JP5464157B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、元画像の一部を印刷画像として抽出するための画像処理の技術に関する。
従来、印刷媒体に印刷するための印刷画像を元画像から抽出する画像処理が知られている。例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)等の光ディスクを印刷媒体とするレーベル印刷では、光ディスクの表面における印刷可能領域(環状のレーベル面)に印刷画像を印刷するが、光ディスクの中心部(穴が形成された部分)には画像を印刷することができない。このため、印刷画像を抽出する抽出範囲を元画像において設定した場合に、その抽出範囲内に、印刷媒体に印刷されない領域が形成される。つまり、抽出範囲内の画像であっても、その一部は印刷画像から欠落することになり、欠落する部分によっては、印刷画像の内容を把握しにくくなる。
そこで、人の顔や動物など、元画像において特徴のある物体をメイン被写体として抽出し、メイン被写体が光ディスクのレーベル面に配置されようにレーベル印刷を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−58934号公報
しかしながら、前述した従来の技術は、特徴のある物体が明確に把握できるような元画像を対象とするものであり、例えば風景写真のように、特徴のある物体が明確に把握できない元画像を対象とした場合には、適切な印刷画像を抽出することができない。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、特徴のある物体が明確に把握できない元画像を対象とした場合にも、画像の内容を把握しやすい印刷画像を抽出することを目的としている。
本明細書は上記目的を達成する構成を開示する。第1の構成は、印刷媒体に印刷するための印刷画像を元画像から抽出する画像処理装置であって、前記元画像において、画素値のばらつき度合いが小さい複数の画素からなる特定領域を、あらかじめ定められた検出基準に従い検出する検出手段と、前記印刷画像を包含する所定形状の抽出範囲を前記元画像において設定した場合に、前記抽出範囲内の前記印刷媒体に印刷されない非印刷領域に、前記特定領域が配置されるように、前記印刷画像を抽出する抽出手段と、を備える。
画素値のばらつき度合いが小さい複数の画素からなる特定領域は、画像の内容を把握する上で比較的重要度の低い部分であると考えられる。このため、特定領域が非印刷領域に配置されるように、元画像から印刷画像を抽出することで、元画像において重要度の低い部分が、非印刷領域に配置されやすくすることができ、画像の内容を把握する上で重要度の高い部分が、非印刷領域に配置されにくくすることができる。したがって、特徴のある物体が明確に把握できない元画像を対象とした場合にも、画像の内容を把握しやすい印刷画像を抽出することができる。
第2の構成は、第1の構成の画像処理装置であって、前記印刷画像は、前記非印刷領域が内部に形成された画像であり、前記抽出範囲は、前記印刷画像の外形を示す範囲である。この構成によれば、非印刷領域が内部に形成された画像を印刷する場合に、画像の内容を把握しやすい印刷画像を抽出することができる。
第3の構成は、第2の構成の画像処理装置であって、前記印刷媒体は、光ディスクであり、前記印刷画像は、前記光ディスクの表面における環状のレーベル面に印刷するための画像であり、前記非印刷領域は、前記光ディスクの中心部の印刷不能領域である。この構成によれば、光ディスクのレーベル面に画像を印刷する場合に、画像の内容を把握しやすい印刷画像を抽出することができる。
第4の構成は、第1〜第3の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記検出手段は、前記元画像における一部の範囲であって、前記抽出範囲が前記元画像からはみ出ない限度で前記非印刷領域に該当し得る範囲を対象として、前記特定領域を検出する。この構成によれば、抽出範囲が元画像からはみ出ないようにすることができる。しかも、非印刷領域に該当し得ない範囲については特定領域を検出する必要がないため、特定領域を検出するために要する処理量を低減することができる。
第5の構成は、第1〜第4の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記抽出手段は、前記非印刷領域に前記特定領域が配置されるという条件を満たす前記印刷画像の候補の中から、前記印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが大きい前記印刷画像を抽出する。この構成によれば、元画像において重要度の高い部分が印刷画像に含まれやすくすることができる。
第6の構成は、第1〜第4の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記元画像において顔画像を検出する顔検出手段を更に備え、前記抽出手段は、前記印刷画像に含まれる前記顔画像の割合が大きくなるように、前記印刷画像を抽出する。この構成によれば、元画像に顔画像が含まれている場合に、その顔画像が印刷画像に含まれやすくすることができる。
第7の構成は、第6の構成の画像処理装置であって、前記抽出手段は、前記抽出範囲に前記顔画像が含まれるという条件を満たす前記印刷画像の候補の中から、前記非印刷領域に前記特定領域が配置される前記印刷画像を抽出する。この構成によれば、非印刷領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像に含まれる顔画像の割合が大きくなる印刷画像を抽出する場合と比較して、顔画像が印刷画像に含まれやすくすることができる。
第8の構成は、第1〜第7の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記抽出手段は、前記印刷画像の候補を複数特定してユーザに提示し、ユーザにより選択された前記印刷画像を抽出する。この構成によれば、適切でない画像が印刷画像として抽出されにくくすることができ、しかも、何ら候補のない状態で印刷画像をユーザに選択させる場合と比較して、ユーザの手間を軽減することができる。
第9の構成は、第1〜第8の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記抽出手段は、前記抽出範囲が前記元画像からはみ出るサイズの場合には、前記抽出範囲のサイズを縮小する。この構成によれば、抽出範囲が元画像からはみ出ないようにすることができる。
第10の構成は、第1〜第9の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記検出手段は、前記非印刷領域に対応するサイズの前記特定領域を検出する。この構成によれば、非印刷領域への配置に適した特定領域を検出することができる。
第11の構成は、第1〜第10の構成のいずれか1つの画像処理装置であって、前記検出手段は、複数の画素からなる領域の画素値のばらつき度合いを示す指標値を算出し、算出した前記指標値がしきい値以下の領域を前記特定領域として検出する。この構成によれば、指標値を目安に特定領域を検出することができる。
第12の構成は、第11の構成の画像処理装置であって、前記指標値は、分散値である。この構成によれば、複数の画素からなる領域の画素の分散値がしきい値以下の領域を特定領域として検出するため、特定領域を比較的高い精度で検出することができる。
第13の構成は、印刷媒体に印刷するための印刷画像を元画像から抽出する画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、前記元画像において、画素値のばらつき度合いが小さい複数の画素からなる特定領域を、あらかじめ定められた検出基準に従い検出する検出手段、及び、前記印刷画像を包含する所定形状の抽出範囲を前記元画像において設定した場合に、前記抽出範囲内の前記印刷媒体に印刷されない非印刷領域に、前記特定領域が配置されるように、前記印刷画像を抽出する抽出手段としてコンピュータを機能させる。この構成の画像処理プログラムによれば、第1の構成の画像処理装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる。
実施形態の複合機の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、元画像における画像の変化の多い領域が印刷不能領域に配置されたレーベル印刷の例を示す図であり、(b)は、元画像における画像の変化の少ない領域が印刷不能領域に配置されたレーベル印刷の例を示す図である。 メディア画像印刷処理のフローチャートである。 印刷画像生成処理のフローチャートである。 第1実施形態の画像走査範囲算出処理のフローチャートである。 印刷媒体における印刷可能領域及び印刷不能領域を示す図である。 画像走査窓調整処理のフローチャートである。 画像走査窓フラグ画像を示す図である。 画像走査窓における基準画素を示す図である。 第1実施形態の画像走査範囲を示す図である。 第1実施形態の印刷画像特定処理のフローチャートである。 第2実施形態の印刷画像特定処理のフローチャートである。 第3実施形態の画像走査範囲算出処理のフローチャートである。 第3実施形態の画像走査範囲を示す図である。 第3実施形態の印刷画像特定処理のフローチャートである。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、第1実施形態の複合機10の概略構成を示すブロック図である。
この複合機10は、プリンタ機能の他、スキャナ機能やコピー機能等を有する多機能装置であり、CPU11、ROM12、RAM13、スキャナ読取部14、印刷制御部15、液晶表示部16、操作入力部17及びメディアカードスロット18を備えており、これらは信号線を介して接続されている。
CPU11は、複合機10におけるすべての演算を行うための装置である。
ROM12は、不揮発性の記憶装置である。ROM12には、画像を印刷可能な複数種類の印刷媒体について、印刷可能領域の形状及び物理サイズや、印刷不能領域の形状、位置及び物理サイズなどの情報が、印刷媒体情報としてあらかじめ記憶されている。また、ROM12には、後述するメディア画像印刷処理をCPU11に実行させるためのプログラムがあらかじめ記憶されている装置である。なお、ここでいう物理サイズとは、物理的な長さを単位とするサイズの意味であり、一般的な意味でのサイズのことであるが、後述するピクセルサイズ(画素数を単位とするサイズ)と区別するために、物理サイズと称する。
RAM13は、CPU11による演算結果や入力データなどを一時的に記憶しておくための揮発性の記憶装置である。
印刷制御部15は、画像データの表す画像を印刷媒体に印刷するための装置であり、CMYKの色材(トナーやインク等)によりカラー画像を印刷可能なものである。また、印刷制御部15は、各種サイズの用紙や光ディスクなどといった複数種類の印刷媒体に対して画像の印刷が可能である。
液晶表示部16は、小型のカラー液晶ディスプレイに画像(メッセージ等の文字列を表す画像を含む。)を表示するための装置である。
操作入力部17は、ユーザによって押操作される各種操作キーが配置され、操作に基づく情報を入力するための装置である。具体的には、上下左右操作を行うための上キー、下キー、左キー及び右キーと、決定操作を行うためのOKキーとを備えている。
メディアカードスロット18は、画像データが記憶されたSDカードやCFカード等のメディアカード(不揮発性の可搬型記憶媒体)から画像データを読み出すための装置であり、メディアカードを挿入可能に構成されている。
[1−2.処理の概要]
複合機10は、メディアカードスロット18に挿入された状態のメディアカードから画像データを直接読み出し、読み出した画像データの画像を印刷媒体に印刷する機能(いわゆるダイレクトプリント機能)を有している。具体的には、複合機10は、印刷対象の画像データが表す画像(元画像)において、印刷媒体における印刷可能領域の外形に対応する抽出範囲を設定し、設定した抽出範囲内の画像を印刷画像として抽出する。
ただし、例えば光ディスクのように、その表面における印刷可能領域(レーベル面)が環状に形成されており、その印刷可能領域の内部(中心部)に印刷不能領域が含まれる場合、印刷画像の内部に、画像の印刷されない領域が形成される。つまり、この場合の抽出範囲は、印刷画像の外形を示す範囲ではあるものの、抽出範囲内の画像が必ず印刷画像に含まれる訳ではなく、その一部は印刷画像から欠落することになる。
例えば、風景写真をレーベル印刷する場合、図2(a)に示すように、元画像における画像の変化の多い領域(複雑な領域)が、印刷不能領域に配置されると、印刷可能領域に印刷される印刷画像の内容が把握しにくいものになってしまう。これに対し、図2(b)に示すように、元画像における画像の変化の少ない領域(ベタ領域など)は、印刷不能領域に配置されても、印刷画像の内容を把握する上での支障は少ない。つまり、画像の変化の少ない領域は、画像の内容を把握する上で比較的重要度の低い部分であるといえる。
そこで、本実施形態の複合機10は、元画像において、輝度値のばらつき度合いを示す分散値が低い領域であって、印刷不能領域に対応するサイズの領域を、画像の変化の少ない特定領域として検出する。そして、検出した特定領域が印刷不能領域に配置されるように、元画像における印刷画像の抽出範囲を設定する。
[1−3.CPUが実行する処理]
次に、複合機10のCPU11が実行するメディア画像印刷処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のメディア画像印刷処理は、画像データの記憶されているメディアカードがメディアカードスロット18に挿入されている状態で、「メディア画像印刷」モードを選択するユーザの操作が操作入力部17で行われることにより実行される。
CPU11は、このメディア画像印刷処理を開始すると、まずS101で、メディアカードに記憶されている画像データの情報(ファイル名やファイルサイズ等)を読み出してRAM13に記憶するメディア情報抽出処理を行う。
続いて、CPU11は、S102で、メディアカードに記憶されている複数の画像データの中から、印刷対象の画像データをユーザに選択させる画像データ選択処理を行う。具体的には、メディアカードに記憶されている複数の画像データのうちの1つについて、画像データが表す画像のサムネイル画像を液晶表示部16に表示する。そして、操作入力部17の上キー、下キー、左キー又は右キーの押操作に応じて液晶表示部16に表示されるサムネイル画像を他の画像データのサムネイル画像に変更し、OKキーの押操作時に表示されているサムネイル画像に対応する画像データを印刷対象として選択する。
続いて、CPU11は、S103で、印刷対象の画像データに基づく印刷画像を表す印刷画像データを生成する印刷画像生成処理を実行する。
ここで、印刷画像生成処理の詳細について図4のフローチャートを用いて説明する。
CPU11は、この印刷画像生成処理を開始すると、まずS201で、印刷対象の画像データを、メディアカードから読み出す。また、圧縮状態の画像データについては解凍処理を施す。なお、読み出した画像の形式は特に限定されないが、本実施形態ではRGB形式であることを前提として説明する。
続いて、CPU11は、S202で、印刷対象の画像データの表す画像(元画像)を構成するすべての画素について、各画素の輝度値の分散値(分散強度)を、下記の式(1),(2)から算出する。式(1),(2)において、P(x,y)は注目画素(x,y)の輝度値であり、Ave(x,y)は、注目画素を中心とした周辺範囲内の複数の画素の輝度値の平均値(平均輝度値)であり、E(x,y)は注目画素(x,y)の輝度値の分散値である。また、winは周辺範囲を定める変数である。なお、注目画素の輝度値は、画像データに対して、輝度成分を有する形式への色変換処理(例えばRGB→YCCの色変換処理)を施すことで求められる。
本実施形態では、周辺範囲を定める変数winの値を1とする。つまり、注目画素及びその周囲の8個の画素からなる9個の画素の平均輝度値が算出され(式(1))、これら9個の画素の各輝度値と平均輝度値との差分を2乗した値の平均値が、注目画素の分散値として算出される(式(2))。なお、元画像の端部に位置する注目画素は、周囲の画素が8個に満たないが、その場合には存在する画素から算出すればよい。例えば、注目画素の周囲に3個の画素しか存在しなければ、注目画素を含めた4個の画素の平均輝度値が算出され、これら4個の画素の各輝度値と平均輝度値との差分を2乗した値の平均値が、注目画素の分散値として算出される。
続いて、S203では、画像走査範囲算出処理を実行する。
ここで、画像走査範囲算出処理の詳細について図5のフローチャートを用いて説明する。
CPU11は、この画像走査範囲算出処理を開始すると、まずS301で、後述する処理に用いられる画像走査窓のピクセルサイズを算出する。画像走査窓は、印刷画像の抽出範囲に対応するものであり、画像走査窓のピクセルサイズは、印刷媒体における印刷可能領域に印刷される印刷画像の外形に対応するピクセルサイズに設定される。ここで、印刷画像の外形に対応するピクセルサイズは、印刷画像が印刷媒体における印刷可能領域の全域に印刷されることを前提にすれば、その印刷可能領域の外形の物理サイズと、印刷解像度とに基づき決定される。したがって、ROM12に記憶されている印刷媒体情報(印刷可能領域の外形の物理サイズ)と、印刷解像度とに基づいて、画像走査窓のピクセルサイズを算出することができる。こうして算出される画像走査窓のピクセルサイズは、印刷可能領域の外形の物理サイズが大きいほど、また、印刷解像度が高いほど大きくなる。
ここで、画像走査窓のピクセルサイズの一例を示す。なお、本実施形態では、人間の目の分解能が300dpi程度であるという事実に基づき、印刷解像度を300dpi(11.8pixel/mm)としている。
A4用紙(210×297mm)…2480×3507画素
L判用紙(127×89mm)…1500×1050画素
CDレーベル(120×120mm)…1416×1416画素
なお、レーベル印刷では、印刷媒体(光ディスク)における印刷可能領域の外形は円形であり、その中心部の印刷不能領域(穴の部分)も円形である。しかしながら、本実施形態では、理解を容易にするため、図6に示すように、印刷可能領域の外形が正方形であり、その中心部に正方形の印刷不能領域が形成されているという前提で説明する。なお、印刷可能領域及び印刷不能領域が、円形及び正方形のいずれであっても、基本的な処理内容は同じである。
続いて、CPU11は、S302で、元画像のピクセルサイズと、画像走査窓のピクセルサイズとを比較する。具体的には、縦方向の辺の長さと横方向の辺の長さとをそれぞれ比較し、縦方向の辺及び横方向の辺のいずれも、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さ以下である(つまり、画像走査窓が元画像内に収まる)か否かを判定する。このS302で、縦方向の辺及び横方向の辺のいずれも、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さ以下であると判定した場合には、後述するS303の処理をスキップしてS304へ移行する。
一方、縦方向の辺及び横方向の辺のうち少なくとも一方で、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さよりも長い(つまり、画像走査窓が元画像内からはみ出る)と判定した場合には、S303へ移行し、画像走査窓のピクセルサイズを調整する画像走査窓調整処理を行う。
ここで、画像走査窓調整処理の詳細について図7のフローチャートを用いて説明する。
CPU11は、この画像走査窓調整処理を開始すると、まずS401で、画像走査窓の縦方向の辺及び横方向の辺のうち、元画像の辺の長さよりも長い方を、元画像の辺の長さに置き換える。なお、縦方向の辺の長さ及び横方向の辺の長さのいずれも、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さよりも長い場合には、元画像の辺の長さに対する画像走査窓の辺の長さの比率がより大きい方を対象とする。
続いて、CPU11は、S402で、置き換え前の辺の長さに対する置き換え後の辺の長さの比(縮小比)を算出する。そして、S403で、画像走査窓の他方の辺についても、算出した縮小比に従い縮小する。つまり、画像走査窓の縦方向の辺の長さ及び横方向の辺の長さを、同じ縮小比で縮小する。このS403の処理が完了することで、図7の画像走査窓調整処理が終了し、図5のS304へ移行する。
そして、CPU11は、S304で、画像走査窓において、印刷媒体の印刷可能領域に対応する部分と、印刷不能領域に対応する部分とを特定する。具体的には、図8に示すように、「1」又は「0」を表す複数のフラグから構成され、画像走査窓に含まれる各画素に各フラグが対応づけられたフラグ画像である画像走査窓フラグ画像を用意する。そして、印刷可能領域に対応する部分のフラグの値を「1」に設定し、印刷不能領域に対応する部分のフラグの値を「0」に設定する。つまり、画像走査窓フラグ画像は、画像走査窓とピクセルサイズが同一の二値画像として表される。具体的には、前述したように、印刷媒体における印刷可能領域に対する印刷不能領域の位置等は、印刷媒体情報としてROM12に記憶されているため、この印刷媒体情報に基づきフラグの値を設定することができる。なお、S303の画像走査窓調整処理を行った場合には、その処理で算出した縮小率に応じて、画像走査窓フラグ画像に単純間引き処理を施すことにより、調整後のピクセルサイズに応じた画像走査窓フラグ画像を生成する。
続いて、CPU11は、S305で、元画像からはみ出ない限度で設定される画像走査窓を抽出範囲として印刷画像を抽出する場合に、印刷媒体の印刷不能領域に位置し得る部分(抽出範囲内で印刷画像から欠落し得る部分)を特定する。本実施形態では、画像走査窓フラグ画像(図8)のフラグの値に基づき、図9に示すように、画像走査窓における特定の座標の画素(この例では、印刷不能領域における左上の画素)を基準画素とする。そして、図10に示すように、画像走査窓を元画像からはみ出ない限度で走査した場合に、基準画素が走査される範囲を、画像走査範囲として特定する。つまり、元画像において、画像走査範囲内の任意の画素を基準画素とする印刷不能領域内の画像が、印刷媒体の印刷不能領域に位置し得る部分として特定される。具体的には、「1」又は「0」を表す複数のフラグから構成され、元画像に含まれる各画素に各フラグが対応づけられたフラグ画像である元画像フラグ画像を用意し、画像走査範囲内のフラグの値を「1」に設定し、残りのフラグの値を「0」に設定する。つまり、図10を元画像フラグ画像として見た場合、画像走査範囲内のフラグの値が「1」に設定され、画像走査範囲外のフラグの値が「0」に設定される。このS305の処理が完了することで、図5の画像走査範囲算出処理が終了し、図4のS204へ移行する。
そして、CPU11は、S204で、画像走査範囲内の座標のうちの1つを処理対象として選択し、元画像において、処理対象の座標の画素を基準画素とする印刷不能領域を参照して、その印刷不能領域に含まれるすべての画素の畳み込み分散値を算出する。具体的には、印刷不能領域に含まれる各画素についてS202で算出した分散値を積算し、それらの合計値を、処理対象の座標についての印刷不能領域の畳み込み分散値として記憶する。つまり、ここで算出される畳み込み分散値は、処理対象の座標の画素を基準画素とする印刷不能領域に対応する部分の輝度値のばらつき度合いを示し、畳み込み分散値が低いほどばらつき度合いが小さい(画像の変化が少ない)ことを示す。
