JP2009012222A - 印刷装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが容易に変更字形の該当文字であることを認識することができる印刷装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】既存字形、および当該既存字形とは異なる変更字形を有する対象文字を、既存字形または変更字形のいずれかで入力および印刷可能な印刷装置1であって、対象文字を含む文字情報83を入力する入力手段と、入力された文字情報に基づいて表示を行うディスプレイ24と、入力された文字情報に基づいて印刷を行う印刷手段と、を備え、入力手段により対象文字が変更字形で入力された場合、表示手段は、対象文字に付加情報2を付加して表示し、印刷手段は、対象文字を変更字形で印刷する。
【選択図】図2
【解決手段】既存字形、および当該既存字形とは異なる変更字形を有する対象文字を、既存字形または変更字形のいずれかで入力および印刷可能な印刷装置1であって、対象文字を含む文字情報83を入力する入力手段と、入力された文字情報に基づいて表示を行うディスプレイ24と、入力された文字情報に基づいて印刷を行う印刷手段と、を備え、入力手段により対象文字が変更字形で入力された場合、表示手段は、対象文字に付加情報2を付加して表示し、印刷手段は、対象文字を変更字形で印刷する。
【選択図】図2
Description
本発明は、既存字形、および当該既存字形とは異なる変更字形を有する対象文字を、既存字形または変更字形のいずれかで入力および印刷可能な印刷装置およびプログラムに関するものである。
従来、この種の印刷装置として、変更字形の文字である変更文字の表示または印刷機能を備えた文書作成装置が知られている(特許文献1参照)。この文書作成装置は、既存字形の文字である既存文字と、上記の以外の変更文字と表示および印刷する機能を有しており、表示時または印刷時に既存文字および変更文字の字形・字体を任意選択的に変更できる。なお、「字形」とは表示上の文字の形を示し、「字体」とは印刷上の文字の形を示すものである。
特開平7−134708号公報
しかしながら、上記の構成では、文字を表示した際に、その文字が既存字形であるか、変更字形であるかをユーザが認識することができなかった。例えば変更字形の規格として「JIS X 0213:2004」(以降JIS2004とする)が知られているが、上記の構成では、表示された文字が「JIS2004」の該当文字であるか否かを判断できないため、「JIS2004」に対応した装置であっても、ユーザが有効に利用できないといった問題があった。なお、「JIS2004」とは新拡張JISコードとも呼ばれる日本語の文字コードで、本来の日本語の文字コードであるJISコードを拡張した規格を指すものである。
本発明は、入力した文字が変更字形に該当すること、および当該文字が変更字形で印刷されることをユーザが認識できる印刷装置およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明の文字入力装置は、既存字形、および当該既存字形とは異なる変更字形を有する対象文字を、既存字形または変更字形のいずれかで入力および印刷可能な印刷装置であって、対象文字を含む文字情報を入力する入力手段と、入力された文字情報に基づいて表示を行う表示手段と、入力された文字情報に基づいて印刷を行う印刷手段と、を備え、入力手段により対象文字が変更字形で入力された場合、表示手段は、対象文字を文字情報に含まれる他の文字とは異なる態様で表示し、印刷手段は、対象文字を変更字形で印刷することを特徴とする。
この構成によれば、既存字形および変更字形を有する対象文字が変更字形で入力された場合、他の文字とは異なる態様で表示するため、変更字形で入力したこと、および変更字形で印刷されることをユーザが認識することができる。また、印刷装置を提供する側は、ユーザに対し、変更字形に対応した装置であることを示唆することができる。なお、「異なる態様で表示する」とは、フォントの種類、フォントの大きさ、フォントの色、文字飾り、付加情報、表示形態(点滅表示等)が異なるように表示することを含むものである。
この場合、表示手段は、異なる態様として、対象文字の近傍に、変更字形である旨を示す付加情報を付加することが、好ましい。
この構成によれば、変更字形の該当文字の近傍に付加情報を付加するため、ユーザは容易にその文字が変更字形であることを認識することができる。
この場合、表示手段は、入力手段により対象文字が既存字形で入力されたか変更字形で入力されたかに関わらず、対象文字を既存字形で表示することが、好ましい。
この構成によれば、表示用のフォントとして、既存字形のみ搭載すればよいため、既存字形と変更字形の両方を搭載する場合と比較して、フォントを記憶しておくためのメモリ容量を小さくできる。
この場合、表示手段は、入力手段により入力された対象文字の字形に基づいて、対象文字を既存字形または変更字形で表示することが、好ましい。
この構成によれば、対象文字を入力された字形で表示するため、表示手段上で入力した字形を確認することができる。
