本発明のいくつかの実施形態は、ラベル媒体上に印刷するための以前に入力されたラベルデータを保持しつつ、印刷のために該ラベル媒体の表示サイズを変更することを可能にするラベルプリンタを提供し得る。いくつかの実施形態は、ラベル媒体の表示サイズのこの変更が、以前に入力されたラベルデータの印刷サイズが保持されつつ、異なるサイズのラベル媒体が印刷のために選択されるようにするラベルプリンタを提供し得る。いくつかの実施形態は、ラベル媒体の表示サイズのこの変更が、ラベルデータの印刷サイズが調整されるようにしつつ、印刷のためのラベル媒体の選択が維持されるようにすることを提供し得る。
本発明のいくつかの実施形態は、ラベル媒体を表す画像と、グラフィカル制御パネル又は情報枠に関連付けられたタブ(又はヘッダー)の両方を示すディスプレイを有するラベルプリンタを提供し得る。グラフィカル制御パネル又は情報枠は、ラベル媒体を表す画像を示すためのディスプレイ上でより多くのスペースが利用できるように、ビューから隠され得る。ユーザがヘッダーを選択すると、ラベル媒体の画像のサイズが縮小し、グラフィカル制御又は情報枠もスクリーン上に表示されるスペースを作り出す。いくつかの実施形態において、グラフィカル制御パネル又は情報枠は、再度縮められ又はビューから隠され得、また、ラベル媒体の画像は再びディスプレイの大部分を埋めるように拡張され得る。従って、ユーザは、ラベル媒体の画像各々のコンテンツ、及びグラフィカル制御パネル又は情報枠のコンテンツをより明瞭に見ることができる。
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが表示される第1領域を選択し、次いで、表示される第2領域を選択した場合、該二つの選択操作の間、ディスプレイ上における第1領域と第2領域との間のスクリーン上にカーソルは全く表示されないラベルプリンタを提供し得る。従って、ディスプレイ上の第1及び第2領域間に示される情報は覆い隠されない。そのような実施形態は、タッチスクリーンディスプレイから成るディスプレを提供することにより、この利点を実現し得る。タッチスクリーンディスプレイは、ユーザから入力を受け取ることができる。従って、ユーザには、カーソルがスクリーン上に表示されることを要するマウス又はトラックボール等の追加の入力装置が不要である。
本発明のいくつかの実施形態は、プリンタのディスプレイがラベルの見本又はラベルに関連するいかなるデータでさえも表示していない時でさえ、ラベルの印刷を開始するための手段、例えば専用印刷キー等を有するラベルプリンタを提供し得る。いくつかの実施形態は、スクリーンがディスプレイ上に表示されているにもかかわず、上記手段が印刷を開始するように動作可能であるプリンタを提供し得る。本発明のいくつかの実施形態は、タッチスクリーンディスプイ及びラベルの印刷を指示するためのハードウェアキーを有するラベルプリンタを提供し得る。ユーザは、タッチスクリーンのディスプレイ上で印刷されるラベルを見ることができ、ことによると、タッチスクリーンのタッチパネルの一部にタッチすることにより、ラベルの属性を編集するコマンドを入力することができる。ユーザはまた、ハードウェアキーを作動させることにより、ラベルを印刷するための印刷ルーチンを開始するようにプリンタのコントローラに指示することができる。従って、たとえユーザがディスプレイ上の異なるスクリーン、例えば、プリンタ設定、メモリ設定又は他のラベルに関するスクリーン等を見ていても、ユーザは、例えば現在企図しているラベルの印刷を指示することができる。これは、ユーザが素早く所望の印刷オプションへと移動することができる簡易かつ直接的なシステムをプリンタが有するので、ユーザがすぐさまラベルを印刷することを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態は、ラベルの外観を定義する既に格納されたラベルデータと同じラベルの外観を定義するラベルデータのメモリへの格納を回避するための手段を有するラベルプリンタを提供し得る。いくつかの実施形態において、重複するラベルデータの格納が防止される。他の実施形態において、ユーザには、揮発性メモリに格納されたラベルデータが他のメモリに格納されたラベルデータと同じであるとの表示が提供され、これは、例えば、揮発性メモリに目下存在するラベルデータを他のメモリに格納することをユーザが望むか否かについての選択がユーザに与えられるようになされる。これらの機能は、重複するデータを格納する必要がないので、ラベルプリンタの記憶容量の効率的な使用を助長することを支援する。これはまた、メモリに格納されるラベルデータのインスタンス数が最小に保たれるので、ユーザが、今後、望ましいラベルを定義するラベルデータを見出すことを助ける。
本発明のいくつかの実施形態は、ラベル上に印刷するためのコンテンツを定義するラベルデータを格納するための手段と、前記コンテンツの一部のみを表す画像を表示すると共に、該コンテンツが、表示されるものに加えて更なるコンテンツを含むことの指示(表示)を表示するための手段とを有するラベルプリンタを提供し得る。そのような指示は、表示されるコンテンツに対する追加コンテンツの位置を表し得、これは、ラベルの総コンテンツに対する表示されるコンテンツの位置をユーザが容易に特定することができるようになされる。
本発明のいくつかの実施形態は、次のラベルプリンタを提供し得る。すなわち、該ラベルプリンタにおいて、ユーザが、縦(垂直)ラベル(該ラベルにおいて、文字列はラベルの縦(長手)方向に沿って延びるが、該列の個々の文字は、これら各々が、それらの先行側(又は先行縁もしくは先行端)からそれらの後行(もしくは尾)側(又は後行縁もしくは後行端)へとテープの横幅にわたって延びるように印刷される。)を作り出すために用いられることとなるラベルデータを編集することを望む場合、該列の文字は、これらがディスプレイ上に正しい方を上にして表示されるように回転させられる。従って、ユーザが、縦(長手)方向に延びるラベルを表す画像を有するプリンタを、プリンタのスクリーンを水平(横方向)に横切るように保持する場合、ユーザは、列のコンテンツを編集しながら該列をより容易に読むことができる。
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが、印刷される複数のラベルのセットのうちの二つ以上のラベルを表す画像を見るこを可能にするラベルプリンタを提供し得る。そのため、前記複数のラベルの各々にある値(該値は複数のラベル各々で異なる)を与えるためにオートフィールドが使用され得る例において、ユーザは、印刷を完遂する前に、該複数のラベルがどのように見えるようになるかを見ることができる。該プレヴユーイングは、ラベル各々をスクリーン上に一度に一つずつ示すことにより、又は、スクリーンにわたりラベルをスクロールすることにより、遂行され得る。
本発明のいくつかの実施形態は、第2ページに対するリンクと共に第1ページを表示するディスプレイを含むラベルプリンタを提供する。文字選択キーを操作することにより、ユーザには、第2ページを表示するようにプリンタに最初に指示してユーザが入力される文字を次に選択するための準備をする必要なく(リンクを選択することにより)、選択された文字を表示する第2ページが提示される。従って、ユーザは、ラベルにデータを付加するためにより少ないステップですみ、ラベルはより迅速に作製可能となる。
本発明のいくつかの実施形態は、ディスプレイを含むラベルプリンタを提供し得、該ディスプレイは、印刷されるラベルを表す画像と、ユーザが印刷されるラベルの属性を調整することができる複数のグラフィカル制御パネルの一つのみと、グラフィカル制御パネルのいずれがディスプレイに表示されるかを選択するための手段とを表示する。ディスプレイに含まれる情報量が限られるので、情報の各要素のサイズは、ユーザによってより容易に視認及び理解されるサイズに拡大され得る。
本発明を具現するラベルプリンタは、「スタンドアロン型」ラベルプリンタであり、これらは、ラベルをの作製及び印刷するために、PC又は他のコンピュータから独立してユーザにより動作可能である。本発明のスタンドアロン型ラベルプリンタのいくつかの実施形態は、例えば、ソフトウェアのアップグレード、ラベルのテンプレート、印刷データ等を受け取るためにPC又は他のコンピュータ又は装置に接続可能であるが、それにもかかわらず、これらは、ラベルを作製するために使用されるラベル編集ソフトウェアがラベルプリンタ自体に格納されかつラベルプリンタ自体で実行されるため、そのように接続されることを要せずに、印刷するためのラベルを編集し又は作製するためにユーザにより操作可能である。
スタンドアロン型ラベルプリンタは、ラベルプリンタと一体に形成されたディスプレイを備え得る。該ディスプレイを介して、ユーザは、ラベルを作製及び編集するためのラベル編集ソフトウェアのインターフェースを見ることができる。スタンドアロン型ラベルプリンタはまた、一連の入力キーを備え得る。該入力キーは、一体型ディスプレイに表示されて、かつユーザがディスプレイに重なるタッチスクリーンにタッチすることにより動作可能なソフトウェアキー、及び/又は、ラベルプリンタと一体型のハードウェアキーであり得る。そのようなタッチスクリーンは、タッチスクリーンがラベルプリンタに無線で又は有線で接続される別個の装置ではないといった具合に、好ましくは、ラベルプリンタの本体と一体に形成される。そのため、印刷されるラベルを定義するデータは、入力キーを介してユーザがなした入力に基づいて、スタンドアロン型ラベルプリンタ自体において作り出され及び/又は処理され得る。また、該データは、ラベルプリンタに無線又は有線で接続されるPC又はコンピュータ又は他の装置に対して送信される必要はない。
本発明のいくつかの実施形態は、携帯型又は手持ち型のスタンドアロン型ラベルプリンタを含み得る。他の実施形態は、操作される前に机等の面上に最適に配置されるより大きいスタンドアロン型ラベルプリンタを含み得る。
図1は、二つのカセットが配置された第1ラベルプリンタを平面図で示す。一般的に、このラベルプリンタ1は、少なくとも一時的にバッテリにより電力が供給される。あるいは、該ラベルプリンタは商用電源式であり得る。
上方カセットは、第1カセット受入れ部26に位置付けられ、画像受取りテープ4の供給部を収容する。画像受取りテープ4は、ラベルプリンタ1の印刷域を通過し、ラベルプリンタ1の出口5へと送られる。画像受取りテープ4は、印刷された画像をその上方面に受け取るための上方層を備え、その他方面は接着剤層でコーティングされ、接着剤層には解放可能な裏当て層が取り付けられる。上方カセット2は、ラベルプリンタ1のプラテン8を収容するための凹部と、印刷域3を通るテープを案内するためのガイド部22及び24とを有する。プラテン8は、ケージモールディング10内に回転のために取り付けられる。あるいは、プラテンは、ピンに回転のために取り付けられ得る。
下方カセット11は、第2カセット受入れ部28に位置付けられ、熱転写リボン12を収容する。熱転写リボン12は、供給スプール30からカセット11内の巻取りスプール32へと延びる。熱転写リボン12は、画像受取りテープ4とオーバーラップして印刷域3を通って延びる。カセット11は、ラベルプリンタ1の印字ヘッド18を受け入れるための凹部14と、印刷域3を通る熱転写リボン12を案内するためのガイド部34及び36とを有する。印字ヘッド18は、図1に示す動作位置と不作動位置との間に移動可能である。動作位置において、印字ヘッド18はプラテン8と接触し、かつ印字ヘッド18とプラテン8との間に熱転写リボン12と画像受取りテープ4をオーバーラップ状態で保持する。不作動位置において、印字ヘッド18はプラテン8から離れ、熱転写リボン12及び画像受取りテープ4を解放する。動作位置において、プラテン8は回転し、画像受取りテープ12を、印字ヘッド18を通過するように走行させる。印字ヘッド18は、リボン12からのインクの熱転写によって画像受取りテープ4上に画像を印刷するように制御される。印字ヘッド18の各プリント要素は別々に作動可能であり、印刷される所望の画像に従って作動される。ラベルプリンタ1は、カセット受入れ部26及び28の後部に沿ってヒンジで取り付けられた蓋(図示せず)を有する。蓋は、両カセットが所定箇所にある時、これらカセットをカバーする。
DCモータ7(図3参照)はプラテン8を連続的に駆動する。プラテンは、それ自体の回転動作により、画像受取りテープ4を駆動して印刷域3に通すように構成される。他の実施形態において、印字ヘッドを横切る画像受取りテープの移送は、他の手段、例えばプリンタの又はカセットの別個の従動ローラ、もしくはテープの両側に配置された一組の協働ローラ、又は他の手段等により行われ得る。
画像は、印字ヘッド18によってカラム単位ベースで画像受取りテープ上に印刷される。(複数の)カラムはテープ4の移動方法に互いに隣り合う。
図2は、一つのカセットシステムを使用する第2ラベルプリンタ1’のカセットベイを平面図で例示する。同様の参照番号が、図1にも示されるそれらの部分に対して用いられる。カセットベイは、破線40により示される。カセットベイ40は、熱印字ヘッド18とプラテン8とを含み、これらは協働して印刷域3を規定する。
印字ヘッド18は、枢動(旋回)点の周りを枢動(旋回)することができ、そのため、印字ヘッド18は、印刷のためにプラテン8と接触状態となることができ、また、カセットが取り外されたり、上記第1実施形態のように再配置されることを可能にするため、プラテン8から離れるように移動させられ得る。カセットベイ40内に挿入されたカセットは、参照番号44で全体的に表される。カセット44は、画像受取りテープ4の供給スプール46を保持する。画像受取りテープ4はガイド機構(図示せず)に案内され、カセット44を通り、印刷域3を通過し、出口Oを通ってカセット44外部へ出て、切断位置Cへと送られる。このカセット44はまた、インクリボン供給スプール48と、インクリボン巻取りスプール50とを有する。インクリボン12は、インクリボン供給スプール48から案内され、印刷域3を通ってインクリボン巻取りスプール50に巻き取られる。第1実施形態と同様に、画像受取りテープ4は、インクリボン12とオーバーラップして印刷域3を通過し、この時、その画像受取り層はインクリボン12と接触する。この第2実施形態のプラテンもモータ7により駆動される。モータは回転して、画像受取りテープを印刷時に印刷域3を通るように連続的に駆り立てる。いずれの実施形態においても、テープはステッピングモータにより段階的態様で駆動されることができる。
画像は、テープ上に印刷され、テープは印刷域から切断位置Cへと供給される。切断位置Cは、印刷域3に近いカセット44の壁の一部の位置に設けられる。切断位置Cが規定されるカセット44の該壁部分は参照番号52で示される。スロット54が壁部分52に形成され、画像受取りテープ4は、印刷域3を過ぎ、出口Oを通ってカセット44外に出て切断位置Cへと供給される。切断位置Cでは、画像受取りテープ4は、スロット54の両側の対面する壁部分によって支持される。
第2ラベル印刷装置1’は切断機構56を含み、切断機構56は、ブレード60を保持するカッター支持部材58を含む。ブレード60は、画像受取りテープ4を切断し、次いでスロット54に入り込む。第1実施形態も、通常、切断機構を含むことが認識されるべきである。
これらの例のラベルプリンタ1及び1’は、コントローラを含む独立(スタンドアロン)型印刷装置であり、コントローラは、ユーザからの入力を受け取って、印刷装置のディスプレイに表示されるものを変更する。この構成は、PCに接続可能な又は接続されているプリンタを備えるラベル印刷システムと対照をなす。該ラベル印刷システムでは、ユーザから入力を受け取りかつ印刷されたものの表示又はPCのディスプレイに表示されるものを変更するためのコントローラを備えているのは該PCである。本発明は、独立型ラベルプリンタにのみ関連している。
図1の独立型ラベルプリンタ又は図2のラベルプリンタ1’を制御するための基本的な回路構成が図3に示される。コントローラすなわち「制御手段」(マイクロコントローラユニット(MCU))600と、例えば読み出し専用メモリー(ROM)又はフラッシュタイプのメモリである不揮発性メモリ602が存在する。フラッシュタイプのメモリは、読み出し専用メモリに代えて又はそれに加えて使用され得る。ランダムアクセスメモリRAM604及び/又はディスプレイRAMから成る揮発性メモリも設けられる。MCU600は、タッチパネルコントローラ606を介するタッチスクリーン612のタッチパネル608等のデータ入力装置から該MCUに入力されたラベルデータを受け取るように接続される。別の実施形態において、データ入力装置は、複数のキーを含むハードウェアキーボード、マウス、ディジタルペンもしくはトラックボール、又は、ユーザがコマンドをコントローラ600に送ることを可能にする不特定の他の手段のうちの一つ又は複数を備え得る。いくつかの実施形態において、タッチスクリーン612は省かれる。MCU600はデータを出力し、ディスプレイ610(これはタッチパネル608と共にタッチスクリーン612を形成する)を駆動し(これは、タッチスクリーン612を形成するタッチパネル608と共に)、印刷されるラベル(又はその一部)及び/又はメッセージをユーザに対して表示させる。更に、MCU600はまた、データを出力して印字ヘッド18を駆動し、これにより、ラベルデータが画像受取りテープ上に印刷されてラベルを形成する。最終的に、MCU600はまた、プラテンを駆動するためにモータ7を制御する。MCU600はまた、ある長さのテープが切断されることを可能にするため、図2の切断機構56又は図1に示す装置の切断機構を制御し得る。別の実施形態において、切断機構の少なくとも一部が手動により操作され得る。
図3また、印刷指示キー(PIK)4000を例示する。該キーは、ある実施形態では存在し、別の実施形態では省かれる。このハードウェアキーは、より詳しく後述される。いくつかの実施形態において、印刷指示キー(PIK)4000は省かれ、代わりに、タッチパネル608の一部4001が印刷指示ボタンを備える。これもまたより詳しく後述される。
他の実施形態において、ラベルプリンタは、インクリボンを含まず、印字ヘッドが感熱テープ上に直接画像を作り出す。それらの実施形態において、同様の回路構成200が設けられ得る。
