JP5453916B2 - トンネル照明器具 - Google Patents
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Description
従来では、かかる平均路面輝度を維持しつつ、トンネル照明器具の基本照明の取付間隔S(以下、「スパン」と言う)を広げ、コストの縮減を可能としたトンネル照明器具が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
従来では、トンネルの両側壁面輝度に所望の値を確保可能とし、さらには、トンネル照明器具の配置に片側配置を採用可能とすることで配線設備及びメンテナンスの省略化を可能としたトンネル照明器具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また特許文献2に記載のトンネル照明器具では、広スパン化について考慮されていないため、取付間隔Sを大きくしてトンネル照明器具の台数の削減を図ると平均路面輝度が不足してしまう、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、平均路面輝度を確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能なトンネル照明器具を提供することを目的とする。
図1は本実施形態にかかるトンネル照明器具1が設置されたトンネル3の構成を模式的に示す断面図であり、図2はトンネル3内でのトンネル照明器具1の配列を示す上面図である。
図1に示すように、本実施形態のトンネル3は、車道4の幅員Wが約7000mmの車道であり、中央の中央線7(図2参照)によって、約3500mm幅の2つの車線5に区画されている。このトンネル3の壁面9は、コンクリートにより覆われている。
図1及び図2に示すように、トンネル照明器具1は、トンネル3の中心線Cに対して左右の両側壁面9A、9Bのそれぞれに設置されており、トンネル照明器具1を車道4の縦断方向に沿って取付間隔(スパン)Sで千鳥状に設置した、いわゆる千鳥配列、或いは、向き合せで設置した、いわゆる向き合せ配列とされている(図示例は千鳥配列)。
以下、かかる照明性能を実現するためのトンネル照明器具1の配光について詳述する。
なお、同図における水平角及び鉛直角は、図中左上に示した取付位置Pを基準(基点)として定義されており、水平角は車道4の横断方向を水平角0度とし、また、鉛直角は鉛直方向を鉛直角0度としている。
トンネル照明器具1は、車道4の縦断方向において、水平角0度を中心に対称な配光を有し(図示を省略する)ている。かかる配光において、図3に示すように、水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲R1内に最大光度が配されている。なお、水平角0度を中心に対称な配光であるから、水平角−40度〜−60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内にも最大光度が配される。
かかる配光により、取付位置Pからみて車道4の交通方向及び反対方向を均等に照射することでグレアが抑制される。さらに、水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲R1内に最大光度が配されことで、取付間隔Sを2H〜4.5Hに延長した場合でも、車道4の縦断方向に沿ってトンネル照明器具1同士の略中間地点での光度の落ち込みが防止されるため、設計速度が40(km/h)の下、平均路面輝度L≧0.7(cd/m2)が達成可能であることが実験等により求められており、これにより、取付間隔Sを広げつつ所定の平均路面輝度Lが実現可能になる。
このとき、図3に示すように、トンネル照明器具1の直下付近と、器具取付側壁面9Aの側の車線5を照射する範囲である水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲R2の光度値(第3光度値)を250(cd/1000lm)以下に制限されている。これにより、路面に対する両側壁面9A、9Bの輝度比である壁面輝度比を約1.5とすることができる。
また、対向壁面9Bの照射範囲である水平角0度〜70度の範囲に亘り、対向壁面9Bの所定高さTの位置での光度値の最大と最小の差が2倍以内としている。これにより、壁面9の明るさのムラが良好に抑えられる。
トンネル照明器具1は、前面が開口した器具本体20と、この器具本体20にヒンジ21により開閉自在に取り付けられた板状の蓋体22とを備え、薄い箱形に構成されている。蓋体22は例えばガラス材等の透明板材から形成されている。これにより、従来のように器具本体20の正面にガラス窓が嵌め込まれた枠材を蓋体として用いる構成に比べ、正面全体に光を遮る箇所が生じないことから、器具本体20の開口全体が照射開口として機能し、照明効率が高められている。
光源25は、発光管が略円筒形状のランプであり両端部に口金が設けられ、それぞれの口金に対応してソケット27が配置されている。この光源25は、器具本体20を取付位置Pに設置した際に、長軸がトンネル3の縦断方向(交通方向)に対して略垂直になるように配置され、縦断方向の遠方まで効率良く照射可能としている。かかる光源25には、高圧ナトリウムランプやセラミックメタルハライドランプ等が用いられる。
