JP5453916B2 - トンネル照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用道路のトンネルに用いられる照明器具に係り、特に、壁面輝度を確保しつつ広スパン化を図ることにより、安全かつ低コストのトンネル照明設備を実現する技術に関する。
一般に、トンネル照明器具には、車両の運転者が前方の障害物を視認するのに必要な明るさを与えるための性能が求められる。一般的に、この性能を示す指標として平均路面輝度L(cd/m)が用いられ、設計速度を40(km/h)としたとき、交通量の多いトンネルの場合、平均路面輝度L≧1.5(cd/m)、また、交通量の比較的少ないトンネルの場合、平均路面輝度L≧0.7(cd/m)を満足することが求められている。
従来では、かかる平均路面輝度を維持しつつ、トンネル照明器具の基本照明の取付間隔S(以下、「スパン」と言う)を広げ、コストの縮減を可能としたトンネル照明器具が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、トンネル照明に関する技術基準である「道路照明施設設置基準・同解説」(社団法人 日本道路協会 編)には、良好な視環境確保による運転者の圧迫感軽減・トンネル線形や障害物の識別・路面壁面境界の認識による走行位置の確認のために、壁面輝度を設定し路上からの高さ1mまでの範囲を路面輝度の1.5倍とすることが望ましいとされている(なお壁面に内装板等の内装が施されない場合は、0.6倍以上)。
従来では、トンネルの両側壁面輝度に所望の値を確保可能とし、さらには、トンネル照明器具の配置に片側配置を採用可能とすることで配線設備及びメンテナンスの省略化を可能としたトンネル照明器具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−203107号公報 特開2004−311259号公報
特許文献1に記載のトンネル照明器具では、壁面の輝度について考慮されていないため、対向側の壁面を照らすように取付角度を調整して壁面輝度を確保する必要がある。しかしながら、そうすると、路面の照明率が低下し平均路面輝度が不足するため、トンネル照明器具の取付間隔Sを狭める必要があり、広スパン化の効果が薄れる、という問題がある。
また特許文献2に記載のトンネル照明器具では、広スパン化について考慮されていないため、取付間隔Sを大きくしてトンネル照明器具の台数の削減を図ると平均路面輝度が不足してしまう、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、平均路面輝度を確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能なトンネル照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、トンネルの両側壁面のそれぞれに取り付けられ、各壁面から車道の路面を照明するトンネル照明器具において、取付位置を基点として、車道の横断方向を水平角0度とした水平角及び鉛直方向を鉛直角0度とした鉛直角を定義したときに、水平角0度を中心に対称な配光を有し、該配光には水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内に最大光度を配するとともに、前記取付位置と対向する対向壁面の所定高さ位置に対応する鉛直角かつ水平角0度〜70度の範囲の対向壁面を照射する光度値を、前記車道の中央線から対向壁面の間の路面を照射する最小の光度値以上としたことを特徴とする。

また本発明は、上記発明において、所定の均斉度となるように、前記車道の中央線から器具取付側壁面の間の路面を照射する光度値を第1光度値以下にし前記中央線から対向壁面の間の路面を照射する最小の光度値を少なくとも第2光度値以上とするとともに、前記対向壁面を照射する光度値を前記第2光度値以上としたことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲を照射する光度値を第3光度値以下としたことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記第1光度値を350(cd/1000lm)、前記第2光度値を150(cd/1000lm)、前記第3光度値を250(cd/1000lm)としたことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記水平角0度〜70度の範囲に亘り、前記対向壁面の所定高さ位置での光度値の最大と最小の差を2倍以内としたことを特徴とする。
