JP5460396B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5460396B2 JP5460396B2 JP2010059453A JP2010059453A JP5460396B2 JP 5460396 B2 JP5460396 B2 JP 5460396B2 JP 2010059453 A JP2010059453 A JP 2010059453A JP 2010059453 A JP2010059453 A JP 2010059453A JP 5460396 B2 JP5460396 B2 JP 5460396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper layer
- lower layer
- absorbent
- width direction
- article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
従来の吸収性物品は、立体ギャザーにより脚周りのフィット性を確保するようになっているが、上述のような内腿の窪みや腿外側の窪みに対しては十分なフィット性が得られず、脚周りからの漏れが発生することがあった。
<請求項1記載の発明>
尾骨対向部と、尾骨対向部の前側をなす物品前側部分と、この物品前側部分よりも後側であって尾骨対向部を含む物品後側部分とを有し、
下層吸収部、及びその上に位置する上層吸収部が、それぞれ物品前側部分から物品後側部分にかけて前後方向に延在し、前記下層吸収部は少なくとも上層吸収部側の面から、及び前記上層吸収部は少なくとも下層吸収部側の面から、それぞれ排泄物を吸収するように構成され、
前記上層吸収部は、尾骨対向部の前側をなす上層前側部分と、上層前側部分よりも後側であって尾骨対向部を含む上層後側部分とから構成され、
少なくとも前記上層前側部分は、幅方向中央に対して左側に位置する左側部分、及び右側に位置する右側部分からなり、これら左側部分の幅方向中央側の側縁及び右側部分の幅方向中央側の側縁の離間部分には、下層吸収部が露出しており、
前記左側部分及び右側部分は、幅方向外側の側縁部が前記下層吸収部の表面に対して固定され、この固定部よりも幅方向中央側の部分では前端部は前記下層吸収部の表面に対して固定されるものの前端部以外の部分は前記下層吸収部の表面に対して固定されていない自由部分とされ、且つこの自由部分の幅方向中央側の縁部に、先端部弾性伸縮部材が各縁部に沿う方向に伸長した状態で固定されており、
前記上層後側部分は前後方向の少なくとも一部が前記下層吸収部の表面に対して固定されており、
前記下層吸収部における股間部の幅が、前記上層吸収部の上層前側部分における股間部の幅よりも狭い、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明では、上層吸収部のうち、少なくとも尾骨対向部よりも前側に位置する上層前側部分は左側部分及び右側部分に分かれており、これら左側部分及び右側部分が先端部弾性伸縮部材の収縮作用により装着者の肌側に盛り上がり、内腿の窪みや裏腿の窪みに対してフィットするようになる。この際、下層吸収部における股間部の幅が、上層吸収部の上層前側部分における股間部の幅よりも狭いと、装着者の股間が狭い場合や脚の動きにより股間が狭くなり、これに伴い物品の股間部が装着者の股間に挟まれて狭くなったとき、上層前側部分の両側部が下層吸収部の両脇に逃げ出て落ち込むことにより、左側部分及び右側部分が盛り上がりによる窪みに対するフィット性を維持したまま、脚周りに追従して姿勢変化及び位置変化することができる。その結果、内腿の窪みや裏腿の窪みに起因する漏れの防止効果に優れるようになる。
前記左側部分及び右側部分が幅方向にアーチ状をなしている、請求項1記載の吸収性物品。
このようなアーチ状をなしていることによって、左側部分及び右側部分が裏腿の窪みに対して良好にフィットするようになる。
前記上層前側部分は、前記左側部分の幅方向中央側の側縁及び右側部分の幅方向中央側の側縁が、後端部では一致又は近接するとともに、後端部から前側に向かうにつれて離間距離が拡大しつつ装着者の脚の付け根に沿って鼠径部に達するように形成されており、
前記上層後側部分と前記下層吸収部との間が、前記上層前側部分における左側部分と右側部分との離間部分を入口とするポケットとして構成されている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。
本項記載の発明では、上層吸収部における左側部分及び右側部分の幅方向中央側の側縁は、後端部では一致又は近接し、後端部から前側に向かうにつれて離間距離が拡大するように形成されており、また、これら左側部分と右側部分との離間部分を入口とするポケットが、上層後側部分と下層吸収部との間に形成される。よって、このポケットの入口縁部は、上層前側部分における左側部分及び右側部分の幅方向中央側の側縁により形成され、その後端部では両側縁が一致又は近接することにより山状をなして肛門又はその近傍にフィットし、後端部から前側では両側縁が装着者の各脚の付け根に沿って鼠径部までフィットするようになる。その結果、股間部においても上層吸収部が身体表面にフィットし、肌を伝う尿もポケットへ導入して、上層吸収部及び下層吸収部の少なくとも一方により吸収することができ、褥瘡が発生し易い尾骨部及び仙骨部の尿汚染を低減することができる。
前記上層吸収部は、上層吸収体と、上層吸収体における下層吸収部側の反対側を覆う液不透過性シートとを有するものである、請求項3記載の吸収性物品。