この場合、入力手段により対象文字が既存字形で入力された場合、
表示手段は、対象文字の近傍に、既存字形である旨を示す付加情報を付加することが、好ましい。
表示手段は、対象文字の近傍に、既存字形である旨を示す付加情報を付加することが、好ましい。
この構成によれば、変更字形だけでなく、既存字形の該当文字の近傍にもその旨を示す付加情報を付加するため、ユーザはその文字が変更字形であるか否かだけでなく、既存字形であるか否かについても容易に認識することができる。
この場合、表示手段は、既存字形または変更字形である旨を示す付加情報として、対象文字の前または後に1文字分の領域を有する識別符号を付加することが、好ましい。
この構成によれば、付加情報を対象文字の前または後に付加するため、ユーザは付加情報がどの文字に付加されたものかを容易に判断できる。また、付加情報として1文字分の領域を有する識別符号を付加するため、ユーザに対し分かり易く示すことができると共に表示制御が容易である。
この場合、入力手段は、表示手段に表示された対象文字または付加情報が編集対象となっている状態における所定キーの操作により、対象文字の入力を既存字形と変更字形とで切り替えることが、好ましい。
この構成によれば、所定キーの操作により、対象文字の入力を、既存字形と変更字形とで容易に切り替えることができる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の印刷装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
このプログラムを用いることにより、入力された文字が変更字形に該当すること、および当該文字が変更字形で印刷されることをユーザが容易に認識できる印刷装置を実現することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る印刷装置およびプログラムをテープ印刷装置に適用した場合について説明する。本発明は、印刷するための文字情報として変更字形の文字が入力された場合、当該変更字形の文字を、ユーザが認識できるような態様で表示することを特徴とするものである。
なお、以下の説明において、「既存字形」とは従来使われていた(多くのパソコンで現在使われている)字形を指し、「変更字形」とは「JIS2004」に準拠して変更となった文字を指す。また、既存字形および変更字形を有する文字、すなわち複数の字形を有する文字を「対象文字」と称する。さらに、既存字形の対象文字を「既存文字」、変更字形の対象文字を「変更文字」と称する。
なお、以下の説明において、「既存字形」とは従来使われていた(多くのパソコンで現在使われている)字形を指し、「変更字形」とは「JIS2004」に準拠して変更となった文字を指す。また、既存字形および変更字形を有する文字、すなわち複数の字形を有する文字を「対象文字」と称する。さらに、既存字形の対象文字を「既存文字」、変更字形の対象文字を「変更文字」と称する。
図1に示すように、テープ印刷装置1は、処理テープTに対して印刷処理を行う装置本体11と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体11に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体11は、装置ケース12により外殻が形成され、装置ケース12の前半部上面には、文字等を入力するための複数の文字入力キー13と、各種選択および確定処理等を行うための複数の機能キー15と、を備えたキーボード17(入力手段)が配設されている。ここで、機能キー15には、ディスプレイ24に表示される選択肢を選択する上下(左右)キー15b、処理テープTのテープ幅91、テープ長92および余白領域並びに文字の書式等を設定する各種設定キー15a、入力した未確定文字列82(図5(b)参照)を確定文字列83として確定する確定キー15c、入力編集中の文字等を削除する削除キー15d、印刷を実行させるための印刷キー15e、入力した文字を漢字・かな等に変換する変換キー15f、入力後に字形を変更する字形変更キー15g(詳細は後述)、対象文字を既存字形または変更字形のいずれで入力するか等の環境設定を行うための環境設定キー15h(詳細は後述)等が含まれる。
装置ケース12の後半部上面には、開閉蓋21が広く設けられ、開閉蓋21の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓22が形成されていると共に、開閉蓋21の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン23が設けられている。開閉蓋21の内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部31が窪入形成されている。また、装置ケース12の後半部右上面には、キーボード17からの入力結果等を表示するディスプレイ24(表示手段)が形成されている。
装置ケース12の左側部には、テープ排出口32が形成され、このテープ排出口32に臨んで装置ケース12には、処理テープTを切断するためのカッタユニット33が内蔵されている。また、図1では図示を省略したが、装置ケース12の内部には、装置本体11を統括制御する制御部60(図3参照)を構成する回路基板が搭載されている。
