JP2008010566A - 半導体デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、縦型有機トランジスタ及び縦型無機トランジスタを用いたインバータ特性を示す半導体デバイスを提供することを課題とする。
【解決手段】第一の電極31と、第一の電極上31の第一の半導体層32、34と、第一の半導体層32、34上の第三の電極35と、第一の半導体層32、34の導電型と導電型が異なる第三の電極上35の第二の半導体層36、38と、第二の半導体層36、38に挿入された第五の電極39と、第一の半導体層32、34に挿入された第二の電極33と、第二の半導体層36、38中に挿入された第四の電極37とを有することを特徴とする半導体デバイス。
【選択図】図6

Description

本発明は半導体デバイスに係り、特に、複数の縦型有機・無機トランジスタを用いたことを特徴とするインバータ特性を示す半導体デバイスに関するものである。
従来、高性能が求められるデバイスにおける電界効果型トランジスタ(FET,Field Effect Transistor)としては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられることが一般的であった。一方、大電流を流すことが可能で、高い動作速度の実現が可能な電界効果型トランジスタとしては、縦型トランジスタ(SIT,Static Induction Transistor)が提案されている。
図1は、縦型トランジスタ(SIT)の動作機構を説明する概略断面図である。縦型トランジスタは、一般的に、n+ソース電極101とn+ドレイン電極102に挟まれた半導体層104に、p+ゲート103が挿入された構造をしている。p+ゲート電極103に電圧を印加したとき、両側にあるp+ゲート103から半導体層104中に伸びてきた空乏層(図中点線で示した部分)105がお互いにちょうど接触するときの電圧に対して、ゲート電圧が小さい場合に、オン状態になる。オフ状態にするには、p+ゲート103とn+ソース電極101との間に負の電圧を印加して、電位レベルを持ち上げる。つまり、n+ソース電極101とn+ドレイン電極102との間に流れる電流Idsは、p+ゲート103に印加された電圧とドレイン電圧Vdrによって生じる電位障壁の高さによって決まる。このような動作をする縦型トランジスタは、ノーマリーオン特性のトランジスタと呼ばれているが、ノーマリーオフ特性を有するように形成することも可能である。
このような縦型トランジスタは、MOSなどの電界効果型トランジスタと比較した場合、導電層の水平方向に電流を流す横型に対して、導電層の垂直方向に電流を流す縦型であるので、トランジスタの電流経路であるチャネル長を導電層厚さ程度に短くすることが可能であり、且つドレイン電流を大きく取ることができるので、トランジスタを高速度で動作させることが可能である。また、素子構造が簡単で素子サイズを小さくできる特徴を有している。
縦型トランジスタはこのような特徴を有しているため、例えば、有機EL層などの発光層の制御素子(スイッチング素子と呼ぶ場合もある)として用いられる場合には、有機EL層を用いた表示装置が、高速応答性を要求されるため、横型トランジスタよりも適していると言える。
一方、近年、軽量化や携帯性や柔軟性の必要性から、有機材料をエレクトロニクス分野にも用いることが提案されており、このため、有機材料を用いた様々な縦型トランジスタが提案されている。
このように、有機材料からなるトランジスタと有機材料からなる発光層を組み合わせることで、発光層と当該発光層の制御素子の双方を有機材料により形成した発光素子が実現できる(非特許文献1参照)。また、有機半導体を用いた縦型トランジスタとしては、CuPc(銅フタロシアニン)をソース電極、ドレイン電極で挟み、ゲート電極にスリット状のアルミニウム薄膜をCuPc層に埋め込んで形成したものが報告されている(非特許文献2参照)。また、有機トランジスタを有する発光素子としては、正孔輸送材料としてα-NPD(ビス−1-NナフチルNフェニルベンジジン)、発光材料としてAlq(8−ヒドロキシキノレートアルミニウム錯化合物)を使用し、ゲート電極をα-NPD層中に配置した、縦型有機発光トランジスタの性能が報告されている(非特許文献3参照)。
Thin Solid Films 331(1998)51−54 工藤ら、T.IEE Japan,Vol.118−A,No.10,(1998) P1166−1171 池上ら、電子情報通信学会、OME2000−20,P47−51
このように、縦型有機トランジスタは有機EL層などの発光層の制御素子として十分に利用可能であることが判明した。現在は、フレキシブルシートディスプレイの実現化へ向けた活発な研究開発がなされている。