JP5453646B2 - 開口部の構築方法、及び開口部を備えるコンクリート壁の施工方法 - Google Patents

開口部の構築方法、及び開口部を備えるコンクリート壁の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート型枠工法によるコンクリート壁の施工に際し、窓枠等の各種の開口部を形成するための開口部の構築方法、及び開口部を備えるコンクリート壁の施工方法に関する。
従来、コンクリート型枠工法(断熱層を形成したものを含む)は、合板等で型枠を形成してコンクリート打設空間を形成し、該打設空間にコンクリートを打設して外壁を施工する工法であり、この打設空間を維持するために、各種の間隔保持部材(セパレータ)が用いられている。
壁体に窓枠等の各種の開口部を形成する場合には、木製の開口型枠を釘打ち等にてコンクリートの打設空間を構成する枠体に固定していた。
また、特許文献1では、セパレータ2、アタッチメント3、締結部材4から構成される固定保持具5によって開口型枠1を型枠パネル8a,8b間(コンクリートの打設空間)に固定する提案がなされている。
登録実用新案第3038059号公報
しかしながら、前記特許文献1の工法では、コンクリート硬化後にフォームタイ・型枠(型枠パネル8a,8b)を除去し、その後に開口型枠1を取り外すため、型枠を除去(フォームタイの取り外し)が行わなければ開口型枠1を取り外すことができないという問題があった。
また、この工法に用いられる固定保持具5やセパレータ2は、特殊品であって、一般に使用されるセパレータを転用できないという問題もあった。
さらに、コンクリート建築物にあっては、壁体の仕上げ等の施工性の観点から型枠を取り外さない兼用型枠(型枠を仕上げ材として用いるか仕上げ材の一部とする)が採用されているが、この工法は、そのような兼用型枠には転用ができないという問題もあった。
そこで、本発明は、前述のような問題を全く生ずることなく、施工性に優れている開口部の構築方法、及び開口部を備えるコンクリート壁の施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、間隔保持部材に、一端に係止穴を有して他端に頭部を有する取付具を、その係止穴に貫通させて間隔保持部材と取付具とを一体化する第1の工程と、開口部を囲むように枠体を配して開口側縁を形成する第2の工程と、前記取付具の頭部を前記枠体に設けた通孔から開口部側に突出させる第3の工程と、その突出させた頭部に前記枠体の開口部側にて留め具を取り付けて固定する第4の工程と、からなることを特徴とする開口部の構築方法に関するものである。
また、本発明は、前記開口部の構築方法において、開口部を囲むように配して開口側縁を形成する枠体は、それぞれ一方のみが開放する枠体(略U字状枠)であって、それぞれ開放部分を開口部側に向けて配することを特徴とする開口部の構築方法をも提案する。
さらに、本発明は、一方側及び他方側の型枠間に開口部を形成する複数の枠体を配して施工するコンクリート壁の施工方法をも提案するものであり、型枠間の間隔を保持する間隔保持部材に取付具を貫通させた状態で配設する第1の工程と、開口部を囲むように枠体を配して開口側縁を形成する第2の工程と、前記取付具の頭部を前記枠体に設けた通孔から開口部側に突出させる第3の工程と、その突出させた頭部に留め具を取り付けて固定する第4の工程と、コンクリートを打設する第5の工程とからなることを特徴とする開口部を備えるコンクリート壁の施工方法をも提案する。
また、本発明は、前記開口部を備えるコンクリート壁の施工方法において、型枠の何れか一方又は両方が断熱材及び/又は外装仕上材を兼用することを特徴とする開口部を備えるコンクリート壁の施工方法をも提案する。
また、本発明は、前記開口部を備えるコンクリート壁の施工方法において、間隔保持部材は、コンクリート打設空間内で分離可能であって、螺合手段で接続される複数の間隔保持部材にて構成され、一方側に配される第1部材は、少なくとも棒状部材を備え、一方側の端部が型枠に保持され、他方側に配される第2部材は、コンクリート打設空間内に位置する部分が筒状部材で包囲され、コンクリート打設後に抜き取り可能であることを特徴とする開口部を備えるコンクリート壁の施工方法をも提案する。
