JP5474222B2 - 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム - Google Patents

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本発明は読み取った画像データが、印字情報を有する画像データであるか、印字情報がない白紙の画像データであるか判定する画像処理装置に関する。
自動原稿読取装置付きの複写機では、両面に印字された原稿と片面に印字された原稿が混載されていても、両面に対して読み取りを行っている。
しかしながら、この方法では片面に印字された原稿の裏の白紙面も読み取ることになり、その結果不要なデータを処理することになり、処理が遅くなってしまう。
また、このように読み取った原稿を出力する際、印字のない白紙面も印刷することになり、紙資源を無駄に消費することになる。
このような問題に対し例えば特許文献1では、読み取った原稿から取得した画像データに対して圧縮処理を行い、圧縮データのデータ量を使って、読み取った原稿が白紙か否かを判定する白紙判定方法が提案されている。
また、一方で例えば特許文献2では、読み取った原稿から取得した画像データのエッジ部を検出し、検出したエッジ量を使って、読み取った原稿が白紙か否かを判定する白紙判定方法が提案されている。
特開2004−147193号公報 特開2009−021681号公報
印字情報がない原稿である白紙(色付きの色紙原稿を含む)を、印字情報を有する原稿と区別する場合、原稿の紙の種類や下地の色に影響されず、判定対象の原稿に印字情報があるか否かを判別することが重要となる。
特許文献1に記載の技術は原稿から読み取った画像データに対して圧縮を行い、圧縮データのデータサイズから白紙か否かを判定する手法を用いている。
一般的に、スキャナを用いて原稿を読み取った場合、スキャナの性質や原稿の紙質により読み取り時にノイズが発生する。このノイズは、どんな種類の原稿を読み取った場合にも発生する。
しかし、白色の原稿を読み取った場合、ノイズがない状態での読み取り値が既にダイナミックレンジの上限である255を取る(信号値がRGB各8bitからなる画像データの場合)。この上にノイズが起因して読み取り値が変動し、この読み取り値が255を超えると、読み取り値は255にクリップされる。よって、ノイズによる変動分が全て読み取り値に影響しない。このため、白紙原稿に対してはノイズの影響があまり目立たない。
一方、色付きの原稿を読み取った場合、ノイズがない状態での読み取り値は、255に近い値ではない。よって、この上にノイズが起因して読み取り値が変動しても、その値は255を超えた値をとらず、255にクリップされることもない。よって、ノイズによる変動分が全て読み取り値に影響する。
よって、色付きの原稿等を読み取る場合、このノイズの影響によって圧縮率が低下し、データサイズが大きくなってしまう事がある。
このため、特許文献1では白紙原稿を読み取った場合に比べ、色紙原稿を読み取る際は原稿から得た画像データの圧縮後のデータサイズが大きくなってしまう。本来なら、印字情報を有する白色の原稿を圧縮した時のデータサイズは、印字情報が無い色付き原稿を圧縮した時のデータサイズよりも大きいため、この2つの原稿の区別は容易なはずである。しかし、上記のノイズに起因して、この2つの原稿を圧縮した時のデータサイズには僅かな差しか生じないため、両者の区別が難しいという課題がある。
また、特許文献2に記載の技術は、例えば再生紙中に含まれる不純物等が起因して発生するノイズもエッジとして拾ってしまい、白色の原稿上の印字情報が少ない場合、印字情報を有する白色の原稿と再生紙中に含まれる不純物のエッジ量で差が表れない場合がある。このため、検出されたエッジが印字情報によるものなのか不純物が起因して発生するノイズによるものなのかの判断が難しく、このエッジ量を用いて白紙判断するのは難しいという課題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものである。その目的は、印字情報のない画像データ(原稿)を判定するための白紙判定を行う処理において、白紙判定の精度を向上させることを可能とする画像処理装置を提供することである。
上記課題を解決すべく、本発明における画像処理装置は、画像データからエッジを検出し、該検出の結果を示すデータを作成するエッジデータ作成手段と、前記エッジデータ作成手段で作成されたエッジデータの分散を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得したエッジデータの分散値が閾値より小さい場合は前記画像データが印字情報を有さないと判定し、前記取得手段によって取得したエッジデータの分散値が閾値より大きい場合は前記画像データが印字情報を有すると判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
原稿の紙種や原稿の下地の色が原因である白紙誤判定への影響を低減でき、取り込んだ原稿が印字情報を有する白紙か否かを判定する際の精度を向上させることができる。