フレキシブルシートディスプレイの実現のためには、発光層の制御素子としての発光層に一対一で対応している個々のトランジスタを総括して制御する素子(論理素子)が必要であるが、この素子は未開発であるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、インバータ特性を示すことができる半導体デバイスを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1の発明は、第一の電極と、前記第一の電極上の第一の半導体層と、前記第一の半導体層上の第三の電極と、前記第一の半導体層の導電型と導電型が異なる前記第三の電極上の第二の半導体層と、前記第二の半導体層上の第五の電極と、前記第一の半導体層に挿入された第二の電極と、前記第二の半導体層に挿入された第四の電極とを有することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載された、前記第二の電極及び前記第四の電極は、櫛状、メッシュ状、又は多孔板状であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された、前記第一の電極には第一の電源電圧が印加されており、前記第二の電極及び前記第四の電極には入力電圧が印加されており、前記第三の電極から出力電圧が取り出されており、前記第五の電極には第二の電源電圧が印加されていることを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された、前記第一の半導体層及び前記第二の半導体層は、それぞれ独立に、(1)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及びそれらの誘導体、並びに(2)フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(3)ヒドラゾン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、アリールビニル系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、トリアリールアミン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(4)ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの変性体、並びに(5)フラーレン、及びカーボンナノチューブからなる群より選択される少なくとも一種の有機化合物、又は金属酸化物からなることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された、前記第一乃至第四電極は、それぞれ独立に、クロム、タリウム、チタン、銅、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、金、パラジウム、白金、銀、錫、リチウム、カルシウム、インジュウム錫酸化物、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、第一の電極と、前記第一の電極上の絶縁層と、前記絶縁層上の別領域に設けられた第一の半導体層及び前記第一の半導体層と導電型が異なる第二の半導体層と、前記第一の半導体層上に設けられた第二の電極及び第三の電極と、前記第二の半導体層上に設けられた第四の電極及び第五の電極とを有することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項6に記載された、前記第一の電極と前記絶縁層との間に導電性基板を有することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項6又は7に記載された、前記第一の電極には入力電圧が印加されており、前記第二の電極には第一の電源電圧が印加されており、前記第三の電極及び前記第四の電極には出力電圧が取り出されており、前記第五の電極には第二の電源電圧が印加されていることを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項6乃至8のいずれか1項に記載された、前記第一の半導体層及び前記第二の半導体層は、それぞれ独立に、(1)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及びそれらの誘導体、並びに(2)フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(3)ヒドラゾン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、アリールビニル系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、トリアリールアミン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(4)ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの変性体、並びに(5)フラーレン、及びカーボンナノチューブからなる群より選択される少なくとも一種の有機化合物、又は金属酸化物からなることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項6乃至8のいずれか1項に記載された、前記第一乃至第五電極は、それぞれ独立に、クロム、タリウム、チタン、銅、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、金、パラジウム、白金、銀、錫、リチウム、カルシウム、インジュウム錫酸化物、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とするものである。
上述の如く本発明によれば、複数の縦型有機・無機トランジスタを用いたことを特徴とするインバータ特性を示す半導体デバイスを提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図2(A)は、本発明の第1実施例を示す縦型トランジスタを説明するための、基本ユニット(縦型トランジスタ単素子)を模式的に示した断面図である。図2(A)は、図2(B)に示した縦型トランジスタのa−a断面図である。