図3は、図3に示されるそれらすべての構成要素が独立型ラベルプリンタに含まれている実施形態を例示する。これは、図37及び38を参照して後述するように、PCに接続されるプリンタを備えるラベルプリンタシステムと対照をなす。
タッチパネル608が図4に示される。図4は、抵抗型タッチスクリーンシステムを示し、これは、本発明のいくつかの実施形態においてラベルプリンタに一体的に含まれ得る。人のタッチを認識するように使用される他のタッチスクリーンシステムもあり、これらは当業界で良く知られており、抵抗型システムに代えて使用され得る。これらタッチスクリーンシステムも、この発明のいくつかの実施形態の範囲内に依然としてある。このようなシステムは、容量タッチスクリーンシステム、及び表面弾性波タッチスクリーンシステムを含む。容量タッチスクリーンシステムでは、静電容量の局所的変化が検出され、これが、スクリーンが触られた地点を特定するために用いられる。しかしながら、図4に関連した実施形態の例として、抵抗型タッチスクリーンシステムのみが参照される。
抵抗型タッチスクリーンシステムは、ガラス(又はプラスチック等の他の適切な材料)パネル42から構成され、該パネルがLCDディスプレイ又は他の任意のタイプのディスプレイ41を覆う。ガラスパネル42は、均一な抵抗性コーティング43で覆われる。厚いポリエステルカバーシート46が抵抗性コーティング43上に垂下され、(複数の)小さい透明絶縁ドット45により分割される。ガラスパネル42に対面するカバーシートの表面は、導電性コーティング44で覆われる。カバーシート46の反対側外側面は、傷のつきにくいコーティング47で覆われる。
四本のワイヤがタッチスクリーンパネル608内に配置される。ワイヤ660及び760は、図4aに示すように、導電面44及び抵抗層43の一方の側縁それぞれに配置される。ワイヤ860及び960は、導電面44及び抵抗層43の他方の上縁及び底縁それぞれに配置される。抵抗層43は、四つの駆動ライン(図示せず)を通じて供給電圧(例えば+5V又3.3Vは)にてバイアスがかけられ、また、カバーシートは、高抵抗を通じて接地される。スクリーンがタッチされると、カバーシート46上の導電コーティング44がガラスパネル42上の抵抗コーティング43に対して押され、電気接触を生じさせ、電流が当該導電性及び抵抗性金属層を通じて流れる。導電層44と抵抗層43間の接触点間と、ワイヤ660、760、860及び960間に生じた電圧がコントローラによって検出される。ワイヤ660及び760は、タッチによりX軸に沿って生じた電圧を検出し、他方、ワイヤ860及び960は、Y軸に沿って生じた電圧を検出する。ワイヤ660、760、860及び960は、アナログディジタル変換器(図示せず)に接続され、該変換器は、タッチスクリーンコントローラ606の一部を形成する。アナログディジタル変換器は、電圧をディジタル信号に変換する。コントローラ606は、該信号をx及びy座標に変換し、MCU600に送られる。
本発明の種々の例の実施形態が図面を参照して以下に記述される。
図5は、本発明を使用するラベルプリンタのディスプレイ610を示す。この実施形態において、ディスプレイ610は、上述したもののようにタッチスクリーン612に含まれる。他の実施形態において、ディスプレイ610はタッチスクリーンの一部でなくてもよい。この場合、ラベルプリンタのユーザが、マウス、マウスパッド又はトラックボール等の二次周辺装置により、ラベルプリンタに対し入力を供給する。ラベルプリンタはまた、図3に関連して上述したようにコントローラ600を備える。コントローラ600はディスプレイ610を制御するように構成される。
コントローラ600は、ディスプレイ610の第1区域(図5に「A」と表示された)にラベル媒体を表す画像1002を表示するためにディスプレイ610を制御するように構成される。ディスプレイ610の第1区域Aの下において、コントローラ600は、ディスプレイ610の第2区域(図5に「B」と表示された)に一連の選択可能なヘッダー1004、1006及び1008を表示するためにディスプレイ610を制御するように構成される。これは、図25のステップs251である。これらのヘッダー1004、1006、1008各々は、それぞれのグラフィカル制御パネルが関連付けられる「タブ」を備える。これらのグラフィカル制御パネルは以下により詳しく記述される。
図5から理解され得るように、ラベル媒体を表す画像1002は、ディスプレイ610の大部分を占める。この実施形態において、ユーザは、ディスプレイ610においてラベル媒体を表示するこの第1画像1002の上に重なるタッチパネル608のどの部分でもタッチすることにより、ラベル媒体上に印刷するためにラベルデータを入力することができる。このようにタッチパネル608にタッチした後、ラベル媒体の第1画像1002上に重なるカーソル1003が表示され、ラベルデータ入力ポイントを示す。ユーザは、次いで、ラベルプリンタのキーボードを使用することができる。該キーボードは、本発明の実施形態において、ハードウェアキーボードであり、他の実施形態において、テキスト及び他のラベルデータを入力する、ディスプレイ610上のキーボードの表示から成り得る。その一方、ヘッダー1004、1006及び1008は、「つぶれた(しぼんだ)」状態、すなわち、ヘッダーのみをユーザが見ることができ、関連するグラフィカル制御パネルがビュー(表示)から隠れている状態で示される。この構成により、ラベル媒体を表す画像1002がディスプレイ610上に拡大された状態で与えられるので、ユーザは、画像1002を明瞭に見ることができる。
上述したようにキーボード又はタッチスクリーンによりテキストラベルデータを入力することに加えて、ユーザは、作製中のラベルにある他の型式のラベルデータを加える得る。そのようなラベルデータの例は、バーコード、画像、シンボル、形状、枠及び背景等の装飾要素を含む。これらのタイプのラベルデータのうちの一つを加えるため、ユーザは、ヘッダー1004上に重なるタッチパネル608の一部にタッチすることにより、ヘッダー1004を「挿入」と表示されたヘッダー1004を選択する。タッチパネル608のこの部分をタッチすることにより、ユーザによるヘッダー1004の選択を表す信号がラベルプリンタのコントローラ600へと送信されるようになる(図25のステップs252)。これに応答して、コントローラ600はディスプレイ610を制御し、図6aに示すように、ラベル媒体を表示する変更された(又は第2)画像1010、及び選択されたヘッダー1004と関連するグラフィカル制御パネル1012を表示させる(図25のステップs253)。
図6aから理解され得るように、ラベル媒体を表示する第2画像1010は、図5に示すラベル媒体を表示する第1画像1012よりも小さい。換言すれば、ディスプレイ610の第1区域Aはサイズが縮小されている。ディスプレイ610の第2区域Bは、ヘッダー1004のユーザの選択以前の該区域Bの大きさと実質的に同じ大きさであり、第2区域Bは、第1区域Aの下に依然として存在する。しかしながら、ヘッダー1004に関連するグラフィカル制御パネル1012は、ディスプレイ610の第2区域Bの下に第3区域(図6aで「C」で表される)を占める。事実上、ラベル媒体を表す画像1002のいくつかを表示するのに以前使用されたディスプレイ610の一部は、今度は、代わりにグラフィカル制御パネル1012を表示するために用いられる。
グラフィカル制御パネル1012は複数の入力領域を含み、これら入力領域は、ユーザから選択された場合、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、ディスプレイ610の第1区域Aにラベル媒体を表す画像1010の変更したバーションを表示させる。図6aにおいて、グラフィカル制御パネル1012は、作製中のラベルにバーコードを加えるための制御パネルである。作製中のラベルに既にバーコードが存在する場合、表示されたグラフィカル制御パネル1012は、その存在するバーコードを編集するためにも使用可能である。
異なるタイプのラベルデータに関連するグラフィカル制御パネルはまた、後述するように上方及び下方スクロール矢印ボタン1014、1016それぞれを選択することにより、ディスプレイ610の第3区域Cの左側に対するリストを上下にスクロールすることによって表示され得る。しかしながら、要するに、一般に、この実施形態において、ラベル媒体を表す画像1010の変更したバージョンは、ラベル媒体を表す画像1010に含まれないラベルデータを含むことができる。
バーコードグラフィカル制御パネル1012は、ボタン1020を選択して達するドロップダウンリストから選択することにより、ユーザがバーコードのフォーマットを選択することを可能にする。図6aから理解され得るように、現在選択されているタイプのバーコードは、「Code EAN13」タイプのバーコードである。ユーザは、タッチパネル608の対応するオーバーラップ部分にタッチして、ディスプレイ610のテキスト入力ボックス1026を選択し、次いで、ハードウェアキーボードのキー又はディスプレイ610に表示されるキーを操作して、該バーコードを定義するディジット(数字、桁)を入力することにより、該当するディジットを入力することができる。選択ボタン1024を通じてドロップダウンリストにアクセスすることにより、ユーザは、バーコード及びその関連するディジットが互いにどのように配置されるかを選択することができる。選択された構成は、ボックス1022に表示される。この実施形態から理解され得るように、ユーザは、バーコードの上に提示されるディジットを選択した。別の構成は、バーコードの下にディジットを提示することを含む。
ユーザがバーコードのコンテンツ及びフォーマットに満足な場合、ユーザは、タッチパネル608の対応するオーバラープ部分にタッチすることにより、「完了(Done)」ボタン1028を選択し、該バーコードがラベル媒体を表す画像1010に加えられ、ラベル媒体を表す画像1010の変更したバージョンを形成する。他方、ユーザがバーコードを付加しないことに決めた場合、ユーザは、バーコードグラフィカル制御パネル1012に存在する「キャンセル」ボタン1030を選択し、この場合、該バーコードはラベル媒体の画像に付加されない。更に、いくつかの実施形態において、「キャンセル」ボタン1030の選択はまた、グラフィカル制御パネル1012をつぶす。換言すれば、グラフィカル制御パネル1012が視界から隠れ、図5に示すディスプレスがユーザに提示される。
図6aのグラフィカル制御パネル1012の下方スクロール矢印ボタン1016を選択することにより、グラフィカル制御パネル1012は、図6bに示すように、オートフィールドグラフィカル制御パネル1032に差し替えられる。オートフィールドグラフィカル制御パネル1032は、オートフィールドラベルデータを作製中のラベルに加えるためにユーザが選択できる複数のボタンを含む。そのため、例えば、ユーザが、タッチスクリーン612のタッチパネル608の対応重なり部分にタッチして「月」ボタン1042を選択すると、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、図6cに示すように、事前に設定した値の配列(アレイ)を含むポップアップスクリーンを表示させる。これらの値は、第1カレンダー月「1月」を表示する値から第12カレンダー月「12月」に及ぶ。月の一つに重なるタッチパネル608の部分にタッチし、次いでポップアップスクリーンに含まれる「完了」ボタンを選択することにより、当該月を表示するテキストが、ラベル媒体の画像1010上に示されるカーソル1003の位置で作製中のラベルに加えられる。カーソル1003は、決定したポイント(地点、箇所)に重なるタッチパネル608のポイントにユーザがタッチすることにより、ラベル媒体を表す画像1010内の任意のポイントに位置付けられ得る。
複数の月を選択することにより、ユーザは、複数ラベルのセットを作り出すようにラベルプリンタに指示する。該複数ラベルのセットにおいて、複数ラベル各々は、異なる一つの月を表示するデータを含む。例えば、すべての月を選択することにより、図6cに示すように、コントローラ600は、印刷される十二ラベルのセットを作り出す。該セットの複数ラベル各々はまた、各ラベルに存在するいくつかの共通ラベルデータを含み得る。この共通データは、ユーザがオートフィールド以外のラベルデータを選択することにより選択される。
「番号」ボタン1034にタッチすることにより、同様のポップアップ表示(図示せず)がディスプレイ610に提示される。該ポップアップ表示は、ラベルに付加するための異なる番号の配列を含む。ユーザは、同様に、ラベル媒体の画像1010内のカーソル1003の位置で作製中の一つ又は複数のラベルに加えられる、これらの番号のうちの一つ又は複数を選択することができる。同様に、「時間」ボタン1038を選択することにより、ユーザは、カーソルにおけるラベルに現在時間の表示を加えることができる。「日」ボタン1040及び「四半期」ボタン1044の一方を使用することにより、ユーザは、同様に、周のうちの一つの日の名前、又は1年の四つの四半期Q1〜Q4のうちの一つの表示を作製中のラベルに加えることができる。このように、上述したように、ラベル媒体を表す画像1010にラベルデータを付加することにより、ラベル媒体を表す画像1010がディスプレイ610に表示される。
従って、本発明の実施形態は、ユーザが一つのラベル(すなわちディスプレイ610に表示されるラベル)のコンテンツを定義することを必要とするだけで、ユーザが印刷される複数ラベルのセットを作り出すことを可能にする。該セットの第1ラベルに含まれる第1の値(すなわち、オートフィールドの複数値のうちの第1のもの、例えば「1月」)を表す信号のコントローラ600での受信に応答して、コントローラは、該セットの第2ラベルに含まれる第2の値(例えば「2月」)を決定するように構成される。該セットの第1ラベルに含まれる共通ラベルデータ(すなわち、オートフィールドの一部でない表示されたラベルに加えられるデータ)を表す信号のコントローラ600での受信に応答して、コントローラは、該共通ラベルデータを、該セットの第2ラベル及び該セットの任意の更なるラベルに含まれるようにするように構成される。
ユーザが、ラベル媒体を表す画像1010に対するオートフィールドラベルデータの一つの付加に満足する場合、ユーザは、オートフィールドグラフィカル制御パネル1032に存在する「完了」ボタン1046を選択し、オートフィールドグラフィカル制御パネル1032を閉じ、図5に示すディスプレに戻る(たとえ、それがラベル媒体を表す画像1002に示されるちょうど加えられた追加ラベルデータを有していても)。
別の実施形態において、「完了」ボタン1028、1046の一方の選択は、このようにはグラフィカル制御パネル1012、1032をつぶさない。これらの実施形態において、グラフィカル制御パネル1012、1032は、ユーザが表示されたグラフィカル制御パネルに関連するヘッダーを選択することにより、つぶされて視界から隠され得る。そのため、例えば、図6aにおいて、ユーザは、ディスプレイ610の第2区域Bに表示される「挿入」ヘッダー1004に重なるタッチパネル608の一部にタッチすることにより、バーコードグラフィカル制御パネル1012を閉じ得る。
ユーザが図5、6a及び6bのいずれか一つに示されるフォントタブ/ヘッダー1006を選択した場合、コントローラ600は、該構成要素1006のユーザによるこの選択を表す信号を受信する。コントローラ600は、次いで、ディスプレイ610を制御して、図7aに示されるフォントグラフィカル制御パネル1052を表示させる。このフォントグラフィカル制御パネル1052により、作製中のラベルに含まれるテキストラベルデータのフォントの一つ又は複数の属性を変更することができる。
テキストラベルデータがラベル媒体を表す画像1010に存在して示される場合、ユーザは、所望の部分を強調表示することにより(該部分の開始に重なるタッチパネル608の一部にタッチし、該所望の部分の残りの部分上へとタッチパネル608に沿ってドラッグすることにより)、テキストの一部を選択することができ、又は、ユーザは、表示されたテキストの全部を選択することができる(テキストラベルデータの例えば境界の表示(例えば、テキストラベルデータを囲む破線矩形枠等)に重なるタッチパネル608の一部にタッチするか、又は、テキストラベルデータの一部に重なるタッチパネル608のいずれかの部分上をトントンと間断なく二回たたくことにより)。いずれの場合も、一旦ラベルデータの少なくとも一部が選択されたら、ユーザは、該テキストの属性、例えば該テキストのサイズ、フォントもしくは装飾等を変更することができる。
図7aのドロップダウンボックス矢印1054を選択することにより、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御し、利用可能なフォント(タイプフェース)のリストを表示させる。該フォントは、選択されたテキストに適用され得る(図7b参照)。一旦該リストのタイプフェースの一つが選択されると(ユーザが所望のタイプフェースの名前に重なるタッチパネル608の一部にタッチすることにより)、該タイプフェースすなわちフォントは、選択されたテキストに適用され、該リストは消え去る。ボックス1056内の表示は、次いで、選択されたテキストの現在のフォントを表示する。図7aから理解され得るように、選択されたテキストには、「Times New Roman」フォントが適用される。
ユーザによるドロップダウンボタン1058に重なるタッチパネル608の一部の選択に応答して、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御し、図7cに示すように、選択されたテキストに適用され得るフォントサイズのリストを表示させる。リストに挙げられた利用可能なフォントサイズの一つを選択するや否や、該フォントサイズは、選択されたテキストに適用され、該リストは視界から消え去る。現在のフォントサイズの表示は、ボックス1060に提供される。図7aにおいて、フォントサイズが「自動的」に設定されることが理解され得、これは、ラベル媒体を表す画像1010の枠内に依然としてテキストを適合せせることができる最大サイズのフォントが該テキストに与えられることを意味する。
