JP5453958B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影光学系を通った被写体光を受光して画像信号を生成する撮像素子を備えた撮像装置に関する。
デジタルカメラなどの撮像装置においては、撮影レンズを通った被写体光の光路上に固定式のハーフミラー(半透過ミラー)を設けることにより、その透過光を撮像素子で受光させ、反射光をAFセンサに入射させて被写体に係る常時の焦点検出を可能にするものが提案されている。
そして、例えば特許文献1に開示される撮像装置では、上記のハーフミラーに複屈折板として水晶製の光学ローパスフィルタ(OLPF)を取り付け、このOLPFで被写体光を常光線と異常光線とに分離することにより偽色(モアレ)が撮影画像で発生するのを抑えている。
特開2004−219439号公報
しかしながら、上記特許文献1の撮像装置では、複屈折板として用いられる水晶製のOLPFは高価で重いため、コストアップの要因となり、撮像装置の重量も増すこととなる。このようなOLPFは、できる限り削減するのが好ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複屈折板として用いられる光学ローパスフィルタの削減が図れる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、撮像装置であって、画素配列が形成された撮像面で撮影光学系を通った被写体光を受光して画像信号を生成する撮像素子と、光学的異方性を有し、前記撮像面の前方に配置されて前記被写体光が入射する光透過性フィルムとを備えており、前記光透過性フィルムでの複屈折により生じる第1光線と第2光線との分離幅は、前記画素配列における画素ピッチの1/2以上である。
本発明によれば、光学的異方性を有する光透過性フィルムでの複屈折により生じる第1光線と第2光線との分離幅は撮像面に形成された画素配列における画素ピッチの1/2以上である。これにより、この光透過性フィルムが複屈折板として機能するため、複屈折板として使用する光学ローパスフィルタの削減が図れる。
本発明の第1実施形態に係る撮像装置の外観構成を示す正面図である。 撮像装置の縦断面図である。 撮像装置の電気的な構成を示すブロック図である。 ハーフミラーの断面構成を説明するための図である。 フィルムの特性を説明するための図である。 撮像装置における点像分離の手法を説明するための概念図である。 フィルムにおける複屈折を利用した光線の分離メカニズムを説明するための概念図である。 フィルムにおける複屈折を利用した光線の分離幅を説明するための図である。 フィルムにおける複屈折を利用した光線の分離幅を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る撮像装置の内部構成を示す縦断面図である。 撮像装置における点像分離の手法を説明するための概念図である。 本発明の変形例に係る撮像装置の縦断面図である。 本発明の変形例に係る点像分離の手法を説明するための図である。 本発明の変形例に係る点像分離の手法を説明するための図である。
<第1実施形態>
[撮像装置の要部構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1Aの外観構成を示す正面図である。
撮像装置1Aは、一眼レフタイプのデジタルスチルカメラとして構成されており、カメラボディ10と、カメラボディ10に着脱自在な撮影レンズとしての交換レンズ2とを備えている。
図1において、カメラボディ10の正面側には、正面略中央に交換レンズ2が装着されるマウント部301と、マウント部301の右横に配置されたレンズ交換ボタン302と、把持可能とするためのグリップ部303とが設けられている。また、カメラボディ10には、正面左上部に配置されたモード設定ダイアル305と、正面右上部に配置された制御値設定ダイアル306と、グリップ部303の上面に配置されたシャッターボタン307とが設けられている。
また、カメラボディ10は、その上部に、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されるフラッシュ部318と、外部フラッシュ等をカメラボディ10に取り付ける際に使用される接続端子部319とを備えている。
マウント部301には、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うためコネクタEc(図3参照)や、機械的接続を行うためのカプラ75(図3参照)が設けられている。
レンズ交換ボタン302は、マウント部301に装着された交換レンズ2を取り外す際に押下されるボタンである。
グリップ部303は、ユーザが撮影時に撮像装置1Aを把持する部分であり、フィッティング性を高めるために指形状に合わせた表面凹凸が設けられている。なお、グリップ部303の内部には電池収納室およびカード収納室(不図示)が設けられている。電池収納室にはカメラの電源として電池69B(図3参照)が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード67(図3参照)が着脱可能に収納されるようになっている。なお、グリップ部303には、当該グリップ部303をユーザが把持したか否かを検出するためのグリップセンサを設けるようにしても良い。
モード設定ダイアル305及び制御値設定ダイアル306は、カメラボディ10の上面と略平行な面内で回転可能な略円盤状の部材からなる。モード設定ダイアル305は、自動露出(AE)制御モードや自動焦点(AF;オートフォーカス)制御モード、或いは1枚の静止画を撮影する静止画撮影モードや連続撮影を行う連続撮影モード等の各種撮影モード、記録済みの画像を再生する再生モード等、撮像装置1Aに搭載されたモードや機能を択一的に選択するためのものである。一方、制御値設定ダイアル306は、撮像装置1Aに搭載された各種の機能に対する制御値を設定するためのものである。
