JP2006211098A - 撮像装置 - Google Patents

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正明 織本
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Abstract

【課題】 擬色やモアレの発生を防止した撮像装置を低コストで提供する。
【解決手段】 被写体光束は、直角プリズム41によって略直角に反射され、第1〜第4レンズ群を透過した後、光学的ローパスフィルタ62を透過してCCD61に入射する。CCD61は、最短画素ピッチ方向L1が水平転送方向に対して45度に傾けられており、垂直転送方向が、直角プリズム41に対する被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行になるように配置されている。また、OLPF62は、分離方向L2が水平転送方向に対して45度に傾けられており、最短画素ピッチ方向L1と略一致するようにCCD61の前面側に配置されている。このため、直角プリズム41によって反射された反射光が、直線偏光を多く光であっても、OLPF62の分離特性に影響を及ぼさずに、擬色やモアレの少ない良好な画像を得ることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、被写体光束を反射光学部材で反射させた後、撮像素子の前面側に配置された光学的ローパスフィルタに反射光を透過させて撮像を行う撮像装置に関する。
近年、撮影レンズによって結像された被写体像を撮像する撮像素子を備え、この撮像素子によって得られた画像データをメモリカード等の記憶媒体に記憶させる撮像装置であるデジタルカメラが一般に普及している。
撮像素子は、光電変換を行う受光素子が等間隔で配置されており、被写体像を離散的にサンプリングすることによって画像信号を得ている。また、受光素子の配列ピッチによって定まる空間周波数の半分、すなわち、カットオフ周波数(ナイキスト周波数)以上の成分は、いわゆる折り返し歪みを引き起こす有害成分となることが、サンプリング定理により知られている。この折り返し歪みは、偽信号やモアレ縞が発生する要因となるため、光学的ローパスフィルタを用いて、サンプリング前に高周波成分を除去する必要がある。このような光学的ローパスフィルタは、水晶の複屈折性を利用したものが多く用いられており、撮像素子の前面側に配置される。
また、被写体光束を反射光学部材によって反射させて、反射光を撮像素子の撮像面に結像させて撮像するデジタルカメラが知られている。しかし、このようなデジタルカメラでは、反射光学部材で被写体光束を反射させているので、反射光は直線偏光を多く持った光となる。前述したように、光学的ローパスフィルタは複屈折を利用しており、被写体光束が直線偏光となると高い周波数成分を充分に抑制できず、擬色やモアレを防止することができないという問題があった。
前述の問題を解決するために、反射光学部材と光学的ローパスフィルタとの間の光路に1/4波長板を配置したデジタルカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなデジタルカメラでは、1/4波長板によって直線偏光が円偏光に変換される。このため、光学的ローパスフィルタによって、被写体光束の高い周波数成分を充分に抑制し、擬色やモアレを防止することができる。
特開平5−273641号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のデジタルカメラでは、1/4波長板を設ける必要があり、部品点数が増加するために製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で偽信号やモアレ縞の発生を防止した撮像装置を低価格で提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の撮像装置は、被写体光束を反射光学部材で反射させた後、撮像素子の前面側に配置された光学的ローパスフィルタに透過させて撮像を行う撮像装置であり、前記撮像素子は、最短画素ピッチ方向が水平転送方向及び垂直転送方向に対して45度に傾けられており、前記水平転送方向または前記垂直転送方向が、前記反射光学部材に対する前記被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行になるように配置され、前記光学的ローパスフィルタは、入射する光線を常光線と異常光線とに分離する分離方向が前記最短画素ピッチ方向と略一致するように配置されていることを特徴とするものである。
