JP5448599B2 - 測定システム及び測定処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定システム及び測定処理方法に関するものである。
従来より、測定対象物にパターン光を照射して表面形状を測定するパターン投影法が知られており、表面形状の算出方法やパターン光の制御方法等に関して、これまで種々の提案がなされている。
例えば、下記特許文献1には、マトリックス状に配置した極小光学面を、所定の変調パターンに従って切り替えることにより、変調されたパターン光を生成し、測定対象物に照射する構成が開示されている。当該文献には、更に、測定対象物から反射したパターン光を結像することで得られた照射像を変調し、照射像の光量変化成分を抽出することで、測定対象物までの距離に応じた視差情報を算出し、測定対象物の表面形状として出力する構成が開示されている。
また、下記特許文献2には、パターン光を制御するとして、測定対象物までの距離情報を取得するために照射する、可視領域外の波長からなる直線縞状パターン光の間隔または光線走査間隔を、取得した距離情報に基づいて制御する技術が開示されている。
更に、下記特許文献3には、測定対象物にパターン光を照射して、撮影した画像の特徴量や特徴量の変化に応じて、光空間変調素子が照射するパターン光の種類および数を適応制御する構成が開示されている。
特許第3847686号公報 特開平11−044515号公報 特開2006−292385号公報
しかしながら、上記先行技術文献において開示された技術はいずれも、測定対象物の表面形状を測定する際に利用される技術であり、これらの文献には、測定対象物の表面形状以外の表面特性を測定する構成までは開示されていない。
一方で、パターン投影法のように、測定対象物にパターン光を照射し表面形状を測定する手法の場合、測定対象物の表面で反射した反射光は、測定対象物の表面状態の影響を少なからず受けていることとなる。
例えば、表面の微細構造の粗さが細かい(表面状態がつるつるした)測定対象物であった場合には、反射光に含まれる成分として、正反射方向の成分が支配的となる。反対に、粗さが粗い(表面状態がざらざらした)測定対象物であった場合には、反射光に含まれる成分として、正反射方向の成分と散乱方向の成分とが混在することとなる。
つまり、測定対象物の表面状態に起因して、正反射方向の成分と散乱方向の成分との比率(これを、以下では測定対象物表面の「散乱特性」と称することとする)が変わってくることとなる。
このため、パターン投影法により測定対象物の表面形状を測定するにあたっては、測定対象物の表面状態もあわせて測定しておくことが望ましい。同様に、測定対象物に照射するパターン光を制御するにあたっては、測定対象物の表面状態である散乱特性を高い精度で測定するために、測定対象物の表面状態を考慮しておくことが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、パターン投影法により測定対象物の表面形状を測定する測定システムにおいて、第1に、表面形状の測定時に、あわせて測定対象物の散乱特性を測定できるようにすることを目的とする。
第2に、測定した散乱特性に基づいてパターン光を制御する構成とすることにより、測定対象物の散乱特性の測定精度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る測定システムは以下のような構成を備える。即ち、
予め定められた径からなるドットパターン光、または、予め定められた幅からなる縞パターン光を予め定められた入射角で測定対象に照射する照射手段と、
前記測定対象に照射されたパターン光の反射光を、前記入射角と略等しい反射角で受光する受光手段と、
前記パターン光の反射光の反射方向における複数の異なる位置に焦点位置を設定する設定手段と、
前記受光手段により受光された反射光の受光位置と、予め定められた基準位置との間のずれ量に基づいて、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の表面形状に関する情報を抽出する第1の抽出手段と、
前記受光手段により受光された反射光の輝度値に関する情報と、前記設定手段で設定された複数の焦点位置における前記ドットパターン光のドットの径を比較した場合の拡大率、または、前記縞パターン光の縞の幅を比較した場合の拡大率を含む情報とを、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の散乱特性に関する情報として抽出する第2の抽出手段と備える。
本発明によれば、パターン投影法により測定対象物の表面形状を測定する測定システムにおいて、第1に、表面形状の測定時に、あわせて測定対象物の散乱特性を測定することが可能となる。
第2に、測定した散乱特性に基づいてパターン光を制御する構成とすることにより、測定対象物の散乱特性の測定精度を向上させることが可能となる。
測定システムの構成を示す図である。 測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。 散乱特性に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 測定システムの構成を示す図である。 測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。 照明部として、液晶プロジェクタを使用した場合の例を示す図である。 ドットパターン光の制御方法を説明するための図である。 ドットパターン光の制御方法を説明するための図である。 ドットパターン光の制御方法を説明するための図である。 ドットの外縁の定義を説明するための図である。 ドットパターン光の制御方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 散乱特性に関する情報の他の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 表面形状に関する情報の抽出方法を説明するための図である。 縞パターン光の制御方法を説明するための図である。 縞パターン光の制御方法を説明するための図である。 縞パターン光の制御方法を説明するための図である。 縞の外縁の定義を説明するための図である。 縞パターン光の制御方法を説明するための図である。 照明部として、DMDを用いた場合の一例を示す図である。 マイクロミラーの一例を示す図である。 マイクロミラーの制御方法を説明するための図である。 測定システムにおけるパターン光設定信号再設定処理の流れを示すフローチャートである。 照明部として2次元マルチアレイ光源と2次元スキャンMEMSミラーを用いた場合の一例を示す図である。 MEMSミラーの制御方法を説明するための図である。 2次元マルチアレイ光源と2次元スキャンMEMSミラーの制御方法を説明するための図である。 測定システムにおけるパターン光設定信号再設定処理の流れを示すフローチャートである。 パターン光の位相変調を説明するための図である。 測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。 測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。 パターン光の波長変更を説明するための図である。 パターン光の偏光性の切り替えを説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、「鏡面系」とは、反射光において正反射方向の成分が支配的な表面状態を有する測定対象物をいい、表面の微細構造の粗さが細かく、つるつるした物質(鏡や金属等)で構成された測定対象物をいう。また、「粗面系」とは、反射光において正反射方向の成分と散乱方向の成分とが混在する表面状態を有する測定対象物をいい、表面の微細構造の粗さが、鏡面系に比べて粗く、ざらざらした物質(表面処理が施された金属や紙等)で構成された測定対象物をいう。更に、粗面系のうち、反射光において散乱方向の成分が支配的な測定対象物を、特に、粗面系(完全拡散面系)と称することとする。
[第1の実施形態]
<1.測定システムの構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る測定システムであって、パターン投影法により測定対象物の表面形状及び散乱特性を測定可能な測定システムの構成を示す図である。
図1において、測定対象物100は、本実施形態に係る測定システムにより表面形状及び散乱特性が測定される測定対象である。照明部110は、測定対象物100にパターン光を照射するための手段であり、パターン光照射部111とパターン光特性設定部112とを備える。
パターン光照射部111は、照明部110に搭載され、測定対象物100にパターン光を照射する。パターン光特性設定部112は、パターン光照射部111から測定対象物100に照射されるパターン光の特性を設定する。
反射光測定部120は、測定対象物に照射されたパターン光の反射光における正反射方向に配置され、測定対象物100において反射した反射光を受光する。反射光測定部120は、測定対象物100からの反射光を受光する光センサ(受光手段)などを備える。なお、測定対象物100の散乱特性と受光される反射光との関係については、後述する。反射光抽出部130は、反射光測定部120で受光された反射光から、測定対象物100の散乱特性に関する情報や、表面形状に関する情報を抽出する。散乱特性や表面形状に関する情報の抽出方法は、後述する。
出力部140は、反射光抽出部130により抽出された抽出結果を測定結果として出力する。出力部140には、測定結果を表示するためのモニタ、プリンタなどが含まれるものとする。記録部150は、反射光抽出部130により抽出された抽出結果を測定結果として記録する。記録部150には、測定結果のデジタルデータを記録するためのハードディスク、フラッシュメモリなどが含まれるものとする。
