」の範囲の値が特殊PH1−3の変動パターンに割り当てられ、「46」〜「101」の範囲の値が特殊PH1−4の変動パターンに割り当てられ、「102」〜「251」の範囲の値が特殊PH3−1の変動パターンに割り当てられている。このような設定により、大当り種別が「第4確変」と決定されたときの各変動パターンの中で、特殊PG1−3の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH1−3に決定される割合は約18%、特殊PG1−4の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH1−4に決定される割合は約22%、特殊PG3−1の変動態様と同様の変動態様となる特殊PH3−1に決定される割合は約60%となる。このように、大当り種別が「突確」である場合に使用される変動パターン種別と、特殊CA5−1の変動パターン種別とでは、特殊PG1−3、特殊PG1−4、特殊PG3−1のそれぞれと、特殊PH1−3、特殊PH1−4、特殊PH3−1のそれぞれとに割り当てられている変動パターン判定用の乱数値MR4の範囲は異なるものの、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている割合は略同一となっている。このようにしても、変動態様の違いから、遊技者は大当り種別が「突確」であるか「第4確変」であるかを予測することが困難となるため、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態になったことに対して、より意外性を感じさせられることができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図21及び図22に示すハズレ変動パターン138A、138Bが含まれている。ハズレ変動パターン決定テーブル138A、138Bは、可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定がなされたときに、リーチ状態とするか否かや変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターンを、変動パターン判定用の乱数値MR4に基づいて複数種類のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各ハズレ変動パターン決定テーブル138A、138Bは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別を非リーチCA1−1〜非リーチCA1−4、非リーチCB1−1〜非リーチCB1−3、非リーチCC1−1〜非リーチCC1−3のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル138Aが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別をノーマルCA2−1、スーパーCA2−2、スーパーCA2−3、スーパーCB2−1、スーパーCB2−2のいずれかとする旨の決定結果に応じてハズレ変動パターン決定テーブル138Bが使用テーブルとして選択される。ハズレ変動パターン決定テーブル138Aは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、演出図柄の可変表示結果が「ハズレ」であり可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。ハズレ変動パターン決定テーブル138Bは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数値MR4を、演出図柄の可変表示結果が「ハズレ」であり可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図21に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Aの設定では、非リーチCA1−4や非リーチCC1−3といった非リーチの変動パターン種別となる場合に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7といった特定演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、非リーチCB1−3の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「100」の範囲の値が「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する非リーチPA1−7の変動パターンに割り当てられている。このような設定により、演出図柄の可変表示結果を「ハズレ」とする旨の判定、及び、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態としない旨の判定に対応して、非リーチPA1−4〜非リーチPA1−7の変動パターンのいずれかとする決定を行い、特定演出となる演出動作を実行することができる。
そして、非リーチCA1−4の変動パターン種別に対しては、図17(A)に示す非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136Aにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3のうち、非リーチHA1−1に対応して「217」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−2に対応して「230」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−3に対応して「231」〜「241」の範囲の値が割り当てられており、非リーチHA1−4と非リーチHA1−5のそれぞれに対応して「237」〜「241」の範囲の値が割り当てられている。ここで、非リーチHA1−1の判定結果に対しては、図15(A)に示すリーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「0」である場合に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「204」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−2の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「1」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「217」の範囲の値が割り当てられている非リーチHA1−3の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「2」、「3」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「220」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−4の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計保留記憶数が「4」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「230」の範囲の値が割り当てられている。非リーチHA1−5の判定結果に対しては、リーチ決定テーブル134Aにおいて、合計留記憶数が「5」〜「8」に対応して、リーチ判定用の乱数値MR2−2のうち「1」〜「230」の範囲の値が割り当てられている。したがって、合計保留記憶数が「1」や「2」、「3」である場合には、合計保留記憶数が「0」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。また、合計保留記憶数が「4」あるいは「5」〜「8」のいずれかである場合には、合計保留記憶数が「0」である場合や、「1」または「2」である場合に比べて、非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなる。
図8に示す変動パターンの一例では、特定演出が実行されない非リーチPA1−1の変動パターンにおける特図変動時間が5.75秒であり、非リーチPA1−2の変動パターンにおける特図変動時間が3.75秒であり、非リーチPA1−3の変動パターンにおける特図変動時間が1.50秒である。これに対して、「滑り」の特定演出が実行される非リーチPA1−4の変動パターンにおける特図変動時間は8.25秒であり、「擬似連」の特定演出が実行される非リーチPA1−5の変動パターンにおける特図変動時間は16.70秒であり、「イントロ」の特定演出が実行される非リーチPA1−6の変動パターンにおける特図変動時間は10.20秒であり、「発展チャンス目終了」の特定演出が実行される非リーチPA1−7の変動パターンにおける特図変動時間は9.25秒である。すなわち、「非リーチ」に対応して特定演出が実行される変動パターンにおける特図変動時間はいずれも、特定演出が実行されない変動パターンにおける特図変動時間に比べて長くなっている。そして、合計保留記憶数が「1」以上である場合には、「0」である場合に比べて特定演出を実行する非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっており、また、合計保留記憶数が「4」以上である場合には、「4」未満である場合に比べて非リーチCA1−4の変動パターン種別に決定される割合が低くなっている。こうして、合計保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特図変動時間を短縮することができる。
図22に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bの設定では、ノーマルCA2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−4といった「ノーマル」のリーチ演出を実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。また、スーパーCA2−2の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−10といったリーチ演出αを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−6といったリーチ演出βを実行する変動パターンに、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
加えて、例えばスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5の変動パターンのように、「擬似連」の特定演出を実行する変動パターンについては、擬似連変動が行われた後に演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により変動パターン種別が分類されている。すなわち、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10の変動パターンは、リーチ演出α1を実行する変動パターンであることから、図22に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−2の変動パターン種別となる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。スーパーPB3−4、スーパーPB3−5の変動パターンは、リーチ演出βを実行する変動パターンであることから、ハズレ変動パターン決定テーブル138Bにおいて、スーパーCA2−3やスーパーCB2−1の変動パターン種別となる場合に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4が割り当てられている。
そして、ノーマルCA2−1やスーパーCA2−2の変動パターン種別に対しては、図16(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれにおいても、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。また、スーパーCA2−3の変動パターン種別に対しては、図16(A)及び(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A、135Cにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。スーパーCB2−1の変動パターン種別に対しては、図16(B)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135Bにおいて、変動パターン種別判定用の乱数値MR3が割り当てられている。このように、図16(A)〜(C)に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータ(決定用データ)が構成されている。また、リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cでは、「擬似連」の特定演出を実行した後に演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに基づいて実行されるリーチ演出における演出動作の種類により分類された変動パターン種別のいずれかに決定できるように、テーブルデータが構成されている。
このように、変動パターンの決定は、変動パターン種別を決定してからなされるというように2段階にわたって行われ、リーチ演出の決定は、1段階目の変動パターン種別に含めて行われるので、リーチ演出以外の様々な演出を行う場合でも、開発段階で特定のリーチ演出の出現率を変更する際には、変動パターン種別判定用の乱数値MR3の振分を変更するのみでよく、開発しやすくなる。
また、図18に示す当り変動パターン決定テーブル137Aの設定では、スーパーCA3−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「3」の範囲の値が特定演出を実行しないスーパーPA4−1の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「4」〜「11」の範囲の値が「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA4−2の変動パターンに割り当てられており、「12」〜「21」の範囲の値が「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「22」〜「34」の範囲の値が、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに割り当てられており、「35」〜「52」の範囲の値が、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに割り当てられている。これに対して、図22に示すハズレ変動パターン決定テーブル138Bの設定では、スーパーCA2−2の変動パターン種別に対応して、変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「1」〜「66」の範囲の値が特定演出を実行しないスーパーPA3−1の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「67」〜「120」の範囲の値が「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA3−2の変動パターンに割り当てられており、「121」〜「161」の範囲の値が「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに割り当てられている。変動パターン判定用の乱数値MR4のうち、「162」〜「193」の範囲の値が、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに割り当てられており、「194」〜「203」の範囲の値が、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに割り当てられている。
このように、可変表示結果が「大当り」である場合には、特定演出を実行しないスーパーPA4−1の変動パターンに決定される割合が、特定演出を実行するスーパーPA4−2〜スーパーPA4−5のいずれかの変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。これに対して、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、特定演出を実行しないスーパーPA3−1の変動パターンに決定される割合が、特定演出を実行するスーパーPA3−2〜スーパーPA3−5のいずれかの変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。このような設定により、リーチ演出αが実行される場合において、特定演出が実行されるときの方が、特定演出が実行されないときよりも信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高くすることができる。
また、可変表示結果が「大当り」である場合には、「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに決定される割合が、「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA4−2の変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに決定される割合は、「イントロ」の特定演出を実行するスーパーPA4−3の変動パターンに決定される割合よりも高くなっている。全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに決定される割合は、全再変動表示定される割合よりも高くなっている。これに対して、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、「イントロ」を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに決定される割合が、「滑り」の特定演出を実行するスーパーPA3−2の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合は、「イントロ」を実行するスーパーPA3−3の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに決定される割合は、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合よりも低くなっている。このような設定により、「滑り」の特定演出が実行されるときよりも、「イントロ」の特定演出が実行されるときの方が、信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高く、また、「イントロ」の特定演出が実行されるときよりも、「擬似連」の特定演出が実行されるときの方が、信頼度を高くすることができる。
さらに、可変表示結果が「大当り」である場合には、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−4の変動パターンに決定される割合よりも、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA4−5の変動パターンに決定される割合の方が高くなっているのに対し、可変表示結果が「ハズレ」である場合には、全再変動表示動作を2回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−4の変動パターンに決定される割合よりも、全再変動表示動作を3回行う「擬似連」の特定演出を実行するスーパーPA3−5の変動パターンに決定される割合の方が低くなっている。このような設定により、「擬似連」の特定演出が実行される場合には、全再変動表示動作が2回行われるときよりも、全再変動表示動作が3回行われるときの方が信頼度(可変表示結果が「大当り」となる可能性)を高くすることができる。
なお、リーチ演出の種類に対応して、特定演出の実行の有無や、特定演出の種類、「擬似連」の特定演出における全変動表示動作の実行回数に対する変動パターン判定用の乱数値MR4の割り当てを異ならせて設定することにより、特定演出の実行の有無や、特定演出の種類、「擬似連」の特定演出における全変動表示動作の実行回数によって特定のリーチ演出が実行される信頼度を異ならせてもよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ560が備えるRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、例えば図23に示すような遊技制御用データ保持エリア150が設けられている。図23に示す遊技制御用データ保持エリア150は、第1特図保留記憶部151Aと、第2特図保留記憶部151Bと、始動データ記憶部151Cと、遊技制御フラグ設定部152と、遊技制御タイマ設定部153と、遊技制御カウンタ設定部154と、遊技制御バッファ設定部155とを備えている。
第1特図保留記憶部151Aは、普通入賞球装置14が形成する第1始動入賞口に遊技球が入賞して第1始動条件は成立したが第1開始条件は成立していない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置8aによる第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部151Aは、第1始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された大当り判定用乱数値を示す数値データや大当り種別判定用の乱数値を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
第2特図保留記憶部151Bは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が入賞して第2始動条件は成立したが第2開始条件は成立していない特図ゲーム(第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部151Bは、第2始動入賞口への入賞順に保留番号と関連付けて、その入賞による第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された大当り判定用乱数値を示す数値データや大当り種別判定用の乱数値を示す数値データを保留データとし、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれに遊技球が入賞したかを示す始動データを、各遊技球の入賞順を特定可能として記憶する。一例として、始動データ記憶部151Cは、第1始動入賞口への入賞に対応した「第1」の始動データ、あるいは、第2始動入賞口への入賞に対応した「第2」の始動データを、各遊技球の入賞順に従った保留番号と関連付けて記憶する。
遊技制御フラグ設定部152には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部152には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御フラグ設定部152に、特図プロセスフラグ、普図プロセスフラグ、大当りフラグ、確変フラグ、時短フラグ、大当り開始時フラグなどが設けられている。
遊技制御タイマ設定部153には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部153には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御タイマ設定部153に、遊技制御プロセスタイマ、特図変動タイマ、普図変動タイマなどが設けられている。
遊技制御プロセスタイマは、例えば大当り遊技状態の進行を制御するための時間などを、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態の進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、遊技制御プロセスタイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、遊技制御プロセスタイマは、大当り遊技状態の開始時点といった、所定時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
特図変動タイマは、特図ゲームの実行時間である特図変動時間といった特図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、特図変動タイマは、特図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、特図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、特図変動タイマは、特図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
普図変動タイマは、普図ゲームの実行時間である普図変動時間といった普図ゲームの進行を制御するための時間を、主基板31の側にて計測するためのものである。具体的な一例として、普図変動タイマは、普図ゲームの進行を制御するために計測する時間に対応したタイマ値を示すデータを、普図変動タイマ値として記憶し、定期的にカウントダウンするダウンカウンタとして用いられる。あるいは、普図変動タイマは、普図ゲームの開始時点からの経過時間に対応したタイマ値を示すデータを記憶し、定期的にカウントアップするアップカウンタとして用いられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部154には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するためのカウンタが複数種類設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部154には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御カウンタ設定部154に、ランダムカウンタ、第1保留記憶数カウンタ、第2保留記憶数カウンタ、合計保留記憶数カウンタ、ラウンド数カウンタ、入賞個数カウンタなどが設けられている。
遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタは、遊技の進行を制御するために用いられる乱数値を示す数値データの一部を、乱数回路503とは別個に、CPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのものである。例えば、遊技制御カウンタ設定部154のランダムカウンタには、各種乱数値(ランダム2−1,2−2,3,4,5,6)を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。
第1保留記憶数カウンタは、第1特図保留記憶部151Aにおける保留データの数である第1保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第1保留記憶数カウンタには、第1保留記憶数に対応したカウント値データが、第1保留記憶数カウント値として記憶され、第1保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。第2保留記憶数カウンタは、第2特図保留記憶部151Bにおける保留データの数である第2保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、第2保留記憶数カウンタには、第2保留記憶数に対応したカウント値データが、第2保留記憶数カウント値として記憶され、第2保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。合計保留記憶数カウンタは、第1保留記憶数と第2保留記憶数とを合計した合計保留記憶数をカウントするためのものである。例えば、合計保留記憶数カウンタには、合計保留記憶数に対応したカウント値データが、合計保留記憶数カウント値として記憶され、合計保留記憶数の増減に対応して更新(例えば1加算あるいは1減算)される。
ラウンド数カウンタは、大当り遊技状態におけるラウンドの実行回数などをカウントするためのものである。例えば、ラウンド数カウンタには、大当り遊技状態の開始時にカウント初期値「1」を示すデータが、ラウンド数カウント値として設定される。そして、1回のラウンドが終了して次回のラウンドが開始されるときに、ラウンド数カウント値が1加算されて更新される。入賞個数カウンタは、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントするためのものである。例えば、入賞個数カウンタには、ラウンド開始毎にカウント初期値「0」を示すデータが、入賞個数カウント値として設定される。そして、大入賞口への遊技球が入賞するごとに、入賞個数カウント値が1加算されて更新される。
遊技制御バッファ設定部155パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部155には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。この実施の形態では、遊技制御バッファ設定部155に、送信コマンドバッファ、変動特図指定バッファ、大当り種別バッファなどが設けられている。
送信コマンドバッファは、主基板31からサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信するための設定データを一時的に格納するために用いられる。例えば、送信コマンドバッファは、複数(例えば「12」)のバッファ領域を備えて構成され、送信する制御コマンドに対応したコマンドテーブルのROMにおける記憶アドレスを示す設定データなどが、各バッファ領域に格納される。また、送信コマンドバッファにおいて設定データの書込や読出を行うバッファ領域は、送信コマンドポインタなどによって指定され、複数のバッファ領域をリングバッファとして使用することができるように構成されていればよい。
変動特図指定バッファには、第1特別図柄表示器8aによる第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示器8bによる第2特図を用いた特図ゲームのうち、いずれかの特図ゲームが実行されるかを示すバッファ値が格納される。一例として、第1特図柄表示装置8aによる第1特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファの値(変動特図指定バッファ値)が“1”に設定される。また、第2特別図柄表示装置8bによる第2特図を用いた特図ゲームが実行されることに対応して、変動特図指定バッファ値が“2”に設定される。そして、特図ゲームが終了したことなどに対応して、変動特図指定バッファ値が“0”に設定される。
大当り種別バッファには、可変表示結果が「大当り」となる場合における演出図柄の可変表示態様を、「通常」、「第1確変」〜「第4確変」、「突確」といった複数種類の大当り種別のいずれに決定するかの決定結果に対応したバッファ値が格納される。一例として、図12に示すような大当り種別決定テーブル131での設定に基づき、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別バッファの値(大当り種別バッファ値)が「00」に設定され、大当り種別が「第1確変」の場合には大当り種別バッファ値が「01」に設定され、大当り種別が「第2確変」の場合には大当り種別バッファ値が「02」に設定され、大当り種別が「第3確変」の場合には大当り種別バッファ値が「03」に設定され、大当り種別が「第4確変」の場合には大当り種別バッファ値が「04」に設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別バッファ値が「05」に設定される。
図24は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図24に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置9において可変表示される演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図8および図9に示された使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド80XX(H)を受信すると、第1飾り図柄表示器9aまたは第2飾り図柄表示器9bにおいて飾り図柄可変表示を開始するように制御し、演出表示装置9において演出図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C07(H)は、大当りとするか否か、および大当り遊技の種類を示す演出制御コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド8C01(H)〜8C07(H)の受信に応じて飾り図柄および演出図柄の表示結果を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C07(H)を表示結果特定コマンドという。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図柄の可変表示を開始するのか第2特別図柄の可変表示を開始するのかを示す情報を、変動パターンコマンドに含めるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、演出図柄(および飾り図柄)の可変表示(変動)を終了して表示結果(停止図柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄確定指定コマンドを受信すると、演出図柄および飾り図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001〜A003(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド、ファンファーレ指定コマンド)である。大当り開始指定コマンドには、大当りの種類に応じた大当り開始1指定コマンド、大当り開始指定2指定コマンドおよび突確開始指定コマンドがある。コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。
コマンドA301(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定するとともに、非確変大当り(通常大当り)であったことを指定する演出制御コマンド(大当り終了1指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。コマンドA302(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定するとともに、確変大当りであったことを指定する演出制御コマンド(大当り終了2指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。コマンドA303(H)は、突然確変の遊技の終了を指定する演出制御コマンド(突確終了指定コマンド:エンディング3指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第2始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。
コマンドC2XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数指定コマンド)である。コマンドC2XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC300(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数減算指定コマンド)である。この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するときに、減算後の合算保留記憶数を合算保留記憶数指定コマンドで指定するようにしてもよい。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると、図24に示された内容に応じて画像表示装置9の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更したり、音声出力基板70に対して音番号データを出力したりする。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞があり第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示が開始される度に、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい。
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラレル信号線で1バイトずつ主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80に演出制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータの取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図24に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変動)と第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動に対応した演出図柄の可変表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に伴って演出を行う画像表示装置9などの演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
なお、コマンド8D01(H)(第1図柄変動指定コマンド)およびコマンド8D02(H)(第2図柄変動指定コマンド)は、演出制御用マイクロコンピュータ100が、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の可変表示時間中に装飾用(演出用)の図柄としての第1飾り図柄の可変表示を行う第1飾り図柄表示器9aにおいて飾り図柄の変動を行うのか、第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の可変表示時間中に第2飾り図柄の可変表示を行う第2飾り図柄表示器9bにおいて飾り図柄の変動を行うのかを判定するために使用される。
図25は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、第1始動入賞口13に遊技球が入賞したことを検出するための第1始動口スイッチ13aまたは第2始動入賞口14に遊技球が入賞したことを検出するための第2始動口スイッチ14aがオンしていたら、すなわち始動入賞が発生していたら、始動口スイッチ通過処理を実行する(ステップS311,S312)。そして、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。第1始動入賞口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aがオンしていなければ、内部状態に応じて、ステップS300〜S307のうちのいずれかの処理を行う。
ステップS300〜S307の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数(合計保留記憶数)を確認する。保留記憶数バッファに記憶される数値データの記憶数は合計保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合計保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果特定コマンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対応した値(この例では4)に更新する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける可変表示を停止して停止図柄を導出表示させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に、図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う。そして、大当りフラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。大当りフラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置9において演出図柄および飾り図柄が停止されるように制御する。
大入賞口開放前処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305に対応した値(この例では5)に更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。
大当り終了処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、確変フラグや時短フラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図26は、ステップS312の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。第1始動口スイッチ13aと第2始動口スイッチ14aとのうちの少なくとも一方がオン状態の場合に実行される始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、オンしたのが第1始動口スイッチ13aであるか否かを確認する(ステップS211)。第1始動口スイッチ13aがオンしていれば、CPU56は、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否かを確認する(ステップS212)。第1保留記憶数カウンタの値が4であれば、ステップS221に移行する。
第1保留記憶数カウンタの値が4でなければ、CPU56は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS213)。また、CPU56は、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合計保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第1」を示すデータをセットする(ステップS214)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口13に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口14に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。例えば、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
図27(A)は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)の構成例を示す説明図である。図27(A)に示すように、保留特定領域には、合計保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。なお、図27(A)には、合計保留記憶数カウンタの値が5である場合の例が示されている。図27(A)に示すように、保留特定領域には、合計保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保され、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞にもとづいて入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。従って、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM55に形成されている。「RAMに形成されている」とは、RAM内の領域であることを意味する。
図27(B)は、保留記憶に対応する乱数等を保存する領域(保留バッファ)の構成例を示す説明図である。図27(B)に示すように、第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。なお、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。
始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS215)。なお、ステップS215の処理では、ランダムR(大当り判定用乱数)およびソフトウェア乱数であるランダム2−1(図10参照)が、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、第1始動入賞指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS216)。また、CPU56は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計保留記憶数を示す合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS217)。そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタの値にもとづいて、合算保留記憶数を示す合算保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS218)。なお、合算保留記憶数指定コマンドを、第1始動入賞指定コマンドの前に送信してもよい。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送信する場合には、CPU56は、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブル(あらかじめROMにコマンド毎に設定されている)のアドレスをポインタにセットする。そして、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットして、演出制御コマンド制御処理(ステップS28)において演出制御コマンドを送信する。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオンしたか否かを確認する(ステップS221)。第2始動口スイッチ14aがオンしていれば、CPU56は、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否かを確認する(ステップS222)。第2保留記憶数カウンタの値が4であれば、処理を終了する。なお、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値が4であれば、再度第1始動口スイッチ13aがオンしているか否かを確認する(ステップS211参照)処理を行うようにしてもよい。
