JP2013143319A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】トンネル用照明器具において、総合均斉度、平均路面輝度及び鉛直面照度をバランスよく確保し、効果的にプロビーム照明を行なう。
【解決手段】照明器具1は、LED2及びLED2からの光の配光を制御する光学レンズ3を有する光源部4と、開口部50を有する器具本体5と、開口部50を閉塞する透光性部材6と、を備える。器具本体5は、開口部50と対向する面が器具取付面51とされ、開口部50が器具取付面51に対して傾斜するように形成されている。照明器具1は、開口部50が車両進行方向に向くように配置された状態で器具取付面51がトンネルの側壁に取り付けられることにより、先行車の背面を積極的に照明することができ、効果的にプロビーム照明を行なうことができる。また、LED2及び光学レンズ3を用いることにより、総合均斉度、平均路面輝度及び鉛直面照度をバランスよく確保することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トンネルの内部を照明する照明器具に関する。
従来から、トンネル内に進入する車両の運転者から視た先行車の視認性を改善するために、先行車の背面を積極的に照明して、車両進行方向に直交する鉛直面の照度(以下、鉛直面照度)を高めるプロビーム照明が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このプロビーム照明を行う照明器具として、前面が開口した器具本体と、片口金の放電ランプと、この放電ランプからの光の配光を制御する反射板と、を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この照明器具では、放電ランプが車両走行方向と略平行に配されている。また、反射板は、放電ランプに対して器具本体の開口と対向する位置に配された樋状の主反射板と、放電ランプのソケット側の端部を塞ぐように設けられた補助反射板と、を有する。そして、主反射板における放電ランプの発光管中心からソケットとは反対側の端部までの距離の方が、放電ランプの発光管中心から補助反射板までの距離よりも大きくなっている。この照明器具によれば、主反射板により、車両進行方向へ光が出射され、補助反射板により車両進行方向とは反対の方向への光の出射が抑制されるので、先行車の背面の視認性を向上することができる。
ところで、一般的に高速道路等のトンネル用照明器具では、平均路面輝度、総合均斉度、車線軸均斉度、壁面輝度比及びTI値(グレア)に関する基準を満たすように器具の選定や配置計画がなされる。また、上記平均路面輝度及び総合均斉度は、主に路上障害物に対して車両の運転手が一定の視認性を確保できること(等視認性)を考慮して規定される。なお、総合均斉度は、車道の最小部分輝度を平均路面輝度で割った商により求められる。トンネル照明において灯具間隔を狭くすれば、路面輝度の低い領域が少なくなり、最小部分輝度が大きくなるので、総合均斉度を大きくすることができる。
図10は、所定の路上障害物の等視認性を確保することができる平均路面輝度と総合均斉度との相関関係を示す。なお、同図に示される相関関係は、道路照明施設設置基準で示されている道路照明を対象とした実験室実験から得られたものであるが、トンネル用照明においても相対的な平均路面輝度と総合均斉度との関係は同様であると考えられる。同図は、平均路面輝度を高めれば総合均斉度を低減することができ、これに対して、総合均斉度を高めれば路面輝度を低減することができることを示す。
例えば、設計速度80km/hの条件におけるトンネル照明の基準は、平均路面輝度:4.5cd/m以上、総合均斉度:0.4以上、車線軸均斉度:0.6以上、壁面輝度比:平均路面輝度と等倍、TI値(グレア)15%以下とされている。この設計速度80km/hの平均路面輝度と総合均斉度との基準値は、図10に示す輝度対比Cが40%のときの上記等視認性曲線の平均路面輝度と総合均斉度との相関関係と一致する。同図によれば、総合均斉度を0.4から0.6に高めれば、平均路面輝度は4.5cd/mから2cd/mに概ね半減することができる。つまり、総合均斉度が高く、路面の輝度ムラが少なければ、平均路面輝度が低くても基準を満たす等視認性を得ることができる。
松下電工技報(Sep.1999:90−95頁)