本発明を適用するのに好適なデジタル複合機概観図 本発明を適用するのに好適なデジタル複合機のスキャナ構成図 本発明を適用するのに好適なデジタル複合機の制御システム構成図 本発明における実施形態1の入力画像処理部 本発明を適用するのに好適な白紙判定処理部 本発明を適用するのに好適なデジタル複合機の操作部 白紙スキップ機能における機能操作画面の一例 白紙スキップ機能における閾値レベル操作画面の一例 本発明における実施形態1の処理の流れを表したものである 本発明における実施形態2の入力画像処理部 本発明における実施形態2の処理の流れを表したものである (a)本発明における閾値設定の一例、(b)本発明における閾値設定の一例 本発明における実施形態3の入力画像処理部 白紙スキップ機能における紙種登録操作画面の一例 本発明における実施形態4の閾値設定の一例 本発明における白紙の定義について説明したものである
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
また、図16(a)に示すように白紙とは印字情報のない原稿を指す。印字情報がなければ、色紙のような色付きの原稿や再生紙の原稿も白紙として扱う。また、これらを読み取った際の画像データも白紙と呼ぶ。一方、図16(b)に示すように、ページ番号等、微小な文字が記載されている原稿は白紙ではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を適用するのに好適な入力デバイスおよび画像処理システムを有するデジタル複合機1の構成を示す図である。
<画像入力部(スキャナ)>
図1における画像入力デバイスであるスキャナ200の詳細を図2に示す。
図2において、211はスキャナユニットであり,原稿照明ランプ212,走査ミラー213〜215等により構成されている。
スキャナユニット211は原稿からの反射光を走査ミラー213〜215,およびレンズ216を介してセンサを備えたCCDセンサ217に入射させる。
次に、CCDセンサ217は画像データを表す電気信号に変換する。
原稿用紙は原稿フィーダ201のトレイ202にセットされ、ユーザが図1の操作部400から読み取り起動指示することにより、読み取り動作が起動する。具体的には、図3のCPU103がスキャナ200に指示を与える。これにより、フィーダ201は原稿用紙を一枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
フィーダから原稿を読み取る装置には原稿の片面をスキャンし、反転させて裏面を読み込む反転両面タイプと、一度の操作で表面裏面を同時に読み取る1パス両面タイプがあるが、本発明では特に限定しない。
<画像出力部(プリンタ)>
図1において、画像出力デバイスであるプリンタ300は出力の指示をされた画像データを用紙上の画像に印刷する部分である。
画像データは、上記スキャナにより原稿を読み取ることで得られた画像データである。この画像データを以下の印字方式によって紙上に出力する。
印字方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いてトナーを紙に定着させる電子写真方式、微小ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが本実施形態において印字方式は特に限定しない。
プリント動作の起動はコントローラCPU103からの指示によって開始する。プリンタ300は、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット302,303,304,305が装着される。また、排紙トレイ306は印字し終わった用紙を受けるものである。
<デジタル複合機制御システム構成>
本実施形態を適用するのに好適なデジタル複合機1の制御システム構成を図3に示す。
コントローラユニット100は画像入力装置であるスキャナ200や画像出力装置であるプリンタ300と接続し、一方ではLAN800や電話回線900と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
CPU103はデジタル複合機1全体を制御するコントローラとして機能する。
記憶部107は画像データや、圧縮されたデータを格納するためのものであり、CPU103が動作するためのシステムワークメモリ等も含まれる。
操作部I/F104は操作部400とのインターフェース部で、操作部400に表示する画像データを操作部400に対して出力する。また、操作部400からユーザが入力した情報をCPU103に伝える役割をする。
ネ ットワークI/F105はLAN800に接続し、情報の入出力を行う。モデム106は公衆回線900に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。
以上の構成がシステムバス101上に配置される。
イメージバスI/F108はシステムバス101と画像データを高速で転送するイメージバス102を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
イメージバス102は、PCIバスまたはIEEE1394などの高速バスで構成される。
デバイスI/F部110は、画像入出力デバイスであるスキャナ200やプリンタ300とコントローラ100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
圧縮/解凍処理部109は画像データと後述するエッジデータを各々所定の圧縮方法により圧縮を行う。