このように、上層吸収体における下層吸収部側の反対側の面を覆うように液不透過性シートを設けると、ポケット内に導入した排泄物が上層吸収部を介して装着者の肌に逆戻りするのを防止できるため好ましい。
下層吸収部10は、下層裏面側シート11の内面と下層表面側シート13との間に、下層吸収体14が介在された基本構造を有している。
より詳細には、下層吸収体14としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、下層吸収体14はクレープ紙等の液透過性包装シート(図示せず)により包むことができる。
上層吸収部20は、上層裏面側シート21と上層表面側シート23との間に上層吸収体24が介在された基本構造を有している。
上層裏面側シート21及び上層表面側シート23としては、下層表面側シート13と同様の素材の中から適宜選択することができ、下層表面側シート13と同一の素材を用いることも、異なる素材を用いることもできる。
(イ)図9に示すように、上層前側部分20Fの左側部分30及び右側部分40における先端部弾性伸縮部材35,45は、幅方向に間隔を空けて且つ幅方向中央側のものほど高い伸長率となるように複数本設けるのも好ましい形態である。これにより、上層前側部分20Fの左側部分30及び右側部分40は、幅方向外側から中央側に向かうほど傾きが増加するように(換言すれば、下層吸収部10側面が膨出するように)反り上がり、肛門又はその近傍に対するフィット性が顕著に向上し、脚の付け根に対しても線状ではあるが好適にフィットするようになる。
(ロ)上層吸収部20を下層吸収部10の上に重ねた場合、厚みが増加することにより、身体表面に突出する部分である仙骨や尾骨に対して圧力が集中し、褥瘡防止の観点からは好ましくはない。よって、図示のように、上層吸収部20の厚みを尾骨対向部TPにおいて周囲よりも薄くし、尾骨に対する圧力集中を軽減するのは好ましい。具体的には、上層吸収体24における尾骨対向部TPに、エンボス加工による凹部を設けたり、素材の目付けを局所的に少なくして薄肉としたり、打ち抜き加工や成形により貫通孔を設けたりするといった手法により、上層吸収部20の尾骨対向部TPを周囲よりも薄くすることができる。なお、尾骨対向部TPに代えて又はこれとともに、仙骨対向部においても上層吸収部20の厚みを周囲より薄くすることができる。また、上層吸収部20のみならず下層吸収部10についても同部位の厚みを薄くすることができる。
(ハ)図15に示すように、左側部分30及び右側部分40の幅方向中央側の側縁30e,40eは前後方向に沿う直線状をなしていても良い。
(ニ)上層後側部分20Bは、両側部37及び後端部38が下層吸収部10の表面に固定され、これら固定部37,38により囲まれる部分は非固定のポケット50となっているが、後端部38のみ等、前後方向の少なくとも一部が下層吸収部10の表面に対して固定されているだけでも良い。
(ホ)上記例では、左側部分30及び右側部分40は上層前側部分20Fにのみ設けられているが、上層後側部分20Bの途中まで設けたり(図示略)、図16に示すように上層吸収部20の前後方向全体にわたるように、つまり左側部分30及び右側部分40を別体として設けたりすることもできる。
Claims (4)
- 尾骨対向部と、尾骨対向部の前側をなす物品前側部分と、この物品前側部分よりも後側であって尾骨対向部を含む物品後側部分とを有し、
下層吸収部、及びその上に位置する上層吸収部が、それぞれ物品前側部分から物品後側部分にかけて前後方向に延在し、前記下層吸収部は少なくとも上層吸収部側の面から、及び前記上層吸収部は少なくとも下層吸収部側の面から、それぞれ排泄物を吸収するように構成され、
前記上層吸収部は、尾骨対向部の前側をなす上層前側部分と、上層前側部分よりも後側であって尾骨対向部を含む上層後側部分とから構成され、
少なくとも前記上層前側部分は、幅方向中央に対して左側に位置する左側部分、及び右側に位置する右側部分からなり、これら左側部分の幅方向中央側の側縁及び右側部分の幅方向中央側の側縁の離間部分には、下層吸収部が露出しており、
前記左側部分及び右側部分は、幅方向外側の側縁部が前記下層吸収部の表面に対して固定され、この固定部よりも幅方向中央側の部分では前端部は前記下層吸収部の表面に対して固定されるものの前端部以外の部分は前記下層吸収部の表面に対して固定されていない自由部分とされ、且つこの自由部分の幅方向中央側の縁部に、先端部弾性伸縮部材が各縁部に沿う方向に伸長した状態で固定されており、
前記上層後側部分は前後方向の少なくとも一部が前記下層吸収部の表面に対して固定されており、
前記下層吸収部における股間部の幅が、前記上層吸収部の上層前側部分における股間部の幅よりも狭い、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記左側部分及び右側部分が幅方向にアーチ状をなしている、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記上層前側部分は、前記左側部分の幅方向中央側の側縁及び右側部分の幅方向中央側の側縁が、後端部では一致又は近接するとともに、後端部から前側に向かうにつれて離間距離が拡大しつつ装着者の脚の付け根に沿って鼠径部に達するように形成されており、
前記上層後側部分と前記下層吸収部との間が、前記上層前側部分における左側部分と右側部分との離間部分を入口とするポケットとして構成されている、
