JP4698160B2 - 縦型トランジスタおよび発光素子 - Google Patents

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本発明は、縦型トランジスタおよび当該縦型トランジスタを用いた発光素子に関する。
従来、高性能が求められるデバイスにおける電界効果型トランジスタ(FET、Field Effect Transistor)としては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが用いられることが一般的であった。
一方、大電流を流すことが可能で、高い動作速度の実現が可能な電界効果型トランジスタとしては、縦型トランジスタ(SIT,Static Induction Transistor)が提案されていた。
図1は、縦型トランジスタ(SIT)の動作機構を説明する概略断面図である。縦型トランジスタは、一般的に、n+ソース電極101とn+ドレイン電極102に挟まれた半導体層104に、p+ゲート103が挿入された構造をしている。p+ゲート電極103に電圧を印加したとき、両側にあるp+ゲート103から半導体層104中に伸びてきた空乏層(図中点線で示した部分)105がお互いにちょうど接触するときの電圧に対して、ゲート電圧が小さい場合に、縦型トランジスタはオン状態になる。オフ状態にするには、p+ゲート103とn+ソース電極101との間に負の電圧を印加して、電位レベルを持ち上げてやる。つまり、n+ソース電極101とn+ドレイン電極102との間に流れる電流Idsは、p+ゲート103に印加された電圧とドレイン電圧Vdrによって生じる電位障壁の高さによって決まる。このような動作をする縦型トランジスタは、ノーマリーオン特性の縦型トランジスタと呼ばれているが、ノーマリーオフ特性を有するように形成することも可能である。
このような縦型トランジスタは、MOSなどの電界効果型トランジスタと比較した場合、導電層の垂直方向に電流を流す縦形であるので、トランジスタの電流経路であるチャネル長を短くすることが可能であり、またドレイン電流を大きく取ることができ、トランジスタを高速度で動作させることが可能である。さらに、素子構造が簡単で素子サイズを小さくできる特徴を有している。
縦型トランジスタはこのような特徴を有しているため、例えば、有機EL層などの発光層の制御素子(スイッチング素子と呼ぶ場合もある)として用いられる場合があった。例えば有機EL層を用いた表示装置は、応答速度が速い特徴を有しているため、有機EL層の制御素子については動作速度が速いことが要求される。
一方、発光層の制御素子としは、当該制御素子が可視光に対して透明であることが好ましく、さらに軽量化や携帯性の観点から、有機材料を用いることが提案されており、このため、有機材料を用いた様々な縦型トランジスタが提案されていた。
このように、有機材料からなるトランジスタと有機材料からなる発光層を組み合わせることで、発光層と当該発光層の制御素子の双方を有機材料により形成した発光素子が実現できる(非特許文献1参照。)。また、有機半導体を用いた縦型トランジスタとしては、CuPc(銅フタロシアニン)をソース電極、ドレイン電極で挟み、ゲート電極にスリット状のアルミニウム薄膜をCuPc層に埋め込んで形成したものが報告されている(非特許文献2参照。)。
また、有機トランジスタを有する発光素子としては、正孔輸送材料としてα-NPD(ビス−1-NナフチルNフェニルベンジジン)、発光材料としてAlq3(8−ヒドロキシキノレートアルミニウム錯化合物)を使用し、ゲート電極をα-NPD(ビス−1-NナフチルNフェニルベンジジン)層中に配置した素子の性能が報告されている(非特許文献3参照。)。
Thin Solid Films 331(1998)51-54 工藤ら、T.IEE Japan,Vol.118-A,No.10,(1998) P1166-1171 池上ら、電子情報通信学会、OME2000-20、P47-51
しかし、このような有機材料からなる縦型トランジスタを用いた場合、縦型トランジスタのキャリアの移動度が低く、そのために動作速度の高速化が困難となり、また動作電圧が高くなってしまう問題が生じていた。
さらに、キャリアの移動度が低いため、オン/オフ比が低い、またオン状態の抵抗値が高いなど、縦型トランジスタをスイッチング素子として用いる場合の問題が懸念された。
一方、例えば従来用いられてきたSiなどの無機材料を用いた場合には、キャリアの移動度は高くなるものの、可視光を透過させることが困難であり、可視光を扱う素子、例えば発光層の制御素子として用いることは困難であった。
そこで、本発明は上記の問題を解決した、新規で有用な縦型トランジスタ、および当該縦型トランジスタを用いた発光素子を提供することを目的としている。
本発明の具体的な課題は、キャリアの移動度が高く、可視光を透過することが可能な縦型トランジスタ、および当該縦型トランジスタを用いた発光素子を提供することである。
本発明は、上記の課題を、キャリアを放出するソース領域と、当該ソース領域から当該キャリアを受け取るドレイン領域と、当該ソース領域とドレイン領域の間に形成されたゲート電極と、を有する縦型トランジスタであって、前記ソース領域およびドレイン領域は、酸化亜鉛層により形成されており、前記酸化亜鉛層は、<002>方向と<004>方向に優先配向しており、前記酸化亜鉛層の膜厚の方向の抵抗値が、<002>方向と<103>方向に優先配向した場合の膜厚の方向の抵抗値よりも高いことを特徴とする縦型トランジスタにより、解決する。
本発明によれば、ソース領域とドレイン領域を酸化亜鉛層で形成したことにより、キャリアの移動度が高く、また、可視光を透過させることが可能な縦型トランジスタを実現することが可能となる。
また、前記酸化亜鉛層の優先配向が<002>方向と<004>方向であると、当該酸化亜鉛層の抵抗値を適切な値とすることが可能となる。
また、前記ソース領域および前記ドレイン領域が、可視光域の光を透過すると、可視光を透過するトランジスタを構成することが可能となる。
また、前記ソース領域および前記ドレイン領域のエネルギーバンドギャップが3.3eV〜3.6eVであると、当該ソース領域およびドレイン領域が可視光を透過する。
また、前記ソース領域には、当該ソース領域のキャリア濃度を調整するための不純物が添加されていると、当該ソース領域の電気的な性質を調整することが可能となる。
また、前記ドレイン領域には、当該ドレイン領域のキャリア濃度を調整するための不純物が添加されていると、当該ソース領域の電気的な性質を調整することが可能となる。