第2保留記憶数カウンタの値が4でなければ、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS223)。また、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合計保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(ステップS224)。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS225)。なお、ステップS225の処理では、ランダムR(大当り判定用乱数)およびランダム2−1(図10参照)が、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、第2始動入賞指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS226)。また、CPU56は、合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS227)。そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタの値にもとづいて合算保留記憶数指定コマンドを送信する(ステップS228)。なお、合算保留記憶数指定コマンドを、第2始動入賞指定コマンドの前に送信してもよい。
なお、ステップS213〜218の処理とステップS223〜228の処理とを、1つの共通ルーチンで実現してもよい。その場合、CPU56は、まず、第1始動口スイッチ13aがオン状態になったことを検出した場合に「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態になったことを検出した場合に「第2」を示すデータをセットし、共通ルーチンで、セットされているデータに応じて、保留記憶数バッファ(第1保留記憶数バッファまたは第2保留記憶数バッファ)を選択したり始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)を選択する。
図28および図29は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップS51)。具体的には、合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0であれば処理を終了する。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU56は、保留特定領域(図27(A)参照)に設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認する(ステップS52)。「第1」を示すデータであれば、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第1」を示すデータを設定する(ステップS53)。「第1」を示すデータでなければ、すなわち「第2」を示すデータであれば、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータを設定する(ステップS54)。
CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する(ステップS55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶数バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタのカウント値をRAM55の所定の領域に保存した後(ステップS57)、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップS58)。なお、CPU56は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM55の所定の領域に保存する。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、ステップS300〜S307の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、乱数バッファ領域からランダムR(大当り判定用乱数)を読み出し、大当り判定モジュールを実行する(ステップS61)。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値(図11参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態(高確率状態)の場合は、遊技状態が非確変状態(通常遊技状態および時短状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、あらかじめ大当り判定値の数が多く設定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図11の右側の数値が設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変大当り判定テーブルよりも少なく設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図11の左側の数値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行い、遊技状態が通常遊技状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行う。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図11に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(確変大当りまたは通常大当り)とすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(ステップS61)、ステップS71に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行われる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的には、確変大当りまたは突然確変大当りとすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてセットされ、通常大当りとすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてリセットされる。
ランダムRの値が大当り判定値のいずれにも一致しない場合には、ステップS75に移行する。
ステップS71では、CPU56は、大当りフラグをセットする。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図12に示す大当り種別決定テーブル131を選択する(ステップS72)。乱数バッファ領域に格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム2−1)の値と一致する値に対応した種別(「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」、「第4確変」または「突確」)を大当りの種別に決定する(ステップS73)。また、決定した大当りの種別を示すデータをRAM55における大当り種別バッファに設定する(ステップS74)。例えば、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別を示すデータとして「00」が設定され、大当り種別が「第1確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「第2確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「第3確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定され、大当り種別が「第4確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「04」が設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別を示すデータとして「05」が設定される。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を決定する(ステップS75)。具体的には、大当りフラグがセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り種別の決定結果に応じた大当り図柄を特別図柄の停止図柄に決定する。すなわち、大当り種別を「突確」に決定した場合には、2ラウンド大当り図柄となる「1」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当り種別を「通常」または「確変」に決定した場合には、「3」または「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)に対応した値に更新する(ステップS76)。
図30は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS91)。
大当りフラグがセットされている場合には、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図14(F)に示すテーブル選択規則に従って、遊技状態にもとづいて大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132Mのいずれかを選択する(ステップS92)。そして、ステップS101に移行する。なお、CPU56は、遊技状態を、確変フラグおよび時短フラグの状態によって判定できる。
大当りフラグがセットされていない場合には、パチンコ遊技機1における遊技状態が通常状態、確変状態および時短状態のいずれであるかにもとづいて、図15(D)に示すテーブル選択規則に従って、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態とするか否かを判定するために使用するテーブルとして、リーチ決定テーブル134A〜134Cのいずれかを選択する(ステップS95)。また、ランダム2−2を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム2−2を抽出する(ステップS96)。そして、CPU56は、選択したリーチ決定テーブル134A〜134Cのいずれかにおける保留記憶数(保留記憶数カウンタの値)に応じた領域において、ランダム2−2の値と一致する値に対応したリーチ状態の有無を示すデータによって、リーチするか否かと、リーチしない場合の演出の種別またはリーチする場合のリーチの種別を決定する(ステップS97)。なお、ステップS97の処理で用いられる保留記憶数として、ステップS56の処理で−1される前の値を用いてもよい。
リーチすることに決定した場合には、ステップS97の処理で決定されたリーチの種別(リーチHA2−1〜リーチHA2−3、リーチHB2−1またはリーチHC2−1)に応じて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、リーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cのいずれかを選択する(ステップS99)。リーチしないことに決定した場合には、ステップS97の処理で決定された演出の種別(非リーチHA1−1〜非リーチHA1−5、非リーチHB1−1、非リーチHB1−2、非リーチHC1−1または非リーチHC1−2)に応じて、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、非リーチ用変動パターン種別決定テーブル136A〜136Cのいずれかを選択する(ステップS100)。そして、ステップS101に移行する。
ステップS101では、CPU56は、ランダム3を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム3の値を抽出する。そして、抽出したランダム3の値にもとづいて、ステップS92、S94、S99またはS100の処理で選択したテーブルを参照することによって、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS102)。
次いで、CPU56は、ステップS102の変動パターン種別の決定結果にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、当り変動パターン決定テーブル137A〜137D、はずれ変動パターン決定テーブル138A、138Bのうちのいずれかを選択する(ステップS103)。また、ランダム4を生成するためのカウンタのカウント値を抽出することによってランダム4の値を抽出する(ステップS104)。そして、抽出したランダム4の値にもとづいて、ステップS103の処理で選択した変動パターン決定テーブルを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS105)。
次いで、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS106)。
また、特別図柄の変動を開始する(ステップS107)。例えば、ステップS33の特別図柄表示制御処理で参照される特別図柄に対応した開始フラグをセットする。また、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(ステップS108)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302)に対応した値に更新する(ステップS109)。
図31は、表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302)を示すフローチャートである。表示結果特定コマンド送信処理において、CPU56は、決定されている大当りの種類、はずれに応じて、表示結果1指定〜表示結果7指定のいずれかの演出制御コマンド(図24参照)を送信する制御を行う(ステップS111)。
そして、合算保留記憶数を1減算することを指定する合算保留記憶数減算指定コマンドを送信する(ステップS112)。なお、合算保留記憶数減算指定コマンドを送信せずに、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信してもよい。また、CPU56は、送信した表示結果特定コマンドをRAM55における演出図柄種類格納領域に保存しておく。
その後、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(ステップS303)に対応した値に更新する(ステップS113)。
図32は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(ステップS303)を示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、CPU56は、変動時間タイマを1減算し(ステップS125)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップS126)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS304)に対応した値に更新する(ステップS127)。変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、そのまま処理を終了する。
図33は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS304)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU56は、ステップS32の特別図柄表示制御処理で参照される終了フラグをセットして特別図柄の変動を終了させ、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに停止図柄を導出表示する制御を行う(ステップS131)。なお、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されている場合には第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動を終了させ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されている場合には第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動を終了させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS132)。そして、大当りフラグがセットされていない場合には、ステップS139に移行する(ステップS133)。
大当りフラグがセットされている場合には、CPU56は、確変フラグおよび時短フラグをリセットし(ステップS134)、演出制御用マイクロコンピュータ100に大当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS135)。具体的には、大当りの種別が確変大当りである場合には大当り開始2指定コマンドを送信する。大当りの種別が突然確変大当りである場合には突確開始指定コマンドを送信する。そうでない場合には大当り開始1指定コマンドを送信する。なお、大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであるか否かは、RAM55に記憶されている大当り種別を示すデータ(大当り種別バッファに記憶されているデータ)にもとづいて判定される。
また、大当り表示時間タイマに大当り表示時間(大当りが発生したことを例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS136)。また、大入賞口開放回数カウンタに開放回数(例えば、通常大当りおよび確変大当り(15ラウンド大当り)の場合には15回。突確(2ラウンド大当り)の場合には2回。)をセットする(ステップS137)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS305)に対応した値に更新する(ステップS138)。
ステップS139では、CPU56は、時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否か確認する。時短フラグがセットされている場合には、時短状態における特別図柄の変動可能回数を示す時短回数カウンタの値を−1する(ステップS140)。そして、時短回数カウンタの値が0になった場合には、時短フラグをリセットする(ステップS142)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS143)。
図34は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放前処理(ステップS305)を示すフローチャートである。大入賞口開放前処理において、CPU56は、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS401)。そして、大入賞口制御タイマの値が0であるか否かを確認し(ステップS402)、大入賞口制御タイマの値が0になっていなければ、処理を終了する。
大入賞口制御タイマの値が0になっている場合には、CPU56は、大入賞口の開放中(ラウンド中)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A1XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS403)。なお、CPU56は、ラウンド数を、大当り遊技中のラウンド数をカウントするための開放回数カウンタの値を確認することにより認識する。そして、CPU56は、は、ソレノイド21を駆動して大入賞口(特別可変入賞球装置20)を開放する制御を行うとともに(ステップS404)、開放回数カウンタの値を−1する(ステップS405)。
また、大入賞口制御タイマに、各ラウンドにおいて大入賞口が開放可能な最大時間に応じた値を設定する(ステップS406)。例えば、15ラウンド大当りの場合には最大時間は29秒であり、突然確変大当りの場合には最大時間は0.5秒である。そして、特別図柄プロセスフラグの値をステップ大入賞口開放中処理(ステップS306)に応じた値に更新する(ステップS415)。
図35および図36は、特別図柄プロセス処理における大入賞口開放中処理(ステップS306)を示すフローチャートである。大入賞口開放中処理において、CPU56は、大入賞口制御タイマの値を−1する(ステップS420)。
そして、CPU56は、大入賞口制御タイマの値が0になったか否か確認する(ステップS421)。大入賞口制御タイマの値が0になっていないときは、カウントスイッチ23がオンしたか否か確認し(ステップS432)、カウントスイッチ23がオンしていなければ、処理を終了する。カウントスイッチ23がオンした場合には、大入賞口への遊技球の入賞個数をカウントするための入賞個数カウンタの値を+1する(ステップS433)。そして、CPU56は、入賞個数カウンタの値が所定数(例えば10)になっているか否か確認する(ステップS434)。入賞個数カウンタの値が所定数になっていなければ、処理を終了する。なお、S421とS432の判定順は逆でもよい。
大入賞口制御タイマの値が0になっているとき、または入賞個数カウンタの値が所定数になっているときには、CPU56は、ソレノイド21を駆動して大入賞口を閉鎖する制御を行う(ステップS435)。そして、入賞個数カウンタの値をクリアする(0にする)(ステップS436)。
次いで、CPU56は、開放回数カウンタの値を確認する(ステップS438)。開放回数カウンタの値が0でない場合には、CPU56は、大入賞口の開放後(ラウンドの終了後)におけるラウンド数に応じた表示状態を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A2XX(H))を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う(ステップS439)。そして、大入賞口制御タイマに、ラウンドが終了してから次のラウンドが開始するまでの時間(インターバル期間)に相当する値を設定し(ステップS440)、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS305)に応じた値に更新する(ステップS441)。なお、インターバル期間は、例えば5秒である。突然確変大当りのときは15R大当りより短い期間としてもよい。
開放回数カウンタの値が0である場合には、CPU56は、大入賞口制御タイマに大当り終了時間(大当り遊技が終了したことを例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定し(ステップS442)、特別図柄プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS307)に応じた値に更新する(ステップS443)。
図37は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS307)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップS150)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップS154に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、大当りフラグをリセットし(ステップS151)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS152)。ここで、確変大当りであった場合には大当り終了2指定コマンドを送信し、突然確変大当りであった場合には突確終了指定コマンドを送信し、いずれでもない場合には大当り終了1指定コマンドを送信する。そして、大当り終了表示タイマに、画像表示装置9において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップS153)、処理を終了する。なお、ステップS152の処理を、大入賞口開放中処理におけるステップS442の前で実行してもよい。
ステップS154では、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU56は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップS155)。経過していなければ処理を終了する。経過していれば、大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであったか否か確認する(ステップS158)。
大当りの種別が確変大当りまたは突然確変大当りであった場合には、確変フラグをセットして遊技状態を確変状態に移行させる(ステップS161)。そして、ステップS162に移行する。確変大当りでも突然確変大当りでもない場合には、時短フラグをセットし(ステップS162)、時短回数カウンタに例えば100をセットする(ステップS163)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS164)。
次に、可変表示中に実行される特定演出の具体例を、図38、図39の説明図を参照して説明する。なお、演出図柄に付されている演出情報としてのキャラクタは省略している。図38は、演出図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合、特定演出が実行されないとき、および「擬似連」の特定演出が実行されるときの演出制御用マイクロコンピュータ100の制御による演出表示装置9における表示動作例を示す説明図である。変動パターン指定コマンドによって、非リーチPA1−1の変動パターンが指定されたときには、図38(C1),(C2)に示すように特定演出は実行されない。非リーチPA1−4の変動パターンが指定されたときには、図38(E1)〜(E4)に示すような「滑り」の特定演出が実行される。非リーチPA1−5の変動パターンが指定されたときには、図38(D1)〜(D6)に示すような「擬似連」の特定演出が実行される。なお、図38(D1)〜(D6)には、簡略化された擬似連の演出態様が示されている。
図38(A)に示す例は、例えば、特別図柄の可変表示における特別図柄の変動開始などに対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、図38(B)に示すように、「左」の図柄表示エリア9Lで「6」の演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。
特定演出が実行されない場合や「滑り」の特定演出が実行される場合には、左最終停止図柄FZ1−1として「6」の演出図柄が決定されたことに対応して、図38(B)に示すような演出図柄の停止表示が行われる。なお、演出図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に「滑り」の特定演出が実行される非リーチPA1−4の変動パターンであれば、特定演出パターンが常に滑りTP1−1に決定され(図50参照)、「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を高速に再変動させる「滑り」の特定演出が実行される。よって、「左」の図柄表示エリア9Lに停止表示する演出図柄は、「滑り」の特定演出によっては変更されない。「擬似連」の特定演出が実行される場合には、左最終停止図柄FZ1−1として「6」の演出図柄が決定されたときには、図38(B)に示すような演出図柄の停止表示が行われる。
その後、特定演出が実行されない場合には、例えば、図38(C1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図38(C2)に示すように「中」の図柄表示エリア9Cで「4」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組合せとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。このとき、「右」の図柄表示エリア9Rや「中」の図柄表示エリア9Cで停止表示される演出図柄は、右最終停止図柄FZ1−2や中最終停止図柄FZ1−3として決定される。
「擬似連」の特定演出が実行される場合には、例えば、図38(D1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図38(D2)に示すように「中」の図柄表示エリア9Cで「6」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)することによって、擬似連チャンス目GC6となる演出図柄が停止表示される。このときには、例えば、演出図柄の揺れ変動表示といった仮停止表示を行ってから、図38(D3)に示すように全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rで演出図柄を再び変動させる。その後、例えば、図38(D4)〜(D6)に示すように、「左」→「右」→「中」といった所定順序で、「6」、「7」、「4」の演出図柄を順次に停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組み合わせとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。
「滑り」の特定演出が実行される場合には、例えば、図38(E1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「5」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)してから、図38(E2)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を高速に再変動させる。その後、図38(E3)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで「7」の演出図柄になるように、停止表示させる演出図柄を変更させる。ここで、図38(E1)に示すように「右」の図柄表示エリア9Rで仮停止表示される演出図柄は、例えば、決定された右最終停止図柄FZ1−2にもとづいて決定される(図45参照)。その後、例えば、図38(E4)に示すように、「中」の図柄表示エリア9Cで「4」の演出図柄を停止表示(仮停止表示)した後、非リーチの組み合わせとなる演出図柄が停止表示(最終停止表示)される。
図39は、演出図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合や、可変表示結果が「大当り」である場合の表示動作例を示す説明図である。図39(A)に示す例では、例えば、特別図柄の可変表示における特別図柄の変動開始などに対応して、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、図39(B)に示すように、「左」の図柄表示エリア9Lで「6」の演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。
そして、例えば、変動パターンがスーパーPA3−2やスーパーPA4−2であるときのように、「滑り」の特定演出が実行される場合には、図39(C1)〜(C3)に示すように、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rで演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の図柄表示エリア9Rで演出図柄を再び変動させた後に停止表示させることによって、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態となるように、停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。また、例えば、変動パターンがスーパーPA3−4やスーパーPA4−4であるときのように、「擬似連」の特定演出が実行される場合には、図39(D1)〜(D5)に示すように、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を仮停止表示させた後、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示が行われる。その後、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rで「6」の演出図柄が揃って停止表示(仮停止表示)されることによって、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態になる。なお、図39(D1)〜(D5)では、擬似連変動が1回である例を示しているが、実際には変動パターンに対応した回数の擬似連変動が実行される。図39(C3)や図39(D5)に示すようリーチ状態となった場合には、変動パターンに対応したリーチ演出が実行される。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図40は、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU101は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(ステップS702)を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS703)、ステップS704〜S709の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う(コマンド解析処理:ステップS704)。次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS705)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御を実行する。
次いで、第1飾り図柄表示制御処理を行う(ステップS706)。第1飾り図柄表示制御処理では、第1飾り図柄表示器9aの表示制御を実行する。また、第2飾り図柄表示制御処理を行う(ステップS707)。第2飾り図柄表示制御処理では、第2飾り図柄表示器9bの表示制御を実行する。また、合算保留記憶表示部18cの表示状態の制御を行う保留記憶表示制御処理を実行する(ステップS708)。さらに、演出の態様等を決定するために用いられる乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS709)。その後、ステップS702に移行する。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行する特別図柄プロセス処理のように、第1飾り図柄表示制御処理と第2飾り図柄表示制御処理とを共通化して、すなわち一つのプログラムモジュールで実現するようにして、演出制御用マイクロコンピュータ100が実行するプログラム容量を減らすようにしてもよい。
図41および図42は、コマンド解析処理(ステップS704)の具体例を示すフローチャートである。主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、RAMに形成されているコマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
コマンド受信バッファとして、例えば、2バイト構成の演出制御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式のコマンド受信バッファが用いられる。従って、コマンド受信バッファは、受信コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成される。そして、受信したコマンドをどの領域に格納するのかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コマンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。なお、必ずしもリングバッファ形式でなくてもよい。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信されコマンド受信バッファに保存されている。コマンド解析処理では、バッファ領域に保存されている演出制御コマンドがどのコマンド(図24参照)であるのか解析する。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップS614)、演出制御用CPU101は、その変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果特定コマンドであれば(ステップS617)、演出制御用CPU101は、その表示結果特定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果5指定コマンドのいずれか)を、RAMに形成されている表示結果特定コマンド格納領域に格納する(ステップS618)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(ステップS621)、演出制御用CPU101は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップS622)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始1指定コマンドまたは大当り開始2指定コマンドであれば(ステップS623)、演出制御用CPU101は、大当り開始1指定コマンド受信フラグまたは大当り開始2指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS624)。受信した演出制御コマンドが突確開始指定コマンドであれば(ステップS625)、演出制御用CPU101は、突確開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS626)。
受信した演出制御コマンドが第1図柄変動指定コマンドであれば(ステップS627)、第1図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS628)。受信した演出制御コマンドが第2図柄変動指定コマンドであれば(ステップS629)、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS630)。
受信した演出制御コマンドが電源投入指定コマンド(初期化指定コマンド)であれば(ステップS631)、演出制御用CPU101は、初期化処理が実行されたことを示す初期画面を演出表示装置9に表示する制御を行う(ステップS632)。初期画面には、あらかじめ決められている演出図柄の初期表示が含まれる。
また、受信した演出制御コマンドが停電復旧指定コマンドであれば(ステップS633)、あらかじめ決められている停電復旧画面(遊技状態が継続していることを遊技者に報知する情報を表示する画面)を表示する制御を行う(ステップS634。
受信した演出制御コマンドが大当り終了1指定コマンドまたは大当り終了2指定コマンドであれば(ステップS641)、演出制御用CPU101は、大当り終了1指定コマンド受信フラグまたは大当り終了2指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS642)。受信した演出制御コマンドが突確終了指定コマンドであれば(ステップS643)、演出制御用CPU101は、突確終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS644)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放中指定コマンドであれば(ステップS645)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放中フラグをセットする(ステップS646)。また、受信した演出制御コマンドが大入賞口開放後指定コマンドであれば(ステップS647)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放後フラグをセットする(ステップS648)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップS649)。そして、ステップS611に移行する。
図43は、飾り図柄(第1飾り図柄および第2飾り図柄)の可変表示の態様の一例を示す説明図である。この実施の形態では、第1飾り図柄表示器9aおよび第2飾り図柄表示器9bは、2つのLEDで構成されている。そして、図43に示すように、所定時間(例えば、0.5秒)毎に交互に点灯する。特別図柄の表示結果を大当り図柄にする場合には、大当りを想起させる飾り図柄の表示結果として、上側のLEDが点灯している状態にする(図43(A)参照)。また、特別図柄の表示結果をはずれ図柄にする場合には、はずれを想起させる飾り図柄の表示結果として、下側のLEDが点灯している状態にする(図43(B)参照)。
図44は、演出制御用マイクロコンピュータ100が用いる乱数を示す説明図である。図44に示すように、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数SR1−1〜SR1−3、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数SR2、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数SR3、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数SR4−1、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数SR4−2、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数SR4−3、昇格演出実行決定用の乱数SR5、第1特定演出パターン決定用の乱数SR6−1、第3特定演出パターン決定用の乱数SR6−3、予告種別決定用の乱数SR7、第1ステップアップ予告決定用の乱数SR8−1、第2ステップアップ予告決定用の乱数SR8−2、可動物ステップアップ予告決定用の乱数SR8−3、メール予告決定用の乱数SR8−4、カード予告決定用の乱数SR8−5、枠予告決定用の乱数SR8−6、演出羽根役物予告決定用の乱数SR8−7、他系統液晶予告決定用の乱数SR8−8、第1ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−1、第2ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−2、第3ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−3、第4ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−4、第5ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−5、第6ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−6、リーチ中予告決定用の乱数SR10、リーチ中予告パターン決定用の乱数SR11、発展演出決定用の乱数SR12、を用いる。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数を用いてもよい。
第1〜第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1〜SR1−3は、演出図柄の可変表示結果となる確定演出図柄として、演出表示装置9の表示領域における「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rに停止表示される演出図柄(最終停止図柄)を決定するために用いられる乱数値である。なお、ここでの最終停止図柄は、演出図柄の可変表示が終了する時点で「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rそれぞれにて最終的に停止表示される3つの演出図柄のことである。一例として、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1は「1」〜「80」の範囲の値をとり、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2は「1」〜「70」の範囲の値をとり、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3は「1」〜「96」の範囲の値をとる。
昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2は、変動中昇格演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて仮停止表示させる通常大当り組合せの演出図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「80」の範囲の値をとる。滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3は、「滑り」の特定演出を実行する場合や「発展チャンス目」の特定演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部または一部にて仮停止表示させる演出図柄を決定するために用いられる乱数値であり、「1」〜「101」の範囲の値をとる。
