JP2005250686A - 文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法 - Google Patents

文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 コピー&ペースト機能を用いて文書作成を行う場合の利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】 コピー元となるコピー領域を指定するコピー領域指定工程(S21)と、コピーされた文字データのペースト先となるペースト位置を指定するペースト位置指定工程(S22)と、コピー元の文字属性を反映して文字データをペーストする第1ペースト方法、ペースト先の文字属性を反映して文字データをペーストする第2ペースト方法を含む複数のペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択するペースト方法選択工程(S23)と、を備えたものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、コピー&ペースト機能を有する文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法に関するものである。
従来、文書作成装置では、コピー&ペーストを行った場合、コピー元の文字属性(文字方向、書体、文字飾り、文字間隔、文字サイズおよび文字色など)をそのまま反映させてペーストするか、ペースト先の文字属性に変換してペーストするかのいずれかのペースト方法が採用されている。後者の例としては、コピーされた文字データを、ペースト先として指定されたペースト位置(カーソル位置)の左側または右側(横書きの文書を作成することが前提)の文字属性に変換してペーストするテープ印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−214862号公報
ところが、上記の公開特許公報に記載のテープ印刷装置は、ペースト先の文字属性に自動変換させることができるものの、コピー元の文字属性を反映させることはできない。したがって、コピー元の文字属性を反映させるためには、ペースト後、文字属性を変換する操作が必要となる。また、逆にコピー元の文字属性を反映させることが前提の文書作成装置(一般的なワードプロセッサなど)では、コピーされた文字データの文字属性をペースト先に合わせたい場合、ペースト先の文字属性に変換する操作が必要となる。
このように従来の文書作成装置では、ペースト方法(属性反映対象)が予め決定されているため、ユーザの都合に合わせて、コピー元の文字属性を反映させるか、若しくはペースト先の文字属性に変換するかを選択することができなかった。特に、上記の例に示したテープ印刷装置の場合、ファイルの背表紙に貼付するラベル等を作成することが多いため、多種多様な文字属性を用いた文書作成が求められる。したがって、この種のテープ印刷装置を用いるユーザは、コピー&ペーストを行った場合の属性反映対象が予め決定されていることにより不便を感じる機会が多かった。
そこで本発明は、コピー&ペーストを行う場合、ユーザの都合に応じて、コピー元の文字属性を反映させるか、若しくはペースト先の文字属性を反映させるかを選択可能な文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法を提供することを目的とする。
本発明の文書作成装置は、入力された文書中のうち、コピー&ペーストするためのコピー元となるコピー領域を指定するコピー領域指定手段と、コピー領域の文字データを、その文字属性を示す属性データと共に記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された文字データのペースト先となるペースト位置を指定するペースト位置指定手段と、コピー元の文字属性を反映して文字データをペーストする第1ペースト方法、ペースト先の文字属性を反映して文字データをペーストする第2ペースト方法を含む複数のペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択するペースト方法選択手段と、選択されたペースト方法に従って、指定されたペースト位置に文字データをペーストするペースト手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の文書作成方法は、コピー&ペースト機能を有する文書作成装置の文書作成方法であって、コピー元となるコピー領域を指定するコピー領域指定工程と、コピー領域の文字データを、その文字属性を示す属性データと共に記憶する記憶工程と、記憶した文字データのペースト先となるペースト位置を指定するペースト位置指定工程と、コピー元の文字属性を反映して文字データをペーストする第1ペースト方法、ペースト先の文字属性を反映して文字データをペーストする第2ペースト方法を含む複数のペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択するペースト方法選択工程と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、コピー&ペースト処理(文書の一部を複写後、これを貼り付ける処理)を行う場合、コピー元の文字属性を反映する第1ペースト方法と、ペースト先の文字属性を反映する第2ペースト方法とのいずれかのペースト方法を選択可能であるため、ユーザは都合に応じてペースト方法を使い分けることができる。したがって、文字属性を付加した文書を作成する場合の利便性を向上させることができる。
なお、本発明は、コピー&ペースト処理に限らず、カット&ペースト処理、すなわち文書の一部を切り取り後、これを貼り付ける処理を行う場合にも適用可能である。この場合、コピー元をカット元、コピー領域をカット領域、コピー領域指定手段(工程)をカット領域指定手段(工程)と読み替えれば良い。
この場合、ペースト方法選択手段によって選択されるペースト方法には、第1ペースト方法および第2ペースト方法以外に、コピー元およびペースト先の文字属性に関わらず、指定された文字属性を反映して文字データをペーストする第3ペースト方法が含まれることが好ましい。
この構成によれば、第1ペースト方法、第2ペースト方法に加えて、指定された文字属性を反映する第3ペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択することができる。したがって、コピーした文字データのみを生かして、ユーザの好みの文字属性でペーストを行いたい場合、第3ペースト方法を選択することで、より文書作成の際の利便性を向上させることができる。なお、文字属性の指定は、コピー領域指定前に実行されても良いし、ペースト方法選択後に実行されても良い。