また、開口径を変化させて前記撮像素子に入射する前記被写体光束の光量を調節する絞りと、前記光学的ローパスフィルタを前記被写体光束の光軸に対して垂直な平面内で回転させる回転駆動手段と、前記絞りの開口径に基づいて前記回転駆動手段を制御して、前記光学的ローパスフィルタの分離方向を変更する制御手段とを備えていることが好ましい。
さらに、前記制御手段は前記回転駆動手段を制御して、前記分離方向が前記最短画素ピッチ方向と略一致する第1回転位置と、前記分離方向が前記水平転送方向または前記垂直転送方向と略平行な第2回転位置との間で前記光学的ローパスフィルタを回転させることが好ましい。
また、前記絞りは、開放絞りと、この開放絞りよりも開口径の小さい小絞りとの間で開口径を変更し、前記制御手段は、前記絞りが前記開放絞りに設定されている時に、前記第1回転位置に前記光学的ローパスフィルタを回転させ、前記絞りが前記小絞りに設定されている時に、前記第2回転位置に前記光学的ローパスフィルタを回転させることが好ましい。
本発明の撮像装置によれば、最短画素ピッチ方向が水平転送方向及び垂直転送方向に対して45度に傾けられており、水平転送方向または垂直転送方向が、反射光学部材に対する被写体光束の入射面と略平行になるように配置され、光学的ローパスフィルタは、分離方向が最短画素ピッチ方向と略一致するように配置されているので、反射光学部材によって被写体光束が反射されて、反射光に直線偏光が多く含まれている場合でも、光学的ローパスフィルタの分離特性に影響を及ぼさず、モアレや擬色の少ない良好な画像を得ることができる。また、1/4波長板等の特別な部品を設ける必要がないので、部品点数を増加させずに製造コストを抑えることができる。
さらに、光学的ローパスフィルタを回転させる回転駆動手段を備えており、絞りが小絞りに設定されている場合、回折の影響でレンズのMTF値が低下するが、光学的ローパスフィルタが機能しない位置に回転されるので、小絞り時における画質劣化を抑えて良好な画像を得ることができる。
図1及び図2に示すデジタルカメラ10は、カメラ本体11の前面に、前レンズ12及びストロボ発光部13が設けられており、上面には、電源ボタン14及びシャッタボタン15が設けられている。
カメラ本体11の背面には、LCD(Liquid Crystal Display)16、ズーム操作ボタン17、カーソルボタン18、及びモード切替ボタン19が設けられている。モード切替ボタン19は、撮影画像をメモリカードに記録する撮影モードと、メモリカードに記録された画像を再生する再生モードと、各種設定を行うセットアップモードとを切り替える際にユーザによって操作される。
LCDパネル16は、画像再生に使用される他、撮影モード時には、フレーミング用のスルー画を表示する電子ビューファインダとしても機能する。また、LCDパネル16は、セットアップモードに設定された時にメニュー画面を表示する。カーソルボタン18は、このメニュー画面上でのカーソルの移動や、メニュー画面に表示された項目を選択する際に操作される。ズーム操作ボタン17は、ズーム倍率を変更する際に操作される。
また、カメラ本体11には、前述の前レンズ12を備えたレンズ装置20が組み込まれている。以下に、このレンズ装置20の構成を説明する。図3に示すように、レンズ装置20は、レンズ鏡筒21と、屈曲性を有する回路基板であるFPC(Flexible Printed Circuit)22と、このFPC22と電気的に接続されたモータ23,24,25とを備えている。
図4に示すように、レンズ鏡筒21は、上部鏡筒31と、下部鏡筒32と、これらの鏡筒31,32の間に配置されたレンズ保持板33及びシャッタユニット34とを備えている。上部鏡筒31は、前レンズ12、直角プリズム41、及び後レンズ群42からなる第1レンズ群43と、第2レンズ群44とを保持している。上部鏡筒31は、上部に形成され断面形状が略三角形のフレームからなるプリズム収納部45と、プリズム収納部45の下方に形成され略直方体形状のフレームからなるレンズ収納部46とを備えている。
プリズム収納部45の前面には、前レンズ12を保持するレンズ枠47が取り付けられており、前レンズ12の背後には、横長な矩形の開口45aが形成されている。また、前レンズ12と開口45aとの間には、遮光マスク48が設けられている。この遮光マスク48は、撮影画像に悪影響を及ぼす光、つまり開口45aの上方から入射する太陽光などの有害光を遮光する。
