JP5456332B2 - 縦型論理素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体デバイスに関するものであって、特に、縦型論理素子に関する。
トランジスタは、電流増幅、またはスイッチ動作をする半導体デバイスであり、近代のエレクトロニクス分野における主役のデバイスである。特に、アクティブマトリックス駆動有機ELディスプレイ(AMOLED:Active Matrix drive Organic Light Emitting Diode)は、軽量・大画面化が可能などの理由から次世代ディスプレイとして有力視されている。しかし、現在実用化されているAMOLEDにおいては、スイッチングトランジスタや駆動トランジスタに無機半導体が用いられている。
このような半導体に関する技術として、非特許文献1には、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタからなる電界効果型トランジスタ(FET:Filed Effect Transistor)の技術が開示されている。
また、非特許文献2には、大電流を流すことが可能で、高い動作速度の実現が可能なFET:Filedとして、シリコン半導体を用いた縦型トランジスタである静電誘導型トランジスタ(SIT:Static Induction Transistor)に関する技術が開示されている。
また、非特許文献3には、有機半導体を用いた縦型トランジスタとして、CuPc(銅フタロシアニン)をソース電極、ドレイン電極で挟み、ゲート電極にスリット状のアルミニウム薄膜をCuPc層に埋め込んで形成した有機SITに関する技術が開示されている。
また、有機半導体材料を用いたCMOS回路構成の論理素子に関しては、非特許文献4、5には、nチャネルMOSトランジスタとして、アモルファスSiトランジスタ、フッ素化銅フタロシアニン(F16CuPc)トランジスタ、及び、ペリレンテトラカルボキシルジハイドライド(PTCDA)トランジスタ、pチャネルMOSトランジスタとしてα−6Tトランジスタ、銅フタロシアニン(CuPc)トランジスタを用いた論理素子が開示されている。
また、非特許文献6には、pチャネルMOSトランジスタとして、ペンタセントランジスタ、nチャネルMOSトランジスタとして、フッ素化ペンタセントランジスタを用いた論理素子が開示されている。
また、非特許文献7には、pチャネルMOSトランジスタとして、ペンタセントランジスタ、nチャネルMOSトランジスタとして、酸化亜鉛トランジスタを用いた論理素子が開示されている。
S.M.Sze:"Physics of Semiconductor Devices 2nd Edition", WILEY−INTERSCIENCE PUBLICATION (1981) p.431−510 J.Nishizawa, T.Terasaki, J.Shibata:IEEE Trans. Electron Devices,ED22,(1974) p.185−197 工藤ら、T.IEE Japan, 118−A, 10(1998) p.1166−1171 A.Dodabalapur, J.Baumbach, K.Baldwin and H.E.Katz:Appl. Phys. Lett. 68(1996)2246 A.Dodabalapur, J.Laquindanum, H.E.Katz and Z.Bao:Appl. Phys. Lett. 69(1996)4227 Y.Inoue, Y.Sakamoto, T.Suzuki, M.Kobayasi, Y.Gao and S.Tokito:Jpn. J. Appl. Phys. 44(2005)3663 H. Iechi, Y.Watanabe and K.Kudo:Jpn. J. Appl. Phys. 48, 4B(2007)2645
しかしながら、通常のMOSトランジスタは、横型、即ちプレーナ型の構造であるため、複数のMOSトランジスタを形成する場合には大面積を必要とし、n型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタからなるインバータ回路を形成する場合には、2個のMOSトランジスタを形成する領域が必要となる。
また、n型MOSトランジスタ及びp型MOSトランジスタにおいて各々のソース電極とドレイン電極の位置が近いほど、電荷電導に関する抵抗を低減させることが可能となり、高速応答性を得ることができるものと考えられる。しかしながら、横型、即ちプレーナ型の構造においては、製造上の制約もあり十分に近接させることができない。
本発明は、このような問題に対しなされたものであり、大きな面積を必要とすることなく、応答性の高い縦型半導体装置を提供するものである。
本発明は、基板上に形成された第1の電極と、前記第1の電極を覆い形成された絶縁膜と、少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の一方及び前記絶縁膜を介した基板上の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の他方及び前記絶縁膜を介した基板上の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、前記第1の電極の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、前記第1の電極上に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、前記絶縁膜上には、前記第1の半導体層が形成されており、前記第1の半導体層上の一部には、前記第2の半導体層が形成されており、前記第2の半導体層上には、前記第4の電極が積層されていることを特徴とする。
また、本発明は、基板上に形成された第1の電極と、前記第1の電極を覆い形成された絶縁膜と、少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の一方及び前記絶縁膜を介した基板上の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の他方及び前記絶縁膜を介した基板上の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、前記第1の電極の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、前記第1の電極上に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、前記絶縁膜上の一部には、前記第1の半導体層が形成されており、前記第1の半導体層上には、前記第4の電極が形成されており、前記第4の電極上には、前記第2の半導体層が積層されていることを特徴とする。
本発明は、一方の面にメサ構造が形成された導電性を有する基板と、前記基板の他方の面に形成された第1の電極と、前記メサ構造を覆い形成された絶縁膜と、少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、前記メサ構造の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、前記メサ構造上部に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、前記絶縁膜上には、前記第1の半導体層が形成されており、前記第1の半導体層上の一部には、前記第2の半導体層が形成されており、前記第2の半導体層上には、前記第4の電極が積層されていることを特徴とする。
また、本発明は、一方の面にメサ構造が形成された導電性を有する基板と、前記基板の他方の面に形成された第1の電極と、前記メサ構造を覆い形成された絶縁膜と、少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、前記メサ構造の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、前記メサ構造上部に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、前記絶縁膜上の一部には、前記第1の半導体層が形成されており、前記第1の半導体層上には、前記第4の電極が形成されており、前記第4の電極上には、前記第2の半導体層が積層されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1のチャネル領域により構成される第1の電界効果トランジスタと、前記第2のチャネル領域により構成される第2の電界効果トランジスタと、により、コンプリメンタリ回路を形成することを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層のうち、いずれか一方はp型半導体材料により形成されており、他方はn型半導体材料により形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記第2の導電型の第2の半導体層に代え、第1の導電型の第2の半導体層であることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料は、いずれも有機半導体材料であることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料のうち、いずれか一方は有機半導体材料であり、他方は無機半導体材料であることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料は、いずれも無機半導体材料であることを特徴とする。
また、本発明は、前記有機半導体材料は、(a) ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種のアセン分子材料、あるいは、(b) フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の顔料、あるいは、(c) ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリアリールアミン化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の低分子化合物、あるいは、(d) ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも一種の高分子化合物、であることを特徴とする。
