JPH03218751A - ポケット構造を有する使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は使い捨ておむつに関し、特にセンターパーツと
周辺パーツの２ピースにしてポケット構造としたことに
より排泄物の漏れ及び逆戻りの防止に有効に機能する使
い心地の良い使い捨ておむつに関する。

［従来の技術１ 従来の使い捨ておむつの構造は、第６図（Ａ）の一部切
欠き平面図及び第６図（Ａ）のＡ−Ａ線部分拡大断面図
である第６図（Ｂ）に示すように液体透過性の表面シ一
ト１と液体不透過性の裏面シ一ト２の間に吸収体３が配
置され、前記吸収体３の幅方向両側端縁の各外側に配設
された左右２対の伸縮弾性体が伸長状態で、前記表面シ
一ト１と裏面シ一ト２に一体に接着されている。

また第６図（Ｃ）の部分拡大断面図に示すように前記表
面シ一ト１と裏面シ一ト２の間には、前記吸収体３の上
下に透水性シ一ト５を重ねて配置される場合もある。こ
の場合透水性シートの幅は、吸収体の幅と同じであるの
で、吸収体の幅方向両側端縁の各外側で表面シートと裏
面シートが伸縮弾性体と一体に接着されることは透水性
シートがない場合と同様である。

前記吸収体３の形状は、図示のように縦方向（長手方向
）に中央部の両側が内側にくびれだ砂時計状又は中央部
のくびれのない長方形になっており、臀部から股間部を
通して腹部にかけて装着するときに中央部が股間部に当
るようになっている。

吸収体の形状が砂時計状、長方形にかかわらず股間部に
当る吸収体の幅は、一般的に乳幼児用で８０〜１６０閤
、成人用では、更に広い幅を備えている。

しかしながら、吸収体３の形状が、中央部のくびれのな
い長方形になっているものは、臀部から股間部を通して
腹部にかけて装着するときのフィット性（装着性）が砂
時計状に比べるとやや劣る。また、吸収体の形状が砂時
計状、長方形にかかわらず排泄物が股間部の液透過性の
表面シ一ト１を透過して内部の吸収体３に吸収しきれな
い分が表面シ一ト１の上面を流れて両側のサイドフラッ
プ１４．　１４に向うのを伸縮弾性体で両大腿部を緊締
して横漏れを防止しているが、排泄量が多選になるとき
など、横漏れを完全に止めるには不十分であった。

使い捨ておむつの排泄物の漏れ防止について、これまで
も多くの提案がなされてきたが、最近は吸収体の両端外
側に位置する表面シートと裏面シートを貼合して形成さ
れているサイドフラップの表面シート側（ｉ側部）に、
バリャカフス或いは第２のフラップなどと称して、股間
部の横漏れ防止のための提案が見られる。たとえば、特
開昭６１−　２９６１０３号公報には、排泄物の横方向
流を堰止めるバリャー壁を有する疎水性の弾性材料から
なる脚カフス部材を設ける提案が見られ、前記脚力フス
部材はその縦方向の弾性収縮によりサイドフラップが使
用者の皮膚表面と密着し、排泄物の横方向流を堰止める
のに有効であるとしている。

また、特開昭６２−　２５０２０１号公報には、従来の
サイドフラップの吸収体寄り内側にバリャカフスと称し
、上部ループに弾性体を結合させて弾性体が伸張すると
バリャカフスがトップシ一ト（表面シート）の上面から
離間して、バリャカフスと外側のガスケットカフス（従
来のサイドフラップ）の二重障壁で排泄物の漏れを防止
する旨の提案がある。また、特開昭６３−　２２３３０
３号公報には、従来サイドフラップに設けていた弾性体
を廃止し、サイドフラップの上側部にトップシ一トとは
別に別集材の第２のフラップ部分とその先端部のループ
内に弾性体を設け、従来のサイドフラッ１の弾性体の締
付けにより吸収体が移動して起っていた不快感をなくし
、横漏れを防止する旨の提案がある。

