JP4396106B2 - 光学ローパスフィルタおよびカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学異方性物質の複屈折作用を利用した光学ローパスフィルタ、およびその光学ローパスフィルタを使用するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の電子撮像装置では、CCD素子やMOS素子等の固体撮像素子を用いて被写体像を撮像している。このような撮像素子では受光画素が規則的に配列されているため、受光画素の配列パターンと被写体像のパターンとによってモアレ縞や偽色などが生じやすい。通常、これらの影響を取り除くために、光学ローパスフィルタを撮像素子の前面に配設するようにしている。
【0003】
光学ローパスフィルターとしては、例えば、水晶やリチウムニオブ(LiNbO3)の結晶軸を傾けたものが用いられている。これは、一軸結晶または二軸結晶の持つ屈折率楕円体構造を利用したものであり、光軸に対して結晶軸(屈折率楕円体の光学軸)を所定量傾けることによって生じる複屈折を利用している。この場合、光軸と結晶軸との角度が45(deg)のときに分離幅が最も大きくなるので、通常は光軸に対して結晶軸を45(deg)傾けて配設している。撮像素子には複屈折により生じた被写体の2重像が投影され、2重像の分離幅に対応する空間周波数成分がカットオフされる。このカットオフの周波数を受光素子の配列の周波数に合わせることにより、モアレ縞の発生が防止される(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−122813号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光学ローパスフィルタに入射する光束は撮影光学系を通った結像光束であるため、撮影光学系の光軸近辺の光束は光学ローパスフィルタの入射面にほぼ垂直に入射するが、光軸から離れた光束は入射面に対して斜めに傾いて入射することになる。例えば、光軸に関して左右対称な位置を考えた場合、光束の入射角の大きさは等しいが、その符号は反対となるため、結晶軸に対する光束の傾き角度が、画面の右側と左側とでは異なることになる。複屈折の分離幅は結晶軸と光束との角度に依存するが、従来、このようなことは考慮されていなかった。
【0006】
本発明の目的は、入射する光束の入射角を考慮することにより分離幅特性の対称性を向上させて、より効果的にモアレや偽色を軽減することができる光学ローパスフィルタ、およびその光学ローパスフィルタを使用するカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光学異方性物質を用いて入射する光を常光と異常光とに分離する光学ローパスフィルタと、複数の画素を有し、光学ローパスフィルタを透過した像を撮像する撮像素子とを含むカメラであって、光学ローパスフィルタは、入射面に入射した光束の入射角度と、前記常光と前記異常光との分離に関する分離幅との関係が入射角度0(deg)に関して対称となり、かつ光束が入射角0(deg)で入射したときに分離幅が最大となるように、入射面の法線に対する光学異方性物質における屈折率楕円体の光学軸の傾きが設定されており、複数の画素は、光学ローパスフィルタに入射角度0(deg)で光束を入射させたときの前記分離幅に対応するピッチで配列されていることにより、上述の目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1はデジタルカメラの撮像系を示す概略図であり、撮影光学系1を通った光束L1〜L3はCCD撮像素子2の撮像面に結像される。CCD撮像素子2の直前には光学ローパスフィルタ3が配設されており、光軸4近傍の光束L1は光学ローパスフィルタ3に対して垂直(入射角=0)に入射する。一方、光軸4から離れた光束L2,L3は光学ローパスフィルタ3に対して斜めに入射し、光束L2の入射角をαとすると、光束L3の入射角は(−α)となる。なお、図1ではz軸方向に光軸4を取り、光学ローパスフィルタ3の入射面とxy平面とを平行とした。
【0009】
図2は光学ローパスフィルタ3の切り出し角度を説明する断面図である。光学ローパスフィルタ3の結晶軸6は、屈折率楕円体5の光学軸と一致している。以下では、光学ローパスフィルタ3の入射面3aの法線と結晶軸6との成す角度θを切り出し角度とする。入射面3aに垂直に入射する光束は、結晶軸6に対して角度θで入射することになる。本実施の形態では、光学ローパスフィルタ3の結晶材料として水晶を用いる場合には、切り出し角度θを36(deg)に設定する。なお、設定理由については後述する。
【0010】
ところで、従来の光学ローパスフィルタの場合には、図3に示すように、光学ローパスフィルタ50の入射面法線50bに対して結晶軸51の角度が45(deg)となるように水晶が切り出されていた。図1に示したCCD撮像素子2の周辺部分に入射する光束L2,L3は、垂直入射に比べて±αだけ斜めに入射することになる。このように、結晶軸6に対する光束入射角度が異なると、複屈折による分離幅も異なってくる。