入力画像処理部500は、スキャナ200で読み取られた画像データに対し補正、加工、編集を施し、その後のプリント出力または画像送信に適した処理を行う。
白紙判定処理部600は、上記圧縮/解凍処理部109によって圧縮されたエッジ画像の圧縮データ率に基づいて、スキャナ200によって入力された画像データが白紙か否かの判定を行う。
出力画像処理部700は、プリント出力画像データに対して、プリンタに合わせた補正、解像度変換等を行う。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の入力画像処理部500の細部構成を示すブロック図である。
501は、入力された画像データの副走査方向の色ずれを補正する副走査色ずれ補正部であり、例えば、画像データの色ごとに1×5サイズのフィルタ演算を行う処理が行われる。
502は、入力された画像データの主走査方向の色ずれを補正する主走査色ずれ補正部であり、例えば、画像データの色ごとに5×1サイズのフィルタ演算を行う処理が行われる。
503は、入力された画像データ中の画像種類を識別する像域判定部であり、例えば、入力画像中の、写真部分/文字部分、有彩色部分/無彩色部分等、それぞれの画像種類を構成する画素を識別する。そして像域判定部503は、その種別を示す属性フラグデータを画素単位で生成する。
504は、入力された画像データの空間周波数を任意に補正するフィルタ処理部であり、例えば、9×9サイズのフィルタ演算を行う処理が行われる。
505は、入力された画像データ中の画像信号データをサンプリングおよびカウントするヒストグラム処理部であり、例えば、入力された画像データがカラーであるのかモノクロ画像であるのかの判別、入力された画像データの下地レベルの判定が行われる。
506は、入力された画像データの色味の補正を行う入力色補正部であり、例えば、入力画像の色空間を任意の色空間に変換するなどの処理を行う。
507は、入力された画像データから、入力された画像データ中に存在する濃度変化が大きい部分をエッジとして抽出し、後述のエッジデータを作成するエッジ抽出部である。エッジ抽出部507は、例えば9×9のフィルタ演算を行い、エッジデータ作成を行う。
入力画像処理部500内の処理は、上述した501〜506の全てを用いる処理だけに限られるものではなく、他の画像処理モジュールが追加されても良いし、削除されても良い。さらに、501〜506の処理順に関しても、これだけに限られるものではない。
図5は本発明の実施形態に係る画像処理装置の白紙判定処理部の構造を示すブロック図である。
601は圧縮されたエッジデータの圧縮データ率を算出する圧縮データ率算出部である。ここでは、圧縮に限らず、データの分散値を求められればよい。602は上記圧縮データ率算出部(分散値取得部)601で算出された圧縮データ率(分散値)に基づき白紙判定処理を行う白紙判定部である。この圧縮データ率(分散値)が閾値よりも小さければ白紙、圧縮データ率(分散値)が閾値よりも大きい場合は印字情報ありと判定される。(この判定方法の詳細については後述する。)603は上記白紙判定部602によって白紙と判定された画像データを消去する白紙データ消去部である。消去された白紙データについては後述する。
<操作部>
図6に本実施形態を適用するのに好適なデジタル複合機の操作部400の一例を示す。
液晶操作パネル401は液晶にタッチパネルを組み合わせたものであり、設定内容の表示、ソフトキーの表示等がなされるものである。スタートキー402はコピー動作等を開始指示するためのハードキーであり、内部に緑色および赤色のLEDが組み込まれており、スタート可能のときに緑色、スタート不可のときに赤色のLEDが点灯する。ストップキー403は動作を停止させるときに使用するハードキーである。ハードキー群404には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザモードキーが設けられている。
<白紙スキップ機能設定>
図7は上述の白紙スキップ機能のON/OFFの設定をするための操作画面800の一例である。
白紙スキップ機能ON/OFF設定画面内には白紙スキップONボタン803、白紙スキップOFFボタン804、OKボタン801、キャンセルボタン802が配置される。
ユーザは白紙スキップ機能をONボタン803、OFFボタン804を操作することによって、上述の白紙スキップ機能を行うか行わないかを指定する。
ONボタン803を押下した場合は図8に示す白紙スキップ機能のレベル調整画面810に遷移する。
OKボタン801を押下すると、その直前に表示されていた白紙スキップ機能のON/OFFの設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。キャンセルボタン802を押下すると、この操作画面を開く直前の白紙スキップ機能のON/OFFの設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。
図8は上述の白紙スキップ機能に用いる値の閾値をユーザが設定するための操作画面810の一例である。本実施形態では白紙スキップ機能ON設定時において、画像データが白紙か否かを判断する時に「エッジデータの圧縮量(分散値)」を用いる。(この詳細については後述する。)