制御部160は、照明部110、反射光測定部120、反射光抽出部130、出力部140、記録部150の動作を制御する。制御部160は、CPU、RAM、各種制御プログラムが格納されたROMなどを備える。
ROMに格納された各種制御プログラムには、照明部110が照射するパターン光を制御するための制御プログラムや、反射光測定部120を制御するための制御プログラム、反射光抽出部130を制御するための制御プログラムなどが含まれる。更に、出力部140を制御するための制御プログラム、記録部150を制御するための制御プログラムなどが含まれる。
以上が、本実施形態に係る測定システムの構成である。なお、測定システムの構成はこれに限定されず、例えば、図1に示したブロックの一部を、一般的なパーソナルコンピュータなどに置き換えて構成してもよいことは言うまでもない。
<2.測定システムにおける測定処理の流れ>
図2は、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。図2を用いて、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れについて説明する。
測定処理の開始指示が入力されると、ステップS201では、制御部160が照明部110にパターン光設定信号を送る。これにより、照明部110では、当該パターン光設定信号に基づくパターン光を測定対象物100に対して照射する。
ステップS202では、制御部160が反射光測定部120に、測定対象物100からの反射光を受光するよう指示する。これにより、反射光測定部120では、測定対象物100に照射されたパターン光の反射光を受光する。
ステップS203では、反射光抽出部130が、表面形状抽出手段(第1の抽出手段)として機能し、反射光測定部120で受光した反射光に基づいて、測定対象物100の表面形状に関する情報を抽出する。なお、測定対象物100の表面形状に関する情報の具体的な抽出方法については、後述するものとする。
ステップS204では、反射光抽出部130が、散乱特性抽出手段(第2の抽出手段)として機能し、反射光測定部120で受光した反射光に基づいて、測定対象物100の散乱特性に関する情報を抽出する。なお、測定対象物100の散乱特性に関する情報の具体的な抽出方法については、後述するものとする。
ステップS205では、制御部160からの指示に基づいて、出力部140および記録部150が、反射光抽出部130において抽出された、測定対象物100の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果として出力及び記録する。出力部140では、測定対象物100の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果としてモニタなどに表示する。記録部150では、測定対象物100の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果のデジタルデータとしてハードディスク、フラッシュメモリなどの記憶装置に格納する。
<3.散乱特性に関する情報の抽出方法(その1)>
次に、散乱特性に関する情報の抽出方法を説明する。はじめに、測定対象物の表面状態と反射光との関係について説明する。
図3(A)は、測定対象物100が完全拡散面系である場合に、照明部110より測定対象物100に照射されたパターン光と反射光との関係を示した図である。測定対象物100に対して照明部110より入射角θaで照射されたパターン光301(ドットパターン光)は、反射角θa(入射角と略等しい角度)で反射する反射光302として反射光測定部120において受光される。
図3(B)は、反射光測定部120において受光された受光結果の一例を示している。なお、図中の格子1つは、反射光を受光する光センサの1つに相当する。測定対象物100が完全拡散面系の場合、測定対象物100の表面のある点に入射したパターン光(ドットパターン光)は、正反射方向だけでなく散乱方向にも反射する。このため、反射光測定部120において受光される反射光は、全体的に幅広く光る成分(散乱方向の成分)により構成されることとなる。このように、ドットパターン光が照射された測定対象物100が完全拡散面系の場合、散乱方向の成分が支配的であるため、撮影された画像は、図3(B)に示すように全体に一様な明るさの少し広がったドットとなる。
図4(A)は、測定対象物100が粗面系である場合に、照明部110より測定対象物100に照射されたパターン光(ドットパターン光)と反射光との関係を示す図である。測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光401は、反射角θaで反射する反射光402として反射光測定部120において受光される。
図4(B)は、反射光測定部120において受光された受光結果の一例を示している。測定対象物が粗面系の場合、測定対象物100の表面のある点に入射したパターン光(ドットパターン光)は、正反射方向の成分と散乱方向の成分とが混在した反射光となって反射する。このため、反射光測定部120において受光される反射光は、散乱方向の成分に加え、正反射方向の成分も混在することとなる。
このように、測定対象物100が粗面系の場合、散乱方向の成分と正反射方向の成分とが混在するため、撮影された画像は、図4(B)に示すように全体に一様な明るさの少し広がったドットであって、中心が明るい輝点を持ったドットとなる。
図5(A)は、測定対象物100の表面が鏡面系である場合に、照明部110より測定対象物100に照射されたパターン光(ドットパターン光)と反射光との関係を示す図である。測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光501は、反射角θaで反射する反射光502として反射光測定部120において受光される。
図5(B)は、反射光測定部120において受光された受光結果の一例を示している。測定対象物が鏡面系の場合、測定対象物100の表面のある点に入射したパターン光(ドットパターン光)は、正反射方向の成分のみの反射光となって反射する。このため、反射光測定部120において受光される反射光は、正反射方向の成分のみで構成されることとなる。このように、ドットパターン光が照射された測定対象物100が鏡面系の場合、正反射方向の成分が支配的であるため、図5(B)に示すように、撮影された画像は、中心が非常に明るい輝点のみのドットとなる。
以上のように、ドットパターン光を照射した場合、その反射光は、測定対象物100の表面状態によって、ドットの広がり方及び輝度分布に違いがあらわれる。そこで、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130では、ドットの径、ドット内の最大輝度値・最小輝度値・平均輝度値、ドット内の輝度値のばらつき、輝度プロファイル等の特徴量を、散乱特性に関する情報として抽出する。
<4.散乱特性に関する情報の抽出方法(その2)>
次に、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130において実行される、散乱特性に関する情報の他の抽出方法について説明する。
図6は、測定対象物100が完全拡散面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(ドットパターン光)601は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光602として受光される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカス(焦点)が合った状態で、反射光602を受光した場合、撮影される画像のドットの径は、照射されたドットパターン光の径とほぼ同じとなる。一方、デフォーカス位置603として、反射光602の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し((a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光602を受光した場合には、デフォーカス量が大きい位置ほど、散乱光が、広い領域にわたることとなる。そのため、図6の紙面下側に示すように、撮影された画像のドットの径は、(a)から(c)になるに従って大きくなる。
図7は、測定対象物100が粗面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(ドットパターン光)701は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光702として受光される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカスが合った状態で、反射光702を受光した場合、撮影される画像のドットの径は、照射されたドットパターン光の径とほぼ同じとなる。一方、デフォーカス位置703として、反射光702の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し((a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光702を受光した場合には、デフォーカス量が大きい位置ほど、散乱光が、広い領域にわたることとなる。そのために、図7の紙面下側に示すように、撮影された画像のドットの径は、(a)から(c)になるに従って大きくなる。