【0011】
図4は、水晶を切り出し角度45(deg)で切り出して形成した光学ローパスフィルタ50の、入射角度と分離幅との関係を示したものである。図4において、横軸は光束の入射角度(deg)であり、縦軸は分離幅(μm)である。図4では、波長540(nm)の光に対する常屈折率(楕円体5の短軸に対応する)をno=1.5462、異常屈折率(楕円体5の長軸に対応する)をne=1.5552とし、光学ローパスフィルタ50の厚さtがt=600μmであるとして分離幅を算出した。
【0012】
[垂直入射の場合]
入射面法線に対する結晶軸の傾きをθとすると、光学ローパスフィルタの入射面に光束が垂直入射した場合、分離幅は次のような手順で算出することができる。まず、垂直入射する光束に対する異常屈折率(異常光の屈折率)nは次式(1)で算出できる。
【数1】
【0013】
ところで、異常光の伝搬に関する屈折率ns(以下では、nsを速度屈折率と呼ぶ)はスネルの法則に従わず、次式(2)のように表される。そして、波面進行方向と異常光の進行方向との間の角度、すなわち常光の進行方向と異常光の進行方向との角度をβとすると、速度屈折率と異常屈折率との比はcosβに等しくなる。光学ローパスフィルタの厚さをtとすれば、分離幅=t・tanβとなる。
【数2】
【0014】
[斜め入射の場合]
まず、図5のように屈折率楕円体5に対して入射光が角度θで入射した場合について説明する。このときの入射光の屈折率は、屈折率楕円体5の中心(楕円体の各軸が交わる点)を通り入射光線を法線とする平面が切り取る断面(楕円形)の径で表現される。この楕円は光の偏光角と屈折率との関係を表している。
【0015】
図5において、偏光方向が紙面垂直方向である偏光に対しては、入射光の角度θが変化しても屈折率は常に短径に等しい常屈折を示し、スネルの法則が成り立っている。一方、偏光方向が紙面左右方向である偏光の場合には、角度θが変化すると屈折率も変化する異常屈折を示す。例えば、θ=90(deg)の場合には楕円体5の長径が屈折率となる。異常屈折では光のエネルギー伝搬方向と波面とが直交せず、そのことが複屈折現象を生じさせる。
【0016】
図3の光束L2,L3のように光学ローパスフィルタ50の入射面50aに対して光が斜めに入射する場合には、光は界面(入射面50a)で屈折して結晶軸51に対して入射角とは異なる角度を示すことになる。図5で説明したように、常屈折に関しては、屈折率は入射角に依らずnoを示す。しかし、異常屈折では、界面で屈折した光の波面法線と結晶軸51との成す角度から屈折率が定まるので、界面での屈折を考慮して屈折率を算出しなければならない。そのため、分離幅算出の手順は、以下の(a)〜(e)のように非常に複雑な計算となる。
(a)異常屈折率の算出(波面進行方向の算出)
(b)楕円体に対する入射角の決定
(c)その入射角を用いて速度屈折率の算出
(d)異常屈折光束の角度(進行方向)を算出
(e)常屈折光束の角度との差の算出
【0017】
《分離特性と切り出し角度について》
[切り出し角度45(deg)の場合]
以上のことを考慮して、図3の場合の入射角と分離幅との関係を定性的に説明する。光束L3の入射角(−α)が、光束L3’のように界面で屈折した後の光軸4との角度が45(deg)となるような値であった場合、楕円体5の切断面形状は円形となる。その結果、どちらの偏光の屈折率も等しくなり、光は分離しなくなる。界面での屈折を考えると(−α’)<−45degとなり、図4の曲線からも入射角度=−45degよりも左側で分離幅がゼロとなることが読みとれる。
【0018】
一方、角度αで入射する光束L2の場合には、楕円体5の切断面形状が円形になることは無いので、分離幅=0のような状況は生じない。このようなことから、図4に示した分離幅を表す曲線が入射角度=0(deg)に関して左右対称とならないことが説明できる。さらに数値計算で得られた図4の曲線を詳細に観察すると、分離幅が最大(MAX)となるのは入射角度=15(deg)近辺であることが解る。
【0019】
従来は、垂直入射の式に基づいて切り出し角度を45(deg)としたときに最大の分離幅が得られるとしてきたが、入射角度=15(deg)近辺に分離幅の最大値が存在することは、上述した手順で詳細な数値計算を行うことによって初めて見出すことができた。図4に示すように、切り出し角度が45(deg)の場合には分離幅が入射角度=0に関して左右対称となっていないため、斜めに入射する光束L2,L3(図1,3参照)に関しては、角度αで入射するか角度(−α)で入射するかによって分離幅が異なる。このことは、画面上におけるモアレや偽色の度合いが画面中心に関して対称とならないことを意味する。そのため、光学ローパスフィルタによりモアレ等が軽減されても、軽減の度合いが光軸を中心として対称にならないという欠点があった。
【0020】
[切り出し角度36(deg)の場合]
