JP5459619B2 - 偏芯測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学機器等に用いられる光学素子の偏芯量を測定する偏芯測定装置に関する。
従来の偏芯測定装置には、光源から射出され偏光ビームスプリッターを透過したP偏光(直線偏光)を、フォーカスレンズ系によって測定対象物である光学素子の測定曲面の曲率中心位置に集光し、1/4波長板を透過させて円偏光に変換した後に測定曲面に照射する。そして、測定曲面で反射した光(円偏光)は、再び1/4波長板を透過してS偏光となり、フォーカスレンズ系を透過した後に偏光ビームスプリッターで反射され、集光レンズにより光位置センサー(PSD:Position Sensitive Detector)に集光される構成のものがある(例えば、特許文献1を参照)。このような偏芯測定装置では、測定対象物を光軸中心に回転させ、光位置センサーによって検出した測定光(スポット像)の振れ量から測定光の角度触れを検出し、測定対象物の偏芯量を算出する。また、このような偏芯測定装置には、複数の測定対象物の偏芯測定を行う場合であっても、フォーカスレンズ系の最も測対象物側のレンズ表面から測定曲面までの光路長を管理して測定精度を保持するため、フォーカスレンズ系と測定対象物の間に光軸方向に移動可能なコーナーキューブを有する構成のものがある。
特開2010‐2287号公報
上記のようにコーナーキューブを有する偏芯測定装置では、フォーカスレンズ系を透過したP偏光(直線偏光)がコーナーキューブで反射されると、コーナーキューブの各反射面がP偏光の振動方向に対して傾斜しているため、これらの反射面での反射により偏光状態が変化して楕円偏光になる。そのため、1/4波長板を透過しても円偏光とならず、測定曲面で反射した光が再び1/4波長板を透過してもS偏光になれない。したがって、偏光ビームスプリッターで反射されて光位置センサーで検出される光量のロスが大きくなる。特に、測定曲面上に反射防止膜を有する場合には、このような偏光状態の変化による検出光量のロスの影響が大きくなる。
本発明はこのような課題に鑑みたものであり、コーナーキューブ等での反射により照明光の偏光状態が変化しても検出光量のロスを抑えることができる偏芯測定装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る偏芯測定装置は、光学素子の偏芯量を測定する装置であって、照明光として第1直線偏光を射出する光源部と、前記光源部から射出された前記第1直線偏光が入射する位置に設けられ、前記第1直線偏光および前記第1直線偏光と振動方向が直交する第2直線偏光の一方を透過させるとともに、前記第1直線偏光および前記第2直線偏光の他方を反射させる偏光分割部と、前記偏光分割部において透過もしくは反射した前記第1直線偏光を前記光学素子における測定曲面の曲率中心位置に集光させるとともに円偏光に変換して前記測定曲面に照射し、前記測定曲面で反射された前記円偏光を前記第2直線偏光に変換して前記偏光分割部に入射させる照射光学系と、前記照射光学系から前記偏光分割部に入射され前記偏光分割部において透過もしくは反射した前記第2直線偏光を集光面上にスポット光として集光させ、そのスポット光の前記集光面上の位置を検出するスポット光検出部と、前記スポット光検出部により検出された前記スポット光の前記集光面上の位置に基づいて前記光学素子の偏芯量を測定する偏芯量測定部とを備え、前記照射光学系は、入射した前記第1直線偏光を反射させて光路を屈曲させる反射部材と、前記反射部材での反射により変化した前記第1直線偏光の偏光状態を補正する偏光状態補正部材とを有して構成される。
本発明に係る偏芯測定装置によれば、コーナーキューブ等での反射により照明光の偏光状態が変化しても検出光量のロスを抑えることができる。
