JP5448486B2 - 収納庫 - Google Patents

Description

本発明は、引出を備えた収納庫であって、特に引出に収納した被収納物を取出しやすくすることが可能な収納庫に関する。

キッチンには、調理器具や調味料、食器などを収納しておくために、多くの収納スペースが設けられている。このため天板（システムキッチンにおいてはワークトップ）の下には、引出や開き戸が設けられるのが通常である。近年はキッチンの使用態様の研究がすすみ、引出などに収納される被収納物をある程度想定し、引出の大きさや仕切りの形状を工夫することにより、使い勝手の向上を図ることが行われている。

具体的には、コンロを有するコンロキャビネットには鍋などを入れる大きな引出や開き戸を設けたり、調理スペースを有するベースキャビネットには食器や調理器具を入れる浅い引出を多く設けたりしている。

又、実際に特定の形状の器具を収納するのに適した部品を備えて、使用者の使い勝手を図る場合もある。特許文献１には、杓子類などの長手形状の調理器具を効率良く収納（立てた状態で収納）する調理小物ホルダを引出の前板の裏側に備えた構成が記載されている。

ところで天板の下に収納スペースを設けるために、必然的に引出などは低い位置になる。そのため、利用者は腰をかがめるか、しゃがみ込むことによって被収納物を出入れすることになる。このことは、長時間キッチンで立ち仕事をする場合や、高齢により体に自由がきかなくなってきた場合など、使用者によっては負担に感じる場合も想定される。

そこで従来より、低い位置の引出に対して、被収納物の出入れを容易とするための工夫が検討されてきた。そのような例として、特許文献２には、引出を完全に引出した状態で昇降させ、引出とキャビネット本体との衝突を防止しているキャビネットが提案されている。

特開２００８−２５３３２４号公報 特開２００７−２１５６７８号公報

しかし、特許文献１の構成では、確かに長手形状の調理器具を効率よく収納できるものの、杓子類を取り出すために使用者は屈まなくてはならない点は変わらない。そのため、更なる使い勝手の向上が望まれている。

又、特許文献２の構成では、引出を上昇させるには引出の全体を回転させながら持上げなければならない。引出は、木製や金属製の前板や、底板、側板などから構成されているので、何も収容していなくてもかなりの重量を有している。まして、引出の中に様々な被収納物を収納すると、これを回転させるために必要な労力は、ちくいち屈むよりも多大なものとなってしまいかねない。ここでエアシリンダーや電動モータなどによって持ち上げる力を補助することも考えられるが、機構が複雑となり、キッチンの生産コストの高騰を招いたり、機構が収容スペースを圧迫して本末転倒となるおそれがある。

一方、引出に収納された被収納物のうち、調理作業中に頻繁に使用する物（以下、繁用物と称する。）は限られている。即ち、必ずしも引出の全てを高い位置に持ち上げる必要はない。

本発明は、上記課題を鑑みて、必要にして十分な繁用物を昇降させることにより、簡潔かつ容易に日常生活における使用者の負担を低減できる収納庫を提供することを目的とする。

発明者らは、引出内に上記したような繁用物を載置する載置部材を設け、この載置部材を昇降させれば、簡潔かつ容易に日常生活における使用者の負担を低減できるのではないかと思量した。しかし、引出内で昇降させるとなると、高さ方向に昇降機構のためのスペースを設ける必要があるため、高さ方向の収納スペースが少なくなってしまうという問題があった。そこで、繁用物を昇降させつつも高さ方向に十分なスペースを確保すべくさらに検討し、本発明を完成するに至った。

即ち、上記課題を解決するために本発明に係る収納庫の代表的な構成は、被収納物を収納する引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、引出内に配置され被収納物を載置可能な載置部材と、載置部材を上下方向に昇降させる昇降機構と、載置部材の下方の引出の底板を切欠いた切欠部と、を備えることを特徴とする。
引出の底板の下に足元収納庫が配設されていてもよい。

係る構成によれば、必要にして十分な繁用物を載置した載置部材を昇降させることで、簡潔かつ容易に日常生活における使用者の負担を低減できる。又、底板を切欠いた切欠部により、繁用物を収納する高さ方向のスペースを好適に確保できる。

昇降機構は、収納庫に収容された引出が収納庫から引き出される動作に連動して載置部材を上昇させると共に、引出が収納庫に押し込まれる動作に連動して載置部材を下降させるとよい。

係る構成によれば、引出を引出すことに連動して、載置部材を上昇させることができるので、必ずしも引出を大きく引出さなくとも内部のものを好適に取出すことができ、使い勝手を向上させることができる。

切欠部から被収納物が落下しないようにする落下防止部材を更に備えるとよい。これにより、切欠部から被収納物が落下するおそれを排除できる。

載置部材が上昇して生じる載置部材の下方の空間から、引出の内部であって載置部材の外に収納された被収納物を遮蔽する遮蔽部材を更に備えるとよい。これにより、載置部材と被収納物がぶつかり、載置部材の昇降運動を妨げるおそれを排除できる。

載置部材は、天面が開放された箱状のポケットであるとよい。これにより、繁用物（所定の調理器具だけではなく、ラップ、調味料等を含む）を立てた状態で効率良く収納でき、使い勝手を向上させることができる。

本発明によれば、必要にして十分な繁用物を昇降させることにより、簡潔かつ容易に日常生活における使用者の負担を低減できる収納庫を提供することができる。

本実施形態に係る収納庫を備えるキッチンを示す図である。 ベースキャビネットの分解斜視図である。 載置部材、落下防止部材、及び支持部材を、引出に取付けた状態を示す図である。 載置部材を説明する図である。 図３におけるＡ−Ａ断面図である。 図３において落下防止部材に代わる構成として、遮蔽部材を用いた図である。 アーム、プーリ、及びレールを説明する図である。 引出を引出す際の載置部材の昇降機構を説明する図である。

以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。

図１は本実施形態に係る収納庫を備えるキッチンを示す図である。キッチン１００は一枚の天板１１０（ワークトップ）の下に複数の収納庫（キャビネット）を備えた、いわゆるシステムキッチンである。天板１１０は合成樹脂（人工大理石）やステンレスなどからなり、キッチン１００の全体の上面を覆っている。

天板１１０には、組込式に取付けられたコンロ１１２、調理スペース１１４、天板１１０に一体形成されたシンク１１６が設けられる。シンク１１６とコンロ１１２の間に位置する調理スペース１１４は平坦なテーブル面であり、主に調理を行うのに利用される。

天板１１０の下は、コンロ１１２本体が設置されているコンロキャビネット１２０と、調理スペース１１４に対応したベースキャビネット１３０と、シンク１１６が設置されているシンクキャビネット１４０といった各収納庫で構成される。各収納庫は収納スペースとして機能し、収納庫内の空きスペースには、コンロ１１２への配線や、シンク１１６及び水栓への給排水管なども収容されている。このように、天板１１０の下では、天板１１０の上のシンク１１６やコンロ１１２といった各構成に対応した収納庫がその高さ及び奥行きを等しくして複数設けられている。

各収納庫は、被収納物を収納するために、様々な大きさの引出をスライド自在に設けている。例えばコンロキャビネット１２０は、上部にコンロ１１２のグリル１１２ａ及び操作パネル１１２ｂを備え、その脇には調味料などの小物を収納するための小さな引出であるスパイスボックス１２２が配設されている。コンロキャビネット１２０の中央部、すなわちグリル１１２ａの下には幅の広い大きな引出１２４が配設され、鍋やボウルなどの比較的大きな調理器具を収納することが可能になっている。又、コンロキャビネット１２０の下部の床近傍には、引出式の足元収納庫１２６が配設されている。

同様に、ベースキャビネット１３０には複数の比較的小さな引出１３２、１３４及び足元収納庫１３６が備え付けられている。シンクキャビネット１４０には足元収納庫１４６から天板１１０に到る高い前板を備えた引出１４４が備え付けられている。

次に、本実施形態の特徴である収納庫について説明する。上記したコンロキャビネット１２０、ベースキャビネット１３０、シンクキャビネット１４０のうち、ベースキャビネット１３０を例にとって説明する。

図２は、ベースキャビネット１３０の分解斜視図、図３は、載置部材１５０、落下防止部材１６２及び支持部材１８０を、引出１３４に取付けた状態を示す図である。上述したように、ベースキャビネット１３０には上段の引出１３２、中段の引出１３４、下段の足元収納庫１３６がスライド自在に収容される。

そして、中段の引出１３４は、前板１３４ａ、側板１３４ｂ、背面板１３４ｃ、底板１３４ｄ、及び前板１３４ａの後面に固定設置される柱部材１３４ｅより構成され、載置部材１５０、切欠部１６０、落下防止部材１６２、支持部材１８０を備えている。載置部材１５０は、支持部材１８０とレール１９０とから構成される昇降機構１７０（後程説明する）によって上下移動可能となっている。なお、引出１３２、１３４、１３６そのものを出入れするためのレール機構は一般的なものでよいため、図示を省略している。

図４は、載置部材１５０を説明する図である。載置部材１５０は、天面が開放された箱状であって、いわゆるポケット形状を成している。故に、この載置部材１５０の内部に、例えば、杓子類、ラップ、菜箸、調味料、包丁といった繁用物を立てた状態で収納できる。繁用物を立てた状態で収納することで、視認性の向上、延いては使い勝手の向上を図ることができる。

又、載置部材１５０は、前板１３４ａに隣接して設けられる。これにより、昇降機構１７０にて、引出１３４を若干引出すだけで載置部材１５０を昇降させることができ、繁用物を出入れできる。

載置部材１５０の上縁の一辺には、鈎状のＬ字部１５２が形成されている。図４に示すように、Ｌ字部１５２を梁１８２ａに吊下することによって、載置部材１５０が支持部材１８０に対して着脱可能に構成されている。これにより、載置部材１５０が交換可能となるため、形状や容積、取付ける個数などを選択することができる。又、載置部材１５０を取外せることから、清掃も容易となる。

図５は、図３におけるＡ−Ａ断面図である。切欠部１６０は、載置部材１５０を挿通するよう、引出１３４の底板１３４ｄを切欠いて形成される。これにより、載置部材１５０が、底板１３４ｄを挿通して下降することができる。

本実施形態に係る構成において、繁用物は、使用者が立った状態でも把持しやすいように、ポケット形状の載置部材１５０に立てられた状態で収納される。そのため、引出１３４は、所定の高さを備えることが要求される。上記切欠部１６０によれば、長手形状の繁用物を収納するための高さを、限られた大きさの引出１３４内で確保することができ、効率的なスペース活用が行なえる。

具体的には、本実施形態によって確保できる高さＬ２が３０ｃｍ〜４０ｃｍ程度であるとすると、仮に切欠部１６０がなければ、前板１３４ａの下端から底板１３４ｄまでの高さ３〜４ｃｍ分、上げ底になってしまい、高さ寸法Ｌ１＝２６ｃｍ〜３７ｃｍ程度しか確保できなくなってしまう。

なお、このように高さを確保できるのは、底板１３４ｄの下に存在する足下収納庫１３６と干渉しない範囲内であって、それ以上下方に収納スペースが広がることはない。

落下防止部材１６２は、切欠部１６０を覆うように、底板１３４ｄに取付けられる。これにより、切欠部１６０からの被収納物の落下しないようにすることができる。落下防止部材１６２としては、板材（トレイ）、網、柵状物など様々な物を用いることができる。なお、当然ながら、落下防止部材１６２は、下方に存在する足下収納庫１３６に干渉することなく、底板１３４ｄの上面の高さより載置部材１５０が下降できるように取付けられる。

図６は、図３において落下防止部材１６２に代わる構成として、遮蔽部材１６４を用いた図である。遮蔽部材１６４は、載置部材１５０の背面に配置されており、載置部材１５０が上昇して生じる空間から被収納物を遮蔽する。そのため、切欠部１６０からの被収納物の落下を防ぐと共に、載置部材１５０と被収納物がぶつかり、載置部材１５０の昇降運動を妨げるおそれを排除できる。遮蔽部材１６４としては、具体的には、仕切り板、柵状物を用いることができる。なお、落下防止部材１６２と遮蔽部材１６４の両方を用いてもよい。又、遮蔽部材１６４は引出１３４に対して着脱可能に構成してもよい。

支持部材１８０は、摺動部材１８４と、梁１８２ａ、１８２ｂと、摺動部材１８４から奥側に向かって連結されたアーム１８６と、アーム１８６の奥側に設けられた複数のプーリ１８８（上プーリ１８８ａ、下プーリ１８８ｂ）とから構成される。

摺動部材１８４は引出１３４の両側に配置され、これらを２つの梁１８２ａ、１８２ｂで接続することによって、載置部材１５０を収容する枠体を形成している。下側の梁１８２ｂは、枠体の剛性を高めると共に、載置部材１５０の後面を支持して、回転してしまうことを防止している。

摺動部材１８４は、引出１３４に固定設置される柱部材１３４ｅに沿って上下方向に摺動可能に構成されている。これにより支持部材１８０及び載置部材１５０が、柱部材１３４ｅに対して上下方向に摺動可能である。なお、特に図示しないが、載置部材１５０を容易に昇降させるためのアシスト機構を設けてもよい。アシスト機構の具体的な例としては、柱部材１３４ｅと摺動部材１６４を弾性部材（例えばバネ）で係合させることが挙げられる。

図７はアーム１８６、プーリ１８８及びレール１９０を説明する図である。図７（ａ）に示すように、アーム１８６は摺動部材１８４から奥側に向かって延長するように接続されている。本実施形態においてアーム１８６は樹脂部１８６ａと金属部１８６ｂとからなり、樹脂部１８６ａの奥側先端に下プーリ１８８ｂと金属部１８６ｂを固定している。金属部１８６ｂの奥側先端は上方にＬ字状に屈曲しており、上プーリ１８８ａを高い位置に設置している。なお、樹脂部１８６ａと金属部１８６ｂを一体の樹脂又は金属で形成してもよい。

図７（ｂ）に示すレール１９０は、ベースキャビネット１３０内の壁板に配置されており、プーリ１８８ａ、１８８ｂを案内する。レール１９０は、その中央部に前側に向かって上昇する傾斜部１９０ｂを有している。傾斜部１９０ｂより前側には、略水平にプーリ１８８ａ、１８８ｂを案内する前側水平部１９０ｃを有している。傾斜部１９０ｂより奥側には、略水平にプーリを案内する奥側水平部１９０ａを有している。

本実施形態において奥側水平部１９０ａ、傾斜部１９０ｂ、前側水平部１９０ｃは概ね直線であり、その交点はアールが付けられている。アールの曲率半径は、プーリ１８８ａ、１８８ｂの半径よりも大きい（曲がりが緩やかである）ことが好ましい。ただし、さらに傾斜部１９０ｂをＳ字を描くような滑らかな曲線としたり、奥側水平部１９０ａや前側水平部１９０ｃも傾斜、屈曲、ないしは湾曲させたりすることを除外するものではない。

複数のプーリ１８８ａ、１８８ｂは、アーム１８６が略水平の姿勢となるように、レール１９０を挟むように配置されている。詳しくは、上プーリ１８８ａはレールの上側かつ奥側よりに配置され、下プーリ１８８ｂはレール１９０の下側且つ前側よりに配置されている。上プーリ１８８ａと下プーリ１８８ｂの水平方向の間隔Ｄ１は、レール１９０の傾斜部の水平方向の幅Ｗ１とほぼ等しい。又、上プーリ１８８ａと下プーリ１８８ｂの高さ方向の間隔Ｄ２は、レール１９０の奥側水平部１９０ａ又は前側水平部１９０ｃの高さ方向の幅Ｗ２とほぼ等しい。

このようにプーリ１８８ａ、１８８ｂとレール１９０の配置と形状を構成したことにより、２つのプーリ１８８を同時に上下に案内することができると共に、アーム１８６の水平を保ったまま昇降させることができる。なおアーム１８６の水平を保つためには、プーリ１８８ａ、１８８ｂの水平方向の間隔Ｄ１を広く取ることが好ましく、これに応じてレール１９０の傾斜部１９０ｂの水平方向の幅Ｗ１も広くなる。この場合において、図７などに示すように、傾斜部１９０ｂは中抜きした平行レールとすることができる。これによりレール１９０の重量及び材料コストを低減することができる。

図８は、引出１３４を引出す際の載置部材１５０の昇降機構１７０を説明する図である。以下、ベースキャビネット１３０を例として、引出１３４を出入れした場合の載置部材１５０の昇降機構１７０について説明する。なお、図８においては、理解を容易にするために側板１３４ｂの図示を省略する。

図８（ａ）は引出１３４が収容されている状態を示している。このときプーリ１８８ａ、１８８ｂはレール１９０の奥側水平部１９０ａにある。載置部材１５０の下端は切欠部１６０に挿通されて、低い位置に定置されている。

図８（ｂ）は引出１３４が少し引き出された状態を示している。上プーリ１８８ａがレール１９０の奥側水平部１９０ａと傾斜部１９０ｂとの交点である上昇起点にあり、下プーリ１８８ｂも奥側水平部１９４ａと傾斜部１９０ｂとの交点である下側角部にある。このときもまだ、載置部材１５０の下端は切欠部１６０に挿通されている。ここからさらに引出１３４を引き出すことにより、支持部材１８０は上昇を開始する。

図８（ｃ）は引出１３４をさらに引き出した状態を示している。上プーリ１８８ａは及び下プーリ１８８ｂは、傾斜部１９０ｂにあるため、引出１３４を引き出すに伴ってアーム１８６が上昇し、支持部材１８０及び載置部材１５０も上昇する。すなわち、引出１３４を引き出す力が、載置部材１５０を上昇させる力に変換される。これにより載置部材１５０の下端は切欠部１６０から脱出する。

図８（ｄ）は引出１３４を概ね引き出した状態を示している。このときプーリ１８８ａ、１８８ｂはレール１９０の前側水平部１９０ｃにある。これにより、引出１３４を引出した状態において載置部材１５０の重量を前側水平部１９０ｃが支持することとなり、引出１３４が戻ってしまうことを防ぐことができる。なお、前側水平部１９０ｃの前側先端は、下面に滑らかな傾斜面を有している。これは下プーリ１８８ｂがレール１９０より突出した後に戻る際に、レール１９０の下側に入りやすくするためである。

引出１３４をベースキャビネット１３０に収容する場合は、上記の逆の動作となる。引出１３４を引き出された状態から押し込むと、図８（ｃ）に示すようにプーリ１８８ａ、１８８ｂが傾斜部１９０ｂにさしかかる。すると、プーリ１８８ａ、１８８ｂが傾斜部１９０ｂに案内されて下降するため、アーム１８６が水平の姿勢を保ったまま引下げられる。これにより、単に引出１３４を押し込む操作によって、支持部材１８０、延いては載置部材１５０が下降する。

さらに引出１３４を押し込んで、図８（ｂ）に示すようにプーリ１８８ａ、１８８ｂが上昇起点まで到達すると、この時点で載置部材１５０は最も下降した状態となる。このように、引出１３４を完全に収容させる前に載置部材１５０は可動範囲の下端に到達し、載置部材１５０に載置した被収納物が上段の引出１３２や壁面等に衝突することを防ぐことができる。又、このときは当然に、載置部材１５０の下端が切欠部１６０に挿通される。

故に、上記構成によれば、レール１９０とプーリ１８８ａ、１８８ｂを用いた簡易な機構で、引出１３４の内部に配置された載置部材１５０を昇降させることができ、載置部材１５０に収納した被収納物を上昇させて取出しやすくすることができる。このとき、引出１３４を出入れする操作に伴って載置部材１５０が昇降するため、操作が簡潔かつ容易である。又、被収納物を屈まずに取出すために必要にして十分な高さに上昇させることにより、低い位置にある引出の使い勝手を向上させることができる。

以上詳述したように、本実施形態によれば、内部に繁用物が収納されたポケット状の載置部材１５０を引出１３４内に設け、昇降させることで、簡潔かつ容易に日常生活における使用者の負担を低減することができる。又、底板１３４ｄを切欠いた切欠部１６０により、繁用物を収納する高さ方向のスペースを限られた大きさの引出１３４内で好適に確保できる。更に、ポケット形状の載置部材１５０を用いる事で、杓子類、ラップ、調味料など様々なものを立てた状態で収納することができ、視認性の向上、延いては使い勝手の向上が図れる。

なお、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

本発明は、引出を備えた収納庫であって、特に引出に収納した被収納物を取出しやすくすることが可能な収納庫に利用することができる。

１００…システムキッチン、１１０…天板、１１２…コンロ、１１２ａ…グリル、１１２ｂ…操作パネル、１１４…調理スペース、１１６…シンク、１２０…コンロキャビネット、１２２…スパイスボックス、１２４…引出、１２６…足下収納庫、１３０…ベースキャビネット、１３２、１３４…引出、１３４ａ…前板、１３４ｂ…側板１３４ｃ…背面板、１３４ｄ…底板１３４、１３６…足下収納庫、１４０…シンクキャビネット、１４４…引出、１４６…足下収納庫、１５０…載置部材、１５２…Ｌ字部、１６０…切欠部、１６２…落下防止部材、１６４…遮蔽部材、１７０…昇降機構、１８０…支持部材、１８２ａ、１８２ｂ…梁、１８４…摺動部材、１８６…アーム、１８６ａ…樹脂部、１８６ｂ…金属部、１８８…プーリ、１８８ａ…上プーリ、１８８ｂ…下プーリ、１９０…レール、１９０ａ…奥側水平部、１９０ｂ…傾斜部、１９０ｃ…前側水平部

Claims (5)

1. 被収納物を収納する引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、
   前記引出内に配置され被収納物を載置可能な載置部材と、
   前記載置部材を上下方向に昇降させる昇降機構と、
   前記載置部材の下方の前記引出の底板を切欠いた切欠部と、
   を備えることを特徴とする収納庫。
2. 前記引出の底板の下に足元収納庫が配設されていることを特徴とする請求項１に記載の収納庫。
3. 前記昇降機構は、前記収納庫に収容された前記引出が該収納庫から引き出される動作に連動して前記載置部材を上昇させると共に、該引出が該収納庫に押し込まれる動作に連動して該載置部材を下降させることを特徴とする請求項１または２に記載の収納庫。
4. 前記切欠部から前記被収納物が落下しないようにする落下防止部材を更に備えることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の収納庫。
5. 前記載置部材が上昇して生じる該載置部材の下方の空間から、前記引出の内部であって該載置部材の外に収納された前記被収納物を遮蔽する遮蔽部材を更に備えることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の収納庫。

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