本発明の開口部の構築方法、及び開口部を備えるコンクリート壁の施工方法は、開口部を形成する複数の枠体が取付具及び留め具により間隔保持部材に一体的に取り付けられているので、コンクリート壁の施工と同時に開口部を構築することができる。
そして、枠体は、前述の従来工法のように間隔保持部材に直接的に固定されているものではなく取付具及び留め具により間接的に固定されているので、仮に取り外して別の枠材を取り付ける場合にも型枠の取り外しを待たずに施工を行うことができる。
また、一般的な間隔保持部材をそのまま用いることができるので、実用的価値が高い。
さらに、型枠を取り外さない兼用型枠とする工法にも容易に適用することができる。
また、枠体の保持には、強大な力が加えられるものではないので、変形等を生ずることがなく、安定に保持されるものとなる。
また、開口部を囲むように配して開口側縁を形成する枠体が、それぞれ一方のみが開放する枠体であって、それぞれ開放部分を内側に向けて配する場合、一つ一つの枠体の強度(耐曲げ性など)が高く、高強度の開口部が構築されるものとなる。
また、型枠の何れか一方又は両方が断熱材及び/又は外装仕上材を兼用する場合には、捨て型枠として利用するものであって、コンクリートの打設養生を待って型枠を取り外したり、新たに断熱材や外装仕上げ材を取り付ける必要がなく、養生の完了と同時に外壁が構築されるものとなる。そのため、施工の手間が著しく省けると共に時間的にも極めて無駄が少ない施工となる。
さらに、間隔保持部材がコンクリート打設空間内で分離可能であって、螺合手段で接続される複数の間隔保持部材にて構成され、一方側に配される第1部材は、少なくとも棒状部材を備え、一方側の端部が型枠に保持され、他方側に配される第2部材は、コンクリート打設空間内に位置する部分が筒状部材で包囲され、コンクリート打設後に抜き取り可能である場合、コンクリート打設後には、一方側の第1部材が型枠を保持することができ、墨出しを行う必要もなく、作業性が優れ、さらに、他方側に配された第2部材を抜き出して繰り返し利用することができ、第2部材が無駄にならず、断熱性能が損なわれることもないものである。また、他方側に配される第2部材は、筒状部材で包囲したので、コンクリートと接触することなく配され、コンクリートの打設、硬化後に第2部材を容易に抜き出すことができる。さらに、他方側に配された第2部材を抜き出すため、一方側の第1部材をつたって冷熱が他方側へ伝熱されても、それ以上の冷熱の伝わり(冷熱橋)が遮断されて断熱性能が高い。
(a)本発明における開口部の上辺に相当する部分を示す側断面図、(b)開口部の下辺に相当する部分を示す側断面図、(c)開口部の左辺に相当する部分を示す上方から見た断面図、(d)開口部の右辺に相当する部分を示す上方から見た断面図である。 (a)用いた取付具の拡大正面図、拡大平面図、拡大側面図、(b)留め具の拡大正面図、拡大平面図、(c)枠体に対する取付具と留め具の取り付け状況を示す拡大斜視図である。 本発明により型枠に開口部を構成する枠体を取り付けた状態を透視状に示す斜視図である。 (a)本発明における開口部の上辺に相当する部分において、コンクリートを打設する直前の状態を示す拡大側断面図、(b)コンクリートの打設後に、間隔保持部材の第2部材の一部を抜き出した状態を示す拡大断面図である。 コンクリート壁の開口部を備えない一般部を示す側断面図である。
本発明の開口部の構築方法は、開口部を構成する枠体を配すると共に、該枠体をセパレータと称する間隔保持部材に取り付けて例えば一方側及び他方側の型枠間に形成されるコンクリートの打設空間に固定するものである。なお、開口部を構成する枠体とは、開口部分(空間部)を囲むように枠体を配して開口側縁を形成することを意味している。
そして、この開口部の形状については、特に限定するものではなく、例えば矩形状の開口部を形成する場合には、その上辺、下辺、左辺、右辺にそれぞれ相当する部分にそれぞれ直線状の枠体を配せばよく、また例えばその上辺に相当する部分に屈曲状、アーチ状の枠体を配するようにしてもよい。そして、各枠体は、取付具及び留め具を介して間隔保持部材に取り付ければよく、このように矩形状の開口部に限らず、任意形状の開口部の構築を容易に行うことができる。