反射板24は、光源25に対して所定の反射率を有する金属板(例えばアルミニウム板)を、光源25を覆うカップ部30を有するように、プレス成形等により成形されて構成されている。カップ部30は、その内側面にて光源25の光を反射するものであり、大別すると、光源25の周方向に沿って形成され一部にソケット27の挿入口29が開口した第1側面35aと、光源25の長軸Kと交差する位置に形成された第2側面35b及び第3側面35cとを備えている。第2側面35bは、トンネル照明器具1をトンネル3の壁面9に取り付けた場合に、該トンネル3の天面側(上側)に位置し、これとは逆に、第3側面35cは路面側(下側)に位置するように配置される。
これら第1〜第3側面35a〜35cのそれぞれは、光源25の長軸Kについて対称形状を成し、これにより、車道4の縦断方向に対称な配光が得られる。
反射壁30−1〜30−4のそれぞれにおいて、光の反射角は一様ではなく、所定の角度範囲に亘り連続的に変化させることとしている。これにより、反射壁30−1〜30−4の段数が従来のものに比べて約半分と少なくなり、カップ部30の厚み(深さ)を抑えて薄型化を可能にしている。
また、対向壁面9Bの所定高さTの位置に対応する鉛直角(すなわち、鉛直角55度〜80度)かつ水平角0度〜70度の光度値を、車道4の中央線7から対向壁面9Bの間の路面を照射する光度値(所定光度値)を150(cd/1000ml)以上としたため、車道4の縦断方向に沿って直近のトンネル照明器具1までの範囲に亘って対向壁面9Bの輝度を確保することができる。なお、該対向壁面9Bに設置されているトンネル照明器具1による照明との合成により、該対向壁面9Bの所定高さTの位置での輝度値をより高くすることができる。
また、対向壁面9Bの照射範囲である水平角0度〜70度の範囲に亘り、対向壁面9Bの所定高さTの位置での光度値の最大と最小の差を2倍以内としたため、壁面9の明るさのムラが良好に抑えられる。
例えば、上述した実施形態のトンネル3の構造は、あくまでも一例であり、次のような構造のトンネルにも本発明のトンネル照明器具1を設置可能である。
すなわち、図6に示すように、1つの車線5の幅が3000mmである幅員Wが6000mmのトンネル130に上記トンネル照明器具1を設置した場合でも、平均路面輝度Lを確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能である。この場合、上記実施形態と同様に、トンネル照明器具1の光軸11が中央線7近傍に向かうように所定の取付角度θ(=26.5度)で設置され、この取付位置Pから器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の約1000mmの高さTの位置に向かう光線13、15を有するように開き角度(α1+α2)が設定されている。
このトンネル230の構造においては、トンネル230の中心線Cと、車道4の中心線C1との間にズレが生じ、車道4の中心線C1からトンネル照明器具1までの距離Aが両側壁面9A、9Bで異なるため、取付角度θ及び開き角度(α1+α2)は、左右の壁面9A、9Bのそれぞれに設置するトンネル照明器具1の間で異なることとなる。
3、130、230、330 トンネル
4 車道
5 車線
6 歩道
7 中央線
9 壁面
9A 器具取付側壁面
9B 対向壁面
11 光軸
24 反射板
25 光源
30 カップ部
P 取付位置
S 取付間隔
Claims (5)
- トンネルの両側壁面のそれぞれに取り付けられ、各壁面から車道の路面を照明するトンネル照明器具において、
取付位置を基点として、車道の横断方向を水平角0度とした水平角、及び鉛直方向を鉛直角0度とした鉛直角を定義したときに、水平角0度を中心に対称な配光を有し、該配光には水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内に最大光度を配するとともに、
前記取付位置と対向する対向壁面の所定高さ位置に対応する鉛直角かつ水平角0度〜70度の範囲の対向壁面を照射する光度値を、前記車道の中央線から対向壁面の間の路面を照射する最小の光度値以上とした
ことを特徴とするトンネル照明器具。 - 所定の均斉度となるように、前記車道の中央線から器具取付側壁面の間の路面を照射する光度値を第1光度値以下にし前記中央線から対向壁面の間の路面を照射する光度値を少なくとも第2光度値以上とするとともに、
前記対向壁面を照射する光度値を前記第2光度値以上とした
ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル照明器具。 - 水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲を照射する光度値を第3光度値以下としたことを特徴とする請求項2に記載のトンネル照明器具。
- 前記第1光度値を350(cd/1000lm)、前記第2光度値を150(cd/1000lm)、前記第3光度値を250(cd/1000lm)としたことを特徴とする請求項3に記載のトンネル照明器具。
- 前記水平角0度〜70度の範囲に亘り、前記対向壁面の所定高さ位置での光度値の最大と最小の差を2倍以内としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトンネル照明器具。
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