図2に示した縦型トランジスタは、大略すると、キャリアを放出するソース領域3と、ソース領域3から当該キャリアを受け取るドレイン領域5と、ソース領域3及びドレイン領域5の間に形成されたゲート電極4とよりなる。
ゲート電極4の近傍には、ソース領域3およびドレイン領域5を構成する材料との界面において、ショットキー接合性を有するように材料構成している。その効果に関しては後述する。
ソース領域3に電気的に接続されるソース電極2と、ドレイン領域5に電気的に接続されるドレイン電極6が設けられており、接触抵抗を低減して効率よくソース領域3とドレイン領域5の間に電圧を印加することが可能と
なっている。この場合、ソース電極2とドレイン電極6は、ゲート電極4を挟んで対向するように形成されていると好適である。
また、ソース電極2は、インジュウム錫酸化物(ITO)などの導電性材料からなり、基板1上に形成されている。基板1は、ガラスなどからなるが、これに限定されるものではなく、プラスチック、石英、アンドープ・シリコン、高ドープ・シリコン、マイカなどのうち少なくともいずれか一つの材料を用いて形成する。また、プラスチックとしては、ポリエチレン系、ポリカーボネート系、マイラー系、及びポリイミド系の材料を用いる。
ソース領域3は、ソース電極2を覆うようにソース電極2上に形成され、ソース領域3の上には、ゲート電極4が形成され、ゲート電極4の上にはドレイン領域5が形成され、さらにドレイン領域5上にはドレイン電極6が形成されている。
本実施例による、キャリアのポテンシャルエネルギーの高さを図で示すことは、かなり、困難であるので、図3は、一つの縦型トランジスタにおけるキャリアのポテンシャルエネルギーの高さを示すグラフである。
ソース電極2とドレイン電極6の間にバイアス電圧(VDS)を印加した場合、キャリアのポテンシャルエネルギーは線形の傾斜で表すことができる(図中、S:ソース電極2からD:ドレイン電極6に向かう破線)。この場合、ソース電極2とドレイン電極6間の電圧差を大きくした場合に傾斜は急角度になる。一方、ゲート電極4にゲート電圧Vを加えていくと、ゲート電極4の周辺に空乏層が次第に広がるので、キャリア(図中、黒丸で表示)に対するエネルギー障壁(鞍部点ポテンシャル)が次第に高く(大きく)なる。
縦型トランジスタにおいては、このようにバイアス電圧VDS及びゲート電圧Vの印加による、鞍部点ポテンシャルの増減を制御することで、ソース領域2からドレイン領域6に移動するキャリアの量を制御する。この場合、キャリアは、ゲート電極4の隙間を通ってソース領域2からドレイン領域5へと移動する。このため、ゲート電極4にはキャリアが移動する空間的な隙間を形成することが好ましく、例えばゲート電極4は櫛状に形成されており、キャリアは櫛状ゲート電極の隙間を空乏層制御された実効的な空間的隙間を通って移動する。ゲート電極4はこの形状に限定されるものではなく、例えばメッシュ状や多孔板状に形成して用いることができる。
図4(A)〜(C)は、上記の縦型トランジスタに用いるゲート電極の形状の例を模式的に示した平面図である。これらの図は、ゲート電極を、ソース電極2又はドレイン電極6側から平面視した図である。
まず、図4(A)は、ゲート電極74は櫛状に形成され、櫛状の電極の隙間にはキャリアが移動する経路、すなわち電流経路74aが形成されている。
ゲート電極は、図4(B)に示すように形成されていてもよい。図4(B)に示すゲート電極84は、複数の導電体が、互いに直交するようにして組み合わされて、いわゆるメッシュ状に構成されており、メッシュの目(穴)には、キャリアが移動する電流経路84aが形成されている。
また、ゲート電極は、図4(C)に示すように形成されていてもよい。図4(C)に示すゲート電極94は、いわゆる多孔板状に形成され、平板状の導電体に、孔状のキャリアが移動する電流経路94aが多数形成されている形状を有している。このように、ゲート電極は、様々な形状で形成することが可能であるが、いずれもゲート電圧が印加される導電材料よりなる電圧印加部分を有し、当該電圧印加部分に隣接して電流経路が形成される構成となっている。
本発明は、上記の構成を有する縦型トランジスタを複数個組み合わせたものであり、ゲート電極に隣接するトランジスタの電流経路であるチャネル(上記74a、84a、94aを含む電流経路)長を、ソース領域3とドレイン領域5の膜厚に対応させている。そのため、薄い構成にすること、動作抵抗を低くして動作速度を向上させること、そして電流密度の向上がそれぞれ可能となる。
ゲート電極4とソース領域3及びドレイン領域5との接触をショットキー接触とすると、当該ショットキー接触により形成されるエネルギー障壁(鞍部点ポテンシャル高さ)を利用して、ソース領域3とドレイン領域5の間のリーク電流を低減可能になると共に、オン/オフ比を向上させることで、より応答速度を向上させることができる。
ソース電極2とソース領域3との間の、及びドレイン電極6とドレイン領域5との間のそれぞれの接触は、オーミック接触であると接触抵抗が低減されてトランジスタの特性が良好となる。