更に、特開昭６３−２１９０１号公報には、吸収体を覆
うトップシ一トとは別に、吸収体の外側へサイドフラッ
プの上側部として延出する不透水性フラップに、伸縮ギ
ャザーを作る第１の防漏堤とその内側の吸収体を覆うト
ップシ一トに接して設けられる伸縮ギャナーを作る第２
の防漏堤を設け、それぞれの防漏堤の上部には弾性体を
備えて、弾性体の伸張時に防漏堤が上方に突出するよう
にして、第１、第２の防漏堤で横漏れを防止する旨の提
案がある。

しかしながら、これらの提案ではいずれも弾性部材を備
えたバリアカフス或いは防漏堤を立上げで排泄物の横流
れを阻止し得たとしても、表面シートから流れてくる排
泄物、つまり逆戻り（ウエットバック）を十分吸収しな
いため、不快感が残るという問題がある。

また、前記のバリアカフス或いは防漏堤を立上げる伸縮
弾性体を内蔵した、いわゆる立体ギャザー構造は、おむ
つの縦方向長さが装ＩＩ！時、体型に密着したぎりぎり
の寸法のため、立体ギャザー構造部分は押しつぶされて
平面的になり、その機能が生かされていないという問題
もある。

更に従来の使い捨ておむつは、フィット性をよくするた
め、体型にほぼぴったりの寸法に設計されるため、装着
時おむつの全面域に肌が接触することになり、排泄され
たとき湿潤面の不快感がそのまま着用者に感知されるこ
とになる。

この湿潤による不快感をなくすために、吸収体から肌へ
の逆戻りを減少させる目的で吸収体内に＾吸収性ボリマ
ーが用いられるが万全ではない。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明者等は上述の問題点について検討の結果、従来の
使い捨ておむつの表面シートと裏面シートの間に吸収体
を配置した単一３層構造とは全く異なるセンターパーツ
と周辺パーツの２ピースを組合せてセンターパーツ部分
を立体構造とすることで、上述の問題点を解決できると
の知見を得て本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明の目的は排泄物の漏れ及び吸収体から
表面シートを介しての逆戻りの欠点を解消し、吸収体が
漏れ防止及び逆戻り防止に有効に機能する使い心地の良
いポケット構造を有する使い捨ておむつを提供すること
にある。

［課題を解決するための千段］ 本発明の使い捨ておむつは、上記の目的を達成するため
、以下のような構成とする。

すなわち、本発明は液体透過性の表面シートと液体不透
過性の裏面シートの間に吸収体及び前記吸収体の横方向
両側に伸縮弾性体が配置されたセンターバーツと、疎水
性の表面シート及び液体不透過性の裏面シートの両端部
近傍のシートの間に伸縮弾性体が配置ざれ、且つ前記疎
水性の表面シートの中央部に縦長の開孔部を有する周辺
パーツからなり、前記センターパーツの横方向両端部上
面と前記周辺パーツの裏面及びセンターパーツの縦方向
両端部と周辺パーツの縦方向両端部とをそれぞれ固着し
てセンターパーツと両υイドパーツによりポケット構造
を形成してなることを特徴とするポケット構造を有する
使い捨ておむつである。

この基本構成では、センターパーツと周辺パーツを別体
とし、センターパーツの両端を、中央部に縦長の開孔部
を有する周辺パーツの裏面に固着し、縦長の開孔部を有
する周辺パーツと吸収体を備えたセンターパーツにより
ポケット構造を形成させる点に特徴がある。

上記縦長の開孔部の大きさは、縦方向はセンターパーツ
の吸収体の縦方向の長さより短く、横方向はポケット内
に排泄物が落し込めればよいので特に制限はないが、好
ましくは３０〜１００履開孔していればポケット内に落
し込むことができる。

ここで本発明のポケット構造を有する使い捨ておむつに
用いる材料について説明する。

本発明に用いる液体透過性（親水性とも称する）の表面
シートとしては、乾式不織布、有孔フイルムなどが用い
られ、液体不透過性（疎水性とも称する）の裏面シート
としては、ポリエチレンフィルム、撥水性不織布などが
用いられる。

また、前記両面シートの間に配置される吸収体は、フラ
ッフパルフ、レーヨンなどの吸収性繊維層の２層或いは
それ以上の多層からなり、通常は吸収体のＶ下にティシ
ュ・ペーパー、乾式バルプ不織布などの透水性シートが
用いられる。