特開2007−328963号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の照明器具においては、補助反射板が光源の一部を閉塞することで光の出射を遮蔽しているので、路面での光が遮蔽された部分と遮蔽されていない部分との輝度差が大きくなり、総合均斉度が低くなり易い。一方で、補助反射板がなければ、効果的にプロビーム照明を行なうことができず、しかも、トンネル内に進入する車両の運転者の目に光源からの直射光が入り、グレアを生じさせることがある。
また、上記照明器具においては、光源として放電ランプを用いている。このような放電ランプ、特に、高速道路のトンネル基本照明に採用されているHf蛍光灯は、1灯あたり光束が多く、所望の総合均斉度が得られるように灯具間隔を設定すると、平均路面輝度が高くなり過ぎることがある。
ここでは、総合均斉度、灯具間隔及び平均路面輝度との関係について、路面輝度4.5cd/mを確保するための灯具間隔が11.5mである32WHf蛍光灯2灯(10,000lm)を用いた例を挙げて説明する。図11は、上記32WHf蛍光灯2灯を、以下の計測条件に設けたときの灯具間隔と総合均斉度との関係を示す。計測条件は、路面舗装:アスファルト舗装(平均照度換算係数18lx/cd/m)、壁面:路上2.5mまで内装板(反射率60%)、照明器具の設置条件:向合せ配列、設置高さ4.8m、オーバーハング0.55m(L側),0.25m(R側)、設置角度:45°、保守率:0.65である。同図から、上記32WHf蛍光灯2灯を用いた場合、灯具間隔を4mまで短縮することにより総合均斉度0.6を得ることができることが示される。ところが、総合均斉度0.6であれば、約1,740lm(=10,000lm×(4m/11.5m)/2)の灯具を用いれば、基準の平均路面輝度(2cd/m(図10参照))を確保することができる。つまり、Hf蛍光灯を用いた現行のトンネル用照明器具では、所望の総合均斉度を得ようとしたときに、平均路面輝度が基準値の約2.9〜5.7倍高くなるので、消費電力が多くなってしまう。
また、総合均斉度を高めて平均路面輝度を低減しようとすると、平均路面輝度と同じ低減率で鉛直面照度が低下するので、先行車の視認性が低下し、効果的にプロビーム照明を行なうことができなくなる虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、総合均斉度、平均路面輝度及び鉛直面照度をバランスよく確保することができ、効果的にプロビーム照明を行なうことができる照明器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る照明器具は、LED及びこのLEDから出射される光の配光を制御する光学レンズを有する光源部と、この光源部を収容して該光源部からの光が出射される開口部を有する器具本体と、前記器具本体の開口部を閉塞する透光性部材と、を備えた照明器具であって、前記器具本体は、前記開口部と対向する面が器具取付面とされ、前記開口部が前記器具取付面に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする。
上記照明器具において、前記開口部の前記器具取付面に対する傾斜角度が15〜20°であることが好ましい。
上記照明器具において、前記光源部は、前記器具本体の上方寄りの位置に設けられていることが好ましい。
上記照明器具において、前記光源部は、前記開口部と略平行な搭載面を有する基台に設けられていることが好ましい。
上記照明器具において、前記基台は、前記搭載面の前記器具取付面に対する傾斜角度が0〜5°の範囲で可変となるように構成されていることが好ましい。
上記照明器具において、前記光学レンズは、前記基台に対して着脱自在に取り付けられていることが好ましい。
本発明によれば、開口部が照明器具の前面方向よりも車両進行方向に向くように配置された状態で器具取付面がトンネルの側壁に取り付けられることにより、先行車の背面を積極的に照明することができ、効果的にプロビーム照明を行なうことができる。また、LED及び光学レンズを用いることにより、総合均斉度、平均路面輝度及び鉛直面照度をバランスよく確保することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る照明器具の上面図、(b)は車両進行方向から視た側面図、(c)は正面図、(d)は車両進行方向とは反対側から視た側面図。 同照明器具の水平断面図。 (a)はトンネルにおけるA断面及びB断面を説明するための斜視図、(b)は上記照明器具をトンネルに用いた例を示す模式図。 上記照明器具の光源部の側断面図。 (a)は上記光源部に用いられる光学レンズの斜視図、(b)は裏面図、(c)は(b)のC方向から視た側面図。 (a)は実施例の照明器具をトンネルに取り付けたときの路面輝度の分布を示す図、(b)は比較例における路面輝度の分布を示す図。 (a)は実施例の照明器具から出射される光の配光曲線を示す図、(b)は比較例の照明器具から出射される光の配光曲線を示す図。 上記照明器具の変形例を示す側断面図。 (a)は上記光学レンズの変形例における裏面図、(b)は(a)のB方向から視た上面斜視図、(c)は(a)のC方向から視た下面斜視図、(d)は(a)のD方向から視た側面図。 総合均斉度と平均路面輝度との相関関係を示す図。 照明器具の灯具間隔と総合均斉度との関係を示す図。