プリズム収納部45内には、三角柱形状の直角プリズム41が収納され、前レンズ12の背後に配置されている。この直角プリズム41は、前レンズ12と対面し、被写体光束が入射する入射面41aと、この入射面41aと鋭角をなして連なるとともに入射面41aから入射した被写体光束を略直角に反射する反射面41bと、入射面41aと直角をなして連なるとともに反射面41bで反射された被写体光束をプリズム外に出射させる出射面41cとを有する。
前レンズ12を透過した被写体光束は、入射面41aと略直交するように直角プリズム41内に入射して、反射面41bによって略直角に反射され、出射面41cと略直交するように出射する。このため、前レンズ12の光軸L1は、直角プリズム42によって光軸L1と略直角な光軸L2に屈曲される。
また、レンズ収納部46には、後レンズ群42及び第2群レンズ44が収納され、屈曲された光軸L2上に配置されている。後レンズ群42は、レンズ42a,42bで構成されており、レンズ枠49によって保持されている。このレンズ枠49は、直角プリズム41の出射面41cの下方に配置されており、レンズ収納部46に固定されている。第2レンズ群44は、レンズ44a〜44cの3枚のレンズで構成されており、レンズ枠50によって保持されている。
この第2レンズ群44はズームレンズ群であり、レンズ収納部46には光軸L2と平行に配置された2本のガイド軸(図示せず)が設けられている。レンズ枠50は、これらのガイド軸によって進退自在に保持されており、第2レンズ群44が光軸L2に沿って進退移動する。これらのガイド軸は、一端がレンズ収納部46によって保持され、他端が後述するレンズ保持板33によって保持されている。
また、上部鏡筒31の外壁には、モータ23が設けられている。モータ23は、レンズ枠50を光軸L2に沿って進退移動させる。このモータ23は、ステッピングモータであり、レンズ枠50の原点位置は、光学的位置検出手段であるフォトインタラプタ(図示せず)によって検出され、この検出信号に基づいて第2レンズ群44の位置が制御される。これにより、第2光軸L2上において、第2レンズ群44と、後述する第4レンズ群58との相対的な距離が変化して被写体画像のズーミングが行われる。なお、このモータ23は、DCモータでも良い。この場合、第2群レンズ44の位置を制御するためにエンコーダを設ければ良い。
レンズ保持板33は、上部鏡筒31の下端を覆うように固定されており、第3レンズ群54を保持している。この第3レンズ群54は、光軸L2上に配置されており、レンズ54aを備えている。
また、レンズ保持板33の下方には、シャッタユニット34が設けられており、箱形に形成されたユニット本体52内に各種部品を備えて構成されている。また、ユニット本体52の内部には、絞り機能を有するシャッタ装置56が設けられており、互いに対向する一対のシャッタ羽根等によって構成されている。
ユニット本体52の上下両面には、第3レンズ群54、及び後述する第4レンズ群58と対面する位置に開口52a,52bが形成されている。ユニット本体52の左側部は、上部鏡筒31及び下部鏡筒32よりも外側に突出しており、突出部の下面には、モータ24が設けられている。シャッタ羽根は、このモータ24によって駆動され、前述の開口52a,52bに入射する被写体光の光量、すなわち、後述するCCD61の撮像面61aに入射する被写体光の光量を調節する。なお、このシャッタ装置56は、開放絞りと、この開放絞りよりも小さな開口径の小絞りとの2つの位置で開口径を変更して、撮像面61aに入射する被写体の光量を調節する。
下部鏡筒32には、第4レンズ群58が収納されている。この第4群レンズ58は、レンズ58a,58b,58cの3枚のレンズで構成され、レンズ枠59によって保持されている。この第4レンズ群59はフォーカスレンズ群であり、下部鏡筒32内には、光軸L2と平行に配置された2本のガイド軸(図示せず)が設けられている。レンズ枠59は、これらのガイド軸によって光軸L2に沿って進退自在に保持されている。
このレンズ枠59は、下部鏡筒32の外壁に固定されたモータ25の駆動によって光軸L2上で進退移動する。このモータ25は、モータ23と同様にステッピングモータであり、レンズ枠59の原点位置は、光学的位置検出手段であるフォトインタラプタ(図示せず)によって検出され、この検出信号に基づいて第4レンズ群58の位置が制御される。ズーミングが行われた後、第4レンズ群58が第2光軸L2上で移動し、被写体像のピントが調節される。なお、このモータ25は、DCモータでも良い。この場合、第4群レンズ58の位置を制御するためにエンコーダを設ければ良い。