また、本発明は、前記無機半導体材料は、(a) シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、あるいは、(b) セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化カドミウム(CdS)、カドミウムテルル(CdTe)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化亜鉛アルミニウム(AlZnO)、酸化亜鉛ガリウム(GaZnO)、酸化亜鉛インジウム(InZnO)、あるいは、(c) ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、窒化ガリウム(GaN)、あるいは、(d) 炭化ケイ素(SiC)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、あるいは、(e) 銅インジウムセレン(CuInSe)、銅インジウム硫化セレン(CuInSSe)、あるいは、(f) 酸化亜鉛インジウムガリウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、または、(a)から(f)に記載されている材料に、不純物を添加した材料、であることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の電極、前記第2の電極、前記第3の電極及び前記第4の電極は、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、スズ(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、及び、導電性ポリマーから選択される少なくとも一種の材料を含むものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記絶縁膜は、酸化シリコン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化ガリウム、窒化炭素、窒化ホウ素、及び、窒化インジウムのいずれか、または、これらの材料を組み合わせた材料により構成されているものであることを特徴とする。
また、本発明は、前記第1の電極を入力電極とし、前記第4の電極を出力電極としたインバータ回路を有するものであることを特徴とする。
本発明によれば、チャネルが縦方向に形成されるトランジスタを積層することにより、大きな面積を必要とすることなく、応答性の高い縦型半導体装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、以下に説明する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について説明する。
図1に、本実施の形態において形成される縦型半導体装置であるインバータ回路の回路図を示す。
インバータ回路は一方がp型FET11、他方がn型FET12である2つのFETにより構成されている。図に示されるように、p型FET11とn型FET12のゲート電極G同士が接続されて入力端子Vinを形成し、p型FET11とn型FET12のドレイン電極D同士が接続され出力端子Voutが形成されている。p型FET11のソース電極Sは電源供給源Vsupplyに接続されており、n型FET12のソース電極Sは接地されている。
(構造)
次に、図2に基づき本実施の形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図2は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板21上に第1の電極であるゲート電極22が形成されており、このゲート電極22を覆うようにゲート絶縁膜23が形成されている。ゲート電極22は断面が略四角形となるように形成されている。
また、ゲート電極22上、ゲート電極22の側面の一方(図面における左側面)及びゲート電極22の周辺部における基板21上の一部(図面における左側)には、ゲート絶縁膜23を介し、第1の半導体層24が形成されている。この第1の半導体層24は、n型半導体材料により形成されている。
また、ゲート電極22上の一部には、ゲート絶縁膜23及び第1の半導体層24を介し、ゲート電極22の側面の他方(図面における右側面)及びゲート電極22の周辺部における基板21上の他の一部(図面における右側)には、ゲート絶縁膜23を介し、第2の半導体層25が形成されている。この第2の半導体層25は、p型半導体材料により形成されている。
ゲート絶縁膜23を介して基板21上に形成されている第1の半導体層24の上には、第2の電極26が形成されており、この第2の電極26は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。
一方、ゲート絶縁膜23を介して基板21上に形成されている第2の半導体層25の上には、第3の電極27が形成されており、この第3の電極27は、接地されている。
ゲート電極22上には、ゲート絶縁膜23、第1の半導体層24及び第2の半導体層25を介し、第4の電極28が設けられている。この第4の電極28は、ゲート電極22の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜23を介し形成されている第1の半導体層24の上部と、及び、ゲート電極22の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜23を介し形成されている第2の半導体層25の上部と接して形成されている。
このようにして、ゲート電極22上には、ゲート絶縁膜23、第1の半導体層24、第2の半導体層25、第4の電極28の順に積層された積層領域が形成される。
ゲート電極22の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜23を介し形成された第1の半導体層24においては、第2の電極26と第4の電極28との間で、ゲート電極22に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域29が形成される。
また、ゲート電極22の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜23を介し形成された第2の半導体層25においては、第3の電極27と第4の電極28との間で、ゲート電極22に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域30が形成される。
よって、ゲート電極22、ゲート絶縁膜23、第1の半導体層24、第2の電極26及び第4の電極28により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極26はソース電極Sとなり、第4の電極28はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極22、ゲート絶縁膜23、第2の半導体層25、第3の電極27及び第4の電極28により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極27はソース電極Sとなり、第4の電極28はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極22において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極28において共通している。よって、ゲート電極22を入力、第4の電極28を出力とするインバータ回路が形成されている。
(基板)
本実施の形態では、基板21は、各種のガラス基板、石英基板、表面に絶縁層等が形成された石英基板、表面に絶縁層等が形成されたシリコン基板、プラスチック基板、プラスチックシート、プラスチックフィルム、または、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート、ポリイミド等の高分子材料等の絶縁性を有する材料により構成されている。
(電極)
また、第1の電極であるゲート電極22、第2の電極26、第3の電極27、第4の電極28は、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、スズ(Sn)、リチウム(Li)、及びカルシウム(Ca)から選択される少なくとも一種の材料、或いは、これらの金属元素を含む合金、これらの金属、及び、金属合金からなる導電性粒子、からなる材料により構成されている。更には、導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル及び導電性ポリマーから選択される少なくとも一種の材料により構成してもよい。
第1の電極であるゲート電極22、第2の電極26、第3の電極27、第4の電極28の形成方法としては、真空蒸着やスパッタリング等による物理気相成長(PVD)法とフォトリソグラフィ及びエッチング技術を組み合わせた方法、化学気相成長(CVD)法とフォトリソグラフィ及びエッチング技術を組み合わせた方法、スピンコートとエッチング技術を組み合わせた方法、各種導電性高分子の溶液を用いたインクジェット印刷やスクリーン印刷等の印刷方法、リフトオフ法、シャドウマスク法、各種コーティング法とエッチング技術とを組み合わせた方法、各種スプレー法とエッチング技術とを組み合わせた方法等が挙げられる。
(絶縁膜)
ゲート絶縁膜22は、酸化シリコン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化ガリウム、窒化炭素、窒化ホウ素及び窒化インジウムのいずれか、或いは、これらの材料を組み合わせた材料により構成されている。
ゲート絶縁膜22の形成方法は、真空蒸着やスパッタリング等による物理気相成長(PVD)法、化学気相成長(CVD)法、スピンコート法、インクジェット印刷やスクリーン印刷等の印刷方法、各種コーティング法、各種スプレー法等が挙げられる。
(半導体層)
第1の半導体層24及び第2の半導体層25に用いられる半導体材料は、有機半導体材料としては、(a) ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種のアセン分子材料、あるいは、(b) フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の顔料、あるいは、(c) ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリアリールアミン化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の低分子化合物、あるいは、(d) ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも一種の高分子化合物が挙げられる。
また、無機半導体材料としては、(a) シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、(b) セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化カドミウム(CdS)、カドミウムテルル(CdTe)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化亜鉛アルミニウム(AlZnO)、酸化亜鉛ガリウム(GaZnO)、酸化亜鉛インジウム(InZnO)、(c) ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、窒化ガリウム(GaN)、(d) 炭化ケイ素(SiC)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、(e) 銅インジウムセレン(CuInSe)、銅インジウム硫化セレン(CuInSSe)、(f) 酸化亜鉛インジウムガリウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、あるいは、(a)から(f)に記載されている材料に、不純物を添加した材料が挙げられる。