上記において、ペースト方法選択手段により第1ペースト方法または第3ペースト方法が選択された場合であって、ペーストされる文字データの文字属性がペースト先の文字属性と異なる場合、ペースト手段は、文字属性の反映に代えて、文字属性が異なる旨を示す属性記号を文字データに付加することが好ましい。
この構成によれば、ペーストした文字データに文字属性を反映させるのではなく、文字属性が異なる旨を示す属性記号を付加するため、表示領域が小さい表示画面や表示機能の乏しい表示画面上に文書を表示しながら文書作成を行う場合であっても、ペーストされた文字データの文字属性が周囲の文字属性(ペースト先の文字属性)と異なることを明確に示すことができる。
これらの場合、ペースト方法選択手段は、コピー領域指定前またはペースト位置指定後にペースト方法を選択可能であることが好ましい。
また、この場合、ペースト方法選択工程は、コピー領域指定工程の前またはペースト位置指定工程の後に実行することが好ましい。
これらの構成によれば、ユーザの都合に応じて、コピー領域指定前またはペースト位置指定後にペースト方法を選択することができる。なお、前者の場合、ペースト毎にペースト方法を選択する必要がないため、迅速に文書作成を行うことができるといった利点を有する。また、後者の場合、ペースト毎にペースト方法を選択可能であるため、その時々に応じて文字属性を変更したい場合に有効である。
これらの場合、予め、少なくとも1以上の定型文字データを設定する定型文字データ設定手段をさらに備え、ペースト方法選択手段は、コピー元の文字データが定型文字データと一致する場合のみ、ペースト方法を選択可能であることが好ましい。
この構成によれば、コピー元の文字データが定型文字データと一致する場合のみ、ペースト方法を選択可能であるため、頻繁に用いる文字データや強調したい文字データだけを定型文字データとして設定しておくことで、その他の文字データをコピー&ペーストする場合はペースト方法の選択が必要なくなり、より文書作成の際の利便性を向上させることができる。なお、定型文字データが設定されていない場合、全ての文字データをコピー&ペーストする際にペースト方法の選択を行い得るように構成することも可能である。
これらの場合、属性データは、複数種類の文字属性を示すものであり、複数種類の文字属性の中から、文字データに反映する属性種類を選択する属性種類選択手段をさらに備えることが好ましい。
また、これらの場合、属性データは、複数種類の文字属性を示すものであり、複数種類の文字属性の中から、文字データに反映する属性種類を選択する属性種類選択工程をさらに備えることが好ましい。
これらの構成によれば、第1ペースト方法を選択した場合はコピー元の文字属性の中から属性種類を選択することができ、第2ペースト方法を選択した場合はペースト先の文字属性の中から属性種類を選択することができ、第3ペースト方法を選択した場合は指定する文字属性の属性種類を選択することができる。したがって、例えば第1ペースト方法を選択した場合であって、コピー領域に設定されている文字属性が「明朝体、下線付き」であった場合、属性種類として明朝体のみを選択することで、文字属性が「明朝体、下線なし(デフォルト値)」の文字データをペーストさせることができる。
上記において、ペースト方法選択手段により第2ペースト方法が選択された場合であって、ペースト位置の前後において文字属性が異なる場合、ペースト位置の前後いずれの文字属性を文字データに反映させるかを選択する属性反映方向選択手段をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、ペースト位置の前後において文字属性が異なる場合、前後いずれの文字属性を反映させるかを選択することができる。また、ペースト位置の指定の仕方によって前後どちら側の文字属性が反映されるかが分かりづらい場合であっても、反映方向を選択することができるため、ユーザが混乱することがない。
本発明のテープ印刷装置は、上記のいずれか1項に記載の文書作成装置の各手段と、作成された文書をテープ上に印刷する印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
テープ印刷装置の場合、ファイルの背表紙に貼付するラベル等を作成することが多いため、多種多様な文字属性を用いた文書作成が求められるが、この構成によれば、コピー&ペーストを行う場合、ユーザの都合に応じて、コピー元の文字属性を反映させるか、若しくはペースト先の文字属性を反映させるかを選択することができるため、文字属性を付加した文書を作成する際の利便性を向上させることができる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記のいずれか1項に記載の文書作成装置の各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
この構成によれば、コピー&ペーストを行う場合、ユーザの都合に応じて、コピー元の文字属性を反映させるか、若しくはペースト先の文字属性を反映させるかを選択可能な文書作成機能をコンピュータで実現することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の文書作成装置は、文書を作成する過程においてコピー&ペーストを行う場合、ユーザの都合に応じて、コピー元の文字属性を反映させるか、若しくはペースト先の文字属性を反映させるかなどのペースト方法(属性反映対象)を選択することができる。また、文字属性を反映させる場合、複数の文字属性種類(図6参照)の中から、コピーした文字データに反映させたい属性種類を選択可能となっており、文字属性を付加した文書を作成する場合の利便性向上を課題としたものである。
そこで、以下、長尺上のテープに印刷を行うことで、ファイルの背表紙等に貼付するラベルを作成可能なテープ印刷装置を例に挙げて説明する。なお、テープ印刷装置の制御プログラム、データセット並びにこれらを記録した記録媒体については特に説明しないが、これらは当然本実施形態に含まれるものである。
図1は、テープ印刷装置1の開蓋状態の外観斜視図である。同図に示すようにテープ印刷装置1は、装置ケース2により外郭が形成され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されるとともに、後部上面には、その左部に開閉蓋21が取り付けられ、その右部にはディスプレイ4が配設されている。開閉蓋21の内側にはテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部6が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋21を開放した状態でカートリッジ装着部6に着脱可能に装着される。また、開閉蓋21にはこれを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓21aが形成されている。