本発明の一実施形態に係る照明装置について、図1乃至図7を参照して説明する。図1(a)乃至(d)及び図2に示すように、本実施形態の照明器具1は、LED2及びこのLED2から出射される光の配光を制御する光学レンズ3を有する光源部4と、この光源部4を収容する器具本体5と、器具本体5の開口部50を閉塞する透光性部材6と、を備える。照明器具1は、トンネル用照明器具として利用されるものとする。本例では、2つの光源部4をが鉛直方向に配された構成を示すが、光源部4は1つでもよく、又3つ以上であってもよい。なお、図1(a)乃至(c)は、器具本体5の内部に設けられる構成を破線で示している。
器具本体5は、所定の内部空間を有する筐体であり、その前面に光源部4からの光を器具外へ出射するための開口部50を有し、また、開口部50と対向する面(背面)が器具取付面51とされている。そして、開口部50は、器具取付面51に対して傾斜するように形成されている。具体的には、器具本体5は、矩形の器具取付面51の四方に垂直に立設された上面52、底面53及び両側面54,55と、上記開口部51を有する前面56と、から構成される。上面52及び底面53は、上面視において直角台形形状であり、台形の高さ辺が器具取付面51と、短辺が側面54と、長辺が側面55と夫々交わる。器具本体5は、開口部50を含む水平断面が直角台形形状であり、照明器具1がトンネルの側壁又は天井に取り付けられるとき、上記台形の短辺を成す側面54が車両進行方向に向くように、長辺を成す側面55が車両進行と反対方向に向くように構成される。開口部50の器具取付面51に対する傾斜角度は、例えば、17.5°であり、15〜20°の範囲に設定されることが望ましい。
器具取付面51のトンネルの側壁等に対向する面には、固定金具7が設けられている。固定金具7は、器具取付面51と固定される器具固定辺71と、この器具固定辺の両端に夫々垂直に立設されてトンネルの側壁等に打ち込み固定された固定ユニット(不図示)と固定される垂直辺72と、を有する。器具取付面51及び器具固定辺71にはボルト孔(不図示)が夫々形成されており、このボルト孔にボルト73が螺合されることにより、器具本体5と固定金具7とが固定される。また、垂直辺72にもボルト孔72aが夫々形成されており、このボルト孔72aにボルト(不図示)が固定金具7と上記固定ユニットとが固定される。
器具取付面51の内面には、光源部4を器具本体5内に固定するための基台41が設けられている。この基台41は、器具取付面51の内面と平行に保持された底面42と、光源部4が搭載される搭載面43と、搭載面43と底面42とを接続する接続面44,45と、を有する。一方の接続面44は他方の接続面45よりも底面42からの突出長さが大きく、搭載面43は開口部50と略平行になっている。この基台41によって、光源部4と開口部50(透光性部材6)との相対距離が近くなるので、光源部4(光学レンズ3)から出射された光を効率的に開口部50に導くことができ、また開口部50の法線NLを中心として放射状に広がる配光を得ることができる。
また、器具本体5内には、光源部4のLED2を点灯するための電源ユニット81や、複数の光源部4(LED2)を制御するためのリレー82等が設けられている。電源ユニット81は、放熱用の金属ケースに収容され、このケースが基台41の底部42に固定されている。リレー82は、器具取付面51の内面に固定されている。また、器具本体5の底面53には、給電用ダクト83が設けられている。これら給電用ダクト83、電源ユニット81及びリレー82等は配線ワイヤ(不図示)により互いに電気的に接続される。
透光性部材6は、アクリル樹脂等の透光性材料から形成された矩形の透明板であり、器具本体5の前面56に設けられた枠状部57に嵌め込まれて、ネジ(不図示)により、器具本体5に対して取り外し可能に装着されている。
ところで、トンネル用照明装置の技術分野においては、図3(a)に示すように、車両走行方向に平行な面をB断面といい、このB断面に直交するする面をA断面という。照明器具1は、図3(b)に示すように、傾斜した開口部50が照明器具1の前面方向よりも車両進行方向に向くように配置され、この状態で器具取付面51がトンネルの側壁(A断面に沿う方向)に取り付けられる。