第4レンズ群58の下方、すなわち下部鏡筒32の光軸方向後端部には、凹部である収納部60が形成されている。この収納部60には、前述の第1〜4レンズ群43,44,54,58によって結像された被写体像を撮像する撮像素子であるCCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称する)61が収納される。また、収納部60の上方、すなわちCCD61の前面側には、光学的ローパスフィルタ(以下、OLPFと称する)62が設けられる。このOLPF62は、水晶の複屈折を利用して画像を劣化させる高周波成分を光学的に抑制するフィルタである。また、下部鏡筒32の下面を覆うように、板バネ63が設けられており、この板バネ63によってCCD61が上方に付勢されて収納部60に固定される。
図5に示すように、CCD61の撮像面61aには、多数の受光素子(画素)70が配列されている。また、CCD61は、最短画素ピッチ(サンプリング)方向L1と、水平転送方向とのなす角度θ1が略45度にされており、オフセットサンプリング構造を有している。このCCD61は、垂直転送方向が光軸L1と平行になるように配置されている。すなわち、CCD61は、垂直転送方向が直角プリズム41に対する被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行となるように収納部60に固定されている。
本実施形態において、CCD61の垂直転送方向が直角プリズム41に対する被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行となるように配置する場合を例に説明するが、CCD61の水平転送方向が、直角プリズム41に対する被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行となるように配置しても良い。
また、OLPF62としては、水晶やニオブ酸リチウム等の複屈折材料を一定方向に切り出したものが用いられている。OLPF62が有する複屈折という物性は、入射する光線を2つの偏光成分(常光線及び異常光線)に分離させ、これらの偏光成分を所定の分離方向に分かれた2つの進行方向に進行させるものである。なお、偏光成分の分離幅は、OLPF62の厚さを調節することによって任意の値に設定可能である。
また、図6に示すように、OLPF62は、入射する光線を常光線と異常光線に分離する分離方向L2とCCD61の水平転送方向とのなす角度θ2が略45度となるように、CCD61の前面側に配置されている。つまり、OLPF62は、分離方向L2が最短画素ピッチ方向L2と略一致するように配置されている。
このため、図6(A)に示すように、OLPF61に入射した点像80の光は、図中矢印で示すように、常光線である偏光成分80aと、異常光線である偏光成分80bの2つの偏光成分に分離される。図6(B)に示すように、偏光成分80aは、OLPF62内を直進して点像80aとなり、偏光成分80bはOLPF62内を所定方向へと斜行して点像80bとなる。これらの点像80a,80b間の距離は、CCD61の空間的なナイキスト周波数(カットオフ周波数)を打ち消す距離となっている。このような複屈折によって、被写体像は点像80a,80bの分離方向にずれた二重の像となる。
図7は、角度θ2が略45度、すなわち分離方向L2が最短画素ピッチ方向L1と略一致するように配置した場合におけるOLPF62のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸はサンプリング周波数で正規化された空間周波数、縦軸はMTF(Modulated Transfer Function)を表している。なお、このMTFとは、コントラストの再現性を表す指標である。このグラフより、分離方向L2が最短画素ピッチ方向L2と略一致するようにOLPF62を配置した場合、カットオフ周波数に相当する値「0.5」に空間周波数が近づくに連れてMTF値が「0」に近づくことが分かる。
次に、デジタルカメラ10の電気的構成について説明する。図8に示すように、デジタルカメラ10には、カメラ全体を制御する制御手段であるシステムコントローラ100が設けられている。システムコントローラ100は、各部を制御する制御プログラムが記憶されたROM100aと、作業用データを一時的に記憶するRAM100bとを備えている。システムコントローラ100は、この制御プログラムに基づいて各部を制御する。
システムコントローラ100は、モータドライバ101を介してモータ23〜25に接続されており、システムコントローラ100がモータドライバ101を制御して、モータ23〜25を駆動する。前述したように、モータ23は、第2レンズ群44を光軸L2に沿って進退移動させ、モータ24はシャッタ装置56を駆動する。また、モータ25は、第4レンズ群58を光軸L2に沿って進退移動させる。