本発明によれば、取付位置を基点として水平角及び鉛直角を定義したときに、水平角0度を中心に対称な配光を有し、該配光には水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内に最大光度を配したため、平均路面輝度を良好な値としつつ広スパン化できる。また、対向壁面の所定高さ位置に対応する鉛直角かつ水平角0度〜70度の光度値を、車道の中央線から対向壁面の間の路面を照射する最小の光度値以上としたため、車道の縦断方向に沿って比較的広い範囲に亘って対向壁面の所定高さ位置での輝度を確保することができる。
本発明の実施形態に係るトンネル照明器具が設置されたトンネルの構成を模式的に示す断面図である。 トンネル内でのトンネル照明器具の配列を示す上面図である。 トンネル照明器具の路面に対する配光を示す図である。 トンネル照明器具の構成を示す図である。 反射板の構成を示す図である。 本発明のトンネル照明器具を適用可能な他のトンネル構造の例を示す図である。 本発明のトンネル照明器具を適用可能な他のトンネル構造の例を示す図である。 本発明のトンネル照明器具を適用可能な他のトンネル構造の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態にかかるトンネル照明器具1が設置されたトンネル3の構成を模式的に示す断面図であり、図2はトンネル3内でのトンネル照明器具1の配列を示す上面図である。
図1に示すように、本実施形態のトンネル3は、車道4の幅員Wが約7000mmの車道であり、中央の中央線7(図2参照)によって、約3500mm幅の2つの車線5に区画されている。このトンネル3の壁面9は、コンクリートにより覆われている。
図1及び図2に示すように、トンネル照明器具1は、トンネル3の中心線Cに対して左右の両側壁面9A、9Bのそれぞれに設置されており、トンネル照明器具1を車道4の縦断方向に沿って取付間隔(スパン)Sで千鳥状に設置した、いわゆる千鳥配列、或いは、向き合せで設置した、いわゆる向き合せ配列とされている(図示例は千鳥配列)。
トンネル照明器具1は、図1に示すように、車道4の路面から約5000mmの取付高さHであってトンネル3の中心線Cから約2950mmの離間距離Aを設けた取付位置Pに設置されている。また、車道4の縦断方向には、図2に示すように、約22500mm(取付高さHの4.5倍)の取付間隔Sで設置されている。一般に、従来の取付間隔Sは、千鳥配列の場合、取り付け高さの1.5程度とされており、本実施形態では従来に比べて取付間隔Sの広スパン化が図られている。各取付位置Pでは、図1に示すように、トンネル照明器具1が所定の取付角度θ(図示例では32.5度)でトンネル3の壁面9に取り付けられている。
以下では、トンネル3の両側壁面9A、9Bに設置されたトンネル照明器具1のうち、左側壁面9Aに取り付けられたトンネル照明器具1を代表して説明する。また、このトンネル照明器具1が取り付けられた左側壁面9Aを「器具取付側壁面」と称し、また、このトンネル照明器具1と対向する右側壁面9Bを「対向壁面」と称する。
トンネル照明器具1は、図1に示すように、光軸11を車道4の略中央線7に向けて取付位置Pに設置されている。またトンネル照明器具1は、取付位置Pから器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の約1000mmの高さTの位置に向かう光線13、15を有するように開き角度(α1+α2)を設定した配光を有し、本実施形態では、α1=56.7度、α2=30.0度とされている。これにより、トンネル照明器具1により、器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の少なくとも所定高さTまで照明され、従来よりも壁面輝度が高められる。
さらに、このトンネル照明器具1は、取付間隔Sを取付高さHの2倍(2H)〜4.5倍(4.5H)という広スパンに設置しても、平均路面輝度L≧0.7(cd/m)、総合均斉度Uo≧0.4、車線軸均斉度Ul≧0.6を維持しつつ、さらに、路面に対する壁面の輝度比である壁面輝度比≒1.5を維持し、また、視機能低下グレアを示すTI値をTI<15に抑えた照明性能を有している。
以下、かかる照明性能を実現するためのトンネル照明器具1の配光について詳述する。
図3は、トンネル照明器具1の路面(被照面)に対する配光を示す図である。