第1〜第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1〜SR4−3は、「擬似連」の特定演出を実行する場合に、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて仮停止表示させる仮停止図柄の組合せを、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1は「1」〜「211」の範囲の値をとり、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2は「1」〜「229」の範囲の値をとり、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3は「1」〜「311」の範囲の値をとる。
昇格演出実行判定用の乱数値SR5は、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれかである場合に、変動中昇格演出や大当り中昇格演出を実行するか否かの判定を行うために用いられる乱数値であり、「1」〜「100」の範囲の値をとる。
第1、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1、SR6−3は、「滑り」、「イントロ」といった特定演出を実行する場合における演出動作の内容に対応した特定演出パターンを、複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値である。一例として、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1は、「滑り」の特定演出を実行する場合における特定演出パターンを決定するために用いられ、「1」〜「71」の範囲の値をとる。第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3は、「イントロ」の特定演出を実行する場合における特定演出パターンを決定するために用いられ、「1」〜「100」の範囲の値をとる。
予告種別決定用の乱数SR7は、複数種類の予告種別(図82に示す「予告なし」、「第1ステップアップ予告演出」、「メール予告演出」、「カード予告演出」、「可動物ステップアップ予告演出」、「他系統液晶予告演出」)のうち、いずれの予告種別を実行させるかを決定するために用いられる乱数である。予告種別決定用の乱数SR7は、「1」〜「191」の範囲の値をとる。
第1ステップアップ予告決定用の乱数SR8−1は、第1ステップアップ予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。第1ステップアップ予告決定用の乱数SR8−1は、「1」〜「500」の範囲の値をとる。第2ステップアップ予告決定用の乱数SR8−2は、第2ステップアップ予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。第2ステップアップ予告決定用の乱数SR8−2は、「1」〜「600」の範囲の値をとる。可動物ステップアップ予告決定用の乱数SR8−3は、可動物ステップアップ予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。可動物ステップアップ予告決定用の乱数SR8−3は、「1」〜「100」の値をとる。
メール予告決定用の乱数SR8−4は、メール予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。メール予告決定用の乱数SR8−4は、「1」〜「1009」の範囲の値をとる。カード予告決定用の乱数SR8−5は、カード予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。カード予告決定用の乱数SR8−5は、「1」〜「1009」の範囲の値をとる。
枠予告決定用の乱数SR8−6は、枠予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。枠予告決定用の乱数SR8−6は、「1」〜「50」の範囲の値をとる。演出羽根役物予告決定用の乱数SR8−7は、羽根モノ予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。演出羽根役物予告決定用の乱数SR8−7は、「1」〜「50」の範囲の値をとる。他系統液晶予告決定用の乱数SR8−8は、他系統液晶予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。他系統液晶予告決定用の乱数SR8−8は、「1」〜「50」の範囲の値をとる。
第1〜第6ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−1〜9−6は、第1〜第6ミニキャラ予告演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。第1〜第6ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−1〜9−6は、「1」〜「200」の範囲の値をとる。なお、各予告演出の内容については後述する。
リーチ中予告決定用の乱数SR10は、リーチ中予告を実行するか否かを決定するために用いる乱数である。リーチ中予告決定用の乱数SR10は、「1」〜「100」の範囲の値をとる。リーチ中予告パターン決定用の乱数SR11、リーチ中予告を実行するときにリーチ中予告パターンを決定するために用いる乱数である。リーチ中予告パターン決定用の乱数SR11は、「1」〜「100」の範囲の値をとる。発展演出決定用の乱数SR12、発展演出の内容(有無・演出態様)を決定するために用いる乱数である。発展演出決定用の乱数SR12は、「1」〜「100」の範囲の値をとる。
図2に示す演出制御基板80に搭載されたROMには、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROMには、演出制御用CPU101が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、制御パターンテーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。
ROMが記憶する決定テーブルには、所定の非リーチ組合せや発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる確定演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図45(A)〜(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160A〜160Dが含まれている。図45(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aは、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄のうち、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて停止表示される確定演出図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Aは第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左最終停止図柄FZ1−1となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図45(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bは、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄のうち、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて停止表示される確定演出図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Bは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を、右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図45(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cは、所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄のうち、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて停止表示される確定演出図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3などに基づいて決定するために参照されるテーブルである。
ここで、ROMが記憶する判定テーブルには、図46に示すような左右出目判定テーブル161が含まれており、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せから、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定が行われる。最終停止図柄決定テーブル160Cは左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR18、LR31〜LR38のいずれに該当するかの判定結果に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を、中最終停止図柄FZ1−3となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
図45(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bでは、左最終停止図柄FZ1−1となる演出図柄の図柄番号と右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄の図柄番号とが同一となる部分には、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2が割り当てられていない。このような割当てにより、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄を決定する場合に、その確定演出図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せ(突確チャンス目TC1〜TC4を除く)とはならないようにすることができる。また、図45(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組合せが、予め定められた演出図柄の組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り当てられていない。例えば、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図7(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8となる部分や、図7(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8となる部分、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4となる部分、さらには、図47に示すような一定の非リーチ組合せとなる部分には、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3が割り当てられていない。このような割当てにより、最終停止図柄として所定の非リーチ組合せとなる確定演出図柄を決定する場合に、その確定演出図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC8や発展チャンス目HC1〜HC8、突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、これらのチャンス目と類似する一定の非リーチ組合せとはならないようにすることができる。
図45(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160Dは、「発展チャンス目終了」の特定演出が実行される場合に「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rでの最終停止図柄FZ1−4、FZ1−5、FZ1−6となる確定演出図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Dは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、発展チャンス目HC1〜HC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROMが記憶する決定テーブルには、リーチハズレ組合せとなる確定演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図48(A)及び(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162A、162Bが含まれている。図48(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aは、リーチハズレ組合せとなる確定演出図柄のうち、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて停止表示される確定演出図柄となる左最終停止図柄FZ2−1と、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて停止表示される確定演出図柄となる右最終停止図柄FZ2−2とを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル162Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左最終停止図柄FZ2−1及び右最終停止図柄FZ2−2として同一になる演出図柄(左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2)の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図48(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bは、リーチハズレ組合せとなる確定演出図柄のうち、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて停止表示される確定演出図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
ここで、リーチハズレ組合せを構成する中最終停止図柄FZ2−3は、左最終停止図柄FZ2−1や右最終停止図柄FZ2−2となる演出図柄の図柄番号との差分値である図柄差により特定される。すなわち、演出図柄の可変表示において、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて演出図柄の変動を開始させ、「左」→「右」→「中」といった所定順序で演出図柄の可変表示結果となる確定演出図柄を停止表示する場合に、最後に演出図柄が停止表示される「中」の演出図柄表示エリア9C以外の「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2が最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて決定された後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて「中」の演出図柄表示エリア9Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3と左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2との差分(図柄差)を決定する。このとき決定された図柄差に応じて、「中」の演出図柄表示エリア9Cに停止表示される中最終停止図柄FZ2−3となる確定演出図柄が決定される。最終停止図柄決定テーブル162Bは、ノーマルPA2−1、ノーマルPA2−2、特殊PG2−1、特殊PG2−2の変動パターンのいずれかである場合や、ノーマルPA2−3、ノーマルPA2−4のいずれかである場合、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−5、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−6、スーパーPC3−1〜スーパーPC3−4の変動パターンのいずれかである場合、スーパーPA3−6〜スーパーPA3−10の変動パターンのいずれかである場合に応じて、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を、図柄差「−2」、「−1」、「+1」、「+2」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROMが記憶する決定テーブルには、大当り組合せや突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる確定演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図49(A)〜(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163A〜163Dが含まれている。図49(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aは、通常大当り組合せとなる確定演出図柄として、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Aは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図49(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bは、確変大当り組合せとなる確定演出図柄として、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Bは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる確変図柄の図柄番号「1」、「3」、「5」、「7」に割り当てる決定用データなどから構成されている。図49(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cは、大当り種別が「第4確変」の場合に、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定演出図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Cは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、突確チャンス目TC1〜TC4に割り当てる決定用データなどから構成されている。図49(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dは、大当り種別が「突確」の場合に、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定演出図柄の組合せを、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1に基づいて突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Dは、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を、突確チャンス目TC1〜TC4に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、図49(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cでは、突確チャンス目TC1に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「1」〜「30」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC2に対しては、「31」〜「55」の範囲の値が割り当てられている。また、突確チャンス目TC3に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「56」〜「70」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC4に対しては、「71」〜「80」の範囲の値が割り当てられている。これに対して、図49(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dでは、突確チャンス目TC1に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「1」〜「10」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC2に対しては、「11」〜「25」の範囲の値が割り当てられている。また、突確チャンス目TC3に対して、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1のうち、「26」〜「50」の範囲の値が割り当てられており、突確チャンス目TC4に対しては、「51」〜「80」の範囲の値が割り当てられている。したがって、大当り種別が「第4確変」である場合には、大当り種別が「突確」である場合に比べて、最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せとして、突確チャンス目TC1及びTC2のいずれかが決定される割合が高くなる一方で、突確チャンス目TC3及びTC4のいずれかが決定される割合は低くなる。これにより、最終停止図柄として、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれが停止表示されたかに応じて、大当り種別が「第4確変」及び「突確」のいずれであるかを、遊技者に示唆することができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定するためのテーブルとして、例えば図50(A)、(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164A、164Cが含まれている。図50(A)に示す特定演出パターン決定テーブル164Aは、「滑り」の特定演出が実行される場合に、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1に基づき、特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。特定演出パターン決定テーブル164Aは、非リーチPA1−4、ノーマルPA2−2、ノーマルPA2−6、ノーマルPA2−8、スーパーPA3−2、スーパーPA3−7、スーパーPA4−2、スーパーPA4−7、スーパーPA5−2、スーパーPB3−2、スーパーPB4−2、スーパーPB5−2、スーパーPC3−2、スーパーPC3−4、スーパーPD1−2、スーパーPE1−2、スーパーPF1−3、特殊PG1−2、特殊PG2−2、特殊PG3−3、特殊PH3−3の変動パターンといった、「滑り」の特定演出が実行される変動パターン(図8及び図9を参照)に応じて、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1を、滑りTP1−1〜滑りTP1−4の特定演出パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、滑りTP1−1の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて演出図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることで、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−2の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、「左」の演出図柄表示エリアLにて演出図柄を高速に再変動させた後に停止表示させることで、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−3の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて演出図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることで、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。滑りTP1−4の特定演出パターンでは、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて演出図柄を変動させてから、「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rにて演出図柄を仮停止表示させた後、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて演出図柄を低速に再変動させた後に停止表示させることで、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて停止表示する演出図柄を変更させる演出表示が行われる。
図50(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164Cは、「イントロ」の特定演出が実行される場合に、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3に基づき、特定演出パターンをイントロTP3−1〜イントロTP3−3のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。特定演出パターン決定テーブル164Cは、非リーチPA1−6、スーパーPA3−3、スーパーPA3−8、スーパーPB3−3、スーパーPA4−3、スーパーPA4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3、スーパーPB5−3の変動パターンといった、「イントロ」の特定演出が実行される変動パターン(図8及び図9を参照)に応じて、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3を、イントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに割り当てる決定用データなどから構成されている。
ここで、変動パターンが非リーチPA1−6である場合には、例えば図59に示す演出制御バッファ設定部194に設けられた前回演出バッファ値が“1”〜“3”のいずれであるかに応じて、複数種類の演出動作に対応したイントロTP3−1〜イントロTP3−3の各特定演出パターンに対する第3特定演出パターン判定用の乱数値6−3の割当てが異なっている。前回演出バッファ値は、「イントロ」の特定演出における特定演出パターンがイントロTP3−1に決定された場合に“1”に設定され、イントロTP3−2に決定された場合に“2”に設定され、イントロTP3−3に決定された場合に“3”に設定される。そして、前回演出バッファ値が“1”であるときには、イントロTP3−1に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられておらず、前回演出バッファ値が“2”であるときには、イントロTP3−2に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられておらず、前回演出バッファ値が“3”であるときには、イントロTP3−3に対して第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3が割り当てられていない。このような割当てにより、非リーチPA1−6の変動パターンに応じて「イントロ」の特定演出が実行される場合には、前回実行された「イントロ」の特定演出における特定演出パターンと同一の特定演出パターンにはならないようにすることができる。
ROMが記憶する決定テーブルには、図51(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aや、図51(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bが含まれている。図51(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」(「突確」以外)である場合に、変動中昇格演出を実行するか否かを、昇格演出実行判定用の乱数値SR5に基づいて判定するために参照されるテーブルである。変動中昇格演出実行決定テーブル165Aは、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を、変動中昇格演出の有無を示す判定結果に割り当てる決定用データなどから構成されている。ここで、大当り種別が「通常」または「第3確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が変動中昇格演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられている。この場合、変動中昇格演出ありの判定結果となれば、変動中昇格失敗演出が実行されることになる。また、大当り種別が「第1確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が変動中昇格演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられている。この場合、変動中昇格演出ありの判定結果となれば、変動中昇格成功演出が実行されることになる。さらに、大当り種別が「第2確変」または「第4確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て変動中昇格演出なしの判定結果に割り当てられており、変動中昇格成功演出と変動中昇格失敗演出がいずれも実行されないことになる。
図51(B)に示す大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」(「突確」以外)である場合に、大当り中昇格演出を実行するか否かを、昇格演出実行判定用の乱数値SR5に基づいて判定するために参照されるテーブルである。大当り中昇格演出実行決定テーブル165Bは、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を、大当り中昇格成功演出や大当り中昇格失敗演出の有無を示す判定結果に割り当てる決定用データなどから構成されている。ここで、大当り種別が「通常」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て大当り中昇格失敗演出ありの判定結果に割り当てられており、大当り中昇格失敗演出が実行されることになる。また、大当り種別が「第1確変」、「第2確変」または「第4確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5が全て大当り中昇格演出なしの判定結果に割り当てられており、大当り中昇格成功演出と大当り中昇格失敗演出がいずれも実行されないことになる。さらに、大当り種別が「第3確変」である場合には、昇格演出実行判定用の乱数値SR5の一部が大当り中昇格成功演出ありの判定結果に割り当てられ、残りが大当り中昇格失敗演出ありの判定結果に割り当てられている。この場合には、判定結果に応じて、大当り中昇格成功演出と大当り中昇格失敗演出のいずれかが実行されることになる。
ROMが記憶する決定テーブルには、「滑り」の特定演出が実行される場合に仮停止表示させる演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図52(A)〜(D)に示す仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dが含まれている。各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、例えば図52(E)に示すようなテーブル選択設定に従い、特定演出パターンが滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれであるかに応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、特定演出パターンが滑りTP1−1である場合には仮停止図柄決定テーブル166Aが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−2である場合には仮停止図柄決定テーブル166Bが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−3である場合には仮停止図柄決定テーブル166Cが使用テーブルとして選択され、滑りTP1−4である場合には仮停止図柄決定テーブル166Dが使用テーブルとして選択される。各仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dは、演出図柄を再変動させる演出図柄表示エリアにおいて最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、仮停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。すなわち、仮停止図柄決定テーブル166Aは、滑りTP1−1の特定演出パターンに従い演出図柄が仮停止表示される「右」の演出図柄表示エリア9Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、右仮停止図柄KZ1−1となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Bは、滑りTP1−2の特定演出パターンに従い演出図柄が仮停止表示される「左」の演出図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左仮停止図柄KZ1−2となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Cは、滑りTP1−3の特定演出パターンに従い演出図柄が仮停止表示される「右」の演出図柄表示エリア9Rにおける最終停止図柄としての右最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、右仮停止図柄KZ1−3となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。仮停止図柄決定テーブル166Dは、滑りTP1−4の特定演出パターンに従い演出図柄が仮停止表示される「左」の演出図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左仮停止図柄KZ1−4となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に割り当てる決定用データを含んでいる。
ROMが記憶する決定テーブルには、「擬似連」の特定演出が実行される場合に仮停止表示される演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図53(A)〜(C)、及び図54(A)〜(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fが含まれている。各仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fは、「擬似連」の特定演出が実行される場合に、変動パターンが非リーチPA1−5であるか、ノーマルPA2−4、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−3、特殊PG1−5、特殊PH1−3、特殊PH1−5のいずれかであるかや、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数などに応じて、使用テーブルとして選択される。ここで、全再変動表示動作の残り回数は、例えば最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「0」となり、その1回前に仮停止図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「1」となり、2回前に仮停止図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「2」となり、3回前に仮停止図柄が停止表示される演出図柄の変動(擬似連変動)では「3」となるように、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示される擬似連変動が実行されるまでに、あと何回の擬似連変動(仮停止図柄が停止表示される変動)が実行されるかに対応している。
一例として、仮停止図柄決定テーブル167Aは、変動パターンが非リーチPA1−5またはノーマルPA2−4であることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Bは、変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
仮停止図柄決定テーブル167Cは、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PH1−3であることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Dは、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「1」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ2−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ2−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ2−3を決定するための使用テーブルとして選択される。
また、仮停止図柄決定テーブル167Eは、変動パターンがノーマルPA2−4、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1、特殊PG1−3、特殊PH1−3のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「2」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ3−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ3−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ3−3を決定するための使用テーブルとして選択される。仮停止図柄決定テーブル167Fは、変動パターンがスーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかであることに応じて、最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでに実行される全再変動表示動作の残り回数が「3」である場合に、「左」の演出図柄表示エリア9Lにて仮停止表示させる左図柄となる左仮停止図柄KZ4−1、「右」の演出図柄表示エリア9Rにて仮停止表示させる右図柄となる右仮停止図柄KZ4−2、「中」の演出図柄表示エリア9Cにて仮停止表示させる中図柄となる中仮停止図柄KZ4−3を決定するための使用テーブルとして選択される。なお、変動パターンが非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5である場合には、演出図柄を仮停止表示させてから再変動させる全再変動表示動作の実行回数が1回だけであることから、仮停止図柄決定テーブル167Eや仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択する必要はない。変動パターンがノーマルPA2−4、スーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3である場合には、演出図柄を仮停止表示させてから再変動させる全再変動表示動作の実行回数が2回であることから、仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択する必要はない。
図53(A)〜(C)、図54(A)に示す仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dはそれぞれ、「左」の演出図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1を、左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。図54(B)に示す仮停止図柄決定テーブル167Eは、仮停止図柄決定テーブル167Bと仮停止図柄決定テーブル167Cとのいずれかを用いて決定された左仮停止図柄KZ2−1、右仮停止図柄KZ2−2、中仮停止図柄2−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2を、左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。図54(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167Fは、仮停止図柄決定テーブル167Eを用いて決定された左仮停止図柄KZ3−1、右仮停止図柄3−2、中仮停止図柄KZ3−3の組合せが擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれであるかに応じて、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3を、左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せによって構成される擬似連チャンス目GC1〜GC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
このような仮停止図柄決定テーブル167A〜167Fを用いて仮停止図柄を決定することにより、例えば図55に示すように、非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5といった擬似連変動の実行回数が1回の変動パターンであるか、ノーマルPA2−4、スーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3といった擬似連変動の実行回数が2回の変動パターンであるか、スーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1といった擬似連変動の実行回数が3回の変動パターンであるかに応じて、各回の変動で「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア9L、9C、9Rにおける全部にて仮停止表示させる演出図柄を、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定することができる。
また、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1といった、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Bと、特殊PG1−3、特殊PG1−5、特殊PH1−3、特殊PH1−5といった、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかである場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167C、167Dとでは、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。これにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」、「第2確変」、「第3確変」のいずれかであるか、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかであるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができる。さらに、大当り種別が「第4確変」であり合計保留記憶数が所定数(例えば「5」)未満である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Cと、合計保留記憶数が所定数以上である場合に参照される仮停止図柄決定テーブル167Dとでも、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が異なっている。これにより、合計保留記憶数が所定数未満であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるかに応じて異なる割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかを決定することができる。
加えて、仮停止図柄決定テーブル167C、167Dでは、仮停止図柄決定テーブル167Bに比べて、擬似連チャンス目GC2に割り当てられている第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1の範囲が広く設定されている。このような設定により、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」である場合よりも、「第4確変」、「突確」である場合の方が、擬似連チャンス目GC2に決定されやすくなるため、擬似連チャンス目GC2を構成する演出図柄が仮停止表示されることにより、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆することができる。
また、仮停止図柄決定テーブル167E、167Fでは、仮停止図柄決定テーブル167B〜167Dを参照することにより決定された擬似連チャンス目と同一の擬似連チャンス目に決定されやすくなるように設定されているため、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定された場合には、最後の擬似連変動のみならず、それ以前の擬似連変動においても、擬似連チャンス目GC2を構成する演出図柄が仮停止表示されやすくなる。