図8は、測定対象物100が鏡面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたドットパターン光801は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光802として受光される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカスが合った状態で、反射光802を受光した場合、撮影される画像のドットの径は、照射されたドットパターン光の径とほぼ同じとなる。また、デフォーカス位置703として、反射光802の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し(焦点位置(a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光802を受光した場合でも、散乱方向の成分がほとんど存在しないため、散乱光が広がることはない。そのため、図8の紙面下側に示すように、撮影された画像のドットの径は、(a)よりも(b)のほうがやや大きいものの、(b)と(c)とではほぼ同程度の大きさとなる。
以上のように、ドットパターン光を照射し、複数のデフォーカス位置で反射光を受光した場合、測定対象物100の表面状態によって、各デフォーカス位置におけるドットの広がり方に違いがあらわれる。
そこで、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130では、例えば、複数のデフォーカス位置におけるドット径を比較して拡大率を算出することにより、散乱特性に関する情報として抽出する。
<5.表面形状に関する情報の抽出方法>
次に、本実施形態に係る測定システムにおける表面形状の測定方法について説明する。図9は、測定対象物100の表面が平面である場合の、表面形状を測定する方法を説明するための図である。
測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(ドットパターン光)901は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光902として受光される。この時、測定対象物100が完全拡散面系である場合と、粗面系である場合と、鏡面系である場合とにおける、それぞれの撮影により得られた画像のドットは、図9の紙面下側((b−1)〜(b−3))に示すとおりである。なお、当該画像は、図3〜5を用いて説明した画像と同一である。
一方、図10、11は、測定対象物100の表面に傾きがある場合に、表面形状を測定する方法を説明するための図である。測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(ドットパターン光)1001、1101は、反射角θaで反射する反射光1002、1102として受光される。この時、測定対象物100が完全拡散面系である場合と、粗面系である場合と、鏡面系である場合とにおける、それぞれの撮影により得られた画像のドットは、図10の紙面下側、図11の紙面下側((b−1)〜(b−3))に示すとおりである。
測定対象物100の表面が平面である場合に撮影された画像におけるドットの位置(受光位置)を基準位置とすると、測定対象物100の表面に傾きがある場合には、その基準位置に対して傾きの変化の大きさに応じてドットの位置がずれることとなる。つまり、図10に示す位置ずれ量よりも図11に示す位置ずれ量の方が大きくなる。この位置ずれ量を、測定対象物100の全体にわたって連続的に測定し、位置ずれ量を傾き角度に変換することにより表面形状を測定することができる。例えば、事前にあらかじめ位置ずれ量と傾き角度の相関を測定しておき、当該相関に基づいて、位置ずれ量を傾き角度に変換することで、測定対象物の表面形状に関する情報を抽出することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、ドットパターン光により測定対象物をスキャンし、各スキャン位置において、正反射方向から当該ドットパターン光の反射光を受光する構成とした。
そして、測定対象物の表面が平面である場合に撮影された画像におけるドットの位置(受光位置)を基準位置として、測定対象物の各スキャン位置でのドットの位置ずれ量を測定する構成とした。そして、測定した位置ずれ量に基づいて、各スキャン位置での傾きを算出することで、測定対象物の表面形状を測定する構成とした。
更に、このとき各スキャン位置において撮影された画像におけるドットの径、ドット内の最大輝度値・最小輝度値・平均輝度値、ドット内の輝度値のばらつき、輝度プロファイル等の特徴量を散乱特性に関する情報として抽出する構成とした。
更に、ドットパターン光が照射された各スキャン位置において複数のデフォーカス位置で撮影された画像におけるドット径の拡大率を、散乱特性に関する情報として抽出する構成とした。
この結果、測定対象物に対するドットパターン光のスキャンにより、該測定対象物の表面形状に関する情報と散乱特性に関する情報とを、同時に抽出することが可能となった。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、予め定められたドットパターン光により測定対象物をスキャンする構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数のドットパターン光を同時に測定対象物に照射し、その反射光を反射光測定部において同時に受光するように構成してもよい。
しかしながら、この場合、測定対象物の表面状態によっては、撮影された画像において隣接するドットが重畳し、ドットの径を測定することができない場合がありえる。そこで、本実施形態では、測定対象物の表面状態に応じて、ドットパターン光の間隔を制御する構成について説明する。
<1.測定システムの構成>
図12は、本発明の第2の実施形態に係る測定システムであって、パターン投影法により測定対象物の表面形状及び散乱特性を測定可能であり、かつ、測定対象物の表面状態に応じて、ドットパターン光を制御可能な測定システムの構成を示す図である。
なお、測定システムの構成は、上記第1の実施形態において説明した図1の測定システムとほぼ同じであるため、ここでは異なる点についてのみ説明する。また、測定対象物の散乱特性に関する情報を抽出する手法については、第1の実施形態で説明した手法と同様であるため、ここでは説明を省略する。
測定対象物1200、照明部1210、パターン光照射部1211、パターン光特性設定部1212、反射光測定部1220、反射光抽出部1230、出力部1240、記録部1250は、図1の参照番号100、110〜112、120〜150に対応する。このため、詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、照明部1210より複数のドットパターン光が同時に照射されるように構成されているものとする(詳細は後述する)。
制御部1260は、反射光測定部1220、反射光抽出部1230、出力部1240、記録部1250の動作を制御する。制御部1260は、CPU、RAM、各種制御プログラムが格納されたROMなどを備える。
ROMに格納された各種制御プログラムには、反射光測定部1220を制御するための制御プログラム、反射光抽出部1230を制御するための制御プログラムなどが含まれる。
また、各種制御プログラムには、出力部1240を制御するための制御プログラム、記録部1250を制御するための制御プログラムなどが含まれていても良い。
パターン光制御部1270は、反射光抽出部1230で抽出した測定対象物1200の散乱特性に関する情報に基づいて照明部1210が照射するドットパターン光の特性を制御する。ドットパターン光の特性についての制御方法は、後述する。
パターン光制御部1270は、単独の機能を持つ制御部であるが、制御部1260の一機能として制御部1260に含まれていても良い。
以上が、本実施形態に係る測定システムの構成である。なお、測定システムの構成はこれに限定されず、例えば、図12に示したブロックの一部を、一般的なパーソナルコンピュータなどに置き換えて構成してもよい。
<2.測定システムにおける測定処理の流れ>
図13は、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。図13を用いて、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れについて説明する。
測定処理の開始指示が入力されると、ステップS1301では、制御部1260が照明部1210に基本パターン光設定信号を送る。これにより、照明部1210では、当該基本パターン光設定信号に基づく基本パターン光を測定対象物1200に照射する。
なお、基本パターン光設定信号に基づく基本パターン光は、例えば、測定対象物1200の表面形状が平面である場合に、反射光測定部1220で撮影された画像における隣接するドットが、分離できるような間隔となるドットパターン光の間隔であればよい。ドットが分離できるような間隔とは、例えば、ドットの外縁どうしが接した状態となるような間隔をいう。
ステップS1302では、制御部1260が反射光測定部1220に、測定対象物1200からの反射光を受光するよう指示する。これにより、反射光測定部1220では、測定対象物1200に照射されたドットパターン光の反射光を受光する。
ステップS1303では、反射光抽出部1230が、表面形状抽出手段(第1の抽出手段)として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、測定対象物1200の表面形状に関する情報を抽出する。
ステップS1304では、反射光抽出部1230が、散乱特性抽出手段(第2の抽出手段)として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、測定対象物1200の散乱特性に関する情報を抽出する。
ステップS1305では、反射光抽出部1230が、散乱特性抽出手段として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、ドットの位置(座標)とドットの間隔(距離)を算出する。