カートリッジ装着部31には、発熱素子を有しヘッドカバー40に覆われた印刷ヘッド41と、後述するテープリール51の位置決めをする位置決め突起42と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド41に対峙するプラテン駆動軸43およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸44とが突設されている。また、カートリッジ装着部31には、カートリッジケース56の裏面に形成された複数の被検出孔(図示省略)に対応してテープ識別センサ26(図3参照)が設けられている。また、カートリッジ装着部31には、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44を駆動する印刷送りモータ46(図3参照)や減速ギヤ列等(図示省略)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース56の内部に、処理テープTを巻回したテープリール51と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール52およびリボン巻取りリール53とを収容して構成されている。また、テープリール51の左下部には、印刷ヘッド41を覆うヘッドカバー40に差し込むための貫通開口54が形成されている。さらに、処理テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記プラテン駆動軸43に嵌合して回転運動するプラテンローラ55が配置されている。
テープカートリッジCをカートリッジ装着部31に装着すると、ヘッドカバー40に貫通開口54が、位置決め突起42にテープリール51が、巻取り駆動軸44にリボン巻取りリール53が、プラテン駆動軸43にプラテンローラ55が、それぞれ差し込まれ、この状態で開閉蓋21を閉蓋すると、これに連動して、印刷ヘッド41が、処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ55に当接し、印刷待機状態となる。入力編集により印字データが生成されると、生成された印字データに基づき、プラテン駆動軸43および巻取り駆動軸44が同期回転して、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷ヘッド41により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリール52から繰り出されたインクリボンRは、貫通開口54の開口壁を周回してリボン巻取りリール53に巻き取られる。印刷処理後の処理テープTは、印刷済み部分がフルカッタ34により切断され、切断された処理テープTがラベル90としてテープ排出口32から外部に排出される。
処理テープTは、テープ種別(テープ幅91、テープ色、インクリボン色、テープ材質など)が異なる複数種のものが用意されており、裏面に粘着材層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。カートリッジケース56の裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサ26によってこの複数の被検出孔が検出されることにより、処理テープTの種別を識別できるようになっている。
次に、図2を参照し、ディスプレイ24(入力・編集画面)の構成および表示内容について説明する。図2に示すように、入力・編集画面は、その下半部領域である入力編集を行うための入力編集領域24aと、上半部領域である印刷レイアウト95を表示するレイアウト表示領域24bと、を備えている。
レイアウト表示領域24bの左側には、検出したテープ幅91と、作成されるテープ長92とが小さく数値表示されると共に、その数値表示の右側には、印刷レイアウト95が大きく表示される。これにより、作成されるラベル93の大きさ、配置バランスおよび余白領域等を印刷処理前に確認できるようになっている。また、レイアウト表示領域24bは、入力編集領域24aにおいて文字が入力されていない状態の場合、白紙のレイアウトを表示し、入力文字が確定された時点で、当該確定文字列83に基づいて、レイアウトを表示する。
入力編集領域24aは、キーボード17による文字入力に追随して文字列を表示し、文字列が複数行に亘る場合には、各行の文字列を上下に並べて表示する。また、入力された文字列が未確定文字列82である場合、当該未確定文字列82を反転表示する(図5(b)参照)。一方、未確定文字列82が確定キー15cにより確定文字列83となった場合、当該確定文字列83を通常表示する(図6(e)参照)。また、入力編集領域24aは、各文字列が何行目に位置するかを示す行頭マーク80と、編集入力位置を指標するカーソル81とを表示する。また、付加情報として、直後(図示右隣)に位置する文字が「JIS2004」該当文字である旨を示す識別マーク2を表示する。なお、図2(a)に示した例において、「辻」が対象文字である。また、図2(b)は、対象文字「辻」の既存字形、図2(c)は、対象文字「辻」の変更字形を示している。