また、前記不純物は、Al,Ga,InおよびBよりなる群より選ばれる材料を含むと、前記ソース領域または前記ドレイン領域のキャリア濃度を調整することが可能となり、好適である。
また、前記ゲート電極は櫛状に形成されていると、前記縦型トランジスタの特性が良好となり、好適である。
また、前記ソース領域に電気的に接続されるソース電極と、前記ドレイン領域に電気的に接続されるドレイン電極を設けると、接触抵抗を小さくして、前記ソース領域と前記ドレイン領域に効率よく電圧を印加することが可能となる。
また、前記ソース電極と前記ドレイン電極は対向するように形成されていると、前記縦型トランジスタの特性が良好となり、好適である。
また、前記ソース電極は基板上に形成され、前記ソース電極上に前記ソース領域が形成され、前記ソース領域上に前記ゲート電極が形成され、前記ゲート電極上に前記ドレイン領域が形成され、前記ドレイン領域上に前記ドレイン電極が形成されていると、前記縦型トランジスタの特性が良好となり、好適である。また、前記ソース電極が、前記酸化亜鉛層を形成する酸化亜鉛よりなり、当該ソース電極の抵抗値が前記ソース領域の抵抗値より低くなるように、当該ソース電極に添加される不純物により、調整されていると、前記ソース電極とソース領域が容易に形成できる。
また、前記ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極が、クロム(Cr)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、及び、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むと、接触抵抗を低減して電気特性を改善することができる。


また、本発明は、上記課題を、前記縦型トランジスタにおいて、前記ドレイン領域と前記ドレイン電極の間に、電圧が印加されることで発光する有機発光領域層を設け、当該ドレイン領域は当該ドレイン電極と当該有機発光領域層を介して電気的に接続される構造とすることを特徴とする発光素子により、解決する。
上記の場合、当該発光素子の制御素子のソース領域とドレイン領域を金属酸化物で形成したことにより、キャリアの移動度が高いために動作速度が高速であり、かつ制御素子が可視光を透過させることが可能なため、構造が単純で小型化された発光素子を実現することが可能となる。
また、前記有機発光領域層は、発光層、電荷輸送層および電荷注入層を有することを特徴とすると、発光素子の発光効率が良好となり、好適である。
また、前記発光層、電荷輸送層および電荷注入層は、(a)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種のアセン分子材料、あるいは、(b)銅フタロシアニン系化合物(CuPc)、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の顔料、あるいは、(c)ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、2,2′,7,7′−テトラキス(2,2−ジフェニルビニル)スピロ−9,9′−ビフルオレン(Spiro-DPVBi )、4,4′,ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)、アルミニウム−トリソキシキノリン(Alq)、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq)、トリス(4−メチル−8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム錯化合物(Almq )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、
(d)ポリ−p−フェニレンビニレン(PPV )、ビフェニル基を有するポリマー(Biphenyl-Monomers )、ジアルコキシ基を有するポリマー(Dialkoxy-Monomers)、アルコキシ−フェニル−PPV 、フェニル−PPV 、フェニル−ジアルコキシ−PPVコポリマー、 ポリ(2−メトキシ−5−(2′−エチル−ヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)(MEH-PPV )、PEDOT:ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS )、ポリアニリン(PANI)、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、あるいは、(e)トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、(f)ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)、ポリアニリン(PANI)、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、を含む材料よりなると、発光素子の発光効率が良好となり、好適である。
本発明によれば、キャリアの移動度が高く、かつ可視光を透過させることが可能な縦型トランジスタを実現することが可能となる。
また、前記縦型トランジスタを用いた発光素子は動作速度が高速であり、動作電圧が抑制される。
次に、本発明の実施の形態に関して図面に基づき、以下に説明する。
図2(A)は、本発明による実施例1の縦型トランジスタを模式的に示した断面図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A断面図である。
図2(A)および図2(B)を参照するに、本実施例による縦型トランジスタ10は、キャリアを放出するソース領域12と、当該ソース領域12から当該キャリアを受け取るドレイン領域13と、当該キャリア領域とドレイン領域の間に形成されたゲート電極14と、からなる主要部10Aを有する縦型トランジスタである。
また、前記ソース領域12に電気的に接続されるソース電極15と、前記ドレイン領域13に電気的に接続されるドレイン電極16が設けられており、接触抵抗を低減して効率よく当該ソース領域12とドレイン領域13の間に電圧を印加することが可能となっている。この場合、前記ソース電極15とドレイン電極16は、前記ゲート電極14を挟んで対向するように形成されていると好適である。
