以下、本発明に係るラベル作成装置について、それを具体化した第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1実施形態に係るラベル作成装置について、図1乃至図12に基づいて説明する。図1は、ラベル作成装置1の概略外観斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るラベル作成装置1は、パーソナルコンピュータ等から構成されるコンピュータ装置2と、このコンピュータ装置2と信号ケーブルK1を介して接続されるテープ印刷装置3とから構成されている。
また、コンピュータ装置2は、ホストコントローラ4、表示装置(例えば、CRT、LCD等)5、キーボード6、マウス7、イメージスキャナ8、及びCDリード・ライター(CD−R/W)9から構成されている。尚、マウス7は、ジョイスティックやトラックボール等に置き換えてもよい。また、CD−R/W9は、MO装置、DVD装置等に置き換えてもよい。また、イメージスキャナ8、CD−R/W9はなくてもよい。
また、テープ印刷装置3は、所定幅寸法以下(本実施形態においては、約36mm以下である。)の長尺状の粘着媒体を裏面側に有するテープ状印刷媒体が内蔵された後述のテープカセット3D(図2参照)が装着され、この印刷テープに対して印刷するプリンタであり、コンピュータ装置2からの印刷指令に基づき、所望の文字等が印刷された粘着材付印刷テープを作成する。
ここで、テープ印刷装置3の装置本体上面には、開閉蓋3Aが開閉可能に設けられている。そして、装置本体の上面側部に配置された開閉ボタン3Bを押下した際には、開閉蓋3Aと装置本体とのロックが解除され、開閉蓋3Aは図示しない付勢部材の作用により開放されるように構成されている。
また、開閉蓋3Aの前方側へ傾斜した部分には、透明カバーにて覆われた透視窓3Cが形成されている。かかる透視窓3Cの内側には、カセット装着部が配設され、このカセット装着部に後述のテープカセット3D(図1中点線にて示す。図2参照)が装着される。そのテープカセット3Dの上面には、テープ特定表示部3Eが設けられ、このテープ特定表示部3Eは透視窓3Cを介してテープ印刷装置3の外部から視認することが可能である。
ここに、テープ特定表示部3Eは、例えばテープカセット3D内に内蔵されている長尺状の粘着材付テープ状印刷媒体のテープ幅、テープの色等を表示するものである。因みに、図1に示すテープ特定表示部3Eには、テープカセット3D内に内蔵されているテープのテープ幅が24mmであることが示されているので、テープカセット3Dの種類等も透視窓3Cを介して視認できる。また、テープ印刷装置3の側壁には、印刷テープを外部に排出するテープ排出口3Fが形成されているので、コンピュータ装置2からの印刷指令に基づき、所望の文字が印刷された粘着材付印刷テープが、テープ排出口3Fから排出される。
尚、装置本体の開閉ボタン3Bに隣接したボタンは、テープ印刷装置3の電源のオン・オフを行う電源用ボタン3Gである。また、電源用ボタン3Gに隣接したボタンは、装置本体内に配設されている後述のカッタ機構(図2参照)を駆動するカッタ駆動ボタン3Hであり、カッタ駆動用ボタン3Hを操作すると、印刷された文字付テープが所望の長さにカットされ所定長さの粘着材付ラベルが作成される。
次に、テープ印刷装置3の印刷機構にテープカセット3Dを装着した場合の概略構成について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、印刷機構PMに着脱自在に矩形状のテープカセット3Dが装着されており、このテープカセット3Dには、ラミネートフィルムテープ11が巻装されたテープスプール12と、インクリボン13が巻装されたリボン供給スプール14と、このインクリボン13を巻取る巻取りスプール15と、ラミネートフィルムテープ11と同一幅を有する両面粘着テープ16が剥離紙を外側にして巻装された供給スプール17と、これらラミネートフィルムテープ11と両面粘着テープ16とを接合させる接合ローラ18とが回転自在に設けられている。
前記ラミネートフィルムテープ11とインクリボン13とが重なる位置には、サーマルヘッド19が立設され、これらラミネートフィルムテープ11とインクリボン13とをサーマルヘッド19に押圧するプラテンローラ20と、ラミネートフィルムテープ11と両面粘着テープ16とを接合ローラ18に押圧して印刷テープ23を作成する送りローラ21とは、テープ印刷装置3の本体フレームに回動自在に枢着された支持体22に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド19には、512個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列設されている。
従って、テープ送りモータ72(図4参照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ18と巻取りスプール15とが所定回転方向に夫々同期して駆動されながら、サーマルヘッド19の発熱素子群に通電されたとき、ラミネートフィルムテープ11上には複数のドット列により文字やバーコード等が印字され、更に、ラミネートフィルムテープ11は両面粘着テープ16を接合した状態にて印刷テープ23としてテープ送り方向Aにテープ送りされ、テープ排出口3Fから外部に繰出される。尚、印刷機構PMの詳細については、例えば、特開平2−106555号公報に記載された機構とほぼ同一であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
次に、この印刷テープ23を自動的に切断する切断装置30について簡単に説明する。前記テープカセット3Dの左側に対応するテープ印刷装置3の本体フレームの直ぐ内側には、板状の補助フレーム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着された左右方向向きの枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー34の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。また、操作レバー34の後端部は、切断用モータ74(図4参照)に連結された揺動駆動機構(図示略)により上下揺動可能に構成され、常には、可動刃35が固定刃32から離間した状態にて保持されている。
そして、サーマルヘッド19により印刷された印刷テープ23は、テープカセット3Dから固定刃32と可動刃35との間を通ってテープ排出口3Fから外に延びているので、切断信号により駆動された切断用モータ74により、揺動駆動機構を介して操作レバー34の後端部が上下揺動され、可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃32・35によって印刷テープ23が切断される。
ところで、前記テープカセット3Dから繰出される印刷テープ23として、テープ幅を6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmとする6種類が準備されており、これらテープカセット3Dの底壁部には、これら6種類のテープ幅の何れかを検知する為に、4つの突出爪の有無を組合せた突出片24が設けられている。そして、このテープカセット3Dの下側を支持する本体フレームには、この突出片24の突出爪の組合せからテープ幅を検知するカセットセンサ68(図4参照)が取付けられている。即ち、このカセットセンサ68は、突出片24を構成する突出爪の組合せにより、例えば、テープ幅が24mmのときには「0100」のカセット信号を出力し、またテープ幅が36mmのときには「0101」のカセット信号を出力するとともに、テープカセット3Dが装着されていないときには、「0000」のカセット信号を出力する。
尚、この突出片24は、テープ幅の数とテープの色、文字の色等によって増加する。
次に、ラベル作成装置1を構成するコンピュータ装置2の回路構成について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、コンピュータ装置2のホストコントローラ4は、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、フロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FDC)46、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)47、ハードディスクコントローラ(HDC)48、ハードディスクドライブ(HDD)49、表示装置コントローラ50、モデム51等を備えている。また、CPU41、ROM42、RAM43、入出力インターフェース(I/F)44、通信用インターフェース(I/F)45、及びモデム51は、バス線52により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。また、入出力I/F44には、FDD47を駆動制御するFDC46を介してFDD47、HDD49を駆動制御するHDC48を介してHDD49、及び表示装置コントローラ50が接続されている。また、モデム51には電話回線53が接続されている。