図4に示すように、LED2を含むLEDユニット2a及び光源部4上に配置される光学レンズ3は、基台41の搭載面43に固定されている。LEDユニット2aは、LED2に加えて、LED2を実装するためのベース部材21と、ベース部材21が取り付けられる取付枠22と、を備える。LED2は、複数のLEDチップ(不図示)がマトリクス状に配置され、それらLEDチップの光出射面に蛍光体を含有する波長変換部材(不図示)が被覆されたものである。LEDチップには、例えば、青色光を放射するGaN系青色LEDチップ等が用いられる。波長変換部材には、例えば、シリコーン樹脂等の透光性樹脂に、YAG系黄色蛍光体が含有されたもの等が用いられる。ベース部材21は、その中央領域に掘り込み形成された凹状部と、この凹状部の底面にはLEDチップのアノード電極及びカソード電極に電気的に接続される配線パターン(不図示)とを備える。この配線パターンは、ベース部材21の裏面側に設けられた電極取出部(不図示)に接続される。ベース部材21は、ネジ止め又は接着等により取付枠22に固定される。取付枠22は、ベース部材21の取付位置に、ベース部材21の電極取出部に接続された配線を収納する収納部(不図示)と、上記配線を照明器具1外に取り出す配線口(不図示)とを備える。また、取付枠22のベース部材21の取付位置の周縁部、本例においては、当該周縁部の長手方向の両端部に、LEDユニット2aを搭載面43に固定するネジ23を挿通させるためのネジ孔24が形成されている。
光学レンズ3は、LED2からの光が入射される入射面31と、この入射面31に入射された光を出射する出射面32とを有する。出射面32は、入射面31に入射された光を拡散して出射できるように、凸状の外郭形状を成す。これら入射面31及び出射面32が、光学レンズ3のレンズ本体部30を構成する。レンズ本体部30は、照明器具1に取り付けられたときに、B断面方向の幅が、A断面方向の幅より大きくなるように形成されている。光学レンズ3は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂又はガラス等、透光性に優れた材料から形成される。
入射面31には、光源部4のベース部材21を収容する光源収納部33が掘り込まれ、光源収納部33の中央部におけるLED2と対向する箇所に、凹部34が更に掘り込み形成されている。光源収納部33には、ネジ23のネジ頭を収納する凹溝35が形成されている。
図5(a)乃至(c)に示すように、レンズ本体部30の長手方向の両端部には、取付脚部36が夫々延設されている。これら取付脚部36は、レンズ本体部30の短手方向に互い違いに設けられる。取付脚部36は、レンズ本体部30から水平に延びた延設部36aと、この延設部36aをレンズ本体部30に接続する垂辺部36bと、を有し、延設部36aと光源収納部33とが垂辺部36bを介して段違い構造となるように形成されている。また、垂辺部36bは、光源部4(特に取付枠22)の形状に合せて、光源収納部33の中央が広くなるように、斜めに切り欠かれている。また、垂辺部36bの高さは、取付枠22の長手方向の長さ及び取付枠22の厚さに対応するように形成されている。延設部36aには、光学レンズ3を基台41の搭載面43に固定するネジ37を挿通させるためのネジ孔38が形成されている。搭載面43には、ネジ23,37(図4参照)が挿通される固定孔が形成されている。
光学レンズ3は、図5(c)に示すように、トンネルのA断面(レンズの長手方向)における出射面32の断面形状が、曲率半径の異なる複数の曲線C1,C2から成る。具体的には、入射面31の中央部と対峙する位置に曲率半径の大きな第1の曲線C1が配され、第1の曲線C1の両側に、第1の曲線C1より曲率半径が小さい第2の曲線C2が夫々配されている。第1の曲線C1及び第2の曲線C2は、必ずしも正円の一部を成す円弧に限られない。例えば、第1の曲線C1は、LED2の中心を通る法線NL方向を長軸とする楕円の一部を成す円弧であることが好ましい。こうすれば、第1の曲線C1の頂点部が突出するので、法線NL方向に対する光束を多くすることができる。なお、第1の曲線C1及び第2の曲線C2は、夫々曲率半径及び中心位置が異なるので、これらの境界には、僅かな段差が生じる。そこで、これら曲率半径の異なる曲線C1,C2の境界は、逆R状に滑らかに連続するように加工が施されることが好ましい。こうすれば、曲線C1,C2の境界によって生じる光ムラを抑制することができ、より自然な配光制御が可能となる。
(実施例)