シャッターボタン307は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作とが可能とされた押下スイッチである。静止画撮影モードにおいてシャッターボタン307が半押しされると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点検出等の準備動作)が実行される。また、シャッターボタン307が全押しされると、撮影動作(撮像素子101(図2参照)を露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード67(図3参照)等に記録する一連の動作)が実行される。
交換レンズ2は、被写体からの光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該被写体光をカメラボディ10の内部に配置されている撮像素子101に導くための撮影光学系として機能するものである。この交換レンズ2は、上述のレンズ交換ボタン302を押下操作することで、カメラボディ10から取り外すことが可能である。
交換レンズ2は、光軸LTに沿って直列的に配置された複数のレンズからなるレンズ群21を備えている(図2参照)。このレンズ群21には、焦点の調節を行うためのフォーカスレンズ211(図3参照)と、変倍を行うためのズームレンズ212(図3参照)とが含まれており、それぞれ光軸LT(図2参照)方向に駆動されることで、変倍や焦点調節が行われる。また、交換レンズ2には、その鏡胴の外周適所に該鏡胴の外周面に沿って回転可能な操作環が備えられており、上記のズームレンズ212は、マニュアル操作或いはオート操作により、上記操作環の回転方向及び回転量に応じて光軸方向に移動し、その移動先の位置に応じたズーム倍率(撮影倍率)に設定されるようになっている。
[撮像装置1Aの内部構成]
次に、撮像装置1Aの内部構成について説明する。図2は、撮像装置1Aの縦断面図である。図2に示すように、カメラボディ10の内部には、撮像素子101、ミラー部13、位相差AFモジュール107などが備えられている。
撮像素子101は、カメラボディ10に交換レンズ2が装着された場合の当該交換レンズ2が備えているレンズ群の光軸LT上において、光軸LTに対して垂直となる方向に配置されている。撮像素子101としては、例えばフォトダイオードを有して構成される複数の画素がマトリクス状に2次元配置され、各画素の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCMOSカラーエリアセンサ(CMOS型の撮像素子)が用いられる。撮像素子101は、このように3種類(R、G、B)のカラーフィルタが設けられた画素配列が形成される撮像面101fで交換レンズ2を通った被写体光(被写体の光像)を受光して、各色成分のアナログ電気信号(画像信号)に変換し、R、G、B各色の画像信号を生成する。
撮像素子101の直前には光学ローパスフィルタ(以下では「OLPF」とも略称する)14が配置され、このOLPF14の直前には位相解消板15が配置されている。
OLPF14は、水晶を含んでなる光学デバイスであり、入射光における空間周波数の高周波成分を除去するとともに、撮像素子101で得られる画像での偽色(モアレ)を抑えるために複屈折を利用した点像分離を行う。
位相解消板15は、例えば1/4波長板(λ/4板)として構成されており、直線偏光を円偏光に変換する。
上記の光軸LT上における撮像素子101の撮像面101fの前方には、ハーフミラー(半透過ミラー)130を備えてなるペリクルミラー(固定式のミラー)としてのミラー部13がカメラボディ10に対して固定的に設けられている。このハーフミラー130は、交換レンズ2を通過した被写体光の一部を透過させる一方、それ以外の光を位相差AFモジュール107に向けて反射させるように構成されている。換言すれば、ハーフミラー130により交換レンズ2を通った被写体光は透過光Laと反射光Lbとに分けられ、透過光Laを受光した撮像素子101で被写体に係る画像信号が生成される。ここで、ハーフミラー130は、その主面の法線と交換レンズ(撮影光学系)2の光軸とがなす角度(配置角度)θmが45°未満(例えば35〜40°)となるように配置されるが、このような配置角度θmにより位相差AFモジュール107をハーフミラー130の直上ではなく図2のようにハーフミラー130の斜め上方に配設できるため、撮像装置1Aの高さが抑えられて撮像装置1Aの小型化が図れることとなる。なお、ハーフミラー130の構成については、後で詳述する。
位相差AFモジュール107は、被写体に関しての焦点検出情報(ピント情報)を取得する測距素子等からなる所謂AFセンサとして構成されている。この位相差AFモジュール107は、ハーフミラー130に対して前斜め上方に配設されており、位相差検出方式の焦点検出(以下では「位相差AF」ともいう)により合焦位置を検出する。なお、焦点検出部として機能する位相差AFモジュール107では、撮影等の際にハーフミラー130からの反射光Lbを常に受光できるため、被写体に係る常時の焦点検出が可能である。
撮像素子101の前方には、シャッタユニット40が配置されている。このシャッタユニット40は、上下方向に移動する幕体を備え、その開動作および閉動作により光軸LTに沿って撮像素子101に導かれる被写体光の光路開口動作および光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッタとして構成されている。なお、シャッタユニット40は、撮像素子101が完全電子シャッター可能な撮像素子である場合には省略可能である。