ソース電極2、ゲート電極4、及びドレイン電極6は、クロム(Cr)、タリウム(Ta)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、ITO等の導電性の酸化物、並びに導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、及び導電性ポリチアジルのような導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料で構成されている。ソース電極2、ゲート電極4、及びドレイン電極6が上記材料で構成されている場合には、接触抵抗を低減して電気特性を改善することができる。そして、これらの電極材料は、蒸着、スパッタリング、化学蒸着、電着、無電解メッキ、スピンコーティング、印刷、及び塗布よりなる群から選択された方法により、形成される。
本実施例の図6に示すような縦方向に複合した縦型トランジスタの場合、ソース領域32及びドレイン領域34が、金属酸化物層により形成されているため、キャリアの移動度が高くなる。
金属酸化物層としては、例えば酸化亜鉛(ZnO)層を用いると好適であり、トランジスタのキャリアの移動度が高く、可視光を透過させることが可能なソース領域32とドレイン領域34を形成することが可能で、n型の導電型を示す縦型トランジスタが実現される。
CMOS型のインバータを実現する場合には、ZnO縦型トランジスタの上に、例えば、ペンタセン有機半導体材料を用いると好適である。ソース領域32及びドレイン領域34は、ペンタセンにより形成されている。
ゲート電極33は、例えば金(Au)より構成される。また、ゲート電極37は、例えばアルミニウム(Al)より構成される。
本実施例で、ソース領域32及びドレイン領域34として用いる酸化亜鉛層のエネルギーバンドギャップは、常温で3.3eV〜3.6eVである。このため、酸化亜鉛層は、常温で可視光を透過することができる。また、本実施例による金属酸化物、例えば酸化亜鉛は、アンドープでn型の半導体的な性質を示すが、III族元素、例えばAl(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)、B(ボロン)等の元素を添加する量を制御することが可能である。1
また、電極と有機半導体界面に、電荷輸送層(電荷注入層)(図示しない)の少なくとも一層を設けることにより、電極と半導体界面のダイポールを小さくすることが可能である。これにより、電極から有機半導体層に対する電荷注入効率が向上し、縦型トランジスタのオン/オフ比が大きくなることにより、さらなる大電流化と高速動作が可能となる。
電荷輸送層(電荷注入層)の候補となる材料は、(a)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種のアセン分子材料、或いは、(b)銅フタロシアニン系化合物(CuPc)、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の顔料、或いは、(c)ヒドラゾン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、アリールビニル系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン誘導体(TPD)、トリアリールアミン系化合物、(2,2’,7,7’−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9’ビフルオレン(Spiro−TAD)、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4’−ジアミノ−ビフェニル(Spiro−NPB)、4,4’,4”−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA)、2,2’,7,7’−テトラキス(2,2−ジフェニルビニル)スピロ−9,9’−ビフルオレン(Spiro−DPVBi)、4,4’,ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)、アルミニウム−トリソキシキノリン(Alq)、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq)、トリス(4−メチル−8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム錯化合物(Almq)、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物、或いは、(d)ポリ−p−フェニレンビニレン(PPV)、ビフェニル基を有するポリマー(Biphenyl−Polymers)、ジアルコキシ基を有するポリマー(Dialkoxy−Polymers)、アルコキシ−フェニル−PPV、フェニル−PPV、フェニル−ジアルコキシ−PPVコポリマー、ポリ(2−メトキシ−5−(2’−エチル−ヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)(MEH−PPV)、PEDOT:ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)、ポリアニリン(PANI)、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、或いは、(e)トリフェニルアミン誘導体(TPD)、トリアリールアミン化合物、(2,2’,7,7’−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9’ビフルオレン(Spiro−TAD)、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4’−ジアミノ−ビフェニル(Spiro−NPB)、4,4’,4”−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA)、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物、或いは、(f)ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)、ポリアニリン(PANI)、及びそれらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物のいずれかを含む材料よりなる。