次に、図3を参照し、テープ印刷装置1の制御系について説明する。テープ印刷装置1は、操作部61と、検出部62と、印刷部63(印刷手段)と、切断部64と、駆動部65と、これら各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部60と、を有している。
操作部61は、キーボード17からのデータ入力や、ディスプレイ24への入力編集結果や印刷レイアウト95の表示等、ユーザインターフェースとして機能する。検出部62は、テープ識別センサ26を有し、処理テープT(テープカートリッジC)の種別を検出する。印刷部63は、テープカートリッジC、印刷ヘッド41および印刷送りモータ46を有し、生成された印字データに基づいて印刷ヘッド41により処理テープTに印刷処理を行い、処理テープTおよびインクリボンRを搬送しながら処理テープT上に、生成された印字データに基づいて印刷を行う。切断部64は、処理テープTを切断するフルカッタ34およびこれを駆動するフルカッタモータ35からなるカッタユニット33(図1参照)を有し、印刷処理済みの処理テープTを所定の長さとなるように切断し、ラベル93を作成する。駆動部65は、ディスプレイドライバ66、ヘッドドライバ67、印刷送りモータドライバ68およびカッタモータドライバ69を有し、各部を駆動する。
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)71と、CPU71で各種制御処理を行うための制御プログラムを有するROM(Read Only Memory)72と、各種制御処理の作業領域となるRAM(Random Access Memory)73と、テープ印刷装置1の各部と入力データや制御信号の入出力を行う入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」と称する)74と、を備え、これらは互いに内部バス75により接続されている。ここで、ROM72内には、既存字形が登録されたベースのフォントデータ72aと、変更字形が登録されたJIS2004フォントデータ72bと、が記憶されている。
そして、CPU71は、上記の構成により、ROM72内の各種制御プログラムに従って、IOC74を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力された各種信号・データに基づいてRAM73内の各種データを処理し、IOC74を介してテープ印刷装置1の各部に各種信号・データを出力することにより、入力・編集処理や印刷・切断処理の制御を行う。
次に、図4を参照して、字形選択に関する環境設定について説明する。ユーザにより、テープ印刷装置1の電源がONされると、図4(a)に示すように、ディスプレイ24に、入力・編集画面を表示する。この後、ユーザにより環境設定キー15hが押されると、図4(b)に示すように、環境設定画面に遷移する。
環境設定画面では、字形選択、印刷濃度、表示濃度等の選択肢を表示する。ここで、ユーザは上下キー15bを操作することにより、所望の選択肢を選択し、確定キー15cを押すことで選択項目を確定することができる。つまり、図示のように、字形選択が選択された状態で確定キー15cが押されると、図4(c)に示すように、字形選択画面に遷移する。字形選択画面では、「JIS2004対応」と、「JIS2004非対応」との2つの選択肢を表示する。ここで、「JIS2004対応」の選択肢が選択されると、入力・編集画面で入力された入力文字に既存字形と変更字形を有する対象文字が含まれる場合、当該対象文字を変換キー15fにより変更文字(JIS2004対象の文字)に変換する。また、「JIS2004非対応」の選択肢が選択されると、入力文字に対象文字が含まれる場合、当該対象文字を変換キー15fにより既存文字に変換する。
次に、図5の画面遷移図を参照して、文字入力処理について説明する。なお、以下の説明では、図7(a)、(b)に示すラベル93を作成する場合について言及すると共に、環境設定として「JIS2004対応」が設定されているものとする。
図5(a)に示したディスプレイ24の表示状態において、ユーザにより、文字入力キー13が押され、さらに文字「わたしは」が入力されると、入力編集領域24aには、未確定文字「わたしは」を表示する(図5(b)参照)。ここで、入力文字「わたしは」が誤入力された場合、削除キー15dが押され、さらに入力文字「わたしは」が削除されると、ディスプレイ24は、図5(a)に示す初期状態に戻る。
図5(b)に示す状態で、変換キー15fが押されると、入力編集領域24aには、変換後の「私は」を反転表示し(図示省略)、その後、確定キー15cが押されることで、「私は」を確定文字列83として通常表示する。(図5(c)参照)。次に、ユーザにより、文字「つじです」が入力されると、入力編集領域24aには、未確定文字「つじです」を反転表示する(図6(d)参照)。その後、変換キー15fが押されると、入力編集領域24aには、変換後の「辻です」(変更字形の辻)が表示され、この後、確定キー15cが押されることで、「辻です」(変更字形の辻)を確定文字列83として通常表示する(図6(e)参照)。このとき、複数の字形を有する対象文字である「辻」の前には、「辻」がJIS2004該当文字であることを指標する識別マーク2を表示する。当該識別マーク2は、1文字分の領域を有する識別符号である。