図6は、本実施の形態のように切り出し角度θを36(deg)とした場合の分離幅特性を示す図であり、図4と同様の図である。図6においては、曲線は入射角度=0に関して非常に左右対称性が良い。そのため、撮像画面の全域にわたって分幅離特性の対称性が得られることになり、見やすい画像を得ることができる。
【0021】
ここでは、切り出し角度を45(deg)から36(deg)に変更することにより、分離幅特性が図4から図6のように変化することを定性的に説明する。前述したように、切り出し角度45(deg)の場合、入射角度=−α’の光束L3’は分離幅=0となる。これは図4の左端付近の状況に対応している。図3の屈折率楕円体5を左回りに回転して切り出し角度θを小さくすると、光束L3’のように分離幅=0となる光束の入射角度は(−α’)から−45(deg)に近づく。
【0022】
一方、図3で屈折率楕円体5を左回りに回転したとき、左斜めから入射する光束L2の波面により切り取られる屈折率楕円体5の断面形状は、より円形に近づく。このことは、図4の入射角度>0の領域の分離幅が図6のように減少することを意味している。この減少の度合いは入射角が浅くなる右側ほど大きくなり、ピークが左側に移動するとともに、曲線形状が左右対称に近づくように変化する。水晶の場合には、光学ローパスフィルタ界面における光束の屈折を考慮して切り出し角度を36(deg)前後に設定することにより、入射角度に対して対称性の良い分離幅特性が得られる。
【0023】
本実施の形態では、光学ローパスフィルタの結晶材料として水晶の場合を例に説明したが、水晶に限らずLiNbO3等の結晶材料についても、光学ローパスフィルタに光が入射した際の界面での屈折を考慮して、入射角度に対する分離幅特性が対称となるように切り出し角度θを設定すれば良い。これらの角度θは結晶材料によってそれぞれ異なるが、ほぼ40(deg)〜20(deg)の範囲となる。さらに、本発明は結晶材料に限らず光学異方性物質であれば同様に適用することができ、その光学軸(結晶軸)に対して界面での屈折を考慮して分離幅特性が対称となるように切り出し角度を設定すればよい。
【0024】
次に、このような光学ローパスフィルタを用いて、どのようにして光束を分離するかについて説明する。図1では光学ローパスフィルタ3を1枚用いる場合について示したが、2次元的な撮像素子を有するデジタルカメラ等では光学ローパスフィルタが複数枚用いられる。例えば、光学ローパスフィルタを2枚用いるものは4点分離型と呼ばれ、光学ローパスフィルタを3枚用いるものは8点分離型と呼ばれている。
【0025】
図7は4点分離型の場合のフィルタ構成を示す図であり、20A、20Bは光学ローパスフィルタである。光学ローパスフィルタ20Aと光学ローパスフィルタ20Bとの間には1/4波長板30が配設される。図7においては、光束(被写体光束)32はz軸方向に進行し、光学ローパスフィルタ20A,20B、1/4波長板30およびCCD撮像素子2の各入射面はxy平面に平行に配置されている。
【0026】
光学ローパスフィルタ20A、20Bはいずれも、水晶結晶を切り出し角度θ=36(deg)で切り出したものである。1番目の光学ローパスフィルタ20Aは結晶軸(光学軸)31aの傾き方向がy方向となるように配設され、2番目の光学ローパスフィルタ20Bの結晶軸31bの傾き方向はx方向となっている。光束32は、まず、光学ローパスフィルタ20Aにより二つの光束(常光)33および光束(異常光)34に分離される。このときの分離方向はy方向であり、分離幅をH1とする。
【0027】
図6は切り出し角度が36(deg)の場合の分離幅特性を示したものであり、フィルタ厚さは600μmとした。この場合、入射角度=0(deg)で垂直入射した光束は図6から分離幅が約3.35μmとなるので、例えば、所望の分離幅H1が3.5μmであった場合にはフィルタ厚さを約630(=600×3.5/3.35)μmに設定すれば良い。分離された2つの光束33,34は互いに直交する直線偏光となっており、1/4波長板30は光学軸が光束33,34の振動方向に対して45度傾くように配設されている。そのため、光束33,34は1/4波長板30を通過すると直線偏光から円偏光へと変換される。
【0028】
1/4波長板30を出射した円偏光の光束33,34は、それぞれ2番目の光学ローパスフィルタ20Bに入射する。光学ローパスフィルタ20Bの結晶軸31bはx方向に傾いているので、光束33,34はそれぞれx方向に分離され、光束33は光束35,36に、光束34は光束37,38に分離される。このときの分離幅をH2とすると、フィルタ厚さは[600×(H2/3.35)]μmに設定される。これらの分離幅H1,H2は、CCD撮像素子2のy方向およびx方向の画素ピッチと一致するように設定される。その結果、画素ピッチに対応する周波数成分を被写体光束32から除去することができ、モアレや偽色を軽減することができる。
【0029】