上記白紙スキップ機能のレベル調整設定画面内には、白紙スキップ機能レベル調整バー813、OKボタン811、キャンセルボタン812が配置される。ユーザはレベル調整バー813を操作することにより白紙判定の際に用いるエッジデータの圧縮量(分散値)に関する閾値を変更することができる。ユーザがレベル調整バー813を「強」に操作することで、読み取られた画像データは白紙と判定されやすくなる。
OKボタン811を押下すると、その直前に表示されていたレベル調整の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。キャンセルボタン812を押下すると、この操作画面を開く直前の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。
以下、図3〜図5を用いて本実施形態における画像処理について説明する。
スキャナ200から画像データが読み込まれると、CPU103は入力画像処理部500に画像データを送信する。図4で示したように、入力画像処理部500は受信した画像データに対し、501〜506の画像処理を行う。
また、上記画像処理と同時、入力画像処理部500はエッジ抽出部507が受信した画像データに対してエッジ強調のためにフィルタリング処理を行い、画像データ中のエッジ強度を算出する。
また、次にエッジ抽出部507は算出されたエッジ強度に対し閾値処理を行う。このエッジ強度の値が閾値以上ならばエッジあり、閾値以下ならばエッジなしとする。例えば、この閾値は、一般的に128とする。エッジ強度が128以上ならばエッジあり、エッジ強度が128以下ならエッジなしとする。この閾値は、予めユーザが設定しておくことができる。
この結果を用いて、画像データを構成する各画素におけるエッジのあり/なしを1bit単位で示し、データを作成する。本明細書ではこのデータをエッジデータと呼ぶことにする。
上記フィルタリング処理にはラプラシアンフィルタなどの一般的なフィルタを用いるが本発明では特にこの方法に限定しない。
次に圧縮/解凍処理部109が上記入力画像処理部500で処理された画像データと、エッジ抽出部507で作成されたエッジデータに対し、例えば画像データに対してはJPEG圧縮処理、エッジデータに対してはJBIG圧縮処理を行う。
上記圧縮方法についてはこれらの方法に限定せず、画像データに対しては多値データに適した圧縮方法を用いればよい。また、エッジデータに対しては、分散値が少ないデータについてはデータ量が小さく、分散値が大きいデータについてはデータ量が大きくなるような圧縮方法を用いればよい。
また、エッジデータの圧縮に関しては、圧縮という方法に限定せず、エッジデータの分散具合を示す分散値を取得できればよい。
CPU103は圧縮/解凍処理部109で圧縮された画像データおよびエッジデータを記憶部107に書きこむ。
以下、図9を用いて本実施形態における白紙判定処理の流れについて説明する。
図9は本実施形態における白紙判定処理の処理フローを表した図である。
なお、以下のフローチャートで示す手順は、不図示のRAM、ROM、HDDのいずれかの記憶手段に記憶され、図3におけるCPU103により実行される。
白紙スキップ機能がONの設定の場合、S1101においてCPU103は記憶部107に書きこまれた画像データおよびエッジデータをページ単位で読み出す。
次にS1102において圧縮データ算出(分散値取得)部601はS1101で読み出されたエッジデータから圧縮データ率(分散値)を算出する。CPU103は上記圧縮データ率を白紙判定部602に送信する。
S1103において白紙判定部602は受け取ったエッジデータの圧縮データ率(分散値)と、白紙スキップ機能のレベル調整設定画面800で設定された閾値との比較を行う。
ここで、この閾値について説明する。
例えば、印字情報がない原稿(下地が色付きでも白地でも)から上記のようにエッジ検出し、その結果を用いてエッジデータを圧縮すると、その圧縮データ率(圧縮後のデータ量/圧縮前のデータ量)は約3.0×10−5%となる。
一方、ページ番号のみ印字されているような微小な印字情報を有する白色の原稿を用いてエッジデータを圧縮すると、その圧縮データ率は約7.0×10−5%となる。
このような圧縮データ率をもつ2種類の原稿を区別し、印字情報がない原稿を白紙と判断するために、エッジデータの圧縮データ率の閾値を「5.0×10−5%」とする。なお、この閾値は、エッジ検出の閾値や、用いる機器によって変化する。また、予めユーザが設定してもよい。
上記エッジ画像の圧縮データ率が閾値よりも小さい場合(分散値が小さい場合)はS1104において白紙と判定される。また、比較の結果上記圧縮データ率が閾値よりも大きい場合(分散値が大きい場合)は、S1105において印字情報ありと判定する。ここで、エッジデータの圧縮データ率が大きい場合(分散値が大きい場合)は画像データ中に濃度が急激に変化する画素が多いことを示している。つまり、画像中に何かしらの印字情報があると判断できる。
また、圧縮データ率が小さい場合(分散値が小さい場合)は画像データ中の濃度が均一となり、印字情報がないと判断できることになる。
