JP5463803B2 - 薄膜電極および積層型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜電極および積層型電池に関するものである。
リチウムイオン電池などの二次電池においては、充放電に伴い電極活物質が体積変化するため、電極活物質の体積変化によって金属箔からなる集電体に応力がかかり、集電体にシワが発生し、その結果、二次電池の特性が劣化してしまうという問題があった。このような集電体に発生するシワを抑制するために、たとえば、特許文献1では、集電体に長さが1mm以上10mm以下であるスリットを設ける技術が開示されている。
特開2005−85570号公報
しかしながら、上記従来技術においては、集電体の延び代が大きい辺(集電体の圧延方向と垂直な辺)にタブが設けられることとなるため、電極活物質の体積変化が発生した場合に、タブにより固定されている部分において集電体が延びることができない一方で、その他の部分においては集電体が大きく延びてしまうため、タブにより固定されている部分付近でシワが発生してしまうという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、リチウムイオン電池などに用いられる薄膜電極において、電池の充放電に伴う電極活物質の体積変化による集電体のシワの発生を防止し、これにより集電体のシワの発生に起因する二次電池の特性劣化を防止可能な薄膜電極を提供することにある。
本発明は、集電体に設けられるタブの取り出し方向を、集電体の圧延方向と垂直な方向とすることにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、集電体上におけるタブの形成領域を、集電体の延び代の小さい方向である圧延方向に沿った方向を有するものとすることができるため、タブにより固定され、拘束されている部分付近におけるシワの発生を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係る薄膜電極を示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る薄膜電極を構成する集電体およびタブを示す平面図である。 図3は、本実施形態に係る二次電池の平面図である。 図4は、図3のIV-IV線に沿った二次電池の断面図である。 図5は、他の実施形態に係る薄膜電極を示す平面図である。 図6は、他の本実施形態に係る薄膜電極を構成する集電体およびタブを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る薄膜電極1を示す平面図である。図1に示すように、薄膜電極1は、集電体2と、集電体2の主面のうち一部に形成された活物質層3と、集電体2に接合されたタブ4とを有する。なお、薄膜電極1は、各種二次電池用の電極として用いることができるが、本実施形態では、薄膜電極1がリチウムイオン二次電池用の負極である場合を例示して、以下説明を行なう。
活物質層3は、リチウムイオン二次電池用の負極活物質を含有する層である。負極活物質としては、たとえば、カーボンや、リチウム遷移金属酸化物、リチウムと合金を形成可能な金属およびその合金などが挙げられる。これらのなかでも、高いエネルギー密度を有し、これにより薄膜電極1の薄膜化を可能とすることができることから、負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な金属およびその合金が好ましく用いられる。このようなリチウムと合金を形成可能な金属およびその合金としては、シリコン(Si)、スズ(Sn)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ゲルマニウム(Ge)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、ナトリウム(Na)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)およびこれらの合金が挙げられ、なかでも、Si、Snおよびこれらの合金が好ましい。
活物質層3の形成方法としては、特に限定されないが、負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な金属およびその合金を用いる場合には、集電体2と、活物質層3との密着性を向上させるという観点より、抵抗加熱を用いた蒸着法、スパッタ蒸着法、CVD法、真空蒸着法、パルスレーザ蒸着法、分子線エピタキシー法、電子ビーム蒸着法、イオンビーム蒸着法、無電解めっき法、電気めっき法などが挙げられる。これらの方法により、活物質層3を形成することにより、集電体2と、活物質層3との間の密着性を高くすることができる。
集電体2は、厚さが、好ましくは5〜30μm、より好ましくは10〜20μmである圧延金属箔から構成される。集電体2の材質としては、特に限定されないが、Ni、Cu、ステンレス、またはNi合金、Cu合金などが挙げられ、これらのなかでもCu(すなわち、圧延銅箔)が好ましい。
図2は、薄膜電極1を構成する集電体2およびタブ4を示す平面図である。すなわち、図2は、薄膜電極1において、活物質層3が形成されていない状態を示している。図2に示すように、集電体2には、複数のスリット20が形成されており、これらスリット20のスリット方向は、集電体2の圧延方向と垂直、かつ、後述するタブ4の取り出し方向と平行となっている。なお、集電体2の圧延方向とは、圧延金属箔からなる集電体2を作製する際の圧延工程における金属箔の流れ方向を意味する。そのため、集電体2を形成するための圧延金属箔が、所定幅を有する長尺状のものであり、これがロール状に巻き取られたものである場合には、通常、圧延金属箔の長手方向(幅方向と直交する方向)となる。なお、集電体2は、圧延方向の強度が高いため、活物質層3を構成する活物質にリチウムが挿入・脱離することによって、集電体2に応力がかかった場合でも、圧延方向においては、他の方向と比較して、延び代が小さい(圧延方向には延び難い)という性質を有している。