さらに、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PH1−3である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Cを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定され、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5である場合には、仮停止図柄決定テーブル167Dを参照することにより擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかに決定されるため、大当り種別が「第4確変」、「突確」の場合には、同じ割合で擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれにするかに決定される。これにより、仮停止表示された擬似連チャンス目を構成する演出図柄から、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれに決定されたかを遊技者に悟られないようにすることができる。
なお、全再変動表示動作の残り回数が「2」である場合や、「3」である場合に参照される仮停止図柄決定テーブルを、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1といった大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第3確変」のいずれかである場合に決定される変動パターンか、特殊PG1−3、特殊PH1−3といった大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかである場合に決定される変動パターンか応じて、それぞれ複数ずつ設けるようにしてもよい。そして、擬似連チャンス目GC1〜GC8のそれぞれに対して割り当てられている第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2の範囲や、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3の範囲が異なるように設定することにより、1回目の擬似連変動と2回目の擬似連変動とで、異なる擬似連チャンス目を構成する演出図柄が仮停止表示された場合には、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆するようにすればよい。あるいは、1回目の擬似連変動と2回目の擬似連変動とで、同一の擬似連チャンス目を構成する演出図柄が仮停止表示された場合には、大当り種別が「第4確変」、「突確」のいずれかに決定されたことを遊技者に示唆するようにしてもよい。
ROMが記憶する決定テーブルには、「発展チャンス目」の特定演出が実行される場合に仮停止表示される演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図56(A)に示す仮停止図柄決定テーブル168が含まれている。仮停止図柄決定テーブル168は、「左」の演出図柄表示エリア9Lにおける最終停止図柄としての左最終停止図柄となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を、左中右仮停止図柄KZ6−1、KZ6−2、KZ6−3の組合せによって構成される発展チャンス目HC1〜HC8に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROMが記憶する決定テーブルには、変動中昇格演出が実行される場合に仮停止表示される演出図柄を決定するためのテーブルとして、例えば図56(B)に示す仮停止図柄決定テーブル169が含まれている。仮停止図柄決定テーブル169は、大当り組合せとなる確定演出図柄として「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア9L、9C、9Rに揃って停止表示される同一の左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3となる演出図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2を、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」に割り当てる決定用データなどから構成されている。
ROMが記憶する制御パターンテーブルには、例えば図57(A)、(B)に示す図柄変動制御パターンテーブル180、181、図58に示す各種演出制御パターンテーブル182などが含まれている。図57(A)に示す図柄変動制御パターンテーブル180には、演出図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでの期間における、演出表示装置9の表示領域における演出図柄の可変表示動作や、リーチ演出における演出表示動作、特定演出における演出表示動作、突確演出表示における演出表示動作の前半部分といった、各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各図柄変動制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、演出図柄の可変表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。
図57(B)に示す図柄変動制御パターンテーブル181には、リーチ中演出を実行する場合の演出図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでの期間における、演出表示装置9の表示領域における演出図柄の可変表示動作や、リーチ演出における演出表示動作、リーチ中演出における演出表示動作、特定演出における演出表示動作、突確演出表示における演出表示動作の前半部分といった、各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各図柄変動制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、演出図柄の可変表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データから構成され、時系列的に、各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が設定されていればよい。
図58に示す各種演出制御パターンテーブル182には、大当り遊技状態に制御されている期間における、各種の演出制御の内容を示すデータが、演出制御パターンとして複数種類格納されていればよい。各演出制御パターンは、例えば演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、終了コードといった、大当り遊技状態における演出動作の進行に応じた各種の演出制御の内容や、演出制御の切替タイミング等が、時系列的に設定されていればよい。
一例として、当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンは、演出図柄の可変表示から継続して、「突確」となることを予告する演出画像を表示する一連の突確演出表示における演出表示動作の後半部分を実行した後、確変突入表示を実行させる。当り開始CST1−3及び当り制御中CRD1−3の演出制御パターンは、演出図柄の可変表示から継続して、当り開始CST2−1及び当り制御中CRE1−1の演出制御パターンと同一の内容の一連の突確演出表示における演出表示動作の後半部分を実行させた後、大当り開始時演出表示を実行させる。そのため、大当り遊技状態に制御されている期間において、一連の特殊演出が実行される場合には、突確見せ掛け15ラウンド大当り状態に制御されるか2ラウンド大当り状態に制御されるかを演出制御の内容からは遊技者が認識することができない。
図2に示す演出制御基板80に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図59に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図59に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191には、例えば演出表示装置9の表示領域における演出画像の表示状態といった演出動作状態や主基板31から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、例えば演出表示装置9の表示領域における演出画像の表示動作といった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
演出制御基板80に搭載された表示制御部123は、演出制御用CPU101からの表示制御指令などに基づき、演出表示装置9における表示動作の制御内容を決定する。例えば、表示制御部123は、演出表示装置9の表示領域に表示させる演出画像の切替タイミングを決定することなどにより、演出図柄の可変表示やリーチ演出における演出表示といった各種の演出表示を実行させるための制御を行う。表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)、LCD駆動回路などを備えて構成されていればよい。
演出制御基板80に搭載されたI/O125は、例えば主基板31などから伝送された演出制御コマンドや操作ボタン120から伝送された操作検出信号等の各種信号を取り込むための入力ポートと、演出制御基板80の外部へと各種信号を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。例えば、I/O125の出力ポートからは、演出表示装置9へと伝送される映像信号や、音声制御基板13へと伝送される効果音信号、ランプ制御基板14へと伝送される電飾信号などが出力される。
音声出力基板70には、例えば入出力ドライバや音声合成用IC、音声データROM、増幅回路、ボリュームなどが搭載されている。一例として、音声出力基板70では、演出制御基板80から伝送された効果音信号に示される音番号データが入出力ドライバを介して音声合成用ICに入力される。音声合成用ICは、音番号データに応じた音声や効果音を生成し増幅回路に出力する。増幅回路は、音声合成用ICの出力レベルを、ボリュームで設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号を、スピーカ27に出力する。音声データROMには、音番号データに応じた制御データが格納されており、音声合成用ICが音番号データに応じた制御データを読み出して、音声や効果音が生成される。音声データROMの記憶データは、所定期間における音声や効果音の出力態様を時系列的に示すデータなどから構成されていればよい。
ランプドライバ基板35には、例えば入力ドライバやLEDドライバなどが搭載されている。一例として、ランプドライバ基板35では、演出制御基板80から伝送された電飾信号が、入力ドライバを介してLEDドライバに入力される。LEDドライバは、電飾信号を増幅して装飾LED25や枠LED28などに供給する。
図60は、図40に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(ステップS801):演出図柄および演出図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップS802)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(ステップS803):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことにもとづいて、演出図柄(および演出図柄)の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。また、いわゆる確変昇格演出を実行する遊技機では、確変昇格演出の実行を示す確変昇格演出実行中フラグがセットされている場合には確変昇格演出を実行する。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(ステップS807)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
大当り終了処理(ステップS807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
図61は、図60に示された演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS811)。変動パターンコマンド受信フラグがセットされていれば、変動パターンコマンド受信フラグをリセットする(ステップS812)。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(ステップS801)に応じた値に更新する(ステップS813)。
図62及び図63は、図60のステップS801にて実行される演出図柄変動開始処理の一例を示すフローチャートである。この演出図柄変動開始処理において、演出制御用CPU101は、まず、例えば可変表示結果通知コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、可変表示結果が「ハズレ」であるか否かを判定する。このとき、可変表示結果が「ハズレ」であれば(ステップS501のY)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが演出図柄の可変表示態様を「非リーチ」とする場合に対応した非リーチ変動パターンであるか否かを判定する(ステップS502)。
ステップS502にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には(ステップS502のY)、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであるか否かを判定する(ステップS503)。一例として、ステップS502にて非リーチ変動パターンであると判定された場合には、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが非リーチPA1−7の変動パターンであれば(図8を参照)、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定する。
ステップS503にて「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定された場合には(ステップS503のY)、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS504)。一例として、ステップS504の処理では、図45(D)に示す最終停止図柄決定テーブル160Dを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Dを参照することにより、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ1−4、FZ1−5、FZ1−6の組合せを、確定演出図柄として決定する。
ステップS503にて「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンではないと判定された場合には(ステップS503のN)、非リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS505)。一例として、ステップS505の処理では、まず、図45(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ1−1となる演出図柄を決定する。次に、図45(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2最終停止図柄決定用の乱数値SR1−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−2を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Bを参照することにより、右最終停止図柄FZ1−2となる演出図柄を決定する。このときには、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組合せに基づき、図46に示すような左右出目判定テーブル161を参照することにより、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれとなるかを判定する。その後、図45(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3と、左右出目タイプDC1−1とに基づき、最終停止図柄決定テーブル160Cを参照することにより、中最終停止図柄FZ1−3となる演出図柄を決定する。
こうして、ステップS505の処理では、最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cや、左右出目判定テーブル161を参照して、左中右最終停止図柄FZ1−1〜FZ1−3となる演出図柄を決定することで、確定演出図柄の組合せがリーチ組合せや大当り組合せとなることがなく、また、リーチ組合せや大当り組合せ以外であっても、図7(A)に示す擬似連チャンス目GC1〜GC8や、図7(B)に示す発展チャンス目HC1〜HC8、図7(C)に示す突確チャンス目TC1〜TC4、さらには、図47に示すような一定の非リーチ組合せとなることもない。
ステップS502にて非リーチ変動パターンではないと判定された場合には(ステップS502のN)、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS506)。一例として、ステップS506の処理では、まず、図48(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Aを参照することにより、左最終停止図柄FZ2−1と右最終停止図柄FZ2−2となる同一の演出図柄を決定する。次に、図48(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3最終停止図柄決定用の乱数値SR1−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−3を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル162Bを参照することにより、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄と中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄との図柄差を決定する。こうして決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄が決定される。
このように、ステップS506の処理では、まず、最終停止図柄決定テーブル162Aを用いて、最後に演出図柄が停止表示される「中」の演出図柄表示エリア9C以外の「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄が決定される。その後、最終停止図柄決定テーブル162Bを用いて、最後に演出図柄が停止表示される「中」の演出図柄表示エリア9Cにおける中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄と、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる演出図柄との図柄差を決定し、決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる演出図柄が決定される。
ステップS501にて可変表示結果が「ハズレ」以外である場合には(ステップS501のN)、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」であること、もしくは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」であることのうち、いずれか一方であるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS507)。このとき、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「第4確変」である場合、もしくは、可変表示結果が「大当り」であり大当り種別が「突確」である場合には(ステップS507のY)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS508)。ここで、図9に示すように、特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンはいずれも、演出図柄の可変表示態様を「非リーチ」とすることを指定している。そのため、ステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであると判定された場合には(ステップS508のY)、図62に示すステップS503の処理に進み、ステップS504、S505の処理のいずれかにより、最終停止図柄となる確定演出図柄を決定する。なお、ステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターンのいずれかであると判定された場合には、図62に示すステップS503の処理にて、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンが特殊PG1−6の変動パターンであれば(図9を参照)、「発展チャンス目終了」の特定演出を実行する変動パターンであると判定されることになる。
図63のステップS508にて特殊PG1−1〜特殊PG1−6、特殊PH1−3〜特殊PH1−5の変動パターン以外であると判定された場合には(ステップS508のN)、指定された変動パターンが特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンのいずれかであるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS509)。ここで、図9に示すように、特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンはいずれも、演出図柄の可変表示状態をリーチ状態とした後に「ノーマル」のリーチ演出を行うことを指定している。そのため、ステップS509にて特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターンのいずれかであると判定された場合には(ステップS509のY)、図62に示すステップS506の処理に進み、リーチ組合せを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄を決定する。
図63のステップS509にて特殊PG2−1、特殊PG2−2、特殊PG3−2、特殊PG3−3、特殊PH3−2、特殊PH3−3の変動パターン以外であると判定された場合には(ステップS509のN)、指定された変動パターンが特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンのいずれかとなる。ここで、図9に示すように、特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンはいずれも、演出図柄の可変表示結果となる確定演出図柄の組合せを、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとすることを指定している。こうした特殊PG3−1、特殊PH3−1の変動パターンのいずれかが指定されたことに対応して、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS510)。一例として、ステップS510の処理では、指定された変動パターンが特殊PG3−1である場合、図49(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dを、使用テーブルとして選択してセットし、特殊PH3−1がある場合には、図49(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Cを参照することにより、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3の組合せを、確定演出図柄として決定する。なお、ステップS510の処理では、図49(C)に示す最終停止図柄決定テーブル163Cや、図49(D)に示す最終停止図柄決定テーブル163Dを参照することなく、特殊PG3−1〜特殊PG3−3、特殊PH3−1〜特殊PH3−3の変動パターンのそれぞれに対応して、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを予め設定しておくことで、突確チャンス目TC1〜TC4のいずれかを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定するようにしてもよい。
ステップS507にて、可変表示結果が「大当り」となる場合のうち、大当り種別が「第4確変」でも「突確」でもない場合には(ステップS507のN)、可変表示結果が「大当り」となる場合のうち、大当り種別が「通常大当り」と「第3確変」のうち、いずれか一方であるか、または、それら以外であるかを判定する(ステップS511)。このとき、大当り種別が「通常大当り」である場合、もしくは、大当り種別が「第3確変」である場合には(ステップS511のY)、通常大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS512)。一例として、ステップS512の処理では、図49(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Aを参照することにより、通常大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定演出図柄として決定する。
ステップS511にて大当り種別が「通常」でも「第3確変」でもない場合には(ステップS511のN)、大当り種別が「第1確変」と「第2確変」のいずれかであることに対応して、確変大当り組合せを構成する最終停止図柄となる確定演出図柄の組合せを決定する(ステップS513)。一例として、ステップS513の処理では、図49(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1最終停止図柄決定用の乱数値SR1−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR1−1を示す数値データに基づき、最終停止図柄決定テーブル163Bを参照することにより、確変大当り組合せのいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3の組合せを、確定演出図柄として決定する。
図62のステップS504、S505、S506の処理のいずれかを実行した後、あるいは、図63のステップS510、S512、S513の処理のいずれかを実行した後には、特定演出設定処理を実行する(ステップS514)。図64は、ステップS514にて実行される特定演出設定処理の一例を示すフローチャートである。この特定演出設定処理では、まず、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンが特定演出のない変動パターンであるか否かを判定する(ステップS551)。このとき、特定演出のない変動パターンであれば(ステップS551のY)、そのまま特定演出設定処理を終了する。
ステップS551にて特定演出のある変動パターンと判定された場合には(ステップS551のN)、その特定演出が「滑り」、「イントロ」のいずれかであるか、または、それら以外の特定演出であるかを判定する(ステップS552)。このとき、「滑り」、「イントロ」の特定演出のいずれかであれば、その特定演出に応じた特定演出パターン決定テーブルを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS553)。一例として、「滑り」の特定演出である場合には図50(A)に示す特定演出パターン決定テーブル164Aをセットし、「イントロ」の特定演出である場合には図50(B)に示す特定演出パターン決定テーブル164Cをセットする。
ステップS553の処理に続いて、特定演出パターンを複数種類のいずれかに決定する(ステップS554)。一例として、「滑り」の特定演出である場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1特定演出パターン判定用の乱数値SR6−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR6−1を示す数値データに基づき、ステップS552にてセットした特定演出パターン決定テーブル164Aを参照することにより、特定演出パターンを滑りTP1−1〜滑りTP1−4のいずれかに決定する。「イントロ」の特定演出である場合には、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3特定演出パターン判定用の乱数値SR6−3を示す数値データを抽出する。このときには、変動パターンが非リーチPA1−6である場合に、演出制御バッファ設定部194に記憶されている前回演出バッファ値を読み出す。そして、変動パターンが非リーチPA1−6である場合には、抽出した乱数値SR6−3を示す数値データと前回演出バッファ値に基づき、変動パターンが非リーチPA1−6以外である場合には、抽出した乱数値SR6−3を示す数値データに基づき、特定演出パターン決定テーブル164Cを参照することにより、特定演出パターンをイントロTP3−1〜イントロTP3−3のいずれかに決定する。
ステップS554での判定を行った後には、特定演出が「イントロ」であるか否かを判定し(ステップS555)、「イントロ」の特定演出である場合には(ステップS555のY)、ステップS554にて決定されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに応じて、特定演出パターン決定テーブル164Cにおける前回演出バッファ更新設定値によって、前回演出バッファ値を更新する(ステップS556)。例えば、ステップS554にてイントロTP3−1の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“1”に更新する。これに対して、ステップS554にてイントロTP3−2の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“2”に更新する。また、ステップS554にてイントロTP3−3の特定演出パターンに決定された場合には、前回演出バッファ値を“3”に更新する。
こうしてステップS556の処理を実行することにより、「イントロ」の特定演出を実行する変動パターンに対応して、演出動作の種類ごとに用意されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンのいずれかに決定するごとに、その決定されたイントロTP3−1〜イントロTP3−3の特定演出パターンに対応する前回演出バッファ値が設定されるように更新することができる。すなわち、「イントロ」の特定演出における演出動作を複数種類のいずれかに決定するごとに、その決定された演出動作の種類を、前回演出バッファ値として更新可能に記憶することができる。そして、ステップS554の処理では、非リーチPA1−6の変動パターンである場合に、前回演出バッファ値を読み出して図50(B)に示すような特定演出パターン決定テーブル164Cを用いた判定を行うことで、前回演出バッファ値として記憶されている演出動作の種類と同一種類の演出動作は実行しないように、特定演出パターンの決定を行うことができる。
ステップS552にて特定演出が「滑り」、「イントロ」以外であると判定された場合や(ステップS552のN)、ステップS555にて特定演出が「イントロ」以外であると判定された場合(ステップS555のN)、あるいは、ステップS556の処理を実行した後には、特定演出が「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」のいずれかであるか、または、それら以外の特定演出であるかを判定する(ステップS557)。このとき、「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」以外の特定演出であれば(ステップS557のN)、特定演出設定処理を終了する。これに対して、「滑り」、「擬似連」、「発展チャンス目」の特定演出のいずれかであれば(ステップS557のY)、特定演出にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定してから(ステップS558)、特定演出設定処理を終了する。
ステップS558の処理では、一例として、「滑り」の特定演出である場合に、ステップS554にて決定された特定演出パターンに基づき、図52(E)に示すテーブル選択設定に従い、仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3に基づき、セットした仮停止図柄決定テーブル166A〜166Dのいずれかを参照することにより、右仮停止図柄KZ1−1、左仮停止図柄KZ1−2、右仮停止図柄1−3、左仮停止図柄KZ1−4のいずれかとなる演出図柄を決定する。
他の一例として、「擬似連」の特定演出である場合には、まず、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに基づき、擬似連変動の実行回数を定数Mにセットする。例えば、非リーチPA1−5、特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「1」に設定し、スーパーPA3−4、スーパーPA3−9、スーパーPA4−4、スーパーPA4−9、スーパーPA5−4、スーパーPB3−4、スーパーPB4−4、スーパーPB5−4、特殊PG1−3、特殊PH1−3のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「2」に設定し、スーパーPA3−5、スーパーPA3−10、スーパーPA4−5、スーパーPA4−10、スーパーPA5−5、スーパーPB3−5、スーパーPB4−5、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかの変動パターンである場合には、定数Mを「3」に設定する。このときには、決定した仮停止図柄の組合せ数を示す変数Nを「0」に設定しておく。また、変動パターンが非リーチPA1−5である場合には、図53(A)に示す仮停止図柄決定テーブル167Aを使用テーブルとして選択してセットする一方で、変動パターンがスーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、スーパーPF1−1のいずれかである場合には、図53(B)に示す仮停止図柄決定テーブル167Bを使用テーブルとして選択してセットする。また、変動パターンが特殊PG1−3、特殊PH1−3、である場合には、図53(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167Cを使用テーブルとして選択してセットする一方で、変動パターンが特殊PG1−5、特殊PH1−5のいずれかである場合には、図54(A)に示す仮停止図柄決定テーブル167Dを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第1擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−1を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−1を示す数値データに基づき、セットした仮停止図柄決定テーブル167A〜167Dのいずれかを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ2−1、KZ2−2、KZ2−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否かを判定する。
こうして更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、ステップS558の処理を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、図54(B)に示す仮停止図柄決定テーブル167Eを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第2擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−2を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル167Eを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ3−1、KZ3−2、KZ3−3の組合せを決定する。このときには、変数Nを1加算して更新し、更新後の変数Nが定数Mと合致するか否かを判定する。
こうして更新後の変数Nが定数Mと合致すれば、ステップS558の処理を終了する。これに対して、更新後の変数Nが定数Mと合致しなければ、図54(C)に示す仮停止図柄決定テーブル167Fを使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、第3擬似連時仮停止図柄決定用の乱数値SR4−3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR4−3を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル167Fを参照することにより、擬似連チャンス目GC1〜GC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定する。こうして左中右仮停止図柄KZ4−1、KZ4−2、KZ4−3の組合せを決定した後には、ステップS558の処理を了する。
さらに他の一例として、「発展チャンス目」の特定演出である場合には、図56(A)に示す仮停止図柄決定テーブル168を、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、滑り・発展チャンス目時仮停止図柄決定用の乱数値SR3を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR3に基づき、仮停止図柄決定テーブル168を参照することにより、発展チャンス目HC1〜HC8のいずれかとなる左中右仮停止図柄KZ6−1、KZ6−2、KZ6−3の組合せを決定する。
図62に示すステップS514にて以上のような特定演出設定処理を実行した後には、変動中昇格演出設定処理を実行する(ステップS515)。図65は、ステップS515にて実行される変動中昇格演出設定処理の一例を示すフローチャートである。この変動中昇格演出設定処理では、まず、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当するか、または、そうした場合には該当しないかを判定する(ステップS561)。このとき、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当しなければ(ステップS561のN)、そのまま変動中昇格演出設定処理を終了する。
ステップS561にて、可変表示結果が「大当り」であり、なおかつ、大当り種別が「突確」以外である場合に該当すると判定されたときには(ステップS561のY)、図51(A)に示す変動中昇格演出実行決定テーブル165Aを、使用テーブルとして選択してセットする(ステップS562)。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、昇格演出実行判定用の乱数値SR5を示す数値データを抽出する(ステップS563)。そして、ステップS563にて抽出した乱数値SR5を示す数値データに基づき、ステップS562にてセットした変動中昇格演出実行決定テーブル165Aを参照することにより、大当り種別が「通常」、「第1確変」〜「第4確変」のいずれであるかに応じて、変動中昇格演出の有無を判定する(ステップS564)。このとき、変動中昇格演出なしと判定された場合には(ステップS565のN)、変動中昇格演出設定処理を終了する。
これに対して、ステップS564にて変動中昇格演出ありと判定された場合には(ステップS565のY)、変動中昇格演出にて仮停止表示させる仮停止図柄を決定してから(ステップS566)、変動中昇格演出設定処理を終了する。ステップS566の処理では、一例として、図56(B)に示す仮停止図柄決定テーブル169を、使用テーブルとして選択してセットする。続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、昇格演出時仮停止図柄決定用の乱数値SR2を示す数値データを抽出する。そして、抽出した乱数値SR2を示す数値データに基づき、仮停止図柄決定テーブル169を参照することにより、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として決定された演出図柄の図柄番号に応じて、左中右仮停止図柄KZ7−1、KZ7−2、KZ7−3の組合せを決定する。
ステップS515の特定演出設定処理を実行した後、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンがスーパーリーチを伴う変動パターンであるか否かを判定する(ステップS523)。スーパーリーチを伴う変動パターンであると判定された場合(ステップS523のY)、リーチ中演出設定処理を実行する(ステップS524)。
図66は、ステップS524にて実行されるリーチ中演出設定処理の一例を示すフローチャートである。このリーチ中演出設定処理では、まず、演出制御用CPU101は、リーチ中予告を実行するか否かなどを決定するためのリーチ中予告決定処理を実行する(ステップS901)。
図67は、ステップS901にて実行されるリーチ中予告決定処理の一例を示すフローチャートである。このリーチ中予告決定処理では、まず、演出制御用CPU101は、図69(A)に示す、リーチ中予告を実行するか否かを判定するためのリーチ中予告決定テーブル301をセットする(ステップS911)。リーチ中予告決定テーブル301は、演出制御基板80のROMに記憶される。リーチ中予告決定テーブル301は、リーチ中予告を実行するか否かを、リーチ中予告決定用の乱数値SR10に基づいて決定するために参照されるテーブルである。リーチ中予告決定テーブル301は、可変表示態様が「スーパーリーチハズレ」、「大当り」のいずれであるかに応じて異なる割合でリーチ中予告を実行する旨の決定がされるように判定値が割り振られている。
続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、リーチ中予告決定用の乱数値SR10を示す数値データを抽出する(ステップS912)。そして、ステップS912にて抽出した乱数値SR10を示す数値データに基づき、ステップS911にてセットしたリーチ中予告決定テーブル301を参照することにより、「非リーチハズレ」、「ノーマルリーチハズレ」、「スーパーリーチハズレ」、「大当り」のいずれであるかに応じて、リーチ中予告の有無を判定する(ステップS913)。
このとき、リーチ中予告無しと判定された場合には(ステップS914のN)、リーチ中予告決定処理を終了する。これに対して、ステップS913にてリーチ中予告有りと判定された場合には(ステップS914のY)、例えば演出制御フラグ設定部191に設けられる、リーチ中予告を実行することを示すリーチ中予告実行フラグをオンにセットする(ステップS915)。
続いて、図69(B)に示す、リーチ中予告パターンを決定するためのリーチ中予告パターン決定テーブル302をセットする(ステップS916)。リーチ中予告パターン決定テーブル302は、演出制御基板80のROMに記憶される。リーチ中予告パターン決定テーブル302は、リーチ中予告パターンを、リーチ中予告パターン決定用の乱数値SR11に基づいて決定するために参照されるテーブルである。リーチ中予告パターン決定テーブル302は、可変表示結果が「ハズレ」、「大当り」のいずれであるかに応じて異なる割合でリーチ中予告パターンが決定がされるように判定値が割り振られている。
続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、リーチ中予告パターン決定用の乱数値SR11を示す数値データを抽出する(ステップS917)。そして、ステップS917にて抽出した乱数値SR11を示す数値データに基づき、ステップS916にてセットしたリーチ中予告パターン決定テーブル302を参照することにより、可変表示結果が「ハズレ」、「大当り」のいずれであるかに応じて、リーチ中予告パターンを決定する(ステップS918)。ステップS918の処理の後、リーチ中予告決定処理を終了する。
図66に戻り、ステップS901のリーチ中予告決定処理を実行した後、図66に戻り、リーチ中予告実行フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS902)。リーチ中予告実行フラグがセットされていれば(ステップS902のY)、リーチ中演出としてリーチ中予告を実行するので、発展演出は実行しないと決定をして(ステップS904)、リーチ中演出設定処理を終了する。
この実施の形態では、リーチ中演出として、リーチ中予告と発展演出とが実行可能になっているが、これらの演出の実行タイミングは同一である。従って、リーチ中予告を実行するときには(ステップS902のY)、発展演出を実行しないようにしている(ステップS904)。このようにすることで、リーチ中予告を実行して大当りとなる可能性があることを予告できるとともに、発展演出との演出の重複を防止でき、演出の内容が不明確になることを防止できる。
なお、発展演出を実行するか否かを決定し、実行しないと決定したときに、リーチ中予告を実行するようにしてもよい。
リーチ中予告実行フラグがセットされていなければ(ステップS902のN)、発展演出を実行するか否かなどを決定するための発展演出決定処理を実行する(ステップS903)。