吸収体の股間部領域に当る層間には高吸収性粒状物を配
置することにより、吸収体の吸収能力を増すことができ
る。本発明でいう高吸収性粒状物は、通常知られる高吸
収性ボリマー粒子或いはこれに活性炭、カルボキシメチ
ルセルロース、ゼオライトなどを混合した粒状物を用い
る。

また、伸縮弾性体としては、天然、合成のゴム、ウレタ
ン系の糸状、ひも状、平型など使用場所により選択して
使用する。これらはシート間にホットメルト系接着剤、
合成樹脂接着剤など耐水性接肴剤により接着して配設さ
れる。

周辺パーツの疎水性の表面シートとしては、合成繊維製
の乾式不織布を親水化処理しない疎水性不織布、乾式不
織布を撥水処理した撥水性不織布などを用いることがで
きる。

更に本発明では周辺パーツの疎水性表面シートとして、
伸縮弾性を有するウレタン不織布、伸縮性不織布を用い
ると疎水性と伸縮性を同時に与えることができ、しかも
、周辺パーツの両端部近傍及び開孔部両側の伸縮弾性体
が不要になるので実用Ｅ好ましい表面材である。

次に本発明は周辺パーツ上面に周辺パーツより小さい面
積の液体透過性の表面シートを貼合し、その中央部に前
記液体透過性の表面シート及び下側の疎水性の表面シー
トを貫通した縦長の開孔部が設けられていることを特徴
とするポケット構造を有する使い捨ておむつである。

この構成では前記本発明の基本構成である周辺パーツの
疎水性シートの上に親水性の表面シートを部分的に積層
した点に特徴がある。

おむつ装着時、肌に接する周辺パーツは、排泄物で表面
が湿潤されないような素材とする必要があり、前記のよ
うに基本的には表面シートは疎水付シ一トを用いる。し
かし、万一センターパーツのポケットから排泄物が溢れ
出た場合或いは装着状態が悪く、誤まってポケット外に
排泄された場合の吸収力は確保する必要がある。その目
的で周辺パーツの疎水性表面シート上に、吸収体を配設
して、これを液体透過性の表面シートで被覆した構造と
することは有効である。

次に本発明はセンターパーツの縦方向長さを周辺パーツ
の縦方向長さより長くして、前記センターパーツの縦方
向両端部を前記周辺パーツの縦方向両端部に固着し、セ
ンターパーツの吸収体の横方向両側の伸縮弾性体は張力
をゆるめた収縮状態で配設され、周辺パーツの横方向両
端部の伸縮弾性体は伸張状態で配設されていることを特
徴とするポケット構造を有する使い捨ておむつである。

この構成ではセンターパーツの縦方向長さを周辺パーツ
の縦方向長さより長くして、センターパーツ縦方向両端
部を周辺パーツの縦方向両端部に固着することによりセ
ンターパーツが縦方向にたるんだ状態になり、センター
バーツの吸収体の両側に縦方向に配設された伸縮弾性体
もセンターパーツがおむつの製造工程で股ぐりのＲカッ
トと同時に中央開孔部もダイカットされて、周辺パーツ
の裏面の接着部に貼合されたときに縦方向に張力をゆる
めた収縮状態になる点に特徴がある。

センターパーツの縦方向長さを周辺パーツの縦方向長さ
より長くする程度は普通の使い捨ておむつ例えばＬサイ
ズの縦方向の長さ５００ｊｌｌｌｌの場合５１０〜７５
Ｇにする必要がある。長くする割合は周辺パーツの縦方
向の長さに対し２〜５０％長くすればよい。

次に本発明は周辺パーツの上面に、前記周辺パーツより
小さい面積の液体透過性の表面シートを貼合し、その中
央部に前記液体透過性の表面シート及び下側の疎水性の
表面シートを貫通した縦長の開孔部が設けられ、前記周
辺パーツの開孔部両側の液体透過性の表面シートと疎水
性の表面シートの間に吸収体がそれぞれ配置されている
ことを特徴とするポケット構造を有する使い捨ておむつ
である。

この構成は周辺パーツの縦長の開孔部の両側に吸収体を
配置する点に特徴がある。周辺パーツに吸収体を設ける
には、周辺パーツの上面で液体透過性の表面シートによ
り被覆されていることが必要で、この構成を示したもの
である。