また、システムコントローラ100には、CCDドライバ103を介してCCD61が接続されている。システムコントローラ100は、CCDドライバ103を制御することによりCCD61を駆動する。CCD61は、光電変換により被写体像を電気信号に変換して、アナログ信号である画像データを取得する。さらに、このCCD61は、画像信号処理部104と接続されており、CCD61によって撮像された画像データが画像信号処理部104に出力される。この画像信号処理部104は、データバス105を介してシステムコントローラ100に接続されており、システムコントローラ100によって制御される。
画像信号処理部104は、相関二重サンプリング回路(CDS)、増幅器(AMP)、A/D変換器、信号処理回路、メモリ、圧縮伸張処理回路等を備えて構成されている。CDSは、CCD61によって取得された画像データのノイズを除去する。AMPは、ノイズが除去された画像データを増幅してA/D変換器に出力する。A/D変換器は、増幅された画像データをアナログ信号からデジタル信号の画像データに変換して信号処理回路に出力する。
信号処理回路は、デジタル信号の画像データに対して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正等の各種画像処理と、YC変換処理とを施す。撮影モード時において、撮影処理が実行される前に画像信号処理部104に入力された画像データは、簡易な画像処理と簡易なYC処理とが施されてLCDドライバ106に出力される。システムコントローラ100は、LCDドライバ106を制御して画像データをLCD16にスルー画として表示させる。
また、撮影処理が実行された時に、画像信号処理部104に入力された画像データは、画像処理、YC変換処理、及び圧縮処理(例えばJPEG方式)等が施される。システムコントローラ100は、メディアコントローラ107を制御して圧縮された画像データをメモリカード108に記憶させる。また、再生モードでは、メモリカード108に記憶された画像データに対して伸張処理が施されて、LCD16に再生画像として表示させる。
また、システムコントローラ100には、電源ボタン14、シャッタボタン15、ズーム操作ボタン17、カーソルボタン18、モード切替ボタン19が接続されている。システムコントローラ100は、各ボタンから操作信号を取得して、各操作信号に対応する処理を実行する。
次に、上記構成のデジタルカメラ10の作用を説明する。前レンズ12を透過した被写体光束は、直角プリズム41によって略垂直に反射され、反射光は、直線偏光(垂直偏光)を多く持った光となる。その後、反射光は、後レンズ群42、第2レンズ群44、第3レンズ群54、第4レンズ群58を透過してOLPF62に入射する。
OLPF62は、前述したように、分離方向L2が最短画素ピッチ方向L1と略一致するように配置されている。このため、反射光が直線偏光(垂直偏光)を多く含む光であっても、OLPF62によって、反射光の偏光方向に対して45度の方向に点像分離され、各分離方向の成分が同じ強度となる。また、これらの距離が、CCD61の空間的なカットオフ周波数をちょうど打ち消す距離となっている。このため、OLPF61によって、被写体光束の高い空間周波数成分を充分抑制することができる。
その後、OLPF61を透過した被写体光束が撮像面61aに入射して、CCD61によって被写体画像が撮像される。この時、OLPF61によって高い空間周波数成分が抑制されているので、撮像画像に発生する擬色やモアレの発生が防止される。
しかし、絞りの開口径が小さい場合には回折の影響が大きいので結像能力の低下も大きい。このため、CCD61の画素ピッチが小さい場合、このような結像能力の低下に伴う被写体像の画質劣化が無視できない。つまり、モアレや擬色を防止するために、OLPF62の複屈折によって、被写体像を重複させてカットオフ周波数以上の空間周波数成分を打ち消すと、回折の影響による結像能力の低下と相まって、被写体像の画質が無視できない程度まで劣化する。
このような問題を防止するために、絞りの開口径が小さい場合にはOLPF62を機能させないようにする必要がある。以下に、絞りの開口径が小さい場合でも、被写体像の画質の劣化を防止することができるレンズ装置について説明する。
図9及び図10に示すように、レンズ装置110は、下部鏡筒32に3本のピン32a〜32cが設けられている。また、OLPF111は、略円形状の保持枠112によって保持されている。この保持枠112には、円弧状に湾曲されたカム溝113a〜113cがOLPF111よりも外側に形成されている。これらのカム溝113a〜113cにはピン32a〜32cが挿通され、保持枠112が下部鏡筒32によって光軸L2と垂直な平面内、すなわち被写体光束の反射光の光軸に対して垂直な平面内で回転自在に保持されている。