図68、ステップS903にて実行される発展演出決定処理の一例を示すフローチャートである。この発展演出決定処理では、まず、演出制御用CPU101は、遊技状態が確変状態であるか否かを判定する(ステップS921)。遊技状態が確変状態でなければ(ステップS921のN)、高ベース状態であるか否かを判定する(ステップS922)。
なお、演出制御基板80の側では、表示結果特定コマンドを受信したときなどに、遊技状態を特定するためのフラグをオンまたはオフする。演出制御用CPU101は、このフラグを確認することによって遊技状態を特定する。例えば、第1〜第4確変大当り、または、突然確変大当りを指定する表示結果特定コマンドを受信したときに、演出制御用確変フラグをオンし、通常大当りを指定する表示結果特定コマンドを受信したときに、演出制御用確変フラグをオフする。また、通常大当り、第1〜第4確変大当り、または、突然確変大当りを指定する表示結果特定コマンドを受信したときに、演出制御用高ベースフラグをオンし、時短状態の終了タイミング(例えば通常大当りとなってから100回の可変表示が終了したとき)に高ベースフラグをオフする。
高ベース状態でなければ(ステップS922のN)、例えば変動パターン指定コマンドのEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンにおける擬似連変動の回数を特定する(ステップS924)。
現在の遊技状態が確変状態である場合(ステップS921のY)、高ベース状態である場合(ステップS922のY)、あるいは、擬似連変動の回数が3回以上である場合(ステップS925のY)、リーチ中演出として発展演出を実行しない旨を決定し(ステップS926)、発展演出決定処理を終了する。
発展演出は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展したように見せることによって遊技者の期待感を煽る演出である。しかし、擬似連変動の回数が所定数以上である場合には、ノーマルリーチとなる割合が低くなっているため(この実施の形態では、擬似連変動の回数が3回である場合、必ずスーパーリーチとなる)、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展したように見せる発展演出の演出効果が低くなってしまう。即ち、擬似連変動によりスーパーリーチとなることが分かっているにもかかわらず発展演出を実行すると、無駄な演出を実行することになる。従って、この実施の形態では、擬似連変動の回数が所定数以上である場合には、発展演出を実行しないようになっている。これにより、無駄な演出を省くことができ、遊技の興趣が向上する。
同様に、遊技状態が確変状態や高ベース状態である場合には、ノーマルリーチの発生率が低くなっている。このようにノーマルリーチの発生率が低いときには、発展演出による演出効果が低くなる。即ち、ノーマルリーチの発生率が低くなっているときに発展演出が実行されるようにすると、ノーマルリーチとなった場合のほとんどがスーパーリーチに発展するものとなってしまうため、遊技者が演出を予測できてしまう。従って、この実施の形態では、ノーマルリーチの発生率が低くなっている場合には、発展演出を実行しないようになっている。これにより、無駄な演出を省くことができ、遊技の興趣が向上する。
擬似連変動の回数が3回未満である場合(ステップS925のN)、図70に示す、発展演出を実行するか否かを決定するための発展演出決定テーブル303をセットする(ステップS927)。発展演出決定テーブル303は、演出制御基板80のROMに記憶される。発展演出決定テーブル303は、発展演出を実行するか否か、及び、発展演出のパターン(発展演出パターン)を、発展演出決定用の乱数値SR12に基づいて決定するために参照されるテーブルである。発展演出決定テーブル303は、スーパーリーチのリーチ演出がリーチ演出αであるかリーチ演出βであるかや、可変表示結果が「ハズレ」であるか「大当り」であるかに応じて発展演出の実行割合が異なり、また、発展演出パターンが決定が異なるように判定値が割り振られている。
図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、可変表示結果が「大当り」である場合、可変表示結果が「ハズレ」である場合よりも、発展演出を実行することに決定される割合が高くなっている。このような設定により、遊技状態が通常状態である場合や擬似連変動の回数が所定数未満である場合には、発展演出により遊技者の期待感を煽ることができ、遊技者が発展演出に注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
また、図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、可変表示結果が「ハズレ」である場合、「仮停止後発展−1」よりも「仮停止後発展+1」の発展演出パターンに決定されやすくなっている。一方、可変表示結果が「大当り」である場合、「仮停止後発展+1」よりも「仮停止後発展−1」の発展演出パターンに決定されやすくなっている。このような設定により、「仮停止後発展−1」の発展演出が実行されたときの「大当り」となる信頼度が、「仮停止後発展+1」の発展演出が実行されたときよりも高くすることができる。これにより、発展演出の演出態様により特定表示結果となる割合が異なるので、遊技者がより発展演出に注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
また、図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、リーチ演出αである場合と、リーチ演出βである場合と、発展演出パターンの決定割合が異なっている。このようにすることで、遊技者がいずれの発展演出が実行されるかに注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
ステップS927の処理に続いて、例えば演出制御カウンタ設定部193に設けられたランダムカウンタなどから、発展演出決定用の乱数値SR12を示す数値データを抽出する(ステップS928)。そして、ステップS928にて抽出した乱数値SR12を示す数値データに基づき、ステップS927にてセットした発展演出決定テーブル303を参照することにより、リーチ演出がいずれであるかや、可変表示結果が「ハズレ」、「大当り」のいずれであるか応じて、発展演出の有無及び発展演出パターンを決定する(ステップS929)。
このとき、発展演出無しと判定された場合には(ステップS930のN)、発展演出決定処理を終了する。これに対して、ステップS930にて発展演出有りと判定された場合には(ステップS930のY)、リーチ図柄に対応した仮停止柄を決定する(ステップS931)。ステップS931の処理では、ステップS929にて決定された発展演出パターンがいずれであるか、及び、ステップS506、S512、S513にて決定されたリーチ図柄(「左」及び「右」の演出図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される図柄)がいずれであるかに応じて、「中」の演出図柄表示エリア9Cにおける仮停止図柄が決定される。「仮停止後発展+1」の発展演出パターンであれば、ステップS506、S512、S513にて決定されたリーチ図柄に+1した演出図柄が演出図柄表示エリア9Cにおける仮停止図柄となる。また、「仮停止後発展−1」の発展演出パターンであれば、ステップS506、S512、S513にて決定されたリーチ図柄に−1した演出図柄が演出図柄表示エリア9Cにおける仮停止図柄となる。ステップS931の処理の後、発展演出決定処理を終了する。
図62に戻り、ステップS523にてスーパーリーチを伴う変動パターンでないと判定された場合や(ステップS523のN)、ステップS524のリーチ中演出設定処理を実行した後は、演出制御用CPU101は、演出制御パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS516)。演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンやステップS515の処理で決定した特定演出パターン、ステップS524の処理で決定されたリーチ中演出(リーチ中予告、発展演出)の内容に応じて、図57(A)、(B)に示された図柄変動制御パターンテーブル180、181に格納されている複数種類の図柄変動制御パターンのうちのいずれかを使用パターンとして選択する。
また、演出制御用CPU101は、予告演出の内容を決定し設定する予告演出設定処理を実行する(ステップS517)。なお、予告演出設定処理の内容については後述する(図80、図81参照)。
次いで、演出制御用CPU101は、演出制御パターンや予告演出の内容に応じたプロセステーブルを選択する(ステップS518)。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップS519)。
図71は、プロセステーブルの構成例を示す説明図である。プロセステーブルとは、演出制御用CPU101が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU101は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って演出表示装置9等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データおよび可動部材制御データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、演出図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等(演出図柄の表示態様の他に演出表示装置9の表示画面における演出図柄以外の演出態様を含む。)が記載されている。具体的には、演出表示装置9の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その演出態様での演出時間が設定されている。演出制御用CPU101は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている態様で演出図柄を表示させるとともに表示画面に表示されるキャラクタ画像や背景を表示させる制御を行う。また、ランプ制御実行データおよび音番号データに設定されている態様で発光体の点滅を制御するとともに、スピーカ27からの音出力を制御する。また、可動部材制御データに設定されている態様で可動部材78および演出羽根役物79a,79bを制御する。
図71に示すプロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各演出制御パターンや予告演出の内容に応じて用意されている。なお、プロセステーブルは、図57(A)、(B)に示された図柄変動制御パターンテーブル180、181を、より具体的に示したものに相当する。また、ステップS517の処理で予告演出を実行することに決定されている場合には、予告演出に対応したデータが設定されてプロセステーブルを選択し、予告演出を実行することに決定されていない場合には、予告演出に対応したデータが設定されていないプロセステーブルを選択する。
図72は、プロセステーブルの内容に従って実行される演出を説明するための説明図である。演出制御用CPU101は、プロセステーブルにおける演出制御実行データに従って表示制御を実行する。すなわち、プロセスタイマ設定値に設定されたタイマ値に応じた時間が経過すると、プロセステーブルにおける次の演出制御実行データに従って、演出表示装置9、LED等の発光体、スピーカ27、可動部材78、および演出羽根役物79a,79bを制御する処理を繰り返すことによって、1回の演出図柄の変動における演出が実現される。なお、変動期間中に制御対象にならない演出用部品に対応するデータ(例えば、可動部材制御データ)には、ダミーデータ(制御を指定しないデータ)が設定されている。
演出制御用CPU101は、ステップS519の処理を実行したら、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出図柄を可変表示する演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材78と演出羽根役物79a,79b)の制御を開始する(ステップS520)。例えば、表示制御実行データに従って、演出表示装置9において変動パターンに応じた画像(演出図柄を含む。)を表示させるために、VDP109に指令を出力する。また、各種ランプの点灯/消灯制御を行わせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行わせるために、音声出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力する。また、可動部材制御データに従って、可動部材78を動作させるための駆動信号を出力する。また、可動部材制御データに従って、演出羽根役物79a,79bを動作させるための駆動信号を出力する。
そして、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定し(ステップS521)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(ステップS802)に対応した値にする(ステップS522)。
次に、第1ステップアップ予告における各予告演出の内容について説明する。図73〜図78は、第1ステップアップ予告における各予告演出を示す説明図である。
この実施の形態において、ステップアップ予告演出とは、予め定められた順番に従って1段階から複数段階まで演出の態様を段階的に変化させる予告演出のことをいう。この実施の形態では、特定表示結果(大当り)とする場合は特定表示結果としない場合よりもステップアップ予告演出において多い段階まで演出の態様を段階的に変化させる予告演出を実行する割合が高くなる。
なお、ステップアップ予告演出は、1つのキャラクタの形状や色が変化するようなものでもよく、遊技者からみて予告する手段(表示、音、ランプ、可動物等)の状態が段階的に変化したと認識可能なものであれば「ステップアップ予告」と言える。例えば、段階的にキャラクタの数が増える、段階的に動くキャラクタの数が増える、キャラクタの動く回数や頻度などが段階的に増える、キャラクタの大きさが段階的に大きくなる、などの態様であってもよい。また、キャラクタを可動部材に置き換えた場合も同様である。すなわち、可動部材が複数設けられている場合に段階的に動く可動部材の数が増える、可動部材の動く回数や頻度などが段階的に増える、などの態様であってもよい。
図73〜図78に示すように、第1ステップアップ予告では、4つの予告演出(予告演出A、予告演出B、予告演出C、予告演出D)を実行可能なメインステップアップと、メインステップアップから所定のタイミングで分岐し、メインステップアップにおける予告演出とは異なる予告演出を実行する複数の分岐ステップアップとを備えている。
図73は、メインステップアップに含まれる予告演出A〜Dの例を示している。図73に示すように、予告演出Aとして、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域91において人のキャラクタAが画面右から登場し、画面左へ去っていく演出が行われる。予告演出Bとして、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域91において人のキャラクタBが画面右から登場し、画面左へ去っていく演出が行われる。予告演出Cとして、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域91において人のキャラクタCが画面右から登場し、画面左へ去っていく演出が行われる。予告演出Dとして、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域91においてキャラクタA,B,Cが同時に画面左から登場し、画面の中央で停止する演出が行われる。
また、図74は、複数設けられた分岐ステップアップのうち、第1分岐ステップアップ(ボタン分岐ステップアップ)に含まれる予告演出E,Fの例を示している。図74に示すように、メインステップアップから分岐して第1分岐ステップアップが実行されると、予告演出Eとして、操作ボタンと箱が演出表示装置9の画面上に表示される。遊技者によって操作ボタンが押されると、予告演出Fとして、箱が開いて中の物を見せる演出が実行される。図77に示すように、第1分岐ステップアップは、メインステップアップの予告演出Aの実行後に分岐する。
また、図75は、複数設けられた分岐ステップアップのうち、第2分岐ステップアップに含まれる予告演出G,H1,H2の例を示している。図75に示すように、メインステップアップから分岐して第2分岐ステップアップが実行されると、予告演出Gとして、「ゴーゴーゴー」といった地響きのような音が鳴らされる演出が実行される。そして、予告演出H1として、地震が発生して地面が揺れ、地面が割れる演出が実行される。その後、予告演出H2として、地面から「もぐら」が出てきて「スーパーリーチだよ!」と言う演出が実行される。図78に示すように、第2分岐ステップアップは、メインステップアップの予告演出Bの実行途中に分岐する。
また、図76は、複数設けられた分岐ステップアップのうち、第2分岐ステップアップに含まれる予告演出G,I1,I2の例を示している。図76に示すように、メインステップアップから分岐して第2分岐ステップアップが実行されると、予告演出Gとして、「ゴーゴーゴー」といった地響きのような音が鳴らされる演出が実行される。この演出は図75に示した演出と同様である。そして、予告演出I1として、雷が発生する演出が実行される。この予告演出I1は、図78に示すように、第2分岐ステップアップの予告演出Gの実行後にさらに分岐して実行される予告演出である。その後、予告演出I2として、「チャンスだ!」と表示される演出が実行される。
図79は、第2ステップアップ予告における各予告演出を示す説明図である。図79に示すように、第2ステップアップ予告では、3つの予告演出(予告演出X、予告演出Y、予告演出Z)を実行可能である。図78に示すように、予告演出Xとして、演出表示装置9の表示画面の第2系統予告領域92においてカブト虫のキャラクタが画面右から飛んでくる演出が行われる。予告演出Yとして、演出表示装置9の表示画面の第2系統予告領域92においてカブト虫のキャラクタが木にとまる演出が行われる。予告演出Zとして、演出表示装置9の表示画面の第2系統予告領域92において表示されている木の画像が拡大される演出が実行される。なお、この実施の形態では、第1ステップアップ予告と第2ステップアップ予告は同一期間に同時に実行可能である。
図80および図81は、予告演出設定処理を示すフローチャートである。予告演出設定処理において、演出制御用CPU101は、受信した変動パターンコマンドで指定された変動パターンの内容に応じた予告種別選択テーブルを選択する(ステップS571)。
図82は、予告種別選択テーブルを示す説明図である。図82に示すように、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが非リーチPA1−1,PA1−2,PA1−7,PB1−1、PC1−1であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の最上段のテーブル)を選択する。このテーブルでは、第1ステップアップ予告、メール予告(メールを受信し、操作ボタン120の操作に応じてメールを開封する予告演出)、カード予告(カードが出てきて自動的にカードをめくる予告演出)、可動物ステップアップ予告(可動部材78が段階的に動くことによって予告演出の態様をステップアップさせるステップアップ予告演出)、他系統液晶予告(第1ステップアップ予告や第2ステップアップ予告とは異なる系統の液晶画面上で実行される予告演出)のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、非リーチPA1−1,PA1−2,PA1−7,PB1−1、PC1−1の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが通常状態でかつ保留記憶数が5〜8個のときの非リーチの変動パターンである非リーチPA1−3であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の2段目のテーブル)を選択する。このテーブルでは、第1ステップアップ予告に対してのみ判定値が割り振られている。従って、非リーチPA1−3の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告のみ実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが特定演出として「滑り」が実行される非リーチPA1−4であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の3段目のテーブル)を選択する。このテーブルでは、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、非リーチPA1−4の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが時短状態または確変状態でかつ保留記憶数が5〜8個のときの非リーチの変動パターンである非リーチPB1−2または非リーチPC1−2であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の4段目のテーブル)を選択する。このテーブルでは、いずれの予告に対しても判定値が割り振られておらず、「予告なし」に対してのみ判定値が割り振られている。従って、非リーチPB1−2または非リーチPC1−2の変動パターンの場合は、いずれの予告演出も実行不可能となる。このように、時短状態や確変状態のときに予告演出を実行させないようにしているのは、時短状態や確変状態のときは変動時間が短縮されているので、予告演出を実行するのが困難であるからである。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが特定演出として「イントロ」が実行される変動パターンである非リーチPA1−6、スーパーはずれPA3−3,PA3−8,PB3−3,大当りPA4−3,PA4−8,PA5−3,PB4−3,PB5−3であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の5段目のテーブル)を選択する。このテーブルでは、第1ステップアップ予告に対してのみ判定値が割り振られている。従って、非リーチPA1−6、スーパーはずれPA3−3,PA3−8,PB3−3,大当りPA4−3,PA4−8,PA5−3,PB4−3,PB5−3の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告のみ実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが突確用の特殊PG1−1、PG1−2、PG1−6、PG2−1、PG2−2、PG3−1〜PG3−3、PH3−1〜PH3−3であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の6段目のテーブル)を選択する。このテーブルでは、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、特殊PG1−1、PG1−2、PG1−6、PG2−1、PG2−2、PG3−1〜PG3−3、PH3−1〜PH3−3の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが突確用の特殊PG1−3、PG1−4、PH1−3、PH1−4であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の7段目のテーブル)を選択する。このテーブルにおいても、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、特殊PG1−3、PG1−4、PH1−3、PH1−4の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
また、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが突確用の特殊PG1−5、PH1−5であれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の7段目のテーブル)を選択する。このテーブルにおいても、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、特殊PG1−5、PH1−5の変動パターンの場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
さらに、変動パターンコマンドで指定された変動パターンが上記以外の変動パターンであれば、その変動パターンに応じた予告種別選択テーブル(図82の最下段目のテーブル)を選択する。このテーブルにおいても、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれに対しても判定値が割り振られている。従って、この場合は、第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告のいずれも実行可能となる。
次いで、演出制御用CPU101は、予告種別選択用乱数SR7の値を抽出し、抽出した乱数値とステップS571で選択したテーブルにおける判定値と比較し、一致する判定値と対応付けられた予告種別を、今回の変動で実行可能な予告種別として決定する(ステップS572)。
以上のように、複数種類の予告種別(第1ステップアップ予告、メール予告、カード予告、可動物ステップアップ予告、他系統液晶予告)のうち一つの予告種別を今回の変動で実行可能な予告種別と決定する。そして、後述するように、決定された予告種別の予告演出を実行するか否かを決定する。このような構成にしているのは、あまりに多くの予告演出が同時に実行されると、演出が煩雑となってしまい、遊技者が予告演出の内容を認識し難くなってしまうのを防止するためである。
次に、演出制御用CPU101は、第1ステップアップ予告が実行可能であるか否か(ステップS572で決定した予告種別が第1ステップアップ予告であるかどうか)を確認し(ステップS573)、第1ステップアップ予告が実行可能であれば、変動パターンに応じた図83〜図88に示す第1予告設定テーブルを選択する(ステップS574)。ここで、図83〜図88に示すように、図8および図9に示した変動パターン毎にテーブルが用意されている。そして、演出制御用CPU101は、受信した変動パターンコマンドで指定された変動パターンを確認することにより、変動パターンに応じた第1予告設定テーブルを選択する。
図83に示すように、非リーチの変動パターンの第1予告設定テーブルでは、「ステップC(つまり予告演出C)」、「ステップD(予告演出D)」、「分岐ステップG,H(つまり予告演出G,H1,H2)」、「分岐ステップG,I(つまり予告演出G,I1,I2)」に対して判定値が割り振られていない。従って、メインステップアップにおける予告演出Cや分岐ステップアップにおける予告演出Gが実行されたときは、リーチの発生が確定したことになる。
図83および図84に示すように、ノーマルリーチの変動パターンの第1予告設定テーブルでは、「ステップD(つまり予告演出D)」に対して判定値が割り振られていない。従って、メインステップアップにおける予告演出Dが実行されたときは、スーパーリーチの発生が確定したことになる。
図85に示すように、突確や第4確変が発生するときに選択される変動パターン(特殊PG1−1等)の第1予告設定テーブルにおいても、所定の予告演出に対して判定値が割り振られている。従って、特殊PG1−1等の変動パターンにもとづく変動中においても予告演出が実行される。ただし、「ステップC」、「ステップD」、「分岐ステップG,H(つまり予告演出G,H1,H2)」、「分岐ステップG,I(つまり予告演出G,I1,I2)」に対して判定値が割り振られていない。従って、メインステップアップにおける予告演出Cや分岐ステップアップにおける予告演出Gが実行されたときは、突確大当りや第4確変大当りが発生することはない。だたし、擬似連が発生した場合には、メインステップアップにおける予告演出Cや分岐ステップアップにおける予告演出Gが実行されたときであっても、突確大当りや第4確変大当りが発生する場合がある(図86〜図88参照)。
図86に示す第1予告設定テーブルには、擬似連1回の変動パターンが設定されている。擬似連1回の変動パターンでは、1回の変動中に見た目上2回の変動が行われたように見せるため、予告演出は変動1回目のときの予告演出と変動2回目のときの予告演出との組が設定されている。
図86に示すように、本例では、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行された場合には、変動2回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行され、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行された場合には、変動2回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行されやすいように構成されている。つまり、一のステップアップ予告演出である分岐ステップアップにおける予告演出が複数回の変動おいて連続して実行されやすいように構成されている。従って、連続した演出であることが認識しやすい演出が実行されることにより、遊技者に、再変動の演出や予告演出の信頼度を容易に認識させ、遊技興趣を向上させることができる。
図87に示す第1予告設定テーブルには、擬似連2回の変動パターンが設定されている。擬似連2回の変動パターンでは、1回の変動中に見た目上3回の変動が行われたように見せるため、予告演出は変動1回目のときの予告演出と変動2回目のときの予告演出と変動3回目の予告演出との組が設定されている。
図87に示すように、本例では、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行された場合には、変動2回目のときおよび変動3回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行され、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行された場合には、変動2回目のときおよび変動3回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行されやすいように構成されている。つまり、一のステップアップ予告演出である分岐ステップアップにおける予告演出が複数回の変動おいて連続して実行されやすいように構成されている。従って、連続した演出であることが認識しやすい演出が実行されることにより、遊技者に、再変動の演出や予告演出の信頼度を容易に認識させ、遊技興趣を向上させることができる。
図88に示す第1予告設定テーブルには、擬似連3回の変動パターンが設定されている。擬似連3回の変動パターンでは、1回の変動中に見た目上4回の変動が行われたように見せるため、予告演出は変動1回目のときの予告演出と変動2回目のときの予告演出と変動3回目の予告演出と変動4回目の予告演出との組が設定されている。
図88に示すように、本例では、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行された場合には、変動2回目のとき、変動3回目のとき、および変動4回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行され、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行された場合には、変動2回目のとき、変動3回目のとき、および変動4回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行されやすいように構成されている。つまり、一のステップアップ予告演出である分岐ステップアップにおける予告演出が複数回の変動おいて連続して実行されやすいように構成されている。従って、連続した演出であることが認識しやすい演出が実行されることにより、遊技者に、再変動の演出や予告演出の信頼度を容易に認識させ、遊技興趣を向上させることができる。
一般に、ステップアップ予告演出では、ステップアップすると「大当り」が発生することへの信頼度が高くなるように構成されている。そして、遊技興趣の向上を図るために、それぞれ信頼度が異なるステップアップ予告演出を複数種類用意し、例えば、再変動による各々の変動毎に応じてステップアップ予告演出を実行することで、遊技者に連続してステップアップ予告演出が発生していることを認識させることが考えられる。しかし、連続して実行するステップアップ予告演出を一方のステップアップ予告演出から他方のステップアップ予告演出に変更してしまうと、遊技者は、ステップアップ予告演出が連続して実行されていることを認識しづらいばかりか、ステップアップ予告演出の変更によって、信頼度が向上していることを認識できなかったり、信頼度が低下したかのように不信感を抱くという問題がある。本実施の形態では、図86〜図88に示すテーブルを用いることにより、再可変表示が行われる場合に、実行されるステップアップ予告演出の一の期間の予告演出として、分岐ステップアップに決定されると、その次の期間の予告演出として、分岐ステップアップに決定される割合が高く、分岐ステップアップに決定されると、その後の期間の予告演出も分岐ステップアップに決定されるので、再可変表示の予告演出として連続してステップアップ予告演出(分岐ステップアップ)が行われていることを遊技者に容易に認識させることができ、更にステップアップ予告演出(分岐ステップアップ)による大当りの信頼度の向上を容易に認識することができ、信頼度低下の不信感を与えることがないので、遊技興趣を向上させることができる。
演出制御用CPU101は、第1ステップアップ予告演出決定用乱数SR8−1を抽出し、抽出した乱数値とステップS574で選択した第1予告設定テーブルの判定値を比較することによって、今回の変動で予告演出を実行するか否かと、予告演出を実行する場合の予告演出の態様とを決定する(ステップS575)。そして、ステップS584に移行する。
図83〜図88において、「出現率」は、各変動パターンが図30の変動パターン設定処理で選択される割合を示している。具体的には、大当りと決定された場合に所定の大当り用変動パターンが選択される割合は、大当りの確率は1/300であり、大当り種別に応じて所定の割合で大当り用変動パターン種別が選択され、選択された大当り用変動パターン種別の中から所定の割合で変動パターンが選択され、選択された変動パターンについて実行する予告種別として複数種類の予告種別の中から第1ステップアップ予告が選択されるので、1/300×(変動パターン種別の選択割合)×(変動パターンの選択割合)×(第1ステップアップ予告の選択割合)から求められる。例えば、遊技状態が通常状態であり、大当りと決定され、大当り種別が「通常」または「第3確変」である場合に、大当り用のノーマルPA2−5の変動パターンが選択される割合は、1/300×(図13(A)のノーマルCA3−1の選択割合(74/241))×(図18のCA3−1におけるノーマルPA2−5の変動パターンの選択割合(12/251)×(図82の第1ステップアップ予告の選択割合(121/191))となる。
また、リーチはずれの変動パターンが選択される割合は、はずれの確率は299/300であり、リーチとするか否かが決定され、リーチとすると決定された場合に所定の割合でリーチ用変動パターン種別が選択され、選択されたリーチ用変動パターン種別の中から所定の割合で変動パターンが選択され、選択された変動パターンについて実行する予告種別として複数種類の予告種別の中から第1ステップアップ予告が選択されるので、299/300×(リーチの発生確率)×(変動パターン種別の選択割合)×(変動パターンの選択割合)×(第1ステップアップ予告の選択割合)から求められる。例えば、遊技状態が通常状態であり、保留記憶数が0である場合に、リーチ用のノーマルPA2−1の変動パターンが選択される割合は、299/300×(図15(A)のリーチHA2−1の選択割合(35/239)))×(図16(A)のノーマルCA2−1の選択割合(128/241))×(図22のノーマルCA2−1におけるノーマルPA2−1の変動パターンの選択割合(148/251)×(図82の第1ステップアップ予告の選択割合(121/191))となる。
また、非リーチはずれの変動パターンが選択される割合は、はずれの確率は299/300であり、リーチとするか否かが決定され、リーチとしないと決定された場合に所定の割合で非リーチ用変動パターン種別が選択され、選択された非リーチ用変動パターン種別の中から所定の割合で変動パターンが選択され、選択された変動パターンについて実行する予告種別として複数種類の予告種別の中から第1ステップアップ予告が選択されるので、299/300×(非リーチの発生確率)×(変動パターン種別の選択割合)×(変動パターンの選択割合)×(第1ステップアップ予告の選択割合)から求められる。例えば、遊技状態が通常状態であり、保留記憶数が0である場合に、非リーチPA1−1の変動パターンが選択される割合は、299/300×(図15(A)の非リーチHA1−1の選択割合(204/239)))×(図17(A)の非リーチCA1−1の選択割合(216/241))×(図21の非リーチCA1−1における非リーチPA1−1の変動パターンの選択割合(251/251)×(図82の第1ステップアップ予告の選択割合(121/191))となる。
なお、図83〜図88に示す「出現率」は、遊技状態が通常状態、確変状態、時短状態のいずれでも出現可能な変動パターンの場合は、通常状態のときの出現率である。また、保留記憶数が特定値の場合にのみ出現可能な変動パターン(非リーチの変動パターン等のように保留記憶数に応じて設定された変動パターン)以外の変動パターンの場合は、保留記憶数が0個のときの出現率である。また、特定の遊技状態(確変状態または時短状態)のときに出現可能な変動パターンの場合は、その特定の遊技状態のときの出現率である。また、保留記憶数が特定値の場合にのみ出現可能な変動パターンの場合は、保留記憶数が特定値のときの出現率である。
図89は、第1ステップアップ予告における各予告の出現率を示す説明図である。図90は、各予告の大当りの信頼度を示す説明図である。図89では、はずれの変動パターンの場合は、通常状態で保留記憶数が0の場合の出現率を示し、大当りの変動パターンの場合は、通常状態のときの出現率を示している。
図89に示す第1ステップアップ予告における各予告(各ステップ)の出現率は次のように求められる。まず、通常状態で保留記憶数が0のときに出現可能なはずれの変動パターンの各々について、各予告の出現率を計算する。例えば、図83に示すように、ノーマルPA2−1の場合、変動パターンの出現率は4.571%(=0.04571)である。そして、「なし」に対して判定値1〜200が割り当てられ、「ステップA」に対して判定値201〜400が割り当てられ、「ステップB」に対して判定値401〜450が割り当てられ、「ステップC」に対して判定値451〜455が割り当てられ、「分岐ステップE,F」に対して判定値456〜495が割り当てられ、「分岐ステップG,H」に対して判定値496〜500が割り当てられている。従って、「なし」の出現率は0.04571×200/500で求められ、「ステップA」の出現率は0.04571×200/500で求められ、「ステップB」の出現率は0.04571×50/500で求められ、「ステップC」の出現率は0.04571×5/500で求められ、「分岐ステップE,F」の出現率は0.04571×40/500で求められ、「分岐ステップG,H」の出現率は0.04571×5/500で求められる。
また、通常状態のときに出現可能な大当りの変動パターンの各々について、各予告の出現率を計算する。例えば、図84に示すように、ノーマルPA2−5の場合、変動パターンの出現率は0.00625%(=0.0000625)である。そして、「なし」に対して判定値1〜100が割り当てられ、「ステップA」に対して判定値101〜300が割り当てられ、「ステップB」に対して判定値301〜370が割り当てられ、「ステップC」に対して判定値371〜400が割り当てられ、「分岐ステップE,F」に対して判定値401〜460が割り当てられ、「分岐ステップG,H」に対して判定値461〜480が割り当てられ、「分岐ステップG,I」に対して判定値481〜500が割り当てられている。従って、「なし」の出現率は0.0000625×100/500で求められ、「ステップA」の出現率は0.0000625×200/500で求められ、「ステップB」の出現率は0.0000625×70/500で求められ、「ステップC」の出現率は0.0000625×30/500で求められ、「分岐ステップE,F」の出現率は0.0000625×60/500で求められ、「分岐ステップG,H」の出現率は0.0000625×20/500で求められ、「分岐ステップG,I」の出現率は0.0000625×20/500で求められる。
次に、各予告演出(「なし」「ステップA」「ステップB」「ステップC」「ステップD」「分岐ステップE,F」「分岐ステップG,H」「分岐ステップG,I」)について、はずれのときに出現可能な各変動パターンの出現率を足し合わせて合計(NH、AH、BH、CH、DH、EH、HH、IH)を計算する。また、各予告演出(「なし」「ステップA」「ステップB」「ステップC」「ステップD」「分岐ステップE,F」「分岐ステップG,H」「分岐ステップG,I」)について、大当りのときに出現可能な各変動パターンの出現率を足し合わせて合計(NA、AA、BA、CA、DA、EA、HA、IA)を計算する。
図90に示す第1ステップアップ予告における各予告(各ステップ)の信頼度(%)は次のように求められる。すなわち、「なし」の場合はNA/(NH+NA)×100、「ステップA」の計算式、「ステップA」の場合はAA/(AH+AA)×100の計算式、「ステップB」の場合はBA/(BH+BA)×100の計算式、「ステップC」の場合はCA/(CH+CA)×100の計算式、「ステップD」の場合はDA/(DH+DA)×100の計算式、「分岐ステップE,F」の場合はEA/(EH+EA)×100の計算式、「分岐ステップG,H」の場合はHA/(HH+HA)×100の計算式、「分岐ステップG,I」の場合はIA/(IH+IA)×100の計算式、から信頼度を求められる。
この実施の形態では、図90に示すように、「なし」の場合の信頼度は「0.115230481」であり、「ステップA」の場合の信頼度は「0.318880209」であり、「ステップB」の場合の信頼度は「0.381930149」であり、「ステップC」の場合の信頼度は「1.893339804」であり、「ステップD」の場合の信頼度は「5.914387」であり、「分岐ステップE,F」の場合の信頼度は「0.412419178」であり、「分岐ステップG,H」の場合の信頼度は「2.851565359」であり、「分岐ステップG,I」の場合の信頼度は「5.14643999」である。
以上より、「ステップB」の場合の信頼度よりも「分岐ステップE,F」の場合の信頼度の方が高くなっている。すなわち、メインステップアップのステップA(予告演出A)が実行された後にステップB(予告演出B)が実行される場合よりも、メインステップアップ予告のステップAが実行された後に分岐ステップアップの分岐ステップE,F(予告演出E,F)が実行された場合の方が大当りの信頼度が高いことを意味する。このような構成によれば、分岐ステップアップ予告と同様にメインステップアップ予告においてステップAの次に実行されるステップBで終了する場合よりも分岐ステップアップ予告が実行される場合の方が大当りの可能性が高いため、遊技者は分岐したときに大きな期待を持つことになり、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、「ステップC」の場合の信頼度の方が「分岐ステップE,F」の場合の信頼度よりも高くなっている。すなわち、メインステップアップのステップA(予告演出A)が実行された後にステップB(予告演出B)が実行され、さらにステップC(予告演出C)が実行される場合の方が、メインステップアップ予告のステップAが実行された後に分岐ステップアップの分岐ステップE,F(予告演出E,F)が実行された場合よりも大当りの信頼度が高いことを意味する。このような構成によれば、メインステップアップ予告においてステップAの次にステップBが実行されると、分岐ステップアップの分岐ステップE,Fが実行される場合よりも信頼度が低くなるが、ステップBの次にステップCが実行されると、分岐ステップアップの分岐ステップE,Fが実行される場合よりも信頼度が高くなるため、ステップアップが分岐しなかった場合でも大当りの期待を長時間維持させることができ、より一層の遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、「分岐ステップE,F」の場合の信頼度よりも「分岐ステップG,H」や「分岐ステップG,I」の場合の信頼度の方が高くなっている。すなわち、メインステップアップ予告のステップAが実行された後に分岐して分岐ステップE,F(予告演出E,F)が実行された場合よりも、メインステップアップ予告のステップBの途中で分岐して分岐ステップG,H(予告演出G,H)や分岐ステップG,I(予告演出G,I)が実行された場合の方が大当りの信頼度が高いことを意味する。このような構成によれば、分岐タイミングが遅い方が大当りの信頼度が高いため、分岐するかしないかの期待感を長時間維持させることができ、より一層の遊技の興趣の向上を図ることができる。
さらに、「分岐ステップG,H」の場合の信頼度よりも「分岐ステップG,I」の場合の信頼度の方が高くなっている。このような構成によれば、メインステップアップ予告から分岐し、さらに分岐ステップアップから分岐した場合に大当りの信頼度がさらに高いことを意味し、分岐に対する期待感を高めることができる。
なお、今回の信頼度は一例として遊技状態が通常状態であって、保留記憶数が0における信頼度について詳細を記載したが、保留記憶数がいずれの保留記憶数であってもまた、遊技状態が確変状態や時短状態である場合においても同様である。
ステップS573において第1ステップアップ予告を実行可能でないと判定した場合には(ステップS573のN)、演出制御用CPU101は、メール予告を実行可能であるか否か(つまり、ステップS572で予告種別としてメール予告を決定したか否か)を判定する(ステップS576)。メール予告を実行可能であると判定した場合には、演出制御用CPU101は、メール予告決定用乱数SR8−4を抽出し、抽出した乱数値にもとづき、図91に示すメール予告選択テーブルと図92〜図94に示すメールメッセージ決定テーブルを用いて、メール予告の態様(内容)を決定する(ステップS577)。そして、ステップS584に移行する。以下、メール予告の態様(内容、パターン)を決定する処理について説明する。
図91は、メール予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。