また、カメラボディ10の背面には、LCD(Liquid Crystal Display)311が備えられている。LCD311は、画像表示が可能なカラー液晶パネルを備えており、撮像素子101で撮像された画像の表示や記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置1Aに搭載される機能やモードの設定画面を表示するものである。このLCD311では、本撮影前における被写体の構図決め(フレーミング)の際、ハーフミラー130の透過光Laを受光する撮像素子101で順次に生成される画像信号に基づき動画的態様で被写体を表示するライブビュー(プレビュー)表示が行われることとなる。
[撮像装置1Aの電気的構成]
図3は、撮像装置1Aの電気的な構成を示すブロック図である。ここで、図1〜図2と同一の部材等については、同一の符号を付している。なお、説明の便宜上、交換レンズ2の電気的構成について先ず説明する。
交換レンズ2は、上述したレンズ群21に加え、レンズ駆動機構24と、レンズ位置検出部25と、レンズ制御部26と、絞り駆動機構27とを備えている。
レンズ群21では、フォーカスレンズ211及びズームレンズ212と、カメラボディ10に備えられた撮像素子101へ入射される光量を調節するための絞り23とが、鏡胴22内において光軸LT(図2)方向に保持されており、被写体の光像を取り込んで撮像素子101に結像させる。AF制御では、フォーカスレンズ211が交換レンズ2内のAFアクチュエータ71Mにより光軸LT方向に駆動されることで焦点調節が行われる。
フォーカス駆動制御部71Aは、レンズ制御部26を介してメイン制御部62から与えられるAF制御信号に基づき、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させるために必要な、AFアクチュエータ71Mに対する駆動制御信号を生成するものである。AFアクチュエータ71Mは、ステッピングモータ等からなり、レンズ駆動機構24にレンズ駆動力を与える。
レンズ駆動機構24は、例えばヘリコイド及び該ヘリコイドを回転させる図示省略のギア等で構成され、AFアクチュエータ71Mからの駆動力を受けて、フォーカスレンズ211等を光軸LTと平行な方向に駆動させるものである。なお、フォーカスレンズ211の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ71Mの回転方向及び回転数に従う。
レンズ位置検出部25は、レンズ群21の移動範囲内において光軸LT方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながらレンズと一体的に移動するエンコードブラシとを備えており、レンズ群21の焦点調節時の移動量を検出する。
レンズ制御部26は、例えば制御プログラムを記憶するROMや状態情報に関するデータを記憶するフラッシュメモリ等のメモリが内蔵されたマイクロコンピュータからなっている。
また、レンズ制御部26は、コネクタEcを介してカメラボディ10のメイン制御部62との間で通信を行う通信機能を有している。これにより、例えばレンズ群21の焦点距離、射出瞳位置、絞り値、合焦距離及び周辺光量状態等の状態情報データや、レンズ位置検出部25で検出されるフォーカスレンズ211の位置情報をメイン制御部62に送信できるとともに、メイン制御部62から例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータを受信できる。
絞り駆動機構27は、カプラ75を介して絞り駆動アクチュエータ76Mからの駆動力を受けて、絞り23の絞り径を変更するものである。
続いて、カメラボディ10の電気的構成について説明する。カメラボディ10は、先に説明した撮像素子101、シャッタユニット40等の他に、AFE(アナログフロントエンド)5、画像処理部61、画像メモリ614、メイン制御部62、フラッシュ回路63、操作部64、VRAM65、カードI/F66、メモリカード67を備えて構成される。また、カメラボディ10は、通信用I/F68、電源回路69、電池69B、シャッタ駆動制御部73A及びシャッタ駆動アクチュエータ73M、絞り駆動制御部76A及び絞り駆動アクチュエータ76Mを備えて構成されている。
撮像素子101は、先に説明した通りCMOSカラーエリアセンサからなり、後述のタイミング制御回路51により、当該撮像素子101の露光動作の開始(及び終了)や、撮像素子101が備える各画素の出力選択、画素信号の読出し等の撮像動作が制御される。
AFE5は、撮像素子101に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与えるとともに、撮像素子101から出力される被写体の画像信号に所定の信号処理を施し、デジタル信号に変換して画像処理部61に出力するものである。このAFE5は、タイミング制御回路51、信号処理部52及びA/D変換部53などを備えて構成されている。
タイミング制御回路51は、メイン制御部62から出力される基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直走査パルスφVn、水平走査パルスφVm、リセット信号φVr等を発生させるパルス)を生成して撮像素子101に出力し、撮像素子101の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスを信号処理部52やA/D変換部53にそれぞれ出力することにより、信号処理部52及びA/D変換部53の動作を制御する。
信号処理部52は、撮像素子101から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すもので、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路及びクランプ回路等が設けられている。このAGC回路では、撮像素子101で生成された画像信号を増幅率(ゲイン)可変に増幅することができ、このゲインを変化させることで銀塩フィルムに対応したISO感度の変更が可能である。また、A/D変換部53は、信号処理部52から出力されたアナログのR、G、Bの画像信号を、タイミング制御回路51から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換するものである。