そして、ホストコントローラ4には、入出力I/F44を介して文字や記号等を入力するためのキーボード6、表示装置5の表示画面上の座標を入力するためのマウス7、図面から外形線データ等を取り込むためのイメージスキャナ8、及び印刷用データや後述の印字制御プログラム等をCD−ROM56に書き込み及び読み込むためのCD−R/W9が接続されている。また、ホストコントローラ4には、表示装置コントローラ50を介してラベルデータを割り付けられた印刷テープ等(図11等参照)を表示し、画面5Aを備える表示装置5が接続されている。更に、ホストコントローラ4には、通信用I/F45及び信号ケーブルK1を介してテープ印刷装置3が接続される。
また、CPU41は、コンピュータ装置2全体を制御し、コンピュータ装置2の動作に関する全てのデータを管理する。また、ROM42には、一般のパーソナルコンピュータと同様に電源投入時にコンピュータ装置2を立ち上げてCPU41を起動させるための起動プログラムが格納されている。
また、RAM43は、CPU41が種々の制御を実行する際に、各種データを一時的に記憶するものであり、テープ印刷装置3のカセットセンサ68(図4参照)を介してテープ種類を検出する検出の回数とそのときのテープ種類を記憶する検出回数対テープ種類記憶エリア43A、現在装着されているテープ種類を記憶する装着テープ記憶エリア43B、表示装置5の画面5Aに表示されるエディタ表示画面5Bの表示フィールドの状態を記憶する表示フィールド記憶エリア43C、リストボックスの設定状態を記憶するリストボックス状態記憶エリア43D等が設けられている。更に、RAM43には、テキストメモリ、表示メモリなどの各種のメモリが設けられている。
尚、リストボックスは、操作画面にて予め用意された選択肢の中から項目を選択するための短冊状の入力領域である。本明細書においては、リストボックスは、用意された選択肢以外に操作者がデータを入力できるテキストボックスの機能を兼ね備えたコンボボックスも含む。
また、テープ種類とそのテープ種類を検出する検出の回数にかえて、テープ状印刷媒体のテープカセットに印刷した回数をテープ印刷装置3のカセットセンサ68のテープ種類の検出データと共に使用してもよい。
また、通信用I/F45は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、セントロニクスインターフェース等から構成され、テープ印刷装置3や外部の電子機器(例えば、コンピュータ、レーザプリンタ等)と双方向データ通信が可能になっている。
また、HDD49に装着されるハードディスクには、MS−DOS(登録商標)やウィンドウズ(登録商標)システム等の各種オペレーティングシステム(OS)に加えて、テープ印刷装置3や外部の電子機器に対してデータの送受信を行うための通信用プログラム、当該OSにて実行可能なワープロソフトや印刷用データ作成ソフト等の各種アプリケーションプログラムが必要に応じて格納されると共に、本発明に係るラベル印刷データ作成・編集処理プログラムが記憶格納されている。また、CD−ROM56に格納される複数種類のラベルデータから構成されるデータファイル等が複数格納されたデータベースや、印刷テープ23の印刷領域に応じて複数の枠が予め割り付けられる複数のテンプレート、等が読み出されて記憶される。
また、FDD47に着脱自在に装着されるフロッピー(登録商標)ディスク(FD)55には、印刷データ作成・編集処理等にて得られた各種データが格納保存される。
また、CD−R/W9に着脱自在に装着されるCD−ROM56には、ラベル印刷データ作成・編集処理プログラム等と共に複数種類のラベルデータから構成されるデータファイル等が複数格納されたデータベースや印刷テープ23の印刷領域に応じて複数の枠が予め割り付けられる複数のテンプレート等が記録され、CD−ROM56から読み出された各種のプログラムやデータはコンピュータ装置2のHDD49に備えるハードディスクに予め記憶される。
次に、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3の回路構成について図4に基づき説明する。
図4に示すように、テープ印刷装置3の制御回路部60は、CPU61、CG(キャラクタジェネレータ)ROM62、ROM63、RAM64、入出力インターフェース(I/F)65、及び通信用インターフェース(I/F)66等を備えている。また、CPU61、CGROM62、ROM63、RAM64、入出力インターフェース(I/F)65、及び通信用インターフェース(I/F)66は、バス線67により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
ここに、CGROM62には各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されている。また、ROM63は各種のプログラムを記憶させておくメモリであり、印字制御プログラム等のテープ印刷装置3の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、CPU61はかかるROM63に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なう。また、ROM63には、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が各書体(ゴシック系書体、明朝体系書体等)毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このアウトラインデータに基づいてドットパターンデータがイメージバッファ上に展開される。
また、RAM64はCPU61により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのメモリである。例えば、サーマルヘッド19を介してラミネートテープ11に印字する際に印字データが一時記憶される印字バッファがある。また、RAM64には、テキストメモリ、送受信バッファ等の各種のメモリが設けられている。
また、入出力I/F65には、カセットセンサ68と、サーマルヘッド19を駆動する為の駆動回路71と、テープ送りモータ72を駆動する為の駆動回路73と、切断用モータ74を駆動する為の駆動回路75とが夫々接続されている。
また、通信用I/F66は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インターフェース、セントロニクスインターフェース等から構成され、コンピュータ装置2と双方向データ通信が可能になっている。
次に、本実施形態において後述するラベル印刷データ作成編集プログラムを実行した時に表示されるエディタ表示画面5Bについて、図5に基づき説明する。図5は、ラベル印刷データ作成編集プログラムを実行した時に表示されるエディタ表示画面のイメージ図である。
図5に示すように、エディタ表示画面5Bの中央から右下隅にかけてテープ作成作業領域5Cが表示され、テープ作成作業領域5Cの内部には、データが入力されたときにそのデータのイメージを包含する印刷テープ23の出来上がりサイズの概略を表示するテープ枠5Sが表示されている。更に、テープ作成作業領域5Cの上辺には1mm単位の横目盛5T、左辺には1mm単位の縦目盛5Uが設けられている。これによって表示されているテープ枠5Sの概略寸法を知ることができる。
また、テープ作成作業領域5Cの上方中央には、印刷テープ23を作成するためにテープの種類を選択するテープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wが表示されている。そして、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの右にある下三角5Xにマウスカーソル7Aを当てマウス7によってクリックすると、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5E(図9参照)が表示され、所望するテープの種類を選択することができる。また、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの上方には、印刷テープ23の長さを設定するテープ長さ設定欄5Fが表示されている。
また、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの右側には、テープ作成領域5Cに入力された文字やイラスト等が全て印刷される調度のテープ幅を有するテープ種類に自動的に設定できるテープ種類自動設定ボタン5Gが表示され、テープ幅自動設定ボタン5Gの上方には、テープ作成領域5Cに入力された文字やイラスト等が全て印刷される調度の長さにテープの長さを自動的に設定できるテープ長さ自動設定ボタン5Hが表示されている。
また、テープ種類自動設定ボタン5Gの右側には、テープ作成領域5Cに対して、テープ枠5Sが配置される向きが変更になるテープ横置きボタン5J、テープ縦置きボタン5Kがある。これら2つのボタンは常にいずれか一方のみが選択状態にあり、テープ枠5Sの向きに連動している。図5では、テープ横置きボタン5Jが選択状態にあり、テープ枠5Sは横長の向きに配置されている。この時、テープ縦置きボタン5Kを選択状態にすると、テープ枠5Sは縦長の向きに配置が切り替わる。そして、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wとテープ長さ設定欄5Fをそれぞれ設定することにより、印刷テープ23のサイズが決まる。更に、テープ種類自動設定ボタン5G、テープ長さ自動設定ボタン5Hを使用することによって印刷テープ23のサイズを自動的に調整することができる。それらの設定に合わせてテープ枠5Sの表示サイズも変わる。