また、本実施形態では、集電体2が複数回にわたって圧延処理がされたものであり、かつ、この場合における圧延方向が異なる場合には、最も強く圧延が行われた方向を、集電体2の圧延方向とする。
なお、スリット20のスリット方向は、集電体2の圧延方向と厳密に垂直である必要はなく、集電体2の圧延方向と垂直な方向から若干ずれていてもよい。また、集電体2に形成するスリット20の数や長さは特に限定されず、適宜設定すればよい。さらに、スリット20は、線状に形成されていればよく、必ずしも線幅を設ける必要はないが、必要に応じて線幅を設けてもよい。
タブ4は、図1に示すように、集電体2の活物質層3が形成されていない部分に、超音波溶接や抵抗溶接などにより接合されている。タブ4の材質としては、特に限定されないが、例えば、ニッケル、銅、ステンレス、鉄などで構成することができる。本実施形態では、図2に示すように、タブ4は、その取り出し方向が、集電体2の圧延方向と垂直な方向であり、かつ、スリット20のスリット方向と平行な方向となるように形成されている。ここで、タブ4の取り出し方向は、集電体2からタブ4を突出させる方向、あるいはタブ4の形成位置に位置する集電体2の辺と垂直な方向であり、本実施形態では、図2に示すように、タブ4の取り出し方向を、集電体2の圧延方向と垂直な方向であり、かつ、スリット20のスリット方向と平行な方向としている。そして、本実施形態では、タブ4を、その取り出し方向が、集電体2の圧延方向と垂直な方向となるように形成することで、集電体2上におけるタブ4の形成領域40を、集電体2の圧延方向に沿ったものとすることができる。
ここで、活物質層3を構成する活物質にリチウムが挿入・脱離することによって、活物質層3の体積変化が起こり、これにより集電体2に応力がかかると、活物質層3の体積変化に応じて、集電体2も延び縮みする傾向にある一方で、集電体2に接合されているタブ4は、集電体2と伸縮率が異なるものである。そのため、従来においては、タブ4に拘束されていることで延びが制限されているタブ4の形成領域40と、該形成領域40周辺とでシワが発生し易くなる場合があった。特に、この問題は、負極活物質として、リチウムと合金を形成可能な金属およびその合金を用いた場合には、これらリチウムと合金を形成可能な金属およびその合金と、集電体2との密着性が高いため、顕著となる傾向にあった。
これに対して、本実施形態では、集電体2上におけるタブ4の形成領域40を、集電体2の圧延方向に沿ったものとすることにより、上述したように、活物質層3を構成する活物質にリチウムが挿入・脱離することにより集電体2に応力がかかった場合でも、集電体2の圧延方向においては、他の方向と比較して、延び代が小さい(圧延方向には延び難い)という性質を利用するものである。そして、これにより、本実施形態によれば、タブ4に拘束されていることで延びが制限されているタブ4の形成領域40と、該形成領域40周辺とにおける、延び量の差を小さくすることができ、結果として、延び量の差に起因する、集電体2のシワの発生を有効に防止することができるものである。
加えて、本実施形態では、図2に示すように、集電体2を圧延方向に沿った方向を短辺とし、圧延方向と垂直な方向を長辺とするものとし、かつ、集電体2の短辺側の端部付近に、タブ4を接合する構成としている。このような構成することにより、上述した延び量の差に起因する、集電体2のシワの発生の防止効果をより高めることが可能となる。
なお、タブ4の取り出し方向は、集電体2の圧延方向と厳密に垂直である必要はなく、集電体2の圧延方向と垂直な方向から若干ずれていてもよい。
本実施形態の薄膜電極1は以上のような構成を有する。
次いで、このような本実施形態の薄膜電極を用いて得られる二次電池について説明する。
図3は本実施形態に係る二次電池10の平面図、図4は図3のIV-IV線に沿った二次電池10の断面図である。なお、このような二次電池10としては、リチウムイオン電池などのリチウム系の薄型二次電池が挙げられる。
二次電池10は、図3、図4に示すように、3枚の正極板102、7枚のセパレータ103、3枚の負極板104を有する電極積層体101と、当該電極積層体101にそれぞれ接続された正極タブ105および負極タブ106と、これら電極積層体101および正極タブ105、負極タブ106を収容して封止している上部外装部材107および下部外装部材108と、特に図示しない電解液とから構成されている。
なお、正極板102、セパレータ103、負極板104の枚数は特に限定されず、1枚の正極板102、3枚のセパレータ103、1枚の負極板104で、電極積層体101を構成してもよいし、また、必要に応じて正極板102、セパレータ103および負極板104の枚数を適宜選択してもよい。
電極積層体101を構成する正極板102は、正極タブ105まで伸びている正極側集電体104a、および正極側集電体104aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極活物質層とを有している。正極板102を構成する正極側集電体104aとしては、たとえば、厚さ20μm程度のアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、または、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔で構成することができる。
また、この正極板102を構成する正極活物質層は、金属酸化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリフッ化ビニリデンや、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の接着剤とを混合したものを、正極側集電体104aの一部の主面に塗布し、乾燥および圧延することにより形成されている。正極活物質としては、例えば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMn)、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等を挙げることができる。
そして、これら3枚の正極板102を構成する各正極側集電体102aが、正極タブ105に接合されている。正極タブ105としては、たとえば、厚さ0.2mm程度のアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、または、ニッケル箔等を用いることができる。
電極積層体101を構成する負極板104は、負極タブ106まで伸びている負極側集電体104aと、当該負極側集電体104aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極活物質層とを有している。
本実施形態の二次電池10では、この負極板104および負極タブ106として、上述した薄膜電極1を用いている。すなわち、負極板104を構成する負極側集電体104aは、上述した薄膜電極1の集電体2に、負極板104を構成する負極活物質層は、上述した薄膜電極1の活物質層3に、負極タブ106は、上述した薄膜電極1のタブ4に、それぞれ相当している。
なお、本実施形態の二次電池10では、3枚の負極板104は、負極板104を構成する各負極側集電体104aが、単一の負極タブ106に接合されるような構成となっている。すなわち、本実施形態の二次電池10では、各負極板104は、単一の共通の負極タブ106に接合された構成となっている。
電極積層体101のセパレータ103は、上述した正極板102と負極板104との短絡を防止するもので、電解質を保持する機能を備えても良い。このセパレータ103は、例えば、厚さ25μm程度のポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって、層の空孔が閉塞され、電流を遮断する機能をも有するものである。
そして、図4に示すように、正極板102と負極板104とは、セパレータ103を介して、交互に積層され、さらに、その最上層および最下層にセパレータ103がそれぞれ積層されており、これにより、電極積層体101が形成されている。
二次電池10に含有される電解液は、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO)、ホウフッ化リチウム(LiBF)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF)などのリチウム塩を溶質として溶解させた液体である。電解液を構成する有機液体溶媒としては、たとえば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ギ酸メチル(MF)、酢酸メチル(MA)、プロピオン酸メチル(MP)等のエステル系溶媒を挙げることができ、これらは混合して用いることができる。
以上のように構成されている電極積層体101は、上部外装部材107および下部外装部材108(封止手段)に収容されて封止されている。電極積層体101を風刺するための上部外装部材107および下部外装部材108は、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂フィルムや、アルミニウムなどの金属箔の両面をポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂でラミネートした、樹脂−金属薄膜ラミネート材など、柔軟性を有する材料で形成されており、これら上部外装部材107および下部外装部材108を熱融着することにより、正極タブ105および負極タブ106を外部に導出させた状態で、電極積層体101が封止されることとなる。
なお、正極タブ105および負極タブ106には、上部外装部材107および下部外装部材108と接触する部分に、上部外装部材107および下部外装部材108との密着性を確保するために、シールフィルム109が設けられている。シールフィルム109としては、特に限定されないが、たとえば、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、または、アイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた合成樹脂材料から構成することができる。
本実施形態の薄膜電極を用いて得られる二次電池10は、以上のように構成される。