本実施形態に係る偏芯測定装置の構成図である。 上記偏芯測定装置の構成要素であるコーナーキューブの構成を説明する説明図である。 二つの上記偏芯測定装置を用いて測定対象物の偏芯量を測定する場合の装置の構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る偏芯測定装置1は、図1に示すように、測定対象物である光学レンズ5の測定曲面5aに照明光を照射する照明光学系10と、測定曲面5aからの反射光を集光面31上にスポット光として集光させる集光光学系20と、集光面31に集光されて生じたスポット光の集光面31上の位置を検出する光位置センサー30と、光位置センサー30からの検出信号に基づいて光学レンズ5の偏芯量を測定する演算処理部35とを有して構成される。
測定対象物である光学レンズ5は、その光軸が照明光学系10の光軸と重なるように高精度の回転台(図示せず)に載置され、レンズの光軸を中心に回転可能となっている。そのため、測定曲面5aの曲率中心位置および焦点位置は、照明光学系10の光軸上に位置することになる。なお、測定対象物となるレンズは、複数のレンズから構成されたレンズ系であってもよく、その場合には、レンズ系における光学面の一つが測定曲面となる。
照明光学系10は、照明光として直線偏光(P偏光)を射出する光源11と、光源11から射出された照明光を平行光に変換するコリメータレンズ12と、コリメータレンズ12を透過した照明光が入射する位置に設けられた第1ミラー13と、第1ミラー13で反射した照明光が入射する位置に設けられた偏光ビームスプリッター14と、偏光ビームスプリッター14を透過した照明光(平行光)を集光させるフォーカスレンズ系15と、フォーカスレンズ系15によって集光された照明光が入射する位置に設けられたコーナーキューブ16と、コーナーキューブ16で反射した照明光が入射する位置に設けられた第2ミラー17と、第2ミラー17で反射した照明光が入射する位置に設けられた第1波長板(1/4波長板)18と、第1波長板18を透過した照明光が入射する位置に設けられた第2波長板(1/4波長板)19とを有し、第2波長板19を透過した照明光が測定曲面5aに入射するように構成される。
偏光ビームスプリッター14は、光源11から射出された照明光であるP偏光(振動方向が入射面内に含まれる直線偏光)を透過させ、P偏光と振動方向が直交するS偏光を反射させる光学素子である。フォーカスレンズ系15は、レンズ間隔を変化させて照明光の集光位置を照明光学系10の光軸(測定対象物である光学レンズ5の光軸)に沿って移動調整することが可能に構成されている。コーナーキューブ16は、互いに直交する三つの反射面16a,16b,16cを有し(図2を参照)、これらの反射面を用いて入射した光を180度回転させて入射光軸に対して平行に反射させる光学素子であり、図示しない駆動装置を用いて照明光学系10の光軸(入射光軸)に沿って移動可能に構成されている。
光源11から射出された照明光(P偏光)は、コリメータレンズ12を透過して平行光となり、第1ミラー13を介して偏光ビームスプリッター14に入射する。偏光ビームスプリッター14を透過したP偏光は、フォーカスレンズ系15によって集光され、コーナーキューブ16および第2ミラー17で反射されて、第1波長板18および第2波長板19を透過した後に測定曲面5aに照射される。このとき、偏光ビームスプリッター14を透過したP偏光(直線偏光)は、コーナーキューブ16の三つの反射面16a,16b,16cおよび第2ミラー17の反射面で反射されると、これらの反射面がP偏光の振動方向に対して傾斜しているため、これらの反射面での反射により偏光状態が変化して楕円偏光となる。
そこで、第1波長板(1/4波長板)18は、その主軸(光学軸)が該楕円偏光の長軸(または短軸)と重なるように配置され、コーナーキューブ16および第2ミラー17で反射されて楕円偏光となった照明光をP偏光(直線偏光)に戻す(補正する)ように構成されている。第2波長板(1/4波長板)19は、その主軸(光学軸)がP偏光の振動方向に対して45度となるように配置されている。このため、コーナーキューブ16および第2ミラー17で反射されて楕円偏光となった照明光は、第1波長板18により楕円偏光からP偏光に補正された後、第2波長板(1/4波長板)19を透過して円偏光となり、測定曲面5aに照射される。