また、前記ソース電極15は、例えばITOなどの導電性酸化物からなり、基板11上に形成されている。当該基板11は、例えば、ガラスからなるが、これに限定されるものではなく、プラスチック、石英、アンドープ・シリコン、及び、高ドープ・シリコンのいずれかの材料を用いて形成しても良い。また、前記プラスチックとしては、ポリカーボネート、マイラー、及び、ポリイミドなどを用いることができる。
前記ソース領域12は、前記ソース電極15を覆うように当該ソース電極12上に形成され、当該ソース領域12上には前記ゲート電極14が形成され、当該ゲート電極14上には前記ドレイン領域13が形成され、さらに当該ドレイン領域13上には前記ドレイン電極16が形成されている。
図3は、本実施例による縦型トランジスタ10におけるキャリアのポテンシャルエネルギーの高さを示すグラフである。
図3を参照するに、前記ソース電極15とドレイン電極16の間にバイアス電圧(Vds)を印加した場合、キャリアのポテンシャルエネルギーは線形の傾斜ができる。この場合、電圧を大きくした場合に傾斜は大きくなる。一方、ゲート電極14に電圧(ゲート電圧Vg)を加えていくと、当該ゲート電極14付近に空乏層が広がり、キャリアに対してエネルギー障壁が高くなる。
縦型トランジスタにおいては、このようにバイアス電圧Vdsとゲート電圧Vgを制御することで、前記ソース領域12からドレイン領域13に移動するキャリアの量を制御する。この場合、キャリアは、前記ゲート電極14の隙間を通ってソース領域からドレイン領域へと移動する。このため、ゲート電極にはキャリアが移動する隙間が形成されていることが好ましく、例えば前記ゲート電極14は櫛状に形成されており、キャリアは櫛状の電極の隙間を移動する。前記ゲート電極14はこの形状に限定されるものではなく、例えばメッシュ状や多孔板状に形成して用いることも可能である。
本発明は、このように、キャリアを放出するソース領域12と、当該ソース領域12から当該キャリアを受け取るドレイン領域13と、当該キャリア領域12とドレイン領域13の間に形成されたゲート電極14と、を有する縦型トランジスタとしている。そのため、トランジスタの電流経路であるチャネル長を、前記ソース領域12とドレイン領域13の膜厚に対応して薄くすることが可能であり、動作抵抗を低くして動作速度を向上させることができると共に、電流密度の向上ができる。
また、前記ゲート電極14と、前記ソース電極12またはドレイン電極13の接触をショットキー接触とすると、当該ショットキー接触により形成されるエネルギー障壁を利用して、ソース領域とドレイン領域の間のリーク電流を低減可能すると共に、オン/オフ比を向上させることで、より応答速度を向上させることができる。
また、前記ソース電極15とソース領域12、および前記ドレイン電極16とドレイン領域13の接触は、オーミック接触であると、接触抵抗が低減されてトランジスタの特性が良好となる。
従来は、このような縦型トランジスタを用いた場合であっても、ソース領域やドレイン領域の材料によってはキャリアの移動度を高くすることが困難であり、例えば有機材料を用いた縦型トランジスタでは、キャリアの移動度が低いため、トランジスタの動作速度を向上させることは困難であり、また動作電圧が高くなる問題が生じていた。
また、ソース領域やドレイン領域に、Siなど、従来用いられている無機材料を用いた場合には、キャリアの移動度を向上させることは可能であっても、常温で可視光を透過させることが困難であり、例えば、可視光を扱う素子に用いる場合に問題となる場合があった。
本実施例による縦型トランジスタ10の場合、当該ソース領域12およびドレイン領域13が、金属酸化物層により形成されているため、キャリアの移動度が高く、かつ可視光を透過させることが可能なソース領域とドレイン領域を形成することが可能となっている。そのため、動作速度が速く、可視光を透過させることが可能な縦型トランジスタを実現することが可能となっている。
前記金属酸化物層としては、例えば酸化亜鉛(ZnO)層を用いると好適であり、トランジスタのキャリアの移動度が高く、可視光を透過させることが可能なソース領域とドレイン領域を形成することが可能である。そのため、縦型トランジスタの動作速度を高くし、また動作電圧を低くすることが可能となる。
また、このようにトランジスタのソース領域とドレイン領域が可視光に対して透明であると、当該トランジスタを、可視光を扱う素子の制御素子として用いた場合に特に好適である。例えば、発光層を有する発光素子の、制御素子として当該トランジスタを用いた場合、発光層と積層するようにして当該トランジスタを用いることが可能であり、当該トランジスタは当該発光層からの発光を遮ることがない。この場合、トランジスタを発光層と積層するように形成して発光素子を形成することで、当該発光素子を小型化することが可能となり、また発光素子を設計する場合にトランジスタの設置場所についての選択の自由度が向上する効果を奏する。
例えば、表示速度が速い特長を有する有機EL層の制御素子として本実施例によるトランジスタを用いた場合、当該トランジスタの動作速度が速く、またソース領域とドレイン領域が透明であるため、特に好ましい組み合わせとなる。
また、この場合、ソース電極が可視光に対して透明であると好適であり、ドレイン電極が可視光に対して透明であるとさらに好適である。
また、当該トランジスタは発光素子に用いることに限定されず、可視光を扱う素子に広く適用することが可能であり、例えば受光素子などに用いることが可能であり、発光素子に用いた場合と同様の効果を奏し、例えば受光素子を小型化する効果や、受光素子の設計の自由度を向上させる効果を奏する。
また、本実施例による縦型トランジスタの前記ソース領域12およびドレイン領域13に用いる金属酸化物層を形成する材料としては、以下の材料を用いることが可能である。
まず、(a)酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化ニオブ、五酸化タンタル、チタン酸バリウム、及び、チタン酸ストロンチウムから選択されるn型半導体の性質を有する金属酸化物、(b)酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化クロム、酸化ビスマスから選択されるp型半導体の性質を有する金属酸化物、或いは、前記(a)〜(b)に記載された金属酸化物に不純物を添加して形成される、n型半導体の性質を有する金属酸化物、又はp型半導体の性質を有する金属酸化物を用いることが可能である。
上記の材料の中で、酸化亜鉛が特に好ましく、以下に示すように、酸化亜鉛を用いた場合にはソース領域およびドレイン領域に用いた場合に好ましい電気特性が得られることが確認されている。