画像処理部61は、AFE5から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路611、ホワイトバランス制御回路612及びガンマ補正回路613等を備えて構成されている。なお、画像処理部61へ取り込まれた画像データは、撮像素子101の読み出しに同期して画像メモリ614に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ614に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部61の各ブロックにおいて処理が行われる。
黒レベル補正回路611は、A/D変換部53によりA/D変換されたR、G、Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。
ホワイトバランス補正回路612は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行うものである。すなわち、ホワイトバランス制御回路612は、メイン制御部62から与えられるWB調整データに基づき、撮影被写体において輝度や彩度データ等から本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれの色成分の平均と、G/R比及びG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正回路613は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的にはガンマ補正回路613は、画像データのレベルを色成分毎に予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
画像メモリ614は、撮影モード時には、画像処理部61から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対しメイン制御部62により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、メモリカード67から読み出した画像データを一時的に記憶する。
メイン制御部62は、コンピュータとして働くCPUと、制御プログラム等を記憶するROMと、一時的にデータを記憶するRAMとを備えて構成され、撮像装置1A各部の動作を制御するものである。
フラッシュ回路63は、フラッシュ撮影モードにおいて、フラッシュ部318または接続端子部319に接続される外部フラッシュの発光量を、メイン制御部62により設定された発光量に制御するものである。
操作部64は、上述のシャッターボタン307等を含み、操作情報をメイン制御部62に入力するためのものである。
VRAM65は、LCD311の画素数に対応した画像信号の記憶容量を有し、メイン制御部62とLCD311との間のバッファメモリである。カードI/F66は、メモリカード67とメイン制御部62との間で信号の送受信を可能とするためのインターフェースである。メモリカード67は、メイン制御部62で生成された画像データを保存する記録媒体である。通信用I/F68は、パーソナルコンピュータやその他の外部機器に対する画像データ等の伝送を可能とするためのインターフェースである。
電源回路69は、例えば定電圧回路等からなり、メイン制御部62等の制御部、撮像素子101、その他の各種駆動部等、撮像装置1A全体を駆動させるための電圧を生成する。なお、撮像素子101への通電制御は、メイン制御部62から電源回路69に与えられる制御信号により行われる。電池69Bは、ニッケル水素充電池等の二次電池や、アルカリ乾電池等の一次電池からなり、撮像装置1A全体に電力を供給する電源である。
シャッタ駆動制御部73Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、シャッタ駆動アクチュエータ73Mに対する駆動制御信号を生成するものである。シャッタ駆動アクチュエータ73Mは、シャッタユニット40の開閉駆動(開閉動作)を行うアクチュエータである。
絞り駆動制御部76Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、絞り駆動アクチュエータ76Mに対する駆動制御信号を生成するものである。絞り駆動アクチュエータ76Mは、カプラ75を介して絞り駆動機構27に駆動力を与える。
[ハーフミラー130の構成]
図4は、ハーフミラー130の断面構成を説明するための図である。
ミラー部13のハーフミラー130は、ミラー基材(ミラー母材)としてのフィルム131と、フィルム131上に成膜し形成される無機層(無機材料の層)132とを備えており、例えば透過率70%(反射率30%)の光透過特性(反射特性)を有している。
フィルム131は、例えば80%以上の透過率を有し一定の剛性を持った光透過性のフィルムであり、光学的異方性を有する素材、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)で形成されている。このフィルム131は、例えば縦延伸や横延伸からなる2軸延伸工程を経て製造され、図7に示すようにフィルム131の厚み方向に圧縮された屈折率楕円体Qbの光学特性を有している。なお、フィルム131は、面内等方性を有するフィルムとして製造されるのを目標として延伸工程等が行われはするが、約5メートル幅方向で均一に製造することは難しく結果として2軸性結晶を含んでなるフィルム(以下では「2軸性フィルム」とも略称する)が製造されることとなる。
無機層132は、五酸化ニオブ(Nb25)の層133と二酸化ケイ素(SiO2)の層134とが交互に積層されており、例えば積層数を変化させればハーフミラー130の透過光La(図2)および反射光Lb(図2)に関する光量の比率が調整可能である。換言すれば、フィルム131上に形成する無機層132の積層数等を適宜に調整することにより、上記30%の反射率を有するハーフミラー130が生成できることとなる。