また、第1の半導体層24及び第2の半導体層25の形成方法としては、真空蒸着やスパッタリング等による物理気相成長(PVD)法、化学気相成長(CVD)法、スピンコート法、インクジェット印刷やスクリーン印刷等の印刷法、各種ウエットコーティング法、浸漬法、各種スプレー法等が挙げられる。
本実施の形態における縦型半導体装置では、形成されるp型MOSFET、n型MOSFETのチャネルは高さ方向、即ち、第1の電極22の側面方向に形成されるため、チャネル長を短くすることができ、応答性の高い構成のインバータ回路を得ることができる。また、p型MOSFETのゲート電極とドレイン電極、n型MOSFETのゲート電極とドレイン電極は、ともに、自己整合的に形成することができるため、高い精度で、容易に形成することが可能である。更には、p型MOSFET及びn型MOSFETのソース電極とドレイン電極間における寄生容量の増加を防ぐことができるため、周波数応答性が改善され、効率よくチャネルに電流を流すことが可能となる。この場合、p型MOSFETのソース電極となる第2の電極26と、n型MOSFETのソース電極となる第3の電極27とは、第1の電極であるゲート電極22を介し対向して形成することが好ましい。
(製造方法)
次に、図3に基づき本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図3(a)に示すように、約1mm厚のガラスからなる基板21を用意する。この基板21は、絶縁性を有する基板であり、表面に研磨がなされている。
次に、図3(b)に示すように、基板21上に、真空蒸着によりアルミニウム膜32を約1μm形成する。このアルミニウム膜32は、真空チャンバー内に基板21を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図3(c)に示すように、アルミニウム膜32上にレジストパターン33を形成する。このレジストパターン33は、後に形成される第1の電極であるゲート電極の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン33は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン33に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図3(d)に示すように、レジストパターン33の形成されていない領域のアルミニウム膜32を除去する。具体的には、クロロカーボン系のエッチングガスを用いてRIE(Reactive Ion etching)を行なうことにより、除去する。尚、このエッチング工程においては、アルミニウム膜32を基板21面に対し、略垂直にエッチングを行うことが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となる第1の電極であるゲート電極22が形成される。
次に、図3(e)に示すように、レジストパターン33を除去する。このレジストパターン33の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図3(f)に示すように、ゲート電極22及び基板21の表面を覆うようにゲート絶縁膜23を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜23は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図3(g)に示すように、第1の半導体層24を形成する。具体的には、図面における右側の基板21上において、ゲート絶縁膜23を介して第1の半導体層24が形成されないよう、第1の半導体層24の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層24を形成する。第1の半導体層24は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なうことにより成膜する。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜23を介したゲート電極22上、ゲート電極22の左側面及び基板21上の左側に、第1の半導体層24が形成される。
次に、図3(h)に示すように、第2の半導体層25を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるような真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、ゲート電極22上に形成されたゲート絶縁膜23及び第1の半導体膜24により、蒸着粒子が遮られるため、ゲート絶縁膜23及び第1の半導体層24を介したゲート電極22上、ゲート絶縁膜23を介したゲート電極22の右側側面、及び、右側の基板21上において、第2の半導体層25が形成される。この時の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図3(i)に示すように、第2の電極26、第3の電極27、第4の電極28を形成する。具体的には、第2の電極26、第3の電極27、第4の電極28が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極26、第3の電極27、第4の電極28の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図4は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板121上に第1の電極であるゲート電極122が形成されており、このゲート電極122を覆うようにゲート絶縁膜123が形成されている。ゲート電極122は断面が略四角形となるように形成されている。
また、ゲート電極122上、ゲート電極122の側面の一方(図面における左側面)及びゲート電極122の周辺部における基板121上の一部(図面における左側)には、ゲート絶縁膜123を介し、第1の半導体層124が形成されている。この第1の半導体層124は、n型半導体材料により形成されている。
また、ゲート絶縁膜123を介して基板121上に形成されている第1の半導体層124の上には、第2の電極126が形成されており、ゲート電極122上の一部には、ゲート絶縁膜123及び第1の半導体層124を介し、第4の電極128が形成されている。
また、第4の電極128上、ゲート電極122の側面の他方(図面における右側面)及びゲート電極122の周辺部における基板121上の他の一部(図面における右側)には、ゲート絶縁膜123を介し、第2の半導体層125が形成されている。この第2の半導体層125は、p型半導体材料により形成されている。
また、ゲート絶縁膜123を介して基板121上に形成されている第2の半導体層125の上には、第3の電極127が形成されている。
尚、第2の電極126は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。一方、第3の電極127は、接地されている。
また、第4の電極128は、ゲート電極122の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜123を介し形成されている第1の半導体層124の上部と、及び、ゲート電極122の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜123を介し形成されている第2の半導体層125の上部と接し形成されている。
このようにして、ゲート電極122上には、ゲート絶縁膜123、第1の半導体層124、第4の電極128、第2の半導体層125の順に積層された積層領域が形成される。
これにより、ゲート電極122の側面の一方(左側面)のゲート絶縁膜123を介し形成された第1の半導体層124においては、第2の電極126と第4の電極128との間で、ゲート電極122に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域129が形成される。
また、ゲート電極122の側面の他方(右側面)のゲート絶縁膜123を介し形成された第2の半導体層125においては、第3の電極127と第4の電極128との間で、ゲート電極122に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域130が形成される。
よって、ゲート電極122、ゲート絶縁膜123、第1の半導体層124、第2の電極126及び第4の電極128により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極126はソース電極Sとなり、第4の電極128はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極122、ゲート絶縁膜123、第2の半導体層125、第3の電極127及び第4の電極128により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極127はソース電極Sとなり、第4の電極128はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極122において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極128において共通している。よって、ゲート電極122を入力、第4の電極128を出力とするインバータ回路が形成されている。
(製造方法)
次に、図5に基づき本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について説明する。
最初に、図5(a)に示すように、約1mm厚のガラスからなる基板121を用意する。この基板121は、絶縁性を有する基板であり、表面に研磨がなされている。