図91において、(A)には、大当り時メール予告選択テーブルが示されている。図91において、(B)には、リーチはずれ時メール予告選択テーブルが示されている。図91において、(C)には、非リーチはずれ時メール予告選択テーブルが示されている。これらの予告選択テーブルは、すべて演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMに記憶されている。
(A)に示す大当り時メール予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしてのメールメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時メール予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるメールメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時メール予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにメールメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、擬似連とならない(以下、擬似連なしという)変動パターンが指定されたときには、図92に示す第1メールメッセージ決定テーブル201Aが選択される。
また、擬似連1回が行なわれる変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第2メールメッセージ決定テーブル201Bが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第3メールメッセージ決定テーブル201Cが選択される。
また、擬似連2回が行なわれる変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第4メールメッセージ決定テーブル201Dが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第5メールメッセージ決定テーブル201Eが選択され、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第6メールメッセージ決定テーブル201Fが選択される。
また、擬似連3回が行なわれる変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第7メールメッセージ決定テーブル201Gが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第8メールメッセージ決定テーブル201Hが選択され、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第9メールメッセージ決定テーブル201Iが選択され、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図92に示す第10メールメッセージ決定テーブル201Jが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時メール予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるメールメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時メール予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるメールメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時メール予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにメールメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたときには、図93に示す第1メールメッセージ決定テーブル211Aが選択される。
また、擬似連2回の変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第2メールメッセージ決定テーブル211Bが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第3メールメッセージ決定テーブル211Cが選択され、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第4メールメッセージ決定テーブル211Dが選択される。
また、擬似連4回の変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第5メールメッセージ決定テーブル211Eが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第6メールメッセージ決定テーブル211Fが選択され、3回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第7メールメッセージ決定テーブル211Gが選択され、4回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図93に示す第8メールメッセージ決定テーブル211Hが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時メール予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてボタン予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるメールメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。非リーチはずれ時メール予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるメールメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(C)に示す非リーチはずれ時メール予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにメールメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたときには、図94に示す第1メールメッセージ決定テーブル221Aが選択される。
また、「擬似連1回」の変動パターンが指定されたときには、1回目の変動時(初回変動時)の予告パターンを決定するために図94に示す第2メールメッセージ決定テーブル221Bが選択され、2回目の変動時(再変動時)の予告パターンを決定するために図94に示す第3メールメッセージ決定テーブル221Cが選択される。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1メールメッセージ決定テーブル201A〜第10メールメッセージ決定テーブル201Jの内容を説明する。図92は、第1メールメッセージ決定テーブル201A〜第10メールメッセージ決定テーブル201Jの構成例を示す説明図である。
図92においては、(A)〜(J)に第1メールメッセージ決定テーブル201A〜第10メールメッセージ決定テーブル201Jが示されている。各メールメッセージ決定テーブルにおいては、メール予告決定用乱数SR8−4の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)との関係が示されている。
(A)の第1メールメッセージ決定テーブル201Aでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターンのときには、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(B)の第2メールメッセージ決定テーブル201Bでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連1回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(C)の第3メールメッセージ決定テーブル201Cでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連1回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第3メールメッセージ決定テーブル201Cについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連1回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連1回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理(予告メッセージ禁則処理)が行なわれる。たとえば、「擬似連1回」の1回目(前回)の変動において第2メールメッセージ決定テーブル201Bに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連1回」の2回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。
このような予告メッセージの禁則処理の内容は、たとえば、次のようなものである。擬似連の変動表示を実行するに際して予告パターンとしての予告メッセージを決定したときには、その決定した予告メッセージを特定する前回予告メッセージデータが、前回予告パターンを示すデータとしてRAMの前回予告メッセージ記憶領域において記憶(更新記憶)される。そして、擬似連における次回の変動表示を実行する際に、第3メールメッセージ決定テーブル201Cを用いて選択した今回選択予告メッセージについて、前回予告メッセージデータにより特定される前回予告メッセージと、大当りになる信頼度を比較する。今回選択予告メッセージが前回予告メッセージよりも信頼度が低いときには、前回の変動表示よりも信頼度が低い予告メッセージを決定しないように、当該次回の変動表示における予告メッセージとして、前回予告メッセージを決定する。一方、今回選択予告メッセージの信頼度が前回予告メッセージの信頼度以上であるときには、当該次回の変動表示における予告メッセージとして、その今回選択予告メッセージを決定する。具体的に、前述したような禁則処理における予告パターンについての大当りになる信頼度の比較は、次のように行なわれる。複数種類の予告メッセージのそれぞれについて、たとえば数値の大きさが異なるフラグが予め対応付けられており(たとえば、大当りになる信頼度が高いもの程、数値が大きくなるようにフラグの値が設定されている)、前回予告メッセージを示すデータとして、予告メッセージの種類に対応するフラグがセットされる。そして、前回予告メッセージとしてセットされたフラグと、今回の変動での予告メッセージに対応するフラグとを比較し、そのフラグの数値の大小関係に基づいて、今回選択予告メッセージと前回予告メッセージとでどちらが信頼度が高いかを判断する。
(D)の第4メールメッセージ決定テーブル201Dでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(E)の第5メールメッセージ決定テーブル201Eでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第5メールメッセージ決定テーブル201Eについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連2回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連2回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連2回」の1回目(前回)の変動について、第4メールメッセージ決定テーブル201Dに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連2回」の2回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第5メールメッセージ決定テーブル201Eを対象として、前述したような内容の予告メッセージ禁則処理が行なわれる。
(F)の第6メールメッセージ決定テーブル201Fでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの3回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第6メールメッセージ決定テーブル201Fについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連2回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連2回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。たとえば、「擬似連2回」の2回目(前回)の変動において、第5メールメッセージ決定テーブル201Eに基づいて「CHANCE」が選択されたときには、「擬似連2回」の3回目(今回)の変動において、信頼度が低い「・・・」が選択されないように設定を変更する禁則処理が行なわれる。具体的に、このような禁則処理としては、第6メールメッセージ決定テーブル201Fを対象として、前述したような内容の予告メッセージ禁則処理が行なわれる。
(G)の第7メールメッセージ決定テーブル201Gでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(H)の第8メールメッセージ決定テーブル201Hでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第8メールメッセージ決定テーブル201Hについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(I)の第9メールメッセージ決定テーブル201Iでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第9メールメッセージ決定テーブル201Iについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(J)の第10メールメッセージ決定テーブル201Jでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、「FEVER」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの4回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第10メールメッセージ決定テーブル201Jについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の4回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の3回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
次に、変動表示結果がリーチはずれとなるときに用いられる第1メールメッセージ決定テーブル211A〜第8メールメッセージ決定テーブル211Hの内容を説明する。図93は、第1メールメッセージ決定テーブル211A〜第8メールメッセージ決定テーブル211Hの構成例を示す説明図である。
図93においては、(A)〜(H)に第1メールメッセージ決定テーブル211A〜第8メールメッセージ決定テーブル211Hが示されている。各メールメッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8−4の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)との関係が示されている。
(A)の第1メールメッセージ決定テーブル211Aでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターンのときには、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(B)の第2メールメッセージ決定テーブル211Bでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(C)の第3メールメッセージ決定テーブル211Cでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第3メールメッセージ決定テーブル211Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連2回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連2回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(D)の第4メールメッセージ決定テーブル211Dでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連2回」の変動パターンのときの3回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第4メールメッセージ決定テーブル211Dについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連2回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連2回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(E)の第5メールメッセージ決定テーブル211Eでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(F)の第6メールメッセージ決定テーブル211Fでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第6メールメッセージ決定テーブル211Fについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(G)の第7メールメッセージ決定テーブル211Gでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの3回目の変動においては、「・・・」、「CHANCE」「激熱」、および、「GOOD LUCK」のいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第7メールメッセージ決定テーブル211Gについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の3回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の2回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
(H)の第8メールメッセージ決定テーブル211Hでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」、「CHANCE」、「REACH」、「激熱」、および、「GOOD LUCK」のうちのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連3回」の変動パターンのときの4回目の変動においては、これらメッセージのうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第8メールメッセージ決定テーブル211Hについては、前回に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連3回」の4回目(今回)の変動について、「擬似連3回」の3回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
次に、変動表示結果が非リーチはずれとなるときに用いられる第1メールメッセージ決定テーブル221A〜第3メールメッセージ決定テーブル221Cの内容を説明する。図94は、第1メールメッセージ決定テーブル221A〜第3メールメッセージ決定テーブル221Cの構成例を示す説明図である。
図94においては、(A)〜(C)に第1メールメッセージ決定テーブル221A〜第3メールメッセージ決定テーブル221Cが示されている。各メールメッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8−4の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)との関係が示されている。
(A)の第1メールメッセージ決定テーブル221Aでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」および「CHANCE」のうちのいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連なし」の変動パターンのときには、「・・・」および「CHANCE」のうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(B)の第2メールメッセージ決定テーブル221Bでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」および「CHANCE」のうちのいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連1回」の変動パターンのときの1回目の変動においては、「・・・」および「CHANCE」のうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(C)の第3メールメッセージ決定テーブル221Cでは、SR8−4の数値設定に示すように、乱数SR8−4の抽出値に基づいて、「・・・」および「CHANCE」のうちのいずれかの予告メッセージが選択され、それ以外の予告メッセージが選択されないようにする設定がされている。したがって、非リーチはずれの「擬似連1回」の変動パターンのときの2回目の変動においては、「・・・」および「CHANCE」のうちいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
ただし、第3メールメッセージ決定テーブル221Cについては、前に選択された予告演出と比べて、予告演出が実行された後に大当り遊技状態となる信頼度が低くならないようにするために、「擬似連1回」の2回目(今回)の変動について、「擬似連1回」の1回目(前回)の変動において選択された予告演出よりも信頼度が低い予告演出の選択を禁止する禁則処理が行なわれる。
なお、前述したような各メールメッセージ決定テーブルについては、1回目の変動と2回目の変動と3回目の変動とのそれぞれで、予告メッセージの選択決定に用いる乱数値の上限値を異なるように設定してもよい。そのようにすれば、選択の振り分けにばらつきを持たせることができる。
ステップS576においてメール予告を実行可能でないと判定した場合には(ステップS576のN)、演出制御用CPU101は、カード予告を実行可能であるか否か(つまり、ステップS572で予告種別としてカード予告を決定したか否か)を判定する(ステップS578)。カード予告を実行可能であると判定した場合には、演出制御用CPU101は、メール予告決定用乱数SR8−5を抽出し、抽出した乱数値にもとづき、図95に示すカード予告選択テーブルと図96〜図98に示すカードメッセージ決定テーブルを用いて、カード予告の態様(内容)を決定する(ステップS579)。そして、ステップS584に移行する。以下、カード予告の態様(内容、パターン)を決定する処理について説明する。
図95は、カード予告パターンを決定するときに用いるテーブルを選択するために用いるデータテーブルとしての予告選択テーブルの構成例を示す説明図である。図95において、(A)には、大当り時カード予告選択テーブルが示されている。(B)には、リーチはずれ時カード予告選択テーブルが示されている。(C)には、非リーチはずれ時カード予告選択テーブルが示されている。
(A)に示す大当り時カード予告選択テーブルは、変動表示結果が「大当り」となる大当り変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてカード予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いる予告パターン決定テーブルとしてのカードメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。大当り時カード予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるカードメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(A)に示す大当り時カード予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにカードメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたときには、図96に示す第1カードメッセージ決定テーブル203Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連1回」の変動パターンが指定されたときには、1,2回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図96に示す第2カードメッセージ決定テーブル203Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、1〜3回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図96に示す第3カードメッセージ決定テーブル203Cが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図96に示す第4カードメッセージ決定テーブル203Dが選択される。
(B)に示すリーチはずれ時カード予告選択テーブルは、変動表示結果が「リーチはずれ」となるリーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてカード予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるカードメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。リーチはずれ時カード予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるカードメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(B)に示すリーチはずれ時カード予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにカードメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたときには、図97に示す第1カードメッセージ決定テーブル213Aが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連2回」の変動パターンが指定されたときには、1〜3回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図97に示す第2カードメッセージ決定テーブル213Bが選択される。また、擬似連となる変動パターンのうち「擬似連3回」の変動パターンが指定されたときには、1〜4回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図97に示す第3カードメッセージ決定テーブル213Cが選択される。
(C)に示す非リーチはずれ時カード予告選択テーブルは、変動表示結果が「非リーチはずれ」となる非リーチはずれ変動パターンが指定されたときにおいて、予告パターン種別としてカード予告が決定されたときに、具体的な予告パターンの決定のために用いるカードメッセージ決定テーブルを選択するためのデータテーブルである。非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルにおいては、演出制御コマンドにより指定された変動パターン中で行なわれる擬似連の回数に応じて、異なるカードメッセージ決定テーブルを選択するようにデータが設定されている。
(C)に示す非リーチはずれ時ボタン予告選択テーブルでは、具体的に、以下のようにカードメッセージ決定テーブルが選択される。たとえば、「擬似連なし」の変動パターンが指定されたときには、図98に示す第1カードメッセージ決定テーブル223Aが選択される。また、「擬似連1回」の変動パターンが指定されたときには、1,2回目の変動時のそれぞれの予告パターンを一括的に決定するために、図98に示す第2カードメッセージ決定テーブル223Bが選択される。
次に、変動表示結果が大当りとなるときに用いられる第1カードメッセージ決定テーブル203A〜第4カードメッセージ決定テーブル203Dの内容を説明する。図96は、第1カードメッセージ決定テーブル203A〜第4カードメッセージ決定テーブル203Dの構成例を示す説明図である。カード予告の場合、予告メッセージは、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが選択されて用いられる。
図96においては、(A)〜(D)に第1カードメッセージ決定テーブル203A〜第4カードメッセージ決定テーブル203Dが示されている。各カードメッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8−5の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第1カードメッセージ決定テーブル203Aでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて1−1〜1−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1カードメッセージ決定テーブル203Aでは、1回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターンのときには、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(B)の第2カードメッセージ決定テーブル203Bでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて2−1〜2−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2カードメッセージ決定テーブル203Bでは、1回目の変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。また、2回目の変動については、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
(C)の第3カードメッセージ決定テーブル203Cでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて3−1〜3−7の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第3カードメッセージ決定テーブル203Cでは、1回目および2回目のそれぞれの変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。また、3回目の変動については、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
(D)の第4カードメッセージ決定テーブル203Dでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて4−1〜4−9の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第4カードメッセージ決定テーブル203Dでは、1回目〜3回目のそれぞれの変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。また、4回目の変動については、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」と「FEVER」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
次に、変動表示結果がリーチはずれとなるときに用いられる第1カードメッセージ決定テーブル213A〜第3カードメッセージ決定テーブル213Cの内容を説明する。図97は、第1カードメッセージ決定テーブル213A〜第3カードメッセージ決定テーブル213Cの構成例を示す説明図である。
図97においては、(A)〜(C)に第1カードメッセージ決定テーブル213A〜第3カードメッセージ決定テーブル213Cが示されている。各カードメッセージ決定テーブルにおいては、乱数SR8−5の抽出値と、選択される予告メッセージの表示内容(図中予告メッセージ)と、設定パターンの番号(予告パターンの設定番号)との関係が示されている。
(A)の第1カードメッセージ決定テーブル213Aでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて5−1〜5−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1カードメッセージ決定テーブル213Aでは、1回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。したがって、「擬似連なし」の変動パターンのときには、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが予告メッセージとして選択されて表示される。
(B)の第2カードメッセージ決定テーブル213Bでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて6−1〜6−4の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2カードメッセージ決定テーブル213Bでは、1回目〜3回目のそれぞれの変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
(C)の第3カードメッセージ決定テーブル213Cでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて7−1〜7−5の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第3カードメッセージ決定テーブル213Cでは、1回目〜4回目のそれぞれの変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
次に、変動表示結果が非リーチはずれとなるときに用いられる第1カードメッセージ決定テーブル223A〜第2カードメッセージ決定テーブル223Bの内容を説明する。図98は、第1カードメッセージ決定テーブル223A〜第2カードメッセージ決定テーブル223Bの構成例を示す説明図である。
(A)の第1カードメッセージ決定テーブル223Aでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて8−1〜8−2の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第1カードメッセージ決定テーブル223Aでは、1回目の予告メッセージとして、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかが選択されるようにする設定がされている。
(B)の第2カードメッセージ決定テーブル223Bでは、乱数SR8−5の抽出値に基づいて9−1〜9−3の設定パターン番号が付された予告パターンのいずれかが選択決定される。第2カードメッセージ決定テーブル223Bでは、1回目および2回目のそれぞれの変動において、乱数SR8−5の抽出値に基づいて、「・・・」と「CHANCE」とのいずれかの予告メッセージが選択されるようにする設定がされている。
ステップS578においてメール予告を実行可能でないと判定した場合には(ステップS578のN)、演出制御用CPU101は、可動物ステップアップ予告を実行可能であるか否か(つまり、ステップS572で予告種別として可動物ステップアップ予告を決定したか否か)を判定する(ステップS580)。可動物ステップアップ予告を実行可能であると判定した場合には、演出制御用CPU101は、可動物ステップアップ予告決定用乱数SR8−3を抽出し、抽出した乱数値にもとづき、図99に示す可動物予告選択用テーブルを用いて、可動物ステップアップ予告の態様(内容)を決定する(ステップS581)。そして、ステップS584に移行する。以下、可動物ステップアップ予告の内容(有無、態様)を決定する処理について説明する。
可動物ステップアップ予告演出は、予め定められた順番に従って1段階から複数段階まで可動部材78の動作態様を段階的に変化させる予告演出である。例えば、可動部材78が動く回数が段階的に増えていくような予告演出(最初のステップ(1段階目)は可動部材78が1回動き、次にステップ(2段階目)では可動部材78が2回動き、さらに次のステップ(3段階目)では可動部材78が3回動くような演出)である。なお、このような演出態様に限られず、可動部材78の動く範囲が段階的に変化する(最初のステップでは可動部材78が狭い範囲で動き、次のステップでは可動部材78が中程度の範囲で動き、さらに次のステップでは可動部材78が広い範囲で動くように変化する)ようにしてもよい。また、可動部材が複数設けられている場合に段階的に動く可動部材の数が増える、可動部材の動く速さや頻度などが段階的に増える、などの態様であってもよい。この実施の形態では、特定表示結果(大当り)とする場合は特定表示結果としない場合よりも可動物ステップアップ予告演出において多い段階まで可動部材78の動作態様を段階的に変化させる予告演出を実行する割合が高くなる。
図99に示す可動物予告選択用テーブルは、はずれのときのテーブルと大当りのときのテーブルとが設けられている。はずれ用の可動物予告選択用テーブルおよび大当り用の可動物予告選択用テーブルでは、予告演出「なし」と、予告演出K(例えば可動部材78が1回動く演出)のみ実行される演出態様(「K」の発展パターン)と、予告演出Kが実行されてから予告演出L(例えば可動部材78が2回動く演出)が実行される演出態様(「K→L」の発展パターン)と、予告演出Kが実行されてから予告演出Lが実行され、その後に予告演出M(例えば可動部材78が3回動く演出)が実行される演出態様(「K→L→M」の発展パターン)と、が設定されている。そして、各演出態様に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「割振」に示す数字は、各演出態様に割り振られた判定値の数を示している。
図99に示すように、可動物予告選択用テーブルでは、はずれのときの方が大当りのときよりも「なし」が高い確率で選択され、大当りのときの方がはずれのときよりも「K→L」および「K→L→M」が高い確率で選択されるように構成されている。
演出制御用CPU101は、ステップS581において、可動物ステップアップ予告決定用乱数SR8−3の値を抽出し、抽出した乱数値と可動物予告決定用テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「K」、「K→L」・・・)にもとづいて、可動物ステップアップ予告演出の有無と演出態様を決定する。
ステップS580において可動物ステップアップ予告を実行可能でないと判定した場合には(ステップS580のN)、演出制御用CPU101は、他系統液晶予告を実行可能であるか否か(つまり、ステップS572で予告種別として他系統液晶予告を決定したか否か)を判定する(ステップS582)。他系統液晶予告を実行可能であると判定した場合には、演出制御用CPU101は、他系統液晶決定用の乱数SR8−8を抽出し、抽出した乱数値にもとづき、図101に示す他系統液晶予告選択用テーブルを用いて、他系統液晶予告の有無を決定する(ステップS583)。そして、ステップS584に移行する。以下、他系統液晶予告の有無を決定する処理について説明する。
演出制御用CPU101は、図101に示す他系統液晶予告選択用テーブルを用いて、他系統液晶予告演出(ステップアップ予告やボタン予告等の他の予告とは別系統の予告演出)の有無を決定する(ステップS583)。具体的には、変動パターンコマンドにもとづく変動パターンの内容または表示結果指定コマンドにもとづく表示結果(大当りの判定結果)の内容にもとづいて、はずれか大当りかを判定し、はずれのときははずれ用の他系統液晶予告選択用テーブルを用いて、他系統液晶予告演出の内容(有無、演出態様)を決定し、大当りのときは大当り用の他系統液晶予告選択用テーブルを用いて、他系統液晶予告演出の内容を決定する。
この実施の形態では、他系統液晶予告演出も、ステップアップ予告演出ではなく、演出表示装置9の表示画面に所定の画像(ステップアップ予告で登場するキャラクタの画像やボタン予告(メール予告、カード予告)で表示される画像、ミニキャラの画像とは異なる画像)を所定タイミングで表示することによって大当りの可能性があることを報知する演出である。つまり、他系統液晶予告演出は、演出表示装置9の表示画面に所定の画像を1回または複数回変化させる予告演出ではない。
図101に示す他系統液晶予告選択用テーブルは、はずれのときのテーブルと大当りのときのテーブルとが設けられている。そして、各他系統液晶予告選択用テーブルでは、予告演出「なし」と、予告演出「実行」と、が設定されている。そして、「なし」と「実行」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、はずれのときよりも大当りのときの方が他系統液晶予告演出の実行確率が高くなるように判定値が設定されている。
演出制御用CPU101は、ステップS583において、他系統液晶予告決定用の乱数SR8−8の値を抽出し、抽出した乱数値と他系統液晶予告選択用テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「実行」)にもとづいて、他系統液晶予告演出の有無を決定する。
ステップS584において、演出制御用CPU101は、図100に示す第2予告設定テーブルを用いて、第2ステップアップ予告演出の内容(有無、演出態様)を決定する(ステップS584)。
この実施の形態では、前述したように(図79参照)、第2ステップアップ予告演出の内容は、演出表示装置9の表示画面の上部の表示領域(第2系統予告領域)において背景画像を段階的に変化(発展、転換)させていく演出としている。
演出制御用CPU101は、ステップS584において、まず、変動パターンコマンドで指定された変動パターンを確認し、変動パターンに応じた第2予告設定テーブルを選択する。具体的には、図100に示すように、非リーチPA1−6の変動パターン、非リーチPA1−6以外の非リーチの変動パターン、リーチはずれのときのスーパーPA3−3、スーパーPA3−8およびスーパーPB3−3の変動パターン、リーチはずれのときのスーパーPA3−3、スーパーPA3−8およびスーパーPB3−3以外の変動パターン、大当りのときのスーパーPA4−3、スーパー4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3およびスーパーPB5−3の変動パターン、大当りのときのスーパーPA4−3、スーパー4−8、スーパーPA5−3、スーパーPB4−3およびスーパーPB5−3以外の変動パターンに応じた第2予告設定テーブルを選択する。図100に示すように、第2予告設定テーブルには、予告演出「なし」と、予告演出Xのみ実行される演出態様(「X」の発展パターン)と、予告演出Xが実行されてから予告演出Yが実行される演出態様(「X→Y」の発展パターン)と、予告演出Xが実行されてから予告演出Yが実行され、その後予告演出Zが実行される演出態様(「X→Y→Z」の発展パターン)と、予告演出Xが実行されてから画面が消灯し、その後予告演出Zが実行される演出態様(「X→Z」の発展パターン)と、が設定されている。そして、各演出態様に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。図100に示すように、特定演出「イントロ」が実行されない変動パターンの場合は、「X→Y→Z」または「X→Z」に対して判定値が割り振られていないので、予告演出Zが実行されることはない。
演出制御用CPU101は、ステップS584において、第2ステップアップ予告決定用の乱数SR8−2の値を抽出し、抽出した乱数値と第2予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「X」、「X→Y」・・・)にもとづいて、第2ステップアップ予告演出の有無と演出態様を決定する。
次いで、演出制御用CPU101は、図101に示す枠(ランプ)予告設定テーブルを用いて、枠(ランプ)予告演出の有無を決定する(ステップS585)。具体的には、変動パターンコマンドにもとづく変動パターンの内容または表示結果指定コマンドにもとづく表示結果(大当りの判定結果)の内容にもとづいて、はずれか大当りかを判定し、はずれのときははずれ用の枠予告設定テーブルを用いて、枠予告演出の内容(有無、演出態様)を決定し、大当りのときは大当り用の枠予告設定テーブルを用いて、枠予告演出の内容を決定する。
この実施の形態では、枠(ランプ)予告演出も、ステップアップ予告演出ではなく、枠ランプ28を所定の点灯パターンで点灯させることによって大当りの可能性があることを報知する演出である。つまり、枠(ランプ)予告演出は、1回または複数回変化する予告演出ではない(点灯パターンを1回または複数回段階的に変化(発展)させる予告演出ではない)。枠予告演出の具体的な内容については省略する。
図101に示す枠予告設定テーブルは、はずれのときのテーブルと大当りのときのテーブルとが設けられている。そして、各枠予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、枠予告演出「実行」と、が設定されている。そして、「なし」と「実行」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、はずれのときよりも大当りのときの方が枠予告演出の実行確率が高くなるように判定値が設定されている。
演出制御用CPU101は、ステップS585において、枠予告決定用の乱数SR8−6の値を抽出し、抽出した乱数値と枠予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「実行」)にもとづいて、枠予告演出の有無を決定する。