ここで、(カーソル81が「辻」に付されている状態で)、ユーザにより、字形変更キー15gが押されると、「辻です」(既存字形の辻)に変換される(図6(f)参照)。この時、レイアウト表示領域24bには、「私は辻(既存字形の辻)です」の印刷レイアウト95を表示する。ユーザにより、印刷キー15eが押されると、確定文字列83に基づいて印刷処理を実行し、さらに切断処理を実行して、ラベル93を作成する。
なお、図7(a)は、図6(e)に示す状態で印刷キー15eが押された場合に作成されるラベル89を示し、図7(b)は、図6(f)に示す状態で印刷キー15eが押された場合に作成されるラベル90を示している。
次に、図8のフローチャートを参照して、文字の入力からラベル93の作成に至る一連の動作フローについて説明する。なお、ここでも環境設定として予め「JIS2004対応」が設定されているものする。
入力・編集画面が表示された状態において、ユーザにより、文字が入力されると(S1)、制御部60により、入力文字が対象文字であるか否かを判別する(S2)。入力文字が対象文字である場合(S2:Yes)、識別マーク2を対象文字の前に挿入表示する(S3)。このとき、対象文字は変更字形で表示される。ここでユーザにより、JIS2004非対応(既存字形)に変更されない場合(S4:No)、字形をJIS2004フォントデータ72bより抽出して、印字データを生成し(S5)、その印字データを基にラベル93を作成する(S6)。一方、入力文字が対象文字でない場合(S2:No)、字形をベースのフォントデータ72aより抽出して印字データを生成し(S7)、その印字データを基にラベル93を作成する(S6)。
また、ユーザにより字形変更キー15gが押されることで、JIS2004非対応に変更される場合(S4:Yes)、識別マーク2をテキストに挿入表示しない(S8)。このとき、対象文字は既存字形で表示される。さらに、対象文字をJIS2004対応(変更字形)に再度変更する場合(S9:Yes)、識別マーク2をテキストに挿入表示し(S3)、対象文字を変更字形で表示する。JIS2004対応に変更されない場合は(S9)、字形をベースのフォントデータ72aより抽出して印字データを生成し(S7)、その印字データを基にラベル93を作成する(S6)。
以上、本実施形態によれば、識別マーク2がテキストに挿入表示されるため、ユーザがJIS2004に該当すること(変更字形であること)を認識することができる。また、テープ印刷装置1を提供するメーカ側は、ユーザに対し、JIS2004に対応した装置であることを示唆することができる。
なお、上記の実施形態では、文字入力後に、字形を切り替えることができるものとしたが、文字が入力される前に、字形変更キー15gが押されることにより、環境設定を変更字形(JIS2004該当文字)と既存字形(JIS2004非該当文字)とに相互に切り替え可能にしてもよい。
続いて、図9のフローチャートを参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の実施形態では、環境設定として字形選択を行ったが、本実施形態では文字入力後、入力した文字列の中に対象文字が含まれる場合、ユーザに対して字形選択を促す(字形選択画面を表示する)点で異なる。そこで、第1実施形態と異なる点を中心に以下説明する。
入力・編集画面が表示された状態において、ユーザにより、文字が入力されると(S10)、制御部60により、入力文字が対象文字であるか否かを判別する(S11)。ここで、入力文字が対象文字である場合(S11:Yes)、字形選択画面(図4(c)参照)を表示して、ユーザに対し字形選択を促す(S12)。ここでユーザにより、JIS2004対応の字形が選択された場合(S12:Yes)、識別マーク2を対象文字の前に挿入表示する(S13)。このとき、対象文字は変更字形で表示される。一方、JIS2004非対応(既存字形)が選択された場合は(S12:No)、識別マーク2をテキストに挿入表示しない(S18)。このとき、対象文字は既存字形で表示される。なおS14〜S16,S19,S17は、図8に示したフローチャートのS4〜S6,S9,S7に相当し、第1実施形態と同様の処理を行うため、説明を省略する。
以上、第2実施形態によれば、文字入力後に字形選択を行うため、対象文字を含まない文字入力の場合は字形選択を行う必要が無く、予め環境設定を行う必要が無い。
なお、上記の実施形態では、直後に位置する文字がJIS2004該当文字(変更字形)であることを示すために識別マーク2を表示したが、これに代えて、図10(a)に示すように、変更字形の頭文字である「変」を示す識別符号3を表示させても良い。また、JIS2004非該当文字(既存字形)であることを示すために、図10(b)に示すように、既存字形の頭文字である「既」を示す識別符号4を表示してもよい。つまり、対象文字については、変更字形だけでなく、既存字形で入力された場合も付加情報を付加するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、JIS2004該当文字であることを指標する表示として、「JIS2004マーク」2および「変」を示す識別符号3等の付加情報を付加する以外に、JIS2004該当文字を他の文字とは異なる表示態様としても良い。「異なる表示態様」としては、具体的に、フォントの種類、フォントの大きさ、フォントの色、文字飾り、表示形態(点滅表示等)が異なることを指す。
また、上記の実施形態では、識別マーク2(付加情報)を挿入表示する位置は、対象文字の直前としたが、対象文字の直後や上下であってもよい。
また、上記の実施形態では、変更字形の規格として「JIS2004」を適用したが、JIS規格以外の文字規格を変更字形の規格として適用してもよい。
また、上記の実施形態に示した、テープ印刷装置1の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、テープ印刷装置1の各手段として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
1…テープ印刷装置 15g…字形変更キー 15h…文字入力切替キー 17…キーボード 24…ディスプレイ 41…印刷ヘッド 71…CPU 72…ROM 72a…フォントデータ 72b…JIS2004フォントデータ 73…RAM 74…IOC 75…内部バス
Claims (8)
- 既存字形、および当該既存字形とは異なる変更字形を有する対象文字を、前記既存字形または前記変更字形のいずれかで入力および印刷可能な印刷装置であって、
前記対象文字を含む文字情報を入力する入力手段と、
入力された前記文字情報に基づいて表示を行う表示手段と、
入力された前記文字情報に基づいて印刷を行う印刷手段と、を備え、
前記入力手段により前記対象文字が前記変更字形で入力された場合、
前記表示手段は、前記対象文字を前記文字情報に含まれる他の文字とは異なる態様で表示し、
前記印刷手段は、前記対象文字を前記変更字形で印刷することを特徴とする印刷装置。 - 前記表示手段は、前記異なる態様として、前記対象文字の近傍に、前記変更字形である旨を示す付加情報を付加することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記表示手段は、前記入力手段により前記対象文字が前記既存字形で入力されたか前記変更字形で入力されたかに関わらず、前記対象文字を前記既存字形で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
- 前記表示手段は、前記入力手段により入力された前記対象文字の字形に基づいて、当該対象文字を前記既存字形または前記変更字形で表示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
- 前記入力手段により前記対象文字が前記既存字形で入力された場合、
前記表示手段は、前記対象文字の近傍に、前記既存字形である旨を示す付加情報を付加することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記表示手段は、前記既存字形または前記変更字形である旨を示す前記付加情報として、前記対象文字の前または後に1文字分の領域を有する識別符号を付加することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
- 前記入力手段は、前記表示手段に表示された前記対象文字または前記付加情報が編集対象となっている状態における所定キーの操作により、前記対象文字の入力を前記既存字形と前記変更字形とで切り替えることを特徴とする請求項5または6に記載の印刷装置。
- コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷装置における各手段として機能させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012180558A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき浴中ロール及び溶融金属めっき浴中ロールの製造方法 |
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2007
- 2007-07-02 JP JP2007174285A patent/JP2009012222A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012180558A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Nippon Steel Corp | 溶融金属めっき浴中ロール及び溶融金属めっき浴中ロールの製造方法 |
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