照明光(円偏光)が照射されて測定曲面5aで反射された光(以下、測定光と称する)は、再び第2波長板19を透過して円偏光からS偏光(P偏光と振動方向が直交する直線偏光)となり、第1波長板18に入射する。第1波長板18を透過した測定光は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16で反射されて、フォーカスレンズ系15を透過した後に偏光ビームスプリッター14に入射する。このとき、第2波長板19を透過した測定光(S偏光)は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16で反射された後にもS偏光を維持できるように、第1波長板18においてS偏光から楕円偏光に変換される。このため、第1反射板18を透過して楕円偏光となった測定光は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16での反射により楕円偏光からS偏光となり、フォーカスレンズ系15を透過した後に偏光ビームスプリッター14に入射する。そして、この測定光(S偏光)は、偏光ビームスプリッター14で反射されて集光光学系20に入射する。
集光光学系20は、偏光ビームスプリッター14で反射された測定光を集光面31上にスポット光として集光させる集光レンズ21を有して構成される。集光レンズ21は、図1において1枚の光学レンズとして図示しているが、実際には複数枚の光学レンズによって構成されていてもよい。偏光ビームスプリッター14で反射された測定光(S偏光)は、集光レンズ21を透過して光位置センサー30の検出部に設けられた集光面31にスポット光として集光される。
光位置センサー30は、集光光学系20(集光レンズ21)により集光面31に集光されて生じたスポット光(スポット像)を検出する。この光位置センサー30は、光位置センサー30の検出部、すなわち集光面31におけるスポット光(スポット重心)の位置を検出可能であり、その検出信号を演算処理部35へ出力する。演算処理部35は、光位置センサー30により検出された集光面31におけるスポット光の位置に基づいて、測定対象物である光学レンズ5の偏芯量を測定する。なお、光学レンズ5の偏芯測定を行うときには、図示しない回転台に載置された測定対象物を回転させる。そうすると、光位置センサー30において集光面31におけるスポット光(スポット重心)のリサージュ(軌跡)が検出され、そのリサージュ半径を演算処理部35が測定することで光学レンズ5の偏芯量を求めることができる。
以上のように構成される偏芯測定装置1を用いた偏芯測定方法について説明する。まず、照明光学系10により測定曲面5aに照明光を照射する。この照明工程において、フォーカスレンズ系15のレンズ間隔を駆動調整して、照明光が測定曲面5aの曲率中心位置に集光するように調整する。また、コーナーキューブ16を照明光の光軸に沿って移動調整して、フォーカスレンズ系15における最も測定曲面5a側のレンズ表面から測定曲面5aまでの光路長が予め設定された光路長となるように調整する。このコーナーキューブ16による光路長の調整は、複数の測定対象物の偏芯量を測定する場合であっても、当該光路長を一定の距離に調整することで、光位置センサー30で検出された測定光の振れ量と測定対象物の偏芯量との関係を一定の関係に保つことができ、偏芯測定の精度を向上させることができる。
このようにフォーカスレンズ系15による集光位置およびコーナーキューブ16の位置を調整した状態で、光源11から照射された照明光(P偏光)は、コリメータレンズ12を透過して平行光となり、第1ミラー13を介して偏光ビームスプリッター14に入射する。偏光ビームスプリッター14を透過したP偏光は、フォーカスレンズ系15によって測定曲面5aの曲率中心位置に向けて集光され、コーナーキューブ16および第2ミラー17で反射されて、第1波長板18および第2波長板19を透過した後に測定曲面5aに照射される。このとき、偏光ビームスプリッター14を透過したP偏光は、上述したように、コーナーキューブ16および第2ミラー17での反射により偏光状態が変化して楕円偏光となるが、第1波長板18により楕円偏光からP偏光に補正され、そのP偏光が第2波長板19を透過して円偏光となり、測定曲面5aに照射される。
照明光学系10により測定曲面5aに照射された照明光(円偏光)は、フォーカスレンズ系15によって測定曲面5aの曲率中心位置に向けて集光されているため、光学レンズ5の偏芯量が零の場合には、測定曲面5aにおいて反射光路が入射光路と同一の光路となるように反射される。測定曲面5aで反射された光(測定光)は、再び第2波長板19を透過して円偏光からS偏光となり、第1波長板18に入射する。第1波長板18を透過した測定光は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16で反射された後、フォーカスレンズ系15を透過して平行光となり、偏光ビームスプリッター14で反射されて集光光学系20に入射する。このとき、第2波長板19を透過した測定光(S偏光)は、上述したように、第2ミラー17およびコーナーキューブ16での反射により偏光状態が変化するが、その変化を見越して第1波長板18によりS偏光から楕円偏光に変換され、その楕円偏光が第2ミラー17およびコーナーキューブ16で反射されてS偏光となり、フォーカスレンズ系15を透過し後に偏光ビームスプリッター14で反射されて集光光学系20に入射する。
そこで、集光光学系20(集光レンズ21)により測定曲面5aからの反射光(測定光)を光位置センサー30の検出部に設けられた集光面31に集光する。この集光工程において、偏光ビームスプリッター14で反射された測定光は、集光レンズ21を透過して集光面31にスポット光として集光される。
次に、光位置センサー30により集光面31に集光されて生じるスポット光を検出する。この検出工程において、光位置センサー30は、集光面31におけるスポット光(スポット重心)の位置を検出し、その検出信号を演算処理部35へ出力する。このとき、図示しない回転台により測定対象物である光学レンズ5が回転駆動され、光位置センサー30において集光面31におけるスポット光(スポット重心)のリサージュ(軌跡)が検出される。
そして、光位置センサー30からの検出信号が演算処理部35に入力されると、演算処理部35により光学レンズ5の偏芯量を測定する。この測定工程において、演算処理部35は、光位置センサー30により検出されたスポット光のリサージュの半径を測定し、そのリサージュの半径に基づいて光学レンズ5の偏芯量を求め、処理を終了する。
このように、本実施形態の偏芯測定装置1によれば、コーナーキューブ16および第2ミラー17で反射されてP偏光から楕円偏光に変化した照明光を、第1波長板18によりP偏光に補正することができる。そして、測定曲面5aで反射されて再び第2波長板19を透過してS偏光となった測定光は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16での反射による偏光状態の変化を見越して第1波長板18によりS偏光から楕円偏光に変換される。そのため、第1波長板18を透過して楕円偏光となった測定光は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16での反射により楕円偏光からS偏光となり、フォーカスレンズ系15を透過した後に偏光ビームスプリッター14で反射され集光光学系20(集光レンズ21)を介して光位置センサー30で検出される。このように、コーナーキューブ16および第2ミラー17での反射により変化する照明光(もしくは測定光)の偏光状態を第1波長板18により補正することができ、P偏光である照明光が測定曲面5aで反射されてS偏光(測定光)となって偏光ビームスプリッター14に戻ってくることができるため、光位置センサー30で検出される光量のロスを抑えることができる。
次に、測定対象物であるレンズ5の偏芯量をより正しく測定するため、二つの偏芯測定装置1を用いて測定曲面5aおよび測定曲面5aの反対側の面の両面に対して偏芯測定を行う場合について、図3を参照して説明する。なお、以下の説明では、測定曲面5aを第1測定曲面5aと称し、測定曲面5aの反対側の面を第2測定曲面5a′と称する。また、第2測定曲面5a′に対して偏芯測定を行う偏芯測定装置については、上述した偏芯測定装置1と同様の構成であるため、同様の符号に「′」を付して簡単に説明する。
偏芯測定装置1′は、図3に示すように、第2測定曲面5a′に照明光を照射する照明光学系10′と、第2測定曲面5a′からの反射光を集光面31′に集光する集光光学系20′と、集光面31′に集光されて生じたスポット光を検出する光位置センサー30′と、光位置センサー30′からの検出信号に基づいてレンズ5の偏芯量を測定する演算処理部35とを有して構成される。なお、図3では、各偏芯測定装置1,1′がそれぞれ演算処理部35を有しているように図示しているが、これらは同一のものであり、光位置センサー30,30′からの検出信号は一つの演算処理部35に出力される。
照明光学系10′は、光源11′と、コリメータレンズ12′と、第1ミラー13′と、偏光ビームスプリッター14′と、フォーカスレンズ系15′と、コーナーキューブ16′と、第2ミラー17′と、第1波長板(1/4波長板)18′と、第2波長板(1/4波長板)19′とを有し、第2波長板19′を透過した照明光が第2測定曲面5a′に入射するように構成される。なお、照明光学系10′は、第2測定曲面5a′に照射する照明光の光軸が偏芯偏測定装置1の照明光学系10により第1測定曲面5aに照射される照明光の光軸と重なるようになっている。
光源11′から射出された照明光(P偏光)は、コリメータレンズ12′を透過して平行光となり、第1ミラー13′を介して偏光ビームスプリッター14′に入射する。偏光ビームスプリッター14′を透過したP偏光は、フォーカスレンズ系15′によって第2測定曲面5a′の曲率中心位置に向けて集光され、コーナーキューブ16′および第2ミラー17′で反射されて、第1波長板18′および第2波長板19′を透過した後に第2測定曲面5a′に照射される。このとき、偏光ビームスプリッター14′を透過したP偏光は、コーナーキューブ16′および第2ミラー17′での反射により偏光状態が変化して楕円偏光となる。
そこで、第1波長板(1/4波長板)18′は、その主軸(光学軸)が該楕円偏光の長軸(または短軸)と重なるように配置され、コーナーキューブ16′および第2ミラー17′で反射されて楕円偏光となった照明光をP偏光(直線偏光)に戻すように構成されている。第2波長板(1/4波長板)19′は、その主軸(光学軸)がP偏光の振動方向に対して45度となるように配置されている。ただし、この第2波長板19′の主軸の傾きは、第1測定曲面5aに対して偏芯測定を行う偏芯測定装置1の第2波長板19の主軸の傾きとは逆方向に、P偏光の振動方向に対して45度となるようになっている。このため、コーナーキューブ16′および第2ミラー17′で反射されて楕円偏光となった照明光は、第1波長板18′により楕円偏光からP偏光に補正された後、第2波長板(1/4波長板)19′を透過して円偏光(第1測定曲面5aに照射される照明光とは逆回りの円偏光)となり、第2測定曲面5a′に照射される。
照明光(円偏光)が照射されて第2測定曲面5a′で反射された光(以下、測定光と称する)は、再び第2波長板19′を透過して円偏光からS偏光となり、第1波長板18′に入射する。第1波長板18′を透過した測定光は、第2ミラー17′およびコーナーキューブ16′で反射されて、フォーカスレンズ系15′を透過した後に偏光ビームスプリッター14′に入射する。このとき、第2波長板19′を透過した測定光(S偏光)は、第2ミラー17′およびコーナーキューブ16′で反射された後にもS偏光を維持できるように、第1波長板18′においてS偏光から楕円偏光に変換される。このため、第1反射板18′を透過して楕円偏光となった測定光は、第2ミラー17′およびコーナーキューブ16′での反射により楕円偏光からS偏光となり、フォーカスレンズ系15′を透過した後に偏光ビームスプリッター14′に入射する。そして、この測定光(S偏光)は、偏光ビームスプリッター14′で反射されて集光光学系20′に入射する。
集光光学系20′は集光レンズ21′を有して構成される。偏光ビームスプリッター14′で反射された測定光(S偏光)は、集光レンズ21′を透過して光位置センサー30′の検出部に設けられた集光面31′にスポット光として集光される。
光位置センサー30′は、集光光学系20′(集光レンズ21′)により集光面31′に集光されて生じたスポット光(スポット重心)の集光面31′上の位置を検出可能であり、その検出信号を演算処理部35へ出力する。演算処理部35は、光位置センサー30′により検出された集光面31′におけるスポット光の位置に基づいて、レンズ5の偏芯量を測定する。なお、第2測定曲面5a′に対して偏芯測定を行うときには、上述した第1測定曲面5aに対して偏芯測定を行う場合と同様に、図示しない回転台に載置された光学レンズ5を回転させ、光位置センサー30において検出されたスポット光(スポット重心)のリサージュ(軌跡)半径を演算処理部35が測定することで光学レンズ5の偏芯量を求めることができる。
ところで、集光光学系10′により第2測定曲面5a′に照射された照明光(円偏光)は、上述したように第2測定曲面5a′で反射されて測定光となり光位置センサー30′で検出される他に、第2測定曲面5a′および第1測定曲面5a(光学レンズ5)を透過して、第1測定曲面5aに対して偏芯測定を行う偏芯測定装置1に入射するものがある。この光学レンズ5を透過して偏芯測定装置1に入射した光(以下、透過光と称する)は、上述したように第2波長板19′の主軸が偏芯測定装置1における第2波長板19の主軸とは逆方向にP偏光の振動方向に対して45度となるように傾いているため、照明光学系10により第1測定曲面5aに照射される照明光とは逆回りの円偏光である。そのため、この透過光は、第2波長板19を透過して円偏光からP偏光となり、第1波長板18に入射する。
そして、第1波長板18を透過した透過光(P偏光)は、第2ミラー17およびコーナーキューブ16での反射により偏光状態が変化するが、その変化を見越して第1波長板18によりP偏光から楕円偏光に変換され、その楕円偏光が第2ミラー17およびコーナーキューブ16で反射されてP偏光となり、フォーカスレンズ系15を透過した後に偏光ビームスプリッター14に入射する。ここで、偏光ビームスプリッター14に入射した透過光は、P偏光であるため偏光ビームスプリッター14を透過し、光位置センサー30で検出されることはない。
また、偏芯測定装置1の集光光学系10により第1測定曲面5aに照射され、第1測定曲面5aおよび第2測定曲面5a′(光学レンズ5)を透過して偏芯測定装置1′に入射した光は、照明光学系10′により第2測定曲面5a′に照射される照明光とは逆回りの円偏光であるため、第2波長板19′を透過して円偏光からP偏光となり、第1波長板18′に入射する。そして、第1波長板18′を透過した光は、第2ミラー17′およびコーナーキューブ16′での反射により偏光状態が変化するが、その変化を見越して第1波長板18′によりP偏光から楕円偏光に変換され、その楕円偏光が第2ミラー17′およびコーナーキューブ16′で反射されてP偏光となり、フォーカスレンズ系15′を透過した後に偏光ビームスプリッター14′に入射する。ここで、偏光ビームスプリッター14′に入射した光は、P偏光であるため偏光ビームスプリッター14′を透過し、光位置センサー30′で検出されることはない。
測定対象物における一方の測定曲面に照射された照明光が、測定対象物を透過して、他方の測定曲面に対して偏芯測定を行う偏芯測定装置の光位置センサーに入射すると、その光がノイズ光となり測定精度を低下させるが、本実施形態の偏芯測定装置1′によれば、照明光学系10′により第2測定曲面5a′に照射された照明光が、測定対象物である光学レンズ5を透過して、第1測定曲面5aに対して偏芯測定を行う偏芯測定装置1に入射しても、その光が偏芯測定装置1における光位置センサー30で検出されることはない。また、偏芯測定装置1においても、照明光学系10により第1測定曲面5aに照射された照明光が、測定対象物である光学レンズ5を透過して、第2測定曲面5a′に対して偏芯測定を行う偏芯測定装置1′に入射しても、その光が偏芯測定装置1′における光位置センサー30′で検出されることはない。そのため、測定対象物を透過したノイズ光の影響を抑えることにより測定精度を向上させることができる。