次いで、演出制御用CPU101は、図102に示すミニキャラ予告設定テーブルを用いて、ミニキャラ予告演出の有無を決定する(ステップS586)。
この実施の形態では、ミニキャラ予告演出は6種類設けられ、6種類のミニキャラ予告に対応した6つのミニキャラ予告設定テーブルが用意されている。そして、6種類のミニキャラを出現させるか否かを決定するようにしている。ミニキャラの種類には、大当り時に高い確率で出現可能なミニキャラ(第1ミニキャラ)と、変動パターンが発展チャンス目のときに高い確率で出現可能なミニキャラ(第2ミニキャラ)と、変動パターンが擬似連のときに高い確率で出現可能なミニキャラ(第3ミニキャラ)と、確変大当りのときに高い確率で出現可能なミニキャラ(第4ミニキャラ)と、変動パターンが滑り大当りのときに高い確率で出現可能なミニキャラ(第5ミニキャラ)と、変動パターンがイントロのときに高い確率で出現可能なミニキャラ(第6ミニキャラ)とが設けられている。
図102に示すように、第1ミニキャラの有無を決定するための第1ミニキャラ予告設定テーブルは、はずれのときのテーブルと大当りのときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、はずれのときよりも大当りのときの方が第1ミニキャラ予告演出の実行確率(出現確率)が高くなるように判定値が設定されている。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第1ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−1の値を抽出し、抽出した乱数値と第1ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」)にもとづいて、第1ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。
また、第2ミニキャラの有無を決定するための第2ミニキャラ予告設定テーブルは、「発展チャンス目以外」のときのテーブルと「発展チャンス目」のときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「発展チャンス目以外」のときよりも「発展チャンス目」のときの方が第2ミニキャラ予告演出の実行確率(出現確率)が高くなるように判定値が設定されている。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第2ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−2の値を抽出し、抽出した乱数値と第2ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」)にもとづいて、第2ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。
また、第3ミニキャラの有無を決定するための第3ミニキャラ予告設定テーブルは、「擬似連以外」のときのテーブルと「擬似連」のときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「擬似連以外」のときよりも「擬似連」のときの方が第3ミニキャラ予告演出の実行確率(出現確率)が高くなるように判定値が設定されている。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第3ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−3の値を抽出し、抽出した乱数値と第3ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」)にもとづいて、第3ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。
また、第4ミニキャラの有無を決定するための第4ミニキャラ予告設定テーブルは、「確変大当時」のときのテーブルと「通常大当り時」のときのテーブルと「はずれ時」のときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「通常大当り時」のときは「出現」に対して判定値が割り振られていないので、通常大当りが発生するときには第4ミニキャラが出現することはない。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第4ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−4の値を抽出し、抽出した乱数値と第4ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」)にもとづいて、第4ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。
また、第5ミニキャラの有無を決定するための第5ミニキャラ予告設定テーブルは、「滑り以外」のときのテーブルと「滑りはずれ」のときのテーブルと「滑り大当り」のときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、ミニキャラ予告演出「プレミア出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」と「プレミア出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「プレミア出現」とは、第5ミニキャラの出現する態様が「出現」のときとは異なる特別な態様であることをいう。例えば、演出表示装置9の画面上に第5ミニキャラである蝶々が飛んでくる態様が「出現」であるとすると、蝶々の大群が飛んでくる態様が「プレミア出現」となる。「滑り大当り」以外のときは「プレミア出現」に対して判定値が割り振られていないので、「滑り大当り」以外のときには第5ミニキャラが出現することはない。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第5ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−5の値を抽出し、抽出した乱数値と第5ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」、「プレミア出現」)にもとづいて、第5ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。
また、第6ミニキャラの有無を決定するための第6ミニキャラ予告設定テーブルは、「イントロ以外」のときのテーブルと「イントロ」のときのテーブルとが設けられている。そして、それらのミニキャラ予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、ミニキャラ予告演出「出現」と、が設定されている。そして、「なし」と「出現」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、「イントロ以外」のときよりも「イントロ」のときの方が第6ミニキャラ予告演出の実行確率(出現確率)が高くなるように判定値が設定されている。演出制御用CPU101は、ステップS586において、第6ミニキャラ予告決定用の乱数SR9−6の値を抽出し、抽出した乱数値と第6ミニキャラ予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「出現」)にもとづいて、第6ミニキャラ予告演出の有無(出現させるか否か)を決定する。なお、この実施の形態では、変動パターンが特定演出として「イントロ」を実行する場合は、100パーセントの確率で第2ステップアップ予告が実行されるように構成されている。
次いで、演出制御用CPU101は、図101に示す演出羽根役物予告設定テーブルを用いて、演出羽根役物予告演出の有無を決定する(ステップS587)。具体的には、変動パターンコマンドにもとづく変動パターンの内容または表示結果指定コマンドにもとづく表示結果(大当りの判定結果)の内容にもとづいて、はずれか大当りかを判定し、はずれのときははずれ用の演出羽根役物予告設定テーブルを用いて、演出羽根役物予告演出の内容(有無、演出態様)を決定し、大当りのときは大当り用の演出羽根役物予告設定テーブルを用いて、演出羽根役物予告演出の内容を決定する。
この実施の形態では、演出羽根役物予告演出も、ステップアップ予告演出ではなく、演出羽根役物79a,79bを所定タイミングで動作させることによって大当りの可能性があることを報知する演出である。つまり、演出羽根役物予告演出は、演出羽根役物79a,79bを1回または複数回動作させる予告演出ではない。演出羽根役物予告演出の具体的な内容については省略する。
図101に示す演出羽根役物予告設定テーブルは、はずれのときのテーブルと大当りのときのテーブルとが設けられている。そして、各演出羽根役物予告設定テーブルでは、予告演出「なし」と、演出羽根役物予告演出「実行」と、が設定されている。そして、「なし」と「実行」に対して所定数の判定値がそれぞれ割り振られている。なお、はずれのときよりも大当りのときの方が演出羽根役物予告予告演出の実行確率が高くなるように判定値が設定されている。
演出制御用CPU101は、ステップS587において、演出羽根役物予告決定用の乱数SR8−7の値を抽出し、抽出した乱数値と演出羽根役物予告設定テーブルに設定されている判定値とを比較する。そして、乱数値と一致する判定値に割り当てられた予告演出(「なし」、「実行」)にもとづいて、演出羽根役物予告演出の有無を決定する。
その後、演出制御用CPU101は、別々に決定した第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出との組合せが可能であるか否か判定する(ステップS588)。
この実施の形態では、第1ステップアップ予告演出における予告演出Dと第2ステップアップ予告演出における予告演出Zとが同時に実行されるのを禁止している。なぜなら、この実施の形態では、第2ステップアップ予告演出における予告演出Zが実行された場合は、図79に示すように、第2ステップアップ予告演出を表わす背景画像が演出表示装置9の表示画面の全領域に拡大して全画面表示となるようにしているので、このとき、演出表示装置9の表示画面の下部の第1系統予告領域で実行される第1ステップアップ予告演出の予告演出「D」を実行することができない(予告演出Dに対応するキャラクタを表示画面上に登場させることができない)からである。従って、第1ステップアップ予告演出の演出態様として「A→B→C→D」の演出態様が決定されたときは、第2ステップアップ予告演出の演出態様として「X→Y→Z」の演出態様を決定してはならないことになる。
以上より、第1ステップアップ予告演出における予告演出Dと第2ステップアップ予告演出における予告演出Zとが同時に実行される場合は、第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出の組合せ不可能であると判定する(ステップS588のN)。そして、第1ステップアップ予告演出の演出態様を、例えばステップアップを所定段階下げた「D→C」などに変更する(書き換える)処理を実行する(ステップS589)。なお、組合せが不可能と判定された場合に、第2ステップアップ予告演出の演出態様を、例えばステップアップを1段階以上下げた演出態様「Z→Y」に変更する(書き換える)処理を実行するようにしてもよい。
このような構成によれば、演出表示装置9の表示画面で実行される2つのステップアップ予告演出の重複を回避することができ、表示画面上で2つの予告演出が同時に実行されることによる予告表示の煩雑さを回避することができる。
次に、演出制御用CPU101は、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告演出とメール予告演出との組合せ、および第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告演出とカード予告演出との組合せが可能であるか否か判定する(ステップS590)。この実施の形態では、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告演出、メール予告演出、およびカード予告演出は、いずれも演出表示装置9の液晶画面にて実行されるので、ステップアップ予告演出と他の予告演出(メール予告演出、カード予告演出)とを同時に実行することができない場合が生じるからである。
具体的には、第2ステップアップ予告演出における予告演出Yの途中で画面が消灯する演出が実行される期間において、メール予告演出やカード予告演出を実行することはできない。従って、第2ステップアップ予告演出における予告演出Yの途中で画面が消灯する演出と、メール予告演出またはカード予告演出とが重複する場合は、組合せが不可能であると判定する。組合せが不可能であると判定した場合は(ステップS590のN)、メール予告演出またはカード予告演出を実行しない、あるいは第2ステップアップ予告演出における画面が消灯する予告演出Y(消灯)を画面が消灯しない予告演出Yに変更する(書き換える)処理を実行する(ステップS591)。
なお、予告演出Y(消灯)の実行期間と他系統液晶予告演出の実行期間とは重複しないので、ステップS590では第2ステップアップ予告演出と他系統液晶予告演出との組合せが可能であるか否か判定しない。また、可動物予告演出については、演出表示装置9の周囲の可動部材78を動かすことにより実行するので、どのようなタイミングであっても、演出表示装置9の液晶画面で実行されるステップアップ予告演出と同時に実行することが可能である。従って、可動物予告演出は、第1ステップアップ予告演出および第2ステップアップ予告演出における任意の演出態様と組合せ可能である。従って、ステップS590ではステップアップ予告演出(第1ステップアップ予告演出、第2ステップアップ予告演出)と可動物ステップアップ予告演出との組合せが可能であるか否か判定しない。
以上のようにして決定された予告演出の有無および演出態様は、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMの所定格納領域(予告演出格納領域)に格納(設定)される。
図103は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動中処理(ステップS802)を示すフローチャートである。演出図柄変動中処理において、演出制御用CPU101は、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップS840)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップS841)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップS842)、プロセスデータの切替を行う(ステップS843)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをあらためてスタートさせる(ステップS844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データ、音番号データおよび可動部材制御データにもとづいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(ステップS845)。
次に、演出制御用CPU101は、ステップS845において、プロセスデータ(表示制御実行データ等)の内容に従ってステップアップ予告演出(第1ステップアップ予告演出、第2ステップアップ予告演出)が実行されているかどうかを確認する(ステップS846)。ステップアップ予告演出が実行されている場合は(ステップS846のY)、演出制御用CPU101は、プロセスデータの内容にもとづいてステップアップ予告演出の切替タイミングであるか否か判定する(ステップS847)。ステップアップ予告演出の切替タイミングであれば(ステップS847のY)、演出制御用CPU101は、プロセスデータ(特に、予告演出を含む表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび可動部材制御データ)の内容に従ってステップアップ予告演出の切替(変化、発展)を実行する(ステップS848)。
次に、演出制御用CPU101は、操作ボタン120の操作が可能な期間(ボタン有効期間)中であるか否か確認する(ステップS849)。なお、操作ボタン120は、第1ステップアップ予告演出における予告演出E,F、メール予告演出が実行されているときに有効となる。ボタン有効期間であるときは(ステップS849のY)、演出制御用CPU101は、操作ボタン120がオンとなったか(押下されたか)どうかを検出する処理を実行する(ステップS850)。操作ボタン120のオンは、操作ボタン120からのオン信号を入力したことで検出する。演出制御用CPU101は、操作ボタン120のオンを検出すると(ステップS850のY)、設定されているボタン予告演出(予告演出E,F、メール予告)における操作ボタン120のオンに応じた演出を実行する(ステップS851)。
次いで、演出制御用CPU101は、プロセスデータ(可動部材制御データ等)の内容にもとづいて可動物予告演出(可動物ステップアップ予告演出)の実行タイミングであるか否か判定する(ステップS852)。可動物予告演出の実行タイミングであれば(ステップS852のY)、プロセスデータ(特に、可動部材制御データ)の内容に従って可動部材78を動作させて可動物予告演出を実行する(ステップS853)。
次いで、演出制御用CPU101は、プロセスデータの内容にもとづいてその他の予告演出(枠予告演出、ミニキャラ予告演出、演出羽根役物予告演出、他系統液晶予告演出)の実行タイミングであるか否か判定する(ステップS854)。その他の予告演出の実行タイミングであれば(ステップS854のY)、プロセスデータの内容に従ってその他の予告演出を実行する(ステップS855)。すなわち、枠ランプ28を所定の点灯パターンで点灯させたり、演出表示装置9の画面にミニキャラの画像を所定のタイミングで表示させたり、演出羽根役物79a,79bを動作させたり、演出表示装置9の画面に他の演出で用いられる画像とは異なる画像(他系統の画像)を表示させたりする。
そして、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップS856)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(ステップS803)に応じた値に更新する(ステップS858)。変動時間タイマがタイムアウトしていなくても、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされていたら(ステップS857)、ステップS858に移行する。変動時間タイマがタイムアウトしていなくても図柄確定指定コマンドを受信したら変動を停止させる制御に移行するので、例えば、基板間でのノイズ等に起因して長い変動時間を示す変動パターンコマンドを受信したような場合でも、正規の変動時間経過時(特別図柄の変動終了時)に、演出図柄の変動を終了させることができる。
なお、「擬似連」の演出を含む変動パターン(非リーチPA1−5、ノーマルPA2−4、スーパーPA3−4、スーパーPA3−5、スーパーPA3−9、スーパーPA3−10、スーパーPB3−4、スーパーPB3−5、スーパーPA4−4、スーパーPA4−5、スーパーPA4−9、スーパーPA4−10、スーパーPA5−4、スーパーPA5−5、スーパーPB4−4、スーパーPB4−5、スーパーPB5−4、スーパーPB5−5、特殊PG1−3、PG1−5、および特殊PH1−3、PH1−5)にもとづいてステップS841〜S845の処理を実行する場合は、上述したように、複数回の演出図柄の擬似変動が実行されるように演出表示装置9の表示制御が実行される。すなわち、擬似連変動パターンに対応するプロセステーブルには、擬似連の演出を示す演出制御データも設定されている。
次に、各種予告演出の実行タイミング(予告タイミング)について説明する。図104は、各種予告演出の実行タイミングを示すタイミング図である。図104に示すように、第1ステップアップ予告、第2ステップアップ予告、メール予告(ボタン予告の一種)、カード予告、他系統液晶予告およびミニキャラ予告は、演出表示装置9に表示される画像を用いる予告であるので、これらの予告のことを液晶予告という。
また、図104に示すように、第1ステップアップ予告は、ステップ(A)からステップ(B)、ステップ(C)、ステップ(D)の順にステップアップするメインステップアップ予告(「A→B→C→D」)と、ステップ(A)からステップ(B)に移行せずに分岐ステップ(E)に分岐し、その後、ステップ(F)に移行する分岐ステップアップ予告(「A→E→F」)と、ステップ(A)からステップ(B)に移行し、ステップ(B)の途中で分岐ステップ(G)に分岐し、その後、ステップ(H)に移行する分岐ステップアップ予告(「A→B(途中)→G→H」)と、ステップ(A)からステップ(B)に移行し、ステップ(B)の途中で分岐ステップ(G)に分岐し、その後、ステップ(I)にさらに分岐する分岐ステップアップ予告(「A→B(途中)→G→I」)とを備えている。ここで、ステップ(A)〜(I)は予告演出A〜Iが実行されている段階(期間)を示している。
この実施の形態では、分岐ステップ(F)は遊技者による操作ボタン120の操作に応じて実行されるステップ(ボタン予告)である。具体的には、ステップステップ(E)の実行中に遊技者による操作ボタン120の操作が行われるとステップ(F)に移行して所定の演出(図74、図77等に示す箱を開けて中身を見せる演出)が実行される。
また、図104に示すように、第2ステップアップ予告は、ステップ(X)から示唆演出に移行し、示唆演出の途中で分岐ステップ(Y)に分岐し、その後、ステップ(Z)に移行するステップアップ予告予告(「X→示唆演出→Y→Z」)と、ステップ(X)から示唆演出に移行し、示唆演出の途中で分岐ステップ(Y)に分岐し、分岐ステップ(Y)の途中で画面が消灯し、画面が消灯してからステップ(Z)に移行するステップアップ予告予告(「X→示唆演出→Y(画面消灯)→Z」)とを備えている。ここで、ステップ(X),(Y),(Z)は予告演出X,Y,Zが実行されている段階(期間)を示している。
なお、この実施の形態では、ステップ(X)が実行された後、常に示唆演出が実行される。示唆演出は、ステップ(X)が実行された後、ステップ(Y)が実行されることを示唆する演出であり、具体的には、演出表示装置9の表示画面が徐々に消えていくような演出である。示唆演出は、実行されたステップ(X)の演出の余韻を残す働きがあるため、示唆演出のことを余韻表示ともいう。
図104に示すメール予告演出は、メールを受信したことを遊技者に報知し、操作ボタン120の操作を遊技者に促し、遊技者の操作ボタン120の操作に応じてメールを開封してメールの内容(図92等に示すメッセージ)を報知し、メールの内容に応じて大当りの可能性の高低を認識させる。
また、図104に示すカード予告演出は、カードを表示した後、自動的にカードに書かれている内容(図96等に示すメッセージ)を報知し、その内容に応じて大当りの可能性の高低を認識させる。
このように、メール予告演出は、遊技者による操作ボタン120の操作(押し下げ)に応じてメッセージ(図92等に示す「・・・」「CHANCE」など)を表示する予告演出(ボタン予告演出)であるのに対し、カード予告演出は、遊技者による操作ボタン120の操作(押し下げ)に依らずに自動的にメッセージ(図96等に示す「・・・」「CHANCE」など)を表示する予告演出である。なお、カード予告演出の実行後に演出表示装置9において実写画像(動画)を表示する演出が行われる。
また、図104に示す他系統液晶予告は、演出表示装置9の画面に所定の画像(他の液晶予告で表示される画像とは異なる画像)を表示することによって、大当りの可能性があることを遊技者に認識させる。
また、図104に示すミニキャラ予告は、演出図柄の変動開始とともに、演出表示装置9の画面上にミニキャラを登場させて(例えばチョウチョを飛ばす)、大当りの可能性があることを遊技者に認識させる。上述したように、ミニキャラは6種類設けられている。
また、図104に示す可動物予告は、可動部材78の動画態様を段階的に変化させることにより、大当りの可能性があることを遊技者に認識させる。上述したように、可動物予告は、可動部材78がステップK,L,M毎に動作するステップアップ予告演出(可動物ステップアップ予告演出)である。
また、図104に示す演出羽根役物予告演出は、演出羽根役物79a,79bが演出図柄の変動中における3回のタイミングで動作(作動)させることにより、大当りの可能性があることを遊技者に認識させる。この実施の形態では、演出羽根役物79a,79bが動作したとき、演出羽根役物79a,79bに内蔵されている発光ダイオードなどの発光体(図1、図3において図示せず)を発光させる演出(光エフェクト)が行われる。なお、この実施の形態において、演出羽根役物予告演出はステップアップ予告演出とされていないが、ステップアップ予告演出としてもよい。例えば、演出羽根役物予告演出における1回目の演出羽根役物79a,79bの動作をステップ(P)とし、2回目の演出羽根役物79a,79bの動作をステップ(Q)とし、3回目の演出羽根役物79a,79bの動作をステップ(R)とする。そして、ステップ(P)で終了する演出態様と、ステップ(P)の実行後にステップ(Q)に移行する演出態様と、ステップ(P)の実行後にステップ(Q)に移行し、その後ステップ(R)に移行する演出態様とを設ける。このような構成によれば、演出羽根役物予告演出によっても、大当りの可能性を段階的に報知することが可能となる。
また、図104に示す枠予告演出(枠フラッシュ予告演出)は、枠ランプ28を通常の変動時の点灯パターンとは異なる点灯パターンで点灯させることにより、大当りの可能性を遊技者に認識させる。なお、図104に示すように、枠予告演出は、演出図柄の変動開始時に実行されるだけでなく、ボタン予告(メール予告)の実行時にも実行される。
図104に示す例では、複数の予告演出のうち、ミニキャラ予告演出と枠予告演出(枠フラッシュ)は、演出表示装置9における演出図柄の変動の開始と同時に実行開始可能な予告演出とされている。また、複数の予告演出のうち、第1ステップアップ予告演出、メール予告演出、カード予告演出、他系統液晶予告演出、可動物予告演出(可動物ステップアップ予告演出)および演出羽根役物予告演出(羽根モノ予告演出)は、演出図柄の変動が高速変動に移行された時点において実行開始可能な予告演出とされている。また、複数の予告演出のうち、第2ステップアップ予告演出と可動物予告演出は、演出図柄の変動が高速変動に移行された時点から所定時間経過後の時点において実行開始可能な予告演出とされている。さらに、複数の予告演出のうち、第2ステップアップ予告演出は、演出図柄の高速変動が実行されている最中(第1ステップアップ予告演出などよりも遅いタイミング)に実行開始可能な予告演出とされている。
このように、第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出とを異なるタイミングで開始させるので、複数のステップアップ予告演出の各々について予告が開始されるかどうかの期待を抱かせることができる。すなわち、第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出が同じタイミングで開始させるようにすると、そのタイミングで第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出のいずれも開始されなかった場合は大当りの期待を持てなくなり、遊技の興趣を低下させてしまうおそれがあるが、第1ステップアップ予告演出と第2ステップアップ予告演出とを異なるタイミングで開始させるように構成した場合には、第1ステップアップ予告演出が開始されなかったとしても第2ステップアップ予告演出が開始されるかもしれないとの期待を持たせることができ、遊技の興趣が低下してしまうのを防ぐことができる。
さらに、複数の予告演出のうち、ミニキャラ予告演出および枠予告演出(枠フラッシュ)の開始タイミングと、第1ステップアップ予告演出等の開始タイミングと、第2ステップアップ予告演出および可動物予告演出の開始タイミングとが異なるように構成されているので、3つの開始タイミングにおいて遊技者に予告演出が開始されるかどうかの期待を抱かせることができ、より一層、遊技の興趣を高めることができる。
なお、図104に示す例では、第1ステップアップ予告演出が先に開始され、その後に第2ステップアップ予告演出が開始されるように構成されているが、逆であってもよい。つまり、第2ステップアップ予告演出が先に開始され、その後に第1ステップアップ予告演出が開始されるように構成されていてもよい。また、ステップアップ予告演出以外の他の予告演出の開始タイミングも、図104に示すタイミングに限られず、適宜変更することが可能である。
図104に示す例では、左図柄、右図柄、中図柄の順に図柄が停止表示される。停止図柄として「チャンス目」が停止表示されるときは、中図柄あおり演出(中図柄がチャンス目を構成する図柄で停止するか否かをあおる演出)が行われた後、中図柄が停止表示される。
また、図104に示す例では、滑り演出として次のような演出が行われる。例えば、左図柄および右図柄を仮停止表示させた後、キャラクタを出現させ、右図柄を再変動させた後に停止表示させることで、右図柄を変更させる演出表示(キャラクタ滑り)が行われる。また、左図柄および右図柄を仮停止表示させた後、演出羽根役物79a,79bを動作させ、左図柄、右図柄または左右図柄を再変動させた後に停止表示させることで、仮停止図柄を変更させる演出表示(演出羽根役物作動滑り)が行われる。また、左図柄および右図柄を仮停止表示させた後、左図柄、右図柄または左右図柄の停止図柄として特定図柄が停止表示されたことに応じて、左図柄、右図柄または左右図柄を再変動させた後に停止表示させることで、仮停止図柄を変更させる演出表示(特定図柄停止滑り)が行われる。
この実施の形態において、図78に示したように、第2分岐ステップアップにおける予告演出Gが、メインステップアップにおける予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同じタイミングで分岐することも可能である。この場合、メインステップアップにおける予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同期して第2分岐ステップアップにおける予告演出Gが実行され、その後、第2分岐ステップアップにおける予告演出H(予告演出H1,H2)または第2分岐ステップアップにおける予告演出I(予告演出I1,I2)が実行される。
なお、図104に示す例では、メインステップアップ(予告演出A〜D)を実行するときと、第1分岐ステップアップ(予告演出A,E,F)を実行するときとで、演出図柄の変動時間における同一タイミングから開始し(すなわち、図104に示すように、第1ステップアップ予告演出において、予告演出A〜Dを実行するときと予告演出A,E,Fを実行するときのいずれも予告演出Aを同一タイミングから開始し)、メインステップアップ(の最初の予告演出A)を開始してからメインステップアップにおける予告演出Bに変化させるまでの期間と、第1分岐ステップアップ(の最初の予告演出A)を開始してから第1分岐ステップアップにおける分岐系統にもとづく予告演出Eに変化させるまでの期間とが略同一となる。つまり、図104(および図77)に示すように、第1分岐ステップアップにおける予告演出Eは、メインステップアップにおける予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同期して予告演出Aから分岐する。また、図77に示す第1分岐ステップアップと同様に、図78に示す第2分岐ステップアップにおける予告演出Gも、メインステップアップにおける予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同期して予告演出Aから分岐する。
ここで、「期間が略同一」は、期間が完全に同一である場合に限らず、遊技者が同一の期間であると認識できればよく、遊技者が異なる期間であると認識できないレベル(程度)の時間差(例えば極めて短い時間差)であれば「期間が略同一」に含まれる。図104に示す例では、メインステップアップ(予告演出A)を開始してからメインステップアップにおける予告演出Bに変化させるまでの期間と、第1分岐ステップアップ(予告演出A)を開始してから第1分岐ステップアップにおける分岐系統の予告演出Eに変化させるまでの期間との間に時間差があったとしても、各々の期間は略同一となる。
また、図104に示す例では、メインステップアップ(予告演出A〜D)を実行するときと、第2分岐ステップアップ(予告演出A,B,G,Hまたは予告演出A,B,G,I)を実行するときとで、演出図柄の変動時間における同一タイミングから開始し(すなわち、図104に示すように、第1ステップアップ予告演出において、予告演出A〜Dを実行するときと予告演出A,B,G,Hまたは予告演出A,B,G,Iを実行するときのいずれも予告演出Aを同一タイミングから開始し)、メインステップアップ(の最初の予告演出A)を開始してからメインステップアップにおける予告演出Aを実行する期間(例えば予告演出Aを開始してから予告演出Aを終了するまでの期間)と、第2分岐ステップアップ(の最初の予告演出A)を開始してから第2分岐ステップアップにおける予告演出Aを実行する期間(例えば予告演出Aを開始してから予告演出Aを終了するまでの期間)とが略同一となり、第2分岐ステップアップにおける予告演出Aの次の段階の演出として、通常系統にもとづく予告演出Aの次の段階の予告演出Bと同様の演出を途中まで実行した後、分岐系統にもとづく予告演出Gに変化する。つまり、図104(および図78)に示すように、第2分岐ステップアップにおける予告演出Gは、メインステップアップにおける予告演出Bが実行されている途中で分岐する。
ここでも、「期間が略同一」は、期間が完全に同一である場合に限らず、遊技者が同一の期間であると認識できればよく、遊技者が異なる期間であると認識できないレベル(程度)の時間差(例えば極めて短い時間差)であれば「期間が略同一」に含まれる。図104に示す例では、メインステップアップ(予告演出A)を開始してからメインステップアップにおける予告演出Aを終了するまでの期間が、メインステップアップと分岐ステップアップ(第1分岐ステップアップ、第2分岐ステップアップ)とで略同一となる。
図105は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動停止処理(ステップS803)を示すフローチャートである。演出図柄変動停止処理において、まず、演出制御用CPU101は、演出図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップS870)。停止図柄表示フラグがセットされていれば、ステップS877に移行する。この実施の形態では、演出図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップS876で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、ファンファーレ演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表示したがファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、ステップS871〜S876の演出図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップS877に移行する。
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU101は、演出図柄の変動停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS871)。確定コマンド受信フラグがセットされている場合には、決定されている停止図柄(はずれ図柄または大当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップS872)。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU101が、遊技制御用マイクロコンピュータ560から図柄確定指定コマンドを受信したことに応じて演出図柄を停止表示する制御を行うが、変動時間タイマがタイムアップしたことにもとづいて演出図柄を停止表示するようにしてもよい。
ステップS872の処理で大当り表示図柄を表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に応じた値に更新する(ステップS874)。
ステップS872の処理で大当り図柄を停止表示した場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをセットし(ステップS876)、大当り開始指定コマンドを受信したことを示す大当り開始指定コマンド受信フラグ(大当り開始1指定コマンド受信フラグまたは大当り開始2指定コマンド受信フラグ)または突確開始指定コマンドを受信したことを示す突確開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS877)。大当り開始指定コマンド受信フラグまたは突確開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄表示フラグをリセットし(ステップS878)、ファンファーレ演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップS879)。
なお、演出制御用CPU101は、大当り開始指定コマンド受信フラグまたは突確開始指定コマンド受信フラグがセットされていた場合には、セットされていたフラグをリセットする。また、ステップS879の処理では、演出制御用CPU101は、通常大当りまたは確変大当りに決定されているときには、図58に示された「15回開放遊技開始報知」に対応するプロセステーブルを選択し、突確大当りに決定されているときは、図58に示された「2回開放遊技開始報知(突確専用)」に対応するプロセステーブルを選択する。そして、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップS880)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ27、および演出用部品としての可動部材78と演出羽根役物79a,79b)の制御を実行する(ステップS881)。その後、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)に応じた値に更新する(ステップS882)。
次に、各種予告演出の具体例について説明する。
まず、第1ステップアップ予告におけるメインステップアップ(予告演出A〜D)について説明する。図106は、第1ステップアップ予告として予告演出A〜Dが実行される場合の予告タイミングを示すタイミング図である。図106に示す例は、第1ステップアップ予告として予告演出A→B→C→Dを実行し、リーチ(スーパーリーチ)が発生するパターンを示す。また、図106に示す例では、予告演出Cの実行中に左図柄が停止されるとともに右図柄が停止され、予告演出Dの実行後にリーチ演出が実行される。
図107は、第1ステップアップ予告として予告演出A〜Dが実行される場合の具体例を示す説明図である。図107に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、左中右の演出図柄が停止した状態から(図107(10−1))、開始条件が成立すると、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域(演出表示装置9の表示画面の下部の領域:図112参照)において、第1ステップアップ予告における予告演出AとしてキャラクタA210が画面右から登場する演出が実行される(10−2)。その後、キャラクタA210は画面右に去っていく。
次に、第1ステップアップ予告における予告演出BとしてキャラクタB211が画面右から登場する演出が実行される(10−3)。その後、キャラクタB211は画面右に去っていく。次に、第1ステップアップ予告における予告演出CとしてキャラクタC212が画面右から登場する演出が実行され、さらに左図柄(「7」)が停止される(10−4)。その後、キャラクタC212は画面右に去っていく。
その後、第1ステップアップ予告における予告演出DとしてキャラクタA210,B211,C212が同時に画面左から登場する演出が実行され、さらに右図柄(「7」)が停止されてリーチが発生する(10−5)。
以上のような演出が第1ステップアップ予告におけるメインステップアップの予告演出である。
次に、第1ステップアップ予告における第1分岐ステップアップ(予告演出E,F)について説明する。図108は、第1ステップアップ予告として予告演出A,E,Fが実行される場合の予告タイミングを示すタイミング図である。図108に示す例は、第1ステップアップ予告として予告演出A→E→Fを実行し、リーチ(スーパーリーチ)が発生するパターンを示す。また、図108に示す例では、予告演出Fの実行中に左図柄が停止され、その後に右図柄が停止されてリーチ演出が実行される。
図109は、第1ステップアップ予告として予告演出A,E,Fが実行される場合の具体例を示す説明図である。図109に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、左中右の演出図柄が停止した状態から(図109(11−1))、開始条件が成立すると、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域において、第1ステップアップ予告における予告演出AとしてキャラクタA210が画面右から登場する演出が実行される(11−2)。その後、キャラクタA210は画面右に去っていく。
次に、第1ステップアップ予告における予告演出Bに相当するキャラクタB211が登場する演出が実行されずに、演出表示装置9の表示画面の中央付近において箱の画像300と操作ボタンの画像310を表示する演出が実行される(11−3)。この演出が第1分岐ステップアップにおける予告演出E(分岐ステップE)に相当する。予告演出Eが実行することによって、遊技者に操作ボタン120の操作を促す。
遊技者が操作ボタン120を操作すると、箱の画像300が開き、箱の中に金塊が入っていることを見せる演出が実行されるとともに、左図柄(「7」)が停止される(11−5)。この演出が第1分岐ステップアップにおける予告演出F(分岐ステップF)に相当する。なお、箱の中の物は金塊を表示する場合に限らず、リーチの種類や大当りの信頼度に応じて異なる複数種類の物(例えば、宝石、札束などのアイテム)のいずれかを表示するようにしてもよい。またリーチの種類や大当りの信頼度に応じて箱の中に何も入っていない(空である)ことを報知するようにしてもよい。このような構成の場合、リーチの種類や大当りの信頼度に応じて箱の中身を選択する処理を行う必要がある。
その後、右図柄(「7」)が停止されてリーチが発生する(11−5)。
以上のような演出が分岐ステップアップにおける予告演出E,Fである。
次に、第1ステップアップ予告における第2分岐ステップアップ(予告演出G,H)について説明する。図110は、第1ステップアップ予告として予告演出A,B,G,Hが実行される場合の予告タイミングを示すタイミング図である。図110に示す例は、第1ステップアップ予告として予告演出A→B→G→Hを実行し、リーチ(スーパーリーチ)が発生するパターンを示す。また、図110に示す例では、予告演出Hの実行中に左図柄および右図柄が停止されてリーチ演出が実行される。
図111は、第1ステップアップ予告として予告演出A,B,G,Hが実行される場合の具体例を示す説明図である。図111に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、左中右の演出図柄が停止した状態から(図111(12−1))、開始条件が成立すると、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域において、第1ステップアップ予告における予告演出AとしてキャラクタA210が画面右から登場する演出が実行される(12−2)。その後、キャラクタA210は画面右に去っていく。
次に、第1ステップアップ予告における予告演出BとしてキャラクタB211が画面右から登場する演出が実行される(12−3)。そして、予告演出Bの実行中(つまりキャラクタB211が画面右に去っていく前)に、「ゴーゴーゴー」といった地響きのような音が鳴らされる演出が実行される(12−4)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出G(分岐ステップG)に相当する。
そして、地震が発生して地面が揺れ、地面が割れる演出が実行される(12−5)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出H1(分岐ステップH1)に相当する。予告演出H1の実行中に左図柄(「7」)が停止される。その後、地面から「もぐら」が出てきて「スーパーリーチだよ!」と言う演出が実行される(12−6)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出H2(分岐ステップH2)に相当する。予告演出H2の実行中に右図柄(「7」)が停止されてリーチ演出が実行される。
以上のような演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出G,H1,H2である。
次に、第1ステップアップ予告における第2分岐ステップアップ(予告演出G,I)について説明する。図112は、第1ステップアップ予告として予告演出A,B,G,Iが実行される場合の予告タイミングを示すタイミング図である。図112に示す例は、第1ステップアップ予告として予告演出A→B→G→Iを実行し、リーチ(スーパーリーチ)が発生するパターンを示す。また、図112に示す例では、予告演出Iの実行中に左図柄と右図柄が停止されてリーチ演出が実行される。
図113は、第1ステップアップ予告として予告演出A,B,G,Iが実行される場合の具体例を示す説明図である。図113に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、左中右の演出図柄が停止した状態から(図113(13−1))、開始条件が成立すると、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、演出表示装置9の表示画面の第1系統予告領域において、第1ステップアップ予告における予告演出AとしてキャラクタA210が画面右から登場する演出が実行される(13−2)。その後、キャラクタA210は画面右に去っていく。