例えば、読み取った画像データに対してJPEG圧縮を行ってもこれを用いて読み取った画像データにおける印字情報の有無についての傾向は得ることができる。しかしながら、前述したように、微小な印字情報を有する白色の原稿を読み取った際の画像データの圧縮後のデータ量と、印字情報がない色付きの原稿を読み取った際の画像データの圧縮後のデータ量は、読み取りノイズの影響によって差が僅かである。よって、両者を用いて白紙か否かを区別することは難しい。一方、本実施形態においてはエッジデータの圧縮データ率を白紙判定に用いることにより、上記読み取りノイズの影響を低減でき、印字情報を有する白色の原稿と印字情報がない色付きの原稿を区別することができる。
なお、この読み取りノイズは、読み取り時にノイズ除去フィルタによって除去できなかったノイズのことである。
上記白紙判定部602により、読み出した画像データが白紙と判定された場合、S1106において白紙データ消去部603がその画像データの消去を行う。
この時、CPU103は白紙判定部によって白紙と判定された画像データのページを不図示の表示手段を用いてユーザに通知してもよい。また、通知された場合にユーザが判定結果の変更を指示し、白紙判定部によって白紙と判定された画像データを消去しないように制御してもよい。
次に、S1107において、S1101において入力された画像データの全ページに対し白紙判定の処理が完了したか否かの判定を行う。ここで全ページが終了していないと判定されれば、S1101の処理に戻り、次のページの処理を行う。
S1107において全ページが終了したと判定された場合は、白紙判定処理部600の処理を終了する。
次に圧縮/解凍処理部109は上記白紙判定処理部600で印字情報を有すると判定されたページの画像データに対し解凍を行う。
また、S1106で消去とされた画像データに対しては、実際にデータを消去するのではなく、圧縮したまま解凍を行わないことを示すフラグを立てた状態で記憶部に記憶されておいてもよい。
次にCPU103は画像データを出力画像処理部700に送信し、出力画像処理部700はプリンタ300に合わせた補正、解像度変換を行う。
次にCPU103がプリンタ300に対し画像データを送信し、印刷処理を実行する。また、FAXや送信処理を行う場合は、圧縮/解凍処理部109で解凍を行わず、LAN800または公衆回線900を通して画像データを送信してもよい。
本実施形態において、読み取った画像データからエッジデータを作成し、エッジデータの圧縮データ率に基づいて白紙判定を行うことにより、読み取りノイズの影響を低減することができる。これによって微小な印字情報を有する白色の原稿と印字情報がない色付きの原稿の区別ができるようになる。
(実施形態2)
ここでは白紙スキップ機能において、エッジデータの圧縮データ率と、エッジデータのエッジ比率から白紙判定を行う手法について説明する。
実施形態1では、エッジデータの圧縮データ率を用いることにより、印字情報を有する白色の原稿と色紙のような印字情報がない色付きの原稿との区別が可能となることを述べた。
しかしながら、例えば再生紙のように不純物が多数混入している原稿(再生紙原稿)の場合、不純物をエッジとして抽出してしまう可能性がある。つまり、原稿全面からランダムノイズに起因するエッジデータが抽出されることで、原稿上に印字情報がなくてもエッジデータの圧縮データ率が大きくなってしまう。一方、微小な印字情報が存在する白色の原稿におけるエッジデータの圧縮データ率は小さい。
画像データが印字情報を有するか否かが、その画像データの有為性を決める。しかしながらこの場合、印字情報がない画像データは、白紙と判断したい。よって、上記の印字情報がない再生紙原稿は「白紙」と判定され、印字情報がある白い原稿は「白紙ではない」と判定されるべきである。
しかし、エッジデータの圧縮データ率のみの判定では、印字情報がない再生紙原稿を白紙と判定するためには、エッジデータの圧縮データ率の閾値を大きくしなくてはならない。よって、再生紙よりもエッジデータの圧縮データ率が小さい微小な印字情報を有する白地の原稿も白紙と判定してしまうことになる。
そこで、本実施形態では実施形態1で用いたエッジデータの圧縮データ率に加え、エッジデータのエッジ比率も白紙判定に用いる。
図12(a)は、エッジ比率(エッジ画素数/全画素数)(%)と圧縮データ率(圧縮後のデータ量/圧縮前のデータ量)の関係を2次元平面上に示したものである。x軸がエッジ比率(エッジ画素数/全画素数)(%)、y軸が圧縮率(圧縮後のデータ量/圧縮前のデータ量)(%)を示し、この上に、紙種や下色の異なる原稿から得られる値をプロットした図である。
図12(a)に示すように、印字情報ない再生紙原稿(a)と微小な印字情報を有する白地の原稿(b)でエッジデータ中のエッジ比率がほぼ同量の場合であっても、印字情報がない再生紙原稿のエッジデータの圧縮率は、上記の理由により大きくなる。一方で、微小な印字情報を有する白地の原稿はエッジデータの圧縮データ率が小さくなる。
このように、白紙判定の基準にエッジ圧縮データ率のみを用いると、印字情報がない再生紙原稿のみを白紙と判定することができない。よって、図12(a)にあるように、一次関数を用いた閾値を設ける。
例えば、上記のエッジ閾値を用いてエッジデータを作成した場合、
白紙のデータを示す座標(c)は(x、y)=(2.5×10−6、3.0×10−5)、再生紙のデータを示す座標(a)は(x、y)=(3.0×10−6、y=5.81×10−4)という値がプロットされる。