また、長手方向文字列指示ボタン5Hの右側には、印刷テープ23の余白を設定する余白設定欄5Lが表示されている。更に、テープ長さ設定欄5Fの上方には、印刷テープ23の構成を設定する印刷テープ構成設定欄5Mが表示されている。
また、テープ作成作業領域5Cの左側上方には、印刷テープ23を作成するための印刷指示が出される印刷指示ボタン5Nが表示されている。更に、印刷指示ボタン5Nの右上方には、印刷テープ23が印刷される枚数を設定する印刷枚数設定欄5Pが表示されている。そして、印刷指示ボタン5Nの左上方には、印刷テープ23が印刷される書体を設定する書体設定欄5Qが表示されている。
また、テープ作成作業領域5Cの左辺端部には、図形ツール欄5Rが表示され、オブジェクト選択ツール、テキストツール、テキストサイズ変更ツール、直線ツール、四角形ツール、円形ツール、楕円ツール、自在曲線ツール、自在多角形ツール、太枠四角形ツール等が内蔵されている。
そして、コンピュータ装置2に付随する表示装置5の画面5Aに、今回立ち上げられたエディタ表示画面5Bの内容は、先回の立ち上げによって最後に記憶された内容がそのまま表示される。例えば、図5の場合は、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wにてテープの種類としてテープ幅12mmのテープカセット3Dの種類が設定されており、テープ長さ設定欄5Fにてテープ長さが50mmに設定されていたために、テープ作成作業領域5Cに50mm×12mmのテープ枠5Sが表示されている。また、余白設定欄5Lにおいては2mmの余白が設定され、印刷テープ構成設定欄5Mにおいては通常フォーマットが設定され、更に、印刷関係においては印刷枚数設定欄5Pにて1枚の印刷が設定され、書体設定欄5Qにて標準書体が設定された状態になっている。この状態が、先回から引き継いだ状態として表示されている。
次に、前記のように構成されるラベル作成装置1を構成するコンピュータ装置2の処理について図6乃至図8に基づき説明する。ここで、図6は、コンピュータ装置2のメイン処理のフローチャート、図7は、コンピュータ装置2におけるテープ種類設定処理のフローチャート、図8は、コンピュータ装置2におけるテープ種類設定画面表示処理のフローチャートである。これら図6、図7及び図8のフローチャートにて示されるプログラムは、ROM42及びHDD49に装着されているハードディスク等の記憶領域に記憶されており、CPU41により実行される。
図6に示すように、先ずステップ(以下、Sと略記する)1において、RAM43に記憶されている各種のデータが初期化される。特に、装着回数対テープ種類43Aの設定値は、HDD49に装着されるハードディスクに常時記憶されており、S1においては、そこから読み出されて、RAM43上の装着回数対テープ種類43Aに書き込まれる。尚、本メイン処理の不図示の終了時には、RAM43上の装着回数対テープ種類43Aの値は、HDD49に装着されるハードディスクに記憶され、ハードディスクに記憶されている値は更新される。その後、S2に進む。
テープ印刷装置3においては、装着されているテープカセット3Dの種類は、カセットセンサ68を介して常に監視され、把握されている。S2においては、コンピュータ装置2は、テープ印刷装置3からそのテープカセット3Dの種類を取得する。詳しくは、コンピュータ装置2のCPU41は、通信用I/F45を介して、テープ印刷装置3に対しカセット種類取得要求コマンドを送信する。そのカセット種類取得要求コマンドを受信したテープ印刷装置3は、カセットセンサ68を介して常に把握しているテープカセット3Dの種類を示すテープ種類識別信号をコンピュータ装置2に送り返す。それにより、コンピュータ装置2のCPU41は、テープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類を取得する。
例えば、現在、テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dの種類が装着されているとすると、前述のようにテープ幅24mmのテープカセット3Dの種類を表す「0100」のカセット信号を受信する。
次に、S3においては、受信したテープ種類識別信号に基づいてテープ種類設定情報の更新が行われる。テープ種類設定情報には、装着回数対テープ種類43Aと現在装着されているテープカセット3Dの種類を記憶するRAM43の装着テープ記憶エリア43Bが含まれる。そのため、装着テープ記憶エリア43Bが現在装着されているテープカセット3Dの種類に書き換えられる。また、装着回数対テープ種類43Aの更新が行われる。
ここに、装着回数対テープ種類43Aには、テープ印刷装置3において使用するテープ種類とその使用回数とが対になって格納される。本実施形態においては、S2にてテープ印刷装置3に装着されたテープカセット3Dの種類をコンピュータ装置2は取得するので、その時の累積取得回数を装着回数としている。また、テープ印刷装置3に装着されたか否かに関わらず、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wにてテープカセットが選択された回数も装着回数に加算される。
尚、テープ幅の細いテープにて幅の広いラベルを作成する場合、ラベルの模様を幅方向に分割し、細いテープに割り付けるスプレッド印刷という印刷方法がある。例えば、48mm幅のラベルを、24mm幅テープを幅方向に2つ並べることにより作成することができる。本実施形態においては、そのスプレッド印刷にも対応している。そして、本実施形態においては、例えば、同じ24mm幅テープを使用する場合でも、24mm幅のラベルを作成する時と、48mm幅のラベルを作成する時とは違うテープ種類としてカウントする。後述する図10に示すように、スプレッド印刷の時は、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eに表示される選択肢には、テープ幅に加えて「×」、及び整数が表記される。例えば、「24mm×2」という選択肢は、「テープ幅24mm」のテープ2列によるスプレッド印刷を示し、「24mm×3」という選択肢は、「テープ幅24mm」のテープ3列によるスプレッド印刷を示す。
装着回数対テープ種類43Aの最初の状態においては何も記憶されていない。テープカセット3Dの新しい種類がコンピュータ装置2にて取得される、若しくは、テープカセット3Dの新しい種類が選択される度に、1対のテープ種類とその使用回数が増加する。
例えば過去に、テープ印刷装置3に装着されたテープカセット3Dの種類としてテープ幅6mmと12mmのみがあったとすると、検出回数対テープ種類記憶エリア43Aには、「テープ幅6mm」とその検出回数、「テープ幅12mm」とその検出回数が既に記憶されている。そして、今回、テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着されているとすると、今回新たに、現在装着されているテープ幅24mmのテープカセット3Dに対応するテープ種類として「テープ幅24mm」とその検出回数1が追加して記憶される。一方、過去に、テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着、若しくは、テープ種類選択用リストボックス5Dにて選択されたことがある場合は、既に「テープ幅24mm」が記憶されている。その場合は、「テープ幅24mm」に対応する検出回数を1加算する。
また、S2において、「未装着」が検出された時は、装着テープ記憶エリア43Bが「未装着」に書き換えられ、装着回数対テープ種類43Aの更新が行われない。
尚、装着回数対テープ種類43Aには、予め全てのテープ種類を記憶しておき、一度も使用されたことのないテープ種類に対応する検出回数は0を設定するように構成してもよい。コンピュータ装置2は、図6に係るメイン処理の開始時にのみテープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類を取得しているが、常時もしくは定期的に取得するように構成してもよい。装着回数対テープ種類43Aに記憶される装着回数は、テープ印刷装置3に装着されたテープカセット3Dの検出回数とテープ種類選択用リストボックス5Dによる選択回数の和だが、テープ印刷装置3に装着されたテープカセット3Dの検出回数のみ、或いは、テープ種類選択用リストボックス5Dによる選択回数のみというように構成してもよい。同じ幅のテープを使用する場合でも、その幅のラベルを作成する時と、スプレッド印刷にてラベルを作成する時とは違うテープ種類としてカウントしているが、同じ種類としてカウントするように構成してもよい。
その後、S4に進む。
S4においては、図5に示したようなエディタ表示画面5Bが、コンピュータ装置2の表示装置5の画面5Aに、表示装置コントローラ50を介して表示される。その時、RAM43のリストボックス状態記憶エリア43D等が参照され、前回立ち上げ時に最後に表示されたサイズのテープ枠5Sが、エディタ表示画面5Bのテープ作成作業領域5Cに表示される。テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wやテープ長さ設定欄5F等各種表示エリアの表示も前回立ち上げ時に最後に表示された値が表示される。
次に、S5においては、印刷テープ23を作成するためにテープ枠5Sへのキーボード6等からのデータ入力があるか否かが判断される。データ入力がない場合は(S5:NO)、S7に進む。また、データ入力がある場合は(S5:YES)、S6に進み、印刷テープ23を作成するためのデータ入力処理が行われる。そして、S7に進む。