次に本発明はセンターパーツの表面シートの大きさを裏
面シートより小さくして、センターパーツの横方向両端
部又は横方向両端部と縦方向両端部の裏面シートを露出
させ、前記裏面シートの露出部分とセンターパーツの裏
面とを固肴していることを特徴とするポケット構造を有
する使い捨ておむつである。

この構成はセンターパーツの横方向両端部又は横方向両
端部と縦方向両端部の親水性の表面シートをカットして
、疎水性の裏面シートを露出させこの露出させた疎水性
の裏面シートの部分とトに置かれた周辺パーツの裏面と
を接着させる点に特徴がある。

次に本発明は周辺パーツの中央部に設けられた縦長開孔
部の縦方向両側に、伸縮弾性体を伸張状態で内蔵配設さ
れていることを特徴とするポケット構造を有する使い捨
ておむつである。

この構成は周辺パーツの縦方向開孔部の両側に伸縮弾性
体を伸張状態で内蔵配設した点に特徴がある。

周辺パーツの縦方向開孔部の両側を伸縮ギャザーとする
ためのもので、周辺パーツの開孔部両側の層構成が１層
のものでは伸縮弾性体の配設はできないので少なくとも
開孔部の両側には疎水性の表面シートの一トに液体透過
性の表面シートを積層貼合するか、疎水性の表面シート
の下に疎水性の裏面シートを積層貼合しておくことが必
要である。周辺パーツの縦方向開孔部の両側を伸縮ギャ
ザーとすることにより着用時開孔部の両側が肌に密着し
、横方向への漏れを防止する働きをする。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図（Ａ）は本発明のポケット構造を有する使い捨て
おむつに用いられるセンターバーツａと周辺バーツｂの
一部切欠き平面図を示す。センターバーツａは疎水性の
裏面シ一ト２のＥに吸収体３を配置して、その上に裏面
シ一ト２より横方向寸法が小さい親水性の表面シ一ト１
が積層貼着され、裏面シートの横方向両端部が露出して
いる。

吸収体３の縦方向両側には伸縮弾性体７．７が伸張状態
で配設されている。

周辺バーツｂは疎水性の表面シ一ト４の中央部に縦長の
開孔部１１が設けられ、センターパーツａの横方向両端
部と裏面で接看する接着部６．６より外側には疎水性の
裏面シ一ト２が貼合され、疎水性表面シ一ト４と裏面シ
一ト２との間には伸縮弾性体８．８がそれぞれ配設され
ている。

第１図（Ａ＞のセンターパーツａの横方向両端部を周辺
パーツｂの裏面の接着部６．６へ接着し、センタ〜パー
ツａの縦方向両端部は周辺バーツｂの縦方向両端部に接
着し、本発明のポケット構造を有する使い捨ておむつと
したものを第１図（８）の一部切欠き平面図に示す。こ
れにより、周辺パーツｂの縦長の開孔部１１を開口部と
してセンターパーツａとの間にポケット１０構造が形成
される。おむつの上部の腰回り両端には止着テー１１２
が取付けられる。

第１図（Ｃ）は第１図（Ｂ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図
で、センターバーツａの縦方向両端部と周辺パーツｂの
縦方向両端部が接着されて、センターバーツａの親水性
の表面シ一ト１のトにポケット１０が形成されているこ
とがわかる。

第１図（Ｄ）は第１図（Ｂ）のＸ−ＸＳ部分拡大断面図
で、センターパーツａの吸収体３の両側に配設された伸
縮弾性体７．７及び周辺パーツｂの両端部付近に配設さ
れた伸縮弾性体８．８が示されている。吸収体３の上下
には透水性シート５．５が配置されている。

本実施例のおむつは、肌に接する周辺パーツの素材とし
て疎水性の表面シートを用いているので、排泄物による
湿潤感がない。

また、縦長の開孔部１１よりポケット１０に排泄物を落
し込み、吸収体３に吸収させるので、ウエットバックを
防止し、排泄物が肌に直接接触することがなく、着用感
がすぐれている。

周辺バーツｂとセンターパーツａの横方向両端部の接着
は、センターパーツａの両端部の疎水性の裏面シ一ト２
露出部で接着しているので、親水性シートと接着したと
きのような接着部６．６からの排泄物のにじみ出しのお
それがなく、接着強度もより強固にすることができる。