続いて、CPU11は、S205で、画像走査範囲内のすべての座標についてS204の算出処理を行ったか否かを判定する。このS205で、未処理の座標が存在すると判定した場合には、S204へ戻り、未処理の座標のうちの1つを処理対象として、前述した処理を繰り返す。
一方、CPU11は、S205で、画像走査範囲内のすべての座標についてS204の算出処理を行ったと判定した場合には、S206へ移行し、印刷画像特定処理を実行する。
ここで、印刷画像特定処理の詳細について図11のフローチャートを用いて説明する。
CPU11は、この印刷画像特定処理を開始すると、まずS501で、画像走査範囲内のすべての座標の中から、S204で算出した印刷不能領域の畳み込み分散値が、あらかじめ設定されたしきい値(本実施形態では10)以下の座標を抽出する。具体的には、畳み込み分散値がしきい値よりも大きい座標については、元画像フラグ画像における画像走査範囲内のフラグの値が「1」から「0」へ更新され、畳み込み分散値がしきい値以下の座標については、フラグの値が「1」のまま維持されることで、しきい値以下の座標が抽出される。つまり、このS501では、元画像において、例えば暗い部分や青空の部分など、画像の変化が少ない領域であって、印刷不能領域と同じピクセルサイズの領域である特定領域が検出される。なお、本実施形態で用いられるしきい値は、画像の変化の少ない領域を特定するために実験的に定められており、10〜20の範囲で変更可能である。ただし、この値は一例であり、これに限定されるものではない。
続いて、CPU11は、S502で、画像走査範囲内の1つの座標を処理対象として選択し、元画像フラグ画像における処理対象の座標のフラグの値が「1」であるか否かを判定する。このS502で、処理対象の座標のフラグの値が「1」であると判定した場合には、S503へ移行し、元画像において、処理対象の座標の画素を基準画素とする印刷可能領域を参照し、その印刷可能領域に含まれるすべての画素の畳み込み分散値を算出する。具体的には、印刷可能領域に含まれる各画素についてS202で算出した分散値を積算し、それらの合計値を、処理対象の座標についての印刷可能領域の畳み込み分散値として記憶する。つまり、ここで算出される畳み込み分散値は、処理対象の座標の画素を基準画素とする印刷可能領域に対応する部分の輝度値のばらつき度合いを示し、畳み込み分散値が高いほどばらつき度合いが大きい(画像の変化が多い)ことを示す。その後、S504へ移行する。
一方、CPU11は、S502で、処理対象の座標のフラグの値が「0」であると判定した場合には、S503の処理をスキップしてS504へ移行する。
そして、CPU11は、S504で、画像走査範囲内のすべての座標についてS502の判定処理を行ったか否かを判定する。このS504で、未処理の座標が存在すると判定した場合には、S502へ戻り、未処理の座標のうちの1つを処理対象として、前述した処理を繰り返す。
一方、CPU11は、S504で、画像走査範囲内のすべての座標についてS502の判定処理を行ったと判定した場合には、S505へ移行する。そして、S505で、元画像フラグ画像におけるフラグの値が「1」のすべての座標のうち、S503で算出した印刷可能領域の畳み込み分散値が最も大きい座標の画素を基準画素とする印刷可能領域の画像を、印刷画像として特定する。つまり、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが最も大きい印刷画像を抽出する。このS505の処理が完了することで、図11の印刷画像特定処理が終了し、図4のS207へ移行する。
そして、CPU11は、S207で、元画像から印刷画像を切り出して、切り出した印刷画像を表す印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを、RAM13に用意された印刷画像記憶領域に記憶する。このS207の処理が完了することで、図4の印刷画像生成処理が終了し、図3のS104へ移行する。
そして、CPU11は、S104で、印刷画像を印刷媒体に印刷するための画像印刷処理を実行する。この画像印刷処理では、印刷画像記憶領域に記憶されている印刷画像データに対し、色変換処理(RGB→CMYK)及び二値化処理を行った後、印刷制御部15へ出力する。これにより、印刷制御部15で、印刷画像が印刷媒体における印刷可能領域に印刷される。このS104の処理が完了することで、図3のメディア画像印刷処理が終了する。
[1−4.効果]
以上説明したように、第1実施形態の複合機10によれば、レーベル印刷において、画像の変化の少ない領域である特定領域が、光ディスクの中心部の印刷不能領域に配置されるように、元画像から印刷画像を抽出することができる。このため、画像の内容を把握する上で重要度の低い部分が、印刷不能領域に配置されやすくすることができ、画像の内容を把握する上で重要度の高い部分が、印刷不能領域に配置されにくくすることができる。したがって、例えば風景写真のように、特徴のある物体が明確に把握できない画像を対象とした場合にも、画像の内容が把握しやすい印刷画像を抽出することができる。
また、元画像における一部の範囲であって、画像走査窓が元画像からはみ出ない限度で印刷不能領域に該当し得る範囲を対象として、特定領域を検出するため、印刷画像が元画像からはみ出ないようにすることができる。しかも、印刷不能領域に該当し得ない範囲については特定領域を検出する必要がないため、特定領域を検出するために要する処理量を低減することができる。