また、白地紙+微小コンテンツであるページ番号のデータを示す座標(b)は(x、y)=(7.6×10−5、y=6.7×10−5)という値がプロットされる。
これらのうち、印字情報がない白地紙と印字情報がない再生紙原稿を白紙判定する。そして、ページ番号のような微小コンテンツがある白地原稿や微小コンテンツがある再生紙原稿を白紙ではないと判定する。このためには、閾値をy=ax+b(a:6.5、b:−0.0001)とする。さらに、エッジ比率及び圧縮データ率ともにある一定値に達すると、閾値は一次関数ではなく、x軸y軸ともに一定の値をとる。
例えば、x軸においては値が1.0×10−4まで達すると、閾値は一定の値(x=1.0×10−4)をとる。同様に、y軸においては値が1.0×10−3まで達すると、閾値は一定の値(y=1.0×10−3)をとる。
この一次関数とx軸、y軸に平行な直線で図中の領域を分離することで、図中(A)の領域に値を持つ原稿を印字情報がない白紙原稿、(B)の領域に値を持つ原稿を印字情報を有する原稿と分けることができる。
よって、図12(a)に示すように、閾値を一次関数的に設けることによって、印字情報がない再生紙原稿は白紙、微小な印字情報を有する白地原稿は白紙ではないと判別できるようになる。
また、本実施形態における閾値は図12(a)のように直線的な閾値を用いてもよいし、図12(b)のように曲線的な閾値を用いてもよい。また、この閾値は実験的に求めた値を用いる。また、上記式の係数であるa、bもデバイスの条件等によって変わる。またこの値も予めユーザによって設定されていてもよい。
以下、図10を用いて本実施形態における画像処理について説明する。
図10はエッジデータの圧縮データ率とエッジ比率から白紙判定を行う場合の入力画像処理部500の構成を表したものである。
ここで501〜507は実施形態1と同様であるため説明は省略する。エッジ比率算出部508はエッジ抽出部507で作成されたエッジデータからエッジ比率の算出を行う。ここでエッジ比率とはエッジ抽出部507で生成されたエッジデータ中の値が存在する画素のカウントを取り、全体の画素数で除算した値である。
ここで、エッジ比率算出部508は入力画像処理部500に構成されることに限ったものではなく、白紙判定処理部600に組み込まれていてもよい。
白紙判定部602は圧縮データ率算出部601において算出されたエッジデータの圧縮データ率と、エッジ比率算出部508において算出されたエッジ比率を用いて白紙判定を行う。
また、実施形態1と同様に、圧縮データ率に限らず、分散値が取得できればよい。
例えばスキャナ200から原稿を読み取ることで画像データを取得し、入力画像処理部500においてエッジ抽出部507によりエッジを抽出するまでの処理は実施形態1と同様であるため説明は省略する。
次に入力画像処理部500におけるエッジ比率算出部508は、エッジ抽出部507で生成されたエッジデータから画像データ中に含まれるエッジ比率を算出する。CPU103は、この算出されたエッジ比率を白紙判定処理部600に送信する。
以下、本実施形態における白紙判定処理を図11のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下のフローチャートで示す手順は、不図示のRAM、ROM、HDDのいずれかの記憶手段に記憶され、図3におけるCPU103により実行される。
入力画像処理部500によって処理された画像データおよびエッジデータは実施形態1と同様、圧縮/解凍処理部109によって圧縮処理され、記憶部107に記憶される。
白紙スキップ機能がONの設定の場合、CPU103は記憶部107に記憶された画像データおよびエッジデータを白紙判定処理部600に送信する。そして白紙判定処理部600はページ単位で画像データおよびエッジデータを受信する(S1201)。
次にS1202において受信したエッジ画像のエッジ比率とあらかじめ設定されていた閾値で比較を行い、エッジ比率が閾値よりも小さい場合はS1203の処理に進む。閾値よりも大きい場合はS1207において印字情報ありと判定される。これは、ある一定以上のエッジ比率を有しているのであれば印字情報があるとし、その後の白紙判定の処理を行わず、処理を高速化するためのものである。
次にS1203において圧縮データ算出部がS1201で受け取ったエッジデータからエッジデータの圧縮データ率(分散値)を算出する。
次にS1204において圧縮データ率とあらかじめ設定されていた閾値と比較を行う。この比較結果において圧縮データ率が閾値よりも小さい場合は白紙判定部602にエッジデータの圧縮データ率を送信し、S1205の処理に進む。圧縮データ率が閾値よりも大きい場合はS1207において印字情報ありと判定される。これも、S1202と同様に、処理の高速化のためのものであり、S1202、S1204を設けずにすべてのデータをS1205によって判定してもよい。
次に、S1205において白紙判定部602は受け取ったエッジデータの圧縮データ率およびエッジ比率と、図12に示された閾値との比較を行い、白紙か印字情報かを判定する。
判定の手法は演算から求める手法を用いてもよいし、予めLUT(Look Up Table)を作成しておき、これを用いて判定を行ってもよい。
以下、白紙判定後のS1206〜S1209までの処理および、その後のプリンタ出力までの処理、LAN800、公衆回線900を用いたデータ送信の処理は実施形態1と同様のため説明は省略する。