図8,9は8点分離型のローパスフィルタを説明する図である。8点分離型の場合、図8に示すように3組の光学ローパスフィルタ41,42,43が用いられる。41a,42a,43aは、それぞれ光学ローパスフィルタ41,42,43の結晶軸の傾き方向を示したものである。光学ローパスフィルタ41の結晶軸41aの傾き方向はy軸に沿った方向であり、この方向を0(deg)とすれば、結晶軸42aの方向は45(deg)、結晶軸43aの方向は90(deg)である。光束は、それぞれ結晶軸の傾き方向に分離される。各光学ローパスフィルタ41〜43の分離幅の比は、1:1/√2:1に設定される。
【0030】
図9は、光束の分離手順を示す図である。図8のように光学ローパスフィルタ41に入射した光束40は、図9の符号40a,40bに示すようにy軸に沿って分離される。分離幅は1とする。次に、この光束40a,40bが光学ローパスフィルタ42に入射すると、光束40aは光束40a,40cに分離され、光束40bは光束40b,40dに分離される。このときの分離方向はy軸から45(deg)の方向であって、分離幅は1/√2となる。さらに、光束40a〜40dは、光学ローパスフィルタ43によってそれぞれ2つに分離される。すなわち、光束40aは光束40a,40cに、光束40bは光束40b,40gに、光束40cは光束40c,40fに、光束40dは光束40d,40hにそれぞれ分離される。このときの分離方向はx軸方向であって、分離幅は1である。
【0031】
上述した実施の形態ではデジタルカメラに用いられる光学ローパスフィルタを例に説明したが、撮像素子で画像を撮影するものであればデジタルスチルカメラに限らずビデオカメラ等の撮像装置にも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光学ローパスフィルタは、入射面に入射した光束の入射角度と、常光と異常光との分離に関する分離幅との関係が入射面の法線に対して対称となるように、入射面の法線に対する光学異方性物質における屈折率楕円体の光学軸の傾きが設定されているので、撮像画面の全域にわたって分幅離特性の対称性が得られ、モアレや偽色の度合いが画面中心に関して対称な見やすい画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態を示す図である、デジタルカメラの撮像系の概略構成を示したものである。
【図2】光学ローパスフィルタ3の切り出し角度を説明する断面図である。
【図3】従来の光学ローパスフィルタ50を説明する図である。
【図4】水晶を切り出し角度45(deg)で切り出して形成した光学ローパスフィルタ50の、入射角度と分離幅との関係を示ず図である。
【図5】屈折率楕円体と光の屈折との関係を説明する図である。
【図6】切り出し角度θを36(deg)とした場合の分離幅特性を示す図である。
【図7】4点分離型の場合のフィルタ構成を示す図である。
【図8】8点分離型の場合のフィルタ構成を示す図である。
【図9】光束の分離手順を説明する図である。
【符号の説明】
1 撮影光学系
2 CCD撮像素子
3、20A、20B、41、42、43、50 光学ローパスフィルタ
5 屈折率楕円体
6 結晶軸
Claims (6)
- 光学異方性物質を用いて入射する光を常光と異常光とに分離する光学ローパスフィルタと、 複数の画素を有し、前記光学ローパスフィルタを透過した像を撮像する撮像素子とを含むカメラであって、
前記光学ローパスフィルタは、入射面に入射した光束の入射角度と、前記常光と前記異常光との分離に関する分離幅との関係が前記入射角度0(deg)に関して対称となり、かつ光束が入射角0(deg)で入射したときに前記分離幅が最大となるように、前記入射面の法線に対する前記光学異方性物質における屈折率楕円体の光学軸の傾きが設定されており、
前記複数の画素は、前記光学ローパスフィルタに入射角度0(deg)で光束を入射させたときの前記分離幅に対応するピッチで配列されていることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、前記入射面の法線に対する前記光学軸の角度が25(deg)以上40(deg)以下に設定されていることを特徴とするカメラ。 - 請求項1または2に記載のカメラにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、前記光学異方性物質が水晶であり、前記入射面の法線に対する前記光学軸の角度が36(deg)に設定されていることを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記光学ローパスフィルタは、前記入射面の法線に対する前記光学軸の角度が前記光学ローパスフィルタの界面における前記入射光束の屈折に応じて決められていることを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記光学ローパスフィルタを複数備えることを特徴とするカメラ。 - 請求項5に記載のカメラにおいて、
前記複数の光学ローパスフィルタは、前記光学軸の方向が互いに異なることを特徴とするカメラ。
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