次に、図5(b)に示すように、基板121上に、真空蒸着によりアルミニウム膜132を約1μm形成する。このアルミニウム膜132は、真空チャンバー内に基板121を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後、蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図5(c)に示すように、アルミニウム膜132上にレジストパターン133を形成する。このレジストパターン133は、後に形成される第1の電極であるゲート電極の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン133は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン133に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図5(d)に示すように、レジストパターン133の形成されていない領域のアルミニウム膜132を除去する。具体的には、クロロカーボン系のエッチングガスを用いてRIE(Reactive Ion etching)を行なうことにより、除去する。尚、このエッチング工程においては、アルミニウム膜132を基板121面に対し、略垂直にエッチングを行うことが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となる第1の電極であるゲート電極122が形成される。
次に、図5(e)に示すように、レジストパターン133を除去する。このレジストパターン33の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図5(f)に示すように、ゲート電極122及び基板121の表面を覆うようにゲート絶縁膜123を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜123は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図5(g)に示すように、第1の半導体層124を形成する。具体的には、図面における右側の基板121上においては、ゲート絶縁膜123を介して第1の半導体層124が形成されないよう第1の半導体層124の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層124を形成する。第1の半導体層124は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なう。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜123を介したゲート電極122上、ゲート電極122の左側面及び基板121上の左側に、第1の半導体層124が形成される。
次に、図5(h)に示すように、第2の電極126、第4の電極128を形成する。具体的には、第2の電極126、第4の電極128が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極126、第4の電極128の膜厚は、約0.1μmである。
次に、図5(i)に示すように、第2の半導体層125を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるように真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、ゲート電極122上に形成されたゲート絶縁膜123及び第1の半導体膜124等により、蒸着粒子が遮られるため、第4の電極128上、ゲート絶縁膜123を介したゲート電極122の右側側面、及び、右側の基板121上において、第2の半導体層125が形成される。この際の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図5(j)に示すように、第3の電極127を形成する。具体的には、第3の電極127が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第3の電極127の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。本実施の形態における縦型半導体装置では、更に、動作抵抗を低くすることが可能であり、更なる動作速度が向上し、応答性の高い縦型半導体装置を得ることができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図6は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板220は導電性を有する基板により構成されており、基板220の表面にはメサ構造221が形成されており、裏面には第1の電極222が形成されている。メサ構造221は、断面が略四角形となるように形成されており、このメサ構造221を覆うようにゲート絶縁膜223が形成されている。尚、本明細書においてメサ構造とうは、断面形状が台形構造となるもののみならず、長方形等の構造も含む意味である。
また、メサ構造221上部、メサ構造221の側面の一方(図面における左側面)及びメサ構造221の周辺部における基板220上の一部(図面における左側)には、ゲート絶縁膜223を介し、第1の半導体層224が形成されている。この第1の半導体層224は、n型半導体材料により形成されている。
また、メサ構造221上部の一部には、ゲート絶縁膜223及び第1の半導体層224を介し、メサ構造221の側面の他方(図面における右側面)及びメサ構造221の周辺部における基板220上の他の一部(図面における右側)には、ゲート絶縁膜223を介し、第2の半導体層225が形成されている。この第2の半導体層225は、p型半導体材料により形成されている。
ゲート絶縁膜223を介して基板220上に形成されている第1の半導体層224の上には、第2の電極226が形成されており、この第2の電極226は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。
一方、ゲート絶縁膜223を介して基板220上に形成されている第2の半導体層225の上には、第3の電極227が形成されており、この第3の電極227は、接地されている。
メサ構造221上部には、ゲート絶縁膜223、第1の半導体層224及び第2の半導体層225を介し、第4の電極228が設けられている。この第4の電極228は、メサ構造221の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜223を介し形成されている第1の半導体層224の上部と、及び、メサ構造221の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜223を介し形成されている第2の半導体層225の上部と接して形成されている。
このようにして、メサ構造221上部には、ゲート絶縁膜223、第1の半導体層224、第2の半導体層225、第4の電極228の順に積層された積層領域が形成される。
メサ構造221の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜223を介し形成された第1の半導体層224においては、基板220が導電性を有していることから、第2の電極226と第4の電極228との間で、ゲート電極222に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域229が形成される。
また、メサ構造221の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜223を介し形成された第2の半導体層225においては、同様に基板220が導電性を有していることから、第3の電極227と第4の電極228との間で、ゲート電極222に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域230が形成される。
よって、ゲート電極222、ゲート絶縁膜223、第1の半導体層224、第2の電極226及び第4の電極228により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極226はソース電極Sとなり、第4の電極228はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極222、ゲート絶縁膜223、第2の半導体層225、第3の電極227及び第4の電極228により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極227はソース電極Sとなり、第4の電極228はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極222において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極228において共通している。よって、ゲート電極222を入力、第4の電極228を出力とするインバータ回路が形成されている。
尚、本実施の形態では、基板220は、導電性を有する材料により形成されており、具体的には、金属やシリコンに不純物を多く混入させた基板等が用いられている。
(製造方法)
次に、本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について、図7に基づき説明する。
最初に、図7(a)に示すように、導電性を有する基板220を用意する。この基板220は、両面に研磨がなされている。
次に、図7(b)に示すように、基板220の裏面上に、真空蒸着によりアルミニウム膜からなる第1の電極であるゲート電極222を約1μm形成する。このアルミニウム膜は、真空チャンバー内に基板220を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後、蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図7(c)に示すように、基板220の表面上にレジストパターン233を形成する。このレジストパターン233は、後に形成されるメサ構造の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン233は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン233に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図7(d)に示すように、レジストパターン233の形成されていない領域の基板220の表面をエッチングにより除去する。具体的には、RIEを行なうことにより除去する。尚、このエッチング工程においては、メサ構造221を基板220面に対し、略垂直に形成することが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となるメサ構造221が形成される。
次に、図7(e)に示すように、レジストパターン233を除去する。このレジストパターン233の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図7(f)に示すように、メサ構造221を覆うようにゲート絶縁膜223を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜223は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図7(g)に示すように、第1の半導体層224を形成する。具体的には、図面における右側の基板220上において、ゲート絶縁膜223を介して第1の半導体層224が形成されないよう、第1の半導体層224の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層224を形成する。第1の半導体層224は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なう。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜223を介したメサ構造221上、メサ構造221の左側面及び基板220上の左側に、第1の半導体層224が形成される。