なお、上述の実施形態において、第1波長板(1/4波長板)18を用いることにより、コーナーキューブ16および第2ミラー17での反射による照明光(直線偏光)の偏光状態の変化を補正するように構成しているが、これに限られるものではなく、例えば、第2ミラー17の反射面上に、コーナーキューブ16での反射による照明光の偏光状態の変化を補正する光学薄膜(例えば、誘電体薄膜、金属薄膜)を形成するようにしてもよい。また、複数の波長板を用いて照明光の偏光状態の変化を補正するようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、光源11からの射出された照明光が偏光ビームスプリッター14を透過して測定対象物である光学レンズ5に照射され、光学レンズ5で反射されて戻ってきた測定光が偏光ビームスプリッター14で反射して光位置センサー30で検出されるように構成しているが、光源11と光位置センサー30とを逆に配置して、偏光ビームスプリッター14が光源からの照明光を反射し、測定対象物である光学レンズ5からの測定光を透過させるように、偏光ビームスプリッター14を構成してもよい。
1 偏芯測定装置
5 光学レンズ(光学素子)
5a 測定曲面
10 照明光学系
11 光源(光源部)
14 偏光ビームスプリッター(偏光分割部)
15 フォーカスレンズ系(照射光学系、集光光学系)
16 コーナーキューブ(照射光学系、反射部材)
17 第2ミラー(照射光学系、反射部材)
18 第1波長板(照射光学系、偏光状態補正部)
19 第2波長板(照射光学系)
20 集光光学系(スポット光検出部)
30 光位置センサー(スポット光検出部)
31 集光面
35 演算処理部(偏芯量測定部)

Claims (4)

  1. 光学素子の偏芯量を測定する偏芯測定装置であって、
    照明光として第1直線偏光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された前記第1直線偏光が入射する位置に設けられ、前記第1直線偏光および前記第1直線偏光と振動方向が直交する第2直線偏光の一方を透過させるとともに、前記第1直線偏光および前記第2直線偏光の他方を反射させる偏光分割部と、
    前記偏光分割部において透過もしくは反射した前記第1直線偏光を前記光学素子における測定曲面の曲率中心位置に集光させるとともに円偏光に変換して前記測定曲面に照射し、前記測定曲面で反射された前記円偏光を前記第2直線偏光に変換して前記偏光分割部に入射させる照射光学系と、
    前記照射光学系から前記偏光分割部に入射され前記偏光分割部において透過もしくは反射した前記第2直線偏光を集光面上にスポット光として集光させ、そのスポット光の前記集光面上の位置を検出するスポット光検出部と、
    前記スポット光検出部により検出された前記スポット光の前記集光面上の位置に基づいて前記光学素子の偏芯量を測定する偏芯量測定部とを備え、
    前記照射光学系は、入射した前記第1直線偏光を反射させて光路を屈曲させる反射部材と、前記反射部材での反射により変化した前記第1直線偏光の偏光状態を補正する偏光状態補正部材とを有して構成されることを特徴とする偏芯測定装置。
  2. 前記偏光状態補正部材は、1/4波長板により構成され、前記反射部材での反射により前記第1直線偏光が楕円偏光に変化した該楕円偏光の長軸もしくは短軸と前記1/4波長板の光学軸とが重なるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の偏芯測定装置。
  3. 前記反射部材は、入射した前記第1直線偏光を180度回転させて入射光軸に対して平行に反射させるコーナーキューブにより構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の偏芯測定装置。
  4. 前記照射光学系は、前記偏光分割部において透過もしくは反射した前記第1直線偏光を前記測定曲面の前記曲率中心位置に集光させる集光光学系を有し、
    前記コーナーキューブは、前記集光光学系と前記光学素子との間の光路中に光軸方向に移動可能に設けられ、前記光軸方向の移動により前記集光光学系の最も前記光学素子側の光学面から前記光学素子の前記測定曲面までの光路長を調整可能であることを特徴とする請求項3に記載の偏芯測定装置。
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