なお、同図における水平角及び鉛直角は、図中左上に示した取付位置Pを基準(基点)として定義されており、水平角は車道4の横断方向を水平角0度とし、また、鉛直角は鉛直方向を鉛直角0度としている。
トンネル照明器具1は、車道4の縦断方向において、水平角0度を中心に対称な配光を有し(図示を省略する)ている。かかる配光において、図3に示すように、水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲R1内に最大光度が配されている。なお、水平角0度を中心に対称な配光であるから、水平角−40度〜−60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内にも最大光度が配される。
かかる配光により、取付位置Pからみて車道4の交通方向及び反対方向を均等に照射することでグレアが抑制される。さらに、水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲R1内に最大光度が配されことで、取付間隔Sを2H〜4.5Hに延長した場合でも、車道4の縦断方向に沿ってトンネル照明器具1同士の略中間地点での光度の落ち込みが防止されるため、設計速度が40(km/h)の下、平均路面輝度L≧0.7(cd/m)が達成可能であることが実験等により求められており、これにより、取付間隔Sを広げつつ所定の平均路面輝度Lが実現可能になる。
これに加え、水平角0度〜70度かつ鉛直角55度〜80度の光度値(第2光度値)が150(cd/1000lm)以上に設定されている。水平角70度は、取付間隔Sに基づいて対向壁面9Bに設定される直近の取付位置Pに向かう角度であり、鉛直角55度〜80度は、本実施形態のトンネル3の断面構造において、対向壁面9Bを少なくとも路面から高さT(=1000mm)を含む範囲を規定する角度である。この角度範囲には、図1に示す例えば光線15が向けられる。すなわち、対向壁面9Bの少なくとも高さTの範囲の光度値を、車道4の縦断方向に沿って直近のトンネル照明器具1までに亘って確保することで、壁面輝度を高めることができる。
さらに、光度値が車道4の中央線7から対向壁面9Bの間の車線5の路面を照射する光度値以上に設定されるため、該対向壁面9Bに設置されるトンネル照明器具1による照明光との合成により該対向壁面9Bの輝度値がより高い値に維持されることとなる。
このとき、図3に示すように、トンネル照明器具1の直下付近と、器具取付側壁面9Aの側の車線5を照射する範囲である水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲R2の光度値(第3光度値)を250(cd/1000lm)以下に制限されている。これにより、路面に対する両側壁面9A、9Bの輝度比である壁面輝度比を約1.5とすることができる。
また、対向壁面9Bの照射範囲である水平角0度〜70度の範囲に亘り、対向壁面9Bの所定高さTの位置での光度値の最大と最小の差が2倍以内としている。これにより、壁面9の明るさのムラが良好に抑えられる。
ここで、本実施形態では、車道4の中央線7から対向壁面9Bの間の車線5の路面を照射する光度値(第2光度値)を150(cd/1000lm)以上としており、これに伴い、路面全体の均斉度を向上させるために、車道4の中央線7から器具取付側壁面9Aの間の車線5を照射する光度値(第1光度値)を350(cd/1000lm)以下に制限している。これにより、総合均斉度Uo≧0.4、車線軸均斉度Ul≧0.6が実現される。このとき、中央線7と器具取付側壁面9Aの間の車線5を照射する光度を制限した分を、中央線7から対向壁面9Bの間の車線5を照射する分に振り分けることで、効率良く路面が照明される。
図4は、かかる配光を備えたトンネル照明器具1の構成を示す図である。
トンネル照明器具1は、前面が開口した器具本体20と、この器具本体20にヒンジ21により開閉自在に取り付けられた板状の蓋体22とを備え、薄い箱形に構成されている。蓋体22は例えばガラス材等の透明板材から形成されている。これにより、従来のように器具本体20の正面にガラス窓が嵌め込まれた枠材を蓋体として用いる構成に比べ、正面全体に光を遮る箇所が生じないことから、器具本体20の開口全体が照射開口として機能し、照明効率が高められている。
かかる器具本体20には、反射板24、光源25及び安定器26が配置されている。