図4は、前記ソース領域12およびドレイン領域13を形成する、酸化亜鉛の結晶系を示した図である。このように、酸化亜鉛は、六方晶系であり、例えば(100)面、(110)面、(002)面、(004)面、(103)面などを有している。
前記ソース領域12およびドレイン領域13に用いられる金属酸化物層には好ましい形成方法があり、例えば酸化亜鉛の場合、膜厚の方向に対して、すなわちキャリアの移動方向に対して好ましい抵抗値を有するのは、<002>方向と<004>方向に優先配向した場合であり、この場合に縦型トランジスタの半導体層、すなわちソース領域およびドレイン領域として好ましく機能することが明らかとなっている。
図5(A)〜(C)は、それぞれ異なる条件でのスパッタリングにより形成された、酸化亜鉛層の、X線回折による分析結果を示す図である。X線回折による分析を行うと、酸化亜鉛層の配向性を調べることができる。
例えば、図5(A)に示す場合には、酸化亜鉛層は、<002>方向と<103>方向に優先配向しており、この場合には酸化亜鉛層の抵抗値が低くなり、例えば1V程度の電圧に対して10-6A程度の電流が流れてしまい、ソース領域およびドレイン領域として用いることは困難である。また、図5(B)に示す場合には、<002>方向に優先配向しているが、この場合には高抵抗となり、3〜4V程度の電圧に対して10-13〜10-14A程度の電流しか流れず、ソース領域およびドレイン領域として用いることは困難である。図5(C)に示したように、酸化亜鉛層の優先配向が<002>方向と<004>方向である場合に、酸化亜鉛層が縦型トランジスタのソース領域およびドレイン領域を形成する材料としてより好ましい抵抗値を有し、例えば3〜4Vの電圧に対して10-10A程度の電流値を得ることが可能である。
また、本実施例でソース領域およびドレイン領域として用いる酸化亜鉛層のエネルギーバンドギャップは、常温で3.3eV〜3.6eVであり、このため、当該酸化亜鉛層は、常温で可視光を透過することができる。
また、本実施例による金属酸化物、例えば、酸化亜鉛は、アンドープでn型の半導体的な性質を示すが、III族元素、例えばAl(アルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)、B(ボロン)等の不純物を添加する量を制御することにより、キャリア濃度を制御することが可能である。
そのため、例えば、酸化亜鉛層で前記ソース電極15と、前記ソース領域12の双方を形成することが可能である。この場合、酸化亜鉛層に添加される当該不純物の量によって前記ソース電極15と、前記ソース領域12の抵抗値を調整する。例えば、前記ソース電極15の抵抗値が小さくなるように、前記ソース電極15に不純物が添加される。
この場合、ソース電極をソース領域と同一の材料で形成することが可能となるため、縦型トランジスタを形成する場合の工程が単純となり、製造コストが低減される効果を奏する。また、酸化亜鉛層にN(窒素)を添加することで、p型半導体として用いることも可能である。
また、前記ソース領域12とドレイン領域13で、半導体の極性を異なるものとしたり、また同一の極性でありながら不純物の添加量を変更することでキャリア濃度を変更して任意のエネルギー障壁を設け、トランジスタの特性を変更することが可能であり、例えばON/OFF特性を改善することなどが可能である。
また、前記ソース電極15、ゲート電極14、およびドレイン電極16は、クロム(Cr)、Ta(タリウム)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、ITO等の導電性の酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、及び、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料で構成されている。前記ソース電極15、ゲート電極14およびドレイン電極16が上記材料で構成されていると、接触抵抗を低減して電気特性を改善することができる。そして、これらの電極材料は、蒸着、スパッタリング、化学蒸着、電着、無電解メッキ、スピンコーティング、印刷、及び、塗布よりなる群から選択された方法により、形成される。
次に、本実施例による縦型トランジスタの製造方法について、図6(A)〜(E)について、手順を追って説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6(A)に示す工程では、前記基板1の上面に電極材料を成膜して前記ソース電極15を形成する。例えば、透明な0.7mm厚のガラス基板(コーニング社製無アルカリガラス1737F)の上面にIn酸化物とSn酸化物とからなるITO透明電極をRFスパッタリングにより成膜して、膜厚が110nmのソース電極15を形成した。
次に、図6(B)に示す工程では、前記ソース電極15を覆うように、当該ソース電極15上に前記ソース領域12を形成した。例えば、酸化亜鉛(ZnO)層を室温、1〜3×10−3Torrの真空条件下においてRFパワー300Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が60nmとなるように形成し、ソース領域12を形成する。この場合、図4〜図5の説明で前記したように、優先配向は、<002>方向と<004>方向となるように形成した。
次に、図6(C)に示す工程では、前記ソース領域12の上面と側面を被覆するように電極材料を、例えば櫛状に形成してゲート電極14を形成する。例えば、前記ソース領域12の上面に、スリット状のメタルマスクを配置して、ゲート電極14の材料であるAuを室温、5×10−4Torrの真空条件下においてRFパワー100Wでスパッタリングにより、膜厚が50nmとなるように形成した。
次に、図6(D)に示す工程では、前記ゲート電極14上、および前記ソース領域12上に、前記ドレイン領域13を形成する。例えば、前記ソース電極12上および前記ゲート電極14上にメタルマスクを配置して、酸化亜鉛(ZnO)層を、室温、1〜3×10−3Torrの真空条件下においてRFパワー300Wでスパッタリングによる成膜により、膜厚が100nmとなるように形成し、ドレイン領域13を形成する。この場合、図4〜図5の説明で前記したように、優先配向は、<002>方向と<004>方向となるように形成した。
次に、図6(E)に示す工程では、前記ドレイン領域13上に、電極材料を成膜して前記ドレイン電極16を形成する。例えば、前記ドレイン領域13の上面にメタルマスクを配置して、電極材料であるAuを成膜して前記ドレイン電極16を形成した。その結果、図2に示した構造を有する縦型トランジスタが形成されたことを確認した。