前記枠体は、特に材質やその形状について何等限定するものではなく、例えば材質は、木製でもよいし、金属(アルミを含む)でもよい。また形状は、平板状でもよいし、屈曲面状でも、湾曲面状でもよい。特に断面ロ字状、断面U字状(コ字状)等の耐曲げ性の高い枠体を用いると、高強度の開口部が構築されるため、望ましい。
また、これらの枠体は、コンクリートの硬化後もそのまま利用してもよいが、取り外して別の枠材を取り付けるようにしてもよい。
なお、このように枠体の形状については、特に限定しないが、開口部分を囲むように配して開口側縁を形成するためには、枠体の周辺が型枠もしくは他の枠体と接触(当接)し、コンクリート打設時に当該接触部分からコンクリートの流出を防ぐ構成であればよい。また、その場合、接触部分に継ぎ部材やシール部材を介在させてもよい。
特に一方のみが開放する枠体、すなわち断面が略U字状の枠体とし、それぞれ開放部分を内側に向けて配した場合には、前述のように高強度の開口部が構築されるという利点がある。
前記取付具は、間隔保持部材が貫通する係止穴を備え、その頭部には留め具が取り付ける構成であって、その材質を限定するものではなく、ピース状の金属成形材でもよいし、樹脂成形材でもよい。また、この取付具は、その先端(頭部)が前記枠体の裏面側から表面側に突出するように配設される。例えば先端(頭部)を雄ねじ加工してもよい。その場合、留め具がナットになる。
前記留め具は、前記取付具の頭部に取り付けられる構成であって、前記取付具と同様にその材質を限定するものではなく、ピース状の金属成形材でもよいし、樹脂成形材でもよい。
前記取付具の頭部に留め具を取り付ける手段としては、特に限定するものではないが、後述する図示実施例のように取付具の頭部に孔(取付孔)を設けて該取付孔に留め具を挿着するようにしてもよいし、前述のように取付具の頭部を雄ねじ加工した場合にはナットでもよい。
前記間隔保持部材は、一方側及び他方側の型枠間の間隔を保持してコンクリート壁を施工するための部材であって、コンクリート打設空間内で分離可能であって、螺合手段で接続される複数の間隔保持部材にて構成されることが望ましい。さらに、この間隔保持部材は、一方側に配される部材は、少なくとも棒状部材を備え、一方側の端部が型枠に保持され、他方側に配される部材は、コンクリート打設空間内に位置する部分が筒状部材で包囲され、コンクリート打設後に抜き取り可能であることが望ましい。
前記間隔保持部材の望ましい態様において、間隔保持部材を構成する各部材が螺合手段で接続される場合、何れか一方の端部に雌螺子部を形成し、他方の端部に雄螺子部を形成すればよい。雌螺子部としては、例えば六角ナット、高ナット、異径ナット等のナット類、ボルト等の棒状部材の頭部に雌ねじを切った特殊ボルトなどを使用してもよく、例えば雄螺子部としては、前記雌螺子部に螺合するボルトの先端を使用すればよい。
そして、コンクリートの打設時には、各部材は、上記の螺合手段により一体状に接続(連結)され、一方側及び他方側の型枠間が均一な間隔となるように配設される。コンクリートの打設、硬化後には、これらの各部材を分離して他方側に配された第2部材のみを抜き出す。すなわち一方側に配される第1部材は、コンクリートの打設後もコンクリート壁内に残存して埋設され、型枠を保持する機能を果たし、他方側に配される第2部材は、コンクリートの打設、硬化後に抜き出して繰り返し利用することができる。
また、前記型枠としては、合板(木質)、FRP等の強化プラスチックボード、断熱材(兼用)、外装仕上げ材(兼用)がある。FRP等の強化プラスチックボード等を用いた場合には、コンクリート打設後に取り外して再利用することができる。また、型枠の何れか一方又は両方が、断熱材や外装仕上材を兼用する場合には、捨て型枠として利用するものであって、施工の手間が著しく省け、時間的にも極めて無駄が少ない施工となる。
図1は、開口部Aの四辺に相当する部分を示す断面図であり、図1(a),(b)は開口部Aの上辺及び下辺に相当する部分を側方から見た断面状況を示し、図1(c),(d)は開口部Aの左辺及び右辺に相当する部分を上方から見た断面状況を示している。