次に、図7(h)に示すように、第2の半導体層225を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるような真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、メサ構造221上部に形成されたゲート絶縁膜223及び第1の半導体膜224により、蒸着粒子が遮られるため、ゲート絶縁膜223及び第1の半導体層224を介したメサ構造221上、ゲート絶縁膜223を介したメサ構造221の右側側面、及び、右側の基板220上において、第2の半導体層225が形成される。この時の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図7(i)に示すように、第2の電極226、第3の電極227、第4の電極228を形成する。具体的には、第2の電極226、第3の電極227、第4の電極228が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極226、第3の電極227、第4の電極228の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。尚、本実施の形態では、最初に第1の電極であるゲート電極222を形成する製造方法について説明したが、最後に第1の電極であるゲート電極222を形成する製造方法であってもよい。
〔第4の実施の形態〕
次に、第4の実施形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図8は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板320は導電性を有する基板により構成されており、基板320の表面にはメサ構造321が形成されており、裏面には第1の電極322が形成されている。メサ構造321は、断面が略四角形となるように形成されており、このメサ構造321を覆うようにゲート絶縁膜323が形成されている。
また、メサ構造321上、メサ構造321の側面の一方(図面における左側面)及びメサ構造321の周辺部における基板320上の一部(図面における左側)には、ゲート絶縁膜323を介し、第1の半導体層324が形成されている。この第1の半導体層324は、n型半導体材料により形成されている。
また、ゲート絶縁膜323を介して基板320上に形成されている第1の半導体層324の上には、第2の電極326が形成されており、メサ構造321上の一部には、ゲート絶縁膜323及び第1の半導体層324を介し、第4の電極328が形成されている。
また、第4の電極328上、メサ構造321の側面の他方(図面における右側面)及びメサ構造321の周辺部における基板320上の他の一部(図面における右側)には、ゲート絶縁膜323を介し、第2の半導体層325が形成されている。この第2の半導体層325は、p型半導体材料により形成されている。
また、ゲート絶縁膜323を介して基板320上に形成されている第2の半導体層325の上には、第3の電極327が形成されている。
尚、第2の電極326は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。一方、第3の電極327は、接地されている。
また、第4の電極328は、メサ構造321の側面の一方(左側面)にゲート絶縁膜323を介し形成されている第1の半導体層324の上部と、及び、メサ構造321の側面の他方(右側面)にゲート絶縁膜323を介し形成されている第2の半導体層325の上部と接し形成されている。
このようにして、メサ構造321上部には、ゲート絶縁膜323、第1の半導体層324、第4の電極328、第2の半導体層325の順に積層された積層領域が形成される。
これにより、メサ構造321の側面の一方(左側面)のゲート絶縁膜323を介し形成された第1の半導体層324においては、第2の電極326と第4の電極328との間で、ゲート電極322に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域329が形成される。
また、メサ構造321の側面の他方(右側面)のゲート絶縁膜323を介し形成された第2の半導体層325においては、第3の電極327と第4の電極328との間で、ゲート電極322に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域330が形成される。
よって、ゲート電極322、ゲート絶縁膜323、第1の半導体層324、第2の電極326及び第4の電極328により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極326はソース電極Sとなり、第4の電極328はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極322、ゲート絶縁膜323、第2の半導体層325、第3の電極327及び第4の電極328により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極327はソース電極Sとなり、第4の電極328はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極322において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極328において共通している。よって、ゲート電極322を入力、第4の電極328を出力とするインバータ回路が形成されている。
尚、本実施の形態では、基板320は、導電性を有する材料により形成されており、具体的には、金属やシリコンに不純物を多く混入させた基板等が用いられている。
(製造方法)
次に、本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について、図9に基づき説明する。
最初に、図9(a)に示すように、導電性を有する基板320を用意する。この基板320は、両面に研磨がなされている。
次に、図9(b)に示すように、基板320の裏面上に、真空蒸着によりアルミニウム膜からなる第1の電極であるゲート電極322を約1μm形成する。このアルミニウム膜は、真空チャンバー内に基板320を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後、蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図9(c)に示すように、基板320の表面上にレジストパターン333を形成する。このレジストパターン333は、後に形成されるメサ構造の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン333は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン333に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図9(d)に示すように、レジストパターン333の形成されていない領域の基板320の表面をエッチングにより除去する。具体的には、RIEを行なうことにより除去する。尚、このエッチング工程においては、メサ構造321を基板320面に対し、略垂直に形成することが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となるメサ構造321が形成される。
次に、図9(e)に示すように、レジストパターン333を除去する。このレジストパターン333の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図9(f)に示すように、メサ構造321及び基板320の表面を覆うようにゲート絶縁膜323を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜323は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図9(g)に示すように、第1の半導体層324を形成する。具体的には、図面における右側の基板320上において、ゲート絶縁膜323を介して第1の半導体層324が形成されないよう、第1の半導体層324の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層324を形成する。第1の半導体層324は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なう。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜323を介したメサ構造321上、メサ構造321の左側面及び基板320上の左側に、第1の半導体層324が形成される。
次に、図9(h)に示すように、第2の電極326、第4の電極328を形成する。具体的には、第2の電極326、第4の電極328が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極326、第4の電極328の膜厚は、約0.1μmである。
次に、図9(i)に示すように、第2の半導体層325を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるように真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、メサ構造321上部に形成されたゲート絶縁膜323及び第1の半導体膜324等により、蒸着粒子が遮られるため、第4の電極328上、ゲート絶縁膜323を介したメサ構造321の右側側面、及び、右側の基板320上において、第2の半導体層325が形成される。この際の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図9(j)に示すように、第3の電極327を形成する。具体的には、第3の電極327が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第3の電極327の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。尚、本実施の形態では、最初に第1の電極であるゲート電極322を形成する製造方法について説明したが、最後に第1の電極であるゲート電極322を形成する製造方法であってもよい。