次に、本実施例による縦型トランジスタの、光の透過について調べた結果を図7に示す。図7は、本実施例による縦型トランジスタの、ソース電極15とソース領域12の積層膜(ITO電極と酸化亜鉛層が積層された状態の薄膜)の、常温での透過特性を示す図である。
図7を参照するに、可視光といわれる、400nm〜770nmの波長域において、ソース電極とソース領域の積層膜は、透過率が80%以上を有している。このため、酸化亜鉛の単層では、透過率が80%以上であることは明らかであり、常温で、酸化亜鉛層が可視光に対して実質的に透明であることが確認された。
酸化亜鉛は、前記したように、常温でエネルギーバンドギャップが3.3eV〜3.6eVであるため、高い透過率で、このように常温で可視光を透過させることができる。
例えばエネルギーバンドギャップが3.3eVの場合には、376nm以上の波長域の光を、またエネルギーバンドギャップが3.6eVの場合には、344nm以上の波長域の光を透過させることができる。
次に、本実施例による縦型トランジスタ10の電気特性を測定した結果について図8(A)、(B)を用いて説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。本実施例による縦型トランジスタ10に対して、図8(A)に示すような回路を構成して、ソース電極とドレイン電極間、さらにゲート電極に電圧を印加して電流値を測定した。図8(B)は、図8(A)の回路において電圧を印加した場合、ソースードレイン電圧に対するドレイン電流値を示したものであり、ゲート電圧は0.5〜―0.5Vまで0.1Vごとに測定した結果を示している。
図8(B)を参照するに、ソース−ドレイン電圧が、0〜1Vの範囲で、ゲート電圧0.5V〜−0.5V、0.1Vステップでゲート変調されていることがわかる。ソース−ドレイン電流は、0.1mA〜1mAの範囲で変化しており、本発明による縦型トランジスタが正常に動作していることが確認された。
また、ソース領域やドレイン領域を有機化合物で形成した従来の縦型トランジスタの場合、本図に示した場合と同程度の電流値を得るためには10V〜50V程度の電圧が必要であり、本実施例の場合には従来の場合と比べて、動作電圧が抑制されていることが確認された。
また、縦型トランジスタは上記図6(A)〜(E)に示した以外の様々な材料、製法によっても形成することが可能である。例えば、上記図6(A)〜(E)に示した、上記の製造方法の変形例を、以下に示す。なお、下記の実施例2〜実施例8は、上記実施例1で、図6(A)〜(E)の説明に記載した場合と異なる部分のみを示しており、下記の実施例中に示した以外の工程は上記図6(A)〜(E)の説明に記載した場合と同様にして縦型トランジスタを製造することが可能である。
図6(A)の工程において、ソース電極15を形成する場合、Alが添加された酸化亜鉛(AZO)を、膜厚が20nmとなるように形成し、図6(B)の工程においては、酸化亜鉛を、室温、1〜3×10−3Torrの真空条件下でスパッタリングすることにより、膜厚が40nmとなるように成膜してソース領域12を形成した。この場合、ソース電極とソース領域が共に酸化亜鉛より構成され、当該ソース電極の抵抗値が前記ソース領域の抵抗値より低くなるように、当該ソース電極に添加される不純物により、調整されている。このため、ソース電極とソース領域を形成する場合に成膜装置を共通化することが可能となり、ソース電極とソース領域を形成することが容易となり、トランジスタの製造工程が単純となり、製造コストが低減される効果を奏する。
図6(B)と、図6(D)に示す工程において、酸化亜鉛に換えて、酸化錫を成膜してそれぞれソース領域12と、ドレイン領域13を形成した。この場合においても、同様に縦型トランジスタが形成された。
図6(B)と、図6(D)に示す工程において、酸化亜鉛に換えて、酸化クロムを成膜してそれぞれソース領域12と、ドレイン領域13を形成した。この場合においても、同様に縦型トランジスタが形成された。
図6(C)に示す工程において、Auに換えてPtを用いてゲート電極14を形成した。この場合にも、同様に縦型トランジスタが形成された。
図6(C)に示す工程において、Auに換えてPdを用いてゲート電極14を形成した。この場合にも、同様に縦型トランジスタが形成された。
図6(E)に示す工程において、Auに換えてAlを用いてドレイン電極16を形成した。この場合にも、同様に縦型トランジスタが形成された。
図6(E)に示す工程において、Auに換えて導電性ポリアニリンを用いてドレイン電極16を形成した。この場合にも、同様に縦型トランジスタが形成された。
また、実施例2〜実施例8に示した縦型トランジスタについても、実施例1に記載した縦型トランジスタの場合と同様に、図8(A)、(B)に示す方法で、I−V特性を測定した。その結果、実施例1による縦型トランジスタと、ほぼ同様の測定結果が得られ、実施例1の場合と同様の効果を奏することが確認された。
また、実施例1〜実施例8に記載した縦型トランジスタは、前記したように、可視光を扱う素子に用いると好適であり、可視光を扱う素子の一例として、有機EL層からなる発光層を有する発光素子に、実施例1に記載した縦型トランジスタを用いた例を以下に示す。
図9(A)は、本発明の実施例9による発光素子の概略断面図であり、図9(B)はその構造を模式的に示した斜視図である。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図9(A)および図9(B)を参照するに、本実施例による発光素子30は、図2に記載した前記縦型トランジスタ10の、前記ドレイン領域13と、ドレイン電極16の間に、有機EL層からなる発光層を含む、電圧の印加により発光する有機発光領域層20を設けた構造を有している。前記ドレイン領域13は、前記ドレイン電極16と、前記有機発光領域層20を介して電気的に接続される構造となっている。
本実施例による、発光素子30では、前記有機発光領域層の制御素子(またはスイッチング素子とよぶ場合もある)として前記縦型トランジスタ10を用いている。前記縦型トランジスタ10では、前記ソース領域12およびドレイン領域13が、前記発光領域層20からの発光を透過する。
そのため、本図に示すように、縦型トランジスタを、有機発光領域層20と積層するようにして用いることが可能であり、当該トランジスタは当該有機発光領域層20からの発光を実質的に遮ることがない。この場合、トランジスタを発光層と積層するように形成して発光素子を形成することで、当該発光素子を小型化することが可能となり、また発光素子を設計する場合にトランジスタの設置場所についての選択の自由度が向上する効果を奏する。