本実施形態において、エッジデータのエッジ比率と圧縮データ率を用いて白紙判定を行うことにより、再生紙原稿等の不純物を含むが印字情報がない原稿と微小な印字情報を有する白地の原稿との区別ができるようになる。
(実施形態3)
ここでは白紙スキップ機能において、白紙判定の際にエッジ抽出を行う方法として像域判定部503を用いた場合について説明する。
本実施形態において白紙判定処理では像域判定部503で抽出される属性フラグデータをエッジデータとして用いる。
ここで属性フラグデータは写真部分/文字部分、有彩色部分/無彩色部分等の、それぞれの画像種類を示すデータである。この属性フラグデータを、本実施形態においてはエッジデータとして用いる。また、上記属性フラグデータは写真部分/文字部分を示す“1”および“0”の値で構成された1bit画像データである。
エッジ抽出の際、例えばラプラシアンフィルタのようなエッジ抽出方法の場合、網点で印字された画像データのエッジも検出してしまう。よって、原稿によっては読み取り時に網点がノイズのように検出されてしまい、印字情報がない再生紙原稿と同程度の圧縮データ率及びエッジ比率を持つ可能性もある。よって、網点で印字された画像データのエッジを用いると、印字情報があるにもかかわらず印字情報がない再生紙原稿と同様に白紙としてしまう可能性がある。
このようにエッジが周期的に発生する網点に対して、文字部分はエッジが周期的に発生しない。よって像域判定部503では、網点と文字部分の分離が可能になる。網点を写真部分/文字部分以外として、属性フラグ“0”を割り当てることで、網点に対しては像域フラグデータ“1”が生成されない。よって網点を検出することによってエッジ検出が増え、結果として印字情報を有する画像データを白紙として判定してしまう誤検出を低減することができる。
図13はエッジ抽出の方法として像域判定部503を用いた場合の入力画像処理部500の構成を示している。
各部の詳細は実施形態1および実施形態2と同様であるため説明は省略する。ただし、像域判定部503は画像データをフィルタ処理部504に送信し、属性フラグデータをエッジ比率算出部508に送信する。
また、エッジ比率算出部508は上記像域判定部503で生成された属性フラグデータの有効画素をカウントし、全画素数で除算した値を算出する。ここで有効画素とは属性フラグデータの1bitデータにおいて“1”が格納されている画素を指す。
白紙判定の処理フローおよび白紙判定後の処理フローは実施形態1および実施形態2と同様であるため説明は省略する。
ただし、白紙判定部602では像域判定部503で生成された属性フラグデータの圧縮データ率を用いて白紙判定を行う。また、属性フラグデータの圧縮データ率とエッジ比率から白紙判定を行ってもよいものとする。
本実施形態において、エッジデータとして像域判定部503で抽出された属性フラグデータを用いることにより、網点を検出することによる白紙の誤判定を低減することができる。また、専用のエッジ抽出部を別途設ける必要がなく、現状のデジタル複合機の構成を用いて白紙判定処理が可能となる。また、通常の処理フローから算出されるデータを用いるため、処理時間を大幅に短縮することができる。
(実施形態4)
ここでは白紙スキップ機能において、読み取る原稿の紙種に応じて閾値を変更する手法について説明する。
例えば再生紙等においては、その種類によって不純物の混入率が異なる。
不純物がより多く混入しているような再生紙(ノイズ強再生紙)の場合は、図15の点(c)の座標(x、y)=(1.4×10−4、9.2×10−4)に示す値をとる。一方、再生紙(ノイズ中再生紙)に微小な印字情報を有する原稿は点(d)の座標(x、y)=(1.6×10−4、6.3×10−4)の値をとる。よって、実施形態2で説明した閾値を用いると、点(c)及び点(d)が同じ領域に属する可能性がある。よって、このノイズ強の再生紙原稿を印字情報がない白紙と判断することが難しい。
そこで本実施形態では、紙種によって閾値を変化させることにより、不純物が多く混入している再生紙(ノイズ強再生紙)と再生紙(ノイズ中)に微小な印字情報が存在する原稿を区別する。
図14は紙種を登録するための紙種設定画面820の一例である。
上記白紙スキップ機能の紙種設定画面内には、ノイズ弱再生紙ボタン823、ノイズ中再生紙ボタン824、ノイズ強再生紙ボタン825、OKボタン821、キャンセルボタン822が配置される。ユーザはノイズ弱再生紙ボタン823、再生紙ボタン824、ノイズ強再生紙ボタン825を操作することにより白紙判定の際に用いる閾値を紙種に応じて変更することができる。
OKボタン821を押下すると、その直前に表示されていた紙種の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。キャンセルボタン822を押下すると、この操作画面を開く直前の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。
図14の紙種設定画面は図8に示す白紙スキップ機能のレベル調整画面810に遷移用のボタンを設けるか、白紙スキップ機能のレベル調整画面810にノイズ弱再生紙ボタン823、再生紙ボタン824、ノイズ強再生紙ボタン825を設けてもよい。