本実施の形態における縦型半導体装置では、更に、動作抵抗を低くすることが可能であり、更なる動作速度が向上し、応答性の高い縦型半導体装置を得ることができる。
〔第5の実施の形態〕
次に、第5の実施形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図10は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板420は導電性を有する基板により構成されており、裏面には第1の電極422が形成されている。基板420の表面にはメサ構造421を有するゲート絶縁膜423が形成されており、メサ構造421は、断面が略四角形となるように形成されている。
また、ゲート絶縁膜423のメサ構造421上部、メサ構造421の側面の一方(図面における左側面)及びメサ構造421の周辺部の一部(図面における左側)においては、第1の半導体層424が形成されている。この第1の半導体層424は、n型半導体材料により形成されている。
また、ゲート絶縁膜423のメサ構造421上部の一部には、第1の半導体層424を介し、ゲート絶縁膜423のメサ構造421の側面の他方(図面における右側面)及びメサ構造421の周辺部の他の一部(図面における右側)には、第2の半導体層425が形成されている。この第2の半導体層425は、p型半導体材料により形成されている。
メサ構造421の周辺部の一部(図面における左側)のゲート絶縁膜423上に形成された第1の半導体層424の上には、第2の電極426が形成されており、この第2の電極426は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。
一方、メサ構造421の周辺部の他の一部(図面における右側)のゲート絶縁膜423上に形成された第2の半導体層425の上には、第3の電極427が形成されており、この第3の電極427は、接地されている。
ゲート絶縁膜423のメサ構造421上部には、第1の半導体層424及び第2の半導体層425を介し、第4の電極428が設けられている。この第4の電極428は、メサ構造421の側面の一方(左側面)に形成されている第1の半導体層424の上部と、及び、メサ構造421の側面の他方(右側面)に形成されている第2の半導体層425の上部と接して形成されている。
このようにして、ゲート絶縁膜423のメサ構造421上部には、第1の半導体層424、第2の半導体層425、第4の電極428の順に積層された積層領域が形成される。
メサ構造421の側面の一方(左側面)に形成された第1の半導体層424においては、基板420が導電性を有していることから、第2の電極426と第4の電極428との間で、ゲート電極422に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域429が形成される。
また、メサ構造421の側面の他方(右側面)に形成された第2の半導体層425においては、同様に基板420が導電性を有していることから、第3の電極427と第4の電極428との間で、ゲート電極422に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域430が形成される。
よって、ゲート電極422、ゲート絶縁膜423、第1の半導体層424、第2の電極426及び第4の電極428により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極426はソース電極Sとなり、第4の電極428はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極422、ゲート絶縁膜423、第2の半導体層425、第3の電極427及び第4の電極428により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極427はソース電極Sとなり、第4の電極428はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極422において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極428において共通している。よって、ゲート電極422を入力、第4の電極428を出力とするインバータ回路が形成されている。
尚、本実施の形態では、基板420は、導電性を有する材料により形成されており、具体的には、金属やシリコンに不純物を多く混入させた基板等が用いられている。
(製造方法)
次に、本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について、図11に基づき説明する。
最初に、図11(a)に示すように、導電性を有する基板420を用意する。この基板420は、両面に研磨がなされている。
次に、図11(b)に示すように、基板420の裏面上に、真空蒸着によりアルミニウム膜からなる第1の電極であるゲート電極422を約1μm形成する。このアルミニウム膜は、真空チャンバー内に基板420を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後、蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図11(c)に示すように、絶縁膜432を形成する。具体的には、絶縁膜432は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図11(d)に示すように、絶縁膜432の表面上にレジストパターン433を形成する。このレジストパターン433は、後に形成されるメサ構造の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン433は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン433に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図11(e)に示すように、レジストパターン433の形成されていない領域の絶縁膜432の表面をエッチングにより除去する。具体的には、RIEを行なうことにより除去する。尚、このエッチング工程においては、メサ構造421を基板420面に対し、略垂直に形成することが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となるメサ構造421を有するゲート絶縁膜423が形成される。
次に、図11(f)に示すように、レジストパターン433を除去する。このレジストパターン433の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図11(g)に示すように、第1の半導体層424を形成する。具体的には、図面における右側のゲート絶縁膜423上において、第1の半導体層424が形成されないよう、第1の半導体層424の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層424を形成する。第1の半導体層424は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なう。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜423のメサ構造421上部、メサ構造421の左側面及びゲート絶縁膜423上の左側に、第1の半導体層424が形成される。
次に、図11(h)に示すように、第2の半導体層425を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるような真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、ゲート絶縁膜423のメサ構造421及び第1の半導体膜424により、蒸着粒子が遮られるため、第1の半導体層424を介したメサ構造421上、ゲート絶縁膜423のメサ構造421の右側側面、及び、ゲート絶縁膜423上の右側において、第2の半導体層425が形成される。この時の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図11(i)に示すように、第2の電極426、第3の電極427、第4の電極428を形成する。具体的には、第2の電極426、第3の電極427、第4の電極428が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極426、第3の電極427、第4の電極428の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。尚、本実施の形態では、最初に第1の電極であるゲート電極422を形成する製造方法について説明したが、最後に第1の電極であるゲート電極422を形成する製造方法であってもよい。
〔第6の実施の形態〕
次に、第6の実施形態における縦型半導体装置の構造について説明する。図12は、本実施の形態における縦型半導体装置の断面図であり、図1に示す構成のCOMSインバータ回路を構成するものである。
基板520は導電性を有する基板により構成されており、裏面には第1の電極522が形成されている。基板520の表面にはメサ構造521を有するゲート絶縁膜523が形成されており、メサ構造521は、断面が略四角形となるように形成されている。
また、ゲート絶縁膜523のメサ構造521上部、メサ構造521の側面の一方(図面における左側面)及びメサ構造521の周辺部の一部(図面における左側)においては、第1の半導体層524が形成されている。この第1の半導体層524は、n型半導体材料により形成されている。
また、メサ構造521の周辺部の一部(図面における左側)のゲート絶縁膜523上に形成された第1の半導体層524の上には、第2の電極526が形成されており、ゲート絶縁膜523のメサ構造521上部の一部には、第1の半導体層524を介し、第4の電極528が形成されている。
また、第4の電極528上、ゲート絶縁膜523のメサ構造521の側面の他方(図面における右側面)及びメサ構造521の周辺部の他の一部(図面における右側)には、第2の半導体層525が形成されている。この第2の半導体層525は、p型半導体材料により形成されている。
また、メサ構造521の周辺部の他の一部(図面における右側)のゲート絶縁膜523上に形成された第2の半導体層525の上には、第3の電極527が形成されている。
尚、第2の電極526は、電源である電源供給源Vsuplyと接続されている。一方、第3の電極527は、接地されている。
また、第4の電極528は、メサ構造521の側面の一方(左側面)に形成されている第1の半導体層524の上部と、及び、メサ構造521の側面の他方(右側面)に形成されている第2の半導体層525の上部と接し形成されている。
このようにして、ゲート絶縁膜523のメサ構造521上部には、第1の半導体層524、第4の電極528、第2の半導体層525の順に積層された積層領域が形成される。
これにより、メサ構造521の側面の一方(左側面)に形成された第1の半導体層524においては、第2の電極526と第4の電極528との間で、ゲート電極522に所定の電圧を印加することによりnチャネル領域529が形成される。