例えば、「特許国内出願 No.1」のデータ入力が行われたとすると、テープ枠5Sの中に「特許国内出願 No.1」が表示される(図11参照)。
S7においては、印刷テープ23を作成するために、エディタ表示画面5Bに表示されているテープ枠5Sのイメージと寸法を変更するテープ種類変更操作があるか否かが判断される。テープ種類変更操作とは、具体的には、操作者がテープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの下三角5Xをクリックすることであり、そうすることによりテープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eが開かれ、そこから所望の選択肢を選択することができる。テープ種類変更操作がない場合は(S7:NO)、S9に進む。また、テープ種類変更操作がある場合は(S7:YES)、S8に進み、テープ種類を変更するためのテープ種類設定処理(図7参照)が行われる。そして、S9に進む。
S9においては、エディタ表示画面5Bに表示されているテープ枠5Sにデータが入力され、そのデータ入力された印刷テープ23を作成するための印刷実行操作があるか否かが判断される。印刷実行操作とは、具体的には、操作者が印刷指示ボタン5Nをクリックしたり、エディタ表示画面5Bの上部にあるファイルメニューのサブメニューの印刷メニューを選択したりすることである。印刷実行操作がない場合は(S9:NO)、その他の操作があるか否かが判断される。その他の操作があると判断された場合は、その操作に対応する処理を行う。例えば、テープ長さ設定欄5Fへの操作がなされた場合は、テープ長さの設定がされる。その後、S5に戻り、その後のステップが繰り返される。その他の操作がないと判断された場合は、S5に戻り、その後のステップが繰り返される。また、印刷実行操作がある場合は(S9:YES)、S10に進み、印刷テープ23を作成するための印刷処理が行われた後にS5に戻り、その後のステップが繰り返される。前記印刷処理においては、印刷のためのドットパターンが作成され、1ドットラインずつサーマルヘッド19にてラミネートフィルムテープ11に印刷がされる。例えば、テープ枠5Sに「特許国内出願 No.1」のデータ入力がされた場合は、「特許国内出願 No.1」と印刷された幅24mm×長さ60mmの印刷テープ23(図12参照)が作成される。
次に、コンピュータ装置2において前記S8にて行われるテープ種類設定処理について図7に基づき説明する。
テープ種類設定処理においては、先ずS21において、RAM43に記憶されているテープ種類設定情報が読み込まれる。
次に、S22においては、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等のテープ種類設定情報に基づいて、テープ種類設定画面表示処理(処理後、選択肢表示領域5Eを開いた図は図9を参照)が行われる。
S23においては、テープ種類設定画面表示処理を行った後に、テープ種類を選択するために選択肢表示領域5Eにおいて仮の選択状態にある項目を指定する項目移動操作があるか否かが判断される。仮の選択状態にある項目においては、反転表示される。エディタ表示画面5Bは、マウスカーソル7Aを選択肢表示領域5Eにある項目の何れかに移動させるとマウスカーソル7Aのある項目が反転表示されるように構成されている。項目移動操作とは、そのように、操作者がマウスカーソル7Aを選択肢表示領域5Eにある項目の何れかに移動させて何れか1つの項目を仮の選択状態にする操作のことである。尚、一旦仮の選択状態になった項目は、マウスカーソル7Aが選択肢表示領域5Eから外れてもその選択状態は解除されないように構成されている。項目移動操作がない場合は(S23:NO)、S25に進む。また、項目移動操作がある場合は(S23:YES)、S24に進み、項目移動が行われた後にS21に戻り、その後のステップが繰り返される。
S25においては、ラベル作成装置1において装着可能なテープ種類の内、選択肢表示領域5Eに表示されないテープ種類が表示される表示追加ボタン5V(選択肢表示領域5Eの後尾(図9参照)に表示されている)の操作があるか否かが判断される。表示追加ボタン5Vの操作とは、具体的には、表示追加ボタン5Vが仮の選択状態にある場合にキーボート6から不図示のEnterキーが押下されたり、表示追加ボタン5Vがクリックされたりすることである。表示追加ボタン5Vの操作がない場合は(S25:NO)、S27に進む。また、表示追加ボタン6Vの操作がある場合は(S25:YES)、S26に進む。S26においては、選択肢表示領域5Eに全てのテープ種類が表示される。そして、S21に戻り、その後のステップが繰り返される。
S27においては、これまでの操作に対して確定操作があるか否かが判断される。確定操作とは、具体的には、選択肢表示領域5Eにおいて仮の選択状態にある項目がある場合にキーボート6から不図示のEnterキーが押下されたり、何れかの項目がクリックされたりすることである。確定操作がない場合は(S27:NO)、S28に進む。S28においては、その他の処理をする。その他の処理には、例えば、選択肢表示領域5E以外の領域をクリックする操作等がある。テープ作成作業領域5Cがクリックされた時は、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの設定値は変わらずに、選択肢表示領域5Eが閉じた状態のエディタ表示画面5Bが表示装置5の画面5Aに再描画される。その後、S31に進む。また、確定操作がある場合は(S27:YES)、S29に進む。S29において、項目を確定してS30に進み、選択項目がリストボックス状態記憶エリア43Dにテープ設定保存データとして保存された後にS31に進む。
そして、S31においては、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報に基づいて、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bが再描画される。特にテープ枠5Sのイメージが表示される。また、選択肢表示領域5Eは閉じられる。その後、図6のメイン処理に戻る。
次に、コンピュータ装置2において前記S22(図7参照)において行われるテープ種類設定画面表示処理について図8に基づき説明する。尚、ここで言うテープ種類設定画面とは、選択肢表示領域5Eのことである。
テープ種類設定画面表示処理においては、先ずS41において、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報に基づいて、検出されたテープと以前使用したテープ情報が取り出され、検出されたテープを先頭にして選択肢表示領域5Eの表示項目がセットされる。
尚、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aには、テープ種類と共に使用回数も記憶されているので、選択肢表示領域5Eの表示項目に現在装着されているテープ種類を先頭に使用回数の多い順番にテープ種類をセットしてもよい。
次に、S42においては、ラベル作成装置1において装着可能なテープ種類の内、選択肢表示領域5Eに表示されないテープ種類を表示させる表示追加ボタン5Vが表示項目にセットされる。尚、表示追加ボタン操作の後には、この処理は実行されない。
そして、S43においては、ここまでにセットした内容にてリストボックス状態記憶エリア43Dが更新されると共に表示装置5のエディタ表示画面5Bの表示が更新される。
その後、図7のテープ種類設定処理に戻る。
次に、主に図5、図9乃至図12に基づいて、ラベル作成装置1の動作について説明する。ここで、図9は、選択肢表示領域5Eが開かれた状態のエディタ表示画面のイメージ図、図10は、表示追加ボタン5Vをクリックした状態のエディタ表示画面のイメージ図、図11は、テープ枠5Sにデータ入力をした状態のエディタ表示画面のイメージ図、図12は、印刷された印刷テープ23を示す模式図である。
先ず、コンピュータ装置2において、ラベル印刷データ作成編集処理プログラムがCPU41にて実行されると、RAM43の初期化等の初期化処理が行われる。その後、コンピュータ装置2からテープ印刷装置3に対しカセット種類取得要求コマンドを送信する。テープ印刷装置3においては、装着されているテープカセット3Dの種類は常に把握している。また、テープ印刷装置3は、コンピュータ装置2からの各種コマンドの受信待ちをしている。カセット種類取得要求コマンドを受信したテープ印刷装置3は、装着されているテープカセット3Dの種類を示すテープ種類識別信号をコンピュータ装置2に送り返す。それにより、コンピュータ装置2は、テープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類を取得する。その後、コンピュータ装置2においては、表示装置5の画面5Aに、エディタ表示画面5Bが表示される。この時のエディタ表示画面5B上の各設定は前回のエディタ表示画面5Bを表示、即ち、前回ラベル印刷データ作成編集処理プログラムを実行した時の設定である。図5に示す例においては、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wには、12mmが設定され、テープ長さ設定欄5Fには50mmが設定されている。また、テープ作成作業領域5Cには、50mm×12mmのテープ枠5Sが表示されている。