光源25は、発光管が略円筒形状のランプであり両端部に口金が設けられ、それぞれの口金に対応してソケット27が配置されている。この光源25は、器具本体20を取付位置Pに設置した際に、長軸がトンネル3の縦断方向(交通方向)に対して略垂直になるように配置され、縦断方向の遠方まで効率良く照射可能としている。かかる光源25には、高圧ナトリウムランプやセラミックメタルハライドランプ等が用いられる。
図5は、反射板24の構成を示す図である。
反射板24は、光源25に対して所定の反射率を有する金属板(例えばアルミニウム板)を、光源25を覆うカップ部30を有するように、プレス成形等により成形されて構成されている。カップ部30は、その内側面にて光源25の光を反射するものであり、大別すると、光源25の周方向に沿って形成され一部にソケット27の挿入口29が開口した第1側面35aと、光源25の長軸Kと交差する位置に形成された第2側面35b及び第3側面35cとを備えている。第2側面35bは、トンネル照明器具1をトンネル3の壁面9に取り付けた場合に、該トンネル3の天面側(上側)に位置し、これとは逆に、第3側面35cは路面側(下側)に位置するように配置される。
これら第1〜第3側面35a〜35cのそれぞれは、光源25の長軸Kについて対称形状を成し、これにより、車道4の縦断方向に対称な配光が得られる。
車道4の縦断方向の配光は、主として第1側面35aにより形成される。この第1側面35aは、互いに異なる放物面を有する複数の反射壁30−1〜30−4(図示例では4つ)が段状に連接された形状を有している。
反射壁30−1〜30−4のそれぞれにおいて、光の反射角は一様ではなく、所定の角度範囲に亘り連続的に変化させることとしている。これにより、反射壁30−1〜30−4の段数が従来のものに比べて約半分と少なくなり、カップ部30の厚み(深さ)を抑えて薄型化を可能にしている。
以上説明したように、本実施形態によれば、水平角0度を中心に対称な配光を有し、該配光には水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲R1内に最大光度を配したため、平均路面輝度Lを良好な値としつつ、取付間隔S=2H〜4.5Hという広スパン化が実現できる。
また、対向壁面9Bの所定高さTの位置に対応する鉛直角(すなわち、鉛直角55度〜80度)かつ水平角0度〜70度の光度値を、車道4の中央線7から対向壁面9Bの間の路面を照射する光度値(所定光度値)を150(cd/1000ml)以上としたため、車道4の縦断方向に沿って直近のトンネル照明器具1までの範囲に亘って対向壁面9Bの輝度を確保することができる。なお、該対向壁面9Bに設置されているトンネル照明器具1による照明との合成により、該対向壁面9Bの所定高さTの位置での輝度値をより高くすることができる。
また本実施形態によれば、車道4の中央線7から器具取付側壁面9Aの間の路面を照射する光度値(第1光度値)を350(cd/1000lm)以下に制限するとともに、この制限により得た光度を、中央線7から対向壁面9Bの間の路面の照射に振り分けて光度値(第2光度値)を150(cd/1000lm)以上とした。これにより、総合均斉度Uo≧0.4、車線軸均斉度Ul≧0.6が実現される。
また本実施形態によれば、水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲R2の光度値(第3光度値)を250(cd/1000lm)以下に制限したため、路面に対する両側壁面9A、9Bの輝度比である壁面輝度比を約1.5とすることができる。
また、対向壁面9Bの照射範囲である水平角0度〜70度の範囲に亘り、対向壁面9Bの所定高さTの位置での光度値の最大と最小の差を2倍以内としたため、壁面9の明るさのムラが良好に抑えられる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態のトンネル3の構造は、あくまでも一例であり、次のような構造のトンネルにも本発明のトンネル照明器具1を設置可能である。
すなわち、図6に示すように、1つの車線5の幅が3000mmである幅員Wが6000mmのトンネル130に上記トンネル照明器具1を設置した場合でも、平均路面輝度Lを確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能である。この場合、上記実施形態と同様に、トンネル照明器具1の光軸11が中央線7近傍に向かうように所定の取付角度θ(=26.5度)で設置され、この取付位置Pから器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の約1000mmの高さTの位置に向かう光線13、15を有するように開き角度(α1+α2)が設定されている。