次に、本実施例による縦型トランジスタの製造方法を示す。図5(I)〜(IX)について、手順を追って説明する。
図5(I)に示す工程では、基板30の上面に電極材料を成膜して第一の電極であるソース電極31を形成する。例えば、透明な0.7mm厚のガラス基板(コーニング社製無アルカリガラス1737F)の上面にIn酸化物とSn酸化物とからなるITO透明電極をRFスパッタリングにより成膜して、膜厚が110nmのソース電極31を形成する。
図5(II)に示す工程では、ソース電極31を覆うように、ソース電極31上に第一の半導体層であるソース領域32を形成した。例えば、酸化亜鉛(ZnO)層を室温、0.8Paの真空条件下においてRFパワー75Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が60nmとなるように形成し、ソース領域を形成する。
図5(III)に示す工程では、例えば、ソース領域32の上面にラインとスペースが、それぞれ20μmの櫛型のメタルマスクを配置して、第二の電極であるゲート電極33の材料であるAuを、室温、6.5×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が30nmとなるように形成する
図5(IV)に示す工程では、酸化亜鉛(ZnO)層を室温、0.8Paの真空条件下においてRFパワー75Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が60nmとなるように形成し、第一の半導体層であるドレイン領域34を形成する。
図5(V)に示す工程では、ドレイン領域34上に、電極材料を成膜してドレイン電極35を形成する。電極材料は、Auを50nmの厚さに成膜して第三の電極であるドレイン電極35を形成する。
図5(VI)に示す工程では、ドレイン電極35の上に、第二の半導体道であり、次のソース領域層である、ペンタセン層36を室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が70nmとなるように形成する。
図5(VII)に示す工程では、ペンタセン層36の上面に、第四の電極である二つ目のゲート電極37となる、例えば、ラインとスペースが、それぞれ、20μmの櫛型のメタルマスクを配置して、ゲート電極37の材料であるAlを室温、6.5×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が30nmとなるように形成する。
図5(VIII)に示す工程では、第二の半導体層であり、二つ目のドレイン領域層である、ペンタセン層38を室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が70nmとなるように形成する。
最後に、図5(IX)に示す工程では、電極材料は、Auを50nmの厚さに成膜して、第五の電極であるドレイン電極39を形成する。
その結果、図6に示した構造の縦型トランジスタが形成される。
図7は、図2に示した基本ユニット(縦型トランジスタ単素子)構造である。基板1を透明な0.7mm厚のガラス基板(コーニング社製無アルカリガラス1737F)によって、ソース電極2をITO膜によって、ソース領域3をZnOによって、ゲート電極4をAuによって、ドレイン領域5をZnOによって、ドレイン電極6をAuによってそれぞれ図5(I)〜(V)に示した条件で作製したZnO縦型トランジスタの静特性である。ソース−ドレイン電圧、0V〜3Vの範囲で、数mAオーダーの電流が、ゲート電圧、0V〜−1.5Vにより、−0.5Vステップで良好に変調されている。
図8は、図2に示した基本ユニット(縦型トランジスタ単素子)構造であって、基板1を透明な0.7mm厚のガラス基板(コーニング社製無アルカリガラス1737F)によって、ソース電極2をITO膜によって、ソース領域3をペンタセンによって、ゲート電極4をAlによって、ドレイン領域5をペンタセンによって、ドレイン電極6をAuによってそれぞれ図5(I)〜(V)に示した条件で作製した、ペンタセン縦型トランジスタの静特性である。ソース−ドレイン電圧、0V〜−3Vの範囲で、0.数mAオーダーの電流が、ゲート電圧、0.8V〜−0.8Vにより、0.2Vステップで良好に変調されている。
図5(I)〜(IX)の素子作製工程で得られた本発明による図6の縦型トランジスタは、図7及び図8で示した電気的特性の縦型トランジスタを2個、縦方向に積層したものである。
次に、本実施例による縦型トランジスタの、インバータの伝達特性について調べた結果を図10に示す。図10は、電源電圧(VDD)(供給電圧(Vsupply))−1.2Vに関する、入力電圧(Vin)−2V〜2Vの範囲内で変化させたときの出力電圧(Vout)の関係(伝達特性)である。入力電圧(Vin)が低いときは、ドライブ側の縦型トランジスタが動作し、入力電圧(Vin)を次第に大きくしていくにつれて、ドライブ側の縦型トランジスタが次第にオフとなり、今度は、負荷側の縦型トランジスタが動作し始める結果、このような特性が得られる。このようにして、インバータ動作の実現を示している。