このように構成された照明器具1(実施例)をトンネル内に取り付けたとき、平均路面輝度、総合均斉度、車線軸均斉度、壁面輝度比及びTI値(グレア)に関する基準を満たす否かについて、Hf蛍光灯照明器具(比較例)と対比して評価した。なお、計測条件は、上述と同様に、路面舗装:アスファルト舗装(平均照度換算係数18lx/cd/m)、壁面:路上2.5mまで内装板(反射率60%)、照明器具の設置条件:向合せ配列、設置高さ4.8m、オーバーハング0.55m(L側),0.25m(R側)、保守率:0.65である。
Figure 2013143319
表1に示したように、照明器具1によれば、総合均斉度0.6以上を確保した上で、Hf蛍光灯を用いた照明器具に比べて、平均路面輝度を半減しながら、鉛直面照度を同等とすることができた。つまり、照明器具1によれば、電力消費を抑制しながらも、基準の総合均斉度を満たし、車両の運転手が障害物(先行車)を視認し易いトンネル照明を実現することができる。なお、LED2を用いた照明器具1は、Hf蛍光灯を用いた照明器具に比べて、灯具間隔が狭いので、多数の器具が必要になるが、LEDの消費電力はHf蛍光灯よりも遥かに少なく、メンテナンス費も少ない。しかも、上述したように、平均路面輝度を低減して効率的なトンネル照明を行なうことができるので、ランニングコストを大幅に削減することができる。また、上記結果から、照明器具1によれば、車線軸均斉度が高まり、TI値(グレア)が低減するので、走行快適性が向上することも示された。
図6は、車幅3.5mの2車線のトンネルにおける路面の輝度分布を示す。ここでは、図6(a)に示すように、実施例の照明器具1においては、路面輝度は2階等に収まり、総合均斉度が高くなった。一方、図6(b)に示すように、比較例の照明器具101においては、路面輝度は5階等に及び、総合均斉度が低くなった。以上の結果より、照明器具1によれば、総合均斉度及び平均路面輝度並びに鉛直面照度をバランスよく確保することができる。
図7は、実施例及び比較例の照明器具から出射される光の配光曲線を示す。図7(b)に示すように、Hf蛍光灯を用いた比較例の照明器具から出射される光は、A断面及びB断面のいずれにおいても、前面方向を中心として均等に広がっている。このときのTI値は2.5%であった。これに対して、図7(a)に示すように、実施例の照明器具1から出射される光は、開口部50の器具取付面51に対する傾斜角度が17.5°に設定されているので、A断面において前面方向を中心として均等に広がっているが、B断面において一方向に隔たっている。このときのTI値は0.2%であった。つまり、照明器具1は、器具本体5の開口部51が傾斜するように形成されているので(図1(a)参照)、その配光曲線は、開口部51の傾斜方向に隔たって存在する。従って、傾斜した開口部51が照明器具1の前面方向よりも車両進行方向に向くように、照明器具1をトンネルの側壁に取り付ければ、図3(b)に示したように、先行車の背面を積極的に照明することができ、効果的にプロビーム照明を行なうことができる。また、トンネル内に進入する車両の運転者の目に光源部4からの直射光が入り難いので、グレアを抑制することができる。
更に、車両進行方向に傾斜した開口部50に設けられおり、トンネル内では進行方向に風が流れるので、車両進行方向に傾斜した開口部50に設けらた透光性部材6は、汚れが付着し難く、省メンテナンスを図れることができる。また、一方の側面寸法(台形の短辺を成す側面5)が小さいので、照明器具1の施工時には、施工者が片手で照明器具1を固定することができ、一人で設置することができる。
また、照明器具1において、光源部4は、器具本体5の上方寄りの位置に設けられている。照明器具1の下方位置には汚れが付着し易いので、光源部4を器具本体5の上方寄りの位置に設ければ、汚れによる光照射量の減衰を抑制することができる。
次に、上記実施形態の変形例について、図8を参照して説明する。この変形例に係る照明器具1は、基台41が、搭載面43の器具取付面51に対する傾斜角度が0〜5°の範囲で可変となるように構成されている。具体的には、底面42と搭載面43とを接続する接続面44、45が、底側面44a,45aと搭載側面44b,45bとに分離されている。また、底側面44a,45a及び搭載側面45aには丸孔(不図示)が、搭載側面45bには長孔(不図示)が形成され、丸孔同士及び丸孔と長孔にボルト46が螺合されることで、底側面44a,45aと搭載側面44b,45bとが固定される。そして、搭載側面45bには長孔に螺合されたボルトを緩めて、ボルト46を長孔に沿って動かすことで、搭載面43の器具取付面51に対する傾斜角度が可変となり、所定位置でボルト46を閉めることで、搭載面43を所定の傾斜角度で固定することができる。こうすれば、例えば、実際に照明器具1が取り付けられるトンネル側壁が見込み通りでない場合においても、施工現場で搭載面43の傾斜角度を微調整することができ、より効果的にプロビーム照明を行なうことができる。なお、ここでは搭載面43の微調整が可能であばよいので、上述したように、傾斜角度は0〜5°の範囲で可変となるように構成されていれば十分である。