例えば、表示速度が速い特長を有する有機EL層の制御素子として本実施例によるトランジスタを用いた場合、当該トランジスタの動作速度が速く、またソース領域とドレイン領域が透明であるため、特に好ましい組み合わせとなる。
また、この場合、ソース電極15が可視光に対して透明であると好適であり、ドレイン電極16が可視光に対して透明であると、発光層に対してソース領域側とドレイン領域側の両方向が透明であるため、さらに好適である。
また、前記ゲート電極14には、例えばAuなどの金属が用いられるが、膜厚によっては可視光を実質的に透過するため、ゲート電極には金属材料を用いることが可能である。この場合、ゲート電極14に可視光に対して透明な材料を用いると、発光の透過率が向上し、さらに好適である。
前記有機発光領域層20は、有機EL層、例えばAlq3(8−ヒドロキシキノリンアルミニウム)層からなる発光層17を有している。当該発光層17は、前記ドレイン領域13上に形成されており、当該発光層17に電圧が印加されることで、発光する。
また、前記有機発光領域層20には、発光層と積層されるようにして、発光効率を向上させるための層が形成されていると好適である。例えば、本実施例の場合、前記発光層17上には、α−NPD(ビス−1-NナフチルNフェニルベンジジン)層からなる電荷輸送層18が形成されている。
さらに、当該電荷輸送層18上に、例えばCuPc(銅フタロシアニン系化合物)層からなる電荷注入層19が形成されている。
また、前記発光層17と、前記ドレイン領域13の間に、発光効率を改善するための層を設けても良い。
図9(B)は、前記発光素子30の構造を模式的に示した斜視図であるが、本実施例では、前記縦型トランジスタ10に積層するように、前記発光層17を有する前記有機発光領域層20が設置され、当該有機発光領域層20上に前記ドレイン電極16が設置されている。また、図中X部で示す部分では、櫛状に形成された前記ゲート電極14が確認できる。
本実施例による発光素子の、有機発光層領域を構成する、発光層、電化輸送層、電化注入層に用いる有機材料は、例えば、(a)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種のアセン分子材料、あるいは、
(b)銅フタロシアニン系化合物(CuPc)、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の顔料、あるいは、(c)ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、2,2′,7,7′−テトラキス(2,2−ジフェニルビニル)スピロ−9,9′−ビフルオレン(Spiro-DPVBi )、4,4′,ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)、アルミニウム−トリソキシキノリン(Alq)、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq)、トリス(4−メチル−8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム錯化合物(Almq )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、(d)ポリ−p−フェニレンビニレン(PPV )、ビフェニル基を有するポリマー(Biphenyl-Monomers )、ジアルコキシ基を有するポリマー(Dialkoxy-Monomers)、アルコキシ−フェニル−PPV 、フェニル−PPV 、フェニル−ジアルコキシ−PPVコポリマー、 ポリ(2−メトキシ−5−(2′−エチル−ヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)(MEH-PPV )、PEDOT:ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS )、ポリアニリン(PANI)、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、あるいは、(e)トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、(f)ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)、ポリアニリン(PANI)、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、を含む材料よりなると、有機発光領域層の発光効率が良好となり、好適である。
次に、本実施例による発光素子の製造方法について、図10(A)〜(C)に基づき、手順を追って以下に説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
まず、図10(A)に示すまでの工程は、図6(D)に示すまでの工程と同一であり、ここまでの工程は、実施例1に示した縦型トランジスタの製造方法と同様である。ただし、トランジスタの大きさや電極の形状などの寸法は、発光素子の形状に合わせて任意に変更している。
次に、図10(B)に示す工程において、有機発光材料(有機EL材料)である、例えば、Alqを3〜5×10−4Torrの真空条件下において、抵抗加熱により蒸着することにより、膜厚が100nmとなるように形成し、発光層17を形成した。
次に、前記発光層17の上に、例えば、α−NPD層を3〜5×10−4Torrの真空条件下において、抵抗加熱により蒸着することにより、膜厚が80nmとなるように形成し、電荷輸送層18を形成した。
次に、前記電荷輸送層18の上に、例えば、CuPc層を3〜5×10−4Torrの真空条件下において、抵抗加熱により蒸着することにより、膜厚が30nmとなるように形成し、電荷注入層19を形成した。
次に、図10(C)に示す工程において、前記電荷注入層19の上に、メタルマスクを配置して、電極材料である、例えばAuを成膜してドレイン電極16を形成した。
このようにして、図9に示す発光素子30を形成した。
図11は、本実施例による発光素子の、ソース電極15とソース領域12の積層膜(ITO電極と酸化亜鉛層が積層された状態の薄膜)の、常温での透過特性と、発光層(Alq層)からの発光のスペクトルを示す図である。但し、発光スペクトルの強度は任意単位である。
図11を参照するに、可視光といわれる、400nm〜770nmの波長域において、ソース電極とソース領域の積層膜は、透過率が80%以上であり、さらに、発光層の発光スペクトルの強度が高い波長域において、透過率が80%以上であることがわかる。