上記図9に示したインバータの伝達は、図9(A)及び(B)に示す回路を構成して、測定した。図9(A)は、インバータ動作を実現するための回路構成が、第一の電極を接地、櫛状又はメッシュ状又は多孔板状の第二の電極を入力電圧(Vin)端子、第三の電極を出力電圧(Vout)端子、第五の電極を供給電圧(Vsupply)端子、櫛状又はメッシュ状又は多孔板状の第四の電極端子は供給電圧(Vsupply)端子である第五の電極に、それぞれ電気的に接続している。また、図9(B)は、インバータ動作を実現するための回路構成が、第一の電極を供給電圧(Vsupply)端子、第三の電極を出力電圧(Vout)端子、櫛状又はメッシュ状又は多孔板状の第四の電極端子を入力電圧(Vin)端子、櫛状又はメッシュ状又は多孔板状の第二の電極を入力電圧(Vin)端子である第四の電極に共通に固定し、第五の電極を接地に、それぞれ電気的に接続している。これにより、図10に示すように、図9(A)下部の回路図で表されるインバータ装置が実現できたことを確認した。
図5の工程において、有機半導体、例えば、ペンタセンのソース領域で電極近傍に電荷輸送層およびまたは電荷注入層を数nmとなるように電極−有機半導体界面にCuPcを形成することで、電荷注入効率が向上し、インバータ装置の性能が、向上することが確認された。
図5に示すインバータ装置を作製する工程において、酸化亜鉛に換えて、酸化錫を成膜してそれぞれソース領域32と、ドレイン領域34を形成した。この場合においても、同様に上述の動作が確認された。
図5に示すインバータ装置を作製する工程において、酸化亜鉛に換えて、酸化クロムを成膜してそれぞれソース領域32と、ドレイン領域34を形成した。この場合においても、同様に上述の動作が確認された。
図5に示すインバータ装置を作製する工程において、Auに換えてPtを用いてゲート電極33を形成した。この場合にも、同様に上述の動作が確認された。
図5に示すインバータ装置を作製する工程において、Auに換えてPdを用いてゲート電極33を形成した。この場合にも、同様に上述の動作が確認された。
図5に示すインバータ装置を作製する工程において、Auに換えてAlを用いてドレイン電極35を形成した。この場合にも、同様に上述の動作が確認された。
図2に示すインバータ装置を作製する工程において、Auに換えて導電性ポリアニリンを用いてドレイン電極35を形成した。この場合にも、同様に上述の動作が確認された。
また、実施例2〜実施例8に示した装置についても、実施例1に記載した縦型トランジスタの場合と同様に、前記方法で、I〜V特性を測定した。その結果、実施例1による縦型トランジスタと、ほぼ同様の測定結果が得られ、実施例1の場合と同様の効果を奏することが確認された。
導電性基板上に絶縁層を配置し、第一の半導体層、及び第一の半導体材料とは導電型が異なる第二の半導体層を隣接して並べて配置し、第一の半導体層上に第二の電極及び第三の電極を、第二の半導体層上に第四の電極及び第五の電極を、導電性基板の裏面に第一の電極を順次有する複数の並列する横型トランジスタで構成したインバータ装置の例を以下に示す。
本実施例による縦型トランジスタの製造方法について、図11(I)〜(IX)について、手順を追って説明する。
図11(I)に示す工程では、導電性基板42の上面に絶縁膜43を形成する。例えば、Si基板上にSiOを熱酸化により成膜して、形成する。
図11(II)に示す工程では、絶縁膜43の上に、無機半導体層45を形成した。例えば、酸化亜鉛(ZnO)層を、室温、0.8Paの真空条件下においてRFパワー75Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が100nmとなるように形成する。
図11(III)に示す工程では、絶縁膜43の上に、有機半導体層44を形成する。例えば、ペンタセン層を室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が100nmとなるように形成する。
図11(IV)に示す工程では、有機半導体層44と無機半導体層45の表面に、電極A〜Dである、ソース電極46、49及びドレイン電極47、48を形成した。例えば、Auを室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が50nmとなるように形成する。
最後に、図11(V)に示す工程では前記導電性の基板42の下面に、電極Eであるゲート電極41を形成する。例えば、真空蒸着法による成膜により、膜厚が50nmとなるようにAlを形成する。
このようにして作製した、横型のZnOトランジスタの静特性を図13に示す。また、横型のペンタセントランジスタの静特性を図14に示す。両トランジスタともに、飽和特性を有する典型的で良好な性能を示している。
このトランジスタを用いて、CMOSインバータを作製した結果を図15に示す。インバータの回路構成は、図12に示す回路接続を用いた。図12(A)は、n型半導体を接地した場合の、インバータ接続回路、図12(B)は、p型半導体を接地した場合の、インバータ接続回路を示している。図15に示す通り、両方方式の接地接続方法においてもインバータ動作を確認した。
基板上に、第一の電極、絶縁層、第一の半導体層、及び第一の半導体材料とは導電型が異なる第二の半導体層を隣接して並べて配置し、第一の半導体層に第二の電極及び第三の電極を、第二の半導体層に第四の電極及び第五の電極を順次有する複数の横型トランジスタで構成したインバータ装置の一例を示す。