エディタ表示画面5Bにおいて、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの下三角5Xをクリック、即ち、テープ種類変更操作があると、選択肢表示領域5Eを表示するために、選択肢となるテープカセット3Dの種類の並び順を設定する。並び順としては、ラベル印刷データ作成編集処理プログラムの実行開始直後にテープ印刷装置3から取得したテープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類が先頭になる。また、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照して、使用実績のあるテープカセット3Dの種類がそれに続く。その次には、表示追加ボタンが来るように設定される。以上のように設定された並び順に基づき選択肢表示領域5Eの表示イメージが作成される。そして、表示装置5の画面5Aに、選択肢表示領域5Eが開いた状態のエディタ表示画面5Bが表示される。
図9に示す選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bを示す例においては、装着テープ記憶エリア43Bを参照したときに、現在テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着されており、選択肢表示領域5Eの先頭にテープ幅24mmが表示される。また、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照したときに、テープ幅6mmと12mmが検出回数と共に記憶されており、24mmに続けてテープ幅6mmと12mmが表示される。そして、選択肢表示領域5Eの末尾に、現在は使用実績がないため表示されていないが、テープ印刷装置3に装着可能なテープ種類を必要に応じて表示する表示追加ボタン5Vが表示される。尚、現在選択されている24mmが反転文字にて表示される。
また、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bには、前述のようにテープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dの種類が装着されており、これに連動して幅24mm×長さ60mm(長さ60mmは操作者がテープ長さ設定欄5Fを使用して設定する)のテープ枠5Sのイメージが表示される。
選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bにおいては、選択肢表示領域5Eにある表示追加ボタン5Vをクリックするような表示追加ボタン操作があると、選択肢表示領域5Eにそれまで隠れていた選択肢が全て表示されるようになる。
図9に示すエディタ表示画面5Bにおいては、表示追加ボタン5Vをクリックすると図10に示すエディタ表示画面5Bが表示される。このとき、テープ印刷装置3に装着可能なテープ幅9mm、テープ幅18mm、テープ幅36mm等、テープカセット3Dの全種類が表示される。そして、必要なテープ種類をクリックして確定するとRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aにそのテープ種類が記憶される。尚、マウスカーソル7Aを選択肢の上に移動することにより、その選択肢が反転文字にて表示される。
選択肢表示領域5Eが閉じられたエディタ表示画面5Bにおいては、テープ枠5Sの内部をクリックするような操作(その他の操作の1つ)があると、不図示のカーソルが表示される。その後、キーボード6からの文字入力等のデータ入力があると、文字等がテープ枠5S内に表示される。
図11は、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bに表示されたテープ枠5Sにデータ入力をして表示した状態を示す例である。
図11は、図9又は図10に示すエディタ表示画面5Bにおいて、テープ作成作業領域5Cがクリックされることにより選択肢表示領域5Eが閉じる。更に、テープ枠5Sにキーボード6等からの文字のデータ入力によって文字が入力された状態のエディタ表示領域5Bを図11は示している。ここでは、キーボード6から「特許国内出願 No.1」の文字のデータ入力があり、「特許国内出願 No.1」がテープ枠5Sの中に表示されている。
そして、テープ印刷装置3に印刷実行操作があるとテープ印刷装置3は、印刷処理を行い、印刷のためのドットパターンが作成され、1ドットラインずつサーマルヘッド19にてラミネートフィルムテープ11に印刷される。図12に示す印刷テープは、図11において印刷実行操作した時に作成される「特許国内出願 No.1」と印刷された幅24mm×長さ60mmの印刷テープ23である。
以上詳細に説明した通り第1実施形態に係るラベル作成装置1においては、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に装着可能な前記テープ状印刷媒体のテープカセット3Dの種類を検出するカセットセンサ68と、カセットセンサ68によって検出される回数をテープカセット3Dの種類と共に記憶するRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aと、エディタ表示画面5Bによって操作者に印刷データを作成・編集させるCPU41によって作成・編集された印刷データを印刷するために印刷データに適合するテープ状印刷媒体のテープカセット3Dが選択される選択肢表示領域5Eと、テープ作成装置3に現在装着されてRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aに記憶されているテープ状印刷媒体のテープカセット3Dの種類と、これ以前にラベル作成装置1に装着されてRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aにテープカセット3Dの種類と共に記憶されているテープ状印刷媒体のテープカセット3Dが検出される回数に基づいて選択肢表示領域5Eの表示内容を変更するCPU41と、を備えている。それにより、選択肢表示領域5Eにおいて、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aに記憶されたテープ種類と検出される回数に基づいて使用頻度が高いテープ種類を目立たせることにより、操作者が目的のテープ種類を素早く見付け出すことができる。選択肢表示領域5Eの表示内容を使用実績のあるテープカセット3Dの種類のみにして表示を簡略化したり、使用実績のあるテープカセット3Dの種類と使用実績のないテープカセット3Dの種類との差が明確になるように表示したりすることによって、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。
また、コンピュータ装置2のCPU41によって、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の内、選択肢表示領域5Eの表示内容を使用実績のあるテープカセット3Dの種類のみを表示するようにした。それにより、全テープカセット3Dの種類を表示することなく使用実績のあるテープカセット3Dの種類のみを表示するので、表示が簡単になり、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。
また、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の内、選択肢表示領域5Eに表示されないテープカセット3Dの種類は、選択肢表示領域5Eに表示されている表示追加ボタン5Vを選択することによって表示されるようにした。それにより、使用実績がないテープカセット3Dの種類は表示追加ボタン5Vによってまとめられているので選択肢表示領域5Eの表示が煩雑にならない。
また、コンピュータ装置2のCPU41によって、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に現在装着されて、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aに記憶されているテープ状印刷媒体のテープカセット3Dの種類を選択肢表示領域5Eに表示されるテープカセット3Dの種類中表示順序が先頭になるように配置するようにした。それにより、使用される可能性が高いテープカセット3Dの種類の1つが選択し易い位置にあることになる。また、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類の確認は選択肢表示領域5Eの先頭のテープカセット3Dの種類を確認すればよい。
次に、第2実施形態に係るラベル作成装置について、図13乃至図15に基づき説明する。ここで、図13は、第2実施形態に係る選択肢表示領域5Eが開かれた状態のエディタ表示画面5Bのイメージ図、図14は、ラベル作成装置1を構成するコンピュータ装置2におけるテープ種類設定処理のフローチャート、図15は、コンピュータ装置2におけるテープ種類設定画面表示処理のフローチャートである。
また、第2実施形態に係るラベル作成装置の概略構成は、第1実施形態に係るラベル作成装置1とほぼ同様の構成である。更に、各種制御処理も第1実施形態に係るラベル作成装置1とほぼ同じ制御処理である。そのため、以下の説明において使用する符号は、同一機能のものは同一の符号を使用する。
第1実施形態に係るラベル作成装置1の図6におけるS8のテープ種類設定処理と、図7におけるS22のテープ種類設定画面表示処理において、選択肢表示領域5Eを表示するときの表示方法が異なっていることがポイントであるので、この異なるポイントを中心に説明する。