ステップS1306では、反射光抽出部1230もしくは制御部1260が、判定手段として機能する。具体的には、反射光抽出部1230で抽出した測定対象物1200の表面形状に関する情報と測定対象物1200の散乱特性に関する情報が、測定対象物1200の全領域で正しく抽出できるようなドットパターン光の間隔であるか否か判定する。測定対象物1200の全領域で表面形状に関する情報と散乱特性に関する情報が正しく抽出できるようなドットパターン光の間隔であると判定した場合には、ステップS1309に移行する。一方、測定対象物1200の全領域で表面形状に関する情報と散乱特性に関する情報が正しく抽出できるようなドットパターン光の間隔でないと判定した場合には、ステップS1307に移行する。
ステップS1307では、パターン光制御部1270が照明部1210に他のパターン光設定信号を送る。これにより、パターン光設定信号が再設定される。なお、他のパターン光設定信号とは、測定対象物1200に照射されるドットパターン光が、測定対象物1200の全領域で表面形状に関する情報と散乱特性に関する情報とを正しく抽出できるような間隔となるパターン光設定信号である。
ステップS1308では、照明部1210が、再設定されたパターン光設定信号に基づいて測定対象物1200にドットパターン光を照射する。照射後は、ステップS1302に戻る。
ステップS1309では、制御部1260からの指示に基づいて、出力部1240および記録部1250が、測定対象物1200の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果として出力、記録する。出力部1240は、測定対象物1200の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果としてモニタなどに表示する。記録部1250は、測定対象物1200の表面形状および散乱特性に関する情報を、測定結果のデジタルデータとしてハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置に格納する。
<3.照明部の詳細構成>
次に、複数のドットパターン光を同時に測定対象物1200に照射可能な照明部1210の詳細な構成について説明する。図14は、複数のドットパターン光を同時に測定対象物1200に照射可能な照明部1210として、液晶プロジェクタを使用した例を示す図である。
液晶プロジェクタの場合、照射可能な最小のドットパターン光の大きさや間隔は、液晶プロジェクタの解像度により決定される。このため、液晶プロジェクタを用いた場合、ドットパターン光の径と間隔は、解像度の範囲内で変更することができる。図14の例では、液晶プロジェクタの解像度4画素分で1つのドットパターン光が構成されており、ドットパターン光の間隔は4画素分となっている。
<4.ドットパターン光の制御方法>
次に、ドットパターン光の制御方法について説明する。上述したように、本実施形態に係る測定システムのパターン光制御部1270では、測定対象物1200の散乱特性に関する情報に基づいて照明部1210が照射するドットパターン光を制御する。
ここで、測定対象物の表面の散乱特性を精度良く抽出するためには、撮影された画像におけるドットが可能な限り密になるようにドットパターン光が照射されることが望ましい。ただし、ドットを密にしすぎると、隣接するドットが重畳し、分離することができなくなるため、ドットが重畳しないような間隔でドットパターン光が照射されることが必要となる。
図15は、測定対象物が粗面系の場合に、複数のドットパターン光を照射した際の反射光の例を示す模式図である。図15の(A)の例では、撮影された画像においてドット間に隙間が生じていることから、散乱特性を精度良く抽出するためには、ドット間隔が狭まるようにドットパターン光の間隔が制御されることが望ましい。一方、図15の(B)の例では、ドットが重なってしまっているため、ドット間隔を広げるようにドットパターン光の間隔が制御されることが必要となる。
これに対して、図15の(C)の例では、ドット間に隙間がなく、かつドットの外周(外縁)が接した状態となっており分離可能であることから、最適なドット間隔にあるといえる。つまり、パターン光制御部1270では、測定対象物が粗面系である場合、図15の(C)に示すようなドット間隔となるように、ドットパターン光の間隔を制御する。なお、測定対象物が完全拡散面系である場合も、同様のドット間隔になるようにドットパターン光の間隔を制御する。
一方、図16は、測定対象物が鏡面系の場合に、複数のドットパターン光を照射した際の反射光の例を示す模式図である。鏡面系の場合も、粗面系の場合と同様に、図16の(A)では、撮影された画像においてドット間に隙間が生じていることから、散乱特性を精度よく抽出するためには、ドット間隔が狭まるようにドットパターン光の間隔が制御されることが望ましい。反対に図16の(B)では、ドットが重なってしまっているため、ドット間隔を広げるようにドットパターン光の間隔が制御されることが望ましい。
これに対して、図16の(C)では、ドット間に隙間がなく、かつドットの外周(外縁)が接している状態となっており分離可能であることから、最適なドット間隔にあるといえる。つまり、パターン光制御部1270では、測定対象物が鏡面系である場合、図16(C)に示すようなドット間隔となるように、ドットパターン光の間隔を制御する。
このように、測定対象物が粗面系であるか、鏡面系であるかに応じて、ドットパターン光の間隔を変更することで、本実施形態に係る測定システムでは、測定対象物の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、上記第1の実施形態に係る測定システムに加え、更に、抽出した散乱特性に関する情報に基づいて、ドットパターン光の間隔を制御するパターン光制御部を配する構成とした。
この結果、本実施形態に係る測定システムによれば、測定対象物の表面状態に関わらず、測定対象物の散乱特性を精度よく抽出することが可能となった。
なお、本実施形態において説明した図15及び図16の例では、ドットが水平方向及び垂直方向に、規則的に並んでいる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、周期性のない不規則なドットであっても、パターン光制御部ではドットが隙間なく、かつ重なることがない間隔となるようにドットパターン光の間隔を制御するものとする。図17は、周期性のない不規則なドットが、隙間なく、かつ重なることがない間隔となるようにドットパターン光の間隔を制御した場合の、ドットの一例を示す図である。
また、本実施形態においては、ドット間に隙間がなく、かつドットの外縁が接していて分離可能な間隔を最適なドット間隔と定義したが、最適なドット間隔の定義はこれに限定されない。
例えば図18に示すように、隣接するドットのそれぞれの最大輝度値の座標を通る直線(ABまたはCD)における輝度プロファイルに基づいて、最適なドット間隔を定義するようにしてもよい。具体的には、当該直線(ABまたはCD)における各ドットの輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素が存在するか否かに基づいて、最適なドット間隔を定義してもよい。
図18の(A)では、直線ABにおける各ドットの輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素が複数存在することから、ドット間隔が広いと判定する。一方、図18の(B)は、直線CDにおける各ドットの輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素がないことから、ドット間隔が狭いと判定する。
また、本実施形態においては、複数のドットパターン光の大きさが、すべて同じであるとして説明したが、本発明はこれに限定されず、複数のドットパターン光の大きさがそれぞれ異なっていた場合であっても、同様に制御するものとする。
図19は、径の異なる複数のドットパターン光を照射した場合に、最適なドット間隔になるように、ドットパターン光の間隔を制御した様子を示す図である。このように、径の大きいドットパターン光を含めた場合、測定対象物のうち、ほぼ平面であるような領域や形状の変化が一定であるような領域については、測定精度の悪化にあまり影響を与えることなく測定時間を短縮することができるという利点がある。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、照射するパターン光として、ドットパターン光を利用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、縞パターン光を利用する構成としてもよい。
以下、照射するパターン光として、縞パターン光を利用しながら、測定対象物の表面形状及び散乱特性を測定する測定システムについて説明する。なお、本実施形態に係る測定システムの構成及び測定処理の流れは、上記第1の実施形態において説明した、図1及び図2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<1.散乱特性に関する情報の抽出方法(その1)>
次に、散乱特性に関する情報の抽出方法を説明する。はじめに、測定対象物の表面状態と、縞パターン光を照射した場合の反射光との関係について説明する。
図20(A)は、測定対象物100が完全拡散面系である場合に、照明部110より測定対象物100に縞パターン光が照射された際の反射光測定部120における反射光の受光結果の一例を示している。なお、図中の格子1つは、反射光を受光する光センサの1つに相当するものとする。
図20(A)に示すように、測定対象物100が完全拡散面系の場合、反射光は散乱方向の成分が支配的であるために、撮影された画像は、全体に一様な明るさの少し広がった縞となる。