また、メサ構造521の側面の他方(右側面)に形成された第2の半導体層525においては、第3の電極527と第4の電極528との間で、ゲート電極522に別の所定の電圧を印加することによりpチャネル領域530が形成される。
よって、ゲート電極522、ゲート絶縁膜523、第1の半導体層524、第2の電極526及び第4の電極528により、n型MOSFETが形成される。この際、第2の電極526はソース電極Sとなり、第4の電極528はドレイン電極Dとなる。また、ゲート電極522、ゲート絶縁膜523、第2の半導体層525、第3の電極527及び第4の電極528により、p型MOSFETが形成される。この際、第3の電極527はソース電極Sとなり、第4の電極528はドレイン電極Dとなる。これにより、コンプリメンタリなFETが形成される。
また、p型MOSFETのゲート電極Gとn型MOSFETのゲート電極Gは、第1の電極であるゲート電極522において共通しており、p型MOSFETのドレイン電極Dとn型MOSFETのドレイン電極Dは、第4の電極528において共通している。よって、ゲート電極522を入力、第4の電極528を出力とするインバータ回路が形成されている。
尚、本実施の形態では、基板520は、導電性を有する材料により形成されており、具体的には、シリコンに不純物を多く混入させた基板等が用いられている。
(製造方法)
次に、本実施の形態における縦型半導体装置の製造方法について、図13に基づき説明する。
最初に、図13(a)に示すように、導電性を有する基板520を用意する。この基板520は、両面に研磨がなされている。
次に、図13(b)に示すように、基板520の裏面上に、真空蒸着によりアルミニウム膜からなる第1の電極であるゲート電極522を約1μm形成する。このアルミニウム膜は、真空チャンバー内に基板520を設置し、真空チャンバー内を真空ポンプにより排気した後、蒸着を行うことにより形成される。尚、この際の基板温度は常温である。
次に、図13(c)に示すように、絶縁膜532を形成する。具体的には、絶縁膜532は、スパッタリングにより酸化シリコン膜を成膜することにより形成する。この際、ターゲットにはSiOを用い、アルゴンガスを流量20sccm、酸素ガスを流量2sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行い、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに100Wの電力を印加してスパッタリングを行なう。
次に、図13(d)に示すように、絶縁膜532の表面上にレジストパターン533を形成する。このレジストパターン533は、後に形成されるメサ構造の形状と同一の形状のパターンである。このレジストパターン533は、スピンコーターにより、レジスト厚が約300nmとなるよう回転数等を調整して塗布した後、プリベークを行い、露光装置により露光し、現像を行なうことにより形成する。露光装置による露光では、形成されるレジスタパターン533に対応したマスクを用いて露光が行われる。
次に、図13(e)に示すように、レジストパターン533の形成されていない領域の絶縁膜532の表面をエッチングにより除去する。具体的には、RIEを行なうことにより除去する。尚、このエッチング工程においては、メサ構造521を基板520面に対し、略垂直に形成することが可能なRIE等のドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、断面形状が略四角形となるメサ構造521を有するゲート絶縁膜523が形成される。
次に、図13(f)に示すように、レジストパターン533を除去する。このレジストパターン533の除去は、酸素プラズマを用いたアッシングにより行なわれる。
次に、図13(g)に示すように、第1の半導体層524を形成する。具体的には、図面における右側のゲート絶縁膜523上において、第1の半導体層524が形成されないよう、第1の半導体層524の形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、これを配置してスパッタリングを行なうことにより第1の半導体層524を形成する。第1の半導体層524は、約0.1μmの酸化亜鉛膜であり、ターゲットに酸化亜鉛を用い、アルゴンガスを流量10sccmでチャンバー内に導入しながら排気を行ない、チャンバー内の圧力を0.8Paに維持し、ターゲットに80W電力を印加してスパッタリングを行なう。このようにして、図面上、ゲート絶縁膜523のメサ構造521上部、メサ構造521の左側面及びゲート絶縁膜523上の左側に、第1の半導体層424が形成される。
次に、図13(h)に示すように、第2の電極526、第4の電極528を形成する。具体的には、第2の電極526、第4の電極528が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第2の電極526、第4の電極528の膜厚は、約0.1μmである。
次に、図14(i)に示すように、第2の半導体層525を形成する。具体的には斜め方向からの真空蒸着、即ち、矢印で示す方向から蒸着粒子が供給されるように真空蒸着を行なうことにより形成する。蒸着源としては、ペンタセンを用い、厚さ約1μmのペンタセン膜を形成する。斜めからの真空蒸着では、ゲート絶縁膜523のメサ構造521及び第1の半導体膜524等により、蒸着粒子が遮られるため、第4の電極528上、ゲート絶縁膜523のメサ構造521の右側側面、及び、ゲート絶縁膜523上の右側において、第2の半導体層525が形成される。この際の蒸着条件は、真空チャンバー内の圧力が2×10−4Paであり、蒸着源の温度は200℃である。
次に、図14(j)に示すように、第3の電極527を形成する。具体的には、第3の電極527が形成される領域に開口部を有するメタルマスクを用い、金を真空蒸着することにより形成する。この際に、形成される第3の電極527の膜厚は、約0.1μmである。
これにより、本実施の形態における縦型半導体装置が作製される。尚、本実施の形態では、最初に第1の電極であるゲート電極522を形成する製造方法について説明したが、最後に第1の電極であるゲート電極522を形成する製造方法であってもよい。
本実施の形態における縦型半導体装置では、更に、動作抵抗を低くすることが可能であり、更なる動作速度が向上し、応答性の高い縦型半導体装置を得ることができる。
尚、有機半導体の多くは、通常意図的なドープを行うことなく用いることが可能である。よって、本実施の形態におけるペンタセンを用いた場合では、不純物のドープがなくとも、有機半導体がp型であればpチャネル領域が形成され、有機半導体がn型であればnチャネル領域が形成される。
また、上記の実施の形態の説明においては、インバータ回路としてコンプリメンタリな回路の場合について説明を行ったが、エンハンスメント型駆動/ディプリーション型負荷型(E/D型)回路、及び、エンハンスメント型駆動/エンハンスメント型負荷型(E/E型)回路においてもインバータ回路を作製することが可能である。よって、E/D型及びE/E型のインバータ回路においては、2個のトランジスタのチャネル領域の導電型を同一にし、所定の接続を行うことにより形成することができる。例えば、p型の導電性を示すペンタセンにより第1の半導体層及び第2の半導体層を形成し、2つのFETを作製しインバータ回路を形成する場合や、n型の導電性を示すZnOにより第1の半導体層及び第2の半導体層を形成し、2つのFETを作製しインバータ回路を形成する場合においても同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
CMOSインバータ回路の回路図 第1の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第1の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図 第2の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第2の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図 第3の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第3の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図 第4の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第4の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図 第5の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第5の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図 第6の実施の形態における縦型半導体装置の断面図 第6の実施の形態における縦型半導体装置の製造工程の説明図
21 基板
22 ゲート電極(第1の電極)
23 ゲート絶縁膜
24 第1の半導体層
25 第2の半導体層
26 第2の電極
27 第3の電極
28 第4の電極

Claims (15)

  1. 基板上に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極を覆い形成された絶縁膜と、
    少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の一方及び前記絶縁膜を介した基板上の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、
    少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の他方及び前記絶縁膜を介した基板上の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、
    前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、
    前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、
    前記第1の電極の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、
    を有し、
    前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、
    前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、
    前記第1の電極上に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、
    前記絶縁膜上には、前記第1の半導体層が形成されており、