同様に、テキストラベルデータの少なくとも一部が選択されると、ユーザは、ボタン1062〜1072のうちの一つを選択することにより、装飾効果を該選択されたテキストに適用することができる。ボタン1062の選択は、選択されたテキストを励起し、ボタン1064の選択は、選択されたテキスをイタリック体フォーマットにし、ボタン1066の選択により、選択されたテキストに下線が引かれ、ボタン1068の選択により、選択されたテキストを通る透通し(strikethrough)が設けられる。ボタン1070を選択することにより、選択したテキストに対し輪郭が設けられる。また、ボタン1072を選択することにより、選択したテキストに対し陰が設けられる。これらの異なる装飾効果の各々は、本明細書中、該テキストの属性とみなされる。
ラベル媒体を表す画像1010に示されるテキストの装飾効果、タイプフェース又はフォントサイズを変えることにより、コントローラ600はディスプレイ610を制御し、変更された一つ又は複数の属性を有する選択されたテキストを含むラベル媒体を表す画像1010の変更されたバージョンを表示させる。
ユーザが、選択されたテキストの属性に対してユーザが行った変更に満足な場合、ユーザは、「完了」ボタン1074に重なるタッチパネル608の一部にタッチすることができ、フォントグラフィカル制御パネル1052はつぶれて隠れ、ユーザには、図5に示すスクリーンが提示される(たとえラベルデータがラベル媒体の画像1002内に表示されるラベルに加えられていても)。別の実施形態において、「完了」ボタン1074の選択は、フォントグラフィカル制御パネル1052をつぶさないが、その代わりに、フォントグラフィカル制御パネル1052に例示されるこの属性を選択されたテキストに適用する。この実施形態において、ラベル媒体を表す画像1010に示されるテキストの属性に対する変更は、「完了」ボタン1074がユーザによって選択されるまで行われない。上述したように、「キャンセル」ボタン1076を選択することにより、ラベル媒体を表す画像1010に含まれるラベルデータには何の変更もなされない。「キャンセル」ボタン1076を選択することにより、いくつかの実施形態において、フォントグラフィカル制御パネル1052はつぶれもし、ユーザには、図5に示すスクリーンが提示される(この場合も、任意のラベルデータがラベル媒体の画像1002内に表示されるラベルに加えられる)。
図5に例示されるスクリーンがディスプレイ610に表示された場合、ユーザは、ディスプレイ610の第2区域Bにおけるレイアウトヘッダー1008を選択することにより、作製中のラベルの外観のレイアウトを変更することができる。ユーザによるレイアウト構成要素1008のこの区域を表す信号のコントローラ600での受信に応答して、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、図8aに示すスクリーンを表示させるように構成される。
図6aと同様に、図8aのスクリーンは、ディスプレイ610の最上方の第1区域Aにおけるラベル媒体を表示する第2画像1010と、ディスプレイ610の中間第2区域Bにおける選択可能なタブ又はヘッダー1004、1006、1008と、ディスプレイ610の最底部の第3区域Cにおけるレイアウトグラフィカル制御パネル1082とを含む。
レイアウトグラフィカル制御パネル1082は、三つのサブコントロールパネルを備え、そのうちの第1のもの(作製中のラベルに対する枠に関連する)が図8aに表示される。ユーザは、図8aに示すボタン1086を選択することにより、位置合わせ及びテキスト方向に関連する第2レイアウトサブコントロールパネル(図8bに示される)を見ることができる。同様に、ユーザは、図8aに示すボタン1088を選択することにより、ラベル長さに関連する(図8cに示す)第3レイアウトサブコントロールパネルを見ることができる。これら第2及び第3サブコントロールパネルはより詳しく後述される。
図8aに関連して、ユーザが領域1090(該領域はラベルに実線から成る矩形枠を付加する)、1092(該領域は、ラベルに破線から成る矩形枠を付加する)及び1094(該領域はラベルに湾曲した端部及び実線を有する枠を付加する)のうちの一つを選択することにより、作製中の枠(境界)が適用され得る。更に、ラベルに適用するための選択可能な領域、及びそのため更に選択可能な枠が、ユーザが、レイアウトグラフィカル制御パネル1082の右手側の上方矢印1102及び下方矢印1104それぞれの一方を選択して、利用可能な枠のリストを上下にスクロールすることにより、見ることができかつ選択することができる。ユーザがラベルに枠を付加することを欲しない場合、又は作製中のラベルに既に適用された枠を除去したい場合、ユーザは、図8aに示す1096で表される領域を選択することができる。
いくつかの実施形態において、選択された枠又はラベルに枠を与えない領域1096の選択は、ユーザが、実質的に上述したようにレイアウトグラフィカル制御パネル1082「完了」ボタン1098を選択することによりもたらされる。他方、いくつかの実施形態において、枠の追加又は除去は、ユーザが領域1090、1092、1094及び1096の一つを選択した時であってユーザが「完了」ボタン1098を選択する前に引き起こされる。この場合、「完了」ボタン1098の選択は、レイアウトグラフィカル制御パネル1082をつぶし、ユーザを図5に表示するスクリーンに戻し得る(たとえラベルのいかなる付加された又は編集されたラベルデータがラベル媒体の画像1002内に表示されても)。いくつかの実施形態において、ユーザによる図8aの「キャンセル」ボタン1100の選択は、「取消(アンドゥー)」としての役割を果たし、これは、例えば、図8aに示すレイアウトグラフィカル制御パネル1082においてなされたいかなる選択も覆されるようになる。この場合、ユーザには再度、図5に示すスクリーンが表示される(再び、ラベルのいかなるラベルデータもラベル媒体の画像1002内に表示される)。
図8aの領域1086の選択を示す信号のコントローラ600での受信に応答して、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、図8bに例示されるグラフィカル制御パネル1112を表示するように構成される。このグラフィカル制御パネル1112により、ユーザは、作製中のラベルに含められるテキストの位置合わせ及び/又は方向をラベル媒体に対して変更することができる。ラベル媒体を表す画像1010内に含まれるテキストラベルデータの少なくとも一部(図示せず)を選択することにより、ユーザは、グラフィカル制御パネル1112に含まれるそれぞれのボタン1114、1116及び1118のうちの一つを選択することにより、ラベル媒体に対する該テキストを左そろえするか、中央そろえにするか、又は右そろえにするかを選択することができる。同様に、ボタン1120を選択することにより、ユーザは、選択されたテキストラベルデータにミラー効果を付加することができる(すなわち、選択されたテキストの下の水平軸周りに鏡映された画像(該画像はテキストの鏡映バージョンである)が選択されたテキストの下に加えられる)。
グラフィカル制御パネル1112に含まれるボタン1122を選択することにより、ユーザは、水平(横)ラベルではなく、鉛直(縦/垂直)ラベルを作り出すことができる。水平ラベルにおいて、ラベルの縦(長手)方向が水平に延びかつラベルの横(幅)が鉛直(垂直)に延びるようにラベルが保持された場合に、テキスト文字が正しい方を上にして見ることができるように配置される。対照的に、鉛直に整列されたラベルにおいて、テキスト列はラベルすなわちテープの縦長に沿って依然として延びるが、ユーザが、テープの縦方向が鉛直に延びかつ横(幅)が水平方向に延びるようにテープを保持した際、ラベルのテキストの個々の文字が正しい方を上にして見ることができるように、該個々の文字は90度回転させられる。
ボタン1114、1116、1118、1120、及び1122のうちの一つを選択したことの結果(作用、効果)は、これらのボタンのうちの一つを選択したことに直接応答して、選択したテキストに適用され得、あるいは、該結果(作用)は、一旦「完了」ボタン1124がユーザによって選択された場合にのみ適用され得る。一旦「完了」ボタン1124が選択されると、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御し、図5に示すスクリーンを表示させるように構成され得る(たとえラベルのいかなる付加された又は編集されたラベルデータもラベル媒体の画像1002内に表示されても)。あるいは、いくつかの実施形態において、図8bに示すスクリーンは維持される。いくつかの実施形態において、ユーザによる「キャンセル」ボタン1126の選択は「取消」機能としての役割を果たし、これは、例えば、グラフィカル制御パネル1112に示すボタンの一つの選択を通じてなされるいかなる位置合わせ及びテキスト方向操作も実行されないようにされる。「キャンセル」ボタン1126の選択に応答して、ユーザにはまた、図5に示すスクリーンが示さ得る(再び、ラベルのいかなるラベルデータもラベル媒体の画像1002内に表示される)。
図8a又は8bのいずれかに示される領域1088を選択することにより、コントローラ600は、ユーザによるこの領域1088の選択を示す信号を受信し、これに応じて、ディスプレイ610を制御し、図8cに示すスクリーンを表示する。
図8cにおいて、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御し、グラフィカル制御パネル1132を表示させる。該グラフィカル制御パネル1132において、ユーザは、作製中のラベルの長さがどの程度に決定されるかを選択することができる。ラジオ1134を選択することにより、ラベルに含まれるラベルデータの位置及びサイズに依存して、テープの長さ(すなわち、長手方向のテープの寸法)が決定される。従って、更なるラベルデータが、ラベルの長手方向においてラベルに付加される際、ラベルの長さは、該ラベルデータを収容するために自動的に伸張される。あるいは、ユーザはラジオ1136を選択することができ、これは、結果として生じるラベルが、印刷された際に、ある固定長さを有することを保証する。異なる実施形態において、ユーザは、ラベルプリンタのキーボードのハードウェアキー、又はラベルプリンタのディスプレイ610に表示されるソフトウェアキーの操作により、テキスト入力ボックス1138において要求される固定長さを入力することができる。
いくつかの実施形態において、印刷されるラベル媒体を表す画像1010の外側に延びるいかなるラベルデータは、結果として生じるラベルには印刷されない。他の実施形態において、ラベル媒体を表す画像1010の外側に延びるラベルデータは、画像1010内に適合するように圧縮され、次いで、結果として生じるラベルに印刷され得る。更なる実施形態において、コントローラ600は、ラベルデータの少なくとも一部がラベル媒体を表す画像1010の外側に延びるという事実を表す信号を受信し得る。また、コントローラ600は、ラベルデータの少なくとも一部が画像1010の外側にあることを表示する警告をユーザに提供するように構成される。ユーザは、次いで、ラベルデータのサイズを縮小するか、又はラベル媒体のサイズを拡張することにより、修正動作を採ることができる。
上述したグラフィカル制御パネルに類似して、グラフィカル制御パネル1132になされた選択の結果は、ユーザがラジオ1134及び1136の一つを選択した場合に実行され得、あるいは、一旦ユーザが「完了」ボタン1140を選択した場合にのみ実行され得る。「完了」ボタン1140の選択は、いくつかの実施形態において、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、図5に示すクリーンを表示させるようにし得る(たとえ、ラベルのいかなるラベルデータもラベル媒体の画像1002内に生じされても)。ユーザは、グラフィカル制御パネル1132を用いてラベル媒体になされるいかなる変化をも取り消す(元に戻す)ために、グラフィカル制御パネル1132の「キャンセル」ボタン1142を選択し得る。再び、「キャンセル」ボタン1142の選択に応答して、ユーザには、図5に例示されるスクリーンが示され得る(また、ラベルのいかなるラベルデータもラベル媒体の画像1002内に表示される)。
図9a及び9bを参照して、本発明のいくつかの実施形態の別の特徴が以下に記述される。
図9aは、本発明を使用するラベルプリンタのディスプレイ610の背景領域2011を示す。このラベルプリンタのコントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、ディスプレイ610の第1領域を占めるラベル媒体を表示する第1画像2010を表示させるように構成される。コントローラ600はまた、ディスプレイ610を制御し、ラベル媒体上への印刷のためにラベルデータ2013を表示させるよに構成される。該ラベルデータは、ディスプレイ610の第2領域を占める(図26のステップs261)。図9aから理解され得るように、ラベルデータ2013の一部は、ラベル媒体を表示する第1画像2010の外側にある。従って、第2領域の少なくとも一部が第1領域の外側にあるとみなすことができる。他の実施形態において、ラベルデータ2013のすべては、ラベル媒体を表示する第1画像2010の外側、従って第1領域の外側に表示され得る。
ユーザが、ディスプレイ610において作製中のラベルを印刷するようにラベルプリンタに指示する場合、いくつかの実施形態において、ラベルプリンタの印字ヘッドは、ラベル媒体を表示する第1画像2010の枠内、従って第1領域の枠内に入るラベルデータ2013の一部を印刷することだけを指示され得る。他の実施形態において、コントローラ600は、第2領域の少なくとも一部が第1領域の外側に来ることを表示する警告をユーザに与えるように構成され得る。この警告は、視覚的なもの(例えば、ディスプレイ610に表示されるメッセージ等)、及び/又は、音声アラート、及び/又は、例えばラベルプリンタの一構成要素を振動させること等、ユーザが感じることができるアラートであり得る。
ユーザがラベルデータ2013のすべてがラベルに印刷されることを確実にしたい場合、ユーザは、ラベル媒体2010を示す画像のサイズを、それがラベルデータ2013を包含するように変更することができる。ディスプレイ610がタッチスクリーン612に含まれる本発明のいくつかの実施形態において、ユーザは、第1画像2010の例えばコーナーにタッチして、該コーナーを「ドラッグ(ドラッギング)」して画像2010を引き伸ばすことにより、ラベル媒体を表す画像の大きさを変更することができる。「ドラッグ」により、ユーザがユーザの指を、タッチスクリーン612のタッチパネル608の表面に沿って動かすことを意味する。ディスプレイ610がタッチスクリーン612の一部ではない実施形態において、ユーザは、別の入力装置(マウス又はマウスパッド等)を用いて、画像2010の例えばコーナーを選択し、次いで該コーナーを「ドラッグ」して画像2010を引き伸ばすことにより、画像2010を引き延ばし得る。これら二つの操作のいずれも、ラベル媒体を表す画像のサイズを変更するためのユーザによる選択とみなされ得る(図26のステップs262)。
更なる実施形態において、ユーザは、ハードウェアキーボードのハードウェアキーを押すか、又は、その操作を実行するために選択可能であると表示されるタッチスクリーンパネル608の領域を選択することにより、ラベル媒体を表す画像のサイズを変更するようにラベルプリンタに指示し得る。例えば、ハードウェアキー又はディスプレイ610の領域は、ラベル媒体を表す画像2010のサイズを変更する作用を有するように、選択時にレッテルが付けられ又は他の方法で表示され得る。このサイズ変更は、ある割合により行われ得る。再び、これらの操作のいずれもが、ラベル媒体を表す画像2010のサイズを変更するためのユーザによる選択とみなされ得る(図26のステップs262)。
コントローラ600での信号(ユーザによるこれらの選択のうちの一つを表す信号等)の受信に応答して、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御し、図9bに示すように、第1画像2010の代わりにラベル媒体を表示する第2画像2020を表示させるように構成される。図9bから理解され得るように、第2画像2020は、図9aに関連して上述した第1領域よりも大きい第3領域と呼ばれるものを占める。ラベルデータは、ディスプレイ610に依然として表示され、2014として図9bに表される。ラベルデータは、第4領域を占めるように考慮され得る。第4領域は図9aに関連して上述した第2領域と同じサイズである(図26のステップs263)。
この実施形態において、第4領域は第3領域内にあり、そのため、ラベルデータ2014は、ラベル媒体を表示する第2画像2020の枠内に含まれることが認識されるであろう。他の実施形態において、ラベル媒体を表す画像は、ラベルデータ2014が第2画像2020の枠内に入る程度にサイズが変更されないかもしれない。この場合、画像2020は、ラベルデータ2014のより多くの部分又は全部を包含するように更にサイズが変更され得る。
本発明のいくつかの実施形態において、ラベル媒体を表示する第1画像2010は第1ラベル媒体を表し、また、ラベル媒体を表示する第2画像2020は、第1ラベル媒体とは異なる第2ラベル媒体を表す。この場合、第2ラベル媒体の寸法(例えば横(幅)及び/又は縦)は、第1ラベル媒体の対応する寸法よりも大きいかもしれない。換言すれば、ラベル媒体を表す画像のサイズを拡大すると、ラベルデータが現実のラベル媒体上に、それ相応により大きいサイズで印刷されるようになる。従って、いくつかの実施形態において、ラベル媒体を表す画像のサイズのユーザによる選択が、ラベルデータが印刷されるラベル媒体のサイズを決定するということが考慮され得る。