図20(B)は、測定対象物100が粗面系である場合に、照明部110より測定対象物100に縞パターン光が照射された際の反射光測定部120における反射光の受光結果の一例を示している。図20(B)に示すように、測定対象物100が粗面系の場合、反射光には正反射方向の成分と散乱方向の成分とが混在するため、撮影された画像は、全体に一様な明るさの少し広がった縞であって、かつ、中心が明るい輝線を持った縞となる。
図20(C)は、測定対象物100が鏡面系である場合に、照明部110より測定対象物100に縞パターン光が照射された際の反射光測定部120における反射光の受光結果の一例を示している。図20(C)に示すように、測定対象物100が鏡面系の場合、反射光は正反射方向の成分が支配的となるため、撮影された画像は、中心が明るい輝線のみの縞となる。
以上のように、縞パターン光を照射した場合、その反射光は、測定対象物100の表面状態によって、縞の広がり方及び輝度分布に違いがあらわれる。そこで、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130では、縞の幅、縞内の最大輝度値・最小輝度値・平均輝度値、縞内の輝度値のばらつき、輝度プロファイル等の特徴量を、散乱特性に関する情報として抽出する。
<2.散乱特性に関する情報の抽出方法(その2)>
次に、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130において実行される、散乱特性に関する情報の他の抽出方法について説明する。
図21は、測定対象物100が完全拡散面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(縞パターン光)2101は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光2102として受光される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカスが合った状態で、反射光2102を受光した場合、撮影される画像の縞の幅は、照射された縞パターン光の幅とほぼ同じとなる。一方、デフォーカス位置2103として、反射光2102の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し((a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光2102を受光した場合には、デフォーカス量が大きい位置ほど、散乱光が広い領域にわたることとなる。そのため、図21の紙面下側に示すように、撮影された画像の縞の幅は、(a)から(c)になるに従って大きくなる。
図22は、測定対象物100が粗面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(縞パターン光)2201は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光2202として受光される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカスが合った状態で、反射光2202を受光した場合、撮影される画像の縞の幅は、照射された縞パターン光の幅とほぼ同じとなる。一方、デフォーカス位置2203として、反射光2202の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し((a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光2202を受光した場合には、デフォーカス量が大きい位置ほど、散乱光が広い領域にわたることとなる。そのため、図22の紙面下側に示すように、撮影された画像の縞の幅は、(a)から(c)になるに従って大きくなる。
図23は、測定対象物100が鏡面系である場合におけるパターン光と反射光との関係及び反射光の受光結果の一例を示す図である。照明部110より測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光2301(縞パターン光)は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光2302として測定される。
反射光測定部120では、測定対象物100の表面にフォーカスが合った状態で、反射光2302を受光した場合、撮影される画像の縞の幅は、照射された縞パターン光の幅とほぼ同じとなる。また、デフォーカス位置2303として、反射光2302の反射方向に向かって他の焦点位置を複数設定し((a)〜(c))、各デフォーカス位置で反射光2302を受光した場合でも、散乱方向の成分がほとんど存在しないため、散乱光が広がることはない。そのため、図23の紙面下側に示すように、撮影された画像の縞の幅は、(a)よりも(b)のほうがやや大きいものの、(b)と(c)とではほぼ同程度の大きさとなる。
以上のように縞パターン光を照射し、複数のデフォーカス位置で反射光を受光した場合、測定対象物100の表面状態によって各デフォーカス位置における縞の広がり方に違いがあらわれる。
そこで、本実施形態に係る測定システムの反射光抽出部130では、例えば、複数のデフォーカス位置における縞の幅を比較して拡大率を算出することにより、散乱特性に関する情報として抽出する。
<3.表面形状に関する情報の抽出方法>
次に、本実施形態に係る測定システムにおける表面形状の測定方法について説明する。図24は、測定対象物100の表面が平面である場合の、表面形状を測定する方法を説明するための図である。
測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(縞パターン光)2401は、反射光測定部120により、反射角θaで反射する反射光2402として受光される。この時、測定対象物100が完全拡散面系である場合と、粗面系である場合と、鏡面系である場合とにおける、それぞれの撮影により得られた画像の縞は、図24の紙面下側((b−1)〜(b−3))に示すとおりである。なお、当該画像は、図20を用いて説明した画像と同一である。
一方、図25、26は、測定対象物100の表面に傾きがある場合に、表面形状を測定する方法を説明するための模式図である。測定対象物100に入射角θaで照射されたパターン光(縞パターン光)2401、2501は、反射角θaで反射する反射光2402、2502として受光される。この時、測定対象物100が完全拡散面系である場合と、粗面系である場合と、鏡面系である場合とにおける、それぞれの撮影により得られた画像の縞は、図25の紙面下側、図26の紙面下側((b−1)〜(b−3))の示すとおりである。
測定対象物100の表面が平面である場合に撮影された画像における縞の位置(受光位置)を基準位置とすると、測定対象物100の表面に傾きがある場合には、その基準位置に対して傾きの変化の大きさに応じて縞の位置がずれることとなる。つまり、図25に示す位置ずれ量よりも図26に示す位置ずれ量の方が大きくなる。この位置ずれ量を、測定対象物100の全体にわたって連続的に測定し、位置ずれ量を傾き角度に変換することにより表面形状を測定することができる。例えば、事前にあらかじめ位置ずれ量と傾き角度の相関を測定しておき、当該相関に基づいて、位置ずれ量を傾き角度に変換することで、測定対象物の表面形状に関する情報を抽出することができる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、縞パターン光により測定対象物をスキャンし、各スキャン位置において、正反射方向から当該縞パターン光の反射光を受光する構成とした。
そして、測定対象物の表面が平面である場合に撮影された画像における縞の位置(受光位置)を基準位置として、測定対象物の各スキャン位置での縞の位置ずれ量を測定する構成とした。そして、測定した位置ずれ量に基づいて、各スキャン位置での傾きを算出することで、測定対象物の表面形状を測定する構成とした。
更に、このとき各スキャン位置において撮影された画像における縞の幅、縞内の最大輝度値・最小輝度値・平均輝度値、縞内の輝度値のばらつき、輝度プロファイル等の特徴量を散乱特性に関する情報として抽出する構成とした。
更に、縞パターン光が照射された各スキャン位置において複数のデフォーカス位置で撮影された画像における縞の幅の拡大率を、散乱特性に関する情報として抽出する構成とした。
この結果、測定対象物に対する縞パターン光のスキャンにより、該測定対象物の表面形状に関する情報と散乱特性に関する情報とを、同時に抽出することが可能となった。
[第4の実施形態]
上記第3の実施形態では、予め定められた縞パターン光により測定対象物をスキャンする構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の縞パターン光を同時に測定対象物に照射し、その反射光を反射光測定部において同時に受光するように構成してもよい。
しかしながら、この場合、測定対象物の表面状態によっては、撮影された画像において隣接する縞が重畳し、縞の幅を測定することができない場合がありえる。そこで、本実施形態では、測定対象物の表面状態に応じて、縞パターン光の間隔を制御する構成について説明する。
なお、測定システムの構成及び測定処理の流れは、上記第2の実施形態において説明した、図12及び図13と同様であるため、ここでは説明を省略する。
上記第2の実施形態同様、本実施形態に係る測定システムのパターン光制御部1270では、測定対象物1200の散乱特性に関する情報に基づいて照明部1210が照射する縞パターン光を制御する。
ここで、測定対象物の表面の散乱特性を精度良く抽出するためには、撮影された画像における縞が可能な限り密になるように縞パターン光が照射されることが望ましい。ただし、縞を密にしすぎると、隣接する縞が重畳し、分離することができなくなるため、縞が重畳しないような間隔で縞パターン光が照射されることが必要である。
図27は、測定対象物が粗面系の場合に、複数の縞パターン光を照射した際の反射光の例を示す模式図である。図27(A)の例では、撮影された画像において縞間に隙間が生じていることから、散乱特性を精度よく抽出するためには、縞の間隔が狭まるように縞パターン光の間隔が制御されることが望ましい。一方、図27の(B)の例では、縞が重なってしまっているため、縞の間隔を広げるように縞パターン光の間隔が制御されることが必要となる。
これに対して、図27の(C)の例では、縞間に隙間がなく、かつ縞の端面(外縁)が接した状態となっており、分離可能であることから、最適な縞間隔にあるといえる。つまり、パターン光制御部1270では、測定対象物が粗面系である場合、図27の(C)に示すような縞間隔となるように、縞パターン光の間隔を制御する。なお、測定対象物が完全拡散面系である場合も、同様の縞間隔になるように縞パターン光の間隔を制御する。
一方、図28は、測定対象物が鏡面系の場合に、複数の縞パターン光を照射した際の反射光の例を示す模式図である。鏡面系の場合も、粗面系の場合と同様に、図28の(A)では、撮影された画像において縞間に隙間が生じていることから、散乱特性を精度よく抽出するためには、縞間隔が狭まるように縞パターン光の間隔が制御されることが望ましい。反対に図28(B)では、縞が重なってしまっているため、縞間隔を広げるように縞パターン光の間隔が制御されることが望ましい。
これに対して、図28(C)では、縞間に隙間がなく、かつ縞の端面(外縁)が接した状態となっており、分離可能であることから、最適な縞間隔にあるといえる。つまり、パターン光制御部1270では、測定対象物が鏡面系である場合、図28(C)に示すような縞間隔となるように、縞パターン光の間隔を制御する。
このように、測定対象物が粗面系であるか、鏡面系であるかに応じて、縞パターン光の間隔を変更することで、本実施形態に係る測定システムでは、測定対象物の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、上記第3の実施形態に係る測定システムに加え、更に、抽出した散乱特性に関する情報に基づいて、縞パターン光の間隔を制御するパターン光制御部を配する構成とした。
この結果、本実施形態に係る測定システムによれば、測定対象物の表面状態に関わらず、測定対象物の散乱特性を精度よく抽出することが可能となった。
なお、本実施形態において説明した図27及び図28の例では、同じ幅を持つ縞が水平方向に規則的に並んでいる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、縞の幅が不規則であっても、パターン光制御部では、縞が隙間なく、かつ重なることがない間隔となるように縞パターン光の間隔を制御するものとする。図29は、縞の幅が不規則な場合において、隙間なく、かつ重なることがない間隔となるように、縞パターン光の間隔を制御した場合の、縞の一例を示す図である。
また、本実施形態においては、縞間に隙間がなく、かつ縞の端面(外縁)が接していて分離可能な間隔を最適な縞間隔と定義したが、最適な縞間隔の定義はこれに限定されない。
例えば図30に示すように、縞と直交する直線(ABまたはCD)における輝度プロファイルに基づいて、最適な縞間隔を定義するようにしてもよい。具体的には、当該直線(ABまたはCD)における各縞の輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素が存在するか否かに基づいて、最適な縞間隔を定義するようにしてもよい。
図30の(A)は、直線ABにおける各縞の輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素が複数存在することから、縞間隔が広いと判定する。一方、図30の(B)は、直線CDにおける各縞の輝度プロファイルが重なる部分において、所定の閾値以下となる画素がないことから、縞間隔が狭いと判定する。
また、本実施形態においては、複数の縞パターン光の幅が、すべて同じであるとして説明したが、本発明はこれに限定されず、複数の縞パターン光の幅がそれぞれ異なっていた場合であっても、同様に制御するものとする。
図31は、幅の異なる複数の縞パターン光を照射した場合に、最適な縞間隔になるように、縞パターン光の間隔を制御した様子を示す図である。このように、縞の幅の大きい縞パターン光を含めた場合、測定対象物のうち、ほぼ平面であるような領域や形状の変化が一定であるような領域については、測定精度の悪化にあまり影響を与えることなく測定時間を短縮することができるという利点がある。
[第5の実施形態]
上記各実施形態では、照明部として、液晶プロジェクタを用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、光源とDMD(Digital Mirror Device)とにより構成された照明部を用いるようにしてもよい。DMDを用いた場合、液晶プロジェクタを用いた場合と比べて、パターン光の位相変調を高速に実施することが可能になるという利点がある。以下、図面を参照しながら本発明の第5の実施形態について説明する。
なお、測定システムの構成は、上記第2の実施形態において説明した、図12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<1.照明部の詳細構成>
図32は、照明部1210を、光源とDMDとを用いて構成した場合の一例を示す模式図である。光源3201から出射した光は、レンズ3202を介してDMD3203に導かれる。DMDは複数の可動式のマイクロミラーにより構成されている。
図33は、DMD3203を構成するマイクロミラーの一例を示す図である。図33に示すように、各マイクロミラーはそれぞれ独立して傾斜を変更することができるよう構成されており、これにより入射光の反射方向を変化させることができる。
このような構成により、光源3201からの光を測定対象物1200の方に導いたり、測定対象物1200の方に光を導くことなく遮ったりすることができる。DMD3203によって反射光の反射方向が変更され、測定対象物1200の方に導かれた光は、レンズ3204を介して測定対象物1200に照射される。この反射方向の変化を複数のマイクロミラーで同時に行い、パターン光を照射することができる。このように、マイクロミラーを個別に制御することによって、図34のように適切な場所に適切なパターン光を照射することが可能となる。光源とDMDとを用いてパターン光を照射した場合、液晶プロジェクタを使ってパターン光を照射した場合に比べてパターンのON/OFFを高速に行うことができるという利点がある。なお、パターン光の分解能はDMDの大きさで決定される。図32の例では、DMDの解像度4画素で1つのドットを構成した場合を示している。また、ドット間隔は4画素分となっている。
<2.測定システムにおける測定処理の流れ>
次に、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れについて説明する。なお、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れは、上記第2の実施形態において図13を用いて説明した測定処理の流れと基本的に同じであり、ステップS1307のパターン光設定信号再設定処理のみが相違する。そこで、以下では、パターン光設定信号再設定処理のみについて説明する。
図35は、本実施形態に係る測定システムにおけるパターン再設定処理(ステップS1307)の流れを示すフローチャートである。
ステップS3501では、反射光抽出部1230もしくは制御部1260が、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の間隔が最適な間隔となっていないため、パターン(ドットまたは縞)の分離が不可能な部分を抽出し、選択する。
ステップS3502では、パターン光特性設定部1212もしくは制御部1260が、抽出手段および選択手段として機能し、ドットの分離が不可能な部分に対応するマイクロミラーを抽出し、選択する。
ステップS3503では、パターン光特性設定部1212もしくは制御部1260が、選択されたマイクロミラーの傾斜を変化させる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、光源とDMD(Digital Mirror Device)とを用いて照明部を構成することとした。
これにより、最適なパターン光の間隔を、マイクロミラー単位で制御することが可能となる。
[第6の実施形態]
上記第5の実施形態では、光源とDMDとにより構成された照明部を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、2次元マルチアレイ光源と2次元スキャンMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーとにより構成された照明部を用いるようにしてもよい。以下、図面を参照しながら、本発明の第6の実施形態について説明する。
なお、測定システムの構成は、上記第2の実施形態において説明した、図12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<1.照明部の詳細構成>
図36は、照明部110を、2次元マルチアレイ光源と2次元スキャンMEMSミラーとを用いて構成した場合の一例を示す模式図である。2次元マルチアレイ光源3601から出射した光は、レンズ3602を介して2次元スキャンMEMSミラー3603に導かれる。2次元スキャンMEMSミラー3603は複数の可動式のMEMSミラーで構成されている。
図37は、2次元スキャンMEMSミラー3603を構成するMEMSミラーの一例を示す図である。図37に示すように、各MEMSミラーはそれぞれ独立して傾斜を変更させることができるよう構成されており、これにより入射光の反射方向を連続的に変化させることができる。このような構成により、2次元マルチアレイ光源からの光を、測定対象物1200上の任意の照射位置に移動させることが可能となる。
2次元スキャンMEMSミラー3603によって2次元マルチアレイ光源からの光が反射し、測定対象物1200の方向に導かれ、レンズ3604を介して測定対象物1200に照射される。
ここで、2次元スキャンMEMSミラー3603において、MEMSミラー1つ1つを個別に制御することにより、測定対象物1200上において、照射したい領域だけを局所的に選択して、照射することが可能となる。さらに、複数の領域を並列に照射することもできる。
図38は、2次元スキャンMEMSミラー3603において、MEMSミラー1つ1つを個別に制御することにより、測定対象物1200上において、照射したい領域を局所的に選択して照射した様子を示す図である。図38において、測定対象物1200上においてドットパターン光を照射しようとしている領域は、B2、B3、C2、C3、E1、E2である。この場合、2次元スキャンMEMSミラー3603のうち、当該領域に対応するMEMSミラーb2、b3、c2、c3、e1、e2のみを並列に動作させることで、当該領域にドットパターン光を照射することができる。
このように、2次元スキャンMEMSミラー3603を用いる構成とすることにより、測定対象物1200全体をスキャンしてドットパターン光を照射する場合と比べて、必要な局所領域だけを並列で同時にスキャンできるようになる。この結果、測定時間を短くすることが可能となる。
また、光源を2次元マルチアレイ光源の構成とすることにより、複数の領域に分けた時に、同じ座標の点に同時に複数のドットパターン光を照射させることが可能となる。さらに、光源1つ1つを個別制御し、測定対象物1200の中で、照射する部分の光源のみを点灯させ、どの領域にも照射しない部分の光源は消灯させるようにすることもできる。
例えば、図38のように、2次元マルチアレイ光源3601のうち、g6、g7の部分は、測定対象物1200上にドットパターン光を照射する領域B2、B3、C2、C3、E1、E2のどの領域にもドットパターン光を照射しない部分である。したがって、2次元マルチアレイ光源3601のg6、g7は消灯させて、それ以外のみを点灯させるように制御することができる。この結果、測定対象物1200全体をスキャンしてドットパターン光を照射する場合と比べて、光源の必要な部分のみを点灯させることできるため、消費電力を抑えることが可能となる。
<2.測定システムにおける測定処理の流れ>
次に、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れについて説明する。なお、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れは、上記第2の実施形態において図13を用いて説明した測定処理の流れと基本的に同じであり、ステップS1307のパターン再設定処理のみ相違する。そこで、以下では、パターン再設定処理のみ説明する。
図39は、本実施形態に係る測定システムにおけるパターン光設定信号再設定処理(ステップS1307)の流れを示すフローチャートである。
ステップS3901では、反射光抽出部1230もしくは制御部1260が、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の間隔が最適な間隔となっていないために、パターン(ドットまたは縞)の分離が不可能な部分を抽出、選択する。
ステップS3902では、パターン光特性設定部1212もしくは制御部1260が、パターン(ドットまたは縞)の分離が不可能な部分に対応するMEMSミラーを抽出、選択する。
ステップS3903では、パターン光特性設定部1212もしくは制御部1260が、パターン光の照射に必要な部分に対応する光源を点灯させる。
ステップS3904では、パターン光特性設定部1212もしくは制御部1260が、選択されたMEMSミラーの傾斜を連続的に変化させて、測定対象物1200上をスキャンする。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る測定システムでは、2次元マルチアレイ光源と2次元スキャンMEMSミラーとにより構成された照明部を用いる構成とした。
これにより、本実施形態に係る測定システムによれば、必要な局所領域だけを並列にスキャンすることが可能となる。また、同じ領域に同時に照射させることが可能となる。さらに、照射しない部分に対応する光源を消灯させることで、消費電力を抑えることが可能となる。
[第7の実施形態]
上記各実施形態では、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するにあたり、パターン(ドットまたは縞)が可能な限り密になるようパターン光(ドットパターン光または縞パターン光)を照射することとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の間隔を制御するのではなく、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の位相を変調するように構成してもよい。以下、図面を参照しながら本発明の第7の実施形態について説明する。
なお、測定システムの構成は、上記第2の実施形態において説明した、図12と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<1.パターン光の位相変調>
図40は、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するために、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の位相を変調する様子を示した図である。
図40において、(A−1)、(A−2)は、ドットパターン光の例を、(B−1)、(B−2)は、縞パターン光の例をそれぞれ示している。いずれの場合でも、パターンAとパターンBを同時に照射すると、パターン(ドットまたは縞)が重なってしまうが、照射タイミングをずらすことにより、分離することができる。
このように照射タイミングをずらすことによって、パターンAで照射されなかった部分がパターンBで照射されることにより、パターンAでは測定できなかった領域をパターンBで測定することができるようになる。つまり、測定対象物の表面の散乱特性を精度良く抽出することが可能となる。
<2.測定システムにおける測定処理の流れ>
次に、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れについて説明する。図41及び図42は、本実施形態に係る測定システムにおける測定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS4101からステップS4107までの各工程は、上記第2の実施形態において図13を用いて説明した測定処理における、ステップS1301からステップS1306およびステップS1309の各工程に対応する。このため、ここでは当該各工程における処理の説明は省略し、以下では、図13に示す測定処理と異なる工程(ステップS4201〜ステップS4208)について説明する。
ステップS4201では、パターン光制御部1270が照明部1210にパターン光設定信号を送信する。これにより、照明部1210には、当該パターン光設定信号が再設定される。
ステップS4202では、照明部1210が、再設定されたパターン光設定信号に基づいて測定対象物1200にパターン光(ドットパターン光または縞パターン光)を照射する。
ステップS4203では、制御部1260が反射光測定部1220に、測定対象物1200に照射されたパターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の反射光を受光するよう指示する。
ステップS4204では、反射光抽出部1230が、表面形状抽出手段として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、測定対象物1200の表面形状に関する情報を抽出する。
ステップS4205では、反射光抽出部1230が、散乱特性抽出手段として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、測定対象物1200の散乱特性に関する情報を抽出する。
ステップS4206では、反射光抽出部1230が、散乱特性抽出手段として機能し、反射光測定部1220で受光した反射光に基づいて、パターン(ドットまたは縞)の位置(座標)とパターン(ドットまたは縞)の間隔(距離)を算出する。
ステップS4207では、反射光抽出部1230もしくは制御部1260が、判定手段として機能する。具体的には、算出したパターンの位置及びパターンの間隔に基づいて、隣り合うパターンどうしに重なりがあるか否かを判定する。隣り合うパターンどうしに重なりがあると判定された場合には、ステップS4201に戻る。一方、隣り合うパターンどうしに重なりがないと判定された場合には、ステップS4208に移行する。
ステップS4208では、反射光抽出部1230もしくは制御部1260が、判定手段として機能し、パターン光が表面形状と散乱特性を抽出するのに充分な回数照射されたか否かを判定する。パターン光が、表面形状と散乱特性を抽出するのに充分な回数照射されたと判定した場合には、ステップS4107に移行する。一方、パターン光が、表面形状と散乱特性を抽出するのに充分な回数照射されていないと判定された場合には、ステップS4201に戻る。
以上の説明から明らかなように、本実施形態では、照射するパターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の位相を変調する(照射タイミングをずらす)構成とした。これにより、パターン(ドットまたは縞)が重なってしまう場合であっても、各パターン(ドットまたは縞)を分離することが可能となる。この結果、パターン(ドットまたは縞)がより密になるようにパターン光(ドットパターン光または縞パターン光)を照射することが可能となり、測定対象物の表面の散乱特性をより精度よく抽出することが可能となった。