以下では、図5を参照して2軸性フィルムであるフィルム131の特性を説明する。
図5は、フィルム131の特性を説明するための図である。図5(a)は、1軸性結晶に関する屈折率楕円体Qaを表しており、図5(b)は、2軸性結晶に関する屈折率楕円体Qbを表している。
屈折率楕円体Qaについては、X・Y・Z軸方向それぞれの屈折率をNx、Ny、NzとするとNx=Ny≠Nzという関係が成立し、形が整った楕円体の形状を有している。このような屈折率楕円体Qaでは、Z軸と光学軸Jaとの方向が一致することとなる。ここで、Z軸とは、屈折率楕円体Qaの長軸方向に沿って規定される軸であり、光学軸Jaとは、屈折率楕円体Qaの中心Caを通る断面であって形状が円形となる断面Ea(網掛け部)から伸びる法線に沿って規定される軸である。なお、屈折率楕円体Qaは、X軸方向の屈折率NxとY軸方向の屈折率Nyとが等しいため、円形の断面EaがZ軸と直交するXY平面上に規定される。
一方、屈折率楕円体Qbについては、X・Y・Z軸方向それぞれの屈折率をNx、Ny、NzとするとNx≠Ny≠Nz(ただしNx≒Ny)という関係が成立し、上記の屈折率楕円体Qaに対して多少歪んだ楕円体の形状を有している。このような屈折率楕円体Qbでは、その中心Cbを通り形状が円形となる断面Eb(網掛け部)および断面Ec(破線で図示)がXY平面に対して傾くため、これらの断面Eb、Ecから法線方向に沿って伸びる光学軸Jbおよび光学軸JcはZ軸に対して傾斜する。ここで、Z軸に対する光学軸Jb、Jcの傾斜角度θb、θcは、例えば約5〜40°である。そして、このような屈折率楕円体Qbの光学特性を有した2軸性結晶のフィルム131では、複屈折性を備えることとなる。
以上のようなハーフミラー130を備えた撮像装置1Aでは、フィルム131の複屈折性を利用した点像分離により、撮影画像での偽色(モアレ)の発生を抑えられる構成となっているが、この点像分離の手法について以下で詳しく説明する。
[撮像装置1Aにおける点像分離の手法について]
図6は、撮像装置1Aにおける点像分離の手法を説明するための概念図である。厳密に言うと2軸性フィルムの透過光は2光線とも異常光線であるが、Nx≒Ny≠Nzの2軸性フィルムでは、およそ常光と異常光として考えて計算しても差し支えない。
まず、ハーフミラー130のフィルム131に縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の偏光Ka、Kbを有した無偏光の光線(被写体光)Haが交換レンズ2の光軸LT方向に沿って入射すると、フィルム131での複屈折により光線Haが例えば撮像面101fの画素ピッチ(隣接する画素間の間隔)に相当する分離幅Saだけ縦方向(Y方向)に分離する。これにより、例えば縦方向の偏光Kaを有した常光線Hbと、横方向の偏光Kbを有した異常光線Hcとがフィルム131から位相解消板15に出射される。なお、被写体からの光線(被写体光)Haが入射するフィルム131において複屈折により生じる常光線Hbと異常光線Hcとの分離幅Saについては、撮像面101fの画素配列における画素ピッチと等しくするのは必須でなく、例えば常光線Hbが画素の中心に入射する場合に異常光線Hcが隣り合う画素に入射するような分離幅、具体的には画素ピッチの1/2以上で3/2以下である分離幅となっていれば良く、解像度や偽色に効果のある分離幅を任意に決めれば良い。
次に、直線偏光を持つ常光線Hbおよび異常光線Hcは、位相解消板15で円偏光を持つ光線に変換されることで、縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の偏光Ka、Kbを有した2本の光線Hd、Heが生成されてOLPF14に出射される。そして、これらの光線Hd、Heは、OLPF14に入射して例えば撮像素子101の画素ピッチに相当する分離幅Sbだけ横方向(X方向)に分離される。これにより、2本の常光線Hf、Hgと2本の異常光線Hh、Hiとが生成されることとなり、4本の光線Hf〜Hiは撮像素子101に出射される。
撮像素子101の撮像面101fに入射する4本の光線Hf〜Hiは、上述のように撮像素子101の画素ピッチに相当する縦方向(Y方向)の分離幅Saと横方向(X方向)の分離幅Sbとを有しており、これによって撮像面101fで適切な正方4点分離が実現されることとなる。その結果、カラーフィルタがベイヤー配列で配設される撮像素子101において偽色(モアレ)の発生を効果的に抑えることが可能となる。
このように撮像装置1Aでは、縦方向に関する被写体光の分離にOLPFでなくフィルム131が用いられているが、このフィルム131における複屈折を利用した光線の分離について、図7を参照しつつ説明する。
図7は、フィルム131における複屈折を利用した光線の分離メカニズムを説明するための概念図である。
フィルム131は、上述のように2軸性フィルムとして構成されており、図5(b)に示す屈折率楕円体QbのようにZ軸に対して例えば光学軸Jbが傾斜角度θb(例えば5〜40°)だけ傾いている。よって、その配置角度θm(例えば35〜40°)を保持しつつ回転軸Koを中心としたフィルム131の回転Rtを行わせると、光学軸Jbは、回転軸Koに傾斜角度θbを加えた光学軸Jbuの上限位置と、回転軸Koから傾斜角度θbを減じた光学軸Jbdの下限位置との間で、その傾斜角度を変化させることができる。例えばフィルム131の配置角度θm=37°、屈折率楕円体Qbにおける光学軸Jbの傾斜角度θb=20°とすると、回転軸Koを中心にフィルム131を360°回転させれば、光学軸Jbの傾きは17°〜57°の範囲で変化する。
一方、入射光線Haとフィルム131の光学軸Jbとがなす角度を45°にすれば、複屈折による光線の分離幅が最大となって効果的な点像分離が可能となる。