いくつかのそのような実施形態において、ディスプレイ610に示されるラベルデータの印刷可能なサイズは、ラベル媒体を表す画像のサイズが変更される前及び後の両方で同じである。従って、例えば、図9aにおいて、テキストラベルデータは14ポイントのフォントサイズを有し、また、図9bに示されるテキストラベルデータも14ポイントのフォントサイズを有する。この点は、他のタイプのラベルデータにも当てはまる。例えば、ラベル媒体に印刷される画像が図9aのディスプレイ610に画像ラベルデータとして表示される場合、この画像の印刷可能なサイズは、ラベル媒体を表す画像のサイズが変更される時に維持され得る。換言すれば、ラベルデータがラベル媒体のより小さいサイズ又はラベル媒体のより大きいサイズに印刷されるかにかかわらず、それは、同じ全体的な現実の寸法を有する。
他の実施形態において、ラベル媒体を表す画像のユーザによるサイズ変更は、ラベルデータが印刷されるラベル媒体のサイズを決定しない。例えば、図9aに示すラベル媒体を表示する第1画像2010は、幅(横)が9ミリメートルのラベル媒体を表す。図9bに示すラベル媒体を表示する第2画像2020も幅が9ミリメートルのラベル媒体を表し得る。そのため、いくつかの実施形態において、ラベル媒体を表す画像のユーザによるサイズの変更は、ラベル媒体に印刷されるラベルデータのサイズを決定する。従って、ラベル媒体を表示する第1及び第2画像2010、2020各々が幅が9ミリメートルのラベル媒体を表すが、図9aにおいてテキストラベルデータ2013は14ポイントのフォントサイズを有し、これに対し、図9bに示すテキストラベルデータ2014は、これがたとえディスプレイ610上で同じサイズのスぺースを占めていても、8ポイントのフォントサイズを有する。
ラベル媒体を表す画像の枠をラベルプリンタのユーザに明瞭に示すため、第1及び第3領域それぞれは、第1及び第3領域の外側に表示される背景2011の外観とは異なる外観を有する。枠(境界線)はまた、第1及び第3領域の周囲に表示される。
図5〜9bを参照して、表示されたボタン、領域、テキスト入力ボックス、スクロール矢印ボタン、ラベルデータ、又は、ラベル媒体を表す画像のいずれかのユーザによる選択は、ディスプレイ610に表示される領域又はその一部のユーザによる選択であるとみなされ得る。そのため、例えば、図7aを参照して、テキストラベルデータの一部のユーザによる選択は、ディスプレイ610に表示される第1領域のユーザによる選択とみなされ得、また、選択されたテキストラベルデータへの下線属性を適用するボタン1066のユーザによる選択は、ディスプレイ610に表示される第2領域のユーザによる選択とみなされ得る。
ユーザによるディスプレイ610上に表示される領域の選択は、ディスプレイ610の該領域に重なるタッチパネル608の一部にタッチすることを含む(ディスプレイ610がタッチスクリーン612に含まれる実施形態において)。ユーザによるある領域の選択に応答して、コントローラ600は、ディスプレイ610上に表示される領域のユーザによる選択を表示するデータを受信する。
ディスプレイ610に表示される第1領域のユーザによる選択を表示するデータのコントローラ600での受信(図27のステップs271)と、ディスプレイ610に表示される第2領域のユーザによる選択を表示するデータのコントローラ600での受信(図27のステップs273)との間において、コントローラ600は、ディスプレイ610に表示される第1領域とディスプレイ610に表示される第2領域との間にカーソルを表示することなく、ディスプレイ610を制御してユーザインターフェース又は画像を表示させるように構成される(図27のステップs272)。
ラベルプリンタの慣用のディスプレイに表示されるカーソルは、多くの形態、例えば十字線、矢印もしくは指示する画像等を採ることができる。カーソルがこれらの慣用のラベルプリンタのユーザによって見ることができることを確実にするため、表示されるカーソルは、背景画像に対し、十分大きいか及び/又は対照的であるべきである。そのため、ラベルプリンタの表示が小さいほど、カーソルが占める表示の割合は大きくなる。小型ディスプレイを有する既知のプリンタは、カーソルが、ディスプレイに表示される画像の残部をかなり隠蔽してしまう。
本発明の実施形態において、ディスプレイ上に表示されるユーザにより選択された第1画面と第2画面との間に、ディスプレイ610にカーソルを表示しないことにより(図27のステップs272)、第1及び第2画面間においてディスプレイ610に表示される他の画像のユーザインターフェースの部分は、ユーザが明瞭に見ることができる。この画像は、ユーザに提示されたラベル媒体、ラベルデータ、又はメッセージを表す画像を含み得る。従って、本発明の実施形態は、ユーザが、ラベル媒体/ラベルデータ/メッセージをより明瞭に視覚化することを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態は、50平方センチメートル以下の面積を有するディスプレイを備え得る。
カーソルが表示されない本発明のいくつかの実施形態において、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、第1領域及び第2領域の一方又は両方の選択の指示を表示させるように構成され得る。例えば、図7aを参照して、ボタン1066は、ユーザが該ボタン1066を選択したことを表示するため、強調表示された囲みを持って示される。ディスプレイ610の一部の選択がラベル媒体の選択を含む場合、ラベル媒体を表す画像が強調表示されるか、又はその選択前の状態から他の方法で変更され得る。同様に、ディスプレイ610の一部の選択がディスプレイ610に表示されるラベルデータのユーザによる選択を含む場合、このラベルデータを表す画像は、該選択に応じて変更され得る。そのため、例えば選択されたラベルデータの周囲にボックスが表示され得、又は、表示されたラベルデータの色が変更され得、又は、ラベルデータが、その選択前の状態において白上の黒として表示されていた場合、黒上の白等の反転色で表示され得る(図7bと7aを比較した場合に理解され得るように)。
上述したように、タッチパネル608の一部のユーザによる選択は、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、ラベル媒体を表す画像の変更されたバージョンを表示させ得る。変更されたバージョンは、該ステップの選択前にラベル媒体を表す画像に含まれていなかったラベルデータ(例えば、テキスト、画像、バーコード、シンボル、形状、又は装飾要素等)を含み得る。
いくつかの実施形態において、ラベル媒体の画像の変更されたバージョンは、該ステップが選択される前に表示されていたラベル媒体を表す画像における対応するテキストが有していた属性から変更された属性を有する。いくつかの実施形態において、ラベル媒体を表す画像の変更されたバージョンは、該ステップの選択前にディスプレイ610に表示されたラベル媒体を表す画像の対応する寸法とは異なる少なくとも一つの寸法(例えば幅)を有し得る。
本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴は、今度は図10a〜12を参照して記述される。
図10a〜10cは、コントローラ600(図3参照)と、メモリ(記憶装置)と、タッチスクリーン612のディスプレイ610及びタッチパネル608と、「印刷インストラクタ」もしくは「印刷指示手段」4001として表されるディスプレイ610の区域とを備えるラベルプリンタの特徴を例示する。
図10a〜12に示す実施形態のこの記述で言及したメモリは、図3に例示された不揮発性又は揮発性メモリ602、604のいずれか一つであり得、又は、それ自体はラベルプリンタの一部ではないメモリにして、ラベルプリンタのインターフェースを介してアクセス可能なメモリを備えることができる。該メモリはブッファを含み得る。
図10aにおいて、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、ラベルプリンタの一般設定に関連するスクリーン3002を表示させており、該スクリーン3002は、ラベルプリンタのメモリに格納されたラベルに関連するデータを除外する(図28のステップs281)。同様に、図10bにおいて、コントローラ600はディスプレイ610を制御してスクリーン3003を表示しており、スクリーン3003はユーザがラベルプリンタのスイッチをオンにした直後に提示されるホームスクリーンである。ユーザは、異なるモードを入力するようにラベルプリンに指示するため、ホームスクリーン3003の異なる部分を選択することができる。例えば、ユーザが、スクリーン3003の底部左側の「ラベル編集」領域を選択した場合、ラベル編集作業スペースがユーザに提示され(図10c参照)、ラベル編集作業スペースを介して、ユーザは印刷用のラベルを設計することができる。更に、ユーザが、スクリーン3003の底部右側コーナーにおけるディスプレイの「設定」領域を選択した場合、ユーザには、図10aに示すスクリーンが提示される。ホームスクリーン3003は、メモリに格納された任意のラベルと関連するデータを除外する(図28のステップs281)。
スクリーン3002、3003のいずれかがディスプレイ610に表示される間、コントローラ600は、ユーザによる印刷インストラクタ4001の操作を表す信号の受信に応答して(図28のステップs282)、印刷ルーチン(図28のステップs283)を開始するように構成される。図10a〜10cに示す実施形態において、印刷インストラクタ4001の操作は、印刷ボタン4001に重なるタッチパネル608の一部にユーザがタッチすることを含む。
図10cは、ユーザが図10bに示すホームスクリーン3003の「ラベル編集」領域を選択した時に表示されるラベル編集作業スペーススクリーン3004を示す。スクリーン3004は、ラベル媒体を表す画像3010を含み、該画像3010は該ラベル媒体上に配置されたラベルデータ3013を含む。ラベル媒体の配置(構成)と寸法及びラベル媒体に含まれるラベルデータ3013は、メモリに格納されるラベルに関連付けられたデータの例である。図10cに示すスクリーン3004は印刷インストラクタボタン4001を含み、印刷インストラクタボタン4001は、図10a及び10b各々に示す印刷インストラクタボタン4001と同様に動作する。従って、ユーザが上述した図10a〜10cのいずれかに示す印刷インストラクタボタン4001を選択した場合(図28のステップs282)、コントローラ600は、印刷ルーチンを開始するように構成される(図28のステップs283)。
本発明の一実施形態において、印刷ルーチンは、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、スクリーン3005を表示させることを含み、該スクリーン3005を介して、ユーザは、メモリに格納されるラベルがどのように印刷されるのかに関する属性を見ることができる。例えば、図12において、ディスプレイ610に表示されるスクリーン3005は、印刷されるラベルの寸法の表示を含み、印刷されるラベルのコピー数の表示も含む。ユーザは、それぞれのボタン3006、3007を選択することにより、印刷されるラベルのコピー数を増減することができる。
ユーザが目下、当該一つ又は複数のラベルの印刷を望まない場合、「キャンセル」ボタン4003を選択することにより、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、以前に表示されたスクリーン(すなわち、3002、3003及び3004の一つ)を表示させるようにする。あるいは、ユーザは、コントローラ600に指示してラベルプリンタの印字ヘッドを制御させ、図12のスクリーン3005に示される印刷ボタン4002を選択することにより、ラベル媒体上にスクリーン3005に表示されるラベルを印刷するようにすることができる。他の実施形態において、ラベルはスクリーン3005に表示されないが、その代わりに、ラベルに関する情報(例えば、ファイル名、あるいはラベルのラベルデータのテキストの一部)がスクリーン3005に表示される。
別の実施形態において、図10a〜10cのいずれかに示す印刷インストラクタボタン4001のユーザによる選択は、コントローラ600が印刷ルーチンを開始させる。該印刷ルーチンは、ユーザがラベルがどのように印刷されるかに関する属性を見ることができるスクリーンの表示を除外するか、及び/又は、ユーザがコントローラ600に印字へッドの制御を指示することができるスクリーンの表示を除外する。換言すれば、図10a〜10cのいずれかに示すユーザによる印刷インストラクタボタン4001の選択は、コントローラ600によりラベルプリンタの印字ヘッドを直接的に制御させ、メモリに格納されたラベルをラベル媒体上に印刷するようにさせる。
図11a〜11cは、本発明の更なる実施形態を例示する。図11a〜11cは、コントローラ600と、メモリと、ディスプレイ610と、ハードウェア印刷キーの形態の印刷印トラクタ4000とを備えるラベルプリンタの一部を例示する。ハードウェア印刷キー4000は、ディスプレイ610の一部ではなく、代わりに、該ディスプレイとは別個のキーにして、ラベルプリンタに取り付けられたキーである。図11a〜11cに例示する実施形態において、ディスプレイ610はタッチスクリーンに含まれ得、又は非タッチスクリーンディスプレイであり得る。
図11a〜11cに例示される実施形態の操作は、図10a〜10cに例示される実施形態の操作と同様であり、そのため、同じ参照番号が該二つの実施形態の同じ構成要素を示すために用いられる。図11a〜11cに例示される実施形態のコントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、(上述した)メモリに格納されたラベルに関連するデータを除外するスクリーン3002、3003を表示させるか(図28のステップs281)、又は、(これも上述した)メモリに格納されたラベルに関連するデータを含むスクリーン3004を表示させる(図29のステップs291)。これらスクリーン3002、3003、3004の一つが表示される間、コントローラ600は、ユーザによる印刷ハードウェアキー4000の操作を表す信号の受信に応答して(図28のステップs282又は図29のステップs292)、印刷ルーチンを開始する(図28のステップs283又は図29のステップs293)ように構成される。
図11a〜11cに例示される実施形態の印刷ルーチンは、ラベル媒体上にラベルを印刷するためのコントローラ600によるラベルプリンタの印字ヘッドの制御を含み得る。代替的に又は付加的に、印刷ルーチンは、ラベルがどのように印刷されるかに関する属性をユーザが見ることができるスクリーンを表示させるための、コントローラ600によるディスプレイ610の制御を含む得る。そのようなスクリーンは図12に例示されるスクリーンに類似し得るが、スクリーンにタッチすることにより選択することができるボタン3006、3007、4002及び4003を伴わない。
従って、本発明のいくつかの実施形態において、コントローラ600は、メモリに格納されかつ印刷されるラベルに関連するデータを排除するスクリーンがディスプレイに表示される間、印刷指示手段(該手段は、ハードウェアキー又はユーザにより選択できるタッチパネル608の一部であり得る)の操作を表す信号の受信に応答して、印刷ルーチンを開始するように構成され得る。いくつかの実施形態において、メモリに格納されたラベルを印刷するための印刷ルーチンは、その時にディスプレイに表示されるスクリーンのコンテンツにかかわらず、印刷指示手段の操作を通じて開始され得る。
図13〜17を参照して、本発明のいくつかの更なる特徴が記述される。
図13から理解され得るように、ラベルプリンタのユーザは、ユーザが作製しているラベルにテキストラベルデータ4013を入力した。該入力したラベルデータ4013、及び、ラベルデータ4013が印刷されるラベル媒体を表す画像1010が、プリンタのディスプレイ610に表示される。ユーザは、プリンタのハードウェアキーボードによりラベルデータ4013を入力したが、他の実施形態において、ユーザは、ラベルデータ4013を入力するためにタッチスクリーン612のディスプレイ610に示すキーボードの表示を用いてもよい。
ユーザが、作製したラベル(図13に示す)に満足である場合、ユーザは、ラベルデータがラベル媒体上に印刷されるように印刷インストラクタを随意的に選択することができる。該印刷されたラベルは、図13のディスプレイ610に表示される画像と実質的に同じ外観を有する。すなわち、該表示される画像は、印刷されるラベルを表示するウィジウィグ(見たとおりのものが結果に反映される)画像である。他の実施形態において、ユーザは、ラベルを印刷しないことを選択し得る。
ラベルプリンタのバッファ(図3に例示される揮発性メモリ604等)は、作製中のラベルの外観を定義するラベルデータを格納する。この実施形態において、ラベルデータは、印刷されるラベルのコンテンツを定義するデータ(すなわち、ユーザが選択する文字を定義するデータ、及び、他の実施形態において、ユーザが入力する画像又はシンボル又はバーコード)を含み、また、作製中の印刷されるラベルのレイアウトを定義するデータをも含む。レイアウトを定義するデータは、ラベル媒体の基準点又は別の点に対する種々の入力した文字の位置を定義するデータを含む得る。いくつかの実施形態において、ラベルの外観を定義するラベルデータは、印刷されるラベルのコンテンツを定義するデータ及びレイアウトを定義するデータの一方のみを含み得る。
ユーザが次いで新規のラベルを作り出す場合、ユーザは、図13に示す「完了」ボタン4004を選択することにより、図14に示すホームページディスプレイに戻ることができる。ユーザに図14に示すディスプレイ610が提示された場合、ユーザは、ディスプレイ610に示される「新規ラベル」領域4101を選択することにより、新規のラベルを作り出すことを選択することができる。この領域4101に重なる部分でのユーザによるタッチパネル608のタッチは、新規なラベルを作り出す要求(リクエスト)を表す信号が、ラベルプリンタのコントローラ600に送信されるようにする。これに応答して、コントローラ600は比較プロセスを開始させる。この比較プロセスにおいて、バッファメモリ領域に格納されている、ユーザが丁度作製したラベルの外観(これは図14にも示される)を定義するラベルデータは、複数の不揮発性メモリ領域(記憶場所)のうちの少なくとも一つの不揮発性メモリ領域に格納されるラベルデータと比較される。不揮発性メモリ領域に格納されるラベルデータは、少なくとも一つの各ラベルの外観を定義し得る。
この比較プロセスの結果、現ラベルを定義するラベルデータがラベル記憶場所のいずれかに格納されるラベルデータと異なることが判明した場合、図15に示すディスプレイは、ユーザに提示される。ユーザには、そのため、バッファが将来消去された際に現ラベルが失われないように、現ラベルを格納させるプロンプトが提供される。ユーザが現ラベルの外観を定義するラベルデータを格納することを望む場合、図15のディスプレイ610に示される「現ラベルの保存(セーブ)」領域4201を選択することにより、ユーザには、現ラベルの外観を定義するラベルデータを格納するラベル記憶場所を選択するためのユーザインターフェースが提示される。説明を分かりやすくするため、このインターフェースはここには示されない。
バッファ記憶領域に格納される現ラベルの外観を定義するラベルデータは、次いで、バッファに格納されたラベルデータが複数のラベル記憶場所の一つに格納されたラベルデータとは異なる場合、複数のラベル記憶場所の少なくとも前記一つに格納される。
この実施形態において、比較プロセスは、現ラベルの外観を定義するラベルデータを、前記複数のラベル記憶場所の各ラベル記憶場所に格納されたラベルデータと比較することを含む。しかしながら、別の実施形態において、比較プロセスは、バッファに格納されたラベルデータを、ラベルデータが格納されるそれらラベル記憶場所に格納されるラベルデータのみと比較してもよい。
この時点で、不揮発性メモリは、ラベルプリンタの一部である図3に例示される不揮発性メモリ602から成り得、又は、それ自体ラベルプリンタの一部ではないメモリの形態であって、ラベルプリンタのインターフェースを介してアクセス可能なものであり得る点に留意すべきである。
このプロセスの別の選択肢として、ユーザが現ラベルの外観を定義するラベルデータを保存しないことを望む場合、図15のディスプレイ610に表示される「現ラベルの消去」領域4202を選択することにより、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、図17に示す画像を表示させる(後述)。あるいはまた、ユーザが、現ラベルについての作業を継続することを望むと決めた場合、図15のディスプレイ610に示される「現ラベルの編集」領域4203を選択することにより、図13の編集スクリーンがユーザに提示され、ユーザは、図16に示す態様等でラベルデータを編集することができる。
この実施形態において、図15のディスプレイ610に表示される領域4202を選択するか、又は、上述したインターフェースを介して現ラベルの外観を定義するラベルデータをラベル記憶場所に保存した後、ユーザには、ラベル媒体及び丁度作製されたラベルのラベルデータ4013を表す画像4010を含む図13に示すディスプレイと同様のディスプレイが提示される。図16に示すように、このラベルデータ4013を削除することにより、ユーザは、新規なラベルを作り出すために新規なラベルデータを入力することができる。別の実施形態において、図15に示す領域4202を選択したか又は上述したインターフェースを介して現ラベルを保存した後、バッファ記憶領域は、現ラベルの外観を定義するラベルデータを除去するために消去される。ユーザには、次いで、図17に示すディスプレイ610が提示され得る。図17において、ラベルプリンタのコントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、ラベル媒体を表す画像4010と、ユーザに対しラベル媒体を表す画像4010に対する位置でのラベルデータの入力を促すプロンプト4014とを表示させている。別の実施形態においてはまた、プロンプト4010は省かれ得る。この場合、ラベル媒体を表す画像4010のみが図17に示すディスプレイ610に表示され得る。
図13〜18を参照して、本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が記述される。
現ラベルを作製(及び付随的に印刷)した後、図13を参照して上述したように、ユーザはホームキーを押すことができ、これは、例えば、コントローラ600が、これも既述したように、ディスプレイ610を制御して図14に示すスクリーンを表示させるように行われる。また、現ラベルの外観を定義するラベルデータ(すなわち、テキスト「alpha label data」、及び、ラベル媒体を表す画像4010に対するその位置を定義するデータ)がラベルプリンタの揮発性メモリ(記憶)領域(バッファ等)に格納されることに留意すべきである。
不揮発性ラベル記憶場所から揮発性バッファへと別のラベルの外観を定義するラベルデータを取り出すプロセスが、図14、15及び18を参照して次に記述される。ユーザが保存されたラベルを取り出すことを望む場合、ユーザは、図14に示すディスプレイ610に表示される「ラベルを開く」領域4102を選択する(図18のステップs0)。現ラベルの外観を定義する、バッファに格納されたラベルデータは、次いで、複数の不揮発性ラベル記憶場所の各々(これらは、上述したように、図3に例示される不揮発性メモリ602、又はラベルプリンタの外部の他の不揮発性メモリから成り得る。)に格納されたラベルデータと比較される。
現ラベルを定義するラベルデータが不揮発性メモリに格納されたラベルデータのすべてと異なることが判明した場合(図18のステップs1)、バッファに保持されたラベルデータを不揮発性ラベル記憶場所の一つに格納することを開始する機会をユーザに与えるため、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、図15に示すディスプレイを表示させる。
図15に示すユーザが領域4202を選択せず(図18のステップs3)、かつ図15に示す領域4201を選択する限り(図18のステップs4)、不揮発性メモリに対しラベルデータを保存するためのインターフェース(図示せず)がディスプレイ610に表示される(図18のステップs5)。このインターフェースを介して、ユーザは、ラベル記憶場所を選択することができる(図18のステップs6)。ユーザが保存操作をキャンセルせず(ステップs7)、かつラベルデータが格納されることとなる所望の記憶場所として表示されたラベル記憶馬場所の確認をユーザが提供する限り(ステップs8)、現ラベルの外観を定義するラベルデータは、所望の不揮発性ラベル記憶場所に保存される(ステップs9)。
コントローラ600はディスプレイ610を制御し、ユーザに対するメッセージを表示させ、現ラベルの外観が不揮発性メモリに格納されたことをユーザに通知し(ステップs10)、次いで、以前に格納されたラベルをユーザが選択することができるメニュー(図示せず)が表される(ステップs11)。
あるいは、ステップs1において、現ラベルの外観を定義するラベルデータが不揮発性ラベル記憶場所の一つに格納されたラベルデータと同じであると判明した場合、プロセスは、ステップs2〜s10を抜かし、ステップs11に到達する。ステップs11において、ユーザが以前に保存されたラベルを選択することができるメニュー(図示せず)が表示される。この表示されたメニューにより、ユーザは、複数の不揮発性記憶場所の一つを選択することができる(ステップs12)。ユーザがオープンラベル(ラベルを開く)プロセスをキャンセルせず(ステップs13)、かつ表示されたラベル記憶場所が所望の事前に保存されたラベルを保持するラベル記憶場所であることを確認するためのコマンドをユーザが入力する限り(ステップs14)、事前に保存されたラベルを定義するラベルデータは、該選択されたラベル記憶場所からバッファメモリ領域へとコピーされる(ステップs15)。ユーザには、次いで、プロンプト4014が、選択された不揮発性ラベル記憶場所から取り出されたラベルデータに差し替えられている点を除き、図17に示すディスプレイのようなディスプレが提示され得る(ステップs16)。代替的に、ユーザがオープンラベルプロセス(ステップs13)をキャンルした場合、ユーザには、図13に示すディスプレが提示されるであろう(ステップs16)。該ディスプレには現ラベルが表示される。
ユーザが新規なラベルを作り出すことを望む場合、別のラベルを定義するデータが揮発性メモリに格納される際、プロセスは、「オープンラベルシーケンス」の代わりに「新規ラベルシーケンス」を含むステップs0と、「編集バッファのクリア(消去)」のステップs11及び「ユーザが新規ラベルを作り出すことができるページの表示」のステップs12の代わりにステップs11〜s15と共に、図18に示されるもののようなフローチャートにより提示され得ることが、読者に理解されるべきである。
図13〜15及び19を参照して、本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が記述される。
上述したように、ユーザが現ラベルを作製している時、現ラベルの外観(すなわち、コンテンツ及び/又はレイアウト)を定義するラベルデータは、ラベルプリンタの揮発性バッファに格納され得る。また、上述したように、ラベルプリンタのコントローラ600は、ディスプレイ610を制御するように構成され得、これは、例えば、ディスプレイ610がブッファに格納されたラベルデータを表す画像を表示するようにされる。そのような表示画像の例が図13及び14に示され、これら図において、ブッファメモリ領域に格納されたラベルデータは、ラベル媒体を表す画像4010に対する位置で示されるラベルデータ画像4013によって提示される。
この実施形態において、ユーザがラベルプリンタをオフにすることを選択する場合、ユーザは、ハードウェア及び/又はソフトウェア「オン/オフ」キーを押し得る。このキーを押すことにより、ラベルプリンタをオフにする指示を表す信号がコントローラ600に送信されるようになる。これは、電源遮断シーケンスを開始させる(図19のステップs20)。
この信号を受信した後、コントローラ600は、比較プロセスが開始されるようにする。この比較プロセスにおいて、バッファメモリ領域に格納されている、現ラベの外観を定義するラベルデータは、(既述した)複数の不揮発性メモリ領域の少なくとも一つに格納されたラベルデータと比較される。これは、図19のステップs21である。バッファに格納されたラベルデータが不揮発性メモリに格納されたあるラベルデータと同じであることが判明した場合、コントローラ600は、バッファが消去されるようにし(ステップs22)、プリンタは次いでオフにされる(ステップs23)。
あるいは、ブッファに格納されたラベルデータが不揮発性メモリに格納されたいずれかのラベルデータとは異なることが判明した場合(ステップs21)、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、図15に示すスクリーンを表示させる(図19のステップs24)。そのため、ラベルプリンタは、バッファが消去されかつラベルプリンタがオフにされる前に、バッファに格納されたラベルデータを不揮発性ラベル記憶場所に保存するか否かについての選択をユーザに与える。
所望のラベル記憶場所の選択及び確認メッセージのユーザに対する表示を含む、ラベルデータを不揮発性ラベル記憶場所に保存するプロセスは、ステップs2〜s10(s2及びs10を含む)を参照して実質的に既述した通りである。実際、図19のステップs24〜s32は、図18のステップs2〜s10と同一である。簡潔さのため、これらのステップは、本明細書において更には説明されない。
それゆえ、本発明の実施形態は、揮発性バッファに格納されたラベルの外観を定義するラベルデータを不揮発性メモリに保存するための機会を、次のプロセスのいずれか又はすべての前に、ユーザに与え得るラベルプリンタを提供する。該次のプロセスは、ラベルプリンタをオフにするプロセス、新規ラベルの作製を開始するプロセス、及び、不揮発性メモリに格納されているラベルの外観を定義するバッファラベルデータを取り出すプロセスである。
本発明の更にいくつかの実施形態が、図20a、20b及び20cを参照して以下に記述される。
図20aは、ラベルプリンタのユーザが、テキスト「Some label data for printing onto a label medium(ラベル媒体上に印刷するためのいくつかのラベルデータ)」を含むラベルを作製中である時に、コントローラ600がディスプレイ610を制御して表示させるスクリーンを示す。印刷のためのラベルを作製するプロセスは、詳細に上述したので、簡潔さのため、本明細書において更には説明されない。
ラベルプリンタは、結果として生じるラベル上に印刷するためのコンテンツを定義するラベルデータを格納するための記憶手段を含む。上述したように、このメモリは、揮発性メモリ604及び不揮発性メモリ602の一方もしくは両方を備えることができ、更にラベルプリンタの外部のメモリを備え得る。図20aにおいて、コントローラ600は、ディスプレイ601を制御して、コンテンツが印刷されるラベル媒体を表す画像5010と、ラベル媒体上に印刷されるコンテンツ(この場合、テキスト)の画像5013とを表示させている。
ユーザには、ユーザがコンテンツをより明瞭に見ることができるように、印刷されるラベルを表す画像に「ズームイン」する機能が与えられる。本発明において、正拡大鏡シンボル5014を選択することにより、コントローラ600は、コンテンツ5010を表す画像にズームインするためのユーザによる指示を表す信号を受信する。その結果、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、図20bに示すスクリーンを表示させる。該スクリーンにおいて、コンテンツの第1部分を表す画像5013aのみが示され、画像5013aは該表示の残部に対して拡大され、また、総コンテンツの第2部分はディスプレイ610の右手側で省かれる(図30のステップs301)。コンテンツの第2部分が拡大ステップ後にディスプレイ610から省かれるので、コントローラ600がディスプレイ610を制御して、コンテンツの第1部分を拡大もしくは拡張された状態で表す画像5013aを表示するため、ディスプレイ610上において更なるスペースが利用可能である。
ユーザに、総コンテンツがコンテンツの更なる第2部分を含むことを通知するため、指示(表示)5020(この場合、矢印の形態)がディスプレイ610の表示位置に、該コンテンツの第1部分を表す画像5013aと同時に表示される(図30のステップs302)。指示5020は、コンテンツが該コンテンツの第2部分を含むことの表示を備え、また、コンテンツの第1部分に対するコンテンツの第2部分の結果として生じるラベルにおける位置を表す。換言すれば、この実施形態において、指示5020は、ユーザに、コンテンツの更なる第2部分が、ラベル上のコンテンツの第1部分の右手側に印刷されることを通知する。
この特定の実施形態において、指示自体は、第1部分に対する第2部分のラベル上での前記位置に対応する表示位置にて、ディスプレイ610に表示される。換言すれば、該指示は、コンテンツの第1部分を表す画像5013aの右手側に表示される。別の実施形態において、指示5020はディスプレイ610上の他の箇所に表示され得る。
印刷されるラベルを表す画像に更にズームインすることをユーザが望む場合、ユーザは、正拡大鏡領域5014を再度選択することができる。これは、該画像へのズームインする指示を表す信号がコントローラ600に送信させるようにし、これがコントローラ600によりディスプレイ610を制御して、図20cに示すスクリーンを表示させる。
図20cから理解され得るように、ディスプレイ610は目下、印刷される総コンテンツのより小さい部分を表す画像を表示する。コンテンツのより多くの部分を表す画像がディスプレイ610から省かれているので、総コンテンツの該より小さい部分を表示するためにより多くのスペースが利用可能である。従って、総コンテンツのより小さい部分が更に拡大したフォーマットで表示され得る。上述した指示5020はディスプレイ610に再び表示され、総コンテンツが、コンテンツの表示されたより小さい部分の右側に印刷されるであろう更なるコンテンツを含むことを表す。コントローラ600は、ディスプレイ610を更に制御し、第2指示5021を表示させる。第2指示5021は、総コンテンツが、総コンテンツのより小さい部分の下の位置に、ラベル上に印刷されるであろう更なるコンテンツを含むことを表す。この実施形態において、第2指示5021は、印刷されるコンテンツの該より小さい部分を表す画像に対する表示位置に表示される。該表示位置は、総コンテンツの該より小さい部分に対する該更なるコンテンツの結果として生じるラベル上の位置に対応する。従って、第2指示5021は、印刷される総コンテンツの該より小さい部分を表す画像に下に表示され、更なる画像が、総コンテンツの表示されたより小さい部分の下のラベル上に印刷されることを表す。
ユーザが図20cに示されるスクリーンを見る場合に、ユーザが負拡大鏡領域5015を選択すると、コントローラ600は、ラベルをズームアウトするユーザの選択を表す指示を受信する。そのため、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して図20bに示すスクリーンを表示させ、ここで、ラベル上への印刷のために総コンテンツのより大きい部分がディスプレイ610に表示される。同様に、ユーザが、図20bに表示される負拡大鏡領域5015を選択すると、コントローラ600は、ディスプレイ610に図20aに示すスクリーンを表示させ、ここで、印刷されるラベル全体(及びそのコンテンツ)がディスプレイ610上に表示される。
従って、本発明の実施形態は、ラベルを表す画像の一部をユーザが拡大することを可能にし、ユーザが印刷されるコンテンツをより詳細に検査することを許容する。本発明の実施形態はまた、ユーザに、結果として生じる印刷されるラベルが、総コンテンツの表示位置に対するある位置にてラベル上に印刷されるコンテンツを含むことの指示(表示)を与える。従って、ユーザには、ディスプレイに表示される総コンテンツの一部が、ラベル上に印刷される総コンテンツに対して、結果として生じるラベル上のどこに印刷されるかについてのより明瞭な指示(表示)が提供される。そのため、ユーザは、結果として生じるラベルがどのように現れるかをより良く認識することができる。本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が、図21a及び21bに関連して記述される。
図8bを参照して上述したように、グラフィカル制御パネル1112に含まれるボタン1122を選択することにより、ユーザは縦ラベルを作り出すことができる。該縦ラベルでは、テキスト列がラベルの縦(長手)方向に沿って延びるが、該列の個々の文字は、テープの横(幅)を横切って、それら文字の先行側(又は先行縁もしくは先行端)からそれらの後行(もしくは尾)側(又は後行縁もしくは後行端)へとテープの横(幅)にわたって延びるように印刷される。従って、これらの文字は、その縦方向が鉛直に延びかつその横方向が水平方向に延びるようにユーザがテープを保持した場合、正しい方を上にして見ることができる。
図21aを参照して、ユーザは、ラベル媒体上に印刷するための文字列を形成するために、複数の文字「A」、「B」、「C」、「D」、「E」を入力している。ユーザはまた、印刷されるラベルのラベル媒体を表す画像1010に対して文字例の複数の文字各々を90度回転させるため、図8bに示すボタン1122を選択した。ユーザは、次に、図21aのディスプレイ610上に示すスクリーンに到達するために、図8bに示すフォントタブ/ヘッダー1006を押した。
図21aは、コントローラ600が表示モードで動作している場合にディスプレイ610上に表示されるスクリーンを示す。このモードで動作する際、コントローラ600は、ディスプレイコントローラに信号を送信し、ディスプレイ610により文字列6013aの複数の文字を表示フォーマットで表示させる(図31のステップs311)。この表示モードで動作する際、コントローラ600はまた、ディスプレイ610により、文字列6013aの複数の文字が印刷されることになるラベル媒体を表す画像6010を表示させる。
文字列6013aの複数の文字は、ラベル媒体に現実に印刷される時に複数の文字が採る配列に対応する、ラベル媒体を表す画像6010に対する配向でディスプレイ610に表示される。換言すれば、印刷された時に、文字列がラベルすなわちテープの縦方向に沿い、また、テープの縦方向が鉛直に延び、かつテープの横が水平方向に延びるようにユーザがテープを保持した場合に、文字列の複数の文字の個々の一つ一つは最も容易に読むことができる。換言すれば、文字各々は、これらが、それらの先行側から後行側へとテープの横幅にわたって延びるように印刷される。図21aにおいて、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、スクリーン610に対する対応表示配向で複数の文字を表示させており、複数の文字は、スクリーン610を横切って水平方向に延びる経路に沿って表示され、文字各々は、これらが、ディスプレイ610の高さ(縦)方向に平行な方向においてそれらの先行側から後行側へと延びるように表示される。また、図21aのディスプレイ610には、文字列6013aの右手端に配置されるカーソル6003が示される。
この特定の実施形態において、ディスプレイ610は、上述したように、ディスプレイ610及びタッチパネル608を含むタッチスクリーン612の一部を形成する。ユーザが、文字列に対し文字を削除又は付加するような文字列の編集を望む場合、ユーザは、文字列6013aに重なるタッチパネル608の一部にタッチする。これにより、タッチスクリーン612がコントローラ600に信号を送信し、この信号が、文字列を編集するためのユーザによる選択を表す(図31のステップs312)。コントローラ600は、次いで、編集モードで動作するように切り替わり、コントローラ600は、ディスプレイ610に信号を送り、図21bに示すように、ディスプレイ610に文字列6013bの複数の文字を編集フォーマットで表示させる(図31のステップs313)。
編集フォーマットにおいて、文字列6013bの複数の文字は、図21aの文字列6013aと同じ経路に沿って表示され、複数の文字の各文字は、図21aの表示配向で配置される文字列6013aの対応するそれぞれの文字に対して90度回転させられる。換言すれば、この実施形態において、図21に示す文字列6013bを形成する文字各々は、対応するそれぞれの文字が、図21aの表示フォーマットで表示される文字列6013aに位置付けられる経路に沿う箇所と同じ経路に沿う箇所に位置付けられるが、各文字は、ディスプレイ610の横方向に平行でかつ該経路に平行な方向に、それらの先行側(又は先行縁もしくは先行端)から後行(もしくは尾)側(又は後行縁もしくは後行端)へと延びるように表示される。
文字列6013bに加えて、コントローラ600が編集モードで動作する際、コントローラ600は、ディスプレイ610に信号を送信し、ディスプレイ610により文字列6013bの文字の編集可能な特性に関連する情報を表示させる。従って、この実施形態において、フォントグラフィカル制御パネル6052である。このフォントグラフィカル制御パネル6052は、図7aに示すフォントグラフィカル制御パネル1052と実質的に同じであり、ここでは更に詳しくは記述しないが、ユーザは、文字列6013bを構成する複数の文字の種々の特性を変更するために、フォントグラフィカル制御パネル6052に含まれるボタンの種々のものを選択し得る。
コントローラ600が編集モードで動作している際、文字列6013bを構成する複数の文字は、編集フォーマットで表示され、ここでは、複数の文字は縦型配向で表示される(図31のステップs313)。これは、図21aに示す表示フォーマットで配向される文字列6013aを構成する文字の配向とは対照的であり、ここでは、複数の文字は、ユーザが通常態様でディスプレイ610を見る場合、横向きに表示される(図31のステップs311)。
そのため、本発明のこの特徴は、ユーザが縦型配向で印刷するために文字列を構成する文字の編集を望む場合、文字列を構成する文字が、ユーザがより容易に読めるように回転させられるという利点を提供する。これは、結果として生じる文字列を編集すること及び読むことをユーザにとって格段に容易にする。
文字列が編集フォーマットで示される際、カーソルカーソル6003は、ユーザがラベルプリンタの入力手段に設けられる文字選択キーを操作することにより、新規な文字が文字列に付加され得る位置を表す。これらの入力手段は、タッチパネル608の一部又はラベルプリンタのハードウェアキーのいずれかを含み得る。カーソル6003はまた、もしユーザが「削除」キーを操作したら、文字列6013bの現在の文字のどれが削除されるであろうかの表示を提供する。図21bに例示される現ケースにおいて、ユーザによる削除キーの操作は、当業界においてよく知られているように文字「E」を削除するであろう。
この現実施形態において、ディスプレイ610はタッチスクリーン612の一部である。別の実施形態において、ディスプレイ610は、タッチスクリーン612の一部を形成しないかもしれない。そのような別の実施形態において、ラベルプリンタは、図21aに示す文字列6013aを選択して文字列を編集するため、ハードウェアキー及び/又は入力装置(例えば、マウス又はマウスパッド又はトラックボール)の形態の入力手段を含む。
本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が図22a〜22lを参照して既述される。
本発明のいくつかの実施形態において、ラベルプリンタのコントローラ600は、複数の操作モードの一つで選択的に動作可能である。これらのモードの二つは、それぞれ通常操作モード及びユーザ定義操作モードである。
通常操作モードにおいて、ラベルプリンタの入力手段(例えば、タッチスクリーン612のタッチパネル608又はハードウェア入力キー又はマウス又は他の入力装置)を介してユーザが入力したコマンドは、印刷されるラベルを定義するため、不揮発性メモリ602に格納された一般プリンタ構成設定に従って、コントローラ600により使用される。これらの一般プリンタ構成設定は、(該一般方法により)ユーザが入力したコマンドがラベルを定義するために使用される一般方法を定義する。一般プリンタ構成設定は、ラベルプリンタが使用のために顧客に発送される前に工場でセットされる事前に定義された設定であり得る。あるいは、一般プリンタ構成設定は、一般設定を構成するための管理者権限を有するユーザによって構成され得る。該管理者権限はラベルプリンタの他のユーザは保持しない。いずれの場合も、一般プリンタ構成設定は、ラベルに付加されるラベルデータのデフォルト(初期設定)フォーマットを定義する設定ではなく、ユーザが入力したコマンドに従い、印刷されるラベルを定義するためにコントローラ600が使用するデフォルト(初期設定)プリンタ構成設定とみなされるべきである。
ユーザ定義操作モードにおいて、入力手段を介してユーザが入力したコマンドは、印刷されるプリンタを定義するため、不揮発性メモリ602又は揮発性メモリ604に格納されるユーザ定義プリンタ構成設定に従って、コントローラ600により使用される。ユーザ定義プリンタ構成設定は、ラベルに付加されるラベルデータのデフォルトフォーマットを定義する設定ではなく、ユーザが入力したコマンドが印刷されるラベルを定義するように使用されるユーザ定義法を定義する。
いくつかの実施形態において、ユーザ定義プリンタ構成設定(及び/又は一般プリンタ構成設定)は、ラベルプリンタのディスプレイ610に表示される情報(例えばラベル寸法情報等)又はメッセージにメートル(メトリック)単位が使用されるのか又は英本国法定の標準に従った単位が使用されるのかを指示する設定を含む。付加的に又は代替的に、プリンタ構成設定は、ラベルプリンタが動作する言語を、換言すれば、ディスプレイ610に表示される情報又はメッセージがどの言語で提示されるかを指示する設定を含むことができる。付加的に又は代替的に、プリンタ構成設定は、「オートコンプリート」機能が作動されるか否かを指示する設定を含み得る。オートコンプリート機能が作動された場合、コントローラ600等のラベルプリンタの構成要素は、ユーザがタイプすることを欲する単語又はフレーズを、ユーザが単語又はフレーズの全部をタイプすることを要することなく、予測することができる。例えば、オートコンプリート機能は、印刷されるラベルプリンタが常用単語の全部を、ユーザがその単語の一部のみを入力した時に、ラベルデータに加えることを可能にし得る。例えば、ユーザが単語「fi」を入力した時、コントローラ600は、ディスプレイ610が単語全体である「file」を表示するように入力される該単語を「オートコンプリート」するように構成され得る。従って、オートコンプリート機能は、人間/プリンタ相互作用をスピードアップすることができ、印刷されるラベルに包含するためのラベルデータをより迅速に編集する。
通常操作モード及びユーザ定義操作モードがより詳細に記述される。図22aは、ユーザに ホームページ6100が提示された際、ディスプレイ610に示されるものを例示する。ラベルプリンタが最初にスイッチが入れられた時に、又は、ラベルプリンタのどこかに設けられる「ホーム」ボタンをユーザが作動させた時に、ユーザには ホームページ6100が提示され得る。この「ホーム」ボタンは、ハードウェアキーであり得、又は、ディスプレイ610がタッチスクリーン612の一部を形成する場合、タッチパネル608の一部に含まれ得る。
ホームページ6100は、ラベルプリンタのメモリに格納されたラベルを表す画像を含み、これは、ラベルのラベル媒体を表す画像6110と、ラベル媒体上に印刷されるラベルデータを表す画像6113とを含む。 ホームページ6100は、ユーザが選択した時に、ディスプレイ610上に異なるスクリーンをユーザに提示する一連の領域を含む。
「新規領域」領域6101を選択することにより、コントローラ600は、ユーザに印刷されることとなる新規なラベルを構成することを可能にする操作を開始させられる。上述したように、この操作は、 ホームページ6100のディスプレイ610に示されるラベルを定義するメモリデータにユーザが保存することを望むか否かについての指示をユーザに表示することを含み得る。
ユーザが代わりに、図22aに示す「オープンラベル(ラベルを開く)」領域6102を選択した場合、コントローラ600は、図14、15及び18を参照して上述したようなオープンラベルプロセスが引き起こされる。
あるいは、ユーザが図22aに示す「ラベルの編集」領域6103を選択した場合、コントローラ600はディスプレイ610を制御して、上述した図5に示すものに類似したラベル編集スクリーンを表示するようにされる。
あるいは、ユーザが図22aに示す「ダウンロード」領域6104を選択した場合、コントローラ600は、パーソナルコンピュータから情報を受け取るために該パーソナルコンピュータとの接続の開始を試みるようにされる。この情報は、一つ又は複数のラベルを定義する情報、プリンタで実行しているソフトウェアを更新するためのソフトウェア、又は他の情報であり得る。
ユーザが代わりに、図22aに示す「設定」領域6105を選択した場合、コントローラ600は、ディスプレイ610に設定メニューを表示するようにされる。該設定メニューを介して、ユーザは、上述した一般プリンタ構成設定のいくつか又はすべてを構成することができる。いくつかの実施形態において、必要十分な管理者権限を有するユーザのみが、一般プリンタ構成設定を調整することができる。これらの一般プリンタ構成設定は、印刷されるラベルを定義するためにユーザにより入力されたコマンドを用いる場合にラベルプリンタが準拠するデフォルトプリンタ構成設定である。
いく人かのユーザは、一般プリンタ構成設定により指示された一般方法に従ってコントローラ600により使用されるであろう態様とは異なる態様で、ラベルを定義するためにユーザがラベルプリンタに入力したコマンドがコントローラ600により使用されるように、ユーザが一つ又は複数のラベルを定義する必要があることを見出すであろう。いくつかのケースでは、あるユーザは、ユーザが、印刷されるラベルを定義する前に複数のプリンタ構成設定を調整する必要があることを見出し得る。例えば、ラベルプリンタのあるユーザは、英語を理解しないかもしれず、また、一般プリンタ構成設定が、ディスプレイ610に表示される情報において英語が使用されることを要求する設定を含む場合、印刷されるラベルを定義する前に、ディスプレイ610に表示される情報がユーザが理解できる言語でユーザに提示されるように、ユーザがその設定を調整する必要があるであろう。
いく人かのユーザは、メートル法よりも英本国法定の標準に従った測定システムをより良く理解するかもしれない。一般プリンタ構成設定が、デフォルト(初期設定)により、ディスプレイに表示される情報にメートル法が使用されることを要求する場合、ユーザが、印刷されるラベルの定義を開始することができる前に、表示される情報が英本国法定の標準に従った測定法に準拠するように、ユーザは関連設定を調整する必要があり得る。
ユーザにとって、ユーザが印刷されるラベルを定義し始める前に一般プリンタ構成設定のいくつかを調整することは時間がかかることかもしれない。そのため、本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが、代替的なプリンタ構成設定を設定及び格納することを可能にする。該代替的なプリンタ構成設定は、本明細書中「ユーザ定義プリンタ構成設定」と呼ばれる。
いくつかの実施形態において、ユーザ定義プリンタ構成設定の一セットのみが構成及び格納され得る。別の実施形態において、ユーザ定義プリンタ構成設定の複数の異なるセットが、複数の異なるユーザにより構成され得、かつ複数の異なるセットのユーザ定義プリンタ構成設定としてコントローラ600によりメモリに格納され得る。ユーザ定義設定の一セットを構成そ格納した以後、ユーザは、一般プリンタ設定ではなく該ユーザ定義設定を使用する選択をすることができ、その後、コントローラ600は、印刷されるラベルの定義においてユーザが入力したコマンドを使用するため、ユーザが定義した方法に準拠する。
図22aにおいて、「ユーザ」領域6106は、ディスプレイ610上のホームページ6100に含まれる。領域6106における用語「ユーザ」の表示は、コントローラ600が、これが一般プリンタ構成設定に準拠する通常操作モードで現在動作していることを示している。この領域6106を選択することにより、コントローラ600に個別化(個人化)操作モードでの動作を開始するように指示する指示信号をコントローラ600が受信する。この個別化操作モードにおいて、ユーザは、入力手段(例えば、タッチスクリーン612のタッチパネル608、ラベルプリンタのハードウェア入力キー、又は他の入力装置)を用いて、ユーザ定義プリンタ構成設定を構成することができ、また、ユーザ定義プリンタ構成設定がコントローラ600によってメモリに送信され、該メモリに格納されるようにすることができる。好ましくは、このメモリは不揮発性メモリである。
コントローラ600での指示信号の受信は、コントローラ600によりディスプレイ610を制御させ、図22bに示すスクリーンを表示させる。図22bに示すスクリーンは「一般」領域6201を含み、「一般」領域6201は、ユーザによって選択された時に、コントローラ600を通常操作モードで動作させ、また、ディスプレイ610に図22aに示すスクリーンを表示させる。
図22bに示す領域6202〜6206各々は、ユーザ定義プリンタ構成設定のそれぞれのセットに割り当て可能である。図22bに示すこのシナリオにおいて、これら領域6202〜6206のどれもユーザ定義設定のセットに割り当てられておらず、そのため、該領域各々は単語指示「新規」とレッテルが付けられる。ユーザ定義設定によるこれらの領域の割り当ては以下に詳述される。しかしながら、簡単に言えば、一旦領域6202〜6206の一つがユーザ定義設定のあるセットに割り当てられると、この領域の選択は、コントローラ600をユーザ定義操作モードで動作させ、ユーザ定義操作モードにおいては、ユーザにより入力されたコマンドが、ユーザが構成したユーザ定義プリンタ構成設定に従ってコントローラ600により使用される。
この場合、これらの領域6202〜6206のどれもユーザ定義設定のセットに割り当てられないため、ユーザは代わりに、図22bに示す「管理者ユーザ設定」領域6207を選択し、これは、コントローラ600によりディスプレイ610上に図22cに示すスクリーンを表示させる。
図22cに示すスクリーンが提示された場合、ユーザは、該スクリーンの上部の方にある行6301に示されるアイコンの一つを選択する。これらアイコン各々は、ユーザ定義プリンタ構成設定のセットの保管のために確保されたメモリのある場所(領域)に関連付けられる。上方左側アイコンを選択したら、ユーザは、図22cに示すボックス6302にユーザの名前を入力する。この名前は、ユーザ定義プリンタ構成設定を構成したユーザの識別に関する指示に後に含まれることになる。
図22cに示す「下向き矢印」6303を選択することにより、コントローラ600は信号を受信してディスプレイ610に図22dに示すスクリーンを表示させる。図22dのスクリーンが提示された場合、どの言語がディスプレイ610に表示される情報(該情報はラベルデータではない)に使用されるかを指示する設定を構成するため、ユーザは、上向き及び下向き矢印6305、6306をそれぞれ選択することができる。上向き及び下向きスクロール矢印6305、6306の選択は、バー6307により、リスト中の言語の異なる一つを強調表示させる。図22dに例示されるリストは、網羅的なものではなく、そのため、下向き矢印6306の繰り返しの選択によりリストを下方にスクロールさせ、また、バー6307により利用可能な異なる言語を強調表示させるであろう。どの言語がバー6307により強調表示されても、ディスプレイ610に表示される情報で使用される言語に決定される。
ユーザが図22cに示すスクリーンに戻ることを望むなら、ユーザは、ディスプレイ610の左側の上向きスクロール矢印6304を選択し得る。しかしながら、下向き矢印6303の選択は、信号がコントローラ600に送られ、該コントローラによりディスプレイ610に図22eに示すスクリーンを表示させる。図22eに示すインターフェースもしくはメニューを介して、ユーザは、ラベル設定(プリンタ構成設定ではなく)を構成することができ、該ラベル設定は、ラベルに付加するための一時的データフィールドが準拠するフォーマットを要求する。下向き矢印6308を選択することにより、ユーザには、図22fに示すスクリーンが提示される。該スクリーンは、一時的データフィールドが準拠するフォーマットをユーザが選択することができるリストを含む。そのようなフォーマットのリストからの選択は当業界に知られており、そのため、更には記述しない。同様な態様において、図22eに示すドロップダウン矢印6309を選択することにより、ユーザは、時間を含む一時的データフィールドが24時間時計に従ってフォーマットされるのか、又は12時間時計に従ってフォーマットされるのかを指示することができる。
図22eに示す下向きスクロール矢印6303の選択により、ユーザには、図22gに示すスクリーンが提示される。図22gに示すメニューもしくはインタフェースを介して、ユーザは、ユーザ定義プリンタ構成設定を構成することができる。該ユーザ定義プリンタ構成設定は、メートル単位又は英本国法定の標準に従った単位のいずれがディスプレイ610に表示される情報(該情報はラベルデータではない)に使用されることになるのかを指示する。ユーザは、メートル単位が使用されることを保証するために上部ラジオ6401を選択し、また、英本国法定の標準に従った単位が使用されることを保証するために下部ラジオ6402を選択する。
下向きスクロール矢印6303を選択することにより、ユーザには図22hに示すスクリーンが提示される。コントローラ600によりディスプレイ610が図22hに示すスクリーンを表示させると、コントローラ600は、ユーザが、ラベル媒体上に印刷するためのラベルデータの属性に関する設定を含むラベル設定を構成することができる操作モードで動作する。従って、図22hに示すメニューもしくはインターフェースを介して、ユーザは、ラベル媒体上に印刷するためのラベルデータのデフォルト属性、例えばラベルデータが、デフォルトにより、ボールド体、イタリック体、アンダーライン、透通し、もしくは網掛けとされるか否か等を指示するラベル設定を構成することができ(ボタン6403の適切な一つを選択することにより)、また、ドロップダウンメニュー6404、6405それぞれを用いることにより、設計中のラベルに付加されるラベルデータのデフォルトサイズ及びフォントを指示するラベル設定を構成することができる。
ラベル設定がプリンタ構成設定とは異なることに留意すべきである。その一方、ラベル設定は、ラベルデータがその上に印刷されることとなるラベル媒体の属性とラベル媒体上に印刷するためのラベルデータの属性の少なくとも一方に関連する設定を含む。換言すれば、ラベル設定は設計中のラベル自体の特徴に関連する。対照的に、プリンタ構成設定は、印刷されるラベルを定義するためにユーザによって入力されたラベルプリンタに対するコマンドをコントローラ600が解釈する態様に関連する。従って、プリンタ構成設定は、ラベル媒体又はラベルデータが構成される態様ではなく、ラベルプリンタ自体が構成される態様に関連する。
図22hに示す下向きスクロール矢印6303の選択により、コントローラ600は、ディスプレイ610に図22iに示すスクリーンを表示させる信号を受信する。このスクリーンを介して、ユーザは、オートコンプリート機能が作動されるか否かを指示するユーザ定義プリンタ構成設定を定義することができる。「オン」ラジオ6406を選択することにより、オートコンプリート機能が作動され、「オフ」ラジオ6407の選択により、オートコンプリート機能が作動しなくなる。ユーザによる図22c〜22iのいずれにも示される「実行」ボタン6408の選択は、信号がコントローラ600に送られて、コントローラがディスプレイ610に図22jに示すようにホームページを表示させる。
図22jは図22aと類似しているが、領域6106が、ユーザ「Richard(リチャード)」が「ログイン」している表示を含む点で異なる。換言すれば、領域6106のユーザの名前の提示が、コントローラ600が、印刷されるラベルを定義するためにユーザにより入力されたコマンドを使用することに従い、ユーザ定義プリンタ構成設定を構成したユーザの識別(特定)の表示である。そのような表示が領域6106に提供された場合、コントローラ600は、ユーザ定義操作モードで動作する。
図22b〜22jを参照して既述したステップと同じステップの後、最初のユーザ「Richard」により構成されたユーザ定義プリンタ構成設定とは別個のユーザ定義プリンタ構成設定のセットをその後のユーザが定義することができる。簡潔さのため、これらのステップは、ここには示されず又は更に記述はされない。
一旦二人のユーザがユーザ定義プリンタ構成設定のそれぞれのセットを定義すれば、図22jに示す領域6106のユーザによる選択が、図22kに示すスクリーンがディスプレイ610に表示されるようにする。図22kに示す「一般」領域6201のユーザによる選択は、指示信号がコントローラに送られて、通常操作モードで動作するようにコントローラ600に指示する。あるいは、図22kに示す「Richard」領域6202のユーザによる選択により、指示信号がコントローラ600に送信され、コントローラにユーザ操作定義モードで動作するように指示する。該ユーザ操作定義モードにおいてユーザが入力したコマンドは、印刷されるラベルを定義するためにユーザ「Richard」により定義された方法を指示するユーザ定義設定に従い、コントローラ600により使用される。コントローラ600はまた、ディスプレイ610が図22jに示すスクリーンを表示するようにする。該スクリーンにおいて、領域6106は「Richard」がログインする表示を含む。
同様に、図22kに示す「Frank」領域6203のユーザによる選択は、コントローラ600をユーザ定義操作モードで動作させる。該ユーザ定義操作モードにおいて、ユーザが入力したコマンドは、ユーザ「Frank」により定義された方法を指示するユーザ定義設定に従い、コントローラ600により使用される。コントローラ600はまた、ディスプレイ610が図22lに示すスクリーンを表示するようにされる。該スクリーンにおいて、領域6106は、ユーザ「Frank」がログインする表示を含む。
従って、本発明のいくつかの実施形態は、ユーザ定義プリンタ構成設定の複数の異なるセットが複数の異なるユーザによって構成され、かつ未来の想起(又は再収集)のためにメモリに保管されることを許容する。最初のユーザは、コントローラ600にユーザ定義操作モードで動作することを指示することができ、該ユーザ定義操作モードにおいて、入力されたコマンドは、該最初のユーザが定義した方法に従い、コントローラ600により解釈される。あるいは、最初のユーザは、コントローラ600にユーザ定義操作モードで動作するように指示することができ、該ユーザ定義操作モードにおいて、入力されたコマンドは、異なる第2のユーザにより定義された方法に従い、コントローラ600により解釈される。いくつかの実施形態において、ユーザは、ユーザが入力したコマンドがそのユーザにより構成されたユーザ定義プリンタ構成設定に従ってコントローラ600により解釈される通常操作モード又はユーザ定義操作モードのいずれかで動作するようにコントローラ600に単に指示し得る。
本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が図23a〜23fを参照して記述される。
本発明のいくつかの実施形態は、ユーザが複数のラベルのセットを、該複数のラベルの一つを定義するだけで、定義することを可能にする。これを行うために、ユーザは、「オートフィールド」機能を利用する。「オートフィールド」機能については、図6b及び6cを参照して上述した。本発明のいくつかの実施形態は、ユーザ、ラベルのセットの複数のラベルの一つ又は複数又はすべての印刷が実行される前に、該複数のラベルのうちの複数をプレビューすることを可能にする。
図23aを参照して、コントローラ600は、ラベル媒体を表す画像6510及びデータ入力ポイントを指示するカーソル6503を含む編集スクリーンをディスプレイ610に表示させる。ユーザは、ディスプレイ610に示すPeriod:(プリオド)6513を入力するため、入力装置(例えば、ラベルプリンタのハードウェア文字選択キー、又は、それぞれの文字選択キーに対応するタッチパネル608のそれぞれの部分)を使用した。ラベルデータ6513を構成する文字は、スクリーン上の左から右の順で入力され、カーソル6503は、ラベルデータ6513の右手側端に示される。
このシナリオにおいて、ユーザは、印刷される二つのラベルのセットを作り出すことを望み、ここでは、第1ラベルがラベルデータ「Period: Jan.」を含むこととなり、かつ第2ラベルが「Period: Feb.」を含むこととなる。これらのラベルは、第1及び第2レバーアーチファイルそれぞれの端部に付着されることになり得る。該第1及び第2ファイルは、1月及び2月の各期間に関連する情報を含む。ユーザは、ディスプレイ610に単一のラベルを作り出すのに必要なステップを経るだけで、これら二つのラベルを定義することができる。
図23aに示す位置のカーソル6503により、ユーザは、「日付」ボタン6036を選択することができる。「日付」ボタン6036は、コントローラ600に、ユーザによる「日付」ボタン6036の選択を表す信号を受信させる。これに応じて、コントローラ600は、ディスプレイ610に図23bに示すスクリーンを表示させる。
ユーザは、1月及び2月の二つの期間のためのラベルを作り出すことだけを望み、1年の残りの月のためのラベルを作製することに目下興味はない。そのため、ユーザは、図23bのディスプレイ610に示すチェックボックス6521及び6522を選択するだけであり、3月〜12月のためのチェックボックスの残りの部分はチェックしないままである。ユーザはまた、ラベルが、1月及び2月のフルネームではなく、1月及び2月の省略形を含むことのみを望む。そのため、ユーザは、左手側ラジオ6531ではなく、右手側ラジオ6532を選択する。これらのステップを実行した後、ユーザは「終了」ボタン6540を選択する。「終了」ボタン6540の選択は、コントローラ600がディスプレイ610に図23cに示すスクリーンを表示させる信号をコントローラ600に受信させる。
図23cから分かるように、ディスプレイ610に表示されるラベルデータ6513は目下、ラベルデータがオートフィールドにより定義される場合、二つのビットの最初を含む。そのため、ラベルデータ6513は、第1及び第2ラベル各々に含まれることとなる共通ラベルデータであるテキストラベルデータ「Period:」と、複数のラベル各々で異なる値が代入されるオートフィールドとを含む。
複数のラベル各々に共通であるラベルデータとなることが企図されるラベルデータのユーザによる入力は、印刷される複数のラベルのセットの第1ラベルに含まれることとなる共通ラベルデータを表す信号を、入力装置(ハードウェア文字選択キー又はタッチパネルの一部であり得る)からコントローラ600で受信するステップを含むと考えることができる。コントローラ600でのこの信号の受信に応答して、コントローラ600は、共通ラベルデータが該セットの第1ラベル及び第2ラベルデータの両方に含まれるように構成される。
他方、使用されるオートフィールドを定義するためのユーザによる操作の少なくとも一部は、第1ラベルに含まれることとなる第1の値を表す信号を、入力装置からコントローラ600に送信するステップを含むと考えることができる。コントローラ600でのこの信号の受信に応答して、コントローラ600は、第2ラベルに含まれることとなる第2の値を決定するように構成される。この決定ステップの証拠は下記に示す。
一旦ユーザが印刷されるラベルのレイアウト及びコンテンツに満足すると、ユーザは、図23cに示す「終了」ボタン6550を選択し、これは、コントローラ600がディスプレイ610に図23dに示すスクリーンを表示させるようにする。効果的に、「終了」ボタン6450の選択は、オートフィールドグラフィカル制御パネル6050をビュー(表示)から隠れさせ、ラベル媒体を表す画像6510及び印刷されるラベルデータを表す画像6513がディスプレイ610上で拡大される。
ユーザによる図23dに示す矢印6565の選択は、印刷されるラベルの異なる部分がディスプレイ610に表示されるようにする。ユーザが複数ラベルのセットを印刷する準備ができている場合、ユーザは、図23dに示す「プレビュー」ボタン6560を選択し、これは、コントローラ600がディスプレイ610に図23eに示すスクリーンを表示させるようにし得る。
図23eを参照して、印刷される複数ラベルのセットの第1ラベルを表す画像6570がディスプレイ610に表示される(図32のステップs321)。負拡大鏡シンボル6576を選択することにより、コントローラ600は拡大指示を受け取りってディスプレイ610に、第1ラベルを表す改訂された画像6570を表示させ、該改訂された画像において、第1ラベルはスクリーン上でサイズが縮小されている。同様に、正拡大鏡シンボル6578を選択することにより、コントローラ600は拡大指示を受け取り、該指示は、コントローラ600がディスプレス610に、第1ラベルを表す改訂した画像を表示させる。該改訂した画像において、第1ラベルは図23eに示す第1ラベルに比べて拡大されている。
ディスプレイ610により表示されたスクリーンの上部に、複数ラベルのセットのどのラベルがディスプレイ610に現在表示されているかの指示6590がある。この場合、該指示は、二つのラベルの最初のものが現在表示されていることを示す。「次(Next)」ボタン6572を選択することにより、コントローラ600は、ユーザによる入力手段の操作を表す信号を入力手段から受信し、印刷される複数ラベルのセットの次のラベルを表示させる(図32のステップs322)。これに応じて、コントローラ600はディスプレイ610に信号を送り、ディスプレイ610に図23fに示すスクリーンを表示させる。該スクリーンにおいて、第1ラベルを表す画像6570が第2ラベルを表す画像画像6582に取って代わられる(図32のステップs323)。
図23fにおいて、指示6590は目下、現在表示されているラベルがラベルセットの二つの複数ラベルのうちの第2のものであることの指示を提供する。ラベルセットの以前の(第1)ラベルを表示するため、ユーザは、「以前(previous)」ボタン6574を選択する。該ボタンは、コントローラ600がディスプレイ610に図23eに示すスクリーンを再度表示させるようにする。第2ラベルを表す画像6582は、上述した正及び負拡大鏡シンボル6578、6576それぞれを選択することにより、再度サイズが拡大及び縮小され得る。
他の実施形態において、ユーザは、現在表示されているラベルとは異なる、該セットにおける異なるラベルを表示するために、ボタン6572、6574のいずれかを選択する必要はない。いくつかの実施形態において、ある時間「t1」が経過した後(図33のステップs332)(この時間の間、セットの第1ラベルが表示される(図33のステップs331))、コントローラ600は、セットの第2ラベルを表示させる(図33のステップs333)。他の実施形態において、セットの第1及び第2ラベル(及び、セットが二つより多いラベルを含む場合、実際、セットの全ラベル)がディスプレイ610を横切る経路に沿ってスクロールされ得る。該経路は、ディスプレイ610上において横(水平)方向又は縦(垂直)方向であり得、又は、異なる方向の経路であり得る(図34のステップs341及びs342)。
ユーザが複数のラベルのフォーマット及びコンテンツに満足な場合、ユーザは、第1及び第2ラベルのいずれかが表示される際、ディスプレイ610に示される「印刷」ボタン6580を選択し、一つの印刷操作で(すなわち、該ラベルのセットが印刷されるために一つの印刷指示のみが要求される)ラベルのセットを印刷するための印刷操作が開始される。他の実施形態において、ラベルのセットは一つの印刷操作では印刷されない。
本発明のいくつかの実施形態の更なる特徴が、図22a及び24を参照して記述される。
図22aに示すホームページは既述された。表示されるホームページは、第2ページに対するリンク(「編集ラベル」領域6103)を含む第1ページである。第2ページにおいて、ユーザは、図22aの画像6110及び6113の組合せにより表されるラベルを編集することができる(図35のステップs351)。画像6110はラベル媒体を表す画像であり、画像6113は、ラベル媒体上に印刷するためのラベルデータを表す画像である。画像のこの組合せは、ラベルプリンタのメモリに格納されたラベルを表す画像6210とみなされ得る。