キーボード3には、文字キー群3a、および各種動作モード等を指定するための機能キー群3bが配列されている。文字キー群3aは、JIS配列に基づいたフルキー構成であり、操作するキー数の増加を抑えるためのシフトキーを備えるなど、一般のワードプロセッサ等と同様である。また、文字キー群3aには、数値を指定する数字キーが含まれ、後述するペースト方法の選択や属性種類の選択は当該数字キーを用いて行われる。また、機能キー群3bには、コピー&ペーストを行うためのコピーキーやペーストキーの他、処理の取り消し等のための取り消しキー、カーソル移動用のカーソルキー、印刷動作を開始させる印刷キー、および各種モードの選択やテキスト入力時の改行のための選択キーなどが含まれる。
また、ディスプレイ4は、横方向(X方向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示可能な表示画面41と、表示画面41の表示切り替えを行うための表示切り替えキー群42と、を備えている。表示画面41は、ユーザがキーボード3からデータを入力して、文書や画像などの印刷データを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キーボード3から入力された各種指令・選択指示の内容等を視認したりする際に用いられる。また、表示切り替えキー群42は、印刷テープT上に印刷される印刷イメージのみを表示画面41上に表示させるための第1表示キー42a、入力内容(テキスト内容)のみを表示画面41上に表示させるための第2表示キー42b、印刷イメージと入力内容を、それぞれ表示画面41を2分した領域で同時に表示させるための第3表示キー42cから成る。
装置ケース2の左側部には、カートリッジ装着部6と外部とを連通するテープ排出口22が形成され、このテープ排出口22には、送り出した印刷テープTを切断するためのテープカッタ23が臨んでいる。そして、テープ排出口22から印刷済の印刷テープTが送り出されることにより、この印刷済み印刷テープTがテープカッタ23により切断される。
一方、カートリッジ装着部6には、ヘッドカバー61a内にサーマルヘッドから成る印刷ヘッド7が内蔵されたヘッドユニット61と、印刷ヘッド7に対峙するプラテン駆動軸62と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸63と、後述のテープリール17の位置決め突起64とを備えている。また、カートリッジ装着部6の下側には、プラテン駆動軸62および巻き取り駆動軸63を回転させるテープ送り機構120(図2参照)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース51内部の上部中央部に、一定の幅(4.5mm〜48mm程度)の印刷テープTを巻回したテープリール17と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール19とを収容して構成されており、印刷テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール17の左下部には前記ヘッドユニット61を覆うヘッドカバー61aに差し込むための貫通孔55が形成されており、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、前記プラテン駆動軸62に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ53が配置されている。一方、前記リボンリール19に近接してリボン巻き取りリール54が配置され、リボンリール19から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー61aを周回するように配置されたリボン巻き取りリール54に巻き取られるようになっている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部6に装着されると、ヘッドカバー61aに貫通孔55が、位置決め突起64にテープリール17の中心孔が、巻き取り駆動軸63にリボン巻き取りリール54の中心孔がそれぞれ差し込まれ、印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込んでサーマルヘッド7がプラテンローラ53に当接して印刷が可能になる。
一方、印刷テープTは、テープ種別(テープ幅、テープ色、インク色など)が異なる複数種のものが用意されており、この種別を指標する複数の孔(図示省略)がカートリッジケース51の裏面に設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部6には、これらを検出するテープ識別センサ(マイクロスイッチ)142(図2参照)が、複数設けられており、このテープ識別センサ142の状態を検出することで、テープ種別を判別できるようになっている。
次に、テープ印刷装置1の制御構成について、図2の制御ブロック図を参照して説明する。テープ印刷装置1は、キーボード3およびディスプレイ4(表示画面41)を有し、ユーザによるキャラクタの入力や各種情報の表示などユーザインターフェースを司る操作部11と、テープカートリッジCや印刷ヘッド7を配設したカートリッジ装着部6と、送りモータ121によりテープTおよびインクリボンRを搬送するテープ送り機構120とを有し、生成された印刷データに基づいてテープT上に印刷を行う印刷部12と、テープカッタ23とこれを駆動するカッタモータ131と、テープカットを指示するカットボタン133とを有し、印刷済みテープTを所定長さとなるように切断する切断部13と、送りモータ121の回転速度を検出する回転速度センサ141と、印刷テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ142とを有し、各種検出を行う検出部14と、ディスプレイドライバ151、ヘッドドライバ152およびモータドライバ153(送りモータドライバ153a、カッタモータドライバ153b)を有し、各部を駆動する駆動部15と、各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部200とによって構成されている。
制御部200は、CPU210、ROM220、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)230、RAM240および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。ROM220は、文書作成処理や印刷処理等の各種処理をCPU210で制御するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、文字属性に関するデータやコピー&ペースト処理のための制御データ等を記憶する制御データブロック222とを有している。また、CG−ROM230は、文字等のフォントデータを記憶しており、文字等を特定するコードデータが与えられたときに対応するフォントデータを出力する。
RAM240は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック241の他、生成された印刷データを記憶する印刷データブロック242と、表示画面41に表示するための表示データを記憶する表示データブロック243と、ユーザによりコピー指定されたコピー領域の文字データを記憶する文字データブロック244と、当該コピー領域の文字データに付加されている文字属性を記憶するコピー元文字属性ブロック245と、ユーザにより選択されたペースト方法を記憶するペースト方法ブロック246と、複数の文字属性種類(図6参照)の中から反映する属性種類を記憶する属性種類ブロック247と、ペースト方法の選択が定型文字データ(定型句)に対してのみ実行可能に設定されている場合に有効となる定型文字データを記憶する定型文字データブロック248と、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM240は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
なお、コピー元文字属性ブロック245には、コピー領域の文字データに複数の属性種類が付加されている場合、その全ての属性が記憶される。但し、デフォルト値(出荷時の標準設定値,図6の囲み文字参照)が設定されている場合は、その属性種類の記憶を省略しても良い。
また、ペースト方法ブロック246には、ペースト方法として、コピーした文字データにコピー元の文字属性を反映してペーストする第1ペースト方法、コピーした文字データにペースト先の文字属性を反映してペーストする第2ペースト方法、コピーした文字データにユーザが指定した文字属性を反映してペーストする第3ペースト方法の中からいずれか1の方法を示すデータが記憶される。第1ペースト方法は、一般的なワードプロセッサと同様にコピー元の文字属性を生かしてペーストしたい場合に選択され、第2ペースト方法は、ペースト先の文字属性に合わせたい場合に選択される。また、第3ペースト方法は、コピーした文字データのみを生かして、ユーザの好みの文字属性でペーストを行いたい場合に選択される。
また、属性種類ブロック247には、ペーストする文字データに反映する属性種類(属性種類1)が記憶される。また、ユーザが指定した文字属性を反映する第3ペースト方法が選択されている場合は、属性種類の他に指定された属性も記憶される。なお、属性種類とその選択方法の詳細については後に詳述する。
また、定型文字データブロック248内の定型文字データは、ペースト方法の選択が、ペースト実行時に必ず実行されるのではなく、定型文字データに対してのみ実行可能に設定されている場合に、コピー領域の文字データが一致するか否かを判別するために記憶されるものである。したがって、ペースト方法の選択が全ての文字データに対して実行可能に設定されている場合は、当該定型文字データブロック248に記憶されている定型文字データは利用されないこととなる。なお、定型文字データの設定については後述する。
IOC250には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC250は、キーボード3からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス260に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部15に出力する。
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力し、CG−ROM230からのフォントデータ、RAM240内の各種データを処理し、IOC250を介してテープ印刷装置1内の各部に、各種信号・データを出力することにより、コピー&ペースト処理や印刷処理の制御などを行う。
次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理フローについて、図3を参照して説明する。電源キーの押下(電源オン)により処理が開始すると、同図に示すように、まず、前回の電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。
同図のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S3:No)。
上述のように、テープ印刷装置1では、主な処理を割込処理により行うので、印刷データ作成などの準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キーを押すことにより、印刷処理割込が発生して、印刷処理が起動され、印刷データに基づいて印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順は、ユーザが任意に選択できる。
次に、テープ印刷装置1におけるコピー&ペースト処理の前設定について、図4のフローチャートを参照して説明する。当該コピー&ペースト処理の前設定は、上記の割込処理(S4)の一つとして行われるものであり、通常は文書(印刷データ)の作成前に実行されるものである。
同図に示すように、コピー&ペースト処理の前設定では、まずペースト方法の選択を行うか否かの設定が行われる(S11)。ここで、「選択有り」と設定された場合は(S11:Yes)、ペースト実行時にペースト方法(第1ペースト方法、第2ペースト方法または第3ペースト方法)を選択することができる。また、「選択無し」と設定された場合は(S11:No)、ペースト実行時にペースト方法を選択するための画面表示は行わず、自動的にペースト先の文字属性が反映される(第2ペースト方法によるペーストが実行される)。
ペースト方法が「選択有り」に設定された場合は(S11:Yes)、続いてペースト方法の選択を定型文字データに対してのみ行うか否かの設定が行われる(S12)。ここで、「定型文字データに対してのみ行う」が選択された場合は(S12:Yes)、続いて定型文字データの設定が行われる(S13)。定型文字データの設定は、キーボード3上の文字キー群3aを用いてテキストデータが入力されることにより行われる。例えば、ここでテキスト「ABC」が設定されている場合は、コピー元として指定されたコピー領域の文字データが「ABC」である場合のみ、ペースト方法の選択が可能となる。また、設定された定型文字データは、定型文字データブロック248(図2参照)に記憶される。なお、定型文字データは複数指定することが可能である。
一方、ペースト方法の選択を、定型文字データに対してのみ行うのではない、すなわち「ペースト方法の選択を全ての文字データに対して実行する」と設定された場合は(S12:No)、定型文字データの設定が行われることなく、コピー&ペースト処理の前設定を終了する。
このように、本実施形態では、コピー元の文字データが定型文字データと一致する場合のみ、ペースト方法を選択可能に設定することができるため、頻繁に用いる文字データや強調したい文字データだけを定型文字データとして設定しておくことで、その他の文字データをコピー&ペーストする場合はペースト方法の選択が必要なくなり、より文書作成の際の利便性を向上させることができる。
なお、同図に示した「コピー&ペースト処理の前設定」が実行されていない場合、すなわちデフォルト設定の状態では、「ペースト方法の選択有り」(S11:Yes)、「ペースト方法の選択を全ての文字データに対して実行する」(S12:No)に設定されている。したがって、以下では、このデフォルト設定の状態であるものとして説明を行う。
また、上記では、ペースト方法が「選択無し」に設定された場合(S11:Noの場合)、ペースト方法(ペースト方法のデフォルト設定)は自動的に第2ペースト方法に設定するものとしたが、このように「選択無し」の場合のペースト方法を固定するのではなく、第1ペースト方法、第2ペースト方法または第3ペースト方法のいずれかに設定するかをユーザが選択できるように構成しても良い。すなわち、この構成によれば、予め好みのペースト方法に設定しておくことで、ペースト毎にペースト方法を選択する手間を省くことができる。また、「選択無し」の場合のペースト方法として、これら3つのペースト方法以外に、コピー&ペースト処理のペースト時には、全てデフォルト値の属性種類(図6の囲み文字参照)でペーストする方法を選択可能としても良い。
また、定型文字データの設定(S13)において、定型文字データの一部を設定しておき、コピー領域にそのテキストデータが含まれる場合、ペースト方法の選択を可能としても良い。この場合は、例えばテキスト「ABC」が設定されているとき、コピー元として指定されたコピー領域の文字データが「ABCDE」や「123ABC」のようにテキスト「ABC」を含む場合、ペースト方法の選択が可能となる。
次に、コピー&ペースト処理の一連の処理フローについて、図5を参照して説明する。同図に示すように、まずユーザによりキーボード3を用いてコピー領域が指定される(S21)と、当該コピー領域の文字データは、文字データブロック244に、また文字データに付加されている文字属性は、コピー元文字属性ブロック245(いずれも図2参照)に記憶される。コピー領域が指定されると、続いてペースト位置が指定される(S22)。当該ペースト位置の指定も、キーボード3による入力により行われる。
ペースト位置が指定されると、ペースト方法(第1ペースト方法、第2ペースト方法または第3ペースト方法)の選択が行われ(S23)、選択されたペースト方法は、ペースト方法ブロック246(図2参照)に記憶される。ペースト位置が指定されると、さらにペーストされる文字データに反映する属性種類の選択が行われる(S24)。選択された属性種類は、属性種類ブロック247(図2参照)に記憶される。ここでは、図6の「属性種類1」に示す5つの属性種類の中から、1以上の属性種類が選択される。属性種類が選択されると、その属性種類を反映した文字データのペーストを行い(S25)、処理を終了する。
ここで、図6を参照し、文字属性の種類について説明する。同図の一覧表に示すように、属性種類は、5つの属性種類(属性種類1)に大分類され、さらにその中の幾つかは2つまたは3つの属性種類(属性種類2)に小分類されている。属性種類1としては、「文字方向」、「書体」、「文字飾り」、「文字間隔」、「文字サイズ」に分類されている。さらに属性種類2として、「書体」については「普通字」、「太字」に、また「文字飾り」については「飾り字」、「伸縮」、「囲み網」に分類されている。また、それぞれの分類には、図示の通り属性として複数種類があり、「横書き」、「明朝体」など、図示囲み文字がデフォルト値となっている。したがって、文字属性の指定が何ら為されていない場合(行頭に文字属性マーク(属性記号)M(図7等参照)が付されていない場合)は、これらデフォルト値の設定が為されていることを示す。
なお、上記のコピー&ペースト処理の処理フローで説明した属性種類の選択工程(図5のS24参照)では、上記の通り、属性種類1の中から1以上の属性種類が選択される。すなわち、属性種類として「書体」が選択された場合は、普通字であるか太字であるか、また明朝体であるかゴシックであるかの文字属性がペーストされる文字データに反映されることとなる。
また、本実施形態では、単色印刷を行う場合を例示しているが、複数色の印刷が可能な場合は、文字属性の属性種類として「文字色」を加えても良い。また、単色であっても、複数の濃度で印刷可能である場合は、属性種類として「文字濃度」を加えても良い。
次に、図7ないし図10の表示画面41の遷移図を参照し、コピー処理およびペースト処理の手順について説明する。図7は、コピー処理の手順を示したものである。なお、ここでは、ディスプレイ4上の第2表示キー42b(図1参照)により、入力内容(テキスト内容)のみを表示画面41上で表示させるように設定されている場合について説明する。したがって、同図の画面表示は、印刷イメージを示すものではない。
同図に示すように、テキスト編集画面では、1行目に「ABCDE」、また2行目に「12345」といったテキストデータが入力されており、これらにはそれぞれデフォルト値以外の文字属性が設定されていることが示されている(D11)。すなわち、行頭の右向き黒三角マークは、デフォルト値以外の文字属性が設定されていることを示す文字属性マークMであり、1文の途中にさらに当該マークMが存在しない場合は、その一文が同じ文字属性であることを示している。また、一文の途中から文字属性が付加されている場合は、その属性が変更される位置毎に、一文の途中であっても文字属性マークMが存在する(図8のD24参照)。なお、ここでは1行目と2行目は異なる文字属性(1行目は文字飾り:強調、2行目は文字サイズ:大きい)が付加されており、カーソルKは図示のとおり1行目の「C」に付されているものとする。
テキスト編集画面(D11)において、ユーザにより機能キー群3bの一つであるコピーキーが押下されると、コピー領域指定画面に遷移し、当該画面には「終点を指定してください」といった指示内容(ユーザに対する説明)を表示する(D12)。ここで、カーソルキー「→」が3回押下されると、テキスト「CDE」を反転表示してこれらの領域がコピー領域として指定されていることを示すと共に、「「選択」押下でコピー実行します」といった説明を表示する(D13)。
この状態で選択キーが押下されると、文字データ「CDE」とその文字属性をRAM240の所定ブロック(文字データブロック244,コピー元文字属性ブロック245)に記憶し、画面をテキスト表示画面に戻す(D14)。当該テキスト表示画面上の表示は、D11の表示と同様である。
次に、図8を参照し、ペースト処理(例1)について説明する。テキスト表示画面(ペースト位置指定画面)において、カーソルKによりペースト位置が指定された状態(2行目の「3」にカーソルKが付されているものとする)で(D21)、ペーストキーが押下されると、ペースト方法選択画面に遷移する(D22)。ペースト方法選択画面では、ペースト方法を、ペースト方法1、2または3の中から1を選択する旨の指示内容を表示する。
ここで、数字キー「1」の押下により、ペースト方法1が選択されると、属性種類選択画面に遷移する(D23)。属性種類選択画面では、属性種類を、図6に示す「属性種類1」の中から選択し、さらに選択後(数字キーの押下後)、選択キーを押下する旨の指示内容を表示する。
ここで、数字キー「1,3」および選択キーが押下されると、テキスト編集画面(属性反映画面)に遷移し、テキスト「CDE」がペースト位置として指定された2行目の「3」の後にペーストされた状態を表示する(D24)。また、テキスト「CDE」に付加された文字属性と、ペースト先(2行目)の文字属性は異なるため、テキスト「CDE」の前後(左側および右側)に文字属性マーク(属性記号)Mを付加して、文字属性が異なる旨を示す。この文字属性マークMは、複数の属性種類がコピー元およびペースト先に設定されている場合、いずれか1種類でも異なる場合は付加される。また、カーソルKは、ペーストされたテキスト「CDE」の最終文字「E」に付した状態となる。
また、この状態において印刷キーが押下されると、1行目にテキスト「ABCDE」(文字飾り:強調)、2行目にテキスト「123CDE45」を配置すると共に、2行目のテキスト「123CDE45」の「123」,「45」は文字属性(文字サイズ:大)を、また「CDE」には1行目の文字属性(文字飾り:強調)を反映した印刷データに基づいて、印刷テープT1を作成する。
このように、本発明では、ペースト時にペースト方法や反映する属性種類を指定することができるため、ペーストを行った後に文字属性の変更を行う手間を省くことができる。
また、ペーストした文字データに文字属性を反映させて表示するのではなく、文字属性が異なる旨を示す文字属性マークMを付加して表示するため、本実施形態のテープ印刷装置1のように、表示領域が小さい表示画面や表示機能の乏しい表示画面上に文書を表示しながら文書作成を行う場合であっても、ペーストされた文字データの文字属性が周囲の文字属性(ペースト先の文字属性)と異なることを明確に示すことができる。
なお、ペースト方法選択画面(D22)において、ペースト方法2またはペースト方法3が選択された場合も、属性種類選択画面(D23)に遷移して反映または指定する属性種類が選択されることとなる。また、ペースト方法2が選択された場合は、ペースト先(2行目)の文字属性を反映するため、テキスト編集画面(属性反映画面)(D24)において、テキスト「CDE」の前後に文字属性マークMを表示しない。また、ペースト方法3が選択された場合は、属性種類選択画面(D23)で属性種類1が選択された後、指定する属性(「横書き」、「ゴシック」など)が選択され、選択された属性種類が、ペースト先(2行目)の文字属性と異なる場合は、D24と同様の表示を行う。
また、コピー&ペースト処理の前設定において、「ペースト方法の選択は定型文字データのみ」に設定されている場合(図4のS12参照)は、コピーされた文字データが予め設定された定型文字データ(同図のS13参照)と一致する場合のみペースト方法選択画面(D22)および属性種類選択画面(D23)に遷移する。したがって、「ペースト方法の選択は定型文字データのみ」に設定されている場合であって、コピーされた文字データが定型文字データと一致しない場合は、ペースト位置指定画面(D21)の状態でペーストキーが押下されると、直接属性反映画面(D24)に遷移することとなる(但しこの場合は、ペースト先の文字属性が反映されることとなる)。また、前設定において「ペースト方法の選択無し」に設定されている場合(図4のS11)も同様である。
また、上記では、属性種類として、図10に示す「属性種類1」の中から1以上若しくは全てを選択するものとしたが、「属性種類1」として、「書体」または「文字飾り」が選択された場合は、さらに下階層に画面遷移して「属性種類2」の選択を促すようにしても良い。この場合、例えば「属性種類1」として「書体」が選択され、さらに「属性種類2」として「普通字」が選択された場合は、「明朝体」または「ゴシック」の属性が、ペーストされる文字データに反映されることとなり、「太字明朝体」や「太字ゴシック」の属性については反映されない。すなわち、この構成により、より細かく、ペーストされる文字データに反映させる文字属性の種類を指定可能となる。
また、例えば、ペースト方法選択画面(D22)において、ペースト方法1が選択された場合は、コピー元の文字データに付加されている属性種類のうち、デフォルト値(図10の囲み文字参照)以外が付加されている属性種類のみを選択肢として表示するようにしても良い。この場合、例えばコピー元の文字属性としてデフォルト値以外に「文字飾り:強調」、「文字サイズ:大」が付加されているとき、選択肢としては「文字飾り」、「文字サイズ」、「全部」が表示されることとなる。なお、ペースト方法2が選択された場合も、ペースト先の文字データに付加されている属性種類のうち、デフォルト値以外が付加されている属性種類のみを選択肢として表示するようにしても良い。
次に、図9を参照し、ペースト処理(例2)について説明する。上記のペースト処理(例1)では、入力内容(テキスト内容)のみを表示画面41上で表示させるように設定されている場合について説明したが、本例は、ディスプレイ4上の第1表示キー42a(図1参照)により、表示画面41上に印刷イメージのみを表示させている点で異なる。ここでは、例1と同様、1行目のテキスト「ABCDE」に、文字飾り:強調(文字サイズ:普通)、2行目のテキスト「12345」に、文字サイズ:大の文字属性が付加されているものとする。
同図に示すように、印刷イメージ表示状態におけるテキスト編集画面(ペースト位置指定画面)では(図8のD21に相当する)、1行目のテキスト「ABCDE」が強調文字、2行目のテキスト「12345」が大きい文字サイズで、テープT上に印刷された状態が表示されている(D31)。また、カーソルKにより、ペースト位置が2行目の「3」に指定されている。この状態で、ペースト方法、属性種類が選択されると(図8のD22,D23参照)、テキスト編集画面(属性反映画面)では(図8のD24に相当する)、2行目の文字属性(文字サイズ:大きい)が付加されたテキスト「12345」の「3」と「4」の間に、強調文字の「CDE」(文字サイズ:普通)が挿入された状態を表示する(D32)。また、この状態で、印刷キーが押下されると、図8に示した印刷テープT1と同様のテープが作成される。
このように、本例によれば、表示画面41上に印刷イメージを表示するため、ユーザは作成される印刷テープTの状態を想定しながら、印刷データの作成(テキストデータの入力)を行うことができる。また、文字属性マークMを表示するのではなく、実際に文字属性が反映された状態を表示するため、付加されている文字属性を表示画面41上で確認することができる。
なお、ディスプレイ4上の第3表示キー42c(図1参照)により、表示画面41上に入力内容および印刷イメージを表示させるように指定された場合は印刷イメージを表示する側では、カーソルKの表示が省略される。
次に、図10を参照し、ペースト処理(例3)について説明する。本例のペースト処理は、ペースト方法として、ペースト先の文字属性を反映させる「ペースト方法2」が選択された場合であって、ペースト位置として指定された箇所の前後(横書きの場合は、左側と右側)の文字属性が異なる場合、属性を反映させる方向(左側または右側)を選択できるものである。そこで、ディスプレイ4上の第1表示キー42a(図1参照)により、表示画面41上に印刷イメージのみを表示させた場合であって、1行目の「CDE」がコピー元として指定されている場合を例示して説明する。また、本例では、カーソルKが文字の下に付される形態ではなく、文字間に表示される場合(入力位置の左端部に縦棒状のカーソルが表示される場合)を例示する。
同図に示すように、本例では、テキスト編集画面(ペースト位置指定画面)において(図8のD21に相当する)、1行目のテキスト「ABCDE」が強調文字、2行目のテキスト「123」が大きい文字サイズ、テキスト「45」が角囲みで、印刷テープT上に印刷された状態が表示されている(D41)。
この状態で、ペーストキーが押下され、ペースト方法選択画面(図8のD22参照)において、ペースト方法「2.ペースト先の文字属性反映」が選択され(D42)、また属性種類選択画面(図8のD23参照)において、「1.文字方向,3.文字飾り」が選択されると(D43)、文字反映方向選択画面に遷移する(D44)。
文字反映方向選択画面では、属性を反映させる方向を、左側または右側のいずれかで選択する旨の指示内容を表示する。ここで、数字キー「2」の押下により、「右側」が選択されると、テキスト編集画面(属性反映画面)に遷移し、カーソルK」の右側に位置するテキスト「45」の文字属性(文字飾り:角囲み)が文字データ「CDE」に反映されてペーストされた状態を表示する(D45)。
このように、本例によれば、カーソルKによって指定したペースト位置の両側の文字属性が異なる場合、いずれの文字属性を反映させるか(付加させるか)を選択することができる。また、本例のように、カーソルKが文字間に表示されるような場合は、左右どちら側の文字属性が反映されるかが分かりづらいが、そのような場合であっても、ペースト時に反映させる方向を選択することができるため、ユーザが混乱することがない。
なお、上記では、文字方向が「横書き」の場合を例示したが、文字方向が「縦書き」の場合は、属性を反映させる位置を上側または下側のいずれかから選択することとなる。
また、ペースト時に選択を行う順序は、上記のように、ペースト方法、属性種類、属性反映方向に限らず、順序が入れ替わっても良い。また、表示画面41上に入力内容のみを表示させる場合(第2表示キー42b)や印刷イメージおよび入力内容を表示させる場合(第3表示キー42c)であっても、本例は当然適用可能である。
以上、説明したとおり、本発明の文書作成装置、テープ印刷装置、プログラムおよび文書作成方法によれば、コピー&ペースト(貼り付け)処理を行う場合、コピー元の文字属性を反映する第1ペースト方法と、ペースト先の文字属性を反映する第2ペースト方法と、指定された文字属性を反映する第3ペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択可能であるため、ユーザは都合に応じてペースト方法を使い分けることができる。したがって、文字属性を付加した文書を作成する場合の利便性を向上させることができる。特に、本実施形態に例示したテープ印刷装置1の場合、多様な文字属性を用いた文書作成が頻繁に行われるため、本発明を適用することがより有効である。
また、ペースト位置指定後にペースト方法を選択するため、その時々に応じて文字属性を変更したい場合に便利である。
また、図6に示したとおり、文字属性は複数種類から成るため、第1ペースト方法を選択した場合はコピー元の文字属性の中から属性種類を選択することができ、第2ペースト方法を選択した場合はペースト先の文字属性の中から属性種類を選択することができ、第3ペースト方法を選択した場合は指定する文字属性の属性種類を選択することができる。したがって、よりユーザの好みに応じた文字属性を反映させることができる。
なお、上記の例では、ペースト方法および属性種類を、ペースト位置指定時に選択するものとしたが、図4に示したコピー&ペースト処理の前設定において、定型文字データの設定と共に予め設定しておいても良い(但しこの場合、前設定におけるペースト方法の選択有無の設定(S11)は省略される)。また、ペースト方法(例3)に示した属性反映方向についても、前設定において予め設定しておいても良い。これらの構成によれば、ペースト毎にペースト方法、属性種類および属性反映方向を選択する必要がないため、迅速に文書作成を行うことができる。なお、ペースト方法および属性種類は、前設定時でなく、コピーキーの押下後、すなわちコピー領域指定前(またはコピー領域指定後)に選択可能に構成することも可能である。
また、上記の例では、ペースト方法3(文字属性指定)が選択された場合、ペースト方法選択後に、文字属性の指定を行うものとしたが、これについても前設定やコピー領域指定時に、文字属性(属性種類および属性)の指定を行うようにしても良い。
また、上記の例では、定型文字データが設定された場合(図4のS13参照)であって、その定型文字データがコピー元として指定された場合、ペースト時においてペースト方法を選択可能であるものとしたが、定型文字データについては、全て予め設定した文字属性に変換されるようにしても良い。つまり、例えば定型文字データとして「ABC」が設定され、且つその文字属性が書体:ゴシックに設定されているとき、コピー元として指定されたコピー領域の文字データが「ABC」の場合は、ペースト時にペースト方法選択画面(図8のD22参照)および属性種類選択画面(同図のD23参照)に移行することなく、書体:ゴシックの文字データ「ABC」がペーストされることとなる。つまり、この場合、コピー元におよびペースト先に付加されている文字属性は無視されることとなる。この構成によれば、例えば個人の署名(サイン)などいつも決まった文字属性を反映させたい文字データを、定型文字データとして記憶させておくことで、ユーザの好みにあった文書をより簡単に作成することができる。
また、上記の例では、コピー&ペースト処理を行う場合について説明したが、カット&ペースト処理、すなわち文書の一部(カット領域)を切り取った後、当該カット領域の文字データと属性データを記憶しておき、これをペースト(貼り付け)する際のペースト方法を選択可能としても良い。