また、センターバーツａの伸縮弾性体７，７はその張力
により吸収体３を包みこむようにして、吸収体３の両側
を立Ｆげて、第１図（Ｄ）に示されるようにポケット１
０を形成し、一方周辺バーツｂの両端部近傍の伸縮弾性
体８．８は両大腿部を緊締し、密着させ、横漏れを防止
する。

次に本発明の別の実施例を第２図により説明する。第２
図（Ａ＞は周辺バーツｂの十面に、周辺パーツより小さ
い面積の親水性の表面シ一ト１を被覆した周辺パーツｂ
と第１図（Ａ）と同じ構成のセンターバーツａを示し、
第２図（８）は第２図（Ａ）のセンターバーツａの横方
向両端部を周辺バーツｂの裏面接着部６，６に接着し、
同じくセンターパーツａの縦方向両端部を周辺バーツｂ
の縦方向両端部に接着して本発明のポケット構造を有す
る使い捨ておむつとした一部切欠き平面図である。

第２図（Ｃ）は第２図（Ｂ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図
で、周辺バーツｂの開孔部１１のＥ方と下方の疎水性表
面シート４．４の上面に親水性の表面シート１．１が被
覆されていることを示している。

第２図（Ｄ）は第２図（Ｂ）のｘ−ｘ線部分拡大断面図
で、周辺バーツｂの開孔部１１の両側に親水性の表面シ
一ト１，１が被覆されている。

周辺バーツｂの疎水性表面シ一ト４の開孔部１１側上面
を親水性の表面シ一ト１で被覆することにより、股間部
の肌に直接当る部分の吸収性を持たせ、誤ってポケット
外に排泄したときにも吸収性をもたせてドライ感を保つ
ようにしたものである。

その他の構成部分による効果は、前記実施例に記載した
通りである。

次に本発明の別の実施例を第３図により説明する。

第３図（Ａ）は本実施例に用いる周辺パーツｂとセンタ
ーパーツａの一部切欠き平面図を示し、周辺バーツｂは
疎水性の表面シ一ト４の開孔部１１の両側に吸収体３３
．　３３を配置し、その上には疎水性シ一ト４より小さ
い面積の親水性の表面シ一ト１が被覆されている。また
、開孔部１１の両側には、開孔部１１に沿って、伸縮弾
性体９，９が親水性の表面シ一ト１と疎水性の表面シ一
ト４の間に伸張状態で配設されている。センターパーツ
ａの構成は、第１図（Ａ＞と変らない。

第３図（Ｂ）は第３図（Ａ）のセンターバーツａの横方
向両端部を周辺パーツｂの裏面の接着部６．６に接着し
、同時にセンターバーツａの縦方向両端部を周辺パーツ
ｂの縦方向両端部裏面に接肴した本発明のポケット構造
を有する使い捨ておむつの一部切欠き平面図である。こ
のおむつは開孔部１１の下部にポケット１０が形成され
る。

第３図（Ｃ）　は第３１Ｍ　（Ｂ）＋７）Ｘ−Ｘ線部分
拡大断面図で、周辺バーツｂの開孔部１１の両側には疎
水性表面シート４．４の土に疎水性表面シート４．４よ
り小さい面積の親水性の表面シート１．１を被覆し、そ
の間に吸収体３３．　３３が配置され、吸収体３３．　
３３の内側には伸縮弾性体９．９が開孔部１１に沿って
縦方向に配設されている。

本実施例の構成とすることにより、おむつ装着時、まず
周辺パーツｂは伸縮弾性体９．９の張力で股間部に密着
し、次いで伸縮弾性体８．８により両大腿部に密着、緊
締される。これにより排泄物の横漏れを防止すると共に
、万一センターパーツのポケットから排泄物が溢れ出た
場合或いは装着状態が悪く、誤まってポケット１０外に
排泄された場合でも、肌に接する部分の親水性の表面シ
一ト１と吸収体３３がこれを吸収し、肴用者に湿潤によ
る不快感を与えることはない。

吸収体３３としては、吸収力にすぐれ、逆戻りの少ない
例えば乾式パルブ不織布（本州キノクロス■製商品名バ
ルクロス、キノクロスなど）や高吸収性ボリマーを含む
シートが好適に用いられる。