本実施例による縦型トランジスタの製造方法について、図16(I)〜(V)について、手順を追って説明する。
図16(I)に示す工程では、基板51の上面にゲート電極52を形成する。例えば、ガラス基板上にAu/Crを真空蒸着法により成膜して形成する。
図16(II)に示す工程では、ゲート電極52の上に、絶縁膜53を形成した。例えば、SiO層を室温、0.8Paの真空条件下においてRFパワー100Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が500nmとなるように形成する。
図16(III)に示す工程では、絶縁膜53の上に、無機半導体層55を形成した。例えば、酸化亜鉛(ZnO)層を、室温、0.8Paの真空条件下においてRFパワー75Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が100nmとなるように形成する。
図16(IV)に示す工程では、絶縁膜53の上に、有機半導体層54を形成した。例えば、ペンタセン層を室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が100nmとなるように形成する。
最後に、図16(V)に示す工程では、有機半導体層54と無機半導体層55の表面に、電極B〜Eである、ソース電極56、59及びドレイン電極57、58を形成した。例えば、Alを室温、1.3〜3.9×10−3Paの真空条件下において真空蒸着法による成膜により、膜厚が50nmとなるように形成する。
このようにして作製した、横型のZnOトランジスタ、及び、横型のペンタセントランジスタの静特性は、両トランジスタともに、飽和特性を有する典型的で良好な性能を示している。
このトランジスタを用いて、CMOSインバータを作製した結果、図15に示した伝達特性と同様の性能が得られた。インバータの回路構成は、図17に示す回路接続を用いた。図17(A)は、n型半導体を接地した場合の、インバータ接続回路、図17(B)は、p型半導体を接地した場合の、インバータ接続回路を示しており、両方方式の接地接続方法においてもインバータ動作を確認した。
第一の絶縁膜の金属酸化物が、シリコン酸化物、タンタル酸化物、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、ハフニウム酸化物、ジルコン酸化物、ランタン酸化物、スカンジウム酸化物、プラセオジム酸化物、ビスマス酸化物、ニオブ酸化物、タングステン酸化物、イットリウム酸化物、シリコン窒化物よりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含む構成においても好適であった。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求した本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形例や実施例が考えられる。そのため、上述の実施例は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであり、明細書の本文にはなんら拘束されない。
本発明が、キャリアの移動度が高く、出力電圧の立ち上がり波形と立ち下り波形が急峻で、動作速度が高速度である、無機半導体と有機半導体とから構成される縦型トランジスタ及び縦型トランジスタを用いたインバータ装置と、無機半導体と有機半導体とから構成される横型トランジスタ及び縦型トランジスタを用いたインバータ装置及び回路構成とを提供することにより、有機トランジスタを用いた論理素子製品の実現できることは勿論である。
縦型トランジスタ(SIT)の動作機構を説明する概略断面図である。 (A)は本発明で基本となる縦型トランジスタの概略断面図であり、(A)は、(B)の縦型トランジスタのa−a断面図である。 図2の縦型トランジスタのキャリアポテンシャルエネルギーを示す図である。 (A)〜(C)は、ゲート電極の形状の例を示す平面図である。 (I)〜(IX)は、本発明によるインバータ装置の製造方法を示す図である。 本発明によるインバータ装置の断面図である。 ZnO縦型トランジスタの、静特性を示す図である。 ペンタセン縦型トランジスタの、静特性を示す図である。 (A)及び(B)は、本発明によるインバータ装置の接続図であり、CMOS回路とともに示した図である。 図9(A)及び(B)に示す回路を構成して、測定した、本発明によるインバータ装置の伝達特性である。 (I)〜(V)は、本発明による別のインバータ装置の製造方法を示す図である。 (A)及び(B)は、本発明による別のインバータ装置の接続図であり、CMOS回路とともに示した図である。 ZnO横型トランジスタの、静特性を示す図である。 ペンタセン横型トランジスタの、静特性を示す図である。 図12(A)及び(B)に示す回路を構成して、測定した、本発明によるインバータ装置の伝達特性とCMOS回路である。 (I)〜(V)は、本発明による更に別のインバータ装置の製造方法を示す図である。 (A)及び(B)は、本発明による更に別のインバータ装置の接続図であり、CMOS回路とともに示した図である。
符号の説明
1、30、51 基板
2、31 ソース電極
3、32 ソース領域
4、33 ゲート電極
5、34 ドレイン領域
6、35 ドレイン電極
36 ペンタセン層
37 二つ目のゲート電極
38 ペンタセン層
39 ドレイン電極
41、52 ゲート電極