このため、本実施例による発光素子は、発光層からの発光を高効率で利用することが可能であることが確認された。
次に、本実施例による発光素子30の特性を測定した結果について図12(A)〜(C)を用いて説明する。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。本実施例による発光素子30に対して、図12(A)に示すような回路を構成して、ソース電極とドレイン電極間、さらにゲート電極に電圧を印加し、発光素子の特性を調べた。
図12(B)は、電流密度と、電流密度に対する光出力の関係を示したものであり、電流密度が約8mA/cm時に、約500cd/m2の光出力が得られており、従来の発光素子、例えば有機半導体層を用いたトランジスタなどを用いた場合に比べて、良好な性能を有していることが確認された。
また、図12(C)は、発光素子の、電圧に対する電流密度の関係を示している。図12(C)を参照するに、本実施例による発光素子は、一般的なダイオード特性を示しており、発光素子として正常に動作していることが確認された。
また、発光素子は、上記図10(A)〜(C)に示した以外の様々な材料、製法によっても形成することが可能である。例えば、上記図10(A)〜(C)に示した、上記の製造方法の変形例を、以下に示す。なお、下記の実施例10〜実施例15は、上記実施例9で、図10(A)〜(C)の説明に記載した場合と異なる部分のみを示しており、下記の実施例中に示した以外の工程は上記図10(A)〜(C)の説明に記載した場合と同様にして発光素子を製造することが可能である。
図10(B)の工程において、アルコキシフェニルPPV 溶液を塗布により成膜して発光層17を形成した以外は、実施例9同様にして発光素子を形成した。
図10(B)の工程において、Spiro-TADを成膜して電荷輸送層18を形成した以外は、実施例9同様にして発光素子を形成した。
図10(B)の工程において、PEDOT 溶液を塗布により成膜して電荷輸送層18を形成した以外は、実施例9同様にして有機発光トランジスタを形成した。
図10(B)の工程において、PPS 溶液を塗布により成膜して電荷輸送層18を形成した以外は、実施例9と同様にして発光素子を形成した。
図10(C)の工程において、電化注入層19の上面にメタルマスクを配置して、電極材料であるAgを成膜してドレイン電極16を形成した以外は、実施例9と同様にして発光素子を形成した。
図10(C)の工程において、電化注入層19の上面にメタルマスクを配置して、電極材料であるPANIを塗布により成膜してドレイン電極16を形成した以外は、実施例9と同様にして発光素子を形成した。
また、実施例10〜実施例15に示した発光素子についても、実施例9に記載した発光素子の場合と同様に、図12(A)〜(C)に示す方法で、電流密度に対する光出力の関係、および電圧に対する電流密度の関係を測定した。その結果、実施例9の発光素子と、略同様の測定結果が得られ、実施例9の場合と同様の効果を奏することが確認された。
また、実施例9〜実施例15では、実施例1〜実施例8に記載した縦型トランジスタを適用する素子として、発光素子の場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、受光素子や、光電変換素子、太陽電池など、受光部を有する素子にも広く適用することが可能である。また、発光素子に適用する場合にも有機EL層を有する発光素子に限定されず、他の発光素子にも適用することが可能であることは明らかである。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
本発明によれば、キャリアの移動度が高く、かつ可視光を透過させることが可能な縦型トランジスタを実現することが可能となる。
また、前記縦型トランジスタを用いた発光素子は動作速度が高速であり、動作電圧が抑制される。
従来の縦型トランジスタの概略を示す断面図である。 (A)は実施例1による縦型トランジスタの概略断面図であり、(B)は、(A)のA−A断面図である。 図2のトランジスタのキャリアのポテンシャルエネルギーを示す図である。 酸化亜鉛の結晶系を示す図である。 (A)〜(C)は、酸化亜鉛のX線回折による分析結果を示す図である。 (A)〜(E)は、図2に示した縦型トランジスタの製造方法について示した図である。 図2の縦型トランジスタの、ソース電極とソース領域の、常温での光の透過特性を示す図である。 (A)は、図2の縦型トランジスタの回路図であり、(B)は、図2の縦型トランジスタの特性を調べた結果を示した図である。 (A)は、実施例9による発光素子の概略断面図であり、(B)はその概略を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、図9の発光素子の製造方法を示した図である。 図9の発光素子の光の透過特性と、発光層の発光スペクトルを示すグラフである。 (A)は、図9の発光素子の回路図であり、(B)は、電流−光出力特性を測定した結果を示す図であり、(C)は電圧―電流特性を示す図である。
符号の説明
10,100 縦型トランジスタ
11 基板
101,15 ソース電極
102,16 ドレイン電極
103,14 ゲート電極
104 半導体層
12 ドレイン領域
13 ソース領域
17 発光層
18 電荷輸送層
19 電荷注入層
20 有機発光領域層

Claims (15)

  1. キャリアを放出するソース領域と、
    当該ソース領域から当該キャリアを受け取るドレイン領域と、
    当該ソース領域とドレイン領域の間に形成されたゲート電極と、を有する縦型トランジスタであって、
    前記ソース領域およびドレイン領域は、酸化亜鉛層により形成されており、
    前記酸化亜鉛層は、<002>方向と<004>方向に優先配向しており、前記酸化亜鉛層の膜厚の方向の抵抗値が、<002>方向と<103>方向に優先配向した場合の膜厚の方向の抵抗値よりも高いことを特徴とする縦型トランジスタ。
  2. 前記ソース領域および前記ドレイン領域が、可視光域の光を透過することを特徴とする請求項記載の縦型トランジスタ。
  3. 前記ソース領域および前記ドレイン領域のエネルギーバンドギャップが3.3eV〜3.6eVであることを特徴とする請求項1または2記載の縦型トランジスタ。