そこで、既述のようなフィルム131の回転Rtによる光学軸Jbの傾きの変化を利用し、フィルム131を回転しつつ図7に示す光学軸Jbkのように光学軸Jbの方向が入射光線Haに対して45°となるフィルム131の配置方向を探索し、この配置方向にフィルム131を固定するようにする。これにより、2軸性のフィルム131において複屈折による最大分離が生じるため、効率の良い点像分離を行える。換言すれば、配置角度θmが例えば35〜40°となるハーフミラー130にフィルム131が設けられていても、光学軸Jbが傾いている2軸性のフィルム131を回転させれば最大分離が生じる状態(入射光線Haに対して光学軸Jbの方向が45°となる状態)にフィルム131を配設できることとなる。
次に、フィルム131における複屈折を利用した光線の分離幅について、図8〜9を参照しつつ具体的な計算例を挙げて説明する。
まず、前提条件として、図8のように例えばPETからなる2軸性のフィルムFmの厚みをd=50μmとし、図5(b)に示す屈折率楕円体QbにおいてX・Y・Z軸方向それぞれの屈折率をNx=1.6407、Ny=1.6895、Nz=1.4933とする。ここで、Nx≒Nyであるため、1軸性結晶として扱った概算により、フィルム131での分離幅Sc(図8)を導出することとする。
図9には、常光線の屈折率Noと異常光線の屈折率Neとが表されているが、これらの屈折率No、Neは、上記のX・Y・Z軸方向の各屈折率Nx、Ny、Nzから次のような値になる。
Ne=Nz=1.4933:
No=(Nx+Ny)/2=(1.6407+1.6895)/2=1.6651:
そして、次の式(1)を用いて、常光線と異常光線とに関する屈折角の相対角度γを求める。
tanγ=(((Ne/No)2−1)×tanα)/(1+(Ne/No)2×tan2α)・・・(1):
ここで、フィルムFmの光学軸と入射光線とがなす角度をα=45°(最大分離が生じる角度)とし、上式(1)に上記の各屈折率Ne、Noを代入すると、tanγ=−0.1085となる。これにより、相対角度γ=−6.2°が得られる。
次に、例えばフィルムFmの配置角度をθm=37°とし、スネルの法則に基づく次の式から常光線の屈折角β(図8)を求める。
1×sin37°=((1.6407+1.6895)/2)×sinβ:
これにより、屈折角β=21.2°が得られる。
以上より、入射光線Haとフィルム131の前面との交点から下ろした垂線とフィルム131の後面(背面)との交点Pkを起点とした、フィルム131の後面における常光線と異常光線とが出射する各点までの距離Lp、Lqは、次のように求められる。
Lp=50μm×tan21.2°=19.4μm:
Lq=50μm×tan(21.2−6.2)=13.4μm:
したがって、分離幅Scを求めると次のようになる。
Sc=(19.4−13.4)×sin(90°−37°)=4.8μm:
このように厚みd=50μmを有する2軸性のフィルム131では、分離幅Sc=4.8μmが得られるが、この場合にはナイキスト周波数を考慮して、その1.2〜1.4倍となる画素ピッチ、例えば6μmの画素ピッチを有した撮像素子101での点像分離を適切に行えることとなる。
以上では、(i)2軸性のフィルムの光学特性(上記X・Y・Z軸方向の屈折率)と、(ii)入射光線に対するフィルムの光学軸の傾きと、(iii)フィルムの厚みとが指定され光線の分離幅が算出されたが、逆に言うと、上記(i)〜(iii)の条件(パラメータ)を調整(変更)すれば、所望の分離幅が得られることとなる。
なお、PET製のフィルム131との比較例として、複屈折によって光線の分離幅Sc=4.8μmが得られる水晶製のOLPF14の厚みtを次の式(2)を用いて求める。なお、下式(2)においてNo、Neは、水晶における常光線および異常光線の屈折率である。
Sc=(Ne2−No2)/(Ne2+No2)×t=5.876×10-3×t ・・・(2):
上式(2)にSc=4.8μmを代入すると、OLPF14の厚みt=817μmが得られる。
このように複屈折を利用した点像分離において同じ分離幅を得ようとすると、PET製のフィルム131の厚みは水晶製のOLFP14に対して1/16程度で良いこととなる。したがって、PET製のフィルム131により、点像分離を行うための複屈折板の厚みを薄くできる。その結果、撮像装置1Aの小型化が図れるとともに、その重量を低減できることとなる。
以上で説明した撮像装置1Aにおいては、ハーフミラー130に設けられた2軸性結晶からなるフィルム131を用いて点像分離が行われることにより、フィルム131が複屈折板として機能する。その結果、複屈折板として用いられる光学ローパスフィルタ(OLPF)の削減が図れる。次に、フィルム131が1軸性結晶ではなく2軸性結晶で構成される方が好ましい理由について説明する。なお、フィルム131は、1軸性結晶で構成されても構わない。
例えばフィルムの厚み方向に沿った光学軸を有する1軸性結晶のフィルムでは、図7のようにフィルムの回転Rtを行っても光学軸の傾斜角度が変化しないため、本実施形態のようにフィルム131(ハーフミラー130)の配置角度が45°でない場合には、上述した光線の最大分離を行えず、必要な分離幅を確保するにはフィルムの厚みが増すこととなる。
一方、2軸性結晶のフィルムでは、上述のように光学軸がフィルムの厚み方向に対して傾いているため、図7のようにフィルムの回転Rtを行えば、光学軸の傾斜角度が入射光線に対して45°となって光線の最大分離を行えるフィルムの配置が得られる。これにより、効果的な点像分離が可能となり、フィルムの厚みも最小限にすることができる。
<第2実施形態>
[撮像装置の要部構成]
図10は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置1Bの内部構成を示す縦断面図である。ここで、第1実施形態の撮像装置1Aと同一の部材等については、同一の符号を付している。
第2実施形態の撮像装置1Bは、図2に示す第1実施形態の撮像装置1Aのような一眼レフタイプのデジタルカメラではなく、レンズ交換を行えないコンパクトタイプのデジタルカメラとして構成されている。
このため、撮像装置1Bでは、撮像装置1Aに設けられたミラー部13(図2)が省略され、点像分離に利用したフィルム131と同様のフィルム16が位相解消板15の直前に配置されている。
以上のような構成の撮像装置1Bにおける点像分離の手法について、以下で詳しく説明する。
[撮像装置1Bにおける点像分離の手法について]
図11は、撮像装置1Bにおける点像分離の手法を説明するための概念図である。
まず、PET製のフィルム16に縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の偏光Ka、Kbを有した無偏光の光線(被写体光)Haが入射すると、フィルム16での複屈折により光線Haが縦方向(Y方向)に分離し、例えば縦方向の偏光Kaを有した常光線Hbと、横方向の偏光Kbを有した異常光線Hcとがフィルム16から位相解消板15に出射される。ここで、フィルム16は、2軸性結晶からなるフィルムとして構成されるため、図5(b)に示す屈折率楕円体Qbの光学軸Jbのように光学軸Jd(図11)がフィルム16の厚み方向に対して例えば約5〜40°傾くこととなり、複屈折を利用した光線の分離が可能である(後で詳述)。
次に、直線偏光を持つ常光線Hbおよび異常光線Hcは、位相解消板15で円偏光を持つ光線に変換されることで、縦方向(Y方向)および横方向(X方向)の偏光Ka、Kbを有した2本の光線Hd、Heが生成されてOLPF14に出射される。そして、これらの光線Hd、Heは、OLPF14に入射して横方向(X方向)に分離し、2本の常光線Hf、Hgと2本の異常光線Hh、Hiとが生成されて撮像素子101に出射される。
撮像面101fに入射する4本の光線Hf〜Hiは、例えば撮像素子101の画素ピッチに相当する縦方向(Y方向)の分離幅Saと横方向(X方向)の分離幅Sbとを有しており、これによって撮像面101fで適切な正方4点分離が実現されることとなる。その結果、撮像素子101で得られる画像において偽色(モアレ)の発生を効果的に抑えることが可能となる。
次に、フィルム16の複屈折性を利用し所望の分離幅を得るのに必要なフィルムの厚みについて、第1実施形態と同様に図8〜9を参照しつつ具体的な計算例を挙げて説明する。なお、第2実施形態のフィルム16は、第1実施形態のフィルム131と異なり、入射する光線Haに対して垂直方向にフィルム16が配置されているため、光学軸Jdは約5〜40°傾くだけで、第1実施形態のように光線の最大分離が生じる45°の傾きは得られない。よって、フィルム16では、第1実施形態に対してフィルムの厚みを増すことで所望の分離幅を得るようにする。
まず、前提条件として、図5(b)に示す屈折率楕円体QbにおいてX・Y・Z軸方向それぞれの屈折率をNx=1.6407、Ny=1.6895、Nz=1.4933とする。このため、フィルム16の厚み方向に対する光学軸Jdの傾斜角度は28°となる。そして、Nx≒Nyであるため、1軸性結晶として扱った概算により、例えば光線の分離幅5μmが得られるフィルム16の厚みdd(図11)を導出することとする。
図9に示す常光線の屈折率Noと異常光線の屈折率Neとは、上記のX・Y・Z軸方向の各屈折率Nx、Ny、Nzに基づき、第1実施形態と同様の演算を行ってNe=1.4933、No=1.6651が得られる。
そして、第1実施形態と同様に上記の式(1)を用いて、常光線と異常光線との屈折角の相対角度γを求める。ここで、フィルム16の光学軸と入射光線とがなす角度αを上記の前提条件のように28°とし、式(1)に上記の各屈折率Ne、Noを代入すると、tanγ=−0.0850となる。これにより、相対角度γ=−4.86°が得られる。
次に、スネルの法則に基づき、入射光線に対して垂直方向に配置されたフィルム16における常光線の屈折角β(図8)を求める。
1×sin0°=((1.6407+1.6895)/2)×sinβ:
これにより、屈折角β=0°が得られる。
以上より、図8に示すフィルム131後面において点Pkから常光線および異常光線が出射する各点までの距離Lp、Lqは、フィルム16の厚みをddとして次のように得られる。
Lp=dd×tan0°=0:
Lq=dd×tan(−4.86°)=−0.085dd:
したがって、分離幅5μmを得るのに必要なPET製のフィルム16の厚みddは、次のようになる。
dd=5μm/0.085=59μm:
このように第2実施形態の撮像装置1Bでは、フィルム16の厚みが59μmとなって、第1実施形態のフィルム131に比べてフィルム厚が増すものの、上述したOLPF14の厚み817μmより薄くすることができる。その結果、従来のようにOLPF14を2枚用いる構成に比べて、撮像装置1Bの小型化が図れるとともに、その重量を低減できる。
以上で説明した撮像装置1Bにおいては、2軸性結晶からなるフィルム16を用いて点像分離が行われることにより、フィルム16が複屈折板として機能する。その結果、複屈折板として用いられる光学ローパスフィルタ(OLPF)の削減が図れることとなる。
<変形例>
上記の各実施形態においては、図2に示す撮像装置1Aのようにハーフミラー130からの反射光Lbを位相差AFモジュール107に入射させるのは必須でなく、図12に示す撮像装置1Cのように反射光Lbを光学ファインダ17に入射させるようにしても良い。
上記の各実施形態においては、2軸性結晶のフィルムとしてPETフィルムを採用するのは必須でなく、PEN(ポリエチレンナフタレート)やPP(ポリプロピレン)のフィルムを採用するようにしても良い。
上記の各実施形態においては、図6に示すように2軸性結晶からなるフィルム131と位相解消板15とOLPF14とを組み合わせることにより正方4点分離を行うのは必須でなく、次で説明する構成を用いた他の点像分離を行うようにしてもよい。以下では、まず第1実施形態における正方4点分離の手法を説明した後に、これと対比する他の点像分離の手法を図13および図14を参照して説明する。なお、図13(a)〜(c)および図14(a)〜(c)では、撮像面101fから前方(+Z方向)を見た場合における光線(円で図示)の生成順(分離順)を円内の数字で表している。