また、上記の例に示した、テープ印刷装置1の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、テープ印刷装置1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
開蓋状態のテープ印刷装置の外観斜視図である。 テープ印刷装置の制御ブロック図である。 テープ印刷装置の全体処理を示すフローチャートである。 コピー&ペースト処理の前設定を示すフローチャートである。 コピー&ペースト処理を示すフローチャートである。 文字属性の種類を説明する図である。 コピー処理の一例を表示画面と共に説明する図である。 ペースト処理の一例(例1)を表示画面と共に説明する図である。 ペースト処理の他の例(例2)を表示画面と共に説明する図である。 ペースト処理の他の例(例3)を表示画面と共に説明する図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置 3 キーボード
4 ディスプレイ 41 表示画面
200 制御部 210 CPU
220 ROM 240 RAM
K カーソル M 文字属性マーク
T 印刷テープ

Claims (12)

  1. 入力された文書中のうち、コピー&ペーストするためのコピー元となるコピー領域を指定するコピー領域指定手段と、
    前記コピー領域の文字データを、その文字属性を示す属性データと共に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された文字データのペースト先となるペースト位置を指定するペースト位置指定手段と、
    前記コピー元の文字属性を反映して前記文字データをペーストする第1ペースト方法、前記ペースト先の文字属性を反映して前記文字データをペーストする第2ペースト方法を含む複数のペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択するペースト方法選択手段と、
    選択された前記ペースト方法に従って、指定された前記ペースト位置に前記文字データをペーストするペースト手段と、を備えたことを特徴とする文書作成装置。
  2. 前記ペースト方法選択手段によって選択される前記ペースト方法には、前記第1ペースト方法および前記第2ペースト方法以外に、前記コピー元および前記ペースト先の文字属性に関わらず、指定された文字属性を反映して前記文字データをペーストする第3ペースト方法が含まれることを特徴とする請求項1に記載の文書作成装置。
  3. 前記ペースト方法選択手段により前記第1ペースト方法または第3ペースト方法が選択された場合であって、ペーストされる文字データの文字属性がペースト先の文字属性と異なる場合、
    前記ペースト手段は、前記文字属性の反映に代えて、文字属性が異なる旨を示す属性記号を前記文字データに付加することを特徴とする請求項2に記載の文書作成装置。
  4. 前記ペースト方法選択手段は、前記コピー領域指定前または前記ペースト位置指定後に前記ペースト方法を選択可能であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の文書作成装置。
  5. 予め、少なくとも1以上の定型文字データを設定する定型文字データ設定手段をさらに備え、
    前記ペースト方法選択手段は、前記コピー元の文字データが前記定型文字データと一致する場合のみ、前記ペースト方法を選択可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の文書作成装置。
  6. 前記属性データは、複数種類の文字属性を示すものであり、
    前記複数種類の文字属性の中から、前記文字データに反映する属性種類を選択する属性種類選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の文書作成装置。
  7. 前記ペースト方法選択手段により前記第2ペースト方法が選択された場合であって、前記ペースト位置の前後において文字属性が異なる場合、
    前記ペースト位置の前後いずれの文字属性を前記文字データに反映させるかを選択する属性反映方向選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の文書作成装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の文書作成装置の各手段と、
    作成された文書をテープ上に印刷する印刷手段と、を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
  9. コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の文書作成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  10. コピー&ペースト機能を有する文書作成装置の文書作成方法であって、
    コピー元となるコピー領域を指定するコピー領域指定工程と、
    前記コピー領域の文字データを、その文字属性を示す属性データと共に記憶する記憶工程と、
    記憶した前記文字データのペースト先となるペースト位置を指定するペースト位置指定工程と、
    前記コピー元の文字属性を反映して前記文字データをペーストする第1ペースト方法、前記ペースト先の文字属性を反映して前記文字データをペーストする第2ペースト方法を含む複数のペースト方法の中からいずれかのペースト方法を選択するペースト方法選択工程と、を備えたことを特徴とする文書作成方法。
  11. 前記ペースト方法選択工程は、前記コピー領域指定工程の前または前記ペースト位置指定工程の後に実行することを特徴とする請求項10に記載の文書作成方法。
  12. 前記属性データは、複数種類の文字属性を示すものであり、
    前記複数種類の文字属性の中から、前記文字データに反映する属性種類を選択する属性種類選択工程をさらに備えたことを特徴とする請求項10または11に記載の文書作成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012118618A (ja) * 2010-11-29 2012-06-21 Pronexus Inc 電子文書作成装置、電子文書作成方法、プログラム、及び、記録媒体
JP2015043234A (ja) * 2014-10-28 2015-03-05 カシオ計算機株式会社 データ入力装置及びプログラム
JP2015219558A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 ブラザー工業株式会社 印刷装置

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