もちろん、センターバーツａの吸収体３に用いる吸収性
材料を用いることはいっこうに差し支えない。

他の構成部分のもたらす効果は前記実施例の通りである
。

なお、第３図（Ｂ）の縦断面図は第２図（Ｃ）と同一で
あるため省略した。

次に本発明の別の実施例を第４図により説明する。

第４図（Ａ）は本実施例に用いるセンターパーツａと周
辺バーツｂの一部切欠き平面図を示す。

センターパーツａの縦方向長さは５８０履で、周辺バー
ツｂの縦方向長さ５００履より１６％長くしている。

このため、センターバーツａの縦方向両端部を周辺バー
ツｂの縦方向両端部に接着して、第４図（Ｂ）の一部切
欠き平面図に示す本実施例の使い捨ておむつにすると第
４図（Ｃ）に第４図（Ｂ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図と
して示されるように、センターバーツａは縦方向がたる
んだ状態で周辺パーツｂに取付けられている。センター
パーツａの吸収体３の両側の伸縮弾性体７．７は、たる
みをつくるためのもので、表面シ一ト１と裏面シ一ト２
の間に伸張状態で一体に接看後、テンションをゆるめて
、伸縮弾性体の収縮によるセンターバーツａの縮みがた
るみ状態になり、一方の伸張状態となっている周辺パー
ツｂと接着部分で貼り合せることにより本実施例の使い
捨ておむつを得ることができる。

この構成により本実施例のおむつを装着したときに、周
辺パーツｂ部分が体型にＴｆＭｌｌだ時点でも、センタ
ーバーツａはたるみを持ってポケットを形成できるので
ある。

周辺パーツの吸収体、周辺パーツ、センターパーツの各
伸縮弾性体などその他の構成部分の作用効果は前記と同
様である。

なお、第４図（Ｂ）の横断面図＜Ｘ−Ｘ線）は第３図（
Ｃ）と全く同じであるので省略した。

次に本発明の別の実施例を第５図により説明する。

第５図（Ａ）は本実施例に用いるセンターパーツａと周
辺バーツｂの一部切欠き平面図を示す。

前の実施例と相違する点は、周辺バーツｂの疎水性の表
面シ一ト４の裏側の疎水性の裏面シ一ト２が接着部６．
６の外側だけでなく、疎水性の表面シ一ト４の裏側全面
に貼合されている点とセンターバーツａの親水性の表面
シ一ト１の縦方向両端部を短くして、疎水性の裏面シ一
ト２を露出させている点である。

第５図（Ｂ）は第５図（Ａ）のセンターパーツａの横方
向両端部及び縦方向両端部の疎水性の裏面シ一ト２が露
出した部分を周辺パーツｂの横方向の接着部６．６と縦
方向の両端部に接着させて得られた本実施例の使い捨て
おむつの一部切欠き平面図を示す。

第５図（Ｃ）は第５図（ｂ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図
であり、第５図（Ｄ）は第５図（８）のＸ−Ｘ線部分拡
大断面図である。

第５図（Ａ）の周辺バーツｂ１第５図（Ｂ）及び第５図
（Ｄ）には疎水性の表面シ一ト４の裏側全面に疎水性の
裏面シ一ト２が貼合されていることが示されている。

また、第５図（Ｃ）にはセンターパーツａの親水性の表
面シ一ト１の縦方向長さを裏面シ一ト２より短くして、
疎水性の裏面シ一ト２が周辺パーツｂの疎水性の裏面シ
一ト２と縦方向両端部で接着されていることが示されて
いる。

本実施例では、周辺パーツｂの疎水性の表面シ一ト４の
裏側全面に疎水性の裏面シ一ト２たとえばポリエチレン
シートなどを貼合したため、疎水性の表面シ一ト４の層
に疎水性の裏面シ一ト２が裏打ちされて、不透水性を増
し、体圧などによりポケット１０内に圧力がかかった場
合でもウエットバックを防止できるので、肌のドライ感
を一層増すことができる、また、吸収体が配置されてい
るので、万一の場合の吸収効果も発揮できる。また、セ
ンターバーツａの縦方向両端部の親水性の表面シ一ト１
を短くして、疎水性の裏面シ一ト２を露出させて、周辺
パーツｂの疎水性の裏面シ一ト２と接着させたため、セ
ンターパーツａの横方向両端部と同様に、親水性シート
を接着に用いたときに起るおそれのある排泄物のにじみ
出しの心配がなくなるという効果がある。