また、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが大きい印刷画像を抽出するため、元画像において重要度の高い部分が印刷画像に含まれやすくすることができる。
また、画像走査窓が元画像からはみ出るピクセルサイズの場合には、画像走査窓のピクセルサイズを縮小するため、印刷画像が元画像からはみ出ないようにすることができる。
また、元画像を構成する各画素の輝度値の分散値に基づいて、画像の変化の少ない領域を検出するため、画像の変化の少ない領域を精度よく検出することができる。
なお、第1実施形態では、複合機10が画像処理装置に相当し、S202〜S205,S501が検出手段の処理に相当し、S502〜S505が抽出手段の処理に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、第1実施形態と同様であるが、前述した印刷画像特定処理(図11)に代えて、図12の印刷画像特定処理を実行する点が相違する。すなわち、第1実施形態では、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが最も大きい印刷画像を抽出した。これに対し、第2実施形態では、元画像において顔画像を検出し、印刷画像に含まれる顔画像の割合が最も大きい印刷画像を抽出する。なお、以下では、第1実施形態との共通点については説明を省略する。
[2−2.印刷画像特定処理]
ここで、第2実施形態の複合機10のCPU11が実行する印刷画像特定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、図12のS602,S603,S605の処理は、図11のS501,S502,S504の処理と同様であるため、これらの処理についての説明は簡略化する。
CPU11は、図12の印刷画像特定処理を開始すると、まずS601で、元画像の全域に対して顔認識処理を実行し、顔画像を示す矩形領域である顔領域の座標情報(矩形の左上及び右下の座標)を特定する。具体的には、「1」又は「0」を表す複数のフラグから構成され、元画像に含まれる各画素に各フラグが対応づけられたフラグ画像である顔認識フラグ画像を用意し、顔領域内のフラグの値を「1」に設定し、残りのフラグの値を「0」に設定する。なお、顔認識処理は、例えばAdaboost法などの公知のパターンマッチングアルゴリズムにて実現される。
続いて、CPU11は、S602で、画像走査範囲内のすべての座標の中から、畳み込み分散値がしきい値以下の座標を抽出する。
続いて、CPU11は、S603で、画像走査範囲内の1つの座標を処理対象として選択し、元画像フラグ画像における処理対象の座標のフラグの値が「1」であるか否かを判定する。このS603で、処理対象の座標のフラグの値が「1」であると判定した場合には、S604へ移行する。
そして、CPU11、S604で、顔認識フラグ画像において、処理対象の座標の画素を基準画素とする印刷可能領域を参照し、その印刷可能領域に含まれるすべてのフラグの値の合計値を算出して、処理対象の座標についてのフラグ合計値として記憶する。その後、S605へ移行する。
一方、CPU11は、S603で、処理対象の座標のフラグの値が「0」であると判定した場合には、S604の処理をスキップしてS605へ移行する。
そして、CPU11は、S605で、画像走査範囲内のすべての座標についてS603の判定処理を行ったか否かを判定する。このS605で、未処理の座標が存在すると判定した場合には、S603へ戻り、未処理の座標のうちの1つを処理対象として、前述した処理を繰り返す。
一方、CPU11は、S605で、画像走査範囲内のすべての座標についてS603の判定処理を行ったと判定した場合には、S606へ移行する。そして、S606で、元画像フラグ画像におけるフラグの値が「1」のすべての座標のうち、S604で算出したフラグ合計値が最も大きい座標の画素を基準画素とする印刷可能領域の画像を、印刷画像として特定する。つまり、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像に含まれる顔画像の割合が最も大きい印刷画像を抽出する。このS606の処理が完了することで、図12の印刷画像特定処理が終了する。
[2−3.効果]
以上説明したように、第2実施形態の複合機10によれば、元画像に顔画像が含まれている場合に、その顔画像が印刷画像に含まれやすくすることができる。なお、第2実施形態では、S202〜S205,S602が検出手段の処理に相当し、S603〜S606が抽出手段の処理に相当し、S601が顔検出手段の処理に相当する。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、第1実施形態と同様であるが、前述した画像走査範囲算出処理(図5)に代えて、図13の画像走査範囲算出処理を実行する点、及び、前述した印刷画像特定処理(図11)に代えて、図15の印刷画像特定処理を実行する点が相違する。すなわち、第1実施形態では、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが最も大きい印刷画像を抽出した。これに対し、第3実施形態では、抽出範囲に顔画像が含まれるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷不能領域に特定領域が配置される印刷画像を抽出する。なお、以下では、第1実施形態との共通点については説明を省略する。
[3−2.画像走査範囲算出処理]
ここで、第3実施形態の複合機10のCPU11が実行する画像走査範囲算出処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。なお、図13のS701〜S704の処理は、図5のS301〜S304の処理と同様であるため、これらの処理についての説明は簡略化する。
CPU11は、図13の画像走査範囲算出処理を開始すると、まずS701で、画像走査窓のピクセルサイズを算出する。
続いて、CPU11は、S702で、縦方向の辺及び横方向の辺のいずれも、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さ以下であるか否かを判定する。そして、縦方向の辺及び横方向の辺のうち少なくとも一方で、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さよりも長いと判定した場合には、S703へ移行し、画像走査窓調整処理(図7)を行った後、S704へ移行する。一方、縦方向の辺及び横方向の辺のいずれも、画像走査窓の辺の長さが、元画像の辺の長さ以下であると判定した場合には、そのままS704へ移行する。
そして、CPU11は、S704で、画像走査窓において、印刷媒体の印刷可能領域に対応する部分と、印刷不能領域に対応する部分とを特定する。
続いて、CPU11は、S705で、元画像の全域に対して顔認識処理を実行し、顔画像を示す顔領域の座標情報を特定する。なお、このS705の処理は、第2実施形態の印刷画像特定処理(図12)におけるS601の処理と同様であり、顔認識フラグ画像において、顔画像を示す顔領域内のフラグの値が「1」に設定され、残りのフラグの値が「0」に設定される。
続いて、CPU11は、S706で、元画像において、画像走査窓が元画像からはみ出ない限度で、かつ、顔認識フラグ画像のフラグの値が「1」であるすべての画素が画像走査窓に含まれるという条件で、印刷画像の抽出範囲となり得る部分を特定する。具体的には、前述した図5の305と同様、画像走査窓フラグ画像のフラグの値に基づき、画像走査窓における特定の座標の画素(印刷不能領域における左上の画素の座標)を基準画素とする(図9)。そして、図14に示すように、画像走査窓を、元画像からはみ出ない限度で、かつ、顔画像がすべて含まれる限度で走査した場合に、基準画素が走査される範囲を、画像走査範囲として特定する。図14の例では、画像走査窓における右下の画素の座標が、顔領域における右下の画素の座標に一致する位置から、画像走査窓における左上の画素の座標が、顔領域における左上の画素の座標に一致する位置までの矩形範囲で、画像走査窓が走査される。つまり、元画像において、画像走査範囲内の任意の画素を基準画素とする印刷不能領域が、印刷媒体の印刷不能領域となり得る部分として特定される。具体的には、元画像に含まれる各画素に対応するフラグから構成されたフラグ画像である元画像フラグ画像を用意し、画像走査範囲内のフラグの値を「1」に設定し、残りのフラグの値を「0」に設定する。なお、画像走査窓が顔領域よりも小さい場合には、画像走査窓が顔領域に収まる範囲を走査する。このS706の処理が完了することで、図13の画像走査範囲算出処理が終了する。
[3−3.画像走査範囲算出処理]
次に、第3実施形態の複合機10のCPU11が実行する印刷画像特定処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。
CPU11は、図15の印刷画像特定処理を開始すると、S801で、画像走査範囲内のすべての座標の中から、畳み込み分散値(S204で算出した値)が最も小さい座標の画素を基準画素とする印刷可能領域の画像を、印刷画像として特定する。つまり、抽出範囲に顔画像が含まれるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷不能領域に特定領域が配置される印刷画像を抽出する。このS801の処理が完了することで、図15の印刷画像特定処理が終了する。
[3−4.効果]
以上説明したように、第3実施形態の複合機10によれば、第2実施形態のように、印刷不能領域に特定領域が配置されるという条件を満たす印刷画像の候補の中から、印刷画像に含まれる顔画像の割合が大きくなる印刷画像を抽出する場合と比較して、顔画像が印刷画像に含まれやすくすることができる。なお、第3実施形態では、S202〜S205,S801が検出手段及び抽出手段の処理に相当し、S705が顔検出手段の処理に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、印刷解像度を300dpiとして画像走査窓のピクセルサイズを算出する例を示したが(S301)、これに限定されるものではなく、例えばユーザにより設定された印刷解像度に基づいて画像走査窓のピクセルサイズを算出してもよい。
(2)上記実施形態では、元画像を構成する各画素の輝度値の分散値に基づいて、画像の変化の少ない領域を検出する例を示したが(S202)、これに限定されるものではない。例えば、各画素のRGB各プレーンにおける画素値(階調値)の分散値を算出し、それらの平均値に基づいて、画像の変化の少ない領域を検出してもよい。このようにすれば、輝度成分を有する形式への色変換処理を省略することができる。
(3)上記実施形態では、画像の変化の少ない特定領域を検出するために、画像走査範囲から畳み込み分散値がしきい値以下の座標を抽出する例を示したが(S501)、これに限定されるものではない。例えば、畳み込み分散値が最も小さい座標から順に所定数の座標を抽出してもよい。
(4)上記実施形態では、元画像から抽出すべき印刷画像を自動的に1つに決定し、決定した印刷画像を抽出する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、印刷画像の候補を複数特定して液晶表示部16に表示し、ユーザに選択させてもよい。このようにすれば、適切でない画像が印刷画像として抽出されにくくすることができ、しかも、何ら候補のない状態で印刷画像をユーザに選択させる場合と比較して、ユーザの手間を軽減することができる。
(5)上記実施形態では、印刷画像が印刷可能領域の全域に印刷されることを前提にしたが、これに限定されるものではない。例えば、A4用紙などの一般的な印刷媒体に、特殊な形状の印刷画像(例えばレーベル面のように環状の印刷画像)を印刷する場合にも、前述した処理により同様の効果が得られる。つまり、抽出範囲は、印刷媒体における印刷可能領域の外形に対応する範囲に限定されない。また、印刷画像は、非印刷領域が内部に形成された画像に限定されるものではない。例えばハート型や星形など、矩形以外の形状の印刷画像を、この印刷画像を包含する矩形の抽出範囲から抽出する場合には、抽出範囲内に非印刷領域が形成されるため、前述した処理により同様の効果が得られる。また、抽出範囲は矩形に限定されるものではなく、複数の形状から選択したり、ユーザが任意の形状を指定したりしてもよい。ここで、任意の形状の指定は、例えば、タッチパネルで描いたり、用紙等に描いた形状をスキャナ機能で読み取らせたりすることで行うことが可能である。
(6)上記実施形態では、複合機10に本発明を適用した構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、複合機以外の印刷装置(例えばスキャナ機能を有しない印刷装置)などにも適用することができる。また、印刷装置に限定されるものではなく、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置やその情報処理装置で実行されるプログラムなどにも本発明を適用することができる。
10…複合機、11…CPU、12…ROM、13…RAM、15…印刷制御部、16…液晶表示部、17…操作入力部、18…メディアカードスロット

Claims (13)

  1. 印刷媒体に印刷するための印刷画像を元画像から抽出する画像処理装置であって、
    前記元画像において、画素値のばらつき度合いが小さい複数の画素からなる特定領域を、あらかじめ定められた検出基準に従い検出する検出手段と、
    前記印刷画像を包含する所定形状の抽出範囲を前記元画像において設定した場合に、前記抽出範囲内の前記印刷媒体に印刷されない非印刷領域に、前記特定領域が配置されるように、前記印刷画像を抽出する抽出手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷画像は、前記非印刷領域が内部に形成された画像であり、前記抽出範囲は、前記印刷画像の外形を示す範囲であること
    を特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷媒体は、光ディスクであり、
    前記印刷画像は、前記光ディスクの表面における環状のレーベル面に印刷するための画像であり、前記非印刷領域は、前記光ディスクの中心部の印刷不能領域であること
    を特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記検出手段は、前記元画像における一部の範囲であって、前記抽出範囲が前記元画像からはみ出ない限度で前記非印刷領域に該当し得る範囲を対象として、前記特定領域を検出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記非印刷領域に前記特定領域が配置されるという条件を満たす前記印刷画像の候補の中から、前記印刷画像を構成する画素の画素値のばらつき度合いが大きい前記印刷画像を抽出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記元画像において顔画像を検出する顔検出手段を更に備え、
    前記抽出手段は、前記印刷画像に含まれる前記顔画像の割合が大きくなるように、前記印刷画像を抽出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記抽出範囲に前記顔画像が含まれるという条件を満たす前記印刷画像の候補の中から、前記非印刷領域に前記特定領域が配置される前記印刷画像を抽出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記印刷画像の候補を複数特定してユーザに提示し、ユーザにより選択された前記印刷画像を抽出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記抽出手段は、前記抽出範囲が前記元画像からはみ出るサイズの場合には、前記抽出範囲のサイズを縮小すること
    を特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記検出手段は、前記非印刷領域に対応するサイズの前記特定領域を検出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記検出手段は、複数の画素からなる領域の画素値のばらつき度合いを示す指標値を算出し、算出した前記指標値がしきい値以下の領域を前記特定領域として検出すること
    を特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項11に記載の画像処理装置であって、
    前記指標値は、分散値であること
    を特徴とする画像処理装置。
  13. 印刷媒体に印刷するための印刷画像を元画像から抽出する画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、
    前記元画像において、画素値のばらつき度合いが小さい複数の画素からなる特定領域を、あらかじめ定められた検出基準に従い検出する検出手段、及び、
    前記印刷画像を包含する所定形状の抽出範囲を前記元画像において設定した場合に、前記抽出範囲内の前記印刷媒体に印刷されない非印刷領域に、前記特定領域が配置されるように、前記印刷画像を抽出する抽出手段
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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