尚、装着回数対テープ種類43Aには、予め全てのテープ種類を記憶しておき、一度も使用されたことのないテープ種類に対応する検出回数は0を設定するように構成されており、一度も使用されたことのないテープ種類が選択肢表示領域5Eに表示されるときはハーフトーンにて表示されるように設定されている。
先ず、本実施形態において後述するテープ種類設定画面表示プログラムを実行した時に表示されるエディタ表示画面5Bについて、図13に基づき説明する。
図13のエディタ表示画面5Bは、図5のエディタ表示画面5Bと基本的に同様の構成である。図5のエディタ表示画面5Bと異なる点は、図13のテープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eが開かれたときの表示内容であるのでこの点を説明する。図13に示すテープ作成作業領域5Cの上方中央には、図5と同様に印刷テープ23を作成するためにテープの種類を選択するテープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wと開かれた選択肢表示領域5Eが表示されている。そして、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの右にある下三角5Xにマウスカーソル7Aを当てマウス7によってクリックすると、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eが表示され、所望するテープの種類を選択することができる。
前記の開かれた選択肢表示領域5Eには、テープ印刷装置3に装着可能なテープ幅6mm、テープ幅9mm、テープ幅12mm、テープ幅18mm、テープ幅24mm、テープ幅36mm等、テープカセット3Dの全種類が表示される。このとき、以前に使用実績のあるテープカセット3Dは実線によって表示され、使用実績のないテープカセット3Dはハーフトーンにて表示されている。この点が図5のエディタ表示画面5Bと異なる。
次に、本実施形態に係るラベル作成装置1において行われるテープ種類設定処理とテープ種類設定画面表示処理を図14及び図15に基づき説明する。尚、本実施形態に係るコンピュータ装置2のメイン処理のフローチャートは、第1実施形態の図6に示すコンピュータ装置2のメイン処理のフローチャートと同等であるためここでの説明を省略する。
図14に示すようにテープ種類設定処理においては、先ずS61において、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報が読み込まれる。
次に、S62においては、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等のテープ種類設定情報に基づいて、テープ種類設定画面表示処理(処理後の選択肢表示領域5Eを開いた図は、図13を参照)が行われる。
S63においては、テープ種類設定画面表示処理が行われた後に、テープ種類を選択するために選択肢表示領域5Eにおいて仮の選択状態にある項目を指定する項目移動操作があるか否かが判断される。仮の選択状態にある項目は、反転表示される。エディタ表示画面5Bは、マウスカーソル7Aを選択肢表示領域5Eにある項目の何れかに移動させるとマウスカーソル7Aのある項目が反転表示されるように構成されている。項目移動操作とは、そのように、操作者がマウスカーソル7Aを選択肢表示領域5Eにある項目の何れかに移動させて何れか1つの項目を仮の選択状態にする操作のことである。尚、ハーフトーンにて表示されている項目も反転表示される。また、一旦仮の選択状態になった項目は、マウスカーソル7Aが選択肢表示領域5Eから外れてもその選択状態は解除されないように構成されている。項目移動操作がない場合は(S63:NO)、S65に進む。また、項目移動操作がある場合は(S63:YES)、S64に進み、項目移動が行われた後にS61に戻り、その後のステップが繰り返される。
S65においては、テープ種類を選択するために選択肢表示領域5Eの枠から外れた項目をスクロールして選択肢表示領域5Eの枠内に表示する項目スクロール操作があるか否かが判断される。項目スクロール操作とは、選択肢表示領域5Eに表示されるテープ種類の項目が増加して選択肢表示領域5Eの枠から外れて表示されない項目ができたとき、選択肢表示領域5Eの枠の右側にスクロールバーが表示されるので、そのスクロールバーのつまみの部分にマウスカーソル7Aをあわせ、マウスをクリックしたまま上下に移動して上下の見えなかった部分を見えるようにする操作である。項目スクロール操作がない場合は(S65:NO)、S67に進む。また、項目スクロール操作がある場合は(S65:YES)、S66に進み、項目スクロールが行われた後にS61に戻り、その後のステップが繰り返される。
S67においては、これまでの操作に対して確定操作があるか否かが判断される。確定操作とは、具体的には、選択肢表示領域5Eにおいて仮の選択状態にある項目がある場合にキーボート6から不図示のEnterキーが押下されたり、何れかの項目がクリックされたりすることである。確定操作がない場合は(S67:NO)、S68に進む。S68においては、その他の処理をする。その他の処理には、例えば、選択肢表示領域5E以外の領域をクリックする操作等がある。テープ作成作業領域5Cがクリックされた時は、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの設定値は変わらずに、選択肢表示領域5Eが閉じた状態のエディタ表示画面5Bが表示装置5の画面5Aに再描画される。その後、S71に進む。また、確定操作がある場合は(S67:YES)、S69に進む。S69においては、項目が確定されてS70に進み、選択項目がリストボックス状態記憶エリア43Dにテープ設定保存データとして保存された後にS71に進む。
そして、S71においては、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報に基づいて、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bが再描画される。特にテープ枠5Sのイメージが表示される。また、選択肢表示領域5Eは閉じられる。その後、図6のメイン処理に戻る。
次に、コンピュータ装置2において前記S62(図14参照)において行われるテープ種類設定画面表示処理について図15に基づき説明する。尚、ここで言うテープ種類設定画面とは、選択肢表示領域5Eのことである。
図15のテープ種類設定画面表示処理においては、選択肢表示領域5Eに対して、テープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の状態を表示するためにRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報に基づいて、それぞれのテープカセット3Dの種類の状態がチェックされて状態分けがなされる。そして、その結果は選択肢表示領域5Eが開かれたときに表示される。
先ずS81において、チェックされるテープカセット3Dの種類としてテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類であるか否かが判断される。テープカセット3Dの種類がテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類である場合(S81:YES)、S82に進み、テープ種類の項目が実線にて表示されるようにしてS85に進む。テープカセット3Dの種類がテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類でない場合(S81:NO)、S83に進み、チェックされるテープカセット3Dの種類として以前使用したテープカセット3Dの種類であるか否かが判断される。テープカセット3Dの種類が以前使用したテープカセット3Dの種類である場合(S83:YES)、S82に進み、テープ種類の項目が実線にて表示されるようにしてS85に進む。テープカセット3Dの種類が以前使用したテープカセット3Dの種類でない場合(S83:NO)、S84に進み、テープ種類の項目がハーフトーンのまま表示されるようにしてS85に進む。そして、S85においては、ここまでセットされた内容にてリストボックス状態記憶エリア43Dが更新されると共に表示装置5のエディタ表示画面5Bの表示が更新される。その後、図14のテープ種類設定処理に戻る。
次に、図13に基づいて、ラベル作成装置1の動作について説明する。
先ず、コンピュータ装置2において、ラベル印刷データ作成編集処理プログラムがCPU41にて実行されると、RAM43の初期化等の初期化処理が行われる。その後、コンピュータ装置2からテープ印刷装置3に対しカセット種類取得要求コマンドを送信する。テープ印刷装置3においては、装着されているテープカセット3Dの種類は常に把握している。また、テープ印刷装置3は、コンピュータ装置2からの各種コマンドの受信待ちをしている。カセット種類取得要求コマンドを受信したテープ印刷装置3は、装着されているテープカセット3Dの種類を示すテープ種類識別信号をコンピュータ装置2に送り返す。それにより、コンピュータ装置2は、テープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類を取得する。その後、コンピュータ装置2においては、表示装置5の画面5Aに、エディタ表示画面5Bが表示される。この時のエディタ表示画面5B上の各設定は前回のエディタ表示画面5Bを表示、即ち、前回ラベル印刷データ作成編集処理プログラムを実行した時の設定である。図13に示す例においては、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wには、24mmが設定され、テープ長さ設定欄5Fには60mmが設定されている。また、テープ作成作業領域5Cには、60mm×24mmのテープ枠5Sが表示されている。
エディタ表示画面5Bにおいて、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの下三角5Xをクリック、即ち、テープ種類変更操作があると、選択肢表示領域5Eを表示するために、選択肢となるテープカセット3Dの種類の状態を設定する。選択肢表示領域5Eには、テープ印刷装置3に装着可能なテープ幅6mm、テープ幅9mm、テープ幅12mm、テープ幅18mm、テープ幅24mm、テープ幅36mm等、テープカセット3Dの全種類が表示される。そして、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照して、使用実績のあるテープカセット3Dの種類が実線にて表示されるように設定される。更に、使用実績のないテープカセット3Dの種類がハーフトーンにて表示されるように設定される。以上の設定に基づき選択肢表示領域5Eの表示イメージが作成される。そして、表示装置5の画面5Aに、選択肢表示領域5Eが開いた状態のエディタ表示画面5Bが表示される。
図13に示す選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bを示す例においては、装着テープ記憶エリア43Bを参照したときに、現在テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着されており、選択肢表示領域5Eにテープ幅24mmが実線にて表示される。また、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照したときに、テープ幅6mmと12mmが検出回数と共に記憶されており、テープ幅6mmと12mmも実線にて表示される。そして、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照したときに、現在は使用実績がないテープ幅9mm、18mm、36mm、12mm×2、18mm×2、24mm×2、36mm×2等のテープカセット3Dに対してはハーフトーンにて表示される。尚、現在仮に選択された12mmが反転文字にて表示されている。また、マウスカーソル7Aを選択肢の上に移動することにより、その選択肢が反転文字にて表示される。このとき、ハーフトーンの選択肢も反転文字にて表示される。
また、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bには、前述のようにテープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dの種類が装着されており、これに連動して長さ60mm×幅24mm(長さ60mmは操作者がテープ長さ設定欄5Fを使用して設定する)のテープ枠5Sのイメージが表示される。
選択肢表示領域5Eが閉じられたエディタ表示画面5Bにおいては、テープ枠5Sの内部をクリックするような操作(その他の操作の1つ)があると、不図示のカーソルが表示される。その後、キーボード6からの文字入力等のデータ入力があると、文字等がテープ枠5S内に表示される。
以上詳細に説明した通り第2実施形態に係るラベル作成装置1においては、コンピュータ装置2のCPU41によって、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の内、使用実績のないテープカセット3Dの種類は、選択肢表示領域5Eの表示色を変更して表示するようにした。それにより、使用実績のないテープカセット3Dの種類の表示色を使用実績のあるテープカセット3Dの種類の色よりも目立たない表示色にすることにより、使用実績のあるテープカセット3Dの種類を目立たせることができ、操作者操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。
また、ラベル作成装置1を構成する表示装置5のエディタ表示画面5Bにおいては、選択肢表示領域5Eの表示色をハーフトーンにした。それにより、使用実績のないテープカセット3Dの種類の表示色を使用実績のあるテープカセット3Dの種類の色よりも目立たなくすることができ、使用実績のあるテープカセット3Dの種類が目立つので、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。
次に、第3実施形態に係るラベル作成装置について、図16乃至図18に基づき説明する。ここで、図16は、第3実施形態に係る装着されたテープカセットのテープ残量が充分にある場合に選択肢表示領域が開かれた状態のエディタ表示画面のイメージ図、図17は、ラベル作成装置を構成するコンピュータ装置におけるテープ種類設定画面表示処理のフローチャート、図18は、装着されたテープカセットのテープ残量が充分にない場合に選択肢表示領域が開かれた状態のエディタ表示画面のイメージ図である。
また、第3実施形態に係るラベル作成装置の概略構成は、第1及び第2実施形態に係るラベル作成装置1とほぼ同じ構成である。更に、各種制御処理も第1及び第2実施形態に係るラベル作成装置1とほぼ同じ制御処理である。そのため、以下の説明において使用する符号は、同一機能のものは同一の符号を使用する。
第1実施形態に係るラベル作成装置1の図7におけるS22のテープ種類設定画面表示処理と、第2実施形態に係るラベル作成装置1の図14におけるS62のテープ種類設定画面表示処理において、選択肢表示領域5Eを表示するときの表示方法が異なっていることがポイントであるので、この異なるポイントを中心に説明する。
尚、装着回数対テープ種類43Aには、予め全てのテープ種類を記憶しておき、テープ種類が選択肢表示領域5Eに表示されるときは実線にて表示されるように設定されている。
先ず、本実施形態において後述するテープ種類設定画面表示プログラムを実行した時に表示されるエディタ表示画面5Bについて図16に基づき説明する。
図16のエディタ表示画面5Bは、図5及び図13のエディタ表示画面5Bと基本的に同様の構成である。図5及び図13のエディタ表示画面5Bと異なる点は、図16のテープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eが開かれたときの表示内容であるのでこの点を説明する。図16に示すテープ作成作業領域5Cの上方中央には、図5及び図13と同様に印刷テープ23を作成するためにテープの種類を選択するテープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wが表示されている。そして、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの右にある下三角5Xにマウスカーソル7Aを当てマウス7によってクリックすると、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成する選択肢表示領域5Eが表示され、所望するテープの種類を選択することができる。
前記の開かれた選択肢表示領域5Eには、テープ印刷装置3に装着可能なテープ幅6mm、テープ幅9mm、テープ幅12mm、テープ幅18mm、テープ幅24mm、テープ幅36mm等、テープカセット3Dの全種類が表示される。このとき、現在テープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類及び以前に使用実績のあるテープカセット3Dは、テープカセット3Dの種類を示す項目の先頭に符号が付加されて表示され、使用実績のないテープカセット3Dは、テープカセット3Dの種類を示す項目の先頭に符号が付加されずに表示されている。この点が図5及び図13のエディタ表示画面5Bと異なる。
次に、本実施形態に係るラベル作成装置1において行われるテープ種類設定画面表示処理を図17に基づき説明する。尚、本実施形態に係るコンピュータ装置2のメイン処理のフローチャートは、第1実施形態の図6に示すコンピュータ装置2のメイン処理のフローチャートと同等であるためここでの説明を省略する。更に、テープ種類設定処理のフローチャートは、第2実施形態の図14に示すコンピュータ装置2のテープ種類設定処理のフローチャートと同等であるためここでの説明を省略する。また、ここで言うテープ種類設定画面とは、選択肢表示領域5Eのことである。
図17のテープ種類設定画面表示処理においては、選択肢表示領域5Eに対して、テープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の状態を表示するためにRAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43A、装着テープ記憶エリア43B等に記憶されているテープ種類設定情報に基づいて、それぞれのテープカセット3Dの種類の状態がチェックされて状態分けがなされる。そして、その結果は選択肢表示領域5Eが開かれたときに表示される。