次に、第1ステップアップ予告における予告演出BとしてキャラクタB211が画面右から登場する演出が実行される(13−3)。そして、予告演出Bの実行中(つまりキャラクタB211が画面右に去っていく前)に、「ゴーゴーゴー」といった地響きのような音が鳴らされる演出が実行される(13−4)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出G(分岐ステップG)に相当する
そして、雷が発生する演出が実行される(13−5)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出I1(分岐ステップI1)に相当する。予告演出I1の実行中に左図柄(「7」)が停止される。その後、「チャンスだ!」と表示される演出が実行される(13−6)。この演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出I2(分岐ステップI2)に相当する。予告演出I2の実行中に右図柄(「7」)が停止されてリーチ演出が実行される。
以上のような演出が第2分岐ステップアップにおける予告演出G,I1,I2である。
続いて、リーチ中演出の表示動作例について説明する。図114は、リーチ中演出等の実行タイミングを示すタイミング図である。図114(A)に示すように、ノーマルリーチのリーチ演出が実行される場合は、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、左図柄、右図柄が順次停止されてリーチ状態となった後、ノーマルリーチのリーチ演出が実行される。ここでノーマルリーチのリーチ演出とは、例えば演出表示装置9においてキャラクタ画像を表示させることなくスピーカ27から「リーチ」との音声が出力される演出などである。その後、中図柄が停止される。図114(B)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される場合であってリーチ中演出が無しの場合は、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、左図柄、右図柄が順次停止されてリーチ状態となった後、ノーマルリーチのリーチ演出が実行され、キャラクタ画像が表示されるなどのスーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、中図柄が停止される。
図114(C)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される場合であって発展演出が実行される場合は、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、左図柄、右図柄が順次停止されてリーチ状態となった後、中図柄が仮停止して、リーチハズレ組合せが仮停止表示される。その後、中図柄が再変動し、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、中図柄が停止される。図114(D)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される場合であってリーチ中予告が実行される場合は、全ての演出図柄の変動が開始され、演出図柄の変動が高速変動になり、左図柄、右図柄が順次停止されてリーチ状態となった後、リーチ中予告が実行される。その後、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、中図柄が停止される。
図114(C)、(D)に示すように発展演出が実行されるタイミングと、リーチ中予告が実行されるタイミングとは重複している。また、図114(B)に示すように、スーパーリーチにおいてリーチ中演出が実行されない場合は、ノーマルリーチのリーチ演出が実行される。
図115は、リーチ中演出が実行される場合などの具体例を示す説明図である。リーチとなる変動パターンに基づく可変表示では、図115(A)に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、演出図柄の変動が開始され、図115(B)に示すように、左右の図柄表示エリア9L,9Rにおいて、演出図柄(ここでは「7」)が停止されリーチ状態となる。
ここで、ノーマルリーチのリーチはずれの変動パターンであれば、図115(C4)に示すように、図62のステップS506にて決定された最終停止図柄が停止表示される。
また、スーパーリーチの変動パターンであって、発展演出を実行しないと決定された場合(図68のステップS926、または、ステップS930にてN)、図115(C1)に示すように、ノーマルリーチのリーチ演出が実行された後、図115(E)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、可変表示結果に応じて、例えば図115(F)に示すように、リーチはずれ組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
また、スーパーリーチの変動パターンであって、図68のステップS929にて「仮停止後発展−1」の発展演出を実行すると決定された場合、図115(C2)に示すように、左右の図柄表示エリア9L,9Rにおける演出図柄(ここでは「7」)を−1した演出図柄(ここでは「6」)が中の図柄表示エリア9Cにて仮停止する。そして、図115(D)に示すように、中図柄が再変動し、図115(E)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、可変表示結果に応じて、例えば図115(F)に示すように、リーチはずれ組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
また、スーパーリーチの変動パターンであって、図68のステップS929にて「仮停止後発展+1」の発展演出を実行すると決定された場合、図115(C3)に示すように、左右の図柄表示エリア9L,9Rにおける演出図柄(ここでは「7」)を+1した演出図柄(ここでは「8」)が中の図柄表示エリア9Cにて仮停止する。そして、図115(D)に示すように、中図柄が再変動し、図115(E)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、可変表示結果に応じて、例えば図115(F)に示すように、リーチはずれ組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
図116は、リーチ中演出としてリーチ中予告が実行される場合の具体例を示す説明図である。スーパーリーチとなる変動パターンに基づく可変表示では、図116(A)に示すように、左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて、演出図柄の変動が開始され、図116(B)に示すように、左右の図柄表示エリア9L,9Rにおいて、演出図柄(ここでは「7」)が停止されリーチ状態となる。
ここで、図67のステップS913にてリーチ中予告を実行すると決定され、ステップS918にてリーチ中予告Aのリーチ中予告パターンに決定された場合、例えば図116(C)に示すように、リーチ中予告Aに対応したキャラクタ画像CH1を演出表示装置9に表示させるリーチ中予告が実行される。そして、図116(D)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、可変表示結果に応じて、例えば図116(E)に示すように、リーチはずれ組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
また、図67のステップS913にてリーチ中予告を実行すると決定され、ステップS918にてリーチ中予告Bのリーチ中予告パターンに決定された場合、例えば図116(F)に示すように、リーチ中予告Bに対応したキャラクタ画像CH2を演出表示装置9に表示させるリーチ中予告が実行される。そして、図116(G)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行される。その後、可変表示結果に応じて、例えば図116(H)に示すように、大当り組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
図117は、擬似連変動が3回実行される場合の具体例を示す説明図である。変動パターンがスーパPA3−5、PA3−10、PB3−5、PA4−5、PA4−10、PA5−5、PB4−5、PB5−5、PF1−1であることに対応して擬似連変動が3回実行される場合、まず、図117(A)に示すように、「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rの全部で演出図柄の変動が開始される。その後、図117(B)に示すように、全ての演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。そして、図117(C)に示すように、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動1回目)させる演出表示が行われる。その後、図117(D)に示すように、全ての演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。そして、図117(E)に示すように、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動2回目)させる演出表示が行われる。その後、図117(F)に示すように、全ての演出図柄が停止表示(仮停止表示)される。そして、図117(G)に示すように、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて演出図柄を再び変動(擬似連変動3回目)させる演出表示が行われる。その後、図117(H)に示すように、「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rで「6」の演出図柄が揃って停止表示(仮停止表示)されることによって、演出図柄の可変表示状態がリーチ状態になる。そして、図117(I)に示すように、スーパーリーチのリーチ演出が実行され、可変表示結果に応じて、例えば図117(J)に示すように、「左」「中」「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rで「6」の演出図柄が揃って停止表示されることによって、大当り組合せを構成する最終停止図柄が停止表示される。
このように、擬似連変動が3回実行される場合、スーパーリーチとなることが確定する。この場合には、リーチ中演出は実行されないようになっているので、無駄な演出の防止でき、遊技の興趣を向上させることができる。
以上に説明したように、この実施の形態では、発展演出は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展したように見せることによって遊技者の期待感を煽る演出である。しかし、擬似連変動の回数が所定数以上である場合には、ノーマルリーチとなる割合が低くなっているため(この実施の形態では、擬似連変動の回数が3回である場合、必ずスーパーリーチとなる)、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展したように見せる発展演出の演出効果が低くなってしまう。即ち、擬似連変動によりスーパーリーチとなることが分かっているにもかかわらず発展演出を実行すると、無駄な演出を実行することになる。従って、この実施の形態では、擬似連変動の回数が所定数以上である場合には、発展演出を実行しないようになっている。これにより、無駄な演出を省くことができ、遊技の興趣が向上する。
同様に、遊技状態が確変状態や高ベース状態である場合、合計保留記憶数が4以上である場合には、平均的な変動時間を短縮するためにノーマルリーチの発生率が低くなっている。このようにノーマルリーチの発生率が低いときには、発展演出による演出効果が低くなる。即ち、ノーマルリーチの発生率が低くなっているときに発展演出が実行されるようにすると、ノーマルリーチとなった場合のほとんどがスーパーリーチに発展するものとなってしまうため、遊技者が演出を予測できてしまう。従って、この実施の形態では、ノーマルリーチの発生率が低くなっている場合には、発展演出を実行しないようになっている。これにより、無駄な演出を省くことができ、遊技の興趣が向上する。
また、図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、可変表示結果が「大当り」である場合、可変表示結果が「ハズレ」である場合よりも、発展演出を実行することに決定される割合が高くなっている。このような設定により、遊技状態が通常状態である場合や擬似連変動の回数が所定数未満である場合には、発展演出により遊技者の期待感を煽ることができ、遊技者が発展演出に注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
また、図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、可変表示結果が「ハズレ」である場合、「仮停止後発展−1」よりも「仮停止後発展+1」のパターンに決定されやすくなっている。一方、可変表示結果が「大当り」である場合、「仮停止後発展+1」よりも「仮停止後発展−1」のパターンに決定されやすくなっている。このような設定により、「仮停止後発展−1」の発展演出が実行されたときの「大当り」となる信頼度が、「仮停止後発展+1」の発展演出が実行されたときよりも高くすることができる。これにより、発展演出の演出態様(発展演出パターン)により特定表示結果となる割合が異なるので、遊技者がより発展演出に注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
また、この実施の形態では、リーチ中演出として、リーチ中予告と発展演出とが実行可能になっているが、これらの演出の実行タイミングは同一である。従って、リーチ中予告を実行するときには(ステップS902のY)、発展演出を実行しないようにしている(ステップS904)。このようにすることで、リーチ中予告を実行して大当りとなる可能性があることを予告できるとともに、発展演出との演出の重複を防止でき、演出の内容が不明確になることを防止できる。
また、図70に示す発展演出決定テーブル303の設定では、リーチ演出αである場合と、リーチ演出βである場合と、発展演出パターンの決定割合が異なっている。このようにすることで、遊技者がいずれの発展演出が実行されるかに注目するようになり、遊技の興趣が向上する。
また、図13(A)〜(G)、図14(A)〜(E)に示す大当り用変動パターン種別決定テーブル132A〜132K、図15(A)〜(C)に示すリーチ決定テーブル134A〜134Cや、図16に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブル135A〜135Cの設定では、遊技状態が通常状態、確変状態、時短状態のいずれであるかによって、また、合計保留記憶数に応じて、ノーマルリーチに決定される割合が異なっている。このような構成によれば、いずれの所定条件(確変状態、時短状態、合計保留記憶数が所定数以上)が成立しているかに応じて、ノーマルリーチが実行されたときの大当りとなる割合が異なるので、遊技者がリーチ演出に注目するようになり、遊技の興趣が向上する。なお、この実施の形態では、可変表示結果が「ハズレ」である場合に、合計保留記憶数が所定数以上であるか否かによってノーマルリーチに決定される割合を異ならせることによって、ノーマルリーチが実行されたときの大当りとなる割合を異ならせるようにしていたが、可変表示結果が第4確変、突確以外の「大当り」である場合においても、合計保留記憶数が所定数以上であるか否かによってノーマルリーチに決定される割合を異ならせるようにしてもよい。例えば、可変表示結果が第4確変、突確以外の「大当り」である場合、合計保留記憶数が4以上であれば4未満である場合よりもノーマルリーチに決定されにくくなるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、第1ステップアップ予告演出は、段階的に変化する予告演出、予告演出A〜Dを実行可能なメインステップアップ予告と、このメインステップアップ予告が実行されている途中の段階で次段階の予告演出(上記の実施の形態では予告演出B)に変化させずに、遊技者による操作ボタン120の操作に応じて大当りとなる可能性があることを報知する予告演出E,F(操作予告演出)に分岐する分岐ステップアップ予告演出とを含んでいるので、ステップアップ予告演出にバリエーション(多様性)を持たせることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。また、分岐後の予告演出が操作予告演出であるため、遊技者の遊技への参加意欲を高めることができる。
また、演出制御用CPU101は、大当りと決定されたときに、メインステップアップ予告演出において予告演出Bまで変化し、予告演出Cに変化せずに予告が終了する演出の態様(「A→B」)が選択される選択割合(図90に示す「ステップB」の場合の信頼度「約0.3819」)よりも、分岐ステップアップ予告演出において予告演出Aの実行後に予告演出Bに変化させずに予告演出E,F(操作予告演出)が実行される演出の態様(「A→E→F」)が選択される選択割合(図90に示す「ステップE,F」の場合の信頼度「約0.4124」)の方が高くなるように設定された第1予告設定テーブルを用いて、第1ステップアップ予告演出における演出の態様を決定するように構成されている。このような構成によれば、メインステップアップ予告演出において予告演出Aの次に実行される予告演出Bで終了する場合よりも分岐ステップアップ予告演出(予告演出E,F)が実行される場合の方が大当りの可能性が高いため、遊技者は分岐したときに大きな期待を持って操作手段を操作することになり、より一層の遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、この実施の形態では、演出制御用CPU101が、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同じタイミングで予告演出Bに代えて予告演出E,F(操作予告演出)を実行するように構成されているので、予告演出Aからいずれの予告演出(予告演出B、予告演出E,F)に変化するのかが遊技者にはわからなくなり、遊技の興趣を向上させることができる。
また、この実施の形態では、ステップアップ予告演出は、メインステップアップ予告演出および分岐ステップアップ予告演出とは異なる特別ステップアップ予告演出(第2ステップアップ予告演出)を含み、演出制御用CPU101が、ステップアップ予告演出としてメインステップアップ予告演出と特別ステップアップ予告演出(第2ステップアップ予告演出)とを可変表示中の同一期間に同時に実行可能であるように構成されているので、複数のステップアップ予告演出(メインステップアップ予告演出、特別ステップアップ予告演出)を同時に実行して興趣の向上を図ることができる。
また、この実施の形態では、変動パターン設定処理において、大当り判定の判定結果とリーチとするか否かの判定結果にもとづいて、変動パターン種別判定用乱数を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数を用いて、変動パターン種別に含まれる各変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、リーチとすると決定された場合には、リーチ状態に応じた複数種類の変動パターン種別のいずれかに決定し、リーチ状態に応じた変動パターン種別に含まれる複数種類のリーチを伴う変動パターンのいずれかを決定する。また、リーチとしないと決定された場合には、非リーチ状態に応じた複数種類の変動パターン種別のいずれかを決定し、非リーチ状態に応じた変動パターン種別に含まれる複数種類のリーチを伴わない変動パターンのいずれかを決定する。このような構成によれば、プログラム容量の増加を招くことなく、リーチ状態となる場合のみならず、リーチ状態とならない場合においても多様な演出を実行して遊技の興趣を向上させることができる。
また、演出制御用CPU101は、大当りと決定されたときに、分岐ステップアップ予告演出において予告演出Aの実行後に予告演出Bに変化させずに予告演出E,F(操作予告演出)が実行される演出の態様(「A→E→F」)が選択される選択割合(図90に示す「ステップE,F」の場合の信頼度「約0.4124」)よりも、メインステップアップ予告演出において予告演出Bまで変化し、さらに予告演出Cに変化する演出の態様(「A→B→C」)が選択される選択割合(図90に示す「ステップC」の場合の信頼度「約1.8933」)の方が高くなるように設定された第1予告設定テーブルを用いて、第1ステップアップ予告演出における演出の態様を決定するように構成されている。このような構成によれば、分岐ステップアップ予告演出(予告演出E,F)が実行される場合よりもメインステップアップ予告演出において予告演出Cまで実行される場合の方が大当りの可能性が高いため、遊技者は分岐ステップアップ予告演出に分岐するよりもメインステップアップ予告演出の継続(ステップアップ)に対し大きな期待を持つことになり、長期間に亘って期待感を維持させることができ、より一層の遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、演出制御用CPU101は、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同じタイミングで分岐ステップアップ予告演出における予告演出E,Fに分岐させるように構成されているので、遊技者は同じタイミングで予告演出Bに変化し継続するか予告演出E,Fに分岐するかを同時に期待することができ、より一層の興趣の向上を図ることができる。なお、上記の実施の形態では、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同じタイミングで分岐ステップアップ予告演出における予告演出E,Fに分岐させるように構成されていたが、メインステップアップ予告演出における予告演出Bから予告演出Cに変化するタイミングと同じタイミングで分岐ステップアップ予告演出における予告演出E,Fに分岐させるように構成されていてもよい。また、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングまたは予告演出Bから予告演出Cに変化するタイミングと同じタイミングで予告演出E,Fまたは予告演出G,H,Iのうちの少なくとも一つの分岐予告演出に分岐させるようにしてもよい。
また、演出制御用CPU101は、メインステップアップ予告演出における予告演出Bが実行されている途中のタイミングにおいて分岐ステップアップにおける予告演出Gに分岐させるように構成されているので、遊技者はメインステップアップ予告演出における予告演出Bの実行中に次の予告演出Cへの移行を期待するだけでなく分岐ステップアップにおける予告演出Gへの移行(分岐)も期待することができ、より一層の興趣の向上を図ることができる。なお、メインステップアップ予告演出における予告演出Aが実行されている途中のタイミングにおいて予告演出E,F(第1分岐予告演出)に分岐させるようにしてもよい。また、メインステップアップ予告演出における予告演出Aまたは予告演出Bが実行されている途中のタイミングにおいて予告演出E,F(第1分岐予告演出)または予告演出G,H,I(第2分岐予告演出)のうちの少なくともいずれか一つの分岐予告演出に分岐させるようにしてもよい。
また、第1ステップアップ予告演出は、メインステップアップ予告演出と、メインステップアップ予告演出が実行されている途中の段階である第1分岐タイミング(予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミング)で次段階の予告演出Bに変化させずに、メインステップアップ予告演出に含まれる予告演出A〜Dとは異なる別系統の予告演出E,F(第1分岐予告演出)に分岐する第1分岐ステップアップ予告演出と、メインステップアップ予告演出が実行されている途中の段階である第1分岐タイミング以降の第2分岐タイミング(予告演出Bが実行されている途中のタイミング)で次段階の予告演出Cに変化させずに、メインステップアップ予告演出に含まれる予告演出A〜Dとは異なる別系統の予告演出G,HまたはG,I(第2分岐予告演出)に分岐する第2分岐ステップアップ予告演出とを含んでいるので、予告演出のバリエーションを増やすことができるとともに、遊技者に分岐ステップアップ予告演出に対する興味を持たせることができ、興趣の向上を図ることができる。
また、演出制御用CPU101は、大当りとすると決定されたときに、第1分岐ステップアップ予告演出が実行される演出の態様(「A→E→F」)が選択される選択割合(図90に示す分岐ステップE,Fの場合の信頼度「約0.4124」)よりも、第2分岐ステップアップ予告演出が実行される演出の態様(「A→B→G→HまたはA→B→G→I)が選択される選択割合(図90に示す分岐ステップG,Hの場合の信頼度「約2.8516」または分岐ステップG,Iの場合の信頼度「約5.1464」)の方が高くなるように設定された第1予告設定テーブルを用いて、第1ステップアップ予告演出における演出の態様を決定するように構成されているので、分岐タイミングの遅い分岐ステップアップ予告演出の方が大当りの信頼度が高いため、分岐することに対する期待感を長期間維持させることができ、より一層の興趣の向上を図ることができる。
また、演出制御用CPU101は、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングと同じタイミングで予告演出E,F(第1分岐予告演出)に分岐させ、メインステップアップ予告演出における予告演出Bが実行されている途中のタイミングにおいて予告演出G,H,I(第2分岐予告演出)に分岐させるように構成されている。このような構成によれば、メインステップアップ予告演出から分岐する分岐タイミングが複数あり、分岐タイミングがメインステップアップ予告演出における予告演出の変化タイミング(切替タイミング)と同期する場合と、メインステップアップ予告演出における予告演出が実行されている期間中である場合とがあるので、遊技者は同じタイミングで予告演出Bに変化し継続するか予告演出E,Fに分岐するかを同時に期待することができるとともに、メインステップアップ予告演出における予告演出Bの実行中に次の予告演出Cへの移行を期待するだけでなく分岐ステップアップにおける予告演出Gへの移行(分岐)も期待することができ、より一層の興趣の向上を図ることができる。なお、メインステップアップ予告演出における予告演出Aが実行されている途中のタイミングにおいて予告演出E,F(第1分岐予告演出)に分岐させ、メインステップアップ予告演出における予告演出Bから予告演出Cに変化するタイミングと同じタイミングで予告演出G,H,I(第2分岐予告演出)に分岐させるようにしてもよい。すなわち、メインステップアップ予告演出における予告演出Aから予告演出Bに変化するタイミングまたは予告演出Bから予告演出Cに変化するタイミングと同じタイミングで予告演出E,F(第1分岐予告演出)または予告演出G,H,I(第2分岐予告演出)のうちのいずれか一方の分岐予告演出に分岐させ、メインステップアップ予告演出における予告演出Aまたは予告演出Bが実行されている途中のタイミングにおいて予告演出E,F(第1分岐予告演出)または予告演出G,H,I(第2分岐予告演出)のうちのいずれか他方の分岐予告演出に分岐させるようにしてもよい。
また、第1ステップアップ予告演出は、メインステップアップ予告演出と、メインステップアップ予告演出が実行されている途中の段階で次段階の予告演出(予告演出B)に変化させずに、メインステップアップ予告演出に含まれる予告演出A〜Dとは異なる別系統の予告演出G,H(分岐予告演出)に分岐する分岐ステップアップ予告演出と、分岐ステップアップ予告演出が実行されている途中の段階で次段階の予告演出Hに変化させずに、分岐ステップアップ予告演出に含まれる分岐予告演出G,Hとは異なる別系統の予告演出I(特別分岐予告演出)に分岐する特別分岐ステップアップ予告演出とを含んでいるので、予告演出のバリエーションが豊富となり、ステップアップ予告演出の分岐に対して興味を持たせることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、上記実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、図86〜図88に示す第1予告設定テーブルを参照して、擬似連のそれぞれの変動時の予告パターンを一括的に決定する。これにより、遊技機1の制御負荷(予告演出の決定処理負荷)を軽減することができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上記実施の形態におけるリーチ中予告は、演出表示装置9にキャラクタ画像を表示させるものであったが、遊技者からみて予告する手段(表示(背景やキャラクタ画像)、音、ランプ、可動物等)を用いて予告を行うものであれば、いずれの手段を用いてもよい。また、表示、音、ランプ、可動物それぞれを用いてリーチ中予告を実行する場合に、いずれの手段が用いられているかによって大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。さらに、複数の手段を組み合わせてリーチ中予告を実行する場合、いずれの手段の組合せであるかによって大当りとなる信頼度を異ならせてもよい。なお、これらのことはリーチ中演出に限らず、他の予告演出についても同様である。
また、上記実施の形態では、擬似連変動の回数が所定数以上である場合や、所定条件が成立している場合に、発展演出の実行を制限していたが、擬似連変動の回数が所定数以上である場合のみ、あるいは、所定条件が成立している場合のみ、発展演出の実行を制限するようにしてもよい。また、擬似連変動の回数が所定数以上であるか、所定条件として、確変状態が成立しているか、高ベース状態であるか、のいずれかであれば、発展演出の実行を制限するようにしてもよい。また、発展演出の実行を制限する場合、完全に実行しないようにしなくてもよく、実行割合が低くなるようにしてもよい。
また、所定条件として、確変状態、高ベース状態、合計保留記憶数が所定数以上、のいずれかの条件が成立しているときは、リーチ中に演出図柄を仮停止し、その後再変動し、スーパーリーチに発展する発展演出よりも、演出図柄を仮停止させずに、スーパーリーチに発展する演出の実行割合が高いものであってもよい。
また、上記実施の形態では、図15(A)に示すリーチ決定テーブル134Aの設定では、合計保留記憶数が「0」である場合にリーチHA2−1に決定可能であり、合計保留記憶数が「1」〜「3」である場合にリーチHA2−2に決定可能であり、合計保留記憶数が「4」以上である場合にリーチHA2−に決定可能であるようになっていた。そして、図16(A)に示すうように、ノーマルリーチ(ノーマルCA2−1の変動パターン種別)に決定される割合は、リーチHA2−3>リーチHA2−2>リーチHA2−1の順に高くなっていた。これに限定されず、ノーマルリーチ(ノーマルCA2−1の変動パターン種別)に決定される割合は、リーチHA2−1>リーチHA2−2>リーチHA2−3の順に高くするようにしてもよい。このようにすることで、所定条件(合計保留記憶数が所定数以上であること)が成立している場合の、ノーマルリーチの出現割合を低くすることができる。また、この場合、リーチHA2−3におけるノーマルリーチの決定割合を、スーパーリーチ(スーパーCA2−2、CA2−3の変動パターン種別)の決定割合に対して極端に低くするようにしてもよい(例えばノーマルリーチに決定されないようにしてもよい)。
また、可変表示結果が「ハズレ」である場合、図15に示すリーチ決定テーブルや図16に示すリーチ用変動パターン種別決定テーブルの設定により、合計保留記憶数に応じて、ノーマルリーチに決定される割合が異なっていた。しかし、これに限定されず、可変表示結果が「ハズレ」である場合のノーマルリーチの決定割合は合計保留記憶数によらず一定として、可変表示結果が「大当り」である場合、確変状態であるか、高ベース状態であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるか、のうちいずれかの条件が成立している場合に、ノーマルリーチに決定される割合を低くするとともに、いずれの条件が成立しているかによって、ノーマルリーチに決定される割合を異ならせてもよい。
また、可変表示結果が「大当り」である場合、及び、可変表示結果が「ハズレ」である場合に、確変状態であるか、高ベース状態であるか、合計保留記憶数が所定数以上であるか、のうちいずれかの条件が成立している場合に、ノーマルリーチに決定される割合を低くするとともに、いずれの条件が成立しているかによって、ノーマルリーチに決定される割合を異ならせてもよい。
また、合計保留記憶数が所定数以上である場合に所定数未満である場合よりも、ノーマルリーチの出現率を低くする場合、合計保留記憶数が所定数以上であれば、発展演出を実行しないようにしてもよい。具体的には、図68のステップS922でNと判定された場合に、合計保留記憶数が所定数以上であるか否かを判定し、合計保留記憶数が所定数以上であればステップS926に進み、発展演出無しに決定し、合計保留記憶数が所定数未満であればステップS925に進み、発展演出を実行するか否かを決定するようにすればよい。
また、上記実施の形態では、リーチ中予告や他の予告演出は、演出制御基板80の側で演出制御用CPU101が実行の有無や演出態様を決定していたが、主基板31の側で決定し、決定内容を特定可能なコマンドを演出制御基板80に送信するようにしてもよい。
また、上記実施の形態における発展演出は、リーチ図柄を+1または−1した演出図柄を演出図柄表示エリア9Cに仮停止させる演出であったが、演出図柄表示エリア9Cに特定の演出図柄(例えば、数字を示す図柄とは異なるチャンス図柄や激アツ図柄など)を仮停止させるものであってもよい。この場合、いずれの図柄が仮停止したかによって、大当りとなる信頼度が異なるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、演出制御基板80の側では、表示結果指定コマンドに基づいて遊技状態を特定するものとして説明したが、変動パターン指定コマンド、大当り開始指定コマンド、大当り終了指定コマンドに基づいて遊技状態を特定するようにしてもよい。また、遊技状態を特定するためのコマンドが送信さされるようにして、そのコマンドにより遊技状態を特定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、図69(A)に示すリーチ中予告決定テーブル301を用いてリーチ中予告を実行するか否かを決定し、図69(B)に示すリーチ中予告パターン決定テーブル302を用いてリーチ中予告パターンを決定していた。これに限定されず、リーチ中予告の実行の有無とリーチ中予告パターンを1つのテーブルを用いて1回の処理で決定するようにしてもよい。
また、リーチ中予告決定テーブル301では、可変表示態様が「スーパーリーチハズレ」、「大当り」のいずれであるかに応じて異なる割合でリーチ中予告の実行の有無を決定するようになっていたが、可変表示結果や、大当り種別、変動パターンなどに基づいてリーチ中予告の実行の有無を決定するようにしてもよい。また、リーチ中予告パターン決定テーブル302では、可変表示結果が「ハズレ」「大当り」のいずれであるかに応じて異なる割合でリーチ中予告パターンを決定するようになっていたが、可変表示態様や、大当り種別、変動パターンなどに基づいてリーチ中予告パターンを決定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、図70に示す発展演出決定テーブル303を用いて、発展演出の実行の有無、及び、発展演出パターンを決定するようになっていたが、発展演出の実行の有無と、発展演出パターンと、を別のテーブルにより2段階以上で決定するようにしてもよい。また、発展演出決定テーブル303では、可変表示結果が「ハズレ」「大当り」のいずれであるかに応じて異なる割合で発展演出の実行の有無や、発展演出パターンを決定するようになっていたが、可変表示態様や、大当り種別、変動パターンなどに基づいてこれらを決定するようにしてもよい。
例えば、上記実施の形態では、擬似連変動の各変動における第1ステップアップ予告は、図86〜図88に示す第1予告設定テーブルにより、一括で決定されてるようになっていたが、擬似連変動の各変動における第1ステップアップ予告をそれぞれの変動毎に決定するようにしてもよい。この場合にも、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行された場合には、変動2回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出E,Fが実行され、変動1回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行された場合には、変動2回目のときの予告演出として分岐ステップアップにおける予告演出G,Hが実行されやすいように構成されていればよい。このようにすることで、一の予告演出から他の予告演出への変化を多様化することができる。
また、上記の実施の形態において、第1ステップアップ予告(メインステップアップ予告、第1分岐ステップアップ予告、第2分岐ステップアップ予告)および第2ステップアップ予告における各予告演出は、リーチが成立する前に実行される予告演出であったが、リーチが成立した後に実行される予告演出であってもよく、またリーチが成立する前からリーチが成立した後にわたって継続する予告演出(リーチ状態を跨って継続する予告演出)であってもよい。
なお、上記の実施の形態に示した各々の予告は、その予告の中で複数種類の予告態様(予告演出の演出態様)を実行可能であるのが好ましい。例えば、第1ステップアップ予告では、予告演出Aの中に複数種類の異なる予告演出A1,A2,A3・・・(例えばキャラクタAの服の色が異なるなど)を含む。また、可動物予告や演出羽根役物予告では、可動部材78や演出羽根役物79の可動態様として複数種類の異なる可動態様(可動速度や可動範囲、可動回数など)を含む。また、ボタン予告では、メールやカードの記載内容として複数種類の表示内容(例えば、「・・・」「チャンス」「スーパーリーチ」などの文字、複数種類の異なるキャラクタ、表示内容が同一でも表示色が異なる、など)を含む。また、枠ランプ予告では、発光態様として複数種類の発光態様(発光速度、発光色など)を含む。また、ミニキャラ予告では、ミニキャラの異なる出現箇所や異なるミニキャラを含む。また、他系統液晶予告では、液晶画面に表示される予告画像として複数種類の予告画像(例えば、ゼミの画像やクワガタの画像)を含む。このように所定の予告の中に含まれる演出態様のうちのいずれかを選択して実行する。これにより、予告演出が多様になるとともに、可変表示結果がいずれとなるかによって実行割合を異ならせることで、演出態様によって大当りとなる可能性を異ならせることができる。
また、上記の実施の形態では、ステップアップ予告においては、非リーチはずれ、ノーマルリーチはずれ、スーパーリーチはずれ、大当りのうち、いずれの変動パターンであるか否かによって予告の実行率や予告態様(予告演出の演出態様)の出現率を変更するようにしていたが、各変動パターン毎に予告設定テーブルを備え、それらのテーブルにおける振分値を異ならせることで、確変パターンの内容に応じて予告の実行率や予告態様の出現率を変更するようにしてもよい。例えば、変動パターンが擬似連や滑りなどの特殊演出を実行する場には、ステップアップ予告の実行率や所定の予告態様の出現率を向上させるようにしてもよい。
また、ステップアップ予告以外の予告においては、大当りか否かによって予告の有無や予告態様(予告演出の演出態様)の出現率を変更するようにしているが、ステップアップ予告と同様、振分の異なる複数の予告設定テーブルを備え、事前決定手段の決定結果(はずれか大当りか、大当りの場合は大当りの種類)または変動パターン決定手段によって決定された変動パターンに応じて、振分の異なる複数の予告設定テーブルからいずれかを選択し、選択したテーブルと予告決定用乱数とにもとづいて、実行される予告態様を決定するようにしてもよい。このように構成することによって、事前決定で大当りであるときの大当り種類によって、また、はずれのときにおいてもリーチとなるか否か、リーチ時にスーパーリーチに発展するか否かによって各々の予告の実行率や予告態様の出現率を決定することができる。また、変動パターンが擬似連や滑りなどの特殊演出を実行する場に、予告の実行率や所定の予告態様の出現率を向上させるようにすることもできる。
なお、上記の実施の形態では、CPU56が、種別乱数を用いて変動パターンの種別を決定し、決定した変動パターンの種別の中の変動パターンを変動パターン決定用乱数を用いて決定するように構成されていたが、演出制御用CPU101が、予告種別乱数を用いて予告演出の種別を決定し、決定した予告演出の種別の中の予告演出を予告演出決定用乱数を用いて決定するようにしてもよい。例えば、他系統液晶予告と遅いタイミングで実行されるボタン予告とを同時に実行することができない。他系統液晶予告は予告画像を表示画面の全領域に表示するので、そのような予告画像を表示しているときにボタン予告の演出画像を表示することができないからである。そこで、演出制御用CPU101が、予め設けられている予告種別乱数を用いて、予告演出の種別として他系統液晶予告とボタン予告のどちらの予告を実行するかを決定し、次いで、決定した予告種別の中に含まれる予告演出の態様を決定する。このような構成によれば、同時実行不可能な予告演出の組合せの選択を確実に回避することができる。
また、種別乱数を用いて予告演出の種別を決定し、決定した予告演出の種別に応じたテーブルにもとづいて予告演出の態様を決定するように構成すれば、必要に応じて予告演出の種別の出現割合は変化させないまま(予告演出の種別を決定する予告種別テーブルにおける振分値を変更せずに)、予告演出の態様の出現割合を変化させ(予告演出の態様を決定する予告設定テーブルにおける振分値を変更し)、逆に、予告演出の種別の出現割合を変化させるが(予告種別テーブルにおける振分値を変更するが)、予告演出の態様の出現割合を変化させない(予告設定テーブルにおける振分値を変更しない)ような設計変更を容易に実現することができる。その結果、機種の変更などに合わせて予告演出の種別と予告演出の態様の出現割合を変更する場合に、すべてのデータ(テーブルの振分値)の変更を必要とせず、一部のデータ(予告種別テーブルまたは予告設定テーブルの振分値)の変更だけで容易に実現することができる(つまり、予告演出の種別を決定した上で予告演出の態様を決定するように構成されていなければ、所定の予告演出の種別に含まれる演出態様の出現率のみ変化させたい場合や所定の予告演出の種別を他の予告演出の種別よりも高い割合で出現させたいような場合に、各々の予告における予告演出の態様が設定されているテーブルの内容をすべて変更しなければならず、そのような変更の実現が困難である)。なお、変動パターン種別乱数を用いて変動パターン種別を決定した上で、変動パターン種別に含まれる変動パターンを決定するように構成されているので、上記の場合と同じ効果を奏する。すなわち、所定の変動パターン種別に含まれる変動パターンの出現率のみ変化させたい場合や所定の変動パターン種別を他の変動パターン種別よりも高い割合で出現させたいような場合に、変動パターン決定テーブルの内容をすべて変更しなければならず、そのような変更の実現が困難である。
なお、上記の各実施の形態において、2系統のステップアップ予告と2つの特別図柄との間に関連性を持たせるようにしてもよい。すなわち、2系統のステップアップ予告がそれぞれ別の特別図柄に対応してもよい。例えば、第1ステップアップ予告は第1特別図柄の変動中に出現しやすく、第2ステップアップ予告は第2特別図柄の変動中に出現しやすくなるように構成してもよい。
なお、上記の各実施の形態では、可変表示部として2つの特別図柄表示器(第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8b)を備えた遊技機を例にしたが、1つの特別図柄表示器が設けられた遊技機にも本発明を適用することができる。
また、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞にもとづいて入賞順に、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける可変表示が実行される遊技機であったが、第2特別図柄表示器8bにおける可変表示が優先的に実行される遊技機にも本発明を適用することができる。このようにするためには、図28のステップS52において、保留特定領域に「第2」のデータがあるか否かを判定し、「第2」のデータがある場合には、ステップS54に進み、ステップS55にてそのデータを読み出すようにすればよい。
また、上記の各実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカ27など)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(例えば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35など、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、または例えば、簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行うのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行うことができる。
なお、実施の形態1では、図87に示すように、予告設定テーブルに、1回目の変動で通常ステップアップ予告が実行されると、2回目の変動時および3回目の変動時にも通常ステップアップ予告が実行されるように設定されているが、1回目の変動で通常ステップアップ予告が実行された後の2回目の変動時に、分岐ステップアップ予告が実行されるように構成されていてもよいし、さらに3回目の変動時に分岐ステップアップ予告が実行されるように構成されていてもよいし、通常ステップアップ予告が実行されるように構成されていてもよい。
所定の遊技媒体を1ゲームに対して所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより可変表示装置による識別情報の可変表示を開始し、遊技者が各可変表示装置に対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で識別情報の可変表示を停止し、全ての可変表示装置の可変表示を停止したときに導出表示された表示結果に従って入賞が発生し、入賞に応じて予め定められた所定の遊技媒体が払い出され、特定入賞が発生した場合に、遊技状態として所定の遊技価値を遊技者に与える状態にするように構成した遊技機に本願発明を適用してもよい。例えば、可変表示装置による識別情報とは別に演出用図柄として、左図柄、中図柄、右図柄を構成し、演出用図柄でリーチ演出を行うことによって、遊技者に所定の遊技価値が与えられるか否かを示唆する場合に、本願発明(例えば、請求項1〜6に記載した発明)を適用できる。