開口部Aを構成する4つの枠体1(各枠体を特定せずに指す場合に1と表記する)は、当然のことながらコンクリート壁の厚みに相当する幅寸法を有し、図示実施例では、図3に示すように縦長の矩形状の開口部Aを構築するので、上辺に相当する部分に配設する枠体1U及び下辺に相当する部分に配設する枠体1Sは、同一の長さ寸法を有し、左辺に相当する部分に配設する枠体1H及び右辺に相当する部分に配設する枠体1Mは、同一の長さ寸法を有する。
前記枠体1U,1Sは同一部材であって、また前記枠体1H,1Mは同一部材であって、それぞれ配設方向が真逆になっているものである。したがって、これらの枠体1U,1S,1H,1Mは、例えば略水平状の横面部11の左右端が一方側へ略垂直状に立ち上がって縦面部12,12となり、その先端が内側へ延在する構成の鋼材又は樹脂成型品などを適宜長さ寸法にて切断して容易に作製することができる。
また、これらの枠体1U,1S,1H,1Mの横面部11の幅方向の略中央には、後述する取付具2の頭部21を挿通させる通孔111が形成されている。なお、この通孔111は、図3に示すように枠体1U,1Sでは長さ方向の略中央(1箇所)に、枠体1H,1Mでは長さ方向を略均等分割した3箇所に設けられている。
前記取付具2は、間隔保持部材5が貫通する係止穴231を備え、その頭部21には留め具3が取り付ける構成であって、ピース状の樹脂成形材にて作製されている。また、この取付具2は、その頭部21が前記各枠体1の裏面側から表面側に突出するように配設される。すなわち頭部21は、前記通孔111から表面側に突出するように配される。
図示実施例の取付具2は、図2(a),(c)に示すように棒状の一端に太径の頭部21が設けられ、該頭部21を貫通する角孔211が形成されている。また、この頭部21の他端側には、頭部21よりも大径のフランジ22が設けられ、さらにその他端側にはリング状の取付部23(係止穴231)が設けられている。
前記留め具3は、前記取付具2の頭部21に取り付けられる構成であって、前記取付具2と同様にピース状の樹脂成形材にて作製されている。
図示実施例の留め具3は、図2(b),(c)に示すように角柱を略L字状に成形した形状であり、前記取付具2の頭部21の角孔211に挿入される挿入部31とそれと直交する抜け止め部分32とからなり、挿入部31の先端は角が取られている。
前記間隔保持部材5は、一方側及び他方側の型枠間の間隔を保持してコンクリート壁を施工するための部材であって、図示実施例の間隔保持部材5は、コンクリート打設空間40内で分離可能であって、螺合手段で接続される複数の部材にて構成されている。
具体的には、代表として開口部Aの上辺に相当する部分を拡大した図4(a)に示すように一方側の型枠6内に位置する第1部材(特殊ボルトである雄螺子棒状材51)とコンクリートに埋設される第2部材(雄螺子棒状材52,高ナット53,雄螺子棒状材54,筒状部材55)とからなる構成である。
この実施例における他方側に配する型枠6'は、締め付け具7の取り外しと同時に他方側の第2部材(52〜55)の一部(雄螺子棒状材54)の抜き出しを行うことができ、作業性の向上、並びに部材数が減少することでの管理面の容易さを見込める。すなわちこの実施例における他方側の第2部材(52〜55)は、一方側の先端が前記雄螺子棒状材51の頭部に螺合して接続される雄螺子棒状材52からなり、この雄螺子棒状材52のコンクリート打設空間40に位置する部分は、高ナット53及び雄螺子棒状材54に順次連結され、直管状のパイプ材である筒状部材55で包囲されている。
そして、雄螺子棒状材54は、他方側の型枠6'の外側に配されたフォームタイの棒状部材と連結されているため、締め付け具7の取り外しと同時に雄螺子棒状材54の取り外しを行える。
また、一方側に配する型枠(型枠兼用パネル)6は、一定厚みのボード状の断熱材61を貫通させて保持した雄螺子棒状材51の突出部分(外側突出部分)に、垂木62、横桟ジョイント64を取り付け、前記垂木62に外装材63を取り付けた構成である。また、この雄螺子棒状材51は、その先端付近が拡径し、その先端面には雌ネジが切られた特殊ボルトであって、この特殊ボルトの雌ネジには、先端がコンクリート打設空間40内に位置する雄螺子棒状材52が接続され、該雄螺子棒状材52の先端には、高ナット53が取り付けられている。なお、図中の枠体65は、開口部Aと挿通させるための開口縁枠である。