42 導電性基板
43、53 絶縁膜
44、54 有機半導体層
45、55 無機半導体層
46、49、56、59 ソース電極
47、48、57、58 ドレイン電極
74、84、94 ゲート電極
74a、84a、94a 電流経路
101 n+ソース電極
102 n+ドレイン電極
103 p+ゲート
104 半導体層
105 空乏層

Claims (10)

  1. 第一の電極と、
    前記第一の電極上の第一の半導体層と、
    前記第一の半導体層上の第三の電極と、
    前記第一の半導体層の導電型と導電型が異なる前記第三の電極上の第二の半導体層と、
    前記第二の半導体層上の第五の電極と、
    前記第一の半導体層に挿入された第二の電極と、
    前記第二の半導体層に挿入された第四の電極とを有することを特徴とする半導体デバイス。
  2. 前記第二の電極及び前記第四の電極は、櫛状、メッシュ状、又は多孔板状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス。
  3. 前記第一の電極には第一の電源電圧が印加されており、前記第二の電極及び前記第四の電極には入力電圧が印加されており、前記第三の電極から出力電圧が取り出されており、前記第五の電極には第二の電源電圧が印加されていること特徴とする請求項1又は2に記載の半導体デバイス。
  4. 前記第一の半導体層及び前記第二の半導体層は、それぞれ独立に、(1)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及びそれらの誘導体、並びに(2)フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(3)ヒドラゾン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、アリールビニル系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、トリアリールアミン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(4)ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの変性体、並びに(5)フラーレン、及びカーボンナノチューブからなる群より選択される少なくとも一種の有機化合物、又は金属酸化物からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  5. 前記第一乃至第四電極は、それぞれ独立に、クロム、タリウム、チタン、銅、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、金、パラジウム、白金、銀、錫、リチウム、カルシウム、インジュウム錫酸化物、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  6. 第一の電極と、
    前記第一の電極上の絶縁層と、
    前記絶縁層上の別領域に設けられた第一の半導体層及び前記第一の半導体層と導電型が異なる第二の半導体層と、
    前記第一の半導体層上に設けられた第二の電極及び第三の電極と、
    前記第二の半導体層上に設けられた第四の電極及び第五の電極とを有することを特徴とする半導体デバイス。
  7. 前記第一の電極と前記絶縁層との間に導電性基板を有することを特徴とする請求項6に記載の半導体デバイス。
  8. 前記第一の電極には入力電圧が印加されており、前記第二の電極には第一の電源電圧が印加されており、前記第三の電極及び前記第四の電極には出力電圧が取り出されており、前記第五の電極には第二の電源電圧が印加されていること特徴とする請求項6又は7に記載の半導体デバイス。
  9. 前記第一の半導体層及び前記第二の半導体層は、それぞれ独立に、(1)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及びそれらの誘導体、並びに(2)フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(3)ヒドラゾン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合物、アリールビニル系化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、トリアリールアミン系化合物、及びそれらの誘導体、並びに(4)ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及びそれらの変性体、並びに(5)フラーレン、及びカーボンナノチューブからなる群より選択される少なくとも一種の有機化合物、又は金属酸化物からなることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
  10. 前記第一乃至第五電極は、それぞれ独立に、クロム、タリウム、チタン、銅、アルミニウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、金、パラジウム、白金、銀、錫、リチウム、カルシウム、インジュウム錫酸化物、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の半導体デバイス。
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