その他センターパーツａの縦方向長さを周辺バーツｂの
縦方向長さより長くしたことによる作用効果など本実施
例のその他の構成部分による効果については前述の通り
である。

［発明の効果］ 本発明のポケット構造を有する使い捨ておむつは上述の
ような構成としたことにより、下記のような従来の使い
捨ておむつでは達せられないすぐれた効果を奏する。

《１》おむつの構成を周辺パーツとセンターパーツの２
ピースとし、周辺パーツを股間部と大腿部に密着させ横
洩れを防止する。また、周辺パーツの下部に位置するセ
ンターパーツとの間にポケットを形成したため、排泄物
はポケット内に落し込まれ、周辺パーツの開孔部両側で
逆戻りがｆｌｆｌｌＬ−されるので、排泄物が肌に直接
接触することがなくドライ感がすぐれている。

（２）周辺パーツとセンターパーツの横方向両端部の接
着は、センターパーツの横方向両端部の疎水性の裏面シ
ートを露出させて接着しているため、親水性シートを接
着したときのような接着部からの排泄物のにじみ出しの
おそれがない。

（３）周辺パーツの疎水性の表面シートの上に液体透過
性の表面シートを被覆することにより、股間部の肌に貞
接当る部分の吸収性を持たせ、誤まってポケット外に排
出したときにも吸収性をもたせドライ感を保つことがで
きる。

（４）周辺パーツの開孔部の両側に吸収体を配置したこ
とにより、万一センターパーツのポケットから排泄物が
溢れ出た場合或いは装着状態が悪く、誤まってポケット
外に排泄された場合でもこれを吸収することができ、着
用者に湿潤による不快感を与えることはない。

（５）センターパーツの縦方向長さを周辺パーツの縦方
向長さより長くして、周辺パーツと部分接着させたため
、センターパーツの縦方向がたるみ、おむつを装着した
ときに周辺パーツ部分が体型に密着した時点でも、セン
ターバーツはたるみを持って周辺パーツとの間でポケッ
トを形成することができる。

（６）本発明では周辺パーツの両端部に伸縮弾性体を伸
張状態で配設したことにより、おむつ装着時大腿部に密
着して緊締し、横漏れを防止し、センターパーツの吸収
体の両側に配設した伸縮弾性体は、装着時、吸収体を包
みこむようにして両側を引張るように立ちトげ、周辺パ
ーツとの間にポケットを形成しやすくする働きをする。

（７）周辺パーツとセンターパーツの縦方向両端部の接
着に際し、センターパーツの液体透過性の表面シートの
縦方向長さを短くして、下側の液体不透過性の裏面シー
トを露出させて、周辺パーツの裏面と接着させたため、
親水性シートを接着に用いたときに起るおそれのある排
泄物のにじみ出しがなくなるという効果がある。