すなわちこの実施例では、コンクリートに埋設される第2部分(52〜55)を取り外した状態で搬送など取り扱うことにより、型枠6に出っ張りなどがなく、積み重ねた状態で搬送や保管を行うことができる。
なお、図3に示される型枠6では、表面側(図では奥側)に横方向(水平方向)に前記垂木62が一つの断熱材61に対して4本配され、その裏面側(図では手前側)には、縦方向(鉛直方向)に垂木66が一つの断熱材61に対して2本配設され、この垂木66から裏面側に向かって間隔保持部材5が突出する様子が描かれている。他の図面、すなわち図1や図4ではこの縦方向の垂木66については記載を省略している。
このような各部材からなる開口部Aを備えるコンクリート壁を施工する手順を以下に説明する。
まず、図4(a)に示すように型枠兼用パネル6を配し、コンクリート打設空間40内に、雄螺子棒状材52及び高ナット53が突出するように取り付け配設する。
次に、高ナット53の他方側に、雄螺子棒状材54の一方側の先端を螺合して接続し、締め付け具7にて締め付けて型枠6'を所定位置に固定してコンクリート打設空間40を形成する。なお、筒状部材55は、予め前記取付具2の係止穴231を挿通させておき、見かけ上、筒状部材55に取付具2が固定される(図面では吊り下げられている)状態としておき、この筒状部材55の貫通孔を雄螺子棒状材54が貫通して高ナット53に螺号するように接続した。
続いて前記構成の間隔保持部材5の近傍に枠体1Uを配設し、その通孔111が間隔保持部材5側に位置するように配設向きも調整する。この状態で、前記筒状部材55に吊り下げた取付具2の頭部21を、枠体1Uの通孔111に挿通させる。なお、前述のように頭部21の他端側には頭部21よりも大径のフランジ22が設けられているため、該フランジ22が頭部21の通孔111への挿入深度を制限する役割を果たす。
なお、図2(a)に示すように取付具2にそれぞれ設ける角孔211と係止穴231の開口方向は、直交するように形成されているため、型枠6,6'間に配設される間隔保持部材5が係止穴231に挿通した状態では、角孔211はそれと直交する方向に向いている。例えば図2(c)では、間隔保持部材5は、枠体1の裏面側において左右方向に配設される。この左右方向に配設される間隔保持部材5が挿通する係止穴231も同様に左右方向を向くように配設されるため、このときの取付具2の角孔211は、それと直交する上下方向に向いているのである。
そして、前記留め具3の挿入部31を、図2(c)に示すように取付具2の頭部21の角孔211に挿入し、抜け止め部分32が角孔211の縁部に当接するように挿着する。
この状態の枠体1Uは、間隔保持部材5に対し、取付具2及び留め具3を介して一体的に固定された状態となっている。
この状態で図4(b)に示すようにコンクリート打設空間40にハッチングで示すコンクリート4を打設し、このコンクリート4が硬化した後、締め付け具7の取り外しと連続的に型枠2の取り外し、雄螺子棒状材54の抜き出しを行うことができ、開口部Aを有するコンクリート壁4が施工される。そのため、従来の施工法に比べて作業性の向上、並びに部材数が減少することでの管理面の容易さを見込むことができる。
この実施例における間隔保持部材5は、一方側の第一部材が型枠兼用パネル6を保持することができ、墨出しを行う必要もなく、作業性が優れ、他方側に配された第2部材(雄螺子棒状材54)を抜き出して他方側の型枠6'や締め付け具7と共に繰り返し利用することができ、部材が無駄にならず、断熱性能が損なわれることもない。
また、図示実施例では、直管状のパイプ材(筒材)である筒状部材55としては、例えば打設するコンクリートとなじみのよい樹脂製パイプ材のような廉価品を選択、使用できるため、製造コストが低く、実用的価値が極めて高い。
なお、図4では、開口部Aの上辺に相当する部分を例にして説明したが、開口部Aの左辺及び右辺は上辺及び下辺に比べて長いので、開口部Aを構成する一つの枠体1H,1Mに対し、図3に示すように複数の取付具2及び留め具3を用いて固定すればよい。