また、保持枠112の側面の一部には、ギア部112aが形成されている。また、保持枠112の近傍には、保持枠112を回転させる回転駆動手段であるモータ120が配置されている。また、このモータ120の回転軸120aには、ギア121が設けられている。
このギア121は、前述のギア部112aと噛合しており、モータ120の回転によって保持枠112が回転する。このモータ120は、モータドライバ122を介して制御手段であるシステムコントローラ100に接続されている。システムコントローラ100は、シャッタ装置56における絞りの開口径の設定に基づいてモータドライバ122を制御して保持枠112を回転させる。
なお、図9及び図10において、レンズ装置20と同様の部品には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。また、図9及び図10に図示されていない部品は、レンズ装置20と同様であり、このレンズ装置110は、レンズ装置20と同様にカメラ本体11内に組み込まれる。
次に、上記構成のレンズ装置110を用いた場合の作用を説明する。システムコントローラ100は、被写体の輝度に基づいてモータドライバ101を制御し、シャッタ装置56の絞りの開口径を調節する。なお、シャッタ装置56の開口径は、開放絞りと、この開放絞りよりも開口径の小さい小絞りとに切り替えられる。
開放絞りに設定されている場合、システムコントローラ100は、モータドライバ122を制御してモータ120を回転させて、OLPF111の分離方向L2が最小画素ピッチ方向L1と略一致する第1回転位置(図11(A)に示す位置)に保持枠112を回転させる。つまり、OLPF111の分離方向L2と、CCD61の水平転送方向とのなす角度θ2が略45度となる位置に回転させる。
この時、第1〜第4レンズ群43,44,54,58のMTFの空間周波数特性は、図12のグラフに示す形状となる。また、OLPF111は、反射光の直線偏光(垂直偏光)に対して分離特性を有し、図13に示すように、カットオフ周波数でMTF値が「0」となるようなCOSカーブの空間周波数特性となる。また、(第1〜第4レンズ群43,44,54,58)×(OLPF111)のMTFの空間周波数特性は、図14のグラフに示す形状となり、空間周波数がカットオフ周波数に相当する値「0.5」に近づくに連れて、MTF値が略「0」となり、OLPF111によって被写体光束の高い空間周波数成分を充分に抑制することができる。
また、小絞りに設定されている場合、この場合、システムコントローラ100は、モータドライバ122を制御して、OLPF111の分離方向L2がCCD61の水平転送方向と略平行となる第2回転位置(図11(B)に示す位置)に回転させる。つまり、OLPF111の分離方向L2と、CCD61の水平転送方向とのなす角度θ2が略0度となる位置に回転させる。
このように小絞りに設定されている時、第1〜第4レンズ群43,44,54,58のMTFの空間周波数特性は、図15のグラフに示すように、回折の影響でMTF値が低下する。また、OLPF111において、反射光の直線偏光(垂直偏光)に対して点像分離が行われないので、OLPF111のMTFの空間周波数特性は、図16に示すように直線状、すなわち、空間周波数にかかわらずMTF値が「1」となり、OLPF111はローパスフィルタとして機能しない。
このため、小絞り時には、回折の影響で第1〜第4レンズ群43,44,54,58のMTF値が低下するが、前述のようにOLPF111を機能させなくすることでMTF値の低下を補い、(第1〜第4レンズ群43,44,54,58)×(OLPF111)のMTF値は、図17に示すように、開放絞り時と略同等のMTF値となる。
このように、レンズ装置110を用いた場合、前述のレンズ装置20と同様にモアレや擬色の少ない良好な画像を得ることができる。さらに、小絞りに設定されている場合でも、回折によってMTFが低下することを防止できる。
なお、上記実施形態において、絞りが開放絞りと小絞りの2種類が設定されている場合を例に説明したが、これに限るものではなく、3種類以上設定しても良い。この場合、絞りの開口径の設定に基づいて、CCD61の水平転送方向に対するOLPF111の分離方向の角度を細かく制御しても良い。