請求項1又は2記載の吸収性物品。 - 前記上層吸収部は、上層吸収体と、上層吸収体における下層吸収部側の反対側を覆う液不透過性シートとを有するものである、請求項3記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059453A JP5460396B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059453A JP5460396B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011189064A JP2011189064A (ja) | 2011-09-29 |
JP5460396B2 true JP5460396B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=44794617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010059453A Active JP5460396B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5460396B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03218751A (ja) * | 1990-01-23 | 1991-09-26 | Honshu Paper Co Ltd | ポケット構造を有する使い捨ておむつ |
JP2550586Y2 (ja) * | 1990-08-24 | 1997-10-15 | 王子製紙株式会社 | 使い捨てオムツ |
JP3996377B2 (ja) * | 2001-11-13 | 2007-10-24 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 使い捨て吸収性物品の吸収用積層体および該吸収用積層体を備えた使い捨て吸収性物品 |
-
2010
- 2010-03-16 JP JP2010059453A patent/JP5460396B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011189064A (ja) | 2011-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5536490B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5530733B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5868123B2 (ja) | 使い捨て着用物品 | |
WO2008069279A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2006247009A (ja) | 使い捨て吸収性物品 | |
JP5583996B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2002095692A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6037370B2 (ja) | 吸収パッドおよび吸収性物品 | |
JP5530734B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP6821893B2 (ja) | パンツタイプ吸収性物品 | |
JP2006167141A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4625393B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6269201B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2005218674A (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP5791494B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5717388B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5460396B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5710924B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6103366B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6311571B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5687003B2 (ja) | ウエストバンド | |
JP2006102001A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5544202B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2015188499A (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP2023116429A (ja) | パンツ型着用物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5460396 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |