JP5458623B2 - 原稿処理装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents

原稿処理装置、画像形成装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、原稿処理装置、画像形成装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、複写機等の事務機器における原稿圧着板の開閉をモータの駆動力により行う技術において、モータの回転駆動力を減速して伝える動力伝達機構を利用する構成が記載されている。
特開2006−145708号公報
本発明は、歯車と電動機を備えた駆動機構による開閉が可能で、且つ、原稿を搬送する蓋手段を備えた構成において、上記駆動機構により蓋手段を閉動作させた場合に生じる歯車の揺り戻しに起因する蓋装置の落下を防止する技術の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、本体と、前記本体に対して開閉可能な構造とされ、原稿を搬送する搬送手段を備えた蓋手段と、電動機および歯車を備え、動力により前記蓋手段の前記開閉を行う開閉手段と、前記蓋手段の下降速度を検出する下降速度検出手段と、前記開閉手段による前記蓋手段の閉動作において、前記蓋手段の下降速度が規定値よりも大きいか否かの判定が行われ、前記蓋手段の下降速度が前記規定値よりも大きければ、前記歯車におけるバックラッシュがあったと判定し、前記蓋手段を開ける方向に前記電動機を回転させ、前記蓋手段を開方向に動かす制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする原稿処理装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記蓋手段に対して、開動作方向に反発力を加える手段を更に備え、前記制御手段の前記制御は、前記蓋手段の前記本体に対する角度が、前記反発力を加える手段の反発力により前記蓋手段の重量を支えることができない範囲において行われることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記制御手段は、前記蓋手段を開ける方向への駆動力を前記電動機に発生させる前記制御を行った後に、前記蓋手段を閉める方向に前記電動機を回転させる制御を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の原稿処理装置の本体に、前記搬送手段により搬送された前記原稿の読み取りを行う読み取り手段と、前記読み取り手段が読み取った画像を記録材上に形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、コンピュータに読み取らせて実行させるプログラムであって、本体に対して開閉可能な構造とされ原稿を搬送する搬送手段を備えた蓋手段を電動機により歯車を介して閉動作させる際に、前記蓋手段の下降速度を検出し、前記蓋手段の下降速度が規定値よりも大きいか否かの判定が行われ、前記蓋手段の下降速度が前記規定値よりも大きければ、前記歯車におけるバックラッシュがあったと判定し、前記蓋手段を開ける方向に前記電動機を回転させ、前記蓋手段を開方向に動かす制御を行うことを特徴とするプログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、歯車と電動機を備えた駆動機構による開閉が可能で、且つ、原稿を搬送する蓋手段を備えた構成において、上記駆動機構により蓋手段を閉動作させた場合に生じる歯車の揺り戻しに起因する蓋装置の落下を防止する技術が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、反発力を加える手段の機能が得られない角度範囲における蓋装置の落下を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、蓋装置の落下を抑えつつ、動力による蓋装置の閉動作を完了することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の優位性を備えた画像形成装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、歯車と電動機を備えた駆動機構による開閉が可能で、且つ、原稿を搬送する蓋手段を備えた構成において、上記駆動機構により蓋手段を閉動作させた場合に生じる歯車の揺り戻しに起因する蓋装置の落下を防止することができるプログラムが提供される。
実施形態の複写装置を示す概念図である。 図1の画像形成装置の開閉装置の外観を示す斜視図である。 図2の開閉装置内における駆動力の伝動機構の概要を示す斜視図である。 実施形態の複写装置の制御系の概要を示すブロック図である。 実施形態における動作の手順を示すフローチャートである。 実施形態における動作時のタイミングチャートである。 ギヤのバックラッシュについて説明する概念図である。
(複写装置の構成)
図1は、実施形態の複写装置を示す概念図である。図1には、複写装置100が示されている。複写装置100は、本発明の原稿処理装置の機能および画像形成装置の機能を備えた装置の一例であり、セットした画像を装置内に取り込み、その原稿の画像を読み取る機能、および読み取った画像を印刷用紙に形成する能機を備えている。
(カバー装置)
複写装置100は、カバー装置200を備えている。カバー装置200は、本体101に対して開閉が可能な状態で本体101に取り付けられている。カバー装置200の開閉は、開閉装置102によってモータの力によって行われる。開閉装置102は、ヒンジ機構、モータ、ギヤ機構、センサ等を備え、動力源であるモータの駆動力によりカバー装置200を開閉させることが可能な構成とされている。カバー装置200の本体101に対する開閉の状態が、開閉角θによって表されている。この例では、θ=0°でカバー装置200が閉鎖された状態となり、θ=90°で開放限界位置となるように設定されている。
カバー装置200は、圧縮状態にあるコイルバネにより構成されるカウンターバランサ119によって、開方向に力が加えられた状態とされている。カウンターバランサ119は、カバー装置200を手動により開ける操作を行う際に、開動作方向への力を補助し、操作者への負担を軽減する機能を有している。
カバー装置200は、原稿セット面201を備えている。原稿セット面201には、読み取る原稿がセットされる(置かれる)。原稿セット面201にセットされた原稿は、搬送ロール機構202によって、カバー装置200内に取り込まれ、原稿搬送経路203を搬送される。原稿搬送経路203を搬送された原稿は、搬送ロール機構204等の機能により、画像読み取り部205に送られ、そこで原稿上の画像が光学的に読み取られる。
画像読み取り部205において、本体101の側に配置された画像読み取りセンサ103に対向するカバー装置200の側にスリット21が設けられている。原稿がこのスリット21の部分を通過する際に、原稿上の画像が、画像読み取りセンサ103によって走査されつつ撮像される。画像の読み取りが行われた後の原稿は、搬送ロール機構206の機能によって、原稿排出面207に排出される。
(本体の構成)
複写装置100の本体101は、画像読み取りセンサ103を備えている。画像読み取りセンサ103は、駆動機構104により、図の左右方向に移動が可能とされている。また、画像読み取りセンサ103に隣接して照明装置13が配置され、画像の読み取りに必要な照明が被読み取り領域に対して行われる。本体101は、制御部105を備えている。制御部105は、後述する開閉方向および開閉速度検出部130と協働して働くコンピュータとしての機能を有し、CPU、RAM、ROM、各種インターフェースを備え、各種演算処理と制御動作を行う。制御部105により、複写装置100の動作の制御が行われる。制御部105の機能および動作については後述する。
本体101は、画像形成部106を備えている。画像形成部106は、符号110によりその一つが代表的に示される4つの一次転写ユニット、転写ベルト107、二次転写部112、画像定着部115を備えている。一次転写ユニットは、YMCKの4色の基本色のトナー像を転写ベルト107上に重ねて形成する。各一次転写ユニットは、感光体ドラムの周囲にクリーニング装置、帯電装置、露光のためのレーザ光を感光体ドラムに照射する露光装置、トナーを供給する現像装置を備えている。
転写ベルト107上にYMCKの各基本色のトナー像が重ねられて形成されることで、カラーのトナー像が転写ベルト107上に形成される(勿論、モノクロ画像の形成も可能である)。転写ベルト107上に形成されたトナー像は、二次転写部112において、搬送経路113を搬送されてきた記録材の一例である印刷用紙に二次転写される。
搬送経路113を搬送されてくる印刷用紙は、印刷用紙収納装置114から供給される。なお、記録材は、紙に限定されず、樹脂により構成されたものや紙の表面に樹脂材料がコーティングされたものであってもよい。
二次転写部112において、トナー像が二次転写された印刷用紙には、画像定着部115において加熱と加圧による定着処理が施される。この定着処理により印刷用紙上にトナー像が定着する。画像の定着処理が終了した印刷用紙は、印刷用紙排出面116に排出される。
複写装置100の本体101は、操作者からの動作の指示を受け付ける受け付け手段として機能する操作部117を備えている。操作部117は、複写装置100を操作するためのボタンが配置されている。操作部117が操作されることで、カバー装置200の開閉指示や複写装置100に各種の動作を行わすための指示が行われる。
本体101の上面は、原稿配置面118とされている。原稿配置面118は、ガラス面とされ、その上に置かれた原稿の画像を、画像読み取りセンサ103によって読み取ることが可能な構造とされている。原稿配置面118に置かれた原稿の読み取りを行う場合は、駆動機構104の機能により、画像読み取りセンサ103が、図の右方向に動き、走査されつつの画像の撮像が行われる。
(開閉装置)
図2は、開閉装置102の外観を示す斜視図である。開閉装置102は、軸121と軸123を備えている。軸121には、ヒンジ部材122が取り付けられている。図示省略するが、ヒンジ部材122には、図1のカバー装置200の骨格構造が固定されている。軸121には、開閉装置102内に収められた図示されていないモータによる駆動機構が接続され、動力により駆動される構成とされている。また、軸121には、ロータリエンコーダAが接続され、軸121の回転を検出する構成とされている。上記のモータが回転することで、軸121が駆動され、軸121を回転軸としてヒンジ部材122が開閉装置102に対して回転する動作が行われる。また、この動作が行われることで、カバー装置200の本体101に対する開閉動作が行われる。
また、開閉装置102は、軸123を備えている。軸123にはヒンジ部材124が取り付けられている。図示省略するが、ヒンジ部材124には、図1のカバー装置200の骨格構造が固定されている。軸123には、開閉装置102内に収められた図示されていないロータリエンコーダBが接続され、軸123の回転を検出する構成とされている。なお、軸123には、駆動力の伝動が行われず、カバー装置200の動きに従って、ヒンジ部材124の開閉装置102に対する回転運動を可能としつつ、カバー装置200を支持する構造とされている。
図3は、開閉装置102内の駆動力の伝動機構の概要を示す斜視図である。図3には、駆動力の伝動機構140が示されている。駆動力の伝動機構140は、ハウジング102aに支持されており、モータ141からの駆動力を減速し、軸121(図2参照)に伝え、軸121を回転させる機能を有する。モータ141は、パルス信号により駆動されDCパルスモータ(ステッピングモータ)である。モータ141の回転軸142は、ベルト143を介して、プーリ144に接続されている。プーリ144の軸には、図示しないピニオンが取り付けられており、このピニオンにギヤ145が噛み合っている。ギヤ145の軸には、ピニオン146が取り付けられており、このピニオン146にギヤ147が噛み合っている。ギヤ147の軸には、図示しないピニオンが取り付けられており、このピニオンにギヤ148の軸に取り付けられたギヤ(図示せず)が噛み合っている。そしてギヤ148は、軸121に取り付けられた扇状の出力ギヤ149に噛み合っている。
この構成によれば、モータ141の駆動力が、プーリ144→ギヤ145→ギヤ147→ギヤ148と段階的に減速されて伝えられ、軸121を回転させる駆動力になる。
軸121の回転は、図示しないプーリおよびベルト150を介して、エンコーダ軸151に伝えられる。エンコーダ軸151には、ロータリエンコーダのロータ152が取り付けられている。ロータ152の回転は、発光ダイオードとフォトダイオードを備えた光学検出装置153によって光学的に検出される。ロータ152と光学検出装置153を備えた部分が、軸121の回転を検出するロータリエンコーダA(131)として機能する。同様なロータリエンコーダの構成は、ロータリエンコーダBとして、図2の軸123の近くにも配置され、軸123の回転を検出する構成とされている。
この2つのロータリエンコーダによって、図2の軸121と124の本体101(図1参照)に対する回転の状態が検出され、その出力に基づいて、本体101に対するカバー部材200の開閉角(θ)に関する情報、開閉時の速度に関する情報、開閉の方向に関する情報が取得される。
(制御系の構成)
図4は、複写装置100の制御系の構成を示すブロック図である。図4には、図1にも図示されている操作部117および制御部105が示されている。また図4には、図3に図示するロータリエンコーダA(131)が示されている。なお、ロータリエンコーダB(132)は、図の軸123の回転を検出するロータリエンコーダである。
図4には、カバー位置検出センサ133および開閉方向および開閉速度検出部130が示されている。カバー位置検出センサ133は、接触センサであり、図のθが5°以下となった状態を検出する。なお、カバー位置検出センサ133は、図1では図示されていない。
開閉方向および開閉速度検出部130は、ロータリエンコーダA(131)とロータリエンコーダB(132)の出力パルスに基づいて、カバー装置200の開閉の方向(開動作方向か閉動作方向か)を検出すると共に、その速度(この場合は、開動作または閉動作の動きの速さ)を検出する。
開動作時、ロータリエンコーダA(131)は、ロータリエンコーダB(132)に対して、出力パルスの立ち上がりが先行する。また、モータ141による制動を加えつつ、カバー装置200を閉動作(下降)させる際には、ロータリエンコーダB(132)の出力パルスの立ち上がりが先行する。この関係を利用することで、カバー装置200の動きの方向の検出が行われる。
図4には、モータ駆動回路134が示されている。モータ駆動回路134は、制御部からの制御信号を受け、パルス駆動信号をモータ141(図3参照)に出力する。
なお、制御部105は、複写装置101の複写動作を制御する機能をも有するが、この機能は、通常の複写装置と同じであるので、この点に関するブロック図における記載および説明は省略する。
(動作の一例)
図5は、動作の手順の一例を示すフローチャートである。図6は、図5に示す処理における各装置の動作状態の時間に対する変化を示すタイミングチャートである。図6に示す処理を実行するためのプログラムは、制御部105内の記憶領域に格納され、適当な記憶領域に読み出された上で、制御部105が備えるコンピュータの機能により実行される。なお、このプログラムは適当な記憶媒体に記憶され、そこから提供されるものであってもよい。
図5に示すフローチャートは、操作部117(図1参照)に対して、カバー装置200を動力により閉める操作が行われ、モータ141(図3参照)によるカバー装置200の閉動作(本体101に対して下降させ、閉める動作)が開始され、図1のθ=5°となった段階(図6の時刻t2の段階)で開始される。
この例では、θ≦5°となると、カウンターバランサ119によるカバー装置200を開方向に押す機能が作用しなくなる(作用が現れなくなる)設定とされている。すなわち、θ≦5°となると、カウンターバランサ119がカバー装置200を開方向に押す力が、カバー装置200の重量に抗しきれず、カバー装置200が自重で自由落下を始める設定とされている。
カウンターバランサ119の機能を強くし過ぎると、カバー装置200を手で持ち上げた際の跳ね上がり等の問題が生じるので、カウンターバランサ119の反発力とカバー装置200を下降させていった段階でのカウンターバランサ119の機能が有効に作用しなくなる角度との関係は、バランスをとる必要がある。この例では、θ≦5°でカウンターバランサ119の機能が有効に作用しなくなるようにすることで、このバランスを得ている。また、この設定には、θ≦5°程度となると、カバー装置200のモーメントが大きくなり、カウンターバランサ119の力によってカバー装置200を支えることが困難になるという側面もある。
カバー位置検出センサ133(図4参照)の機能により、θが5°以下となった状態が検出されると、処理が開始される(ステップS501)。このタイミングは、図6の時刻t1に相当する。
処理が開始されると、ロータリエンコーダA(131)とロータリエンコーダB(132)の出力に基づいて、カバー装置200がそれ以上閉動作を行えない(本体101に対して近づけない)状態にあるか否かの判定が行われる(ステップS502)。ここでは、モータ141に対する閉動作用の駆動パルスの供給が行われているのに、ロータリエンコーダA(131)とロータリエンコーダB(132)の出力パルスに、予め定めておいた時間を超えた期間、変化がない場合に、カバー装置200がそれ以上下降できない(閉方向に動けない)状態と判定する。
ステップS502における判定において、カバー装置200が閉限界位置と判定された場合、モータ141を用いた閉動作を停止し(ステップS508)、処理を終了する(ステップS509)。
ステップS502における判定において、カバー装置200が閉限界位置ではなく、まだ閉動作が可能な状態であると判定された場合、ステップS503に進む。ステップS503では、閉動作の過程(下降している状態)にあるカバー装置200の速度が規定値(予め決められた値)を超えたか否かの判定が行われる。