(イ)第1実施形態における正方4点分離
第1実施形態においては、図6に示すように入射光線HaがPET製のフィルム131で垂直方向(Y方向)に分離されて常光線Hbおよび異常光線Hcが生成された後に、これらの光線Hb、Hcが位相解消板15を通ってOLPF14で水平方向(X方向)に分離され4本の光線Hf〜Hiが生成される。これを図13(a)に表すと、入射光線(1)が垂直方向Dhに例えば画素ピッチGpの分離幅で分離されて異常光線(2)が生成された後に、これらの光線(1)、(2)が水平方向Dv1、Dv2に例えば画素ピッチGpの分離幅で分離されて2本の異常光線(3)が生成されることとなる。これにより、光線(2)、(3)が入射する3つの画素(右側、下側および右下側に隣接する画素)で光線(1)の色情報などを取得できるため、撮影画像において偽色(モアレ)が発生するのを抑えることが可能となる。このことは、第2実施形態の撮像装置1Bでも同様である。
(ロ)位相解消板15が不要の4点分離
第1実施形態においては、PET製のフィルム131とOLPF14との間に位相解消板15が介挿された構成を用いて4点分離を行うが、この位相解消板15を省略した構成にて4点分離を行う手法について、図13(b)および図13(c)を参照して説明する。
まず、入射光線(1)を図13(b)〜(c)に示すように右斜め下方向Dwに分離して異常光線(2)を生成する。ここで、例えば図7のようにPET製のフィルム131の回転Rtを行わせ、入射光線Haに対しフィルム131の光学軸を右斜め下方向Dwに沿って配置することにより、右斜め下方向Dwへの光線分離が可能となる。このように斜め方向への光線分離を行うと、水平方向および垂直方向の偏光成分が残存しているため、水平方向に傾いた光学軸を有するOLPFでは、図13(b)のように光線(1)、(2)が水平方向Dv1、Dv2に分離されて2本の異常光線(3)が生成できる。一方、垂直方向に傾いた光学軸を有するOLPFでは、図13(c)のように光線(1)、(2)が垂直方向Dh1、Dh2に分離されて2本の異常光線(3)が生成できることとなる。
以上のような構成により、第1実施形態で用いた位相解消板15を省略しても適切な4点分離を行える。このことは、第2実施形態の撮像装置1Bでも同様である。
(ハ)OLPF14および位相解消板15を省略した構成による2点分離
第1実施形態においては、PET製のフィルム131、位相解消板15およびOLPF14を組み合わせた構成を用いて4点分離を行うが、この位相解消板15およびOLPF14を省略しPET製のフィルム131のみによって4点分離を行う手法について、図14を参照して説明する。
PET製のフィルム131のみを用いて光線分離を行う場合には、図14(a)〜(c)に示すような2点分離となる。具体的には、光学軸が垂直方向に傾くように配置されたPET製のフィルム131では、図14(a)のように入射光線(1)が垂直方向Dhに例えば画素ピッチGpの分離幅で分離されて異常光線(2)が生成される。また、光学軸が水平方向に傾くように配置されたPET製のフィルム131では、図14(b)のように入射光線(1)が水平方向Dvに例えば画素ピッチGpの分離幅で分離されて異常光線(2)が生成される。さらに、光学軸が斜め方向に傾くように配置されたPET製のフィルム131では、図14(c)のように入射光線(1)が斜め方向Dwに分離されて異常光線(2)が生成される。
以上のような構成では、4点分離が可能であるが、2点分離による撮影画像での偽色(モアレ)を抑えることが可能となる。このことは、第2実施形態の撮像装置1Bでも同様である。
本発明は詳細に説明されたが、以上の説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1A〜1C 撮像装置
2 交換レンズ
10 カメラボディ
13 ミラー部
14 光学ローパスフィルタ(OLPF)
15 位相解消板
16 フィルム
101 撮像素子
101f 撮像面
107 位相差AFモジュール
130 ハーフミラー
131 フィルム
132 無機層
Ja〜Jd 光学軸
Hb、Hf、Hg 常光線
Hc、Hh、Hi 異常光線
Qa、Qb 屈折率楕円体
Sa〜Sc 分離幅

Claims (4)

  1. 画素配列が形成された撮像面で撮影光学系を通った被写体光を受光して画像信号を生成
    する撮像素子と、
    2軸性結晶を含み、光学的異方性を有し、前記撮像面の前方に配置されて前記被写体光が入射する光透過性フィルムと、
    を備えており、
    前記光透過性フィルムを当該光透過性フィルムの法線を回転軸として回転させることにより、前記光透過性フィルムの光学軸と前記撮影光学系の光軸とがなす角度が45度に調整され、
    前記光透過性フィルムでの複屈折により生じる第1光線と第2光線との分離幅は、前記
    画素配列における画素ピッチの1/2以上である撮像装置。
  2. 固定的に設けられ、前記被写体光を透過光と反射光とに分けるハーフミラー、
    をさらに備え、
    前記撮像素子は、前記透過光を受光して前記画像信号を生成するとともに、
    前記ハーフミラーには、前記光透過性フィルムが設けられている請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記反射光を受光して被写体に係る焦点検出情報を取得する焦点検出部、
    をさらに備える請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記光透過性フィルムの法線と前記撮影光学系の光軸とがなす角度は45度未満である
    請求項1に記載の撮像装置。

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