本実施形態においては、薄膜電極1のタブ4を、その取り出し方向が、集電体2の圧延方向と垂直な方向となるように形成しており、これにより、集電体2上におけるタブ4の形成領域40を、集電体2の圧延方向に沿ったものとすることができる。すなわち、本実施形態においては、タブ4による集電体2の拘束方向が、圧延方向に沿った方向となるように、タブ4を形成している。そのため、本実施形態によれば、活物質層3を構成する活物質にリチウムが挿入・脱離することによって、集電体2に応力がかかった場合でも、集電体2の圧延方向においては、他の方向と比較して、延び代が小さいという性質を利用し、タブ4に拘束されていることで延びが制限されているタブ4の形成領域40と、該形成領域40周辺とにおける、延び量の差を小さくすることができる。そして、その結果として、集電体2上におけるタブ4の形成領域40付近における、延び量の差に起因する集電体2のシワの発生を有効に防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、スリット20のスリット方向を集電体2の圧延方向と垂直な方向、すなわち、タブ4の取り出し方向と平行な方向としているため、活物質層3を構成する活物質にリチウムが挿入・脱離することによって、集電体2に応力がかかった場合に、タブ4の取り出し方向と垂直な方向にかかる応力をスリット20により吸収させることができ、これにより、タブ4による集電体2の拘束方向(すなわち、タブ4の取り出し方向と垂直な方向)における、集電体2にかかる応力を分散することができる。そして、その結果として、タブ4による集電体2の拘束方向(すなわち、タブ4の取り出し方向と垂直な方向)における、集電体2の延び量を低減することができ、これにより、タブ4に拘束されていることで延びが制限されているタブ4の形成領域40と、該形成領域40周辺とにおける、延び量の差をより小さくすることができ、結果として、集電体2上におけるタブ4の形成領域40付近における、延び量の差に起因する集電体2のシワの発生を有効に防止することができる。
そして、このような本実施形態によれば、薄膜電極1における、集電体2のシワの発生を防止することで、薄膜電極1をリチウム二次電池などの二次電池に用いた場合に、サイクル特性などの各種電池特性の向上を図ることができる。特に、図3、図4に示すような積層型の二次電池10においては、巻回型の二次電池と比較して、その構造上、各電極に加圧される力が小さくなり、そのため、集電体にシワが発生し易いという性質があるため、本実施形態の薄膜電極1は、このような積層型の二次電池10に好適に用いることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述の実施形態においては、本発明に係る薄膜電極として、図1、図2に示すような構成を有する薄膜電極1を例示したが、図5、図6に示すような構成を有するものとしてもよい。ここで、図5は、他の実施形態に係る薄膜電極1aを示す平面図であり、図6は、他の本実施形態に係る薄膜電極1aを構成する集電体およびタブを示す平面図である。
図5に示すように、薄膜電極1aは、集電体2aと、集電体2aの主面のうち一部に形成された活物質層3aと、集電体2aに接合されたタブ4aとを有するものであり、また、図6に示すように、集電体2aには、複数のスリット20aが形成されており、薄膜電極1aは、集電体2aのタブ4aを形成するための部分における幅が、活物質層3aが形成されている部分における幅と比較して、狭くなっている以外は、上述した薄膜電極1と同様の構成を有するものである。
そして、このような薄膜電極1aによれば、上述の薄膜電極1における効果に加えて、集電体2aのタブ4aを形成するための部分における幅を狭く形成しているため、集電体2aに応力がかかった場合に、タブ4の形成領域40周辺における延び量を小さくすることができ、その結果として、タブ4に拘束されていることで延びが制限されているタブ4の形成領域40と、該形成領域40周辺とにおける、延び量の差をさらに小さくすることができる。そして、これにより、集電体2上におけるタブ4の形成領域40付近における、延び量の差に起因する集電体2のシワの発生の防止効果の更なる向上が可能となる。
1,1a…薄膜電極
2,2a…集電体
20,20a…スリット
3,3a…活物質層
4,4a…タブ
10…二次電池
101…電極積層体
102…正極板
103…セパレータ
104…負極板
105…正極タブ
106…負極タブ

Claims (5)

  1. 圧延金属箔からなる集電体と、
    前記集電体上に形成された活物質層と、
    前記集電体に接合されるタブと、を備え、
    前記タブの取り出し方向が、前記集電体の圧延方向と垂直な方向であることを特徴とする積層型電池用の薄膜電極。
  2. 請求項1に記載の薄膜電極において、
    前記集電体には、1または2以上のスリットが形成されており、
    前記スリットのスリット方向が、前記タブの取り出し方向と平行な方向であることを特徴とする薄膜電極。
  3. 請求項1または2に記載の薄膜電極において、
    前記集電体は、前記集電体の圧延方向と平行な短辺を有し、
    前記タブは、前記集電体の短辺側の端部付近において、前記集電体に接合されていることを特徴とする薄膜電極。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜電極において、
    前記集電体の前記タブが接合される部分における幅が、前記集電体の前記活物質層が形成されている部分の幅よりも狭くなっていることを特徴とする薄膜電極。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の薄膜電極を、セパレータを介して積層してなる積層型電池。
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