先ず、S101において、チェックされるテープカセット3Dの種類としてテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類であるか否かが判断される。テープカセット3Dの種類がテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類である場合(S101:YES)、S102に進み、テープ印刷装置3に設けられたテープ残量センサ(図示しない)によって、テープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dのテープ残量が充分にあるか否かが判断される。テープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dのテープ残量が充分にある場合(S102:YES)、S103に進み、テープカセット3Dのテープ種類の項目の先端に現在テープ印刷装置3に装着されていることを示す●の符号が追加されてS108に進む。テープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dのテープ残量が充分にない場合(S102:NO)、S104に進み、テープカセット3Dのテープ種類の項目の先端にテープ残量が充分にないことを示す▲の符号が追加されてS108に進む。
S101に戻って、テープカセット3Dの種類がテープ印刷装置3に現在装着されているテープカセット3Dの種類でない場合(S101:NO)、S105に進み、チェックされるテープカセット3Dの種類として以前使用したテープカセット3Dの種類であるか否かが判断される。テープカセット3Dの種類が以前使用したテープカセット3Dの種類である場合(S105:YES)、S106に進み、テープカセット3Dのテープ種類の項目の先端に過去の使用実績を示す○の符号が追加されてS108に進む。テープカセット3Dの種類が以前使用したテープカセット3Dの種類でない場合(S105:NO)、S107に進み、テープ種類の項目の先端が空白のまま表示されるようにしてS108に進む。そして、S108においては、ここまでセットした内容にてリストボックス状態記憶エリア43Dが更新されると共に表示装置5のエディタ表示画面5Bの表示が更新される。その後、図14のテープ種類設定処理に戻る。
尚、テープ種類の項目の先端に符号を追加しているが、テープ種類の文字を太くしてもよい。また、文字の色を変えてもよい。また、文字の背景色を変えてもよい。
次に、図16及び図18に基づいて、ラベル作成装置1の動作について説明する。
先ず、コンピュータ装置2において、ラベル印刷データ作成編集処理プログラムがCPU41にて実行されると、RAM43の初期化等の初期化処理が行われる。その後、コンピュータ装置2からテープ印刷装置3に対しカセット種類取得要求コマンドを送信する。テープ印刷装置3においては、装着されているテープカセット3Dの種類は常に把握している。また、テープ印刷装置3は、コンピュータ装置2からの各種コマンドの受信待ちをしている。カセット種類取得要求コマンドを受信したテープ印刷装置3は、装着されているテープカセット3Dの種類を示すテープ種類識別信号をコンピュータ装置2に送り返す。それにより、コンピュータ装置2は、テープ印刷装置3に装着されているテープカセット3Dの種類を取得する。その後、コンピュータ装置2においては、表示装置5の画面5Aに、エディタ表示画面5Bが表示される。この時のエディタ表示画面5B上の各設定は前回のエディタ表示画面5Bを表示、即ち、前回ラベル印刷データ作成編集処理プログラムを実行した時の設定である。図16に示す例においては、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wには、24mmが設定され、テープ長さ設定欄5Fには60mmが設定されている。また、テープ作成作業領域5Cには、60mm×24mmのテープ枠5Sが表示されている。
エディタ表示画面5Bにおいて、テープ種類選択用リストボックス5Dを構成するテープ種類確定欄5Wの下三角5Xをクリック、即ち、テープ種類変更操作があると、選択肢表示領域5Eを表示するために、選択肢となるテープカセット3Dの種類の状態を設定する。選択肢表示領域5Eには、テープ印刷装置3に装着可能なテープ幅6mm、テープ幅9mm、テープ幅12mm、テープ幅18mm、テープ幅24mm、テープ幅36mm等、テープカセット3Dの全種類が表示される。そして、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照して、使用実績のあるテープカセット3Dの種類の先頭には使用実績のあることを示す符号を追加して表示されるように設定される。更に、使用実績のないテープカセット3Dの種類の先頭には空白が表示されるように設定される。以上の設定に基づき選択肢表示領域5Eの表示イメージが作成される。そして、表示装置5の画面5Aに、選択肢表示領域5Eが開いた状態のエディタ表示画面5Bが表示される。
図16の選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bを示す例においては、装着テープ記憶エリア43Bを参照したときに、現在テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着されており、テープ印刷装置3に設けられたテープ残量センサ(図示しない)によって、テープカセット3Dのテープ残量が充分にあると判断されると選択肢表示領域5Eに表示の先頭に●の符号を追加したテープ幅24mmが表示される。また、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照したときに、テープ幅6mmと12mmの使用実績が検出回数と共に記憶されているので、テープ幅6mmと12mmも表示の先頭に使用実績を示す○の符号が追加されて選択肢表示領域5Eに表示される。そして、RAM43の検出回数対テープ種類記憶エリア43Aを参照したときに、現在は使用実績がないテープ幅9mm、18mm、36mm、12mm×2、18mm×2、24mm×2、36mm×2等のテープカセット3Dに対しては表示の先頭が空白にされて選択肢表示領域5Eに表示される。尚、現在仮に選択された12mmが反転文字にて表示されている。また、マウスカーソル7Aを選択肢の上に移動することにより、その選択肢が反転文字にて表示される。
また、表示装置5の画面5Aに表示されたエディタ表示画面5Bには、前述のようにテープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dの種類が装着されており、これに連動して長さ60mm×幅24mm(長さ60mmは操作者がテープ長さ設定欄5Fを使用して設定する)のテープ枠5Sのイメージが表示される。
次に、図18の選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bを示す例においては、装着テープ記憶エリア43Bを参照したときに、現在テープ印刷装置3にテープ幅24mmのテープカセット3Dが装着されており、テープ印刷装置3に設けられたテープ残量センサ(図示しない)によって、テープカセット3Dのテープ残量が充分にないと判断されると選択肢表示領域5Eに表示の先頭に▲の符号を追加したテープ幅24mmが表示される。これ以外は図16の選択肢表示領域5Eが開かれたエディタ表示画面5Bを示す例と同様であるので以下の説明を省略する。
以上詳細に説明した通り第3実施形態に係るラベル作成装置1においては、コンピュータ装置2のCPU41によって、ラベル作成装置1を構成するテープ印刷装置3に装着可能なテープカセット3Dの種類の使用状態を、RAM43の装着テープ記憶エリア43Bに記憶されている情報に基づいて、選択肢表示領域5Eのそれぞれのテープカセット3Dの種類の表示に符号を付加して表現した。それにより、例えば●の符号は現在テープ印刷装置3に装着されているテープの種類、▲の符号は現在テープ印字装置に装着されているがテープの残量が充分でないテープカセット3D、○の符号は過去に使用実績のあるテープカセット3Dの種類、符号のないテープカセット3Dの種類は使用実績のないテープカセット3Dの種類と決めておけば、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。また、テープの使用状態が分かり煩雑な検索をなくすことができる。
また、テープカセット3Dの使用状態を示す符号には、テープカセット3Dの残量が少ないことを示す符号を含むようにした。それにより、操作者はテープ状印刷媒体のテープカセット3Dの残量が少ないことを知ることができる。また、印字途中においてテープがなくなりもう一度作業を遣り直すという無駄をなくすことができる。
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、テープは図19及び図20に示して後述するダイカットテープでもよい。ここで、図19は、テープ印刷装置101にダイカットテープ103を装着した状態を示す斜視図、図20は、エディタ表示画面5Bの選択肢表示領域5Eが開かれた状態とテープ枠5Sのイメージと寸法を表示した状態を示す説明図である。
前記第1実施形態乃至第3実施形態においては、テープ状印刷媒体のテープカセット3Dに基づいて選択肢表示領域5Eを見易くして、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる実施形態を説明しているが、図19に示すテープ印刷装置101に装着される面積や形状の異なるダイカットテープ103においても、図20のエディタ表示画面5Bに示すように、選択肢表示領域5Eの表示を使用実績のあるダイカットテープ103と使用実績のないダイカットテープ103とを書体を変えたり文字の太さを変えたりして差別化することによって、操作者が目的のテープカセット3Dの種類を素早く見付け出すことができる。また、テープの使用状態が分かり煩雑な検索をなくすことができる。