  4. 前記ソース領域には、当該ソース領域のキャリア濃度を調整するための不純物が添加されていることを特徴とする請求項1乃至のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  5. 前記ドレイン領域には、当該ドレイン領域のキャリア濃度を調整するための不純物が添加されていることを特徴とする請求項1乃至のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  6. 前記不純物は、Al,Ga,InおよびBよりなる群より選ばれる材料を含むことを特徴とする請求項または記載の縦型トランジスタ。
  7. 前記ゲート電極は櫛状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  8. 前記ソース領域に電気的に接続されるソース電極と、前記ドレイン領域に電気的に接続されるドレイン電極を設けたことを特徴とする請求項1乃至のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  9. 前記ソース電極と前記ドレイン電極は対向するように形成されていることを特徴とする請求項記載の縦型トランジスタ。
  10. 前記ソース電極は基板上に形成され、
    前記ソース電極上に前記ソース領域が形成され、
    前記ソース領域上に前記ゲート電極が形成され、
    前記ゲート電極上に前記ドレイン領域が形成され、
    前記ドレイン領域上に前記ドレイン電極が形成されていることを特徴とする請求項8または9記載の縦型トランジスタ。
  11. 前記ソース電極が、前記酸化亜鉛層を形成する酸化亜鉛よりなり、当該ソース電極の抵抗値が前記ソース領域の抵抗値より低くなるように、当該ソース電極に添加される不純物により、調整されていることを特徴とする請求項8乃至10のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  12. 記ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極が、クロム(Cr)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、導電性金属酸化物、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチアジル、及び、導電性ポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項8乃至10のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタ。
  13. 請求項8乃至12のうち、いずれか1項記載の縦型トランジスタにおいて、前記ドレイン領域と前記ドレイン電極の間に、電圧が印加されることで発光する有機発光領域層を設け、当該ドレイン領域は当該ドレイン電極と当該有機発光領域層を介して電気的に接続される構造としたことを特徴とする発光素子。
  14. 前記有機発光領域層は、発光層、電荷輸送層および電荷注入層を有することを特徴とする請求項13記載の発光素子。
  15. 前記発光層、電荷輸送層および電荷注入層は、
    (a)ナフタレン、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種のアセン分子材料、あるいは、
    (b)銅フタロシアニン系化合物(CuPc)、アゾ系化合物、ペリレン系化合物、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の顔料、あるいは、
    (c)ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、ジフェニルメタン化合物、スチルベン化合物、アリールビニル化合物、ピラゾリン化合物、トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、2,2′,7,7′−テトラキス(2,2−ジフェニルビニル)スピロ−9,9′−ビフルオレン(Spiro-DPVBi )、4,4′,ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)、アルミニウム−トリソキシキノリン(Alq)、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム(Alq)、トリス(4−メチル−8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム錯化合物(Almq )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、
    (d)ポリ−p−フェニレンビニレン(PPV )、ビフェニル基を有するポリマー(Biphenyl-Monomers )、ジアルコキシ基を有するポリマー(Dialkoxy-Monomers)、アルコキシ−フェニル−PPV 、フェニル−PPV 、フェニル−ジアルコキシ−PPVコポリマー、 ポリ(2−メトキシ−5−(2′−エチル−ヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)(MEH-PPV )、PEDOT:ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS )、ポリアニリン(PANI)、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ピレンホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、あるいは、
    (e)トリフェニルアミン誘導体(TPD )、トリアリールアミン化合物、(2,2′,7,7′−ジフェニルアミノ−スピロ−9,9′ビフルオレン(Spiro-TAD )、N,N−7−ジ−1−ナフチル−N,N′−ジフェニル−4,4′−ジアミノ−ビフェニル(Spiro-NPB )、4,4′,4″−トリス[3−メチルフェニル−(フェニル)−アミノ]−トリフェニル−アミン(mMTDATA )、及び、それらの誘導体から選択される少なくとも1種の低分子化合物から選択される少なくとも1種の低分子化合物、あるいは、
    (f)ポリ(エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)、ポリスチレンスルフォン酸(PSS)、ポリアニリン(PANI)、及び、それらの変性体から選択される少なくとも1種の高分子化合物、を含む材料よりなることを特徴とする請求項14記載の発光素子。
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