また、上記実施形態において、反射光学部材として直角プリズムを用いる場合を例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、反射ミラーを用いても良い。
さらに、上記実施形態において、撮像素子としてCCDイメージセンサを用いるが、これに限るものではなく、例えばCMOSイメージセンサを用いても良い。
また、上記実施形態において、撮像装置としてデジタルカメラを例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、デジタルビデオカメラに本発明を適用しても良い。
デジタルカメラの前面側の構成を示す斜視図である。 デジタルカメラの背面側の構成を示す斜視図である。 レンズ装置の構成を示す斜視図である。 レンズ鏡筒の構成を示す断面図である。 CCDの構成を示す平面図である。 OLPFの作用を示す説明図である。 OLPFのMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 変形例のレンズ装置の構成を示す断面図である。 保持枠の構成を示す斜視図である。 OLPFの回転位置を示す説明図である。 開放絞り時における第1〜第4レンズ群のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 開放絞り時におけるOLPFのMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 開放絞り時における(第1〜第4レンズ群)×(OLPF)のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 小絞り時における第1〜第4レンズ群のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 小絞り時における(第1〜第4レンズ群)×(OLPF)のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。 小絞り時における(第1〜第4レンズ群)×(OLPF)のMTFの空間周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
10 デジタルカメラ
20 レンズ装置
21 レンズ鏡筒
41 直角プリズム
43 第1レンズ群
44 第2レンズ群
54 第3レンズ群
58 第4レンズ群
61 CCD
62,111 OLPF
100 システムコントローラ
112 保持枠
120 モータ

Claims (4)

  1. 被写体光束を反射光学部材で反射させた後、撮像素子の前面側に配置された光学的ローパスフィルタに透過させて撮像を行う撮像装置において、
    前記撮像素子は、最短画素ピッチ方向が水平転送方向及び垂直転送方向に対して45度に傾けられており、前記水平転送方向または前記垂直転送方向が、前記反射光学部材に対する前記被写体光束の入射光軸及び反射光軸を含む平面と略平行になるように配置され、
    前記光学的ローパスフィルタは、入射する光線を常光線と異常光線とに分離する分離方向が前記最短画素ピッチ方向と略一致するように配置されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 開口径を変化させて前記撮像素子に入射する前記被写体光束の光量を調節する絞りと、
    前記光学的ローパスフィルタを前記被写体光束の光軸に対して垂直な平面内で回転させる回転駆動手段と、
    前記絞りの開口径に基づいて前記回転駆動手段を制御して、前記光学的ローパスフィルタの分離方向を変更する制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は前記回転駆動手段を制御して、前記分離方向が前記最短画素ピッチ方向と略一致する第1回転位置と、前記分離方向が前記水平転送方向または前記垂直転送方向と略平行な第2回転位置との間で前記光学的ローパスフィルタを回転させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記絞りは、開放絞りと、この開放絞りよりも開口径の小さい小絞りとの間で開口径を変更し、前記制御手段は、前記絞りが前記開放絞りに設定されている時に、前記第1回転位置に前記光学的ローパスフィルタを回転させ、前記絞りが前記小絞りに設定されている時に、前記第2回転位置に前記光学的ローパスフィルタを回転させることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
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