また、図7に示すように、車道4に沿って歩道6を有するトンネル230に上記トンネル照明器具1を設置した場合でも、同様に、平均路面輝度Lを確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能である。このトンネル230においても、両側壁面9A、9Bのそれぞれに、光軸11が中央線7近傍に向かうようにトンネル照明器具1が設置され、また、各取付位置Pから器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の約1000mmの高さTの位置に向かう光線13、15を有するように開き角度(α1+α2)が設定されている。
このトンネル230の構造においては、トンネル230の中心線Cと、車道4の中心線C1との間にズレが生じ、車道4の中心線C1からトンネル照明器具1までの距離Aが両側壁面9A、9Bで異なるため、取付角度θ及び開き角度(α1+α2)は、左右の壁面9A、9Bのそれぞれに設置するトンネル照明器具1の間で異なることとなる。
また図8に示すように、断面の構造半径Dが実施形態で説明したトンネル3よりも大きいトンネル330に上記トンネル照明器具1を設置した場合でも、同様に、平均路面輝度Lを確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能である。この場合、取付位置Pは車道4の外側に位置し、上記実施形態と同様に、トンネル照明器具1の光軸11が中央線7近傍に向かうように所定の取付角度θ(=40度)で設置され、この取付位置Pから器具取付側壁面9A及び対向壁面9Bの各々の約1000mmの高さTの位置に向かう光線13、15を有するように開き角度(α1+α2)が設定されている。なお、このトンネル330においては、トンネル照明器具1の取付高さHは4900mmとされている。
以上のように、本発明に係る配光を有したトンネル照明器具1によれば、図1、図6〜図8のそれぞれに示した各種の構造のトンネルに設置した場合でも、平均路面輝度Lを確保したまま広スパン化を可能としつつ、良好な壁面輝度を実現可能となる。
1 トンネル照明器具
3、130、230、330 トンネル
4 車道
5 車線
6 歩道
7 中央線
9 壁面
9A 器具取付側壁面
9B 対向壁面
11 光軸
24 反射板
25 光源
30 カップ部
P 取付位置
S 取付間隔

Claims (5)

  1. トンネルの両側壁面のそれぞれに取り付けられ、各壁面から車道の路面を照明するトンネル照明器具において、
    取付位置を基点として、車道の横断方向を水平角0度とした水平角及び鉛直方向を鉛直角0度とした鉛直角を定義したときに、水平角0度を中心に対称な配光を有し、該配光には水平角40度〜60度かつ鉛直角50度〜70度の範囲内に最大光度を配するとともに、
    前記取付位置と対向する対向壁面の所定高さ位置に対応する鉛直角かつ水平角0度〜70度の範囲の対向壁面を照射する光度値を、前記車道の中央線から対向壁面の間の路面を照射する最小の光度値以上とした
    ことを特徴とするトンネル照明器具。
  2. 所定の均斉度となるように、前記車道の中央線から器具取付側壁面の間の路面を照射する光度値を第1光度値以下にし前記中央線から対向壁面の間の路面を照射する光度値を少なくとも第2光度値以上とするとともに、
    前記対向壁面を照射する光度値を前記第2光度値以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル照明器具。
  3. 水平角0度〜20度かつ鉛直角0度〜35度の範囲を照射する光度値を第3光度値以下としたことを特徴とする請求項2に記載のトンネル照明器具。
  4. 前記第1光度値を350(cd/1000lm)、前記第2光度値を150(cd/1000lm)、前記第3光度値を250(cd/1000lm)としたことを特徴とする請求項3に記載のトンネル照明器具。
  5. 前記水平角0度〜70度の範囲に亘り、前記対向壁面の所定高さ位置での光度値の最大と最小の差を2倍以内としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のトンネル照明器具。
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