本実施形態ではノイズ弱再生紙ボタン823、ノイズ中再生紙ボタン824、ノイズ強再生紙ボタン825を設けているが、このうち再生紙ボタン824以外に少なくとも1つを備えていればよく、追加されてもよいものとする。
図15は本実施形態における閾値を示しており、紙種設定画面820で設定された値に基づき閾値を矢印C又はDに示すように変化させる。
図14の紙種設定画面820において例えばノイズ中程度の再生紙824が設定された場合、図15において「再生紙(b)」の白紙基準外である(B)の領域に値を有する原稿は白紙ではない印字情報ありの原稿と判定するようになる。
一方、図14において、判定対象の原稿を不純物が多く含まれるノイズ強の再生紙825と設定する。この再生紙原稿が有する圧縮データ率は、ノイズ中程度の再生紙原稿に比べて大きくなり、印字情報がなくても印字情報を有すると判定されてしまう可能性がある。よって、ノイズ強の再生紙原稿を用いると設定された場合、白紙と判定する領域を大きくする。具体的には、y軸に平行な閾値を図15の矢印Cの方向へ動かす。例えば、x=1.0×10−4であった閾値を1.5×10−4程度にする。すると、点(c)と点(d)のうち、点(c)の座標(x、y)=(1.4×10−4、9.2×10−4)の値を有するノイズ強の再生紙原稿は白紙領域(A)に属すことができ、印字情報がない白紙と判定することができる。
一方、不純物が少ない再生紙原稿のデータが示す点(a)は座標(x、y)=(6.9××10−5、2.8×10−4)である。この再生紙原稿上に印字情報を付加しても、この座標は白紙領域(A)に属する。よってこの場合、この不純物が少ない再生紙原稿を白紙と判定しやすくするため、白紙と判定する領域を小さくする。具体的には、y軸に平行な閾値を図15のDの方向へ動かす。例えば、x=1.0×10−4であった閾値を8.0×10−5程度にする。すると、印字情報を有するノイズ弱の再生紙は印字情報がありの領域(B)に属すので、印字情報のない再生紙原稿(a)のみを白紙と判定することができる。
このように、白紙判定処理において、CPU103は紙種設定画面820において設定された紙種に応じた閾値を呼び出すことで閾値変更を行い、白紙判定部602において白紙判定を行う。
白紙判定処理の処理フローに関しては実施形態2及び3と同様であるため説明は省略する。
本実施形態において、原稿の紙種によって閾値を変えることにより、紙中に含まれる不純物の混入率が一定でない場合でも印字情報を有する原稿と印字情報がない原稿である白紙を区別できるようになる。
(その他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。また、前述のプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。

Claims (7)

  1. 画像データからエッジを検出し、該検出の結果を示すデータを作成するエッジデータ作成手段と、
    前記エッジデータ作成手段で作成されたエッジデータの分散を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得したエッジデータの分散値が閾値より小さい場合は前記画像データが印字情報を有さないと判定し、前記取得手段によって取得したエッジデータの分散値が閾値より大きい場合は前記画像データが印字情報を有すると判定する判定手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記画像データを像域判定することで得られる属性フラグデータを前記エッジデータとして用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段により、前記印字情報を有さないと判定された画像データは、白紙原稿を読み取ることで得られた画像データであると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 画像データからエッジを検出し、該検出の結果を示すデータを作成するエッジデータ作成ステップと、
    前記エッジデータ作成ステップで作成されたエッジデータの分散を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップによって取得したエッジデータの分散値が閾値より小さい場合は前記画像データが印字情報を有さないと判定し、前記取得手段によって取得したエッジデータの分散値が閾値より大きい場合は前記画像データが印字情報を有すると判定する判定ステップと、を有する画像処理装置の制御方法。
  5. 前記画像データを像域判定することで得られる属性フラグデータを前記エッジデータとして用いることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置の制御方法。
  6. 前記判定ステップにより、前記印字情報を有さないと判定された場合画像データは、前記白紙原稿を読み取ることで得られた画像データであると判定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置の制御方法。
  7. コンピュータに、請求項4に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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