[第8の実施形態]
上記第7の実施形態では、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するにあたり、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の位相を変調する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の波長を変更する構成としてもよい。以下、図面を参照しながら本発明の第8の実施形態について説明する。
なお、測定システムの構成は、上記第2の実施形態において説明した、図12と同様であり、測定処理の流れは、上記第7の実施形態において説明した、図41及び図42と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図43は、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するために、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の波長を変更する様子を示した図である。
図43において、(A−1)は、赤色の波長成分からなるドットパターン光を、(A−2)は、緑色の波長成分からなるドットパターン光を、それぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。また、(A−3)は、青色の波長成分からなるドットパターン光を、(A−4)は、黄色の波長成分からなるドットパターン光をそれぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。
更に、(B−1)は、赤色の波長成分からなる縞パターン光を、(B−2)は、緑色の波長成分からなる縞パターン光を、それぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。また、(B−3)は、青色の波長成分からなる縞パターン光を、(B−4)は、黄色の波長成分からなる縞パターン光をそれぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。
(A−1)〜(A−4)に示す各ドットに対応する各ドットパターン光を同時に測定対象物に照射した場合、各ドットは重なり合うこととなるが、ドットパターン光の波長が異なっているため、反射光測定部1220では波長成分ごとに分離することができる。
このように照射するドットパターン光の波長を変えることにより、赤色の波長成分からなるドットパターン光では照射されなかった領域を、緑色、青色、黄色の波長成分からなる各ドットパターン光を用いて照射することが可能となる。つまり、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
同様に、(B−1)〜(B−4)に示す各縞に対応する各縞パターン光を同時に測定対象物に照射した場合、各縞が重なり合うこととなるが、互いに縞パターン光の波長が異なっているため、反射光測定部1220では波長成分ごとに分離することができる。
このように照射する縞パターン光の波長を変えることにより、赤色の波長成分からなる縞パターン光では照射されなかった領域を、緑色、青色、黄色の波長成分からなる各縞パターン光を用いて照射することが可能となる。つまり、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
[第9の実施形態]
上記第8の実施形態では、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するにあたり、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の波長を変更する構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の偏光性を変更する構成としてもよい。以下、図面を参照しながら本発明の第9の実施形態について説明する。
なお、測定システムの構成は、上記第2の実施形態において説明した、図12と同様であり、測定処理の流れは、上記第7の実施形態において説明した、図41及び図42と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図44は、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出するために、パターン光(ドットパターン光または縞パターン光)の偏光性を切り替える様子を示した図である。
図44において、(A−1)は、S偏光からなるドットパターン光を、(A−2)は、P偏光からなるドットパターン光を、それぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。また、(B−1)は、S偏光からなる縞パターン光を、(B−2)は、P偏光からなる縞パターン光を、それぞれ照射した場合に撮影された画像を示している。
(A−1)〜(A−2)に示す各ドットに対応する各ドットパターン光を同時に測定対象物に照射した場合、各ドットは重なり合うこととなるが、ドットパターン光の偏光性が異なっているため、反射光測定部1220では偏光成分ごとに分離することができる。
このように照射するドットパターン光の偏光性を切り替えることにより、S偏光成分からなるドットパターン光で照射されなかった領域を、P偏光成分からなるドットパターン光を用いて照射することが可能となる。つまり、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
同様に、(B−1)〜(B−2)に示す各縞に対応する各縞パターン光を同時に測定対象物に照射した場合、それぞれの縞が重なり合うこととなるが、互いに縞パターン光の偏光性が異なっているため、反射光測定部では偏光成分ごとに分離することができる。
このように照射する縞パターン光の偏光性を切り替えることにより、S偏光成分からなるパターン光で照射されなかった領域を、P偏光成分からなるパターン光を用いて照射することが可能となる。つまり、測定対象物の表面の散乱特性を精度よく抽出することが可能となる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (5)

  1. 予め定められた径からなるドットパターン光、または、予め定められた幅からなる縞パターン光を予め定められた入射角で測定対象に照射する照射手段と、
    前記測定対象に照射されたパターン光の反射光を、前記入射角と略等しい反射角で受光する受光手段と、
    前記パターン光の反射光の反射方向における複数の異なる位置に焦点位置を設定する設定手段と、
    前記受光手段により受光された反射光の受光位置と、予め定められた基準位置との間のずれ量に基づいて、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の表面形状に関する情報を抽出する第1の抽出手段と、
    前記受光手段により受光された反射光の輝度値に関する情報と、前記設定手段で設定された複数の焦点位置における前記ドットパターン光のドットの径を比較した場合の拡大率、または、前記縞パターン光の縞の幅を比較した場合の拡大率を含む情報とを、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の散乱特性に関する情報として抽出する第2の抽出手段と
    を備えることを特徴とする測定システム。
  2. 前記第1の抽出手段により抽出された前記測定対象の表面形状に関する情報と、前記第2の抽出手段により抽出された前記測定対象の散乱特性に関する情報とを、前記測定対象に対する測定結果として出力する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の測定システム。
  3. 測定システムにおける測定処理方法であって、
    照射手段が、予め定められた径からなるドットパターン光、または、予め定められた幅からなる縞パターン光を予め定められた入射角で測定対象に照射する照射工程と、
    受光手段が、前記測定対象に照射されたパターン光の反射光を、前記入射角と略等しい反射角で受光する受光工程と、
    設定手段が、前記パターン光の反射光の反射方向における複数の異なる位置に焦点位置を設定する設定工程と、
    第1の抽出手段が、前記受光工程において受光された反射光の受光位置と、予め定められた基準位置との間のずれ量に基づいて、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の表面形状に関する情報を抽出する第1の抽出工程と、
    第2の抽出手段が、前記受光工程において受光された反射光の輝度値に関する情報と、前記設定手段で設定された複数の焦点位置における前記ドットパターン光のドットの径を比較した場合の拡大率、または、前記縞パターン光の縞の幅を比較した場合の拡大率を含む情報とを、前記パターン光が照射された領域における前記測定対象の散乱特性に関する情報として抽出する第2の抽出工程と
    を有することを特徴とする測定処理方法。
  4. 出力手段が、前記第1の抽出工程において抽出された前記測定対象の表面形状に関する情報と、前記第2の抽出工程において抽出された前記測定対象の散乱特性に関する情報とを、前記測定対象に対する測定結果として出力する出力工程を更に有することを特徴とする請求項に記載の測定処理方法。
  5. 請求項に記載の測定処理方法の各工程をコンピュータによって実行させるための制御プログラム。
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