上述したように、 ホームページ6100は、色々な時に表示され得る。例えば、ユーザが専用「ホーム」キーを叩いた時(該キーは、ハードウェアキー、又は、タッチスクリーンディスプレイのタッチパネルの一部であり得る)(図35のステップs351)、あるいは、ラベルプリンタのスイッチがオンにされた時(もしくはその直後)(図35のステップs351)等である。
いくつかの実施形態において、選択操作を実行するためにユーザが操作可能な入力手段は、タッチスクリーンディスプレイの一つ又は複数の部分を含み、また、入力手段は、ユーザがタッチパネルの適切な部分にタッチすることにより、信号がコントローラ600に送信されるように動作可能である。他の実施形態において、入力手段は、選択操作を実行するためにユーザにより作動される一連のハードウェアキーを含み得る。
それらの実施形態にかかわらず、入力手段は、ラベル媒体上に印刷するための文字を選択するためにユーザによって操作され得る。ユーザによる入力手段のそのような操作を表す信号のコントローラ600での受信に応答して(図35のステップs352)、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御するための手段に信号を送り、ディスプレイ610に第2ページを表示させるように構成される(図35のステップs353)。第2ページは、図24に示すように印刷のために選択された文字を含む。
一例として、文字「F」を選択するためにユーザが入力手段を操作したと考えられる。編集ページ6600は、(該ホームページに表示された、記憶手段に格納されたラベルを表す画像6210のある位置で)文字6220を含む。この実施形態において、文字6220は、文字列の端部に付加され、ラベル上に印刷されるラベルデータ6113を形成する。別の実施形態において、選択された文字は、文字列の異なる位置にて該文字列に付加され得る。
図22a及び24に例示されるようないくつかの実施形態において、 ホームページ6100は、記憶手段に格納されたラベルを表す画像6210のある位置におけるカーソル6123を含む。いくつかの実施形態において、そのようなカーソルは表示されない。カーソルが表示される場合、(編集ページ6600に示される)記憶手段に格納されたラベルを表す画像6210に含まれる選択された文字6220の位置は、 ホームページ6100に表示されかつ記憶手段に格納れたラベルを表す画像6210におけるカーソル6123の位置と同じである。そのため、ユーザには、カーソル6123を介して、ユーザが文字を選択するために適切な入力キーを操作した時に選択された該文字が文字列に対しどこに付加もしくは挿入されるかに関する指示が提供される。
図22aに示す ホームページ6100の「編集ラベル」領域6103を選択することにより、ユーザは、 ホームページ6100に表示されたラベル6210を編集することができるであろうが、本発明の実施形態は、印刷されるラベルを編集するより迅速な方法を提供する。ユーザが「編集ラベル」領域6103を選択したら、文字列に付加されている追加の選択した文字6220を伴わない点を除き図24aに示すものと同様の第2ページ6600がユーザに提示される。しかしながら、単に文字を選択することにより(図35のステップs352)、ユーザには、図24に示す編集ページ6600が提示され、編集ページ6600において、選択された文字6220が文字列に付加される(図35のステップs353)。そのため、ユーザは、「編集ラベル」領域6103を必ずしも選択する必要なしに、文字を印刷されるラベルに加えることができる。
あるラベルデータを既に含むラベルの編集に関連して実施形態が記述されたが、他の実施形態において、文字選択キーの選択により、新規なラベルが作り出されるようにし、これにより、ラベルデータを事前に全く含んでいないラベル媒体を表す画像に文字が付加される。
更に、本発明のいくつかの実施形態の特徴が、図6a、6b、7、8a〜8c、13、20a〜20c、及び21a〜21bを参照して以下に記述される。
それらの図面を参照して、本発明のいくつかの実施形態、少なくとも一つの設定(構成)可能な属性を有するラベル(印刷されることとなるラベル等)を表す画像をディスプレイ610に表示させる(図36のステップs361)コントローラ600を有することに留意すべきである。例えば、図6aにおいて、ラベルを表す画像に含まれるバーコードの構成は、設定(構成)可能な属性であると考えることができる(すなわち、バーコードは、ラベル上の異なる位置に配置され得る)。図6bのラベルを表す画像1010は、ラベル媒体を表す画像を含み、該ラベル媒体は、設定可能なある長さ(属性)を有する。図7において、画像1010は、データに書体「Times New Roman」が与えられるようなフォント属性セットを有するラベルデータを含むラベルを表す。この属性は、該データに異なる書体を与えるように変更され得る。図8aにおいて、画像1010は、境界線(枠)のないラベルを表す。ラベルが境界線を有するか否かの属性は設定可能である。すなわち、該属性は、境界線をもたらさない値又は境界線をもたらす値に設置され得る。
設定可能な属性と考えることができるラベルの他の特性は、次のものを含む。すなわち、書体、フォントサイズ、フォントスタイル等のフォント特性;ラベル背景色、ラベル横幅、ラベル縦長、及びラベルが境界線を含むかどうか等のラベル特性;ラベルを形成するラベル媒体に対するラベルデータの横方向及び/又は縦方向の整列等のレイアウト属性;及び、ラベルデータのタイプ(例えば、テキスト、バーコード、絵(写真))等のラベルデータ特性である。
本発明のこれらの実施形態のコントローラ600は、メモリに対するアクセスを含む。このメモリは、ラベルプリンタに実装され得、又は、インターフェースを介してコントローラ600によりアクセスすることができる。メモリは、既述したように複数の異なるグラフィカル制御パネルを格納し、該グラフィカル制御パネルは、それら設定可能な属性のうちの一つ又は複数を変更するためにユーザが選択することができる領域又はボタンを含む。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態のコントローラ600は、メモリに格納された複数の異なるグラフィカル制御パネルから選択された一つの第1グラフィカル制御パネルをディスプレイ610に表示させるだけである(図36のステップs361)。この第1グラフィカル制御パネルは、設定可能な属性に関連する第1入力領域を含むと考えることができる。
ユーザが第1入力領域を選択した場合、コントローラ600は、設定可能な属性を変更するためのユーザによる指示を表す属性設定信号を受信する。これに応じて、コントローラ600は、ラベルを表す変更された画像をディスプレイ610に表示させ、該変更された画像において、設定可能な属性は、コントローラ600で受信した属性設定信号に依存して、異なる状態で表示される。そのため、例えば、ユーザは、ラベル上に含まれるあるテキストをボールド体にすることに関連付けられた入力領域を選択し得る。該ラベルを表す変更された画像は、第2状態の、すなわちボールド体にされたテキストを含む。もちろん、ボールド体化は、第1状態又は第2状態にあり得る単なる一つの設定可能な属性である。上記に挙げた設定可能な属性各々の調整のためのプロセスは類似する。
第1グラフィカル制御パネルは、設定可能な属性に関連付けられた限られた数(時にはたった一つ)の入力領域のみを含む。他の設定可能な属性を調整するために、ユーザは、ディスプレイ610が第1グラフィカル制御パネルの位置で複数のグラフィカル制御パネルのうちの異なる一つを表示することをコントローラ600が要求するように(図36のステップs362)、表示された(図36のステップs361)ヘッダー(これら図面のほとんどにおいて1004、1006、及び1008で表される)及び/又は領域(図面のいくつかで1084、1086、及び1088で表される)のうちの一つを選択することができる。
これらの表示されたヘッダー又は領域の一つは、複数のコントロールパネルの第2グラフィカル制御パネルに関連付けられた第2入力領域と考えることができる(図36のステップs361)。ユーザが第2入力領域を選択した場合、要求信号がコントローラ600で受信される。該受信信号は、第2グラフィカル制御パネルが第1グラフィカル制御パネルの代わりに表示される(図36のステップs362)ことを要求するためのユーザによる指示を表す。コントローラ600は、この要求信号を処理し、第1グラフィカル制御パネルの代わりに第2グラフィカル制御パネルをディスプレイ610に表示させる(図36のステップs363)。第2グラフィカル制御パネルがディスプレイ610に表示されると、ユーザは、次いで、ディスプレイに表示される画像に表されるラベルの異なる設定可能な属性を変更することができる。
そのため、本発明のいくつかの実施形態は、比較的小さい面積(例えば、50cm2以下等)のディスプレイを含み得、また、表示される情報量を制限することにより、ディスプレイ610上の利用可能なスペースを最大限に活用する。複数のグラフィカル制御パネルのうちの一つのグラフィカル制御パネルだけが一度にディスプレイに表示されることを保証することにより、二つ以上のグラフィカル制御パネルが表示される場合よりも、ラベルを表す画像及びグラフィカル制御パネルの両方がより大きく表示され得る。そのため、ユーザは、ディスプレイに表示されるものをより明瞭に読み、理解することができ、ユーザのラベル作製を助長する。
いくつかの実施形態において、図6a、6b、7、8a〜8c、13、20a〜20c、及び21a〜21bに示すように、ラベルを表す一つの画像のみが一度にディスプレイ610に表示される。そのため、二つ以上の画像及び二つ以上のグラフィカル制御パネルが表示される場合に比べ、ラベルを表す画像及び単一の表示されたグラフィカル制御パネルがより大きく表示され得る。
本発明のいくつかの実施形態において、コントローラ600は、ディスプレイ610を制御して、ラベルを表す単一の画像と、第1グラフィカル制御パネルと、第2グラフィカル制御パネルに関連付けられた第2入力領域とだけをディスプレイに表示させる(図36のステップs361)ように構成される。換言すれば、他の情報はディスプレイに表示されない。他の実施形態において、いくつかの限定された追加情報も表示され得る。該追加情報は、例えば、既述した矢印指示5020、5021、及び/又は、第1グラフィカル制御パネルを隠すための手段(ディスプレイが複数のグラフィカル制御パネルのうちの一つを表す画像を含まないように)、及び/又は、ラベルを表す画像を拡大するための手段等である。
例えば、(既述した)図20a及び20bを参照して、正拡大鏡シンボル5014及び負拡大鏡領域5015は、ラベルを表す画像の下でかつグラフィカル制御パネルの上に表示される。これらの領域5014、5015の使用は既に詳述したため、更なる説明は本明細書には含まれない。もちろん、他の実施形態において、これらの領域5014、5015は、ディスプレイ610上の別の位置で表示され得、また、いくつかの実施形態において、同等のハードウェアキーにより取って代わられ得る。
ここで、ディスプレイの望ましい領域、部分もしくは区画、又はディスプレイに表示されるボタンもしくは類似のものを「選択している」ユーザに対するいくつかの言及がなされる。ディスプレイがタッチスクリーン(図3参照)に含まれる場合、この選択することは、選択されることが望まれる、タッチスクリーンのディスプレイ上に示される領域、部分、区画もしくはボタン又は類似のものに重なる箇所にてタッチスクリーンのタッチパネルにタッチしているユーザを含む。ディスプレイがタッチスクリーンに含まれない場合、該選択することは、選択することが望まれる領域、部分、区画もしくはボタン又は類似のものの上にカーソルを位置付けるために入力装置(マウス又はハードウェアキー)を操作しているユーザにして、次いで入力装置のセレクター(マウス上のボタン等)を操作ているユーザを含み得る。
本発明のラベルプリンタにとって、持ち運びでき、及び/又は、操作者の手に持つことができる、すなわち手持ち式であることが有利である。ラベルプリンタは、一つ又は複数のバッテリーから又はエネルギー電源から電力が供給され得る。
例示した実施形態において、ラベル又はラベル媒体の外観を表す種々の画像各々は、ラベル又はラベル媒体の輪郭(外形)を含む。別の実施形態において、ラベル又はラベル媒体の外観を表す一つ又は複数の画像は、該画像がその中に位置付けられている背景の外観の画像とは異なる外観を有するラベル又は媒体の画像を含む。そのため、例えば、画像が白でかつ背景が網掛けにされ得、もしくはこの逆であり、又は、画像がプレーン(無地)色でかつ背景にパターンが付けられ得、もしくはこの逆であり得る。
この出願で用いられる用語「・・・の外見を表す画像」は、該画像が、該画像が表す現実のラベル媒体又はラベルと同じプロポーション、ことによると同じ色合い又はレンダリングを有することを意味することが好ましくは企図される。画像は、好ましくは、ラベルプリンタのユーザが、ラベル媒体又はラベルが現実にどのように見えるようになるかを視覚化することができる程度に十分に表示する。
印刷のためにラベルプリンタにデータを入力するために使用され得る装置は、一体型キーボード、タッチスクリーンの一体型タッチパネル、マウス、又は、ラベルプリンタに接続されるデジタルカメラもしくは携帯電話を含む。あるいは、画像は、スマートカード、チップカード、メモリカード等に格納され得、又は、これらのカード等を用いて入力され得る。
メモリにデータを格納する(又はメモリからデータが取得される)ラベルプリンタについて上記にて言及したが、このメモリはラベルプリンタの一体部分を形成し得る。あるいは、メモリはラベルプリンタとは一体ではないかもしれない。この場合、ラベルプリンタは、ラベルプリンタの一つ又は複数のポート又はインターフェースを介してメモリと通信するように構成される。
(上述したようにスタンドアロン型ラベルプリンタに関する)本発明の実施形態とは対照的に、ラベルプリンタシステムは、PC又は他のコンピュータに接続されるプリンタを備える。そのようなラベルプリンタシステムのプリンタは、ディスプレイを有していないかもしれず、及び/又は、印刷される文字を選択するための入力手段を有していないかもしれず、及び/又は、ディスプレイに表示される何かを選択するための入力手段を有していないかもしれない。しかしながら、場合によっては、そのようなラベルプリンタシステムのプリンタは、ディスプレイ及び/又は適当な入力手段を付加的に有するであろう。
図37は、印字ヘッド218’及びテープ供給モータ207’がリンク210’を介してPCに接続されたプリンタに含まれるラベルプリンタシステムを例示する。また、タッチスクリーン612’のディスプレイ610’、タッチスクリーンディスプレイドライバ609’、タッチスクリーン612’のタッチパネル608’、タッチコントローラ606’、コントローラ600’、不揮発性メモリ602’、及び揮発性メモリ604’は上記PCの一部である。プリンタは、PCのコントローラ600’と、プリンタの印字ヘッド218’及びモータ207’との間の通信を促進するための更なるコントローラ又は制御手段(611’として例示される)を含み得る。リンク210’は、例えばパラレルもしくはシリアル接続、もしくはUSBインターフェースを含む有線リンク、又は、例えばブルートゥース技術もしくは赤外線リンクを含む無線リンクであり得る。プリンタ及びPCは共にラベルプリンタシステムを形成する。
図38は、図37に示すシステムのバリエーションを例示し、該バリエーションにおいて、プリンタ及びPC(これらが共にラベルプリンタシステムを形成する)の両方がタッチスクリーン612”のディスプレイ610”、タッチスクリーンディスプレイドライバ609”、タッチスクリーン612”のタッチパネル608”、及びタッチコントローラ606”を含む。
用語「コントローラ」がこの説明の全体で広範に用いられているが、異なるタイプの装置がコントローラとして使用され得ることが理解されるべきである。このような装置は、プロセッサ、チップ、チップのセット(すなわちチップセット)、又は他の形態の制御手段を含む。このようなコントローラ又は制御手段は、コントローラと同じチップ又はコントローラとは別個のチップ上の(ディプレイを駆動するための)ディスプレイドライバにデータを出力するように構成され得る。そのため、用語「出力」はこの点で、コントローラからディスプレイドライバへのデータの転送を意味することが企図される。ディスプレイドライバがコントローラと同じチップに含まれる場合でさえ、ある程度の通信又は「出力」は、チップの制御部分とディスプレイドライバ部分との間で実行される。このデータは、ディスプレイドライバがディスプレイを駆動して一つ又は複数のある画像を表示させるためものである。コントローラ又は制御手段は、このデータを発生させ得、又は、該データは他の部分(例えば、別のチップ上で又はチップの異なる部分)で発生させられ得、次いで、ディスプレイドライバに出力するためにコントローラに供給される。
この説明で記述し図面に例示したディスプレイは表示手段の一例である。表示手段は、LCDディスプレイ、プラズマディスプレイ、ブラウン管、有機OLEDディスプレイ、又は他の形態のディスプレイのうちの一つを含み得る。
当業者は、本明細書中に記載した方法のいずれもが、コントローラ(既述した他の同様の装置)を制御するための、コンピュータ読取り可能な媒体(例えば、CDROM、又はスタンドアロン型プリンタ内のメモリ)に具現されたコンピュータプログラムを使用して実行され得ることを理解するであろう。
本発明の実施形態は、連続的なテープもしくはダイカットラベルと共に使用され得る。ダイカットラベルは、連続的な裏当て層上に設けられるが、事前に切断した別々のラベルである。テープ又はダイカットラベルは、カセット内に又は単にロール上に設けられ得る。
上記記述は、本発明の主要部の単なる例示である。既述した実施形態に対する変更及び変形は、本明細書中に教示した点から当業者には明らかであろう。従って、当業者は、明細書で定義される本発明の範囲内にある、本発明の主要部を具現化する、ここには明示的には記述されない多くの技術を創意工夫することができることが認識されるであろう。