以下、ステップS503の詳細について説明する。まず図6の時刻t1において、モータ141の回転を停止させる。ただし、モータ141の駆動コイルへの励磁は継続した状態とする。時刻t1の後に最初にロータリエンコーダA(131)の出力パルスの立ち上がりが検出された時刻t2と次の出力パルスの立ち上がりが検出された時刻t3とを用いて、カバー装置200の下降速度を算出する。この算出結果が、規定値よりも大きな値であれば、「問題となる落下あり」という判定結果となり、ステップS504に進む。
また、カバー装置200の下降速度の算出結果が、規定値よりも大きな値でなければ、「問題となる落下なし」という判定結果となり、ステップS507に進む。ステップ507に進んだ場合、モータ141の駆動力を利用したカバー装置200の閉動作を再開する。ステップS507に進む場合、図6のt3からt5に飛び、t5以降の処理が行われることになる。なお、上記の下降速度の程度を判定する比較の対象となる規定値は、予め実験的に求めておいた値を利用する。
また、t1の後において、予め決められた期間にロータリエンコーダA(131)の出力パルスが検出されない場合、カバー装置200の自由落下なしと見なす判定が行われ、ステップS507に進む。
カバー装置200の下降速度が増加する現象が現れる理由について説明する。図7は、バックラッシュについて説明する概念図である。図7には、ギヤ701が反時計回り方向に回転し、ギヤ701に噛み合ったギヤ702を時計回り方向に回転させる駆動力を与えている状態が示されている。この状態において、歯の寸法精度や噛み合わせの問題で、歯と歯の間に隙間703があるとする。また、ギヤ702を図の時計回り方向に回そうとする力(例えば、本例のカバー装置200の重量)が加わっているとする。
この状況において、ギヤ701の回転を停止させると、隙間702の分、ギヤ702が時計回り方向に回転する。この隙間702の分の回転がバックラッシュ(揺り戻し)である。図3に示すように、本実施形態では、複数のギヤを組み合わせたギヤ機構が採用されているので、接触するギヤ間で生じる僅かなバックラッシュがカバー装置200の自由落下の変位となって現れる。
前述したように、この例では、θ≦5°となると、カウンターバランサ119によるカバー装置200を開方向に押す機能が作用しなくなる設定とされている。このため、θ≦5°となると、カウンターバランサ119の影響が低下し、モータ141の駆動力により引っ張られていたカバー装置200の下降動作よりもカバー装置200の自由落下の影響がより強く現れ、上記バックラッシュに対応した急激な下降変位をカバー装置200が示す。この変位は、原稿配置面118へのカバー装置200の衝突を引き起こし、衝突音や衝撃の発生の要因となる。
図5に戻り、ステップS503からステップS504に進んだ場合、時刻t3を開始時点として、モータ141の回転を反転(逆転)させ、カバー装置200を開動作させる方向での回転をモータ141に行わせる。この際、モータ141を駆動するクロックは、t1以前の場合に比較して速くする。
次いでカバー装置200が開動作の方向に動き出したか否か、の判定を行う(ステップS505)。ここでは、ロータリエンコーダA(131)の立ち上がりパルスが検出された時点で、ロータリエンコーダB(132)がLowレベルと検出されたならば、カバー装置200が、開動作の方向に動き出したとの判定が行われる(ステップS505)。この判定は、開動作時、ロータリエンコーダA(131)は、ロータリエンコーダB(132)に対して、出力パルスの立ち上がりが先行する現象を利用している。
カバー装置200の開方向への動作が判定されたら、ステップS506に進み、モータ141を回転させる駆動を停止し(図6の時刻t4)、カバー装置200の開動作を停止する(ステップS506)する。なお、モータ141の駆動コイルへの励磁は行ったままの状態とする。
そして、予め決められた時間(例えば、300msec)、その状態を維持し、その後に閉動作を開始する(ステップS507)。ステップS507の状態を維持する処理を行うのは、ギヤの歯の噛み合わせを確実にし、更なるバックラッシュの発生を抑えるためである。ステップS507の閉動作では、時刻t1以前に比較して、ゆっくりとカバー装置200が下降するようにモータ141の回転を制御する。そして、ステップS502以下の処理を再度実行する。この際、カバー装置200が本体101と接触し、閉限界位置の判定が行われた段階で、ステップS502からステップS508に進み、閉動作を終了して、図5の処理を終了する(S509)。
(優位性)
以上述べたように、カバー装置200をモータ141により閉動作させた際に、カバー装置200の落下速度が規定値よりも大きいか否かを判定し(ステップS503)、カバー装置200の落下速度が規定値よりも大きければ、駆動系のギヤ機構に起因するバックラッシュがあったと判定し、カバー装置200を持ち上げる方向への駆動をモータ141に行わせる(ステップS504)。これにより、バックラッシュの要因となるギヤの隙間分を吸収し、閉動作過程におけるギヤのバックラッシュに起因するカバー装置200の落下を防止する。