《８》本発明では周辺パーツに疎水性の表面シートを用
いたため、肌に直接当る部分に湿潤感がなく着用感がよ
い。更に疎水性の表面シートの裏側全面に疎水性の裏面
シートを貼合することにより、体圧などによるポケット
内の排泄物の逆戻りも防止することができ、肌に接する
周辺パーツ十面に一層ドライ感を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）は本発明の実施例に用いる各パーツの一部
切欠き平面図、第１図（Ｂ）は第１図（Ａ）の各パーツ
を部分接着して得られた本発明のポケット構造を有する
使い捨ておむつの一部切欠き平面図、第１図（Ｃ）は第
１図（Ｒ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図、第１図（Ｄ）は
第１図（Ｂ）のｘ−ｘ線部分拡大断面図、第２図（Ａ）
及び第２図（Ｂ）は本発明の別の実施例を示す一部切欠
き平面図、第２図（Ｃ）は第２図（Ｂ）のＹ−Ｙ線部分
拡大断面図、第２図（Ｄ）は第２図（Ｂ）のＸ−ｘ線部
分拡大断面図、第３図（Ａ）及び第３図（Ｂ）は本発明
の別の実施例を示す一部切欠き平面ｓ、ｉｌａ図（Ｃ）
４；ｔ第３図（Ｂ）（７）Ｘ−Ｘ線部分拡大断面図、第
４図（Ａ）及び第４図（８）は本発明の別の実施例を示
す一部切欠き平面図、第４図（Ｃ）は第４図（８）のＹ
−Ｙ線部分拡大断面図、第５図（Ａ）及び第５図（Ｂ）
は本発明の別の実旅例を示す一部切欠き平面図、第５図
（Ｃ）は第５図（Ｂ）のＹ−Ｙ線部分拡大断面図、第５
図（Ｄ）は第５図（Ｂｌ）Ｘ−Ｘ１部分拡大断面図、第
６図（Ａ）は従来の使い捨ておむつの一部切欠き平面図
、第６図（Ｂ）及び第６図（Ｃ）は第６図（Ａ）のＡ−
Ａ線部分拡大断面図である。 １・・・表面シート、　　　　２・・・裏面シート、３
．３３・・・吸収体、　　　　４・・・疎水性シート、
５・・・透水性シート、　　　６・・・接着部、７．８
，９．１３・・・伸縮弾性体、　１０・・・ポケット、
１１・・・開孔部、　　　　　　１２・・・止善テープ
、１４・・・サイドフラップ、　　ａ・・・センターパ
ーツ、ｂ・・・周辺パーツ。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．液体透過性の表面シートと液体不透過性の裏面シー
   トの間に吸収体及び前記吸収体の横方向両側に伸縮弾性
   体が配置されたセンターパーツと、疎水性の表面シート
   及び液体不透過性の裏面シートの両端部近傍のシートの
   間に伸縮弾性体が配置され、且つ前記疎水性の表面シー
   トの中央部に縦長の開孔部を有する周辺パーツからなり
   、前記センターパーツの横方向両端部上面と前記周辺パ
   ーツの裏面及びセンターパーツの縦方向両端部と周辺パ
   ーツの縦方向両端部とをそれぞれ固着してセンターパー
   ツと周辺パーツによりポケット構造を形成してなること
   を特徴とするポケット構造を有する使い捨ておむつ。
2. ２．周辺パーツ上面に、前記周辺パーツより小さい面積
   の液体透過性の表面シートを貼合し、その中央部に前記
   液体透過性の表面シート及び下側の疎水性の表面シート
   を貫通した縦長の開孔部が設けられている請求項１記載
   のポケット構造を有する使い捨ておむつ。
3. ３．センターパーツの縦方向長さを周辺パーツの縦方向
   長さより長くして、前記センターパーツの縦方向両端部
   を前記周辺パーツの縦方向両端部に固着し、センターパ
   ーツの吸収体の縦方向両側の伸縮弾性体は張力をゆるめ
   た収縮状態で配設され、周辺パーツの表面シートと裏面
   シートの両端部近傍のシートの間の伸縮弾性体は伸張状
   態で配設されている請求項１又は２記載のポケット構造
   を有する使い捨ておむつ。
4. ４．周辺パーツの上面に、前記周辺パーツより小さい面
   積の液体透過性の表面シートを貼合し、その中央部に前
   記液体透過性の表面シート及び下側の疎水性の表面シー
   トを貫通した縦長の開孔部が設けられ、前記周辺パーツ
   の開孔部両側の液体透過性の表面シートと疎水性の表面
   シートの間に吸収体がそれぞれ配置されている請求項１
   ，２又は３記載のポケット構造を有する使い捨ておむつ
   。
5. ５．センターパーツの表面シートの大きさを裏面シート
   より小さくして、センターパーツの横方向両端部又は横
   方向両端部と縦方向両端部の裏面シートを露出させ、前
   記裏面シートの露出部分とセンターパーツの裏面とを固
   着している請求項１，２，３又は４記載のポケット構造
   を有する使い捨ておむつ。
6. ６．周辺パーツの中央部に設けられた縦長開孔部の縦方
   向両側に、伸縮弾性体を伸長状態で内蔵配設されている
   請求項１，２，３，４又は５記載のポケット構造を有す
   る使い捨ておむつ。