上述した実施形態及び変形性において、光学レンズ3は、ネジ37によって基台41の搭載面43に固定されているだけなので、ネジ37を外せば容易に取り外すことができる。そこで、上述した光学レンズ3とは配光特性が異なる光学レンズを用いてもよい。ここでは、一変形例に係る光学レンズについて、図9(a)乃至(d)を参照して説明する。この光学レンズ3は、出射面32の形状が、上述した実施形態の光学レンズ3とは大きく異なる。具体的には、図9(d)に示したように、入射面31の中央部を通る法線NLを含む一平面から視たときの、出射面32の側面形状が、曲率半径の異なる連続した複数の曲線C1,C2から成り、法線NLに対して非対称となるように形成される。曲率半径の大きい曲線C1によって模られる出射面は、曲率半径の小さい曲線C2によって模られる出射面よりも、入射面31(凹部34)からレンズ本体部30に入射した光の入射角が大きなる。従って、曲線C1によって模られる出射面においては、その界面に入射した光が全反射され易い。そして、この全反射された光は、曲率半径小さい曲線C2によって模られる出射面へ向かう。一方、曲線C2によって模られる出射面は、その界面に入射した光を屈折して透過し易い。その結果、出射面32のうち、曲率半径が小さい方の曲線C2によって模られる箇所からは、曲率半径が大きい方の曲線C1によって模られる箇所よりも、多くの光が出射されるように配光制御される。つまり、曲率半径が小さい方の曲線C2が下方になるように、光学レンズ3を取り付ければ、路面方向に対する光束を多くすることができる。
このように、照明器具1は、施工環境に応じて光学レンズ3を交換することにより配光を変更することが可能となり、交通形態や設置環境の変化による照明環境を容易に変更することができる。
なお、本発明は、器具本体5における進行する車両と面する側面55が、これと反対側の側面54よりも大きく、これら側面55,54間に設けられる光出射面(開口部50)が車両進行方向に傾斜していればよく、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。また、例えば、光源部4が搭載される基台41に放熱板を設けて、この放熱板を器具本体5と接続することにより、光源部4のLED2で発生した熱が効果的に放熱されるように構成されてもよい。
1 照明器具
2 LED
3 光学レンズ
4 光源部
41 基台
43 搭載面
5 器具本体
50 開口部
51 器具取付面
6 透光性部材

Claims (6)

  1. LED及びこのLEDから出射される光の配光を制御する光学レンズを有する光源部と、この光源部を収容して該光源部からの光が出射される開口部を有する器具本体と、前記器具本体の開口部を閉塞する透光性部材と、を備えた照明器具であって、
    前記器具本体は、前記開口部と対向する面が器具取付面とされ、前記開口部が前記器具取付面に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする照明器具。
  2. 前記開口部の前記器具取付面に対する傾斜角度が15〜20°であることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記光源部は、前記器具本体の上方寄りの位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記光源部は、前記開口部と略平行な搭載面を有する基台に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の照明器具。
  5. 前記基台は、前記搭載面の前記器具取付面に対する傾斜角度が0〜5°の範囲で可変となるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
  6. 前記光学レンズは、前記基台に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の照明器具。
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