この場合、枠体1H,1Mは、それぞれ2箇所で取付具2及び留め具3を介して間隔保持部材5に安定に取り付けられているため、長さが長い枠体1H,1Mであってもその傾きを防止でき、コンクリート4の打設に際して生ずる圧力に対する耐久性も高いものとなる。
図5は、コンクリート壁の開口部を備えない一般部を示すものであり、前記図3に示す型枠6Bでは、縦方向及び横方向に複数の断熱材61…を並列させ、その表面側(図では奥側)には横方向に連続する垂木62を埋設状に配し、その裏面側(図では手前側)には縦方向(鉛直方向)に連続する垂木66を埋設状に配したが、この図5の型枠6Dは、断熱材61の表面に突出させた間隔保持部材8の先端に横方向に連続する垂木62を固定した構成である。また、間隔保持部材8については、前記図4における間隔保持部材5とほぼ同様であり、特殊ボルトである雄螺子棒状材81の他方側にスペーサ82が連結され、ナット83を介して特殊セパレータ84が連結され、他方側のフォームタイと一体化している。
そして、一方側の型枠6Dには、前記垂木62の外側に縦バタと称される支持部材71が配され、フォームタイを含む締め付け具7'が配され、他方側の型枠6'の外側には横バタと称される支持部材72が配され、同様にフォームタイを含む締め付け具7'が配されている。
このように前述の開口部以外の構成及び施工については、何ら限定するものではなく、どのように構成、施工してもよい。
このように施工される本発明の工法において、各枠体1は、取付具2及び留め具3により間接的に間隔保持部材5に固定されているものであって、一般的に用いられる間隔保持部材5をそのまま用いることができ、取り外さない兼用型枠である型枠パネル6を用いる工法にも容易に適用することができる。
1,1U,1S,1H,1M 枠体
2 取付具
21 頭部
211 係止穴
22 フランジ
23 取付部
231 取付穴
3 留め具
31 挿入部
32 抜け止め部分
4 コンクリート
40 打設空間
5.8 間隔保持部材
51 第1部材
52〜55 第2部材
6A,6B,6C,6D (一方側の)型枠
6' (他方側の)型枠
7,7' 締め付け具

Claims (5)

  1. 間隔保持部材に、一端に係止穴を有して他端に頭部を有する取付具を、その係止穴に貫通させて間隔保持部材と取付具とを一体化する第1の工程と、開口部を囲むように枠体を配して開口側縁を形成する第2の工程と、前記取付具の頭部を前記枠体に設けた通孔から開口部側に突出させる第3の工程と、突出させた頭部に前記枠体の開口部側にて留め具を取り付けて固定する第4の工程と、からなることを特徴とする開口部の構築方法。
  2. 開口部を囲むように配して開口側縁を形成する枠体は、それぞれ一方のみが開放する枠体であって、それぞれ開放部分を開口部側に向けて配することを特徴とする請求項1に記載の開口部の構築方法。
  3. 一方側及び他方側の型枠間に開口部を形成する複数の枠体を配して施工するコンクリート壁の施工方法であって、
    型枠間の間隔を保持する間隔保持部材に取付具を貫通させた状態で配設する第1の工程と、開口部を囲むように枠体を配して開口側縁を形成する第2の工程と、前記取付具の頭部を前記枠体に設けた通孔から開口部側に突出させる第3の工程と、突出させた頭部に前記枠体の表面にて留め具を取り付けて固定する第4の工程と、コンクリートを打設する第5の工程とからなることを特徴とする開口部を備えるコンクリート壁の施工方法。
  4. 型枠の何れか一方又は両方が断熱材及び/又は外装仕上材を兼用することを特徴とする請求項3に記載の開口部を備えるコンクリート壁の施工方法。
  5. 間隔保持部材は、コンクリート打設空
    間内で分離可能であって、螺合手段で接続される複数の間隔保持部材にて構成され、一方側に配される第1部材は、少なくとも棒状部材を備え、一方側の端部が型枠に保持され、他方側に配される第2部材は、コンクリート打設空間内に位置する部分が筒状部材で包囲され、コンクリート打設後に抜き取り可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の開口部を備えるコンクリート壁の施工方法。
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