    前記第1の半導体層上の一部には、前記第2の半導体層が形成されており、
    前記第2の半導体層上には、前記第4の電極が積層されていることを特徴とする縦型半導体装置。
  2. 基板上に形成された第1の電極と、
    前記第1の電極を覆い形成された絶縁膜と、
    少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の一方及び前記絶縁膜を介した基板上の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、
    少なくとも前記絶縁膜を介し、第1の電極の側面の他方及び前記絶縁膜を介した基板上の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、
    前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、
    前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、
    前記第1の電極の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、
    を有し、
    前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、
    前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記第1の電極の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、
    前記第1の電極上に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、
    前記絶縁膜上の一部には、前記第1の半導体層が形成されており、
    前記第1の半導体層上には、前記第4の電極が形成されており、
    前記第4の電極上には、前記第2の半導体層が積層されていることを特徴とする縦型半導体装置。
  3. 一方の面にメサ構造が形成された導電性を有する基板と、
    前記基板の他方の面に形成された第1の電極と、
    前記メサ構造を覆い形成された絶縁膜と、
    少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、
    少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、
    前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、
    前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、
    前記メサ構造の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、
    を有し、
    前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、
    前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、
    前記メサ構造上部に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、
    前記絶縁膜上には、前記第1の半導体層が形成されており、
    前記第1の半導体層上の一部には、前記第2の半導体層が形成されており、
    前記第2の半導体層上には、前記第4の電極が積層されていることを特徴とする縦型半導体装置。
  4. 一方の面にメサ構造が形成された導電性を有する基板と、
    前記基板の他方の面に形成された第1の電極と、
    前記メサ構造を覆い形成された絶縁膜と、
    少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の一部領域に形成された第1の導電型の第1の半導体層と、
    少なくとも前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方及び前記絶縁膜を介し前記メサ構造の周辺の他の一部領域に形成された第2の導電型の第2の半導体層と、
    前記一部領域における前記第1の半導体層上に形成された第2の電極と、
    前記他の一部領域における前記第2の半導体層上に形成された第3の電極と、
    前記メサ構造の上層の前記第1の半導体層及び第2の半導体層上に形成された第4の電極と、
    を有し、
    前記第2の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の一方に形成された第1の半導体層において、第1のチャネル領域が形成され、
    前記第3の電極と前記第4の電極間における前記絶縁膜を介した前記メサ構造の側面の他方に形成された第2の半導体層において、第2のチャネル領域が形成されるものであって、
    前記メサ構造上部に前記絶縁膜が形成されている積層領域において、
    前記絶縁膜上の一部には、前記第1の半導体層が形成されており、
    前記第1の半導体層上には、前記第4の電極が形成されており、
    前記第4の電極上には、前記第2の半導体層が積層されていることを特徴とする縦型半導体装置。
  5. 前記第1のチャネル領域により構成される第1の電界効果トランジスタと、
    前記第2のチャネル領域により構成される第2の電界効果トランジスタと、
    により、コンプリメンタリ回路を形成することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  6. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層のうち、いずれか一方はp型半導体材料により形成されており、他方はn型半導体材料により形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  7. 前記第2の導電型の第2の半導体層に代え、第1の導電型の第2の半導体層であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  8. 前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料は、いずれも有機半導体材料であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  9. 前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料のうち、いずれか一方は有機半導体材料であり、他方は無機半導体材料であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  10. 前記第1の半導体層を形成する半導体材料及び、前記第2の半導体層を形成する半導体材料は、いずれも無機半導体材料であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の縦型半導体装置。
  11. 前記有機半導体材料は、
    (a) ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種のアセン分子材料、あるいは、
    (b) フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の顔料、あるいは、
    (c) ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリアリールアミン化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも一種の低分子化合物、あるいは、
    (d) ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも一種の高分子化合物、
    であることを特徴とする請求項に記載の縦型半導体装置。
  12. 前記無機半導体材料は、
    (a) シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、あるいは、
    (b) セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化カドミウム(CdS)、カドミウムテルル(CdTe)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化亜鉛アルミニウム(AlZnO)、酸化亜鉛ガリウム(GaZnO)、酸化亜鉛インジウム(InZnO)、あるいは、
    (c) ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、窒化ガリウム(GaN)、あるいは、
    (d) 炭化ケイ素(SiC)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、あるいは、
    (e) 銅インジウムセレン(CuInSe)、銅インジウム硫化セレン(CuInSSe)、あるいは、
    (f) 酸化亜鉛インジウムガリウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、または、
    (a)から(f)に記載されている材料に、不純物を添加した材料、
    であることを特徴とする請求項または10に記載の縦型半導体装置。
  13. 前記第1の電極、前記第2の電極、前記第3の電極及び前記第4の電極は、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、スズ(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、及び、導電性ポリマーから選択される少なくとも一種の材料を含むものであることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の縦型半導体装置。
  14. 前記絶縁膜は、酸化シリコン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマス、窒化シリコン、窒化アルミニウム、窒化ガリウム、窒化炭素、窒化ホウ素、及び、窒化インジウムのいずれか、または、これらの材料を組み合わせた材料により構成されているものであることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の縦型半導体装置。
  15. 前記第1の電極を入力電極とし、前記第4の電極を出力電極としたインバータ回路を有するものであることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の縦型半導体装置。
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