すなわち、この構成によれば、図3に示すギヤ機構を用いた駆動力の伝動機構140に、仮にバックラッシュがあったとしても、時刻t3において行われる逆転駆動動作によって、バックラッシュ分の隙間が、モータ141の駆動により吸収される。そして、ステップS507で行われる閉動作では、ギヤが噛み合った状態で、モータ141により制動を加えながら、カバー装置200を下降させる動作制御が行われるので、バックラッシュに起因するカバー装置200の急激な落下を抑えつつ、カバー装置200を本体101に対して閉める動作を完了させることができる。つまり、θが5°を下回った際に生じる可能性があるカバー装置200の急激な下降(落下)を防ぐことができ、衝突音や衝撃の発生を抑えることができる。
(変形例)
ステップS503において、カバー装置200の自由落下の有無を判定してもよい。この場合、カバー装置の下降速度が有り無しの判定が行われることになる。また、画像形成機能を備えず、画像の読み取り機能(所謂スキャナー機能)のみを備えた原稿処理装置に本発明を適用することもできる。
本発明は、原稿上の画像を読み取る機能を有する装置に利用することができる。
100…複写装置、101…本体、102…開閉装置、103…画像読み取りセンサ、105…駆動機構、104…制御部、106…画像形成部、107…転写ベルト、110…一次転写ユニット、112…二次転写部、113…搬送経路、114…印刷用紙収納装置、115…画像定着部、116…印刷用紙排出面、117…操作部、118…原稿配置面、119…カウンターバランサ、121…軸、123…軸、140…駆動力の伝動機構、141…モータ、200…カバー装置、201…原稿セット面、202…搬送ロール機構、203…原稿搬送経路、204…搬送ロール機構、205…画像読み取り部、206…搬送ロール機構、207…原稿排出面。

Claims (5)

  1. 本体と、
    前記本体に対して開閉可能な構造とされ、原稿を搬送する搬送手段を備えた蓋手段と、
    電動機および歯車を備え、動力により前記蓋手段の前記開閉を行う開閉手段と、
    前記蓋手段の下降速度を検出する下降速度検出手段と、
    前記開閉手段による前記蓋手段の閉動作において、前記蓋手段の下降速度が規定値よりも大きいか否かの判定が行われ、前記蓋手段の下降速度が前記規定値よりも大きければ、前記歯車におけるバックラッシュがあったと判定し、前記蓋手段を開ける方向に前記電動機を回転させ、前記蓋手段を開方向に動かす制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする原稿処理装置。
  2. 前記蓋手段に対して、開動作方向に反発力を加える手段を更に備え、
    前記制御手段の前記制御は、前記蓋手段の前記本体に対する角度が、前記反発力を加える手段の反発力により前記蓋手段の重量を支えることができない範囲において行われることを特徴とする請求項1に記載の原稿処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記蓋手段を開ける方向への駆動力を前記電動機に発生させる前記制御を行った後に、前記蓋手段を閉める方向に前記電動機を回転させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の原稿処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の原稿処理装置の本体に、
    前記搬送手段により搬送された前記原稿の読み取りを行う読み取り手段と、
    前記読み取り手段が読み取った画像を記録材上に形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. コンピュータに読み取らせて実行させるプログラムであって、
    本体に対して開閉可能な構造とされ原稿を搬送する搬送手段を備えた蓋手段を電動機により歯車を介して閉動作させる際に、
    前記蓋手段の下降速度を検出し、
    前記蓋手段の下降速度が規定値よりも大きいか否かの判定が行われ、前記蓋手段の下降速度が前記規定値よりも大きければ、前記歯車におけるバックラッシュがあったと判定し、前記蓋手段を開ける方向に前記電動機を回転させ、前記蓋手段を開方向に動かす制御を行うことを特徴とするプログラム。
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